JP2001080339A - 空気調和ユニット及び車両用空気調和装置 - Google Patents

空気調和ユニット及び車両用空気調和装置

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JP2001080339A
JP2001080339A JP26119499A JP26119499A JP2001080339A JP 2001080339 A JP2001080339 A JP 2001080339A JP 26119499 A JP26119499 A JP 26119499A JP 26119499 A JP26119499 A JP 26119499A JP 2001080339 A JP2001080339 A JP 2001080339A
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air
outside air
outside
conditioning unit
heater core
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Yasuo Katayama
康雄 片山
Koji Fujita
孝二 藤田
Yasunari Tanaka
康也 田中
Tomoyasu Osaki
智康 大崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気及び内気の導入をスムーズにして空調フ
ィーリングを向上させることができる2層式の空気調和
ユニットを提供する。 【解決手段】 それぞれがダンパを備えた外気導入口1
1及び内気導入口12が上流側に開口しかつ吹出口1
3,14,15が下流側に開口するダクト10と、ダク
ト10内に設置されたブロアファン19、エバポレータ
21、ヒータコア31とを具備し、ダクト10内が仕切
板16により外気流路17と内気流路18とに分割され
た内外気2層式の空気調和ユニットであって、外気流路
17と内気流路18とを車両前後方向に分割し、外気流
路17を車両前進方向側に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
設置され、車室内における冷房及び暖房等の空気調和を
行う車両用空気調和装置に係り、特に、空気調和ユニッ
ト内を内外気が2層流で流れるようにした車両用空気調
和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空気調和装置で暖房を行う際、車
室内空気(内気)を吸い込んでヒータコアで加熱し再度
車室内に吹き出すという内気循環運転を行うと、車室内
の湿度の高い空気が循環されるため窓ガラスが曇る。こ
のため、暖房運転時には、車室外の空気(外気)を吸い
込んでヒータコアで加熱した温風を車室内に吹き出すと
いう外気導入運転が一般的に行われている。しかし、外
気温度が極めて低い場合や、加熱源となるエンジン冷却
水の熱供給量が小さい車両、たとえばディーゼルエンジ
ンや省燃費エンジンなどを搭載した車両のエンジン廃熱
を利用する温水式ヒータでは、外気導入運転時に十分な
暖房効果を得られないことがある。
【0003】そこで、従来より車室内の換気及び曇りの
除去と快適温度確保の両立を狙った車両用空気調和装置
の空気調和ユニットとして、ブロアファンにより同時に
吸い込む内気及び外気を所定の比率で分けられるよう
に、空気調和ユニット内を上下に分割する仕切を設けた
内外気2層式のものが開発されている。すなわち、湿度
の低い外気を主として曇り除去に使用するため車室内の
上層を流し、車室内の下層(足元)には比較的温度の高
い内気を循環させて暖房性能を確保しようとするもので
ある。
【0004】図6は、従来の内外気2層式の空気調和ユ
ニットを示す断面図である。図6において、符号の10
はケーシング兼用のダクト、11は外気導入口、12は
内気導入口、13はデフロスト吹出口、14はフェイス
吹出口、15はフット吹出口、16は仕切板、17は外
気流路、18は内気流路、19はブロアファン、19a
はブロアモータ、11aは外気導入ダンパ、12aは内
気導入ダンパ、13aはデフロストダンパ、14aはフ
ェイスダンパ、15aはフットダンパ、21はエバポレ
ータ、31はヒータコアをそれぞれ示している。
