JP2001097512A - 物品管理システム - Google Patents

物品管理システム

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JP2001097512A
JP2001097512A JP27380999A JP27380999A JP2001097512A JP 2001097512 A JP2001097512 A JP 2001097512A JP 27380999 A JP27380999 A JP 27380999A JP 27380999 A JP27380999 A JP 27380999A JP 2001097512 A JP2001097512 A JP 2001097512A
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management system
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JP27380999A
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English (en)
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Keisuke Igarashi
啓介 五十嵐
Kazuo Akaike
和男 赤池
Yuzo Miura
雄三 三浦
Hideki Aritome
英樹 有留
Yukio Otani
幸男 大谷
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品のリアルタイムな位置検出を行い更に物
品の不正な持出しの防止を行うことのできる物品管理シ
ステムを提供する。 【解決手段】 物品管理区域の出入口ゲート及び収納区
域及び情報管理装置の各々にリーダライタを備えて物品
に貼付したICカードタグとの通信を行うことで物品管
理を行い、また、物品にはICカードタグの他にループ
状導電線を貼付したことにより電磁誘導を効率的に行う
ことができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触ICカード
システムを用いた物品管理システムに関する技術であ
り、図書館等の物品管理場所において、書籍等の物品の
所在状況の管理や貸出し状況を管理し、更に物品の不正
持ち出しを防止することが可能な物品管理システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来技術として、まず、ICカー
ドを用いたリーダライタシステムは、一般に非接触IC
カードシステムと呼ばれており、例えば約13.56M
Hzの周波数帯による交通カードシステム、物流システ
ム等に実用化されているものがある。ICチップにアン
テナを備えたタグとこのタグとの通信を行うリーダライ
タ装置であって、リーダライタ装置にはアンテナが備え
られ、このアンテナにより電力と質問データを常時また
は間欠に送信し、この電力と質問データを受信できる範
囲内にあるタグよりの応答データを得るものである。
【0003】第2の従来技術として、物品の管理システ
ムとして例えば、図書館の図書管理システムがある。図
22は従来の図書管理システムに用いられる書籍の一例
であり、図23は従来の図書管理システムに用いられる
会員証の一例である。図書館等に貯蔵されている書籍1
は本棚に出版社別や作者別或いはカテゴリー別といった
種類毎に分類されて配置されている。書籍1には図22
に示すようにバーコード2が貼付されており、バーコー
ド2の書籍IDをもとに管理PC(パーソナルコンピュ
ータ)のメモリ領域に書籍ID、書籍名、出版社名、貸
出会員ID、貸出日、返却予定日、返却日等の書籍情報
ファイルが作成されている。また、図23に示すよう
に、利用者に発行される会員証3にもバーコードが貼付
されており、同様に管理PCには会員IDをもとに会員
ID、氏名、住所、電話番号、運転免許証番号、貸出中
書籍名等の会員情報ファイル作成されている。
【0004】利用者が書籍を借りる場合、借用したい書
籍と会員証3を係員に渡し、係員は管理PCに接続され
ている当該書籍及び会員証3のバーコードをバーコード
リーダで読み取り、管理PCのメモリ領域には貸出す書
籍と借用する会員の氏名、貸出日、返却予定日等が入力
され、書籍の貸出しが管理される。
【0005】利用者が書籍を返却する場合は、返却箱に
本を入れておくことによって、係員が当該書籍のバーコ
ードをバーコードリーダで読み取ることにより、返却日
が入力される。その後係員は本棚の元の場所に戻す作業
を行う。
【0006】第3の従来技術として、特開平11-79328号
「貸出用収納管理方式」がある。これは書籍等の貸出用
収納物を管理する施設において、貸出用収納物を無人で
管理できるようにするため、書籍等の収納場所に書籍が
収納されているかどうかを検知する出し入れ検知手段
と、この検知手段により検知した時に電波を送信して書
籍等に取付けられた非接触式記憶媒体からの識別コード
の応答を読み取る手段と、読み取った識別コードを用い
て収納場所と収納物を管理する手段についての技術開示
が為されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術に
ついて、非接触ICカードシステムにおいては、リーダ
ライタに接続されたアンテナに応答するICカード側の
アンテナの指向性が有り、ICカードの向きによっては
動作しないという問題点があった。
【0008】上記第2の従来技術について、書籍管理シ
ステムにおいて、返却された書籍を本棚の元の場所に戻
す作業には、バーコードリーダでの読み取り作業を行う
など係員の手間と時間がかかる。また、書籍の棚卸しを
する場合、係員が書籍がどの収納棚に配置されているか
を一冊づつチェックをする必要があり、これも膨大な作
業量になる。
【0009】更に、利用者が特定の書籍の借用を係員に
依頼した場合において、収納棚の指定の位置に書籍が収
納されていない場合、係員は、その目的とする書籍を見
つけることが困難となる問題がある。またその書籍が館
外に不正に持ち出されているような場合、データとして
は書籍棚にあるはずの書籍が館内に無いこととなり、書
籍を探す無駄な時間を費やすことになる。
【0010】ここで、不正持ち出しの防止をする方法と
して、CD(コンパクトディスク)販売店等において既
に実用化されている技術として、コンデンサとスパイラ
ルコイルからなる無線タグをCDに取付け、店舗の出入
口に設置した検知器により不正持ち出しを防止するシス
テム例がある。各CDに無線タグを取付けることによ
り、不正に店舗外に持ち出そうとすると、出入口に設置
した検出器により検知し、警告音が出される。そこで、
正当に代金の支払いをした場合は、店員が無線タグを取
り外すため、店舗の出入口を警告音なしに通過すること
ができるものである。
【0011】この従来例を図書館で実施する場合、書籍
にバーコードの他に更に無線タグを貼付する必要があ
り、その設備費が発生することになる。また、貸し出し
時に無線タグを取り外すという作業が必要となり、手間
と時間がかかることとなる。
【0012】第3の従来技術について、この従来技術で
は書架(収納場所)の管理及び館外持ち出しの場合の管
理において、非接触式記憶媒体が書籍の背表紙の位置に
取付けられているだけであり、書架への本の出し入れ、
またはゲート通過の際に各リーダライタのアンテナから
の送信を受信できない場合があり、即ち電波感度が不十
分であったり指向性に問題点があった。また、この感度
及び指向性を改善するために書架やゲートに設置するア
ンテナを高価で複雑なものとする必要があった。
【0013】本発明においては、上記の従来の技術にお
ける問題点に鑑み、無線ICカードを用いた無線タグを
物品に貼付することにより、従来の物品管理業務に加
え、リアルタイムな物品位置検出を行うことができ、更
に物品の不正持ち出しの防止を行うことができる物品管
理システムを提供することを目的とする。
【0014】更に本発明においては、無線タグの指向性
を改善して感度の向上を簡易な構成で実現することがで
き、物品の位置管理と不正持ち出し防止をより効率的に
行うことができる物品管理システムを提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため請求項1記載の発明は、物品管理区域の出入口にゲ
