JP2001089450A - ピリジン誘導体含有医薬製剤 - Google Patents

ピリジン誘導体含有医薬製剤

Info

Publication number
JP2001089450A
JP2001089450A JP26901699A JP26901699A JP2001089450A JP 2001089450 A JP2001089450 A JP 2001089450A JP 26901699 A JP26901699 A JP 26901699A JP 26901699 A JP26901699 A JP 26901699A JP 2001089450 A JP2001089450 A JP 2001089450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
oxy
reaction
pyridinyl
nmr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26901699A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Edamatsu
弘士 枝松
Takao Nagahama
貴男 長濱
Satoshi Hayakawa
聡史 早川
Yutaka Kojima
裕 小島
Makoto Sakamoto
誠 坂元
Koichi Yasumura
貢一 安村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP26901699A priority Critical patent/JP2001089450A/ja
Publication of JP2001089450A publication Critical patent/JP2001089450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】コラーゲン産生を抑制する効果に優れた医薬製
剤を提供することである。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 〔式中、R1 はハロゲン原子またはハロゲン置換低級ア
ルキル基を示す。R2 およびR3 は水素原子またはハロ
ゲン原子を示す。Vは基:−C(=O)−NH−等を示
す。Aは基A1 、基A2 または基A3 : 【化2】 (A1 〜A3 中の基は、水素原子、低級アルキル基、低
級アルカノイル基、ヒドロキシル基、ベンゾイル基、オ
キソ基などを示す。)で表されるピリジン誘導体または
その医薬的に許容される塩を有効成分として含有する医
薬製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コラーゲン合成を
阻害する新規なピリジン誘導体またはその医薬的に許容
される塩を含有する医薬製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、線維症と呼ばれる疾患には、まれ
な疾患を含むと130種以上存在するといわれており、
かかる線維症の代表的な疾患としては、例えば肺線維
症、肝線維症、糸球体硬化症などがあげられる。上記肺
線維症とは一般に、炎症反応によって肺胞構築が破壊さ
れ、その結果、線維芽細胞の増殖と、コラーゲンを主と
する細胞外マトリックスの過剰な増加とが起こり、肺が
硬化する、肺胞領域の再構築病変のために、肺の機能が
失われる疾患群をいう。
【0003】また肝線維症とは、慢性ウイルス性肝炎、
アルコール性肝障害などの種々の肝障害による肝細胞の
壊死のあと、その部位を補充するために細胞外マトリッ
クスが増加し、肝線維化が起こる病態をいい、この病態
の終末像としては、肝組織全体が萎縮し、硬化する肝硬
変に至るものである。従来、上記肝線維化を抑制する薬
剤としては、銅の代謝異常により銅が肝臓に蓄積されて
発病するウィルキンソン病の治療薬として知られている
ペニシラミンや、プロリン水素化酵素阻害剤として検討
されているルフィロニル(Lufironil)等があ
げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の薬剤は、副作用などの面および有効性の面から肝線維
化を防止する薬剤としては十分でなく、現時点では、肝
線維化などを代表とする線維症に有効な治療薬(あるい
は治療方法)は確立されておらず、線維化をきたす過程
をいかに特異的に阻止するかが研究されている。上述し
たように、肺組織や肝細胞において線維化をきたす過程
では、コラーゲンを主とする細胞外マトリックスの過剰
な増加が生じることが知られている。また肝細胞におけ
る細胞外マトリックスの増加は、主として類洞壁Dis
se腔内で起こり、肝臓の間葉系細胞である伊東細胞が
その産生源の中心であることも知られている。
【0005】従って、肝臓や肺などにおける線維化を抑
制するには、細胞外マトリックス(すなわちコラーゲ
ン)の過剰な増加を抑制することが重要である。そこ
で、本発明の目的は、コラーゲンの産生を抑制する効果
に優れた新規な化合物を含有する医薬製剤を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、
下記の一般式(1) で表されるピリジン誘導体およびその
医薬的に許容される塩が、コラーゲン産生を抑制する効
果に優れているという知見を得て、本発明を完成するに
至ったのである。すなわち、本発明は、 1)一般式(1) :
【0007】
【化9】
【0008】〔式中、R1 はハロゲン原子またはハロゲ
ン置換低級アルキル基を示す。R2 およびR3 は同一ま
たは異なって水素原子またはハロゲン原子を示す。Vは
基:−C(=O)−NH−、基:−NH−C(=O)
−、基:−NH−C(=O)−NH−、基:−CH=C
H−を示す。Aは基A1
【0009】
【化10】
【0010】(式中、R4 は水素原子、ハロゲン原子、
低級アルキル基、低級アルカノイル基、ベンゾイル基、
低級アルカノイル置換低級アルキル基、2−低級アルキ
ル−1,3−ジオキソラン基またはヒドロキシ置換低級
アルキル基を示す。R5 は水素原子、ハロゲン原子、ア
ミノ基、2−低級アルキル−1,3−ジオキソラン基、
低級アルキル基または低級アルカノイル基を示す。R6
は水素原子、低級アルキル基または低級アルカノイル基
を示す。)、基A2
【0011】
【化11】
【0012】(式中、R7 は水素原子または低級アルキ
ル基を示す。R8 は同一または異なって、水素原子、ヒ
ドロキシル基、オキソ基、低級アルカノイルオキシ基、
アロイルオキシ基、低級アルコキシ基、基:
【0013】
【化12】
【0014】(式中、kは1〜3の整数を示す。)また
は基:=N−OR10(R10は、水素原子、低級アルキル
基または低級アルカノイル基を示す。)を示す。pは1
〜2の整数を示す。
【0015】
【化13】
【0016】は単結合または二重結合を示す。Yは基:
−(CH2 m −、基:=CH(CH 2 m-1 −または
基:−(CH2 m-1 CH=を示す。mは1〜3の整数
を示す。)または基A3
【0017】
【化14】
【0018】(式中、R9 は同一または異なって、水素
原子、ヒドロキシル基、オキソ基、低級アルカノイルオ
キシ基、アロイルオキシ基、低級アルコキシ基、基:
【0019】
【化15】
【0020】(式中、kは1〜3の整数を示す。)また
は基:=N−OR10(R10は、水素原子、低級アルキル
基または低級アルカノイル基を示す。)を示す。qは1
〜2の整数を示す。
【0021】
【化16】
【0022】は単結合または二重結合を示す。Zは基:
−(CH2 n −、基:=CH(CH 2 n-1 −または
基:−(CH2 n-1 CH=を示す。nは1〜3の整数
を示す。)〕を有効成分として含有する医薬製剤、 2)線維症治療用製剤である上記1)項記載の医薬製
剤、 3)肝繊維症治療用製剤である上記1)項記載の医薬製
剤、である。
【0023】上記ピリジン誘導体(1) またはその医薬的
に許容される塩は、医薬として有用である。例えば、上
述したように、コラーゲン産生を抑制する効果に優れて
おり、しかも薬効の作用持続時間が長く、血中移行性が
良好であると共に、毒性が低いという特性を有するもの
である。従って、ピリジン誘導体(1) またはその塩は、
コラーゲンの過剰な産生によって生じる線維化を伴う疾
患、例えば(i) 突発性および間質性肺線維症、塵肺、A
RDS、肝線維症、新生児肝線維症、肝硬変、膵膿疱性
線維症、骨髄線維症などの臓器疾患、(ii)強皮症、象皮
病、モルフエア、外傷や術後の肥厚瘢痕、火傷後のケロ
イドなどの皮膚疾患、 (iii)粥状硬化症、動脈硬化症な
どの血管性の疾患、(iv)糖尿病網膜症、水晶体後部線維
症増殖症、角膜移植に伴う血管新生、緑内障、増殖性硝
子体網膜症、術後の角膜瘢痕などの眼科疾患、(v) 萎縮
腎症、腎硬化症、腎線維症、間質性腎症、IgA腎症、
糸球体硬化症、膜増殖性腎炎、糖尿病性腎症、慢性間質
性腎炎、慢性糸球体腎炎などの性腎不全等の、腎疾患、
(vi)リウマチ性関節炎、慢性関節炎、骨関節炎等の、軟
骨または骨における疾患の治療薬に有効である。
【0024】中でも、上記(i) で例示した臓器疾患に伴
う線維化を抑制する効果に優れており、特に肺線維症、
肝線維症の治療薬に好適である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の医薬製剤に含有される前
記一般式(1) で表されるピリジン誘導体には、例えば、
以下の化合物が包含される。 (1-1) R1 〜R3 、R7 〜R9 、m、n、p、q、
k、V、YおよびZは、前記一般式(1) における定義と
同じであり、Aは基A2 または基A3 であるピリジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。
【0026】(1-2) R1 〜R6 およびVは、前記一般
式(1) における定義と同じであり、Aは基A1 であるピ
リジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-3) R1 〜R3 、R7 〜R8 、m、p、k、Vおよ
びYは、前記一般式(1) における定義と同じであり、A
は基A2 であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容
される塩。 (1-4) R1 〜R3 、R9、R10、n、q,k,Vおよ
びZは、前記一般式(1)における定義と同じであり、A
は基A3 であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容
される塩。
【0027】(1-5) R1 〜R10、m,n、p,q,
k,A,YおよびZは、前記一般式(1) における定義と
同じであり、Vは−C(=O)−NH−,−NH−C
(=O)−NH−または−NH−C(=O)− である
ピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-6) R1 〜R9 、m、n、p,q,k,A、Yお
よびZは、前記一般式(1) における定義と同じであり、
Vは基−C(=O)−NH−であるピリジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。
【0028】(1-7) R1 〜R10 、m、n、p,q,
k,A、YおよびZは、前記一般式(1) における定義と
同じであり、Vは基−NH−C(=O)−NH−である
ピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-8) R1 〜R10 、m、n、p,q,k,A、Yお
よびZは、前記一般式(1) における定義と同じであり、
Vは基−NH−C(=O)−であるピリジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。
【0029】(1-9) R1 〜R3 、R7 〜R9 、n、
m、p,q,k,YおよびZは、前記一般式(1) におけ
る定義と同じであり、Vは基−NH−C(=O)−NH
−であり、Aは基A2 または基A3 であるピリジン誘導
体またはその医薬的に許容される塩。 (1-10) R1 〜R6 は、前記一般式(1) における定義
と同じであり、Vは基−NH−C(=O)−であり、A
は基A1 であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容
される塩。
【0030】(1-11) R1 〜R3 、R7 、R8 、m,
p,kおよびYは、前記一般式(1)における定義と同じ
であり、Vは基−NH−C(=O)−NH−であり、A
は基A2 であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容
される塩。 (1-12) R1 〜R3 、R7 、R8 、m,p,kおよび
Yは、前記一般式(1)における定義と同じであり、Vは
基−NH−C(=O)−であり、Aは基A2 であるピリ
ジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0031】(1-13) R1 〜R3 、R9 、R10、n、
p、q、kおよびZは、前記一般式(1) における定義と
同じであり、Vは基−NH−C(=O)−NH−であ
り、Aは基A3 であるピリジン誘導体またはその医薬的
に許容される塩。 (1-14) R1 〜R3 、R7 〜R10 、n、m、p,q,
k,YおよびZは、前記一般式(1) における定義と同じ
であり、Vは基−C(=O)−NH−であり、Aが基A
2 または基A3 であるピリジン誘導体またはその医薬的
に許容される塩。
【0032】(1-15) R1 〜R6 は、前記一般式(1) に
おける定義と同じであり、Vは基−C(=O)−NH−
であり、Aは基A1 であるピリジン誘導体またはその医
薬的に許容される塩。 (1-16) R1 〜R3 、R7 、R8 、m,p,q,kおよ
びYは、前記一般式(1) における定義と同じであり、V
は基−C(=O)−NH−であり、Aは基A2であるピ
リジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0033】(1-17) R1 〜R3 、R10 、n,q,k
およびZは、前記一般式(1) における定義と同じであ
り、Vは基−C(=O)−NH−であり、Aは基A3
あるピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-18) R3 〜R10 、n、m、p,q,k,V、Y、
ZおよびAは、前記一般式(1) における定義と同じであ
り、R1 およびR2 はハロゲン原子であるピリジン誘導
体またはその医薬的に許容される塩。
【0034】(1-19) R2 〜R10 、n、m、p,q,
k,V、Y、ZおよびAは、前記一般式(1) における定
義と同じであり、R1 はハロゲン置換低級アルキル基で
あるピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-20) R2 、R3 、R7 〜R10 、n、m、p,q,
k,V、YおよびZは、前記一般式(1) における定義と
同じであり、R1 はハロゲン置換低級アルキル基であ
り、Aは基A2 または基A3 であるピリジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。
【0035】(1-21) R2 、R3 〜R6 は、前記一般式
(1) における定義と同じであり、R 1 はハロゲン置換低
級アルキル基であり、Aは基A1 であるピリジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。 (1-22) R2 、R3 、R7 、R8 、m、p,k,Vおよ
びYは、前記一般式(1) における定義と同じであり、R
1 はハロゲン置換低級アルキル基であり、Aは基A2
あるピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0036】(1-23) R2 、R3 、R9 、n、q,k,
VおよびZは、前記一般式(1) における定義と同じであ
り、R1 はハロゲン置換低級アルキル基であり、Aは基
3であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容され
る塩。 (1-24) R3 、R7 〜R9 、n、m、V、p,q,k,
YおよびZは、前記一般式(1) における定義と同じであ
り、R1 およびR2 がハロゲン原子であり、Aは基A2
または基A3 であるピリジン誘導体またはその医薬的に
許容される塩。
【0037】(1-25) R3 〜R6 およびVは、前記一般
式(1) における定義と同じであり、R1 およびR2 がハ
ロゲン原子であり、Aは基A1 であるピリジン誘導体ま
たはその医薬的に許容される塩。 (1-26) R3 、R7 、R8 、m、p、k、VおよびY
は、前記一般式(1) における定義と同じであり、R1
よびR2 はハロゲン原子であり、Aは基A2 であるピリ
ジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0038】(1-27) R3 、R9 、n、p、k、Vおよ
びZは、前記一般式(1) における定義と同じであり、R
1 およびR2 はハロゲン原子であり、Aは基A3 である
ピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-28) R2 、R3 、R7 〜R10 、n、m、p、q、
k、YおよびZは、前記一般式(1) における定義と同じ
であり、R1 はハロゲン置換低級アルキル基であり、A
は基A2 または基A3 であり、Vが基−C(=O)−N
H−であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容され
る塩。
【0039】(1-29) R2 〜R6 は、前記一般式(1) に
おける定義と同じであり、R1 がハロゲン置換低級アル
キル基であり、Aは基A1 であり、Vは基−C(=O)
−NH−であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容
される塩。 (1-30) R2 、R3 、R7 、R8 、m、p、k、および
Yは、前記一般式(1)における定義と同じであり、R1
はハロゲン置換低級アルキル基であり、Aは基A2 であ
り、Vが基−C(=O)−NH−であるピリジン誘導体
またはその医薬的に許容される塩。
【0040】(1-31) R2 、R3 、R10 、n、q、k
およびZは、前記一般式(1) における定義と同じであ
り、R1 はハロゲン置換低級アルキル基であり、Aは基
3 であり、Vは基−C(=O)−NH−であるピリジ
ン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-32) R3 、R7 〜R9 、n、m、p、q、k、Yお
よびZは、前記一般式(1) における定義と同じであり、
1 およびR2 はハロゲン原子であり、Aは基A2 また
は基A3 であり、Vは基−C(=O)−NH−であるピ
リジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0041】(1-33) R3 〜R6 は、前記一般式(1) に
おける定義と同じであり、R1 およびR2 はハロゲン原
子であり、Aは基A1 であり、Vは基−C(=O)−N
H−であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容され
る塩。 (1-34) R3 、R7 、R8 、m、p、kおよびYは、前
記一般式(1) における定義と同じであり、R1 およびR
2 はハロゲン原子であり、Aは基A2 であり、Vは基−
C(=O)−NH−であるピリジン誘導体またはその医
薬的に許容される塩。
【0042】(1-35) R3 、R10 、n、q、kおよび
Zは、前記一般式(1) における定義と同じであり、R1
およびR2 はハロゲン原子であり、Aは基A3 であり、
Vは基−C(=O)−NH−であるピリジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。 (1-36) R2 、R3 、R7 〜R10 、n、m、p、q、
k、YおよびZは、前記一般式(1) における定義と同じ
であり、R1 はハロゲン置換低級アルキル基であり、A
は基A2 または基A3 であり、Vは基−NH−C(=
O)−であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容さ
れる塩。
【0043】(1-37) R2 、R3 、R7 〜R10 、n、
m、p、q、k、YおよびZは、前記一般式(1) におけ
る定義と同じであり、R1 はハロゲン置換低級アルキル
基であり、Aは基A2 または基A3 であり、Vは基−N
H−C(=O)−NH−であるピリジン誘導体またはそ
の医薬的に許容される塩。 (1-38) R2 〜R6 は、前記一般式(1) における定義と
同じであり、R1 がハロゲン置換低級アルキル基であ
り、Aは基A1 であり、Vは基−NH−C(=O)−で
あるピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0044】(1-39) R2 、R3 、R7 、R8 、m、
p、kおよびYは、前記一般式(1) における定義と同じ
であり、R1 はハロゲン置換低級アルキル基であり、A
は基A 2 であり、Vが基−NH−C(=O)−であるピ
リジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-40) R2 、R3 、R7 、R8 、m、p、kおよびY
は、前記一般式(1) における定義と同じであり、R1
ハロゲン置換低級アルキル基であり、Aは基A 2 であ
り、Vが基−NH−C(=O)−NH−であるピリジン
誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0045】(1-41)R2 、R3 、R10 、n、q、kお
よびZは、前記一般式(1) における定義と同じであり、
1 はハロゲン置換低級アルキル基であり、Aは基A3
であり、Vは基−NH−C(=O)−NH−であるピリ
ジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-42) R3 、R7 〜R9 、n、m、YおよびZは、前
記一般式(1) における定義と同じであり、R1 およびR
2 はハロゲン原子であり、Aは基A2 または基A3 であ
り、Vは基−NH−C(=O)−NH−であるピリジン
誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0046】(1-43) R3 〜R6 は、前記一般式(1) に
おける定義と同じであり、R1 およびR2 がハロゲン原
子であり、Aは基A1 であり、Vは基−NH−C(=
O)−であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容さ
れる塩。 (1-44) R3 、R7 、R8 、m,p,kおよびYは、前
記一般式(1) における定義と同じであり、R1 およびR
2 がハロゲン原子であり、Aは基A2 であり、Vは基−
NH−C(=O)−NH−であるピリジン誘導体または
その医薬的に許容される塩。
【0047】(1-45) R3 、R10 、nおよびZは、前
記一般式(1) における定義と同じであり、R1 およびR
2 はハロゲン原子であり、Aは基A3 であり、Vは基:
−NH−C(=O)−NH−であるピリジン誘導体また
はその医薬的に許容される塩。 (1-46) R1 〜R3 、R7 〜R9 、p,k,k,V、Y
およびZは、前記一般式(1) における定義と同じであ
り、Aは基A2 または基A3 であり、mまたはnは1で
あるピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0048】(1-47) R1 〜R3 、R7 、R8 、p.
