JP2001075965A - 情報通信システム - Google Patents

情報通信システム

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JP2001075965A
JP2001075965A JP22799699A JP22799699A JP2001075965A JP 2001075965 A JP2001075965 A JP 2001075965A JP 22799699 A JP22799699 A JP 22799699A JP 22799699 A JP22799699 A JP 22799699A JP 2001075965 A JP2001075965 A JP 2001075965A
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communication
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Masakazu Nishimoto
雅一 西本
Toshikazu Kaneko
俊和 金子
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MegaChips Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザにとって便利な情報サービスを提供す
る。 【解決手段】 第一局1と第二局2との情報交換におい
て、第二局2が、第一局1から送信されてきた情報の意
味内容について情報基盤3内の情報に基づいて、好まし
くは第一局1に応じて変化させて認識し、当該認識結果
に基づいて最適の応答を判断し、当該判断に基づいて各
第一局1に最適な情報を情報基盤3内の情報を用いて選
択、加工または変換して送信する。情報基盤3内に既に
ある情報を用いることで、ユーザから引き出さなければ
ならない情報の量を低減し、あたかも顔なじみのオペレ
ータ16がユーザと会話するような感覚で希望の情報に
たどり着くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、第二局と第一局
との間において、第一局側のユーザの様々な要求に対し
て様々な応答情報を返信する情報通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アナロ
グ回線等の公衆電話回線を使用したテレビ電話システム
(電子通話システム)が普及しつつある。これは、相手
先に電話器で電話をかけた際に、CCDカメラを内蔵し
た通信ユニット等を通じて音声信号及び映像信号を送受
信するもので、受信した音声信号及び映像信号を、一般
的なテレビジョン受像器のビデオ入力端子へ伝送し、こ
のテレビジョン受像器にて音声及び映像の再生を行うよ
うになっている。このテレビ会議システムを利用すれ
ば、第二局(ホスト基地局等)と、この第二局から遠隔
した第一局(端末機器等)との間において、第一局側の
ユーザの様々な要求に対して様々な応答情報を返信する
ような各種サービスを提供できる。
【0003】しかしながら、一般的なテレビ会議システ
ムを利用した情報通信システムでは、端末側のユーザに
提供される情報は、オペレータ(操作者)の姿を映しだ
した映像や、オペレータの話した音声を端末側のユーザ
に送信する程度であり、提供できる情報の種類は極めて
限定されていた。
【0004】また、ユーザが第二局のオペレータに対し
て所定の詳細な画像を要求する場合、例えばファクシミ
リでの画像送信や、電子メールに画像ファイルを添付す
るようなことは可能であるが、テレビ会議システムで直
接に画像情報を見ることは一般に行われていない。
【0005】あるいは、最近では、インターネットを利
用した情報提供サービスが世界中で行われている。これ
は、HTML(Hyper Text Markup
Language)形式で記述された言語をブラウザと
呼ばれる閲覧ソフトウェアプログラムを用いてパーソナ
ルコンピュータ等の表示ディスプレイに表示できるよう
にしたもので、この方法によれば、TCP/IPという
汎用的な通信方式で、文字情報データ、静止画データ、
動画データ、音声データ及び各種のアーカイブファイル
等の様々な情報を転送・提供することができる。
【0006】特に、第二局で労力をかけずに情報の提供
を行いたい場合の方法としては、コンピュータを用いた
所定の検索システムを利用する情報検索サービスがあ
る。これは、第二局内に格納されたアプリケーションソ
フトウェアプログラムとしての検索システムを、インタ
ーネットを通じて接続された第一局側で操作するもの
で、ユーザ側では、検索したいキーワードを所定の入力
欄に入力し、その検索結果として表示された「リンク画
面」のリストの中から所望の項目を選択、加工または変
換することで、ユーザは好みの情報(コンテンツ)を閲
覧することができる。したがって、コンピュータを用い
た検索システムを用いれば、特別な人員を配置しなくて
も、比較的容易にユーザの希望の情報を提供することが
可能となっている。
【0007】しかしながら、このような方法を採用する
場合、用意する情報によっては処理が画一的となり、個
々のユーザに適した処理とすることが困難な場合が多か
った。特に、ユーザが何度も同じ情報サービスを受けて
いるのにも拘わらず、毎回同じような質問を繰り返しし
なければならないことが多く、顔なじみのオペレータが
ユーザと会話するような感覚で情報サービスを提供する
ことは困難であった。
【0008】また、種々の検索サービスでは、ユーザの
希望の情報にたどり着く方法として、所定のキーワード
を入力するという単純な方法を採用しているので、その
検索結果自体が膨大なものとなり、リストアップされた
検索結果のなかから希望の情報にたどり着くまでにさら
に相当な手数を要する。また、キーワードを入力するこ
と自体、シソーラスの問題で、検索システムで予め用意
されたキーワードに一致するかどうかもわからないた
め、ユーザが入力したキーワードが検索システム側で用
意したキーワードに一致しなければ、希望の情報にたど
り着くことができなくなってしまうという問題がある。
【0009】そこで、この発明の課題は、第一局と第二
局との間の情報交換において、ユーザにとって使用勝手
の良い情報通信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
第1の発明のシステムは、通信機能を有する複数の第一
局と通信機能を有する所定の第二局との間で、通信経路
を通じて情報交換を行う情報通信システムであって、前
記第二局、前記第一局及びそれら以外の部局である第三
局のうちの少なくとも一つに配置されて種々の情報が内
包される情報基盤を有し、前記第二局は、前記情報基盤
内の情報に基づき前記各第一局から送信されてきた情報
の意味内容について認識する情報認識部と、当該認識結
果に基づいて最適の応答を判断する応答判断部と、当該
判断に基づき前記情報基盤内の情報を用いて送信情報を
用意して前記第一局に送信する最適情報準備部と、を備
える。
【0011】第2の発明のシステムは、第1の発明の情
報通信システムにおいて、前記第二局が、前記情報基盤
の少なくとも一部として第二局側情報基盤を有し、当該
第二局側情報基盤が、情報を、それに付随するインデッ
クスとともに記憶する。
【0012】第3の発明のシステムは、第2の発明の情
報通信システムにおいて、前記情報の概念上の階層構造
を表現するよう、前記インデックスに階層構造が規定さ
れている。
【0013】第4の発明のシステムは、第3の発明の情
報通信システムにおいて、前記応答判断部は、前記第一
局から情報の提供の要望があり、しかも、要望されてい
る情報が存在しない場合、要望されている情報に最も近
い情報を、前記階層型インデックスにもとづいて検索す
る。
【0014】第5の発明のシステムは、第1の発明の情
報通信システムにおいて、前記第二局が、前記情報基盤
の少なくとも一部として第二局側情報基盤を有し、当該
第二局側情報基盤が、前記第一局に関する情報であるユ
ーザ情報を記憶する。
【0015】第6の発明のシステムは、第1の発明の情
報通信システムにおいて、前記第二局が、前記情報基盤
の少なくとも一部として第二局側情報基盤を有し、当該
第二局側情報基盤が、複数の情報の間の関連を規定する
データを、副記憶/階層記憶情報として記憶する。
【0016】第7の発明のシステムは、第6の発明の情
報通信システムにおいて、前記応答判断部は、前記第一
局から情報の提供の要望があり、しかも、要望されてい
る情報が存在しない場合、前記副記憶/階層記憶情報に
もとづいて、関連する情報を検索する。
【0017】第8の発明のシステムは、第1ないし第7
のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前記第
一局が、当該第一局の操作者との間で情報のやりとりを
媒介する通信メディアを有するユーザインタフェース
と、当該ユーザインタフェースが媒介する前記情報の形
式、および、前記通信経路の状態に応じて、送信すべき
情報の信号量を調整する入出力最適化部と、を備える。
【0018】第9の発明のシステムは、第1ないし第7
のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前記第
一局が、送信すべき情報に対して優先度を付し、優先度
の高いものを優先的に前記通信経路へと伝達する優先度
処理部、を備える。
【0019】第10の発明のシステムは、第1ないし第
7のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前記
第一局が、当該第一局の操作者との間で情報のやりとり
を媒介する通信メディアを有するユーザインタフェース
と、当該ユーザインタフェースに対して、前記第一局の
前記操作者の操作にもとづいて複数通りの選択自在の動
作モードを設定する操作系最適化部と、を備える。
【0020】第11の発明のシステムは、第1ないし第
7のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前記
第一局が、当該第一局の操作者との間で情報のやりとり
を媒介する複数の通信メディアを有するユーザインタフ
ェースと、前記複数の通信メディアを選択的にオフする
変換処理部と、を備える。
【0021】第12の発明のシステムは、第11の発明
の情報通信システムにおいて、前記変換処理部が、さら
に、選択的にオフした通信メディアが本来伝送すべき情
報の代わりに、別の情報を伝送する。
【0022】第13の発明のシステムは、第1ないし第
7のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前記
第一局が、前記情報基盤の少なくとも一部としての第一
局側情報基盤と、前記第二局が送信する複数の情報の中
から、あらかじめ設定された特定の情報が含まれるもの
を選び出して、前記第1局情報基盤へ記録する情報選択
部と、を備える。
【0023】第14の発明のシステムは、第1ないし第
7のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前記
第一局が、前記通信経路の一端に接続される通信インタ
フェースを備え、当該通信インタフェースは、テレビ電
話通信のプロトコルの空白領域に別の形式の情報を重畳
して、前記通信経路へ送信するとともに、前記通信経路
を通じて受信する前記プロトコルに重畳されている前記
別の形式の情報を分離する、プロトコル変換部を、備え
る。
【0024】第15の発明のシステムは、第1ないし第
14のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記第二局が、前記通信経路の一端に接続される通信イン
タフェースを備え、当該通信インタフェースは、テレビ
電話通信のプロトコルの空白領域に別の形式の情報を重
畳して、前記通信経路へ送信するとともに、前記通信経
路を通じて受信する前記プロトコルに重畳されている前
記別の形式の情報を分離する、プロトコル変換部を、備
える。
【0025】第16の発明のシステムは、第1ないし第
7のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前記
第一局が、前記通信経路の一端に接続される通信インタ
フェースを備え、当該通信インタフェースは、前記通信
経路を通じて受信した情報に含まれるエラーを検出する
とともに、前記受信した情報の形式に応じて、エラーの
訂正、情報の再送の要求、エラーの訂正なし、および、
前記受信した情報への加工処理、のいずれかを選択的に
実行する複合エラー訂正部を、備える。
【0026】第17の発明のシステムは、第1ないし第
14のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記第二局が、前記通信経路の一端に接続される通信イン
タフェースを備え、当該通信インタフェースは、前記通
信経路を通じて受信した情報に含まれるエラーを検出す
るとともに、前記受信した情報の形式に応じて、エラー
の訂正、情報の再送の要求、エラーの訂正なし、およ
び、前記受信した情報への加工処理、のいずれかを選択
的に実行する複合エラー訂正部を、備える。
【0027】第18の発明のシステムは、第1ないし第
17のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記情報認識部が、複数の形式の情報から、それぞれ、特
徴を抽出する複数の認識部と、前記通信経路を通じて受
信した情報を、その形式に応じて、前記複数の認識部へ
振り分けるデータ分類部と、前記複数の認識部の少なく
とも一つが抽出した特徴にもとづいて、前記第一局から
の要望内容を認識するデマンド認識部と、を備える。
【0028】第19の発明のシステムは、第18の発明
の情報通信システムにおいて、前記情報基盤が、前記第
一局に関する情報を記憶しており、前記複数の認識部の
少なくとも一つが、前記第一局に関する情報を参照しつ
つ特徴の抽出を行う。
【0029】第20の発明のシステムは、第18または
第19のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、
前記情報認識部が、前記複数の認識部の少なくとも一つ
が抽出した特徴にもとづいて、第一局の操作者が本人で
あるか否かの認証を行う評価関数部を、さらに備える。
【0030】第21の発明のシステムは、第18ないし
第20のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、
前記デマンド認識部が、前記第一局からの要望内容を認
識するのに加えて、前記情報基盤を参照することによ
り、さらに詳細な要望内容を推測する。
【0031】第22の発明のシステムは、第18ないし
第21のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、
前記複数の認識部の少なくとも一つが、前記第三局によ
る演算処理を利用することにより、特徴の抽出を行う。
【0032】第23の発明のシステムは、第3の発明の
情報通信システムにおいて、前記応答判断部が、前記階
層構造が規定された前記インデックスにもとづいて情報
の検索を行う際に、検索の深さおよび広さを制限する。
【0033】第24の発明のシステムは、第2または第
3の発明の情報通信システムにおいて、前記インデック
スが、一義的に該当または非該当が定まらない曖昧パラ
メータを含んでおり、前記応答判断部が、前記第一局か
ら情報の提供の要望があったときに、前記曖昧パラメー
タが前記要望に該当するか否かを判断しつつ、前記曖昧
パラメータにもとづいて情報の検索を行う曖昧検索部
を、備える。
【0034】第25の発明のシステムは、第18ないし
第22のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、
前記複数の認識部の少なくとも一つが、前記第一局の操
作者の身体的特徴を抽出し、前記応答判断部が、抽出さ
れた前記身体的特徴を考慮して、前記情報基盤に対して
情報の検索を行う曖昧検索部を、備える。
【0035】第26の発明のシステムは、第1ないし第
22のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記情報基盤が過去の事実に関する情報を記憶しており、
