JP2001080162A - 画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置 - Google Patents

画像形成装置およびその画像形成装置を備えた掲示装置

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JP2001080162A JP26143399A JP26143399A JP2001080162A JP 2001080162 A JP2001080162 A JP 2001080162A JP 26143399 A JP26143399 A JP 26143399A JP 26143399 A JP26143399 A JP 26143399A JP 2001080162 A JP2001080162 A JP 2001080162A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉カバーが装置本体にロックされたことを
利用者に対して報知することができる画像形成装置、及
び、その画像形成装置を備えた掲示装置を提供するこ
と。 【解決手段】 開閉カバーがプリンタ本体へ向けて閉鎖
されると、ロックレバー24のピン当接面24eとロッ
クピン27とが当接され、開閉カバーの更なる閉鎖に伴
って、ロックピン27は、ロックレバー24に対して相
対的にロック溝24の開放W側へ相対的に摺動される。
その後、開閉カバーが更に閉鎖されると、ロックピン2
7は、突起部24gを乗り越え、ロックバネ25の付勢
力により突起部24gから離間される。かかる離間に伴
って、ロックピン27がロックバネ25の付勢力により
ロック溝24gの開放W側から上壁面M1側へ向けて飛
び込む。この飛び込んだロックピン27は受け面M2に
衝突して受け止められ、その衝突に伴う衝突音により、
開閉カバーがプリンタ本体にロックされたことが報知さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドにより
用紙に印刷を行う画像形成装置およびその画像形成装置
を備えた掲示装置に関し、特に、開閉カバーが装置本体
にロックされたことを報知することができる画像形成装
置およびその画像形成装置を備えた掲示装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、文字や図形等の情報を記載(筆
記)可能かつ消去可能に構成されたホワイトシートと、
そのホワイトシートに記載された情報を読み取る読取装
置と、その読取装置により読み取られた画像データに基
づいて印刷を行う印字ヘッドを有するプリンタ(画像形
成装置)とを備えた電子黒板が提案されている。
【0003】この電子黒板は、ホワイトシート及び読取
装置が搭載されるフレームを備え、プリンタは、例え
ば、かかるフレームの下部に取着されて使用される。こ
のような電子黒板では、読取装置によってホワイトシー
トに記載された情報が読み取られ、その読み取られた画
像データに基づいて、印字ヘッドにより記録用紙に印刷
が行われるのである。ところで、電子黒板に使用される
プリンタについては、各種提案されており、例えば、感
熱記録用紙に印刷を行う感熱記録方式のプリンタ(以
下、この欄及び次欄で「感熱式プリンタ」と称す。)が
ある。
【0004】感熱式プリンタは、感熱記録用紙の表面に
選択的に熱を印加して印刷を行う印字ヘッドと、その印
字ヘッドに圧接されるローラ状のプラテンと、そのプラ
テンに向けて印字ヘッドを付勢するヘッドバネとを備え
ている。また、かかる感熱式プリンタは、印字ヘッドと
プラテンとの間に感熱記録用紙を挟み込むために、開閉
カバーの開放に伴って印字ヘッドとプラテンとが離間可
能に構成されている。
【0005】ところで、電子黒板に使用される感熱式プ
リンタには、電子黒板のフレーム下部に取着されるプリ
ンタ本体と、そのプリンタ本体を下方から開閉可能に覆
うよう開閉カバーとを備えたものがある。かかる感熱式
プリンタでは、印字ヘッド及びヘッドバネがプリンタ本
体に配設される一方、プラテンが開閉カバーに配設され
ることにより、開閉カバーの開放に伴って印字ヘッドと
プラテンとが離間するように構成されるのである。
【0006】一方、このように開閉カバーがプリンタ本
体の下側に配設される感熱式プリンタでは、開閉カバー
が自重等により突然開放することを防止するため、ロッ
ク装置によって、開閉カバーをプリンタ本体にロック
(結合)させる必要がある。このロック装置について
は、各種の提案がされており、例えば、プリンタ本体に
配設されるロックピンと、そのロックピンが係入可能な
ロック溝を有し、開閉カバーに配設されるロック部材
と、そのロック部材をロックピンへ向けて付勢する弾性
バネ等のロックバネとを備えたものがある。
【0007】このようなロック装置によれば、開閉カバ
ーの閉鎖に伴って、ロック部材がロックピンに近接され
ると、ロックバネの付勢力によって、ロック部材の非ロ
ック溝部分にロックピンに当接される。ロックピンの当
接後、開閉カバーが更に閉鎖されると、ロックピンがロ
ック部材に対して相対的に非ロック溝部分を摺動して、
その後、ロックピンがロック溝内に係入し始める。その
後、ロックピンがロック溝内面に当接しつつ摺動してロ
ック溝の奥側に係入されると、ロック部材とロックピン
とが係合され、開閉カバーがプリンタ本体にロックされ
るのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ロック装置を備えた電子黒板用の感熱式プリンタでは、
開閉カバーがプリンタ本体の下側に配設されるため、そ
の開閉カバーをプリンタ本体側へ押し上げて閉鎖する必
要がある。このように開閉カバーを押し上げて閉鎖する
場合には、開閉カバーを押し上げる力を加え難いため、
かかる力が不足することがある。
【0009】開閉カバーの押し上げ力が不足すると、ロ
ックピンがロック部材の非ロック溝部分に当接したまま
止まってしまい、電子黒板の使用者は、開閉カバーがプ
リンタ本体に確実にロックされていないにも関わらず、
開閉カバーがプリンタ本体にロックされたと勘違いして
しまう。一方、開閉カバーの押し上げ力が充分で、開閉
カバーがプリンタ本体にロックされた場合でも、ロック
ピンはロック溝の内面と当接しつつ摺動してロック溝内
に静かに係入されるため、開閉カバーがプリンタ本体に
確実にロックされたことを知ることができない。そのた
め、開閉カバーをロックさせようとして、更に過負荷を
与えてしまい、ロックピンを変形させてしまうことがあ
る。このように、上記のロック装置では、ロックピンが
ロック溝に係入されたか否か、即ち、開閉カバーがプリ
ンタ本体に確実にロックされたか否かを確認することが
できないという問題点があった。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、開閉カバーが装置本体にロック
されたことを利用者に対して報知することができる画像
形成装置、及び、その画像形成装置を備えた掲示装置を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、用紙に印刷を行う印
字ヘッドと、その印字ヘッドが搭載された装置本体と、
その装置本体に開閉可能に取着される開閉カバーとを備
え、前記装置本体または開閉カバーの一方に配設される
ロックピンと、そのロックピンに対応して前記装置本体
または開閉カバーの他方に配設され、その開閉カバーの
閉鎖に伴って前記ロックピンと当接されるロック部材
と、そのロック部材を前記ロックピンに対して相対的に
付勢する付勢部材と、その付勢部材により付勢される前
記ロック部材に前記ロックピンを係入するため、そのロ
