JP2001113669A - オフセット印刷機 - Google Patents

オフセット印刷機

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JP2001113669A
JP2001113669A JP30111899A JP30111899A JP2001113669A JP 2001113669 A JP2001113669 A JP 2001113669A JP 30111899 A JP30111899 A JP 30111899A JP 30111899 A JP30111899 A JP 30111899A JP 2001113669 A JP2001113669 A JP 2001113669A
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cylinder
blanket
blanket cylinder
shaft
arm
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JP30111899A
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Hideo Aoyama
秀雄 青山
Ryo To
▲りょう▼ 董
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F7/00Rotary lithographic machines
    • B41F7/02Rotary lithographic machines for offset printing
    • B41F7/10Rotary lithographic machines for offset printing using one impression cylinder co-operating with several transfer cylinders for printing on sheets or webs, e.g. satellite-printing units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F13/00Common details of rotary presses or machines
    • B41F13/08Cylinders
    • B41F13/24Cylinder-tripping devices; Cylinder-impression adjustments
    • B41F13/34Cylinder lifting or adjusting devices
    • B41F13/36Cams, eccentrics, wedges, or the like

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のゴム胴の回転中心を各々移動させる繁雑
な作業を要さず、部品点数の削減により小型化可能な紙
厚調整機構を有するオフセット印刷機の提供。 【解決手段】ゴム胴600(700)は、ゴム胴軸60
1(701)に偏心的に支持され、ゴム胴軸601(7
01)が回転すると、ゴム胴600(700)の軸心6
00A(700A)が移動する。目盛りダイヤル901
は手動で回転され、目盛りダイヤル901の回転力は、
ハンドルシャフト902、シャフト908、はすば歯車
(ギヤー909とギヤー911)、シャフト910、は
すば歯車(ギヤー912、ギヤー914)、シャフト9
13を介して、アーム919を上下動させる。アーム9
19にはリンク961とリンク971とが接続されてい
る。アーム919が上下動すると、リンク961、L字
型アーム963、リンク635、633、胴入れアーム
631を通じてゴム胴軸601を回転させ、同様にし
て、同時にゴム胴軸701を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット印刷機に関
し、特に、ゴム胴と圧胴の接触状態を調整するため、ゴ
ム胴の回転中心たる軸心を移動させる機構を備えたオフ
セット印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、オフセット印刷機は、外周に
所望の版が形成された版胴と、印刷媒体たるシートを外
周に保持して搬送する圧胴と、版胴からインキの転写を
受け、版胴から転写を受けたインキ像を圧胴の外周上に
保持されたシートに転写するゴム胴を備える。ゴム胴
は、版胴と圧胴の双方に外接し、版胴との接触により自
己の外周にインキの転写を受け、圧胴との接触により自
己の外周に形成されたインキ像をシートに転写する。従
って、圧胴の外周に保持されるシートの厚さにより、圧
胴の見かけ上の半径が変化した際には、当該見かけ上の
圧胴の半径に対応して、圧胴とゴム胴の回転中心の位置
関係を調整し、圧胴の外周に保持されたシートに対しゴ
ム胴の外周が良好に接触するようにしなければならな
い。
【0003】特公昭48−32686号公報、特開平9−7
6453号公報、特開平10−315429号公報に
は、単一のゴム胴を圧胴または版胴から遠ざけ、または
近づけるための胴入れ機構を有するオフセット印刷機が
記載されている。
【0004】特公昭48−32686号公報によれば、ゴム
胴の回転軸に固定された変形円盤を回転させることによ
り、ゴム胴の回転軸を移動させ、ゴム胴と版胴、ゴム胴
と圧胴の距離を調整している。変形円盤は、その回転角
度により、ゴム胴と版胴、ゴム胴と圧胴の距離を所望の
距離にするような形状に構成されている。
【0005】また、特開平9−76453号公報によれば、
一対のブランケット胴間の当接圧(印圧)を調整するた
め、ブランケット胴の回転軸を支持する偏心軸受に印圧
調整レバーを備え、偏心軸受を回動可能にしている。
【0006】また、特開平10−315429号公報による
と、ゴム胴を支持する偏心軸受の回転中心と、版胴の回
転中心を結ぶ直線上に、ゴム胴の回転中心が存在する位
置関係となるときに、ゴム胴と圧胴の印圧が最大とな
る。偏心軸受の回転中心を中心として偏心軸受を回転さ