【0005】この場合、外気導入口11から吸引された
外気は上部の外気流路17を通り、また、内気導入口1
2から吸引された内気は下部の内気流路18を通って、
「デフロスト吹出モード」、「フェイス吹出モード」、
「フット吹出モード」及び「バイレベル吹出モード」の
各吹出モードに応じて、エバポレータ21やヒータコア
31を通過することで冷却または加熱される。こうして
空調された空気は、各吹出口13,14,15のうち設
定された吹出モードに対応して開いているものから車室
内へ向けて吹き出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の内外気2層式空気調和ユニットでは、仕切板16が
ダクト10内を上下に分割するものであるため、車両へ
の搭載性及び各吹出口13,14,15に制約を受ける
といった問題を有している。特に、トラックやバスのよ
うに運転台をエンジンの上まで移動して荷室や客室を広
くしたキャブ・オーバタイプのような車両では、空気調
和ユニットを設置できるスペースの制約が大きい。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、外気及び内気の導入をスムーズにして空調フィー
リングを向上させることができる2層式の空気調和ユニ
ット及び車両用空調装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため以下の手段を採用した。請求項1に記載の空
気調和ユニットは、車室外の空気を導入する外気導入口
及び車室内の空気を導入する内気導入口が上流側に開口
しかつ複数の吹出口が下流側に開口するダクトと、該ダ
クト内に設置され前記外気導入口及び前記内気導入口か
ら外気及び内気を吸引して前記吹出口へ送風するブロア
ファンと、前記ダクト内に設置され冷媒と前記外気及び
内気との間で熱交換させるエバポレータと、前記ダクト
内の前記エバポレータ下流側に設置されて前記内気及び
外気を加熱するヒータコアと、前記各吹出口にそれぞれ
取り付けられて吹出モードの切換操作を行うダンパとを
具備し、前記ダクト内が仕切板により外気流路と内気流
路とに分割された内外気2層式の空気調和ユニットであ
って、前記外気流路と前記内気流路とを車両前後方向に
分割し、前記外気流路を車両前進方向側に配置したこと
を特徴とするものである。
【0009】この場合、前記仕切板のヒータコア下流側
に、前記外気流路と前記内気流路との間を連通せしめる
開口部を設けて選択切換可能な開閉手段を取り付けたも
のが好ましい。また、前記内気流路のヒータコア上流側
に、前記ヒータコアの通過空気量を調整する内気調整ダ
ンパを設けるとよい。そして、前記内気調整ダンパには
導風手段を設けるのが好ましく、この場合の導風手段
は、前記ヒータコアを通過させる空気を下向きに導くも
のや、前記ヒータコアを通過させない空気を上向きに導
くものがよい。さらに、前記仕切板を熱交換器の下流側
で前記外気流路側へずらすのが好ましく、この場合の熱
交換器は、前記エバポレータまたは前記ヒータコアのい
ずれか一方、あるいは両方である。
【0010】このような空気調和ユニットによれば、車
両の前面から直接外気を導入するのが容易になり、効率
及びフィーリングを向上させることができる。
【0011】請求項9に記載の車両用空気調和装置は、
車室外の空気を導入する外気導入口及び車室内の空気を
導入する内気導入口が上流側に開口しかつ複数の吹出口
が下流側に開口するダクトと、該ダクト内に設置され前
記外気導入口及び前記内気導入口から外気及び内気を吸
引して前記吹出口へ送風するブロアファンと、前記ダク
ト内に設置され冷媒と前記外気及び内気との間で熱交換
させるエバポレータと、前記ダクト内の前記エバポレー
タ下流側に設置されて前記内気及び外気を加熱するヒー
タコアと、前記各吹出口にそれぞれ取り付けられて吹出
モードの切換操作を行うダンパとを具備し、前記ダクト
内が仕切板によって車両前後方向に外気流路と内気流路
とに分割され、前記外気流路を車両前進方向側に配置し
た内外気2層式の空気調和ユニットと、ガス状の冷媒を
圧縮するコンプレッサと、高圧のガス冷媒を外気と熱交
換して凝縮させるコンデンサと、高温高圧の液冷媒を低
温低圧の液冷媒にする膨張弁とを具備し、前記エバポレ
ータに低温低圧の液冷媒を供給する冷媒系と、エンジン
