JP2001076990A - 荷電粒子線露光装置及びその制御方法 - Google Patents

荷電粒子線露光装置及びその制御方法

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JP2001076990A
JP2001076990A JP24672799A JP24672799A JP2001076990A JP 2001076990 A JP2001076990 A JP 2001076990A JP 24672799 A JP24672799 A JP 24672799A JP 24672799 A JP24672799 A JP 24672799A JP 2001076990 A JP2001076990 A JP 2001076990A
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control data
control
charged particle
particle beam
controlling
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Takasumi Yui
敬清 由井
Masato Muraki
真人 村木
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/20Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by using diffraction of the radiation by the materials, e.g. for investigating crystal structure; by using scattering of the radiation by the materials, e.g. for investigating non-crystalline materials; by using reflection of the radiation by the materials

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子ビーム露光装置において露光制御データを
展開する際の負担を軽減する。 【解決手段】複数の電子ビームの照射を個別に制御する
ための複数のドット制御データD(D(i,j,k)、
D(i+1,j,k)、D(i,j+1,k)、D(i
+1,j+1,k)を結合し、これらを圧縮して、圧縮
された結合制御データを生成する。そして、複数の圧縮
された結合制御データを並べて露光制御データを生成す
る。電子ビーム露光装置では、この露光制御データを展
開して複数のドット制御データを再生し、再生したドッ
ト制御データに基づいてブランカを制御しながら露光を
実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子線露光装
置及びその制御方法に係り、特に、荷電粒子線によって
基板にパターンを描画する動作を制御するための複数の
制御要素を有する荷電粒子線露光装置及びその制御方
法、該荷電粒子線露光装置に提供する露光制御データを
生成する情報処理装置及びその方法、該制御方法によっ
て制御された荷電粒子露光装置を利用するデバイスの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子線露光装置として、例えば電子
ビーム露光装置やイオンビーム露光装置等がある。荷電
粒子線露光装置は、例えば、半導体集積回路、半導体集
積回路を製造するためのマスク或いはレチクル、LCD
等の表示装置等を形成するための基板(例えば、ウェ
ハ、ガラスプレート等)上に所望のパターンを描画する
ために使用される。
【0003】荷電粒子線露光装置では、荷電粒子線の照
射を制御するブランカをオン・オフさせながら該荷電粒
子線により基板上を走査することにより、基板上のレジ
ストに所望のパターンを描画する。従って、荷電粒子線
露光装置では、荷電粒子線による露光を制御するため
に、膨大な露光制御データを必要とする。
【0004】図20は、従来の荷電粒子線露光装置の概
略構成を示す図である。格納部1101は、例えばハー
ドディスク装置で構成され、露光を制御するための露光
制御データが格納される。露光制御データは、データ規
模を小さくする為に、圧縮された状態で格納部1101
に格納される。露光の際は、格納部1101から、一連
の露光制御データのうち必要な部分が順に読み出され
て、バッファメモリ1102に一時的に格納される。
【0005】展開処理部1103は、バッファメモリ1
102に一時的に格納された部分的な露光制御データを
展開(伸張)して補正処理部1104に供給する。補正
処理部1104では、近接効果の影響を低減するための
補正や、荷電粒子線のドリフトの補正等を行い、補正後
の各データをドライバ1105〜1107に供給する。
【0006】露光装置の本体1110は、荷電粒子線の
照射を制御するためのブランカ1111、荷電粒子線を
偏向させるための偏向器1112、焦点位置や収差を補
正するための補正コイル1113を有し、これらは各々
ドライバ1105〜1107によって駆動される。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】前述のように、一
般に、露光制御データは、データ規模を小さくするため
に、圧縮された状態で格納部1101に格納される。し
かしながら、露光制御データのデータ量は、圧縮された
場合においても膨大である。
【0008】そこで、圧縮された露光制御データを展開
して利用する荷電粒子露光装置の負担を大きくすること
なく、該荷電粒子露光装置に提供すべき露光制御データ
を効率的に圧縮する方法が望まれている。
【0009】本発明は、上記の背景に鑑みてなされたも
のであり、例えば、荷電粒子線露光装置において露光制
御データを展開する際の処理の負担を軽減することを目
的とする。
【0010】また、本発明は、例えば、荷電粒子露光装
置に提供すべき露光制御データのデータ規模を削減する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に係
る荷電粒子線露光装置は、荷電粒子線によって基板にパ
ターンを描画する動作を制御するための複数の制御要素
を有する荷電粒子線露光装置であって、前記複数の制御
要素のうち少なくとも2つの制御要素を同一期間におい
て各々制御するための少なくとも2つの制御データを結
合させた後に圧縮してなる結合制御データを含む露光制
御データを格納する格納部と、前記格納部に格納された
露光制御データに含まれる結合制御データを展開して前
記少なくとも2つの制御データを再生する展開部と、前
記展開部により再生された前記少なくとも2つの制御デ
ータに従って前記少なくとも2つの制御要素を制御する
制御部とを備えることを特徴とする。
【0012】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記露光制御データは、制御の
際に利用される順に並べられた複数の結合制御データを
含むことが好ましい。
【0013】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記少なくとも2つの制御要素
は、同一種類の制御要素であることが好ましい。
【0014】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、複数の荷電粒子線を発生する荷
電粒子源を更に備え、前記複数の制御要素は、前記複数
の荷電粒子線を基板に照射するか否かを個別に制御する
複数の照射制御部を含むことが好ましい。
【0015】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記の各照射制御部は、荷電粒
子線を偏向させるか否かを制御するブランカを含むこと
が好ましい。
【0016】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記露光制御データは、複数の
結合制御データを含み、各結合制御データは、隣接する
少なくとも2つの前記照射制御部を各々制御するための
少なくとも2つの制御データを結合させる共に圧縮して
構成されていることが好ましい。
