JPH05209545A - 車両用エンジンの制御装置 - Google Patents

車両用エンジンの制御装置

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JPH05209545A
JPH05209545A JP4297840A JP29784092A JPH05209545A JP H05209545 A JPH05209545 A JP H05209545A JP 4297840 A JP4297840 A JP 4297840A JP 29784092 A JP29784092 A JP 29784092A JP H05209545 A JPH05209545 A JP H05209545A
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真木 岡安
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁式の自動クラッチの切断により惰行する
走行条件で再加速する際の、電磁式の自動クラッチ接続
に伴うショックを効果的に低減する。 【構成】 電磁クラッチ3に無段変速機10を組合わせ
た駆動系の制御ユニット27により、電磁クラッチ3の
切断で惰行する際に再加速されると、エンジントルクを
減少指示し、これにより再加速時に電磁クラッチ3が半
クラッチから接続制御される場合に、エンジン動力を駆
動系に徐々に伝達し、慣性マスの大きい駆動系を回転変
動の少ない状態で車輪駆動からエンジン駆動にスムース
に移行してショックを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動系に自動クラッチ
を備えた車両のエンジンの制御装置に関し、詳しくは、
自動クラッチの切断で惰行する走行条件で再加速する際
のショック低減対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機や無段変速機が搭載
される車両には、自動的に接断制御される自動クラッチ
が設けられる。そして、発進時には自動クラッチを滑ら
かに接続し、アクセル開放の減速時に設定車速以下にな
ると、自動クラッチを切断してエンストを防止するよう
にクラッチが制御される。この場合に、設定車速以下の
極低速域でアクセル踏込み操作されると、自動クラッチ
は再び発進モードになって接続制御され、且つ動力伝達
して再加速されるが、このとき以下のような問題を生じ
る。
【0003】即ち上記クラッチ切断で惰行する場合に
は、図6の一点鎖線のようにエンジン回転数はアイドル
回転数(Nid)に低下するが、例えば無段変速機では
最大変速比に変速制御されることで、クラッチ出力側回
転数は比較的高い状態にある。このときアクセル踏込み
操作されると、エンジン回転数が急激にクラッチ出力側
回転数以上に上昇し、これに伴い自動クラッチが接続制
御される。
【0004】ここで、自動クラッチは耐熱性に限界があ
って、半クラッチ領域が所定の範囲に抑えられているの
で、自動クラッチはクラッチトルクが迅速に立上がって
クラッチ接続する。そこで、慣性マスの大きい駆動系
は、車輪駆動から急激にエンジン動力が入力して駆動さ
れる状態に変化し、これに伴い自動クラッチから駆動系
に起振力が作用する。このため、慣性マスの大きい駆動
系は比較的大きく回転変動して振動し、図6の一点鎖線
のような車体ショックを生じる。このことから、クラッ
チ切断で惰行する状態から再加速する際、自動クラッチ
の接続に伴う駆動系の起振力によるショックの低減対策
を施すことが望まれる。
【0005】従来、車両のショック低減対策に関して
は、例えば特開昭62−221933号公報の先行技術
がある。ここで、自動変速機を搭載した車両において、
変速信号により摩擦係合要素を係合して変速動作する際
に、機関出力トルクを減少することが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、自動変速機の変速時のショック低
減対策であるから、自動クラッチの惰行時の接続に伴う
ショック低減にはそのまま適応することができない。
【0007】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、自動クラッチの切断により惰行する走行条件で再加
速する際の、自動クラッチ接続に伴うショックを効果的
