JP2001108055A - 車両のトルクリミッタ装置 - Google Patents

車両のトルクリミッタ装置

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JP2001108055A
JP2001108055A JP28814499A JP28814499A JP2001108055A JP 2001108055 A JP2001108055 A JP 2001108055A JP 28814499 A JP28814499 A JP 28814499A JP 28814499 A JP28814499 A JP 28814499A JP 2001108055 A JP2001108055 A JP 2001108055A
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Japan
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torque
engagement
engine
brake
belt
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JP28814499A
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Yuji Iwase
雄二 岩瀬
Arata Murakami
新 村上
Hideaki Komada
英明 駒田
Mitsuhiro Umeyama
光広 梅山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/72Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion with a secondary drive, e.g. regulating motor, in order to vary speed continuously
    • F16H3/724Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion with a secondary drive, e.g. regulating motor, in order to vary speed continuously using external powered electric machines
    • F16H3/725Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion with a secondary drive, e.g. regulating motor, in order to vary speed continuously using external powered electric machines with means to change ratio in the mechanical gearing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力伝達経路にトルクコンバータ等の流体継
手を備えていない車両において、過大なトルクや周期的
なトルク変動などの異常トルクに起因して損傷したり耐
久性が低下したりすることを簡便な制御で防止する。 【解決手段】 ベルト式無段変速機12のベルトが滑り
を生じる前にクラッチC1またはC2がスリップするよ
うに、それ等のクラッチC1、C2の係合トルクを制御
する。アンチロックブレーキ装置90の作動時にはクラ
ッチC1、C2の係合トルクを低減し、アンチロックブ
レーキ装置90の作動に伴うトルク変動のピーク値を低
くして低サイクル疲労を抑制する。ブレーキB1を係合
するとともにモータジェネレータ16を逆回転させてエ
ンジン14をクランキングして始動する際には、共振に
より異常トルクが発生した時にブレーキB1がスリップ
するように、そのブレーキB1の係合トルクを設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のトルクリミッ
タ装置に係り、特に、動力伝達経路にトルクコンバータ
等の流体継手を備えていない車両に好適に適用されるト
ルクリミッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動力伝達経路にトルクコンバータ等の流
体継手を備えていない車両が近年提案されている。例え
ば、(a) 燃料の燃焼で動力を発生するエンジンと、(b)
電動モータと、(c) 前記エンジン、前記電動モータ、お
よび出力部材の間で動力を機械的に合成、分配する合成
分配装置と、を有するハイブリッド車両の中には、流体
継手を備えていないものがある。このような車両におい
ては、急制動時の車輪ロック等により動力伝達経路に過
大なトルクが入力された場合、トルクコンバータのよう
にトルクを吸収する機能が無いため、エンジン等の駆動
源に直接作用して大きな衝撃が発生し、動力伝達を行う
シャフトが折損したり各部のギヤが損傷したりする可能
性があった。また、ベルト式無段変速機を備えている場