ックピンの係入時におけるそのロックピンの反移動方向
に開放と、その開放とは反対側に前記ロックピンを受け
止める受け面とを有するピン係入部と、そのピン係入部
の前記開放側の縁部に突設される突起部とを備えてい
る。
【0012】この請求項1記載の画像形成装置によれ
ば、開閉カバーが装置本体へ向けて閉鎖されると、その
閉鎖に伴って、ロック部材とロックピンとが近接され
る。かかる近接に伴って、付勢部材の付勢力によりロッ
ク部材とロックピンとが当接される。この当接によりロ
ック部材とロックピンとの間には摩擦抵抗が生じる。開
閉カバーの更なる閉鎖に伴って、ロックピンは、ロック
部材と当接しつつピン係入部の開放側へ相対的に摺動さ
れ、ピン係入部の開放側の縁部に突設された突起部に到
達する。その後、開閉カバーが更に閉鎖されると、突起
部を乗り越えたロックピンが付勢部材の付勢力により突
起部から離間される。かかる離間によりロックピンとロ
ック部材との間の摩擦抵抗が一時的になくなり、ロック
ピンがピン係入部の開放側からピン係入部内へ飛び込
む。この飛び込んだロックピンはピン係入部の受け面に
衝突して受け止められ、その衝突に伴う衝突音により、
ロックピンがロック部材のピン係入部に係入されたこと
が報知される。
【0013】請求項2記載の画像形成装置は、用紙に印
刷を行う印字ヘッドと、その印字ヘッドが搭載された装
置本体と、その装置本体に開閉可能に取着される開閉カ
バーとを備え、前記装置本体または開閉カバーの一方に
配設されるロックピンと、そのロックピンに対応して前
記装置本体または開閉カバーの他方に配設され、その開
閉カバーの閉鎖に伴って前記ロックピンと当接されるロ
ック部材と、そのロック部材を前記ロックピンに対して
相対的に付勢する付勢部材と、その付勢部材により付勢
される前記ロック部材に前記ロックピンを係入するた
め、そのロックピンの係入時におけるそのロックピンの
反移動方向に開放と、その開放側とは反対側に前記ロッ
クピンを受け止める受け面とを有するピン係入部と、そ
のピン係入部の内面であって前記開放と前記受け面との
間部分に凹設される凹み部とを備えている。
【0014】この請求項2記載の画像形成装置によれ
ば、開閉カバーが装置本体へ向けて閉鎖されると、その
閉鎖に伴って、ロック部材とロックピンとが近接され
る。かかる近接に伴って、付勢部材の付勢力によりロッ
ク部材とロックピンとが当接される。この当接によりロ
ック部材とロックピンとの間には摩擦抵抗が生じる。開
閉カバーの更なる閉鎖に伴って、ロックピンは、ロック
部材と当接しつつピン係入部の開放側へ相対的に摺動さ
れ、ピン係入部の開放側の縁部に到達する。かかるロッ
クピンは、開閉カバーの更なる閉鎖に伴って、ピン係入
部の内面を更に摺動して凹み部に到達する。その後、開
閉カバーが更に閉鎖されると、凹み部に到達したロック
ピンが付勢部材の付勢力により凹み部を飛び越え、受け
面側へ向けて飛翔される。この飛翔されたロックピンは
ピン係入部の受け面に衝突して受け止められ、その衝突
に伴う衝突音により、ロックピンがロック部材のピン係
入部に係入されたことが報知される。
【0015】請求項3記載の画像形成装置は、請求項2
記載の画像形成装置において、前記凹み部は略円弧状に
形成されている。
【0016】請求項4記載の画像形成装置は、請求項2
または3に記載の画像形成装置において、前記凹み部
は、前記ピン係入部の内面に略円弧状に凹設されると共
に、その凹み部の曲率半径は前記ロックピンの外径の略
1/2以下に形成されている。
【0017】請求項5記載の掲示装置は、文字や図形等
の情報を記載可能な被記載面と、その被記載面に記載さ
れた情報を読み取る読取装置と、その読取装置および被
記載面が収納されるフレーム体と、そのフレーム体を床
面の上方に支持する支持部材とを備えるとともに、前記
読取装置により読み取られた情報の印刷を行うため請求
項1から4のいずれかに記載の画像形成装置を備え、前
記フレーム体の下部に設けられ前記装置本体が取り付け
られる取付部を備えており、前記開閉カバーは、前記装
置本体を下方から開閉可能に覆うように構成されてい
る。
【0018】この請求項5記載の掲示装置によれば、被
記載面に記載された文字や図形等の情報は、読取装置に
より読み取られ、画像形成装置の印字ヘッドにより用紙
に印刷される。この画像形成装置は、その装置本体が取
付部によりフレーム体の下部に取り付けられ、その装置
本体は、開閉カバーによって下方から開閉可能に覆われ
る。
【0019】ここで、開閉カバーを閉鎖する場合には、
装置本体の下方から上方へ向けて開閉カバーが閉鎖され
るので、開閉カバーが装置本体の上方から下方へ向けて
閉鎖される場合に比べて、開閉カバーを閉鎖する際に力
を加え難い。このため、ロックピンがロック部材のピン
係入部に確実に係入されていないにも関わらず、使用者
がロックピンが係入されたと勘違いして、開閉カバーの
閉鎖が未完全な状態となることがある。かかる状態で、
画像形成装置に何らかの衝撃が加わると、開閉カバーが
誤って開放してしまうことがある。一方、開閉カバーが
ロック位置まで押し上げられてロックされたのにも関わ
らず、開閉カバーがロックされているのかを認知できな
いために、更に過負荷を与えてしまい、ロックピンを変
形させてしまうことがある。
【0020】しかしながら、掲示装置には、請求項1か
ら4のいずれかに記載の画像形成装置が用いられるの
で、ロックピンとロック部材の受け面との衝突に伴う音
によって、ロックピンがロック部材のピン係入部に係入
されたことが確実に報知される。しかも、かかる報知に
より、開閉カバーの不完全な閉鎖状態の発生が防止され
るのである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例であるプリンタ10を備えた電子黒板1の外
観斜視図である。図1に示すように、電子黒板1は、略
矩形額縁状に形成された黒板フレーム2を備えており、
その黒板フレーム2の前面には略矩形状の開口である窓
部3が設けられている。この窓部3は、ホワイトシート
4の表面(被記載面)を黒板フレーム2の外部へ露出さ
せるための開口である。ホワイトシート4は、側面視無
端環状のシート体で構成されており、その表面(外周
面)は、インクマーカ等の筆記具(図示せず)を用いて
文字や図形等の情報が記載(筆記)可能に形成され、且
つ、その記載された情報をイレーサ等の拭き取り具(図
示せず)により消去可能に形成されている。
【0022】ホワイトシート4の内周には、黒板フレー
ム2の内部下側に回転(回動)可能に軸支された略円筒
状の駆動ローラ5と、黒板フレーム2の内部上側に回転
可能に軸支された略円筒状の従動ローラ6とが配設され
ている。これらの各ローラ5,6は、その軸方向が黒板
フレーム2の幅方向と略同一方向とされており、ホワイ
トシート4は、各ローラ5,6に掛け渡されている。駆
動ローラ5には、駆動モータ等の駆動装置(図示せず)
が連結されている。よって、かかる駆動装置による駆動
ローラ5の回転駆動により、ホワイトシート4の窓部3
から露出された部分が黒板フレーム2の下側から上側へ
搬送することができる。
【0023】一方、黒板フレーム2の内部上方であっ
て、従動ローラ6より更に上方には、ホワイトシート4
に記載された情報を読み取る読取装置7が配設されてい
る。この読取装置7は、ホワイトシート4の幅方向全域
に亘って設けられており、従動ローラ6の外周に掛け渡
されたホワイトシート4の外周面と対向する部分に読取
部7aを備えている。この読取部7aは、例えば、密着
型イメージセンサ(以下、CIS(Contact Image Sens
or)と称す。)などで構成されており、かかる読取部7
aによりホワイトシート4に記載された文字や図形等の
情報を読み取ることができるのである。
