JP2001084667A - リール台装置 - Google Patents

リール台装置

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JP2001084667A
JP2001084667A JP26102199A JP26102199A JP2001084667A JP 2001084667 A JP2001084667 A JP 2001084667A JP 26102199 A JP26102199 A JP 26102199A JP 26102199 A JP26102199 A JP 26102199A JP 2001084667 A JP2001084667 A JP 2001084667A
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reel
fitting member
tape cassette
hub
reel hub
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JP26102199A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Araki
和俊 荒木
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Toshiba Video Products Japan Co Ltd
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Video Products Japan Co Ltd
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リールハブの凸部とリール嵌合部材の羽根部と
が同位相になった場合のテープカセットローディング不
良を防止する。 【解決手段】該羽根部22は、リール嵌合部材20と一
体に各溝部21に位置するように形成され、テープカセ
ットが装着されたときにリールハブの凸部と凸部の間に
嵌合されて該リールハブと係合する弾性を有する羽根部
22であって、前記リール嵌合部材20が前記リールハ
ブに嵌合される際に前記リールハブの凸部と当接したと
きに径方向に対して斜めとなる方向に変形してリールハ
ブとの係合を達成し、前記リール嵌合部材20が回転駆
動される際に前記溝部21の内壁に当接して前記リール
ハブに回転力を伝達するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープカセットのリ
ールを装着するリール台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、テープカセット方式のVTRで
は、テープカセットからテープを引き出し、回転ヘッド
シリンダに装着するテープローディング機構が備えら
れ、このテープローディング機構を使用することによっ
て、VTR使用時において、テープの回転ヘッドシリン
ダへの正確な位置の装着を可能にしている。
【0003】このようなテープローディング機構には、
例えばテープを一本のピンで引き出し、順次回転ヘッド
シリンダに巻き付けてゆくUローディング機構がβ方式
に、また2本のピンで同時に巻き付けるMローディング
機構(パラレルローディング機構)がVHS方式のVT
Rあるいは8mmVTRに採用されている。
【0004】このようなテープローディング機構を良好
に動作させるためには、VTR内に設けられた供給側リ
ール台装置及び巻き取り側リール台装置に、テープカセ
ットの供給リール及び巻取リールを確実に装着すること
が重要である。
【0005】また、テープ走行系において、テープロー
ディング後、回転シリンダに対しテープを摺動させるた
めには、前記テープカセットの巻き取り側リール及び供
給側リールにそれぞれ設けられたスプライン状の係合部
を有するリールハブに対し、前記リール台装置に設けら
れた係合部が確実に係合して回転動力を伝達しなければ
ならな。
【0006】しかしながら、実際にテープカセットをリ
ール台装置に装着する際、リールハブとリール台装置の
係合部が衝突してしまってテープカセットが正しく装着
されないことがあるため、リールハブとリール台装置の
係合部が衝突してもそれが容易に解除されてテープカセ
ットの装着が確実になされるような工夫がリール台装置
に対してなされることが一般的である。
【0007】図11乃至図13はこのような従来のリー
