JP2001085314A - 露光方法及び装置、デバイスの製造方法、及び露光装置の製造方法 - Google Patents

露光方法及び装置、デバイスの製造方法、及び露光装置の製造方法

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JP2001085314A
JP2001085314A JP25962299A JP25962299A JP2001085314A JP 2001085314 A JP2001085314 A JP 2001085314A JP 25962299 A JP25962299 A JP 25962299A JP 25962299 A JP25962299 A JP 25962299A JP 2001085314 A JP2001085314 A JP 2001085314A
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wavelength
optical
laser
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Takechika Nishi
健爾 西
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化でメンテナンスが容易である光源を使
用して、結像特性計測精度を向上する。 【解決手段】 露光光源101中の基本波発生部100
において、例えばDFB(Distributed feedback)レー
ザ等からの可視域から赤外域のレーザ光を光ファイバー
増幅器を用いて増幅して得られたパルス光を、光ファイ
バー・バンドル19を介して波長変換部20に供給し、
ここで紫外の露光光ILに変換する。その光ファイバー
・バンドル19の出力端を分岐した光ファイバー・バン
ドル138、及び波長変換部139から発生する照明光
を開口140に照射して、投影光学系PLのベストフォ
ーカス位置を計測する際に、露光光ILを複数パルスず
つ検出して得られる積算エネルギーによって、その計測
の際に得られる検出信号を規格化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば紫外域の照
明光を発生する照明光学装置に関し、特に半導体素子、
撮像素子(CCDなど)、液晶表示素子、プラズマディ
スプレイ素子、及び薄膜磁気ヘッドなどのマイクロデバ
イスを製造するためのフォトリソグラフィ工程で使用さ
れる露光装置の照明光学系に使用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体集積回路を製造するための
フォトリソグラフィ工程で使用される露光装置は、マス
クとしてのレチクル(フォトマスク)上に精密に描かれ
た回路パターンを、基板としてのフォトレジストを塗布
したウエハ上に光学的に縮小して投影露光する。この露
光時におけるウエハ上での最小パターン寸法(解像度)
を小さくするのに最も単純かつ有効な方法の一つは、照
明光学系中の露光光源からの露光用の照明光(露光光)
の波長(露光波長)を小さくすることである。ここで露
光光の短波長化の実現と合わせて、露光光源を構成する
上で備えるべきいくつかの条件につき説明する。
【0003】第1に、例えば数ワットの光出力が求めら
れる。これは集積回路パターンの露光、転写に要する時
間を短くして、スループットを高めるために必要であ
る。第2に、露光光が波長300nm以下の紫外光の場
合には、投影光学系の屈折部材(レンズ)として使用で
きる光学材料が限られ、色収差の補正が難しくなってく
る。このため露光光の単色性が必要であり、露光光のス
ペクトル線幅は1pm程度以下にすることが求められ
る。
【0004】第3に、このスペクトル線幅の狭帯化に伴
い時間的コヒーレンス(可干渉性)が高くなるため、狭
い線幅の光をそのまま照射すると、スペックルと呼ばれ
る不要な干渉パターンが生ずる。従ってこのスペックル
の発生を抑制するために、露光光源では空間的コヒーレ
ンスを低下させる必要がある。これらの条件を満たす従
来の短波長の光源の一つは、レーザの発振波長自身が短
波長であるエキシマレーザを用いた光源であり、もう一
つは赤外又は可視域のレーザの高調波発生を利用した光
源である。
【0005】このうち、前者の短波長光源としては、K
rFエキシマレーザ(波長248nm)が使用されてお
り、現在では更に短波長のArFエキシマレーザ(波長
193nm)を使用する露光装置の開発が進められてい
る。更に、エキシマレーザの仲間であるF2 レーザ(波
長157nm)の使用も提案されている。しかし、これ
らのエキシマレーザは大型であること、発振周波数が現
状では数kHz程度であるため、単位時間当たりの照射
エネルギーを高めるためには1パルス当たりのエネルギ
ーを大きくする必要があり、このためにいわゆるコンパ
クション等によって光学部品の透過率変動等が生じやす
いこと、メインテナンスが煩雑でかつ費用が高額となる
ことなどの種々の問題があった。
【0006】また後者の方法としては、非線形光学結晶
の2次の非線形光学効果を利用して、長波長の光(赤外
光、可視光)をより短波長の紫外光に変換する方法があ
る。例えば文献「"Longitudinally diode pumped conti
nuous wave 3.5W green laser",L. Y. Liu, M. Oka, W.
Wiechmann and S. Kubota; Optics Letters, vol.19,p
189(1994)」では、半導体レーザ光で励起された固体レ
ーザからの光を波長変換するレーザ光源が開示されてい
る。この従来例では、Nd:YAGレーザの発する10
64nmのレーザ光を、非線形光学結晶を用いて波長変
換し、4倍高調波の266nmの光を発生させる方法が
記載されている。なお、固体レーザとは、レーザ媒質が
固体であるレーザの総称である。
【0007】また、例えば特開平8−334803号公
報では、半導体レーザを備えたレーザ光発生部と、この
レーザ光発生部からの光を非線形光学結晶により紫外光
に波長変換する波長変換部とから構成されるレーザ要素
を複数個、マトリックス状(例えば10×10)に束ね
たアレイレーザが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
のアレイレーザでは、個々のレーザ要素の光出力を低く
抑えつつ、装置全体の光出力を高出力とすることがで
き、各非線形光学結晶への負担を軽減することができ
る。しかし、一方では、個々のレーザ要素が独立してい
ることから、露光装置への適用を考慮した場合には、レ
ーザ要素全体でその発振スペクトルを全幅で1pm程度
以下まで一致させる必要がある。
【0009】このため、例えば、各レーザ要素に自律的
に同一波長の単一縦モード発振をさせるためには、各々
のレーザ要素の共振器長を調整し、あるいは共振器中に
波長選択素子を挿入したりする必要があった。しかし、
これらの方法は、その調整が微妙であること、構成する
レーザ要素が多くなればなるほど全体を同一波長で発振
させるのに複雑な構成が必要になること等の問題があっ
た。
【0010】一方、これら複数のレーザを能動的に単一
波長化する方法としてインジェクションシード法がよく
知られている(例えば、「Walter Koechner; Solid-sta
te Laser Engineering, 3rd Edition, Springer Series
in Optical Science, Vol.1, Springer-Verlag, ISBN
0-387-53756-2, p246-249」参照)。これは、発振スペ
クトル線幅の狭い単一のレーザ光源からの光を複数のレ
ーザ要素に分岐し、このレーザ光を誘導波として用いる
ことにより、各レーザ要素の発振波長を同調させ、かつ
スペクトル線幅を狭帯域化するという方法である。しか
し、この方法では、シード光を各レーザ要素に分岐する
光学系や、発振波長の同調制御部を必要とするため構造
が複雑になるという問題があった。
【0011】更に、このようなアレイレーザは、従来の
エキシマレーザに比べて装置全体を格段に小さくするこ
とが可能だが、それでもアレイ全体の出力ビーム径を数
cm以下におさえるパッケージングは困難であった。ま
た、このように構成されたアレイレーザでは、各アレイ
ごとに波長変換部が必要となるため高価となること、ア
レイを構成するレーザ要素の一部にアライメントずれが
生じた場合や構成する光学素子に損傷が発生した場合
に、このレーザ要素の調整をするためには、一度アレイ
全体を分解してこのレーザ要素を取り出し、調整した上
で再度アレイを組み立て直す必要があること、などの課
題があった。
【0012】また、上記の課題を解決できる光源が開発
された場合には、従来の光源を使用した場合とは異なる
露光方法又は露光装置が生じる可能性もある。本発明は
斯かる点に鑑み、小型化できてメンテナンスが容易にで
きると共に、発光周波数を高くできる光源を使用した際
に、結像特性等の評価を高精度に行うことができる露光
方法及び露光装置を提供することを第1の目的とする。
【0013】また、本発明は、小型化できて空間的コヒ
ーレンスを低減できると共に、全体としての発振スペク
トル線幅を簡単な構成で狭くできる光源を使用した場合
に好適な露光方法及び露光装置を提供することを目的と
する。更に本発明は、その露光方法を用いて高機能のデ
バイスを製造できるデバイス製造方法を提供することを
も目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の露光
方法は、評価用マーク(155)を照明光で照明し、そ
の評価用マークの像を投影光学系(PL)を介して投影
し、その評価用マークの像と光電検出器とを相対走査さ
せながらその評価用マークの像の状態を検出し、該検出
結果に基づいて露光を行う露光方法において、光ファイ
バー増幅器(22,25)によって増幅されたパルスレ
ーザ光を波長変換して得られたパルス紫外光をその照明
光として使用し、その評価用マークの像をその光電検出
器によって検出する際に、照明光としてのそのパルス紫
外光の強度を複数パルス毎、又は所定の時間間隔毎に計
測し、この計測結果に基づいてその光電検出器の検出信
号を規格化するものである。
【0015】斯かる本発明によれば、その光ファイバー
増幅器のシード光としては、DFB(Distributed feed
back)半導体レーザやファイバーレーザ等からの赤外域
から可視域までの単一波長で発振スペクトルの狭いレー
ザ光が使用され、光ファイバー増幅器としては、例えば
エルビウム(Er)・ドープ・光ファイバー増幅器(Er
bium-Doped Fiber Amplifier: EDFA)、イッテルビ
ウム(Yb)・ドープ・光ファイバー増幅器(YDF
A)、プラセオジム(Pr)・ドープ・光ファイバー増
幅器(PDFA)、又はツリウム(Tm)・ドープ・光
ファイバー増幅器(TDFA)等を使用することができ
る。また、波長変換は、複数の非線形光学結晶による2
次高調波発生(SHG)及び/又は和周波発生(SF
G)の組み合わせによって、基本波に対して任意の整数
倍の周波数(波長は整数分の1)の高調波よりなる紫外
光を容易に出力することができる。このような「光ファ
イバー増幅型の光源」は小型で、かつメンテナンスが容
易であり、発光周波数を一例として10kHz〜1MH
z程度の範囲で、望ましくは100kHz程度以上まで
高めることができる。
【0016】これに対して、従来主に使用されていたK
rF又はArF等のエキシマレーザ光源は、発振周波数
が最大で2kHz程度であり、パルス発光毎のエネルギ