冷却水を前記ヒータコアに導入する加熱源系と、前記空
気調和ユニット、冷媒系及び加熱源系の作動制御を行う
制御部と、により構成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】このような車両用空気調和装置によれば、
空気調和ユニットにおいて車両の前面から直接外気を導
入するのが容易になるので、車両用空気調和装置として
も効率及びフィーリングを向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る空
気調和ユニット及び車両用空気調和装置を図面に基づい
て説明する。図1において、空気調和ユニット1Aは、
車室外から外気を導入する外気導入口11及び車室内か
ら内気を導入する内気導入口12が上流側に開口し、か
つ、デフロスト吹出口13、フェイス吹出口14及びフ
ット吹出口15が下流側に開口するダクト10をケーシ
ングとして、該ダクト10の内部に上流側から順にブロ
アファン19、エバポレータ21及びヒータコア31を
設置してある。ブロアファン19はブロアモータ19a
により回転駆動され、一方の外気導入口11から外気
を、そして内気導入口12から内気を同時に吸引して、
各吹出口13,14,15へ送風する機能を有してい
る。なお、図中の符号11aは内気ダンパ、12aは外
気ダンパをそれぞれ示している。
【0014】エバポレータ21は後述する冷媒系の構成
要素であり、該エバポレータを通過する外気及び内気と
冷媒系を循環する冷媒との間で熱交換させて、内外気を
冷却・除湿する機能を有している。また、エバポレータ
21の下流側に設置されるヒータコア31は後述する加
熱源系の構成要素であり、該ヒータコアを通過する内気
及び外気とエンジン冷却水との間で熱交換させて、内外
気を加熱する機能を有している。そして、各吹出口1
3,14,15には、指定された吹出モードに応じて開
閉し、空調空気を吹き出す吹出口の切換操作を行うデフ
ロストダンパ13a,フェイスダンパ14a,フットダ
ンパ15aがそれぞれ取り付けられている。
【0015】さて、上述したダクト10の内部は、鉛直
方向に配設した仕切板16により車両前後方向に分割さ
れ、外気流路17と内気流路18とが形成されている。
車両前進方向の前側に配置した外気流路17は外気導入
口11から吸引した外気を流す流路であり、その下流側
上面にはデフロスト吹出口13が設けられている。ま
た、外気流路17の車両後方側に配置された内気流路1
8は内気導入口12から吸引した内気を流す流路であ
り、下流側には上面のフェイス吹出口14と側面下部の
フット吹出口15とが設けられている。このように内部
を前後に2分割したような構成の空気調和ユニット1A
は、内外気2層式と呼ばれている。
【0016】次に、車両用空気調和装置の構成を図2に
基づいて説明する。この装置は、上述した空気調和ユニ
ット1Aに加えて、冷媒系2、加熱源系3及び制御部4
を具備して構成される。冷媒系2は、エバポレータ21
に低温低圧の液冷媒を供給するもので、コンプレッサ2
2、コンデンサ23及び膨張弁24とを具備している。
コンプレッサ22は、エバポレータ21で車室内の熱を
奪って気化した低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧
のガス冷媒としてコンデンサ23へ送り出すものであ
る。自動車用空気調和装置の場合、コンプレッサ22
は、通常エンジン32よりベルト及びクラッチを介して
駆動力を受けている。コンデンサ23は、通常エンジン
ルームの前部に配設され、コンプレッサ22から供給さ
れた高温高圧のガス冷媒を外気で冷却し、ガス状の冷媒
を凝縮液化させるものである。こうして液化された冷媒
は、図示省略のレシーバへ送られて気液の分離がなされ
た後、高温高圧の液冷媒として膨張弁24に送られる。
この膨張弁24では、高温高圧の液冷媒を減圧・膨張さ
せることによって低温低圧の液(霧状)冷媒とし、エバ
ポレータ21へ供給する。
【0017】続いて、加熱源系3の構成を図2に基づい
て簡単に説明する。この加熱源系3は、ヒータコア31
に熱源となる高温のエンジン冷却水を供給するもので、
エンジン32とラジエタ33との間を循環するエンジン
冷却水系から、その一部をウォータバルブ34による流
量制御を行って空気調和装置に導入するものである。な