k,VおよびYは、前記一般式(1) における定義と同じ
であり、Aは基A2 であり、mは1であるピリジン誘導
体またはその医薬的に許容される塩。 (1-48) R1 〜R3 、R10 、q,k,VおよびZは、
前記一般式(1) における定義と同じであり、Aは基A3
であり、nは1であるピリジン誘導体またはその医薬的
に許容される塩。
【0049】(1-49) R1 〜R3 、R7 、p,q,k,
V、YおよびZは、前記一般式(1)における定義と同じ
であり、Aは基A2 または基A3 であり、mまたはnは
1であり、R8 およびR9 はオキソ基であるピリジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-50) R1 〜R3 、R7 、p,q,k,V、Yおよび
Zは、前記一般式(1)における定義と同じであり、Aは
基A2 または基A3 であり、mまたはnは1であり、R
8 およびR9 は低級アルキル基であるピリジン誘導体ま
たはその医薬的に許容される塩。
【0050】(1-51) R1 はハロゲン原子、R2 はハロ
ゲン原子、R3 は水素原子、Vは基:−C(=O)−N
H−であり、Aは基A2 であり、R7 は水素原子であ
り、R 8 はオキソ基、低級アルカノイルオキシ基または
ヒドロキシル基であり、Yは基:−(CH2 m −また
は−(CH2m-1CH−であり、mは1であるピリジン
誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-52) R1 はハロゲン置換低級アルキル基、R2 は水
素原子、R3およびR3 ' は水素原子、Vは基:−C(=
O)−NH−であり、Aは基A2 であり、R7が水素原
子であり、R8 はオキソ基または低級アルカノイルオキ
シ基、Yが基:−(CH2 m −であり、mは1である
ピリジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。
【0051】(1-53) R1 はハロゲン原子、R2 はハロ
ゲン原子、R3 は水素原子、Vが基:−C(=O)−N
H−であり、Aは基A2 であり、R7 は水素原子であ
り、R 8 はオキソ基または低級アルカノイルオキシ基、
Yは基:−(CH2 m −または−(CH2 m 1
H=であり、mは2であるピリジン誘導体またはその医
薬的に許容される塩。 (1-54) R1 はハロゲン原子、R2 はハロゲン原子、R
3 は水素原子、Vが基:−C(=O)−NH−であり、
Aは基A2 であり、R7 が水素原子であり、R 8 はオキ
ソ基または低級アルカノイルオキシ基、Yは基:−(C
2 m −または−(CH2m-1CH=であり、mは3
であるピリジン誘導体またはその医薬的に許容される
塩。
【0052】(1-55) R1 はハロゲン原子、R2 はハロ
ゲン原子、R3 は水素原子、Vが基:−C(=O)−N
H−であり、Aは基A1 であり、R4 は2−低級アルキ
ル−1,3−ジオキソラン基であり、R5 は水素原子で
あり、R6 は水素原子であるピリジン誘導体またはその
医薬的に許容される塩。 (1-56) R1 はハロゲン原子、R2 はハロゲン原子、R
3 は水素原子、Vは基:−NH−C(=O)−NH−で
あり、Aは基A2 であり、R7 は水素原子、R 8 はオキ
ソ基または低級アルカノイルオキシ基、Yは基:−(C
2 m −または−または−(CH2m-1CH=であ
り、mは1または2であるピリジン誘導体またはその医
薬的に許容される塩。
【0053】(1-57) Zは前記一般式(1) における定義
と同じであり、R1 はハロゲン原子、R2 はハロゲン原
子、R3 は水素原子であり、Vが基:−NH−C(=
O)−NH−であり、Aは基A3 であり、R9 はオキソ
基または低級アルカノイルオキシ基、nは1であるピリ
ジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-58) R1 はハロゲン置換低級アルキル基、R2 は水
素原子、R3 は水素原子、Vが基:−NH−C(=O)
−NH−であり、Aは基A2 であり、R7 は水素原子、
8 はオキソ基または低級アルカノイルオキシ基、Yは
基:−(CH2m −であり、mは1であるピリジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。
【0054】(1-59) R1 はハロゲン置換低級アルキル
基、R2 は水素原子、R3 は水素原子、Vが基:−NH
−C(=O)−であり、Aは基A2 であり、R7 は水素
原子、R8 はオキソ基または低級アルカノイルオキシ
基、Yは基:−(CH2 m −であり、mは1であるピ
リジン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-60) R1 はハロゲン原子、R2 はハロゲン原子、R
3 は水素原子、Vは基:−C(=O)−NH−であり、
Aは基A2 であり、R7 は水素原子、R8 は水素原子、
Yは基:=CH(CH2 m-1 −または基:−(C
2 m-1 CH=であるピリジン誘導体またはその医薬
的に許容される塩。
【0055】(1-61) R1 はハロゲン原子、R2 はハロ
ゲン原子、R3 は水素原子、Vは基:−C(=O)−N
H−であり、Aは基A1 であり、R4 は水素原子、R5
は低級アルキル基、R6 は低級アルキル基であるピリジ
ン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-62) R1 はハロゲン原子、R2 はハロゲン原子、R
3 は水素原子、Vは基:−C(=O)−NH−であり、
Aは基A1 であり、R4 は低級アルカノイル基、R5
水素原子、R6 は水素原子であるピリジン誘導体または
その医薬的に許容される塩。
【0056】(1-63) R1 はハロゲン原子、R2 はハロ
ゲン原子、R3 は水素原子、Vは基:−NH−C(=
O)−であり、Aは基A1 であり、R4 は低級アルカノ
イル基、R5 は水素原子、R6 は水素原子であるピリジ
ン誘導体またはその医薬的に許容される塩。 (1-64) R1 はハロゲン置換低級アルキル基、R2 は水
素原子、R3 は水素原子、Vは基:−NH−C(=O)
−であり、Aは基A1 であり、R4 は低級アルカノイル
基、R5 は水素原子、R6 は水素原子であるピリジン誘
導体またはその医薬的に許容される塩。
【0057】(1-65) R1 はハロゲン置換低級アルキル
基、R2 は水素原子、R3 は水素原子、Vは基:−C
(=O)−NH−であり、Aは基A1 であり、R4 は低
級アルカノイル基、R5 は水素原子または低級アルキル
基であり、R6 は水素原子であるピリジン誘導体または
その医薬的に許容される塩。 (1-66) R1 はハロゲン原子、R2 はハロゲン原子、R
3 は水素原子、Vは基:−C(=O)−NH−であり、
Aは基A2 であり、Yは基:−(CH2 m −、mは1
であり、R7 は水素原子または低級アルキル基であり、
8 は水素原子であるピリジン誘導体またはその医薬的
に許容される塩。
【0058】前記一般式(1) において示される各基をよ
り具体的に説明すると次のとおりである。低級アルキル
基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数が1〜6の直鎖また
は分枝鎖アルキル基があげられる。ヒドロキシ置換低級
アルキル基としては、例えばヒドロキシメチル、2−ヒ
ドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエ
チル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチ
ル、2−ヒドロキシブチル、5−ヒドロキシペンチル、
1−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル等
の、アルキル部分の炭素数が1〜6の直鎖または分枝鎖
のアルキル基であるヒドロキシ低級アルキル基があげら
れる。
【0059】ハロゲン置換低級アルキル基としては、例
えばモノクロルメチル、モノブロモメチル、モノヨード
メチル、モノフルオロメチル、ジクロルメチル、ジブロ
モメチル、ジヨードメチル、ジフルオロメチル、トリク
ロルメチル、トリブロモメチル、トリヨードメチル、ト
リフルオロメチル、モノクロルエチル、モノブロモエチ
ル、モノヨードエチル、ジクロルエチル、ジブロモエチ
ル、ジフルオロエチル、ジクロルブチル、ジヨードブチ
ル、ジフルオロブチル、クロルヘキシル、ブロモヘキシ
ル、フルオロヘキシル等の、1〜3個のハロゲン原子が
置換した炭素数が1〜6のアルキル基があげられる。
【0060】2−低級アルキル−1,3−ジオキソラン
基としては、例えば2−メチル−1,3−ジオキソラ
ン、2−エチル−1,3−ジオキソラン、2−プロピル
−1,3−ジオキソラン、2−ブチル−1,3−ジオキ
ソラン、2−ヘキシル−1,3−ジオキソラン等の、ア
ルキル部分の炭素数が1〜6のアルキル基である2−低
級アルキル−1,3−ジオキソラン基があげられる。ハ
ロゲン原子としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素があげられる。
【0061】低級アルカノイルオキシ基および低級アル
カノイル基のアルカノイル部分としては、例えばホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ペンタノイ
ル、ヘキサノイル等の、アルキル部分の炭素数が1〜6
の直鎖または分枝鎖アルカノイル基があげられる。アロ
イルオキシ基のアロイル部分としては、例えばベンゾイ
ル、トルオイル、ナフトイル、サリチロイル、アニソイ
ル、フェナントイルなどがあげられる。
【0062】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等
の炭素数が1〜6の直鎖または分枝鎖アルコキシ基があ
げられる。次に、ピリジン誘導体(1) の製造方法を説明
する。 反応工程式(I-a) :
【0063】
【化17】
【0064】(式中、R1 、R2 、R3 およびAは前記
と同じである。) この反応は、前記Vが−C(=O)−NH−である本発
明のピリジン誘導体(1-A) を得る方法である。すなわ
ち、無溶媒または適当な溶媒中でカルボン酸(2)と3−
アミノピリジン誘導体(3) とを、縮合剤である塩酸1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミドなどの水溶性カルボジイミドや、N,N−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC)などのカルボジイ
ミドを用いて縮合させることにより、上記ピリジン誘導
体(1-A) が得られる。
【0065】その際、第三級アミンを添加すると、前記
アミン化合物(3) の塩基性が向上するため、反応が促進
する。また本発明では、上記カルボジイミドに代えて、
例えばイソブチル クロロホルメート、ジフェニルホス
フィニック クロライド、カルボニルジイミダゾールな
どの縮合剤を使用してもよい。上記溶媒としては、反応
に影響を及ぼさないものであればよく、例えばテトラヒ
ドロフラン(THF)、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセ
トニトリル、トルエン、1,2−ジメトキシエタン等の
不活性溶媒があげられる。
【0066】上記第三級アミンとしては、例えばトリエ
チルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチル
モルホリン、キノリン、ルチジン、4−ジメチルアミノ
ピリジンなどがあげられる。化合物(2) に対する縮合剤
の使用割合は、少なくとも1倍モル量、好ましくは1〜
5倍モル量用いるのがよい。化合物(2) に対する3−ア
ミノピリジン誘導体(3) の使用割合は、少なくとも1倍
モル量、好ましくは1〜5倍モル量用いるのがよい。
【0067】反応は通常、−20〜180℃程度、好ま
しくは0〜150℃にて行われ、カルボン酸(2) に縮合
剤を加えてから5分〜3時間、さらに3−アミノピリジ
ン誘導体(3) を加えてから30分〜30時間程度で終了
する。 反応工程式(I-b) :
【0068】
【化18】
【0069】(式中、R1 〜R3 およびAは前記と同じ
である。Xはハロゲン原子を示す。)この反応は、上記
ピリジン誘導体(1-A) を得る他の方法である。すなわ
ち、カルボン酸(2) を無溶媒または適当な溶媒中でハロ
ゲン化剤と反応させることにより酸ハロゲン化物(4) を
得、ついでこの酸ハロゲン化物(4) に3−アミノピリジ
ン誘導体(3) を反応させることによって得ることができ
る。その際、第三級アミンを添加することにより、反応
系よりハロゲン化水素が除去されて反応が促進する。
【0070】この反応で用いられる溶媒としては、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素、ジメチルホルムアミド(DMF)などが
あげられる。また、上記ハロゲン化剤としては、例えば
塩化チオニル、臭化チオニル等のハロゲン化チオニル、
塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素等のハロゲン化水素、
三塩化リン、三臭化リン等のハロゲン化リンなどがあげ
られる。
【0071】カルボン酸(2) に対するハロゲン化剤の使
用量は、少なくとも等モル量、好ましくは1〜5倍モル
量である。酸ハロゲン化物(4) に対する3−アミノピリ
ジン誘導体(3) の使用量は、少なくとも1倍モル量、好
ましくは1〜5倍モル量である。反応は、−20〜18
0℃程度、好ましくは0〜150℃にて行われ、5分〜
30時間程度で終了する。 反応工程式(II):
【0072】
【化19】
【0073】(式中、R1 、R2 、R3 およびAは前記
と同じである。) この反応は、前記Vが−NH−C(=O)−である本発
明のピリジン誘導体(1-B) を得る方法である。すなわ
ち、ピリジンカルボン酸(5) とアニリン誘導体(6) と
を、上記反応工程式(I-a) に記載の方法に従い反応させ
ることにより、本発明のピリジン誘導体(1-B) を得るも
のである。使用する溶媒、第三級アミンおよび縮合剤と
しては、上記反応工程式(I-a) で例示したものがあげら
れる。
【0074】ピリジンカルボン酸(5) に対する縮合剤の
使用割合は、少なくとも1倍モル量、好ましくは1〜5
倍モル量用いるのがよい。ピリジンカルボン酸(5) に対
するアニリン誘導体(6) の使用割合は、少なくとも1倍
モル量、好ましくは1〜5倍モル量用いるのがよい。反
応は通常、−20〜180℃程度、好ましくは0〜15
0℃にて行われ、ピリジンカルボン酸(5) に縮合剤を加
えてから5分〜3時間、さらにアニリン誘導体(6) を加
えてから30分〜30時間程度で終了する。
【0075】なお、本発明のピリジン誘導体(1) におい
て、下記〜のピリジン誘導体は、前記R8 の少なく
とも一つがオキソ基であるピリジン誘導体(1-a) または
前記R9 の少なくとも一つがオキソ基であるピリジン誘
導体(1-a')を還元することにより製造してもよい。 前記A中の基A2 におけるYが基:−(CH2 m
−であって、かつR8の少なくとも一つがヒドロキシル
基であるピリジン誘導体(1-b) 基A3 におけるZが−(CH2 n −であって、か
つR9 の少なくとも一つがヒドロキシル基であるピリジ
ン誘導体(1-b') 例えば、上記のピリジン誘導体(1-b) は、下記反応工
程式(III-a) に示すように、R8 の少なくとも一つがオ
キソ基であるピリジン誘導体(1-a) を、適当な溶媒中に
て還元することにより、得られる。反応工程式(III-a)
【0076】
【化20】
【0077】(式中、R1 、R2 、R3 、V、pおよび
mは前記と同じである。R8aはオキソ基を示す。R8-8a
は、前記R8 からR8aを除いた基を示す。sは0または
1を示す。但し、pが2であるとき、sは0を示す。R
8bはヒドロキシル基を示す。) 上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれ
ばよく、例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキ
サン、ジエチルエーテル等のエーテル類、塩化メチレ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素などがあげられる。
【0078】還元の方法としては、適当な溶媒中にて接
触還元法あるいは、例えば水素化アルミニウムリチウ
ム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、
ジボラン、ラネーニッケルなどの還元剤を使用する方法
があげられる。ピリジン誘導体(1-a) に対する還元剤の
使用割合は、オキソ基(R8a)が一つの場合には、通
常、1〜5倍モル量、好ましくは1〜3倍モル量、ま
た、オキソ基(R8a)が二つの場合には通常、2〜10
倍モル量、好ましくは2〜6倍モル量である。反応は、
通常0〜30℃にて行われ、1〜30時間程度で終了す
る。
【0079】また、本発明のピリジン誘導体(1) におい
て、前記A中の基A2 におけるR8または基A3 におけ
るR9 が、基:=N−OR10(R10は、水素原子、低級
アルキル基または低級アルカノイル基を示す。)である
場合にも、上記のR8 またはR9 がオキソ基であるピリ
ジン誘導体(1-a) または(1-a')を出発原料として用いて
製造してもよい。例えば基A2 におけるR8 を例にあげ
て、基:=N−OR10中のR10が水素原子、低級アルキ
ル基または低級アルカノイル基であるピリミジン誘導体
(1-f-1)〜(1-f-3) の製造方法を順に説明する。
【0080】まずR8 が基:=N−OH(R10が水素原
子である)であるピリジン誘導体(1-f-1) は、下記反応
工程式(III-b) に示すように、前記ピリジン誘導体(1-
a) とヒドロキシルアミン・塩酸塩とを適当な溶媒中、
塩基存在下で反応させることにより、得られる。 反応工程式(III-b) :
【0081】
【化21】
【0082】(式中、R1 、R2 、R3 、V、R8a、R
8-8a、p、mおよびsは前記と同じである。R8cは基:
=N−OHを示す。) 上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれ
ばよく、例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキ
サン、ジエチルエーテル等のエーテル類、メタノール、
エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、
酢酸、水などがあげられる。
【0083】塩基としては、例えばトリエチルアミン等
のトリアルキルアミン、炭酸カリウム、炭酸バリウム、
炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物や、ピ
リジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン(DABCO)、酢酸ナトリウム、ピペリジンなどが
あげられる。これら塩基の使用割合はピリジン誘導体(1
-a) に対して1〜100倍モル量、好ましくは2〜10
倍モル量である。
【0084】ピリジン誘導体(1-a) に対するヒドロキシ
ルアミン・塩酸塩の使用割合は、1〜50倍モル量、好
ましくは2〜10倍モル量である。反応は、通常−20
〜150℃にて行われ、5分〜24時間程度で終了す
る。次に、R8 が基:=N−OR10a (R10a は低級ア
ルキル基を示す。)であるピリジン誘導体(1-f-2) は、
上記ヒドロキシルアミン・塩酸塩に代えて、O−アルキ
ルヒドロキシルアミン・塩酸塩を用いる以外は反応工程
式(III-b) に記載の方法と同様にして反応を行うことに
より、製造することができる。
【0085】例えば、上記ピリジン誘導体(1-f-2) にお
いて、R10a がメチル基であるピリジン誘導体(1-f-21)
は、上記ヒドロキシルアミン・塩酸塩に代えて、O−メ
チルヒドロキシルアミン・塩酸塩を用いて同様に反応を
行うことにより、製造することができる。そして、R8
が基:=N−OR10b (R10b は低級アルカノイル基を
示す。)であるピリジン誘導体(1-f-3) は、前述の反応
工程式(III-b) に記載の方法に従い、R8 がオキソ基で
あるピリジン誘導体(1-a) からピリジン誘導体(1-f-1)
を得、ついでこのピリジン誘導体(1-f-1) を、下記反応
工程式(III-c) に示すように、適当な溶媒中にてアシル
化剤と反応させることにより、得られる。その際、第三
級アミンを添加すると、上記ピリジン誘導体(1-f-1) の
塩基性が高まるため、反応が促進する。 反応工程式(III-c) :
【0086】
【化22】
【0087】(式中、R1 、R2 、R3 、V、R8c、R
8-8a、p、mおよびsは前記と同じである。R8dは基:
=N−OR10b (R10b は前記と同じである)を示
す。)上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさないもの
であればよく、例えばテトラヒドロフラン(THF)、
ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類、塩化メ
チレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジメチルホルムアミ
ドなどがあげられる。
【0088】上記アシル化剤としては、R10b の低級ア
ルカノイル基に対応する、酸無水物または酸ハロゲン化
物などがあげられ、無水酢酸、ハロゲン化アセチル、ハ
ロゲン化プロピオニル、ハロゲン化イソブチリル、ハロ
ゲン化ピバロイル、ハロゲン化ヘキサノイルなどが例示
される。具体的に説明すると、上記ピリジン誘導体(1-f
-3) において、R10b がアセチル基であるピリジン誘導
体(1-f-31)を得るには、上記アシル化剤として無水酢酸
や、塩化アセチル、フッ化アセチル、ヨウ化アセチル、
臭化アセチル等のハロゲン化アセチルなどを使用すれば
よい。
【0089】上記第三級アミンは、例えばトリエチルア
ミン等のトリアルキルアミン、ピリジン、キノリン、ル
チジン、N−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピ
リジン、イミダゾールなどがあげられる。ピリジン誘導
体(1-f-1) に対するアシル化剤の使用割合は、R8cが一
つの場合には、通常1〜20倍モル量、好ましくは1〜
5倍モル量、また、R8cが二つの場合には、通常2〜4
0倍モル量、好ましくは2〜10倍モル量である。反応
は、通常−20〜150℃にて行われ、5分〜24時間
程度で終了する。
【0090】なお、基A3 におけるR9 が、基:=N−
OR10(R10は前記と同じである)であるピリミジン誘
導体(1-f'-1)〜(1-f'-3)は、ピリジン誘導体(1-a) に代
えてピリジン誘導体(1-a')を用いる以外は、上記反応工
程式(III-b) および(III-c)に記載の方法に従い同様に
反応させることにより、製造することができる。また、
本発明のピリジン誘導体(1) において、下記〜に示
すピリジン誘導体は、基A2 におけるYが基:−(CH
2 m −であって、かつR8 の少なくとも一つがヒドロ
キシル基であるピリジン誘導体(1-g) 、もしくは前記基
3 におけるZが基:−(CH2 n −であって、かつ
9 の少なくとも一つがヒドロキシル基であるピリジン
誘導体(1-g')を出発原料として使用し、適当な溶媒中に
て脱水反応を行って製造してもよい。
【0091】 前記A中の基A2 におけるYが基:=
CH(CH2 m-1 −、または基:−(CH2 m-1
H=であって、かつ、R8 の少なくとも一つが水素原子
であるピリジン誘導体(1-c) 。 前記A中の基A3 におけるZが基:=CH(C
2 n-1 −、または基:−(CH2 n-1 CH=であ
って、かつ、R9 の少なくとも一つが水素原子であるピ
リジン誘導体(1-c')。
【0092】ここで、上記のピリジン誘導体(1-c) の
合成方法を例にあげて説明する。 反応工程式(IV-a):
【0093】
【化23】
【0094】(式中、R1 、R2 、R3 、R8 、Vおよ
びmは前記と同じである。) この反応は、ヒドロキシル基を有するピリジン誘導体(1
-g-1) を、適当な溶媒中にてピリジニウムブロミドパー
ブロミド、ジオキサンブロミド、臭素などの反応試剤を
用いて脱水させることにより、前記Yが基:−(C
2 m-1 CH=であるピリジン誘導体(1-c-1) が得ら
れる。上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさないもの
であればよく、例えばテトラヒドロフラン(THF)、
ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類、塩化メ
チレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、酢酸、
トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸などがあげられ
る。
【0095】ピリジン誘導体(1-g-1) に対するピリジニ
ウムブロミドパーブロミドの使用割合は、通常1〜5倍
モル量、好ましくは1〜3倍モル量である。反応は、通
常−10〜150℃にて行われ、30分〜24時間程度
で終了する。また上記ピリジン誘導体(1-g-1) に代え
て、一般式(1-g-2) :
【0096】
【化24】
【0097】(式中、R1 、R2 、R3 、R8 、Vおよ
びmは前記と同じである。) で表されるピリジン誘導体を用いる以外は反応工程式(I
V-a)に記載の方法に従い同様に反応させることにより、
上記のピリジン誘導体(1-c) においてYが基:=CH
(CH2 m-1 −であるピリジン誘導体(1-c-2) を製造
することができる。ピリジン誘導体(1) において、下記
〜に示すピリジン誘導体(1-d) 〜(1-e) 、(1-d')〜
(1-e')は、基A2 におけるYが基:−(CH2 m −で
あって、かつR8 の少なくとも一つがオキソ基であるピ
リジン誘導体(1-h) 、または前記基A3 におけるZが
基:−(CH2 n −であって、かつR9 の少なくとも
一つがオキソ基であるピリジン誘導体(1-h')を出発原料
として用いて製造してもよい。
【0098】 前記A中の基A2 におけるYが基:=
CH(CH2 m-1 −、または基:−(CH2 m-1
H=であって、かつ、R8 の少なくとも一つが低級アル
カノイルオキシ基であるピリジン誘導体(1-d) 。 前記A中の基A3 におけるZが基:=CH(C
2 n-1 −、または基:−(CH2 n-1 CH=であ
って、かつ、R9 の少なくとも一つが低級アルカノイル
オキシ基であるピリジン誘導体(1-d') 前記A中の基A2 におけるYが基:=CH(C
2 m-1 −、または基:−(CH2 m-1 CH=であ
って、かつ、R8 の少なくとも一つが低級アルコキシ基
であるピリジン誘導体(1-e) 前記A中の基A3 におけるZが基:=CH(C
2 n-1 −、または基:−(CH2 n-1 CH=であ
って、かつ、R9 の少なくとも一つが低級アルコキシ基
であるピリジン誘導体(1-e') ここで、基A2 におけるR8 を例にあげて上記および
のピリジン誘導体(1-d) 〜(1-e) の製造方法について
説明する。
【0099】まず、上記のピリジン誘導体(1-d) の製
造方法について、下記反応工程式(IV-b)を用いて説明す
る。 反応工程式(IV-b):
【0100】
【化25】
【0101】(式中、R1 、R2 、R3 、R8 、Vおよ
びmは前記と同じである。R8eは低級アルカノイルオキ
シ基を示す。)この反応は、オキソ基を有するピリジン
誘導体(1-h-1) と、アシル化剤とを無溶媒または適当な
溶媒中、酸または塩基存在下で反応させることにより、
Yが基:−(CH2 m-1 CH=であって、かつ低級ア
ルカノイルオキシ基を有するピリジン誘導体(1-d-1) を
得るものである。
【0102】上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさな
いものであればよく、例えばテトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類、
塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジメチルホル
ムアミド、酢酸などがあげられる。アシル化剤として
は、上記R8eのアルカノイル部分に対応する、酸無水
物、酸ハロゲン化物またはイソプロペニルエステル等の
エステル類などがあげられ、無水酢酸、ハロゲン化アセ
チル、酢酸イソプロペニル、ハロゲン化プロピオニル、
プロピオン酸イソプロペニル、ハロゲン化イソブチリ
ル、ハロゲン化ピバロイル、ハロゲン化ヘキサノイルが
例示される。具体的に説明すると、上記ピリジン誘導体
(1-d-1) において、R8eがアセチルオキシ基であるピリ
ジン誘導体(1-d-11)を得るには、上記アシル化剤として
無水酢酸、酢酸イソプロペニルや、塩化アセチル、フッ
化アセチル、ヨウ化アセチル、臭化アセチル等のハロゲ
ン化アセチルなどを使用すればよい。
【0103】上記酸としては、例えば三フッ化ホウ素、
三塩化ホウ素、塩化第二スズ、四塩化チタン、三フッ化
ホウ素−エチルエーテル錯体、塩化亜鉛等のルイス酸、
塩化水素、臭化水素、フッ化水素、ヨウ化水素等のハロ
ゲン化水素、塩酸、臭化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸
等の無機酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、p−
トルエンスルホン酸等の有機酸、さらに陽イオン交換樹
脂などがあげられる。また塩基としては、例えばトリエ
チルアミン等のトリアルキルアミン、ピリジン、ジメチ
ルアミノピリジン、リチウムジイソプロピルアミド(L
DA)、水素化カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウ
ムメトキシド、酢酸カリウム、酢酸ナトリウムや、陰イ
オン交換樹脂などがあげられる。
【0104】ピリジン誘導体(1-h-1) に対するアシル化
剤の使用割合は、通常1〜100倍モル量、好ましくは
2〜5倍モル量である。また、ピリジン誘導体(1-h-1)
に対する酸または塩基の使用割合は、通常0.01〜1
0倍モル量、好ましくは0.02〜0.1倍モル量であ
る。反応は、通常−78〜150℃の条件下で1分〜3
日間、好ましくは15分〜24時間程度で行えばよい。
また上記ピリジン誘導体(1-h-1) に代えて、一般式(1-h
-2) :
【0105】
【化26】
【0106】(式中、R1 、R2 、R3 、R8 、Vおよ
びmは前記と同じである。)で表されるピリジン誘導体
を用いる以外は反応工程式(IV-b)に記載の方法に従い同
様に反応させることにより、上記のピリジン誘導体(1
-d) においてYが基:=CH(CH2 m-1 −であるピ