せると、ゴム胴の回転中心が移動して、印圧が変化す
る。
【0007】これらに記載された胴入れ機構によると、ゴム
胴の回転中心軸を移動させることにより、ゴム胴の回転
中心と圧胴の回転中心との距離を調整し、ゴム胴の外周
面と圧胴の外周面との距離を所望の値に設定することが
できる。この構成により、ゴム胴の位置の微調整が可能
となり、常にゴム胴と圧胴・版胴との接触状態を良好に
保つことが可能となる。また、紙厚に合わせてゴム胴の
位置を調整することにより、良好な印刷を行うことが可
能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
胴入れ機構を備えたオフセット印刷機では、2色刷以上
のオフセット印刷機において、単一の圧胴に対し2以上
のゴム胴が備えられているような場合、部品点数が多く
なるために、製品が大型化してしまう欠点があった。ま
た、シートの厚さに合わせて各ゴム胴の回転中心の位置
を各々別個に調整しなければならず、作業が繁雑であっ
た。
【0009】そこで本発明は、複数のゴム胴を有するオフセ
ット印刷機において、部品点数が削減でき、小型化が可
能なオフセット印刷機を提供することを目的とする。ま
た、複数のゴム胴の回転中心を各々移動させる繁雑な作
業を要さず、一箇所の操作によって、複数のゴム胴を同
時に移動させ、かつ、この操作によって各ゴム胴の圧胴
との接触圧を互いに等しくすることができるオフセット
印刷機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、装置の外郭をなすフレーム3a、3bと、外
周にインキ像を形成し、該フレーム3a、3bに回転可
能に設けられた少なくとも2つのゴム胴600、700
と、該ゴム胴600、700と外接し、その周面にシー
トを載せて搬送するとともに、該ゴム胴600、700
の各々のインキ像を該シートに転写するための圧胴40
0と、該ゴム胴600、700の軸心600A、700
Aと該圧胴400の軸心400Aとの距離を調整するた
めの紙厚調整機構630、730、900が備えられた
オフセット印刷機において、該紙厚調整機構630、7
30、900は、単一の操作部901と、該単一の操作
部901に接続されると共に、該2以上のゴム胴60
0、700に接続され、該操作部901の操作による駆
動力によって、該2以上のゴム胴600、700の軸心
を等距離ずつ同時に移動させる連動機構900とを備え
たオフセット印刷機を提供している。
【0011】更に、それぞれの該ゴム胴600、700は、
該フレーム3a、3bに回転可能に支持されるゴム胴軸
601、701に回転可能に支持され、該ゴム胴軸60
1、701の回転軸601A、701Aは該ゴム胴60
0、700の軸心600A、700Aとは偏心して配置
されて、該ゴム胴軸601、701の回転により該ゴム
胴600、700の軸心600A、700Aが半径方向
に移動する構造をなし、該操作部901は回転操作部9
01をなして回転駆動力を発生し、該連動機構900
は、該回転操作部901の回転運動を直線運動に変換す
る変換機構902乃至919と、該変換機構902乃至
919に接続されたリンク機構961乃至964、97
1乃至974とを備え、該リンク機構961乃至96
4、971乃至974は各該ゴム胴軸601、701に
接続されて、該変換機構902乃至919の直線運動を
該ゴム胴軸601、701の回転運動に変換するのが好
ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】(1)全体構成 本発明の実施の形態によるオフセット印刷機について図
1乃至図5に基づき説明する。まず、本実施の形態のオ
フセット印刷機の構成の概要について図1に基づき説明
する。図1のオフセット印刷機には、オフセット印刷機
の骨格をなし、互いに向かい合うフレーム3a、3b
(図4)が備えられている。そして、フレーム3a、3
bに差し渡され、周面にシートを保持して回転すること
によりシートを搬送する圧胴400が備えられている。
また、圧胴400の周面上に保持されたシートに印刷を
施すため、フレーム3a、3bに差し渡されたゴム胴6
00、700及び版胴811、812と、インキローラ
ー群801、802、803、804とから成るインキ
部800が備えられる。
【0013】また、圧胴400に印刷媒体たるシートを供給
するための給紙機構が、圧胴400の一方側に配置され
る。給紙機構は、印刷媒体たるシートを蓄えるための給
紙部1と、給紙部1に蓄えられたシートを圧胴400へ
供給するためのフィーダーボード100、インフィード
部200、給紙胴300から構成される。インフィード
部200にはシートの先端と当接してシートの搬送を一
時的に阻止する前当て機構220と、シートの幅方向の
位置を調整する横針機構210と、フィーダーボード1
00から搬送されてきたシートを給紙胴300へ受渡す
ためのスイング機構230が設けられている。
【0014】また、圧胴400上でゴム胴600、700か
らのインキ像転写を受けた印刷済のシートを排紙するた
めの排紙機構500が、圧胴400の他方側に配置され
る。排紙機構500は、排紙スプロケット501、50
2と排紙スプロケットに還装されたチェーン510と、
チェーン510に備えらえた排紙グリッパ520、53
0を有する。排紙機構500の近辺には、排紙機構50
0により搬送された印刷済のシートを蓄積するための排
紙パイル2が備えられる。
【0015】給紙胴300、圧胴400、ゴム胴600、7
00、版胴811、812は、略円筒状の部材であり、
その軸心が互いに平行に延び、各々その軸心300A、
400A、600A、700A、811A、812Aを
中心に回転する。また、排紙部500を構成する2つの
排紙スプロケット501、502も、給紙胴300等と
平行な軸を中心に回転する。各々の回転方向は図1に示
されるとおりである。図に示されるように、給紙胴30
0、排紙部500の排紙スプロケット501、ゴム胴6
00、700は圧胴400に略外接しており、版胴81
1はゴム胴600へ、版胴812はゴム胴700へそれ
ぞれ外接している。
【0016】オフセット印刷機に駆動力を供給するためのモ