合には、そのベルトが滑る可能性があった。
【0003】これに対し、ベルト式無段変速機と駆動輪
との間に発進用クラッチを配設し、制動時等に過大なト
ルクが入力された場合には、その発進用クラッチのスリ
ップによってベルトの滑りを防止することが、例えば
「HONDA R&D Technical Review」(VOL.
8 1996)に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにベルト式無段変速機と駆動輪との間にクラッチを設
け、トルクリミッタとして使用する場合、大きな伝達ト
ルク容量(係合トルク)が必要であるとともに、ベルト
式無段変速機のベルト押圧力に応じて係合トルクを広い
範囲で制御する必要があるため、特に油圧式クラッチを
用いた場合には高い制御精度を得ることが困難であっ
た。
【0005】また、駆動輪がロックしないようにブレー
キ力を制御するアンチロックブレーキ装置を備えている
場合、その作動時には過大なトルクが周期的に作用する
ため、低サイクル疲労によってシャフトやギヤ等の耐久
性が低下する可能性がある。
【0006】また、第1回転要素にエンジンが連結され
るとともに第2回転要素に電動モータが連結され、第3
回転要素が摩擦係合式のブレーキを介してケースに連結
される機械式の合成分配装置を備えている車両において
は、ブレーキを係合させるとともに電動モータを作動さ
せることによりエンジンをクランキングして始動するこ
とが可能であるが、エンジンや電動モータのシャフトや
ダンパをバネとするバネ・マス系が構成されるため、そ
の共振点をエンジン回転速度が通過する時に共振し、過
大なトルク変動でシャフトが折損したり大きな振動が発
生したりする可能性がある。
【0007】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、動力伝達経路にトル
クコンバータ等の流体継手を備えていない車両におい
て、過大なトルクや周期的なトルク変動などの異常トル
クに起因して損傷したり耐久性が低下したりすること
を、比較的簡便な制御で防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、走行用の動力源から変速機を介して
駆動輪へ動力が伝達される車両において、(a) 前記動力
源と前記変速機との間に配設されて動力伝達に関与する
摩擦係合装置と、(b) 前記動力源と前記駆動輪との間で
所定の異常トルクが発生した場合に前記摩擦係合装置が
スリップするように、その摩擦係合装置の係合トルクを
制御する係合トルク制御手段と、を有することを特徴と
する。
【0009】第2発明は、走行用の動力源からベルト式
無段変速機を介して駆動輪へ動力が伝達される車両にお
いて、(a) 前記動力源と前記ベルト式無段変速機との間
に配設されて動力伝達に関与する摩擦係合装置と、(b)
前記ベルト式無段変速機のベルトが滑りを生じる前に前
記摩擦係合装置がスリップするように、そのベルト式無
段変速機のベルト押圧力に基づいて該摩擦係合装置の係
合トルクを制御する係合トルク制御手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0010】第3発明は、(a) 走行用の動力源と駆動輪
との間に動力伝達に関与する摩擦係合装置が設けられて
いる一方、(b) その駆動輪がロックしないようにその駆
動輪に設けられた制動装置のブレーキ力を制御するアン
チロックブレーキ装置を備えている車両において、(c)
前記アンチロックブレーキ装置によって前記制動装置の
ブレーキ力が制御されている時には、前記摩擦係合装置
の係合トルクを低減させる係合トルク制御手段を設けた
ことを特徴とする。
【0011】第4発明は、(a) 燃料の燃焼で動力を発生
するエンジンと電動モータとを備えている一方、(b) 第
1回転要素に前記エンジンが連結されるとともに第2回
転要素に前記電動モータが連結され、第3回転要素が摩
擦係合式のブレーキを介してケースに連結される機械式
の合成分配装置が設けられている車両において、(c)前
記ブレーキを係合させるとともに前記電動モータを作動
させることにより、前記エンジンをクランキングして始
動するエンジン始動手段と、(d) そのエンジン始動手段
による前記エンジンの始動時に異常トルクが発生した場
合には、前記ブレーキがスリップするようにそのブレー
キの係合トルクを制御する係合トルク制御手段と、を有
することを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】第1発明では、動力源と駆動輪との間で
所定の異常トルクが発生した場合に摩擦係合装置がスリ
ップするように、その摩擦係合装置の係合トルクが制御
されるため、動力伝達経路にトルクコンバータ等の流体
継手を備えていない車両においても、急制動時の車輪ロ
ックによる過大なトルク入力やアンチロックブレーキ装
置の作動に伴う過大なトルクの周期変動などの異常トル
クに起因して、動力伝達経路の各部材が損傷したり耐久
性が低下したりすることが抑制される。しかも、その摩
擦係合装置は動力源と変速機との間に配設されているた
め、一般に変速機より駆動輪側に比較して伝達トルクが