【0017】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記照射制御部を制御するため
の制御データは、荷電粒子線を照射するか否かを示す情
報が制御の際に利用される順に並べられた時系列データ
であることが好ましい。
【0018】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記結合制御データは、時系列
データとしての少なくとも2つの前記制御データを直列
に結合させると共に圧縮して構成されていることが好ま
しい。
【0019】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記結合制御データは、時系列
データとしての少なくとも2つの前記制御データを並列
に結合させると共に圧縮して構成されていることが好ま
しい。
【0020】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、前記複数の制御要素は、荷電粒
子線を基板に照射するか否かを制御する照射制御部、荷
電粒子線により基板を走査するための偏向器及びフォー
カスを制御するためのフォーカス制御部を含み、前記結
合制御データは、前記照射制御部を制御するための制御
データ、前記偏向器を制御するための制御データ及び前
記フォーカス制御部を制御するための制御データのうち
少なくとも2つの制御データを結合させると共に圧縮し
て構成されていることが好ましい。
【0021】本発明の第1の側面に係る荷電粒子線露光
装置において、例えば、基板に描画すべきパターンに基
づいて前記露光制御データを生成する露光制御データ生
成部を更に備えることが好ましい。
【0022】本発明の第2の側面に係る荷電粒子線露光
装置の制御方法は、荷電粒子線によって基板にパターン
を描画する動作を制御するための複数の制御要素を有す
る荷電粒子線露光装置の制御方法であって、前記複数の
制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を同一期間に
おいて各々制御するための少なくとも2つの制御データ
を結合させた後に圧縮してなる結合制御データを含む露
光制御データを格納部から読み出す読出工程と、読み出
した露光制御データに含まれる結合制御データを展開し
て前記少なくとも2つの制御データを再生する展開工程
と、前記展開工程で再生された前記少なくとも2つの制
御データに従って前記少なくとも2つの制御要素を制御
する制御工程とを含むことを特徴とする。
【0023】本発明の第3の側面に係る情報処理装置
は、荷電粒子線によって基板にパターンを描画するため
の複数の制御要素を有する荷電粒子線露光装置に提供す
る露光制御データを生成する情報処理装置であって、前
記複数の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を同
一期間において各々制御するための少なくとも2つの制
御データを結合させると共に圧縮して結合制御データを
生成する結合制御データ生成部と、前記結合制御データ
を含む露光制御データを生成する露光制御データ生成部
とを備えることを特徴とする。
【0024】本発明の第4の側面に係る情報処理方法
は、荷電粒子線によって基板にパターンを描画するため
の複数の制御要素を有する荷電粒子線露光装置に提供す
る露光制御データを生成する情報処理方法であって、前
記複数の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を同
一期間において各々制御するための少なくとも2つの制
御データを結合させると共に圧縮して結合制御データを
生成する結合制御データ生成工程と、前記結合制御デー
タを含む露光制御データを生成する露光制御データ生成
工程とを含むことを特徴とする。
【0025】本発明の第5の側面に係るメモリ媒体は、
荷電粒子線によって基板にパターンを描画するための複
数の制御要素を有する荷電粒子線露光装置に提供する露
光制御データを生成するための制御プログラムを格納し
たメモリ媒体であって、該制御プログラムは、前記複数
の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を同一期間
において各々制御するための少なくとも2つの制御デー
タを結合させると共に圧縮して結合制御データを生成す
る結合制御データ生成工程と、前記結合制御データを含
む露光制御データを生成する露光制御データ生成工程と
を含むことを特徴とする。
【0026】本発明の第6の側面に係るデバイスの製造
方法は、上記の第2の側面に係る制御方法によって荷電
粒子線露光装置を制御しながら、基板にパターンを描画
する工程を含むことを特徴とする。
【0027】本発明の第7の側面に係るデバイスの製造
方法は、荷電粒子線によって基板にパターンを描画する
動作を制御するための複数の制御要素を有する荷電粒子
線露光装置を工程の一部に利用するデバイスの製造方法
であって、前記荷電粒子線露光装置において、前記複数
の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を同一期間
において各々制御するための少なくとも2つの制御デー
タを結合させた後に圧縮してなる結合制御データを含む
露光制御データを格納部から読み出す読出工程と、読み
出した露光制御データに含まれる結合制御データを展開
して前記少なくとも2つの制御データを再生する展開工
程と、再生された前記少なくとも2つの制御データ及び
他の制御データに従って前記少なくとも2つの制御要素
及び他の制御要素を制御しながら基板にパターンを描画
する描画工程とを実行することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】この実施の形態では、荷電粒子線
露光装置の一例として、電子ビーム露光装置について説
明する。ただし、本発明は、電子ビーム露光装置のみな
らず、例えばイオンビーム露光装置等にも適用すること
ができる。
【0029】図1は、本発明の好適な実施の形態に係る
電子ビーム露光装置の概略図である。図1において、1
は、カソード1a、グリッド1b、アノード1cを含む
電子銃である。カソード1aから放射された電子は、グ
リッド1bとアノード1cとの間に、電子源ESとして
のクロスオーバ像を形成する。
【0030】電子源ESから放射される電子は、コンデ
ンサーレンズ2を介して要素電子光学系アレイ3に照射
される。このコンデンサーレンズ2は、例えば3枚の開
口電極で構成される。
【0031】要素電子光学系アレイ3は、図2(B)に
示すように、電子銃1側から光軸AXに沿って順に配置
されたアパーチャアレイAA、ブランカアレイBA、要
素電子光学系アレイユニットLAU、ストッパアレイS
Aで構成される。なお、要素電子光学系アレイ3の詳細
については後述する。
【0032】要素電子光学系アレイ3は、電子源ESの
中間像を複数形成し、各中間像は後述する縮小電子光学
系4によってウェハ等の基板5上に縮小投影される。こ
れにより、基板5上には、同一の形状を有する複数の電
子源像が形成される。要素電子光学系アレイ3は、複数
の中間像が縮小電子光学系4を介して基板5上に縮小投
影される際に発生する収差を補正するように、該複数の
中間像を形成する。
【0033】縮小電子光学系4は、第1投影レンズ41
と第2投影レンズ42とからなる対称磁気ダブレット及
び第1投影レンズ43と第2投影レンズ44とからなる
対称磁気ダブレットで構成される。第1投影レンズ41
(43)の焦点距離をf1、第2投影レンズ42(4
4)の焦点距離をf2とすると、この2つのレンズ間の
距離はf1+f2である。
【0034】光軸AX上の物点は、第1投影レンズ41
(43)の焦点位置にあり、その像点は第2投影レンズ
42(44)の焦点に結ぶ。この像は−f2/f1に縮
小される。また、この露光装置100では、2つのレン
ズ磁界が互いに逆方向に作用する様に決定されているの
で、理論上は、球面収差、等方性非点収差、等方性コマ
収差、像面湾曲収差、軸上色収差の5つの収差を除い
て、他のザイデル収差および回転と倍率に関する色収差
が打ち消される。
【0035】6は、要素電子光学系アレイ3からの複数
の電子ビームを偏向させて、複数の電子源像を基板5上
でX、Y方向に略同一の変位量だけ変位させる偏向器で
ある。偏向器6は、図示はされていないが、偏向幅が広
い場合に用いられる主偏向器と、偏向幅が狭い場合に用
いられる副偏向器で構成されている。主偏向器は電磁型