前記応答判断部が、前記第一局から情報の提供の要望が
あったときに、前記過去の事実に関する情報を参照しつ
つ、前記情報基盤に対して前記要望に即した情報の検索
を行う事例ベース部を、備える。
【0036】第27の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記最適情報準備部が、前記第一局から情報の提供の要望
があったときに、前記応答判断部で検索された情報の中
から、前記要望により適した一部の情報のみを選択し
て、前記通信経路へと伝達する選択・送付優先順位部
を、備える。
【0037】第28の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記最適情報準備部が、前記第一局から要望があったと
き、または、前記第二局が自動で対応できないときに、
前記第二局の操作者による対応を選択する選択・送付優
先順位部を、備える。
【0038】第29の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記最適情報準備部が、前記通信経路へと伝達すべき情報
の中で、情報量のより少ないものを優先的に前記通信経
路へと伝達する選択・送付優先順位部を、備える。
【0039】第30の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記最適情報準備部が、前記応答判断部が検索を行った結
果にもとづいて前記情報基盤から読み出された情報に、
前記第一局が要望に合致しない部分があるときに、当該
合致しない部分を合致するよう変更する加工処理部を、
備える。
【0040】第31の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記最適情報準備部が、前記応答判断部が検索を行った結
果にもとづいて前記情報基盤から読み出された情報に、
前記第一局の操作者に適した言語への翻訳を施す変換処
理部を、備える。
【0041】第32の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記第二局が、前記最適情報準備部から前記通信経路へと
伝達される情報に圧縮処理を施す圧縮処理部を、さらに
備え、前記最適情報準備部が、前記情報基盤から読み出
された情報に画像情報が含まれるときに、当該画像情報
に対して、コマ数と前記圧縮処理部における圧縮率とを
調整する判断・調整部を、備える。
【0042】第33の発明のシステムは、第32の発明
の情報通信システムにおいて、前記判断・調整部が、前
記画像情報の性格に応じて、前記コマ数と前記圧縮率と
を調整する。
【0043】第34の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記最適情報準備部が、前記通信経路へ伝達されるべき動
画情報とこれに付随する音声情報の再生時間が目標の範
囲内となるように、前記動画情報に対して動きのない画
面の画像を優先的に間引き、前記音声情報に対して無音
状態の部分を優先的に間引き、無音状態でない部分を間
引かざるを得ないときは、ピッチ変換をさらに施す判断
・調整部を備える。
【0044】第35の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記最適情報準備部が、前記通信経路へと伝達する情報
に、インデックスを付加するインデックス付加部を、備
える。
【0045】第36の発明のシステムは、第34の発明
の情報通信システムにおいて、前記第一局が、前記情報
基盤の少なくとも一部としての第一局側情報基盤と、前
記第二局が送信する複数の情報の中から、あらかじめ設
定された特定のインデックスが付加されるものを選び出
して、前記第1局情報基盤へ記録する情報選択部と、を
備える。
【0046】第37の発明のシステムは、第1ないし第
26のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間に
介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、処
理を施す情報送信部を、さらに備え、当該情報送信部
が、前記出力される情報に圧縮処理を施す圧縮処理部
を、備え、前記最適情報準備部が、前記通信経路へ伝達
する情報の信号量が、目標の範囲内となるよう、前記圧
縮処理部における圧縮率を制御する圧縮制御部を、備え
る。
【0047】第38の発明のシステムは、第1ないし第
36のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間に
介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、処
理を施す情報送信部を、さらに備え、当該情報送信部
が、前記出力される情報の中で、情報の形式に応じて優
先順位を設定し、優先順位の高いものから順に前記通信
経路へと伝達するデータ最終調整部を、備える。
【0048】第39の発明のシステムは、第1ないし第
36のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間に
介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、処
理を施す情報送信部を、さらに備え、当該情報送信部
が、前記出力される情報に圧縮処理を施す圧縮処理部
と、前記通信経路へ伝達される情報の信号量が目標の範
囲内となるよう、前記圧縮処理部における圧縮率を制御
するデータ最終調整部と、を備える。
【0049】第40の発明のシステムは、第1ないし第
36のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間に
介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、処
理を施す情報送信部を、さらに備え、当該情報送信部
が、前記出力される情報に、その重要性にもとづいて優
先順位を設定し、優先順位の高いものを優先的に前記通
信経路へ伝達するデータ最終調整部を、備える。
【0050】第41の発明のシステムは、第1ないし第
36のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記情報基盤が、過去に送付した情報に関するデータであ
る送付履歴情報を記憶しており、前記第二局が、前記最
適情報準備部と前記通信経路の間に介在し、前記最適情
報準備部から出力される情報に、処理を施す情報送信部
を、さらに備え、当該情報送信部が、前記送付履歴情報
にもとづいて、前記出力される情報の中から、過去に前
記第一局へ送付した履歴のある情報を削除して、前記通
信経路へ伝達する送付判断部を、備える。
【0051】第42の発明のシステムは、第1ないし第
36のいずれかの発明の情報通信システムにおいて、前
記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間に
介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、処
理を施す情報送信部を、さらに備え、当該情報送信部
が、前記出力される情報に対して、複数通りの暗号化か
ら選択して、暗号化を行う暗号化処理部を、備える。
【0052】
【発明の実施の形態】1. 全体の概略.はじめに、本発
明の一の実施の形態に係る情報通信システムの概略につ
いて説明する。なお、本明細書では、記載の煩雑を回避
するために、必要に応じて、「情報」、「画像」、「音
声」、「テキスト」、「データ」等を表現する「信号」
をも、等しく、「情報」、「画像」、「音声」、「テキ
スト」、「データ」等と記載する。また、「信号」の量
(信号量)に関して、一般に使用される「情報量」およ
び「データ量」という表現をも使用する。
【0053】1.1. 構成.図1はこの発明の一の実施の
形態に係る情報通信システムを示すブロック図である。
この情報通信システム900は、図1の如く、複数の第
一局1側と第二局2側で情報交換を行う情報通信システ
ムであって、特に、第二局2、各第一局1及びそれ以外
の部局に亘って、種々の情報が内包される情報基盤(情
報インフラ;データベース)3を有せしめ、この情報基
盤3内の情報を用いて各第一局1から送信されてきた情
報の意味内容を第二局2内で、好ましくは各第一局1に
応じて、認識するとともに、その認識結果に基づいて最
適の応答を判断し、その判断に基づき情報基盤3内の情
報を用いて種々の送信情報を用意し、第一局1に送信す
るようにしたものである。ここで、第一局1は、例えば
各家庭や所定の部局等に設置された端末機器等であり、
また第二局2は、所定の情報サービスを司る情報センタ
ー等に設置されたホスト基地局であってもよいし、ある
いは、各家庭や所定の部局等に設置された端末機器等で
あってもよい。
【0054】ここで、情報基盤3内の情報は、各第一局
1を使用するユーザの個人情報や、一般的なマス情報、
所定の部局から提供される提供情報等、あらゆるものを
含んでおり、ユーザが操作した通りの信号だけでなく、
情報基盤3内の各種情報をも加味して第二局2側からユ
ーザに応答すべき情報を探索することで、情報検索処理
が画一的になることを防止するものである。
【0055】情報通信システム900における第一局1
は、ユーザとの間のマン−マシンインターフェースを用
いた操作部4を有しており、この操作部4を用いて、ユ
ーザが希望する処理や希望の情報の要求を操作入力でき
るようになっている。
【0056】また、第二局2は、第一局1との間で所定
の通信経路10を通じて情報交換を行うようになってお
り、各第一局1から送信されてきた情報の意味内容につ
いて情報基盤3内の情報に基づき、好ましくは各第一局
1に応じて認識し(情報認識部11)、その認識結果に
基づいて最適の応答を判断するとともに(応答判断部1
2)、その判断に基づいて各第一局1に最適な情報を情
報基盤3内の情報を用いて用意して(最適情報準備部1
3)、その用意された情報を通信経路10を通じて送信
する(情報送信部14)ようになっている。
【0057】ここで、情報基盤3内には、各種の情報が
蓄積されているが、特に、各第一局1を使用するユーザ
の識別番号、性別、年齢、住居地域、及び趣味等の所定
の属性情報の他、過去に当該ユーザが要求した情報の種
類の記録や情報要求の際に選択した探索方法の記録が蓄
積された個人情報が含まれている。
【0058】また、第二局2は、ユーザから種々の情報
を提供するよう要求があった際には、情報基盤3内の情
報を用いて送信情報として最適な情報を用意するが、そ
の情報のなかには、オペレータ(操作者)16が種々の
映像や音声を用いて対応した情報をも含まれる。例え
ば、情報基盤3内に最適な情報が存在していた場合に
は、その該当の情報を各第一局1に送信する。しかしな
がら、例えば各第一局1に適した応答により最適な情報
が情報基盤3内に存在していなかった場合には、情報の
探索を停止し、その代わりにオペレータ16側の映像や
音声等を各第一局1に送信するようになっている。この
オペレータ16側の映像は、CCD等の撮像素子が内蔵
された撮像カメラを用いて撮像したオペレータ16の姿
や会話であってもよいし、あるいはオペレータ16が選
択した情報基盤3内の任意の情報であってもよい。ま
た、種々の情報を所定の手順に従って加工または変換し
てもよい。
【0059】尚、ここで使用される通信経路10は、例
えば、アナログ公衆電話回線またはISDN等の広域情
報通信網を利用したインターネットや、CSデータ放送
等の通信衛星を利用したもの、あるいは、CATV等の
特定の通信網を利用したもの等、どのような媒体を使用
しても差し支えない。
【0060】そして、この通信経路10を通じて第一局
1と第二局2との間で送受信される情報とは、映像情
報、音声情報、文字情報及びその他の諸データ、あるい
はこれらの組合せが含まれる。
【0061】また、第一局1および第二局2には、通信
経路10に接続されることにより局1,2の間での情報
のやりとりを中継する通信インタフェース17および1
8が、それぞれ備わっている。
【0062】1.2. 動作.つぎに、上記構成の情報通信
システム900の動作を説明する。まず、ユーザは、操
作部4を通じて所定の操作を行い、第一局1を通信経路
10に接続する。これにより、第一局1は、通信経路1
0を通じて第二局2に対する情報交換が可能な状態とな
る。この際、ユーザは、希望の情報を要求する旨の意思
表示等の所定の情報を操作部4から入力し、かかる情報
を通信経路10を通じて第二局2に送信する。また、こ
の際には、第一局1内の情報基盤3内の情報を併せて第
二局2に送信しておく。
【0063】第二局2では、各第一局1から送信されて
きた情報の意味内容について、当該情報及び情報基盤3
内の情報に基づいて、好ましくは各第一局1に応じて認
識する(情報認識部11)。そして、その認識結果に基
づいて最適の応答を判断する(応答判断部12)。ま
た、その判断に基づいて各第一局1に最適な情報を情報
基盤3内の情報を用いて用意し(最適情報準備部1
3)、その用意された情報を通信経路10を通じて送信
する(情報送信部14)。
【0064】このように、ユーザが意図的に操作して送
信した情報だけでなく、例えばユーザの個人情報やその
他の情報といった情報基盤3内の種々の情報をも併せて
第二局2側で認識し、これに基づいて最適の応答を行い
つつ、最適な情報を探索するようにしている。このた
め、例えば、既に情報基盤3内の情報として得られてい
る情報を改めてユーザに質問する必要がなく、あたかも
顔なじみのオペレータ16がユーザと会話するような感
覚で希望の情報にたどり着くことができ、対話式の応答
形式で情報を探索する場合の処理効率を大幅に向上する
ことが可能となる。特に、ユーザが意識して送信した情
報以外に、情報基盤3内の情報をも加味して情報を探索
して、第二局2側での処理を個々のユーザに適した処理
とすれば、処理が画一的になることを防止することがで
きる。
【0065】さらに、第二局2から第一局1へ送信する
情報として、情報基盤3内の情報だけでなく、オペレー
タ16が応答形式で対応することも可能としているの
で、常に必ずオペレータ16が対面式で応答する場合に
比べて、オペレータ16の数を最小限に低減でき、多数
のオペレータ16が待機しておくことを防止できる。
【0066】尚、この実施の形態では、情報基盤3内の
情報を第一局1、第二局2及びその他の部局にまたがっ
て配置するようにしていたが、第一局1のみ、第二局2
のみあるいは他の部局のみ、あるいはこれらのいずれか
2つの組合せの場所に設置してもよい。以下において、
図1の情報通信システム900を構成する各処理部に関
して、より好ましい形態を説明する。
【0067】2. 情報基盤(データベース).ここで
は、図2を参照しつつ情報基盤3の好ましい形態につい
て説明する。情報基盤(いわゆる、データベース)は、
近年において、コンピュータあるいは、PC(パーソナ
ルコンピュータ)の周辺記憶装置の大容量化にともな
い、記憶装置の内部に構築されることが多くなってい
る。情報通信システム900では、情報基盤3として、
好ましくは、このような形態で構築されたものを利用す
る。記憶装置は、例えば、光ディスク、磁気ディスク、
半導体メモリ、などのメディア(記憶媒体)である。こ
れらの記憶媒体は、複数のアプリケーションを通じて、
共通にデータを読み書きすることができるという特徴を
有している。
【0068】データの格納形式として、表方式のリレー
ショナルデータベース、あるいは、手続きと、データを
一体化したオブジェクトデータベースなど、従来におい
て一般的な形式のものが利用可能である。例えば、JA
VA言語などによるエージェントソフトウエアを用いて
双方向のデータのやりとりを実現する技術など、ネット
ワーク上に分散して存在する複数のデータベースを、通
信により有機的に統合して処理する為に開発された技術
を用いて、第一局1および第二局2のいずれも、第三局
に存在するデータベースを、通信経路10を通じて、あ
たかも当該局のデータベースの一部であるかのように自
在に利用することも可能である。情報基盤3は、ネット
ワーク(通信経路10)を通じてアクセス可能で幅広く
散在する個々の情報基盤(すなわち、分散型データベー