ーのばらつきが比較的大きいため、結像特性の計測を行
う場合にはパルス発光毎にエネルギーをモニタし、この
モニタ結果より結像特性の検出信号の規格化を行うとい
ういわゆるパルス毎規格化方式が使用される。これに対
して、本発明の光源では、発光周波数が高く殆ど連続光
に近いため、パルス発光毎に検出信号を規格化するので
は、制御系の応答速度をかなり高くする必要があり、あ
まり得策ではない。そこで、そのパルス紫外光の強度を
複数パルス毎、又は所定時間毎に検出し、この検出結果
に基づいてその検出信号の規格化を行う。これによっ
て、制御が容易となる。
【0017】次に、本発明の第2の露光方法は、第1物
体(R)を照明光で照明し、その第1物体のパターンを
経た照明光で第2物体(W)を露光する露光方法におい
て、第1の紫外光をパルス発光する第1の光源装置(1
01A)と、光ファイバー増幅器(22,25)で増幅
したレーザ光を波長変換することによってその第1の紫
外光と実質的に同じ波長域の第2の紫外光を発光できる
移動自在な第2の光源装置(101)とを備え、その第
2物体の露光時にその第1の光源装置からの紫外光を用
い、その第1物体の照明系の調整時にその第2の光源装
置からの紫外光を用いるものである。
【0018】本発明でも、その紫外光の第2の光源装置
としては、上記の光ファイバー増幅型の光源が使用でき
る。この第2の光源装置は発光周波数を高めることがで
きるため、各パルス光のピークレベルは、その第1の光
源装置(例えばエキシマレーザ光源)に比べると大幅に
小さくできる。また、その第1の光源装置は、工場雰囲
気中で発光を行うと紫外光による化学反応によって、光
学部材の表面に曇り物質が付着する原因になる。よっ
て、通常の露光時には露光光路は窒素ガスやヘリウムガ
ス等でパージされる。一方、露光装置のメンテナンス時
には工場雰囲気に切換えが行われるため、このときには
その第2の光源装置からの紫外光を用いて光学調整等を
行う。第2の光源装置のパルス光はピークレベルが低く
曇り物質を殆ど生成しないため、調整用として好適であ
る。
【0019】また、その第2の光源装置は、露光装置の
メンテナンス時だけでなく、その製造工程における光学
系の調整用、又は検査用の光源としても用いられ、この
場合にはその第1の光源装置として光ファイバー増幅型
の光源を使用してもよく、しかも第1の光源装置と第2
の光源装置は同一構成である必要はなく、極端に言えば
第2の光源装置は1本の光ファイバーでもよい。
【0020】次に、本発明の第3の露光方法は、照明光
で第1物体を照明し、その第1物体のパターンを経た照
明光で投影光学系(PL)を介して第2物体を露光する
露光方法において、可視域から赤外域までの波長域内で
発振波長が可変のレーザ光を光ファイバー増幅器(2
2,25)によって増幅し、この増幅後のレーザ光を波
長変換して得られた紫外光をその照明光とし、その投影
光学系の結像特性の変動量を予測又は計測し、このよう
に予測又は計測される結像特性の変動量を相殺するよう
にその発振波長が可変のレーザ光の波長を変化させて、
その紫外光の波長を制御するものである。
【0021】本発明でも光ファイバー増幅器で増幅する
光源が使用されるが、この光源は波長を広い範囲で高精
度に制御できるという特徴もある。そこで、大気圧セン
サ、湿度センサ、温度センサ等の計測値、又は倍率計測
結果等に基づいて投影光学系の結像特性の変動量を予測
又は計測し、その光源の発振波長をシフトさせること
で、その結像特性の変動量を高い応答速度で補正でき
る。また、その結像特性の変動量として、マスクパター
ンの描画誤差(倍率誤差など)も含めることができる。
また、照明光の入射による投影光学系の熱蓄積量に起因
する情報をも用いて結像特性の変動量を予測又は計測す
るようにしてもよい。
【0022】次に、本発明の第4の露光方法は、照明光
で第1物体を照明し、その第1物体のパターンを経た照
明光で第2物体を露光する露光方法において、単一のレ
ーザ光を複数に分岐してそれぞれ光ファイバー増幅器を
有する複数の光増幅部(18−1〜18−n)で増幅
し、この増幅後の複数のレーザ光を束ねて波長変換して
得られた紫外光をその照明光とし、その複数の光増幅部
のそれぞれの出力を検出し、この検出結果よりその複数
の光増幅部の内の所定の光増幅部が寿命に達したと判定
された場合に、その所定の光増幅部を別の光増幅部と交
換するものである。
【0023】斯かる本発明でも光ファイバー増幅器で増
幅する光源が使用されるが、その光源中の複数の光増幅
部が個別に交換可能とされている。そこで、寿命となっ
て出力の低下した光増幅部を新しい光増幅部で交換する
ことによって、メンテナンスが極めて容易である。次
に、本発明の第5の露光方法は、照明光で第1物体を照
明し、その第1物体のパターンを経た照明光で第2物体
を露光する露光方法において、光ファイバー増幅器(2
2,25)によって増幅されたレーザ光を波長変換して
得られた紫外光をその照明光とし、その波長変換後のそ
の照明光の第1の強度、及びその第2物体に至るまでの
光路上でのその照明光の第2の強度を継続して計測し、
この計測結果に基づいて透過率が変動している光学部材
の位置を特定するものである。
【0024】本発明で使用される光ファイバー増幅器を
用いる光源は、発光周波数を高くできてピークレベルを
小さくできると共に、照明光の光路は窒素ガス等でパー
ジされるため、元々曇り物質は生じにくい。それでも、
何等かの要因で曇りが生じた場合に、本発明によって曇
りが生じた部材の位置を大まかに特定できるため、交換
作業等を迅速に実行できる。
【0025】次に、本発明の第1の露光装置は、第1物
体(R)を照明光で照明し、その第1物体のパターンを
経た照明光で第2物体(W)を露光する露光装置におい
て、赤外域から可視域までの波長範囲内で単一波長のレ
ーザ光を発生するレーザ光発生部(11)と、このレー
ザ光発生部から発生されたレーザ光を増幅する光ファイ
バー増幅器を有する光増幅部(18−1)と、この光増
幅部によって増幅されたレーザ光を非線形光学結晶を用
いて紫外光に波長変換する波長変換部(20)とを備え
た光源装置(101)と、この光源装置からのその照明
光としてのパルス紫外光の強度をその第2物体までの光
路上で複数パルス毎、又は所定の時間間隔毎に計測する
モニタ系(113〜115)と、評価用マークの像を検
出するマーク検出系(129)と、そのモニタ系の計測
値に基づいてそのマーク検出系の検出信号を規格化する
演算制御系(105)とを有するものである。
【0026】また、本発明による第2の露光装置は、第
1物体を照明光で照明し、その第1物体のパターンを経
た照明光で第2物体を露光する露光装置において、第1
の紫外光をパルス発光する第1の光源装置(101A)
と、その第1の紫外光と実質的に同じ波長域の第2の紫
外光をその第1の光源装置よりも高いパルス周波数で発
光できる第2の光源装置(101)と、その第1物体に
向かう光路上にその第2の紫外光を導く可動の光路切り
換え部材(102)と、通常の露光時にその第1の光源
装置からのその第1の紫外光で露光を行い、光学系の調
整時にその第2の光源装置からのその第2の紫外光をそ
の光路切り換え部材を介してその第1物体に向かう光路
上に導く制御系(105)とを有するものである。
【0027】また、本発明による第3の露光装置は、照
明光で第1物体を照明し、その第1物体のパターンを経
た照明光で投影光学系(PL)を介して第2物体を露光
する露光装置において、赤外域から可視域までの波長範
囲内で可変波長のレーザ光を発生するレーザ光発生部
(1,2,5,11)と、該レーザ光発生部から発生さ
れたレーザ光を光ファイバー増幅器を介して増幅する光
増幅部(18−1)と、この光増幅部によって増幅され
たレーザ光を非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換
してその照明光として出力する波長変換部(20)とを
備えた光源装置(101)と、その投影光学系の結像特
性の変動量を予測する計測系(129)と、この計測系
により予測されたその結像特性の変動量を相殺するよう
にそのレーザ光発生部での発振波長を制御する結像特性
補正部(109)とを有するものである。
【0028】また、本発明による第4の露光装置は、照
明光で第1物体を照明し、その第1物体のパターンを経
た照明光で第2物体を露光する露光装置において、赤外
域から可視域までの波長範囲内で単一波長のレーザ光を
発生するレーザ光発生部(11)と、該レーザ光発生部
から発生されたレーザ光を複数に分岐する光分岐部(1
4,16−1〜16−m)と、その複数の分岐されたレ
ーザ光をそれぞれ光ファイバー増幅器を介して増幅する
複数の光増幅部(18−1〜18−n)と、該光増幅部
によって増幅されたレーザ光をまとめて非線形光学結晶
を用いて紫外光に波長変換してその照明光として出力す
る波長変換部(20)とを備えた光源装置(101)
と、その複数の光増幅部の出力を検出するモニタ系(2
3E)と、このモニタ系の検出結果に基づいてその複数
の光増幅部の内の交換すべき光増幅部を特定する制御系
(109)とを有するものである。
【0029】また、本発明による第5の露光装置は、照
明光学系からの照明光で第1物体を照明し、その第1物
体のパターンを経た照明光で第2物体を露光する露光装
置において、その照明光学系は、赤外域から可視域まで
の波長範囲内で単一波長のレーザ光を発生するレーザ光
発生部(11)と、該レーザ光発生部から発生されたレ
ーザ光を光ファイバー増幅器を介して増幅する光増幅部
(18−1)と、該光増幅部によって増幅されたレーザ
光を非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換してその
照明光として出力する波長変換部(20)とを備えた光
源装置(101)と、この光源装置からの照明光をその
第1物体に照射する集光光学系と、その波長変換部の出
力端の近傍でその照明光の強度を検出する第1の光電検
出器(561)と、その集光光学系中でその照明光の強
度を検出する第2の光電検出器(115)とを有するも
のである。
【0030】斯かる各露光装置によって上記の本発明の
露光方法を実施することができる。また、本発明の各露
光装置は、光ファイバー増幅型の光源の使用によって露
光装置全体を小型化でき、かつメンテナンスが容易にな
る。また、本発明のデバイスの製造方法は、上記の本発
明の露光方法を用いてマスクのパターンを基板上に転写
する工程を含むものである。本発明の露光方法の使用に
よって結像特性等が向上するため、高機能のデバイスを
製造できる。
【0031】次に、本発明の露光装置の製造方法は、光
ファイバー増幅器で増幅されたレーザ光を波長変換した
紫外域の検査光を用いて光学系(投影光学系、照明光学
系等)の光学特性(結像特性、光軸ずれ等)を検出し、
該検出結果に基づいてその光学系を調整する工程(露光
装置に搭載後の検査、及び搭載前の検査の両方を含む)
と、露光用照明光(検査光と同一でも、検査光と異なっ
てもよい)を用いてその光学系の光学特性を検出する工
程(試し焼き、又は空間像計測等)とを有するものであ
る。そのように光ファイバー増幅型の光源からの紫外光
を検査光として用いることによって、検査を簡便に行う
ことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
につき図面を参照して説明する。本例は、ステップ・ア
ンド・スキャン方式の投影露光装置に本発明を適用した
ものである。図1(a)は、本例の投影露光装置用の光
源装置を示し、この図1(a)において、レーザ光発生
部としての単一波長発振レーザ11からスペクトル幅の
狭い単一波長の例えば連続波(CW)よりなる波長1.
