JP2001093287A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2001093287A
JP2001093287A JP27087399A JP27087399A JP2001093287A JP 2001093287 A JP2001093287 A JP 2001093287A JP 27087399 A JP27087399 A JP 27087399A JP 27087399 A JP27087399 A JP 27087399A JP 2001093287 A JP2001093287 A JP 2001093287A
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Masaru Miyashita
勝 宮下
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    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込み特性に基づき消去特性を予測し、そ
れに応じて設定した消去条件に従ってメモリ消去を行
い、消去後のしきい値電圧を高精度に制御できる不揮発
性半導体記憶装置を実現する。 【解決手段】 消去特性推定手段はメモリセルの書き込
み特性に基づき、例えば、予め取得した書き込み特性と
消去特性との相関関係に応じて消去特性を推定し、得ら
れた消去特性情報を記憶手段に記憶する。消去動作のと
き、消去手段によって、記憶した消去特性情報に応じて
消去条件、例えば、所定のしきい値電圧に達するまでの
消去パルスの印加回数を設定し、それに従って消去動作
を行うので、消去後のメモリセルのしきい値電圧を予め
設定した消去目標値の近傍に制御することができ、消去
ベリファイを行うことなく消去後のメモリセルのしきい
値電圧を高精度に制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置、特に電荷蓄積層であるフローティングゲートを
有するフローティングゲート型メモリセルを記憶素子に
備え、それぞれのメモリセルの書き込み特性に基づいて
推定した消去条件でメモリセルに対して消去を行う不揮
発性半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】書き込みデータをほぼ半永久的に保持で
きる不揮発性メモリとして、フローティングゲート型メ
モリセルを記憶素子とするNAND型不揮発性メモリが
ある。NAND型不揮発性メモリでは、複数のメモリセ
ルを直列接続してなるメモリストリングを基板上に多数
配置してメモリセルアレイを形成するため、高密度化、
大容量化に適しており、さらにそれぞれのメモリセルの
フローティングゲートに注入した電荷量を制御すること
によって、メモリセルのしきい値電圧を複数の異なるレ
ベルに設定できる、いわゆる多値メモリを実現できる。
このような多値メモリ装置において、一つのメモリセル
に複数ビットのデータを記憶でき、メモリセル数を増加
せずに大容量化を実現できる特徴が注目され、近年、N
AND型不揮発性メモリに関する研究が盛んに行われて
いる。
【0003】フローティングゲート型の不揮発性メモリ
セルにおいて、消去時に制御ゲートを低い電圧、例え
ば、0Vに保持し、メモリストリングの両端に接続され
ているビット線及びソース線をともにフローティング状
態にし、そして基板に正の高電圧(以下、これを消去電
圧という)を印加することによって、それぞれのメモリ
セルにおいて、ゲート絶縁膜を隔ててフローティングゲ
ートからチャネル形成領域に向かって高電界が発生し、
フローティングゲートにある電荷(電子)がゲート絶縁
膜を通過してチャネル形成領域に放出するFNトンネリ
ング現象が発生するので、フローティングゲートの蓄積
電荷が基板側に引き抜かれ、メモリセルのしきい値電圧
が低いレベル、例えば、デプレッション型トランジスタ
のように負のレベルに保持される。書き込みによって、
書き込みデータに応じてそれぞれのメモリセルの制御ゲ
ートに接続されているワード線電圧が設定されるので、
書き込みデータに応じて各メモリセルのしきい値電圧が
制御される。このため、読み出しにおいて選択メモリセ
ルの制御ゲートに接続されているワード線の電圧を段階
的に変化させながら、選択メモリセルを流れる読み出し
電流を検出することで、そのしきい値電圧を判断できる
ので、選択メモリセルの記憶データを読み出すことがで
きる。
【0004】NAND型不揮発性メモリの一つの特徴
は、複数メモリセルの一括消去である。即ち、消去動作
は、メモリセルアレイ単位、或いは複数のメモリセルを
含むメモリブロック単位で一括して行われる。このた
め、NAND型不揮発性メモリは通常NAND型フラッ
シュメモリ(Flash memory)と呼ばれている。
【0005】消去によってしきい値電圧を0V以下の負
レベルにし、それを例えばデータ“1”に対応させ、そ
して書き込みによってしきい値電圧を0V以上にし、そ
れをデータ“0”に対応させる従来の2値不揮発性メモ
リでは、データ“1”と“0”にそれぞれ対応するしき
い値電圧の分布の間に十分のマージンが取れ、かつ負型
のしきい値電圧分布は書き込みまたは読み出し動作に特
に影響を与えないので、消去動作時にしきい値電圧のベ
リファイ(Verify)を行わず、基板側に消去電圧の振幅
を持つパルス信号を十分に印加して消去を行う。
【0006】多値メモリの場合、書き込みの高速化のた
め、ビット線に書き込みデータに応じた複数の電圧を印
加して、複数のメモリセルに対して同時に多値データの
書き込みを行う。また、多値メモリの場合、一つのメモ
リセルに記憶データに応じて複数のしきい値電圧分布を
設定するため、各しきい値電圧の分布範囲の間にのマー
ジンが2値メモリより狭くなり、書き込み時のディスタ
ーブによる誤動作を防止する対策が必要である。これを
実現する技術として、特開平8−279297号公報に
開示されたローカルセルフブーストがある。
【0007】ローカルセルフブースト方法を用いて書き
込みを行う場合、選択ワード線に高い書き込み電圧V
pgm を印加し、選択ワード線に隣接するワード線に第1
のパス電圧Vpass1 を印加し、選択ワード線とその隣接
するワード線以外の他のすべてのワード線に第2のパス
電圧Vpass2 を印加する。第1のパス電圧Vpass1 は、