ータ(図示せず)が備えられ、モータの出力軸(図示せ
ず)は、圧胴400の軸心400Aに接続されている。
また、ゴム胴600、700は上記圧胴400の回転力
により駆動され、版胴811、821は、ゴム胴60
0、700の回転力により駆動されるよう構成されてい
る。更に、給紙胴300は、圧胴400の回転力により
駆動されるよう構成される。前あて機構220及び横針
機構210は、給紙胴300の回転力により駆動される
よう構成され、フィーダーボード100は、前あて機構
220及び横針機構210を駆動する駆動機構(図示せ
ず)から駆動力を伝達され、シートを図1の紙面右方向
から左方向へと搬送するよう構成されている。また、排
紙機構500に設けられたチェーン510を搬送するた
めの排紙プロケット501、502は、上記圧胴400
の回転力により駆動されるよう構成されている。
【0017】給紙機構のフィーダーボード100は、ベルト
コンベア状をなし、その上面に給紙部1に蓄えられたシ
ートを載せて、インフィード部200の方へ搬送する。
前当て機構220は、フィーダーボード100とスイン
グ機構230との間に設けられ、前当て部(図示せず)
と前当て部駆動機構(図示せず)とを備える。前当て部
は、前あて部駆動機構により、フィーダーボード100
とスイング機構230との間のシートの搬送経路上に侵
入する侵入位置と、当該搬送経路から外れる後退位置と
の間で移動可能に構成され、侵入位置にてシートの搬送
を阻止し、一時的に後退位置へ移動した際には、シート
の搬送を許容する。
【0018】横針機構210は、上記フィーダーボード10
0と前当て機構220との間に設けられ、シートをシー
トの幅方向に移動させて搬送経路上の所定の位置に整え
るためのものである。横針機構210は、シート保持部
(図示せず)と、シート保持部駆動機構(図示せず)と
を備える。シート保持部は、フィーダーボード100と
前当て機構220の前当て部との間のシートの搬送経路
上に備えられ、シート保持部駆動機構により、シートを
保持してシートの幅方向に移動可能に構成されている。
【0019】スイング機構230は、シートを保持・解放す
るためのスインググリッパ231と、スインググリッパ
231を移動させるためのスインググリッパ駆動機構
(図示せず)を備える。スインググリッパ駆動機構は、
スインググリッパ231をフィーダーボード100寄り
の位置から給紙胴300の外周面付近を通過して図示せ
ぬ待機位置へ移動し、当該待機位置から再び給紙胴30
0の外周面付近を通過してフィーダーボード100より
の位置へ移動可能に構成され、スインググリッパ231
のシート保持・解放動作と相まってシートを給紙胴30
0へ受渡すよう構成される。
【0020】給紙胴300の外周面には、シートを保持する
ための給紙胴グリッパ310が備えられ、給紙胴300
が回転することにより外周面に保持されたシートを搬送
するよう構成される。具体的には、上記スインググリッ
パ部231から給紙胴グリッパ310がシートを受取
り、そのシートを、給紙胴グリッパ310から後述の圧
胴400の外周面に備えられた圧胴グリッパ410、4
20、430のいずれかへ受渡す。
【0021】排紙機構500のチェーン510の全長は、ゴ
ム胴600、700の外周長の略整数倍に等しいが、本
実施の形態では、ゴム胴600、700の外周長の略2
倍に等しい長さである。印刷済のシートを排紙機構50
0に保持するための排紙グリッパ520、530はチェ
ーン510に固定され、チェーン510の搬送とともに
移動する。排紙グリッパ520、530は、ゴム胴60
0、700の外周長(本実施の形態では圧胴400の各
セグメントの周長の2倍の長さ)と略等しい長さ分、互
いに離間して配置されている。また、排紙グリッパ52
0、530は、排紙機構500の搬送と圧胴400の回
転に伴い、後述の圧胴グリッパ410、420、430
のいずれかが圧胴400と排紙機構500の最近接位置
に到達したときに、同時に当該最近接位置に到達し、圧
胴グリッパ410、420、430と交差可能となるよ
う配置されている。排紙グリッパ520、530は、排
紙機構500と圧胴400との最近接位置に到達したと
きに、シートを受入れ、排紙パイル2付近にて、シート
を解放するように構成される。
【0022】インキ部800は、本実施の形態では、4色の
インキを用いた印刷装置を採用している。この場合、イ
ンキに用いられる4色としては、マゼンダ、シアン、イ
エロー、ブラックが一般的である。インキローラー群8
01、802、803、804は、各々異なる色のイン
キを版胴811、812に供給するためのものである。
【0023】版胴811、812の周面は、周方向に、各々
2つの版領域811aと811b、あるいは812aと
812bに等分割されている。4つの版領域811a、
811b、812a、812bは、各々上記インキロー
ラー群801、802、803、804に対応する各色
に対応する版が形成されており、各々対応するインキロ
ーラー群801、802、803、804からのみイン
キを供給されるよう構成される。版胴811、812
は、ゴム胴600、700の周面にインキ像を形成する
ためのものである。
【0024】ゴム胴600、700の周面は、上記版胴81
1、812と同一の外周長を有し、周方向に、各々上記
版胴811、812の外周面と同じ分割数たる2つの色
領域600aと600b、あるいは700aと700b
に等分割されている。版胴811、812と、ゴム胴6
00、700の回転速度は等しく、互いに外接する周面
でズレを生じることなく回転するよう構成されている。
ゴム胴600、700の周面の4つの色領域600a、
600b、700a、700bは、各々上記版胴81
1、812の周面の4つの版領域811a、811b、
812a、812bに対応しており、ゴム胴600、7
00と版胴811、812の回転に伴い、色領域600
a、600b、700a、700bの始点(または終
点)が、各々対応する版領域811a、811b、81
2a、812bの始点(または終点)に一致するように
配置されている。
【0025】圧胴400の外周面は、周方向に、上記ゴム胴
600、700の色領域600a、600b、700