ートが備えられて該ゲートに取付けられた第1のアンテ
ナと、該第1のアンテナに接続された第1のリーダライ
タ装置と、複数の物品の各々に取付けられたアンテナを
含むICカードタグと、前記第1のリーダライタ装置と
接続されて前記物品管理区域と前記複数の物品の収納状
態を管理する情報管理装置とより構成されて、前記第1
のリーダライタ装置は前記複数の物品の各々が物品管理
区域へあるか否かを前記各々のICカードタグとの通信
により検出して前記情報管理装置の記憶領域へ記憶する
ことを特徴とする物品管理システムであり、物品管理区
域への物品の持出しまたは持ち込みをリアルタイムに検
出して把握でき、情報管理装置へ記憶することができ、
したがって物品管理区域内の物品の存在の状態を管理す
ることができる。
【0016】上述した課題を解決するため請求項2記載
の発明は、前記情報管理装置には第2のリーダライタ装
置が接続され、該第2のリーダライタ装置は第2のアン
テナを含み、前記複数の物品の物品管理区域外への持ち
出しまたは持ち込みを検出処理して、前記情報管理装置
の記憶領域に更新登録することを特徴とする請求項1記
載の物品管理システムであり、物品管理区域への物品の
持出しまたは持ち込みを正当な処理として情報管理装置
に記憶することができ、したがって物品管理区域内の物
品の存在の状態を管理することができる。
【0017】上述した課題を解決するため請求項3記載
の発明は、物品管理区域内には少なくとも1つの収納棚
が設置され、該収納棚の各々を収納区域として該収納区
域に取付けられた第3のアンテナと、該第3のアンテナ
は第3のリーダライタ装置が接続され、該第3のリーダ
ライタ装置は前記情報処理装置に接続されて、前記複数
の物品の各々に取付けられた前記ICカードタグとの通
信により当該物品が当該収納区域にあるか否かを検出す
ることにより物品の管理を行うことを特徴とする請求項
2記載の物品管理システムであり、各収納区域への物品
の持出しまたは持ち込みをリアルタイムに検出して把握
でき、情報管理装置へ記憶することができ、したがって
各収納区域の物品の存在の状態を管理することができ
る。
【0018】上述した課題を解決するため請求項4記載
の発明は、前記第1のアンテナは前記ゲートの周囲に沿
ってループアンテナ形状としたことを特徴とする請求項
1乃至請求項3の何れかに記載の物品管理システムであ
り、物品管理区域の出入口に設置するのに好適なゲート
の形状とし、ゲートを通過する物品との通信を行うのに
容易な構成とすることができる。
【0019】上述した課題を解決するため請求項5記載
の発明は、前記ゲートは、該ゲートの上部及び下部の直
線部分を連結により変更することでゲート長を変更する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載
の物品管理システムであり、ゲート長を長くすることで
物品が通過する際の物品の通過時間を長くすることがで
き、したがって物品とゲートとの通信を容易に確立する
ことができる。
【0020】上述した課題を解決するため請求項6記載
の発明は、前記ゲートは複数個のゲートを1組として設
置されたゲートであって、該1組毎のゲートに前記第1
のアンテナが接続されることを特徴とする請求項1乃至
請求項5の何れかに記載の物品管理システムであり、出
入口の幅に合わせてゲートを複数設置することができ、
1度に多くの物品の通過を容易に行うことができてその
場合でも各物品とゲートとの通信を確立することが容易
にできる。
【0021】上述した課題を解決するため請求項7記載
の発明は、前記複数の物品の各々のいずれか一面にIC
カードタグを取付け、前記一面とは異なる他のいずれか
一面にループ状導電線を取付け、前記ICカードタグの
タグアンテナと前記ループ状導電線の間で電磁誘導作用
を為すことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか
に記載の物品管理システムであり、リーダライタ装置に
接続されたアンテナからの磁界がICカードタグのタグ
アンテナとループ状導電線の両方またはいずれか一方に
誘導される場合がある。まず、両方に誘導した場合はル
ープ状導電線に誘導された磁界はさらにタグアンテナに
も誘導され、したがってICカードタグの感度を大きく
することができる。またはICカードタグのタグアンテ
ナには誘導されないがループ状導電線には誘導される場
合があり、この場合にはループ状導電線に誘導された磁
界はさらにICカードタグのタグアンテナにも誘導さ
れ、したがってICカードタグの指向性の改善となる。
【0022】上述した課題を解決するため請求項8記載
の発明は、前記ICカードタグと前記ループ状導電線は
互いに略直交方向に位置するように物品の各面のいずれ
かに配置されることを特徴とする請求項7記載の物品管
理システムであり、ICカードタグのタグアンテナとル
ープ状導電線の磁界方向が直角方向と水平方向の感度を
有することができ、したがってICカードタグの指向性
を改善することができるとともに、向きによっては感度
を大きく改善することができる。
【0023】上述した課題を解決するため請求項9記載
の発明は、前記各物品が物品管理区域より不正に持ち出
された場合、その旨を当該物品のICカードタグとの通
信により前記第1のアンテナで検出し、前記情報管理装
置の表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請
求項8の何れかに記載の物品管理システムであり、物品
が不正に物品管理区域より持出されたことを情報管理装
置の表示部へ表示し視認することができる。
【0024】上述した課題を解決するため請求項10記
載の発明は、前記各物品が物品管理区域より不正に持ち
出された場合、その旨を当該物品のICカードタグとの
通信により前記第1のアンテナで検出し、前記ゲートに
設置された警告手段により警告することを特徴とする請
求項1乃至請求項9の何れかに記載の物品管理システム
であり、物品が不正に物品管理区域より持出されたこと
を当該物品の持出した者へ知らせることができる。ま
た、警告手段の周辺にいる持出した者以外の他の者にも
不正持出しであることが把握され、不正持出しを抑止す
る効果もある。
【0025】上述した課題を解決するため請求項11記
載の発明は、前記情報管理装置は、前記物品に係るデー
タを各々固有の物品IDと共に記憶するメモリ領域と、
前記収納区域に係るデータを各々固有の収納区域IDと
共に記憶するメモリ領域を有し、前記物品IDと前記収
納区域IDをリンクデータとして各メモリ領域を更新記
憶することを特徴とする請求項3乃至請求項10の何れ
かに記載の物品管理システムであり、各物品毎のデータ
及び各収納区域毎のデータを情報管理装置により記憶
し、任意の収納区域はどの物品が収納されているか、ま
たは任意の物品はどの収納区域に収納されているかを、
情報管理装置により把握し確認することができる。
【0026】上述した課題を解決するため請求項12記
載の発明は、前記情報管理装置は、前記物品に係るデー
タを各々固有の物品IDと共に記憶するメモリ領域と、
前記収納区域に係るデータを各々固有の収納区域IDと
共に記憶するメモリ領域と、前記持ち出しまたは持ち込
み処理に係るデータを固有の会員IDと共に記憶するメ
モリ領域を有し、前記物品IDと前記収納区域IDと前
記会員IDをリンクデータとして各メモリ領域を更新記
憶することを特徴とする請求項3乃至請求項10の何れ
かに記載の物品管理システムであり、各物品毎のデータ
及び各収納区域毎のデータ及び物品管理区域を利用する
各会員毎のデータを情報管理装置により記憶し、任意の
収納区域はどの物品が収納されているか若しくは物品の
持出し処理がなされているか、または任意の物品はどの
収納区域に収納されているか若しくは物品の持出し処理
が為されているか、または任意の会員は物品のいずれか
を持出しているかどうか、さらに持出している場合どの
収納区域から持出したのか、についてを情報管理装置に
より把握し確認することができる。
【0027】上述した課題を解決するため請求項13記
載の発明は、前記物品の持ち出しまたは持ち込み処理を
行う際に、前記物品IDと前記会員IDを前記第2のリ
ーダライタ装置に含まれる前記第2のアンテナで検出
し、各メモリ領域を更新記憶する処理とすることを特徴
とする請求項12記載の物品管理システムであり、任意
の物品を任意の会員が持出す処理または持ち込む処理を