ル台装置を示す斜視図、断面図、平面図である。
【0008】図11において、リール台装置100はメ
インベース(図示せず)に固定されたシャフトがシャフ
ト挿入孔101に回転可能に装着されている。また、こ
のリール台装置100は、中心に前記シャフト挿入孔1
01が設けられ、テープカセットの装着時にこのテープ
カセットの供給リールあるいは巻取リールのリールハブ
に嵌合するリール嵌合部材110と、このリール嵌合部
材110と一体に形成され、図示はしないが回転駆動手
段源としてのキャプスタンモータからベルトを介して連
動するアイドラと歯合することにより、このアイドラの
回転動力をリール回転動力として伝達するリール回転部
材130とで構成されている。
【0009】前記リール嵌合部材110は、例えば合成
樹脂等の弾性を有する材質を用いて一体成形で構成され
るものであり、前記テープカセット装着時に、テープカ
セットのリールハブに設けられたスプライン状(例え
ば、孔の内周面を複数の凸、凹部を有して形成されたも
の)に形成された係合部と係合する少なくとも3つの部
材が複数(図では3つ)の溝部111に配設された羽根
部112と、テープカセットが装着されたときに該テー
プカセットの底面が載置されこれを支持する台部材11
3とで構成されている。
【0010】前記リール回転部材130の外周面には、
図示しないアイドラに有しているギアと歯合するギア1
31が設けられている。つまり、このリール回転部材1
30のギア131と前記アイドラのギアとが歯合するこ
とにより、アイドラの回転がリール回転部材130に伝
達され、その結果、リール台装置100自体が回動し、
例えば、録画再生時、あるいは早送り時(FF時)、巻
き戻し時(REW時)を行う場合において、それぞれ所
定の速度で前記嵌合部材110を介して、テープカセッ
トの供給リールあるいは巻取リールに回転動力が伝達さ
れる。
【0011】リール嵌合部材110の羽根部112は、
図12に示すように、リールハブと係合する係合部11
9の下側に設けられた付根部115がリール嵌合部材1
10のベース(台部材113の上面)から延設されてお
り、前記シャフト挿入孔101の外側方向に付勢する機
能を有している。また、羽根部112の係合部119の
上部外側には、テープカセットの係合部を嵌入しやすく
するために、斜めに欠切した斜面120を設けている。
【0012】また、羽根部112は、図13に示すよう
に、羽根部112は、リール台装置100の回転軸P0
を中心とした円周上の等間隔で3か所設けられている。
羽根部112とその周辺部による領域A0は、3か所と
も同様の構造になっている。
【0013】図14は図13の領域A0を示す拡大図で
ある。
【0014】図14において、羽根部112の係合部1
19の右回り方向の面116は、図13に示した回転軸
P0を中心とした径方向に対するの傾きが小さく、左回
り方向の面117は傾きが大きくなっている。
【0015】図15は図13の領域A0を示す断面図で
ある。
【0016】図15において、羽根部112の付根部1
15は、径方向が周方向に対して短く形成されており、
羽根部112が中心に向けてたわみやすくなっている。
付根部115は、下部の内側方向で台部材113と接続
している。台部材113における付根部115の外側方
向及び円周方向には、金型形成用の削除部118が形成
されている。
【0017】図16は図14の羽根部112を径方向か
ら見た図である。
【0018】図16において、羽根部112の係合部1
19は、上側左回り方向の面121,122,123が
傾斜して形成されており、テープカセットの係合部が嵌
入しやすくなっている。
【0019】図17は図14の羽根部112を周方向か
ら見た正面図である。
【0020】図17において、羽根部112の係合部1
19は、上側の斜面120が中心軸側に向かって傾斜し
て形成されており、テープカセットの係合部が嵌入しや
すくなっている。羽根部112の付根部115は、係合
部119に対して薄く形成されている。
【0021】図18はこのようなリール台装置100の
テープカセットの装着動作を説明する説明図である。
【0022】図18において、一般にテープカセットの
装着、つまりテープカセットにおける供給リールあるい
は巻取リールとリール台装置100のリール嵌合部材1
10との係合は、図12に示した通常シャフト挿入孔1
01に対し同軸線上に沿ってテープカセットが下降さ
れ、次いでテープカセットのリールハブに設けられた係
合部141を形成する凸部142及び凹部143の内、