小さく、その制御が容易になるとともに、逐次変化する
所定の物理量に基づいて係合トルクを連続的に制御する
場合でも、その制御範囲が狭くなり、高い制御精度が得
られる。
【0013】第2発明は、実質的に第1発明の一実施態
様に相当し、第1発明と同様の作用効果が得られる。す
なわち、第2発明では摩擦係合装置がスリップすること
により、ベルト式無段変速機のベルトの滑りが防止され
て耐久性が向上する。また、ベルト式無段変速機のベル
ト押圧力に応じて係合トルクを連続的に制御する必要が
あるが、摩擦係合装置が動力源とベルト式無段変速機と
の間に配設されているため、制御すべき係合トルクが比
較的小さいとともに制御範囲が狭く、制御が容易で高い
制御精度が得られる。
【0014】第3発明では、アンチロックブレーキ装置
によって制動装置のブレーキ力が制御されている時に
は、摩擦係合装置の係合トルクが低減されるため、動力
伝達経路にトルクコンバータ等の流体継手を備えていな
い車両においても、摩擦係合装置のスリップによりアン
チロックブレーキ装置の作動に伴うトルク変動のピーク
値が低くなり、低サイクル疲労による動力伝達経路の各
部材の耐久性の低下が抑制される。
【0015】第4発明では、ブレーキを係合させるとと
もに電動モータを作動させることによりエンジンをクラ
ンキングして始動する際に、エンジンや電動モータのシ
ャフトやダンパをバネとするバネ・マス系が構成される
ため、トルクコンバータ等の流体継手を備えていない場
合には、その共振点をエンジン回転速度が通過する時に
共振が発生し、過大なトルク変動や大きな振動を発生す
る可能性があるが、エンジンの始動時に異常トルクが発
生した場合にはブレーキがスリップするようになってい
るため、そのブレーキのスリップで異常トルクが吸収さ
れ、そのような共振による過大なトルク変動や大きな振
動の発生が抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、動力伝達経路にトルク
コンバータ等の流体継手を備えていない車両に好適に適
用される。また、第1発明〜第3発明では、燃料の燃焼
で動力を発生するエンジンなど、過大な入力トルクを受
け止めることができるイナーシャの大きな動力源を備え
ている場合に好適に適用される。
【0017】トルクコンバータ等の流体継手を備えてお
らず、且つ燃料の燃焼で動力を発生するエンジンを動力
源として備えている車両としては、エンジンおよびモー
タジェネレータを備えているシリーズ型、パラレル型等
のハイブリッド車両が広く知られている。例えば(a) 燃
料の燃焼で動力を発生するエンジンと、(b) モータジェ
ネレータと、(c) 前記エンジン、前記モータジェネレー
タ、および出力部材の間で動力を機械的に合成、分配す
る合成分配装置と、を有するハイブリッド車両はその一
例である。モータジェネレータは、例えば電動モータお
よびジェネレータとして用いられるが、その一方のみの
機能を有する電動モータまたはジェネレータであっても
良い。第4発明の電動モータとしてモータジェネレータ
を用いることも勿論可能である。動力を機械的に合成、
分配する合成分配装置としては、傘歯車式の差動装置や
遊星歯車装置が好適に用いられる。
【0018】動力伝達に関与する摩擦係合装置とは、動
力伝達経路に介在させられて動力を伝達、遮断するクラ
ッチは勿論、変速機側へ動力を出力するのに必要な所定
の反力受け要素をケースに固定するブレーキであっても
良い。摩擦係合装置としては、油圧アクチュエータによ
って摩擦係合させられる単板式、多板式等の油圧式摩擦
クラッチや、油圧式摩擦ブレーキが好適に用いられる
が、電磁式の摩擦係合装置を用いることもできる。
【0019】変速機は、少なくとも一般的な走行時に減
速(トルク増幅)して駆動輪側へ動力を伝達するもの
で、第2発明のようにベルト式無段変速機が好適に用い
られるが、トロイダル型等の他の無段変速機や有段変速
機を用いることも可能である。また、回転速度を一定の
減速比で減速する減速機であっても良い。
【0020】第1発明の係合トルク制御手段は、例えば
第2発明のように所定の物理量に基づいて係合トルクを
連続的に制御するように構成されるが、予め定められた
一定の異常トルクでスリップするように一定の係合トル
クに制御(調整)するものでも良い。
【0021】第3発明の係合トルク制御手段は、アンチ
ロックブレーキ装置が作動中か否かを判断し、作動中は
例えば摩擦係合装置の係合トルクを予め定められた所定
値だけ低下させるように構成されるが、所定の低下率で
漸減させるように構成することが望ましい。所定の低下
率で低下させれば、周期的に変化するトルクのピーク値
が摩擦係合装置のスリップによって徐々に低下するた
め、一定の大きさ(ピーク値)のトルクが周期的に繰り
返し作用する場合に比較して、低サイクル疲労が一層効
果的に抑制される。係合トルクを予め定められた所定値
だけ低下させる場合、低下幅は一定値であっても良い
が、駆動源の回転速度など所定の物理量をパラメータと
してマップや演算式などから低下幅を設定することもで
きる。
【0022】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明が適用されたハイブリ