正当な処理として情報管理装置に記憶することができ
る。
【0028】上述した課題を解決するため請求項14記
載の発明は、前記各物品は貸出物であり、貸出業務の貸
出管理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項13
の何れかに記載の物品管理システムであり、物品の貸出
業務を容易に行うことができ、物品の陳列、貸出に好適
である。
【0029】上述した課題を解決するため請求項15記
載の発明は、前記各物品は書籍であり、図書管理施設の
書籍管理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項1
4の何れかに記載の物品管理システムであり、図書館の
書籍貸出業務を容易に行うことができ、図書館施設に好
適である。
【0030】上述した課題を解決するため請求項16記
載の発明は、前記各物品は販売品であり、店舗の物品販
売の管理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項1
2の何れかに記載の物品管理システムであり、物品の販
売業務を容易に行うことができ、物品の陳列、販売に好
適である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
図1〜図21を参照して詳述する。図1は物品にICカ
ードタグを貼付した第1の実施例であり、書籍1の表紙
または裏表紙に無線による質問データの受信及び応答デ
ータの送信を行うICカードタグ20を貼付した場合の
図である。この実施例の場合のICカードタグによる磁
界方向は図示したように本の表紙方向及び裏表紙方向と
なる。また、図2は物品にICカードタグを貼付した第
2の実施例であり、書籍1の表紙または裏表紙の内側2
0aあるいは20bの位置にICカードタグを貼付した
場合の図である。この場合書籍を閉じている状態での磁
界方向は図1の実施例と同様となる。
【0032】図18は物品にICカードタグを貼付した
第3の実施例である。この実施例においては、ICカー
ドタグを書籍の背表紙に貼付したものであり、磁界の方
向は図示したような背表紙方向となる。ここで、ICカ
ードタグの構成について説明すると、ICチップに導電
線が接続されてこの導電線がループ形状となっておりル
ープアンテナの役割を為してタグアンテナとなる。そし
て後述するリーダライタに接続されたアンテナより生じ
る磁界がこのタグアンテナに電磁誘導されてICカード
タグが起動しリーダライタとの通信を可能とするもので
ある。このICカードタグは約0.5ミリメートル以下
程度の筐体に挟んで固定されているものである。
【0033】図19は物品にICカードタグとループ状
導電線を貼付した実施例であり、図19(a)はループ
状導電線を表紙または裏表紙に配置した説明図である。
前述した図18の書籍にICカードタグとは別の導電線
によりループ形状としたループ状導電線をICカードタ
グを貼付した面とは別の面に貼付しているもので、この
実施例においては、書籍の裏表紙(または表紙)の内側
に挟んだものである。
【0034】図19(b)はICカードタグとループ状
導電線による磁界方向の説明図である。このループ状導
電線はICカードタグとは物理的接続はないが、リーダ
ライタに接続されたアンテナより生じる磁界はICカー
ドタグのタグアンテナまたはループ状導電線またはこれ
ら両方に誘導されることとなる。そこで、ループ状導電
線に誘導した磁界はさらにタグアンテナにも誘導される
ため、タグアンテナは磁界による感度を高めることがで
き、また、タグアンテナが誘導される磁界方向及びルー
プ状アンテナが誘導される磁界方向の2つの磁界方向に
対応して通信を可能としている。これは、ICカードタ
グのタグアンテナとループ状導電線の両方がアンテナの
役割を果たし、背表紙に貼付したICカードタグと裏表
紙に挟み込んだループ状導電線とは直交する方向の磁界
方向を有することができ、従ってこのICカードタグと
ループ状導電線との対により互いに直交する磁界方向の
誘導を得ることができるものである。
【0035】図19(c)はループ状導電線にコンデン
サを接続した実施例図であり、このコンデンサとループ
状導電線のインダクタンスとでリーダライタの送信周波
数またはその近傍に共振を取ることによりループ状導電
線による効率をより高めることができる。また、ループ
状導電線の周回数は、ループを形成するには少なくとも
1周は必要となるが、ICカードタグまたは物品の大き
さなどにより適宜決定することができる。
【0036】図19(d)はループ状導電線を紙片によ
り挟み込んで固定した構造例の図であり、封筒のような
ものにループ状導電線を入れたものとしてもほぼ同様の
構成とすることができる。紙片には書籍の貸出し履歴を
記載するような記述を印刷したものを用いることで書籍
の貸出カードのようなものとしてもよく、また紙片はプ
ラスチック片でも構わない。また、ループ状導電線は書
籍の大きさや前記貸出カードの大きさにほぼ合致させる
など、適宜必要な大きさ(ループさせた導電線に囲まれ
た面積の大きさ)とすることができる。
【0037】図3は本発明に係る収納棚の第1の実施の
形態であり、図4はブック型ループアンテナの第1の実
施の形態、図5はブック型ループアンテナの第2の実施
の形態である。
【0038】図3において、書籍を収納する収納棚(本
棚)80の各架(81〜86)の各々の中央部付近にブ
ック型ループアンテナ30(30a、30b、…)が配
置されている。これは図4に示すようにループアンテナ
31がコネクタ32と接続されており、このブック型ル
ープアンテナは図5のようにブックエンド型35のよう
に書籍を立てた状態として数冊毎の書籍の仕切り板とし
てもよい。
【0039】この実施例において本棚80は6つの架に
区切られており、本棚の天板の上にリーダライタ40及
びアンテナ切替器50が設置されており、アンテナ切替
器からは架と同数の6本のケーブル(61〜66)が接
続され、ケーブル61は架81のブック型ループアンテ
ナ30aのコネクタ32に接続され、ケーブル62はブ
ック型ループアンテナ30bのコネクタ32に接続さ
れ、以下同様に6本のケーブルが各々の架のブック型ル
ープアンテナに接続されている。
【0040】図7はブック型ループアンテナまたは後述
するゲート設置のループアンテナの磁界強度を示す説明
図であり、本棚の幅(1つの架の幅)をxメートルとす
ると、ブック型ループアンテナが各架の略中心に配置さ
れ左右約数冊づつ(実施例では左右計4冊)の書籍の有
無を検出制御することができる。
【0041】図7におけるループアンテナの磁界強度を
示すグラフは、波形の一番大きな位置(xの中心位置)
より距離が離れるにしたがって磁界強度は弱くなり、通
信可能な距離はxの範囲内となるものである。そこで、
架の幅をx以下とすることで、磁界レベルがスレッシュ
ホールドレベルA以上で確実に動作するため、1つの架
に1つのブック型ループアンテナを有することにより本
棚全体をカバーすることが出来るものである。尚、Aは
通信可能となる磁界の強さ(レベル)を表す。
【0042】上述した6つの各々のブック型ループアン
テナをアンテナ切替器を介してリーダライタ(R/W)
と接続することで、1つのリーダライタで図3に示した
本棚全体を制御することができる。アンテナ切替器の構
成及び動作については後述するが概略としては、架81
のブック型ループアンテナ30aが動作し、次に架82
の30bが動作し、というように順次各ブック型ループ
アンテナを動作させ、架毎に順番に制御する。また、架
毎にリーダライタを設置させると本例では6つのリーダ
ライタが必要になるが、アンテナ切替器は不要となる。
しかし、常時書籍を監視する必要はなく、一定時間毎に
各架毎に書籍の検出を行うことで、書籍の所在管理を行
うには充分であり、リーダライタを6つ設置するよりも
1台のリーダライタに6つの架を切替えるアンテナ切替
器を設置する方が、設備費の面でもコスト低減すること
ができる。
【0043】図6は本発明に係る収納棚の第2の実施の
形態である。図6においては、本棚の各架の幅が長い場
合に、各架(87〜89)の両端より書籍数冊分内側付
近の位置にブック型ループアンテナ30を配置する方法
も考えられる。次に具体的に配置する位置について図8
を用いて説明する。
【0044】図8はブック型ループアンテナまたは後述
するゲート設置のループアンテナを略平行に2つ配置し
