JP2001068557A - Pinダイオードを含む複合半導体装置、この装置の製造方法及びこの装置を用いた高周波装置 - Google Patents

Pinダイオードを含む複合半導体装置、この装置の製造方法及びこの装置を用いた高周波装置

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JP2001068557A
JP2001068557A JP2000147119A JP2000147119A JP2001068557A JP 2001068557 A JP2001068557 A JP 2001068557A JP 2000147119 A JP2000147119 A JP 2000147119A JP 2000147119 A JP2000147119 A JP 2000147119A JP 2001068557 A JP2001068557 A JP 2001068557A
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JP2000147119A
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English (en)
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Kazuo Miyatsuji
和郎 宮辻
Mitsuru Tanabe
充 田▲邊▼
Toshifumi Makioka
敏史 牧岡
Junko Iwanaga
順子 岩永
Daisuke Ueda
大助 上田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PINダイオードと異なる種類の他の能動素
子を半導体基板上に集積化したPINダイオードを含む
複合半導体装置を提供する。 【解決手段】 半絶縁性GaAs基板11上にn型半導
体領域12とp型半導体領域13を設け、n型半導体領
域12上にn型オーミック電極14を設け、p型半導体
領域13上にp型オーミック電極15を設けている。n
型半導体領域12とp型半導体領域13を相互に1μm
離間させて配置しており、これによりPINダイオード
16のp層−i層−n層という構造が形成される。ま
た、半絶縁性GaAs基板11上にFET10を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PINダイオード
を含む複合半導体装置、この装置の製造方法及びこの装
置を用いた高周波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信機器においてはマルチメ
ディア化が急速に進み、移動体通信においても静止画像
から準動画、更に動画の通信へと情報通信量が増大し、
大容量高速通信への需要が高まっている。このため現在
は、携帯電話やPHSによって用いられている0.3〜
3GHz帯においては、もはや周波数資源が枯渇してい
る。
【0003】そこで、30〜300GHz帯という非常
に広いミリ波帯の利用が考えられている。このミリ波帯
を利用する通信システムでは、1本のアンテナに対して
送受信を時分割で振り分ける(TDD;Time Division
Duplex)という多重アクセス方式が注目されている。
この多重アクセス方式においては、1つの共通端子から
の信号を2つの端子へ振り分けたり、2つの端子からの
信号を1つの共通端子に交互に加えるためのSPDT
(Single Pole Dual Throw)スイッチが必要にな
る。
【0004】例えばマイクロ波帯では、SPDTスイッ
チとして主に低消費電力のFET(Field Effect Tra
nsistor)スイッチが用いられ、スイッチの入出力抵抗
(伝送ロス)を下げるため、FETのWg(ドレインと
ソース間のゲート電極の長さ)を大きくしている。
【0005】しかしながら、FETのWgが大きいとF
ETの入出力間容量が大きくなるので、ミリ波帯におい
てはFETの入出力間のアイソレーションを十分に確保
することができない。このため、ミリ波帯では、FET
に代わってPINダイオードが主に用いられる。
【0006】このPINダイオードは、電流入力に応答
して出力を制御するため、消費電力の面でFETスイッ
チに劣るが、オン時の抵抗をほぼ0と仮定することがで
き、また入出力間容量を非常に小さくすることができる
ため、低ロス、高アイソレーションを実現することがで
きる。
【0007】一方、マイクロ波帯では、各コンポーネン
ト(パワーアンプ、低雑音アンプ、ミキサー、発振器、
アンテナ、スイッチ等)を基板上で組み合わせて実装し
ているが、ミリ波帯では、各コンポーネントを基板に実
装した上で、各コンポーネントの整合の劣化を基板上で
調整することが難しく、また各コンポーネント間の伝送
ロスなどが問題となるため、1つの半導体基板上で各コ
ンポーネントを集積化することが望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PIN
ダイオードは、エピタキシャル成長法によってn層、i
層及びp層を順に積層した構造を有しており、このPI
Nダイオードの積層構造が半導体基板上のFETやHB
T(Hetero Bipolar Trasistor)の積層構造とは大き
く異なるため、PINダイオードをFETやHBTと共
に1つの半導体基板上に形成し、各コンポーネントを集
積化することはなかった。
【0009】そこで、本発明は、上記従来の課題を解決
するためになされたもので、PINダイオードと異なる
種類の他の能動素子を半導体基板上に集積化したPIN
ダイオードを含む複合半導体装置、この装置の製造方法
及びこの装置を用いた高周波装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のPINダイオードを含む複合半導体装置
は、高抵抗半導体基板と、該高抵抗半導体基板上に形成
され、n型半導体領域及びp型半導体領域を含むPIN
ダイオードと、該高抵抗半導体基板上に形成され、該P
INダイオードとは異なる種類の能動素子とを備え、該
n型半導体領域及び前記p型半導体領域の少なくとも一
方は、イオン注入されたものである。