a、700bの周長と同じ長さを有する、3つのセグメ
ント400a、400b、400cに等分割されてい
る。各セグメント400a、400b、400cの先頭
部には圧胴400の外周面にシートを保持するための圧
胴グリッパ410、420、430が備えられている。
版胴811、812及びゴム胴600、700が1回転
する間に、圧胴400が2/3回転し、互いに外接する
周面でズレを生じることなく回転するよう構成されてい
る。また、圧胴400とゴム胴600、700の回転に
伴い、圧胴400の外周上のセグメント400a、40
0b、400cの始点(または終点)が、ゴム胴60
0、700の外周上の色領域600a、600b、70
0a、700bの始点(または終点)のいずれかに一致
するように配置されている。
【0026】以上の構成により、シートに印刷を施す際に
は、給紙部1に蓄積されたシートが、フィーダーボード
100によりインフィード部200へ受渡される。ここ
で、シートは、前あて機構220及び横針機構210に
よって位置決めされ、スイング機構230のスインググ
リッパ部231に保持されて給紙胴300の給紙胴グリ
ッパ310へ受渡される。給紙胴グリッパ310により
給紙胴300の外周面に保持されたシートは、給紙胴3
00の回転により圧胴400付近へと搬送され、圧胴4
00の圧胴グリッパ410、420、430に受渡さ
れ、圧胴400の外周面に保持される。ここで、シート
は、圧胴400が略2回転する間圧胴400の外周面に
保持され、圧胴400の外周面に保持されて搬送されな
がら、圧胴400の外周面に接触するゴム胴600、7
00の表面のインキ像の転写を受ける。4色分全てのイ
ンキ像の転写を受けたシートは、圧胴グリッパ410、
420、430から排紙機構500の排紙グリッパ52
0、530に受渡され、チェーン510により搬送され
て排紙パイル2へと蓄積される。
【0027】また、圧胴600の外周面に備えられたシート
にインキ像を形成するための動作について説明すると、
インキローラー群801、802、803、804によ
り、版胴811、812の周面の各版領域811a、8
11b、812a、812bにインキが供給される。こ
こでは、インキローラー群801は版領域811aにの
みインキを供給し、インキローラー群802は版領域8
11bにのみインキを供給し、インキローラー群803
は版領域812aにのみインキを供給し、インキローラ
ー群804は版領域812aにのみインキを供給する。
この動作は、版胴811、812が各々の円筒形状の軸
心でもある回転中心811A、812Aを中心に図1の
反時計方向に回転することにより、各版胴領域811
a、811b、812a、812bがインキローラー群
801、802、803、804に対して相対的に移動
することにより行われる。
【0028】次に、インキが供給された版胴811、812
の各版領域811a、811b、812a、812bが
各々対応するゴム胴600、700の各色領域600
a、600b、700a、700bに接触することによ
り、各色領域600a、600b、700a、700b
に、対応するインキ像が形成される。ゴム胴600、7
00は、ゴム胴軸601、701に回転可能に支持され
ており、ゴム胴600、700が円筒形状の軸心でもあ
る回転中心600A、700Aを中心に図1の時計方向
に回転する。また、上述のように、この際に、版胴81
1、812が上述のように各々回転中心811A、81
2Aを中心に回転している。こうして、版胴811、8
12の周面に設けられた版領域811a、811b、8
12a、812bと、ゴム胴600、700の周面に設
けられた色領域600a、600b、700a、700
bとが摩擦を生ずることなく接触し、版領域811a、
811b、812a、812bの全面が色領域600
a、600b、700a、700bの全面に接触した時
点で、完全なインキ像が色領域600a、600b、7
00a、700b上に形成される。
【0029】更に、インキ像が形成されたゴム胴600、7
00の各色領域600a、600b、700a、700
bが、圧胴400の各セグメント400a、400b、
400cに保持された印字媒体たるシートに接触するこ
とにより、各色領域600a、600b、700a、7
00bに形成されたインキ像が、シートに転写される。
【0030】(2)ゴム胴の回転中心600A、700Aの
位置の調整 ゴム胴600、700を常に接触させているのでは不具
合が起こる場合があるので、印刷時にはゴム胴600を
版胴811に接触させて胴入れを行い、非印刷時には胴
抜きをしてゴム胴600を版胴811から離間させる必
要がある。また、印刷媒体たるシートの厚みに応じてゴ
ム胴600、700と圧胴400の接触圧を変化させな
ければ、良好な印刷が行えない場合がある。
【0031】そこで、ゴム胴600、700には、ゴム胴6
00、700の外周と版胴811、812の外周との接
触、非接触状態を切換るために、ゴム胴600、700
の回転中心600A、700Aの位置を移動させるため
のゴム胴・版胴胴入れ手段610、710が備えられて
いる(図2乃至図4)。また、ゴム胴600、700に
は、ゴム胴600、700の外周と圧胴400の外周と
の接触、非接触状態を切換るためにゴム胴600、70
0の回転中心600A、700Aの位置を移動させるた
めのゴム胴・圧胴胴入れ手段630、730も備えられ
ている(図2)。更に、圧胴400の外周に保持される
シートの厚さに応じて圧胴400の外周とゴム胴60
0、700の外周の距離を同時に等距離だけ、微調整可
能に離間させるための目盛りダイヤル機構900が備え
られている(図2)。ゴム胴・圧胴胴入れ手段630、
730に接続される目盛りダイヤル機構900は、請求
項1の紙厚調整機構に相当する。
【0032】ゴム胴600、700は、フレーム3aとフレ
ーム3bとを貫通するゴム胴軸601、701(図4)
にゴム胴回転中心(ゴム胴軸心)600A、700Aを
中心に回転可能に支持され、上記モータによりゴム胴回
転中心600A、700Aを中心に回転される。ここ
で、ゴム胴軸601、701の回転中心601A、70
1A(図2)から外れた位置に、ゴム胴回転中心600