ス)の総体を意味する。
【0069】情報基盤3の一部として第一局1に備わる
情報基盤(第一局側情報基盤)3aには、ユーザ情報2
2、および、その他の情報(コンテンツ)23格納され
ている。それらに対して、プログラム20を通じて、入
力、検索、編集等の管理が行われる。情報基盤3aは、
操作部4に接続されるとともに、通信インタフェース1
7および通信経路10を通じて、第二局2へも接続可能
である。
【0070】情報基盤3の他の一部として第二局2に備
わる情報基盤(第一局側情報基盤)3bには、ユーザ情
報34、各種の情報(図2のA〜D)35〜38、新た
に記憶されつつある新規登録情報40、および、副記憶
/階層記憶情報39が格納されている。各情報には、イ
ンデックス41〜46が付され、それらのインデックス
は階層構造(階層インデックス45の例)を採ることも
可能である。これらの情報に対して、プログラム30〜
32を通じて、入力、検索、編集等の管理が行われる。
プログラム30〜32は、関連付け情報33を用いて情
報の管理を行う。プログラム30〜32の操作は、情報
認識部11および応答判断部12によって行われる。
【0071】2.1. インデックス.図3は、情報に付さ
れたインデックスの一例を示す説明図である。この例で
は、「城」に関する様々な情報(コンテンツ)にインデ
ックスが付されている。例えば、「大阪城」のインデッ
クスが付された情報には、画像情報として、大阪城の外
観、その位置を示す地図などが含まれ、文字情報とし
て、歴史に関する説明文などが含まれ、音声情報とし
て、説明文の朗読音声などが含まれる。
【0072】インデックスは、データ毎に付与される一
種のラベルであり、図3が例示するように、「城」、
「大阪城」、「姫路城」などの文字データの形態を採っ
てもよく、「000」、「001」、「002」などの
数値あるいは符号の形態を採っても良い。インデックス
は、通信経路10等を通じて入力される新規登録情報4
0に対して、自動的に(プログラム30〜32によっ
て)、あるいは、人手によって付される(図2のインデ
ックス46の例)。
【0073】第1局のユーザから情報提供の要求があっ
たとき、応答判断部12は、該当する情報を読み出す代
わりに、インデックスのみを読み出し、返送することが
可能である。例えば、ユーザが「大阪城」の情報を要求
したときに、図3の「大阪城」に関する情報を返送する
代わりに、そのインデックスのみを返送することが可能
である。ユーザはインデックスを知ることができれば、
他のデータベース、例えば、自身の第一局1に備わる情
報基盤3a、あるいは、別の端末に備わる情報基盤(例
えば、公共の図書館等が準備し、無料で情報提供する情
報基盤など)の中から、インデックスにもとづいて所望
の情報を引き出すことも可能となる。インデックスのみ
が返送されるので、情報を返送する場合に比べて、情報
の伝送量を大幅に削減することができ、ユーザが負担す
る通信コストを節減することができる。
【0074】2.2. 階層型インデックス.図3が例示す
るように、情報(コンテンツ)に付与されるインデック
スに、情報の概念上の階層構造を反映するように、階層
構造を持たせることができる。図3の例では、「大阪
城」、「姫路城」、・・・というインデックスは、
「城」という上位インデックスに属する下位インデック
スとして位置づけられる。階層の構造として、図3に例
示する2層構造に限らず、一般に、複数層の形態を採り
得る。
【0075】ユーザから情報提供の要求があったとき
に、応答判断部12は、インデックスを用いて情報基盤
3bに対して情報の検索を行う際に、要求されている情
報が存在しない場合には、階層型インデックスの中で、
最も近いインデックスに該当する情報を検索することが
できる。
【0076】例えば、「松本城」の情報が要求され、仮
にそのインデックスがないとき、代わりに代表的な「大
阪城」のデータが、読み出しの対象として決定される。
インデックスが数値の形態を採る場合、例えば「00
1」等の、最も低い値が代表的な情報(例えば、「大阪
城」)に付される。検索結果にもとづいて、最適情報準
備部13によって、情報の読み出しが行われる。このよ
うにして、代替情報として、代表的な情報がユーザへ返
送される。
【0077】2.3. ユーザ情報.情報基盤3bには、ユ
ーザ情報34が記憶されている。ユーザ情報34には、
ユーザ毎のアクセスの履歴、ユーザから提供された個人
情報などが含まれる。第一局1の情報基盤3aにも、ユ
ーザ情報22として、アクセス履歴、個人情報などが記
憶される。
【0078】会員制を採用し、第一局1を保有する会員
の承諾のもとに、第一局1のユーザ情報22を、第二局
2の情報基盤3bへ、ユーザ情報34として、コピーす
るようにしてもよい。ユーザ情報34にもとづいて、誕
生日には祝いの情報を送信する等、ユーザに固有なサー
ビスが提供可能となる。
【0079】2.4. 副記憶/階層記憶情報.副記憶/階
層記憶情報39には、複数の情報の間の関連を規定する
データが記憶される。このデータは、複数の情報の間に
一種の検索パスを形成するデータであってもよく、イン
デックスの階層構造を規定するデータであってもよく、
それらの双方を含んでいても良い。例えば、「京都御
所」のデータをユーザが要求したとき、そのデータがな
い場合に、応答判断部12は、関連する情報として規定
される「城」に関する情報を検索することが可能とな
る。応答判断部12は、さらに、代表的な情報として、
「大阪城」に関する情報を、読み出しの対象として決定
することもできる。
【0080】副記憶/階層記憶情報39は、新規登録情
報40が入力されるとき、あるいは、第二局2が他局と
の通信処理に忙しくないとき(第二局2が閑であると
き)などに、作成される。自動で(プログラム30〜3
2によって)行うことも、手動で行うことも可能であ
る。
【0081】3. 操作部.つぎに、図4を参照しつつ、
操作部4の好ましい形態について説明する。送信部4
は、ユーザインタフェース50、操作系最適化部55、
操作入力部56、変換処理部57、入出力最適化部5
8、および、優先度処理部59を備えている。ユーザイ
ンタフェース50は、画像を表示するディスプレー5
1、音声を採取するマイクロフォン(以下、マイク)5
2、画像を撮影するカメラ53、電話機54、および、
画像を読み取るスキャナ(図示略)などの通信メディア
を備えている。
【0082】また、操作入力部56は、文字等を入力す
るためのキーボード、マウスに代表される位置情報を入
力するためのポインティングデバイス、および、赤外線
を媒介したリモートコントローラなど、ユーザが手など
で直接触れてデータを入力するための入力機器を備えて
いる。ユーザインタフェース50および操作入力部56
は、ユーザによる命令等の情報の入力、および、情報の
表示等の出力を行う。
【0083】3.1. 入出力最適化部.入出力最適化部5
8は、ユーザインタフェース50に備わる各種の通信メ
ディアが出力する画像情報、音声情報、文字情報、など
の情報の形式に応じて、さらに、通信経路10の状態
(伝送容量および混雑度)に応じて、送信すべき情報の
情報量(すなわち、情報を表現する信号の信号量)を調
整する。例えば、通信経路10として、低速の通信回線
が用いられるとき、送信すべき画像情報が動画である場
合には、画面(コマ)を間引きして、送信すべき情報の
量を低減するなどの処理が行われる。
【0084】3.2. 優先度処理部.優先度処理部59
は、送信すべき情報に対して優先度を付し、優先度の高
いものを優先的に通信経路10へと伝達する。例えば、
第一局1が、ネットオークションに参加しているとき、
「買う」という情報を一刻も早く送付するよう、「買
う」という情報に対して最高の優先度を付し、音声情報
や画像情報など他の情報に優先して送付する。
【0085】優先度は、もっとも簡単には、第一局1を
操作するユーザによって所望通りに設定される。より望
ましくは、優先度は、第二局2が提供するサービスの種
類に応じて自動的に決定される。通常において、第二局
2ごとに提供されるサービスの種類が決まっている。優
先度処理部59は、サービス判別部64を備えており、
このサービス判別部64によって、サービスの種類が判
別される。
【0086】サービス判別部64は、例えば、ユーザが
通信相手として第二局2を選択するまでに行うキーワー
ド検索の中で、キーボード等で入力されるサービスの種
類を表現する語句にもとづいて、サービスの種類を判定
する。あるいは、第二局2ごと、または、第二局2が提
供する複数のサービスの各々ごとに、第二局2がキーワ
ードを第一局1へ返送するようにしてもよい。この場合
には、サービス判別部64は、キーワードにもとづいて
サービスの種類を判別する。
【0087】3.3. 操作系最適化部.ユーザインタフェ
ース50の動作モードは、操作系最適化部55によっ
て、ユーザ(第一局1の操作者)の好みにもとづいて、
自在にカスタマイズ(オプショナルセッティング)する
ことが可能である。これにより、メディアを制御するた
めの信号入力の手間を削減することができる。
【0088】例えば、操作入力部56のキーを操作する
ことによって、(1) マイクとカメラが連動して向きを変
える同期動作モード(すなわち、マイクの位置を変える
とそれにカメラの向きが追随する動作モード)、(2) カ
メラのオートフォーカス動作とこれに連動してマイクの
収音方向が変動する動作モード、(3) 電話機54を用い
て通話を行っているときには画像情報の伝送をオフする
動作モード、(4) ディスプレー51の画面にユーザ本人
の画像を映し出す動作モード、(5) 8:00pm以降の着信は
自分の部屋にのみつながる動作モード、など、を自在に
選択することが可能となっている。
【0089】特に、操作系最適化部55は、単一のキー
操作にもとづいて、複数のメディアを同時にコントロー
ルするマクロコントロール機能を有する。上例の(1) お
よび(2) の動作モードは、マクロコントロール機能によ
って実現される。これによって、ユーザインタフェース
50を制御するためのユーザの負担が、さらに軽減され
る。
【0090】3.4. 変換処理部.変換処理部57は、ユ
ーザによる操作入力部56の操作、あるいは、第二局2
が提供するサービスの種類(例えば、「英会話学習」な
どのサービス)に応じて、ユーザインタフェース50に
設けられた複数のメディアによる情報の送信または表示
を選択的にオフする。例えば、プライバシーの保護を理
由として、ユーザから通信相手側への画像情報の送信
を、任意にオフすることができる。また、変換処理部5
7は、情報基盤3aに格納された情報を参照することに
より、例えば、親しい友人との通信に限って、自動的に
画像情報の送信をオンすることも可能である。
【0091】変換処理部57は、さらに、特定のメディ
アを単にオフするだけでなく、特定のメディアが送信す
る本来の情報の代わりに、別の情報を送信することも可
能である。例えば、カメラ53で撮影されるユーザの姿
を画像情報として送信する代わりに、カメラ53をオフ
するとともに、あらかじめ情報基盤3aにコンテンツ2
3として準備されたユーザの似顔絵、肖像画などを読み
出し、通信経路10へと伝達することも可能である。
【0092】3.5. 情報選択部.第一局1の情報基盤3
aは、送付されてきたコンテンツを記録するストレージ
ノードメディアとして用いることもできる。例えば、第
二局2が放送局であって、コンテンツ(TV番組など)
が放送(ブロードキャスト)される場合、番組の録画装
置として情報基盤3aを利用することができる。情報選
択部121は、番組の予約録画を行なう際に、番組のコ
ンテンツに存在する特定の情報、例えば、特定の画像や
音声やキーワードを認識して、自動的に番組の記録を開
始する。例えば、特定の歌手の名前、特定のニュースの
タイトル、あるいは特定の地名などを、ユーザがあらか
じめセットしておくと、情報選択部121は、連続して
送付されるストリーミングコンテンツとしてのTV番組
内のキーワード等を複数チャンネルにわたって同時監視
し、キーワード等が検出されたら、あらかじめバッファ
メモリ(例えば、フレームメモリ)120に一時的に貯
えられているコンテンツを、時間を遡って記録すること
ができる。
【0093】後述するように、第二局2から送られるコ
ンテンツにインデックスが付加されている場合には、情
報選択部121は、インデックスを手掛かりとして、予
約されたコンテンツの記録を開始することも可能であ
る。
【0094】4. 通信インタフェース.つぎに、図5を
参照しつつ、通信インタフェース17,18の好ましい
形態について説明する。通信インタフェース17,18
は、それぞれ、通信経路10に対する第一局1および第
二局2の情報の出入り口に位置して、通信経路10の一
端に接続される。それによって、通信インタフェース1
7,18は、通信経路10として、インタネット、ロー
カルエリアネットワーク(LAN)などの、各種のネッ
トワークを通じて、画像・音声・文字・データなど各種
の形式の情報を、第一局1および第二局2の間で相互に
やりとりすることを可能にする。
【0095】通信経路10を構成する伝送媒体として、
一般公衆電話回線、ISDN、ADSL/XDSLなど
の高速回線、CATV等の有線、衛星(CS)および地
上波デジタルTVによるデータ放送(電波)、SS方式
などによる無線通信経路など、従来周知の様々な伝送媒
体が利用可能である。これらのインフラストラクチャー
の上で、TCP/IPといった一般的なプロトコルを用
いたインターネットを用いた通信方式が、現在主流の通
信方式として知られているが、通信経路10としてこの
ような形態を利用することも可能である。
【0096】好ましくは、通信インタフェース17は、
複合エラー訂正部60、および、プロトコル変換部61
を備えており、同様に、通信インタフェース18は、複
合エラー訂正部62、および、プロトコル変換部63を
備えている。
【0097】4.1. プロトコル変換部.従来は、テレビ
電話を用いた通信とインターネットを用いた通信とを、
1本の電話回線を通じて同時に行うことはできなかっ
た。このため、これらの二つの形態の通信を同時に行う
ためには、2B回線を持つISDNなどが利用されてい
た。
【0098】ここで、インターネットとは、通信プロト
コル(通信接続手段)として異機種間接続が可能なTC
P/IP(Transmission Control protocol/Internet p
rotocol)方式等が適用されることにより、コンピュー
タネットワークがいくつかの基幹ネットワークを中心と
して構成された1つの世界規模のネットワークであっ
て、多数のサービス提供者(ISP:インターネットサ
ービスプロバイダ)にそれぞれ設置された通信ノードと
してのサーバ(大容量記憶装置)内において、様々なW
WW(ワールドワイドウェブ)コンテンツ等が格納さ
れ、当該インターネットに接続されるパーソナルコンピ
ュータ等の端末で閲覧(ブラウジング)できるようにな
っている。また、WWWコンテンツは、一般に「ホーム
ページ」と呼称されるもので、HTML(Hyper Text M
arkup Language)言語で記述され、ブラウザと呼ばれる
閲覧ソフトウェアプログラムを用いてパーソナルコンピ
ュータ等の端末のディスプレイに表示できるようになっ
ている。
【0099】プロトコル変換部61,63の各々は、通
信経路10として単一の電話用回線のみを用いて、テレ
ビ電話通信とインタネット通信とを同時に実現する。そ
のために、プロトコル変換部61,63の各々は、送信
の際には、テレビ電話通信のためのH.324プロトコ
ル(国際的機関による、テレビ電話通信に関する規格)
内に含まれている空白領域に、HTMLデータを重畳
し、重畳したデータを通信経路10へ伝達する。また、
プロトコル変換部61,63の各々は、受信の際には、
重畳したデータを分解して取り出す。
【0100】より詳細には、プロトコル変換部61,6
3の各々は、マイク51等で収音された音声情報を、一
般的なG.723.1方式で音声符号化し、カメラ53
で撮影された画像情報を、一般的なH.263方式ある
いはH.261方式で画像符号化するとともに、インタ
ーネットを通じてダウンロードしたHTML形式のWW
Wコンテンツ(例えば、コンテンツ23の一部として情
報基盤3aに格納されている)を、空白領域であるT.