た場合の磁界強度を示す図である。ブック型ループアン
テナでは前述した図6のように1つの架に2つを配置す
るもので、各架の幅の長さがyメートルとすると、それ
ぞれのブック型ループアンテナを中心にxメートルの距
離の範囲内を磁界を検出可能なものとなる。その場合、
前述した図7のブック型ループアンテナの電波到達距離
によれば、zに位置する書籍(図6では2冊)が検出で
きないことになる。しかし、図8に示すように、2つの
ブック型ループアンテナ30gと30hを配置した場
合、磁界が合成され、点線Bに示すように通信可能とな
るスレッシュホールドレベルA以上になるために、zに
位置する本も検出可能となり、従ってより多くの書籍を
検出することができるという効果を有する。
【0045】ここで、ループアンテナを2つ配置した場
合の磁界の合成について説明する。空間の任意の点にお
ける磁界の合成は各々のループアンテナが作る磁界のベ
クトル合成となる。したがって、2つのループアンテナ
の間の空間での磁界が1つのループアンテナで作る磁界
より増えるようにアンテナの向きを調整するか若しくは
ループアンテナの極性を調整することにより図8に示す
ように2〜3割程度大きな幅とすることが可能となる。
【0046】図6では図3と同様に、本棚80にはリー
ダライタ40及びアンテナ切替器50が設置されてお
り、アンテナ切替器50からは6本のケーブル(61〜
66)が接続され、ケーブル61は架87のブック型ル
ープアンテナ30gのコネクタ32に接続され、ケーブ
ル64はブック型ループアンテナ30hのコネクタ32
に接続される。この実施例においては、1つの架に2つ
のブック型ループアンテナを配置したが、架の幅により
必要に応じ3つ以上配置するようにしても良い。
【0047】図9はICカードタグ20の書籍1への表
紙または裏表紙に貼付する方法を説明する図である。I
Cカードタグは書籍1の6箇所(4〜9)のうちの1箇
所に貼付する。これはICカードタグ20を同一の位置
(例えば9の位置)に貼付してた場合、数冊の書籍1が
1つの架に収納されると、ICカードタグ20内部のコ
イル同士の相互誘導の度合いが大きくなる。これによ
り、ブック型ループアンテナから検出することができる
距離が短くなる問題が生じてしまう場合がある。そこ
で、1つのブック型ループアンテナでより多くの書籍を
検出するためには、書籍の6個所(4〜9)のうちの何
れかにランダムにICカードタグを貼付して、できるだ
けタグ内部のコイル同士が重ならないようにすること
で、検出距離を延ばすことが可能となる。最も効果的に
は例えば1つの架に6冊並べた書籍の場合、各々の貼付
位置が4、5、6、7、8、9の位置に各々貼付されて
いることが望ましいが、2〜3冊程度同じ位置に貼付さ
れていても検出できないものではないため、貼付作業の
際、ランダムに貼付する程度で良く、またランダムに貼
付した場合に確率的に重なる位置となることは少ない。
【0048】図20は本発明に係る収納棚の第3の実施
の形態である。収納棚80は、6つの架に区切られてお
り、リーダライタ40及びアンテナ切替器50が設置さ
れており、リーダライタは管理PCと接続され、また、
アンテナ切替器と接続され、アンテナ切替器からは架と
同数の6本のケーブル(61〜66)が接続され、各ケ
ーブルは各架の背面側の枠に沿って周回しているループ
アンテナ(架ループアンテナと呼ぶ)に接続されてい
る。尚、架ループアンテナとケーブルとはコネクタ接続
されていても良い。
【0049】前述した図3はブック型ループアンテナを
用いているが、本実施例においては架ループアンテナを
各架の背面に沿って設置しているものであり、磁界方向
としてはブック型ループアンテナを設置した場合の直交
方向となるものである。本実施例による架ループアンテ
ナの場合、図18に示したような書籍の背表紙にICカ
ードタグを取付けたものに特に有効となる。すなわち、
書籍の背表紙に取付けたICカードタグと架ループアン
テナとの通信が他の書籍の背表紙に取付けたICカード
タグの磁界の影響を受けることが少なく、1つの架ルー
プアンテナと複数のICカードタグとの通信を行うこと
ができる。これは前述したブック型ループアンテナと図
1または図2に示したICカードタグとの通信に比べる
と、1つの架により多くの書籍を配置することができる
ものである。
【0050】ここで、リーダライタはアンテナ切替器を
接続しているため、各架ループアンテナは同時に動作す
ることは無い。したがって、各架ループアンテナが相互
に磁界に影響を与えることは無い。
【0051】図21は本発明に係る収納棚に実施の形態
であり、図21(a)は収納棚の第4の実施例、図21
(b)は収納棚の第5の実施例である。図21(a)で
は、3つの架を備えており、本棚80にはリーダライタ
40及びアンテナ切替器50が設置されており、アンテ
ナ切替器50からは6本のケーブル(61〜66)が接
続され、ケーブル61は架87の背面側の枠に沿って架
ループアンテナに接続され、この収納棚80全体を61
〜63のケーブル3本(と架ループアンテナ3つ)で制
御するものである。更にケーブル64〜66は別の収納
棚(図示せず)に設置した架ループアンテナ3つに接続
することにより、複数の収納棚を1つのリーダライタと
1つのアンテナ切替器で制御することができる。
【0052】図21(b)は収納棚の第5の実施例で
は、架ループアンテナを底板の枠に沿って配置している
ものであり、底板を上下に移動することで他の底板との
間隔をずらすことができ、収納物の高さに応じて調整す
ることができる。また、磁界の方向としては書籍の背表
紙に貼付したICカードタグにおいては図21(a)と
同様であり、図20に示すような収納棚にも底板に配置
する架ループアンテナとすることもできる。尚、これら
図20、図21に示したような収納棚によると、書籍を
出し入れする棚の前面側や側面側をリーダライタと架ル
ープアンテナを接続するケーブルが通らないために前面
側から外観視した美観を損ねることがない。
【0053】図10は本発明に係る物品管理システムの
全体ブロック構成例図であり、物品管理区域全体を示し
たものである。貸出し管理を行うパソコン等の管理コン
ピュータ部と、書籍等の物品が収納される収納棚部と、
物品を搬入出する出入口部と、より構成され、管理コン
ピュータ部は貸出し管理を行う管理PC121(パソコ
ン)と、管理PCに接続されたリーダライタ122とよ
り構成され、管理PCはキーボード等の操作部と、表示
を行う表示部と、記憶手段であるメモリを備え、図示し
ないインタフェースよりリーダライタ122及び収納棚
部と出入口部のリーダライタにそれぞれ接続されてい
る。また、各リーダライタとは各種のデータを送受信し
ており、これらの各種データメモリに更新記憶してい
る。尚メモリについては後述する。
【0054】収納棚部は棚毎または複数の棚毎に配置さ
れたリーダライタ40と、このリーダライタ40に接続
されたアンテナ切替器50と、アンテナ切替器に接続さ
れた各架毎のアンテナとより構成されており、このアン
テナはブック型ループアンテナまたは架ループアンテナ
であり、前述した図3、図6、図20、図21に示すよ
うな構成である。出入口部は出入り口を物品が通ること
を検出するアンテナを含んだゲート111と、このアン
テナに接続されたリーダライタ110とより構成されて
いる。
【0055】図13は前述した管理PC121のメモリ
について、特に物品管理に係るデータを蓄積する記憶領
域を表す各情報ファイルの図であり、メモリの各記憶領
域には、図13(b)は書籍情報ファイルのメモリテー
ブル図、図13(a)は会員情報ファイルのメモリテー
ブル図、図13(c)は棚卸情報ファイルのメモリテー
ブル図を示す。メモリの各記憶領域(各情報ファイル)
について図書館の書籍貸出を例として次に説明する。
【0056】図13(b)の書籍情報ファイルは、書籍
毎に個別の書籍IDが付与され、この書籍IDに基づく
関連データとして、書籍名、出版社名が登録記憶されて
おり、また当該書籍の貸出会員ID、貸出日、返却予定
日、返却日が更新記憶され、また、当該書籍が不正に持
ち出されている場合の紛失エラーが更新記憶される。更
に当該書籍の所在位置である架IDが記憶される。これ
は当該書籍が棚のどの位置またはどの棚のどの架の位置
に収納されるものかどうかを固有の棚または架の番号を
架IDとして記憶される。
【0057】図13(a)の会員情報ファイルは、図書
館を利用する会員毎に個別の会員IDが付与され、この