リジン誘導体(1-d-2) を製造することができる。なお、
上記のピリジン誘導体(1-d')は、ピリジン誘導体(1-h
-1) に代えてR 9 の少なくとも一つがオキソ基であるピ
リジン誘導体(1-h')を用いる以外は、上記反応工程式(I
V-b)に記載の方法に従い同様に反応させることにより、
製造することができる。
【0107】次に、上記のピリジン誘導体(1-e) の製
造方法について、下記反応工程式(IV-c)を用いて説明す
る。 反応工程式(IV-c):
【0108】
【化27】
【0109】(式中、R1 、R2 、R3 、R8 、Vおよ
びmは前記と同じである。R8fは低級アルコキシ基を示
す。) この反応は、前記ピリジン誘導体(1-h-1) と、オルトギ
酸低級アルキルエステルとを適当な溶媒中、酸存在下で
反応させることにより、低級アルコキシ基を有するピリ
ジン誘導体(1-e-1) を得るものである。その際、無水硫
酸マグネシウムや4A モレキュラーシーブなどを添加
すると、反応系から水が除かれやすく、脱水反応が促進
する。
【0110】上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさな
いものであればよく、例えばテトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類、
メタノール、エタノール等の低級アルコール類、塩化メ
チレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素、ニトロメタンなどが
あげられる。酸としては、三フッ化ホウ素、三塩化ホウ
素、塩化第二スズ、四塩化チタン、三フッ化ホウ素−エ
チルエーテル錯体、塩化亜鉛等のルイス酸、p−トルエ
ンスルホン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メ
タンスルホン酸、酢酸、(±)−10−カンファースル
ホン酸などがあげられる。
【0111】オルトギ酸低級アルキルエステルとして
は、例えばオルトギ酸メチルエステル、オルトギ酸エチ
ルエステル、オルトギ酸ブチルエステル、オルトギ酸ヘ
キシルエステル等の、アルキル部分の炭素数が1〜6の
オルトギ酸アルキルエステルがあげられる。具体的に説
明すると、上記ピリジン誘導体(1-e-1) においてR8f
エトキシ基であるピリジン誘導体(1-e-11)を得る場合に
は、上記オルトギ酸低級アルキルエステルとしてオルト
ギ酸エチルエステルを使用すればよい。
【0112】ピリジン誘導体(1-h-1) に対するオルトギ
酸低級アルキルエステルの使用割合は、通常1〜100
倍モル量、好ましくは5〜20倍モル量である。また、
ピリジン誘導体(1-h-1) に対する酸の使用割合は、通常
0.01〜2倍モル量、好ましくは0.1〜1.5倍モ
ル量である。反応は、通常−78〜150℃にて行わ
れ、1分〜24時間程度で終了する。また上記ピリジン
誘導体(1-h-1) に代えて、ピリジン誘導体(1-h-2) を用
いる以外は反応工程式(IV-c)に記載の方法に従い同様に
反応させることにより、上記のピリジン誘導体(1-e)
においてYが基:=CH(CH2 m-1 −であるピリジ
ン誘導体(1-e-2) を製造することができる。
【0113】さらに、上記のピリジン誘導体(1-e')
は、ピリジン誘導体(1-h-1) に代えてR9 の少なくとも
一つがオキソ基であるピリジン誘導体(1-h')を用いる以
外は、上記反応工程式(IV-c)に記載の方法に従い同様に
反応させることにより、製造することができる。 反応工程式(V) :
【0114】
【化28】
【0115】(式中、AおよびVは前記と同じであ
る。) この反応は、モノハロゲノニトロピリジン誘導体(7) を
化合物(8) と反応させることにより、3−ニトロピリジ
ン誘導体(9) を得、ついでこの3−ニトロピリジン誘導
体(9) を、適当な溶媒中にて接触還元法あるいは酸の存
在下で亜鉛、鉄、スズなどの触媒によって還元すること
により、反応工程式(I-a) または反応工程式(I-b) の出
発原料である前記化合物(3) を得るものである。
【0116】モノハロゲノニトロピリジン誘導体(7) と
化合物(8) とから3−ニトロピリジン誘導体(9) を得る
反応は、無溶媒または適当な溶媒中で行われる。その
際、化合物(8) の求核性を高めるために、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウムなどを添加してもよい。また3−ニ
トロピリジン誘導体(9) を得る反応は、モノハロゲノニ
トロピリジン誘導体(7) と化合物(8) のアルカリ金属塩
(ナトリウム塩やカリウム塩など)とを用いて、無溶媒
または適当な溶媒中で行ってもよい。
【0117】上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさな
いものであればよく、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノール等の低級アルコール類、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなど
があげられる。モノハロゲノニトロピリジン誘導体(7)
に対する化合物(8) の使用割合は、通常1倍モル量、好
ましくは1〜5倍モル量であるのが適当である。
【0118】反応は、通常0〜150℃、好ましくは2
0〜80℃で行われ、1〜30時間程度で終了する。3
−ニトロピリジン誘導体(9) から化合物(3) を得る反応
は、無溶媒または適当な溶媒中で行われる。上記溶媒と
しては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例
えばメタノール、エタノール、イソプロパノール等の低
級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、ジメトキシメタン、ジ
メトキシエタン、水などがあげられる。
【0119】3−ニトロピリジン誘導体(9) に対する還
元剤の使用割合は、通常0.05〜5倍モル量、好まし
くは0.2〜3倍モル量であるのが適当である。反応
は、通常−10〜150℃、好ましくは0〜50℃で行
われ30分〜30時間程度で終了する。なお、上記3−
アミノピリジン誘導体(3) における、前記A中の基A1
におけるR4 またはR5 が2−低級アルキル−1,3−
ジオキソラン基であるアミノピリジン誘導体(3-b) は、
下記反応工程式(VI)によって合成される。反応工程式(V
I):
【0120】
【化29】
【0121】(式中、R11は低級アルキル基を示す。) すなわち、酸存在下、ニトロ化合物(9-a) を適当な溶媒
中にてエチレングリコールと反応させることにより、環
状アセタール(ジオキソラン)化合物(9-b) を得、つい
でこの化合物(9-b) を、上記反応工程式(III-a) と同様
にして還元することにより、前記アミノピリジン誘導体
(3-b) を得るものである。上記溶媒としては、反応に影
響を及ぼさないものであればよく、例えばメタノール、
エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水
素、ジメトキシエタンなどがあげられる。
【0122】酸としては、p−トルエンスルホン酸、ト
リクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、
酢酸、(±)−10−カンファースルホン酸などがあげ
られ、中でも、(±)−10−カンファースルホン酸を
使用するのが好適である。ニトロ化合物(9-a) に対する
エチレングリコールの使用割合は、通常1倍モル量、好
ましくは1〜5倍モル量であるのが適当である。ニトロ
化合物(9-a) に対する酸の使用割合は、通常0.01〜
0.1倍モル量、好ましくは0.01〜0.05倍モル
量であるのが適当である。
【0123】反応は、通常−10〜150℃、好ましく
は室温〜100℃で行われ、1〜30時間程度で終了す
る。本発明において、前記A中の基A1 におけるR4
たはR5 が2−低級アルキル−1,3−ジオキソラン基
である本発明のピリジン誘導体(1) は、上記反応工程式
(VI)で得られたアミノピリジン誘導体(3-b) を出発原料
として用いてよいし、あるいは前記A中の基A1 におけ
るR4 またはR5 が低級アルカノイル基(但し、ホルミ
ル基は除く)であるピリジン誘導体(1) を合成した後、
上記反応工程式(VI)に記載の方法に従い、当該オキソ基
を環状アセタールへ変換して製造してもよい。
【0124】なお、前記A中の基A2 におけるR8 また
は基A3 におけるR9 が、基:
【0125】
【化30】
【0126】(式中、kは前記と同じである。)である
ピリジン誘導体(1) についても、前述の基A1 における
4 またはR5 の場合と同様にして製造することができ
る。また、上記3−アミノピリジン誘導体(3) におい
て、下記の(i) 〜(ii)に示す3−アミノピリジン誘導体
(3-d) 〜(3-d')は、基A2 におけるYが基:−(C
2 m −であって、かつR8 の少なくとも一つがオキ
ソ基である3−ニトロピリジン誘導体(9-c) 、または基
3 におけるZが−(CH2 n −であって、かつR9
の少なくとも一つがオキソ基である3−ニトロピリジン
誘導体(9-c')を出発原料として用いて製造してもよい。 (i) 前記A中の基A2 におけるYが基:=CH(CH
2 m-1 −、または基:−(CH2 m-1 CH=であっ
て、かつ、R8 が低級アルカノイルオキシ基である3−
アミノピリジン誘導体(3-d) 。
【0127】(ii) 前記A中の基A3 におけるZが基:
=CH(CH2 n-1 −、または基:−(CH2 n-1
CH=であって、かつ、R9 が低級アルカノイルオキシ
基である3−アミノピリジン誘導体(3-d') ここで、上記(i) の基A2 におけるYが基:−(C
2 m-1 CH=である3−アミノピリジン誘導体(3-d
-1) の製造方法を例にあげて説明する。 反応工程式(VII-a) :
【0128】
【化31】
【0129】(式中、R8 、mおよびR8eは前記と同じ
である。) すなわち、上記反応工程式(VII-a) に示すように、上記
3−アミノピリジン誘導体(3-d-1) は、上記3−ニトロ
ピリジン誘導体(9-c-1) をアシル化剤と反応させること
により、一般式(9-d-1) で表される3−ニトロピリジン
誘導体を得、ついでこの化合物(9-d-1) を接触還元法に
よって還元することにより、得られる。3−アミノピリ
ジン誘導体(9-c-1) から化合物(9-d-1) を得る反応は、
無溶媒または適当な溶媒中、酸または塩基存在下で行わ
れる。
【0130】上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさな
いものであればよく、例えばテトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類、
塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジメチルホル
ムアミド、酢酸などがあげられる。アシル化剤として
は、R8eの低級アルカノイル部分に対応する、酸無水
物、酸ハロゲン化物、イソプロペニルエステル等のエス
テル類などを使用すればよい。具体的に説明すると、R
8eがアセチルオキシ基である化合物(3-d-11)を得る場合
には、R8eの低級アルカノイル部分がアセチルなので、
上記アシル化剤(この場合、アセチル化剤)としては、
例えば無水酢酸、塩化アセチル、酢酸イソプロペニルな
どを使用すればよい。
【0131】上記酸としては、例えば三フッ化ホウ素、
三塩化ホウ素、塩化第二スズ、四塩化チタン、三フッ化
ホウ素−エチルエーテル錯体、塩化亜鉛等のルイス酸、
塩化水素、臭化水素、フッ化水素、ヨウ化水素等のハロ
ゲン化水素、塩酸、臭化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸
等の無機酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、p−
トルエンスルホン酸等の有機酸、さらに陽イオン交換樹
脂などがあげられる。また塩基としては、例えばトリエ
チルアミン等のトリアルキルアミン、ピリジン、ジメチ
ルアミノピリジン、リチウムジイソプロピルアミド(L
DA)、水素化カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウ
ムメトキシド、酢酸カリウム、酢酸ナトリウムや、陰イ
オン交換樹脂などがあげられる。
【0132】3−ニトロピリジン誘導体(9-c-1) に対す
るアシル化剤の使用割合は、通常1〜100倍モル量、
好ましくは2〜5倍モル量である。また、3−ニトロピ
リジン誘導体(9-c-1) に対する酸または塩基の使用割合
は、通常0.01〜10倍モル量、好ましくは0.02
〜0.1倍モル量である。反応は、通常−78〜150
℃の条件下で1分〜3日間、好ましくは15分〜24時
間程度で行えばよい。
【0133】化合物(9-d-1) から化合物(3-d-1) を得る
反応は、適当な溶媒中で行われる。上記溶媒としては、
反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えばテト
ラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル
類、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、水などがあ
げられる。上記還元に使用する還元剤としては、例えば
二酸化白金、パラジウム−炭素(Pd−C)、ラネーニ
ッケルなどがあげられ、とりわけ二酸化白金は、選択的
な還元に優れている。
【0134】3−ニトロピリジン誘導体(9-d-1) に対す
る還元剤の使用割合は、通常0.01〜5倍モル量、好
ましくは0.02〜0.1倍モル量である。反応は、通
常−10〜150℃、好ましくは0〜50℃にて行わ
れ、10分〜30時間程度で終了する。また、3−ニト
ロピリジン誘導体(9-c-1) に代えて、一般式(9-c-2) :
【0135】
【化32】
【0136】(式中、R8 およびmは前記と同じであ
る。)で表される3−ニトロピリジン誘導体を用いる以
外は反応工程式(VII-a) に従い同様にして反応させるこ
とにより、上記(i) の3−アミノピリジン誘導体(3-d)
においてYが基:=CH(CH2 m-1 −であるピリジ
ン誘導体(3-d-2) を製造することができる。また、3−
ニトロピリジン誘導体(9-c-1) に代えて、3−ニトロピ
リジン誘導体(9-c')を用いる以外は反応工程式(VII-a)
に従い同様にして反応させることにより、上記(ii)の3
−アミノピリジン誘導体(3-d')を製造することができ
る。
【0137】また、上記3−アミノピリジン誘導体(3)
において、下記の(iii) 〜(iv)に示す3−アミノピリジ
ン誘導体(3-e) 〜(3-e')は、上記反応工程式(VII-a) で
得られる化合物(3-d-11)等の、R8 の少なくとも一つが
アセチルオキシ基である3−アミノピリジン誘導体また
は、R9 の少なくとも一つがアセチルオキシ基である3
−アミノピリジン誘導体(3-d'-11) 〜(3-d'-21) を出発
原料として用いて製造してもよい。 (iii) 前記A中の基A2 におけるYが基:=CH(C
2 m-1 −、または基:−(CH2 m-1 CH=であ
って、かつ、R8 の少なくとも一つがアロイルオキシ基
である3−アミノピリジン誘導体(3-e) 。
【0138】(iv) 前記A中の基A3 におけるZが基:
=CH(CH2 n-1 −、または基:−(CH2 n-1
CH=であって、かつ、R9 の少なくとも一つがアロイ
ルオキシ基である3−アミノピリジン誘導体(3-e') ここで、上記(iii) の基A2 におけるYが基:−(CH
2 m-1 CH=である3−アミノピリジン誘導体(3-e-
1) の製造方法を、下記反応工程式(VII-b) を用いて説
明する。 反応工程式(VII-b) :
【0139】
【化33】
【0140】(式中、R8 およびmは前記と同じであ
る。R8gはアロイルオキシ基を示す。) この反応は、反応工程式(VII-a) で得られる化合物(9-d
-11)と、酸ハロゲン化剤とを無溶媒または適当な溶媒
中、酸存在下で反応させることにより、一般式(9-f-1)
で表される化合物を得、ついでこの化合物(9-f-1) を上
記反応工程式(VII-a) と同様に接触還元法によって還元
することにより、上記3−アミノピリジン誘導体(3-e-
1) を得るものである。
【0141】上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさな
いものであればよく、例えばテトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類、
四塩化炭素、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン
化炭化水素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素な
どがあげられる。酸ハロゲン化物としては、R8gのアロ
イル部分に対応する酸ハロゲン化物を使用すればよい。
例えばアロイルオキシ基のアロイル部分がベンゾイルで
ある化合物(3-e-11)を得る場合には、塩化ベンゾイル、
臭化ベンゾイル、ヨウ化ベンゾイル、フッ化ベンゾイル
などのハロゲン化ベンゾイルを使用すればよい。
【0142】上記酸としては、例えば三フッ化ホウ素、
三塩化ホウ素、塩化第二スズ、四塩化チタン、三フッ化
ホウ素−エチルエーテル錯体、塩化亜鉛等のルイス酸、
塩化水素、臭化水素、フッ化水素、ヨウ化水素等のハロ
ゲン化水素、塩酸、臭化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸
等の無機酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、p−
トルエンスルホン酸等の有機酸、さらに陽イオン交換樹
脂などがあげられる。3−ニトロピリジン誘導体(9-d-1
1)に対する酸ハロゲン化物の使用割合は、通常1〜10
0倍モル量、好ましくは5〜10倍モル量である。ま
た、3−ニトロピリジン誘導体(9-d-11)に対する酸また
は塩基の使用割合は、通常0.01〜10倍モル量、好
ましくは0.02〜0.1倍モル量である。
【0143】反応は、通常−78〜150℃の条件下で
1分〜3日間、好ましくは15分〜24時間程度で行え
ばよい。また上記ピリジン誘導体(9-d-11)に代えて、一
般式(9-d-21) :
【0144】
【化34】
【0145】(式中、R8 およびmは前記と同じであ
る。)で表されるピリジン誘導体を用いる以外は、反応
工程式(VII-b) に記載の方法に従い同様に反応させるこ
とにより、上記(iii) の3−アミノピリジン誘導体(3-
e) においてYが基:=CH(CH2 m-1 −であるピ
リジン誘導体(3-e-2) を製造することができる。なお、
上記ピリジン誘導体(9-d-11)に代えて、Zが基:=CH
(CH2 n-1−、または基:−(CH2 n-1 CH=
であって、かつR9 の少なくとも一つがアセチルオキシ
基であるピリジン誘導体(9-d'-11) または(9-d'-21) を
用いる以外は、上記反応工程式(VII-b) に記載の方法に
従い同様に反応させることにより、上記(iv)の3−アミ
ノピリジン誘導体(3-e')を製造することができる。反応
工程式(VIII):
【0146】
【化35】
【0147】(式中、A、XおよびR11は前記と同じで
ある。) この反応は、モノハロゲノピリジンカルボン酸エステル
(10)を化合物(8) と反応させることにより、ピリジンカ
ルボン酸エステル誘導体(11)を得、ついでこの化合物(1
1)中のカルボキシル基の保護基を加水分解して、反応工
程式(II)の出発原料である前記カルボン酸(5) を得るも
のである。モノハロゲノピリジンカルボン酸エステル(1
0)からピリジンカルボン酸エステル誘導体(11)を得るに
は、上記反応工程式(V)と同様にして反応を行えばよ
い。
【0148】モノハロゲノピリジンカルボン酸エステル
(10)に対する化合物(8) の使用割合は、通常1倍モル
量、好ましくは1〜5倍モル量であるのが適当である。
反応は、通常0〜150℃、好ましくは20〜80℃で
行われ、1〜30時間程度で終了する。ピリジンカルボ
ン酸エステル誘導体(11)の加水分解は、塩基性化合物存
在下、適当な溶媒中にて行われる。
【0149】上記塩基性化合物としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアル
カリ金属炭酸水素塩等の無機塩基、トリエチルアミン、
トリブチルアミン等のトリアルキルアミン、ピリジン、
ピコリン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オク
タンなどの有機塩基があげられる。
【0150】上記溶媒としては、反応に影響を及ぼさな
いものであればよく、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノール等の低級アルコール類、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類、水、またはこれらの混合溶媒などがあげられる。こ
の加水分解反応は、通常−10〜200℃、好ましくは
30〜60℃で行われ、30分〜24時間程度で終了す
る。 反応工程式(IX):
【0151】
【化36】
【0152】(式中、R1、R2、R3およびAは前記と
同意義である。) この反応により、一般式(1)においてVが−NH−C
(=O)−NH−であるピリジン誘導体(13)が得ら
れる。この反応は、イソシアナート化合物(12)と3
−アミノピリミジン誘導体(3)とを無溶媒または不活
性溶媒中で行われ、系中にアミン類を添加してもよい。
溶媒としては、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼン、アセトン、テトラヒドロフラン等が
挙げられる。アミン類としては、トリエチルアミン、ト
リイソプロピルアミン、ピリジン等の第3級アミン類が
挙げられる。イソシアナート化合物(12)に対するア
ミン類の使用割合は通常1〜5倍モル量、好ましくは1
〜2倍モル量である。イソシアナート化合物(12)に
対する3−アミノピリミジン誘導体(3)の使用割合は
通常1〜10倍モル量、好ましくは1〜3倍モル量であ
る。反応は、通常−10〜150℃で行われ、10分〜
24時間程度で終了する。 反応工程式(X):
【0153】
【化37】
【0154】この反応により、エノールエステル誘導体
(14)を適当な溶媒中でアルカリを用いてケン化する
ことにより化合物(15)を得る。アルカリとしては、
例えばアルカリ金属の水酸化物あるいは塩、アルカリ土
類金属の水酸化物あるいは塩、またはアミン類が挙げら
れる。溶媒はプロトン溶媒を用いることができ、その例
としては水や、メタノール、エタノールなどのアルコー
ル類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、アセトニトリルおよびジメチルホルムアミドあるい
はこれらの混合溶媒などが挙げられる。アルカリの使用
量は、化合物(14)1モルに対し、通常1〜10モル
であり、好ましくは1〜3モルである。反応は、通常−
10〜150℃で行われ、約30分〜24時間で終了す
る。 反応工程式(XI):
【0155】
【化38】
【0156】この反応は、一般式(1)においてVが−
CH=CH−であるピリジン誘導体(18)が得る反応
である。この反応により、化合物(16)から発生させ
たリンイリドとアルデヒド化合物(17)との縮合(W
ittig反応)によりピリジン化合物(18)が得ら
れる。ホスホニウム塩(16)からのリンイリドの発生
は無水条件下、適当な塩基−溶媒の組み合わせにより行
われる。塩基−溶媒の組み合わせとしては、ナトリウム
エトキシド−エタノール、N,N−ジメチルホルムアミ
ド;ナトリウムメトキシド−メタノール−エーテル、
N,N−ジメチルホルムアミド;カリウムt−ブトキシ
ド−テトロヒドロフラン、ジクロロメタン;n−ブチル
リチウム−エーテル、フエニルリチウム−エーテルなど
が挙げられる。塩基の使用量は、ホスホニウム塩(1
6)1モルに対し、通常1〜10モル、好ましくは1〜
2モルである。この反応は、通常−10〜150℃で行
われ、30分〜24時間で終了する。リンイリドとアル
デヒド化合物(17)との反応は、先に挙げた溶媒中で
行われ、(17)に対する(16)の使用割合は通常1
〜10倍モル量、好ましくは1〜3倍モル量である。反
応は、通常−10〜150℃で行われ、30分〜24時
間で終了する。
【0157】本発明におけるピリジン誘導体(1) は、医
薬的に許容される塩を包含する。かかる塩としては、例
えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩
などの無機酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンス
ルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、マレイン
酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩、乳酸塩などの有機酸塩
などがあげられる。次に、ピリジン誘導体(1) またはそ
の医薬的に許容される塩を有効成分として含有する医療
製剤について説明する。
【0158】上記医療製剤は、ピリジン誘導体(1) を通
常の医療製剤の形態に製剤したものであって、通常使用
される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面
活性剤、滑沢剤などの希釈剤あるいは賦形剤を用いて調
製される。この医療製剤としては、治療目的に応じて種
々の形態のなかから選択でき、その代表的なものとして
錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプ
セル剤、座剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)などがあげら
れる。
【0159】錠剤の形態に成形する際、担体としては従
来公知のものを広く使用でき、例えば乳糖、白糖、塩化
ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウ
ム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸などの賦形剤、
水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖
液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセル
ロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウ
ム、ポリビニルピロリドンなどの結合剤、乾燥デンプ
ン、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖など
の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加
油などの崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリ
ル硫酸ナトリウムなどの吸収促進剤、グリセリン、デン
プンなどの保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベント
ナイト、コロイド状ケイ酸などの吸着剤、精製タルク、
ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコールな
どの滑沢剤などが使用できる。さらに錠剤は、必要に応
じて通常の錠皮を施した錠剤、たとえば糖衣剤、ゼラチ
ン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは
二重錠、多層錠とすることができる。
【0160】丸剤の形態に成形する際、担体としては従
来公知のものを広く使用でき、例えばブドウ糖、乳糖、
デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルクな
どの賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチ
ン、エタノールなどの結合剤、ラミナラン、寒天などの
崩壊剤などが使用できる。座剤の形態に成形する際、担
体としては従来公知のものを広く使用でき、例えばポリ
エチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級
アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライ
ドなどが使用できる。
【0161】注射剤として調製される場合は、液剤、乳
剤および懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが
好ましい。これらの液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成
形する際、希釈剤としては従来より広く用いられている
ものを使用することができ、例えば水、エタノール、プ
ロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオ
キシエチレンソルベタン脂肪酸エステル類などが使用で
きる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するのに十
分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤
中に含有させてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝
剤、無痛化剤などを、さらに必要に応じて着色剤、保存
剤、香料、風味剤、甘味剤などや他の医薬品を含有させ
てもよい。
【0162】医療製剤中に含有されるピリジン誘導体
(1) またはその塩の量は、特に限定されず広範囲に選択
することができるが、通常、全組成物中に1〜70重量
%とするのが好ましい。本発明に係る医療製剤の投与方
法としては特に制限はなく、各種製剤形態、患者の年
齢、性別、疾患の状態、その他の条件に応じた方法で投
与される。例えば、錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、
顆粒剤およびカプセル剤の場合には経口投与される。
【0163】また、注射剤の場合には、単独であるいは
ブドウ糖、アミノ酸などの通常の補液と混合して静脈内
に投与したり、さらには必要に応じて単独で筋肉内、皮
内、皮下もしくは腹腔内に投与することができる。座剤
の場合には、直腸内に投与される。上記医療製剤の投与
量は用法、患者の年齢、性別、疾患の程度、その他の条
件に応じて適宜選択すればよく、通常、1日あたり体重
1kgに対して0.01〜100mg、好ましくは0.