お、図中の符号35は冷却水循環用のポンプ、36はサ
ーモスタット、37はバイパス流路である。
【0018】最後に、制御部4の構成を簡単に説明す
る。この制御部4は、空気調和装置を構成している空気
調和ユニット1A、冷媒系2及び加熱源系3の作動制御
を行うもので、通常、乗員が各種の設定を行う操作パネ
ルに制御回路を組み込んで、インスツルメントパネルの
中央部に設置されている。この制御部4では、ダンパ類
の開閉操作による各種運転モードの選択切り換え、ブロ
アファン19の風量切り換え及び所望の温度設定操作な
どを行うことができる。
【0019】以下、上述した構成の空気調和ユニット1
Aの作用を外気及び内気の流れを中心に説明する。空気
調和ユニット1Aは、通常車室内下部のエンジンルーム
側、すなわち車室内における車両前進方向の前端部に設
置される。このため、ダクト10の前面は車両の前進走
行によって生じる走行風を受けやすい位置にあり、車両
前後方向前側に位置する外気流路17の外気導入口11
をこの面に設けることで、走行風を外気としてスムーズ
に取り入れることが可能になる。また、キャブオーバ型
車両では、通常空気調和ユニット1Aがキャブ内の前面
に配置されるので、外気の導入がより一層スムーズにな
る。こうして導入された外気は、内気に比べて湿度が低
いものであるため、曇り除去用としてデフロスト吹出口
13からフロントガラス等へ向けて吹き出すのに好都合
である。そして、外気流路17内を流れる外気は、必要
に応じてエバポレータ21を通過する際に除湿し、ヒー
タコア31を通過する際に加熱して、より低湿度の温風
としてデフロスト吹出口13へ供給するとよい。
【0020】一方、内気導入口12が設けられた内気流
路18は車室内側に面した位置にあるため、暖房運転が
必要な低外気温の状況では、外気に比べて温度の高い内
気を容易に導入することができる。こうして導入された
内気は、ヒータコア31を通過する際に加熱を受けて温
風となり、乗員の足元へ向けてフット吹出口15から吹
き出される。このように、外気流路17及び内気流路1
8を前後方向に分割し、外気流路17を車両前進方向の
前側に配置したので、外気導入口11から外気をスムー
ズに導入することが可能となり、導入した外気は、内外
気2層導入時に主として外気を流すデフロスト吹出口1
3へスムーズに導くことができる。また、内気導入口1
2から導入した内気は、内外気2層導入時に主として内
気を流すフット吹出口15へスムーズに導くことができ
る。
【0021】ところで、上述した仕切板16には、外気
流路17と内気流路18とを互いに連通させる開口部4
1をヒータコア31の下流側に設けるとともに、同開口
部41に選択切換可能な開閉手段として内外気ミックス
ダンパ41aを取り付けてもよい。この内外気ミックス
ダンパ41aは、これを開くことによって、外気流路1
7を流れてきた外気と内気流路18を流れてきた内気と
を混合させることができる。このため、たとえばフェイ
ス吹出モードにおいて、外気を積極的に車室内へ取り込
んで換気したい場合や、ブロアファン19の送風能力を
最大限に利用したい場合など、内外気エアミックスダン
パ41aを開くことで風量を確保でき、効率よく吹き出
しを行うことができる。
【0022】図3は本発明による空気調和ユニットの第
2の実施形態を示すもので、図1に示した第1の実施形
態と同一の部分には同じ符号を付してその詳細な説明を
省略する。この実施形態の空気調和ユニット1Bでは、
エバポレータ21の上流側にフィルタ42が設けられ、
また、遮蔽部材31aを底部に有するヒータコア31が
内外気の流れ方向へ傾斜して設置されている。このヒー
タコア31は、外気流路17側がエバポレータ21に近
づき、反対に内気流路18側が遠のいた状態に傾斜して
設置されている。なお、遮蔽部材31aを設けた部分
は、内気及び外気が通過できないようになっている。
【0023】ヒータコア31の下流側では、仕切板16
aの上流側端部16bがヒータコア面積を所定の割合で
外気流路17及び内気流路18に分割している。この上
流側端部16bは、ヒータコア31が傾斜していること
によって、ヒータコア上流側より車両前進方向前側に位
置している。そして、仕切板16aは、上流側端部16
bからスタートする曲面を形成して下流側へ延び、当初
の位置まで後退する。なお、下流側端部16cの下流側
