JP2001099302A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JP2001099302A
JP2001099302A JP27718799A JP27718799A JP2001099302A JP 2001099302 A JP2001099302 A JP 2001099302A JP 27718799 A JP27718799 A JP 27718799A JP 27718799 A JP27718799 A JP 27718799A JP 2001099302 A JP2001099302 A JP 2001099302A
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continuously variable
variable transmission
line pressure
pressure
control valve
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JP27718799A
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Takenori Hashimoto
武典 橋本
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】停車時における無段変速機に設けた駆動ベルト
のスリップを防止して駆動ベルトの耐久性の向上を図る
と共に、オイルポンプの駆動ロスを軽減する。 【解決手段】シフトレバーがD,R等の走行レンジにセ
ットされている状態で、ブレーキ作動中或いはアクセル
ペダル開放状態にあり、且つ車速がゼロのとき、車両が
ブレーキ停車或いは平坦路程車状態にあると判定し、無
段変速機のセカンダリプーリに供給するベルトクランプ
力を発生させるためのライン圧をドレンさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機のライ
ン圧を停車時にドレンさせる無段変速機の制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の無段変速機では、スチ
ールベルト等の駆動ベルトを巻掛けた一対のプーリのう
ち、車輪側のセカンダリプーリの可動シーブにライン圧
を作用させ、エンジン側のプライマリプーリの可動シー
ブには、ライン圧を減圧して得た変速制御圧を作用さ
せ、変速制御圧とライン圧との差圧により、変速制御圧
を要求変速比に対応した値に調圧することにより、両プ
ーリの巻掛け径を反比例に可変させて変速比を無段階に
制御する。
【0003】ライン圧は、このライン圧を供給する油路
に介装されたライン圧制御弁を電気的に動作させること
で可変制御されるもので、セカンダリプーリに対して、
動力伝達に必要なベルトクランプ力を付与する際には、
ベルトスリップを生じない必要最小限の圧力に設定され
る。
【0004】例えば、特開平7−317863号公報に
は、停車時のライン圧を最小変速比相当の圧力、すなわ
ちエンジンからの急激な入力トルク及び車輪からの逆駆
動力に備えてベルトスリップの発生しない最低限のライ
ン圧としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
では、オイルポンプの駆動ロスを軽減し、燃費の向上を
図ろうとしても、登坂路の後戻りによりベルトスリップ
が発生しない程度の最低のライン圧は確保しておかなけ
ればならず、ライン圧を低下させて、オイルポンプの駆
動ロスを軽減させることで燃費の向上を図るには限界が
ある。
【0006】又、アクセルペダルとスロットル弁とが機
械的に連結されているので、発進時に、ライン圧が十分
に上昇していない状態でも、アクセルペダルの踏込み操
作によりエンジンから無段変速機へ急激な入力トルクが
伝達されてしまうため、ベルトスリップが発生し易くな
る。その結果、停車時のライン圧は、再発進に備えてあ
る程度確保して置かなければならず、停車時のライン圧
を大幅に低下させることは困難である。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、停車時におけ
るライン圧を、ベルトスリップを発生させることなく大
幅に低下させることを可能とし、ライン圧を大幅に低下