凹部143内に羽根部110の羽根部112が挿入され
て、リール台装置100とテープカセットとの装着が完
了するようになっている。したがって、上記のように前
記テープカセットの装着時においては、前記リールハブ
に設けられた係合部141の凹部143に、リール嵌合
部材110の羽根部112が確実に挿入されることが望
ましいが、通常必ずしもそうでない場合がある。例え
ば、前記テープカセットの係合部141における凸部1
42が、テープカセット装着時に前記羽根部112と同
位相(垂直方向に対し対向している状態)であった場合
には、テープカセットの凸部142が図17に示した羽
根部112に形成された斜面120に沿って、この羽根
部112の付勢力に対し抑圧しながら嵌入されることに
なるが、本従来例による羽根部112は、矢印F方向に
変形してテープカセットリールの凸部142と凸部14
2との間の凹部143に係合することになる。
【0023】このような従来のリール台装置100で
は、低温時等、羽根部112をたわませるために必要な
力が大きくなったり、ローディング用のギアのグリース
の堅くなる等の理由でテープカセットをローディングす
る力が低下した場合、テープカセットが下降できず、テ
ープカセットローディングが不能になる場合が多々あっ
た。
【0024】図19はリール台装置100の急制動か掛
かる場合のの動作を説明する説明図である。
【0025】図19において、早送り時(FF時)や巻
き戻し時(REW時)に停電等で急に装置本体に電力が
供給されなくなった場合、メカの構造によっては、リー
ルの巻き取られ側に急に制動力がかかり、リールの係合
部141に強いトルクが発生し、凸部142から羽根部
112に左回の周方向の力が加えられ、羽根部112が
リール嵌合部材110の壁119の位置まで周方向にた
わむ。この壁119は、羽根部112の撓みを抑制する
ためのものであるが、羽根部112がたわむ方向に対し
て壁119が垂直にあるため、羽根部112が壁部11
9で停止した際に異常に強いトルクが掛かり、このトル
クは反力としてテープカセットのリールにかかり、異常
なテンションがテープに発生してテープの質を低下させ
る場合が多々あった。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のリール
台装置によれば、テープカセットのリールハブに設けら
れた係合部の凹部に羽根部が挿入して係合するが、リー
ルハブの凸部とリール嵌合部材の羽根部とが同位相にな
った場合において、低温時等、羽根部をたわませるため
に必要な力が大きくなったり、ローディング用のギアの
グリースの堅くなる等の理由でテープカセットをローデ
ィングする力が低下した場合、テープカセットが下降で
きず、テープカセットローディングが不能になる場合が
多々あった。また、従来のリール台装置では、急制動か
掛かった場合、羽根部がリール嵌合部の壁の位置までた
わむが、羽根部がたわむ方向に対して壁が垂直にあるた
め、羽根部が壁部で停止した際に異常に強いトルクが掛
かり、このトルクは反力としてテープカセットのリール
にかかり、異常なテンションがテープに発生してテープ
の質を低下させる場合が多々あった。
【0027】この発明は上記問題点を除去し、リールハ
ブの凸部とリール嵌合部材の羽根部とが同位相になった
場合のテープカセットローディング不良を防止できるリ
ール台装置の提供を目的とする。また、リール台装置の
急制動か掛かった場合に羽根部からテープカセットのリ
ールに強いトルクがかかるのを防止できるリール台装置
の提供を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のリール台
装置は、内周面に複数の凸部が形成されたリールハブを
有するテープカセットの前記リールハブに嵌合されるリ
ール嵌合部材と、前記テープカセットに装着されたとき
に該テープカセットの底面が載置されこれを支持する台
部材と、前記リール嵌合部材の外周面に軸方向に形成さ
れた複数の溝部と、前記リール嵌合部材と一体に前記各
溝部に位置するように形成され、前記テープカセットが
装着されたときに前記リールハブの凸部と凸部の間に嵌
合されて該リールハブと係合する弾性を有する羽根部で
あって、前記リール嵌合部材が前記リールハブに嵌合さ
れる際に前記リールハブの凸部と当接したときに径方向
に対して斜めとなる方向に変形してリールハブとの係合
を達成し、前記リール嵌合部材が回転駆動される際に前
記リールハブに回転力を伝達するように構成された該羽