に低減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、自動クラッチに自動的に変速される変速
機を組合わせた駆動系のクラッチ及び変速制御系におい
て、自動クラッチの切断で惰行する際の再加速を検出す
る惰行時再加速検出手段と、惰行時再加速の際にエンジ
ントルクを減少指示するエンジントルク減少指示手段と
を備えるものである。
【0009】
【作用】上記構成に基づき、アクセル開放で減速する際
に設定車速以下になると、自動クラッチが自動的に切断
してエンスト防止される。そしてこの自動クラッチの切
断で惰行する際に再加速されると、エンジントルクが減
少指示されることになって、これにより再加速時に自動
クラッチが半クラッチから接続制御される場合にエンジ
ン動力が駆動系に徐々に伝達して、慣性マスの大きい駆
動系は回転変動の少ない状態で車輪駆動からエンジン駆
動に移行する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2において、例えば電磁式の自動クラッチに無
段変速機を組合わせた駆動系について説明すると、エン
ジン1のクランク軸2が電磁クラッチ3のドライブメン
バ4に連結する。電磁クラッチ3は、ドライブメンバ4
に電磁コイル5を有するドリブンメンバ6が対向配置
し、この電磁コイル5にスプリング7を介して電流を供
給するクラッチコントロールユニット40等が連結して
構成される。
【0011】上記電磁クラッチ3のドリブンメンバ6
は、前後進切換装置9を介して無段変速機10のプライ
マリ軸11に連結し、このプライマリ軸11のプライマ
リプーリ12とセカンダリ軸13のセカンダリプーリ1
4とにベルト15が巻装される。セカンダリ軸13は、
リダクションギヤ16を介してディファレンシャル装置
17に連結し、ディファレンシャル装置17から車軸1
8を介して左右の車輪19に伝動構成される。
【0012】無段変速機10は、制御ユニット27から
のライン圧信号と変速信号が入力する油圧制御回路28
を有し、この油圧制御回路28で各制御弁により所定の
ライン圧Psとプライマリ圧Ppを生じる。そして、ラ
イン圧Psを油路28aにより常にセカンダリプーリ1
4のシリンダ14aに供給して伝達トルクに応じたプー
リ押付力を付与する。また、走行条件によってプライマ
リ圧Ppを油路28bによりプライマリプーリ12のシ
リンダ12aに作用し、ベルト15の巻付け径の比を変
えて自動的に無段変速するように構成される。
【0013】制御系について説明すると、セレクトレバ
ー側のシフト位置センサ20、エンジン回転数センサ2
2、スロットル開度センサ23、プライマリプーリ回転
数センサ24、セカンダリプーリ回転数センサ25を有
する。そして、これらの各信号が制御ユニット27に入
力し、制御ユニット27からの変速信号とライン圧信号
が油圧制御回路28に出力し、無段変速機10を変速制
御する。また、クラッチコントロールユニット40が出
力して、電磁クラッチ3を接断制御するようになってい
る。
【0014】図1において、電子制御系について説明す
る。先ず、無段変速制御系について説明すると、変速制
御部30とライン圧制御部31とを有する。変速制御部
30は、実変速比算出部32でセンサ24のプライマリ
プーリ回転数Npとセンサ25のセカンダリプーリ回転
数Nsにより実変速比iを算出する。また目標変速比算
出部33では、目標プライマリプーリ回転数Npdが予
め設定されてこれとセカンダリプーリ回転数Nsにより
目標変速比isを算出し、更にエンジンブレーキ用Ds
レンジの場合は,目標変速比isを所定の変速比より低
速段側に制限して定める。そして変速速度算出部34で
は、これらの実変速比i、目標変速比isの偏差等によ
り変速速度di/dtを求め、これに応じた変速信号を
変速制御弁35に出力して実変速比iを目標変速比is
に追従制御する。
【0015】ライン圧制御部31は、センサ23のスロ
ットル開度θ、センサ22のエンジン回転数Neにより
エンジントルクTを求め、これと実変速比iにより目標
ライン圧Psdを設定する。そしてこの目標ライン圧P
sdに応じたライン圧信号をライン圧制御弁36に出力
して、伝達トルクに応じライン圧制御するように構成さ
れる。
【0016】次いで、クラッチ制御系について説明する