【0011】本発明によれば、PINダイオードのn型
半導体領域及びp型半導体領域の少なくとも一方がイオ
ン注入されたものである。このため、他の種類の能動素
子の半導体層をメサ状に分離させ露出させた高抵抗半導
体基板上に、PINダイオードをイオン注入によって形
成することができ、PINダイオード及び他の種類の能
動素子を同一の高抵抗半導体基板上に集積化することが
できる。
【0012】一実施形態では、前記高抵抗半導体基板
は、GaAs基板である。
【0013】このGaAs基板は、マイクロ波、及びミ
リ波帯用の能動素子(FETやHBT)に適している。
【0014】一実施形態では、前記PINダイオードの
n型半導体領域及びp型半導体領域の一方は、結晶成長
されたものである。
【0015】イオン注入された半導体領域を活性化(熱
処理)する際、半導体領域内の大きな拡散係数を有する
ドーパントは他の伝導型の半導体領域にも拡散し活性化
されて、この他の伝導型の半導体領域のキャリアを補償
してしまう傾向にある。大きな拡散係数を有するドーパ
ントを含む半導体領域が結晶成長されたものであると、
この結晶成長された半導体領域のドーパントが結晶を構
成する原子と結合しているため、イオン注入された他の
半導体領域を活性化しても、結晶成長された半導体領域
のドーパントがエネルギー的に安定な状態にあって拡散
しない。つまり、大きな拡散係数を有するドーパントが
他の伝導型の半導体領域に拡散することがない。これに
より、n型半導体領域とp型半導体領域間の距離を一定
に保つことができ、信頼性が向上する。
【0016】例えば、p型ドーパントは、n型ドーパン
トと比較すると、大きな拡散係数を有する。そこで、p
型ドーパントを含む半導体領域を結晶成長により形成す
れば、n型ドーパントをイオン注入した半導体領域を活
性化する際、結晶成長された半導体領域のp型ドーパン
トがn型ドーパントを含む半導体領域に拡散しない。
【0017】一実施形態では、前記結晶成長法で形成さ
れるn型半導体領域及びp型半導体領域の一方に重なる
絶縁領域を備え、該絶縁領域は、結晶成長されたもので
ある。
【0018】この結晶成長された絶縁領域も、結晶成長
された半導体領域のドーパントの拡散を防止する。
【0019】一実施形態では、前記高抵抗半導体基板に
形成され、高周波信号を供給する伝送線路を備える。
【0020】この伝送線路とPINダイオードを組み合
わせることにより、PINダイオードスイッチを構成す
ることができ、更には他の種類の能動素子との組み合わ
せにより、各種のコンポーネントを集積化することがで
きる。
【0021】本発明のPINダイオードを含む複合半導
体装置を用いた高周波装置は、上記PINダイオードと
して、第1、第2及び第3PINダイオードを備え、該
第1PINダイオードを伝送線路に挿入し、該第2及び
第3PINダイオードのアノードを該第1PINダイオ
ードのカソード側で該伝送線路に接続し、該第2及び第
3PINダイオードのカソードを接地している。
【0022】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置は、上記PINダイオ
ードとして、第1、第2及び第3PINダイオードを備
え、該第1PINダイオードを伝送線路に挿入し、該第
2及び第3PINダイオードのカソードを該第1PIN
ダイオードのアノード側で該伝送線路に接続し、該第2
及び第3PINダイオードのアノードを接地している。
【0023】本発明によれば、第1PINダイオードに
順方向の電流を流せば、第1PINダイオードがオンと
なって、高周波信号を伝送線路を通じて伝送することが
でき、第1PINダイオードに逆方向の電流を流せば、
第1PINダイオードがオフとなり、第2PINダイオ
ードがオンになるので、伝送線路のアイソレーションが
非常に高くなり、高周波信号が遮断される。従って、低
ロス、高アイソレーションのPINダイオードスイッチ
が実現される。勿論、このPINダイオードスイッチを
各種のコンポーネントと集積化することができる。
【0024】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置は、上記PINダイオ
ードとして、第1、第2及び第3PINダイオードを2
組み備え、上記各第1PINダイオードのカソードを向
き合わせて該各第1PINダイオードを伝送線路に挿入
し、上記各第2及び第3PINダイオードのアノードを
該各第1PINダイオードのカソード側で該伝送線路に
それぞれ接続し、該各第2及び第3PINダイオードの
カソードを接地し、該2組みを鏡面対称に配置してい
る。
【0025】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置は、上記PINダイオ
ードとして、第1、第2及び第3PINダイオードを2
組み備え、上記各第1PINダイオードのアノードを向
き合わせて該各第1PINダイオードを伝送線路に挿入
し、上記各第2及び第3PINダイオードのカソードを
該各第1PINダイオードのアノード側で該伝送線路に
それぞれ接続し、該各第2及び第3PINダイオードの
アノードを接地し、該2組みを鏡面対称に配置してい
る。
【0026】ここでは、2組みのPINダイオードスイ
ッチを鏡面対称に配置しているため、いわゆるSPDT
スイッチが構成される。勿論、このSPDTスイッチを
各種のコンポーネントと集積化することができる。
【0027】一実施形態では、前記伝送線路は、コプレ
ーナ線路である。
【0028】コプレーナ線路を用いれば、PINダイオ
ードと接地間の距離を物理的な長さで数十ミクロンにす
ることができるので、実質的に電気長0の理想的な接地
を実現することができる。
【0029】一実施形態では、高抵抗半導体基板上に、
前記伝送線路に接続された電源回路を備える。
【0030】この場合、電源回路をも同一の高抵抗半導
体基板上に集積化することができる。例えば、電源回路
をも集積化したモノリシックマイクロ波IC(MMI
C)を実現することができる。
【0031】本発明のPINダイオードを含む複合半導
体装置を用いた高周波装置は、前記PINダイオードを
伝送線路に挿入し、該PINダイオードのアノードを、
該PINダイオードのアノード側に接続された高周波阻