544μmのレーザ光LB1が発生する。このレーザ光
LB1は、逆向きの光を阻止するためのアイソレータI
S1を介して光変調部としての光変調素子12に入射
し、ここでパルス光のレーザ光LB2に変換されて光分
岐増幅部4に入射する。
【0033】光分岐増幅部4に入射したレーザ光LB2
は、先ず前段の光増幅部としての光ファイバー増幅器1
3を通過して増幅された後、アイソレータIS2を介し
て第1の光分岐素子としての平面導波路型のスプリッタ
14に入射して、m本のほぼ同一強度のレーザ光に分岐
される。mは2以上の整数であり、本例ではm=4であ
る。光ファイバー増幅器13としては、単一波長発振レ
ーザ11から発生されるレーザ光LB1と同じ波長域
(本例では1.544μm付近)の光を増幅するため
に、エルビウム・ドープ・光ファイバー増幅器(Erbium
-Doped Fiber Amplifier: EDFA)が使用されてい
る。なお、光ファイバー増幅器13には不図示のカップ
リング用の波長分割多重素子を介して不図示の励起用の
半導体レーザからの波長980nm又は1480nmの
励起光が使用されている。なお、励起光の波長は980
nm又は1480nmに限られるものでなく、例えば
(980±10)nm程度又は(1480±30)nm
程度の範囲内であればよい。
【0034】スプリッタ14から射出されたm本のレー
ザ光は、互いに異なる長さの光ファイバー15−1,1
5−2,…,15−mを介してそれぞれ第2の光分岐素
子としての平面導波路型のスプリッタ16−1,16−
2,…,16−mに入射して、それぞれほぼ同一強度の
n本のレーザ光に分岐される。nは2以上の整数であ
り、本例ではn=32である。第1の光分岐素子(1
4)及び第2の光分岐素子(16−1〜16−m)は光
分岐手段(光分割手段)とも呼ぶことができる。その結
果、単一波長発振レーザ11から射出されるレーザ光L
B1は、全体としてn・m本(本例では128本)のレ
ーザ光に分岐される。
【0035】そして、スプリッタ16−1から射出され
たn本のレーザ光LB3は、互いに異なる長さの光ファ
イバー17−1,17−2,…,17−nを介してそれ
ぞれ後段の光増幅部としての光増幅ユニット18−1,
18−2,…,18−nに入射して増幅される。光増幅
ユニット18−1〜18−nは、単一波長発振レーザ1
1から発生されるレーザ光LB1と同じ波長域(本例で
は1.544μm付近)の光を増幅する。同様に他のス
プリッタ16−2〜16−mから射出されたn本のレー
ザ光も、それぞれ互いに異なる長さの光ファイバー17
−1〜17−nを介して後段の光増幅部としての光増幅
ユニット18−1〜18−nに入射して増幅される。
【0036】m組の光増幅ユニット18−1〜18−n
で増幅されたレーザ光は、それぞれ光増幅ユニット18
−1〜18−n内の所定の物質がドープされた光ファイ
バー(後述)の射出端の延長部を伝播し、これらの延長
部が光ファイバー・バンドル19を構成する。光ファイ
バー・バンドル19を構成するm組のn本の光ファイバ
ーの延長部の長さは互いにほぼ同一である。但し、光フ
ァイバー・バンドル19をm・n本の互いに同じ長さの
光増幅作用の無い伝播用の光ファイバーを束ねて形成す
ると共に、光増幅ユニット18−1〜18−nで増幅さ
れたレーザ光をそれぞれ対応する伝播用の光ファイバー
に導いてもよい。光ファイバー増幅器13から光ファイ
バー・バンドル19までの部材より光分岐増幅部4が構
成されている。
【0037】光ファイバー・バンドル19から射出され
たレーザ光LB4は、非線形光学結晶を有する波長変換
部20に入射して紫外光よりなるレーザ光LB5に変換
され、このレーザ光LB5が露光光として外部に射出さ
れる。m組の光増幅ユニット18−1〜18−nがそれ
ぞれ本発明の光増幅部に対応しているが、この光増幅部
に光ファイバー・バンドル19の光ファイバーを含める
場合もある。
【0038】また、光ファイバー・バンドル19の出力
端19aは、図1(b)に示すように、m・n本(本例
では128本)の光ファイバーを密着するように、かつ
外形が円形になるように束ねたものである。実際には、
その出力端19aの形状及び束ねる光ファイバーの数
は、後段の波長変換部20の構成、及び本例の光源装置
の使用条件等に応じて定められる。光ファイバー・バン
ドル19を構成する各光ファイバーのクラッド直径は1
25μm程度であることから、128本を円形に束ねた
場合の光ファイバー・バンドル19の出力端19aの直
径d1は、約2mm以下とすることができる。
【0039】また、本例の波長変換部20では、入射す
るレーザ光LB4を8倍高調波(波長は1/8)、又は
10倍高調波(波長は1/10)よりなるレーザ光LB
5に変換する。単一波長発振レーザ11から射出される
レーザ光LB1の波長は1.544μmであるため、8
倍高調波の波長はArFエキシマレーザと同じ193n
mとなり、10倍高調波の波長はF2 レーザ(フッ素レ
ーザ)の波長(157nm)とほぼ同じ154nmとな
る。なお、レーザ光LB5の波長をよりF2 レーザ光の
波長に近付けたい場合には、波長変換部20で10倍高
調波を生成すると共に、単一波長発振レーザ11では波
長1.57μmのレーザ光を発生すればよい。
【0040】実用的には、単一波長発振レーザ11の発
振波長を1.544〜1.552μm程度に規定して、
8倍波に変換することにより、ArFエキシマレーザと
実質的に同一波長(193〜194nm)の紫外光が得
られる。そして、単一波長発振レーザ11の発振波長を
1.57〜1.58μm程度に規定して、10倍波に変
換することによってF2 レーザと実質的に同一波長(1
57〜158nm)の紫外光が得られる。従って、これ
らの光源装置をそれぞれArFエキシマレーザ光源、及
びF2 レーザ光源に代わる安価でメンテナンスの容易な
光源として使用することができる。
【0041】なお、最終的にArFエキシマレーザ、又
はF2 レーザ等に近い波長域の紫外光を得る代わりに、
例えば製造対象の半導体デバイス等のパターンルールよ
り最適な露光波長(例えば160nm等)を決定し、こ
の理論的に最適な波長の紫外光を得るように単一波長発
振レーザ11の発振波長や波長変換部20における高調
波の倍率を決定するようにしてもよい。
【0042】以下、本実施形態についてより詳細に説明
する。図1(a)において、単一波長で発振する単一波
長発振レーザ11としては、例えば発振波長1.544
μm、連続波出力(以下、「CW出力」ともいう)で出
力が20mWのInGaAsP構造のDFB(Distribu
ted feedback:分布帰還型)半導体レーザを用いる。こ
こでDFB半導体レーザとは、縦モード選択性の低いフ
ァブリーペロー型共振器の代わりに、回折格子を半導体
レーザ内に形成したもので、どのような状況下であって
も単一縦モード発振を行うように構成されている。DF
B半導体レーザは、基本的に単一縦モード発振をするこ
とから、その発振スペクトル線幅は0.01pm以下に
抑えられる。なお、単一波長発振レーザ11としては、
同様の波長領域で狭帯域化されたレーザ光を発生する光
源、例えばエルビウム(Er)・ドープ・ファイバー・
レーザ等をも使用することができる。
【0043】更に、本例の光源装置の出力波長は用途に
応じて特定波長に固定することが望ましい。そのため、
マスター発振器(Master Oscillator) としての単一波長
発振レーザ11の発振波長を一定波長に制御するための
発振波長制御装置を設けている。本例のように単一波長
発振レーザ11としてDFB半導体レーザを用いる場合
には、DFB半導体レーザの温度制御を行うことにより
発振波長を制御することができ、この方法により発振波
長を更に安定化して一定の波長に制御したり、あるいは
出力波長を微調整することができる。
【0044】通常、DFB半導体レーザなどはヒートシ
ンクの上に設けられ、これらが筐体内に収納されてい
る。そこで本例では、単一波長発振レーザ11(DFB
半導体レーザなど)に付設されるヒートシンクに温度調
整部5(例えばヒータ等の加熱素子、ペルチェ素子等の
吸熱素子、及びサーミスタ等の温度検出素子よりなる)
を固定し、その温度調整部5の動作をコンピュータより
なる制御部1が制御することで、そのヒートシンク、ひ
いては単一波長発振レーザ11の温度を高精度に制御す
る。ここで、DFB半導体レーザなどではその温度を
0.001℃単位で制御することが可能である。また、
制御部1は、ドライバ2を介して単一波長発振レーザ1
1を駆動するための電力(DFB半導体レーザでは駆動
電流)を高精度に制御する。
【0045】DFB半導体レーザの発振波長は0.1n
m/℃程度の温度依存性を持つため、そのDFB半導体
レーザの温度を例えば1℃変化させると、基本波(波長
1544nm)ではその波長が0.1nm変化する。従
って、8倍波(193nm)ではその波長が0.012
5nm変化し、10倍波(157nm)ではその波長が
0.01nm変化することになる。なお、レーザ光LB
5を露光装置に使用する場合には、例えば露光装置が設
置される環境の大気圧差による結像特性の誤差、又は結
像特性の変動による誤差等を補正するために、その中心
波長に対して±20pm程度変化できることが望まし
い。このためには、DFB半導体レーザの温度を8倍波
では±1.6℃程度、10倍波では±2℃程度変化させ
ればよく、これは実用的である。そして、この発振波長
を所定の波長に制御する際のフィードバック制御のモニ
ター波長としては、DFB半導体レーザの発振波長、あ
るいは後述する波長変換部20内での波長変換後の高調
波出力(2倍波、3倍波、4倍波等)の内から所望の波
長制御を行うに当たって必要な感度を与え、かつ最もモ
ニターしやすい波長を選択すればよい。単一波長発振レ
ーザ11として例えば発振波長1.51〜1.59μm
のDFB半導体レーザを使用する場合に、この発振レー
ザ光の3倍波は503nm〜530nmの波長になる
が、この波長帯はヨウ素分子の吸収線が密に存在する波
長域に該当しており、ヨウ素分子の適切な吸収線を選ん
でその波長にロックすることにより精密な発振波長制御
を行うことが可能である。そこで、本例では波長変換部
20内の所定の高調波(望ましくは3倍波)をヨウ素分
子の適切な吸収線(基準波長)と比較し、その波長のず
れ量を制御部1にフィードバックし、制御部1ではその
ずれ量が所定の一定値になるように温度調整部5を介し
て単一波長発振レーザ11の温度を制御する。逆に、制
御部1では、その単一波長発振レーザ11の発振波長を
積極的に変化させてその出力波長を調整可能にしてもよ
い。
【0046】本例の光源装置は露光装置の露光光源であ
り、前者によれば、波長変動による投影光学系の収差の
発生、又はその変動が防止され、パターン転写中にその
像特性(像質などの光学的特性)が変化することがなく
なる。また、後者によれば、露光装置が組立、調整され
る製造現場と露光装置の設置場所(納入先)との標高差
や気圧差、更には環境(クリーンルーム内の雰囲気)の
違いなどに応じて生じる投影光学系の結像特性(収差な
ど)の変動を相殺でき、納入先で露光装置の立ち上げに
要する時間を短縮することが可能になる。更に後者によ
れば、露光装置の稼働中に、露光用照明光の照射、及び
大気圧変化などに起因して生じる投影光学系の収差、投
影倍率、及び焦点位置などの変動も相殺でき、常に最良
の結像状態でパターン像を基板上に転写することが可能
となる。
【0047】単一波長発振レーザ11から出力される連
続光よりなるレーザ光LB1は、例えば電気光学光変調
素子や音響光学光変調素子などの光変調素子12を用い
て、パルス光よりなるレーザ光LB2に変換される。光
変調素子12は制御部1によってドライバ3を介して駆
動される。本例の光変調素子12から出力されるレーザ
光LB2は、一例としてパルス幅1ns、繰り返し周波
数100kHz(パルス周期10μs)程度のパルス光
に変調される。この様な光変調を行った結果、光変調素
子12から出力されるパルス光のピーク出力は20m
W、平均出力は2μWとなる。ここでは、光変調素子1
2の挿入による損失がないものとしたが、実際にはその
挿入損失がある。例えば損失が−3dBである場合、そ
のパルス光のピーク出力は10mW、平均出力は1μW
となる。
【0048】なお、繰り返し周波数を100kHz程度
以上に設定することにより、後述する光増幅ユニット1
8−1〜18−n内の光ファイバー増幅器においてAS
E(Amplified Spontaneous Emission:自然放出光)ノ
イズの影響による増幅率低下を阻止することができる。
更に、本例の100kHz程度の各パルス光は、実際に