ッド駆動装置10を説明する概略構成図で、図2は変速
機12を含む骨子図であり、このハイブリッド駆動装置
10は、トルクコンバータ等の流体継手を備えていない
とともに、燃料の燃焼で動力を発生するエンジン14、
電動モータおよびジェネレータとして用いられるモータ
ジェネレータ16、およびダブルピニオン型の遊星歯車
装置18を備えて構成されている。遊星歯車装置18の
サンギヤ18sにはエンジン14が連結され、キャリア
18cにはモータジェネレータ16が連結され、リング
ギヤ18rは第1ブレーキB1を介してケース20に連
結されるようになっている。また、キャリア18cは第
1クラッチC1を介して変速機12の入力軸22に連結
され、リングギヤ18rは第2クラッチC2を介して入
力軸22に連結されるようになっている。エンジン14
は、ばねやゴム等の弾性部材を有するダンパ装置15、
およびシャフト17を介してサンギヤ18sに連結され
ている。遊星歯車装置18は第4発明の合成分配装置に
相当するもので、サンギヤ18sは第1回転要素、キャ
リア18cは第2回転要素、リングギヤ18rは第3回
転要素に相当する。また、変速機12の入力軸22は出
力部材に相当する。
【0023】上記クラッチC1、C2および第1ブレー
キB1は、何れも油圧アクチュエータによって摩擦係合
させられる湿式多板式の油圧式摩擦係合装置で、油圧制
御回路24から供給される作動油によって摩擦係合させ
られるようになっている。図3は、油圧制御回路24の
要部を示す図で、電動ポンプを含む電動式油圧発生装置
26で発生させられた元圧PCが、マニュアルバルブ2
8を介してシフトレバー30(図1参照)の操作レンジ
に応じて各クラッチC1、C2、ブレーキB1へ供給さ
れるようになっている。シフトレバー30は、運転者に
よって操作されるシフト操作部材で、本実施例では
「B」、「D」、「N」、「R」、「P」の5つのレン
ジに選択操作されるようになっており、マニュアルバル
ブ28はケーブルやリンク等を介してシフトレバー30
に連結され、そのシフトレバー30の操作に従って機械
的に切り換えられるようになっている。
【0024】「B」レンジは、前進走行時に変速機12
のダウンシフトなどにより比較的大きな動力源ブレーキ
が発生させられる操作レンジで、「D」レンジは前進走
行する操作レンジであり、これ等の操作レンジでは出力
ポート28aからクラッチC1およびC2へ元圧PCが
供給される。第1クラッチC1へは、シャトル弁31を
介して元圧PCが供給されるようになっている。「N」
レンジは動力源からの動力伝達を遮断する操作レンジ
で、「R」レンジは後進走行する操作レンジで、「P」
レンジは動力源からの動力伝達を遮断するとともに図示
しないパーキングロック装置により機械的に駆動輪の回
転を阻止する操作レンジであり、これ等の操作レンジで
は出力ポート28bから第1ブレーキB1へ元圧PCが
供給される。出力ポート28bから出力された元圧PC
は戻しポート28cへも入力され、上記「R」レンジで
は、その戻しポート28cから出力ポート28dを経て
シャトル弁31から第1クラッチC1へ元圧PCが供給
されるようになっている。
【0025】クラッチC1、C2、およびブレーキB1
には、それぞれコントロール弁32、34、36が設け
られ、それ等の油圧PC1、PC2、PB1が制御されるよう
になっている。クラッチC1の油圧PC1についてはON
−OFF弁38によって調圧され、クラッチC2および
ブレーキB1についてはリニアソレノイド弁40によっ
て調圧されるようになっている。
【0026】そして、上記クラッチC1、C2、および
ブレーキB1の作動状態に応じて、図4に示す各走行モ
ードが成立させられる。すなわち、「B」レンジまたは
「D」レンジでは、「ETCモード」、「直結モー
ド」、「モータ走行モード(前進)」の何れかが成立さ
せられ、「ETCモード」では、第2クラッチC2を係
合するとともに第1クラッチC1および第1ブレーキB
1を開放した状態で、エンジン14およびモータジェネ
レータ16を共に作動させて車両を前進走行させる。
「直結モード」では、クラッチC1、C2を係合すると
ともに第1ブレーキB1を開放した状態で、エンジン1
4を作動させて車両を前進走行させる。また、「モータ
走行モード(前進)」では、第1クラッチC1を係合す
るとともに第2クラッチC2および第1ブレーキB1を
開放した状態で、モータジェネレータ16を作動させて
車両を前進走行させる。「ETCモード」は電気トルコ
ンモードでエンジン・モータ走行モードに相当し、「直
結モード」はエンジン直結モードに相当する。
【0027】図5は、上記前進モードにおける遊星歯車
装置18の作動状態を示す共線図で、「S」はサンギヤ
18s、「R」はリングギヤ18r、「C」はキャリア
18cを表しているとともに、それ等の間隔はギヤ比ρ
(=サンギヤ18sの歯数/リングギヤ18rの歯数)
によって定まる。具体的には、「S」と「C」の間隔を
1とすると、「R」と「C」の間隔がρになり、本実施
例ではρが0.6程度である。また、(a) のETCモー