1〜50mgを1〜数回に分けて投与される。
【0164】もちろん、前記のように投与量は種々の条
件で変動するので、上記範囲より少ない投与量で充分な
場合もあるし、また上記範囲を超えた投与量が必要な場
合もある。
【0165】
【実施例】以下、参考例、実施例、製剤例および試験例
を挙げて本発明を詳細に説明する。 参考例1 4−[(5−ニトロ−2−ピリジニル) オキシ] −1−イ
ンダノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノン1.0g、2−クロル
−5−ニトロピリジン1.07gおよび無水炭酸カリウ
ム5gを、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)1
0mlに溶かし、室温で17時間攪拌した。反応終了
後、反応液に50mlの水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機(酢酸エチル)層を水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた残渣を
酢酸エチルを用いて再結晶することにより、標記化合物
を得た(1.36g,淡黄色粉末)。 融点:130〜132℃ 参考例2 6−[ (5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ] −1−
インダノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて6−ヒドロキ
シ−1−インダノンを同モル量使用した以外は参考例1
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0166】1H−NMR(CDCl3 )δppm:
2.76〜2.80(m,2H)、3.17〜3.21
(m,2H)、7.11(d,1H)、7.39(d
d,1H)、7.53〜7.58(m,2H)、8.4
8〜8.53(m,1H)、9.01(d,1H). 参考例3 2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル(5−ニ
トロ−2−ピリジニル)エーテルの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて5−インダノ
ールを同モル量使用した以外は参考例1と同様にして反
応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δ:2.1(m,2H)、
2.9(m,4H)、6.8〜9.0(m,6H). 参考例4 5−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−3,
4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて5−ヒドロキ
シ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノンを同
モル量使用した以外は参考例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.05〜2.
15(m,2H),2.65〜2.69(m,2H),
2.74〜2.79(m,2H),7.12(d,1
H),7.30(dd,,1H),7.42(t,1
H),8.04(d,1H),8.52(dd,1
H),9.01(d,1H). 参考例5 3−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ〔a〕シクロ
ヘプテン−5−オンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて3−ヒドロキ
シ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ
(a)シクロヘプテン−5−オンを同モル量使用した以
外は参考例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.85〜1.
95(m,4H),2.76〜2.80(m,2H),
2.96〜3.01(m,2H),7.06(d,1
H),7.23(dd,1H),7.31(d,1
H),7.54(d,1H),8.49(dd,1
H),9.03(d,1H). 参考例6 1−{3−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−エタノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて1−(3−ヒ
ドロキシフェニル)−1−エタノンを同モル量使用した
以外は参考例1と同様にして反応を行い、標記化合物を
得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.63(s,
3H),7.11(d,1H),7.36〜7.41
(m,1H),7.57(t,1H),7.76(m,
1H),7.87〜7.90(m,1H),8.52
(dd,1H),9.02(d,1H). 参考例7 1−{2−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−エタノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて1−(2−ヒ
ドロキシフェニル)−1−エタノンを同モル量使用した
以外は参考例1と同様にして反応を行い、標記化合物を
得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.6(s,3
H),7.0〜9.0(m,7H). 参考例8 1−{4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−エタノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−エタノンを同モル量使用した
以外は参考例1と同様にして反応を行い、標記化合物を
得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.6(s,3
H),7.1〜9.0(m,7H) 参考例9 {4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕フェ
ニル}(フェニル)メタノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて(4−ヒドロ
キシフェニル)(フェニル)メタノンを同モル量使用し
た以外は参考例1と同様にして反応を行い、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:7.14(d,
1H),7.29(d,2H),7.48〜7.65
(m,3H),7.82〜7.92(m,2H),7.
94(d,2H),8.54(dd,1H),9.07
(d,1H). 参考例10 1−{2−メチル−4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニ
ル)オキシ〕フェニル}−1−エタノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて1−(4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)−1−エタノンを同モ
ル量使用した以外は参考例1と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.58(s,
3H),2.61(s,3H),7.05〜7.11
(m,3H),7.83(d,1H),8.49〜8.
54(m,1H),9.05(d,1H). 参考例11 1−{4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−プロパノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−プロパノンを同モル量使用し
た以外は参考例1と同様にして反応を行い、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.25(t,
3H),3.02(q,2H),7.10〜7.13
(m,1H),7.23〜7.29(m,2H),8.
06〜8.11(m,2H),8.50〜8.55
(m,1H),9.03〜9.04(m,1H). 参考例12 2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル(5−ニ
トロ−2−ピリジニル)エーテルの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて4−インダノ
ールを同モル量使用した以外は参考例1と同様にして反
応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.02〜2.
13(m,2H),2.67〜2.73(m,2H),
3.00(t,2H),6.90〜6.94(m,1
H),7.01(d,1H),7.17−7.26
(m,2H),8.44〜8.48(m,1H),9.
03〜9.04(m,1H). 参考例13 2,3−ジヒドロ−7−メチル−1H−インデン−4−
イル(5−ニトロ−2−ピリジニル)エーテルの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて7−メチル−
4−インダノールを同モル量使用した以外は参考例1と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.28(s,
3H),2.02〜2.13(m,2H),2.74
(t,2H),2.90(t,2H),6,84(d,
1H),6.99〜7.06(m,2H),8.43〜
8.48(m,1H),9.04(d,1H). 参考例14 5−ニトロ−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1
−ナフタレニルオキシ)ピリジンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて、5,6,
7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレノールを同モル量
使用した以外は参考例1と同様にして反応を行い、標記
化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.75〜1.
78(m,4H),2.49〜2.54(m,2H),
2.81〜2.85(m,2H),6.89(d,1
H),7.00(d,1H),7.05(d,1H),
7.19(t,1H),8.44〜8.48(m,1
H),9.04(d,1H). 参考例15 2−(2,3−ジメチルフェノキシ)−5−ニトロピリ
ジンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて2,3−ジメ
チルフェノールを同モル量使用した以外は参考例1と同
様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.06(s,
3H),2.34(s,3H),6.90〜6.93
(m,1H),6.98〜7.02(m,1H),7.
11〜7.21(m,2H),8.44〜8.49
(m,1H),9.04(d,1H). 参考例16 5−ニトロ−2−フェノキシピリジンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えてフェノールを
同モル量使用した以外は参考例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:7.00〜7.
05(m,1H),7.13〜7.24(m,2H),
7.26〜7.34(m,1H),7.42〜7.50
(m,2H),8.44〜8.50(m,1H),9.
05(d,1H). 参考例17 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンの製造 参考例1で得られた4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニ
ル)オキシ〕−1−インダノン1gをメタノール25m
lに溶かし、10%パラジウム炭素100mg存在下、
室温で常圧接触還元した。20時間後、触媒を濾去し、
濾液を減圧濃縮して褐色の固体を得た。シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)で精製す
ることにより、微黄色粉末の標題化合物840mgを得
た。 融点119〜123℃ 参考例18 6−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例2で得られた6−[ (5−
ニトロ−2−ピリジニル)オキシ] −1−インダノンを
同モル量使用した以外は参考例17と同様にして反応を
行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.70〜2.
74(m,2H),3.09〜3.13(m,2H),
6.82(d,1H),7.09〜7.13(m,1
H),7.33〜7.37(m,2H),7.44〜
7.48(m,1H),7.69(d,1H). 参考例19 6−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イルオ
キシ)−3−ピリジニルアミンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例3で得られた2,3−ジヒ
ドロ−1H−インデン−5−イル(5−ニトロ−2−ピ
リジニル)エーテルを同モル量使用した以外は参考例1
7と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.0(m,2
H),2.8(m,4H),3.5(brs,2H),
6.8〜9.0(m,6H). 参考例20 5−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−3,
4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例4で得られた5−〔(5−
ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−3,4−ジヒドロ
−1(2H)−ナフタレノンを同モル量使用した以外は
参考例17と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。
【0167】1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.05〜2.
15(m,2H),2.62〜2.67(m,2H),
2,85〜2.90(m,2H),3.53(brs,
2H),6.78(d,1H),7.11(dd,1
H),7.18(dd,1H),7.30(t,1
H),7.66(d,1H),7.88(dd,1
H). 参考例21 3−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ〔a〕シクロ
ヘプテン−5−オンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例5で得られた3−〔(5−
ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−6,7,8,9−
テトラヒドロ−5H−ベンゾ〔a〕シクロヘプテン−5
−オンを同モル量使用した以外は参考例17と同様にし
て反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.81〜1.
88(m,4H),2.69〜2.74(m,2H),
2.87〜2.92(m,2H),6.76(d,1
H),7.06(dd,1H),7.11〜7.19
(m,2H),7.39(d,1H),7.66(d,
1H). 参考例22 1−{3−〔5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕フ
ェニル}−1−エタノンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例6で得られた1−{3−
〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
−1−エタノンを同モル量使用した以外は参考例17と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。 展開溶媒が酢酸エチル:ヘキサン=2:1を展開溶媒と
するシリカゲル薄層クロマトグラフィーにおいて、Rf
値が0.36である黄色の油状物。
【0168】参考例23 1−{2−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−エタノンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例7で得られた1−{2−
〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
−1−エタノンを同モル量使用した以外は参考例17と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.6(s,3
H),3.6(brs,2H),6.8〜7.8(m,
7H). 参考例24 1−{4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−エタノンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例8で得られた1−{4−
〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
−1−エタノンを同モル量使用した以外は参考例17と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.5(s,3
H),3.6(brs,2H),6.8〜7.9(m,
7H). 参考例25 {4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕フェ
ニル}(フェニル)メタノンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例9で得られた{4−〔(5
−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}(フェ
ニル)メタノンを同モル量使用した以外は参考例17と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:3.6(br
s,2H),6.8〜7.8(m,12H). 参考例26 1−{4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕
−2−メチルフェニル}−1−エタノンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例10で得られた1−{2−
メチル−4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキ
シ〕フェニル}−1−エタノンを同モル量使用した以外
は参考例17と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.53(s,
3H),2.55(s,3H),6.82(d,1
H),6.88〜6.92(m,2H),7.09〜
7.13(m,1H),7.30〜7.76(m,2
H). 参考例27 1−{4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−プロパノンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例11で得られた1−{4−
〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
−1−プロパノンを同モル量使用した以外は参考例17
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0169】1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.22(t,
3H),2.97(q,2H),3.63(brs,2
H),6,83(d,1H),7.05〜7.07
(m,2H),7.10〜7.14(m,1H),7.
74〜7.76(m,1H),7.94〜7.99
(m,2H). 参考例28 6−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イルオ
キシ)−3−ピリジニルアミンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例12で得られた2,3−ジ
ヒドロ−1H−インデン−4−イル(5−ニトロ−2−
ピリジニル)エーテルを同モル量使用した以外は参考例
17と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.98〜2.
03(m,2H),2.71〜2.77(m,2H),
2.91〜2.97(m,2H),6.70〜6.73
(m,1H),6.80〜6.83(m,1H),7.
02〜7.09(m,2H),7.10〜7.16
(m,1H),7.69〜7.70(m,1H). 参考例29 6−〔(7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕−3−ピリジニルアミンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例13で得られた2,3−ジ
ヒドロ−7−メチル−1H−インデン−4−イル(5−
ニトロ−2−ピリジニル)エーテルを同モル量使用した
以外は参考例17と同様にして反応を行い、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.97〜2.
08(m,2H),2.22(s,3H),2.74
(t,2H),2.81〜2.87(m,2H),3.
40(brs,2H),6.69(d,2H),6.7
6(d,2H),6.95(d,1H),7.02〜
7.05(m,1H),7.66(d,1H). 参考例30 6−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニ
ルオキシ)−3−ピリジニルアミンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例14で得られた5−ニトロ
−2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレ
ニルオキシ)ピリジンを同モル量使用した以外は参考例
17と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.21〜1.
80(m,4H),2.63〜2.65(m,2H),
2.79(m,2H),6.68(dd,1H),6.
76〜6.79(m,1H),6.89〜6.91
(m,1H),7.03〜7.11(m,2H),7.
69(dd,1H). 参考例31 6−(2,3−ジメチルフェノキシ)−3−ピリジニル
アミンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例15で得られた2−(2,
3−ジメチルフェノキシ)−5−ニトロピリジンを同モ
ル量使用した以外は参考例17と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.12(s,
3H),2.30(s,3H),6.65〜6.69
(m,1H),6.81〜6.84(m,1H),6.
96〜6.99(m,1H),7.03〜7.10
(m,1H),7.68〜7.69(m,1H). 参考例32 6−フェノキシ−3−ピリジニルアミンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例16で得られた5−ニトロ
−2−フェノキシピリジンを同モル量使用した以外は参
考例17と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:6.75〜6.
78(m,1H),7.02〜7.15(m,4H),
7.31〜7.38(m,2H),7.72〜7.73
(m,1H). 参考例33 2−〔4−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−
イル)フェノキシ〕−5−ニトロピリジンの合成 参考例8で得られた1−{4−〔(5−ニトロ−2−ピ
リジニル)オキシ〕フェニル}−1−エタノン380m
gをベンゼン5mlに溶かし、エチレングリコール98
μlと(±)−10−カンファスルホン酸3mgとを加
えた後、加熱還流を行った。3時間後、反応液を酢酸エ
チルで抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水を用い
て洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃
縮した。得られた残渣ををシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
4)にて精製し、標記化合物を得た(280mg)。
【0170】1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.6(s,3
H),3.8(m,2H),4.0(m,2H),7.
0〜9.0(m,7H). 参考例34 2−〔3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−
イル)フェノキシ〕−5−ニトロピリジンの合成 1−{4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−エタノンに代えて、参考例6で得られ
た1−{3−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキ
シ〕フェニル}−1−エタノンを使用した以外は参考例
33と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.7(s,3
H),3.6(m,2H),3.8(m,2H),7.
0(d,1H),7.1(dd,1H),7.3(dd
d,1H),7.4(ddd,1H),7.6(dd,
1H),8.4(dd,1H),9.0(d,1H). 参考例35 6−〔4−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−
イル)フェノキシ〕−3−ピリジニルアミンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例33で得られた2−〔4−
(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェ
ノキシ〕−5−ニトロピリジンを使用した以外は参考例
17と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0171】1H−NMR(CDCl3 )δppm:
1.6(s,3H),3.5(brs,2H),3.8
(m,2H),4.0(m,2H),6.7〜7.7
(m,7H). 参考例36 6−〔3−(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−
イル)フェノキシ〕−3−ピリジニルアミンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例34で得られた2−〔3−
(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェ
ノキシ〕−5−ニトロピリジンを使用した以外は参考例
17と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0172】1H−NMR(CDCl3 )δppm:
1.9(s,3H),3.8(m,2H),4.0
(m,2H),6.8(d,1H),7.0(dd,1
H),7.2(m,2H),7.3(dd,1H),
7.6(dd,1H),7.7(d,1H). 参考例37 1−{4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−エタノールの合成 参考例8で得られた1−{4−〔(5−ニトロ−2−ピ
リジニル)オキシ〕フェニル}−1−エタノン8.14
gを酢酸エチル15mlに溶かし、10%パラジウム炭
素2gを加え、水素分圧下0℃で一晩攪拌した。反応終
了後、反応液をセライトで濾過し、濾液を減圧下で濃縮
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製した。溶出液(酢酸エチル:n−ヘキサン=
2:1)で得られるフラクションから参考例24で合成
した化合物を得、溶出液(酢酸エチル:n−ヘキサン=
3:1)で得られるフラクションから標題化合物を得た
(193mg)。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.50(d,
3H),3.52(brs,2H),4.90(q,1
H),6.77(d,1H),7.02〜7.11
(m,3H),7.33〜7.38(m,2H),7.
72(m,1H). 参考例38 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕ニコチン酸エチルの合成 6−クロルニコチン酸エチル1.86gと4−ヒドロキ
シ−1−インダノン1.48gとをDMF15mlに溶
かし、得られた溶液に炭酸カリウム0.97gを加え、
120℃で攪拌した。1時間後、反応液に酢酸エチルと
水とを加えて有機層と水層とに分配し、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下
で濃縮した。残留する油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)で精
製し、油状物の標記化合物を得た(2.52g)。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.4(t,3
H),2.7(m,2H),2.9(m,2H),4.
4(dd,2H),7.0〜8.8(m,6H). 参考例39 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−5−イル)オキシ〕ニコチン酸エチルの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて5−ヒドロキ
シ−1−インダノンを同モル量使用した以外は参考例3
8と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.39(t,
3H),2.73(t,2H),3.16(t,2
H),4.39(q,2H),7.04〜8.83
(m,6H). 参考例40 6 −〔(5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−
1−ナフタレニル)オキシ〕ニコチン酸エチルの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて5−ヒドロキ
シ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノンを同
モル量使用した以外は参考例38と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.4(t,3
H),2.1(m,2H),2.6(m,2H),2.
7(m,2H),4.4(dd,2H),7.0〜8.
8(m,6H). 参考例41 6−(4−アセチルフェノキシ)ニコチン酸エチルの合
成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−エタノンを同モル量使用した
以外は参考例38と同様にして反応を行い、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.4(t,3
H),2.6(s,3H),4.4(dd,2H),
7.0〜8.8(m,6H). 参考例42 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕ニコチン酸の合成 参考例38で得られた6−〔(1−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕ニコチン
酸エチル1.49gをテトラヒドロフラン10mlとエ
タノール10mlとの混合溶媒に溶かし、得られた溶液
に1規定の水酸化ナトリウム水溶液15mlを加え、室
温で攪拌した。30分後、反応液を減圧下で濃縮し、得
られた残渣に水を加えた後、1規定の塩酸で中和した。
析出した結晶を濾過し、水で洗浄した後、減圧下、40
℃で一晩乾燥して淡黄色結晶の標記化合物1.27gを
得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.6
(m,2H),2.8(m,2H),7.2〜8.6
(m,6H),13.2(brs,1H). 参考例43 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−5−イル)オキシ〕ニコチン酸の合成 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕ニコチン酸エチルに代えて、参
考例39で得られた6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒ
ドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ〕ニコチン酸
エチルを同モル量使用した以外は参考例42と同様にし
て反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.67
(t,2H),3.11(t,2H),7.20〜7.
25(m,2H),7.39(s,1H),7.70
(d,1H),8.31〜8.36(m,1H),8.
69〜8.70(m,1H),13.2(brs,1
H). 参考例44 6−〔(5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−
1−ナフタレニル)オキシ〕ニコチン酸の合成 6−〔(1オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン
−4−イル)オキシ〕ニコチン酸エチルに代えて、参考
例40で得られた6−〔(5−オキソ−5,6,7,8
−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ〕ニコチン
酸エチルを同モル量使用した以外は参考例42と同様に
して反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.0
(m,2H),2.6(m,4H),7.2〜8.6
(m,6H). 参考例45 6−(4−アセチルフェノキシ)ニコチン酸の合成 6−〔(1オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン
−4−イル)オキシ〕ニコチン酸エチルに代えて、参考
例41で得られた6−(4−アセチルフェノキシ)ニコ
チン酸エチルを同モル量使用した以外は参考例42と同
様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0173】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m:2.6(s,3H),7.2〜8.7(m,6
H),13.3(brs,1H). 参考例46 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノン エチレンケタールの合成 1−{4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕
フェニル}−1−エタノンに代えて、参考例1で得られ
た4−〔( 5−ニトロ−2−ピリジニル) オキシ〕−1
−インダノンを使用した以外は参考例33と同様にして
反応を行い、標記化合物を得た。
【0174】1H−NMR(CDCl3 )δppm:
2.29(t,2H,J=6.93Hz),2.73
(t,2H,J=6.93Hz),4.09〜4.22
(m,4H),7.02(d,1H,J=9.24H
z),7.10〜7.13(m,1H),7.32〜
7.37(m,2H),8.45〜8.49(m,1
H),9.03(d,1H,J=2.31Hz). 参考例47 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノン エチレンケタールの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例46で得られた4−〔( 5
−ニトロ−2−ピリジニル) オキシ〕−1−インダノン
エチレン ケタールを使用した以外は参考例17と同様
にして反応を行い、標記化合物を油状物として得た。
【0175】MS m/e=284(M+ ) for C
16162 3 参考例48 3−アセチルオキシ−7−〔(5−ニトロ−2−ピリジ
ニル)オキシ〕−1H−インデンの合成 4−〔(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノン5.00gに酢酸イソプロペニル10mlお
よびp−トルエンスルホン酸70mgを加え、80℃で
攪拌した。7.5時間後、反応液を減圧下で濃縮し、得
られた残渣に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽和食塩
水の順で洗浄した。酢酸エチル抽出液を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた残渣を
熱時イソプロピルエーテルで洗浄することにより、標記
化合物4.70gを得た。
【0176】1H−NMR(CDCl3 )δppm:
2.35(s,3H),3.26(d,2H,J=2.
31Hz),6.34(t,1H,J=2.31H
z),7.03〜7.09(m,2H),7.28
(d,1H,J=9.24Hz),7.38〜7.44
(m,1H),8.48(dd,1H,J=9.24,
2.97Hz),9.01(d,1H,J=2.97H
z). 参考例49 3−アセチルオキシ−7−〔(5−アミノ−2−ピリジ
ニル)オキシ〕−1H−インデンの合成 参考例48で得られた3−アセチルオキシ−7−〔(5
−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1H−インデン
4.00gのテトラヒドロフラン120ml溶液に、触
媒としての二酸化白金47mgを加え、水素気流下室温
で攪拌した。1時間後、反応液から触媒を濾過し、濾液
を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
で精製することにより、標記化合物1.67gを得た。
【0177】1H−NMR(CDCl3 )δppm:
2.32(s,3H),3.26(d,2H,J=2.