第2のパス電圧Vpass2 より低く設定することによっ
て、選択ワード線に隣接するワード線に接続されている
メモリセルを非導通状態に保持されるので、選択メモリ
セルにおいて、そのソース、ドレイン及びチャネル形成
領域それぞれの電圧が容量結合によって局部的昇圧され
る。これによって、選択メモリセルの制御ゲートとチャ
ネル形成領域の電圧差がFNトンネリングが発生するの
に必要な電圧差以下に抑制されるので、しきい値電圧の
変動を効果的に防止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多値NAN
D型フラッシュメモリにおいて、ローカルセルフブース
トを用いて、並列書き込みを行う場合、その動作が以下
の制限を受ける。まず、消去セルのしきい値電圧の上限
を決める必要があり、そして、ディスターブ耐性向上の
ために、消去メモリセルのしきい値電圧の下限を決定す
る必要がある。即ち、消去メモリセルのしきい値電圧が
予め決められている電圧範囲内に分布するように制御す
る必要がある。
【0009】これらを実現するために、消去時に消去パ
ルスを印加した後ベリファイを行い、メモリセルのしき
い値電圧が目標値に達しているか否かを判断する必要が
ある。ベリファイは、例えば、書き込みベリファイに使
用しているリファレンス電流発生回路を用いて行うが、
このリファレンス電流は、読み出しにおいて誤動作を引
き起こすAGLの影響をなくすために、通常、1μA以
下程度に設定している。しかし、並列書き込みを実現す
るために、必要な消去しきい値電圧を得るには、リファ
レンス電流を2.8μA程度に設定する必要がある。こ
のため、従来のNAND型フラッシュメモリでは、書き
込みベリファイと消去ベリファイの判定電流に大きな開
きがあり、消去ベリファイを正しく行うためには、消去
ベリファイを改善する必要がある。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、メモリセルの消去特性を予測
し、それに応じて設定した消去条件により消去を行い、
消去時のメモリセルのしきい値電圧を高精度に制御でき
る不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、書き込み及び
消去により、電荷蓄積層であるフローティングゲートの
蓄積電荷量を制御し、しきい値電圧を少なくとも2つの
異なるレベルに設定し、当該しきい値電圧に応じた情報
を記憶するメモリセルを有する不揮発性半導体記憶装置
であって、上記メモリセルの書き込み特性に応じて、上
記メモリセルの消去特性を推定する消去特性推定手段
と、上記消去特性推定手段によって推定した消去特性情
報を記憶する特性記憶手段と、消去時に上記特性記憶手
段に記憶した上記消去特性情報に応じて、上記メモリセ
ルの消去条件を決定し、当該消去条件に従って上記メモ
リセルに対して消去動作を行う消去手段とを有する。
【0012】また、本発明の不揮発性半導体記憶装置
は、例えば、NAND型不揮発性メモリであり、複数の
メモリセルを直列接続してなるメモリストリングが複数
配置され、各メモリストリングがそれぞれ選択トランジ
スタを介してビット線及びソース線に接続されたメモリ
セルアレイにおいて、各メモリセル行に配置されている
複数のメモリセルの制御ゲートがそれぞれ複数のワード
線に接続され、書き込み及び消去によって、各メモリセ
ルのフローティングゲートの蓄積電荷量を制御し、しき
い値電圧を少なくとも2つの異なるレベルに設定し、当
該しきい値電圧に応じた情報を各メモリセルに記憶する
不揮発性半導体記憶装置であって、上記メモリセルの書
き込み特性に応じて、上記メモリセルの消去特性を推定
する消去特性推定手段と、上記消去特性推定手段によっ
て推定した消去特性情報を記憶する特性記憶手段と、消
去時に上記特性記憶手段に記憶した上記消去特性情報に
応じて、上記メモリセルの消去条件を決定し、当該消去
条件に従って上記メモリセルに対して消去動作を行う消
去手段とを有する。
【0013】また、本発明では、好適には、上記複数の
ワード線から何れか一つを選択ワード線として選択し、
当該選択ワード線に書き込み電圧を振幅とする書き込み
パルスを印加し、上記選択ワード線に隣接するワード線
に基準電圧を印加し、上記選択ワード線及びそれに隣接
するワード線以外のすべてのワード線に上記書き込み電
圧と上記基準電圧の間に設定されているパス電圧を印加
するワード線駆動回路と、上記ビット線に書き込みデー
タに応じた電圧を印加するビット線駆動回路とを有す
る。
【0014】また、本発明では、好適には、上記消去特
性推定手段は、上記メモリセルのしきい値電圧を所定の
書き込み目標値に達するまで、上記メモリセルの制御ゲ
ートに印加される上記書き込みパルスの回数を、上記書
き込み特性として入力する。
【0015】また、本発明では、好適には、上記消去手
段は、上記メモリセルの制御ゲートを基準電位に保持
し、上記メモリセルのチャネル形成領域に所定の振幅を
持つ消去パルスを印加し、上記フローティングゲートか
ら電荷を引き抜く。当該消去手段は、上記メモリセルの
しきい値電圧が所定の消去目標値に達するまで、上記メ
モリセルのチャネル形成領域に印加される上記消去パル
スの回数を、上記消去条件として決定する。
【0016】また、本発明では、好適には、上記消去特
性推定手段は、上記メモリセルの書き込み特性と消去特
性との相関関係に基づき、上記メモリセルの消去特性を
推定する。
【0017】さらに、本発明では、好適には、上記消去
特性推定手段による消去特性の推定は、ワード線ごと
に、消去単位であるメモリブロックごとに、またはメモ
リチップごとに行われる。これに応じて、上記特性記憶
手段は、ワード線ごとに、メモリブロックごとに、また
はメモリチップごとに上記推定した消去特性情報を記憶
する。
【0018】本発明によれば、不揮発性半導体記憶装置
において、消去特性推定手段によって、書き込み特性、
例えば、書き込み動作のときメモリセルのしきい値電圧
が所定の書き込み基準値に達するまで、選択ワード線に
印加する書き込みパルスの数に基づき、予め取得した書
き込み特性と消去特性との相関関係によって消去特性が
推定され、得られた消去特性情報が記憶手段に記憶され
る。消去動作のとき、消去手段によって、記憶手段に記
憶した消去特性情報に応じて消去条件、例えば、メモリ
セルに印加する消去パルスの回数が設定され、それに従
って消去動作が行われる。この結果、消去後のメモリセ