偏向器で、副偏向器は静電型偏向器である。
【0036】7は、偏向器6を作動させた際に発生する
偏向収差による電子源像の焦点位置のずれを補正するダ
イナミックフォーカスコイルであり、8は、偏向により
発生する偏向収差の非点収差を補正するダイナミックス
ティグコイルである。
【0037】9は、基板5を載置し、光軸AX(Z軸)
方向とZ軸回りの回転方向に移動可能なθ-Zステージ
であって、ステージ基準板10が固設されている。
【0038】11は、θ-Zステージを載置し、光軸A
X(Z軸)と直交するXY方向に移動可能なXYステー
ジである。
【0039】12は、電子ビームによってステージ基準
板10上のマークが照射された際に生じる反射電子を検
出する反射電子検出器である。
【0040】次に、図2(A)及び(B)を参照して要
素電子光学系アレイ3の構成について説明する。前述し
たように、要素電子光学系アレイ3は、アパーチャアレ
イAA、ブランカアレイBA、要素電子光学系アレイユ
ニットLAU、ストッパアレイSAで構成される。図2
(A)は、電子銃1側から要素電子光学系アレイ3を見
た図であり、図2(B)は、図2(A)のA−A’断面
図である。
【0041】アパーチャアレイAAは、図2(A)に示
すように、基板に複数の開口を設けた構造を有し、コン
デンサーレンズ2からの電子ビームを複数の電子ビーム
に分割する。
【0042】ブランカアレイBAは、アパーチャアレイ
AAで形成された各電子ビームを個別に偏向させる偏向
器を一枚の基板上に複数形成したものである。図3は、
ブランカアレイBAに形成された1つの偏向器を抜き出
して示した図である。ブランカアレイBAは、複数の開
口APが形成された基板31と、開口APを挟んだ一対
の電極で構成され、偏向機能を有するブランカ32と、
ブランカ32を個別にオン・オフさせるための配線Wと
を有する。図4は、ブランカアレイBAを下方から見た
図である。
【0043】要素電子光学系アレイユニットLAUは、
同一平面内に複数の電子レンズが2次元的に配列して形
成された電子レンズアレイである第1電子光学系アレイ
LA1及び第2電子光学系アレイLA2で構成される。
【0044】図5は、第1電子光学系アレイLA1を説
明する図である。第1電子レンズアレイLA1は、各
々、複数の開口に対応するドーナツ状電極が複数配列さ
れた上部電極板UE、中間電極板CE及び下部電極板L
Eの3枚を有し、絶縁物を介在させて、これらの3枚の
電極板を積層した構造を有する。
【0045】XY座標が互いに等しい上部、中間及び下
部電極板のドーナツ状電極は、一つの電子レンズ(いわ
ゆるユニポテンシャルレンズ)ULを構成する。各電子
レンズULの上部電極板のドーナツ状電極は、共通の配
線W1によりLAU制御回路112に接続され、各電子
レンズULの下部電極板のドーナツ状電極は、共通の配
線W3によりLAU制御回路112に接続されている。
上部電極板のドーナツ状電極及び下部電極板のドーナツ
状電極の間には、電子ビームの加速電位が印加される。
各電子レンズの中間電極板のドーナツ状電極には、個別
の配線W2を介してLAU制御回路112から適切な電
位が供給される。これにより、各電子レンズの電子光学
的パワー(焦点距離)を所望の値に設定することができ
る。
【0046】第2電子光学系アレイLA2も、第1電子
光学系アレイLA1と同様の構造及び機能を有する。
【0047】図2(B)に示すように、要素電子光学系
アレイユニットLAUでは、XY座標が互いに等しい第
1電子レンズアレイLA1の電子レンズと第2電子レン
ズアレイLA2の電子レンズとで一つの要素電子光学系
ELが構成される。
【0048】アパーチャアレイAAは、各要素電子光学
系ELの略前側焦点位置に位置する。従って、各要素電
子光学系ELは、その略後側焦点位置に、分割された各
電子ビームにより電子源ESの中間像を形成する。ここ
で、中間像が縮小電子光学系4を介して基板5に縮小投
影される際に発生する像面湾曲収差を補正するように、
要素電子光学系EL毎に、中間電極板のドーナツ状電極
に印加する電位を調整することにより電子レンズの電子
光学的パワーを調整し、中間像形成位置が調整される。
【0049】ストッパアレイSAは、アパーチャアレイ
AAと同様に、基板に複数の開口が形成された構造を有
する。ブランカアレイBAで偏向された電子ビームは、
その電子ビームに対応したストッパアレイSAの開口の
外に照射され、基板によって遮られる。
【0050】次に、図6を用いて要素電子光学系アレイ
3の機能について説明する。電子源ESから放射される
電子はコンデンサーレンズ2を通過し、これにより略平
行な電子ビームが形成される。そして、略平行な電子ビ
ームは、複数の開口を有するアパーチャアレイAAによ
って、複数の電子ビームに分割される。分割された電子
ビームの各々は要素電子光学系EL1〜EL3に入射
し、各要素電子光学系の略前側焦点位置に電子源ESの
中間像img1〜img3を形成する。そして、各中間
像は、縮小電子光学系4を介して被露光面である基板5
に投影される。
【0051】ここで、複数の中間像が被露光面に投影さ
れる際に発生する像面歪曲収差(縮小電子光学系4の光
軸方向における、基板上5の実際の結像位置と理想結像
位置とのずれ)を補正するために、前述のように、複数
の要素電子光学系の光学特性を個別に設定し、光軸方向
の中間像形成位置を要素電子光学系毎に異ならせてい
る。
【0052】また、ブランカアレイBAのブランカB1
〜B3と、ストッパアレイSAのストッパS1〜S3と
によって、各電子ビームを基板5上に照射させるか否か
が個別に制御される。なお、図6では、ブランカB3が
オンしているため、中間像img3を形成すべき電子ビ
ームは、ストッパアレイSAの開口S3を通過せず、ス
トッパアレイSAの基板により遮断される。
【0053】図7は、図1に示す電子ビーム露光装置1
00の制御系の構成を示す図である。BA制御回路11
1は、ブランカアレイBAの各ブランカのオン・オフを
個別に制御する制御回路、LAU制御回路112は、レ
ンズアレイユニットLAUを構成する電子レンズELの
焦点距離を制御する制御回路、D_STIG制御回路1
13は、ダイナミックスティグコイル8を制御して縮小
電子光学系4の非点収差を補正するための制御回路、
D_FOCUS制御回路114は、ダイナミックフォー
カスコイル7を制御して縮小電子光学系4のフォーカス
を調整するための制御回路、偏向制御回路115は、偏
向器6を制御する制御回路、光学特性制御回路116
は、縮小電子光学系4の光学特性(倍率、歪曲)を調整
する制御回路である。反射電子検出回路117は、反射
電子検出器12からの信号より反射電子量を演算する回
路である。
【0054】ステージ駆動制御回路118は、θ−Zス
テージ9を駆動制御すると共に、XYステージ11の位
置を検出するレーザ干渉計LIMと共同してXYステー
ジ11を駆動制御する制御回路である。
【0055】副制御部120は、メモリ121に格納さ
れた露光制御データをインターフェース122を介して
読み出して、これに基づいて制御回路111〜116及
び118を制御する共に、反射電子検出回路117を制
御する。主制御部123は、この電子ビーム露光装置1
00の全体を統括的に制御する。
【0056】次に、図7を参照しながら図1に示す電子
ビーム露光装置100の概略的な動作を説明する。
【0057】副制御部120は、メモリ121から圧縮
された露光制御データを読み出して展開する。副制御部
120は、展開された露光制御データから偏向器6を制
御するための制御データとして偏向制御データ(主偏向
器基準位置、副偏向器基準位置)を抽出して偏向制御回
路115に提供すると共に、展開された露光制御データ
からブランカアレイBAの各ブランカを制御するための
制御データとしてブランカ制御データ(例えば、ドット
制御データ又はドーズ制御データ)を順次抽出してBA
制御回路115に提供する。
【0058】偏向制御回路115は、偏向制御データに
基づいて偏向器6を制御し、これにより複数の電子ビー
ムを偏向させ、これと同時に、BA制御回路111は、
ブランカアレイBAの各ブランカを制御し、これにより
基板5に描画すべきパターンに応じてブランカをオン・
オフさせる。また、基板5にパターンを描画するために
複数の電子ビームにより基板5を走査する際、XYステ
ージ11はy方向に連続的に駆動され、このXYステー