は例えば128個の所定間隔のパルス光の集合体である
ため、最終的に出力される紫外光の照度が従来のエキシ
マレーザ光(パルス周波数は数kHz程度)と同程度で
よい場合には、本例のようにパルス周波数を高めること
によって、各パルス当たりのエネルギーを1/1000
〜1/10000程度に小さくすることができ、コンパ
クション等による光学部材(レンズ等)の屈折率変動等
を小さくすることができる。従って、そのような変調器
構成とすることが望ましい。
【0049】更に、半導体レーザなどではその電流制御
を行うことで、出力光をパルス発振させることができ
る。このため、本例では単一波長発振レーザ11(DF
B半導体レーザなど)の電力制御と光変調素子12とを
併用してパルス光を発生させることが好ましい。そこ
で、単一波長発振レーザ11の電力制御によって、例え
ば10〜20ns程度のパルス幅を有するパルス光を発
振させると共に、光変調素子12によってそのパルス光
からその一部のみを切り出す、即ち本例ではパルス幅が
1nsのパルス光に変調する。
【0050】これにより、光変調素子12のみを用いる
場合に比べて、パルス幅が狭いパルス光を容易に発生さ
せることが可能になると共に、パルス光の発振間隔や発
振の開始及びその停止などをより簡単に制御することが
可能になる。特に、光変調素子12のみを用いてパルス
光をオフの状態にしてもその消光比が充分でない場合に
は、単一波長発振レーザ11の電力制御を併用すること
が望ましい。
【0051】このようにして得たパルス光出力を、初段
のエルビウム・ドープの光ファイバー増幅器13に接続
し、35dB(3162倍)の光増幅を行う。このとき
パルス光は、ピーク出力約63W、平均出力約6.3m
Wとなる。なお、この光ファイバー増幅器13の代わり
に複数段の光ファイバー増幅器を使用してもよい。その
初段の光ファイバー増幅器13の出力を、スプリッタ1
4でまずチャネル0〜3の4個の出力(本例ではm=
4)に並列分割する。このチャネル0〜3の各出力を、
各々長さの異なる光ファイバー15−1〜15−4に接
続することにより、各光ファイバーからの出力光には、
光ファイバー長に対応した遅延時間が与えられる。例え
ば本実施形態では、光ファイバー中の光の伝搬速度を2
×10 8 m/sであるとし、チャネル0、1、2、3に
それぞれ0.1m、19.3m、38.5m、57.7
mの長さの光ファイバー15−1〜15−4を接続す
る。この場合、各光ファイバーの出口での隣り合うチャ
ネル間の光の遅延は96nsとなる。なおここでは、こ
の様に光を遅延させる目的で使用する光ファイバー15
−1〜15−4を、便宜的に「遅延ファイバー」と呼
ぶ。
【0052】次に、その4本の遅延ファイバーの出力
を、4個のスプリッタ16−1〜16−4で更にn個
(本例ではn=32)の出力に並列分割(各スプリッタ
でチャネル0〜31)し、合計4・32個(=128
個)のチャネルに分割する。そして、各スプリッタ16
−1〜16−4のチャネル0〜31の出力端に再び互い
に長さの異なる光ファイバー(遅延ファイバー)17−
1〜17−32を接続して、隣接するチャネル間に3n
sの遅延時間を与える。これによって、チャネル31の
出力には、93nsの遅延時間が与えられる。一方、第
1から第4までの各スプリッタ16−1〜16−4間に
は、そののように遅延ファイバーによって、各スプリッ
タの入力時点で各々96nsの遅延時間が与えられてい
る。この結果、全体で総計128チャネルの出力端で、
隣り合うチャネル間に3nsの遅延時間を持つパルス光
が得られる。
【0053】この結果、本例では光ファイバー・バンド
ル19から射出されるレーザ光LB4の空間的コヒーレ
ンスが、単に単一波長発振レーザ11から射出されるレ
ーザ光LB1の断面形状を拡大した場合に比べてほぼ1
/128のオーダで低下する。従って、最終的に得られ
るレーザ光LB5を露光光として用いた場合に生じるス
ペックルの量は極めて少ない利点がある。
【0054】以上の分岐及び遅延により、総計128チ
ャネルの出力端では、隣り合うチャネル間で3nsの遅
延時間を持つパルス光が得られるが、このとき各々の出
力端で観測される光パルスは、光変調素子12によって
変調されたパルス光と同じ100kHz(パルス周期1
0μs)である。従って、レーザ光発生部全体として見
ると、128パルスが3ns間隔で発生した後、9.6
2μsの間隔を置いて次のパルス列が発生するという繰
り返しが100kHzで行われる。
【0055】なお本実施形態では、分割数を128と
し、また遅延ファイバーとして短いものを用いた例につ
いて説明した。このため各パルス列の間に9.62μs
の無発光の間隔が生じたが、分割数m,nを増加させ
る、又は遅延ファイバーをより長くして適切な長さとす
る、あるいはこれらを組み合わせて用いることにより、
パルス間隔を完全な等間隔とすることも可能である。
【0056】以上より本例のスプリッタ14、光ファイ
バー15−1〜15−m、スプリッタ16−1〜16−
m、及びm組の光ファイバー17−1〜17−nは、全
体として時分割多重(Time Division Multiplexing:T
DM)手段を構成しているともみなすことができる。な
お、本例のスプリッタ14,16−1〜16−mは平板
導波路型であるが、それ以外に例えばファイバースプリ
ッタや、部分透過鏡を用いたビームスプリッタ等も使用
することができる。
【0057】図1(a)において、m組の遅延ファイバ
ー(光ファイバー17−1〜17−n)を通過したレー
ザ光はそれぞれ光増幅ユニット18−1〜18−nに入
射して増幅される。本例の光増幅ユニット18−1〜1
8−nは光ファイバー増幅器を備えており、以下では、
光増幅ユニット18−1として使用できる光増幅ユニッ
トの構成例につき説明するが、これらは他の光増幅ユニ
ット18−2〜18−nとしても同様に使用することが
できる。
【0058】図2は、光増幅ユニット18を示し、この
図2において、光増幅ユニット18は基本的に2段のそ
れぞれエルビウム・ドープ・光ファイバー増幅器(Erbi
um-Doped Fiber Amplifier:EDFA)よりなる光ファ
イバー増幅器22及び25を接続して構成されている。
そして、1段目の光ファイバー増幅器22の両端部に
は、励起光をカップリングするための波長分割多重(Wa
velength Division Multiplexing:WDM)素子(以
下、「WDM素子」と言う)21A及び21Bが接続さ
れ、WDM素子21A及び21Bによってそれぞれ励起
光源としての半導体レーザ23Aからの励起光EL1及
び半導体レーザ23Bからの励起光が、光ファイバー増
幅器22に前後から供給されている。同様に、2段目の
光ファイバー増幅器25の両端部にも、カップリング用
のWDM素子21C及び21Dが接続され、WDM素子
21C及び21Dによってそれぞれ半導体レーザ23C
及び23Dからの励起光が光ファイバー増幅器25に前
後から供給されている。即ち、光ファイバー増幅器2
2,25は共に双方向励起型である。
【0059】光ファイバー増幅器22,25はそれぞれ
入射するレーザ光LB3(本例では波長1.544μ
m)の波長を含む例えば約1.53〜1.56μm程度
の波長域の光を増幅する。また、光ファイバー増幅器2
2,25の境界部であるWDM素子21BとWDM素子
21Cとの間に、狭帯域フィルタ24A及び戻り光を阻
止するためのアイソレータIS3が配置されている。狭
帯域フィルタ24Aとしては多層膜フィルタ、又はファ
イバー・ブラッグ・グレーティング(Fiber Bragg Grat
ing)が使用できる。
【0060】本例において、図1(a)の光ファイバー
17−1からのレーザ光LB3は、WDM素子21Aを
介して光ファイバー増幅器22に入射して増幅される。
この光ファイバー増幅器22で増幅されたレーザ光LB
3は、WDM素子21B、狭帯域フィルタ24A、アイ
ソレータIS3、及びWDM素子21Cを介して光ファ
イバー増幅器25に入射して再び増幅される。増幅され
たレーザ光LB3は、WDM素子21Dを介して図1
(a)の光ファイバー・バンドル19を構成する1本の
光ファイバー(光ファイバー増幅器25の射出端の延長
部でもよい)を伝播する。また、出力されるレーザ光L
B3の僅かな部分、例えば1%程度が分岐用の光ファイ
バーを介して光電検出器23Eで受光されており、この
検出結果より光増幅ユニット18の出力が検出できる。
【0061】この場合、2段の光ファイバー増幅器22
及び25による合計の増幅利得は一例として約46dB
(39810倍)である。そして、図1(b)のスプリ
ッタ16−1〜16−mから出力される全チャネル数
(m・n個)を128個として、各チャネルの平均出力
を約50μWとすると、全チャネル合計での平均出力は
約6.4mWとなる。その各チャネルのレーザ光をそれ
ぞれ約46dBで増幅すると、各光増幅ユニット18−
1〜18−nから出力されるレーザ光の平均出力はそれ
ぞれ約2Wとなる。これをパルス幅1ns、パルス周波
数100kHzでパルス化したものとすると、各レーザ
光のピーク出力は20kWとなる。また、光ファイバー
・バンドル19から出力されるレーザ光LB4の平均出
力は約256Wとなる。
【0062】ここでは、図1(a)のスプリッタ14,
16−1〜16−mでの結合損失を考慮していないが、
その結合損失がある場合にはその損失分だけ光ファイバ
ー増幅器22,25の少なくとも1つの増幅利得を上げ
ることにより、各チャネルのレーザ光の出力を上記の値
(例えばピーク出力20kWなど)に均一化することが
できる。
【0063】図2の構成例において、狭帯域フィルタ2
4Aは、図1(a)の光ファイバー増幅器13及び図2
の光ファイバー増幅器22でそれぞれ発生するASE
(Amplified Spontanious Emission)光をカットし、か
つ図1(a)の単一波長発振レーザ11から出力される
レーザ光(波長幅は1pm程度以下)を透過させること
で、透過光の波長幅を実質的に狭帯化するものである。
これにより、ASE光が後段の光ファイバー増幅器25
に入射してレーザ光の増幅利得を低下させるのを防止す
ることができる。ここで、狭帯域フィルタ24Aはその
透過波長幅が1pm程度であることが好ましいが、AS
E光の波長幅は数十nm程度であるので、現時点で得ら
れる透過波長幅が100pm程度の狭帯域フィルタを用
いても実用上問題がない程度にASE光をカットするこ
とができる。また、アイソレータIS3によって戻り光
の影響が低減される。光増幅ユニット18は例えば3段
以上の光ファイバー増幅器を接続して構成することも可
能である。
【0064】また、本例では多数の光増幅ユニット18
の出力光を束ねて使用するため、各出力光の強度の分布
を均一化することが望ましい。このためには、射出され
るレーザ光LB3の光量を光電検出器23Eでモニタ
し、この光量が全部の光増幅ユニット18でほぼ均一に
なるように、各光増幅ユニット18における励起光源
(半導体レーザ23A〜23D)の出力を制御すればよ
い。そのため、図1(a)において、本例のm組の光増
幅ユニット18−1〜18−nはそれぞれ独立に出力を
制御できると共に、それぞれ独立に着脱できるように構
成されている。これによって、仮に或る光増幅ユニット
18−iの出力が低下して寿命となったような場合に
は、その光増幅ユニットだけを交換すればよいため、メ
ンテナンスが容易である。
【0065】なお、上記の実施の形態では、単一波長発
振レーザ11として発振波長が1.544μm程度のレ
ーザ光源が使用されているが、その代わりに発振波長
1.099〜1.106μm程度のレーザ光源を使用し
てもよい。このようなレーザ光源としては、DFB半導
体レーザあるいはイッテルビウム(Yb)・ドープ・フ
ァイバーレーザが使用できる。この場合には、後段の光
増幅部中の光ファイバー増幅器としては、その波長を含
む990〜1200nm程度の波長域で増幅を行うイッ
テルビウム(Yb)・ドープ・光ファイバー(YDF
A)を使用すればよい。この場合には、図1(b)の波
長変換部20において、7倍波を出力することによっ
て、F2 レーザと実質的に同一の波長157〜158n
mの紫外光が得られる。実用的には、発振波長を1.1
μm程度とすることで、F2 レーザとほぼ同一波長の紫
外光が得られる。
【0066】更には、単一波長発振レーザ11での発振
波長を990nm付近として、波長変換部20で基本波
の4倍波を出力するようにしてもよい。これによって、
KrFエキシマレーザと同一の波長248nmの紫外光
を得ることが可能である。なお、上記の実施形態におけ