には開口部41が形成され、同開口部41には内外気ミ
ックスダンパ41aが設けられている。また、上述した
仕切板16aは、ヒータコア31の前端付近と対向する
ダクト10の前面壁から内側へ突出して設けられた壁面
43とともに、外気流路17aを形成している。さら
に、図示の例では、ヒータコア31を通過する外気及び
内気の流量を調整するため、外気流路17及び内気流路
18にそれぞれ外気調整ダンパ44及び内気調整ダンパ
45が設けられている。
【0024】このうち、内気調整ダンパ45は、内気流
路18を流れてきた内気の全量をヒータコア31に導い
て加熱する位置(ダンパ先端がダクト10の後面壁に接
触する位置)と、同内気の全量がヒータコア31をバイ
パスして流れるよう導く位置(ダンパ先端が仕切板16
に接触する位置)との間を揺動し、所望の位置に開度調
整することで吹出温度を調整できるようにしてある。
【0025】また、この内気調整ダンパ45には、図4
に示す如く、内気の流れ方向を調整する導風手段とし
て、ダンパ両面に突出する導風リブ46,47を設けて
ある。この導風リブ46,47は、たとえば樹脂製の内
気調整ダンパ45と一体成型するなどして容易に設ける
ことができる。
【0026】一方の導風リブ46はダクト10の後面側
ダンパ面に設けられ、ヒータコア31を通過しない内気
を上向きに導くように後流側へ上昇する形状のリブとな
っている。この場合の導風リブ46は、直線的に上昇す
る形状でもよいし、あるいは曲線を形成して上昇する形
状であってもよい。このため、たとえば内気調整ダンパ
45がヒータコア31へ通じる流路を全閉にしている状
態においては、エバポレータ21を通過してほぼ水平に
流れてきた内気が導風リブ46によって流れ方向を上向
きに変え、ダクト10の上面に開口するフェイス吹出口
14へ向けて導かれるので、ヒータコア31を通過しな
い冷風をフェイス吹出口14からスムーズに吹き出すこ
とができ、従って、フェイス吹出モード時の空調フィー
リングが向上する。なお、導風リブ46は、一段設ける
だけでも効果はあるが、上下方向に複数段並べて配置す
ればより一層の効果が得られる。
【0027】また、他方の導風リブ47は仕切板16側
のダンパ面に設けられ、ヒータコア31を通過させる内
気を下向きに導くように後流側へ下降する形状のリブと
なっている。この場合の導風リブ47も、直線的に下降
する形状でもよいし、あるいは曲線を形成して下降する
形状であってもよい。このため、内気調整ダンパ45が
内気の全量をヒータコア31へ導く位置にある場合、エ
バポレータ21を通過してほぼ水平に流れてきた内気が
導風リブ47によって流れ方向を下向きに変え、ダクト
10の下方に開口するフット吹出口15へ向けて導かれ
るので、ヒータコア31を通過した温風をフット吹出口
15からスムーズに吹き出すことができ、従って、フッ
ト吹出モード時の空調フィーリングが向上する。なお、
この導風リブ47についても、上述した導風リブ46と
同様に一段設けるだけでも効果はあるが、上下方向に複
数段並べて配置すればより一層の効果が得られる。
【0028】さらに、上述した内気調整ダンパ45が中
間開度の位置にあるときにも、導風リブ46側を流れる
内気は上向きに流れ方向を変えてフェイス吹出口14か
ら冷風を吹き出し、同時に、導風リブ47側を流れる内
気は下向きに流れ方向を変えてヒータコア31に流れ込
むので、加熱された温風を下方のフット吹出口15から
スムーズに吹き出すことができ、従って、バイレベル吹
出モード時における空調フィーリングも向上する。すな
わち、バイレベル吹出モード時において、フェイス吹出
口14を冷風リッチにし、かつ、フット吹出口15を温
風リッチにすることが可能になるので、空調フィーリン
グを向上させることができる。
【0029】図5に示した実施形態は、エバポレータ2
1及びヒータコア31のような熱交換器の前後で仕切板
16をずらして、内気が外気流路17へ漏出するのを防
止した構成例を示している。この場合、熱交換器21,
31の上流側にある仕切板16Aより下流側にある仕切
板16Bを外気流路17側へ、すなわち車両前進方向側
へわずかにずらしてある。
【0030】このようにすれば、水平方向に流れる外気
がそのまま直進して熱交換器の下流側で内気流路18に
流入することはあっても、内気が外気流路17へ流入す
ることはない。従って、湿度の高い内気が外気流路17