根部と、を具備したことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0030】図1は本発明に係るリール台装置の実施の
形態を示す平面図である。
【0031】図1において、リール台装置10は、内周
面に複数の凸部が形成されたリールハブを有するテープ
カセットの前記リールハブに嵌合されるリール嵌合部材
20と、前記テープカセットに装着されたときに該テー
プカセットの底面が載置されこれを支持する台部材23
と、前記リール嵌合部材20の外周面に軸方向に形成さ
れた複数の溝部21と、前記リール嵌合部材20と一体
に前記各溝部21に位置するように形成され、前記テー
プカセットが装着されたときに前記リールハブの凸部と
凸部の間に嵌合されて該リールハブと係合する弾性を有
する羽根部22であって、前記リール嵌合部材20が前
記リールハブに嵌合される際に前記リールハブの凸部と
当接したときに径方向に対して斜めとなる方向に変形し
てリールハブとの係合を達成し、前記リール嵌合部材2
0が回転駆動される際に前記リールハブに回転力を伝達
するように構成された該羽根部22と、リール嵌合部材
20が回転駆動され前記羽根部22がリールハブの凸部
側面に当接して前記羽根部22が周方向にたわんだ場合
にたわみを押さえるとともに、前記羽根部22を内側に
促す様、傾斜を設けた壁部29とで構成されている。壁
部29よりも奥方は、逆の傾きの傾斜部30となってお
り、壁部29と傾斜部30とでV字状の溝となってい
る。
【0032】羽根部22は、リール台装置10の回転軸
P1を中心とした円周上の等間隔で3か所設けられてい
る。羽根部22とその周辺部による領域A1は、3か所
とも同様の構造になっている。
【0033】図2は図1のリール台装置とこれに嵌合さ
れるテープカセットのリールとの概略構成を示す斜視図
である。なお、図2に示すリールは、巻取リールに対応
するものであり、テープカセット本体を省略して図示し
たものである。
【0034】図2に示すように、リール台装置10はメ
インベース(図示せず)に固定されたシャフトがシャフ
ト挿入孔11に回転可能に装着されている。このリール
台装置10は、テープカセットの装着時にこのテープカ
セットの巻取リール91のリールハブ92に嵌合するリ
ール嵌合部材20と、このリール嵌合部材20とシャフ
ト挿入孔11を介して嵌装され、図示はしないが回転駆
動手段源としてのキャプスタンモータからベルトを介し
て連動するアイドラと歯合することにより、このアイド
ラの回転動力をリール回転動力として伝達するリール回
転部材40とで構成されている。
【0035】前記リール嵌合部材20は、例えば合成樹
脂等の弾性を有する材質を用いて一体成形で構成される
ものであり、前記テープカセット装着時に、テープカセ
ットのリール91のリールハブ92に設けられたスプラ
イン状(例えば、孔の内周面を複数の凸部94、凹部9
5を有して形成されたもの)に形成された係合部93と
係合する3つの羽根部22が3つの溝部21に配設され
ている。
【0036】リール嵌合部材20の台部材23は、テー
プカセットが装着されたときに該テープカセットの底面
が載置されこれを支持する。リール台装置10では、壁
部29はリール嵌合部材20の溝部21の右内壁面と外
周面との間に段差部(凹部)を形成するようにシャフト
挿入孔11の軸方向に設けられている。
【0037】一方、前記リール回転部材40の外周面に
は、図示しないアイドラに有しているギアと歯合するギ
ア41が設けられている。つまり、このリール回転部材
40のギア41と前記アイドラのギアとが歯合すること
により、アイドラの回転がリール回転部材40に伝達さ
れ、その結果、リール台装置10自体が回動し、例え
ば、再生時、或いは早送り時(FF時)を行う場合にお
いて、それぞれ所定の速度で前記嵌合部材20を介し
て、テープカセットの巻取リール91に回転動力を伝達
するものである。
【0038】図3は図1のリール台装置10を示す断面
図である。
【0039】図3において、リール嵌合部材20の羽根
部22は、リールハブと係合する係合部49の下側に設
けられた付根部25がリール嵌合部材20の台部材23
の上面から延設されており、このため合成樹脂ばねとし
て前記シャフト挿入孔11の外側方向に付勢する機能を
有している。そこで、例えばテープカセットの係合部が
リール嵌合部材20に嵌合された場合には、前記羽根部
22の外側方向による付勢力により、確実にテープカセ
ットの係合部に有している凹部との噛み合いを常時保持