【0024】黒板フレーム2の下部両側には、一対の台
座脚8,9がそれぞれ取着され、かかる一対の台座脚
8,9によって、電子黒板1が床面上に支持されてい
る。また、黒板フレーム2の下部にはフレーム下枠2a
が設けられ、このフレーム下枠2aには、略直方体状の
プリンタ10が取着されている。このプリンタ10は、
読取装置7により読み取られた画像データに基づいて印
刷を行うものであり、その上部に設けられたプリンタ本
体11の上面がフレーム下枠2a下面にねじ止め等によ
り取着されている。また、プリンタ10は、読取装置7
と通信ケーブル(図示せず)を介して電気的に接続され
ており、かかる通信ケーブルを介して読取装置7により
読み取られた画像データを受信することができる。
【0025】プリンタ10は、感熱記録用紙をロール状
に巻回したロール紙P(図2参照)に印刷を行うもので
あり、主に、プリンタ本体11と、そのプリンタ本体1
1を下方から開閉可能に覆う開閉カバー12とを備えて
いる。この開閉カバー12は、後述する開閉軸18a
(図2参照)を介して略90度以下の範囲で開閉可能に
プリンタ本体11に取着されている。また、プリンタ本
体11の上部前面には、ロール紙Pのサイズ設定などを
行う操作パネル13が設けられ、その操作パネル13の
下側前面であって、プリンタ本体11と開閉カバー12
の境界部分には、印刷済のロール紙Pが排出される排紙
口14が設けられている。更に、開閉カバー12の下面
には、開閉カバー12を開放する際に操作されるリリー
スレバー15が設けられている。
【0026】図2は、プリンタ10の内部構造を概略的
に図示した側断面図であり、開閉カバー12の閉鎖状態
を示している。図2中、矢印Aは、ロール紙Pの搬送方
向を示しており、矢印Bは、開閉カバー12の開放方向
を示し、矢印Cは、開閉カバー12を開放する際のリリ
ースレバー15の操作方向(揺動方向)を示し、矢印D
は、開閉カバー12の開放動作に伴うストッパ部材19
の揺動方向(延出方向)を示している。また、図2で
は、ロール紙Pを2点鎖線で図示し、ストッパ部材19
を弾性的に付勢するストッパバネ22(図3参照)と、
ストッパ部材19のガイド溝19f、係着部19c,1
9eの図示を省略している。
【0027】図2に示すように、プリンタ本体11は、
その下面が開放された中空箱状体のケース体16を備え
ており、ケース体16の内部後方(図2右側)には、略
平板状のヒンジプレート16aが設けられている。この
ヒンジプレート16aは、プリンタ本体11の幅方向
(図2の紙面に対する垂直方向)両側にそれぞれ設けら
れており、開閉カバー12の後部(図2下側)へ向けて
延出されている。
【0028】一方、開閉カバー12は、その内部に金属
製のカバーフレーム18が設けられており、このカバー
フレーム18には略円柱状の開閉軸18aが設けられて
いる。カバーフレーム18は、かかる開閉軸18aを介
してヒンジプレート16aの下端側に揺動(回動)可能
に軸着されており、このため開閉カバー12がプリンタ
本体11に対して開閉可能に取着(支持)されている。
開閉カバー12の後部には、ロール状に巻回されたロー
ル紙Pを収納するロール紙トレイ17が設けられてい
る。このロール紙トレイ17は、開閉カバー12の幅方
向(図2の紙面に対する垂直方向)に連続して側面視略
円弧状に形成されており、プリンタ本体11のケース体
16と対向する上側部分が開放されている。よって、か
かる開放部分からロール紙トレイ17へロール紙Pを収
納することができるのである。
【0029】また、開閉カバー12の内部には、その開
閉カバー12が開放された場合にロール紙Pを受け止め
るストッパ部材19が収容されている。このストッパ部
材19は、ロール紙Pの用紙幅方向(図2の紙面に対す
る垂直方向)両側にロール紙Pの両端を挟み込むよう
に、一対の略板状の側板19aを備えている。側板19
aは、開閉カバー12の後部(図2右側)から前部(図
2左側)へ向けて延出されており、その一端側(図2右
側)が揺動軸19bを介してカバーフレーム18の開閉
軸18a近傍に揺動可能に軸着されている。
【0030】ストッパ部材19は、また、各側板19a
における他端側(図3左側)に各側板19aの対向面側
から内方(図2の手前側)へ保持板19cがそれぞれ立
設されている。この保持板19cは側面視略く字状(図
2参照)に屈曲形成されており、この屈曲形成された部
分によって、ロール紙トレイ17から転落しようとする
ロール紙Pの幅方向両端部分を受け止めることができる
のである。
【0031】更に、一対の側板19aは、各保持板19
cと隣接する部分に取着された金属製の略丸棒状の搬送
路形成バー19dにより互いに連結されている。この搬
送路形成バー19は、上述した保持板19cと共にロー
ル紙トレイ17から転落しようとするロール紙Pを受け
止めるものであり、且つ、ロール紙Pの搬送路の一部を
形成するものである。このため、搬送路形成バー19d
の幅方向(軸方向)(図2の紙面に対する垂直方向)長
さは、ロール紙Pの用紙幅長より若干長く形成されてい
る。また、搬送路形成バー19dと各側板19aとの連
結部分には、略円柱状のボス部19a1がそれぞれ設け
られている。
【0032】ストッパ部材19のボス部19a1には、
開閉カバー12の閉鎖動作に伴って、後述するカール除
去板20の案内板20hが当接されるように構成されて
おり、かかる当接により、ストッパ部材19が開閉カバ
ー12側へ押動され、図2に示す開閉カバー12の内部
位置に押し下げられるのである。しかも、同時に、カー
ル除去板20は、揺動軸20eを中心として上方(図2
の反時計方向)へ揺動され、図2に示す所定位置に押し
上げられるのである。
【0033】ところで、上述した保持板19cは、側板
19aにおける揺動軸19b側端部の反対側(図2左
側)縁に形成されており、かかる保持板19cの上端側
の上方に搬送路形成バー19dが取着されている。保持
板19cは、開閉カバー12が閉鎖された状態におい
て、ロール紙トレイ17の形成位置より開閉カバー12
の前側部分に収容可能に形成されており、かかる収容位
置からロール紙トレイ17の上方へ迫り出されるように
構成されている。
【0034】搬送路形成バー19dの下方には、金属製
のカール除去板20が配設されている。このカール除去
板は20は、搬送路形成バー19dとともに、ロール紙
Pの搬送路をそのカール方向と逆方向に湾曲させるもの
であり、その両側(図2の紙面に対する垂直方向両側)
に略円柱状の揺動軸20eがそれぞれ設けられている。
一対の揺動軸20eは、プリンタ本体11のヘッドフレ
ーム26に揺動可能に軸着されており、このためカール
除去板20はケース体16に揺動可能に取着されてい
る。なお、ヘッドフレーム26は、後述する記録部21
の印字ヘッド21aをケース体16内部に支持するもの
である。
【0035】カール除去板20は、主に、平板状の上板
20aと、その上板20aの下方に配設された同じく平
板状の下板20bと、その上板20aに連設された受け
板20fとから構成されている。上板20aと下板20
bとは、屈曲部20cにて略U字状に屈曲されており、
この屈曲部20cと下板20bとがロール紙Pの搬送路
の一部を形成する。このため下板20b及び屈曲部20
cの幅長は、ロール紙Pの用紙幅長より若干長く形成さ
れている。
【0036】この屈曲部20cの先端が搬送路形成バー
19dと略S字状に対向配置されることにより、ロール
紙Pのカール方向と逆方向に湾曲された搬送路が形成さ
れる。この湾曲された搬送路をロール紙Pが通過するこ
とにより、そのカールが除去されるのである。また、上
板20aには、平板状の受け板20fが連設されてお
り、その受け板20fの両側(図2の紙面に対する垂直