120(V.14、LAPM等)のパケットボックス内
に格納した後、システム制御(H.245)のパケット
ボックスと併せてH.324方式の信号として、通信経
路10としての単一の公衆電話回線へ伝達する。
【0101】T.120(V.14、LAPM等)は、
本来的にはホワイトボードでの描写データ等の補助装置
用信号の伝送を行うために準備されたものであるが、こ
のT.120(V.14、LAPM等)にHTML形式
のWWWコンテンツを含ませて伝送することで、H.3
24方式の信号プロトコルを、その大枠でほとんど変更
せずにプロトコル定義しながら通信でき、既存のテレビ
電話通信システムとデータ形式において互換性を保つこ
とができるようになっている。
【0102】プロトコル変換部61,63の各々は、さ
らに、通信経路10としての単一の公衆電話回線を通じ
て受信したH.324プロトコルにもとづくデータか
ら、画像情報、音声情報、および、WWWコンテンツを
抽出し、さらに、画像情報とWWWコンテンツとを、一
定のレイアウトで画像編集した後、編集後の画像情報に
音声情報を加えて、例えば、ディスプレー51へと転送
する。それにより、ディスプレー51(スピーカが備わ
っているものとする)では、例えば、第二局2のオペレ
ータ16の音声が再生されるとともに、オペレータ16
の映像とWWWコンテンツとが、マルチウィンドウの形
式で、画面の所定の領域に同時並列に表示される。
【0103】なお、H.324プロトコルを用いる代わ
りに、同様に空白領域を有する別のテレビ電話通信用の
プロトコルを用いることも可能である。
【0104】4.2. 複合エラー訂正部.通信経路10に
おいて、ノイズや回線状態によって、伝送される情報信
号に欠損(エラー)が発生することがある。複合エラー
訂正部61,62は、コマンド、データ、テキスト、音
声、画像などの各コンテンツに欠損許容範囲を設定し、
通信経路10の状況に応じて、複数のエラー訂正機能を
各コンテンツに割り振ることにより、効率的な通信を実
現する。
【0105】複合エラー訂正部61,62の各々は、ま
ず、受信信号について、エラーの検出を行う。エラーが
検出されると、(1) エラーを訂正する、(2) 信号の再送
を発信側へ要求する、(3) 訂正せずにそのままとする、
および、(4) 受信信号に加工を施す、の4通りの処理が
選択的に実行される。受信信号が、画像、音声、コマン
ド、データ、テキストなどの複数の形式のいずれである
かに応じて、4通りの処理のいずれかが、個別に選択さ
れる。
【0106】例えば、コマンド、データ、テキストなど
のエラーに対しては、上記(1) または(2) の処理が実行
され、それによって、エラーが訂正される。データの中
でも、例えば、クレジットカードを用いた通信サービス
の中で受信されるデータのように、正確さが厳しく求め
られるデータについては、受信信号にエラーが見出され
なくなるまで、再送の要求(上記(2) の処理)が繰り返
し行われる。データの種類については、例えば、先に述
べたサービス判別部64の判別結果を参照すると良い。
【0107】音声については、例えば、異常な信号が重
畳している場合に、スピーカが破損しないように、異常
な信号を除去するなどの処理が行われる(上記(4) の処
理)。画像については、再送要求またはエラー訂正は最
小限にとどめられ、多くは訂正なし(上記(3) の処理)
のままで複合エラー訂正部61,62を通過する。
【0108】複数種類の受信情報のすべてに対して、上
記(1) 〜(4) のいずれか一つの処理が画一的に行われる
と、効率が悪いが、複合エラー訂正部61,62では、
これらの処理が受信信号の形式に応じて選択的に実行さ
れるので、処理の効率が向上する。
【0109】5. 情報認識部.つぎに、図6を参照しつ
つ、情報認識部11の好ましい形態について説明する。
情報認識部11は、好ましくは、データ分類部70、音
声認識部71、画像認識部72、文字認識部73、その
他情報認識部74、演算処理部75、デマンド認識部7
6、および、評価関数部77を備えている。
【0110】5.1. データ分類からデマンド認識までの
基本動作.データ分類部70は、通信インタフェース1
8を通じて入力された受信信号を、その形式にしたがっ
て分類し、各認識部71〜74へ個別に入力する。すな
わち、受信信号に含まれる各種の信号の中で、音声は音
声認識部71へ伝達され、画像は画像認識部72へ伝達
され、キャラクタ(文字)は文字認識部73へ伝達され
る。それにより、複数の形式の信号を含む受信信号に対
して、自動的に認識(すなわち、特徴の抽出)が行われ
る。
【0111】各認識部71〜74については、従来周知
の技術が利用可能である。従来の情報認識技術では、操
作者あるいは他局のシステム等により入力生成された情
報を、辞書データベース等の検索により、コンピュータ
・システム等が理解できる形に変換することが基本であ
るが、近年では画像、音声などの形式の信号に関して、
デジタル信号の形態で信号に様々な演算処理を行い、よ
り高度な意味内容を持つ情報として認識、変換できる技
術が開発されている。例えば、画像信号から人物等の輪
郭を抽出したり、動画像から動きのある部分を抽出する
といった画像認識技術、あるいは、音声信号から、デー
タベースのパターンに一致するものを検出し、システム
を操作する音声認識技術、手書き文字から文字や単語、
筆跡などを判断する文字認識技術、などが知られてい
る。
【0112】これらの情報認識技術は、情報理論に基づ
いている。例えば、音声認識であれば、AD変換により
デジタル化された音声信号が、スペクトラムの特徴を表
すベクトルへと変換される。この際、対数のスペクトラ
ムを逆フーリエ変換するケプストラム変換等の手法が用
いられる。つぎに、アルファベットの文字あるいは日本
語の50音に相当する最小単位である音声の素片の中
で、最も近いものを選び出すという音素認識が行われ
る。特に近年では、「隠れマルコフモデル」という手法
を用いることにより、音素認識を行う技術が知られてい
る。音素認識で得られた結果は、データベース内の辞書
にある単語と比較され、それによって適切な単語が選び
出され、認識結果として出力される。
【0113】各認識部71〜74は、情報基盤3bに含
まれる認識情報80を参照することにより、所要の認識
処理を実行する。参照されるデータベースは、第二局2
に備わる情報基盤3bだけでなく、第一局1に備わる情
報基盤3a、あるいは、ネットワークで接続可能な他の
端末に備わる情報基盤であってもよい。不特定話者によ
る認識用のデータベースを用いるよりも、個々の第一局
1に既にユーザにより記憶されている当該ユーザ用のデ
ータベース(すなわち、特定話者のデータベース)を用
いて判断、選択を行う方が、音声、画像等の認識の確度
は向上する。
【0114】デマンド認識部76は、これらの認識部7
1〜74による認識の結果にもとづいて、ユーザのデマ
ンド(要望内容)を認識する。したがって、ユーザは、
文字をキーボード等で入力することなく、音声、画像、
手書き文字等の伝送することによって、デマンドを第二
局2へ伝えることが可能となる。認識されたデマンド
は、要望リスト78として応答判断部12へ伝えられ、
その後、デマンドに沿った処理が第二局2の中で実行さ
れる。
【0115】5.2. 認証.音声認識部71は、好ましく
は、音声で表現される言語の認識だけでなく、話者(第
一局1を操作するユーザ)の認証にも利用される。ネッ
トワークに接続された利用者が本人であるかどうかを認
証するためには、従来は、入力されたパスワードを照合
するなどの手だてが採られていた。これに対して、音声
認識部71は、音声の特徴(例えば、アクセント、音
質、声紋など)を抽出し、デマンド認識部76へ伝達す
る。評価関数部77は、情報基盤3bに含まれる認証情
報81を読み出し、デマンド認識部76へ伝えられた音
声の特徴と照合する。それによって、話者が本人である
か否かが判定される(すなわち、認証が行われる)。こ
れにより、話者が「もしもし」と発声するだけで、認証
が行われる。
【0116】認証の結果は、デマンド認識部76へ伝え
られる。デマンド認識部76は、要望リストとして、デ
マンドを伝えるだけでなく、認証の結果をも伝える。話
者が本人ではないという認証結果が得られたときには、
応答判断部12以下の処理によって、例えば、認証結果
が第一局1へ返送されるとともに、その後の第一局1と
の通信が遮断される。
【0117】音声認識の代わりに、あるいは、それと同
時に、画像認識をも、話者の認証に用いてもよい。この
とき、画像認識部72では、話者の顔の特徴が抽出され
る。評価関数部77は、認証情報81を参照することに
より、例えば、声の特徴と併せて顔の特徴をも照合し、
それにより認証を行う。
【0118】5.3. 要望の推測.デマンド認識部76
は、好ましくは、ユーザのデマンド(要望内容)をユー
ザが送信したとおり(例えば、音声で表現したとおり)
に認識するだけでなく、送信されない(例えば、直接に
は言葉で表現されていない)より詳細な要望内容(真の
意図)をも推測する。例えば、ユーザのデマンドが、
「眼鏡に関する情報を求める」である場合、まず、この
要望内容を伝える文字あるいは音声は、例えば文字認識
部73あるいは音声認識部71を通じて文字あるいは音
声が認識され、それによって、デマンド認識部76は直
接に表現されたデマンドを認識する。
【0119】評価関数部77は、ユーザ情報34を参照
することにより、「このユーザが5年前に眼鏡を購入し
ていた」という情報を拾い出し、この情報と直接に表現
されたデマンドとにもとづいて、「ユーザが眼鏡の買い
換えを希望している」という推測を行う。推測は、周知
の推論技術を用いて行うことが可能である。推測の結果
は、デマンド認識部76へ伝えられる。評価関数部77
は、さらに、ユーザが希望する情報が、「眼鏡に関する
情報」であることから、情報基盤3bに含まれる要望情
報82を参照することにより、「顔に似合った眼鏡に関
する情報」を求めているという推測をも行う。その結果
は、デマンド認識部76へ伝えられる。
【0120】デマンド認識部76は、その結果、要望リ
ストとして、「買い換えのためのユーザの顔に似合った
眼鏡に関する情報を求める」という、推測が加えられた
最終的なデマンドを、応答判断部12へ伝える。このよ
うに、ユーザが直接送信した要望内容にとどまらずに、
データベースを参照することによって、表現されないユ
ーザの真の要望内容を、ユーザの立場に立って、探り当
てるという処理が行われる。
【0121】要望内容が「買い換えのためのユーザの顔
に似合った眼鏡に関する情報を求める」である例では、
画像認識部が、認証だけでなく、ユーザの要望内容の認
識にも用いられる。すなわち、画像認識部を通じてユー
ザの顔の画像が分析され、その特徴が抽出される。その
抽出データ(例えば、丸顔、顔幅、顔色、など)は、要
望リストとともに、応答判断部12へ送られる。また、
デマンド認識部76は、さらに、年齢、性別等に関する
個人データを、ユーザ情報34から抽出し、応答判断部
12へ伝達する。後述するように、応答判断部12で
は、これらのデータにもとづいて、顔の特徴、および、
年齢・性別等の特徴に似合った眼鏡の検索が、例えば情
報基盤3bに含まれるコンテンツ83に対して行われ
る。その結果、推測されたデマンドに相応した情報が、
ユーザへと返送される。
【0122】5.4. 外部端末の利用.演算処理部75
は、各認識部71〜74における認識処理を補佐する。
例えば、文字認識部73が文字を認識する際に、異なる
言語間の翻訳(例えば、英語から日本語への翻訳など)
が行われる。情報基盤3bのその他の情報84には翻訳
のための辞書が格納されており、この辞書を参照するこ
とによって、翻訳が実行される。
【0123】演算処理部75は、好ましくは、メモリ容
量、処理速度、データベースの内容などの第二局2の規
模に制約がある場合、その他のさまざまな条件の下で、
ネットワークに接続される外部端末(第三局)5の演算
処理部69を、補助演算処理部として利用する。例え
ば、JAVAなどのプログラムを用いて、高速でしかも
処理能力に余裕がある第三局5の演算処理部69が利用
される。このとき、同時に第三局5の情報基盤を利用し
ても良い。これにより、例えば、ユーザが外国人である
場合に、翻訳処理を外国の端末に一任することができ
る。それにより、より高度な翻訳を行うことが可能とな
る。
【0124】上記の条件として、例えば、第二局2の演
算処理能力が低い場合、第二局2が他の重要度の高い処
理を実行中である場合、あるいは、記憶容量の制約によ
り十分なデータベースを持つことができない場合などが
挙げられる。また、演算処理部75は、第三局5の補助
演算処理部69を利用することなく、情報基盤のみを利
用することも可能である。
【0125】6. 応答判断部.つぎに、図7を参照しつ
つ、応答判断部12の好ましい形態について説明する。
応答判断部12は、情報認識部11から送られる要望リ
スト78が表現するユザのデマンドにもとづいて、情報
基盤3(情報基盤3bに限定されない)の検索を行う。
応答判断部12は、検索を行う際に、SQL言語などで
記述された一般のDBMS(データベースマネジメント
システム)を用いて応答判断を行っても良く、また、近
年の「事例ベース推論」技術を利用することにより、新
たな情報にもっともマッチした過去の事例をデータベー
スから検索し、それを再利用することで解を得て、加え
て、神経回路(ニューラルネットワーク)を用いること
により、最適事例の検索と応答判断、追加学習内容の処
理などについて効率化を図ってもよい。
【0126】また、近年のロボット型検索エンジンエー
ジェント技術を利用することにより、自然語入力によっ
て、あらかじめデータベースに登録されている内容やキ
ーワードとマッチさせてもよい。それにより、条件式な
どを正確に記述させる必要性がないという利点が得られ
る。検索結果は最適情報準備部13へ伝えられ、最適情
報準備部13は、検索結果にもとづいて情報基盤3の情
