JP2001092915A - 磁気検出装置 - Google Patents

磁気検出装置

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JP2001092915A
JP2001092915A JP27040199A JP27040199A JP2001092915A JP 2001092915 A JP2001092915 A JP 2001092915A JP 27040199 A JP27040199 A JP 27040199A JP 27040199 A JP27040199 A JP 27040199A JP 2001092915 A JP2001092915 A JP 2001092915A
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JP27040199A
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伸治 ▲吉▼行
Shinji Yoshiyuki
Kazuo Fukunaga
和男 福永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、磁気カード等の磁気記録媒体や磁気
インクで印刷された紙幣等の被検知物体の磁気変化を検
出する磁気検出装置に関し、外乱ノイズの影響を除去し
て正確に磁気変化を検出することができる磁気検出装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】磁気センサ2、4を被検知物体6の移動方
向に所定距離だけ位置をずらして配置することにより、
被検知物体6上の磁気変化を所定の時間差を持って検出
することができる。一方、外乱ノイズは磁気センサ2、
4にほぼ同時に伝達されるため、磁気センサ2、4から
の出力信号を差動増幅することにより、外乱ノイズをキ
ャンセルして、被検知物体6の磁気変化に基づく信号だ
けを取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カード等の磁
気記録媒体や磁気インクで印刷された紙幣等の被検知物
体上に記録された情報を読み出す情報読み取り装置に搭
載されて、被検知物体の磁気変化を検出する磁気検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使用目的や用途に応じて各種情報
を磁気記録した磁気カードが利用されている。また、真
贋を判別できるように磁気インクで印刷された紙幣等が
用いられている。これら磁気カードや紙幣等に磁気記録
された情報を読み出すために、特開平10−34040
5号公報や特開平10−334300号公報等に記載さ
れた情報読み取り装置が用いられる。例えば特開平10
−340405号公報に開示された情報読み取り装置
は、情報読み取り時に磁気検出装置のセンサ部と磁気カ
ードとが接触して双方の接触面が損耗してしまうのを防
止することを目的としている。そのため、微弱な磁界の
測定が可能で高感度な磁気インダクタンス型磁気センサ
を磁気カードの磁気ストライプ部に対して非接触で配置
するようにしている。磁気インダクタンス型磁気センサ
は、外部磁界によるインダクタンスの変化を利用して外
部磁界の強さに比例した信号を出力するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気カードや紙幣は、
情報読み取り装置の挿入口から挿入されて内部の搬送系
によって搬送され、磁気センサを通過して情報が検出さ
れる。このため、磁気センサでは、搬送モータや搬送路
から生じる機械振動ノイズあるいは電磁ノイズ等の外乱
ノイズが重畳された信号が検出されることになる。
【0004】ところで、磁気カードの磁気ストライプ部
や紙幣の磁性インク等における磁気変化は極めて微弱で
あり、これを非接触で検出して判定可能なレベルの出力
を得るには、増幅回路を設けて検出信号を増幅する必要
が生じる。これは、磁気インダクタンス型磁気センサに
限らずMR(磁気抵抗素子)センサや差動トランスセン
サ等を用いた場合においても同様である。
【0005】ところが、検出信号を増幅すると上記の外
乱ノイズ成分も増幅されてしまうため、磁気変化に基づ
く信号だけを取り出すことが困難で正確に磁気変化を検
出することができなくなるという問題が生じる。
【0006】本発明の目的は、外乱ノイズの影響を除去
して正確に磁気変化を検出することができる磁気検出装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、移動する被
検知物体上の磁気変化を検出する磁気センサを備えた磁
気検出装置であって、少なくとも2個の前記磁気センサ
を前記被検知物体の移動方向に所定距離だけずらして配
置したことを特徴とする磁気検出装置によって達成され
る。
【0008】2個の前記磁気センサを前記被検知物体の
移動方向に所定距離だけずらして配置することにより、
2個の前記磁気センサは所定の時間差で前記被検知物体