ルのしきい値電圧を予め設定した消去目標値の近傍に制
御することができる。即ち、本発明の不揮発性半導体記
憶装置において、消去動作のとき消去ベリファイの代わ
りに、書き込み特性から推定して消去特性に基づいて設
定した消去条件に従ってメモリ消去を行うことで、消去
後のメモリセルのしきい値電圧を高精度に制御できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る不揮発性半導
体記憶装置の一実施形態を示すブロック図である。図示
のように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置はメモ
リセルアレイ10、カラムデコーダ&センスアンプ&デ
ータラッチ20、ロウデコーダ30、コントロール回路
40、昇圧回路50、消去特性推定回路60及び特性記
憶回路70によって構成されている。
【0020】メモリセルアレイ10は、行列状に配置さ
れている複数の不揮発性メモリセルによって構成されて
いる。ここで、各メモリセルは、例えば、電荷蓄積層と
するフローティングゲートを持つフローティングゲート
型メモリセルであり、同一行に配置されている各メモリ
セルの制御ゲートが同じワード線に接続され、ワード線
によって、メモリセルが行ごとに選択される。また、同
一列に配置されている各メモリセルは同じビット線によ
って書き込みデータが供給され、さらに同じビット線か
ら記憶データが読み出される。各ワード線がロウデコー
ダ30に接続され、各ビット線がカラムデコーダに接続
されている。
【0021】カラムデコーダは、入力されるカラムアド
レスに応じて、一本または複数本のビット線を選択す
る。読み出しのとき、選択ビット線をセンスアンプに接
続し、センスアンプによって、選択ビット線に接続され
ている選択メモリセルの記憶データを読み出し、書き込
みのとき、選択ビット線をデータラッチに接続し、デー
タラッチによってラッチされた書き込みデータに応じ
て、選択ビット線の電圧を設定し、選択メモリセルに書
き込みデータを格納する。
【0022】センスアンプは、読み出し及びベリファイ
のときに動作し、選択ビット線の電位を検出し、検出し
た電位に応じて選択メモリセルの記憶データを読み出
す。データラッチは、書き込みのとき動作し、書き込み
データを保持し、それに応じて選択ビット線を所定の電
位に設定する。
【0023】ロウデコーダ30は、入力されるロウアド
レスに応じて一本または複数本のワード線を選択する。
書き込み、読み出しまたは消去動作のとき選択ワード線
にそれぞれ所定の電圧を印加する。
【0024】コントロール回路40は、外部から入力さ
れる制御信号に応じて、メモリ装置の各部分回路の動作
を制御し、装置全体の書き込み、読み出し及び消去動作
を制御する。
【0025】昇圧回路50は、制御回路40の制御に従
って電源電圧から必要な高電圧を発生し、ロウデコーダ
30または他の部分回路に供給する。書き込み、読み出
し及び消去動作のとき、昇圧回路50は、それぞれ異な
る電圧を発生し、選択ワード線または基板に供給する。
【0026】なお、上述した各構成部分は、従来の不揮
発性半導体記憶装置のそれぞれの部分回路とほぼ同じ構
成及び機能を有する。このため、本発明では、公知技術
によって構成できる部分回路については特に詳細な説明
を省略する。
【0027】消去特性推定回路60と特性記憶回路70
は、本発明によって提案した構成部分である。以下、こ
れらについてそれぞれ説明する。消去特性推定回路60
は、コントロール回路40からメモリセルの書き込み時
の特性データを入力し、それに応じてメモリセルの消去
特性を推定する。ここで、書き込み特性データは、例え
ば、書き込み動作においてメモリセルのしきい値電圧が
所定の目標値に達するまでの書き込みパルスの印加する
回数Nなどをいう。不揮発性メモリ、特性NAND型の
フラッシュメモリにおいて、書き込み及び消去は、とも
にFNトンネリング電流によってメモリセルのフローテ
ィングゲートに対して電荷の注入若しくは電荷の引き抜
きによって行われる。即ち、書き込み及び消去は、同じ
ゲート絶縁膜に対して高電圧を印加することによって当
該ゲート酸化膜を通過するFNトンネリング電流を発生
させることによって実現できる。このため、書き込み特
性と消去特性には一定の関連性が存在する。本発明は、
この書き込みと消去特性の関連性に注目して、書き込み
特性に応じて消去特性を推定し、それに基づき消去時印
加する消去パルスの電圧振幅、消去パルスの印加回数な
どの消去条件などを推定し、当該推定条件従って消去動
作を行うので、消去後のベリファイ動作の代わりに、消
去後のメモリセルのしきい値電圧を保証する。
【0028】具体的に、消去特性推定回路60は、コン
トロール回路40から入力された書き込み特性データに
応じて、消去特性を推定する。なお、書き込み特性デー
タは、例えば、製品検査時に行われる書き込みにおい
て、コントロール回路40によって取得される。そし
て、推定した消去特性に応じて、消去条件を設定し、コ
ントロール回路40に当該消去条件を提供するので、コ
ントロール回路40は、消去条件に従って、消去動作に
かかわるそれぞれの部分回路に動作指示を出力し、それ
に従ってそれぞれの部分回路が動作し、消去動作が実行
される。
【0029】特性記憶回路70は、メモリセルの書き込
み特性または消去特性を示す特性データを記憶する。例
えば、書き込み動作においてコントロール回路40から
書き込み特性データが入力されると、特性記憶回路70
は、当該特性データを記憶し、必要なとき消去特性推定
回路60に提供する。なお、書き込み特性データの代わ
りに、例えば、消去特性推定回路60によって推定した
消去特性を示す消去データを記憶することもできる。こ
の場合、例えば、書き込み動作時に消去特性推定回路6
0から推定結果に応じて消去特性データが出力され、特
性記憶回路70によって記憶される。そして、消去動作
を行うとき、コントロール回路40によって消去特性デ
ータが読み出され、それに応じて消去条件が設定され
る。
【0030】上述したように、本実施形態の不揮発性半
導体記憶装置において、従来の構成に消去特性推定回路
60及び特性記憶回路70を設けて、消去特性推定回路
60によって、メモリセルの書き込み特性から消去特性
が推定される。消去動作のとき、推定された消去特性に
基づき、消去条件が設定され、それに従って消去動作が