ドにおけるトルク比は、エンジントルクTe:CVT入
力軸トルクTin:モータトルクTm=ρ:1:1−ρで
あり、モータトルクTmはエンジントルクTeより小さ
くて済むとともに、定常状態ではそれ等のモータトルク
TmおよびエンジントルクTeを加算したトルクがCV
T入力軸トルクTinになる。CVTは無段変速機の意味
であり、本実施例では変速機12としてベルト式無段変
速機が設けられている。
【0028】図4に戻って、「N」レンジまたは「P」
レンジでは、「ニュートラル」または「充電・Eng始
動モード」の何れかが成立させられ、「ニュートラル」
ではクラッチC1、C2および第1ブレーキB1の何れ
も開放する。「充電・Eng始動モード」では、クラッ
チC1、C2を開放するとともに第1ブレーキB1を係
合し、モータジェネレータ16を逆回転させてエンジン
14を始動したり、エンジン14により遊星歯車装置1
8を介してモータジェネレータ16を回転駆動するとと
もにモータジェネレータ16を回生制御して発電し、バ
ッテリ42(図1参照)を充電したりする。
【0029】「R」レンジでは、「モータ走行モード
(後進)」または「フリクション走行モード」が成立さ
せられ、「モータ走行モード(後進)」では、第1クラ
ッチC1を係合するとともに第2クラッチC2および第
1ブレーキB1を開放した状態で、モータジェネレータ
16を逆回転方向へ作動させて車両を後進走行させる。
「フリクション走行モード」では、第1クラッチC1を
係合するとともに第2クラッチC2を開放した状態で、
モータジェネレータ16を逆回転方向へ作動させて車両
を後進走行させる一方、エンジン14を作動させるとと
もにリングギヤ18rが正方向へ回転させられる状態で
第1ブレーキB1をスリップ係合させることにより、キ
ャリア18c更には入力軸22に後進方向のアシスト力
を作用させるものである。
【0030】前記変速機12はベルト式無段変速機で、
変速比γ(=入力軸回転速度Nin/出力軸回転速度Nou
t )が1.0より大きい所定の変速比範囲で入力軸22
の回転を減速(トルク増幅)して出力軸44へ出力す
る。出力軸44へ出力された動力は、リダクションギヤ
46を経て差動装置48のリングギヤ50に伝達され、
その差動装置48により左右の駆動輪52に分配され
る。
【0031】本実施例のハイブリッド駆動装置10は、
図1に示すHVECU60によって制御されるようにな
っている。HVECU60は、CPU、RAM、ROM
等を備えていて、RAMの一時記憶機能を利用しつつR
OMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を実
行することにより、電子スロットルECU62、エンジ
ンECU64、M/GECU66、T/MECU68、
前記油圧制御回路24のON−OFF弁38、リニアソ
レノイド弁40、エンジン14のスタータ70などを制
御する。電子スロットルECU62はエンジン14の電
子スロットル弁72を開閉制御するもので、エンジンE
CU64はエンジン14の燃料噴射量や可変バルブタイ
ミング機構、点火時期などによりエンジン出力を制御す
るもので、M/GECU66はインバータ74を介して
モータジェネレータ16の力行トルクや回生制動トルク
等を制御するもので、T/MECU68は変速機12の
変速比γ(=入力軸回転速度Nin/出力軸回転速度Nou
t )やベルト押圧力などを制御するものである。変速機
12は油圧アクチュエータによって変速比γやベルト押
圧力が制御されるもので、前記油圧制御回路24は、変
速機12の変速比γやベルト押圧力を制御するための回
路を備えている。スタータ70は電動モータで、モータ
軸に設けられたピニオンをエンジン14のフライホイー
ル等に設けられたリングギヤに噛み合わせてエンジン1
4をクランキングするものである。
【0032】上記HVECU60には、アクセル操作量
センサ76からアクセル操作部材としてのアクセルペダ
ル78の操作量θacを表す信号が供給されるとともに、
シフトポジションセンサ80からシフトレバー30の操
作レンジ(シフトポジション)を表す信号が供給され
る。また、エンジン回転速度センサ82、モータ回転速
度センサ84、入力軸回転速度センサ86、出力軸回転
速度センサ88から、それぞれエンジン回転速度(回転
数)Ne、モータ回転速度(回転数)Nm、入力軸回転
速度(入力軸22の回転速度)Nin、出力軸回転速度
(出力軸44の回転速度)Nout を表す信号がそれぞれ
供給される。出力軸回転速度Nout は車速Vに対応す
る。この他、駆動輪52がロックしないように制動装置
のブレーキ力を制御するアンチロックブレーキ装置(A
BS)90からその作動状態を表す信号が供給されると
ともに、バッテリ42の蓄電量SOCなど、運転状態を
表す種々の信号が供給されるようになっている。アンチ
ロックブレーキ装置90は、車輪のスリップ状態に応じ
てブレーキ油圧を制御するもので、作動中はブレーキ油
圧すなわちブレーキ力が周期的に変化する。蓄電量SO
Cは単にバッテリ電圧であっても良いが、充放電量を逐
次積算して求めるようにしても良い。
【0033】そして、かかるHVECU60は、基本的