と、シフト位置センサ20、アクセルスイッチ21の信
号、セカンダリプーリ回転数Nsによる車速信号が入力
するクラッチコントロールユニット40を有する。この
クラッチコントロールユニット40は、クラッチ断判定
部41、半クラッチ判定部42、クラッチ電流設定部4
3を有して、ドライバのセレクト、アクセル操作と走行
条件によりクラッチ切断、半クラッチ及びクラッチ接続
をそれぞれ判断して、電磁コイル5にクラッチ電流設定
部43からの信号によりクラッチ電流を供給し、電磁ク
ラッチ3を接断制御する。
【0017】ここでクラッチ電流設定部43は、停車及
びアクセル開放の惰行時に設定車速V1以下になるとク
ラッチを切断し、設定車速V2以上でクラッチを接続す
る。クラッチ断判定部41は、停車及びアクセル開放の
惰行時に設定車速V1以下になるとクラッチ切断と判定
し、設定車速V2以上ではクラッチ接続と判定する。ま
た半クラッチ判定部42は、滑らかにクラッチ係合する
ため半クラッチ状態を判定するように構成される。
【0018】そこで、上記無段変速機制御系とクラッチ
制御系において、惰行走行から再加速する際のショック
低減制御について説明する。先ず、セカンダリプーリ回
転数Nsの車速信号とシフト位置センサ20、アクセル
スイッチ21の信号が入力するクラッチ断判定部41を
有し、設定車速V1 以下でアクセルスイッチのON信号
が入力する場合に、クラッチ断判定部41からの信号で
惰行時再加速を検出する。
【0019】また、変化速度算出部48では、スロット
ル開度θの変化速度dθ/dtを算出し、このスロット
ル変化速度dθ/dtと、半クラッチ判定部42に入力
するスロットル開度θ、セカンダリプーリ回転数Nsに
より判定された信号が惰行時再加速検出部47に入力
し、その出力信号がエンジントルク減少指示部49に入
力する。エンジントルク減少指示部49は惰行時再加速
信号が入力すると、エンジントルクを低減するものとし
て、例えば図4のように点火時期の遅角量Rを設定す
る。即ち、遅角量Rを図3のように最初に大きく定めて
時間の経過に応じて減少するように設定し、図4のよう
にこの遅角量Rをスロットル開度θ等の要素で可変す
る。そして、この遅角信号をエンジン1の点火時期制御
手段50に出力するように構成される。
【0020】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、Dレンジをセレクトしてアクセルを踏込む
と、クラッチコントロールユニット40においてクラッ
チ切断から半クラッチ判断され、クラッチ電流設定部4
3により電磁クラッチ3が順次係合して半クラッチ状態
になる。そして設定車速V2になると、クラッチ接続判
断されて電磁クラッチ3が完全に係合した状態に保持さ
れる。一方、アクセル開放の減速時に設定車速V1以下
に低下すると、クラッチ切断判断されて電磁クラッチ3
は切断してエンストが防止される。こうして、電磁クラ
ッチ3はドライバの操作や走行条件により自動的に切断
または接続する。
【0021】また、上述のように電磁クラッチ3が接続
すると、エンジン動力が無段変速機10に入力し、この
無段変速機10による変速動力が車輪19の側に伝達し
て車両走行する。このとき、無段変速機制御系のライン
圧制御部31からのライン圧信号がライン圧制御弁36
に出力して、ライン圧制御される。また、変速制御部3
0ではDレンジであることから、目標変速比isが変速
全域に設定される。即ち、停車及び発進時には目標変速
比isが最大変速比の低速段に設定され、車速と共にプ
ライマリプーリ回転数Npが上昇すると、目標変速比i
sが順次高速段側に設定されるようになる。そしてこの
目標変速比isと実変速比iによる変速速度の変速信号
が変速制御弁35に出力することで、プライマリ圧Pp
が零の状態から増大してプライマリプーリ12に作用す
る。そこで、ベルト15は順次プライマリプーリ12の
側に移行して、自動的に最小変速比の高速段にアップシ
フト制御される。また、走行中にアクセル開度が増大し
たり、減速時に車速低下すると、目標変速比isが低速
段側に設定されるようになり、こうして自動的にダウン
シフト制御される。
【0022】上述の変速制御による車両走行においてア
クセル開放で減速する場合は、最低変速ラインの所定の
車速以下になると、無段変速機10が順次ダウンシフト
制御されて低速段側に戻るようになる。そして設定車速