ジ11の移動に追従するように、複数の電子ビームが偏
向器6によって偏向される。
【0059】各電子ビームは、図8に示すように、基板
5上の対応する要素露光領域(EF)を走査露光する。
この電子ビーム露光装置は、各電子ビームによる要素露
光領域(EF)が2次元に隣接するように設計されてお
り、複数の要素露光領域(EF)で構成されるサブフィ
ールド(SF)が1度に露光される。
【0060】副制御部120は、1つのサブフィールド
(SF1)が露光された後、次のサブフィールド(SF
2)が露光されるように、偏向制御回路115に命じ
て、偏向器6によって、走査露光時のXYステージ11
の走査方向(y方向)と直交する方向(x方向)に複数
の電子ビームを偏向させる。
【0061】このようなサブフィールドの切り換えに伴
って、各電子ビームが縮小電子光学系4を介して縮小投
影される際の収差も変化する。そこで、副制御部120
は、LAU制御回路112、 D_STIG制御回路1
13及びD_FOCUS制御回路114に命じて、変化
した収差を補正するように、レンズアレイユニットLA
U、ダイナミックスティグコイル8及びダイナミックフ
ォーカスコイル7を調整する。
【0062】サブフィールドの切り換え後、再度、複数
の電子ビームにより各々対応する要素露光領域(EF)
の露光を実行することにより、2つ目のサブフィールド
(SF2)が露光される。この様にして、図8に示すよ
うに、サブフィールドSF1〜SF6の露光を順次実行
することにより、走査露光時のXYステージ11の走査
方向(y方向)と直交する方向(x方向)に並ぶサブフ
ィールドSF1〜SF6で構成されるメインフィールド
(MF)の露光が完了する。
【0063】このようにして図8に示す1つ目のメイン
フィールド(MF1)の露光が完了した後、副制御部1
20は、偏向制御回路115に命じて、順次、XYステ
ージ11の走査方向(y方向)に並ぶメインフィールド
(MF2、MF3、MF3、MF4・・・)に複数の電子
ビームを偏向させてると共に露光を実行する。これによ
り、図8に示すように、メインフィールド(MF2、M
F3、MF3、MF4・・・)で構成されるストライプ領
域(STRIPE1)の露光が実行される。
【0064】次いで、副制御部120は、ステージ駆動
制御回路118に命じてXYステージ11をx方向にス
テップ移動させ、次のストライプ領域(STRIPE
2)の露光を実行する。
【0065】図9は、本発明の好適な実施の形態に係る
露光システムの構成を示す図である。この露光システム
は、図1に示す電子ビーム露光装置100と、情報処理
装置200とを通信ケーブル210で接続してなる。情
報処理装置200は、例えば、露光パターンデータを通
信回線220を介して他の情報処理装置から取得し、こ
の露光パターンデータに基づいて、電子ビーム露光装置
100に適合した圧縮された露光制御データを生成し、
通信ケーブル210を介して電子ビーム露光装置100
に提供する。
【0066】より具体的には、情報処理装置200は、
通信回線220を介して他の情報処理装置から露光パタ
ーンデータを取得して格納部201に格納する。ここ
で、露光パターンデータは、それが格納されたメモリ媒
体(例えば、磁気テープ、ディスク等)から取得しても
よい。
【0067】次いで、情報処理装置200は、制御デー
タ生成部202において、露光パターンデータに基づい
て、電子ビーム露光装置100の複数の制御要素(例え
ば、ブランカアレイBAに設けられた複数のブランカ、
偏向器6、ダイナミックフォーカスコイル7等)を各々
制御するための複数の制御データを生成する。
【0068】次いで、情報処理装置200は、結合制御
データ生成部203において、制御データ生成部202
で生成された複数の制御データを、少なくとも2つの制
御データ(例えば、単位期間中に少なくとも2つのブラ
ンカを制御するための少なくとも2つのドット制御デー
タ)を単位とするグループに分割し、各グループに属す
る制御データを結合させた後に圧縮して、複数の圧縮さ
れた結合制御データを生成する。圧縮された結合制御デ
ータの生成方法に関しては、後述する。
【0069】次いで、情報処理装置200は、露光制御
データ生成部204において、結合制御データ生成部2
03で生成された複数の圧縮された結合制御データを、
例えば、電子ビーム露光装置100の各制御要素を制御
する際に利用される順に並べると共に、必要に応じて他
の制御データを付加して、露光制御データを生成する。
この露光制御データの大部分は、複数の圧縮された結合
制御データで構成されるため、データ規模が非常に小さ
い。なお、結合制御データを生成する段階で圧縮処理を
実行する代わりに、複数の未圧縮の結合制御データを生
成し、これらを並べて露光制御データを生成した後に、
結合制御データを単位として、該露光制御データに圧縮
処理を施してもよい。
【0070】次いで、情報処理装置200は、生成した
露光制御データを、例えば通信ケーブル210を介し
て、電子ビーム露光装置100に提供する。
【0071】以下、情報処理装置200による露光制御
データの生成方法の具体例を説明する。図10は、情報
処理装置200が生成する露光制御データのフォーマッ
トを示す図である。なお、図10では、説明の便宜上、
1つのサブフィール(SF)の露光を制御するための1
つの部分露光制御データのみが示されているが、全体の
露光制御データには、全てのサブフールド(SF)の露
光を制御するための複数の部分露光制御データが含まれ
る。
【0072】1つのサブフールド(SF)についての部
分露光制御データは、サブフィールド番号301、ステ
ージ基準位置302、主偏向器基準位置303、副偏向
器基準位置304、基準ドーズ量305、複数の圧縮さ
れた結合制御データ306a及び306b・・・(2つの
み図示)を含む。
【0073】サブフィールド番号301は、サブフィー
ルド(SF)を特定する番号である。ステージ基準位置
302は、当該サブフィールドの露光時のXYステージ
11の基準位置である。主偏向器基準位置303は、当
該サブフィールドの露光時に偏向器6の主偏向器によっ
て偏向される電子ビームがXYステージ11に入射する
位置のXYステージ11の座標系における基準(或いは
偏向量の基準)である。副偏向器基準位置304は、当
該サブフィールドの露光時に偏向器6の副偏向器によっ
て偏向される電子ビームがXYステージ11に入射する
位置のXYステージ11の座標系における基準(或いは
偏向量の基準)である。
【0074】各結合制御データ306a及び306b・・
・は、所定の単位期間(例えば、電子ビームにより要素
露光領域の1ラインを走査する期間)内において電子ビ
ーム露光装置100の複数の制御要素(例えば、ブラン
カアレイBAに設けられた複数のブランカ)を各々制御
するための複数の制御データを、少なくとも2つの制御
データを単位とする複数のグループに分割し、該当する
グループに属する制御データを結合させた後に圧縮して
生成されたデータである。
【0075】この実施の形態によれば、上記のように、
少なくとも2つの制御要素を各々制御するための少なく
とも2つの制御データを結合させた後に圧縮して各々の
結合制御データを生成し、このようにして生成される複
数の結合制御データを並べて露光制御データを生成す
る。従って、電子ビーム露光装置において、複数の制御
データを一括して展開することができるため、展開処理
の効率を高めることができる。
【0076】図11は、要素露光領域(EF)とサブフ
ィールド(SF)との関係を示す図である。図11に示
す例では、要素露光領域(EF)は、8×8要素のマト
リックスからなる。このマトリックの各要素は、偏向器
6により偏向された電子ビームが基板5に照射される領
域(位置)を示している。換言すると、8×8要素のマ
トリックスからなる各要素露光領域(EF)は、電子ビ
ームにより図中の矢印に示す順に走査される。
【0077】なお、図11において、”1”は、電子ビ
ームが照射される領域或いは該領域であることを示すド
ット制御データ(ブランカ:OFF)、”0”は、電ビ
ームが照射されない領域或いは該領域であることを示す
ドット制御データ(ブランカ:ON)である。図14
は、図11に示すドット制御データに対応するパターン
を示す図である。
【0078】図12は、ブランカによって電子ビームの
オン・オフを制御するための複数の制御データ(即ちド
ット制御データ)の結合方法の一例を示す図である。な