へ流入することで、せっかく導入した低湿度の外気の湿
度が高くなるのを防止できる。すなわち、湿度の低い外
気を主として曇り除去に使用するため車室内の上層を流
し、車室内の下層(足元)には比較的温度の高い内気を
循環させて暖房性能を確保しようとする内外気2層式の
空気調和ユニット1A,1Bにおいて、内気の混入によ
り外気の湿度を上昇させてフロントガラス等に曇りが生
じやすくなるようなことはない。
【0031】なお、上述したように熱交換器の上流及び
下流で仕切板16A,16Bをわずかにずらす構成は、
エバポレータ21及びヒータコア31のいずれか一方
に、あるいは両方に適用可能なことはいうまでもない。
なおまた、熱交換器の上流及び下流で仕切板16A,1
6Bをわずかにずらす構成は、外気流路17及び内気流
路18を車両前後方向に分割した内外気2層式の空気調
和ユニットだけでなく、従来技術として説明した外気流
路17及び内気流路18を上下に分割したものにも適用
可能である。
【0032】
【発明の効果】上述した本発明の空気調和ユニット及び
車両用空気調和装置によれば、以下の効果を奏する。 (1) 外気流路と内気流路とを車両前進方向の前後に
分割配置したので、外気の導入をスムーズに行うことが
できる。従って、外気導入が主となるデフロスト吹出モ
ードにおいて、空調フィーリングを向上させることがで
きる。また、内気の導入もスムーズに行うことができる
ので、内気導入が主となるフット吹出モードにおいて
も、空調フィーリングを向上させることができる。 (2) 外気流路と内気流路との間を連通せしめる開口
部を設けて開閉手段となる内外気ミックスダンパを設け
たので、運転状況に応じて効率よく吹き出しを行うこと
ができる。 (3) 内気流路のヒータコア上流側に内気調整ダンパ
を設けたので、この開度を調整することで温度調整が可
能となる。また、温度調整ダンパの両面に設けた導風手
段により、フェイス吹出口側を冷風リッチとし、フット
吹出口側を温風リッチとすることができるので、頭寒足
熱の空調により空調フィーリングを向上させることがで
きる。 (4) 熱交換器の上流側より下流の仕切板をわずかに
外気流路側にずらすことで湿度の高い内気が外気に混入
するのを防止できるので、内外気2層式の空気調和ユニ
ットにおけるデフロスト性能を向上させることができ
る。 (5) 上述した空気調和ユニットを構成要素とする車
両用空気調和装置は、その空調フィーリングが向上し、
快適な車室内環境を提供できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気調和ユニットの第1の実施
形態を示す図で、(a)は全体構成を示す横断面図、
(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】 本発明に係る車両用空気調和装置の構成を示
す系統図である。
【図3】 本発明に係る空気調和ユニットの第2の実施
形態を示す図で、(a)は全体構成を示す横断面図、
(b)は(a)の内気通路側を示す縦断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る空気調和ユニ
ットの内気調整ダンパを示す図で、(a)は正面図、
(b)は(a)の左側面図である。
【図5】 本発明に係る熱交換器の上流側/下流側にお
ける仕切板の構成を示す図である。
【図6】 従来の空気調和ユニットを示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1A,1B 空気調和ユニット 2 冷媒系 3 加熱源系 4 制御部 10 ダクト 11 外気導入口 12 内気導入口 13 デフロスト吹出口 14 フェイス吹出口 15 フット吹出口 16,16a 仕切板 16A,16B 仕切板 17,17a 外気流路 18 内気流路 19 ブロアファン 21 エバポレータ 31 ヒータコア 41 開口部 41a 内外気ミックスダンパ(開閉手
段) 43 壁面 45 内気調整ダンパ 46,47 導風リブ(導風手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 康也 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社エアコン製作所 内 (72)発明者 大崎 智康 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社エアコン製作所 内 Fターム(参考) 3L011 BA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室外の空気を導入する外気導入口及び