る最終段の高ピーク出力の光ファイバー増幅器(例えば
図2の光増幅ユニット18中の光ファイバー増幅器2
5)においては、ファイバー中での非線形効果による増
幅光のスペクトル幅の増加を避けるため、ファイバーモ
ード径が通常通信で用いられているもの(5〜6μm)
よりも広い、例えば20〜30μmの大モード径ファイ
バーを使用することが望ましい。
【0067】更に、最終段の光ファイバー増幅器(例え
ば図2の光ファイバー増幅器25)において高出力を得
るためには、その大モード径ファイバーに代えて、ファ
イバー・クラッドが二重構造となったダブル・クラッド
・ファイバーを用いるようにしてもよい。この光ファイ
バーでは、コアの部分にレーザ光の増幅に寄与するイオ
ンがドープされており、増幅されるレーザ光(信号)が
このコア内を伝搬する。そして、コアを取り巻く第1ク
ラッドに励起用半導体レーザをカップリングする。この
第1クラッドはマルチモードであり、断面積も大きいた
め高出力の励起用半導体レーザ光の伝導が容易であり、
マルチモード発振の半導体レーザを効率よくカップリン
グし、励起用光源を効率よく使用することができる。そ
の第1クラッドの外周には第1クラッドの導波路を形成
するための第2クラッドが形成されている。
【0068】また、上記の実施の形態の光ファイバー増
幅器として石英ファイバー、又はシリケイト系ファイバ
ーを用いることができるが、これらの他にフッ化物系フ
ァイバー、例えばZBLANファイバーを用いるように
してもよい。このフッ化物系ファイバーでは、石英やシ
リケイト系などに比べてエルビウム・ドープ濃度を大き
くすることができ、これにより増幅に必要なファイバー
長を短縮することができる。このフッ化物系ファイバー
は、特に最終段の光ファイバー増幅器(図2の光ファイ
バー増幅器25)に適用することが望ましく、ファイバ
ー長の短縮により、パルス光のファイバー伝播中の非線
形効果による波長幅の広がりを抑えることができ、例え
ば露光装置に必要な波長幅が狭帯化された光源を得るこ
とが可能となる。特に開口数が大きい投影光学系を有す
る露光装置でこの狭帯化光源が使用できることは、例え
ば投影光学系を設計、製造する上で有利である。
【0069】ところで、前述のように二重構造のクラッ
ドを持つ光ファイバー増幅器の出力波長として1.51
〜1.59μmを使用する場合には、ドープするイオン
としてエルビウム(Er)に加えイッテルビウム(Y
b)を共にドープすることが好ましい。これは半導体レ
ーザによる励起効率を向上させる効果があるためであ
る。すなわち、エルビウムとイッテルビウムとの両方を
ドープする場合、イッテルビウムの強い吸収波長が91
5〜975nm付近に広がっており、この近傍の波長で
各々異なる発振波長を持つ複数の半導体レーザを波長分
割多重(WDM)により結合させて第1クラッドにカッ
プリングすることで、その複数の半導体レーザを励起光
として使用できるため大きな励起強度を実現することが
できる。
【0070】また、光ファイバー増幅器のドープ・ファ
イバーの設計については、本例のように予め定められた
一定の波長で動作する装置(例えば露光装置)では、所
望の波長における光ファイバー増幅器の利得が大きくな
るように材質を選択することが望ましい。例えば、Ar
Fエキシマレーザと同じ出力波長(193〜194n
m)を得るための紫外レーザ装置において、光増幅器用
ファイバーを用いる場合には所望の波長、例えば1.5
48μmで利得が大きくなる材質を選ぶことが望まし
い。具体的には、ドープ元素のアルミニウムは、1.5
5μm付近のピークを長波長側にシフトさせ、リンは短
波長側にシフトさせる効果を持つ。従って、1.547
μm近傍で利得を大きくするためには、少量のリンをド
ープすればよい。同様に、例えばエルビウムとイッテル
ビウムとを共にドープ(コ・ドープ)したコアを持つ光
増幅器用ファイバー(例えば前記ダブル・クラッド・タ
イプのファイバー)を用いる場合にも、コアに少量のリ
ンを加えることにより、1.547μm付近でより高い
利得を得ることができる。
【0071】次に、図1の実施の形態の紫外光発生装置
における波長変換部20の構成例につき説明する。図3
(a)は、2次高調波発生を繰り返して8倍波を得るこ
とができる波長変換部20を示し、この図3(a)にお
いて、光ファイバー・バンドル19の出力端19aから
出力された波長1.544μm(周波数をωとする)の
レーザ光LB4の基本波は、1段目の非線形光学結晶5
02に入射し、ここでの2次高調波発生により基本波の
2倍の周波数2ω(波長は1/2の772nm)の2倍
波が発生する。この2倍波は、レンズ505を経て2段
目の非線形光学結晶503に入射し、ここでも再び2次
高調波発生により、入射波の2倍、即ち基本波に対し4
倍の周波数4ω(波長は1/4の386nm)を持つ4
倍波が発生する。発生した4倍波は更にレンズ506を
介して3段目の非線形光学結晶504に進み、ここで再
び2次高調波発生によって、入射波の周波数4ωの2
倍、即ち基本波に対し8倍の周波数8ωを有する8倍波
(波長は1/8の193nm)が発生する。この8倍波
は紫外のレーザ光LB5として射出される。即ち、この
構成例では、基本波(波長1.544μm)→2倍波
(波長772nm)→4倍波(波長386nm)→8倍
波(波長193nm)の順に波長変換が行われる。
【0072】また、射出されるレーザ光LB5の一部
(例えば1%程度)がビームスプリッタ560を介して
光電検出器561に入射し、光電検出器561の検出信
号が不図示の制御装置に供給されている。その光電検出
器561の検出信号より波長変換部20から射出される
段階でのレーザ光LB5の強度が常時モニタできる。不
図示であるが、以下の構成例においてもそれぞれモニタ
用の光電検出器561が備えられている。
【0073】前記波長変換に使用する非線形光学結晶と
しては、例えば基本波から2倍波への変換を行う非線形
光学結晶502にはLiB3 5 (LBO)結晶を、2
倍波から4倍波への変換を行う非線形光学結晶503に
はLiB3 5 (LBO)結晶を、4倍波から8倍波へ
の変換を行う非線形光学結晶504にはSr2 Be2
2 7 (SBBO)結晶を使用する。ここで、LBO結
晶を使用した基本波から2倍波への変換には、波長変換
のための位相整合にLBO結晶の温度調節による整合方
法(Non-Critical Phase Matching:NCPM)を使用す
る。NCPMは、非線形光学結晶内での基本波と第二高
調波との間の角度ずれである「Walk-off」が起こらない
ため、高効率で2倍波への変換を可能にし、また発生し
た2倍波はWalk-offによるビームの変形も受けないため
有利である。
【0074】なお、図8(a)において、光ファイバー
・バンドル19と非線形光学結晶502との間に、レー
ザ光LB4の入射効率を高めるために集光レンズを設け
ることが望ましい。この際に、光ファイバー・バンドル
19を構成する各光ファイバーのモード径(コア径)は
例えば20μm程度であり、非線形光学結晶中で変換効
率の高い領域の大きさは例えば200μm程度であるた
め、各光ファイバー毎に10倍程度の倍率の微小レンズ
を設けて、各光ファイバーから射出されるレーザ光を非
線形光学結晶50中に集光するようにしてもよい。これ
は以下の構成例でも同様である。
【0075】次に、図3(b)は2次高調波発生と和周
波発生とを組み合わせて8倍波を得ることができる波長
変換部20Aを示し、この図3(b)において、光ファ
イバー・バンドル19の出力端19bは、拡大して示す
ように多数(例えば128本)の光ファイバーを輪帯状
に束ねてある。これは変形照明を行う際に好適である。
その出力端19bから射出された波長1.544μmの
レーザ光LB4の基本波は、LBO結晶よりなり上記の
NCPMで制御されている1段目の非線形光学結晶50
7に入射し、ここでの2次高調波発生により2倍波が発
生する。更に、非線形光学結晶507中を基本波の一部
がそのまま透過する。この基本波及び2倍波は、共に直
線偏光状態で波長板(例えば1/2波長板)508を透
過して、基本波のみが偏光方向が90度回転した状態で
射出される。この基本波と2倍波とはそれぞれレンズ5
09を通って2段目の非線形光学結晶510に入射す
る。
【0076】非線形光学結晶510では、1段目の非線
形光学結晶507で発生した2倍波と、変換されずに透
過した基本波とから和周波発生により3倍波を得る。非
線形光学結晶510としてはLBO結晶が用いられる
が、1段目の非線形光学結晶507(LBO結晶)とは
温度が異なるNCPMで使用される。非線形光学結晶5
10で得られた3倍波と、波長変換されずに透過した2
倍波とは、ダイクロイック・ミラー511により分離さ
れて、ダイクロイック・ミラー511で反射された3倍
波は、ミラーM1で反射されレンズ513を通って3段
目のβ−BaB24 (BBO)結晶よりなる非線形光
学結晶514に入射する。ここで3倍波が2次高調波発
生により6倍波 に変換される。
【0077】一方、ダイクロイック・ミラーを透過した
2倍波はレンズ512及びミラーM2を経てダイクロイ
ック・ミラー516に入射し、非線形光学結晶514で
得られた6倍波もレンズ515を経てダイクロイック・
ミラー516に入射し、ここでその2倍波と6倍波とは
同軸に合成されて4段目のBBO結晶よりなる非線形光
学結晶517に入射する。非線形光学結晶517では、
6倍波と2倍波とから和周波発生により8倍波(波長1
93nm)を得る。この8倍波は紫外のレーザ光LB5
として射出される。なお、4段目の非線形光学結晶51
7として、BBO結晶の代わりにCsLiB6 10(C
LBO)結晶を用いることも可能である。この波長変換
部20Aでは、基本波(波長1.544μm)→2倍波
(波長772nm)→3倍波(波長515nm)→6倍
波(波長257nm)→8倍波(波長193nm)の順
に波長変換が行われている。
【0078】このように6倍波と2倍波との一方が分岐
光路を通って4段目の非線形光学結晶517に入射する
構成では、6倍波と2倍波とをそれぞれ4段目の非線形
光学結晶517に集光して入射させるレンズ515,5
12を互いに異なる光路に配置することができる。この
場合、3段目の非線形光学結晶514で発生した6倍波
はその断面形状がWalk-off現象により長円形になってい
るため、4段目の非線形光学結晶517で良好な変換効
率を得るためには、その6倍波のビーム整形を行うこと
が望ましい。そこで本例のように、レンズ515,51
2を別々の光路に配置することにより、例えばレンズ5
15としてシリンドリカルレンズ対を用いること等が可
能となり、6倍波のビーム整形を容易に行うことができ
る。このため、4段目の非線形光学結晶(BBO結晶)
517での2倍波との重なり部を増加させて、変換効率
を高めることが可能である。
【0079】なお、2段目の非線形光学結晶510と4
段目の非線形光学結晶517との間の構成は図3(b)
に限られるものではなく、4段目の非線形光学結晶17
に6倍波と2倍波とが同時に入射するように、6倍波と
2倍波とでその光路長が等しくなっていれば、いかなる
構成であってもよい。更に、例えば2段目の非線形光学
結晶510と同一光軸上に3段目及び4段目の非線形光
学結晶514,517を配置し、3段目の非線形光学結
晶514で3倍波のみを2次高調波発生により6倍波に
変換して、波長変換されない2倍波と共に4段目の非線
形光学結晶517に入射させてもよく、これによりダイ
クロイック・ミラー511,516を用いる必要がなく
なる。
【0080】また、図3(a)に示した波長変換部20
について各チャネル当たりの8倍波(波長193nm)
の平均出力を実験的に求めて見た。基本波の出力は前述
の実施形態で説明した通り各チャネルの出力端で、ピー
ク・パワー20kW、パルス幅1ns、パルス繰り返し
周波数100kHz、及び平均出力2Wである。この結
果、各チャネル当たりの8倍波の平均出力は229mW
であった。従って、全128チャネルを合わせたバンド
ルからの平均出力は29Wとなり、露光装置用光源とし
て十分な出力の、波長193nmの紫外光を提供するこ
とができる。図3(b)の構成例でも実用的な出力が得
られる。
【0081】なお、波長変換部20,20A以外の非線
形光学結晶の組み合わせも可能である。これらの中から
変換効率が高く、構成が簡素化できるものを使用するこ
とが望ましい。次に、F2 レーザ(波長157nm)と
ほぼ同一の波長の紫外光を得るための波長変換部の構成
例につき説明する。この場合には、図1(a)の単一波
長発振レーザ11において発生する基本波の波長を1.