方向両側)には、略円柱状の揺動軸20eを備えた一対
の側板20dがそれぞれ取着されている。また、側板2
0dの上方には、受け板20fに連設された平板状のス
トッパ板20gがプリンタ本体11の前部(図2左側)
へ延出されている。
【0037】ストッパ板20gの延出部分の先端は、ヘ
ッドフレーム26の後端側(図2右側)から下方へ立設
された後壁26cと当接されており、かかる当接により
カール除去板20の図2の反時計方向へ向けた揺動位置
が規制されている。よって、開閉カバー12が閉鎖され
た場合に、カール除去板20を図2に示す所定位置に位
置決めすることができるのである。
【0038】また、カール除去板20の幅方向(図2の
紙面に対する垂直方向)両側には、一対の案内板20h
が設けられている。この案内板20hは、受け板20f
からストッパ部材19の側板19aへ向けて延出されて
おり、かかる案内板20hの先端は、上方へ向けて略く
字状に折り曲げられている。この案内板20hは、スト
ッパ部材19のボス部19a1の上端面に当接され摺動
される部分であり、かかる摺動により、カール除去板2
0を図2に示す所定の位置へ移動させることができる。
【0039】即ち、開放状態(図3の状態)から、開閉
カバー12が開閉軸18aを中心に閉鎖方向(図3の反
矢印C方向)へ揺動されると、案内板20hは、ストッ
パ部材19のボス部19a1に当接されつつ摺動され
て、揺動軸20eを中心に上方(図3の反時計方向)へ
揺動される一方、ストッパ部材19は揺動軸19bを中
心に開閉カバー12へ向けて揺動される。この結果、ス
トッパ部材19は、開閉カバー12の内部であって図2
に示される所定の位置に移動され、且つ、カール除去板
20は、図2に示すように、その屈曲部20cが搬送路
形成バー19dの下方の位置に移動される。
【0040】カール除去板20の下流側には、下板20
bから搬送されたロール紙Pに印刷を行うを記録部21
が設けられている。この記録部21は、サーマルプリン
トヘッドからなる印字ヘッド21aと、送りローラを兼
ねたプラテン21bと、そのプラテン21bへ印字ヘッ
ド21aを押圧するヘッドバネ21cとを備えている。
この記録部21は、記録部21へ搬送された感熱印字用
紙からなるロール紙Pに、印字ヘッド21aによって選
択的に熱を印加することにより、印刷を行うためのもの
である。記録部21の更に下流側には、上述した排紙口
14が設けられており、記録部21で印刷の行われたロ
ール紙Pは、プラテン21bの回転に伴って所定の速度
で搬送された後に、この排紙口14からプリンタ10の
外部へ排出される。
【0041】記録部21の下方であって開閉カバー12
の前部(図2左側)には、開閉カバー12を開放する際
に操作されるリリースレバー15が配設されている。リ
リースレバー15は、その上端側にレバー軸15aが設
けられており、このレバー軸15aがカバーフレーム1
8に軸着されることにより、リリースレバー15が開閉
カバー12に揺動可能に取着されている。また、リリー
スレバー15は、レバー軸15aから下方へ向けて略平
板状の延出部15bが略垂直に延出されており、この延
出部15bの下端にはプリンタ10の後部(図2右側)
へ向けて略平板状のフック部15cが略水平に連設され
ている。よって、かかるフック部15cに指先を引っ掛
けて、延出部15bをレバー軸15a回りに前側上方
(図2の時計方向、矢印C方向)へ揺動させることによ
り、開閉カバー12が開放可能となるのである。
【0042】図3は、プリンタ10の内部構造を概略的
に図示した側断面図であり、開閉カバー12の開放状態
を示している。図3中、矢印Bは、開閉カバー12の開
放方向を示し、矢印Cは、開閉カバー12を開放する際
のリリースレバー15の操作方向(揺動方向)を示し、
矢印Dは、開閉カバー12の開放動作に伴うストッパ部
材19の延出方向を示し、矢印Eは、ロール紙Pの用紙
先端P2の引き出し方向を示している。また、図3で
は、ロール紙Pを2点鎖線で図示している。
【0043】図3に示すように、ストッパ部材19の側
板19aには、ストッパバネ22の延出部22cを係合
するための係着部19eが設けられている。ストッパバ
ネ22は、延出部22cを揺動軸19b回りに矢印C方
向(図3の時計方向)へ付勢することにより、ストッパ
部材19を開閉カバー12からプリンタ本体11側へ向
けて付勢し、ストッパ部材19をロール紙トレイ17の
前側上方(図3左側)へ延出させる弾性ばね部材であ
り、弾性復元性を有する線材(弾性材料)を巻回するこ
とにより形成されている。
【0044】ストッパバネ22は、主に、略円筒状に巻
回されたコイル部22aと、そのコイル部22aの一端
側から延出される延出部22bと、コイル部22aの他
端側から延出される延出部22cとを備えている。スト
ッパバネ22のコイル部22aの内周部分には揺動軸1
9bが貫入されており、延出部22bは開閉カバー12
のカバーフレーム18に設けられた係着部18bに係合
され、延出部22cは側板19aの係着部19eに係合
されている。
【0045】よって、開閉カバー12が開放される場合
に、ストッパバネ22に蓄えられた弾性復元力により、
ストッパ部材19の側板19aを揺動軸19b回りに矢
印C方向(図3の時計方向)へ付勢することができる。
かかるストッパバネ22の付勢により、側板19aは矢
印C方向へ揺動され、その結果、ストッパ部材19がロ
ール紙トレイ17の前側上方(図3左側)へ上昇移動さ
せることができるのである。
【0046】一方、開閉カバー12が閉鎖される場合に
は、開閉カバー12の閉鎖動作に伴って、ストッパ部材
19のボス部19a1がカール除去板20の案内板20
hと当接される。更に、開閉カバー12の閉鎖動作が続
行されると、その閉鎖動作に伴って、ストッパ部材19
が案内板20hにより開閉カバー12側へ向けて相対的
に押動され、図2に示す位置に収容されるのである。か
かるストッパ部材19の収容状態において、ストッパバ
ネ22は、その延出部22cがコイル部22aを介して
延出部22b側へ弾性的に撓められて、この撓み変形に
より弾性復元力が蓄えるのである。
【0047】開閉カバー12のカバーフレーム18に
は、ロール紙トレイ17の前側縁部(図3左側)の近傍
から側板19aへ向けて突設された略平板状の係合突起
18cが設けられている。この係合突起18cは、スト
ッパバネ22の付勢によるストッパ部材19の揺動移動
を案内するためのものであり、側板19aに凹設された
ガイド溝19fに摺動可能に係合されている。よって、
ストッパ部材19が開閉カバー12の開放動作に伴って
揺動される場合に、このガイド溝19f内で係合突起1
8bが相対的に摺動することにより、ストッパ部材19
の揺動を案内することができる。
【0048】ガイド溝19fの上端及び下端には制限壁
19f1,19f2が立設されており、これらの制限壁
19f1,19f2により、ガイド溝19f内を相対的
に摺動する係合突起18cの摺動範囲を規制することが
できる。その結果、ストッパ部材19の揺動範囲を図2
に示す状態と図3に示す状態との間で規制することがで
きるのである。
【0049】図4は、ロック装置23を側面視したプリ
ンタ10の内部構造を示す側断面図であり、開閉カバー
12の閉鎖状態を示している。また、図4では、ロック
バネ25及びヘッドフレーム26の一部を2点鎖線で図
示し、ストッパ部材19、ストッパバネ22、ロール紙
Pの図示を省略している。なお、図4中の矢印Bは、開
閉カバー12の開放方向を示し、矢印Fは、ロックバネ
25の付勢によるロックレバー24の揺動方向を示して
いる。
【0050】ロック装置23は、プリンタ本体11に開
閉カバー12をロックするためのものであり、主に、開
閉カバー12をプリンタ本体11にロックするためのロ