A、700Aが位置する偏心構造となっている。ゴム胴
軸601、701は、後述の偏心ハウジング611a、
611b、偏心ハウジング711a、711bを介し
て、フレーム3a、フレーム3bにそれぞれ支持されて
いる。
【0033】まずゴム胴・版胴胴入れ手段610について説
明すると、ゴム胴軸601の一端部を支持し、フレーム
3aを貫通する偏心ハウジング611aと、ゴム胴軸6
01の他端部を支持し、フレーム3bを貫通する偏心ハ
ウジング611bが備えられている。偏心ハウジング6
11a、611bは、フレーム3a、3bを挟んで対称
形状となっており、図4に示されるように、各々フレー
ム3a、3bに回転可能に支持されており、更に、自己
の回転中心から外れた位置でゴム胴軸601を支持する
偏心構造となっている。即ち、偏心ハウジング611
a、611bが回転すると、ゴム胴軸601が、偏心ハ
ウジング611a、611bの回転中心611Aを中心
とする弧を描いて自己の軸方向に対して垂直に移動する
構造となっている。既述のように、ゴム胴600は、ゴ
ム胴軸601にゴム胴600の軸心600Aを中心に回
動可能に設けられ、ゴム胴600の軸心(回転中心)6
00Aはゴム胴軸601の回転中心601Aから外れた
位置で支持される偏心構造となっている。
【0034】図2に示されるように、偏心ハウジング611
aには、ピン612aを介してリンク613aの端部が
回動可能に接続され、更にリンク613aの他端部には
ピン614aを介してアーム615aの一端部が回動可
能に接続されている。アーム615aの中央付近には、
フレーム3aとフレーム3bとを貫通して差し渡され、
フレーム3a及びフレーム3bに回転可能に支持される
シャフト616の一端部が固定されており、シャフト6
16とアーム615aとは、シャフト616の軸心を中
心として一体的に回転する。
【0035】アーム615aの他端部には、ピン617を介
してリンク618の一端部が接続され、リンク618の
他端部にはピン619によりリンク620の一端部とエ
アーシリンダー622とが各々回動可能に接続される。
リンク620の他端部はスタッド621によりフレーム
3aに回動可能に接続されている。また、エアーシリン
ダー622は、スタッド623により、回動可能にフレ
ーム3aに支持されている。エアーシリンダー622
は、オン、オフ操作により、長くなりまたは短くなる。
【0036】また、図3に示されるように、偏心ハウジング
611bにはピン612bを介してリンク613bの一
端部が回動可能に接続され、更にリンク613bの他端
部にはピン614bを介してアーム615bの一端部が
回動可能に接続されている。アーム615bの他端部に
は、上述したシャフト616の他端部が固定されてお
り、シャフト616とアーム615bとは、シャフト6
16の軸心を中心として一体的に回転する。従ってアー
ム615aとアーム615bとは、シャフト616を介
して一体的に回動する。
【0037】ゴム胴・版胴胴入れ手段710は、圧胴400
を挟んでゴム胴・版胴胴入れ手段610と対称的な位置
に、ゴム胴・版胴胴入れ手段610と同様の構成を有し
ている。ゴム胴・版胴胴入れ手段710を構成する部材
は、ゴム胴・版胴胴入れ手段610を構成する部材に1
00を加えた参照番号で示され、各々対応するゴム胴・
版胴胴入れ手段610の部材と同様の構成となってい
る。
【0038】次に、ゴム胴600、700の外周と圧胴40
0の外周との接触、非接触状態を切換るために、ゴム胴
600、700の回転中心600A、700Aの位置を
移動させるためのゴム胴・圧胴胴入れ手段630、73
0について説明する。まずゴム胴・圧胴間胴入れ手段6
30について説明すると、ゴム胴軸601の一端部に固
定された胴入れアーム631が備えられている。図4に
示されるように、胴入れアーム631は、ゴム胴軸60
1の回転中心601Aを中心にゴム胴軸601と一体的
に回転する構成となっている。一方で上述したように、
ゴム胴軸601の回転中心601Aは、ゴム胴600の
回転中心600Aとは偏心しており、胴入れアーム63
1が回動すると、ゴム胴600の回転中心600Aが、
ゴム胴軸601の回転中心601Aを中心とする弧を描
いて、ゴム胴600はその軸心に対して垂直に移動する
構造となっている。既述のように、ゴム胴600は、ゴ
ム胴軸601にゴム胴600の回転中心600Aを中心
に回動可能に設けられているが、胴入れアーム631の
回転中心でもあるゴム胴軸601の回転中心601Aと
ゴム胴600の回転中心600Aとを結んだ面上に、版
胴811の回転中心811Aがほぼ載る位置関係になっ
ている。
【0039】図2に示されるように、胴入れアーム631に
は、ピン632を介してリンク633の一端部が接続さ
れ、リンク633の他端部にはピン634によりリンク
635の一端部とエアーシリンダー637とが各々回動
可能に接続される。リンク635の他端部はピン636
によりL字型アーム963に回動可能に接続されてい
る。L字型のアーム963は、後述の紙厚調節装置90
0の一部をなし、スタッド964によりフレーム3aに
回動可能に支持されており、後述の目盛りダイヤル90
1の操作により位置が決定される。即ち、目盛りダイヤ
ル901が操作されない限り、L字型アーム963の回
動位置は固定されており、L字型アーム963に備えら
れたピン636の位置も移動しない。また、エアーシリ
ンダー637は、スタッド638により、回動可能にフ
レーム3aに接続されている。エアーシリンダー637
は、オン、オフ操作により、長くなりまたは短くなる。
【0040】ゴム胴・圧胴胴入れ手段730は、圧胴400
を挟んでゴム胴・圧胴胴入れ手段630と対称的な位置
に、ゴム胴・圧胴胴入れ手段630と同様の構成を有し
ている。ゴム胴・圧胴胴入れ手段730を構成する部材
は、ゴム胴・圧胴胴入れ手段630を構成する部材に1
00を加えた参照番号で示され、各々対応するゴム胴・
圧胴胴入れ手段630の部材と同様の構成となってい
る。
【0041】次に、目盛りダイヤル機構900について説明
する。この機構は、ユーザーの操作により、圧胴400
の外周に保持されるシートの厚さに応じて、圧胴400