することができるようなっている。また、羽根部22の
係合部49の上部外側には、テープカセットの係合部が
嵌入しやすくするために、斜めに欠切した斜面50を設
けている。
【0040】また、テープカセットにおいては、通常巻
取リールと供給リールとが所定の間隔で配置され、且つ
並列に設けられており、未使用の場合には、供給リール
側にテープが巻回されている。また、これらの巻取リー
ル及び供給リールには、図2に示すように、それぞれ下
面にはリールハブ92が設けられている。このリールハ
ブ92には、前記リール台装置10と嵌入して係合する
ための係合部93が一般に設けられており、この係合部
93はスプライン状(例えば、孔の内周面を複数の凸部
94、凹部95を有して形成されたもの)に形成されて
いることは前述した通りである。
【0041】図4は図1の領域A1を示す拡大図であ
る。
【0042】図4において、羽根部22の右回り方向の
面26は、図1に示した回転軸P1を中心とした径方向
に対するの傾きが小さく、左回り方向の面27は傾き
(径方向に対して約30度)が大きくなっている。
【0043】壁部29の傾斜は、羽根部22の面27と
同様の斜め方向となっており、羽根部22が左回り方向
に湾曲した場合に当接して前記羽根部22を内側に促す
ようになっている。傾斜部30は、壁部29の傾斜と周
方向に対して逆の傾きとなっており、羽根部22の必要
以上の変形を防止するようになっている。
【0044】図5は図1の領域A1を示す断面図であ
る。
【0045】図5において、羽根部22の付根部25
は、長手方向が周方向に対して傾いて形成されており、
羽根部22が径方向に対して斜めとなる方向にたわみや
すくなっている。これにより、図2に示した前記リール
嵌合部材20が前記リールハブ93に嵌合される際に前
記リールハブ93の凸部94と当接したときに変形して
リールハブ93との係合を達成するようになっている。
付根部25は、下部の内側方向で台部材23と接続して
いる。台部材23の付根部25の外側方向及びその周囲
は、金型形成用の削除部28となっている。
【0046】図6は図4の羽根部22を面26と平行に
なる方向から見た図である。
【0047】図6において、羽根部22の係合部49
は、左回り方向の面31,32,33が傾斜して形成さ
れており、図2のテープカセットの係合部93が嵌入し
やすくなっている。
【0048】図7は図4の羽根部22を周方向から見た
正面図である。
【0049】図7において、羽根部22の係合部49
は、上側の斜面34が中心軸側に向かって傾斜して形成
されており、テープカセットの係合部が嵌入しやすくな
っている。羽根部22の付根部25は、係合部49に対
して薄く形成されるとともに、長手方向が周方向に対し
て傾いて形成されている。
【0050】図8はこのようなリール台装置10のテー
プカセットの装着動作を説明する説明図である。
【0051】図8において、テープカセットの装着おけ
る巻取リール91とリール台装置10のリール嵌合部材
20との係合は、平均的には、図2に示したシャフト挿
入孔11に対し同軸線上に沿ってテープカセットが下降
され、次いでテープカセットの図2のリールハブ92に
設けられた係合部93を形成する凸部94、凹部95の
内、凹部95内に羽根部20の羽根部22が挿入され
て、リール台装置10とテープカセットとの装着が完了
するようになっている。前記テープカセットの係合部9
3における凸部94が、テープカセット装着時に前記羽
根部22と同位相であった場合には、テープカセットの
凸部94が図7に示した羽根部22に形成された斜面3
4に沿って、この羽根部22の付勢力に対し抑圧しなが
ら嵌入されることになるが、本実施の形態では、付根部
25の長手方向を周方向に対して傾けて形成したことに
より、羽根部22は、径方向よりも斜め方向の矢印G方
向に変形して、凸部94との位相がずれるようにたわ
む。これにより、羽根部22は、低温時等、羽根部22
をたわませるために必要な力が大きくなったり、ローデ
ィング用のギアのグリースの堅くなる等の理由でテープ
カセットをローディングする力が低下した場合にも、確
実にテープカセットリールの凸部94と凸部94との間
の凹部95に係合することになる。
【0052】図9及び図10はリール台装置10の急制
動か掛かる場合のテープカセットの場合の動作を説明す
る第1及び第2の説明図である。
【0053】図9において、あるいは早送り時(FF
時)や巻き戻し時(REW時)に停電等で急に装置本体
に電力が供給されなくなった場合、メカの構造によって