止部材を介して電源端子に接続し、前記能動素子として
FETを有し、該PINダイオードのカソードと該FE
Tのドレインとを、該PINダイオードのカソード側に
接続された高周波阻止部材を介して接続し、該FETの
ゲートを高周波阻止部材を介して制御端子に接続し、該
FETのソースを接地している。
【0032】この場合、制御端子に印加する電圧をFE
Tのしきい値電圧より低くすると、PINダイオードに
電流が流れず、高周波信号が遮断される。また、制御端
子に印加する電圧をFETのしきい値電圧より十分高く
すると、PINダイオードに電流が流れ、高周波信号を
伝送線路を通じて伝送することできる。
【0033】特に、FETをディプリーション・モード
のMOSFETとした場合、ゲートにはごくわずかの逆
方向リーク電流が流れるにすぎず、制御端子を駆動する
回路の電流供給能力がごく小さいもので良い。このた
め、駆動回路を含めた周辺回路を従来に比べて簡略化す
ることが可能である。
【0034】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置は、前記PINダイオ
ードを伝送線路に挿入し、前記能動素子としてFETを
有し、該PINダイオードのアノードと該FETのソー
スとを、該PINダイオードのアノード側に接続された
高周波阻止部材を介して接続し、該FETのゲートを高
周波阻止部材を介して制御端子に接続し、該FETのド
レインを電源端子に接続している。
【0035】ここでは、FETとPINダイオードがい
わゆる自己バイアス回路を構成する。このため、制御端
子に印加する電圧が0Vの場合にFETおよびPINダ
イオードがオフになり、制御端子に印加する電圧がPI
Nダイオードの立ち上がり電圧よりも高い場合にFET
およびPINダイオードがオンとなる。よって、制御端
子を駆動するために正電圧のみを用いれば良く、駆動回
路を含めた周辺回路をさらに簡略化することが可能であ
る。
【0036】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置は、前記PINダイオ
ードのアノードを伝送線路に接続すると共に、該PIN
ダイオードのアノードを、高周波阻止部材を介して電源
端子に接続し、前記能動素子としてFETを有し、該F
ETのドレインを該PINダイオードのカソードに接続
し、該FETのゲートを高周波阻止部材を介して制御端
子に接続し、該FETのソースを接地している。
【0037】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置は、前記PINダイオ
ードのアノードを伝送線路に接続し、該PINダイオー
ドのカソードを接地し、前記能動素子としてFETを有
し、該FETのドレインを電源端子に接続し、該FET
のゲートを高周波阻止部材を介して制御端子に接続し、
該FETのソースと該PINダイオードのアノードと
を、高周波阻止部材を介して接続している。
【0038】ここでは、制御端子に印加する電圧により
PINダイオードがオン/オフする。PINダイオード
がオンのときに伝送線路が接地されて高周波信号が遮断
され、PINダイオードがオフのときに高周波信号が伝
送線路を通じて伝送される。よって、駆動回路を含めた
周辺回路を従来に比べて簡略化することが可能である。
【0039】本発明のPINダイオードを含む複合半導
体装置の製造方法は、高抵抗半導体基板にそれぞれの不
純物を注入してp型半導体領域及びn型半導体領域を形
成する工程と、該p型半導体領域及び該n型半導体領域
を活性化する工程と、該n型半導体領域にオーミック金
属を形成する工程と、該n型半導体領域のオーミック金
属を熱処理する工程と、該p型半導体領域にオーミック
金属を形成する工程と、該p型半導体領域及び該n型半
導体領域のオーミック金属に接続される伝送線路を形成
する工程とを含んでいる。
【0040】例えば、FETの積層構造を有する半導体
層を高抵抗半導体基板に予め形成しておき、FETを除
く領域で高抵抗半導体基板を露出させ、この後に上記各
工程を行えば、PINダイオードを形成することがで
き、PINダイオードとFETを集積化することができ
る。
【0041】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置の製造方法は、高抵抗半導体基板にp型半
導体領域をエピタキシャル成長法で形成する工程と、該
高抵抗半導体基板に不純物を注入してn型半導体領域を
形成する工程と、該n型半導体領域を活性化する工程
と、該n型半導体領域にオーミック金属を形成する工程
と、該n型半導体領域のオーミック金属を熱処理する工
程と、該p型半導体領域にオーミック金属を形成する工
程と、該p型半導体領域及び該n型半導体領域のオーミ
ック金属に接続される伝送線路を形成する工程とを含ん
でいる。
【0042】ここでも、例えばFETの積層構造を有す
る半導体層を高抵抗半導体基板に予め形成しておき、F
ETを除く領域で高抵抗半導体基板を露出させ、この後
に上記各工程を行えば、PINダイオードとFETを集
積化することができる。また、p型半導体領域をエピタ
キシャル成長法で形成しているので、n型半導体領域を
活性化する際、p型半導体領域の大きな拡散係数を有す
るp型ドーパントがn型半導体領域に拡散せずに済む。
【0043】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は、本発明の
実施形態1に係わるPINダイオードを含む複合半導体
装置を示している。図1において、半絶縁性GaAs基
板11上にn型半導体領域12とp型半導体領域13を
設け、n型半導体領域12上にn型オーミック電極14
を設け、p型半導体領域13上にp型オーミック電極1
5を設けている。n型半導体領域12とp型半導体領域
13を相互に1μm離間させて配置しており、これによ
りPINダイオード16のp層−i層−n層という構造
が形成される。また、半絶縁性GaAs基板11上にF
ET(Field Effect Transistor)10を設けてい
る。
【0044】次に、実施形態1の複合半導体装置の製造
方法を図2(a)〜図2(c)、図3(a)〜図3
(c)、図4(a)〜図4(c)、図5(a)〜図5