行われるので、従来の不揮発性メモリにおける消去ベリ
ファイの代わりに、消去後のメモリセルのしきい値電圧
が保証される。
【0031】図2は、メモリセルアレイ10の一構成例
を示す回路図である。ここで、例えば、NAND型フラ
ッシュメモリを例として、メモリセルアレイの構成を示
す。図示のように、メモリセルアレイ10は、行列状に
配置されている16行×4列のメモリセルMC11,MC
12,MC13,MC14,MC21,MC22,MC23,M
24,…,MC151 ,MC152 ,MC153 ,MC154
MC161 ,MC162 ,MC163 ,MC164 によって構成
されている。
【0032】メモリセルアレイ10において、各列に1
6個のメモリセルが直列接続されて、メモリストリング
が構成されている。それぞれのメモリストリングの一端
がビット線側選択トランジスタST11,ST12,S
13,ST14を介して、ビット線BL1,BL2,BL
3,BL4に接続され、他端がソース選択側選択トラン
ジスタGT11,GT12,GT13,GT14を介して共通の
ソース線CSLに接続されている。ビット線側選択トラ
ンジスタST11〜ST14のゲートが選択信号線DSGに
接続され、ソース線側選択トランジスタGT11〜GT14
のゲートが選択信号線SSGに接続されている。各行に
配置されているメモリセルの制御ゲートがそれぞれワー
ド線WL1,WL2,…,WL15,WL16に接続さ
れている。ここで、共通のソース線CSLは、例えば、
基板上に形成されているpウェル領域に形成され、ワー
ド線WL1〜WL16は、それぞれ金属配線層に形成さ
れている。
【0033】ワード線WL1〜WL16及び選択信号線
DSG,SSGは、それぞれロウデコーダ30に接続さ
れ、書き込み、読み出しまたは消去時に、ロウデコーダ
30によって、これらのワード線及び信号線にそれぞれ
所定の電圧信号が印加される。ビット線BL1〜BL4
は、選択ゲートを介してセンスアンプまたはデータラッ
チ回路に接続される。選択ゲートは、カラムデコーダに
よってオン/オフが制御される。
【0034】図3は、本実施形態のメモリセルのしきい
値電圧の分布例を示している。図示のように、メモリセ
ルのしきい値電圧は記憶データData0〜Data7
に対応して、それぞれ8つの異なる領域に分布するよう
に制御される。ここで、例えば、消去動作によってメモ
リセルのしきい値電圧Vthが0V以下の負の領域に分布
するように制御される。しきい値電圧Vthがこの領域に
分布する場合、メモリセルの記憶データを“Data
7”とする。
【0035】書き込み動作によって、書き込みデータに
応じて、メモリセルのしきい値電圧Vthがそれぞれ異な
る分布領域に設定される。例えば、書き込みデータが
“Data0”の場合、図3に示すように、メモリセル
のしきい値電圧Vthが電圧Vg0以上の分布領域に設定さ
れる。
【0036】読み出しのとき、それぞれのメモリセルの
しきい値電圧Vthに応じて、それに記憶されているデー
タが読み出される。読み出し動作において、例えば、選
択ワード線に印加される読み出し電圧をスキャンして、
それぞれの読み出し電圧が印加したとき、センスアンプ
によって選択メモリセルを流れる読み出し電流を検出
し、それに応じて選択メモリセルの記憶データを判断す
る。例えば、選択ワード線に電圧Vg2を印加したとき、
センスアンプによって読み出し電流が検出されず、電圧
g3を印加したとき、センスアンプによって読み出し電
流が検出された場合、選択メモリセルのしきい値電圧V
thは、電圧Vg3と電圧Vg2との間に分布していることが
わかり、その記憶データは、Data3と判断できる。
【0037】以下、図4を参照しつつ、本実施形態の不
揮発性半導体記憶装置におけるデータの読み出し、消去
及び書き込み動作についてさらに詳細に説明する。図4
において、例えば、ワード線WL6を選択ワード線とし
て、それに接続されている選択メモリセルに対して、読
み出し、消去及び書き込み動作時それぞれの動作条件を
示している。
【0038】まず、読み出しのとき、例えば、プリチャ
ージ回路(図示せず)によって、ビット線BL1〜BL
4が1.5V程度のプリチャージ電圧に設定される。ロ
ウデコーダ30によって、選択信号線DSG,SSGに
それぞれ6Vの電圧が印加されるので、ビット線側選択
トランジスタST11〜ST14及びソース線側選択トラン
ジスタGT11〜GT14がすべてオンする。さらに、選択
ワード線WL6を除く他のワード線には、6Vの電圧が
印加される。ここで、メモリセルのしきい値電圧Vth
もっとも高い場合、例えば、図3に示すデータ“Dat
a0”に対応するしきい値電圧Vthが5Vとすると、ワ
ード線に6Vの電圧が印加されると、それに接続されて
いるすべてのメモリセルがオンする。読み出しのとき、
共通ソース線CSLが0Vに保持され、pウェル(Pw
ell)も0Vに保持される。
【0039】選択ワード線WL6には、0Vから6Vま
で複数段階に分けられた読み出し電圧が順次印加され
る。例えば、図3に示すように、選択ワード線WL6に
0Vの電圧から、Vg5,Vg4,…,Vg0の順にそれぞれ
印加される。選択ワード線WL6に印加される読み出し
電圧が選択メモリセルのしきい値電圧Vthより低い場
合、選択メモリセルがオフし、読み出し電流が流れない
ので、ビット線電圧はほぼプリチャージ電圧のままにな
る。一方、読み出し電圧が選択メモリセルのしきい値電
圧Vthより高い場合、選択メモリセルがオンし、ビット
線から共通のソース線CSLに電流の経路が形成される
ので、読み出し電流が流れ、ビット線電位は低下し、プ
リチャージ電圧より低くなる。このため、読み出しのと
き、ビット線に接続されているセンスアンプによって、
ビット線電位を検出することにより選択メモリセルの記
憶データを読み出すことができる。
【0040】次に、消去動作について説明する。図3に
示すように、消去動作時に、ビット線BL1〜BL4が
フローティング状態に保持され、さらに選択信号DS
G,SSG及び共通のソース線CSLもフローティング
状態に保持される。すべてのワード線WL1〜WL16
が0Vに保持され、pウェルに、例えば、20V程度の
消去電圧が印加される。
【0041】このようなバイアス条件において、各メモ
リセルにおいて、制御ゲートが0Vに保持され、ソー
ス、ドレインがフローティング状態にあり、チャネル形
成領域が高い消去電圧でバイアスされるので、FNトン