会員IDに基づく関連データとして、会員の氏名、住
所、電話番号、運転免許証等の本人確認番号が登録記憶
されており、また当該会員が書籍を借りている場合、即
ち書籍の貸出中の場合にはその書籍IDが借用書籍ID
として更新記憶される。
【0058】図13(c)の棚卸情報ファイルは、収納
棚の架毎に(即ち、棚毎または架毎に配置されたアンテ
ナ毎に)個別の架IDが付与され、この架番号に基づく
関連データとして、当該架が物品管理区域(図書館内)
のどこにあるかを示す設置場所等が登録記憶され、更に
各架に収納されるべき書籍の書籍ID(配置書籍I
D)、当該書籍が現状当該架にあるかどうかを把握する
配置エラー、当該書籍が貸出されている場合の貸出した
会員の会員ID、前述した書籍が不正に持ち出された場
合の紛失エラーの有無を架毎に把握する架紛失エラー、
等が更新記憶される。また、図示しないが、架毎及び棚
毎に現状いくつの書籍があるか、または貸出している書
籍も含めていくつの書籍があるべきか、を集計する架合
計数、棚合計数を記憶更新する。
【0059】これらの情報ファイルは、書籍ID、会員
ID、架番号をリンクデータとして各々関連付けて記憶
更新され、管理コンピュータの表示部へ表示することが
できる。尚、これらデータの登録記憶及び更新記憶につ
いては後述する。
【0060】図11は本発明に係る収納棚に設置された
リーダライタ構成を示すブロック図である。管理PCに
対して、本棚に設置されたリーダライタ40及びアンテ
ナ切替器50、架ループアンテナまたはブック型ループ
アンテナが接続される。リーダライタ40は図11に示
すように通信インターフェース41、制御部42、デー
タ変調部43、データ復調部44から構成されている。
制御部42は通信インターフェース41を介して管理P
Cに接続されており、また、データ変調部43及びデー
タ復調部44はアンテナ切替器50に接続されて更に制
御部42はアンテナを切替える信号をアンテナ切替器5
0に送出する。
【0061】まず、管理PCから書籍情報の読み取り要
求が行われる。これは、管理PCからのデータに基づ
き、通信インタフェース41、制御部42を介してデー
タ変調部43から書籍ID読み取りのためのコマンドに
よって変調された信号、即ち質問データがアンテナ切替
器を介してループアンテナへ送信され、ループアンテナ
によりICカードタグからの応答データを受信するとデ
ータ復調部44により受け取り制御部42、通信インタ
フェース41を介して管理PCへ送信する。
【0062】図14は本発明に係るアンテナ切替器の実
施例を示す。このアンテナ切替器は各アンテナ(架ルー
プアンテナやブック型ループアンテナ)に接続された端
子と、該端子を選択して接続するスイッチと、該スイッ
チの切替えタイミングを制御する制御部から構成され、
制御部はリーダライタと接続されている。各アンテナの
切替えは制御部から切替信号により各々の動作を実現で
きる。アンテナと通信を行うデータはリーダライタとの
接続により行われる。
【0063】また、図示しないが例えばダイオードスイ
ッチを使用した電気的な切替器の構成とするなど一般的
な切替えスイッチとしても良い。尚、アンテナ切替器の
制御部はリーダライタ本体に内蔵されていても良く、更
にアンテナ切替器をリーダライタに組込んだものとして
も良い。
【0064】図12は本発明に係るICカードタグのブ
ロック図である。このICカードタグは書籍等の物品に
添付されるものであり、リーダライタのアンテナ若しく
はリーダライタに接続されたループアンテナから送信さ
れた信号をコイル及びコンデンサから成るループアンテ
ナ21により受信し、受信した信号によって電源生成部
22から制御部23、メモリ26に電力供給される。従
って、ICカードタグは電池を持たずに動作が可能であ
る。そして、制御部23はデータ復調部24によって復
調された読み取りコマンドにもとづいてメモリ26の書
籍IDを読み出し、データ変調部25により変調された
信号をループアンテナ21から送出する。 また、ルー
プアンテナ21を除いてはICチップに含まれており、
カード状の無線タグとして小型で薄型のICカードタグ
を実現している。
【0065】図15はリーダライタとICカードタグと
各々の構成を示すブロック図であり送受信が行われる説
明図ある。リーダライタは主に送信系ブロックと受信系
ブロックと制御部とインタフェースとより構成される。
送信系ブロックは、13.56MHz等の搬送波を発振
する発振器と変調器と送信増幅部により質問データが送
信される。受信系ブロックは、ICカードタグからの信
号を受信増幅して復調部により復調し応答データを受信
復調する。また、送信及び受信は結合器により1つのア
ンテナで為すことができる。制御部は変調データ及び復
調データを必要により各々暗号化及び復号化を行い各々
のデータは制御部より外部インタフェースを介してパソ
コン等の管理コンピュータ(管理PC)と接続される。
【0066】ここで、送受信部を分離し、アンテナ切替
器を組込むことにより複数のアンテナとの送受信を行う
ことができるものが前述した図11及び図14に示した
ものである。また、ICカードタグは、前述した図12
に示したものと同様であり、これらリーダライタとIC
カードタグとの通信を質問データとそれに対する応答デ
ータを送受信することでデータのやり取りができるもの
である。
【0067】図17は物品がゲートを通過する際の磁界
の方向による通信(リードライト検出)を説明する図で
ある。ゲートに配置されたループアンテナの磁界方向は
図示したようにゲート通過時はゲート面に対して直交方
向であるが、物品が通過する際の物品の方向は例えば図
中の書籍Eや書籍Fなどが考えられる。ここで、書籍の
表紙や裏表紙にICカードタグが貼付されている場合は
書籍Fの状態(通過の際の方向)のときに容易に通信を
確立することができ、また書籍の背表紙にICカードタ
グが貼付されている場合は書籍Eの状態(通過の際の方
向)のときに容易に通信を確立することができる。これ
は書籍に貼付されたICカードタグのループアンテナ面
とゲートのループアンテナの磁界方向がほぼ直交するた
めである。
【0068】そこで、前述した図19に示したように書
籍の背表紙にICカードタグを貼付し、表紙または裏表
紙(またはその内側)にループ状導電線を貼付した場
合、書籍の2方向より磁界を受けることができそれらの
相互誘導作用により、書籍E及び書籍Fの場合の両方の
通過について、容易に通信を確立することができる。し
たがって、前述した図3、図6、図20、図21の何れ
の収納棚を用いて且つ図16(後述)や図17に示した
ゲートを用いた場合においても、通信を良好に行うこと
が可能となる。
【0069】ゲートは、パイプ状の空洞部に導電線を少
なくとも1周を周回してループアンテナとして、コネク
タ等の接続部よりリーダライタに接続するものである。
図17のようにゲートが1つの場合、即ちループアンテ
ナを1つとした場合は図7に示す電波到達距離を示す図
と同様に説明することができる。ゲートに配置(配線)
されるループアンテナに対して両側方向のxメートルの
範囲が磁界の到達距離であるため、出入口の中央付近に
設置しその両側を物品が通過するものであるが、ゲート
から離れた位置を通過するほど、感度が悪くなってしま
う。そこで次の図16(a)に示すような2つのゲート
を備える構成とすることもできる。
【0070】図16は本発明に係るゲートの構成例図を
示し、図16(a)は2つのゲートをリーダライタと接
続した場合の外観斜視図、図16(b)はゲートの長さ
を変更する説明図、図16(c)はループアンテナとリ
ーダライタを接続するコネクタの回路図を示す。
【0071】図16(a)の実施例においては、2つの
ゲートを出入口の各両端付近に各々設置し、その間を物
品が通過することで、図8で示したように磁界強度の範
囲を設定することができる。この場合各ゲートに配置さ
れたループアンテナは1つのリーダライタを2分配した
ものに接続される。尚、ゲートの数量により分配数を増
やせばよく、分配器はリーダライタに組込むようにして
もよい(分配器は図示せず)。この2つのゲートにより
ICカードタグを貼付した物品が各ゲートの間を通過す
ることで物品の通過を検出することができる。更には出
入口の幅が大きい場合はゲート数をより多く設置するこ
とで各ゲート間を通過する物品の検出を行うことができ
る。
【0072】図16(b)はゲートの長さを可変する技