(c)、図6(a)〜図6(c)、図7(a)〜図7
(e)を参照しながら説明する。
【0045】まず、図2(a)に示す半絶縁性GaAs
基板11上にFETの積層構造を有する半導体層101
を形成し、更に半導体層101上にレジスト層を積層
し、このレジスト層をパターニングしてレジストパター
ン102を形成する。このレジストパターン102は、
後で形成されるFET10の活性領域をマスクしてお
り、この活性領域の半導体層101を残して、この半導
体層101の他の部分をエッチングにより除去する。こ
の後、レジストパターン102を除去する。
【0046】次に、図2(b)に示す様に、半絶縁性G
aAs基板11上にレジストパターン103を形成し、
更にn型のドーパントとなるSiをレジストパターン1
03の開口部103aを通じて半絶縁性GaAS基板1
1に注入し、Si注入領域104を形成する。この後、
レジストパターン103を除去する。
【0047】また、図2(c)に示す様に、半絶縁性G
aAs基板11上にレジストパターン105を形成し、
更にp型のドーパントとなるZnをレジストパターン1
05の開口部105aを通じて半絶縁性GaAS基板1
1に注入し、Zn注入領域106を形成する。この後、
レジストパターン105を除去する。
【0048】Si注入領域104とZn注入領域106
は、1μmだけ離間されている。
【0049】次に、図3(a)に示す様に、SiN層1
07を3000Åの厚さで堆積し、850℃で熱処理す
る。これによって、図3(b)に示す様に、Si注入領
域104のドーパント及びZn注入領域106のドーパ
ントが活性化し、Si注入領域104がn型半導体領域
12となり、Zn注入領域106がp型半導体領域13
となる。この後、SiN層107をリン酸系のエッチャ
ントで除去する。
【0050】これまでの工程によりPINダイオード1
6のp層−i層−n層という構造が形成される。
【0051】次に、図3(c)に示す様に、SiO2
110を2000Åの厚さで堆積し、更に図4(a)に
示す様に、レジストパターン112をマスクとして形成
し、フッ酸系のエッチャントによりエッチングして、n
型半導体領域12及び後で形成されるFET10のオー
ミック電極領域111上のSiO2層110を除去す
る。
【0052】引き続いて、図4(b)に示す様に、n型
オーミック金属114(AuGe/Ni/Au=500
Å/500Å/5000Å)を蒸着し、図4(c)に示
す様にリフトオフ法によりn型オーミック金属114を
パターニングし、n型半導体領域12上にn型オーミッ
ク電極14を形成すると共に、後で形成されるFET1
0のオーミック電極(ソース電極とドレイン電極)11
3を形成する。その後、450℃で10分間熱処理を行
う。
【0053】更に、図5(a)に示す様に、レジストパ
ターン115をマスクとして形成し、図5(b)に示す
様に、フッ酸系のエッチャントによりSiO2層110
を除去するリセスエッチングを行う。この後、レジスト
パターン115を除去する。
【0054】次に、図5(c)に示す様に、レジストパ
ターン116をマスクとして形成し、フッ酸系のエッチ
ャントによりエッチングして、p型半導体領域13のS
iO 2層110を除去する。この後、レジストパターン
116を除去する。
【0055】引き続いて、図6(a)に示す様に、レジ
ストパターン119をマスクとして形成し、図6(b)
に示す様に、p型オーミック金属でありかつFETのゲ
ート電極であるTi/Pt/Au=500Å/500Å
/5000Åの層117を蒸着し、図6(c)に示す様
にリフトオフ法によりp型オーミック金属117をパタ
ーニングし、p型半導体領域13上にp型オーミック電
極15を形成すると共に、FET10のゲート電極11
8を形成する。
【0056】更に、図7(a)に示す様に、SiN層1
21を5000Åの厚さで堆積し、図7(b)に示す様
に、レジストパターン122をマスクとして形成し、C
4を用いて、n型オーミック電極14、p型オーミッ
ク電極15、電極113、ゲート電極118の部分でS
iN層121を除去し、図7(c)に示す様に、レジス
トパターン122を除去してからTi/Au(500Å
/2000Å)層123を全面に蒸着し、図7(d)に
示す様に、レジストパターン124を形成して、n型オ
ーミック電極14、p型オーミック電極15、電極11
3、ゲート電極118の部分にAu配線125を2μm
の厚さでメッキし、図7(e)に示す様に、レジストパ
ターン124を除去し、KI系のエッチャントとフッ酸
系のエッチャントでTi/Au層123の不用な部分を
除去し、Au配線125の伝送線路を形成する。
【0057】この様にFETの積層構造を有する半導体
層をメサ状に分離しておき、不純物を注入してn型半導
体領域12及びp型半導体領域13を形成し、これによ
ってPINダイオード16及びFET10を同一の半絶
縁性GaAs基板11上に形成している。従って、この
製造工程を利用することを前提にすれば、ミリ波帯の通
信システムの各コンポーネント(パワーアンプ、低雑音
アンプ、ミキサー、発振器、アンテナ、スイッチ等)を
PINダイオード及びFETを用いて設計し、これらの
コンポーネントを1つの半導体基板上に集積化すること
ができる。
【0058】(実施形態2)図8は、本発明の実施形態
2に係わるPINダイオードを含む複合半導体装置を示
している。図8において、半絶縁性GaAs基板21上
にn型半導体領域22を設けると共に、緩衝層23及び
p型半導体層24を積層して設け、n型半導体領域22
上にn型オーミック電極25を設け、p型半導体層24
上にp型オーミック電極26を設けている。n型半導体
領域22とp型半導体層24を相互に1μm離間させて
配置しており、これによりPINダイオード27のp層
−i層−n層という構造が形成される。また、半絶縁性
GaAs基板21上にFET20を設けている。
【0059】次に、実施形態2の複合半導体装置の製造
方法を図9(a)〜図9(c)、図10(a)〜図10
(c)、図11(a)〜図11(c)、図12(a)〜
図12(c)、図13(a)〜図13(d)、図14
(a)〜図14(e)を参照しながら説明する。
【0060】まず、図9(a)に示す半絶縁性GaAs