31Hz),3.42(brs,2H),6.28
(t,1H,J=2.31Hz),6.74(d,1
H,J=8.58Hz),6.90(d,1H,J=
7.92Hz),7.02(dd,1H,J=8.5
8,2.97Hz),7.11(d,1H,J=7.2
6Hz),7.26〜7.32(m,1H),7.64
(d,1H,J=2.97Hz). 参考例50 3−ベンゾイルオキシ−7−〔(5−ニトロ−2−ピリ
ジニル)オキシ〕−1H−インデンの合成 参考例48で得られた3−アセチルオキシ−7−〔(5
−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ〕−1H−インデン
500mgに塩化ベンゾイル5mlおよびp−トルエン
スルホン酸15mgを加え、100℃で攪拌した。1.
5時間後、反応液に酢酸エチルを加え、飽和重曹水、飽
和食塩水の順で洗浄した。酢酸エチル抽出液を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;
ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製することによ
り、白色粉末の標記化合物130mgを得た。
【0178】1H−NMR(CDCl3 )δppm:
3.34(d,2H,J=2.31Hz),6.52
(t,1H,J=2.31Hz),7.06〜7.12
(m,2H),7.38〜7.70(m,5H),8.
23〜8.27(m,2H),8.51(dd,1H,
J=8.91,2.64Hz),9.04(d,1H,
J=2.64Hz). 参考例51 7−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−3−
ベンゾイルオキシ−1H−インデンの合成 3−アセチルオキシ−7−〔(5−ニトロ−2−ピリジ
ニル)オキシ〕−1H−インデンに代えて、参考例50
で得られた3−ベンゾイルオキシ−7−〔(5−ニトロ
−2−ピリジニル)オキシ〕−1H−インデンを同モル
量使用した以外は参考例49と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。
【0179】1H−NMR(CDCl3 )δppm:
3.34(d,2H,J=2.31Hz),6.46
(t,1H,J=2.31Hz),6.77(d,1
H,J=8.57Hz),6.93〜6.96(m,1
H),7.04〜7.09(m,1H),7.22〜
7.32(m,2H),7.49〜7.69(m,4
H),8.22〜8.25(m,2H). 参考例52 3−イソブチリルオキシ−7−[(5−ニトロ−2−ピ
リジニル)オキシ]−1H−インデンの合成 塩化ベンゾイルに代えて塩化イソブチリルを用いた以外
は参考例50と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.35(d,6
H,J=7Hz),2.81〜2.39(m,1H),
3.26(d,2H,J=2Hz),6.35(t,1
H,J=2Hz),7.03〜7.09(m,2H),
7.25〜7.44(m,2H),8.47〜8.52
(m,1H),9.02(d,1H,J=3Hz). 参考例53 7−[(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ]−3−
ビバロイルオキシ−1H−インデンの合成 塩化ベンゾイルに代えて塩化ピバロイルを用いた以外は
参考例50と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.40(s,9
H),3.26(d,2H,J=2Hz),6.34
(t,1H,J=2 Hz),7.03〜7.08
(m,2H),7.25〜7.27(m,1H),7.
39〜7.44(m,1H),8.49(dd,1H,
J=9 Hz,3 Hz),9.01(d,1H,J=
3 Hz). 参考例54 1−アセトキシ−5−[(5−ニトロ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンの合成 6[(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ]−1−イ
ンダノンに代えて参考例4で得られた5−[(5−ニト
ロ−2−ピリジニル)オキシ]−3,4−ジヒドロ−1
(2H-ナフタレノンを用いて参考例48と同様にして
反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDC13)δppm:2.32(s,3
H),2.40〜2.44(m,2H),2.66〜
2.72(m,2H),5.75(t,1H,J=5H
z),6.98〜7.26(m,4H),8.48(d
d,1H,J=3Hz,9 Hz),9.03(t,1
H,J=1Hz). 参考例55 1−アセトキシ−5−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンの合成 3−アセチルオキシ−7−[(5ーニトロ−2−ピリジ
ニル)オキシ]−1H−インデンに代えて参考例54で
得られた1−アセトキシ−5−[(5−ニトロー2−ピ
リジニル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンを用
いて参考例49と同様にして反応を行い、標記化合物を
得た。1 H−NMR(CDC13)δppm:2.30(s,3
H),2.32〜2.44(m,2H),2.80
(t,2H,J=8Hz),5.71(t,1H,J=
5Hz),6.69(d,1H,J=9Hz),6.8
9〜6.95(m,2H),7.07(dd,1H,J
=9Hz,3Hz),7.15(t,1H,J=8H
z),7.68(d,1H,J=3Hz). 参考例56 6−[(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ]−3,
4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノンの合成 4−ヒドロキシ−1−インダノンに代えて6−ヒドロキ
シ−3,4−ジヒドロ−1(2H)・ナフタレノンを同
モル量使用した以外は参考例1と同様にして反応を行
い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDC13)δppm:2.14〜2.3
2(m,2H),2.66〜2.71(m,2H),
2.98〜3.03(m,2H),7.07〜7.12
(m,3H),8.15(d,1H,J=3Hz),
8.50〜8.54(m,1H),9.05(d,1
H,J=3Hz). 参考例57 1−アセトキシ−6−[(5−ニトロ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンの合成 6−[(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ]−1−
インダノンに代えて参考例56で得られた6−[(5−
ニトロ−2−ピリジニル)オキシ]−3,4−ジヒドロ
−1(2H)・ナフタレノンを用いて参考例48と同様
にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDC13)δppm:2.31(s,3
H),2.45〜2.53(m,2H),2.90
(t,2H,J=8Hz),5.73(t,1H,J=
5Hz),6.95〜6.97(m,2H),7.03
(d,1H,J=9Hz),7.16(d,1H,J=
9Hz),8.47(dd,1H,J=9Hz,3H
z),9.05(d,1H,J=3Hz). 参考例58 1−アセトキシ−6−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンの合成 3−アセチルオキシ−7−[(5−ニトロ−2−ピリジ
ニル)オキシ]−1H−インデンに代えて参考例57で
得られた1−アセトキシ−6−[(5−ニトロ−2−ピ
リジニル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンを用
いて参考例49と同様にして反応を行い、標記化合物を
得た。1 H−NMR(CDC13)δppm:2.28(s,3
H),2.41〜2.47(m,2H),2.83
(t,2H,J=8Hz),5.63(t,1H,J=
5Hz),6.74〜6.85(m,3H),7.04
〜7.10(m,2H),7.72(d,1H,J=3
Hz). 参考例59 4−[(5−シアノ−2ーピリジニル)オキシ]−1−
インダノンの舎成 2−クロロ−5−ニトロピリジンに代えて5−シアノ−
2−クロロピリジンを用いた以外は参考例1と同様にし
て反応を行ない、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDC13)δppm:2.68〜2.7
2(m,2H),2.92〜2.96(m,2H),
7.14(dd,1H,J=1Hz,9Hz),7.3
7(dd,1H,J=1Hz,8Hz),7.45〜
7.51(m,1H),7.70〜7.73(m,1
H),7.98(dd,1H,J=2Hz,9Hz),
8.43(dd,J=1Hz,2Hz). 参考例60 4−[(5−ホルミル−2−ピリジニル)オキシ]‐1
‐インダノンの舎成 参考例59で得られた4−[(5−シアノ−2−ピリジ
ニル)オキシ]‐1‐インダノン4.6gの水4,4m
l、ぎ酸11m1の懸濁溶液に60℃でラネーニッケル
2.6gを加えた。反応溶液を同温下5時間撹幹後、漉
過した。濾液に酢酸エテルを加え、氷冷した。反応溶液
を5N水酸化ナトりウム溶液で中和後、有機層を飽和重
曹水、氷、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、溶媒を留去した。残きをシリカゲルカラム
で精製して(溶出液:ヘキサン/酢酸エテル=5/1)
2.98gの標記化合物を得た。1H−NMR(CDC
3)δppm:2.68-2.72(m,2H),2.
93〜2.98(m,2H),7.16(d,1H,J
=9Hz),7.39〜7-42(m,1H),7.4
6〜7.52(m,1H),7.70〜7.73(m,
1H),8.25(dd,1H,J=2Hz,9H
z),8.59(d,1H,J=2Hz),10.00
(s,1H). 参考例61 エチル 6−〔(5−オキソ−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ〕ニコチネートの合
成 6−ヒドロキシ−1−テトラロン(2.62g)、エチ
ル 6−クロロニコチネート(3.0g)のDMF(3
0ml)溶液に、炭酸カリウム(2.23g)を加え、
120℃で6時間、攪拌した。反応溶液に、酢酸エチル
を加え、水、飽和食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残さを
シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキ
サン=2:7)にて精製し、標記化合物を得た(3.7
9g)。1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.39(t,3
H,J=7Hz),2.17(dt,2H,J=13H
z,6Hz),2.67(t,2H,J=6Hz),
2.98(t,2H,J=6Hz),4.39(9,2
H,J=7Hz),7.05(m,3H),8.12
(d,1H,J=8.5Hz),8.32(dd,1
H,J=8.5Hz,2Hz),8.84(d,1H,
J=2Hz). 参考例62 6−〔(5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−
2−ナフタレニル)オキシ〕ニコチン酸の合成 エチル 6−〔(5−オキソ−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ〕ニコチネート
(3.7g)のメタノール(50ml)溶液に、1N水
酸化ナトリウム(24ml)を加え、室温で1時間、攪
拌した。反応溶液を氷冷し、6N塩酸を加えた後、減圧
下で、メタノールを留去した。得られた残さを濾取し、
水、ジエチルエーテルにて洗浄して標記化合物を得た
(3.34g)。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.17(dt,
2H,J=12,6Hz),2.68(t,2H,J=
6Hz),2.99(t,2H,J=6Hz),7.0
6(m,3H),8.13(d,1H,J=8.5H
z),8.36(dd,1H,J=8.5,2.3H
z),8.89(d,1H,J=2.3Hz). 参考例63 2,2,2−トリクロロエチル 6−[(5−オキソ−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オ
キシ]ニコチネートの合成 6−[(5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−
2−ナフタレニル)オキシ]ニコチン酸(2.0g)の
ジクロロメタン懸濁液にDMF(7滴)、次いで2塩化
オキサリル(740ml)を加え、室温で3時間攪拌し
た。反応溶液を、減圧下で濃縮した後、テトラヒドロフ
ラン(25ml)を加え、2,2,2−トリクロロエタ
ノール(812ml)、ピリジン(1.7ml)を加
え、室温で17時間攪拌した。反応溶液に、酢酸エチル
(50ml)を加え、水、1N塩酸、飽和重曹水、飽和
食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧下で濃縮した。得られた残さをシリカゲルクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて
精製し、標記化合物を得た(950mg)。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.17(dt,
2H,J=12,6Hz),2.67(t,2H,J=
6Hz),2.99(t,2H,J=6Hz),4.9
7(s,2H),7.08(m,3H),8.13
(d,1H,J=8Hz),8.39(dd,1H,J
=8,2.5Hz). 参考例64 2,2,2−トリクロロエチル 6−[(5−アセトキ
シ−7,8−ジヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ニ
コチネートの合成 2,2,2−トリクロロエチル 6−[(5−オキソ−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オ
キシ]ニコチネート(944mg)、酢酸イソプロペニ
ル(5.5ml)、p−トルエンスルホン酸−水和物
(115mg)の混合物を、110℃で3時間攪拌し
た。反応溶液に、酢酸エチルを加え、水、飽和重曹水、
飽和食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下で濃縮した。得られた残さをシリカゲルクロ
マトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
にて精製し、標記化合物を得た(990mg)。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.30(s,3
H),2.47(m,2H),2.89(t,2H,J
=8Hz),4.96(s,2H),5.71(t,1
H、J=5Hz),6.96(m,3H),7.15
(d,1H,J=9Hz),8.34(dd,1H,J
=9,2.5Hz),8.95(d,1H,J=2.5
Hz). 参考例65 6−[(5−アセトキシ−7,8−ジヒドロ−2−ナフ
タレニル)オキシ]ニコチン酸の合成 2,2,2−トリクロロエチル 6−[(5−アセトキ
シ−7,8−ジヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ニ
コチネート(990mg)のテトラヒドロフラン(15
ml)溶液に、亜鉛末(2.4g)、1N酢酸アンモニ
ウム水溶液(3.1ml)を加え、室温で1時間攪拌し
た。反応溶液をセライト濾過し、濾液を5%硫酸水素カ
リウムに注いだ。この溶液に、酢酸エチルを加え、有機
層を、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、減圧下で濃縮した。得られた残さをシリカゲルク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=40:
1)にて精製し、標記化合物を得た(430mg)。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.30(s,3
H),2.47(m,2H),2.89(t,2H,J
=8、3Hz),5.70(t,1H、J=4.5H
z),6.96(m,3H),7.15(d,1H,J
=9Hz),8.31(dd,1H,J=9,2.3H
z),8.90(d,1H,J=2.3Hz). 実施例1 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(1−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕−
3−ピリジニル}ベンズアミドの合成 参考例17で得られた4−〔(5−アミノ−2−ピリジ
ニル)オキシ〕−1−インダノン300mgおよび3,
4−ジクロル安息香酸240mgを溶かしたDMF溶液
5mlに、氷冷下で塩酸1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド250mgを加え
て、室温で攪拌した。24時間後、反応液に水10ml
を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去
した。得られた残渣を酢酸エチルで再結晶させることに
より、白色粉末の標記化合物380mgを得た。 融点202〜204℃ 実施例2 N1−{6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H
−インデン−4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}−
4−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメ
チル安息香酸を同モル量使用した以外は実施例1と同様
にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.65〜2.
69(m,2H),2.95〜2.98(m,2H),
7.06〜7.09(m,1H),7.37〜7.44
(m,2H),7.60〜7.79(m,3H),7.
94(brs,1H),7.90〜8.02(m,2
H),8.24〜8.36(m,2H). 実施例3 4−クロル−N1−{6−〔(1−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕−3−ピ
リジニル}ベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−クロル安息香酸
を同モル量使用した以外は実施例1と同様にして反応を
行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.64〜2.
68(m,2H),2.94〜2.98(m,2H),
7.02〜7.06(m,1H)、7.25〜7.48
(m,4H),7.61〜7.64(m,1H),7.
82〜7.85(m,2H),8.04(brs,1
H),8.23〜8.29(m,2H). 実施例4 2,4−ジクロル−N1−{6−〔(1−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕−
3−ピリジニル}ベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて2,4−ジクロル安
息香酸を同モル量使用した以外は実施例1と同様にして
反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.66〜2.
70(m,2H),2.95〜3.00(m,2H),
7.05〜7.08(m,1H),7.34〜7.49
(m,4H),7.62〜7.75(m,2H),8.
03(brs,1H),8.23〜8.30(m,2
H). 実施例5 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(3−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ〕−
3−ピリジニル}ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例18で得られた6−〔(5
−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−インダノン
を同モル量使用した以外は実施例1と同様にして反応を
行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.72〜2.
76(m,2H),3.14(t,2H),7.00〜
7.03(m,1H),7.39(dd,1H),7.
45(d,1H),7.51(d,1H),7.56
(d,1H),7.72(dd,1H),8.00
(d,1H),8.08(brs.1H),8.21〜
8.24(m,2H). 実施例6 N1−{6−〔(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H
−インデン−5−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}−
4−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメ
チル安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−
2−ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参
考例18で得られた6−〔(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ〕−1−インダノンを同モル量使用した以外
は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.04〜2.
76(m,2H),3.12〜3.17(m,2H),
7.01〜7.04(m,1H),7.37〜7.41
(m,1H),7.46〜7.47(m,1H),7.
50〜7.59(m,1H),7.74〜7.77
(m,2H),7.99〜8.02(m,2H),8.
10(brs,1H),8.25〜8.29(m,2
H). 実施例7 3,4−ジクロル−N1−〔6−(2,3−ジヒドロ−
1H−インデン−5−イルオキシ)−3−ピリジニル〕
ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例19で得られた6−(2,
3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イルオキシ)−3
−ピリジニルアミンを同モル量使用した以外は実施例1
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.0
(m,2H),2.8(m,4H),6.8〜8.5
(m,9H),10.5(brs,1H). 実施例8 N1−〔6−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5
−イルオキシ)−3−ピリジニル〕−3,4−ジフルオ
ロベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて3,4−ジフルオロ
安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−2−
ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参考例
19で得られた6−(2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−5−イルオキシ)−3−ピリジニルアミンを同モル
量使用した以外は実施例1と同様にして反応を行い、標
記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.0
(m,2H),2.8(m,4H),6.8〜8.5
(m,9H),10.4(brs,1H). 実施例9 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(5−オキソ−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)オキ
シ〕−3−ピリジニル}ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例20で得られた5−〔(5
−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−3,4−ジヒド
ロ−1(2H)−ナフタレノンを同モル量使用した以外
は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.05〜2.
14(m,2H),2.63〜2.67(m,2H),
2.81〜2.85(m,2H),6.99〜7.02
(m,1H),7.25〜7.39(m,2H),7.
57〜7.60(m,1H),7.70〜7.74
(m,1H),7.92〜7.99(m,3H),8.
19〜8.25(m,2H). 実施例10 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(9−オキソ−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ〔a〕シクロ
ヘプテン−2−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}ベン
ズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例21で得られた3−〔(5
−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−6,7,8,9
−テトラヒドロ−5H−ベンゾ〔a〕シクロヘプテン−
5−オンを同モル量使用した以外は実施例1と同様にし
て反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.81〜1.
91(m,4H),2.72〜2.76(m,2H),
2.91〜2.95(m,2H),6.94(d,1
H),7.17〜7.26(m,2H),7.45
(d,1H),7.53(d,1H),7.70(d
d,1H),7.97(d,1H),8.17(dd,
1H),8.24(m,1H). 実施例11 N1−〔6−(3−アセチルフェノキシ)−3−ピリジ
ニル〕−3,4−ジクロルベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例22で得られた1−{3−
〔5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}−
1−エタノンを同モル量使用した以外は実施例1と同様
にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.61(s,
3H),7.01(d,1H),7,33〜7.37
(m,1H),7.47〜7.58(m,2H),7.
70〜7.80(m,3H),7.98〜8.04
(m,2H),8.20〜8.26(m,2H) 実施例12 N1−〔6−(2−アセチルフェノキシ)−3−ピリジ
ニル〕−3,4−ジクロルベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例23で得られた1−{2−
〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
−1−エタノンを同モル量使用した以外は実施例1と同
様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.5
(s,3H),7.2〜8.4(m,10H),10.
6(brs,1H). 実施例13 N1−〔6−(2−アセチルフェノキシ)−3−ピリジ
ニル〕−3,4−ジフルオロベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて3,4−ジフルオロ
安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−2−
ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参考例
23で得られた1−{2−〔(5−アミノ−2−ピリジ
ニル)オキシ〕フェニル}−1−エタノンを同モル量使
用した以外は実施例1と同様にして反応を行い、標記化
合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.5
(s,3H),7.2〜8.4(m,10H),10.
5(brs,1H). 実施例14 N1−〔6−(4−アセチルフェノキシ)−3−ピリジ
ニル〕−3,4−ジクロルベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例24で得られた1−{4−
〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
−1−エタノンを同モル量使用した以外は実施例1と同
様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.6
(s,3H),7.2〜8.6(m,11H),10.
6(brs,1H). 実施例15 N1−〔6−(4−アセチルフェノキシ)−3−ピリジ
ニル〕−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合
成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメ
チル安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−
2−ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参
考例24で得られた1−{4−〔(5−アミノ−2−ピ
リジニル)オキシ〕フェニル}−1−エタノンを同モル
量使用した以外は実施例1と同様にして反応を行い、標
記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.6
(s,3H),7.2〜8.6(m,11H),10.
7(brs,1H). 実施例16 N1−〔6−(4−ベンゾイルフェノキシ)−3−ピリ
ジニル〕−3,4−ジクロルベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例25で得られた{4−
〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
(フェニル)メタノンを同モル量使用した以外は実施例
1と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:7.21〜
8.59(m,15H),10.57(brs,1
H). 実施例17 N1−〔6−(4−ベンゾイルフェノキシ)−3−ピリ
ジニル〕−3,4−ジフルオロベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて3,4−ジフルオロ
安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−2−
ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参考例
25で得られた{4−〔(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ〕フェニル}(フェニル)メタノンを同モル
量使用した以外は実施例1と同様にして反応を行い、標
記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:7.2〜
8.6(m,15H),10.6(brs,1H). 実施例18 3,4−ジフルオロ−N1−{6−〔4−(2−メチル
−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ〕−3
−ピリジニル}ベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて3,4−ジフルオロ
安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−2−
ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参考例
35で得られた6−〔4−(2−メチル−1,3−ジオ
キソラン−2−イル)フェノキシ〕−3−ピリジニルア
ミンを同モル量使用した以外は実施例1と同様にして反
応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:1.5
(s,3H),3.7(m,2H),4.0(m,2
H),7.0〜8.5(m,10H),10.5(br
s,1H). 実施例19 3,4−ジクロル−N1−{6−〔3−(2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ〕−3−
ピリジニル}ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて参考例36で得られた6−〔3−
(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェ
ノキシ〕−3−ピリジニルアミンを同モル量使用した以
外は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:1.6
(s,3H),3.7(m,2H),4.0(m,2
H),7.0〜8.5(m,10H),10.6(br
s,1H). 実施例20 N1−{6−〔4−(1−ヒドロキシエチル)フェノキ
シ〕−3−ピリジニル}−4−(トリフルオロメチル)
ベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメ
チル安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−
2−ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参
考例37で得られた1−{4−〔(5−アミノ−2−ピ
リジニル)オキシ〕フェニル}−1−エタノールを同モ
ル量使用した以外は実施例1と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:1.3
(d,3H),4.7(m,1H),5.1(d,1
H),7.0〜8.5(m,11H),10.6(br
s,1H). 実施例21 N1−{6−(4−アセチル−3−メチルフェノキシ)
−3−ピリジニル〕−3,4−ジクロルベンズアミドの
合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例26で得られた1−{4−
〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−2−メチ
ルフェニル}−1−エタノンを同モル量使用した以外は
実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:.2.55
(s,3H),2.58(s,3H),6.99〜7.
04(m,3H),7.58(d,1H),7.70〜
7.73(m,1H),7.89(brs,1H),
7.99(d,1H),8.21〜8.26(m,1
H),8.33(d,1H). 実施例22 N1−〔6−(4−アセチル−3−メチルフェノキシ)
−3−ピリジニル〕−4−(トリフルオロメチル)ベン
ズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメ
チル安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−
2−ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参
考例26で得られた1−{4−〔(5−アミノ−2−ピ
リジニル)オキシ〕−2−メチルフェニル}−1−エタ
ノンを同モル量使用した以外は実施例1と同様にして反
応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.56(s,
3H),2.58(s,3H),6.99〜7.06
(m,2H),7.76〜7.81(m,3H),7.
95(brs,1H),7.99〜8.02(m,2
H),8.25〜8.32(m,2H). 実施例23 3,4−ジクロル−N1−〔6−(4−プロピオニルフ
ェノキシ)−3−ピリジニル〕ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて参考例27で得られた1−{4−
〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
−1−プロパノンを同モル量使用した以外は実施例1と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1H−NM
R(CDCl3 )δppm:1.23(t,3H),
3.00(q,2H),7.04(d,1H),7.1
7〜7.20(m,2H),7.58(d,1H),
7.70〜7.74(m,1H),7.96(brs,
1H),7.99〜8.03(m,3H),8.23〜
8.30(m,2H). 実施例24 N1−〔6−(4−プロピオニルフェノキシ)−3−ピ
リジニル〕−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
の合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメ
チル安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−
2−ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参
考例27で得られた1−{4−〔(5−アミノ−2−ピ
リジニル)オキシ〕フェニル}−1−プロパノンを同モ
ル量使用した以外は実施例1と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.23(t,
3H),3.00(q,2H),7.04〜7.07
(m,1H),7.18〜7.22(m,2H),7.