術に関するものである。ゲートの上部及び下部のほぼ直
線部分において、各々2個所の連結部を設けて各連結部
の間のゲート部分の長さを変更することでゲートそのも
のの長さを可変とすることができる。この場合、ループ
アンテナそのものの長さをゲートの周回(周囲長)に合
わせて変更させる。ゲートの長さが長くなることで物品
の通過速度が速くなっても、物品に取付けられたICカ
ードタグとの通信を行うことが容易になる。
【0073】図16(c)のループアンテナとリーダラ
イタとを接続するコネクタについては、ループアンテナ
側には共振のためのコンデンサが接続され、トランスを
用いた整合回路によりコネクタに接続している。このコ
ネクタはゲートの空洞内に設置し、リーダライタのケー
ブルと接続するものである。ここで共振回路のコンデン
サとトランスの設定値として、例えばICカードシステ
ムに実用化されている約13.56MHzとなるように
下記式のL、Cの値を設定する。 1/(2π√LC)=13.56MHz
【0074】次に通信によるデータの登録記憶及び更新
記憶について、図10及び図13を中心に関連する図面
を用いて説明する。まず、データの登録記憶について説
明する。図13(c)の棚卸情報ファイルについては、
図10の収納棚部に示すようにどの棚のどの収納区域で
あるかを各ループアンテナ毎に定めた設置場所を操作部
より入力する。当該設置場所毎に任意のID若しくは予
め定めたフォーマットに従って固有のID登録を行う。
【0075】図13(b)の書籍情報ファイルについて
は、書籍の名称(書籍名)、出版社名、書籍の分類等の
必須項目となる項目を管理PCの操作部より入力する。
書籍IDは必須項目の入力が完了すると、任意のID若
しくは予め定めたフォーマットに従って固有のID登録
を行う。ID登録された書籍には当該IDが記憶された
ICカードタグを書籍に貼付する。
【0076】ここで、当該書籍を収納すべき位置(架ま
たは棚)が決まっている場合は、その収納するべき架I
Dも操作部より記憶登録する。この場合は前述した
(c)棚卸情報ファイルの架IDの該当する記憶エリア
にも当該書籍IDが登録される。従って固有の書籍ID
に対しては1つの架IDが登録され、固有の架IDに対
しては複数の書籍IDが登録されることとなる。また、
当該書籍を収納すべき位置(架または棚)が決まってい
ない場合は、直接任意の架または棚に書籍を配置するこ
とで、書籍情報ファイルの架IDエリアに該当する架I
Dが仮登録され、及び棚卸情報ファイルの該当する架I
Dの配置書籍エリアに該当する書籍IDが仮登録され、
完了の操作入力により本登録することもできる。
【0077】図13(a)の会員情報ファイルについて
は、会員となる申込者の氏名、住所、電話番号、免許証
等の本人確認となる証の番号等、の必須項目となる項目
を管理PCの操作部より入力する。会員IDは必須項目
の入力が完了すると、任意のID若しくは予め定めたフ
ォーマットに従って固有のID登録を行う。会員となっ
た者には当該IDが記憶されたICカードタグが組込ま
れた会員カードを発行する。
【0078】次に、データの更新記憶について説明す
る。物品の貸出処理について図書館の書籍貸出しを例に
説明する。図10の管理コンピュータ部は、リーダライ
タ122、管理PC121で構成されている。リーダラ
イタ122は図15のアンテナを含むリーダライタまた
は図11のリーダライタ40とループアンテナの1つが
一体化になったものである。尚、図11の例のようにア
ンテナ切替器を備える必要は無い。
【0079】書籍を貸出す場合の処理はまず、管理コン
ピュータ部のリーダライタで書籍に貼付されたICカー
ドタグから書籍IDを読み取り、会員証の会員IDを読
み取る。読み取る順番はどちらが先でも良い。読み取っ
た各データは書籍情報ファイル(b)では、当該書籍I
Dに対して「貸出会員ID」のメモリ領域に会員IDが
記憶され、更に当日の「貸出日」、貸出日から任意に定
められた「返却予定日」が管理PCの持つ日付データ制
御より算出されて記憶される。また、会員情報ファイル
には当該会員IDに対して「借用書籍ID」のメモリ領
域に該当する書籍IDが記憶される。一方、借用のため
(貸出すため)に書籍を収納棚より持ち出したことによ
り、書籍情報ファイル(b)の当該書籍IDの「紛失エ
ラー」、及び棚卸情報ファイル(c)の当該架IDの該
当する配置書籍IDの「配置エラー」が検出されて各々
マークされる。そして前述した貸出処理を行うことで、
書籍情報ファイル(b)の「貸出会員ID」が記憶され
ると、当該ファイルの「紛失エラー」がマークされ、及
び棚卸情報ファイル(c)の「配置エラー」のマークは
削除されて「貸出中」がマークされる。
【0080】すなわち、書籍が本棚より持ち出されたこ
とで棚卸情報ファイル(c)と書籍情報ファイル(a)
の書籍の所在に関するマークが為され、貸出処理を行う
ことで会員情報ファイル(a)と書籍情報ファイル
(b)の書籍貸出に関するデータが記憶され、書籍の所
在に関するマークが削除され、貸出処理が完了するもの
である。尚、管理PCの表示部には、貸出処理開始とな
る操作部の入力により会員ID及び書籍IDの入力を促
す表示画面となり、リーダライタ122より書籍IDと
会員IDを読み取り、確認の操作を行うことで各更新す
べきデータが各々の情報ファイルにて更新記憶されて貸
出処理が完了する。また、図示しないプリンタが管理P
Cに接続している場合に、書籍名や借用者(貸出した会
員の氏名)、返却予定日等を印刷したものを貸出カード
として書籍とともに渡しても良い。更に、書籍の貸出履
歴や会員の貸出履歴は各情報ファイルの該当するエリア
若しくは別に設けたエリアに記憶しておくこともでき
る。
【0081】書籍を返却する場合の処理は、管理コンピ
ュータ部のリーダライタで書籍に貼付されたICカード
タグから書籍IDを読み取る。読み取ったデータは書籍
情報ファイル(b)では、当該書籍IDに対して「貸出
会員ID」のメモリ領域が削除され、更に「貸出日」、
「返却予定日」が削除される。また、会員情報ファイル
には当該会員IDの「借用書籍ID」のメモリ領域が削
除されて返却処理が完了する。尚、貸出した履歴を記憶
しておく場合は会員ID、書籍ID、貸出日、返却日
(管理PCの持つ日付データ制御より算出される)等、
必要な項目を履歴データとして記憶しておくこともでき
る。一方、上記返却処理を行うことで書籍情報ファイル
(b)と棚卸情報ファイル(c)の「紛失エラー」及び
「配置エラー」のエリアがマークされるが収納棚に配置
する(いわゆる元の位置に戻す)ことにより各架のルー
プアンテナが当該書籍に貼付されたICカードタグを検
出して各エラーのマークは削除される。
【0082】次に、不正持ち出しの防止処理について説
明する。図10の出入口部にはゲート111とリーダラ
イタ110が備えられ管理PC121に接続されてい
る。リーダライタ110は図11のリーダライタ40と
ループアンテナ1つを備えたものでゲート内の空洞部に
ループアンテナが設置されているものである。尚、図1
1の例のようにアンテナ切替器を備える必要は無い。ま
た本実施例ではアンテナをゲートに備えたループアンテ
ナとしているが、出入口部に備えた送受信を行えるアン
テナであれば良い。
【0083】利用者が貸出処理を行った場合は前述した
ように書籍情報ファイル(b)に貸出した会員の会員I
Dが「貸出会員ID」に記憶されているために、ゲート
を通過する際に書籍に貼付したICカードタグとの通信
が為され、当該書籍が貸出されている状態であるならば
そのまま通過できる。また、貸出処理を行わずに書籍が
ゲートを通過しようとした場合は、書籍情報ファイル
(b)の当該書籍IDの「貸出会員ID」に会員データ
が記憶されていないため不正な持出しと判定される。そ
こで、例えばゲートに備えられたスピーカ等より警告音
が発生され、利用者に正規の貸出し処理を促すことが可
能になる。
【0084】上述した不正持出し防止処理の場合は出入
口部のゲートで検出した書籍IDをリーダライタ110
を介して管理PCのメモリへアクセスする必要がある。
そこで次に、簡易な方法の不正持出し処理について説明
する。利用者が前述の貸出処理を行った場合は借用した
書籍のICカードタグのメモリに貸出中である旨を示す
データが書込まれる。これは、例えば1ビットのデータ
とすると、貸出処理時に「1」が書込まれ、返却時に
(すなわち貸出処理を行っていない場合)「0」が書込
まれるものであり、従って、このデータを不正持ち出し