させることでオイルポンプの駆動ロスを軽減し、燃費の
向上を図ることのできる無段変速機の制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1の無段変速機の制御装置は、オイルポ
ンプから吐出されるオイルを元圧として、無段変速機の
セカンダリプーリ及びプライマリプーリに対して供給す
る作動圧を調圧する制御弁と、エンジンと上記無段変速
機との間を断続する摩擦クラッチとを備え、停車時は上
記摩擦クラッチを介して上記エンジンと上記無段変速機
とを遮断すると共に、上記制御弁では上記作動圧をドレ
ンさせることを特徴とする。
【0009】第2の無段変速機の制御装置は、第1の無
段変速機の制御装置において、上記停車は平坦路での停
車及びブレーキを働かせた状態での停車とすることを特
徴とする。
【0010】第3の無段変速機の制御装置は、オイルポ
ンプから吐出されるオイルを元圧として、無段変速機の
セカンダリプーリ及びプライマリプーリに対して供給す
る作動圧を調圧する制御弁と、エンジンと上記無段変速
機との間を断続する摩擦クラッチとを備え、又吸気系に
スロットル開度を電子的に制御する電子制御スロットル
弁を備え、停車時は上記摩擦クラッチを介して上記エン
ジンと上記無段変速機とを遮断すると共に上記制御弁で
は上記作動圧をドレンさせ、又発進時は上記摩擦クラッ
チを接続すると共に上記制御弁の動作により作動圧を復
帰させ、電子制御スロットル弁では上記作動圧の復帰度
合いに応じたスロットル開度を設定することを特徴とす
る。
【0011】すなわち、第1の無段変速機の制御装置で
は、停車時に摩擦クラッチを開放してエンジンと無段変
速機とを遮断すると共に、無段変速機へ供給する作動圧
をドレンさせるようにしたので、オイルポンプの駆動ロ
スが軽減され、燃費が向上する。
【0012】この場合、第2の無段変速機の制御装置に
記載されているように、停車を平坦路での停車及びブレ
ーキを働かせた状態での停車に限定することで、車輪側
からの逆駆動力が無段変速機に伝達されず、無段変速機
の両プーリ間に巻掛けた駆動ベルトのスリップを防止す
ることができる。
【0013】第3の無段変速機の制御装置は、停車時に
摩擦クラッチを開放してエンジンと無段変速機とを遮断
すると共に、無段変速機へ供給する作動圧をドレンさ
せ、又発進時には摩擦クラッチを接続すると共に、制御
弁の動作により無段変速機の両プーリに供給するトルク
伝達に必要な作動圧を次第に復帰させ、その際、吸気系
に配設した電子制御スロットル弁では、作動圧の復帰度
合いに応じたスロットル開度を設定することで、無段変
速機への急激なトルク伝達を抑制し、駆動ベルトのスリ
ップを防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1に本実施の形態で採用する
無段変速機の駆動系と油圧制御との構成を示す。
【0015】同図の符号1はエンジンで、このエンジン
1の吸気ポートに連通する吸気管1aに電子制御スロッ
トル弁10のスロットルアクチュエータ10aに連設す
るスロットル弁10bが介装されている。電子制御スロ
ットル弁10は、後述する制御ユニット16からの開度
指令に基づいてスロットルアクチュエータ10aを駆動
し、スロットル弁10bの開度を制御することで、エン
ジン出力を制御するものである。
【0016】又、エンジン1のクランク軸1aが、摩擦
クラッチの一例である電磁クラッチ2を介して、動力伝
達装置3に設けた前後進切換装置4に連設され、この前
後進切換装置4が、無段変速機5のプライマリ軸5bに
連設されている。
【0017】電磁クラッチ2は、クランク軸1aに直結
するドライブメンバ2aと、クラッチコイル2cを内蔵
して、出力軸2dに直結するドリブンメンバ2bとを有
し、制御ユニット16から出力されるクラッチ電流Ic
がクラッチコイル2cに供給されると、磁気作用で両メ
ンバ2a,2bのギャップに電磁粉を鎖状に結合して集
積し、この結合力でクラッチトルクを伝達する。すなわ
ち、発進時にはエンジン回転数Neに応じたクラッチ電
流Icを供給することで滑らかなクラッチ接続を行い、
又、設定車速以下ではクラッチ電流Icを減じること
で、クラッチ切断または所定のドラッグトルクを発生さ
せる。
【0018】又、前後進切換装置4は、周知のシンクロ