    車室内の空気を導入する内気導入口が上流側に開口しか
    つ複数の吹出口が下流側に開口するダクトと、 該ダクト内に設置され前記外気導入口及び前記内気導入
    口から外気及び内気を吸引して前記吹出口へ送風するブ
    ロアファンと、 前記ダクト内に設置され冷媒と前記外気及び内気との間
    で熱交換させるエバポレータと、 前記ダクト内の前記エバポレータ下流側に設置されて前
    記内気及び外気を加熱するヒータコアと、 前記各吹出口にそれぞれ取り付けられて吹出モードの切
    換操作を行うダンパとを具備し、 前記ダクト内が仕切板により外気流路と内気流路とに分
    割された内外気2層式の空気調和ユニットであって、 前記外気流路と前記内気流路とを車両前後方向に分割
    し、前記外気流路を車両前進方向側に配置したことを特
    徴とする空気調和ユニット。
  2. 【請求項2】 前記仕切板のヒータコア下流側に、前記
    外気流路と前記内気流路との間を連通せしめる開口部を
    設けて選択切換可能な開閉手段を取り付けたことを特徴
    とする請求項1に記載の空気調和ユニット。
  3. 【請求項3】 前記内気流路のヒータコア上流側に、前
    記ヒータコアの通過空気量を調整する内気調整ダンパを
    設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気
    調和ユニット。
  4. 【請求項4】 前記内気調整ダンパに導風手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和ユニット。
  5. 【請求項5】 前記導風手段は、前記ヒータコアを通過
    させる空気を下向きに導くことを特徴とする請求項4に
    記載の空気調和ユニット。
  6. 【請求項6】 前記導風手段は、前記ヒータコアを通過
    させない空気を上向きに導くことを特徴とする請求項4
    に記載の空気調和ユニット。
  7. 【請求項7】 前記仕切板を熱交換器の下流側で前記外
    気流路側へずらしたことを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれかに記載の空気調和ユニット。
  8. 【請求項8】 前記熱交換器が、前記エバポレータまた
    は前記ヒータコアのいずれか一方、あるいは両方である
    ことを特徴とする請求項7に記載の空気調和ユニット。
  9. 【請求項9】 車室外の空気を導入する外気導入口及び
    車室内の空気を導入する内気導入口が上流側に開口しか
    つ複数の吹出口が下流側に開口するダクトと、該ダクト
    内に設置され前記外気導入口及び前記内気導入口から外
    気及び内気を吸引して前記吹出口へ送風するブロアファ
    ンと、前記ダクト内に設置され冷媒と前記外気及び内気
    との間で熱交換させるエバポレータと、前記ダクト内の
    前記エバポレータ下流側に設置されて前記内気及び外気
    を加熱するヒータコアと、前記各吹出口にそれぞれ取り
    付けられて吹出モードの切換操作を行うダンパとを具備
    し、前記ダクト内が仕切板によって車両前後方向に外気
    流路と内気流路とに分割され、前記外気流路を車両前進
    方向側に配置した内外気2層式の空気調和ユニットと、 ガス状の冷媒を圧縮するコンプレッサと、高圧のガス冷
    媒を外気と熱交換して凝縮させるコンデンサと、高温高
    圧の液冷媒を低温低圧の液冷媒にする膨張弁とを具備
    し、前記エバポレータに低温低圧の液冷媒を供給する冷
    媒系と、 エンジン冷却水を前記ヒータコアに導入する加熱源系
    と、 前記空気調和ユニット、冷媒系及び加熱源系の作動制御
    を行う制御部と、により構成したことを特徴とする車両
    用空気調和装置。
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