ネリング電流によって、フローティングゲートからチャ
ネル形成領域に向かって電子が流れ、メモリセルのしき
い値電圧Vthが低下し、例えば、図3に示すように“D
ata7”に対応する分布領域に設定される。
【0042】なお、本実施形態において、消去特性推定
回路60によって推定された消去特性に応じて消去時の
動作条件が制御される。例えば、ここで、消去動作時に
pウェルにパルス状の消去電圧が印加されるとする。推
定された消去特性に応じて、パルス信号の振幅、パルス
幅及びパルスの印加回数などがそれぞれ設定されるの
で、消去動作後、メモリセルのしきい値電圧Vthがある
一定の分布範囲内に収束する。即ち、本実施形態におい
て、消去後のベリファイが行われず、その代わりに消去
動作の条件がすべて推定された消去特性に基づいて正確
に制御されるので、消去後のメモリセルのしきい値電圧
thがある一定の分布範囲内に制御することができる。
【0043】次に、書き込み動作について説明する。本
実施形態において、ローカルセルフブースト方式に基づ
き、選択メモリセルに対して書き込みが行われる。図4
に示すように、書き込みのとき、ビット線BL1〜BL
4に書き込みデータに応じた電圧が印加される。例え
ば、書き込みデータが消去後のしきい値電圧に対応する
データ(図3では、“Data7”である)と同じ場
合、メモリセルのしきい値電圧を変化させる必要がな
く、かつ書き込みディスターブによるしきい値電圧の変
化を防止することが要求される。この場合、当該メモリ
セルに接続されているビット線を非選択ビット線とし
て、それに電源電圧VCCに相当する電圧が印加される。
一方、非選択ビット線以外のビット線にそれぞれの書き
込みデータに応じて0〜1.4Vの電圧が印加される。
【0044】ロウデコーダ30によって、選択信号線D
SGに電源電圧VCCが印加され、選択信号線SSGに0
Vの電圧が印加されるので、ビット線側選択トランジス
タST11〜ST14がオンし、ソース線側選択トランジス
タGT11〜GT14がオフする。さらに、選択ワード線W
L6に、例えば18V程度の高電圧(以下プログラム電
圧Vpgm という)が印加され、選択ワード線に隣接する
ワード線、この場合、ワード線WL6の両側のワード線
WL5,WL7に0Vの電圧が印加され、それ以外のワ
ード線WL1〜WL4、WL8〜WL16にプログラム
電圧Vpgm の半分程度のパス電圧Vpass、例えば、10
V前後の電圧が印加される。なお、書き込み時に共通の
ソース線CSL及びpウェルがともに0Vに保持されて
いる。
【0045】以下、図4及び図5を参照しながら、ロー
カルセルフブースト方式における書き込み動作について
さらに詳細に説明する。図5、一列のメモリセルを示し
ている。以下、説明の便宜上当該メモリセル列に接続さ
れているビット線をBLiとし(iは自然数)、ビット
線側選択トランジスタをSTi、ソース線側選択トラン
ジスタをGTi、メモリセルをMC1i,MC2i,…,M
6i,…,MC15i ,MC16i とする。ここで、メモリ
セルMC6iが選択メモリセルである。
【0046】図5に示すように、選択ワード線WL6に
プログラム電圧Vpgm が印加され、それに隣接するワー
ド線WL5,WL7に0Vの電圧が印加され、それ以外
のワード線にパス電圧Vpassが印加される。さらに、選
択信号線DSGに電源電圧VCCが印加されるので、ビッ
ト線側選択トランジスタSTiがオンする。選択信号線
SSGに0Vの電圧が印加されるので、ソース線側選択
トランジスタGTiがオフする。
【0047】また、図4によると、選択ワード線WL6
に印加されるプログラムVpgm は、例えば、18V程度
であり、選択ワード線及びそれの隣接ワード線以外のワ
ード線に印加されるパス電圧Vpassは、例えば、10V
程度である。選択メモリセルMC6iに消去状態のしきい
値電圧分布に対応するデータ、例えば、図3に示すデー
タ“Data7”を保持させる場合、ビット線BLiに
電源電圧VCCが印加され、一方、選択メモリセルMC6i
にデータ“Data7”を書き込み場合に、ビット線B
Liに、書き込みデータに応じて、例えば、0〜1.4
Vの間に設定された書き込み電圧VBLが印加される。
【0048】書き込みは、選択ワード線WL6に隣接す
るワード線WL5,WL7に0Vの電圧を印加し、他の
ワード線WL1〜WL4,WL8〜WL16にパス電圧
passを印加したあと、選択ワード線WL6にプログラ
ム電圧Vpgm を印加する手順で行われる。書き込みの間
に、ビット線BLiには、書き込みデータに応じた書き
込み電圧VBLが印加される。
【0049】上述したように、選択メモリセルMC6i
しきい値電圧を消去状態のままに保持する場合、ビット
線BLiに書き込み電圧VBLとして、電源電圧VCCが印
加される。このため、選択トランジスタSTiのソース
が(VCC−Vth1 )に保持される。ここで、Vth1 は選
択トランジスタSTiのしきい値電圧である。制御ゲー
トにパス電圧Vpassが印加されるメモリセルMC1i〜M
4iがオンする。このため、パス電圧Vpassがワード線
WL1〜WL4に印加されたとき、メモリセルMC5i
ドレインが少なくとも(VCC−Vth1 )に保持される。
そして、選択ワード線WL6にプログラム電圧Vpgm
印加されたとき、選択メモリセルMC6iにおける容量結
合(カップリング)によって、当該選択メモリセルMC
6iのドレイン、ソース及びチャネル形成領域が高い電圧
に昇圧されるので、選択メモリセルMC6iの両側に接続
されている隣接メモリセルMC5i,MC7iがすべてオフ
する。
【0050】選択メモリセルMC6iの両側のメモリセル
MC5i,MC7iがオフしたとき、容量カップリングによ
る昇圧(セルフブースト)が選択メモリセルMC6iのみ
において行われる、いわゆるローカルセルフブーストが
起きる。このため、選択メモリセルMC6iのドレイン、
ソース及びチャネル形成領域が通常の容量カップリング
より高い電圧に昇圧され、制御ゲートとチャネル形成領
域間の電圧差がFNトンネリングが発生しにくい低いレ
ベルに保持されるので、当該選択メモリセルMC6iのし
きい値電圧の変動を防止できる。
【0051】次に、選択メモリセルMC6iのしきい値電
圧を書き込みデータに応じて、消去後のしきい値電圧と
異なるレベルに設定する場合、上述したように、ビット
線BLiには、書き込みデータに応じて0〜1.4Vの