メッシュ機構、或いはプラネタリギヤ機構により、出力
軸2dとプライマリ軸5bとの関係を、出力軸2dをプ
ライマリ軸5bに直結する前進位置、出力軸2dの回転
方向を逆転すると共に所定に減速した状態でプライマリ
軸5bに伝達する後進位置、両軸2d,5bを切断する
中立位置の3位置に切換える。
【0019】又、前後進切換装置4の出力側が無段変速
機5のプライマリ軸5bに連設され、このプライマリ軸
5bに対して平行に配設されているセカンダリ軸5c
に、終減速装置6の減速歯車列6a及びデファレンシャ
ル装置6bを介して、前輪或いは後輪の駆動輪7aを軸
着する駆動軸7が連設されている。
【0020】無段変速機5の両軸5b,5cにはプライ
マリプーリ5a、セカンダリプーリ5dが軸着されてお
り、この両プーリ5a,5dの可動シーブ側にプライマ
リ油圧室5f、セカンダリ油圧室5gが併設されてい
る。この両プーリ5a,5dはスチールベルト等の駆動
ベルト5eを介して動力の授受が行われるもので、プラ
イマリ油圧室5fに供給されるプライマリ圧Ppにより
プーリ溝幅が設定され、又、セカンダリ油圧室5gに供
給されるセカンダリ圧(ライン圧Ps)により、トルク
伝達に必要なベルトクランプ力をセカンダリプーリ5d
に付与する。プライマリ圧Pp、及びセカンダリ圧(ラ
イン圧Ps)は後述する制御ユニット16においてエン
ジン運転状態に基づいて設定される。
【0021】尚、両プーリ5a,5dには、各プーリ5
a,5dの回転数であるプライマリ回転数Npとセカン
ダリ回転数Nsを検出するプライマリ回転数センサ8、
セカンダリ回転数センサ9が対設されている。この場
合、本実施の形態では、セカンダリ回転数Neから車速
を算出する。
【0022】次に、無段変速機5を制御作動させるため
の油圧を供給する油圧回路の構成について説明する。図
1の符号11はエンジン駆動式、或いは電動式オイルポ
ンプで、オイルパン12に貯留されているオイルを吸引
し、高圧のポンプ吐出圧を生成する。このオイルポンプ
11の吐出口にライン圧制御弁13、変速制御弁14、
及びセカンダリプーリ5dに併設するセカンダリ油圧室
5gがライン圧油路15、ライン圧油路18、セカンダ
リ圧油路17を介してそれぞれ接続されている。
【0023】オイルポンプ11のポンプ吐出圧はライン
圧制御弁13により変速比に応じたライン圧Psに調圧
されてセカンダリ油圧室5gへ供給し、セカンダリプー
リ5dに対してトルク伝達に必要なベルトクランプ力を
付与する。同時に、このライン圧Psを変速制御弁14
へ供給する。
【0024】変速制御弁14では、ライン圧Psを減圧
して、変速比に対応するプライマリ圧Ppを生成してプ
ライマリ油圧室5fへ供給し、プライマリプーリ5aの
溝幅を可変させて変速比を制御する。
【0025】ライン圧制御弁13、変速制御弁14が、
制御ユニット16から出力される制御デューティ比或い
は制御電流値等により作動するセカンダリソレノイド1
3a、プライマリソレノイド14aにより動作される。
【0026】上記ライン圧油路15には、実ライン圧P
sを直接検出するライン圧センサ21が臨まされてい
る。
【0027】次に、無段変速装置の電子制御系の構成に
ついて説明する。制御ユニット16の入力側には、プラ
イマリ回転数Npを検出するプライマリ回転数センサ
8、セカンダリ回転数Nsを検出するセカンダリ回転数
センサ9、ライン圧センサ21、アクセルペダル22の
開度(アクセル開度θacc)を検出するアクセルセンサ
23、ブレーキペダルの踏込みでON動作するブレーキ
スイッチ24、シフトレバーのポジション(D,R,
P,N等)を検出するシフトポジションセンサ25、イ
グニッションパルスなどからエンジン回転数Neを検出
するエンジン回転数センサ(図示せず)等が接続されて
おり、又、出力側にセカンダリソレノイド13a、プラ
イマリソレノイド14a、電子制御スロットル弁10の
スロットルアクチュエータ10a、及び電磁クラッチ2
のクラッチコイル2c等が接続されている。
【0028】制御ユニット16では、各センサ、スイッ
チ類にて検出した各パラメータに基づき、油圧回路のラ
イン圧制御、変速制御、及びスロットルアクチュエータ
10aに対するスロットル開度制御等を行う。
【0029】油圧回路におけるライン圧制御は、プライ
マリ回転数Npとセカンダリ回転数Nsとに基づき実変