ックレバー24と、そのロックレバー24を付勢するロ
ックバネ25と、そのロックバネ25により付勢された
ロックレバー24と係合されるロックピン27とを備え
ている。
【0051】なお、ロック装置23は、プリンタ10の
幅方向(図4の紙面に対する垂直方向)両側にそれぞれ
一対設けられるが、図4では、プリンタ10の幅方向に
おける一側(図4の手前側)に設けられる一方のロック
装置23を図示している。
【0052】ロックレバー24の下部には、略円形状の
ボス部24aが設けられており、このボス部24aには
リリースレバー15を軸支するレバー軸15aが嵌入さ
れ固着されている。よって、開閉カバー12を開放する
場合に、レバー軸15aを介して、リリースレバー15
の揺動動作をロックレバー24に伝達することができ
る。従って、リリースレバー15をレバー軸15aを中
心に図3の矢印C方向へ揺動させることにより、ロック
レバー24を図4の反矢印F方向へ揺動させて、ロック
レバー24のロック溝24cからロックピン27を外
し、開閉カバー12を開放させることができる。
【0053】また、図4に示すように、ロックレバー2
4のボス部24aの下部には、開閉カバー12の底部へ
向けて延出された平板状のアーム部24bが設けられて
いる。このアーム部24bは、ロックレバー24をレバ
ー軸15aを中心に矢印F方向へ付勢するロックバネ2
5が連結されるものであり、その下端には、ロックバネ
25の一端側(図4左側)に設けられたフック部25a
が引っ掛けられ係合されている。
【0054】ロックバネ25は、ロックレバー24をレ
バー軸15a回りに矢印F方向(図4の反時計方向)へ
付勢する弾性ばね部材であり、弾性復元性を有する線材
(弾性材料)を巻回して形成されている。ロックバネ2
5の一端側(図4左側)には、上述したロックレバー2
4のアーム部24bに係合された略リング状のフック部
25aが形成されており、ロックバネ25の他端側(図
4右側)には略リング状のフック部25bが形成されて
いる。このフック部25bは、カバーフレーム18に形
成されたバネ用フック18dに引っ掛けられ係合されて
いる。このため、ロックレバー24は、ロックバネ25
によりレバー軸15a回りに矢印F方向(図4の反時計
方向)へ付勢されるのである。
【0055】ボス部24aの上方であって、ロックレバ
ー24の前面側(図4左側)には、ロックピン27が係
入されるロック溝24cが凹設されている。このロック
溝24cは、ロックレバー24の前面側(図4左側)が
開放するように側面視略コ字状に形成されている。ロッ
ク溝24cは、その溝幅(図4の上下方向高さ)がロッ
クピン27の外径より若干大きく形成されており、かか
るロック溝24c内にロックピン27が係入して填り込
むように形成されている。
【0056】ロック溝24cの開放側(図4左側)にお
ける上側の縁部には、かかる縁部から上方へ向けて略垂
直に連設されたピン当接面24eが形成されている。こ
のピン当接面24eは、開閉カバー12の閉鎖に伴っ
て、ロックピン27と当接してそのロックピン27をロ
ック溝24cへ向けて案内する壁面である。ピン当接面
24eの上端には、ロックレバー24の上面を構成する
ガイド面24dが連設されている。このガイド面24d
は、ピン当接面24eの上端からロックレバー24の後
端側(図4右側)の頂部へ向けて上昇傾斜された略円弧
状の曲面である。
【0057】このガイド面24dによれば、開閉カバー
12の閉鎖に伴って、ロックピン27と当接しつつ摺動
して、そのロックピン27をピン当接面24e側へ案内
することができる。しかも、ロックピン27がガイド面
24dと当接しつつピン当接面24e側へ相対的に摺動
することにより、ロックレバー24をレバー軸15a回
りに反矢印F方向へ押動させることができるのである。
【0058】また、ボス部24aの後部(図4右側)に
は、プリンタ10の後方へ向けて突設されたガイド片2
4fが形成されている。このガイド片24fは、開閉カ
バー12のカバーフレーム18に穿設されたガイド溝1
8eに揺動可能に係合されている。このガイド溝18e
に係合されたガイド片24fがガイド溝18e内でを揺
動することによって、ロックレバー24の揺動範囲を制
限することができるのである。
【0059】ロックレバー24の上方であってプリンタ
本体11の内部には金属製のヘッドフレーム26が設け
られている。このヘッドフレーム26は、上述した記録
部21の印字ヘッド21aをケース体16の前側(図4
左側)内部に支持するものであり、かかるヘッドフレー
ム26の幅方向(図4の紙面に対する垂直方向)両側に
は下方へ向けて延出されるリブ26aがそれぞれ形成さ
れている。
【0060】リブ26aの下端には、上述したロックレ
バー24のロック溝24cに填め込まれ係合される略円
柱状のロックピン27がロックレバー24へ向けて突出
するように固着されている。また、ヘッドフレーム26
の後端側(図4右側)には、上述したカール除去板20
の揺動軸20eを回動可能に支持するリブ26bがプリ
ンタ10の後方へ向けて延出されている。
【0061】図5は、開閉カバー12の閉鎖に伴うロッ
クレバー24とロックピン27との相対的な位置関係を
示した側面図であり、図5(a)は、ロックレバー24
のピン当接面24eとロックピン27とが当接した状態
を図示し、図5(b)は、ロックレバー24の突起部2
4gとロックピン27とが当接した状態を図示し、図5
(c)は、ロックピン27がロック溝24cの凹み部2
4hに到達した状態を図示している。また、図5では、
ロックバネ25の一部を2点鎖線で図示しており、図中
の矢印Fは、ロックバネ25の付勢によるロックレバー
24の揺動方向を示している。
【0062】なお、図5(a)及び図5(b)では、ヘ
ッドフレーム26の図示を省略し、図5(c)では、ヘ
ッドフレーム26の一部を2点鎖線で図示している。ま
た、図5(b)及び図5(c)中の矢印Gは、ロックピ
ン27がロック溝24cに係入される場合(時)のロッ
クレバー24に対する相対的な移動方向(係入方向)を
示している。
【0063】図5(a)に示すように、ロック溝24c
は、ロックレバー24の前面側(図5(a)左側)に凹
設されており、かかるロックレバー24の前面側に開放
Wが設けられている。よって、開閉カバー12の閉鎖に
伴って、ピン当接面24eに当接しつつ摺動したロック
ピン27は、開放Wからロック溝24c内へ入り込んで
ロック溝24cに係入されるのである。かかるロック溝
24cの上側内面は、上壁面M1、突起部24g及び凹
み部24hにより構成されており、上壁面M1は、ロッ
ク溝24cの開放W側(図5(a)左側)から開放W側
の反対側(図5(a)右側)へ向けて延ばされた壁面で
ある。
【0064】上壁面M1における開放W側との反対側の
端部(図5(a)右側)には、上壁面M1と略直交する
ように下方へ延びる受け面M2が連設されており、この
受け面M2の下端には上壁面M1と略平行に開放W側へ
延びる下壁面M3が形成されている。よって、ロック溝
24cは、これらの各面M1〜M3により、ロックレバ
ー24の前面側に開放Wを有する側面視コ字状に形成さ
れるのである。
【0065】図5(b)に示すように、ロック溝24c
の開放W側(図5(b)左側)の縁部には、上壁面M1
の開放W側の端部から下壁面M3へ向けて突起部24g
が突設されている。この突起部24gは、ロック溝24
cの上側内面とロックピン27との間に生じる摩擦抵抗
を一時的に無負荷状態にするために設けられている。こ
の突起部24gの下端と下壁面M3との間には、ロック
ピン27の外径より大きな間隙が設けられており、かか
る間隙から突起部24gを乗り越えたロックピン27が
ロック溝24c内へ係入されるのである。