基板21上にFETの積層構造を有する半導体層201
を形成し、この半導体層201上にレジストパターン2
02を形成する。このレジストパターン202は、後で
形成されるFET20の活性領域をマスクしており、こ
の活性領域の半導体層201を残して、この半導体層2
01の他の部分を除去する。この後、レジストパターン
202を除去する。
【0061】次に、図9(b)に示す様に、半絶縁性G
aAs基板21上にSiN層203を1000Åの厚さ
で堆積する。更に、図9(c)に示す様に、レジストパ
ターン204を形成し、レジストパターン204の開口
部204aの領域、つまり後で形成されるp型半導体層
23の領域でSiN層203をエッチングにより除去す
る。この後、レジストパターン204を除去する。
【0062】引き続いて、図10(a)に示す様に、例
えばMOCVD装置を用いて、GaAs緩衝層23を5
000Åの厚さで、更にBeドープのp型GaAs(p
型半導体層)24を5000Åの厚さでエピタキシャル
成長させる。このエピタキシャル成長は、SiN層20
3が除去された領域(レジストパターン204の開口部
204aの領域)でのみ選択的になされる。この後、図
10(b)に示す様に、SiN層203をリン酸系のエ
ッチャントで除去する。
【0063】次に、図10(c)に示す様に、レジスト
パターン207をマスクとして形成し、更にn型のドー
パントとなるSiをレジストパターン207の開口部2
07aを通じて半絶縁性GaAS基板21に注入し、S
i注入領域208を形成する。この後、レジストパター
ン207を除去する。
【0064】Si注入領域208は、p型半導体層24
から1μmだけ離間されている。
【0065】次に、図11(a)に示す様に、SiN層
209を3000Åの厚さで堆積し、850℃で熱処理
する。これによって、図11(b)に示す様に、Si注
入領域208のドーパントが活性化し、Si注入領域2
08がn型半導体領域22となる。この際、p型半導体
層24のp型ドーパントであるBeは、結晶格子中に取
り込まれているため、p型半導体層24中に安定に滞在
する。
【0066】これまでの工程によりPINダイオード2
7のp層−i層−n層という構造が形成される。
【0067】引き続いて、図11(c)に示す様に、S
iO2層211を2000Åの厚さで堆積し、更に図1
2(a)に示す様に、レジストパターン212をマスク
として形成し、フッ酸系のエッチャントによりエッチン
グして、n型半導体領域22及び後で形成されるFET
20のオーミック電極領域213上のSiO2層211
を除去する。
【0068】更に、図12(b)に示す様に、n型オー
ミック金属214(AuGe/Ni/Au=500Å/
500Å/5000Å)を蒸着し、図12(c)に示す
様にリフトオフ法によりn型オーミック金属214をパ
ターニングし、n型半導体領域22上にn型オーミック
電極25を形成すると共に、後で形成されるFET20
のオーミック電極(ソース電極とドレイン電極)215
を形成する。
【0069】次に、図13(a)に示す様に、レジスト
パターン216をマスクとして形成し、フッ酸系のエッ
チャントでSiO2層211を除去し、リセスエッチン
グを行う。この後、レジストパターン216を除去す
る。
【0070】この後、図13(b)に示す様に、レジス
トパターン221aをマスクとして形成し、フッ酸系の
エッチャントによりエッチングして、p型半導体層24
でSiO2層211を除去する。この後、レジストパタ
ーン221aを除去する。
【0071】引き続いて、図13(c)、(d)に示す
様に、レジストパターン217を形成し、p型オーミッ
ク金属でありかつFETのゲート電極であるTi/Pt
/Au=500Å/500Å/5000Åの層218を
蒸着し、リフトオフ法によりp型オーミック金属218
をパターニングし、p型半導体層24上にp型オーミッ
ク電極26を形成し、FET20のゲート電極29を形
成する。
【0072】更に、図14(a)に示す様に、SiN層
221を5000Åの厚さで堆積し、図14(b)に示
す様に、レジストパターン222をマスクとして形成
し、CF4を用いて、n型オーミック電極25、p型オ
ーミック電極26、電極215、ゲート電極29の部分
でSiN層221を除去し、図14(c)に示す様に、
レジストパターン222を除去してからTi/Au(5
00Å/2000Å)層223を全面に蒸着し、図14
(d)に示す様に、レジストパターン224を形成し
て、n型オーミック電極25、p型オーミック電極2
6、電極215、ゲート電極29の部分にAu配線22
5を2μmの厚さでメッキし、図14(e)に示す様
に、レジストパターン224を除去し、KI系のエッチ
ャントとフッ酸系のエッチャントでTi/Au層223
の不用な部分を除去し、Au配線225の伝送線路を形
成する。
【0073】この様にFETの積層構造を有する半導体
層をメサ状に分離しておき、不純物を注入してn型半導
体領域22を形成し、これによってPINダイオード2
7及びFET20を同一の半絶縁性GaAs基板21上
に形成している。従って、この製造工程の利用を前提に
すれば、ミリ波帯の通信システムの各コンポーネントを
PINダイオード及びFETを用いて設計し、これらの
コンポーネントを1つの半導体基板上に集積化すること
ができる。また、n型半導体領域22を活性化させる
際、p型半導体層24のp型ドーパントであるBeが結
晶格子中に取り込まれているため、n型半導体領域22
に拡散せずに済む。
【0074】(実施形態3)図15は、本発明の実施形
態3に係わるPINダイオードを含む複合半導体装置を
示している。図15において、半絶縁性GaAs基板3
1上にn型半導体領域32とp型半導体領域33を設
け、n型半導体領域32上にn型オーミック電極34を
設け、p型半導体領域33上にp型オーミック電極35
を設けている。n型半導体領域32とp型半導体領域3
3を相互に1μm離間させて配置し、PINダイオード
36のp層−i層−n層という構造を形成している。ま
た、半絶縁性GaAs基板31上にHBT(Heterojunc
tion Bipolar Trasistor)30を設けている。
【0075】次に、実施形態3の複合半導体装置の製造