76〜7.79(m,2H),7.98(brs,1
H),8.00〜8.27(m,4H),8.28〜
8.32(m,2H). 実施例25 3,4−ジクロル−N1−〔6−(2,3−ジヒドロ−
1H−インデン−4−イルオキシ)−3−ピリジニル〕
ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて参考例28で得られた6−(2,3
−ジヒドロ−1H−インデン−4−イルオキシ)−3−
ピリジニルアミンを同モル量使用した以外は実施例1と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.99〜2.
10(m,2H),2.70〜2.75(m,2H),
2.94〜2.99(m,2H),6.88〜6.93
(m,2H),7.09〜7.12(m,1H),7.
16〜7.22(m,1H),7.57(d,1H),
7.68〜7.72(m,1H),7.79(brs,
1H),7.97(d,1H),8.14〜8.19
(m,1H),8.22(d,1H). 実施例26 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(7−メチル−2,
3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕−
3−ピリジニル}ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて参考例29で得られた6−〔(7−
メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イ
ル)オキシ〕−3−ピリジニルアミンを同モル量使用し
た以外は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.99〜2.
10(m,2H),2.25(s,3H),2.70〜
2.76(m,2H),2.84〜2.89(m,2
H),6.82(d,1H),6.90(d,1H),
7.00(d,1H),7.56(d,1H),7.6
7〜7.71(m,1H),7.80(brs,1
H),7.97(d,1H),8.12〜8.16
(m,1H),8.20(d,1H). 実施例27 N1−{6−〔(7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H
−インデン−4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}−
4−(トリフロオロメチル)ベンズアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメ
チル安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−
2−ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参
考例29で得られた6−〔(7−メチル−2,3−ジヒ
ドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕−3−ピリ
ジニルアミンを同モル量使用した以外は実施例1と同様
にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.99〜2.
11(m,2H),2.26(s,3H),2.71〜
2.76(m,2H),2.84〜2.90(m,2
H),6.83(d,1H),6.92(d,1H),
7.00(d,1H),7.74〜7.77(m,2
H),7.83(brs,1H),7.97〜8.00
(m,2H),8.16〜8.22(m,2H). 実施例28 3,4−ジクロル−N1−〔6−(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−1−ナフタレニルオキシ)−3−ピリジニ
ル〕ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて参考例30で得られた6−(5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニルオキシ)
−3−ピリジニルアミンを同モル量使用した以外は実施
例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.73〜1.
77(m,4H),2.56〜2.60(m,2H),
2.79〜2.81(m,2H),6.84〜6.91
(m,2H),6.96〜6.98(m,1H),7.
10〜7.16(m,1H),7.57(d,1H),
7.68〜7.71(m,1H),7.80(brs,
1H),7.97(d,1H),8.13〜8.17
(m,1H),8.20(d,1H). 実施例29 3,4−ジクロル−N1−〔6−(2,3−ジメチルフ
ェノキシ)−3−ピリジニル〕ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて参考例31で得られた6−(2,3
−ジメチルフェノキシ)−3−ピリジニルアミンを同モ
ル量使用した以外は実施例1と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.09(s,
3H),2.32(s,3H),6.87〜6.90
(m,2H),7.03〜7.06(m,1H),7.
10〜7.16(m,1H),7.57(d,1H),
7.68〜7.72(m,1H),7.81(brs,
1H),7.97(d,1H),8.13〜8.17
(m,1H),8.20(d,1H). 実施例30 3,4−ジクロル−N1−(6−フェノキシ−3−ピリ
ジニル)ベンズドアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて参考例32で得られた6−フェノキ
シ−3−ピリジニルアミンを同モル量使用した以外は実
施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1
H−NMR(CDCl3 )δppm:6.86(d,1
H),7.04〜7.07(m,2H),7.14〜
7.19(m,1H),7.32〜7.38(m,2
H),7.46(d,1H),7.63〜7.67
(m,1H),7.91(d,1H),8.08〜8.
12(m,1H),8.20(d,1H),8.63
(brs,1H). 実施例31 N1−(6−フェノキシ−3−ピリジニル)−4−(ト
リフルオロメチル)ベンズドアミドの合成 3,4−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメ
チル安息香酸を同モル量使用し、4−〔(5−アミノ−
2−ピリジニル)オキシ〕−1−インダノンに代えて参
考例32で得られた6−フェノキシ−3−ピリジニルア
ミンを同モル量使用した以外は実施例1と同様にして反
応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:6.96(d,
1H),7.11〜7.15(m,2H),7.17〜
7.24(m,1H),7.38〜7.43(m,2
H),7.74〜7.77(m,2H),7.94(b
rs,1H),7.97〜8.00(m,2H),8.
19〜8.24(m,1H),8.26(d,1H). 実施例32 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(1−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕−
3−ピリジニル}ベンズアミド塩酸塩の合成実施例1で
得られた3,4−ジクロル−N1−{6−〔(1−オキ
ソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オ
キシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミド0.27gを、
酢酸エチル5mlおよびメタノール2mlの混合溶媒に
熱時溶解させた後、4規定の塩化水素の酢酸エチル溶液
1.3mlを攪拌しながら加えた。ついで、反応液を氷
冷し、析出した結晶を濾取して減圧下で乾燥することに
より、白色粉末の標記化合物0.27gを得た。 融点200〜207℃1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.62〜
2.67(m,2H),2.84〜2.88(m,2
H),7.18〜7.22(m,1H),7.45〜
7.52(m,3H),7.83〜7.98(m,2
H),8.24〜8.28(m,2H),8.50
(m,1H),10.64(s,1H). 実施例33 3,4−ジクロル−N1−{6−〔4−(2−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−イル)フェノキシ〕−3−
ピリジニル}ベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例35で得られた6−〔4−
(2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)フェ
ノキシ〕−3−ピリジニルアミンを同モル量使用した以
外は実施例1と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:1.5
(s,3H),3.7(m,2H),4.0(m,2
H),7.0〜8.5(m,10H),10.5(br
s,1H). 実施例34 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(1−ヒドロキシ−
2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキ
シ〕−3−ピリジニル}ベンズアミドの合成 実施例1で得られた3,4−ジクロル−N1−{6−
〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−
4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミド4
13mgを、テトラヒドロフラン4mlと水1mlとの
混合溶媒に溶解させた後、テトラヒドロほう酸ナトリウ
ム23mgを加え、室温で攪拌した。4時間後、反応液
にアセトンを加え、過剰のテトラヒドロほう酸ナトリウ
ムを分解した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機(酢酸エチル)層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた油状
物にジエチルエーテルを加え、析出した結晶を濾取する
ことにより、標記化合物289mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:1.8
(m,1H),2.3〜2.7(m,3H),5.1
(m,1H),5.3(d,1H),6.9〜8.4
(m,9H),10.5(brs,1H). 実施例35 3,4−ジクロル−N1−〔6−(1H−インデン−7
−イルオキシ)−3−ピリジニル〕ベンズアミドの合成 実施例34で得られた3,4−ジクロル−N1−{6−
〔(1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミ
ド1.50gを酢酸15mlに溶かし、得られた反応液
にピリジニウムブロミドパーブロミド1.16gを加
え、80℃で攪拌した。4時間後、反応液を氷水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し
た。得られた残渣ををシリカゲルカラムクラマトグラフ
ィー(溶出液:酢酸エチル:n−ヘキサン=1:3)で
精製することにより、標記化合物430mgを得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:3.0
(d,1H),3.5(dd,1H),5.1(d,1
H),6.0(s,1H),7.1〜8.5(m,9
H),10.6(brs,1H). 実施例36 3,4−ジクロル−N1−{6−〔4−(1−ヒドロキ
シエチル)フェノキシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミ
ドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて、参考例37で得られた1−{4−
〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕フェニル}
−1−エタノールを同モル量使用した以外は実施例1と
同様にして反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:1.3
(d,3H),4.7(m,1H),5.7(d,1
H),7.0〜8.5(m,10H),10.6(br
s,1H). 実施例37 N3−(3,4−ジクロロフェニル)−6−〔(1−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)
オキシ〕ニコチンアミドの合成 参考例42で得られた6−〔(1−オキソ−2,3−ジ
ヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕ニコチン
酸188mgと3,4−ジクロロアニリン113mgと
をDMF2mlに溶かし、得られた反応溶液に1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール114mgと塩酸1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
161mgとを加え、室温で攪拌した。2時間後、反応
液に水を加え、析出した固体を濾取し、濾液を酢酸エチ
ルとテトラヒドロフラン(THF)との混合溶媒(前
者:後者=1:1)で抽出した。有機層を飽和重曹水、
飽和食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下で濃縮した。得られた固体をジエチルエーテ
ルで洗浄することにより、淡黄色結晶の標記化合物を7
2mg得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.6
(m,2H),2,8(m,2H),7.3〜8.7
(m,9H),10.6(brs,1H). 実施例38 N3−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−〔(1−
オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イ
ル)オキシ〕ニコチンアミドの合成 3,4−ジクロルアニリンに代えて3,4−ジフルオロ
アニリンを同モル量使用した以外は実施例37と同様に
して反応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.6
(m,2H),2.9(m,2H),7.3〜8.7
(m,9H),10.5(brs,1H). 実施例39 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕−N3−〔4−(トリフルオロ
メチル)フェニル〕ニコチンアミドの合成 3,4−ジクロルアニリンに代えて4−(トリフルオロ
メチル)アニリンを同モル量使用した以外は実施例37
と同様にして反応を行い、標記化合物を得た。
【0180】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m:2.6(m,2H),2.8(m,2H),7.3
〜8.7(m,10H),10.6(brs,1H). 実施例40 N3−(3,4−ジクロルフェニル)−6−〔(1−オ
キソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)
オキシ〕ニコチンアミドの合成 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕ニコチン酸に代えて参考例43
で得られた6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1
H−インデン−5−イル)オキシ〕ニコチン酸を同モル
量使用した以外は実施例37と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.6
(m,2H),3.1(m,2H),7.2〜8.7
(m,9H),10.4(brs,1H). 実施例41 N3−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−〔(5−
オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレ
ニル)オキシ〕ニコチンアミドの合成 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕ニコチン酸に代えて、参考例4
4で得られた6−〔(5−オキソ−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ〕ニコチン酸を
同モル量使用し、3,4−ジクロルアニリンに代えて
3,4−ジフルオロアニリンを同モル量使用した以外は
実施例37と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.0
(m,2H),2.6(m,2H),2.7(m,2
H),7.0〜8.6(m,9H),10.5(br
s,1H). 実施例42 N3−(3,4−ジクロルフェニル)−6−〔(5−オ
キソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニ
ル)オキシ〕ニコチンアミドの合成 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕ニコチン酸に代えて、参考例4
4で得られた6−〔(5−オキソ−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ〕ニコチン酸を
同モル量使用した以外は実施例37と同様にして反応を
行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.0
(m,2H),2.7(m,4H),7.2〜8.7
(m,9H),10.5(brs,1H). 実施例43 6−(4−アセチルフェノキシ)−N3−(3,4−ジ
クロルフェニル)ニコチンアミドの合成 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕ニコチン酸に代えて、参考例4
5で得られた6−(4−アセチルフェノキシ)ニコチン
酸を同モル量使用した以外は実施例37と同様にして反
応を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:.2.6
(s,3H),7.3〜8.7(m,10H),10.
6(brs,1H). 実施例44 6−(4−アセチルフェノキシ)−N3−〔4−(トリ
フルオロメチル)フェニル〕ニコチンアミドの合成 6−〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
ン−4−イル)オキシ〕ニコチン酸に代えて参考例45
で得られた6−(4−アセチルフェノキシ)ニコチン酸
を同モル量使用し、3,4−ジクロルアニリンに代えて
4−(トリフルオロメチル)アニリンを同モル量使用し
た以外は実施例37と同様にして反応を行い、標記化合
物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.6
(s,3H),7.3〜8.8(m,10H),10.
7(brs,1H). 実施例45 3,4−ジクロル−N1−[6−{〔1−(1,3−ジ
オキソラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イ
ンデン−4−イル〕オキシ}−3−ピリジニル]ベンズ
アミドの合成 参考例47で得られた4−〔(5−アミノ−2−ピリジ
ニル)オキシ〕−1−インダノン エチレン ケタール
1.97gおよびトリエチルアミン2.9mlのテトラ
ヒドロフラン溶液35mlに、氷冷下で3,4−ジクロ
ル安息香酸クロリド1.45gのテトラヒドロフラン1
5ml溶液を滴下した後、反応液を同温下で5分間攪拌
した。ついで、反応液に酢酸エチルおよび水を加えて抽
出し、得られた酢酸エチル抽出液を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた残渣をエー
テル、ついで熱時ジイソプロピルエーテルで洗浄するこ
とにより、標記化合物2.69gを得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.29(t,
2H,J=6.93Hz),2.73(t,2H,J=
6.93Hz),4.09〜4.22(m,4H),
7.02(d,1H,J=9.24Hz),7.10〜
7.13(m,1H),7.32〜7.37(m,2
H),8.45〜8.49(m,1H),9.03
(d,1H,J=2.31Hz). 実施例46 N1−{6−〔(3−アセトキシ−1H−インデン−7
−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}−3,4−ジクロ
ルベンズアミドの合成 実施例1で得られた3,4−ジクロル−N1−{6−
〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−
4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミド
1.00g、p−トルエンスルホン酸50mgおよび酢
酸イソプロペニル5mlの混合物を70℃で一晩攪拌し
た。反応終了後、反応液を濃縮し、得られた残渣を酢酸
エチルで抽出した。ついで、この抽出液を飽和重曹水、
飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:1)で精製することにより、標記化合物を得た
(230mg,白色粉末)。 融点:161〜164℃1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.35(s,
3H),3.29(d,2H,J=1.98Hz),
6.32(t,1H,J=1.98Hz),6.97〜
7.04(m,2H),7.22(d,1H,J=7.
58Hz),7.38(t,1H,J=7.58H
z),7.59(d,1H,J=8.25Hz),7.
73〜7.75(m,1H),7.88(brs,1
H),8.01(d,1H,J=1.65Hz),8.
26〜8.29(m,2H). 実施例47 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(1−ヒドロキシイ
ミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)
オキシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミドの合成 実施例1で得られた3,4−ジクロル−N1−{6−
〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−
4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミド8
00mg、およびヒドロキシアンモニウムクロライド
(ヒドロキシルアミン・塩酸塩)670mgをメタノー
ル40mlに懸濁させ、得られた懸濁液にピリジン5.
4mlを加えた後、60℃にて攪拌した。30分後、反
応液を減圧下で留去し、得られた残渣に酢酸エチル60
mlを加え、水、飽和食塩水の順で洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。ついで、酢酸エチルを留去
した後、エーテルを加え、析出した粉末を濾過し、エー
テルで洗浄することとにより、標記化合物を得た(43
0mg,白色粉末)。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.76
(s,4H),7.09(d,1H,J=8Hz),
7.11(d,1H,J=8Hz),7.33(t,1
H,J=8Hz),7.43(d,1H,J=8H
z),7.84(d,1H,J=8Hz),7.94
(dd,1H,J=8,2Hz),8.21(dd,1
H,J=8,2Hz),8.22(s,1H),8.4
6(d,1H,J=2Hz),10.56(s,1
H),10.96(s,1H). 実施例48 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(1−メトキシイミ
ノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オ
キシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミドの合成ヒドロキ
シアンモニウムクロライドに代えて、O−メチルヒドロ
キシアンモニウムクロライドを同モル量使用した以外は
実施例47と同様にして反応を行い、標記化合物を得た
(530mg,白色粉末)。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.77
(m,4H),3.09(s,3H),7.13(d,
1H,J=8Hz),7.14(d,1H,J=8H
z),7.35(t,1H,J=8Hz),7.44
(d,1H,J=8Hz),7.84(d,1H,J=
8Hz),7.94(d,1H,J=8Hz),8.2
2(d,1H,J=8Hz),8.22(s,1H),
8.46(s,1H),10.58(s,1H). 実施例49 N1−{6−〔(1−アセトキシイミノ−2,3−ジヒ
ドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕−3−ピリ
ジニル}−3,4−ジクロルベンズアミドの合成 実施例47で得られた3,4−ジクロル−N1−{6−
〔(1−ヒドロキシイミノ−2,3−ジヒドロ−1H−
インデン−4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}ベン
ズアミド650mgをテトラヒドロフラン10mlに溶
解し、得られた反応液にピリジン1.2mlおよび無水
酢酸0.7mlを加え、室温にて攪拌した。17時間
後、反応液を減圧下で留去し、得られた残渣に酢酸エチ
ル15mlおよび水15mlを加え、析出した粉末を濾
過後、水、酢酸エチルの順で洗浄することにより、標記
化合物を得た(310mg)。1 H−NMR(DMSO−d6 )δppm:2.20
(s,3H),2.84(m,2H),3.01(m,
2H),7.16(d,1H,J=8Hz),7.28
(d,1H,J=8Hz),7.44(t,1H,J=
8Hz),7.59(d,1H,J=8Hz),7.8
4(d,1H,J=8Hz),7.95(d,1H,J
=8Hz),8.22(s,1H),8.24(d,1
H,J=8Hz),8.47(s,1H),10.59
(s,1H). 実施例50 3,4−ジクロル−N1−〔6−(3−エトキシ−1H
−インデン−7−イルオキシ)−3−ピリジニル}ベン
ズアミドの合成 実施例1で得られた3,4−ジクロル−N1−{6−
〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−
4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミド
3.5gをエタノール140mlに懸濁させ、その懸濁
液にオルトギ酸エチル14ml、 (±) −10−カンフ
ァースルホン酸820mgおよび4A モレキュラーシ
ーブ3.5gを加え、30分間還流した。放冷後、反応
液を濾過し、濾液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液8.
5mlを加え、減圧下で溶媒を留去した。ついで、得ら
れた残渣に酢酸エチル100mlを加え、水、飽和食塩
水の順で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥後、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エチル=
4:1)で精製することにより、標記化合物を得た(白
色粉末,530mg)。
【0181】1H−NMR(DMSO−d6 )δpp
m:1.38(t,3H,J=7Hz),3.05
(d,2H,J=2Hz),4.07(q,2H,J=
7Hz),5.37(t,1H,J=2Hz),6.9
9(d,1H,J=8Hz),7.10(d,1H,J
=8Hz),7.20(d,1H,J=8Hz),7.
36(t,1H,J=8Hz),7.84(d,1H,
J=8Hz),7.94(d,1H,J=8Hz),
8.20(dd,1H,J=8,3Hz),8.22
(s,1H),8.44(d,1H,J=3Hz),1
0.56(s,1H). 実施例51 N1−{6−〔(3−アセチルオキシ−1H−インデン
−7−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}−4−トリフ
ルオロメチルベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノンに代えて参考例49で得られた3−アセチル
オキシ−7−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキ
シ〕−1H−インデンを同モル量使用し、また、3,4
−ジクロル安息香酸に代えて4−トリフルオロメチル安
息香酸を同モル量使用した以外は実施例1と同様にして
反応を行うことにより、標記化合物を得た。
【0182】MS m/e=454(M+ ) for C
24173 2 4 1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.35(s,
3H),3.28(d,2H,J=2.31Hz),
6.32(t,1H,J=2.31Hz),6.97〜
7.04(m,2H),7.19〜7.40(m,2
H),7.68(d,2H,J=8.10Hz),7.
89(brs,1H),7.99(d,2H,J=7.
83Hz),8.23〜8.25(m,2H). 実施例52 N1−{6−〔(3−ベンゾイルオキシ−1H−インデ
ン−7−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}−3,4−
ジクロルベンズアミドの合成 4−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ〕−1−
インダノン エチレンケタールに代えて、参考例51で
得られた7−〔(5−アミノ−2−ピリジニル)オキ
シ〕−3−ベンゾイルオキシ−1H−インデンを同モル
量使用した以外は実施例45と同様にして反応を行い、
標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3 )δppm:3.35(d,
2H,J=2.31Hz),6.49(t,1H,J=
2.31Hz),6.98〜7.06(m,2H),
7.30〜7.39(m,2H),7.52〜7.73
(m,5H),7.82(brs,1H),7.99
(d,1H,J=1.98Hz),8.20〜8.26
(m,4H). 実施例53 3,4−ジクロル−N1−[6−[(3−イソブチリル
オキシ−1H−インデン−7−イル)オキシ]−3−ピ
リジニル]ベンズアミドの合成 参考例52で得られた3‐イソブチリルオキシ−7−
[(5−ニトロ−2−ピリジニル)オキシ]−1H−イ
ンデン280mgのTHF溶液に酸化白金10mgを加
え水素気流下、室温常圧で接触還元を行った。45分後
反応溶液を濾過し、濾液にトリエチルアミン0.125
mlを加えた。反応溶液に氷冷下3,4−ジクロロベン
ゾイルクロリド170mgのTHF5ml溶液を加え、
10分間攪拌した。反応溶液を濾過濃縮し、残さに酢酸
エチルを加え、水洗した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後溶媒を留去した。残さをエーテルで洗浄し標
記化合物72mgを白色固体として得た。1 H―NMR(CDCl3)δppm:1.35(d,6
H,J=7Hz,2.81〜2.91(m,1H),
3.23(d,2H,J=2Hz),6.28(t,1
H,J=2Hz),6.92〜7.00(m,2H),
7.16(dd,1H,J=7Hz,1Hz),7.3
1〜7.36(m,1H),7.53(d,1H,J=
9Hz),7.68(dd,1H,J=8Hz,2H
z),7.96(d,1H,J=2Hz,8.12〜
8.21(m,3H). 実施例54 3,4−ジクロル−N1−[6−[(3−ピバロイルオ
キシ−1H−インデン−7−イル)オキシ]−3−ピリ
ジニル]ベンズアミドの合成 3−イソブチリルオキシ−7−[(5−ニトロ−2−ピ
リジニル)オキシ]−1H−インデンに代えて参考例5
3で得られた7−[(5−ニトロ−2−ピリジニル)オ
キシ]−3−ピバロイルオキシ−1H−インデンを用い
た以外は実施例53と同様に反応して標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.40(s,9
H),3.25(d,2H,J=2Hz),6.95
(d,1H,J=9Hz),7.00(d,1H,J=
8Hz),7.17(d,1H,J=8Hz,7.17
(d,1H,J=7Hz),7.32〜7.38(m,
1H),7.55(d,1H,J=7Hz),7.69
〜7.73(m,1H),7.98(d,1H,J=2
Hz),8.06〜8.23(m,3H). 実施例55 N1−〔6−((1−アセトキシ−3,4−ジヒドロナ
フタレン−5−イル)オキシ)ピリジン−3−イル〕−
3,4−ジクロルベンズアミドの合成 4−[(5−アミノ−2−ピリジニル)オキシ]−1−
インダノンエチレンケタールに代えて参考例55で得ら
れた1−アセトキシ−5−[(5−アミノ−2−ピリジ
ニル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンを用いた
以外は実施例45と同様にして反応を行い、標記化合物
を得た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.31(s,3
H),2.35〜2.43(m,2H),2.74
(t,2H,J=8Hz),5.72(t,1H,J=
5Hz),6.91(d,1H,J=9Hz),6.9
7〜7.02(m,2H),7.18〜7.24(m,
1H),7.57(d,1H,J=8Hz,7.68〜
7.72(m,1H),7.85(bs,1H),7.