上の磁気変化を検出する。一方、外乱ノイズは2個の前
記磁気センサにほぼ同時に伝達される。従って、2個の
前記磁気センサからの出力信号を差動増幅することによ
り、外乱ノイズをキャンセルして、前記被検知物体の磁
気変化に基づく信号だけを取り出すことができるように
なる。
【0009】上記本発明の磁気検出装置であって、前記
所定距離は、前記被検知物体の移動方向における前記磁
気センサの磁気検出面の幅より短いことを特徴とする。
好ましくは、前記所定距離は、前記被検知物体の移動方
向における前記磁気検出面の幅のほぼ1/4〜3/4で
あることを特徴とする。前記所定距離が0以外で本発明
の作用効果は生じるが、前記所定距離が前記被検知物体
の移動方向における前記磁気センサの幅のほぼ1/2で
2個の前記磁気センサからの出力信号の差動増幅出力は
最大になり、SN比を向上させることができる。このた
め、実用上1/2とその両側を含む1/4〜3/4を用
いることが好ましい。
【0010】また、上記本発明の磁気検出装置であっ
て、前記2個の磁気センサは、移動する前記被検知物体
の移動路を挟んで磁気検出面を対向させて配置されてい
ることを特徴とする。移動する前記被検知物体を挟み込
むように前記2個の磁気センサの磁気検出面を対向させ
て配置することにより、前記被検知物体の移動方向に対
する2個の前記磁気センサの配置位置を変更できる自由
度を高くすることができる。さらに、前記2個の磁気セ
ンサの前記磁気検出面を前記被検知物体に対向させるこ
とにより、前記被検知物体が移動中に磁気記録面の法線
方向にずれてしまっても、前記被検知物体の磁気記録面
の両側に2個の前記磁気センサが配置されているため、
少なくともいずれか一方の前記磁気センサで確実に前記
被検知物体の磁気変化を捕捉することが可能になる。
【0011】上記本発明に記載の磁気検出装置であっ
て、前記磁気センサは、非接触で前記被検知物体上の磁
気変化を検出することを特徴とする。非接触で磁気変化
の検出ができることにより、前記磁気センサ及び前記被
検知物体表面の損耗を防止することができる。
【0012】上記本発明の磁気検出装置であって、少な
くとも2個の前記磁気センサの各出力信号は、差動増幅
されて磁気変化に基づく信号として出力されることを特
徴とする。このように本発明によれば、極めて小さい磁
気変化を非接触で検出することができるようになる。ま
た、外乱ノイズに強い非接触式磁気検出装置を実現でき
るようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態による磁気
検出装置を図1乃至図4を用いて説明する。まず、本実
施の形態による磁気検出装置の概略の構成を図1を用い
て説明する。図1(a)は、本磁気検出装置の磁気セン
サ配置領域近傍の側面を示し、図1(b)は、同平面を
示している。図1において、移動する被検知物体(例え
ば、磁性インクで印刷された紙幣)6上の磁気変化を検
出する2個の磁気センサ2、4が被検知物体6の移動方
向に所定距離だけずらされて配置されている。本例で
は、磁気センサ2の方が磁気センサ4より先に被検知物
体6の磁気変化を検出するように配置されている。ま
た、2個の磁気センサ2、4は、移動する被検知物体6
を挟み込むようにして磁気検出面を対向させて配置され
ている。図1(b)から明らかなように、2個の磁気セ
ンサ2、4は直径(幅)dの同一円形状の磁気検出面を
有しており、本例では、2個の磁気センサ2、4は被検
知物体6の移動方向にd/2だけずれて配置されてい
る。また、図1(a)に示すように、磁気センサ2、4
は、被検知物体6表面に凹凸があっても、あるいは被検
知物体6が多少撓んでいても、被検知物体6上の磁気変
化を非接触で検出するように所定の空隙を持って配置さ
れている。
【0014】磁気センサ2、4の磁気検出面が被検知物
体6の移動路を挟んで対向配置されているため、被検知
物体6の移動方向に磁気センサ2、4を移動させても磁
気センサ2、4が干渉し合うことはない。従って、被検
知物体6の移動方向の磁気センサ2、4間距離をd/2
より短くしたり長くしたりする調整は容易に行えるよう
になっている。また、被検知物体6が移動中に撓んで磁
気記録面がその法線方向にずれてしまっても、磁気セン
サ2、4の磁気検出面がそれぞれ被検知物体6の表面及
び裏面に対向配置されるため、少なくともいずれか一方
の磁気センサ2、4で確実に被検知物体6の磁気変化を
捉えることが可能になる。
【0015】被検知物体6は、使用目的や用途に応じて
各種情報を磁気記録した磁気カードや、真贋を判別でき
るように磁気インクで印刷された紙幣等である。磁気カ
ードは、基材に磁性体を塗布し、所定の密度で磁化方向
を変えて磁気記録したものである。磁気カードや磁気を
帯びた紙幣の磁化方向は、カードや紙幣の移動方向に対
し平行であっても直交していてもよく、またカードや紙
幣の表面において水平磁化されていても垂直磁化されて
いてもよい。さらに、磁性体の膜厚を移動方向に対して
変化させて情報が記録されているものでもよい。被検知