防止情報として扱うことができる。利用者が貸出処理を
行った書籍を持ってゲートを通過した場合、前記の不正
持ち出し防止情報として「1」が読み取られ、すなわち
不正な持出しではないため、そのままゲートを通過する
ことができる。また、貸出処理を行わずに書籍を持ち出
そうとした場合、ゲート通過時に「0」が読み取られる
ために、不正な持出しであると判定される。このような
不正持出し処理であると、管理PCへアクセスすること
なく不正持出し防止処理を行うことができる。
【0085】このように書籍が不正に持出されようとし
た場合には上記警告音が発生されるとともにその旨が管
理PCに送信され、管理PCでは当該書籍IDとともに
表示部に不正持出しが為されようとしていることが表示
されるようにする。管理コンピュータ部と出入口部が離
れた位置にあっても書籍の不正な持出しが行われようと
することを管理コンピュータ部付近にいる係員は把握す
ることができる。
【0086】書籍の物品管理区域である館内の書籍の棚
卸を行うような場合、管理PCの操作部より棚卸作業開
始の入力を行う。棚卸作業の制御はまず、(b)書籍情
報ファイルと(c)棚卸情報ファイルが参酌される。各
情報ファイルの「紛失エラー」及び「配置エラー」がマ
ークされていないかどうかを検索して一覧表示する。い
ずれのマークも為されていない場合は各書籍は収納棚の
配置されるべき架の位置に配置されているか、若しくは
現在貸出中であり館内に当該書籍が無くても問題無い。
一方、各情報ファイルの「紛失エラー」及び「配置エラ
ー」の両方がマークされている場合は館内に当該書籍が
無いか、若しくは収納棚のいずれにも配置されていない
状態となる。そこで館内に収納棚以外の場所に放置され
ていなければ、不正持出しされた書籍と判断できる。ま
た、「紛失エラー」はマークされておらず、「配置エラ
ー」だけがマークされている場合、書籍の収納区域すな
わち架または棚への配置がまちがっているものと判断さ
れる。係員は該当する書籍を正規の収納区域へ戻すこと
により、当該収納区域のループアンテナによりICカー
ドタグが読み取られて「配置エラー」のマークは削除さ
れる。
【0087】上記棚卸作業とは別の棚卸作業について説
明する。管理PCの操作部より別の棚卸作業開始の入力
を行う。書籍情報ファイル(b)の「返却予定日」を検
索し既に予定日を過ぎている書籍IDについて「貸出会
員ID」より会員の氏名等のデータとともに一覧表示す
る。係員は表示されたデータを見て、該当する会員へ電
話等で知らせることができ、またこの予定日を過ぎてい
る書籍について、図示しない管理PCに接続されたプリ
ンタ等より該当する会員へ返却要望の旨を記載した文書
等を印刷し、係員は印刷された文書を郵送等により会員
へ知らせたりすることもできる。尚、返却予定日より更
に一定期間(例えば1ヶ月や6ヶ月等)過ぎている書籍
IDを検索するなどしても良い。
【0088】また他に会員毎の貸出書籍一覧の検索や表
示、会員への一斉連絡等各種の棚卸作業を行うことがで
きる。例えば、開館中は館内において書籍を使用してい
る場合もあるので、閉館後に書籍の紛失や棚への配置に
関する棚卸し作業を行い、例えば6ヶ月に1回程度、返
却予定日を過ぎた書籍についての棚卸作業を行うなど、
必要に応じて各情報ファイルの検索と表示をフォーマッ
ト化しておけばよい。
【0089】次に物品の販売管理について説明する。前
述した説明は物品の貸出管理を図書館を例として説明し
たが、物品の販売管理について、書店の書籍販売を例と
すると、図13の会員情報ファイル(a)のメモリ領域
は不要となり、また書籍情報ファイル(b)において
は、「貸出会員ID」「貸出日」「返却予定日」等貸出
に関するエリアは不要となる。すなわち書籍情報ファイ
ル(b)の書籍の登録に関するエリアと棚卸情報ファイ
ル(c)があれば良い。尚、書籍情報ファイル(b)に
は当該書籍ID毎の値段や同一の書籍の総数等を記憶す
るエリアを設け、棚卸情報ファイル(c)の「貸出中」
については「販売済」エリアとしておくことで、販売さ
れたものか、不正に持出されたものか、などを検索する
ことができる。また、販売実績等の売り上げデータなど
の集計を行うこともできる。このような販売業務の場合
は、ICカードタグとループ状導電線の取り外しを係員
が行い書籍を販売物として買取者へ渡すものであるが、
コスト的に安価なループ状導電線については前述した貸
出カードのような構造にし、販売アンケート用紙や図書
コマーシャル用紙としてそのまま渡しても良い。
【0090】尚、本実施の形態においては図書館の書籍
の管理システム、書店の書籍の販売管理システムの例を
中心として説明しているが、本発明は、ビデオやCD等
のレンタル業務や販売業務など種々の物品の管理に好適
な物品管理システムとすることができるものである。
【0091】
【発明の効果】本発明によって、無線ICカードを用い
た無線タグを物品に貼付することにより、従来の物品管
理業務に加え、リアルタイムな物品位置検出を行うこと
ができ、更に物品の不正持ち出しの防止を行うことがで
きる物品管理システムを構築することができる。
【0092】更に本発明においては、無線タグの指向性
を改善して感度の向上を簡易な構成で実現することがで
き、物品の位置管理と不正持ち出し防止をより効率的に
行うことができる物品管理システムとすることができ
る。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る物品にICカードタ
グを貼付した第1の実施例である。
【図2】本発明の実施の形態に係る物品にICカードタ
グを貼付した第2の実施例である。
【図3】本発明の実施の形態に係る収納棚の第1の実施
例である。
【図4】本発明の実施の形態に係るブック型ループアン
テナの第1の実施例である。
【図5】本発明の実施の形態に係るブック型ループアン
テナの第2の実施例である。
【図6】本発明の実施の形態に係る収納棚の第2の実施
例である。
【図7】本発明に係り、ブック型ループアンテナまたは
ゲート設置のループアンテナの磁界強度を示す説明図で
ある。
【図8】本発明に係り、ブック型ループアンテナまたは
ゲート設置のループアンテナを略平行に2つ配置した場
合の磁界強度を示す説明図である。
【図9】本発明に係り、ICカードタグの書籍への表紙
または裏表紙に貼付する方法を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る物品管理システム
の全体ブロック構成例図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る収納棚に設置され
たリーダライタ構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態に係るICカードタグの
ブロック図である。
【図13】本発明に係り、管理PCのメモリについて特
に物品管理に係るデータを蓄積する記憶領域を表す各情
報ファイルの図であり、(a)は会員情報ファイルのメ
モリテーブル図、(b)は書籍情報ファイルのメモリテ
ーブル図、(c)は棚卸情報ファイルのメモリテーブル
図を示す。
【図14】本発明の実施の形態に係るアンテナ切替器の
実施例を示す。
【図15】本発明に係り、リーダライタとICカードタ
グと各々の構成を示すブロック図であり送受信が行われ
る説明図ある。
【図16】本発明の実施の形態に係るゲートの構成例図
を示し、(a)は2つのゲートをリーダライタと接続し
た場合の外観斜視図、(b)はゲートの長さを変更する
説明図、(c)はループアンテナとリーダライタを接続
するコネクタの回路図を示す。
【図17】本発明に係り、物品がゲートを通過する際の
磁界の方向による通信(リードライト検出)を説明する
図である。
【図18】本発明の実施の形態に係り、物品にICカー
ドタグを貼付した第3の実施例である。
【図19】本発明の実施の形態に係り、物品にICカー
ドタグとループ状導電線を貼付した実施例であり、
(a)はループ状導電線を表紙または裏表紙に配置した
説明図、(b)はICカードタグとループ状導電線によ
る磁界方向の説明図、(c)はループ状導電線にコンデ
ンサを接続した実施例図、(d)はループ状導電線を紙
片により挟み込んで固定した構造例の図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る収納棚の第3の実
施例である。
【図21】本発明の実施の形態に係る収納棚の実施例図