V1以下になると、クラッチコントロールユニット40
のクラッチ電流設定部43により電磁クラッチ3が自動
的に切断して惰行走行になる。そこでこの走行条件にお
いて図5のフローチャートが実行され、ステップS1か
らステップS2を介してステップS3に進み、再加速の
有無がチェックされ、再加速の無い場合はそのまま終了
して車両停車に至る。
【0023】一方、アクセル踏込みにより再加速する
と、ステップS3からステップS4に進んでスロットル
開度θ、スロットル変化速度dθ/dt、車速Nsを読
込む。そして、ステップS5でこれらのスロットル開度
θ等の要素により遅角量Rを設定し、ステップS6に進
んでこの遅角量Rによりエンジン1の点火時期を遅角補
正する。また、このような惰行時再加速では、クラッチ
コントロールユニット40のクラッチ電流設定部43で
通常の発進時と同様に電磁クラッチ3が係合動作して半
クラッチ状態になり、エンジン動力が再び伝達される。
【0024】ところで、この場合のエンジン1は上述の
ように点火時期が遅角補正されることで、図6の実線の
ようにエンジントルク、エンジン回転数の立上がりが緩
やかになり、これに伴いクラッチトルクも実質的に緩や
かに増大する。そこで電磁クラッチ3が半クラッチから
接続制御される過程では、エンジンの吹き上がりが無
く、少ない滑りで早期に係合し、エンジン動力を無段変
速機10以降の駆動系に徐々に入力して起振力を減少す
る。このため、慣性マスの大きい駆動系では、車輪駆動
から回転変動の少ない状態で逆のエンジン駆動にスムー
スに移行し、図5の実線のように車体ショックを低減す
るようになる。この場合に、再加速時のスロットル開度
θ等の大きさに応じて遅角補正されると共にエンジント
ルクを減少するので、常にエンジン動力が滑らかに伝達
される。また、電磁クラッチ3の半クラッチ及び接続制
御の進行に伴い、遅角補正が減じてエンジントルクは円
滑にスロットル開度θに応じたものに復帰する。
【0025】図7において、本発明の他の実施例とし
て、無段変速機に機械式無段変速機を用いた場合につい
て説明する。この実施例の油圧制御回路60では、プラ
イマリプーリ12にそのプーリ回転数に応じたピトー圧
Ptを生じるピトー圧センサ61が設けられ、変速比i
を検出するセンサシュー62が設けられている。またオ
イルポンプ63の吐出側のライン圧油路64がライン圧
調整弁65に連通して所定のライン圧Psに調圧され、
このライン圧油路64がセカンダリプーリ14のシリン
ダ14aに常にライン圧Psを供給するように連通す
る。ライン圧油路54は変速比制御弁66に連通し、ラ
イン圧のオイルを流量制御して所定のプライマリ圧Pp
を生じ、このプライマリ圧Ppをプライマリ圧油路67
によりプライマリプーリ12のシリンダ12aに供給す
るように連通する。
【0026】更に、ライン圧調整弁65のドレン側の油
路68は潤滑弁69に連通して一定の潤滑圧に設定さ
れ、この潤滑圧の油路68がセレクト位置検出弁70
と、セレクト位置に応じて作動するアクチュエータ71
に連通する。またライン圧油路64にはライン圧切換ソ
レノイド弁72が設けられ、このソレノイド弁72が油
路73によりライン圧調整弁65の低圧側に連通して構
成される。
【0027】ライン圧調整弁65は、ピトー圧Ptとセ
ンサシュー62の変速比iに対応したスプリング力が対
向して作用し、両者がバランスするようにライン圧Ps
を制御する。ライン圧切換ソレノイド弁72は、ライン
圧レベルを更に高低2段に切換制御して、各走行条件で
の伝達トルクに見合ったプーリ押付け力を生じる。そこ
でアクセルスイッチ21、シフト位置センサ20、エン
ジン回転数センサ22、スロットル開度センサ23、車
速に対応したセカンダリプーリ回転数センサ25の信号
が入力する制御ユニット27は、ライン圧切換制御部7
4を有してDレンジの低中負荷運転、Dレンジの高負荷
とDsレンジの運転を判断する。そして低中負荷時に
は、ライン圧切換ソレノイド弁72を通電してライン圧
をライン圧調整弁65の低圧側に作用し、ライン圧レベ
ルを全体的に低くしてプーリ押付け力の過多を防止す
る。また高負荷時等では、ライン圧切換ソレノイド弁7
2を非通電してライン圧をカットし、ライン圧レベルを
全体的に高くしてベルトスリップを防止する。
【0028】変速比制御弁66は、ピトー圧Ptと、ア
クセルペダル55からのケーブル56により回転するシ