軸心400Aとゴム胴600の軸心600Aとの距離、
及び圧胴400の軸心400Aとゴム胴700の軸心7
00Aとの距離を、同時に且つ等距離だけ微調整可能に
変更させる機構である。
【0042】目盛りダイヤル機構900は、紙厚の目盛りが
付せられ、ユーザーの手動により回転される操作部たる
目盛りダイヤル901を備える。目盛りダイヤル901
の回転中心には、フレーム3aに平行に備えられたハン
ドルシャフト902の一端部が接続され、目盛りダイヤ
ル901とハンドルシャフト902が一体的に回転する
構成となっている。フレーム3aには、ブラケット90
3、904が固定されており、ハンドルシャフト902
は、ブラケット903、904によりフレーム3aに回
転可能に支持されている。ハンドルシャフト902の他
端部付近には、プレート905が備えられ、プレート9
05はスタッド906によりフレーム3aに固定されて
いる。更に、プレート905には、ブロック907が備
えられており、ブロック907により、ハンドルシャフ
ト902の他端部が、プレート905上であってフレー
ム3aと対向する面とは反対側の面に回動可能に支持さ
れている(図5)。また、ハンドルシャフト902の他
端部最先端には、シャフト908が同軸的に固定され、
シャフト908にははす歯ギヤー909が固定されてお
り、ハンドルシャフト902とはす歯ギヤー909とが
一体的に回転する。はす歯ギヤー909付近には、フレ
ーム3aに回転可能に支持され、プレート905を貫通
するシャフト910が備えられ、プレート905のフレ
ーム3a反対側面に突出したシャフト910の先端に
は、はす歯ギヤー909と噛合うはす歯ギヤー911が
固定されている。シャフト910のプレート905とフ
レーム3aに挟まれた部分には、はす歯ギヤー912が
固定されていおり、はす歯ギヤー912はシャフト91
0を介してはす歯ギヤー911と一体的に回転する構成
となっている。シャフト910のフレーム3aに支持さ
れた他端部付近には、フレーム3aに平行に延びるシャ
フト913が、ボルト916によりフレーム3aに固定
されたすべり軸受け915と、スラストベアリング91
7と菊ナット918とによりフレーム3a上で回転可能
に設けられている。シャフト913の一端部には、はす
歯ギヤー914が固定され、はす歯ギヤー914ははす
歯ギヤー912と噛合している。シャフト913の他端
部には、ねじ切り部913aが形成され、フレーム3a
に回転不能に支持された棒状のアーム919の一端部に
接続されている。具体的には、アーム919の一端部に
は孔部919aが形成され、孔部919aの周面には雌
ねじ部919bが形成され、シャフト913のねじ切り
部913aとアーム919の雌ねじ部919bとが螺合
することにより、両者が接続されている。このような構
成により、はす歯ギヤー914が回転すると、はす歯ギ
ヤー914と一体的にシャフト913が回転し、シャフ
ト913に螺合するアーム919がシャフト913に対
し相対的に上下動する。
【0043】アーム919の他端部付近には偏心スタッド9
21が備えられ、アーム919が図2の下方へ過剰に移
動することを防止している。アーム919の他端部には
ピン920が設けられ、リンク961の一端部とリンク
971の一端部とが回動可能に接続されている。リンク
961の他端部には、ピン962により、上記L字型ア
ーム963の一端部が回動可能に接続されている。L字
型アーム963の角部には、フレーム3aに固定された
スタッド964が回動可能に接続され、L字型アーム9
63の他端部には、上述のように、ピン636によりリ
ンク635が回動可能に接続されている。
【0044】同様に、リンク971の他端部には、ピン97
2により、L字型アーム973の一端部が回動可能に接
続されている。L字型アーム973の角部には、フレー
ム3aに固定されたスタッド974が回動可能に接続さ
れ、L字型アーム973の他端部には、ピン736によ
りリンク735が回動可能に接続されている。リンク9
71、L字型アーム973、リンク735、リング73
3、胴入れアーム731の形状は、リンク961、L字
型アーム963、リンク635、リンク633、胴入れ
アーム631の形状と同一であり、また左右対称配置を
なしている。
【0045】以上の構成に基づき、ゴム胴600、700の
回転中心600A、700Aの位置の調整動作について
説明する。
【0046】ゴム胴600の外周面と版胴811の外周面の
接触状態の調整は、ゴム胴・版胴胴入れ手段610の動
作によって行われる。図2はエアーシリンダー622が
長くなった状態を示す。この状態では、リンク620と
リンク618とがピン619を介して直線状に延び、ス
タッド621からピン617までの距離が長くなる。こ
の位置においては、アーム615aは、シャフト616
とともに図2の反時計方向に回動した位置となってお
り、リンク613aは図2の左上方向の位置にあり、偏
心ハウジング611aは図2の時計方向に回動した状態
となっている。同様に、図3のアーム615bは図3の
時計方向(図2の反時計方向)に回動した位置となって
おり、リンク613bは図3の右上方向(図2の左上方
向)の位置にあり、偏心ハウジング611bは図3の反
時計方向(図2の時計方向)に回動した状態となってい
る。これにより、偏心ハウジング611a、611bに
支持されたゴム胴軸601が図2の略上方向へ移動し、
ゴム胴軸601に固定されたゴム胴600の回転中心6
00Aも図2の略上方向へ移動する。こうして、ゴム胴
600の回転中心600Aを版胴811の回転中心81
1Aへ近づけ、ゴム胴600と版胴811とを接触させ
ることができる。
【0047】一方、エアーシリンダー622が短くなった状
態のときの位置関係は、図2にて1点鎖線で示される位
置関係となる。この状態では、リンク620とリンク6
18とがピン619を介してくの字型を形成し、スタッ
ド621からピン617までの距離が短くなる。この位
置においては、アーム615aは、シャフト616とと
もに図2の時計方向に回動した位置となっており、リン
ク613aは図2の右下方向の位置にあり、偏心ハウジ
ング611aは図2の反時計方向に回動した状態となっ