物体6は、図示を省略した挿入口から挿入されて搬送系
(図示せず)によって搬送されて、磁気センサ2、4間
の空隙を通過するようになっている。
【0016】次に、磁気センサ2、4の概略の構成を図
2を用いて説明する。図2は差動トランスを使用した磁
気センサを示している。駆動コイルL1、基準コイルL
2、及び検出コイルL3がコアに巻回されている。駆動
コイルL1を高周波で駆動すると、出力V0は、V0=
(V2−V3)となる。磁気変化を検出する基準レベル
における基準コイルL2、検出コイルL3の出力電圧を
それぞれV20、V30とし、V30=V20となるよ
うに調整しておく。こうすると、磁気変化による検出コ
イルL3の出力変化ΔV3に対し、出力V0=V20−
(V30+ΔV3)=―ΔV3となって、磁気変化ΔV
3がそのまま出力V0として得られる。
【0017】次に、磁気センサ2、4からの出力信号の
処理について図3を用いて説明する。図3は磁気センサ
2、4からの出力信号V01、V02の処理回路をブロ
ック図で示している。図3に示すように、磁気センサ
2、4からの出力信号V01、V02は差動増幅器8に
入力する。差動増幅器8からは2つの信号の差分V01
−V02を増幅した信号VSが出力される。差動増幅器
8からの出力信号VSは比較回路10に入力し、基準信
号発生回路12で発生させた基準信号VRと比較され
る。比較された結果は所定の出力装置(図示せず)から
表示されたり、印字されて出力されるようになってい
る。
【0018】次に、本実施の形態による磁気検出装置の
動作を図1乃至図3に加えて図4及び図5を用いて説明
する。まず、被検知物体6の進行方向に距離d/2だけ
ずれて、且つ所定間隙で対向する2個の磁気センサ2、
4の間に、図示を省略した挿入口から挿入されて搬送系
(図示せず)によって搬送された被検知物体6が移動し
てくると、磁気センサ2、4により被検知物体6表面の
磁気変化が検出される。磁気センサ2は、被検知物体6
の表面側から磁気変化の検出を行い出力信号V01を差
動増幅器8に出力する。また、磁気センサ4は、被検知
物体6の裏面側から磁気変化の検出を行って出力信号V
02を差動増幅器8に出力する。
【0019】図4(a)は差動増幅器8に入力される磁
気センサ2の出力信号V01を示している。また図4
(b)は差動増幅器8に入力される磁気センサ4の出力
信号V02を示している。さらに図4(c)は、差動増
幅器8からの出力信号VSを示している。各図とも横軸
は時間を表し、縦軸は信号レベルを表している。
【0020】時刻t1において、例えば搬送系から発生
した機械振動等による外乱ノイズnが磁気センサ2、4
に伝達されると、磁気センサ2の出力信号V01にはノ
イズ成分n1が重畳し、一方、磁気センサ4の出力信号
V02にはノイズ成分n2が重畳する。磁気センサ2、
4は被検知物体6の移動方向に所定距離(本実施形態で
はd/2)だけ離れているが、ノイズ源からのノイズの
伝達経路がほぼ同一であるとみなせる限り、これらのノ
イズ成分n1、n2は同時刻でほぼ同一の信号レベルと
なる。従って、図4(c)に示すように差動増幅器8で
これらは相殺され、ノイズ成分が除去された出力信号V
Sを得ることができる。
【0021】時刻t2やt3において、被検知物体6上
の磁気変化に基づく信号成分S1、S3が磁気センサ2
で検出されたとすると、磁気センサ4では時間toだけ
遅れて信号成分S2、S4として検出される。この時間
遅れtoは、被検知物体6の移動速度及び、被検知物体
6の移動方向における磁気センサ2、4の距離により決
まる。
【0022】これらの信号は差動増幅器8に入力され
て、出力信号VS=S1−S2(あるいはVS=S3−
S4)が得られる。時刻t2やt3において、時刻t1
の場合と同様の外乱ノイズnが磁気センサ2、4に伝達
したとしても、上述と同様にして差動増幅器8でこれら
は相殺され、ノイズ成分が除去された出力信号VSを得
ることができる。
【0023】なお、磁気センサ2の信号成分S1(又は
S3)と、磁気センサ4の信号成分S2(又はS4)
は、例えば、被検知物体6上の磁気変化がその表面及び
裏面でほぼ同一レベルであり、被検知物体6が磁気セン
サ2、4の空隙のほぼ中心を通過するような場合等にほ
ぼ同一レベルの信号強度として得られる。しかしなが
ら、被検知物体6が磁気カードあるいは磁気インクで印
刷された紙幣であるか否かを判別すればよい場合には、
外乱ノイズ成分が除去された高いSN比の出力信号VS
が得られればよいので、信号成分S1とS2(又はS3
とS4)が同一の信号レベルで検出される必要はない。
【0024】差動増幅器8から出力された信号VSは比
較回路10に入力され、基準信号発生回路12で発生さ
せた基準信号VRと比較される。被検知物体6が磁性体
を塗布されたカードや紙であるか否かを判別するだけの
場合には、閾値として所定の一定電圧レベルを基準信号
VRとして比較回路10に出力させればよく、磁気カー
ドや紙幣に記録された特別な磁気パターンが出力信号V