57μmとして、波長変換部20として10倍波の発生
を行う波長変換部を使用すればよい。
【0082】図4(a)は、2次高調波発生と和周波発
生とを組み合わせて10倍波を得ることができる波長変
換部20Bを示し、この図4(b)において、光ファイ
バー・バンドル19の出力端19cは、予め「Walk-of
f」の影響を軽減するためにシリンドリカルレンズ等を
用いた場合に最終的に円形になるように楕円状に束ねて
ある。その出力端19cから射出された波長1.57μ
mのレーザ光LB4の基本波は、LBO結晶よりなる1
段目の非線形光学結晶603に入射し、2次高調波発生
により2倍波に変換される。この2倍波は、レンズ60
3を介してLBOよりなる第2の非線形光学結晶604
に入射して、2次高調波発生による4倍波に変換され、
一部は2倍波のままで透過する。
【0083】非線形光学結晶604を透過した4倍波及
び2倍波は、ダイクロイック・ミラー605に向かい、
ダイクロイック・ミラー605で反射された4倍波は、
ミラーM1で反射されレンズ608を通って3段目のS
2 Be2 2 7 (SBBO)結晶よりなる非線形光
学結晶609に入射して、2次高調波発生により8倍波
に変換される。一方、ダイクロイック・ミラーを透過し
た2倍波はレンズ606及びミラーM2を経てダイクロ
イック・ミラー607に入射し、非線形光学結晶609
で得られた8倍波もレンズ610を経てダイクロイック
・ミラー607に入射し、ここでその2倍波と8倍波と
は同軸に合成されて4段目のSBBO結晶よりなる非線
形光学結晶611に入射し、ここで8倍波と2倍波とか
らの和周波発生により10倍波(波長157nm)が得
られる。この10倍波は紫外のレーザ光LB5として射
出される。即ち、波長変換部20Bでは、基本波(波長
1.57μm)→2倍波(波長785nm)→4倍波
(波長392.5nm)→8倍波(波長196.25n
m)→10倍波(波長157nm)の順に波長変換が行
われる。
【0084】この構成例においても、ダイクロイック・
ミラー605,607を用いずに4つの非線形光学結晶
602,604,609,611を同一光軸上に配置し
てもよい。但し、本例では2段目の非線形光学結晶60
4で発生した4倍波はその断面形状が「Walk-off」現象
により長円形になっている。このため、このビームを入
力とする4段目の非線形光学結晶611で良好な変換効
率を得るためには、入射ビームとなる4倍波のビーム形
状を整形し、2倍波との重なり部を広くすることが望ま
しい。本例では、集光用のレンズ606,608を別々
の光路に配置することができるので、例えばレンズ60
8としてシリンドリカルレンズを用いることによって、
4倍波のビーム整形を容易に行うことができる。このた
め、変換効率を高めることが可能である。この場合で
も、入射光が楕円状であるため、最終的に断面が円形の
レーザ光LB5が射出される。
【0085】また、F2 レーザ(波長157nm)とほ
ぼ同一波長の紫外光を得るためには、図1(a)の単一
波長発振レーザ11において発生する基本波の波長を
1.099μmとして、波長変換部20として7倍波の
発生を行う波長変換部を使用する方法も考えられる。図
4(b)は、2次高調波発生と和周波発生とを組み合わ
せて7倍波を得ることができる波長変換部20Cを示
し、この図4(b)において、光ファイバー・バンドル
19の出力端19dは、楕円状の輪帯状に束ねてある。
出力端19dから射出された波長1.099μmのレー
ザ光LB4(基本波)は、LBO結晶よりなる1段目の
非線形光学結晶702に入射し、ここでの2次高調波発
生により2倍波が発生し、基本波の一部はそのまま透過
する。この基本波及び2倍波は、共に直線偏光状態で波
長板(例えば1/2波長板)703を透過して、基本波
のみの偏光方向が90度回転する。基本波及び2倍波は
レンズ704を介してLBO結晶よりなる第2の非線形
光学結晶705に入射し、ここでの和周波発生により3
倍波が発生すると共に、2倍波の一部がそのまま透過す
る。
【0086】非線形光学結晶705から発生される2倍
波と3倍波とはダイクロイック・ミラー706で分岐さ
れ、ここを透過した3倍波はレンズ707及びミラーM
2を経てダイクロイック・ミラー708に入射する。一
方、ダイクロイック・ミラー706で反射された2倍波
は、ミラーM1及びレンズ709を通ってSBBO結晶
よりなる第3の非線形光学結晶710に入射し、2次高
調波発生により4倍波に変換される。この4倍波は、レ
ンズ711を経てダイクロイック・ミラー708に入射
し、ダイクロイック・ミラー708で同軸に合成された
3倍波及び4倍波は、SBBO結晶よりなる第4の非線
形光学結晶712に入射し、ここでの和周波発生により
7倍波(波長157nm)に変換される。この7倍波は
紫外のレーザ光LB5として射出される。即ち、この構
成例では、基本波(波長1.099μm)→2倍波(波
長549.5nm)→3倍波(波長366.3nm)→
4倍波(波長274.8nm)→7倍波(波長157n
m)の順に波長変換される。
【0087】この構成例においても、ダイクロイック・
ミラー706,708を用いずに4つの非線形光学結晶
702,705,710,712を同一光軸上に配置し
てもよい。また、この例でも、3段目の非線形光学結晶
710で発生した4倍波はその断面形状がWalk-off現象
により長円形になっている。このため、このビームを入
力とする4段目の非線形光学結晶712で良好な変換効
率を得るためには、レンズ711としてシリンドリカル
レンズを用いることによって、3倍波と4倍波との重な
り部を最大にすればよい。この場合でも、出力端19d
が楕円状の輪帯状であるため、出力されるレーザ光LB
5の断面形状はほぼ完全な楕円状である。
【0088】なお、上記の実施の形態では、図1(a)
より分かるようにm組のn個の光増幅ユニット18−1
〜18−nの出力の合成光を一つの波長変換部20で波
長変換している。しかしながら、その代わりに、例えば
m’個(m’は2以上の整数)の波長変換部を用意し、
m組の光増幅ユニット18−1〜18−nの出力をn’
個ずつm’個のグループに分けて、各グループ毎に1つ
の波長変換部で波長変換を行い、得られたm’個(本例
では例えばm’=4又は5等)の紫外光を合成するよう
にしてもよい。なお、m’個のグループの各々での出力
(光増幅ユニット18)の数n’は任意でよく、更に
m’個のグループ間でその出力の数n’を異ならせても
よい。
【0089】更に、図5及び図11に示すようにm’=
3とする、即ち3つの波長変換部20,137,139
を設け、かつm・n本の光ファイバーを3つのバンドル
に分けて束ね、バンドル毎にその対応する波長変換部で
波長変換を行うようにしてもよい。この場合、紫外光を
合成するのではなく、各紫外光を異なる用途に用いるこ
とになり、例えば光ファイバー増幅器の励起光源のオン
・オフによって任意の波長変換部のみから紫外光を発生
することが可能となる。
【0090】また、図3、図4に示した波長変換部の構
成は一例に過ぎず、図1に示した光源装置が適用される
製品(投影露光装置など)で要求される紫外光の波長や
強度などに応じてその構成を決定すればよい。また、光
ファイバー・バンドル19の出力端の形状は、波長変換
部の構成に依らず任意でよく、その光源装置が適用され
る製品及びその用途などに応じてその出力端の形状を決
定すればよい。例えば変形照明(輪帯照明、及び複数の
偏心した光源を用いるいわゆる変形光源など)が通常照
明よりも多く使われる投影露光装置では、光ファイバー
・バンドル19の出力端を輪帯状とし、その逆の通常照
明が多く使われる投影露光装置ではその出力端を円形
状、楕円状、又は矩形状とすればよい。
【0091】上記の実施の形態の光源装置によれば、図
1(a)の光ファイバー・バンドル19の出力端の直径
が全チャネルを合わせても2mm程度以下であるため、
1個、又は数個の波長変換部20ですべてのチャネルの
波長変換を行うことが可能である。しかも、出力端が柔
軟な光ファイバーを使用しているため、波長変換部、単
一波長発振レーザ、及びスプリッタ等の構成部を分けて
配置することが可能となるなど、配置の自由度が極めて
高い。従って、本例の光源装置によれば、安価でコンパ
クト、かつ単一波長でありながら空間的コヒーレンスの
低い紫外レーザ装置が提供できる。
【0092】次に、図5は、図1の光源装置を露光光源
として備えた本例のステップ・アンド・スキャン方式の
投影露光装置を示し、この図5において、露光光源10
1は、波長1.544μm(又は1.57μm)のレー
ザ光を基本波として発生する基本波発生部100と、そ
の基本波を伝播する可撓性を有する光ファイバー・バン
ドル19と、この光ファイバー・バンドル19から射出
された基本波の例えば8倍波(又は10倍波)よりなる
波長が193nm(又は157nm)の真空紫外域の光
を露光光ILとして発生する波長変換部20とから構成
されている。その基本波発生部100は、図1(a)の
単一波長発振レーザ11から光分岐増幅部4中の光増幅
ユニット18−1〜18−nまでの部材を表している。
また、波長が193nm又は157nmの光はそれぞれ
ArFエキシマレーザ又はF2 レーザの代わりに使用で
きるために都合が良い。更に、本例では光ファイバー・
バンドル19の先端部は複数本の長く可撓性のある光フ
ァイバー・バンドル136,138に分かれ、光ファイ
バー・バンドル136,138の射出面にそれぞれ波長
変換部20と同じ機能を有する小型の波長変換部13
7,139が配置され、波長変換部137,139から
も露光光ILと同じ波長の光が射出できるように構成さ
れている。
【0093】露光光源101から射出される露光光IL
の発光タイミング、発光周波数、及びパルスエネルギー
は露光量制御系109によって制御されており、露光量
制御系109の動作は装置全体の動作を統轄制御する主
制御系105によって制御されている。露光光源101
から射出される波長193nm(又は157nm)のパ
ルス紫外光よりなる露光光ILは、光路折り曲げ用のミ
ラー102で反射された後、第1レンズ103A及び第
2レンズ103Bよりなるリレーレンズ系を経て、光路
折り曲げ用のミラー104を介してオプティカル・イン
テグレータ(又はホモジナイザー)としてのフライアイ
レンズ110に入射する。本例の波長変換部20から出
力される露光光ILは、所定の広がり角を持つ多数の光
束の集合体であるため、リレーレンズ系(103A,1
03B)は、例えば光ファイバー・バンドル19の出力
端、ひいては波長変換部20中の最終段の非線形光学結
晶の中央部の面とフライアイレンズ110の入射面とを
共役にすると共に、入射時の広がり角を最適化する。こ
れによって、露光光ILの利用効率が高く維持される。
【0094】また、レンズ103A,130Bの間に回
折光学素子(Diffractive OpticalElement:DOE)よ
りなる平坦化部材106が、スライダ107によって挿
脱自在に配置されている。平坦化部材106は、微小な
位相型の回折格子の多数の集合体であり、これによって
輪帯状の照度分布の光束のフライアイレンズ110の入
射面上での照度分布を円形の分布に変換する。本例の投
影露光装置が、変形照明を主に行う装置である場合に
は、露光光源101中の光ファイバー・バンドル19の
出力端を図3(b)の輪帯状の出力端19b、又は図4
(b)の楕円の輪帯状の出力端19dにする。この構成
で、通常照明を行う際に平坦化部材106を露光光のI
Lの光路上に配置する。これによって、変形照明(後述
の開口絞り板111の開口B又はCを使用する照明)を
行う場合に高い照度を得ることができると共に、通常照
明(開口A又はDを使用する照明)を行う場合にも少な
い光量損失(例えば10%程度)で露光を行うことがで
きる。
【0095】一方、本例の投影露光装置が通常照明を主
に行う装置である場合には、露光光源101中の光ファ
イバー・バンドル19の出力端を図3(a)の円形の出
力端19a、又は図4(a)の楕円状の出力端19cに
する。この構成で、変形照明を行う際には、例えば平坦
化部材106の代わりに輪帯状の照度分布を得ることが
できる回折光学素子(DOE)を露光光ILの光路上に
設置してもよい。
【0096】次に、フライアイレンズ110の射出面に
は、照明系の開口絞り板111が回転自在に配置され、
開口絞り板111の回転軸の周りには、通常照明用の円
形の開口絞りA、複数の偏心した小開口よりなる変形光
源用の開口絞りB、輪帯照明用の開口絞りC、及び小さ
い円形開口よりなる小さいコヒーレンスファクタ(σ
値)用の開口絞りDが形成されている。そして、主制御
系105の制御のもとで、開口絞り板111を駆動モー
タEで回転することによって、フライアイレンズ110
の射出面に選択された照明条件に応じた照明系開口絞り
を配置できるように構成されている。
【0097】フライアイレンズ110の射出面の開口絞
りを通過した露光光ILの一部は、ビームスプリッタ1
13にて反射された後、集光レンズ114を介して光電
検出器よりなるインテグレータセンサ115に入射す
る。インテグレータセンサ115の検出信号は露光量制
御系109に供給され、露光量制御系109中で例えば
各パルス光毎にピークホールド回路及びアナログ/デジ
タル(A/D)変換器を介してデジタルデータに変換さ
れる。本例では、予めインテグレータセンサ115の検
出信号のデジタルデータから被露光基板としてのウエハ
上での露光光の単位面積当たりのパルスエネルギーを算
出するための係数(相関係数)αを求めておき、この係
数αを露光量制御系109内に記憶しておく。そして、
露光時にはインテグレータセンサ115の検出信号に係
数αを乗算することで、ウエハ上でのパルスエネルギー
を間接的にモニタする。
【0098】ビームスプリッタ113を透過した露光光
ILは、第1リレーレンズ116Aを経て順次固定視野
絞り(レチクルブラインド)117、及び可動視野絞り
118を通過する。固定視野絞り117は、レチクルR
上の矩形の照明領域の形状を規定する視野絞りであり、
可動視野絞り118は、走査露光の開始時及び終了時に
不要な部分への露光が行われないように照明領域を閉じ
るために使用される。可動視野絞り118は、レチクル
Rのパターン面との共役面上に配置され、固定視野絞り
117はその共役面に対して所定間隔だけデフォーカス
した位置に配置されている。
【0099】可動視野絞り118を通過した露光光IL
は、第2リレーレンズ116B、光路折り曲げ用のミラ
ー119、及びコンデンサレンズ120を経て、レチク
ルRのパターン面(下面)に設けられたパターン領域1