お、図12では、サブフィールド(SF)から2×2の
要素露光領域(EF)で構成される隣接要素露光領域N
EFを抜き出して示した図である。図12のD(i,
j,k)において、iは、サブフィールド(SF)中に
おける要素露光領域の行位置、jは、サブフィールド
(SF)中における要素露光領域の列位置、kは、要素
露光領域中における行を意味する。例えば、D(i,
j,1)は、i及びjで特定される要素露光領域の第1
行を意味する。
【0079】図12に示す例では、サブフィールド(S
F)中において互いに隣接する4つの要素露光領域、即
ち隣接要素露光領域NEF中の4つの要素露光領域にお
ける同一行のドット制御データD(i,j,k)、D
(i+1,j,k)、D(i,j+1,k)、D(i+
1,j+1,k)を生成し、これらを直列に結合させ、
その結合させた4つの制御データを1単位として圧縮す
ることにより1つの圧縮された結合制御データ(図10
の306a又は306b)を生成する。ここで、同一行
のドットデータは、同一期間中にブランカを制御するた
めの時系列のデータである。また、図11及び図12に
おいて、iの値は、1,3,5又は7であり、jの値
は、1,3,5又は7であり、kの値は、1〜8のいず
れかである。
【0080】図13は、ブランカによって電子ビームの
オン・オフを制御するための制御データ(即ちドット制
御データ)の結合方法の他の例を示す図である。図13
に示す例では、隣接要素露光領域NEF中の4つの要素
露光領域における同一行のドット制御データD(i,
j,k)、D(i+1,j,k)、D(i,j+1,
k)、D(i+1,j+1,k)を生成し、これらを並
列に結合させ、その結合させた4つの制御データを1単
位として圧縮することにより1つの圧縮された結合制御
データ(図10の306a又は306b)を生成する。
【0081】このように、同一の単位期間における制御
に供する複数の制御データを結合させた日に圧縮して各
結合制御データを生成することにより、同一の単位期間
における制御に供する複数の制御データを同時に展開す
ることができるため、展開側(電子ビーム露光装置10
0側)における負担(例えば、必要なメモリ容量、展開
処理のスピード)を軽減することができる。
【0082】また、隣接する複数の要素露光領域につい
ての制御データを結合させることにより圧縮の効率を高
めることができる。これは、隣接する要素露光領域で
は、描画すべきパターンの共通性が高いからである。
【0083】次に、露光制御データの処理に関する電子
ビーム露光装置100の構成を説明する。図15は、図
7に示す電子ビーム露光装置100の制御系の一部を示
す図である。
【0084】情報処理装置200で生成された圧縮され
た露光制御データは、図9に示すように、通信ケーブル
210を介して電子ビーム露光装置100に転送され
る。電子ビーム露光装置100は、この露光制御データ
をメモリ121に格納する。
【0085】副制御回路120は、メモリ(格納部)1
21から圧縮された露光制御データを読み出して、サブ
フィールド番号301、ステージ基準位置302、主変
更器基準位置303、副偏向器基準位置304、基準ド
ーズ量305に基づいて、各制御回路111〜116及
び118等を制御する。
【0086】副制御回路120は、展開部131、RA
M132、テンポラリレジスタ133、データコントロ
ーラ134を含む。なお、図15では、BA制御回路1
11にドット制御データを供給するための回路以外は、
省略されている。
【0087】展開部131は、データコントローラ13
4から供給される制御信号ExpCntrlに従って、
図10に示す複数の圧縮された結合制御データ306
a、306b・・・を順にRAM132上に展開(伸張)
する。これにより、例えば図12又は図13に示すドッ
ト制御データが再生される。
【0088】ここで、この実施の形態に係る電子ビーム
露光装置100では、4つの要素露光領域のドット制御
データを結合させて結合制御データを生成しているた
め、展開部131による1回の展開処理によって4つの
要素露光領域のための単位期間分のドット制御データが
再生される。しかしながら、この電子ビーム露光装置1
00では、64個の要素露光領域を同時に露光するた
め、ブランカ32が64個存在する。従って、64個の
ブランカ32を制御するためのドット制御データを得る
ためには、16個の結合制御データを展開する必要があ
る。
【0089】16個の結合制御データを展開してRAM
132上に生成されたドット制御データ(8ビット×6
4個)は、データコントローラ134から供給される制
御信号RamContrlに従ってテンポラリレジスタ
133に一括して出力される。テンポラリレジスタ13
3は、データコントローラ134から供給される制御信
号SetOutに従って、ドット制御データを取り込む
と共にBA制御回路111に出力する。
【0090】BA制御回路111は、ブランカアレイB
Aのブランカ32の個数(64個)に対応する個数のシ
フトレジスタ141とバッファ142を有する。各シフ
トレジスタ141は、データコントローラ134から供
給される制御信号RegSetに従って、テンポラリレ
ジスタ133から供給される8ビット幅のパラレルのド
ット制御信号を取り込む。そして、各シフトレジスタ1
41は、データコントローラ134から供給される制御
信号ShiftClockに従って、8ビット幅のパラ
レルのドット制御信号を8ビットのシリアルのドット制
御信号に変換してドライバ142を介してブランカ32
に供給する。
【0091】ここで、展開処理に要するRAM132の
容量を小さく抑えるためには、単位期間(即ち、1回当
たりの展開処理によって生成される制御データに従って
制御要素の制御がなされる期間)を短くし、展開された
制御データを即時に使用する必要がある。従って、複数
の制御要素を制御するための複数の制御データを個別に
圧縮し、これらを並べて露光制御データを生成する方法
では、各制御データを小さくする必要があるため、圧縮
の効率を高くすることが困難である。一方、この実施の
形態によれば、複数の制御要素を制御するための複数の
制御データを結合し、その結合した制御データを単位と
して圧縮を実行するので、圧縮処理の単位を大きくする
ことができ、その結果、圧縮の効率を高くすることがで
きる。
【0092】上記の実施の形態(第1の実施の形態)
は、情報処理装置200において、各々ブランカを制御
するための複数のドット制御データを結合させた後に圧
縮して構成される複数の結合制御データを含む露光制御
データを生成し、電子ビーム露光装置100において、
該露光制御データを結合制御データを単位として展開す
る。しかしながら、本発明は、互いに異なる種類の制御
データ、即ち、互いに異なる種類の制御要素を制御する
ための制御データを結合させた後に圧縮して構成される
複数の結合制御データを含む露光制御データを生成し、
電子ビーム露光装置100において、外露光制御データ
を結合制御データを単位として展開する方法にも適用す
ることができる。
【0093】図16は、本発明の第2の実施の形態とし
て、図15に一部を示す電子ビーム露光装置100の制
御系の他の構成例を示す図である。図17は、本発明の
第2の実施の形態として、図10に示す露光制御データ
における各結合制御データの他のフォーマットを示す図
である。
【0094】この実施の形態では、複数のブランカ32
を制御するための複数のドット制御データ401と、偏
向器6を制御するための偏向制御データ402と、ダイ
ナミックフォーカスコイル7を制御するためのフォーカ
ス制御データ403とを結合させると共に圧縮すること
により、1つの圧縮された結合制御データを構成する。
ここで、結合されるドット制御データ401、偏向制御
データ402及びフォーカス制御データ403は、同一
の単位期間における制御に供する制御データであること
が好ましい。
【0095】情報処理装置200で生成された圧縮され
た露光制御データは、図9に示すように、通信ケーブル
210を介して電子ビーム露光装置100に転送され
る。電子ビーム露光装置100は、この露光制御データ
をメモリ121に格納する。
【0096】副制御回路120’は、メモリ121から
圧縮された露光制御データを読み出して、サブフィール
ド番号301、ステージ基準位置302、主変更器基準
位置303、副偏向器基準位置304、基準ドーズ量3
05に基づいて、各制御回路111〜116及び118