間に設定された書き込み電圧VBLが印加される。この場
合、選択トランジスタSTi及びメモリセルMC1i〜M
4iがオンし、さらに、選択メモリセルMC6iに隣接す
るメモリセルMC5iのしきい値電圧が消去状態のしきい
値電圧、即ち、0V以下とすると、ワード線WL5に0
Vの電圧が印加されたときでも当該メモリセルMC5i
オンする。このため、ビット線BLiに印加される書き
込み電圧VBLが選択トランジスタSTi及びメモリセル
MC1i〜MC5iを介して、選択メモリセルMC6iのチャ
ネル形成領域に伝達される。これによって、選択メモリ
セルMC6iのチャネル電圧がビット線BLに印加される
書き込み電圧VBLに応じて設定されるので、選択ワード
線WL6にプログラム電圧Vpgm が印加されたとき、当
該選択メモリセルMC6iの制御ゲートとチャネル形成領
域間の電圧差に応じて、FNトンネリングによってその
しきい値電圧が書き込みデータに応じたレベルに制御さ
れる。
【0052】書き込み時に、選択ワード線にパルス信号
であるプログラム電圧Vpgm を印加し、その後書き込み
ベリファイによって書き込み対象となる選択メモリセル
のしきい値電圧が目標値に達しているか否かを判定す
る。選択メモリセルのしきい値電圧が目標値に達するま
で、書き込みパルスが繰り返し選択ワード線に印加され
る。なお、書き込みベリファイにおいて、例えば、選択
ワード線に目標のしきい値電圧値に基づいたベリファイ
電圧を印加したとき、選択メモリセルを流れる電流を検
出し、検出した電流と基準電流(リファレンス電流)と
を比較することによって、選択メモリセルのしきい値電
圧が目標値に達したか否かを判断する。
【0053】上述したように、ローカルセルフブースト
方式によって書き込みを行うとき、選択メモリセルのし
きい値電圧を書き込みデータに応じて正しく制御するた
めに、消去状態にあるメモリセルのしきい値電圧Vth
ある一定のレベル以下に設定する必要がある。即ち、消
去動作によって設定されたメモリセルのしきい値電圧V
thには上限値がある。通常、このしきい値電圧の上限値
を保証するために、消去動作時に消去ベリファイが行わ
れ、メモリセルのしきい値電圧がその上限値以下になっ
ているか否かを確認しながら、消去動作が繰り返され
る。消去ベリファイは、書き込みベリファイで使用して
いるリファレンス電流で行うことができるが、通常、消
去ベリファイにおけるメモリセル電流が書き込みベリフ
ァイにおけるメモリセル電流と大きく異なるため、消去
ベリファイは十分な精度が得られない。
【0054】図6は、消去ベリファイ電流と書き込みベ
リファイ電流を比較するためのグラフである。図示のよ
うに、消去状態の目標しきい値電圧Vthを、例えば、−
1.5Vとすると、それに応じた消去ベリファイの判定
電流が2.8μAである。これに対して、書き込みベリ
ファイは、例えば、しきい値電圧Vthが−0.8Vに対
応したリファレンス電流、例えば、1μAで判定するの
で、これら判定基準電流には大きな開きがある。即ち、
読み出しベリファイのリファレンス電流によって、消去
ベリファイの精度を十分に保証できない。
【0055】そこで、本発明では、消去ベリファイの代
わりに、書き込み、例えば製品検査段階に行われている
書き込みにおいて取得した書き込み特性より、メモリセ
ルの消去特性を推定し、推定した消去特性に基づいて消
去条件を設定し、それに従って消去動作を行うことによ
って、消去後のメモリセルのしきい値電圧Vthを所定の
目標値に設定する。
【0056】図7は、書き込み特性に基づく消去特性の
推定方法を示すグラフである。なお、図7は、ISPP
(Incremental Step Pulse Programing )法を用いた書
き込みの動作例をシミュレーションによって得られた結
果を示しているものである。ISPP法では、書き込み
時に選択ワード線に書き込みパルスを複数回にわたって
印加する。書き込み回数の増加に伴って書き込みパルス
の電圧レベルを変化させ、例えば、徐々に高く設定して
いく。ISPP法によって、書き込みの高速化を実現で
きる利点があり、現在不揮発性メモリの書き込みに広く
利用されている方法である。
【0057】図7に示すように、メモリセルのバラツキ
によって、そのしきい値電圧Vthを所定の書き込み目標
値VthW に達するまでの印加パルスの回数が異なる。例
えば、書き込み開始時のしきい値電圧初期値をVth0
すると、あるメモリセルがN1回のパルス印加によって
しきい値電圧が書き込み目標値VthW に達する。他のメ
モリセルがそれぞれN2回及びN3回のパルス印加によ
ってしきい値電圧が目標値VthW に達する。
【0058】メモリセルの消去及び書き込みは、ともに
FNトンネリングによる電子の移動でしきい値電圧を変
化させて実現できるので、書き込みと消去の動作条件に
は強い相関関係がある。即ち、あるメモリセルに対し
て、書き込み時に書き込みパルスの印加回数Nに基づ
き、同じメモリセルに対して消去を行う場合、消去後の
しきい値電圧をある基準値に達するために必要な消去パ
ルスの印加回数は、一意に求まる。
【0059】このため、本発明では、例えば、図1に示
す消去特性推定回路60によって、メモリセルの書き込
み特性に基づき、その消去特性を推定する。具体的に、
例えば、予め求めた書き込みと消去動作の相関関係を消
去特性推定回路60に入力して、消去特性推定回路60
は、書き込み動作時に取得した書き込み特性、例えば、
書き込みパルスの印加回数により、予め入力した相関関
係に基づき消去特性、例えば、消去パルスの印加回数を
推定する。当該推定の結果を図1に示す特性記憶回路7
0に記憶し、消去動作時にこの記憶データに基づき制御
回路40は消去条件を設定し、消去動作を実行する。こ
れによって、消去後のメモリセルのしきい値電圧をほぼ
予定した目標範囲内に分布するように制御される。
【0060】例えば、図7(b)に示すように、書き込
みパルスの印加回数N1に対応して、消去特性推定回路
60は、消去パルスの印加回数N1’の推定結果が得ら
れる。同様に、書き込みパルスの印加回数N2及びN3
それぞれに対して、消去パルスの印加回数N2’とN
3’がそれぞれ推定される。推定された消去パルス印加
回数が特性記憶回路70に記憶され、消去時に記憶デー
タに応じて消去条件が設定されるので、図7(b)に示
すように、バラツキによって特性のそれぞれ異なるメモ
リセルに対して、推定した消去回数で消去パルスを印加