ている。同様に、図3のアーム615bは図3の反時計
方向(図2の時計方向)に回動した位置となっており、
リンク613bは図3の左下方向(図2の右下方向)の
位置にあり、偏心ハウジング611bは図3の時計方向
(図2の反時計方向)に回動した状態となっている。こ
れにより、偏心ハウジング611a、611bに支持さ
れたゴム胴軸601が図2の略下方向へ移動し、ゴム胴
軸601に固定されたゴム胴600の回転中心600A
も図2の略下方向へ移動する。こうして、ゴム胴600
の回転中心600Aを版胴811の回転中心811Aか
ら遠ざけ、ゴム胴600と版胴811とを離間させるこ
とができる。
【0048】ゴム胴700の外周面と版胴812の外周面の
接触、非接触状態を切換るための動作は、ゴム胴・版胴
胴入れ手段710を上記ゴム胴・版胴胴入れ手段610
と同様に動作することによって行われる。
【0049】次に、ゴム胴600の外周面と圧胴400の外
周面の接触、非接触状態の切換えは、ゴム胴・圧胴胴入
れ手段630の動作によって行われる。図2はエアーシ
リンダー638が長くなった状態を示す。この状態で
は、リンク633とリンク635とがピン634を介し
て直線状に延び、ピン636からピン632までの距離
が長くなる。ここで、既述のように、L字型のアーム9
63は、目盛りダイヤル901が操作されない限りその
回動位置は固定されており、L字型アーム963に備え
られたピン636の位置も移動しない。従って、L字型
アーム963が図2に示される位置に固定された状態で
は、胴入れアーム631は、ゴム胴軸601と一体的
に、ゴム胴軸601の回転中心601Aを中心に図2の
時計方向に回動した位置となっている。これにより、ゴ
ム胴軸601に支持されたゴム胴600の回転中心60
0Aが、ゴム胴軸601の回転中心601Aを中心に図
2の時計方向へ移動するため、ゴム胴600の回転中心
600Aは図2の略左方向へ移動する。こうして、ゴム
胴600の回転中心600Aを圧胴400の回転中心4
00Aへ近づけ、ゴム胴600と圧胴400とを接触さ
せることができる。
【0050】一方、エアーシリンダー638が短くなった状
態のときの位置関係は、図2にて1点鎖線で示される位
置関係となる。この状態では、リンク633とリンク6
35とがピン634を介してくの字型を形成し、ピン6
36からピン632までの距離が短くなる。ここで、既
述のように、L字型のアーム963は、目盛りダイヤル
901が操作されない限り固定されており、L字型アー
ム963に備えられたピン636の位置も移動しない。
従って、L字型アーム963が図2に示される位置に固
定された状態では、胴入れアーム631は、ゴム胴軸6
01と一体的に、ゴム胴軸601の回転中心601Aを
中心に図2の反時計方向に回動した位置となっている。
これにより、ゴム胴軸601に支持されたゴム胴600
の回転中心600Aがゴム胴軸601の回転中心601
Aを中心に図2の反時計方向へ移動するため、ゴム胴6
00の回転中心600Aは図2の略右方向へ移動する。
こうして、ゴム胴600の回転中心600Aを圧胴40
0の回転中心400Aから遠ざけ、ゴム胴600と圧胴
400とを離間させることができる。
【0051】ゴム胴700の外周面と圧胴400の外周面の
接触、非接触状態を切換えるための動作は、ゴム胴・圧
胴胴入れ手段730を上記ゴム胴・圧胴胴入れ手段63
0と同様に動作することによって行われる。
【0052】次に、目盛りダイヤル機構900によって、圧
胴400の外周に保持されるシートの厚さ分に応じて、
圧胴400の軸心とゴム胴600の軸心との距離、及び
圧胴400の軸心とゴム胴700の軸心との距離を同時
に調整するための動作について説明する。
【0053】ユーザーは、手動により目盛りダイヤル901
を所望の目盛り値まで回転させることができる。ユーザ
ーが目盛りダイヤル901を時計方向(図2の矢印A方
向)に回転させると、ハンドルシャフト902、シャフ
ト908を介してはす歯ギヤー909が目盛りダイヤル
901と一体的に回転し、その回転力がはす歯ギヤー9
09を介してはす歯ギヤー911へ伝達される。はす歯
ギヤー911が回転すると、シャフト910を介しては
す歯ギヤー912がはす歯ギヤー911と一体的に回転
し、その回転力がはす歯ギヤー912を介してはす歯ギ
ヤー914へ伝達される。はす歯ギヤー914が回転す
ると、シャフト913が回転し、シャフト913のねじ
切り部913aに雌ねじ部919bを介して螺合された
アーム919が、シャフト913に対し相対的に図2の
上方へ移動する。すると、ピン920を介してアーム9
19に接続されるアーム961とアーム971とが同時
に図2にて二点鎖線で示される位置へ移動する。
【0054】アーム961が図2にて二点鎖線で示される位
置へ移動すると、L字型アーム963がスタッド964
を中心に図2の時計方向へ回動し、それに伴ってピン6
36が図2の左下方向へ移動する。ピン636が移動す
ると、ピン636と一体的に、アーム635、ピン63
4、アーム633、ピン632が図2の左下方向へ移動
し、胴入れアーム631がゴム胴軸601と一体的にゴ
ム胴軸601の回転中心601Aを中心に図2の反時計
方向へ回動する。これにより、ゴム胴軸601に支持さ
れたゴム胴600の回転中心600Aがゴム胴軸601
の回転中心601Aを中心に図2の反時計方向へ移動す
るため、ゴム胴600の回転中心600Aは図2の略右
方向へ移動する。こうして、ゴム胴600の回転中心6
00Aが圧胴400の回転中心400Aから遠ざかる。
【0055】また、アーム971が図2にて二点差線で示さ
れる位置へ移動すると、L字型アーム973がスタッド
974を中心に図2の反時計方向へ回動し、それに伴っ
てピン736が図2の右下方向へ移動する。ピン736
が移動すると、ピン736と一体的に、アーム735、
ピン734、アーム733、ピン732が図2の右下方
向へ移動し、胴入れアーム731がゴム胴軸701と一
体的にゴム胴軸701の回転中心701Aを中心に図2
の時計方向へ回動する。これにより、ゴム胴軸701に
支持されたゴム胴700の回転中心700Aがゴム胴軸