Sから得られる場合には、比較回路10に当該磁気パタ
ーンに対応した信号を基準信号VRとして出力させれば
よい。比較回路10での比較結果に基づき、例えば、被
検知物体6が磁気カードあるいは紙幣であると判断され
たら、被検知物体6をさらに搬送して磁気記録情報を読
み出す行程に移行し、被検知物体6が磁気カードあるい
は紙幣でないと判断したら、その旨を表示装置に表示す
ると共に、被検知物体6を排出する動作に移行して磁気
検出の一連の処理を終了する。
【0025】次に、被検知物体6の移動方向に並ぶ磁気
センサ2、4間の距離の調整について図5を用いて説明
する。図5に示すグラフは、差動増幅器8からの出力信
号VSの最大出力レベルを示しており、被検知物体6の
移動方向における2つの磁気センサ2、4の中心間の距
離lを横軸にとり、縦軸に信号レベル(電圧:V)をと
っている。また、グラフ左下には、磁気センサ2、4の
位置関係を示す模式図を示している。模式図において実
線で示したように磁気センサ2、4の中心間の距離lが
ゼロで両者のずれがない状態では、差動増幅器8からの
出力信号VSは、外乱ノイズと共に磁気変化に基づく検
出信号も相殺してしまうのでゼロになる。また、図中波
線2’で示すように磁気センサ2が相対的に移動して磁
気センサ4との中心間距離lがd以上、つまり、両者の
磁気検出面がオーバーラップしない状態では、各磁気セ
ンサ2、4の磁気変化に基づく検出信号は相互に独立し
て差動増幅器8から出力されるので、信号VSは、磁気
センサ1個分の最大信号レベルとなる。そして、距離l
が0<l<d/2の範囲で最大電圧レベルはほぼ単調に
増加し、d/2<l<dの範囲でほぼ単調に減少する。
従ってl=d/2及びそれに近い値に磁気センサ2、4
の中心間の距離を設定すると、さらにSN比を改善する
ことが可能になる。
【0026】但し、距離lが大きくなるに従って、磁気
センサ2、4にそれぞれ伝達する外乱ノイズの相関が低
くなるので、外乱ノイズの低減を第1目的とするなら、
l=0に近づける必要がある。しかし信号レベルは近づ
けすぎると小さくなってしまうので、実用上は、被検知
物体6の移動方向における2つの磁気センサ2、4の中
心間の距離lはd/4<l<3d/4の範囲にあること
が望ましく、さらに、磁気センサ2、4の位置における
外乱ノイズの伝達関数や、被検知物体6から磁気センサ
2、4までの距離、被検知物体6の記録密度、センサ感
度等を考慮して最適位置を決定することができる。
【0027】ここで、本実施の形態による磁気センサ
2、4の磁気検出面の直径dについて図6を用いて説明
する。図6は磁気検出面の中心部を検出面に直交する方
向に切断した部分断面を示している。図6に示すように
筐体20内部にはコイルボビン22が収納されている。
コイルボビン22は円筒形状の筒周囲に形成した3カ所
の凹部を有しており、円筒中心軸が図中上下に向くよう
に配置されている。コイルボビン22には、図中下段の
凹部にコイルL3が巻回され、次段にコイルL1、上段
にコイルL2がそれぞれ巻回されている。このコイルボ
ビン22の底面24が磁気検出面となっている。従っ
て、本実施の形態では、磁気センサ2、4の磁気検出面
の直径dは、すなわちコイルボビン2の底面24の直径
と同じになる。なお、本実施の形態では、センサの磁気
検出面が円形であるために、2つの磁気センサ2、4の
磁気検出面の幅を直径dを用いて規定しているが、例え
ば、センサの磁気検出面が角型形状等の場合には、磁気
検出面の被検知物体6の移動方向の最大長さが磁気検出
面の幅dに相当する。
【0028】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、磁気センサ2、4を被検知物体6の移動方向に所定
距離だけ位置をずらして配置することにより、被検知物
体6上の磁気変化を所定の時間差を持って検出すること
ができる。一方、外乱ノイズは磁気センサ2、4にほぼ
同時に伝達されるため、磁気センサ2、4からの出力信
号を差動増幅することにより、外乱ノイズをキャンセル
して、被検知物体6の磁気変化に基づく信号だけを取り
出すことができるようになる。
【0029】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態では磁気セ
ンサ2、4として、差動トランスを用いた磁気センサを
用いたが、本発明はこれに限られず、他の磁気センサ、
例えば、MRセンサ、磁気インダクタンス型磁気センサ
等を用いることができる。ここで、例えばMRセンサの
場合における磁気検出面の幅dは以下のように規定され
る。図7はMRセンサを磁気検出面に直交し且つ移動方
向に平行な方向に切断した部分断面を示している。図7
に示すように、筐体30内の支持部32上にはMR素子
部34が取り付けられている。支持部32に対してMR
素子部34の反対側には永久磁石36が固定されてい
る。MR素子部34には、被検知物体6の移動方向に沿
ってMR素子38とMR素子40が所定の間隔で並んで
配置されている。これらMR素子38とMR素子40が