報を用いて最適情報を用意し、情報送信部14を通じて
第一局1へ返送する。
【0127】応答判断部12は、以上の動作を実現する
ために、応答部90、判断部91,検索エンジン92、
あいまい検索部93、および、事例ベース部94を備え
ている。
【0128】6.1. 検索エンジン.検索エンジン92
は、キーワード、または、インデックスにもとづいて検
索を行う。階層インデックスが付された情報群をインデ
ックスにもとづいて検索する際には、コスト、速度、等
の効率を考慮して、階層をどこまで深く、広く検索する
かが判断される。該当するインデックスに属する情報
が、例えば1万件など、多数存在するときには、情報を
返送する前に、例えば、「〜件ものデータが存在しま
す。絞り込んで下さい。」というメッセージを一旦返送
すべく、例えば判断部91から最適情報準備部13へと
指示が伝えられる。最適情報準備部13は、指示にもと
づいて、メッセージを情報基盤3から読み出し、情報送
信部14を通じて第一局1へ返送する。検索エンジン9
2は、その後のユーザの回答内容によっては、再び検索
を行う。
【0129】検索する階層の深さおよび広さは、ユーザ
が要求する内容に応じて判断してもよい。例えば、
「城」に関する情報が求められたときには、「城」に関
するすべての情報を返送するのではなく、「大阪城」の
情報のみを、一旦、代表的な情報として返送すべく最適
情報準備部13へ指示する。少なからぬユーザは、これ
で満足する。初期の検索範囲は、階層構造/関連情報を
規定するデータ(副記憶/階層記憶情報39として記憶
されるデータ)の作成の際に同時に設定され、副記憶/
階層記憶情報39の一部として、階層構造等に関するデ
ータとともに、記憶されるとよい。
【0130】先に「1.全体の概略」に記載したよう
に、情報基盤3は、情報基盤3a、3b、あるいは、ネ
ットワークで接続されるその他の端末5(一般には複
数)の情報基盤3cを含めた分散・ネットワーク型の情
報基盤として利用することが可能である。したがって、
検索エンジン92は、情報基盤3a、3b、3cの総体
を、情報基盤3bと同等に利用することが可能である。
この際、これらの複数の情報基盤3a,3b,3cに階
層構造を設定し、階層をどこまで深く、広く検索するか
について、コスト、速度、等を参照して判断することも
可能である。情報基盤の階層構造を規定するデータも、
副記憶/階層記憶情報39の一部として、あらかじめ記
憶されるとよい。
【0131】6.2. あいまい検索部(その1).画像、
音声などの形式の情報に関しては、最適事例だけでは検
索すべき対象が一義的に決まらず、判断が難しい場合が
ある。このような場合に、画像、音声等の形式の情報を
情報基盤3bへ登録する際に、インデックスとして、曖
昧パラメータ(例えば、硬い−柔らかい、暖かい−冷た
い等)を付与しておくことによって、感覚的に検索する
ことが可能となる。あいまい検索部93は、このような
曖昧パラメータを手掛かりとすることにより、一義的に
該当、非該当を定めることのできない概念にもとづく検
索、言い換えると、人間の判断に一層近い検索を効率よ
く行う。
【0132】あいまいパラメータとして、「熱い−暖か
い−冷たい」のいずれかを各情報へ付与する代わりに、
概念を定量化して「暖かさ=4」などを各情報へ付与し
ても良い。例えば、「眼鏡」に関する各情報に対して、
「柔らかさ=1〜10」のいずれかを付与し、「城」に
関する各情報に対して、「威容さ=1〜10」のいずれ
かを付与することが可能である。単一の情報に、複数種
類のあいまいパラメータ(例えば、「暖かさ=3」と
「柔らかさ=5」など)を付与することも可能である。
【0133】これらのあいまいパラメータは、画像、音
声等の情報を情報基盤3bへ登録する際に、これらの情
報に付しておくとよい。画像認識部72等を利用するこ
とにより自動で曖昧パラメータを付与することも、オペ
レータが手動で付与することも可能である。「少し柔ら
かい眼鏡」、「堂々とした城」などの情報提供要求があ
ったときに、あいまい検索部93は、それらに該当する
パラメータが付された情報を検索する。
【0134】6.3. あいまい検索部(その2).既に述
べたように、ユーザのデマンド(要望内容)が、「買い
換えのためのユーザの顔に似合った眼鏡に関する情報を
求める」である例では、画像認識部72を通じてユーザ
の顔の画像が分析され、その特徴が抽出される。その抽
出データ(例えば、丸顔・細面などの顔の輪郭、肌色、
彫りの深さ、など)は、要望リスト78とともに、応答
部90へ送られる。さらに、ユーザ情報34から抽出さ
れた年齢、性別等に関する個人データも、応答部90へ
伝達される。
【0135】あいまい検索部93は、これらのデータに
もとづいて、顔の特徴、および、年齢・性別等の特徴に
適合した特徴(形状、色、材質、大きさ、など)を有す
る眼鏡の情報を、情報基盤3bに格納されるコンテンツ
(図7のA〜Fのいずれか)の中で検索する。このと
き、互いに適合する顔の特徴と眼鏡の特徴との関係につ
いて規定したデータ、年齢・性別等の特徴と眼鏡の特徴
との関係を規定したデータが参照される。図7の関連づ
け情報(α、β)の中に、これらの関係を規定したデー
タが記憶される。検索結果は、判断部91を通じて最適
情報準備部13へ伝達される。
【0136】特徴については、例えば、情報基盤3bへ
情報が登録されるときに、ラベルとしてあらかじめ付さ
れる。あるいは、第二局2が閑であるときに、眼鏡の画
像情報にもとづいて、自動的に特徴を抽出してラベルと
して付しておくことも可能である。このときには、画像
認識部72が、さらに、情報基盤3bに含まれる眼鏡の
画像情報を処理対象として、その特徴を抽出すると良
い。このように本システムでは、一つの処理部が様々な
場面でその機能を発揮する。
【0137】6.4. 事例ベース部.事例ベース部94
は、情報基盤3bに記録される過去の事実に関する情報
を参照することにより、ユーザのデマンド(要望内容)
に即した情報の検索を行う。例えば、ユーザ情報34に
もとづいて、個人の好みをも勘案した眼鏡の選択を行
う、あるいは、「30年代の女性には〜が最もよく売れ
ている」という市場情報にもとづいて、商品(例えば、
眼鏡)の検索を行う。判断部91は、あいまい検索部9
3による検索結果と、事例ベース部94による検索結果
とを勘案し、例えば、双方から同時に上がった情報(双
方の論理積)のみを、ユーザの要望に沿った最適な情報
であるとして選択する検索結果を、最適情報準備部13
へ伝える。過去の情報(例えば、アクセス記録)は、新
たな事例(例えば、アクセス等)の発生に応じて、絶え
ず追加される。
【0138】判断部91は、さらに、複数の情報の中か
ら一部を選択する処理をも行う。例えば、情報の個数が
過剰と判断される場合に、デマンドに最も適した順に数
個が選択され、いずれが選択されたかが最適情報準備部
13へと伝えられる。
【0139】7. 最適情報準備部.つぎに図8を参照し
つつ、最適情報準備部13の好ましい形態について説明
する。最適情報準備部13は、すでに述べたように、応
答判断部12からの指示(検索結果など)にもとづい
て、情報基盤3の情報を用いて、ユーザに最適な情報を
準備する。最適情報準備部13は、好ましくは、加工処
理部101、変換処理部102、インデックス付加部1
03、判断・調整部104、選択・送付優先順位部10
5、および、圧縮制御部108を備えている。応答判断
部12の指示(検索結果など)にもとづいて、情報基盤
3からは、選択された情報である選択コンテンツ100
が最適情報準備部13へと読み出される。
【0140】7.1. 選択・送付優先順位部.選択・送付
優先順位部105は、選択コンテンツ100の中から、
さらに、ユーザのデマンドに最も適合した一つないし複
数の情報を選択して情報送信部14へと伝達することが
可能である。また、最適の情報が選択できないときに
は、ユーザへ複数の選択肢を提示し、その中から、再度
選択させることも可能である。あるいは、不足している
情報に関する質問をユーザへ提示し、その回答にもとづ
いてあらためて最適な情報を返送することも可能であ
る。すなわち、検索エンジン92で行われる処理の一部
を、選択・送付優先順位部105で行うことが可能であ
る。
【0141】選択・送付優先順位部105は、さらに、
オペレータ16の操作を選択することも可能である。例
えば、デマンドに合致した情報が得られなかった場合、
何らかの理由により第二局2の装置による自動対応がで
きない場合、あるいは、ユーザのデマンドが「オペレー
タとの対話」であった場合などに、オペレータによる対
応を選択する。オペレータ16による対応が選択される
と、情報の検索等の処理を、オペレータ16の操作にも
とづいて行うことが可能となる。また、オペレータ16
の映像および音声が、ユーザへ送信される。すなわち、
ユーザはオペレータ16とテレビ電話の形態で対話を行
うことが可能となる。
【0142】選択・送付優先順位部105は、また、第
一局1のメモリ容量を考慮して、送付すべき情報に関し
て情報量にもとづく順位づけを行うことが可能であり、
さらに、通信経路10の使用料、情報への著作権の有無
を考慮して、情報コストにもとづく順位付けを行うを行
うことも可能である。コストの高い情報は、できるだけ
送らないように順位付けがなされる。例えば、テキスト
>静止画>動画>オペレータ、という順序で、送付すべ
き情報に優先順位が設定される。例えば、「大阪城」の
情報が要求されているときに、とりあえず「大阪城」の
文字のみを返送し、さらに画像情報に対する要求があれ
ば、写真等の画像情報を返送するという処理が行われ
る。
【0143】また、応答判断部12で、ユーザ情報34
を参照するなどにより、ユーザの職業、過去の履歴に関
する情報を引き出し、それに応じた指示を、選択送付優
先順位部105へ伝達しても良い。選択送付優先順位部
105は、この指示に応じて、送付すべき情報の優先順
位に変更を加える。それにより、例えば、当該ユーザ
が、建築家である場合、あるいは、過去に「城」の文字
だけでなく画像をも常に要求するという実績、習慣が認
められる場合には、画像をはじめから送付するという処
理が行われる。あるいは、ユーザの要望にもとづいて指
示が出されても良い。
【0144】7.2. 加工・変換処理部.最適情報準備部
13による「最適情報の用意」とは、単に情報基盤3の
中から必要な情報を選び出すだけでなく、最適な情報が
情報基盤3の中に見当たらない場合に、情報を加工・変
換する処理も含まれる。加工処理部101および変換処
理部102は、それぞれ、情報の加工および変換を行
う。
【0145】加工処理部101は、例えば、小型で赤い
自動車の情報が要望されているときに、応答判断部12
が検索した結果、小型ではあるが白色の自動車の情報し
かない場合、色を赤色に塗り替えて情報提供する。自動
車メーカに赤色の自動車を注文することは可能であるの
だから、情報のみが欠落しているときにこれを自動的に
補充することは、ユーザに対してむしろ親切な対応であ
ると云える。
【0146】変換処理部102は、例えば、ユーザが日
本人であって、応答判断部12から送られる情報が、英
語で書かれた情報を含んでいるときに、この情報を日本
語の情報へと自動翻訳する。
【0147】7.3. 判断・調整部(その1).判断・調
整部104は、画像情報に関して、圧縮率とコマ数(単
位時間当たりの画面数)とを、最適化する。例えば、
「モーションJPEG」などの連続静止画による疑似動
画の伝送系においては、1画面の画質を規定する圧縮率
と、画面の伝送速度を規定するコマ数とを、連続的に変
化させることが可能である。したがって、通信経路10
の伝送容量あるいは使用状況に応じて、前記2個のパラ
メータを調整することにより、伝送すべき画像のデータ
量を適切に設定することが可能である。
【0148】最適化すべきパラメータが、2個存在する
場合には、一般に、一方を固定して他方を決定すること
ができるが、情報(コンテンツ)の性格によって、いず
れかのパラメータを優先する、という処理を行うことが
可能である。例えば、風景の動画像を伝送する場合に
は、1画面の画質を最優先として(圧縮率を低くして)
コマ数を落すという処理が適切であるのに対し、スポー
ツ場面や動体の動画像を伝送する場合には、コマ数を優
先して(多く設定して)、1画面の画質を落とす(圧縮
率を高める)という処理が適切である。
【0149】すなわち、1画面の画質とコマ数とが、風
景、スポーツ、動体等の画像情報の性格に応じて自動調
整される。画像情報の性格として、動画像か静止画像か
は、前画像(1画面以前の画像)と現画像(現在の画面
の画像)との差分を取ることによって判断可能である。
これにより、例えば、人物が止まっているときには1画
面の画質を優先し、止まっている人物が動き出した後に
は、コマ数を優先とするなどの処理を、自動的に行うこ
とができる。風景、スポーツ等の画像情報の内容に関す
る性格は、画像情報に付されたインデックスにもとづい
て判断可能である。判断・調整部104は、このような
処理を自動的に実行する。
【0150】また、ユーザが、コストよりも画質を重視
する旨の指示を行っているときには、応答判断部12
は、それに応じた指示を、判断・調整部104へ伝達す
る。このとき、判断・調整部104は、コストを無視し
て、コマ数および1画面の画質をともに高く設定する。
【0151】7.4. 判断・調整部(その2).第一局1
の情報基盤3aに記録された動画情報を放送その他の目
的へ再利用するために、そのデータ長(信号の総量)を
ある時間幅以内に納めたい場合がある。すなわち、再生
時間をある目標の範囲内に納めたい場合がある。例え
ば、5分の長さの情報のみが要望される場合がある。判
断・調整部104は、この目的のために、伝送すべき動
画の画像情報に関して、その変化が無い部分から優先的
に間引きを行う。すなわち、動画を構成する各画面の中
で、富士山の情景のみが表現された部分など、動きのな
い画面が優先的に間引かれる。
【0152】画像情報に付随する(すなわち、同時に再