フトカム66aのスプリング66bの力とが対向して作
用し、両者の関係で流量制御してプライマリ圧Ppを生
じる。ここでスプリング66bの途中にはセンサシュー
62と連結するモジュレータ機構66cが、変速比iに
応じてスプリング力を変化するように設けられ、低速段
ではスプリング力を減じてエンジン回転数を低下し、高
速段へのアップシフトに応じてスプリング力を増してエ
ンジン回転数を順次上昇するように補正する。
【0029】セレクト位置検出装置70は、セレクトレ
バー57の操作によりD,N,Rのレンジでは潤滑圧を
用いて作動圧を生じ、P,Dsのレンジではドレンす
る。そして特にDsレンジの場合にアクチュエータ71
を作動して、変速比制御弁76のスプリング力を強制的
に増大し、変速比iを低速段側に制限してエンジンブレ
ーキ作用する。
【0030】そこでこの実施例では、走行時のセレクト
操作、走行条件等によりライン圧調整弁65、変速比制
御弁66、ライン圧切換ソレノイド弁72等が作動し、
無段変速機10のプーリ押付け力、変速比iを機械的に
制御して無段変速制御される。そしてこの機械的無段変
速機の場合も、電磁クラッチ3の切断による惰行の際に
再加速されると、エンジントルクを減少するように制御
され、車体ショックが有効に低減されるようになる。
【0031】以上、本発明の実施例について説明した
が、乾式クラッチや自動変速機の駆動系にも適応するこ
とができる。また、エンジントルクは点火時期遅角以外
の手段で例えば燃料噴射量を減少することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動クラッチと自動的に変速される変速機を組合わせた
駆動系において、自動クラッチの切断による惰行の際に
再加速されると、エンジントルクを減少制御するように
構成されるので、慣性マスの大きい駆動系に与える起振
力が減じて、回転変動による車体ショックを有効に低減
することができ、無段変速機の場合に特に効果が大き
い。また、エンジントルクの減少により、エンジンの吹
き上がりを抑えることができ、自動クラッチの滑りも低
減する。エンジントルクの減少は再加速時のスロットル
開度等の要素で可変制御されるので、常に上述の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用エンジンの制御装置の実施
例の制御系を示すブロック図である。
【図2】本発明が適応される駆動系と制御系の概略を示
す構成図である。
【図3】遅角量の設定マップを示す図である。
【図4】遅角量の設定マップを示す図である。
【図5】惰行時再加速の作用を示すフローチャートであ
る。
【図6】惰行時再加速の動作状態を示すタイムチャート
である。
【図7】本発明の他の実施例として機械式無段変速機に
適応した場合の概略を示すスケルトン図である。
【符号の説明】
3 電磁クラッチ 10 無段変速機 27 制御ユニット 40 クラッチコントロールユニット 41 クラッチ断判定部 42 半クラッチ判定部 43 クラッチ電流設定部 47 惰行時再加速検出部 49 エンジントルク減少指示部 50 点火時期制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動クラッチに自動的に変速される変速
    機を組合わせた駆動系のクラッチ及び変速制御系におい
    て、自動クラッチの切断で惰行する際の再加速を検出す
    る惰行時再加速検出手段と、惰行時再加速の際にエンジ
    ントルクを減少指示するエンジントルク減少指示手段と
    を備えることを特徴とする車両用エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 上記エンジントルク減少指示手段は、ス
    ロットル開度、車速の関数で点火時期の遅角量を設定す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用エンジンの制
    御装置。
  3. 【請求項3】 上記エンジントルク減少指示手段は、ス
    ロットル開度、その変化速度、車速の関数で点火時期の
    遅角量を設定することを特徴とする請求項1記載の車両
    用エンジンの制御装置。
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