方法を図16(a)〜図16(c)、図17(a)〜図
17(c)、図18(a)〜図18(c)、図19、図
20(a)〜図20(c)、図21(a)〜図21
(c)、図22(a)〜図22(c)を参照しながら説
明する。
【0076】まず、図16(a)に示す半絶縁性GaA
s基板31上にHBTの積層構造を有する半導体層30
1を形成し、更に半導体層301上にレジスト層を積層
し、このレジスト層をパターニングしてレジストパター
ン302を形成する。このレジストパターン302は、
後で形成されるHBT30の活性領域をマスクしてお
り、この活性領域の半導体層301を残して、この半導
体層301の他の部分をエッチングにより除去する。こ
の後、レジストパターン302を除去する。
【0077】次に、図16(b)に示す様に、半絶縁性
GaAs基板31上にレジストパターン303を形成
し、更にn型のドーパントとなるSiをレジストパター
ン303の開口部303aを通じて半絶縁性GaAS基
板31に注入し、Si注入領域304を形成する。この
後、レジストパターン303を除去する。
【0078】また、図16(c)に示す様に、半絶縁性
GaAs基板31上にレジストパターン305を形成
し、更にp型のドーパントとなるZnをレジストパター
ン305の開口部305aを通じて半絶縁性GaAS基
板31に注入し、Zn注入領域306を形成する。この
後、レジストパターン305を除去する。
【0079】Si注入領域304とZn注入領域306
は、1μmだけ離間されている。
【0080】次に、図17(a)に示す様に、SiN層
307を3000Åの厚さで堆積し、850℃で熱処理
する。これによって、図17(b)に示す様に、Si注
入領域304のドーパント及びZn注入領域306のド
ーパントが活性化し、Si注入領域304がn型半導体
領域32となり、Zn注入領域306がp型半導体領域
33となる。この後、SiN層307をリン酸系のエッ
チャントで除去する。
【0081】これまでの工程によりPINダイオード3
6のp層−i層−n層という構造が形成される。
【0082】次に、図17(c)に示す様に、SiO2
層310を2000Åの厚さで堆積し、更に図18
(a)に示す様に、レジストパターン312をマスクと
して形成し、フッ酸系のエッチャントによりエッチング
して、後で形成されるHBT30の領域上のSiO2
310を除去する。この後、レジストパターン312を
除去する。
【0083】引き続いて、図18(b)に示す様に、ス
パッタリング法により高融点金属のWSi層313を積
層し、図18(c)に示す様に、レジストパターン31
4によって後で形成されるHBT30のエミッタ電極の
領域をマスクし、CF4を用いてWSi層313をドラ
イエッチングし、エミッタ電極37を形成する。この
後、図19に示す様に、レジストパターン314を除去
する。
【0084】次に、図20(a)に示す様に、エミッタ
電極37をマスクとして用いて、半導体層301をベー
ス層38までウエットエッチングする。この後、図20
(b)に示す様に、80KeVで1×1013/cm2
+を注入する。これによって、WSiのエミッタ電極
37に対してエミッタ領域41と埋め込み型コレクタ領
域42が自己整合して形成される。更に、図20(c)
に示す様に、レジストパターン315をマスクとして形
成し、半導体層301をエッチングして、サブコレクタ
層43を露出させる。この後、レジストパターン315
を除去する。
【0085】次に、図21(a)に示す様に、レジスト
パターン316をマスクとして形成し、フッ酸系のエッ
チャントによりエッチングして、n型半導体領域32上
のSiO2層310を除去する。この後、レジストパタ
ーン316を除去する。
【0086】更に、図21(b)、(c)に示す様に、
レジストパターン317を形成し、n型オーミック金属
318(AuGe/Ni/Au=500Å/500Å/
5000Å)を蒸着し、リフトオフ法によりn型オーミ
ック金属318をパターニングし、n型半導体領域32
上にn型オーミック電極34を形成すると共に、サブコ
レクタ層43上にコレクタ電極44を形成する。
【0087】次に、図22(a)に示す様に、レジスト
パターン319をマスクとして形成し、フッ酸系のエッ
チャントによりエッチングして、p型半導体領域33上
のSiO2層310を除去する。この後、レジストパタ
ーン319を除去する。
【0088】更に、図22(b)、(c)に示す様に、
レジストパターン320を形成し、p型オーミック金属
321(Ti/Pt/Au=500Å/500Å/50
00Å)を蒸着し、リフトオフ法によりp型オーミック
金属321をパターニングし、p型半導体領域33上に
p型オーミック電極35を形成すると共に、ベース層3
8上にベース電極45を形成する。このとき、ベース電
極45は、エミッタ領域41でのアンダーカット効果に
よりエミッタ電極37と電気的短絡を起こさない様に自
己整合する。
【0089】この様にHBTの積層構造を有する半導体
層をメサ状に分離しておき、n型半導体領域32及びp
型半導体領域33を形成し、これによってPINダイオ
ード36及びHBT30を同一の半絶縁性GaAs基板
31上に形成している。従って、この製造工程の利用を
前提にすれば、ミリ波帯の通信システムの各コンポーネ
ントをPINダイオード及びHBTを用いて設計し、こ
れらのコンポーネントを1つの半導体基板上に集積化す
ることができる。
【0090】(実施形態4)図23は、本発明の実施形
態4に係わるPINダイオードを含む複合半導体装置を
示している。図23において、半絶縁性GaAs基板5
1上にn型半導体領域52を設けると共に、緩衝層53
及びp型半導体層54を積層して設け、n型半導体領域
52上にn型オーミック電極56を設け、p型半導体層
54上にp型オーミック電極55を設けている。n型半
導体領域52とp型半導体層54を相互に1μm離間さ
せて配置し、PINダイオード57のp層−i層−n層
という構造を形成している。また、半絶縁性GaAs基
板51上にHBT50を設けている。
【0091】次に、実施形態4の複合半導体装置の製造
方法を図24(a)〜図24(c)、図25(a)〜図
25(c)、図26(a)〜図26(c)、図27