等を制御する。
【0097】副制御回路120’は、展開部131’、
RAM132’、テンポラリレジスタ133’、データ
コントローラ134’を含む。
【0098】展開部131’は、データコントローラ1
34’から供給される制御信号ExpCntrlに従っ
て、図10及び図17に示す複数の結合制御データ30
6a、306b・・・を順にRAM132’上に展開(伸
張)する。これにより、例えば図12又は図13に示す
ドット制御データが再生されると共に、偏向制御データ
及びフォーカス制御データが再生される。
【0099】ここで、第1の実施の形態のように、4つ
の要素露光領域のドット制御データを結合させた後に圧
縮して結合制御データが生成されているとすると、展開
部131による1回の展開処理によって4つの要素露光
領域のための単位期間分のドット制御データが再生され
る。しかしながら、この電子ビーム露光装置100で
は、64個の要素露光領域を同時に露光するため、ブラ
ンカ32が64個存在する。従って、64個のブランカ
32を制御するためのドット制御データを得るために
は、16個の圧縮された結合制御データを展開する必要
がある。なお、偏向制御データ及びフォーカス制御デー
タは、全ての要素露光領域について共通であるため、1
6個の結合制御データのうちいずれか1つにのみ、偏向
制御データ及びフォーカス制御データを含めてもよい。
【0100】RAM132’上に生成されたドット制御
データ(8ビット×64個)、偏向制御データ及びフォ
ーカス制御データは、データコントローラ134から供
給される制御信号RamContrlに従ってテンポラ
リレジスタ133’に一括して出力される。テンポラリ
レジスタ133’は、データコントローラ134’から
供給される制御信号SetOutに従って、ドット制御
データ、偏向制御データ及びフォーカス制御データを取
り込むと共に、それらを各々BA制御回路111、偏向
制御回路115、D_FOCUS制御回路114に分離
して出力する。BA制御回路111は、ブランカアレイ
BAのブランカ32の個数(64個)に対応する個数の
シフトレジスタ141とバッファ142を有する。各シ
フトレジスタ141は、データコントローラ134’か
ら供給される制御信号RegSetに従って、テンポラ
リレジスタ133’から供給される8ビット幅のパラレ
ルのドット制御信号を取り込む。そして、各シフトレジ
スタ141は、データコントローラ134’から供給さ
れる制御信号ShiftClockに従って、該パラレ
ルのドット制御信号を8ビットのシリアルのドット制御
信号に変換してドライバ142を介してブランカ32に
供給する。
【0101】偏向制御回路115は、DA変換器151
及びドライバ152を含む。DA変換器151は、デー
タコントローラ134’から供給される制御信号DAS
tartに従って、テンポラリレジスタ133’から供
給される偏向制御データをアナログデータに変換する動
作を開始し、データコントローラ134’から供給され
る制御信号LatchOutに従ってアナログの偏向制
御データをドライバ152を介して偏向器6に供給す
る。
【0102】D_FOCUS制御回路114は、DA変
換器153及びドライバ154を含む。DA変換器15
3は、データコントローラ134’から供給される制御
信号DAStartに従って、テンポラリレジスタ13
3’から供給されるフォーカス制御データをアナログ信
号に変換する動作を開始し、データコントローラ13
4’から供給されるLatchOutに従ってアナログ
のフォーカス制御データをドライバ154を介してダイ
ナミックフォーカスコイル7に供給する。
【0103】この実施の形態によれば、同一の単位期間
における制御に供する複数の制御データを結合させた後
に圧縮して各結合制御データを生成することにより、同
一の単位期間における制御に供する複数の制御データを
同時に展開することができるため、展開側(電子ビーム
露光装置100側)における負担(例えば、必要なメモ
リ容量、展開処理のスピード)を軽減することができ
る。
【0104】この実施の形態によれば、複数の制御要素
を各々制御するための複数の制御データを結合させた後
に圧縮して各結合制御データを生成し、このようにして
形成される複数の結合制御データを並べて露光制御デー
タを生成する。従って、RAM132’の容量を小さく
した場合、即ち、単位期間(1回当たりの展開処理によ
って生成される制御データに従って制御要素の制御がな
される期間)を短くした場合においても、露光制御デー
タのデータ規模を削減することができる。
【0105】ここで、上記の第2の実施の形態として、
複数の電子ビームにより基板を走査するマルチ電子ビー
ム露光装置に関して説明したが、この第2の実施の形態
は、単一の電子ビームにより基板を走査するシングル電
子ビーム露光装置にも適用することができる。
【0106】次に、上記の電子ビーム露光装置100を
利用したデバイスの生産方法の実施例を説明する。
【0107】図18は、微小デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッ
ド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す図であ
る。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路
設計を行なう。ステップ2(露光制御データ作成)では
設計した回路パターンに基づいて情報処理装置200に
おいて露光装置の露光制御データを作成する。一方、ス
テップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いて
ウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前
工程と呼ばれ、ステップ2で作成された露光制御データ
が入力された電子ビーム露光装置100を利用して、リ
ソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成す
る。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ス
テップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チッ
プ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、
ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等
の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイ
スが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0108】図19は、図18に示すウエハプロセスの
詳細なフローを示す図である。ステップ11(酸化)で
はウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)
ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電
極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。
ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打
ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感
光剤を塗布する。ステップ16(露光)では電子ビーム
露光装置100によって回路パターンをウエハに焼付露
光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現
像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジ
スト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト
剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを
取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによ
って、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、荷電粒子線露