した後、それぞれのしきい値電圧Vthが目標の分布範
囲、例えば、消去上限値と消去下限値の間に、消去目標
値VthE の近傍に分布するように制御される。
【0061】上述した図7では、ISPP法による書き
込みをシミュレーションした結果を示しているが、本発
明は、書き込み方法としてISPP法に限らず、例え
ば、印加電圧を一定のままにして、パルスを印加する時
間を制御する方法でも消去特性の推定が可能である。
【0062】また、書き込み特性による消去特性の推定
は、上述した書き込みと消去の相関性に基づく推定方式
以外に、例えば、FNトンネリング特性を反映する数式
に基づいて、書き込み特性により消去特性を計算する方
法、また、書き込み特性と消去特性を元にデータベース
を作成し、当該データベースを参照して、消去特性を推
定する方法も可能である。
【0063】一般的に、同一チップ上に形成されている
不揮発性メモリセルがほぼ同一の特性を有する。このた
め、本発明では、消去特性推定回路60は不揮発性メモ
リセルの消去単に毎に、例えば、メモリブロック毎に書
き込み特性に基づき消去特性を推定し、推定結果に応じ
た消去特性データを特性記憶回路70によって保持す
る。消去動作時に、特性記憶回路70に記憶した消去特
性データに基づき、消去条件が設定される。即ち、ブロ
ック毎に一括消去を行うフラッシュメモリにおいて、同
一の消去単位においてすべてのメモリセルが同じ消去条
件によって消去される。なお、本発明はこれに限定する
ものではなく、例えば、同一チップ上のすべてのメモリ
セルが同じ特性を有することを前提し、チップ毎に消去
条件が推定され、記憶することが可能である。また、消
去後のしきい値電圧の精度を改善するため、消去単位で
ある例えばメモリセルブロックを複数のグループに細分
化して、各グループ毎に消去特性を推定し、消去条件を
設定することもできる。これによって、特性記憶回路7
0の記憶容量が増加するが、消去後のしきい値電圧を高
精度に制御できる。
【0064】特性記憶回路70は、不揮発性メモリを用
いて構成することができるが、他の記憶手段、例えば、
ヒューズなどの素子で構成することもできる。この場
合、製品検査のとき書き込み特性に応じて消去特性を推
定し、得られた消去特性データに応じて、例えば、レー
ザビームなどによるヒューズの切断を行い、ヒューズの
切断状態に応じて消去特性データが記憶される。
【0065】なお、以上の説明では、NAND型不揮発
性メモリを実施形態として説明したが、本発明は、NA
ND型不揮発性メモリに限定されるものではなく、書き
込み特性と消去特性との間に何らかの対応関係を有する
ならば、他の不揮発性メモリ、例えば、NOR型、AN
D型などの不揮発性メモリにも適用できる。それぞれの
不揮発性メモリにおいて、例えば、予めメモリセルの書
き込み特性と消去特性との相関関係を取得すれば、書き
込み特性に基づいて消去特性及び消去条件を一意的に推
定できる。そして、消去ベリファイの代わりに取得した
消去条件に従ってメモリ消去を行うことによって、消去
後のメモリセルのしきい値電圧を高精度に制御できる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の不揮発性
半導体記憶装置によれば、メモリセルの書き込み特性か
ら消去特性を推定し、消去時に推定した消去特性に基づ
き消去特性を推定し、それに応じて消去条件が設定され
るので、消去ベリファイの代わりに設定された消去条件
によって消去後のメモリセルのしきい値電圧を目標範囲
内に設定でき、消去しきい値電圧を高精度に制御でき、
書き込みディスターブの影響を抑制でき、高信頼性の多
値メモリを実現できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の一実施
形態を示す回路ブロック図である。
【図2】メモリセルアレイの構成を示す回路図である。
【図3】多値メモリのしきい値電圧の分布図である。
【図4】メモリの読み出し、消去及び書き込み動作条件
を示す図である。
【図5】ローカルセルフブーストによる書き込み動作を
示す回路図である。
【図6】メモリセルの消去しきい値電圧とメモリセル電
流を示すグラフである。
【図7】書き込み特性に基づく消去特性の推定を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10…メモリセルアレイ、20…カラムデコーダ&セン
スアンプ&データラッチ、30…ロウデコーダ、40…
コントロール回路、50…昇圧回路、60…消去特性推
定回路、70…特性記憶回路、WL1,WL2,WL
3,…,WL15,WL16…ワード線、BL1,BL
2,BL3,BL4…ビット線、CSL…共通のソース
線、ST11,ST12,ST13,ST14…ビット線側選択
トランジスタ、GT11,GT12,GT13,GT14…ソー
ス線側選択トランジスタ、VCC…電源電圧、GND…接
地電位。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書き込み及び消去により、電荷蓄積層であ
    るフローティングゲートの蓄積電荷量を制御し、しきい
    値電圧を少なくとも2つの異なるレベルに設定し、当該
    しきい値電圧に応じた情報を記憶するメモリセルを有す
    る不揮発性半導体記憶装置であって、 上記メモリセルの書き込み特性に応じて、上記メモリセ
    ルの消去特性を推定する消去特性推定手段と、 上記消去特性推定手段によって推定した消去特性情報を
    記憶する特性記憶手段と、 消去時に上記特性記憶手段に記憶した上記消去特性情報
    に応じて、上記メモリセルの消去条件を決定し、当該消
    去条件に従って上記メモリセルに対して消去動作を行う
    消去手段とを有する不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】上記書き込み動作のとき、上記メモリセル
    のチャネル形成領域を基準電圧に保持し、制御ゲートに
    所定の振幅を持つ書き込みパルスを印加し、上記フロー
    ティングゲートに電荷を注入する書き込み手段を有する
    請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】上記消去特性推定手段は、上記メモリセル
    のしきい値電圧を所定の書き込み目標値に達するまで、