は、リールの巻き取られ側に急に制動力がかかり、リー
ルの係合部93に強いトルクが発生し、羽根部22が周
方向よりも斜め方向の矢印H方向に変形して羽根部20
の壁29の位置までたわむ。この壁部29は、傾斜が径
方向よりも斜め方向となっており、羽根部22が当接し
た後、さらに応力が高くなる場合には、羽根部22を摺
動させ内側の図中J方向に移動させ、図10に示すよう
に、最終的に壁部30に当接するまで移動させる。この
ため、例えば、早送り時(FF時)、巻き戻し時(RE
W時)に停電等で急に装置本体に電力が供給されなくな
った場合のように、リールの巻き取られ側に急に制動力
がかかり、リールの係合部93に強いトルクが発生し、
羽根部22が壁29の位置まで周方向にたわんだ場合に
も、羽根部22がたわむ方向に対して壁29が斜めにあ
るため、羽根部22が壁部29で停止せず、壁部29に
沿ってリール嵌合部材20の内側に移動する。これによ
り、羽根部22が壁29に当接した際に異常に強いトル
クが掛かるのを防止でき、テープカセットのリールにか
かるトルクを低下させ、異常なテンションがテープに発
生するのを防止し、テープの質の低下を防止することが
できる。
【0054】以上、説明したようにこのような発明の実
施の形態によれば、リールハブの凸部とリール嵌合部材
の羽根部とが同位相になった場合のテープカセットロー
ディング不良を防止できるので、使用者に好印象を与え
ることができる。また、リール台装置の急制動か掛かっ
た場合に羽根部からテープカセットのリールに強いトル
クがかかるのを防止できるので、異常なテンションがテ
ープに発生するのを防止でき、テープの質を低下を防止
できる。
【0055】尚、図1乃至図10に示した実施の形態で
は、本発明のリール台装置をVTRの巻取リールに適用
したが、VTRの供給リールに適用してもよく、さら
に、オーディオテープレコーダ等、他のカセットテープ
を用いる機器のリール台に適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、リールハブの凸部とリ
ール嵌合部材の羽根部とが同位相になった場合のテープ
カセットローディング不良を防止できるので、使用者に
好印象を与えることができる。また、リール台装置の急
制動か掛かった場合に羽根部からテープカセットのリー
ルに強いトルクがかかるのを防止できるので、異常なテ
ンションがテープに発生するのを防止でき、テープの質
を低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリール台装置の実施の形態を示す
平面図。
【図2】リール台装置とこれに嵌合されるテープカセッ
トのリールとの概略構成を示す斜視図。
【図3】図1のリール台装置を示す断面図。
【図4】図1の領域A1を示す拡大図。
【図5】図1の領域A1を示す断面図。
【図6】図4の羽根部を右回り側の面の平行向から見た
図。
【図7】図4の羽根部を周方向から見た図。
【図8】図4のリール台装置のテープカセットの装着動
作を説明する説明図。
【図9】図4のリール台装置に急制動か掛かる場合の動
作を示す第1の説明図。
【図10】図4のリール台装置に急制動か掛かる場合の
動作を示す第2の説明図。
【図11】従来のリール台装置を示す斜視図。
【図12】図11のリール台装置を示す断面図。
【図13】図11のリール台装置を示す平面図。
【図14】図13の領域A0を示す拡大図。
【図15】図13の領域A0を示す断面図。
【図16】図14の羽根部を径方向から見た図。
【図17】図14の羽根部を周方向から見た図。
【図18】図14のリール台装置のテープカセットの装
着動作を説明する説明図。
【図19】図14のリール台装置に急制動か掛かる場合
のの動作を説明する説明図。
【符号の説明】
10 リール台装置 20 リール嵌合部材 21 溝部 22 羽根部 23 台部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月7日(1999.10.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、テープ走行系において、テープロー
ディング後、回転シリンダに対しテープを摺動させるた
めには、前記テープカセットの巻き取り側リール及び供
給側リールにそれぞれ設けられたスプライン状の係合部
を有するリールハブに対し、前記リール台装置に設けら
れた係合部が確実に係合して回転動力を伝達しなければ
ならなかった