【0066】突起部24gと上壁面M1とは、ロック溝
24cの上側内面に凹状に凹設された凹み部24hによ
り連設されている。しかも、かかる凹み部24hも、突
起部24gと同様に、ロック溝24cの上側内面とロッ
クピン27との間に生じる摩擦抵抗を一時的に無負荷状
態にするために設けられている。なお、突起部24g及
び凹み部24hの詳細については後述する。
【0067】図5(c)に示すように、突起部24gを
乗り越えてロック溝24c内に係入した直後のロックピ
ン27とロック溝24cの受け面M2との間には若干の
隙間tが設けられている。ロックピン27は、図5
(c)に示す状態となると、ロックバネ25の弾性復元
力(付勢力)によって、ロック溝24cに対して相対的
に矢印G方向へ間隙t分だけ移動され、受け面M2に衝
突されるのである。かかる衝突に伴って、ロックピン2
7と受け面M2との衝突音が発生するので、かかる衝突
音により、ロックピン27がロックレバー24のロック
溝24c内に確実に係入されたことを使用者に対して報
知することができるのである。
【0068】図6は、図5(c)の状態におけるロック
レバー24の突起部24g周辺を拡大視した側面図であ
る。なお、図中の2点鎖線で示したロックピン27は、
ロックレバー24の突起部24gと接点K1で当接(接
触)する状態を示し、図中の実線で図示するロックピン
27は、ロックレバー24のロック溝24cの上側内面
と接点K1,K2で当接する状態を示している。
【0069】図6に示すように、ロックレバー24の突
起部24gは、ロック溝24の開放W側(図6左側)の
縁部から下方へ向けて***するように突設されており、
側面視略円弧状の外面を備えている。この突起部24g
は、かかる円弧状外面の上側端部(図6左上側)にピン
当接面24eが連設され、円弧状外面の下側端部(図6
右下側)に凹み部24hの一端側が連設されている。
【0070】凹み部24hは、突起部24g側から上壁
面M1側へ向けて窪むように側面視円弧状の形成されて
いる。凹み部24hの曲率半径は、ロックピン27の外
径の略1/2の長さ、即ち、ロックピン27の半径より
小さくされている。このため、凹み部24hは、その凹
み部24hに到達したロックピン27(図6の実線)の
外周面との間に空隙Sを設けることができ、且つ、ロッ
クピン27の外周面と接点K1,K2の2点で当接され
るのである。
【0071】このような凹み部24hを設けることによ
り、突起部24gを乗り越えたロックピン27が凹み部
24hに当接しつつ摺動して上壁面M1側へ移動するこ
とが防止されるので、かかる摺動に伴ってロックピン2
7が突起部24gを乗り越えることにより蓄えられた衝
突エネルギーが損失することを防止することができる。
よって、ロックピン27と受け面M2との衝突力を大き
く維持することができるのである。
【0072】次に、図4から図7を参照して、上記のよ
うに構成されたロック装置23を備えたプリンタ10の
開閉カバー12の閉鎖動作について説明する。図7は、
ロック装置23を側面視したプリンタ10の内部構造を
示す側断面図であり、開閉カバー12の開放状態を示し
ている。また、図7では、ロックバネ25及びヘッドフ
レーム26の一部を2点鎖線で図示し、ストッパ部材1
9、ストッパバネ22、ロール紙Pの図示を省略してい
る。なお、図7中の矢印Bは、開閉カバー12の開放方
向を示し、矢印Fは、ロックバネ25の付勢によるロッ
クレバー24の揺動方向を示している。
【0073】まず、図7に示す状態から、開閉カバー1
2が開閉軸18aを中心に反矢印B方向へ揺動される
と、開閉カバー12がプリンタ本体12の下面側へ向け
て移動され、開閉カバー12の閉鎖が開始される。この
開閉カバー12の閉鎖に伴って、上述したロック装置2
3による開閉カバー12とプリンタ本体11とのロック
動作が開始されるのである。具体的には、開閉カバー1
2の閉鎖に伴って、ロックレバー24のガイド面24d
にロックピン27が当接される。
【0074】かかる当接後、開閉カバー12を更に閉鎖
すると、ロックピン27によりガイド面24dが押動
(押圧)される。かかる押動により、ロックレバー24
がロックバネ25の弾性復元力に抗して、レバー軸15
aを中心に反矢印F方向へ揺動される。かかるロックレ
バー24の揺動に伴って、ロックピン27は、ロックレ
バー24に対して相対的にガイド面24dに当接しつつ
ピン当接面24e側へ向けて摺動される。
【0075】開閉カバー12の閉鎖動作が更に続行され
ると、ロックレバー24は、ロックピン27により更に
矢印F方向へ揺動され、その結果、図5(a)に示すよ
うにロックピン27がロックレバー24のピン当接面2
4eに到達する。ピン当接面24eに到達したロックピ
ン27は、ピン当接面24eと当接しつつ、ロックレバ
ー24に対して相対的にロック溝24cの開放W側へ向
けて摺動され、図5(b)に示すように、突起部24g
の下端に到達する。
【0076】一方、アーム部24bに係合されたロック
バネ25は、ロックレバー24の反矢印F方向への揺動
に伴って、徐々に引っ張り変形される。かかるロックバ
ネ25の引っ張り変形により、ロックバネ25にロック
レバー24をレバー軸15a回りに矢印F方向へ付勢す
る弾性復元力が蓄えられるのである。
【0077】ロックピン27が突部24gに到達した
後、開閉カバー12が更に閉鎖されると、ロックピン2
7は、突起部24gの円弧状外面に当接しつつ、ロック
レバー24に対して相対的に図6に示す接点K1へ向け
て摺動される。ロックピン27が接点K1に到達して、
図6の2点鎖線の状態になると、ロックレバー24がロ
ックバネ25の弾性復元力により付勢され、図5(b)
に示す位置からレバー軸15aを中心に矢印F方向へ揺
動される。このロックレバー24の揺動に伴って、図6
の2点鎖線の位置にあるロックピン27は、突起部24
gから離間して、ロックレバー24に対して相対的にロ
ック溝24cの開放W側から矢印G方向へ向けて飛び込
むのである。
【0078】突起部24gから離間したロックピン27
は、ロックレバー24に対して相対的にロック溝24c
の内側へ向けて飛翔し、その後、図5(c)及び図6に
示すように凹み部24hに到達して接点K1,K2と当
接される。この間に、ロックレバー24とロックピン2
7とは、非接触状態となるので、両者の間に摩擦抵抗が
生じることがなく、ロックピン27とロックレバー24
の受け面M2とを強く衝突させるための衝突エネルギー
を蓄積することができるのである。
【0079】なお、凹み部24hとロックピン27との
接点K1,K2間の距離である接点間距離KLを大きく
することにより、突起部24gから離間したロックピン
27の飛翔距離が増加されるので、その分、ロックピン
27と受け面M2とを衝突させるために蓄えられる衝突
エネルギーを増加させることができる。よって、かかる
衝突エネルギーが増加される分、ロックピン27と受け
面M2との衝突に伴う衝突音をより大きくすることがで
きるのである。
【0080】その後、ロックレバー24がロックバネ2
5の弾性復元力により更に図5(c)の矢印F方向へ揺
動されると、ロックピン27は、ロック溝24c内を上
壁面M1に当接しつつ受け面M2側へ向けて相対的に隙
間t分だけ摺動され、受け面M2と衝突される。かかる
受け面M2とロックピン27との衝突により衝突音が発
生され、かかる衝突音によりロックピン27がロックレ
バー24のロック溝24c内に確実に係入されたことが
使用者に報知されるのである。
【0081】以上説明したように、本実施例のプリンタ
10を備えた電子黒板1によれば、ロックピン27が係
入されるロック溝24cの開放W側の縁部には突起部2
4gが突設されるので、開閉カバー12の閉鎖に伴って