98(d,1H,J=2Hz),8.15〜8.21
(m,2H). 実施例56 N1−〔6−((1−アセトキシ−3,4−ジヒドロナ
フタレン−6−イル)オキシ)ピリジン−3−イル〕−
N3−(3,4−ジクロロフエニル)尿素の合成 参考例58で得られた1−アセトキシ−6−[(5−ア
ミノ−2−ピリジニル)オキシ]−3,4−ジヒドロナ
フタレン360mg及びトリエチルアミン0.34m1
のTHF20m1溶液に氷冷下イソシアン酸3,4−ジ
クロロフェニル230mgのTHF10m1溶液を滴下
した。反応溶液を徐々に室温に戻しながら3時間攪拌し
た。反応溶液を減圧下濃縮し、残さをシリカゲルカラム
で精製し,(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)
340mgの標記化合物を白色粉未として得た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.30(s,3
H),2.39〜2.44(m,2H),2.75〜
2.81(m,2H),5.66(t,1H,J=5H
z),6.83〜6.86(m,3H),7.04〜
7.14(m,2H),7.25〜7.28(m,1
H),7.48(d,1H,J=2Hz,7.67(b
s,1H),7.80(bs,1H),7.91〜7.
96(m,2H). 実施例57 N1−[6−((3−アセトキシ−1H−インデン−7
−イル)オキシ)ピリジン−3−イル]−N3−(3,
4−ジクロロフェニル)尿素の合成 1−アセトキシ−6−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンに代えて、
参考例49で得られた3−アセチルオキシ−7−[(5
−アミノ−2−ピリジニル)オキシ]−1H−インデン
を使用した以外は実施例56と同様にして反応を行い標
記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:9.10
(s,1H),8.91(s,1H),8.15(d,
1H,J=2Hz),8.01(dd,1H,J=9H
z,2Hz),7.87(d,1H,J=2Hz),
7.52(d,1H,J=9Hz),7.37(t,1
H,J=8Hz),7.35(d,1H,J=9H
z),7.17(d,1H,J=8Hz),7.08
(d,1H,J=9Hz),6,99(d,1H,J=
8Hz),6.26(s,1H),3.21(s,2
H),2.35(s,3H). 実施例58 N1−[6−((3−アセトキシ−1H−インデン−7
−イル)オキシ)ピリジン−3−イル]−N3−(4−
トリフルオロメチルフェニル)尿素の合成 1−アセトキシ−6−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンに代えて、
参考例49で得られた3−アセチルオキシ−7−[(5
−アミノ−2−ピリジニル)オキシ]−1H−インデン
を使用し、イソシアン酸3,4―ジクロロフェニルに代
えてイソシアン酸4−トリフルオロメチルフェニルを使
用した以外は実施例56と同様にして反応を行い標記化
合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:9.19
(s,1H),8.88(s,1H),8.16(d,
1H,J=3Hz)8.03(dd,1H,J=9H
z,3Hz),7.64(s,4H),7.36(t,
1H,J=8Hz),7.17(d,1H,J=8H
z),7.08(d,1H,J=9Hz),6.99
(d,1H,J=8Hz),6.26(s,1H),
3.21(s,2H),2,35(s,3H). 実施例59 N1−[6−((1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H
−インデン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル]
−N3−(4−トリフルオロメチルフェニル)尿素の合
成 1−アセトキシ−6−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンに代えて、
参考例17で得られた4−[(5−アミノ−2−ピリジ
ニル)オキシ]−1−インダノンを使用し、イソシアン
酸3,4−ジクロロフェニルに代えてイソシアン酸4−
トリフルオロメチルフェニルを使用した以外は実施例5
6と同様にして反応を行い標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:9.20
(s,1H),8.90(s,1H)8.19(d,1
H,J=2Hz)8.04(dd,1H,J=9Hz,
2Hz),7.65(s,4H),7.35〜7.55
(m,3H),7.13(d,1H,J=9Hz),
2.87(t,2H,J=6Hz),2.64(t,2
H,J=6Hz). 実施例60 N1−〔6−((1−アセトキシ−3,4−ジヒドロナ
フタレン−6−イル)オキシ)ピリジン−3−イル〕−
N3−(4−トリフルオロメチルフェニル)尿素の合成 イソシアン酸3,4−ジクロロフェニルに代えてイソシ
アン酸4−トリフルオロメチルフェニルを用いた以外は
実施例56と同様に反応を行ない、標記化合物を得た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.28(s,3
H),2.34〜2.42(m,2H),2.76〜
2.81(m,2H),5.67(t,1H,J=5H
z),6.87〜7.12(m,4H),7.64〜
7.69(m,4H),7.98〜8.03(m,1
H),8.22(d,1H,J=3Hz),8.90
(s,1H),9.20(s,1H). 実施例61 N1−[6−((1−アセトキシ−3,4−ジヒドロナ
フタレン−5−イル)オキシ)ピリジン−3−イル]−
N3−(3,4ージクロロフェニル)尿素の合成 1−アセトキシ−6−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンに代えて、
参考例55で得られた1−アセトキシ−5−[(5−ア
ミノ−2−ピリジニル)オキシ]−3,4−ジヒドロナ
フタレンを使用した以外は実施例56と同様にして反応
を行い、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:9.07
(s,1H),8.86(s,1H),8.12(d,
1H,J=3Hz),7.99(dd,1H,J=9H
z,3Hz),7.86(d,1H,J=3Hz),
7.52(d,1H,J=9Hz),7.34(dd,
1H,J=9Hz,3Hz),7.23(t,1H,J
=8Hz),7.02(d,1H,J=9Hz),6.
99(d,2H,J=9Hz),5.74(t,1H,
J=5Hz),2.62(t,2H,J=8Hz),
2.33(m,2H),2.30(s,3H). 実施例62 N1−[6−((5−オキソ−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ)ピリジン−3−イ
ル]−N3−(3,4−ジクロロフェニル)尿素の合成 1−アセトキシ−6−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンに代えて、
参考例20で得られた5−[(5−アミノ−2−ピリジ
ニル)オキシ]−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフ
タレノンを使用した以外は実施例56と同様にして反応
を行ない、標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:9.09
(s,1H),8.87(s,1H),8.13(d,
1H,J=3Hz),8.00(dd,1H,J=9H
z,3Hz),7.86(d,1H,J=3Hz),
7.77(d,1H,J=8Hz),7.52(d,1
H,J=9Hz),7.30〜7.45(m,3H),
7.08(d,1H,J=9Hz),2.74(t,2
H,J=6Hz),2.60(t,2H,J=6H
z),2.00(m,2H). 実施例63 N1−[6−((1−アセトキシ−3,4−ジヒドロナ
フタレン−5−イル)オキシ)ピリジン−3−イル]−
N3−(4−トリフルオロメチルフェニル)尿素の合成 1−アセトキシ−6−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4ジヒドロナフタレンに代えて、参
考例55で得られた1−アセトキシ−5−[(5−アミ
ノ−2−ピリジニルオキシ)]−3,4−ジヒドロナフ
タレンを使用し、イソシアン酸3,4−ジクロロフェニ
ルに代えてイソシアン酸4−トリフルオロメチルフェニ
ルを使用した以外は実施例56と同様にして反応を行い
標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:9.35
(s,1H),9.03(s,1H),8.15(d,
1H,J=3Hz)8.01(dd,1H,J=9H
z,3Hz),7.67(d,2H,J=9Hz),
7.62(d,2H,J=9Hz),7.23(t,1
H,J=8Hz),7.03(d,1H,J=8H
z),6.99(d,2H,J=8Hz),5.74
(t,1H,J=5Hz),2.62(t,2H,J=
8Hz),2.32(m,2H),2.30(s,3
H). 実施例64 N1−「6−((5−オキソ−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−1−ナフタレニル)オキシ)ピリジン−3−イ
ル」−N3−(トリフルオロメチルフェニル)尿素の合
成 1−アセトキシ−6−[(5−アミノ−2−ピリジニ
ル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレンに代えて、
参考例20で得られた5−[(5−アミノ−2−ピリジ
ニル)オキシ]−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフ
タレノンを使用し、イソシアン酸3,4−ジクロロフェ
ニルに代えてイソシアン酸4−トリフルオロメチルフェ
ニルを使用した以外は実施例56と同様にして反応を行
い標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:9.31
(s,1H),8.99(s,1H),8.16(d,
1H,J=3Hz)8.02(dd,1H,J=9H
z,3Hz),7.77(d,1H,J=8Hz),
7.67(d,2H,J=9Hz),7.63,(d,
2H,J=9Hz),7,40(t,1H,J=8H
z),7.33(d,1H,J=8Hz),7.08
(d,1H,J=8Hz),2.74(t,2H,J=
6Hz),2.61(t,2H,J=6Hz),1.9
9(m,2H). 実施例65 N1−〔6−((3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフ
タレノン−6−イル)オキシ)ピリジン−3−イル〕−
N3―(4−トリフルオロメチルフェニル)尿素の合成 実施例60で得たN1−〔1−アセトキシ−6−
((3、4−ジヒドロナフタレン―6−イル)オキシ)
ピリジン−3−イル〕−N3−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)尿素450mgのエタノール20m1溶液
に炭酸カリウム980mgを加え、室温下40分間攪拌
した。反応溶液を濃過濃縮し、残さを酢酸エチルに溶解
し水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留
去した。残さをエーテルで洗浄し、290mgの標記化
合物を白色粉末として得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:1.99-
2.08(m,2H),2.56〜2.61(m,2
H),2.92(t,2H,J=6Hz),7.00〜
7.02(m,2H),7.12(d,1H,J=9H
z),7.62〜7.70(m,4H),7,88〜
7.92(m,1H),8.03〜8.08(m,1
H),8.29(d,1H,J=3Hz),8.97
(s,1H),9.24(s,1H). 実施例66 E−1−[6−((1‐オキソ−2,3−ジヒドロ−1
H−インデン−4−イル))オキシ]−1−イオキシ)
−3−ピリジニル]−2−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]エテンの舎成 参考例60で得た4−[(5−ホルミル−2−ピリジニ
ルンダノン1.0gのジクロロメタン5m1溶液に臭化
(4−トリフルオロフェニル)ベンジルトリフェニルホ
スホニウム2.0g及びカリウムt−ブトキシ0.46
gを氷冷下加えた。反応溶液を徐々に室温に戻しながら
5時間攪拌した。反応溶液にジクロロメタン及び水を加
えた後、有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。
残さをシリカゲルカラムで精製して(溶出液:ヘキサン
/酢酸エチル=3/2)160mgの模記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3〕δppm:2.63〜2.6
8(m,2H),2.92〜2.96(m,2H),
6.60(d,1H,J=12Hz),6.69(d,
1H,J=12Hz),6.87(d,1H,J=9H
z),7.32〜7.37(m,3H),7.61〜
7.64(m,1H),8.00(d,1H,J=2H
z). 実施例67 Z−1−[6−((1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1
H−インデン−4−イル)オキシ)−3−ピリジニル]
−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテン
の合成 実施例66と同様にして反応を行ない、標記化含物を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.66〜2.7
1(m,2H),2.96〜3.00(m,2H),
7.03〜7.17(m,3H),7.37〜7.40
(m,1H),7.43〜7.48(m,1H),7.
57〜7.64(m,4H),7.65,7.68
(m,1H),7.94〜7.98(m,1H),8.
24(d,1H,J=2Hz). 実施例68 E−1−[6−((1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1
H−インデン−4−イル)オキシ)−3−ピリジニル]
−2−(3,4ージクロロフェニル)エテンの合成 臭化(4−トリフルオロフェニル)べンジルトリフェニ
ルホスホニウムに代えて臭化(3,4‐ジクロロフェニ
ル)ベンジルトリフェニルホスホニウムを用いた以外は
案施例66と同様にして反応を行い、標記化合物を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.66-2.7
1(m,2H),2.95-2.99(m,2H),
6.92(d,1H,J=17Hz),7.00-7.
06(m,2H),7.32(dd,1H,J=2H
z,9Hz),7.36-7.40(m,lH),7.
41-7.48(m,2H),7.58(d,1H,J
=2Hz),7.65-7.68(m,1H),7.9
0-7.95(m,1H), 8.21(d,1H,J=2Hz). 実施例69 Z−1−[6−((1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1
H−インデン−4−イル)オキシ)−3−ピリジニル]
−2−(3,4−ジクロロフェニル)エテンの含成 実施例68と同様にして反応を行い、標記化舎物を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.64〜2.6
8(m,2H),2.91〜2.95(m,2H),
6.57(s,2H),6.87〜6.91(H,1
H),7.05(dd,1H,J=2Hz,8Hz),
7.29(d,1H,J=2Hz),7.31(d,1
H,J=8Hz),7.34〜7.37(m,1H),
7.39〜7.45(m,1H),7.54〜7.58
(m,1H),7.61〜7.64(m,1H),7.
98(d,1H,J=2Hz). 実施例70 6−[(3−アセトキシ−1H−インデン−7−イル)
オキシ]−N3−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
ルニコチンアミドの合成 3,4‐ジクロル−N1‐{6−[(1−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ]−
3−ピリジニル}ベンズアミドに代えて、参考例39で
得られた6−[(1−オキソ‐2,3−ジヒドロ−1H
−インデン−4−イル)オキシ]−N3−[4−(トリ
フルオロメチルフェニル]ニコチンアミドを同モル量量
用した以外は、実施例46と同様にして反応をおこない
標記化合物を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:10.63
(s,1H),8.70(s,1H),8.40(d
d,1H,J=9Hz,3Hz),7、98(d,2
H,J=9Hz),7.74(d,2H,J=9H
z),7.42(t,1H,J=8Hz),7.25
(m,2H),7.11(d,1H,J=8Hz),
6.28(s,1H),3.23(s,2H),2.3
6(s,3H). 実施例71〜158 以下,表1〜表16に示される化学構造式の化合物を合
成した。これらの化合物の合成は、それぞれ適当な出発
原料を用いて、一般式(1)のピリジン誘導体におい
て、Vが基:−C(=O)NH−である化合物は実施例
1、45、46、47、53、49または50記載の方
法に、Vが基:−NH−C(=O)−である化合物は実
施例37記載の方法に準じて、Vが基:−NH−C(=
O)−NH−である化合物は実施例56記載の方法に準
じて、またVが−CH=CH−である化合物は実施例6
6または68の方法に準じて合成した。なお、これのう
ちの一部化合物については、その合成法をNMRのデー
タと共に後述する。
【0183】
【表1】
【0184】
【表2】
【0185】
【表3】
【0186】
【表4】
【0187】
【表5】
【0188】
【表6】
【0189】
【表7】
【0190】
【表8】
【0191】
【表9】
【0192】
【表10】
【0193】
【表11】
【0194】
【表12】
【0195】
【表13】
【0196】
【表14】
【0197】
【表15】
【0198】
【表16】
【0199】上記の実施例化合物について、1H−NM
Rまたはマスペクトルのデータを以下に示す。 実施例81の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.74‐1.7
8(m,4H),2.56-2.61(m,2H),
2.79‐2.81 (m,2H), 6.85‐6.99
(m, 3H), 7.11‐7.16 (m,1H), 7.7
0‐7.74(m,2H),7.85(brs,1H),
7.97‐8.00 (m,2H), 8.16‐8.22
(m,2H). 実施例82の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.10(s,3
H〉,2.32(s,3H), 6.89‐6.92
(m,2H),7.04‐7.06(m,1H),7.
11‐7.16(m,1H),7.75‐7.78
(m,2H),7.84(brs,1H),7.97‐
8.00(m,2H),8.17‐8.23(m,2
H). 実施例83の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.02‐2.1
1(m,2H),2.70‐2.76(m,2H),
2.94‐3.00(m,2H),6.89‐6.95
(m,2H),7.10‐7.12(m,1H),7.
17‐7.22(m,1H),7.75‐7.78
(m,2H),7.85(brs,1H),7.98‐
8.01(m,2H),8.18‐8.24 (m,2
H). 実施例84の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.02‐
2.09(m,2H),2.59(t,2H),2.9
3(t,2H),7.02‐7.05(m,2H),
7.19(d,1H),7.83‐7.97(m,3
H), 8.23‐8.29(m,2H), 8.56(d,1
H),10.62(s,1H). 実施例74の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.04‐
2.13(m,2H〉,2.62(t,2H),2.9
6(t,2H),7.13(d,1H),7.34(d
d,1H),7.42(d,1H), 7.48(d,1
H),7.84(d,1H), 7.95(dd,1
H),8.21‐8.24(m,2H),8.47
(d,1H〉,10.57(s,1H). 実施例94の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.27(s,3
H),2.60(s,3H),7.00‐7.04(m,1
H),7.10 (d,1H,J=8.3Hz),7.58
(d,1H,J=8.6Hz), 7.70‐7.74
(m,1H),7.82‐7.86 (m,2H),7.9
0‐7.91 (m,1H),7.99 (d,1H,J=
2.0 Hz),8.23‐8.26 (m,2H). 実施例108の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.29(s,3
H),2.42‐2.50(m,2H),2.83‐
2.89 (m,2H),5.67(t,1H,J=5 H
z),6.92‐7.13(m,4H), 7.77(d,
2H,J=8Hz),8.00 (d,2H,J=8H
z),7.88(brs,1H),8.22(dd,1
H,J=9Hz,3Hz),8.28(d,1H,J=
2Hz). 実施例144の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.25
(s,3H),2.43‐2.50 (m, 2H),2.8
3‐2.89(m,2H),5.75(t,1H),
6.89‐6.96(m,3H),7.17(d,1
H),7.56(d,1H),7.71(dd,1
H),7.80(brs,1H),7.98(d,1
H),8.16(dd,1H),8.25(d,1H). 実施例145の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.25
(s,3H),2.43‐2.51 (m,2H),2.8
3‐2.89(m,2H),5.76(t,1H),
6.89‐6.96(m,3H),7.17(d,1
H),7.77(d,2H),7.85(brs,1
H),8.00(d,2H),8.20(dd,1
H),8.27(d,1H). 実施例109の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.02‐
2.07(m,2H),2.57‐2.62(m,2
H),2.91‐2.96(m,2H),7.03‐
7.06(m,2H),7.19(d,1H),7.9
0‐7.96(m,3H),8.17(d,2H),
8.27‐8.31(m,1H),8.59(d,1
H),10.69(s,1H). 実施例107の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.30(s,3
H),2.43‐2.49(m,2H),2.82‐
2.88(m,2H),5.67(t,1H,J=4.
6Hz),6.90‐7.12(m,4H),7.57
(d,1H,J=8.6Hz),7.70‐7.73
(m,1H),7.94(brs,1H),7.99
(d,1H,J= 2.0Hz),8.19(dd,1
H,J=9.0Hz, 2.6Hz), 8.24(d,1
H,J=3.0Hz). 実施例121の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.95
(t,2H),3.18(t,2H),7.44(d,
1H),7.65‐7.85(m,5H),8.18
(d,1H),8.34(dd,1H),8.49
(d,1H),9.30(brs,1H),9.48
(brs,1H). 実施例122の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.01‐
2.10(m,2H),2.65(t, 2H),2.
85(t,2H),7.13(d,1H),7.37
(dd,1H),7.41(dd,1H),7.46‐
7.54(m,3H〉,7.87(d,1H),8.0
3(dd,1H〉,8.17(d,1H),8.92
(s,1H),9.11(s,1H). 実施例127の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.04‐
2.08 (m,2H),2.58‐2.63(m,2
H),2.93‐2.97(m,2H),7.07
(d,1H,J=8.6 Hz),7.30‐7.34
(m,1H),7.41(d,1H,J=8.3H
z),7.46(d,1H,J=2.6 Hz),7.
64‐7.69(m,4H),8.01(dd,1H,
J=8.6Hz, 2.6Hz〉,8.20 (d,1
H,J=2.6Hz),8.88(s,1H),9.2
0(s,1H). 実施例129の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.24
(s、3H),2.39‐2.44(m,2H),2.
50‐2.51(m,2H),5.77(t,1H,J
=4.6Hz),6.83(d,1H,J=2.3H
z),6.90‐6.94(m,1H),6.99
(d,1H,J=8.6Hz),7.23(d,1H,
J=8.2 Hz),7.62‐7.68(m,4
H),7.96‐8.21(m,1H),8.19
(d,1H,J=2.6Hz),8.87(s,1
H),9.19(s,1H). 実施例120の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.01‐
2.09(m,2H),2.58(t,2H),2.9
2(t,2H),7.02(m,2H),7.12
(d,1H),7.36(dd, 1H),7.53
(d,1H),7.87‐7.92 (m,2H),
8.05 (dd,1H), 8.28(t,1H),8.
99(s, 1H),9.15(s,1H). 実施例137の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.61(s,3
H),7.03(d,1H,J =8.6Hz),7.
07(d,1H,J=16.5 Hz),7.15(d,
1H,J=16.5Hz),7.21‐7.26(m,
2H),7.58‐7.65 (m,4H),7.94
‐7.98(m,1H),8.01‐8.06(m,2
H〉,8.30 (d,1H,J=2.3Hz). 実施例146の化合物 参考例62で得た6−〔(5−オキソ−5,6,7,8
−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ〕ニコチン
酸(170mg)、4−トリフルオロメチルアニリン
(84mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3m
l)の溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド(120mg)を加え、室温
で1日間、攪拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し、酢酸
エチルを加え、水、飽和重曹水、飽和食塩水にて洗浄し
た。硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、
得られた残さをシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘ
キサン:酢酸エチル=5:2)で精製することにより標
記化合物を得た(33mg)。1H−NMR(CDC
3)δppm:2.17(m,2H),2.67
(t,2H,J=5.9Hz),2.99(t,2H,
J=5.9Hz),7.09(m,3H),7.64
(d,2H,J=8.6Hz),7.77(d,2H,
J=8.6Hz),7.95(s,1H),8.12
(d,1H,J=7.9Hz),8.27(dd,1
H,J=8.5Hz,2.7Hz),8.70(d,1
H,J=2.7Hz). 実施例115の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:1.11
(t,3H,J=7Hz),3.07(q,2H,J=
7Hz〉,7.29(d,1H,J=9Hz),7.3
2(d,2H,J=9Hz),7.74(d,2H,J
=9Hz),7.99(d,2H,J=9Hz),8.
07(d,2H,J=9Hz),8.43 (dd,1
H,J=9Hz,2Hz),8.75(d,1H,J=
2Hz),10.69(s,1H). 実施例147の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.10(dt,
2H,J=13Hz,6Hz),2.66(t,2H,
J=6Hz),2.79(t,2H,J=6Hz),
7.10(d,1H,J=8.6Hz),7.30
(d,1H,J=8Hz),7.40(t,1H,J=
8Hz),7.64(d,2H,J=8.6Hz),
7.76(d,2H,J=8.6Hz),7.96
(s,1H),8.00(d,1H,J=8Hz),
8.27(dd,1H,J=8.6Hz,2.3H
z),8.63(d,1H,J=2.3Hz). 実施例150の化合物 N3−(3,4−ジクロロフェニル)−6−[(5−オ
キソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフタレニ
ル)オキシ]ニコチンアミド MS m/e 426(M+) for C2216Cl2
23 実施例152の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.17(dt,
2H,J=12Hz,6Hz),2.68(t,2H,
J=6Hz),3.00(t,2H,J=6Hz),
7.06(d,1H,J=9Hz),7.31(m,2
H),7.63(d,2H,J=9Hz),7.78
(m,3H),8.10(s,1H),8.23(d
d,1H,J=9Hz,3Hz),8.63(d,1
H,J=3Hz).実施例153の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.17(dt,
2H,J=12Hz,6Hz),2.67(t,2H,
J=6Hz),2.99(t,2H,J=6Hz),
7.10(m,3H),7.44(s,2H),7.8
4(s,1H),7.88(s,1H),8.12
(d,1H、J=9Hz),8.25(dd,1H,J
=9Hz,3Hz),8.67(d,1H,J=3H
z). 実施例154の化合物 参考例65で得た化合物を用いて、実施例88の合成法
に準じて合成した。1 H−NMR(CDCl3)δppm: 2.31(s,
3H),2.47(m,2 H), 2.88(t,2
H,J=8.1Hz),5.70(t,1H,J=4.