生されるべき)音声情報も同時に間引かれる。このと
き、無音状態の部分が優先的に間引かれる。しかし、有
音状態で間引きを行わざるを得ない場合も有り得る。こ
の場合、単純に間引きを行うと、音声の周波数(ピッ
チ)が変化する。これを防ぐために、ピッチ変換が施さ
れる。例えば、従来周知のピッチフィルタによる周波数
変換と、入力周波数に適合した2基の可変周波数2次フ
ィルタ(状態変数型等で実現される)によるフォルマン
トフィルタとを併用される。それによって、ピッチとフ
ォルマントの不自然さが、同時に解消される。
【0153】なお、判断・調整部104は、以上の要領
で自動で間引きを行う代わりに、ユーザの要望にもとづ
く応答判断部12からの指示に応じて、間引きを行って
も良い。
【0154】7.5. インデックス付加部.インデックス
付加部103は、第一局1へ送付すべき情報(コンテン
ツ)にインデックスを付加する。第二局2が、例えば放
送局であって、TV番組を送出している形態において、
インデックス付加部103は、TV番組に番組名をイン
デックスとして付加する。あるいは、第二局2が、例え
ば、ケーブル基地局であって、絶えず音楽のみを送出し
ている形態等において、インデックス付加部103は、
音楽コンテンツに曲名等の情報をインデックスとして付
加する。
【0155】それにより、受信側(第一局1)は、送付
されてきたコンテンツを受信し、情報基盤3aを、コン
テンツを記録する為のストレージノードメディアとして
用いることが可能となる。例えば、放送(ブロードキャ
スト)されるTV番組等のコンテンツがある場合、番組
の録画装置として情報基盤3aを利用することができ
る。番組の予約録画を行なう場合、情報選択部121の
働きにより、番組のコンテンツに付加されたインデック
スを手掛かりとして、自動的に録画を開始することも可
能となる。
【0156】TV番組のコンテンツには、インデックス
として、番組名だけでなく、ニュース番組であればニュ
ースのタイトルや地名など、歌番組であれば、歌手の名
前などを付加することも可能である。それにより、第一
局1は、例えば特定の歌手の名前や、特定のニュースの
タイトル、あるいは地名などをあらかじめセットしてお
くことで、連続して送付されるストリーミングコンテン
ツとしてのTV番組のインデックスを複数チャンネルに
わたって同時監視し、特定のインデックスが検出された
ら、その番組の記録を開始することができる。
【0157】音楽コンテンツには、インデックスとし
て、曲名だけでなく、ジャンル、歌曲の形態(デュエッ
ト、独唱曲、合唱曲等)、等をも付加することができ
る。それにより、ユーザは、例えば、デュエット曲のみ
を、選択的に情報基盤3aへ蓄積することができる。
【0158】7.6. 圧縮制御部.情報送信部14には、
送出すべき情報を表現する信号を圧縮する圧縮処理部1
07が備わっている。圧縮制御部108は、この圧縮処
理部107を制御する。通信経路10、あるいは、第一
局1のシステム上の制約により、伝送可能なデータ量に
制限がある場合、例えばデータ量の大きい画像情報に対
して、圧縮制御部108は、大きな圧縮率で圧縮するよ
う制御する。圧縮処理部107における圧縮率は可変で
あり、圧縮制御部108は、伝送すべき情報のデータ量
に応じて、目標とされる範囲のデータ量へ向かって、最
良の圧縮率を自動的に決定する。目標とされるデータ量
は、例えば、第一局1のメモリ容量、処理能力、通信経
路10の伝送容量、混雑度、などを参照して定められ
る。
【0159】また、応答判断部12で、ユーザ情報を参
照するなどにより、ユーザの職業、過去の履歴に関する
情報を引き出し、それに応じた指示を、圧縮制御部10
8へへ伝達しても良い。圧縮制御部108は、この指示
に応じて、送付すべき情報の圧縮率に変更を加える。そ
れにより、例えば、当該ユーザが、医者である場合、あ
るいは、過去に医療関連の精細な画像を常に要求すると
いう実績、習慣が認められる場合には、医療関連の画像
について、圧縮率を低くして送付するという処理が行わ
れる。あるいは、ユーザの要望にもとづいて指示が出さ
れても良い。
【0160】8. 情報送信部.つぎに、図9を参照しつ
つ、情報送信部14の好ましい形態について説明する。
最適情報準備部13で用意されたコンテンツを第一局1
へ送信する処理では、一般に、画像(静止画・動画)、
音声、文字テキスト、データなどの情報形式に応じた最
適な情報送信手段を設けることが望ましく、それらを用
いることにより、経済性および汎用性を確保することが
可能となる。例えば、圧縮技術を用いて、情報を表現す
る信号を圧縮する、あるいは、サンプリングレートの低
減またはトリミングによって、データ量を低減させるこ
とが可能となり、経済性が高められる。また、複数の情
報形式(例えば、画像と音声とデータなど)が混成した
形態で情報を伝送する際には、その形態に適した通信プ
ロトコルを用いるのが望ましい。それによって、汎用性
が向上する。
【0161】デジタル形式の信号を伝送する際には、情
報理論に基づいた圧縮技術が利用可能である。ハフマン
符号化という技術を用いると、頻繁に現れるデータ(例
えば、テキストなら文字や単語、画像や音声ならデータ
列)に、なるべく短い符号を割り当て、逆に出現率の低
いデータには長い符号を割り当てることにより、全体の
データ量が圧縮される。このような技術に加え、各情報
形式に適した様々な圧縮方式が知られている。例えば、
静止画像に対してJPEGが知られ、動画像に対してM
PEG4が知られ、音声に対してADPCMやMP3が
知られている。また、これらの圧縮情報をまとめて送付
する際のプロトコルも、たとえばTV電話用に国際的に
標準化されたH.324などが定められている。
【0162】情報送信部14は、これらの周知技術をも
利用して、情報の伝送における経済性および汎用性を確
保する。このために、情報送信部14は、データ最終調
整部111、圧縮処理部107、暗号化処理部112、
および、送付判断部113を備えている。
【0163】8.1. データ最終調整部(その1).双方
向でかつ伝送レートの変動する通信経路10において
は、すでに圧縮処理が施された画像をも含めて、どの形
式の情報についても、それらがスムーズに伝送されると
いう保証はない。例えば、通信経路10の状況(例え
ば、双方向であって、ユーザが多量の情報を送信してい
る、あるいは、第二局2がタイムシェアリングによって
単一の通信経路10が多重利用されている、など)によ
り、伝送可能な情報のビットレートが変動する。そこ
で、データ最終調整部111は、情報の形式(画像、音
声、文字など)に応じて、伝送すべき情報に優先順位を
設定し、優先順位の高いものから順に通信経路10へ伝
達する。例えば、画像の優先順位を最低順位とすること
で、圧縮処理部107での圧縮率を調整し、全体のデー
タ長を所定の大きさに帳尻を合わせることが可能とな
る。
【0164】8.2. データ最終調整部(その2).多重
化により第二局2へ同時に接続される複数の第一局1の
各々に、一定の情報量(データ量)を割り当てたい場
合、すなわち、伝送レートを一定に固定した方が望まし
い場合がある。それにより、コストマネジメントの上昇
を抑えることが可能となる。前述のハフマン符号化が用
いられる画像の圧縮処理では、圧縮率を固定すると、例
えば複雑な画像の場合と単純な場合との間で、一般には
圧縮後のデータ量が異なる。これに対して、データ最終
調整部111は、圧縮処理部107による画像の圧縮後
のサイズを検知して、複雑な画像の場合は圧縮率を高
く、単純な画像の場合は圧縮率を低くすることにより、
与えられた通信経路10において、伝送レートを一定の
目標範囲内に保持する。
【0165】8.3. データ最終調整部(その3).デー
タ最終調整部111は、さらに、ユーザのデマンドに応
じて伝送すべき情報に対して、それらの重要性にもとづ
いて、優先順位を設定することも可能である。例えば、
情報の重要性に相応した優先順位:オペレータによる返
答>オペレータが選択したコンテンツの返送>ユーザの
要求内容の送信>自動によるコンテンツの返送、(不等
号の左側が右側より優先順位が高い)にもとづいて、双
方向の通信の調整が行われる。
【0166】別の例として、話者の伝送割り当てを優先
したり、双方の圧縮機能の「稼働率」に関するデータを
反対側に送り、受信した「稼働率」のデータにもとづい
て圧縮処理における圧縮率を制御することも可能であ
る。すなわち、双方向通信を行っている一方側が多忙で
あるときには、他方は処理の手を休めることができる。
【0167】8.4. 送付判断部.通信において、過去に
一度送付した情報を再度送付することは、無駄な処理と
云える。そこで、送付判断部113は、ユーザのデマン
ドにもとづいて送付すべき情報が、過去に送付した情報
であるか否かを、送付履歴情報にもとづいて判断し、過
去に送信済みのデータであれば、再度の送付を行わず、
例えば「前に送りました」という情報のみを返送する。
ユーザは、過去に要求した情報であるか否かを忘れて、
同一の情報を重ねて要求することがあるが、送付判断部
113の働きにより、無駄な情報提供を回避することが
できる。それによって、通信の効率を高めることがで
き、ユーザの無用な経済的負担を軽減することができ
る。
【0168】送付履歴情報として、情報基盤3bに格納
されるユーザ情報34を参照しても良い。このとき、例
えば、ユーザ情報34が応答判断部12を通じて送付判
断部113へ伝達される。さらに、送付履歴情報とし
て、ユーザの第一局1に備わる情報基盤3aにアクセス
することにより、それに記録されるユーザ情報22を参
照することも可能である。これにより、第二局2の情報
基盤3bに、無数のユーザに関するユーザ情報34を蓄
積する負担を軽減することができる。
【0169】送付判断部113は、また、ユーザのデマ
ンドにもとづいて送付すべき情報が、過去に送付した情
報を一部に含んでいるときに、過去に送付した情報との
差分に相当する情報(差分情報)のみを送付することも
可能である。
【0170】8.5. 暗号化処理部.インターネットなど
を用いた双方向の画像音声通信においては、プライバシ
ーやセキュリティの確保が重要になる。そのためには、
暗号化技術を用いることが一般的である。暗号化の手段
としては、単純には、暗号化キーを持ち、関数による変
換を用いた手法が知られている。また、電子メールなど
ではSSLなどの手法が一般的に用いられている。しか
しながら、暗号化は当然ながら相互に通信を行う双方の
端末における計算量および処理速度などに負荷を生じ
る。
【0171】暗号化処理部112は、通信相手、通信内
容、伝送すべき情報の形式(音声、画像、テキストな
ど)に応じて、暗号化のレベルを変化させる。例えば、
傍受されてもかまわない一般的な画像データの場合は、
暗号化を行わず、接続者のプライベートな情報に対して
は暗号化を行うなど、暗号化を行うか否かを含めた暗号
化のレベルを、自動または手動で選択することが可能と
なっている。
【0172】暗号化のレベルが自動で選択されるために
は、最適情報準備部13から伝達されるコンテンツ(選
択コンテンツ)の各々に、セキュリティレベルが付され
ているとよい。セキュリティレベルは、例えば、データ
ベースへ入力する際に、人手によって付すことができ
る。暗号化処理部112では、このセキュリティレベル
に応じて、暗号化のレベルを自動で設定する。また、ユ
ーザのデマンドとして、「秘密希望」などの要望があれ
ば、この要望は、応答判断部12を通じて暗号化処理部
112へ伝えられる。暗号化処理部112では、これに
応じて暗号化処理が行われる。
【0173】圧縮制御部108は、情報の形式毎に、異
なる暗号化キーを割り当てることも可能であり、さら
に、分散した情報基盤(例えば、情報基盤3a,3b,
3cなど)の各々に、異なる暗号化キーを割り当てるこ
とも可能である。それにより、信の安全性(セキュリテ
ィ)をさらに向上させることができる。
【0174】
【発明の効果】第1の発明のシステムでは、第二局が、
各第一局から送信されてきた情報の意味内容について情
報基盤内の情報に基づき各第一局に応じて認識し、当該
認識結果に基づいて最適の応答を判断し、当該判断に基
づいて情報基盤内の情報を用いて各第一局に最適な情報
を用意して送信するようになっているので、情報検索処
理を個々のユーザに適した処理とすることができ、処理
が画一的になることを防止することができる。特に、既
にわかっている情報基盤内の情報について繰り返し質問
をしなくて済むので、あたかも顔なじみのオペレータ1
6がユーザと会話するような感覚で希望の情報にたどり
着くことができ、対話式の質問形式で情報を探索する場
合の処理効率を大幅に向上できる。
【0175】第2の発明のシステムでは、第二局側情報
基盤が、情報を、それに付随するインデックスとともに
記憶するので、第二局は、インデックスのみを第一局へ
送付することが可能となる。
【0176】第3の発明のシステムでは、インデックス
に階層構造が規定されているので、第二局は、第一局か
ら要望のあった情報に最も近い情報を、階層型インデッ
クスにもとづいて探し出すことができる。
【0177】第4の発明のシステムでは、応答判断部
が、第一局から要望のあった情報に最も近い情報を、階
層型インデックスにもとづいて探し出すので、要望どお
りの情報がなくても、第一局の操作者の要望を満たすこ
とが可能となる。
【0178】第5の発明のシステムでは、第二局側情報
基盤がユーザ情報を記憶するので、第二局が第一局に固
有のサービスを第一局へ提供することが可能となる。
【0179】第6の発明のシステムでは、第二局側情報
基盤が、複数の情報の間の関連を規定するデータを、副
記憶/階層記憶情報として記憶するので、第二局は、第
一局から要望のあった情報に最も近い情報を、副記憶/
階層記憶情報にもとづいて探し出すことができる。
【0180】第7の発明のシステムでは、応答判断部
が、第一局から要望のあった情報に関連する情報を、副
記憶/階層記憶情報にもとづいて探し出すので、要望ど