に図6に示す各機能を備えていて、前記図4の走行モー
ドを実施するようになっている。図6のETCモード制
御手段100は「ETCモード」を実施するもので、直
結モード制御手段102は「直結モード」を実施するも
ので、モータ前進手段104は「モータ走行モード(前
進)」を実施するもので、充電制御手段106は「充電
・Eng始動モード」を実施するもので、モータ後進手
段108は「モータ走行モード(後進)」を実施するも
ので、エンジンアシスト後進手段110は「フリクショ
ン走行モード」を実施するものであり、ETCモード制
御手段100および直結モード制御手段102はエンジ
ン前進手段112を構成している。また、モード判定手
段114は、アクセル操作量θacや車速V(出力軸回転
速度Nout )、蓄電量SOC、シフトレバー30のシフ
トポジション、エンジン14の冷却水温度等に基づいて
走行モードを判定し、その判定した走行モードで運転が
行われるように上記各手段を切り換える。
【0034】HVECU60はまた、図7のフローチャ
ートに従って信号処理を実行することにより、ベルト式
無段変速機12のベルトの滑りを防止するように、クラ
ッチC1、C2の係合トルクTC1、TC2を制御する。す
なわち、クラッチC1、C2は、ベルト式無段変速機1
2のベルトの滑りを防止するためのトルクリミッタとし
ても機能するのである。
【0035】ステップS1−1では、クラッチC1、C
2の油圧PC1、PC2、具体的には前記ON−OFF弁3
8やリニアソレノイド弁40に対する油圧指令値や、摩
擦材の摩擦係数、摩擦面積、半径などに基づいて、それ
等のクラッチC1、C2の係合トルクTC1、TC2を算出
する。油圧PC1、PC2は、例えば前記図4の走行モード
やエンジントルクTe、モータトルクTmなどに基づい
て、動力伝達に必要な係合トルクTC1、TC2が得られる
ように、所定の余裕を持って制御される。
【0036】ステップS1−2では、ベルト式無段変速
機12のベルト押圧力などに基づいて、ベルトが滑りを
生じることなく伝達できるベルト伝達トルクTCVT を算
出する。具体的には、ベルト押圧力を制御する油圧指令
値や摩擦係数、変速比γなどに基づいて算出される。
【0037】そして、ステップS1−3では、ベルト式
無段変速機12のベルトが滑りを生じる前にクラッチC
1またはC2がスリップするように、上記ベルト伝達ト
ルクTCVT に基づいて係合トルクTC1、TC2の上限値を
設定し、係合トルクTC1、T C2が上限値を越えている場
合はその上限値となるように前記ON−OFF弁38や
リニアソレノイド弁40による油圧PC1、PC2の調圧制
御を補正する。このステップS1−3では、係合制御さ
れているクラッチC1および/またはC2の係合トルク
C1、TC2の上限値を制限すれば良く、クラッチC1お
よびC2が共に係合させられている場合は何れか一方の
上限値を制限するだけでも良い。
【0038】このようにすれば、急制動時等に駆動輪5
2がロックするなどして動力伝達経路に過大なトルク入
力があった場合、ベルト式無段変速機12のベルトが滑
りを生じる前にクラッチC1またはC2がスリップする
ため、動力伝達経路にトルクコンバータ等の流体継手を
備えていない本車両においても、ベルト式無段変速機1
2のベルトの滑りが防止されて耐久性が向上する。
【0039】一方、クラッチC1、C2はベルト式無段
変速機12よりも動力源側に配設されているため、駆動
輪52側に比較してベルト式無段変速機12の変速比γ
分だけトルクが小さく、係合トルクTC1、TC2の制御、
具体的にはON−OFF弁38やリニアソレノイド弁4
0による油圧PC1、PC2の調圧制御が容易である。ま
た、上限ガード実施中は、ベルト式無段変速機12のベ
ルト押圧力に応じて係合トルクTC1、TC2を連続的に制
御する必要があるが、制御範囲が比較的狭いため、調圧
制御の応答遅れ等に拘らず高い制御精度が得られる。
【0040】このような図7の制御は、クラッチC1、
C2が共に係合させられてエンジン14が入力軸22に
直結される「直結モード」で特に効果的である。
【0041】上記図7の制御は、第1発明、第2発明の
実施例に相当し、HVECU60による一連の信号処理
のうち図7の各ステップS1−1〜S1−3を実行する
部分は、ON−OFF弁38およびリニアソレノイド弁
40と共に第1発明、第2発明の係合トルク制御手段を
構成している。
【0042】HVECU60はまた、図8のフローチャ
ートに従って信号処理を実行し、アンチロックブレーキ
装置90の作動時にクラッチC1、C2の係合トルクT
C1、TC2を低減することにより、アンチロックブレーキ
装置90の制御に起因する低サイクル疲労を抑制する。
すなわち、クラッチC1、C2は、アンチロックブレー
キ装置90の制御に起因する低サイクル疲労を抑制する
ためのトルクリミッタとしても機能するのである。
【0043】ステップS2−1では、アンチロックブレ
ーキ装置90が作動中か否か、すなわち車輪のロックを
防止するためにブレーキ力を制御中か否かを、アンチロ
ックブレーキ装置90から供給される信号によって判断
し、制御中の場合はステップS2−2でクラッチC1、