31内の細長い矩形の照明領域IRを照明する。露光光
ILのもとで、レチクルRの照明領域IR内のパターン
は、両側(又はウエハ側に片側)テレセントリックな投
影光学系PLを介して、所定の投影倍率MRW(本例では
RWは1/4,1/5,1/6等)でフォトレジストが
塗布されたウエハW上の矩形の露光領域IWに縮小投影
される。レチクルR及びウエハWがそれぞれ本発明の第
1物体及び第2物体に対応する。ウエハ(wafer)Wは例
えば半導体(シリコン等)又はSOI(silicon on insu
lator)等の円板状の基板である。以下、投影光学系PL
の光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で
走査露光時のレチクルR及びウエハWの走査方向に沿っ
てY軸を取り、走査方向SDに垂直な非走査方向に沿っ
てX軸を取って説明する。この場合、照明領域IR及び
露光領域IWは、それぞれ走査方向に直交する非走査方
向(X方向)に細長いスリット状の領域である。
【0100】また、レチクルRはレチクルステージ12
2上に吸着保持され、レチクルステージ122はレチク
ルベース123上にリニアモータによってY方向に連続
移動できるように載置されている。更に、レチクルステ
ージ122には、レチクルRをX方向、Y方向、回転方
向に微動する機構も組み込まれている。不図示のレーザ
干渉計によってレチクルステージ122の位置及び回転
角が計測され、この計測値及び主制御系105からの制
御情報に基づいて、レチクルステージ122の動作が制
御される。
【0101】一方、ウエハWはウエハホルダ124上に
吸着保持され、ウエハホルダ124はウエハWのフォー
カス位置(Z方向の位置)及び傾斜角を制御するZチル
トステージ125上に固定され、Zチルトステージ12
5はXYステージ126上に固定され、XYステージ1
26は例えばリニアモータ方式によって、ウエハベース
127上でZチルトステージ125(ウエハW)をY方
向に連続移動させると共に、X方向及びY方向にステッ
プ移動させる。Zチルトステージ125、XYステージ
126、及びウエハベース127よりウエハステージ1
28が構成されている。不図示のレーザ干渉計によって
Zチルトステージ125の位置及び回転角が計測され、
この計測値及び主制御系105からの制御情報に基づい
て、ウエハステージ128の動作が制御される。
【0102】走査露光時には、照明領域IRに露光光I
Lを照射して、レチクルステージ122を介してレチク
ルRを照明領域IRに対して+Y方向(又は−Y方向)
に速度VRで走査するのと同期して、XYステージ12
6を介してウエハWを露光領域IWに対して−Y方向
(又は+Y方向)に速度MRW・VR(MRWはレチクルR
からウエハWへの投影倍率)で走査することによって、
レチクルRのパターン領域131内のパターン像がウエ
ハW上の1つのショット領域142に逐次転写される。
レチクルRとウエハWとの走査方向が逆であるのは、投
影光学系PLが反転投影を行うからであり、投影光学系
PLが正立像を投影する場合には、レチクルRとウエハ
Wとの走査方向は同一(+Y方向又は−Y方向)とな
る。その後、XYステージ126をステッピングさせて
ウエハW上の次のショット領域を走査開始位置に移動し
た後、同期走査を行うという動作がステップ・アンド・
スキャン方式で繰り返されて、ウエハW上の各ショット
領域への露光が行われる。その後にウエハW上のフォト
レジストの現像、及びエッチングやイオン注入等のパタ
ーン形成を行うことによって、当該レイヤの回路パター
ンが形成される。
【0103】このような露光を行うに際しては予めレチ
クルRとウエハWとのアライメントを行っておく必要が
ある。そのため、レチクルRにはアライメントマークR
MA及びRMBが形成され、アライメントマークRMA
及びRMBの上方にミラー135等を介して撮像方式
で、TTR(スルー・ザ・レチクル)方式のアライメン
ト顕微鏡133及び134が配置され、アライメント顕
微鏡133の露光光ILと同じ波長の照明光は、光ファ
イバー・バンドル136の射出部に配置された波長変換
部137から供給され、その照明光の一部がアライメン
ト顕微鏡134にも供給されている。アライメント顕微
鏡133,134の撮像信号は主制御系105に供給さ
れている。
【0104】また、投影光学系PLの側面に例えば可視
域の白色光を用いて撮像方式でアライメントマークの位
置を検出するオフ・アクシス方式のアライメントセンサ
136が固定され、このアライメントセンサ136の撮
像信号も主制御系105に供給されている。そして、試
料台としてのZチルトステージ125上にはレチクルR
側のマークに対応した基準マーク143A,143B、
及びアライメントセンサ136用の基準マーク144が
形成された基準マーク部材130が固定されている。こ
の基準マーク部材130上の基準マーク143A〜14
3Cをアライメント顕微鏡133,134及びアライメ
ントセンサ136で観察することによって、アライメン
トセンサ136のベースライン量(露光中心と検出中心
との間隔)が求められ、このベースライン量を用いてウ
エハW上の各ショット領域のアライメントが高精度に行
われる。
【0105】また、Zチルトステージ125上にスリッ
ト状の開口140及びほぼ正方形の開口141が形成さ
れた透過性の基板129が固定され、その開口140の
底面側に光ファイバー・バンドル138及び波長変換部
139から射出される露光光と同じ波長域の照明光が導
かれている。図6(a)は、基板129の底部のZチル
トステージ125の構成を示し、この図6(a)におい
て、光ファイバー・バンドル138の先端部に固定され
た波長変換部139の出力端がZチルトステージ125
内に設置され、結像特性の計測時に波長変換部139か
ら射出された露光光と同じ波長の照明光は、集光レンズ
151、及びミラー152を経てスリット状の開口14
0を底面側から照明する。ミラー152と基板129と
の間にビームスプリッタBS1が配置されている。そし
て、開口140を通過した照明光は、投影光学系PLを
経てレチクルRの下面(パターン面)に一度その開口1
40の像を形成し、レチクルRの下面からの反射光は、
投影光学系PLを経て再び開口140上にその開口14
0の像を形成する。投影光学系PL側から開口140を
通過した照明光は、ビームスプリッタBS1、集光レン
ズ153を経て光電検出器154で受光され、光電検出
器154の検出信号SZがサンプル/ホールド回路及び
アナログ/デジタル(A/D)変換器を介して図5の主
制御系105に供給される。
【0106】この際に、基板129の上面は図5のウエ
ハWの表面と同じ高さに設定されており、基板129の
上面が投影光学系PLのベストフォーカス位置からZ方
向にずれると、開口140を介して戻る光量が低下し
て、図6(b)に示すように検出信号SZが低下するこ
とから、Zチルトステージ125をZ方向に所定のステ
ップ量ずつ移動させながら検出信号SZを取り込み、そ
の検出信号SZが最大になるときのZ方向の位置(フォ
ーカス位置)を求めると、それがベストフォーカス位置
BFとなる。例えば投影露光装置を収納するチャンバの
外部の大気圧、及び投影光学系PLの周囲の湿度や温度
が変動したり、露光光の照射エネルギーが蓄積したりす
ると、そのベストフォーカス位置BFが変動するため、
定期的にその開口140を用いてベストフォーカス位置
BFのキャリブレーションを行うことが望ましい。
【0107】図5に戻り、基板129の正方形の開口1
41の底面側には広い受光面積の第2の光電検出器が配
置され、この光電検出器の検出信号も主制御系105に
供給されている。そして結像特性の評価時には、レチク
ルRの代わりに、図7(a)に示すように、多数の評価
用マーク155が形成されたテストレチクルR1をレチ
クルステージ122上に載置する。評価用マーク155
は、X軸のマークRMX及びY軸のマークRMYより構
成されている。この状態で、テストレチクルR1の計測
対象の評価用マークを照明領域IR内に移動して、露光
光ILを照射して、図7(b)に示すようにその評価用
マーク(X軸のマークRMXとする)の像RMXPを開
口141でX方向に走査して、その第2の光電検出器の
検出信号SXを取り込む。
【0108】図7(c)はその検出信号SXを示し、こ
の図7(c)において、検出信号SXは走査方向の位置
Xに関して階段状に変化するため、例えばその検出信号
SXを位置Xに関して微分した信号に基づいて、その評
価用マークの像RXMPの各マーク部のエッジ部の座標
X1,X2,X3を求めることができ、この値を例えば
平均化することでその像RXMPのX座標が高精度に求
められる。同様に、Y軸のマークの像のY座標も求めら
れるため、求められた座標を設計上の座標と比較するこ
とによって、投影光学系PLのディストーションや倍率
誤差、更にはレチクルR1の描画誤差等を計測すること
ができる。
【0109】これらの計測の際に、露光光源がエキシマ
レーザ光源(例えばArFエキシマレーザ光源)である
ときには、その露光光は図8(a)の露光光ILEで示
すように、ピークパルスPE2で周波数が2kHz程度
となる。これに対して本例の露光光ILは図8(b)に
示すようにピークレベルがPE1で周波数が100kH
z程度であり、更に、周波数100kHzの各パルス部
PP1,PP2,…は、実際には図6(c)に示すよう
に多数(例えば128個)の3ns程度の間隔のパルス
の集合である。従って、ウエハ上で同じ照度を得るため
には、ピークレベルPE1はピークレベルPE2に比べ
て1/1000〜1/10000程度でよいことにな
る。更に、エキシマレーザ光を使用した場合には、パル
ス発光毎に、図6(b)の検出信号SZ及びSXの規格
化を行っていたが、本例では周波数が高いためにパルス
毎の演算は得策ではない。
【0110】そこで、本例では、図8(b)の100k
Hz程度のパルス露光光ILのインテグレータセンサ1
15による検出信号をnパルス(nは例えば10程度の
整数)毎に積算する。同様に、図6の検出信号SZ、又
は図7の検出信号SXもそれぞれnパルス毎に積算(又
は平均化)し、積算(又は平均化)後の信号をそれぞれ
検出信号SZ1,SZ2,…(又はSX1,SX2,
…)とする。そして、インテグレータセンサ115によ
るnパルス毎の積算エネルギーをΣE1,ΣE2,…と
すると、積算エネルギーΣE1,ΣE2,…も順次露光
量制御系109から主制御系105に供給され、主制御
系105は、検出信号SZ1,SZ2,…(又はSX
1,SX2,…)をそれぞれ積算エネルギーΣE1,Σ
E2,…で除算して規格化し、規格化後の検出信号に基
づいて図6(b)のベストフォーカス位置BF、又は図
7(c)の評価用マークの像の位置を求める。
【0111】これによって、露光光源101からの露光
光IL、及び計測用の照明光のパルス周波数が高い場合
でも、演算系の負担を重くすることなく、高精度に結像
特性を計測することができる。このような計測の結果、
ベストフォーカス位置の変動、又はディストーションの
変動等が計測された場合に、本例では、図1(a)の単
一波長発振レーザ11からのレーザ光LB1の波長をシ
フトさせることによって、ほぼリアルタイムでその結像
特性の変動量を相殺するようにする。これによって、露
光工程のスループットが高く維持される。
【0112】なお、なお、そのように複数パルス数毎に
検出信号を積算する代わりに、例えば複数パルス分程度
の発光が行われる時間をΔTPnとして、順次ΔTPn
の時間ずつパルス露光光ILの積算エネルギーを求める
ようにしてもよい。また、環境センサの出力(気圧、温
度、湿度など)と照明光の入射による投影光学系の熱蓄
積量に関する情報とに基づいて、結像特性の変動量を計
算する、あるいは計測と計算とを併用して、波長をシフ
トさせるようにしてもよい。
【0113】また、本例では図3(a)の波長変換部2
0の射出部の光電検出器561の検出信号、及び図5の
インテグレータセンサ115の検出信号が並列に主制御
系105にも取り込まれている。主制御系105は、そ
れら2つの信号のレベルを比較して、例えば光電検出器
561の検出信号のレベルが低下したときには、波長変
換部20内で曇りが生じている恐れがあるというアラー
ムを発生し、逆にインテグレータセンサ115の検出信
号のレベルが低下したときには、波長変換部20からビ
ームスプリッタ113までの光学部材に曇りが生じてい
る恐れがあるというアラームを発生する。これによっ
て、曇り物質の生じている部材を速く検出できるため、
メンテナンスを容易に行うことができる。
【0114】次に、本発明の第2の実施の形態につき図
9を参照して説明する。本例は投影光学系PLの検査装
置に本発明を適用したものである。図9は本例の検査装
置を示し、この図9において、ウエハステージ128上
に上部が開口となって側面からの光が遮光される容器1
58が固定され、容器158内に集光レンズ159、開
口板160、及びCCD型等の2次元の撮像素子161
が固定され、撮像素子161の撮像信号が制御装置16
2に供給されている。また、容器158上に検査対象の
投影光学系PLが配置され、その上に評価用パターンの
形成されたテストレチクル156が配置されている。
【0115】そして、図5の光ファイバー・バンドル1
36及び波長変換部137と同じ照明系から射出された
露光光ILが、集光レンズ157及びミラーM10を介
してテストレチクル156を落射照明している。この状
態で、ウエハステージ128内のZチルトステージ12
5をX方向に走査して、図10に示すように撮像素子1
61で検出される集光点の位置の変動量WDを求めるこ
とによって、投影光学系PLの波面収差を計測すること
ができる。この際に、光ファイバー・バンドル136及
び波長変換部137は小型であるため、計測システムを
コンパクトに構成できる。
【0116】ところで、図9の検査装置で計測された波
面収差に基づいて投影光学系PLの結像特性が計測され
た後、投影光学系PLは投影露光装置内の架台に固定さ
れて、試し焼きや図6又は図7の空間像計測などを経て
投影光学系PLの結像特性が最終調整されることにな
る。なお、検査装置の構成は図9に限られるものではな
く任意でよく、検査対象も投影光学系に限られず、任意
の光学系で良い。また、図9の検査装置では露光用照明
光と同一波長を検査光として用いているが、例えば検査
対象となる光学系が反射光学素子のみから構成されてい
る場合、その光学系の設計波長(本例では露光波長に相
当)と検査光との波長が異なっていてもよいことがあ
る。