    上記メモリセルの制御ゲートに印加される上記書き込み
    パルスの回数を、上記書き込み特性として入力する請求
    項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】上記消去手段は、上記メモリセルの制御ゲ
    ートを基準電位に保持し、上記メモリセルのチャネル形
    成領域に所定の振幅を持つ消去パルスを印加し、上記フ
    ローティングゲートから電荷を引き抜く請求項1記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】上記消去特性推定手段は、上記メモリセル
    のしきい値電圧が所定の消去目標値に達するまで、上記
    メモリセルのチャネル形成領域に印加される上記消去パ
    ルスの回数を、上記消去条件として決定する請求項4記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】上記消去特性推定手段は、上記メモリセル
    の書き込み特性と消去特性との相関関係に基づき、上記
    メモリセルの消去特性を推定する請求項1記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】複数のメモリセルを直列接続してなるメモ
    リストリングが複数配置され、各メモリストリングがそ
    れぞれ選択トランジスタを介してビット線及びソース線
    に接続されたメモリセルアレイにおいて、各メモリセル
    行に配置されている複数のメモリセルの制御ゲートがそ
    れぞれ複数のワード線に接続され、書き込み及び消去に
    よって、各メモリセルのフローティングゲートの蓄積電
    荷量を制御し、しきい値電圧を少なくとも2つの異なる
    レベルに設定し、当該しきい値電圧に応じた情報を各メ
    モリセルに記憶する不揮発性半導体記憶装置であって、 上記メモリセルの書き込み特性に応じて、上記メモリセ
    ルの消去特性を推定する消去特性推定手段と、 上記消去特性推定手段によって推定した消去特性情報を
    記憶する特性記憶手段と、 消去時に上記特性記憶手段に記憶した上記消去特性情報
    に応じて、上記メモリセルの消去条件を決定し、当該消
    去条件に従って上記メモリセルに対して消去動作を行う
    消去手段とを有する不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】上記複数のワード線から何れか一つを選択
    ワード線として選択し、当該選択ワード線に書き込み電
    圧を振幅とする書き込みパルスを印加し、上記選択ワー
    ド線に隣接するワード線に基準電圧を印加し、上記選択
    ワード線及びそれに隣接するワード線以外のすべてのワ
    ード線に上記書き込み電圧と上記基準電圧の間に設定さ
    れているパス電圧を印加するワード線駆動回路と、 上記ビット線に書き込みデータに応じた電圧を印加する
    ビット線駆動回路とを有する請求項7記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  9. 【請求項9】上記消去特性推定手段は、上記メモリセル
    のしきい値電圧を所定の書き込み目標値に達するまで、
    上記メモリセルの制御ゲートに印加される上記書き込み
    パルスの回数を、上記書き込み特性として入力する請求
    項8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】上記消去手段は、上記メモリセルの制御
    ゲートを基準電位に保持し、上記メモリセルのチャネル
    形成領域に所定の振幅を持つ消去パルスを印加し、上記
    フローティングゲートから電荷を引き抜く請求項7記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】上記消去手段は、上記メモリセルのしき
    い値電圧が所定の消去目標値に達するまで、上記メモリ
    セルのチャネル形成領域に印加される上記消去パルスの
    回数を、上記消去条件として決定する請求項10記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】上記消去特性推定手段は、上記メモリセ
    ルの書き込み特性と消去特性との相関関係に基づき、上
    記メモリセルの消去特性を推定する請求項7記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】上記消去特性推定手段は、上記各ワード
    線ごとに上記消去特性を推定する請求項7記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】上記特性記憶手段は、上記各ワード線ご
    とに推定した上記消去特性情報を記憶する請求項13記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】上記消去手段は、複数のワード線に接続
    されているメモリセルからなるメモリブロック消去単位
    として、各消去単位ごとに一括して消去を行う請求項7
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】上記消去特性推定手段は、上記メモリブ
    ロックごとに上記消去特性を推定する請求項15記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】上記特性記憶手段は、上記メモリセルブ
    ロックごとに推定した上記消去特性情報を記憶する請求
    項16記載の不揮発性半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】上記消去特性推定手段は、メモリチップ
    ごとに上記消去特性を推定する請求項15記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】上記特性記憶手段は、上記メモリチップ
    ごとに推定した上記消去特性情報を記憶する請求項18
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
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