露出した露出面42が磁気検出面となる。従って、MR
センサにおける磁気検出面の幅は、MR素子部34の露
出面42の移動方向の幅dとなる。
【0030】また、上記実施の形態では、移動する被検
知物体6を挟み込むようにして2個の磁気センサ2、4
の磁気検出面を対向させて配置したが、本発明はこれに
限られず、磁気センサ2、4を並列させて2つの磁気検
出面が被検知物体6の表面又は裏面の一方に向くように
配置してもよい。但し、この場合には磁気センサ2、4
の大きさに依存して配置距離を短くする自由度が低下す
る。
【0031】また、上記実施の形態では2個の磁気セン
サ2、4を被検知物体6の移動方向に平行に配置した
が、本発明はこれに限られず、被検知物体6の移動方向
にずらすと共に、移動方向と直交する方向にもずらすこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、極めて小
さい磁気変化を非接触で検出することができるようにな
る。また、外乱ノイズに強い非接触式磁気検出装置を実
現できる。従って、磁気カード読み取り機、紙幣判別装
置など磁気記録媒体を取り扱う情報読み取り装置に好適
に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による磁気検出装置の磁
気センサ配置領域近傍の概略の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態による磁気検出装置の磁
気センサの概略の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態による磁気検出装置の磁
気センサからの出力信号の処理回路を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明の一実施の形態による磁気検出装置の差
動増幅器8の動作を示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態による磁気検出装置の2
個の磁気センサの配置関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態による磁気検出装置の磁
気検出面の幅dについて説明する図である。
【図7】MRセンサの磁気検出面の幅dについて説明す
る図である。
【符号の説明】
2、4 磁気センサ 6 被検知物体 8 差動増幅器 10 比較回路 12 基準信号発生回路 20、30 筐体 22 コイルボビン 24、42 磁気検出面 36 永久磁石 38、40 MR素子 42 MR素子部
フロントページの続き Fターム(参考) 2G017 AA01 AB01 AD04 AD51 AD54 BA05 BA18 3E041 AA02 AA03 AA10 BA09 BB07 5B072 CC27 DD05 FF00 HH20 5D091 AA11 AA20 BB06 FF20 HH08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動する被検知物体上の磁気変化を検出す
    る磁気センサを備えた磁気検出装置であって、 少なくとも2個の前記磁気センサを前記被検知物体の移
    動方向に所定距離だけずらして配置したことを特徴とす
    る磁気検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気検出装置であって、 前記所定距離は、前記被検知物体の移動方向における前
    記磁気センサの磁気検出面の幅より短いことを特徴とす
    る磁気検出装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の磁気検出装置であって、 前記所定距離は、前記磁気検出面の幅のほぼ1/4〜3
    /4であることを特徴とする磁気検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁
    気検出装置であって、 前記2個の磁気センサは、移動する前記被検知物体の移
    動路を挟んで前記磁気検出面を対向させて配置されてい
    ることを特徴とする磁気検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁
    気検出装置であって、 前記磁気センサは、非接触で前記被検知物体上の磁気変
    化を検出することを特徴とする磁気検出装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁
    気検出装置であって、 前記磁気センサの各出力信号は、差動増幅されて磁気変
    化に基づく信号として出力されることを特徴とする磁気
    検出装置。
JP27040199A 1999-09-24 1999-09-24 磁気検出装置 Withdrawn JP2001092915A (ja)

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