おりの情報がなくても、第一局の操作者の要望を満たす
ことが可能となる。
【0181】第8の発明のシステムでは、入出力最適化
部が備わるので、無駄の少ない効率の良い通信が実現す
る。
【0182】第9の発明のシステムでは、第一局に優先
度処理部が備わるので、ユーザの希望に沿った快適な通
信が実現する。
【0183】第10の発明のシステムでは、第一局が、
操作系最適化部を備えるので、操作者の好みに応じて、
ユーザインタフェースの動作をカスタマイズすることが
可能である。
【0184】第11の発明のシステムでは、第一局に変
換処理部が備わるので、プライバシーの保護を適切に行
うことができる。
【0185】第12の発明のシステムでは、変換処理部
が、選択的にオフした通信メディアが本来伝送すべき情
報の代わりに、別の情報を伝送するので、プライバシー
を保護しつつ通信相手に対して情報の欠如を補うことが
できる。
【0186】第13の発明のシステムでは、第一局に情
報選択部が備わるので、第一局情報基盤に、必要な情報
のみを選択的に蓄積することが可能である。
【0187】第14または第15の発明のシステムで
は、プロトコル変換部が備わるので、通信経路として単
一の経路を用いつつ、テレビ電話通信と別形式の情報の
通信とを同時に行うことが可能である。
【0188】第16または第17の発明のシステムで
は、複合エラー訂正部が備わるので、エラー訂正に関す
る処理が、効率よく行われる。
【0189】第18の発明のシステムでは、情報認識部
に複数の認識部、データ分類部、および、デマンド認識
部が備わるので、受信した情報の形式(画像、音声、文
字など)に応じて適切に特徴の抽出が行われ、それにも
とづいて、要望内容の適切な認識が実現する。
【0190】第19の発明のシステムでは、複数の認識
部の少なくとも一つが第一局に関する情報を参照しつつ
特徴の抽出を行うので、認識の確度が向上する。
【0191】第20の発明のシステムでは、受信した情
報の特徴にもとづいて認証が行われるので、第一局の操
作者に認証のための煩雑な手順を強制することなく、セ
キュリティの向上を図ることができる。
【0192】第21の発明のシステムでは、デマンド認
識部が、第一局から伝えられた要望内容にとどまらず、
さらに詳細な要望内容を推測するので、第一局へ質の高
い情報提供を行うことができる。
【0193】第22の発明のシステムでは、複数の認識
部の少なくとも一つが、第三局による演算処理を利用す
るので、第二局の処理の負担を軽減することができる。
【0194】第23の発明のシステムでは、応答判断部
が、階層構造が規定されたインデックスにもとづいて情
報の検索を行う際に、検索の深さおよび広さを制限する
ので、無駄な検索を減らし、効率の良い情報提供を行う
ことができる。
【0195】第24の発明のシステムでは、応答判断部
に曖昧検索部が備わるので、人間の判断に近い検索が柔
軟に行われる。
【0196】第25の発明のシステムでは、応答判断部
に曖昧検索部が備わるので、操作者の身体的特徴が考慮
された操作者に固有の情報を提供することが可能とな
る。
【0197】第26の発明のシステムでは、応答判断部
に事例ベース部が備わるので、過去の事実をも考慮した
適切な情報の提供が可能となる。
【0198】第27の発明のシステムでは、最適情報準
備部に選択・送付優先順位部が備わるので、無駄のない
情報提供が可能となる。
【0199】第28の発明のシステムでは、最適情報準
備部に選択・送付優先順位部が備わるので、第二局の動
作性能に限界があっても、第一局への適切な対応が中断
する恐れがない。また、第二局から各第一局へ提供する
情報として、情報基盤内の情報だけでなく、所定のオペ
レータの対応する情報をも含められるため、ユーザに対
する対応サービスの質を向上できる。また、ユーザが希
望する適正な情報が探索できなかった場合など、自動で
対応できないときに、オペレータが対話形式で対応する
ので、全ての場合に必ずオペレータが対面式で応答する
場合に比べて、オペレータの数を最小限に低減でき、多
数のオペレータが待機しておく必要がなくなる。
【0200】第29の発明のシステムでは、最適情報準
備部に選択・送付優先順位部が備わるので、経済性の高
い情報提供が実現する。
【0201】第30の発明のシステムでは、最適情報準
備部に加工処理部が備わるので、情報基盤の情報の不足
を補って、第一局の操作者が満足する情報を提供するこ
とが可能となる。
【0202】第31の発明のシステムでは、最適情報準
備部に変換処理部が備わるので、第一局の操作者が、言
語上の障壁を感じることなく、情報の提供を受けること
ができる。
【0203】第32の発明のシステムでは、最適情報準
備部に判断・調整部が備わるので、通信経路へ伝送され
る信号量を適切に設定することが可能である。
【0204】第33の発明のシステムでは、判断・調整
部が、画像情報の性格に応じて、コマ数と前記圧縮率と
を調整するので、画像情報の性格に応じた適切な画質の
画像情報が第一局へ提供される。
【0205】第34の発明のシステムでは、最適情報準
備部に判断・調整部が備わるので、通信経路へ伝送され
る動画情報および音声情報の再生時間を目標範囲内に保
つことができる。
【0206】第35の発明のシステムでは、最適情報準
備部にインデックス付加部が備わるので、第一局はイン
デックスにもとづいて、必要な情報を検索することが可
能となる。
【0207】第36の発明のシステムでは、第一局に情
報選択部が備わるので、第一局情報基盤に、必要な情報
のみを選択的に蓄積することが可能である。
【0208】第37の発明のシステムでは、最適情報準
備部に圧縮制御部が備わるので、通信経路へ伝送される
信号量が適切な範囲に調整される。
【0209】第38の発明のシステムでは、情報送信部
にデータ最終調整部が備わるので、通信経路へ伝達され
る情報のデータ長(信号の総量)を目標の範囲に設定す
ることが容易となる。
【0210】第39の発明のシステムでは、情報送信部
にデータ最終調整部が備わるので、通信経路へ伝達され
る情報の信号量(伝送レート)が目標の範囲内に保持さ
れる。
【0211】第40の発明のシステムでは、情報送信部
にデータ最終調整部が備わるので、第一局の操作者は重
要な情報を優先的に得ることができる。
【0212】第41の発明のシステムでは、情報送信部
に送付判断部が備わるので、同一の第一局へ同一の情報
を再送する無駄を省くことができる。
【0213】第42の発明のシステムでは、情報送信部
に暗号化処理部が備わるので、例えば通信相手、通信内
容、伝送すべき情報の形式などに応じて、異なる暗号化
レベルで暗号化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態のシステムの基本構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 実施の形態の第二局の情報基盤のブロック図
である。
【図3】 実施の形態の第二局の情報基盤の動作説明図
である。
【図4】 実施の形態の第一局のブロック図である。
【図5】 実施の形態の通信インタフェースのブロック
図である。
【図6】 実施の形態の情報認識部のブロック図であ
る。
【図7】 実施の形態の応答判断部のブロック図であ
る。
【図8】 実施の形態の最適情報準備部のブロック図で
ある。
【図9】 実施の形態の情報送信部のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 第一局 2 第二局 3 情報基盤 4 操作部 10 広域通信路 11 情報認識部 12 応答判断部 13 最適情報準備部 14 情報送信部 15 オペレータ(操作者) 17,18 通信インタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B075 KK07 KK13 KK33 KK39 ND03 ND06 ND12 ND14 ND16 NK02 NK13 NK25 NK32 NK43 PP07 PP10 PP12 PP24 PQ02 PQ38 PR03 PR10 QM07 QT06 UU40

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信機能を有する複数の第一局と通信機
    能を有する所定の第二局との間で、通信経路を通じて情
    報交換を行う情報通信システムであって、 前記第二局、前記第一局及びそれら以外の部局である第
    三局のうちの少なくとも一つに配置されて種々の情報が
    内包される情報基盤を有し、 前記第二局は、 前記情報基盤内の情報に基づき前記各第一局から送信さ
    れてきた情報の意味内容について認識する情報認識部
    と、 当該認識結果に基づいて最適の応答を判断する応答判断
    部と、 当該判断に基づき前記情報基盤内の情報を用いて送信情
    報を用意して前記第一局に送信する最適情報準備部と、 を備える情報通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記第二局が、前記情報基盤の少なくとも一部として第
    二局側情報基盤を有し、 当該第二局側情報基盤が、情報を、それに付随するイン
    デックスとともに記憶する情報通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記情報の概念上の階層構造を表現するよう、前記イン
    デックスに階層構造が規定されている情報通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記応答判断部は、前記第一局から情報の提供の要望が
    あり、しかも、要望されている情報が存在しない場合、
    要望されている情報に最も近い情報を、前記階層型イン
    デックスにもとづいて検索する、情報通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記第二局が、前記情報基盤の少なくとも一部として第
    二局側情報基盤を有し、 当該第二局側情報基盤が、前記第一局に関する情報であ
    るユーザ情報を記憶する情報通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記第二局が、前記情報基盤の少なくとも一部として第
    二局側情報基盤を有し、 当該第二局側情報基盤が、複数の情報の間の関連を規定
    するデータを、副記憶/階層記憶情報として記憶する情
    報通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記応答判断部は、前記第一局から情報の提供の要望が
    あり、しかも、要望されている情報が存在しない場合、
    前記副記憶/階層記憶情報にもとづいて、関連する情報
    を検索する情報通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の情報通信システムにおいて、 前記第一局が、 当該第一局の操作者との間で情報のやりとりを媒介する
    通信メディアを有するユーザインタフェースと、 当該ユーザインタフェースが媒介する前記情報の形式、
    および、前記通信経路の状態に応じて、送信すべき情報
    の信号量を調整する入出力最適化部と、を備える情報通
    信システム。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の情報通信システムにおいて、 前記第一局が、 送信すべき情報に対して優先度を付し、優先度の高いも
    のを優先的に前記通信経路へと伝達する優先度処理部、
    を備える情報通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の情報通信システムにおいて、 前記第一局が、 当該第一局の操作者との間で情報のやりとりを媒介する
    通信メディアを有するユーザインタフェースと、 当該ユーザインタフェースに対して、前記第一局の前記
    操作者の操作にもとづいて複数通りの選択自在の動作モ
    ードを設定する操作系最適化部と、を備える情報通信シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の情報通信システムにおいて、 前記第一局が、 当該第一局の操作者との間で情報のやりとりを媒介する
    複数の通信メディアを有するユーザインタフェースと、 前記複数の通信メディアを選択的にオフする変換処理部
    と、を備える情報通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の情報通信システム
    において、 前記変換処理部が、さらに、選択的にオフした通信メデ
    ィアが本来伝送すべき情報の代わりに、別の情報を伝送
    する、情報通信システム。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の情報通信システムにおいて、 前記第一局が、 前記情報基盤の少なくとも一部としての第一局側情報基
    盤と、 前記第二局が送信する複数の情報の中から、あらかじめ
    設定された特定の情報が含まれるものを選び出して、前
    記第1局情報基盤へ記録する情報選択部と、を備える情
    報通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の情報通信システムにおいて、 前記第一局が、前記通信経路の一端に接続される通信イ
    ンタフェースを備え、 当該通信インタフェースは、テレビ電話通信のプロトコ
    ルの空白領域に別の形式の情報を重畳して、前記通信経
    路へ送信するとともに、前記通信経路を通じて受信する
    前記プロトコルに重畳されている前記別の形式の情報を
    分離する、プロトコル変換部を、備える情報通信システ