(a)〜図27(c)、図28、図29(a)〜図29
(c)、図30(a)〜図30(c)、図31(a)〜
図31(c)を参照しながら説明する。
【0092】まず、図24(a)に示す半絶縁性GaA
s基板51上にHBTの積層構造を有する半導体層50
1を形成し、この半導体層501上にレジストパターン
502を形成する。このレジストパターン502は、後
で形成されるHBT50の活性領域をマスクしており、
この活性領域の半導体層501を残して、この半導体層
501の他の部分を除去する。この後、レジストパター
ン502を除去する。
【0093】次に、図24(b)に示す様に、半絶縁性
GaAs基板51上にSiN層503を1000Åの厚
さで堆積する。更に、図24(c)に示す様に、レジス
トパターン504を堆積し、レジストパターン504の
開口部504aの領域、つまり後で形成されるp型半導
体層54の領域でSiN層503をエッチングにより除
去する。この後、レジストパターン504を除去する。
【0094】引き続いて、図25(a)に示す様に、例
えばMOCVD装置を用いて、GaAs緩衝層53を5
000Åの厚さで、更にBeドープのp型GaAs(p
型半導体層)54を5000Åの厚さでエピタキシャル
成長させる。このエピタキシャル成長は、SiN層50
3が除去された領域(レジストパターン504の開口部
504aの領域)でのみ選択的になされる。この後、図
25(b)に示す様に、SiN層503をリン酸系のエ
ッチャントで除去する。
【0095】次に、図25(c)に示す様に、レジスト
パターン507をマスクとして形成し、更にn型のドー
パントとなるSiをレジストパター507の開口部50
7aを通じて半絶縁性GaAS基板51に注入し、Si
注入領域504bを形成する。この後、レジストパター
ン507を除去する。
【0096】Si注入領域504bは、p型半導体層5
4から1μmだけ離間されている。
【0097】次に、図26(a)に示す様に、SiN層
509を3000Åの厚さで堆積し、850℃で熱処理
する。これによって、図26(b)に示す様に、Si注
入領域504bのドーパントが活性化し、Si注入領域
504bがn型半導体領域52となる。この際、p型半
導体層54のp型ドーパントであるBeは、結晶格子中
に取り込まれているため、p型半導体層54中に安定に
滞在する。この後、SiN層509をリン酸系のエッチ
ャントで除去する。
【0098】これまでの工程によりPINダイオード5
7のp層−i層−n層という構造が形成される。
【0099】引き続いて、図26(c)に示す様に、S
iO2層511を2000Åの厚さで堆積し、更に図2
7(a)に示す様に、レジストパターン512をマスク
として形成し、フッ酸系のエッチャントによりエッチン
グして、後で形成されるHBT50のオーミック電極領
域513上のSiO2層511を除去する。この後、レ
ジストパターン512を除去する。
【0100】引き続いて、図27(b)に示す様に、ス
パッタリング法により高融点金属のWSi層513を積
層し、図27(c)に示す様に、レジストパターン51
4によって後で形成されるHBT50のエミッタ電極の
領域をマスクし、CF4を用いてWSi層513をドラ
イエッチングし、エミッタ電極64を形成する。この
後、図28に示す様に、レジストパターン514を除去
する。
【0101】次に、図29(a)に示す様に、エミッタ
電極64をマスクとして用いて、半導体層501をベー
ス層58までウエットエッチングする。この後、図29
(b)に示す様に、80KeVで1×1013/cm2
+を注入する。これによって、WSiのエミッタ電極
64に対してエミッタ領域61と埋め込み型コレクタ領
域62が自己整合して形成される。更に、図29(c)
に示す様に、レジストパターン515をマスクとして形
成し、半導体層501をエッチングして、サブコレクタ
層63を露出させる。この後、レジストパターン515
を除去する。
【0102】次に、図30(a)に示す様に、レジスト
パターン516をマスクとして形成し、フッ酸系のエッ
チャントによりエッチングして、n型半導体領域52上
のSiO2層511を除去する。この後、レジストパタ
ーン516を除去する。
【0103】更に、図30(b)、(c)に示す様に、
レジストパターン517を形成し、n型オーミック金属
518(AuGe/Ni/Au=500Å/500Å/
5000Å)を蒸着し、リフトオフ法によりn型オーミ
ック金属518をパターニングし、n型半導体領域52
上にn型オーミック電極56を形成すると共に、サブコ
レクタ層63上にコレクタ電極65を形成する。
【0104】次に、図31(a)に示す様に、レジスト
パターン519をマスクとして形成し、フッ酸系のエッ
チャントによりエッチングして、p型半導体層54上の
SiO2層511を除去する。この後、レジストパター
ン519を除去する。
【0105】更に、図31(b)、(c)に示す様に、
レジストパターン520を形成し、p型オーミック金属
521(Ti/Pt/Au=500Å/500Å/50
00Å)を蒸着し、リフトオフ法によりp型オーミック
金属521をパターニングし、p型半導体層54上にp
型オーミック電極55を形成すると共に、ベース層58
上にベース電極66を形成する。このとき、ベース電極
66は、エミッタ領域61でのアンダーカット効果によ
りエミッタ電極64と電気的短絡を起こさない様に自己
整合する。
【0106】この様にHBTの積層構造を有する半導体
層をメサ状に分離しておき、不純物を注入してn型半導
体領域52を形成し、これによってPINダイオード5
7及びHBT50が同一の半絶縁性GaAs基板51上
に形成される。従って、この製造工程の利用を前提にす
れば、ミリ波帯の通信システムの各コンポーネントをP
INダイオード及びHBTを用いて設計し、これらのコ
ンポーネントを1つの半導体基板上に集積化することが
できる。また、n型半導体領域52を活性化させる際、
p型半導体層54のp型ドーパントであるBeが結晶格
子中に取り込まれているため、n型半導体領域52に拡
散せずに済む。
【0107】尚、各実施形態3及び4のいずれにおいて
も、各実施形態1及び2と同様の工程で、各電極に接続
される伝送線路を形成することができる。