6Hz), 6.96(m,2H),7.00(d,1
H,J=8.6Hz), 7.14(d, 1H,J=
8.6Hz), 7.43(s,2H),7.81(s,
1H),7.87(s,1H),8.19(dd,1H,
J=2.6Hz,8.6Hz),8.64 (d,1H,
J=2.6Hz)。
【0200】実施例155の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.35(s,3
H〉,3.25(d,2H,J =2Hz),6.32
(d,1H,J=2Hz〉,7.04(d,2H,J=
9Hz),7.26(m,1H),7.38(t,1
H,J=9 Hz),7.42 (s,2H),7.77
(s,1H),7.86(s,1H),8.21(d
d, 1H,J=9Hz,3Hz),8.60 (d,1
H,J=3Hz). 実施例156の化合物1 H−NMR(DMSO−d6)δppm:2.29
(s,3H),2.40(m,2H), 2.80
(q,2H,J=8Hz),5.71(t,1H,J=
4.6Hz),7.00(dd,1H,J=2Hz,
8.5Hz),7.07(s,1H),7.16(d,
1H,J=8.5Hz),7.20(d,1H,J=9
Hz),7.74(d,2H,J=9 Hz),7.98
(d,2H,J=9Hz),8.37(dd,1H,J
=2.6Hz,8.5 Hz),8.73(d,1H,J
=2.6Hz〉,10.64 (s,1H)。
【0201】実施例157の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.31(s,3
H),2.40(m,2H), 2.76(t,2H,J
=8Hz),5.73(t,1H,J=4.7Hz),
6.98(m,3H〉,7.22(t,1H,J=7.
9Hz),7.77(d,2H,J=8.2Hz),
7.84(s,1H),7.99(d,2H,J=8.
2Hz),8.23(m,2H). 実施例148の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.32(s,3
H),2.39(m,2H), 2.70(t,2H,J
=8Hz),5.74(t,1H,J=5Hz),7.
03(m,3H〉,7.25(m,1H),7.63
(d,2H,J=9Hz),7.76(d,2H,J=
9Hz),7.95(s,1H),8.22(dd,1
H,J=9Hz,3Hz),8.63(d,1H,J=
3Hz). 実施例149の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.32(s,3
H),2.39(m,2H), 2.68(t,2H,J
=8Hz),5.73(t,1H,J=5Hz),7.
00(m,3H〉,7.26(m,1H),7.43
(m,2H),7.87(s,1H),7.92(s,
1H),8.19(dd,1H,J=9Hz,3Hz),
8.58(d,1H,J=3Hz). 実施例151の化合物 N3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−6−
[(8−アセトキシ−5,6−ジヒドロ−2−ナフタレ
ニル)オキシ]ニコチンアミド MS m/e 468(M+)for C251932
4 実施例158の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.28 (s, 9H), 6.
83 (d, 1H, J = 8.9 Hz), 6.92-6.97 (m, 2H), 7.29-7.
34 (m, 2H), 7.43 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 7.61-7.65
(m, 1H), 7.90 (d, 1H, J = 2.3 Hz), 8.06-8.10 ( m,
1H), 8.17 (d, 1H,J = 2.6 Hz), 8.82 (brs, 1H). 実施例143の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.92 (s, 6H), 6.
39-6.43 (m, 2H), 6.51-6.55 (m, 1H), 6.89 (d, 1H, J
= 8.9 Hz), 7.17-7.23 (m, 1H), 7.53 (d, 1H,J = 8.6
Hz), 7.67-7.71 (m, 1H), 7.97 (d, 1H, J = 2.0 Hz),
8.11-8.15 (m,2H), 8.23 (d, 1H, J = 2.6 Hz). 実施例90の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.11 (s, 3H), 2.79
(s, 4H), 7.00-7.06 (m,3H), 7.24 (d, 2H), 7.84 (d,
1H), 7.95 (dd, 1H), 8.18 (dd, 1H), 8.22 (d,1H), 8.
47 (d, 1H), 10.55 (s, 1H). 実施例91の化合物1 H−NMR(DMSO-d6)δppm:2.11 (s, 3H), 2.79
(s, 4H), 7.00-7.06 (m, 3H), 7.24 (dd, 2H), 7.93
(d, 2H), 8.15-8.23 (m, 3H), 8.50 (d, 1H), 10.62
(s, 1H). 実施例118の化合物1 H−NMR(DMSO-d6)δppm:2.98 (s, 3H), 2.81
(s, 4H), 7.09 (dd, 2H), 7.14 (d, 1H), 7.28 (dd, 2
H), 7.63 (d, 1H), 7.72 (dd, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.3
4 (dd, 1H), 8.69 (d, 1H), 10.54 (s, 1H). 実施例119の化合物1 H−NMR(DMSO-d6)δppm:2.12 (s, 3H), 2.81
(s, 4H), 7.09 (dd, 2H), 7.15 (d, 1H), 7.28 (dd, 2
H), 7.74 (d, 2H), 7.98 (d, 2H), 8.36 (dd, 1H), 8.7
2 (d, 1H), 10.62 (s, 1H). 実施例141の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.22 (t, 3H, J = 7.6
Hz), 2.29 (s, 3H), 2.57-2.66 (m, 2H), 6.88-6.94
(m, 3H), 7.15-7.18 (m, 1H), 7.57 (d, 1H, J =8.3 H
z), 7.68-7.72 (m, 1H), 7.83 (brs, 1H), 7.97 (d, 1
H, J = 2.3 Hz), 8.13-8.18 (m, 1H), 8.23 (d, 1H, J
= 2.3 Hz). 実施例142の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.22 (t, 3H, J = 7.6
Hz), 2.29 (s, 3H), 2.61 (q, 2H, J = 7.6 Hz), 6.87
-6.95 (m, 3H), 7.15-7.18 (m, 1H), 7.73-7.77(m, 2
H), 7.95 (brs, 1H), 7.97-8.00 (m, 2H), 8.16-8.21
(m, 1H), 8.25 (d,1H, J = 2.3 Hz). 実施例100の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.24 (s, 6H), 6.82-
6.86 (m, 1H), 6.89-6.93(m, 2H), 7.13 (d, 1H, J =
7.9 Hz), 7.55 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 7.67-7.71(m, 1
H), 7.96-7.97 (m, 2H), 8.12-8.16 (m, 1H), 8.21 (d,
1H, J = 2.6 Hz). 実施例101の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.24 (s, 6H), 6.82-
6.86 (m, 1H), 6.89-6.93(m, 2H), 7.13 (d, 1H, J =
7.9 Hz), 7.72-7.75 (m, 2H), 7.96-7.99 (m, 2H), 8.0
2 (brs, 1H), 8.15-8.19 (m, 1H), 8.23 (d, 1H, J =
2.3 Hz). 実施例110の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.19 (s, 3 H), 3.71
(s, 2 H), 6.98 (d, 1 H, J=9 Hz), 7.11 (d, 2 H, J=8
Hz), 7.23 (d, 2 H, J=8 Hz), 7.77 (d, 2 H, J=8 H
z), 7.88 (s, 1 H), 7.99 (d, 2 H, J=8 Hz), 8.22 (d
d, 1 H, J=2.5 Hz, 9Hz), 8.26 (d, 1 H, J=2.5 Hz). 実施例111の化合物1 H−NMR(DMSO-d6)δppm: 2.16 (s, 3 H), 3.
79 (s, 2 H), 7.06 (d,2 H, J=8.5 Hz), 7.07 (d, 1 H,
J=8.5 Hz), 7.22 (d, 2 H, J=8.5 Hz), 7.84 (d, 1 H,
J=8.5 Hz), 7.96 (dd, 1 H, J=2.5 Hz, 8.5 Hz), 8.20
(dd, 1 H, J=2.5 Hz, 8.5 Hz), 8.24 (d, 1 H, J=2.5
Hz),8.49 (d, 1 H, J=2.5 Hz), 10.60 (s, 1 H). 実施例125の化合物1 H−NMR(DMSO-d6)δppm:2.62-2.66 (m, 2H),
2.84-2.88 (m, 2H), 7.09-7.16 (m, 2H), 7.39-7.53
(m, 4H), 8.08 (dd, 1H, J = 3 Hz, 9 Hz), 8.16(d, 1
H, J = 3 Hz), 8.30 (d, 1H, J = 3 Hz), 8.53 (s, 1
H), 9.61 (s, 1H). 実施例131の化合物1 H−NMR(DMSO-d6)δppm:7.10 (d, 1H, J = 9
Hz), 7.17 (dd, 2H, J= 2 Hz, 7 Hz), 7.47 (dd, 2H,
J = 2 Hz, 7 Hz), 7.55 (d, 1H, J = 9 Hz), 7.69-7.73
(m, 1H), 8.02-8.06 (m, 2H), 8.35 (d, 1H, J = 3 H
z), 9.76 (s, 1H), 10.91 (s, 1H). 実施例132の化合物1 H−NMR(DMSO-d6)δppm:3.99 (s, 3 H), 7.0
2 (d, 1 H, J=7 Hz), 7.10 (d, 1 H, J=9 Hz), 7.22
(d, 1 H, J=7 Hz), 7.34 (dd, 1 H, J=3 Hz, 9 Hz), 7.
41-7.53 (m, 4 H), 7.86 (d, 1 H, J=2 Hz), 7.98-8.03
(m, 2 H), 8.11 (d, 1 H, J=2 Hz), 8.87 (s, 1 H),
9.09 (s, 1 H). 実施例133の化合物1 H−NMR(DMSO-d6)δppm:6.90 (tt, 1 H, J=2
Hz, 7 Hz), 7.07 (d, 1H, J=9 Hz), 7.17 (d, 1 H, J=
7 Hz), 7.24-7.36 (m, 3 H), 7.43 (t, 1 H, J=9 Hz),
7.51 (d, 1 H, J=9 Hz), 7.86 (d, 1 H, J=3 Hz), 7.99
(m, 2 H), 8.11(d, 1 H, J=3 Hz), 8.86 (s, 1 H), 9.
08 (s, 1 H), 10.23 (s, 1 H). 実施例117の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.20 (s, 3H), 3.74
(s, 2H), 7.03 (d, 1H, J= 9 Hz), 7.13 (d, 2H, J =
8.5 Hz), 7.27 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.43 (s, 2H),
7.80 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.19 (dd, 1H, J = 9 H
z, 2.5 Hz), 8.63 (d, 1H, J = 2.5 Hz). 実施例112の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.39 (s, 3 H), 2.00
(m, 2 H), 2.75 (m, 2 H), 3.99 (m, 4 H), 6.99 (d, 1
H, J=9 Hz), 7.07 (d, 2 H, J=8 Hz), 7.26 (d,2 H, J
=8 Hz), 7.42 (s, 2 H), 7.69 (s, 1 H), 7.87 (s, 1
H), 8.17 (dd, 1H, J=2 Hz, 9 Hz), 8.64 (d, 1 H, J=2
Hz). 実施例116の化合物1 H−NMR(CDCl3)δppm:2.22 (s, 3H), 3.75
(s, 2H), 7.05 (d, 1H, J= 8.5 Hz), 7.14 (d, 2H, J =
8.5 Hz), 7.28 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.64 (d,2H, J
= 8.5 Hz), 7.76 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.87 (s, 1H),
8.23 (dd, 1H,J = 8.5 Hz, 2.5 Hz), 8.67 (d, 1H, J
= 2.5 Hz). 製剤例 以下、製剤例を挙げる。 製剤例1 3,4−ジクロル−N1−{6−〔(1−オキソ− 2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)オキシ〕− 3−ピリジニル}ベンズアミド 100g アビセル(商標名、旭化成(株)製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g TC−5(商標名、信越化学工業(株)製、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース) 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ひまし油 40g エタノール 適 量 実施例1で得られた3,4−ジクロル−N1−{6−
〔(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−
4−イル)オキシ〕−3−ピリジニル}ベンズアミド、
アビセル、コーンスターチおよびステアリン酸マグネシ
ウムを混合研磨後、糖衣R10mmのキネで打錠する。
得られた錠剤をTC−5、ポリエチレングリコール−6
000、ひまし油およびエタノールからなるフィルムコ
ーティング剤被膜を行い、上記組成のフィルムコーティ
ング錠を製造した。 試験例1 実施例1〜2、9〜10、21、25、29、33〜3
7、39、42、44および46で得られたピリジン誘
導体(試験化合物)について、下記のコラーゲン合成試
験を行った。 〔コラーゲン合成阻害試験〕 (Plasma Derived Serum(PD
S)の調製)ウサギ血液を遠心して得られた血漿を、血
小板を除去するために再度遠心し、得られた上清を、
0.1%(W /V) 塩化カルシウムおよび0.1%(W /
V) 塩化マグネシウムを含むPhosphate Bu
ffered Saline(PBS)で透析を行っ
た。ついで、析出する残渣を除去するために遠心して、
得られた上清を56℃で30分間の非動化を行った。こ
れを0.22μmのフィルターで滅菌してPlasma
Derived Serum(PDS)を調製した。 (測定方法)ヒト伊東細胞様培養細胞(LI90)を、
10%の牛胎児血清を含むDULBECCO’S mo
dified eagle medium(DMEM)
で藩種して、二酸化炭素(CO2 )存在下、インキュベ
ーター中で24時間培養した後、上記PBSで洗浄し、
2%のPDSを含むEagle’s minimume
ssential medium(MEM)で、さらに
3日間培養した。ついで、培養した細胞を上記PBSで
洗浄して、試験化合物と共に10pMhTGF(トラン
スフォーミンググロースファクター)β−1を含むME
M(MEM全量に対して2%PDS含有)で16時間培
養した。ついで、培養したLI90を上記PBSで洗浄
し、放射性標識化合物である 3H prolineと、
0.25mMのアスコルビン酸とを含むMEMで24時
間RI(放射性同位体)ラベリング(標識化)を行っ
た。この培養した上清をトリクロル酢酸(TCA)沈澱
した後、酸可溶性画分中の放射活性を測定して、得られ
た測定値をコラーゲン合成活性とした。
【0202】供試化合物を含む培養した上清中の放射活
性を、供試化合物を含まない培養した上清中の放射活性
(コントロール)と比較して、コラーゲン合成阻害活性
(T/C)を算出し、コラーゲン合成を50%阻害する
濃度(μM)(IC50=T/Cが0.5に相当する供試
化合物の濃度)を求めた。なお上記T/Cは、下記式に
より求めた。 T/C=(試験化合物を含む培養上清中の放射活性)/
(コントロールの培養上清中の放射活性) これらの試験結果を表17に示す。
【0203】
【表17】
【0204】試験例2 実施例81〜84、100、118〜122、129、
137、141および142で得られたピリジン誘導体
(試験化合物)について、試験例1と同様にコラーゲン
合成試験を行った。これらの試験結果を表18に示す。
【0205】
【表18】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 213/81 C07D 213/81 405/12 405/12 (72)発明者 小島 裕 滋賀県大津市美空町2番7−504号 (72)発明者 坂元 誠 滋賀県滋賀郡志賀町和邇春日1丁目879番 地 (72)発明者 安村 貢一 滋賀県大津市鶴の里8番2号 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA42 BB04 BB08 CA02 CA13 CA27 CA52 CB04 CB07 DA01 4C063 AA01 BB08 DD12 EE01 4C086 AA01 AA03 BC17 GA02 MA04 NA14 ZA75

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) : 【化1】 〔式中、R1 はハロゲン原子またはハロゲン置換低級ア
    ルキル基を示す。R2 およびR3 は同一または異なって
    水素原子またはハロゲン原子を示す。Vは基:−C(=
    O)−NH−、基:−NH−C(=O)−、基:−NH
    −C(=O)−NH−、基:−CH=CH−を示す。A
    は基A1 : 【化2】 (式中、R4 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
    ル、低級アルカノイル基、ベンゾイル基、低級アルカノ
    イル置換低級アルキル基、2−低級アルキル−1,3−
    ジオキソラン基またはヒドロキシ置換低級アルキル基を
    示す。R5 は水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、2−
    低級アルキル−1,3−ジオキソラン基、低級アルキル
    基または低級アルカノイル基を示す。R6 は水素原子、
    低級アルキル基または低級アルカノイル基を示す。)、
    基A2 : 【化3】 (式中、R7 は水素原子または低級アルキル基を示す。
    8 は同一または異なって、水素原子、ヒドロキシル
    基、オキソ基、低級アルカノイルオキシ基、アロイルオ
    キシ基、低級アルコキシ基、基: 【化4】 (式中、kは1〜3の整数を示す。)または基:=N−
    OR10(R10は、水素原子、低級アルキル基または低級
    アルカノイル基を示す。)を示す。pは1〜2の整数を
    示す。 【化5】 は単結合または二重結合を示す。Yは基:−(CH2
    m −、基:=CH(CH 2 m-1 −または基:−(CH
    2 m-1 CH=を示す。mは1〜3の整数を示す。)ま
    たは基A3 : 【化6】 (式中、R9 は同一または異なって、水素原子、ヒドロ
    キシル基、オキソ基、低級アルカノイルオキシ基、アロ
    イルオキシ基、低級アルコキシ基、基: 【化7】 (式中、kは1〜3の整数を示す。)または基:=N−
    OR10(R10は、水素原子、低級アルキル基または低級
    アルカノイル基を示す。)を示す。qは1〜2の整数を
    示す。 【化8】 は単結合または二重結合を示す。Zは基:−(CH2
    n −、基:=CH(CH 2 n-1 −または基:−(CH
    2 n-1 CH=を示す。nは1〜3の整数を示す。)〕
    で表されるピリジン誘導体またはその医薬的に許容され
    る塩を有効成分として含有する医薬製剤。
  2. 【請求項2】線維症治療用製剤である請求項1記載の医
    薬製剤。
  3. 【請求項3】肝線維症治療用製剤である請求項1記載の
    医薬製剤。
JP26901699A 1999-09-22 1999-09-22 ピリジン誘導体含有医薬製剤 Pending JP2001089450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26901699A JP2001089450A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 ピリジン誘導体含有医薬製剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26901699A JP2001089450A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 ピリジン誘導体含有医薬製剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001089450A true JP2001089450A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17466511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26901699A Pending JP2001089450A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 ピリジン誘導体含有医薬製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001089450A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006014012A2 (en) 2004-08-06 2006-02-09 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Aromatic compounds
JP2007182433A (ja) * 2005-12-05 2007-07-19 Otsuka Pharmaceut Co Ltd 医薬
JP2007231005A (ja) * 2006-02-02 2007-09-13 Otsuka Pharmaceut Co Ltd コラーゲン産生抑制剤。
WO2009057811A2 (en) * 2007-10-30 2009-05-07 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Heterocyclic compound and pharmaceutical composition thereof
JP2010275302A (ja) * 2009-04-28 2010-12-09 Otsuka Pharmaceut Co Ltd 医薬組成物
US8236826B2 (en) 2005-12-05 2012-08-07 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Diarylether derivatives as antitumor agents
US8263599B2 (en) 2006-10-02 2012-09-11 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. STAT3/5 activation inhibitor
CN102791690A (zh) * 2010-01-29 2012-11-21 大塚制药株式会社 作为抗癌药的二取代吡啶衍生物
CN105055969A (zh) * 2015-09-03 2015-11-18 哈尔滨和谐旺科技开发有限公司 一种高效治疗性象皮肿的中药组合及其制备方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100927563B1 (ko) * 2004-08-06 2009-11-23 오쓰까 세이야꾸 가부시키가이샤 방향족 화합물
WO2006014012A3 (en) * 2004-08-06 2006-12-07 Otsuka Pharma Co Ltd Aromatic compounds
WO2006014012A2 (en) 2004-08-06 2006-02-09 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Aromatic compounds
US8188277B2 (en) 2004-08-06 2012-05-29 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Aromatic compounds for suppressing the generation of collagen
JP2008133278A (ja) * 2004-08-06 2008-06-12 Otsuka Pharmaceut Co Ltd 芳香族化合物
AU2005268030B2 (en) * 2004-08-06 2009-02-19 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Aromatic compounds
JP2007182433A (ja) * 2005-12-05 2007-07-19 Otsuka Pharmaceut Co Ltd 医薬
US8236826B2 (en) 2005-12-05 2012-08-07 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Diarylether derivatives as antitumor agents
JP2007231005A (ja) * 2006-02-02 2007-09-13 Otsuka Pharmaceut Co Ltd コラーゲン産生抑制剤。
US8263599B2 (en) 2006-10-02 2012-09-11 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. STAT3/5 activation inhibitor
WO2009057811A3 (en) * 2007-10-30 2009-07-09 Otsuka Pharma Co Ltd Heterocyclic compound and pharmaceutical composition thereof
WO2009057811A2 (en) * 2007-10-30 2009-05-07 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Heterocyclic compound and pharmaceutical composition thereof
CN103224488A (zh) * 2007-10-30 2013-07-31 大塚制药株式会社 杂环化合物或其盐
US8551999B2 (en) 2007-10-30 2013-10-08 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Heterocyclic compound and pharmaceutical composition thereof
CN101842367A (zh) * 2007-10-30 2010-09-22 大塚制药株式会社 杂环化合物及其药物组合物
JP2010275302A (ja) * 2009-04-28 2010-12-09 Otsuka Pharmaceut Co Ltd 医薬組成物
CN102791690A (zh) * 2010-01-29 2012-11-21 大塚制药株式会社 作为抗癌药的二取代吡啶衍生物
CN105055969A (zh) * 2015-09-03 2015-11-18 哈尔滨和谐旺科技开发有限公司 一种高效治疗性象皮肿的中药组合及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001089412A (ja) ベンゼン誘導体またはその医薬的に許容される塩
JP3929700B2 (ja) 新規三環式化合物
EP0741707A1 (en) SUBSTITUTED AROMATIC COMPOUNDS AS c.AMP PHOSPHODIESTERASE- AND TNF-INHIBITORS
AU4717693A (en) Inhibitors of c-amp phosphodiesterase and tnf
CA2646430A1 (en) Bicyclic carboxylic acid derivatives useful for treating metabolic disorders
JPH05213877A (ja) 血小板活性化因子のアリール、アミド、イミド及びカルバメートピリジン拮抗剤
CZ284093A3 (en) Substituted 4-phenylpyridones and 4-phenyl-2-alkoxypyridines
EP1066261B1 (en) Pyridine derivative and pharmaceutical containing the same
JP2001089450A (ja) ピリジン誘導体含有医薬製剤
JPH0390063A (ja) 二置換された(キノリン―2―イル―メトキシ)フエニル酢酸誘導体
US10238655B2 (en) Dihydroindene and tetrahydronaphthalene compounds
JP4819800B2 (ja) ペンテン酸誘導体、その調製方法、それらを含む医薬組成物およびその治療用途
HUT64747A (en) Process for producing benzoic acid derivatives and pharmaceutical preparatives containing them
JP3107613B2 (ja) ナフタレン誘導体
US5310744A (en) Quinolylmethoxyphenyl-acetamides
JPWO2012081570A1 (ja) ラクタム化合物又はその塩及びppar活性化剤
JPH02247185A (ja) 新規安息香酸誘導体及びその製造方法
MXPA00009342A (en) Pyridine derivative and pharmaceutical containing the same
JPH07173120A (ja) 置換芳香族カルボン酸誘導体
EP0532621A1 (en) Amide linked pyridyle-benzoic acid derivatives for treating leukotriene-related diseases
HUT71887A (en) Process for producing pyridine derivatives as leucotriene b4 antagonists
JPH10273469A (ja) 2環性キノン誘導体、製造法および剤
JPH0832688B2 (ja) フェノキシ酢酸誘導体及びこれを含有する医薬製剤
JPS6197241A (ja) 新規カルボン酸誘導体
JPH08505148A (ja) ロイコトリエンアンタゴニストとして有用な置換ピリジル化合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20090903

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100114