突起部24gを乗り越えたロックピン27を、ロックバ
ネ25の付勢力によって、ロック溝24cの受け面M2
へ向けて勢いを付けて飛び込ませることができる。よっ
て、ロックレバー24のロック溝24cへ係入されるロ
ックピン27を、ロック溝24cの受け面M2に勢いを
付けて衝突させることができる。その結果、かかる衝突
に伴う衝突音によって、ロックピン27がロックレバー
24のロック溝24cに係入されたことが確実に報知さ
れるので、開閉カバー12が完全に閉鎖されことを使用
者が確認することができるのである。
【0082】しかも、かかる衝突音を確認することで、
ロックレバー24のロック溝24cにロックピン27が
係入される以前に、開閉カバー12が完全に閉鎖された
と誤認することを防止して、開閉カバー12の未閉鎖状
態の発生を防止することができるのである。よって、開
閉カバー12を閉鎖する際に、衝突音が鳴らない場合に
は、ロック装置23により開閉カバー12がプリンタ本
体11にロックされていないと判断することができるの
である。
【0083】また、ロックピン27が係入されるロック
溝24cの上側内面には、そのロック溝24cの開放W
側と受け面M2側との間部分、即ち、突起部24gと上
壁面M1との間部分に凹み部24hが凹設される。かか
る凹み部24hによって、ロックピン27は、接点K1
で当接する位置(図6の2点鎖線)から接点K1,K2
で当接する位置(図6の実線)までの区間を、ロック溝
24cの上側内面と接触することなく、ロックレバー2
4に対して相対的に飛翔することができる。
【0084】このように、ロックピン27がロックレバ
ー24に対して飛翔する間、ロックピン27とロック溝
24cとの間には摩擦抵抗がなくなるので、ロックバネ
25により付勢されたロックレバー24の受け面M2と
ロックピン27とを勢いを付けて衝突させることができ
る。その結果、かかる衝突に伴う衝突音によって、ロッ
クピン27がロックレバー24のロック溝24cに係入
されたことが確実に報知されるので、開閉カバー12が
完全に閉鎖されことを使用者が確認することができるの
である。
【0085】ロックピン27が係入されるロック溝24
cに凹設される凹み部24hは略円弧状に形成されるの
で、ロックピン27がロック溝24cの内面に当接しつ
つ摺動する際に、ロックレバー24の内部に生じる応力
が凹み部24hに集中することを防止することができ
る。よって、かかる凹み部24hの応力集中により、ロ
ックレバー24が経時クリープして破損することを防止
することができる。
【0086】ロックピン27が係入されるロック溝24
cに凹設される凹み部24hは、ロック溝24cの内面
に略円弧状に凹設されるとともに、その凹み部24hの
曲率半径はロックピン27の外径の略1/2以下に形成
されるので、ロックピン27が凹み部24hに填り込ん
でその凹み部24hの内面を摺動することを防止するこ
とができる。このため、凹み部24hの曲率半径がロッ
クピン27の外径の略1/2より大きい場合のように、
ロック溝24cへ係入したロックピン27が凹み部24
hの曲面に沿って摺動することがなく、かかる摺動によ
りロックピン27の受け面M2との衝突力が減勢される
ことを防止することができる。
【0087】ここで、開閉カバー12が閉鎖されると、
図3に示すプラテン21bが印字ヘッド21a下面に当
接される。その後、開閉カバー12が更に閉鎖される
と、ヘッドバネ21cが収縮され、かかるヘッドバネ2
1cの収縮に伴う弾性復元力により印字ヘッド21aが
プラテン21bに押圧されるのである。このため、ロッ
ク装置23によるプリンタ本体11と開閉カバー12と
のロック動作は、かかるヘッドバネ21cの弾性復元力
に抗しつつ行う必要がある。ここで、ロック装置23に
より開閉カバー12がロックされるまで、ヘッドバネ2
1cに加えられる圧縮力は略4kg〜略5kgの大きさ
に相当する。
【0088】しかしながら、開閉カバー12は、プリン
タ本体11の下方から上方へ向けて開閉カバー12が閉
鎖されるので、開閉カバー12がプリンタ本体11の上
方から下方へ向けて閉鎖される場合に比べて、開閉カバ
ー12を閉鎖する際に力を加え難い。このため、ロック
ピン27がロックレバー24のロック溝24cに確実に
係入されていないにも関わらず、使用者がロックピン2
7が係入されたと勘違いして、開閉カバー12の閉鎖が
未完全な状態となることがある。かかる状態で、プリン
タ10に何らかの衝撃が加わると、開閉カバー12が誤
って開放Wしてしまうことがある。
【0089】一方、開閉カバー12がロック位置まで押
し上げられてロックされたのにも関わらず、開閉カバー
12がロックされているのかを認知できないために、更
に過負荷を与えてしまい、ロックピン27を変形させて
しまうことがある。
【0090】ところが、電子黒板1には、上記のように
構成されたロック装置23を備えたプリンタ10が使用
されるので、ロックピン27とロックレバー24の受け
面M2との衝突に伴う音によって、ロックピン27がロ
ックレバー24のロック溝24cに係入されたことを確
実に報知することができる。しかも、かかる報知によ
り、開閉カバー12の不完全な閉鎖状態の発生を確実に
防止することができるのである。
【0091】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0092】本実施例では、開閉カバー12は、プリン
タ本体11の下方を開閉可能に覆うように構成された
が、プリンタにおけるプリンタ本体と開閉カバーの位置
関係は、必ずしもこれに限られるものではなく、例え
ば、プリンタ本体の上方を開閉カバーにより開閉可能に
覆うようにプリンタを構成しても良い。
【0093】また、本実施例では、ロック装置23のロ
ックレバー24及びロックバネ25が開閉カバー12側
に配設され、ロックピン27がプリンタ本体11側に配
設されたが、ロック装置の各部材の配設位置は、必ずし
もこれに限られるものではなく、例えば、ロックレバー
及びロックバネをプリンタ本体側に配設して、ロックピ
ンを開閉カバー側に配設しても良い。
【0094】更に、本実施例では、ロックレバー24を
ロックバネ25により付勢することにより、ロックピン
27との相対動作を行わせたが、例えば、ロックピンを
ロックレバーへ向けて付勢するように構成しても良い。
【0095】本実施例では、ロックレバー24に突起部
24g及び凹み部24hをそれぞれ設けたが、ロックレ
バーの構成は必ずしもこれに限られるものではなく、ロ
ックレバーのロック溝に突起部または凹み部のいずれか
一方を設けるようにしても良い。
【0096】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、
ロック部材の突起部によって、ピン係入部へ係入される
ロックピンを受け面に勢いを付けて衝突させることがで
きる。よって、かかる衝突音により、ロックピンがロッ
ク部材のピン係入部に係入されたことが報知されるの
で、かかる報知により開閉カバーが装置本体に確実にロ
ックされたことを確認することができるという効果があ
る。しかも、ロックピンと受け面との衝突音がない場合
には、開閉カバーが装置本体にロックされていないこと
を知ることができる。よって、例えば、ロック部材のピ
ン係入部にロックピンが係入される以前に、開閉カバー
が完全に閉鎖されたと誤認することを防止して、開閉カ
バーの未閉鎖状態の発生を防止することができるという
効果がある。
【0097】請求項2記載の画像形成装置によれば、ロ
ック部材の凹み部によって、ピン係入部へ係入されるロ
ックピンを受け面に勢いを付けて衝突させることができ
る。よって、かかる衝突音により、ロックピンがロック
部材のピン係入部に係入されたことが報知されるので、