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図19はリール台装置100の急制動か掛
かる場合動作を説明する説明図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】図14のリール台装置に急制動か掛かる場合
動作を説明する説明図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に複数の凸部が形成されたリール
    ハブを有するテープカセットの前記リールハブに嵌合さ
    れるリール嵌合部材と、 前記テープカセットに装着されたときに該テープカセッ
    トの底面が載置されこれを支持する台部材と、 前記リール嵌合部材の外周面に軸方向に形成された複数
    の溝部と、 前記リール嵌合部材と一体に前記各溝部に位置するよう
    に形成され、前記テープカセットが装着されたときに前
    記リールハブの凸部と凸部の間に嵌合されて該リールハ
    ブと係合する弾性を有する羽根部であって、前記リール
    嵌合部材が前記リールハブに嵌合される際に前記リール
    ハブの凸部と当接したときに径方向に対して斜めとなる
    方向に変形してリールハブとの係合を達成し、前記リー
    ル嵌合部材が回転駆動される際に前記リールハブに回転
    力を伝達するように構成された該羽根部と、 を具備したことを特徴とするリール台装置。
  2. 【請求項2】 内周面に複数の凸部が形成されたリール
    ハブを有するテープカセットの前記リールハブに嵌合さ
    れるリール嵌合部材と、 前記テープカセットに装着されたときに該テープカセッ
    トの底面が載置されこれを支持する台部材と、 前記リール嵌合部材の外周面に軸方向に形成された複数
    の溝部と、 前記リール嵌合部材と一体に前記各溝部に位置するよう
    に形成され、前記テープカセットが装着されたときに前
    記リールハブの凸部と凸部の間に嵌合されて該リールハ
    ブと係合する弾性を有する羽根部であって、前記リール
    嵌合部材が前記リールハブに嵌合される際に前記リール
    ハブの凸部と当接したときに変形してリールハブとの係
    合を達成し、前記リール嵌合部材が回転駆動される際に
    前記リールハブに回転力を伝達するように構成された該
    羽根部と、 前記リール嵌合部材の前記溝部の内壁面に、前記羽根部
    が周方向にたわんだ場合にたわみを押さえるとともに、
    前記羽根部をリール嵌合部材の内側に促す様、傾斜を設
    けた壁部と、を具備したことを特徴とするリール台装
    置。
  3. 【請求項3】 内周面に複数の凸部が形成されたリール
    ハブを有するテープカセットの前記リールハブに嵌合さ
    れるリール嵌合部材と、 前記テープカセットに装着されたときに該テープカセッ
    トの底面が載置されこれを支持する台部材と、 前記リール嵌合部材の外周面に軸方向に形成された複数
    の溝部と、 前記リール嵌合部材と一体に前記各溝部に位置するよう
    に形成され、前記テープカセットが装着されたときに前
    記リールハブの凸部と凸部の間に嵌合されて該リールハ
    ブと係合する弾性を有する羽根部であって、前記リール
    嵌合部材が前記リールハブに嵌合される際に前記リール
    ハブの凸部と当接したときに径方向に対して斜めとなる
    方向に変形してリールハブとの係合を達成し、前記リー
    ル嵌合部材が回転駆動される際に前記リールハブに回転
    力を伝達するように構成された該羽根部と、 前記リール嵌合部材の前記溝部の内壁面に、前記羽根部
    が周方向にたわんだ場合にたわみを押さえるとともに、
    前記羽根部をリール嵌合部材の内側に促す様、傾斜を設
    けた壁部と、 を具備したことを特徴とするリール台装置。
  4. 【請求項4】 前記羽根部の前記リール嵌合部材に対す
    る付根部は、その断面の長手方向を前記リール嵌合部材
    の径方向に対して斜めとなる方向に形成したことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一記載のリール台装
    置。
  5. 【請求項5】 前記羽根部の付根部の断面を長辺形に形
    成したことを特徴とする請求項4記載のリール台装置。
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