C2の油圧PC1、PC2を強制的に低下させて係合トルク
C1、TC2を低減する。クラッチC1、C2の油圧
C1、PC2は、アンチロックブレーキ装置90の作動時
にステップS2−2が所定のサイクルタイムで繰り返し
実行される毎に一定量ずつ低下させられ、所定の低下率
で漸減させられる。ステップS2−2では、係合制御さ
れているクラッチC1および/またはC2の油圧PC1
C2を低下させれば良く、クラッチC1およびC2が共
に係合させられている場合は、何れか一方の油圧PC1
たはPC2を低下させるだけでも良い。
【0044】このようにすれば、アンチロックブレーキ
装置90によってブレーキ力が制御されている時には、
クラッチC1、C2の係合トルクTC1、TC2、具体的に
は油圧PC1、PC2が所定の低下率で低下させられるた
め、動力伝達経路にトルクコンバータ等の流体継手を備
えていない本車両においても、クラッチC1またはC2
のスリップによりアンチロックブレーキ装置90の作動
に伴うトルク変動のピーク値が低くなり、低サイクル疲
労による動力伝達経路の各部材の耐久性の低下が抑制さ
れる。
【0045】また、本実施例では油圧PC1、PC2を所定
の低下率で漸減させるようになっているため、周期的に
変化するトルクのピーク値がクラッチC1、C2のスリ
ップによって徐々に低下し、一定の大きさ(ピーク値)
のトルクが周期的に繰り返し作用する場合に比較して、
低サイクル疲労が一層効果的に抑制される。
【0046】また、クラッチC1、C2がベルト式無段
変速機12よりも動力源側に配設されているため、駆動
輪52側に比較してベルト式無段変速機12の変速比γ
分だけトルクが小さく、係合トルクTC1、TC2の制御、
具体的にはON−OFF弁38やリニアソレノイド弁4
0による油圧PC1、PC2の調圧制御が容易である。
【0047】このような図8の制御は、クラッチC1、
C2が共に係合させられてエンジン14が入力軸22に
直結される「直結モード」で特に効果的である。
【0048】上記図8の制御は、第1発明、第3発明の
実施例に相当し、HVECU60による一連の信号処理
のうち図8の各ステップS2−1〜S2−2を実行する
部分は、ON−OFF弁38およびリニアソレノイド弁
40と共に第1発明、第3発明の係合トルク制御手段を
構成している。
【0049】HVECU60は更に、前記充電制御手段
106によるエンジン14の始動時に、図9のフローチ
ャートに従って第1ブレーキB1の係合トルクTB1を制
御することにより、共振による異常トルクの発生を抑制
する。すなわち、第1ブレーキB1は、エンジン始動時
に共振による異常振動が発生することを抑制するための
トルクリミッタとしても機能するのである。
【0050】ステップS3−1では、充電制御手段10
6によりクラッチC1、C2を開放するとともに第1ブ
レーキB1を係合し、且つモータジェネレータ16を逆
回転させてエンジン14をクランキングすることによ
り、エンジン14を始動するエンジン始動制御中か否か
を、例えば前記モード判定手段114の指令信号やモー
タジェネレータ16の作動状態などから判断する。充電
制御手段106によりエンジン14の始動制御が行われ
る場合は、ステップS3−2を実行し、第1ブレーキB
1の係合トルクTB1をエンジン14のクランキングトル
クなどに基づいて予め定められた始動時係合トルクTB1
* に調整する。始動時係合トルクTB1 * は、エンジン1
4のクランキングなど始動に必要なトルクは、モータジ
ェネレータ16から遊星歯車装置18を介してエンジン
14に伝達されるように、反力受け要素であるリングギ
ヤ18rをケース20に固定するが、共振等により必要
以上の異常トルクが発生した場合には第1ブレーキB1
がスリップするように、予め実験等によって定められた
一定値である。但し、この始動時係合トルクTB1 * がエ
ンジン14の始動時に学習補正されるようにしても良
い。係合トルクTB1の調整は、リニアソレノイド弁40
による油圧PB1の調圧制御で行われる。
【0051】ここで、クラッチC1、C2を開放すると
ともに第1ブレーキB1を係合し、且つモータジェネレ
ータ16を逆回転させてエンジン14をクランキングす
ることによりエンジン14を始動する際には、シャフト
17やダンパ装置15をバネとするバネ・マス系が構成
されるため、トルクコンバータ等の流体継手を備えてい
ない本車両においては、その共振点をエンジン回転速度
Neが通過する時に共振が発生し、過大なトルク変動や
大きな振動を発生する可能性があるが、本制御ではエン
ジン14の始動時に異常トルクが発生した場合には第1
ブレーキB1がスリップするようになっているため、そ
の第1ブレーキB1のスリップで異常トルクが吸収さ
れ、そのような共振による過大なトルク変動や大きな振
動の発生が抑制される。
【0052】上記図9の制御は、第4発明の実施例に相
当し、HVECU60による一連の信号処理のうち図9
の各ステップS3−1〜S3−2を実行する部分は、リ
ニアソレノイド弁40と共に第4発明の係合トルク制御
手段を構成している。また、前記図6の充電制御手段1
06は、第4発明のエンジン始動手段に相当する。