速比iを、 i=Np/Ns によって算出し、又、エンジン運転状態(エンジン回転
数Neと目標スロットル開度θth等)に基づいてエンジ
ントルクTeを推定する。
【0030】そして、実変速比iに基づいて算出した単
位トルク当たりの必要ライン圧Psuとエンジントルク
Teから、伝達トルクに応じた要求ライン圧Pdを、 Pst=Psu・Te によって算出し、この要求ライン圧Pdに応じたソレノ
イド電流Isを定め、このソレノイド電流Isをライン
圧制御弁13を駆動させるセカンダリソレノイド13a
に出力し、ライン圧制御弁13によりオイルポンプ11
のポンプ吐出圧を元圧としてライン圧Psを生成させ
る。
【0031】又、平坦路での停車、或いはブレーキを働
かせた状態での停車時には、ライン圧制御弁13を開放
させて、ライン圧Psをフルドレンさせる。
【0032】変速制御は、セカンダリ回転数Nsと目標
スロットル開度θthとに基づき、Ns−θthの関係で目
標プライマリ回転数Npdを、マップ検索等により設定
し、この目標プライマリ回転数Npdとセカンダリ回転
数Nsとに基づき、目標変速比isを、 is=Npd/Ns により算出する。こうしてセカンダリ回転数Ns、実変
速比i及び目標スロットル開度θthの要素で各運転、走
行条件に応じた最適な目標変速比isを設定する。
【0033】そして、実変速比i、目標変速比is、エ
ンジントルクTe、各変速比の単位トルク当りの必要ラ
イン圧Psu及びライン圧Psに基づき、現在のライン
圧Psで伝達できる最大トルク(Ps/Psu) とエン
ジントルクTeとのトルク比Ktを、 Kt=Te/( Ps/Psu) により求め、油圧比Kpを、 Kp=f(Kt/i) により求める。
【0034】そして、現在の実変速比iを保つために必
要な必要プライマリ圧Ppdを、 Ppd=Kp・Ps により求める。
【0035】また目標変速比isと実変速比iの偏差に
応じたフィードバック補正分ΔPpを求め、この必要プ
ライマリ圧Ppdとフィードバック補正分ΔPpとによ
り目標プライマリ圧Ppsを、 Pps=Ppd±ΔPp により算出する。
【0036】そして、ソレノイド電流Ipを、Ip=f
(Pps)により算出し、このソレノイド電流Ipを変
速制御弁14を駆動させるプライマリソレノイド14a
に出力し、変速制御弁14によりライン圧Psを元圧と
するプライマリ圧Ppを生成する。
【0037】又、平坦路での停車、或いはブレーキを働
かせた状態での停車時には、ライン圧制御弁13が開放
されて、ライン圧Psがフルドレン状態となっているた
め、プライマリ圧Ppは設定されない。
【0038】一方、スロットルアクチュエータ10aに
対するスロットル開度制御は、主に、アクセル開度θac
cに基づいて制御され、セカンダリ回転数Neやブレー
キスイッチ24のON/OFFにより基本値θoを補正
して目標スロットル開度θthを設定する。 又、発進時
はライン圧Psの復帰率xに応じて目標スロットル開度
θthを補正して、エンジン出力の上昇を抑制し、駆動ベ
ルト5eのスリップを防止する。
【0039】停車時のライン圧制御、及び発進時のスロ
ットル開度制御は、図2、図3に示すフローチャートに
従って処理される。図2に示す停車判定ルーチンでは、
先ず、ステップS1で、シフトポジションセンサ25か
らの出力信号に基づきシフトレバーのセット位置がD,
R等の走行レンジか、P,Nの停車レンジにセットされ
ているかを判定し、停車レンジにセットされているとき
は、ステップS6へジャンプする。
【0040】又、セレクトレバーが走行レンジにセット
されているときは、ステップS2へ進み、ステップS2
〜S4で車両が停車状態にあるか否かの判定を行う、す
なわち、ステップS2ではブレーキスイッチ24の出力
信号を読込み、ブレーキペダルが踏み込まれているか否
かを判定し、ステップS3ではアクセル開度θaccを読
込み、アクセルペダル22が踏み込まれているか否かを
判定し、ステップS4では、セカンダリ回転数Nsを読
込み、停車状態にあるか否かを判定する。
【0041】そして、ブレーキスイッチ24がOFFの
ブレーキ開放状態で、且つアクセルペダル踏込みの発進
時、或いはNs≠0の通常走行状態にあるときは、ステ
ップS5へ進み、上述した通常ライン圧制御を実行して
ルーチンを抜ける。
【0042】又、シフトレバーがP,Nの停車レンジに