かかる報知により開閉カバーが装置本体に確実にロック
されたことを確認することができるという効果がある。
しかも、ロックピンと受け面との衝突音がない場合に
は、開閉カバーが装置本体にロックされていないことを
知ることができる。よって、例えば、ロック部材のピン
係入部にロックピンが係入される以前に、開閉カバーが
完全に閉鎖されたと誤認することを防止して、開閉カバ
ーの未閉鎖状態の発生を防止することができるという効
果がある。
【0098】請求項3記載の画像形成装置によれば、請
求項2記載の画像形成装置の奏する効果に加え、ロック
ピンが係入されるピン係入部に凹設される凹み部は略円
弧状に形成されるので、ロックピンがピン係入部の内面
に当接しつつ摺動する際に、ロック部材の内部に生じる
応力が凹み部に集中することを防止することができる。
よって、かかる凹み部の応力集中により、ロック部材が
経時クリープして破損することを防止することができる
という効果がある。
【0099】請求項4記載の画像形成装置によれば、請
求項2または3に記載の画像形成装置の奏する効果に加
え、ロックピンが係入されるピン係入部に凹設される凹
み部は、ピン係入部の内面に略円弧状に凹設されるとと
もに、その凹み部の曲率半径はロックピンの外径の略1
/2以下に形成されるので、ロックピンが凹み部に填り
込んでその凹み部の内面を摺動することを防止すること
ができる。このため、凹み部の曲率半径がロックピンの
外径の略1/2より大きい場合のように、ピン係入部へ
係入したロックピンが凹み部の曲面に沿って摺動するこ
とがなく、かかる摺動によりロックピンの受け面との衝
突力が減勢されてしまうことがない。よって、ロックピ
ンを確実に凹み部を飛び越えさせて、そのロックピンを
付勢部材の付勢力によりロック部材のピン係入部の受け
面に勢いを付けて衝突させることができるという効果が
ある。
【0100】請求項5記載の掲示装置によれば、請求項
1から4のいずれかに記載の画像形成装置を備えている
ので、ロックピンとロック部材の受け面との衝突に伴う
音によって、ロックピンがロック部材のピン係入部に係
入されたことが報知されるので、かかる報知により開閉
カバーが完全に閉鎖されことを確認することができると
いう効果がある。しかも、ロックピンと受け面との衝突
音がない場合には、開閉カバーが装置本体にロックされ
ていないことを知ることができる。よって、例えば、ロ
ック部材のピン係入部にロックピンが係入される以前
に、開閉カバーが完全に閉鎖されたと誤認することを防
止して、開閉カバーの未閉鎖状態の発生を防止すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるプリンタを備えた電子
黒板の外観斜視図である。
【図2】プリンタの内部構造を概略的に図示した側断面
図であり、開閉カバーの閉鎖状態を示している。
【図3】プリンタの内部構造を概略的に図示した側断面
図であり、開閉カバーの開放状態を示している。
【図4】ロック装置を側面視したプリンタの内部構造を
示す側断面図であり、開閉カバーの閉鎖状態を示してい
る。
【図5】開閉カバーの閉鎖に伴うロックレバーとロック
ピンとの相対的な位置関係を示した側面図であり、
(a)は、ロックレバーのピン当接面とロックピンとが
当接した状態を図示し、(b)は、ロックレバーの突起
部とロックピンとが当接した状態を図示し、(c)は、
ロックピンがロック溝の凹み部に到達した状態を図示し
ている。
【図6】図5(c)の状態におけるロックレバーの突起
部の周辺を拡大視した側面図である。
【図7】ロック装置を側面視したプリンタの内部構造を
示す側断面図であり、開閉カバーの開放状態を示してい
る。
【符号の説明】
1 電子黒板(掲示装置) 2 黒板フレーム(フレーム体) 2a フレーム下枠(取付部) 4 ホワイトシート(被記載面) 7 読取装置 8,9 台座脚(支持部材) 10 プリンタ(画像形成装置) 11 プリンタ本体(装置本体) 12 開閉カバー 21a 印字ヘッド 24 ロックレバー(ロック部材) 24g 突起部 24h 凹み部 25 ロックバネ(付勢部材) 27 ロックピン G ロックピンの移動方向 M2 受け面(ピン係入部の受け面) P 記録用紙(用紙) W 開放(ピン係入部の開放)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙に印刷を行う印字ヘッドと、その印
    字ヘッドが搭載された装置本体と、その装置本体に開閉
    可能に取着される開閉カバーとを備えた画像形成装置に
    おいて、 前記装置本体または開閉カバーの一方に配設されるロッ
    クピンと、 そのロックピンに対応して前記装置本体または開閉カバ
    ーの他方に配設され、その開閉カバーの閉鎖に伴って前
    記ロックピンと当接されるロック部材と、 そのロック部材を前記ロックピンに対して相対的に付勢
    する付勢部材と、 その付勢部材により付勢される前記ロック部材に前記ロ
    ックピンを係入するため、そのロックピンの係入時にお
    けるそのロックピンの反移動方向に開放と、その開放と
    は反対側に前記ロックピンを受け止める受け面とを有す
    るピン係入部と、 そのピン係入部の前記開放側の縁部に突設される突起部
    とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 用紙に印刷を行う印字ヘッドと、その印
    字ヘッドが搭載された装置本体と、その装置本体に開閉
    可能に取着される開閉カバーとを備えた画像形成装置に
    おいて、 前記装置本体または開閉カバーの一方に配設されるロッ
    クピンと、 そのロックピンに対応して前記装置本体または開閉カバ
    ーの他方に配設され、 その開閉カバーの閉鎖に伴って前記ロックピンと当接さ
    れるロック部材と、 そのロック部材を前記ロックピンに対して相対的に付勢
    する付勢部材と、 その付勢部材により付勢される前記ロック部材に前記ロ
    ックピンを係入するため、そのロックピンの係入時にお
    けるそのロックピンの反移動方向に開放と、その開放側
    とは反対側に前記ロックピンを受け止める受け面とを有
    するピン係入部と、 そのピン係入部の内面であって前記開放と前記受け面と
    の間部分に凹設される凹み部とを備えていることを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記凹み部は略円弧状に形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記凹み部は、前記ピン係入部の内面に
    略円弧状に凹設されるとともに、その凹み部の曲率半径
    は前記ロックピンの外径の略1/2以下に形成されてい
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 文字や図形等の情報を記載可能な被記載
    面と、その被記載面に記載された情報を読み取る読取装
    置と、その読取装置および被記載面が収納されるフレー
    ム体と、そのフレーム体を床面の上方に支持する支持部
    材とを備えるとともに、前記読取装置により読み取られ
    た情報の印刷を行うため請求項1から4のいずれかに記
    載の画像形成装置を備えた掲示装置において、 前記フレーム体の下部に設けられ前記装置本体が取り付
    けられる取付部を備えており、 前記開閉カバーは、前記装置本体を下方から開閉可能に
    覆うように構成されていることを特徴とする掲示装置。
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