【0053】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良
を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたハイブリッド駆動装置を説
明する概略構成図である。
【図2】図1のハイブリッド駆動装置の動力伝達系を示
す骨子図である。
【図3】図1の油圧制御回路の一部を示す回路図であ
る。
【図4】図1のハイブリッド駆動装置において成立させ
られる幾つかの走行モードと、クラッチおよびブレーキ
の作動状態との関係を説明する図である。
【図5】図4のETCモード、直結モード、およびモー
タ走行モード(前進)における遊星歯車装置の各回転要
素の回転速度の関係を示す共線図である。
【図6】図1のHVECUが備えている幾つかの機能を
示すブロック線図である。
【図7】図1のハイブリッド駆動装置において、ベルト
式無段変速機のベルトの滑りを防止するためのトルクリ
ミッタの作動を説明するフローチャートである。
【図8】図1のハイブリッド駆動装置において、アンチ
ロックブレーキ装置の制御に起因する低サイクル疲労を
抑制するためのトルクリミッタの作動を説明するフロー
チャートである。
【図9】図1のハイブリッド駆動装置において、エンジ
ン始動時に共振による異常振動が発生することを抑制す
るためのトルクリミッタの作動を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
10:ハイブリッド駆動装置 12:ベルト式無段変
速機 14:エンジン 16:モータジェネレータ
(電動モータ) 18:遊星歯車装置(合成分配装
置) 18s:サンギヤ(第1回転要素) 18
r:キャリア(第2回転要素) 18r:リングギヤ
(第3回転要素) 38:ON−OFF弁40:リニ
アソレノイド弁 52:駆動輪 60:HVECU
90:アンチロックブレーキ装置 106:充電
制御手段(エンジン始動手段) C1:第1クラッチ(摩擦係合装置) C2:第2ク
ラッチ(摩擦係合装置) B1:第1ブレーキ(ブレ
ーキ) ステップS1−1〜S1−3:係合トルク制御手段(第
1発明、第2発明) ステップS2−1、S2−2:係合トルク制御手段(第
1発明、第3発明) ステップS3−1、S3−2:係合トルク制御手段(第
4発明)
フロントページの続き (72)発明者 駒田 英明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 梅山 光広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用の動力源から変速機を介して駆動
    輪へ動力が伝達される車両において、 前記動力源と前記変速機との間に配設されて動力伝達に
    関与する摩擦係合装置と、 前記動力源と前記駆動輪との間で所定の異常トルクが発
    生した場合に前記摩擦係合装置がスリップするように、
    該摩擦係合装置の係合トルクを制御する係合トルク制御
    手段と、 を有することを特徴とする車両のトルクリミッタ装置。
  2. 【請求項2】 走行用の動力源からベルト式無段変速機
    を介して駆動輪へ動力が伝達される車両において、 前記動力源と前記ベルト式無段変速機との間に配設され
    て動力伝達に関与する摩擦係合装置と、 前記ベルト式無段変速機のベルトが滑りを生じる前に前
    記摩擦係合装置がスリップするように、該ベルト式無段
    変速機のベルト押圧力に基づいて該摩擦係合装置の係合
    トルクを制御する係合トルク制御手段と、 を有することを特徴とする車両のトルクリミッタ装置。
  3. 【請求項3】 走行用の動力源と駆動輪との間に動力伝
    達に関与する摩擦係合装置が設けられている一方、該駆
    動輪がロックしないように該駆動輪に設けられた制動装
    置のブレーキ力を制御するアンチロックブレーキ装置を
    備えている車両において、 前記アンチロックブレーキ装置によって前記制動装置の
    ブレーキ力が制御されている時には、前記摩擦係合装置
    の係合トルクを低減させる係合トルク制御手段を設けた
    ことを特徴とする車両のトルクリミッタ装置。
  4. 【請求項4】 燃料の燃焼で動力を発生するエンジンと
    電動モータとを備えている一方、第1回転要素に前記エ
    ンジンが連結されるとともに第2回転要素に前記電動モ
    ータが連結され、第3回転要素が摩擦係合式のブレーキ
    を介してケースに連結される機械式の合成分配装置が設
    けられている車両において、 前記ブレーキを係合させるとともに前記電動モータを作
    動させることにより、前記エンジンをクランキングして
    始動するエンジン始動手段と、 該エンジン始動手段による前記エンジンの始動時に異常
    トルクが発生した場合には、前記ブレーキがスリップす
    るように該ブレーキの係合トルクを制御する係合トルク
    制御手段と、 を有することを特徴とする車両のトルクリミッタ装置。
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