であり、(a)は収納棚の第4の実施例、(b)は収納
棚の第5の実施例である。
【図22】従来の図書管理システムに用いられる書籍の
一例である。
【図23】従来の図書管理システムに用いられる会員証
の一例である。
【符号の説明】
1…書籍、2…バーコード、3…会員証(従来) 20…ICカードタグ、20a、20b…貼付位置の異
なるICカードタグ、80…収納棚(本棚)、81、8
2、83、84、85、 86…架、87、88、89
…架、30、30a、30b…ブック型ループアンテ
ナ、30g、30h…ブック型ループアンテナ、31…
ループアンテナ(ブック型ループアンテナに使用され
る)、32…コネクタ(ブック型ループアンテナに使用
される)、35…ブックエンド型、40…リーダライタ
(収納棚部に設置)、50…アンテナ切替器、61、6
2、63、64、65、 66…ケーブル、4、5、
6、7、8、 9…書籍へのICカードタグの貼付位
置、121…管理PC、122…リーダライタ(管理コ
ンピュータ部に設置)、111…ゲート、110…リー
ダライタ(出入口部に設置)、41…通信インタフェー
ス、42…制御部、43…データ変調部、44…データ
復調部、21…ループアンテナ(ICカードタグ)、2
2…電源生成部、23…制御部、26…メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有留 英樹 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 大谷 幸男 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 3F022 AA11 CC02 FF01 MM08 MM22 MM35 5B049 AA05 BB11 BB25 BB60 CC27 DD04 EE05 EE23 FF03 FF04 FF08 GG03 GG04 GG06 GG07 5G046 AB01 AC05 AE29

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品管理区域の出入口にゲートが備えられ
    て該ゲートに取付けられた第1のアンテナと、該第1の
    アンテナに接続された第1のリーダライタ装置と、複数
    の物品の各々に取付けられたアンテナを含むICカード
    タグと、前記第1のリーダライタ装置と接続されて前記
    物品管理区域と前記複数の物品の収納状態を管理する情
    報管理装置とより構成されて、前記第1のリーダライタ
    装置は前記複数の物品の各々が物品管理区域へあるか否
    かを前記各々のICカードタグとの通信により検出して
    前記情報管理装置の記憶領域へ記憶することを特徴とす
    る物品管理システム。
  2. 【請求項2】前記情報管理装置には第2のリーダライタ
    装置が接続され、該第2のリーダライタ装置は第2のア
    ンテナを含み、前記複数の物品の物品管理区域外への持
    ち出しまたは持ち込みを検出処理して、前記情報管理装
    置の記憶領域に更新登録することを特徴とする請求項1
    記載の物品管理システム。
  3. 【請求項3】物品管理区域内には少なくとも1つの収納
    棚が設置され、該収納棚の各々を収納区域として該収納
    区域に取付けられた第3のアンテナと、該第3のアンテ
    ナは第3のリーダライタ装置が接続され、該第3のリー
    ダライタ装置は前記情報処理装置に接続されて、前記複
    数の物品の各々に取付けられた前記ICカードタグとの
    通信により当該物品が当該収納区域にあるか否かを検出
    することにより物品の管理を行うことを特徴とする請求
    項2記載の物品管理システム。
  4. 【請求項4】前記第1のアンテナは前記ゲートの周囲に
    沿ってループアンテナ形状としたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載の物品管理システム。
  5. 【請求項5】前記ゲートは、該ゲートの上部及び下部の
    直線部分を連結により変更することでゲート長を変更す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記
    載の物品管理システム。
  6. 【請求項6】前記ゲートは複数個のゲートを1組として
    設置されたゲートであって、該1組毎のゲートに前記第
    1のアンテナが接続されることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5の何れかに記載の物品管理システム。
  7. 【請求項7】前記複数の物品の各々のいずれか一面にI
    Cカードタグを取付け、前記一面とは異なる他のいずれ
    か一面にループ状導電線を取付け、前記ICカードタグ
    のタグアンテナと前記ループ状導電線の間で電磁誘導作
    用を為すことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れ
    かに記載の物品管理システム。
  8. 【請求項8】前記ICカードタグと前記ループ状導電線
    は互いに略直交方向に位置するように物品の各面のいず
    れかに配置されることを特徴とする請求項7記載の物品
    管理システム。
  9. 【請求項9】前記各物品が物品管理区域より不正に持ち
    出された場合、その旨を当該物品のICカードタグとの
    通信により前記第1のアンテナで検出し、前記情報管理
    装置の表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至
    請求項8の何れかに記載の物品管理システム。
  10. 【請求項10】前記各物品が物品管理区域より不正に持
    ち出された場合、その旨を当該物品のICカードタグと
    の通信により前記第1のアンテナで検出し、前記ゲート
    に設置された警告手段により警告することを特徴とする
    請求項1乃至請求項9の何れかに記載の物品管理システ
    ム。
  11. 【請求項11】前記情報管理装置は、前記物品に係るデ
    ータを各々固有の物品IDと共に記憶するメモリ領域
    と、前記収納区域に係るデータを各々固有の収納区域I
    Dと共に記憶するメモリ領域を有し、前記物品IDと前
    記収納区域IDをリンクデータとして各メモリ領域を更
    新記憶することを特徴とする請求項3乃至請求項10の
    何れかに記載の物品管理システム。
  12. 【請求項12】前記情報管理装置は、前記物品に係るデ
    ータを各々固有の物品IDと共に記憶するメモリ領域
    と、前記収納区域に係るデータを各々固有の収納区域I
    Dと共に記憶するメモリ領域と、前記持ち出しまたは持
    ち込み処理に係るデータを固有の会員IDと共に記憶す
    るメモリ領域を有し、前記物品IDと前記収納区域ID
    と前記会員IDをリンクデータとして各メモリ領域を更
    新記憶することを特徴とする請求項3乃至請求項10の
    何れかに記載の物品管理システム。
  13. 【請求項13】前記物品の持ち出しまたは持ち込み処理
    を行う際に、前記物品IDと前記会員IDを前記第2の
    リーダライタ装置に含まれる前記第2のアンテナで検出
    し、各メモリ領域を更新記憶する処理とすることを特徴
    とする請求項12記載の物品管理システム。
  14. 【請求項14】前記各物品は貸出物であり、貸出業務の
    貸出管理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項1
    3の何れかに記載の物品管理システム。
  15. 【請求項15】前記各物品は書籍であり、図書管理施設
    の書籍管理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項
    14の何れかに記載の物品管理システム。
  16. 【請求項16】前記各物品は販売品であり、店舗の物品
    販売の管理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項
    12の何れかに記載の物品管理システム。
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