701の回転中心701Aを中心に図2の時計方向へ移
動するため、ゴム胴600の回転中心600Aは図2の
略左方向へ移動する。こうして、ゴム胴700の回転中
心700Aが圧胴400の回転中心400Aから遠ざか
る。
【0056】一方、ユーザーが目盛りダイヤル901を反時
計方向(図2の矢印A逆方向)に回転させると、上述し
た動作とは逆の動作となり、ゴム胴600の回転中心6
00Aが圧胴400の回転中心400Aへ近づく動作
と、ゴム胴700の回転中心700Aが圧胴400の回
転中心400Aへ近づく動作とが同時に行われ、また移
動距離も同等となる。
【0057】尚、上記目盛りダイヤル機構900による紙圧
調整が行われる際には、ゴム胴・版胴胴入れ手段61
0、710及びゴム胴・圧胴胴入れ手段630、730
により、ゴム胴600と版胴811及び圧胴400、ゴ
ム胴700と版胴812及び圧胴400が各々接触して
いなければならない。紙厚に応じて、ゴム胴600、7
00と圧胴400との接触圧を調整するには、両者が接
触していることが前提となるからである。
【0058】本発明によるオフセット印刷機は上述した実施
の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で
種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態
では各ゴム胴及び版胴の外周を各々2つの版領域または
色領域に分割したが、1つの版領域または色領域として
もよく、3つ等、種々の分割数が可能である。また、本
実施の形態では1つの圧胴に対し、ゴム胴及び版胴を各
2個ずつ設けたが、1つの圧胴に設けられるゴム胴及び
版胴の数は2以上であればいくつでもよい。
【0059】そして、本実施の形態では両ゴム胴が圧胴を挟
んで対称の位置に配置されているため、ゴム胴・圧胴胴
入れ手段を構成する部材も対称に配置されている。しか
し、両ゴム胴が圧胴を挟んで非対称に配置された場合で
も、スタッド964、974の位置を変えるか、あるい
はアーム963、973の形状を変更し、リンク96
1、971の長さを調整することによって、操作部90
1の操作で両ゴム胴の軸心を等距離ずつ同時に移動させ
ることができる。また、操作部901の駆動について
も、本実施の形態では手動のものとして記述している
が、ここにモータ駆動源を接触させ、モータ駆動するこ
とも可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載のオフセット印刷機によれ
ば、紙厚調整機構が2以上のゴム胴の回転軸を同時にか
つ等距離ずつ移動させるので、装置を小型化することが
でき、かつ、紙厚調整に要する作業が簡素化される。
【0061】請求項2記載のオフセット印刷機によれば、紙
厚調整に要する作業が簡素化され、且つ装置を小型化す
ることのできる具体的な構成が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機を
示す概略側面図。
【図2】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機の
ゴム胴・版胴胴入れ手段、ゴム胴・圧胴胴入れ手段、及
び目盛りダイヤル機構を示す側面図。
【図3】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機の
ゴム胴・版胴胴入れ手段を示す図2とは反対側から見た
側面図。
【図4】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機の
ゴム胴・版胴胴入れ手段及びゴム胴・圧胴胴入れ手段を
示す要部断面図。
【図5】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機の
目盛りダイヤル機構を示す要部断面図。
【符号の説明】
3a、3b フレーム 400 圧胴 400A 圧胴の軸心 600、700 ゴム胴 600A、700A ゴム胴の軸心 601、701 ゴム胴軸 601A、701A ゴム胴軸の回転中心 630、730 ゴム胴・圧胴胴入れ手段(紙厚調整機
構) 900 目盛りダイヤル機構(操作部と連動機構) 901 目盛りダイヤル(操作部) 902 ハンドルシャフト(変換機構) 908、910、913 シャフト(変換機構) 909、911、912、914 はす歯ギヤー(変換
機構) 919 アーム(変換機構) 961、971 アーム(リンク機構) 963、973 アーム(リンク機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の外郭をなすフレームと、 外周にインキ像を形成し、該フレームに回転可能に設け
    られた少なくとも2つのゴム胴と、 該ゴム胴と外接し、その周面にシートを載せて搬送する
    とともに、該ゴム胴の各々のインキ像を該シートに転写
    するための圧胴と、 該ゴム胴の軸心と該圧胴の軸心との距離を調整するため
    の紙厚調整機構が備えられたオフセット印刷機におい
    て、 該紙厚調整機構は、単一の操作部と、該単一の操作部に
    接続されると共に、該2以上のゴム胴に接続され、該操
    作部の操作による駆動力によって、該2以上のゴム胴の
    軸心を等距離ずつ同時に移動させる連動機構とを備えた
    ことを特徴とするオフセット印刷機。
  2. 【請求項2】それぞれの該ゴム胴は、該フレームに回転
    可能に支持されるゴム胴軸に回転可能に支持され、該ゴ
    ム胴軸の回転軸は該ゴム胴の軸心とは偏心して配置され
    て、該ゴム胴軸の回転により該ゴム胴の軸心が半径方向
    に移動する構造をなし、 該操作部は回転操作部をなして回転駆動力を発生し、 該連動機構は、該回転操作部の回転運動を直線運動に変
    換する変換機構と、該変換機構に接続されたリンク機構
    とを備え、該リンク機構は各該ゴム胴軸に接続されて、
    該変換機構の直線運動を該ゴム胴軸の回転運動に変換す
    ることを特徴とする請求項1記載のオフセット印刷機。
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