光装置において露光制御データを展開する際の処理の負
担を軽減することができる。
【0110】また、本発明によれば、例えば、荷電粒子
線露光装置に提供すべき露光制御データのデータ規模を
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係る電子ビーム露
光装置の概略図である。
【図2】要素電子光学系アレイの詳細な構成を示す図で
ある。
【図3】ブランカアレイに形成された1つの偏向器を抜
き出して示した図である。
【図4】ブランカアレイを下方から見た図である。
【図5】第1及び第2電子光学系アレイを説明する図で
ある。
【図6】要素電子光学系アレイの機能を説明する図であ
る。
【図7】図1に示す電子ビーム露光装置の制御系の構成
を示す図である。
【図8】図1に示す電子ビーム露光装置による露光の原
理を説明する図である。
【図9】本発明の好適な実施の形態に係る露光システム
の構成を示す図である。
【図10】情報処理装置が生成する露光制御データのフ
ォーマットを示す図である。
【図11】要素露光領域(EF)とサブフィールド(S
F)との関係を示す図である。
【図12】ブランカによって電子ビームのオン・オフを
制御するための制御データ(即ちドット制御データ)の
結合方法の一例を示す図である。
【図13】ブランカによって電子ビームのオン・オフを
制御するための制御データ(即ちドット制御データ)の
結合方法の他の例を示す図である。
【図14】図11に示すドット制御データに対応するパ
ターンを示す図である。
【図15】図7に示す電子ビーム露光装置の制御系の一
部を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態として、図15に
一部を示す電子ビーム露光装置の制御系の他の構成例を
示す図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態として、図10に
示す露光制御データにおける各結合制御データの他のフ
ォーマットを示す図である。
【図18】微小デバイス(ICやLSI等の半導体チッ
プ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマ
シン等)の製造のフローを示す図である。
【図19】図18に示すウエハプロセスの詳細なフロー
を示す図である。
【図20】従来の荷電粒子線露光装置の概略構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 コンデンサーレンズ 3 要素電子光学系アレイ 4 縮小電子光学系 5 基板 6 偏向器 7 ダイナミックフォーカスコイル 8 ダイナミックスティグコイル 9 θ-Zステージ 10 基準板 11 XYステージ 12 反射電子検出器 32 ブランカ 100 電子ビーム露光装置 110 CL制御回路 111 BA制御回路 112 LAU制御回路 113 D_STIG制御回路 114 D_FOCUS制御回路 115 偏向制御回路 116 光学特性制御回路 117 反射電子検出回路 118 ステージ駆動制御回路 120 制御系 121 メモリ 122 インターフェース 123 CPU 131 展開部 132 RAM 133 テンポラリレジスタ 134 データコントローラ 141 シフトレジスタ 142 ドライバ AA アパーチャアレイ BA ブランカアレイ LAU 要素電子光学系アレイユニット SA ストッパアレイ 200 情報処理装置 201 格納部 202 制御データ生成部 203 結合制御データ生成部 204 露光制御データ生成部 210 通信ケーブル 220 通信回線
フロントページの続き Fターム(参考) 2H097 AA03 AB07 BA01 BB01 CA16 LA10 5F056 AA07 AA33 CA02 CA22 CB05 CB14 CB22 CB25 EA03

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子線によって基板にパターンを描
    画する動作を制御するための複数の制御要素を有する荷
    電粒子線露光装置であって、 前記複数の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を
    同一期間において各々制御するための少なくとも2つの
    制御データを結合させた後に圧縮してなる結合制御デー
    タを含む露光制御データを格納する格納部と、 前記格納部に格納された露光制御データに含まれる結合
    制御データを展開して前記少なくとも2つの制御データ
    を再生する展開部と、 前記展開部により再生された前記少なくとも2つの制御
    データに従って前記少なくとも2つの制御要素を制御す
    る制御部と、 を備えることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  2. 【請求項2】 前記露光制御データは、制御の際に利用
    される順に並べられた複数の結合制御データを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の荷電粒子線露光装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも2つの制御要素は、同一
    種類の制御要素であることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の荷電粒子線露光装置。
  4. 【請求項4】 複数の荷電粒子線を発生する荷電粒子源
    を更に備え、 前記複数の制御要素は、前記複数の荷電粒子線を基板に
    照射するか否かを個別に制御する複数の照射制御部を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子線露光装
    置。
  5. 【請求項5】 前記の各照射制御部は、荷電粒子線を偏
    向させるか否かを制御するブランカを含むことを特徴と
    する請求項4に記載の荷電粒子線露光装置。
  6. 【請求項6】 前記露光制御データは、複数の結合制御
    データを含み、各結合制御データは、隣接する少なくと
    も2つの前記照射制御部を各々制御するための少なくと
    も2つの制御データを結合させる共に圧縮して構成され
    ていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の
    荷電粒子線露光装置。
  7. 【請求項7】 前記照射制御部を制御するための制御デ
    ータは、荷電粒子線を照射するか否かを示す情報が制御
    の際に利用される順に並べられた時系列データであるこ
    とを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の荷電粒子線露光装置。
  8. 【請求項8】 前記結合制御データは、時系列データと
    しての少なくとも2つの前記制御データを直列に結合さ
    せると共に圧縮して構成されていることを請求項7に記
    載の荷電粒子線露光装置。
  9. 【請求項9】 前記結合制御データは、時系列データと
    しての少なくとも2つの前記制御データを並列に結合さ
    せると共に圧縮して構成されていることを特徴とする請
    求項7に記載の荷電粒子線露光装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の制御要素は、荷電粒子線を
    基板に照射するか否かを制御する照射制御部、荷電粒子
    線により基板を走査するための偏向器及びフォーカスを
    制御するためのフォーカス制御部を含み、前記結合制御
    データは、前記照射制御部を制御するための制御デー
    タ、前記偏向器を制御するための制御データ及び前記フ
    ォーカス制御部を制御するための制御データのうち少な
    くとも2つの制御データを結合させると共に圧縮して構
    成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の荷電粒子線露光装置。
  11. 【請求項11】 基板に描画すべきパターンに基づいて
    前記露光制御データを生成する露光制御データ生成部を