    ム。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項14のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記第二局が、前記通信経路の一端に接続される通信イ
    ンタフェースを備え、 当該通信インタフェースは、テレビ電話通信のプロトコ
    ルの空白領域に別の形式の情報を重畳して、前記通信経
    路へ送信するとともに、前記通信経路を通じて受信する
    前記プロトコルに重畳されている前記別の形式の情報を
    分離する、プロトコル変換部を、備える情報通信システ
    ム。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項7のいずれかに
    記載の情報通信システムにおいて、 前記第一局が、前記通信経路の一端に接続される通信イ
    ンタフェースを備え、 当該通信インタフェースは、前記通信経路を通じて受信
    した情報に含まれるエラーを検出するとともに、前記受
    信した情報の形式に応じて、エラーの訂正、情報の再送
    の要求、エラーの訂正なし、および、前記受信した情報
    への加工処理、のいずれかを選択的に実行する複合エラ
    ー訂正部を、備える情報通信システム。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし請求項14のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記第二局が、前記通信経路の一端に接続される通信イ
    ンタフェースを備え、 当該通信インタフェースは、前記通信経路を通じて受信
    した情報に含まれるエラーを検出するとともに、前記受
    信した情報の形式に応じて、エラーの訂正、情報の再送
    の要求、エラーの訂正なし、および、前記受信した情報
    への加工処理、のいずれかを選択的に実行する複合エラ
    ー訂正部を、備える情報通信システム。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし請求項17のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記情報認識部が、 複数の形式の情報から、それぞれ、特徴を抽出する複数
    の認識部と、 前記通信経路を通じて受信した情報を、その形式に応じ
    て、前記複数の認識部へ振り分けるデータ分類部と、 前記複数の認識部の少なくとも一つが抽出した特徴にも
    とづいて、前記第一局からの要望内容を認識するデマン
    ド認識部と、を備える情報通信システム。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の情報通信システム
    において、 前記情報基盤が、前記第一局に関する情報を記憶してお
    り、 前記複数の認識部の少なくとも一つが、前記第一局に関
    する情報を参照しつつ特徴の抽出を行う、情報通信シス
    テム。
  20. 【請求項20】 請求項18または請求項19のいずれ
    かに記載の情報通信システムにおいて、 前記情報認識部が、 前記複数の認識部の少なくとも一つが抽出した特徴にも
    とづいて、第一局の操作者が本人であるか否かの認証を
    行う評価関数部を、さらに備える情報通信システム。
  21. 【請求項21】 請求項18ないし請求項20のいずれ
    かに記載の情報通信システムにおいて、 前記デマンド認識部が、前記第一局からの要望内容を認
    識するのに加えて、前記情報基盤を参照することによ
    り、さらに詳細な要望内容を推測する、情報通信システ
    ム。
  22. 【請求項22】 請求項18ないし請求項21のいずれ
    かに記載の情報通信システムにおいて、 前記複数の認識部の少なくとも一つが、前記第三局によ
    る演算処理を利用することにより、特徴の抽出を行う、
    情報通信システム。
  23. 【請求項23】 請求項3に記載の情報通信システムに
    おいて、 前記応答判断部が、前記階層構造が規定された前記イン
    デックスにもとづいて情報の検索を行う際に、検索の深
    さおよび広さを制限する、情報通信システム。
  24. 【請求項24】 請求項2または請求項3に記載の情報
    通信システムにおいて、 前記インデックスが、一義的に該当または非該当が定ま
    らない曖昧パラメータを含んでおり、 前記応答判断部が、前記第一局から情報の提供の要望が
    あったときに、前記曖昧パラメータが前記要望に該当す
    るか否かを判断しつつ、前記曖昧パラメータにもとづい
    て情報の検索を行う曖昧検索部を、備える情報通信シス
    テム。
  25. 【請求項25】 請求項18ないし請求項22のいずれ
    かに記載の情報通信システムにおいて、 前記複数の認識部の少なくとも一つが、前記第一局の操
    作者の身体的特徴を抽出し、 前記応答判断部が、抽出された前記身体的特徴を考慮し
    て、前記情報基盤に対して情報の検索を行う曖昧検索部
    を、備える情報通信システム。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし請求項22のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記情報基盤が過去の事実に関する情報を記憶してお
    り、 前記応答判断部が、前記第一局から情報の提供の要望が
    あったときに、前記過去の事実に関する情報を参照しつ
    つ、前記情報基盤に対して前記要望に即した情報の検索
    を行う事例ベース部を、備える情報通信システム。
  27. 【請求項27】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記最適情報準備部が、 前記第一局から情報の提供の要望があったときに、前記
    応答判断部で検索された情報の中から、前記要望により
    適した一部の情報のみを選択して、前記通信経路へと伝
    達する選択・送付優先順位部を、備える情報通信システ
    ム。
  28. 【請求項28】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記最適情報準備部が、 前記第一局から要望があったとき、または、前記第二局
    が自動で対応できないときに、前記第二局の操作者によ
    る対応を選択する選択・送付優先順位部を、備える情報
    通信システム。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記最適情報準備部が、前記通信経路へと伝達すべき情
    報の中で、情報量のより少ないものを優先的に前記通信
    経路へと伝達する選択・送付優先順位部を、備える情報
    通信システム。
  30. 【請求項30】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記最適情報準備部が、 前記応答判断部が検索を行った結果にもとづいて前記情
    報基盤から読み出された情報に、前記第一局が要望に合
    致しない部分があるときに、当該合致しない部分を合致
    するよう変更する加工処理部を、備える情報通信システ
    ム。
  31. 【請求項31】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記最適情報準備部が、 前記応答判断部が検索を行った結果にもとづいて前記情
    報基盤から読み出された情報に、前記第一局の操作者に
    適した言語への翻訳を施す変換処理部を、備える情報通
    信システム。
  32. 【請求項32】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記第二局が、前記最適情報準備部から前記通信経路へ
    と伝達される情報に圧縮処理を施す圧縮処理部を、さら
    に備え、 前記最適情報準備部が、 前記情報基盤から読み出された情報に画像情報が含まれ
    るときに、当該画像情報に対して、コマ数と前記圧縮処
    理部における圧縮率とを調整する判断・調整部を、備え
    る情報通信システム。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の情報通信システム
    において、 前記判断・調整部が、前記画像情報の性格に応じて、前
    記コマ数と前記圧縮率とを調整する、情報通信システ
    ム。
  34. 【請求項34】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記最適情報準備部が、 前記通信経路へ伝達されるべき動画情報とこれに付随す
    る音声情報の再生時間が目標の範囲内となるように、前
    記動画情報に対して動きのない画面の画像を優先的に間
    引き、前記音声情報に対して無音状態の部分を優先的に
    間引き、無音状態でない部分を間引かざるを得ないとき
    は、ピッチ変換をさらに施す判断・調整部を備える、情
    報通信システム。
  35. 【請求項35】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記最適情報準備部が、 前記通信経路へと伝達する情報に、インデックスを付加
    するインデックス付加部を、備える情報通信システム。
  36. 【請求項36】 請求項34に記載の情報通信システム
    において、 前記第一局が、 前記情報基盤の少なくとも一部としての第一局側情報基
    盤と、 前記第二局が送信する複数の情報の中から、あらかじめ
    設定された特定のインデックスが付加されるものを選び
    出して、前記第1局情報基盤へ記録する情報選択部と、
    を備える情報通信システム。
  37. 【請求項37】 請求項1ないし請求項26のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間
    に介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、
    処理を施す情報送信部を、さらに備え、 当該情報送信部が、前記出力される情報に圧縮処理を施
    す圧縮処理部を、備え、 前記最適情報準備部が、 前記通信経路へ伝達する情報の信号量が、目標の範囲内
    となるよう、前記圧縮処理部における圧縮率を制御する
    圧縮制御部を、備える情報通信システム。
  38. 【請求項38】 請求項1ないし請求項36のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間
    に介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、
    処理を施す情報送信部を、さらに備え、 当該情報送信部が、前記出力される情報の中で、情報の
    形式に応じて優先順位を設定し、優先順位の高いものか
    ら順に前記通信経路へと伝達するデータ最終調整部を、
    備える情報通信システム。
  39. 【請求項39】 請求項1ないし請求項36のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間
    に介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、
    処理を施す情報送信部を、さらに備え、 当該情報送信部が、 前記出力される情報に圧縮処理を施す圧縮処理部と、 前記通信経路へ伝達される情報の信号量が目標の範囲内
    となるよう、前記圧縮処理部における圧縮率を制御する
    データ最終調整部と、を備える情報通信システム。
  40. 【請求項40】 請求項1ないし請求項36のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間
    に介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、
    処理を施す情報送信部を、さらに備え、 当該情報送信部が、 前記出力される情報に、その重要性にもとづいて優先順
    位を設定し、優先順位の高いものを優先的に前記通信経
    路へ伝達するデータ最終調整部を、備える情報通信シス
    テム。
  41. 【請求項41】 請求項1ないし請求項36のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記情報基盤が、過去に送付した情報に関するデータで
    ある送付履歴情報を記憶しており、 前記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間
    に介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、
    処理を施す情報送信部を、さらに備え、 当該情報送信部が、 前記送付履歴情報にもとづいて、前記出力される情報の
    中から、過去に前記第一局へ送付した履歴のある情報を
    削除して、前記通信経路へ伝達する送付判断部を、備え
    る情報通信システム。
  42. 【請求項42】 請求項1ないし請求項36のいずれか
    に記載の情報通信システムにおいて、 前記第二局が、前記最適情報準備部と前記通信経路の間
    に介在し、前記最適情報準備部から出力される情報に、
    処理を施す情報送信部を、さらに備え、 当該情報送信部が、 前記出力される情報に対して、複数通りの暗号化から選
    択して、暗号化を行う暗号化処理部を、備える情報通信
    システム。
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