【0117】次に、本発明の第3の実施の形態につき図
11を参照して説明する。本例は、露光光源としてエキ
シマレーザ光源(又はF2 レーザ光源)と上記の実施の
形態の光ファイバー増幅型の光源とを併用するものであ
り、図11において図5に対応する部分には同一符号を
付してその詳細説明を省略する。図11は、本例のステ
ップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置を示し、こ
の図11において、第1の露光光源としてのArFエキ
シマレーザ光源101Aからパルス発光される波長19
3nmの露光光ILEは、ミラー102Aで上方に折り
曲げられてミラー104に至る。通常の露光時にはこの
露光光ILEが露光光ILとしてレチクルRを照明す
る。ミラー104以降の構成は図5の実施の形態と同様
である。
【0118】また、露光光ILEの光路に挿脱自在にミ
ラー102が配置され、ミラー102の近傍に光ファイ
バー増幅型の露光光源101が配置されている。また、
ミラー102Aとミラー104との間にレンズ103
A,103Bが挿脱材に配置されている。本例では、例
えばメンテナンス時にArFエキシマレーザ光源101
Aの発光を停止して、ミラー102、及びレンズ103
A,103Bを光路に配置して、露光光源101からの
照明光IL2をミラー104側に導くようにする。この
ようなメンテナンス時には、露光光の光路は工場内部と
同様の空気の雰囲気中を通るため、ArFエキシマレー
ザ光源101を使用すると光学部材に曇り物質が生じる
恐れがある。しかしながら、本例では光ファイバー増幅
型の露光光源101からのピークレベルが格段に小さい
露光光IL2を用いているため、曇り物質が生じる恐れ
は殆どないという利点がある。
【0119】なお、露光光源101は例えば可動とし
て、必要な位置に容易に移動できるようにしておくこと
が望ましい。なお、本発明は、ステップ・アンド・スキ
ャン方式のような走査露光型の投影露光装置のみなら
ず、一括露光型(ステッパー等)の投影露光装置やプロ
キシミティ方式の露光装置等にも適用できることは明き
らかである。
【0120】また、上記の実施の形態の投影露光装置
は、照明光学系や投影光学系の調整を行うと共に、各構
成要素を、電気的、機械的又は光学的に連結して組み上
げられる。これらの場合の作業は温度管理が行われたク
リーンルーム内で行うことが望ましい。そして、上記の
ように露光が行われたウエハWが、現像工程、パターン
形成工程、ボンディング工程、パッケージング等を経る
ことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。
更に、本発明は液晶表示素子やプラズマディスプレイ素
子等の表示素子、又は薄膜磁気ディスク等のデバイスを
製造する際にも適用することができる。また、投影露光
装置用のフォトマスクを製造する際にも本発明を適用す
ることができる。
【0121】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
構成を取り得ることは勿論である。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、光ファイバー増幅型の
光源を使用することによって、露光装置を小型化できて
メンテナンスが容易にできると共に、露光光の発光周波
数を高くしたときに結像特性の計測精度を向上できる利
点がある。また、複数の光ファイバー増幅器からのレー
ザ光を共通の波長変換部で波長変換する場合には、小型
化できて空間的コヒーレンスを低減できると共に、全体
としての発振スペクトル線幅を簡単な構成で狭くでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の光源装置を示す図であ
る。
【図2】 図1中の光増幅ユニット18−1〜18−n
の構成例を示す図である。
【図3】 図1中の波長変換部20の構成例を示す図で
ある。
【図4】 図1中の波長変換部20の他の構成例を示す
図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態の投影露光装置を
示す斜視図である。
【図6】 (a)は図5の基板129の底部の計測系の
構成を示す拡大断面図、(b)はその計測系の検出信号
の一例を示す図である。
【図7】 図5の開口141を用いる計測方法の説明図
である。
【図8】 本発明の実施の形態の露光光と従来の露光光
とを対比させて示す図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態の計測システムを
示す一部を切り欠いた構成図である。
【図10】 図9の実施の形態の計測結果の一例を示す
図である。
【図11】 本発明の第3の実施の形態の投影露光装置
を示す斜視図である。
【符号の説明】
11…単一波長発振レーザ、12…光変調素子、13…
光ファイバー増幅器、14…スプリッタ、15−1〜1
5−m,17−1〜17−n…光ファイバー(遅延素
子)、16−1〜16−m…スプリッタ、18−1〜1
8−n…光増幅ユニット、19…光ファイバー・バンド
ル、20…波長変換部、22,25…光ファイバー増幅
器、101…露光光源、101A…ArFエキシマレー
ザ光源、R…レチクル、PL…投影光学系、W…ウエハ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 評価用マークを照明光で照明し、前記評
    価用マークの像を投影光学系を介して投影し、前記評価
    用マークの像と光電検出器とを相対走査させながら前記
    評価用マークの像の状態を検出し、該検出結果に基づい
    て露光を行う露光方法において、 光ファイバー増幅器によって増幅されたパルスレーザ光
    を波長変換して得られたパルス紫外光を前記照明光とし
    て使用し、 前記評価用マークの像を前記光電検出器によって検出す
    る際に、照明光としての前記パルス紫外光の強度を複数
    パルス毎、又は所定の時間間隔毎に計測し、 該計測結果に基づいて前記光電検出器の検出信号を規格
    化することを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記パルス紫外光の発光周波数は10k
    Hz以上で1MHz以下であることを特徴とする請求項
    1に記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 第1物体を照明光で照明し、前記第1物
    体のパターンを経た照明光で第2物体を露光する露光方
    法において、 第1の紫外光をパルス発光する第1の光源装置と、 光ファイバー増幅器で増幅したレーザ光を波長変換する
    ことによって前記第1の紫外光と実質的に同じ波長域の
    第2の紫外光を発光できる移動自在な第2の光源装置と
    を備え、 前記第2物体の露光時に前記第1の光源装置からの紫外
    光を用い、 前記第1物体の照明系の調整時に前記第2の光源装置か
    らの紫外光を用いることを特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 照明光で第1物体を照明し、前記第1物
    体のパターンを経た照明光で投影光学系を介して第2物
    体を露光する露光方法において、 可視域から赤外域までの波長域内で発振波長が可変のレ
    ーザ光を光ファイバー増幅器によって増幅し、該増幅後
    のレーザ光を波長変換して得られた紫外光を前記照明光
    とし、 前記投影光学系の結像特性の変動量を予測又は計測し、 該予測又は計測される結像特性の変動量を相殺するよう
    に前記発振波長が可変のレーザ光の波長を変化させて、
    前記紫外光の波長を制御することを特徴とする露光方
    法。
  5. 【請求項5】 前記結像特性の変動量は、前記投影光学
    系のディストーション、倍率誤差、又はデフォーカス量
    であることを特徴とする請求項4記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 照明光で第1物体を照明し、前記第1物
    体のパターンを経た照明光で第2物体を露光する露光方
    法において、 単一のレーザ光を複数に分岐してそれぞれ光ファイバー
    増幅器を有する複数の光増幅部で増幅し、該増幅後の複
    数のレーザ光を束ねて波長変換して得られた紫外光を前
    記照明光とし、 前記複数の光増幅部のそれぞれの出力を検出し、該検出
    結果より前記複数の光増幅部の内の所定の光増幅部が寿
    命に達したと判定された場合に、 前記所定の光増幅部を別の光増幅部と交換することを特
    徴とする露光方法。
  7. 【請求項7】 照明光で第1物体を照明し、前記第1物
    体のパターンを経た照明光で第2物体を露光する露光方
    法において、 光ファイバー増幅器によって増幅されたレーザ光を波長
    変換して得られた紫外光を前記照明光とし、 前記波長変換後の前記照明光の第1の強度、及び前記第
    2物体に至るまでの光路上での前記照明光の第2の強度
    を継続して計測し、 該計測結果に基づいて透過率が変動している光学部材の
    位置を特定することを特徴とする露光方法。
  8. 【請求項8】 第1物体を照明光で照明し、前記第1物
    体のパターンを経た照明光で第2物体を露光する露光装
    置において、 赤外域から可視域までの波長範囲内で単一波長のレーザ
    光を発生するレーザ光発生部と、 該レーザ光発生部から発生されたレーザ光を増幅する光
    ファイバー増幅器を有する光増幅部と、 該光増幅部によって増幅されたレーザ光を非線形光学結
    晶を用いて紫外光に波長変換する波長変換部とを備えた
    光源装置と、 該光源装置からの前記照明光としてのパルス紫外光の強
    度を前記第2物体までの光路上で複数パルス毎、又は所
    定の時間間隔毎に計測するモニタ系と、 評価用マークの像を検出するマーク検出系と、 前記モニタ系の計測値に基づいて前記マーク検出系の検
    出信号を規格化する演算制御系とを有することを特徴と
    する露光装置。
  9. 【請求項9】 第1物体を照明光で照明し、前記第1物
    体のパターンを経た照明光で第2物体を露光する露光装
    置において、 第1の紫外光をパルス発光する第1の光源装置と、 前記第1の紫外光と実質的に同じ波長域の第2の紫外光
    を前記第1の光源装置よりも高いパルス周波数で発光で
    きる第2の光源装置と、 前記第1物体に向かう光路上に前記第2の紫外光を導く
    可動の光路切り換え部材と、 通常の露光時に前記第1の光源装置からの前記第1の紫
    外光で露光を行い、光学系の調整時に前記第2の光源装
    置からの前記第2の紫外光を前記光路切り換え部材を介
    して前記第1物体に向かう光路上に導く制御系とを有す
    ることを特徴とする露光装置。
  10. 【請求項10】 照明光で第1物体を照明し、前記第1
    物体のパターンを経た照明光で投影光学系を介して第2
    物体を露光する露光装置において、 赤外域から可視域までの波長範囲内で可変波長のレーザ
    光を発生するレーザ光発生部と、該レーザ光発生部から
    発生されたレーザ光を光ファイバー増幅器を介して増幅
    する光増幅部と、該光増幅部によって増幅されたレーザ
    光を非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換して前記
    照明光として出力する波長変換部とを備えた光源装置
    と、 前記投影光学系の結像特性の変動量を予測する計測系
    と、 該計測系により予測された前記結像特性の変動量を相殺
    するように前記レーザ光発生部での発振波長を制御する
    結像特性補正部とを有することを特徴とする露光装置。
  11. 【請求項11】 照明光で第1物体を照明し、前記第1
    物体のパターンを経た照明光で第2物体を露光する露光
    装置において、 赤外域から可視域までの波長範囲内で単一波長のレーザ
    光を発生するレーザ光発生部と、該レーザ光発生部から
    発生されたレーザ光を複数に分岐する光分岐部と、前記
    複数の分岐されたレーザ光をそれぞれ光ファイバー増幅
    器を介して増幅する複数の光増幅部と、該光増幅部によ
    って増幅されたレーザ光をまとめて非線形光学結晶を用
    いて紫外光に波長変換して前記照明光として出力する波
    長変換部とを備えた光源装置と、 前記複数の光増幅部の出力を検出するモニタ系と、 該モニタ系の検出結果に基づいて前記複数の光増幅部の
    内の交換すべき光増幅部を特定する制御系とを有するこ
    とを特徴とする露光装置。
  12. 【請求項12】 照明光学系からの照明光で第1物体を
    照明し、前記第1物体のパターンを経た照明光で第2物
    体を露光する露光装置において、 前記照明光学系は、 赤外域から可視域までの波長範囲内で単一波長のレーザ
    光を発生するレーザ光発生部と、該レーザ光発生部から
    発生されたレーザ光を光ファイバー増幅器を介して増幅
    する光増幅部と、該光増幅部によって増幅されたレーザ
    光を非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換して前記
    照明光として出力する波長変換部とを備えた光源装置
    と、 該光源装置からの照明光を前記第1物体に照射する集光
    光学系と、 前記波長変換部の出力端の近傍で前記照明光の強度を検
    出する第1の光電検出器と、 前記集光光学系中で前記照明光の強度を検出する第2の
    光電検出器とを有することを特徴とする露光装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜7の何れか一項記載の露光
    方法を用いてマスクのパターンを基板上に転写する工程
    を含むデバイスの製造方法。
  14. 【請求項14】 露光装置の製造方法であって、 光ファイバー増幅器で増幅されたレーザ光を波長変換し
    た紫外域の検査光を用いて光学系の光学特性を検出し、
    該検出結果に基づいて前記光学系を調整する工程と、 露光用照明光を用いて前記光学系の光学特性を検出する
    工程とを有する特徴とする露光装置の製造方法。
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