セットされている停車状態、或いはシフトレバーが走行
レンジにセットされ、アクセルペダル画家違法状態で、
且つNs=0の平坦路停車状態、或いはブレーキスイッ
チ24がONのブレーキ作動状態で、且つNs=0のブ
レーキ停車状態にあると判定されて、ステップS6へ進
むと、ライン圧ドレン制御を実行し、ルーチンを抜け
る。
【0043】尚、Ns=0の停車状態のときは、電磁ク
ラッチ2のクラッチコイル2cに対する通電が遮断さ
れ、電子クラッチ2は開放状態となる。
【0044】ステップS6で実行されるライン圧ドレン
制御は、ライン圧制御弁13を駆動させるセカンダリソ
レノイド13aに対してドレン信号を出力し、ライン圧
制御弁13にライン圧油路15を介して供給されている
オイルポンプ11の吐出圧を全てドレンさせる。
【0045】すると、セカンダリ圧油路17を介してセ
カンダリプーリdに連設するセカンダリ油圧室5gに、
セカンダリ圧として供給されているライン圧Ps、及び
このライン圧Psを元圧として変速制御弁14によって
調圧されるプライマリ圧Ppが最大ゼロまでドレンされ
る。その結果、停車時のオイルポンプ11の駆動ロスが
軽減され、燃費が向上する。尚、停車時は電磁クラッチ
2が開放されているため、エンジン1の駆動力が無段変
速機5側へ伝達されることはなく、従って駆動ベルト5
eはスリップせず耐久性が向上する。
【0046】そして、停車状態からアクセルペダル22
を踏み込んで、再発進させると、ステップS3からステ
ップS5へ進み、通常ライン圧制御へ移行する。
【0047】このとき、ライン圧Psは、ほぼゼロに近
い値となっているため、要求ライン圧Pdに復帰するま
で、電子制御スロットル弁10の開度を制御し、エンジ
ン1の出力トルクを制限して、駆動ベルト5eのスリッ
プを防止する。
【0048】この電子制御スロットル弁10の開度制御
は、図3に示す発進時制御ルーチンに従って処理され
る。
【0049】このルーチンでは、先ず、ステップS11
で、発進時に必要な最低限の要求ライン圧Pd、すなわ
ちエンジン1から発進時に急激なトルクが入力されても
駆動ベルト5eにスリップが発生しない最低限のライン
圧Psを設定する。
【0050】次いで、ステップS12でライン圧センサ
21で検出した実ライン圧Pstを読込み、続くステッ
プS13で、要求ライン圧Pdと実ライン圧Pstとを
比較する。
【0051】アクセルペダル踏込み直後は、未だライン
圧Psが十分に上昇してないので、Pd>Pstである
ため、ステップS14へ進み、ライン圧復帰率xを、次
式に基づき算出する。 x=(Pst/Pd)・100
【0052】その後、ステップS15へ進み、主にアク
セル開度θaccに基づいて設定した基本値θoにライン圧
復帰率xを乗算して、目標スロットル開度θthを設定す
る(θth=θo・x/100)。
【0053】そして、ステップS17へ進み、目標スロ
ットル開度θthに応じたスロットル開度信号を電子制御
スロットル弁10のスロットルアクチュエータ10aへ
出力してルーチンを抜ける。
【0054】そして、実ライン圧Pstが要求ライン圧
Pdに達すると(Pd≦Pst)、ステップS13から
ステップS16へ分岐し、主にアクセル開度θaccに基
づいて設定した基本値θoに基づき、目標スロットル開
度θthを設定し、ステップS17へ進み、目標スロット
ル開度θthに応じたスロットル開度信号を電子制御スロ
ットル弁10のスロットルアクチュエータ10aへ出力
してルーチンを抜ける。
【0055】その結果、図4に示すように、目標スロッ
トル開度θthは、ライン圧復帰率xの上昇に従って徐々
に上昇し、ライン圧復帰率100%で通常制御となる。
その際、発進初期のライン圧Psが未だ十分に上昇して
いない状態では、スロットル弁10の開度制御により、
ライン圧Psの復帰度合いに応じたエンジン1の出力ト
ルクを設定するようにしたので、発進時にアクセルペダ
ル22を踏み込んでも、無段変速機5へ急激なエンジン
トルクが伝達されることがなく、駆動ベルト5eのスリ
ップが防止され、駆動ベルト5eの耐久性が向上する。
【0056】尚、本発明は上記実施の形態に限るもので
はなく、例えばオイルポンプが電動式である場合、平坦
路停車、ブレーキ停車時にライン圧Psをフルドレンさ
せたとき、オイルポンプを停止させることができるた
め、オイルポンプの駆動ロスが一層改善され、燃費を更