    更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項10の
    いずれか1項に記載の荷電粒子線露光装置。
  12. 【請求項12】 荷電粒子線によって基板にパターンを
    描画する動作を制御するための複数の制御要素を有する
    荷電粒子線露光装置の制御方法であって、 前記複数の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を
    同一期間において各々制御するための少なくとも2つの
    制御データを結合させた後に圧縮してなる結合制御デー
    タを含む露光制御データを格納部から読み出す読出工程
    と、 読み出した露光制御データに含まれる結合制御データを
    展開して前記少なくとも2つの制御データを再生する展
    開工程と、 前記展開工程で再生された前記少なくとも2つの制御デ
    ータに従って前記少なくとも2つの制御要素を制御する
    制御工程と、 を含むことを特徴とする荷電粒子線露光装置の制御方
    法。
  13. 【請求項13】 前記露光制御データは、制御の際に利
    用される順に並べられた複数の結合制御データを含むこ
    とを特徴とする請求項12に記載の荷電粒子線露光装置
    の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも2つの制御要素は、同
    一種類の制御要素であることを特徴とする請求項12又
    は請求項13に記載の荷電粒子線露光装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記荷電粒子線露光装置は、複数の荷
    電粒子線を発生する荷電粒子源を更に備え、 前記複数の制御要素は、前記複数の荷電粒子線を基板に
    照射するか否かを個別に制御する複数の照射制御部を含
    むことを特徴とする請求項12に記載の荷電粒子線露光
    装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記の各照射制御部は、荷電粒子線を
    偏向させるか否かを制御するブランカを含むことを特徴
    とする請求項15に記載の荷電粒子線露光装置の制御方
    法。
  17. 【請求項17】 前記露光制御データは、複数の結合制
    御データを含み、各結合制御データは、隣接する少なく
    とも2つの前記照射制御部を各々制御するための少なく
    とも2つの制御データを結合させると共に圧縮して構成
    されていることを特徴とする請求項15又は請求項16
    に記載の荷電粒子線露光装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記照射制御部を制御するための制御
    データは、荷電粒子線を照射するか否かを示す情報が制
    御の際に利用される順に並べられた時系列データである
    ことを特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれか
    1項に記載の荷電粒子線露光装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 前記結合制御データは、時系列データ
    としての少なくとも2つの前記制御データを直列に結合
    させると共に圧縮して構成されていることを請求項18
    に記載の荷電粒子線露光装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記結合制御データは、時系列データ
    としての少なくとも2つの前記制御データを並列に結合
    させると共に圧縮して構成されていることを特徴とする
    請求項18に記載の荷電粒子線露光装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 前記複数の制御要素は、荷電粒子線を
    基板に照射するか否かを制御する照射制御部、荷電粒子
    線により基板を走査するための偏向器及びフォーカスを
    制御するためのフォーカス制御部を含み、前記結合制御
    データは、前記照射制御部を制御するための制御デー
    タ、前記偏向器を制御するための制御データ及び前記フ
    ォーカス制御部を制御するための制御データのうち少な
    くとも2つの制御データを結合させると共に圧縮して構
    成されていることを特徴とする請求項12又は請求項1
    3に記載の荷電粒子線露光装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 基板に描画すべきパターンに基づいて
    前記露光制御データを生成する露光制御データ生成工程
    を更に備えることを特徴とする請求項12乃至請求項2
    1のいずれか1項に記載の荷電粒子線露光装置の制御方
    法。
  23. 【請求項23】 荷電粒子線によって基板にパターンを
    描画するための複数の制御要素を有する荷電粒子線露光
    装置に提供する露光制御データを生成する情報処理装置
    であって、 前記複数の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を
    同一期間において各々制御するための少なくとも2つの
    制御データを結合させると共に圧縮して結合制御データ
    を生成する結合制御データ生成部と、 前記結合制御データを含む露光制御データを生成する露
    光制御データ生成部と、 を備えることを特徴とする情報処理装置。
  24. 【請求項24】 荷電粒子線によって基板にパターンを
    描画するための複数の制御要素を有する荷電粒子線露光
    装置に提供する露光制御データを生成する情報処理方法
    であって、 前記複数の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を
    同一期間において各々制御するための少なくとも2つの
    制御データを結合させると共に圧縮して結合制御データ
    を生成する結合制御データ生成工程と、 前記結合制御データを含む露光制御データを生成する露
    光制御データ生成工程と、 を含むことを特徴とする情報処理方法。
  25. 【請求項25】 荷電粒子線によって基板にパターンを
    描画するための複数の制御要素を有する荷電粒子線露光
    装置に提供する露光制御データを生成するための制御プ
    ログラムを格納したメモリ媒体であって、該制御プログ
    ラムは、 前記複数の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を
    同一期間において各々制御するための少なくとも2つの
    制御データを結合させると共に圧縮して結合制御データ
    を生成する結合制御データ生成工程と、 前記結合制御データを含む露光制御データを生成する露
    光制御データ生成工程と、 を含むことを特徴とするメモリ媒体。
  26. 【請求項26】 請求項12乃至請求項22のいずれか
    1項に記載の制御方法によって荷電粒子線露光装置を制
    御しながら、基板にパターンを描画する工程を含むこと
    を特徴とするデバイスの製造方法。
  27. 【請求項27】 荷電粒子線によって基板にパターンを
    描画する動作を制御するための複数の制御要素を有する
    荷電粒子線露光装置を工程の一部に利用するデバイスの
    製造方法であって、前記荷電粒子線露光装置において、 前記複数の制御要素のうち少なくとも2つの制御要素を
    同一期間において各々制御するための少なくとも2つの
    制御データを結合させた後に圧縮してなる結合制御デー
    タを含む露光制御データを格納部から読み出す読出工程
    と、 読み出した露光制御データに含まれる結合制御データを
    展開して前記少なくとも2つの制御データを再生する展
    開工程と、 再生された前記少なくとも2つの制御データ及び他の制
    御データに従って前記少なくとも2つの制御要素及び他
    の制御要素を制御しながら基板にパターンを描画する描
    画工程と、 を実行することを特徴とするデバイスの製造方法。
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