に向上させることができる。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、停車時は
無段変速機へ供給する作動圧をドレンさせるようにした
ので、オイルポンプの駆動ロスが軽減され、燃費を向上
させることができる。
【0058】この場合、請求項2に記載されているよう
に、停車を平坦路での停車及びブレーキを働かせた状態
での停車に限定することで、無段変速機に供給する作動
圧をドレンさせたとしても車輪側からの逆駆動力が無段
変速機に伝達されることはなく、無段変速機の両プーリ
間に巻掛けた駆動ベルトのスリップを防止することがで
き、駆動ベルトの耐久性が向上する。
【0059】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、発進時はスロットル開度を、無
段変速機に供給する作動圧の復帰度合いに応じて制御す
るようにしたので、無段変速機に急激なエンジントルク
が伝達されることがなく、発進時における駆動ベルトの
スリップを防止することができ、駆動ベルトの耐久性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機の駆動系と油圧制御とを示す構成図
【図2】停車判定ルーチンを示すフローチャート
【図3】発進時制御ルーチンを示すフローチャート
【図4】ライン圧復帰率と目標スロットル開度との関係
を示す特性図
【符号の説明】
1 エンジン 2 摩擦クラッチ(電磁クラッチ) 5 無段変速機 5a プライマリプーリ 5d セカンダリプーリ 10 電子制御スロットル弁 11 オイルポンプ 13,14 制御弁(ライン圧制御弁、変速制御弁) Ps,Pp 作動圧(ライン圧,プライマリ圧)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルポンプから吐出されるオイルを元圧
    として、無段変速機のセカンダリプーリ及びプライマリ
    プーリに対して供給する作動圧を調圧する制御弁と、 エンジンと上記無段変速機との間を断続する摩擦クラッ
    チとを備え、 停車時は上記摩擦クラッチを介して上記エンジンと上記
    無段変速機とを遮断すると共に、上記制御弁では上記作
    動圧をドレンさせることを特徴とする無段変速機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】上記停車は平坦路での停車及びブレーキを
    働かせた状態での停車とすることを特徴とする請求項1
    記載の無段変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】オイルポンプから吐出されるオイルを元圧
    として、無段変速機のセカンダリプーリ及びプライマリ
    プーリに対して供給する作動圧を調圧する制御弁と、 エンジンと上記無段変速機との間を断続する摩擦クラッ
    チとを備え、 又吸気系にスロットル開度を電子的に制御する電子制御
    スロットル弁を備え、 停車時は上記摩擦クラッチを介して上記エンジンと上記
    無段変速機とを遮断すると共に上記制御弁では上記作動
    圧をドレンさせ、又発進時は上記摩擦クラッチを接続す
    ると共に上記制御弁の動作により作動圧を復帰させ、電
    子制御スロットル弁では上記作動圧の復帰度合いに応じ
    たスロットル開度を設定することを特徴とする無段変速
    機の制御装置。
JP27718799A 1999-09-29 1999-09-29 無段変速機の制御装置 Pending JP2001099302A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1024867C2 (nl) * 2003-11-25 2005-05-27 Bosch Gmbh Robert Aandrijfinrichting met een continu variabele transmissie-eenheid.
JP2005172009A (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の制御装置

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