【0108】(実施形態5)図32は、本発明の実施形
態5に係わるPINダイオードを含む複合半導体装置を
用いた高周波装置を示している。図33は、図32の装
置を更に模式化して示している。
【0109】図32及び図33において、一対の接地線
71と該各接地線71間に配置された各伝送線路72
a、72bは、各コプレーナ線路73a、73bを形成
する。第1PINダイオード73は、各伝送線路72
a、72b間に挿入され、第1PINダイオード73の
カソードが伝送線路72bに接続されている。第2及び
第3PINダイオード74、75は、伝送線路72bと
接地線71間に挿入され、第2及び第3PINダイオー
ド74、75のカソードが接地線71に接続されてい
る。
【0110】第1乃至第3PINダイオード73、7
4、75は、上記各実施形態1〜4のいずれかに示すも
のと同様のものであり、FETあるいはHBTと同一の
半導体基板上に形成される。
【0111】第1電源端子76は、伝送される高周波信
号の波長λの1/4の長さの伝送線路77を介して伝送
線路72aに接続されており、直流電流が第1電源端子
76から伝送線路72aへと流れ、かつ高周波信号が伝
送線路77によって遮断される様になっている。同様
に、第2電源端子78は、波長λの1/4の長さの伝送
線路79を介して伝送線路72bに接続されており、直
流電流が第2電源端子78から伝送線路72bへと流
れ、かつ高周波信号が伝送線路79によって遮断される
様になっている。
【0112】この様な構成においては、第1乃至第3P
INダイオード73、74、75が各伝送線路72a、
72b間のスイッチとして作用する。
【0113】第1電源端子76に正電圧を加えて、第1
PINダイオード73に順方向の電流を流すと、第1P
INダイオード73がオンとなる。このとき、伝送線路
72aから第1PINダイオード73を介して伝送線路
72bへと高周波信号が伝送され、信号の損失が極めて
小さい。
【0114】また、第2電源端子78に正電圧を加える
と、第1PINダイオード73がオフとなり、第2及び
第3PINダイオード74、75がオンとなる。このと
き、高周波信号が第1PINダイオード73で遮断さ
れ、更に伝送線路72bが第2及び第3PINダイオー
ド74、75を介して接地線71に接続されるので、各
伝送線路72a、72b間のアイソレーションが十分に
高くなる。
【0115】尚、第1PINダイオード73のアノード
を伝送線路72bに接続し、第2及び第3PINダイオ
ード74、75のアノードを接地線71に接続しても、
ダイオードスイッチを構成することができる。
【0116】(実施形態6)図34は、本発明の実施形
態6に係わるPINダイオードを含む複合半導体装置を
用いた高周波装置を示している。図35は、図34の装
置を更に模式化して示している。
【0117】図34及び図35において、各接地線81
と該各接地線81間に配置された各伝送線路82a、8
2cは、各コプレーナ線路83a、83bを形成する。
【0118】第1PINダイオード83は、各伝送線路
82a、82b間に挿入され、第1PINダイオード8
3のカソードが伝送線路82bに接続されている。第2
及び第3PINダイオード84、85は、伝送線路82
bと接地線81間に挿入され、第2及び第3PINダイ
オード84、85のカソードが接地線81に接続されて
いる。
【0119】同様に、第4PINダイオード86は、各
伝送線路82b、82c間に挿入され、第4PINダイ
オード86のカソードが伝送線路82bに接続されてい
る。第5及び第6PINダイオード87、88は、伝送
線路82bと接地線81間に挿入され、第5及び第6P
INダイオード87、88のカソードが接地線81に接
続されている。電源端子を82dにも追加する。
【0120】第1乃至第3PINダイオード83、8
4、85と第4乃至第6PINダイオード86、87、
88は、相互に鏡面対称に配置されている。
【0121】各接地線81は、伝送線路82b及び入出
力伝送線路82d上方に架け渡されたエアーブリッジ8
9を介して接続されている。
【0122】第1乃至第6PINダイオード83〜88
は、上記各実施形態1〜4のいずれかに示すものと同様
のものであり、FETあるいはHBTと同一の半導体基
板上に形成される。
【0123】この様な構成において、第1電源端子9
1、第2電源端子92及び第3電源端子93にそれぞれ
の電圧を加えることにより、第1乃至第3PINダイオ
ード83、84、85からなるスイッチと、第4乃至第
6PINダイオード86、87、88からなるスイッチ
を交互に切り換えて、各伝送線路82a、82cを入出
力伝送線路82dに交互に接続することができ、例えば
入出力伝送線路82dにアンテナ(図示せず)を接続
し、このアンテナを送受信のいずれかに切り換えて用い
ることができる。従って、第1乃至第6PINダイオー
ド83〜88は、いわゆるSPDTスイッチとしての機
能を果たす。
【0124】尚、第1PINダイオード83のアノード
を伝送線路82bに接続し、第2及び第3PINダイオ
ード84、85のアノードを接地線81に接続しても構
わない。同様に、第4PINダイオード86のアノード
を伝送線路82bに接続し、第5及び第6PINダイオ
ード87、88のアノードを接地線81に接続しても良
い。
【0125】(実施形態7)図36は、本発明の実施形
態7に係わるPINダイオードを含む複合半導体装置を
用いた高周波装置を示している。
【0126】ここでは、2本の伝送線路601および6
02の間にPINダイオード603が挿入され、そのア
ノードが伝送線路601に接続され、そのカソードが伝
送線路602に接続されている。
【0127】PINダイオード603のアノードは、伝
送線路601および高周波阻止部材、例えば伝送される
高周波信号の波長λの1/4の長さの伝送線路604を
介して、電源端子605に接続されている。
【0128】PINダイオード603のカソードは、伝
送線路602および高周波阻止部材、例えば伝送される
高周波信号の波長λの1/4の長さの伝送線路606を
介してFET607のドレインに接続されている。
【0129】FET607のゲートは、高周波阻止部
材、例えば抵抗608を介して制御端子609に接続さ
れている。FET607のソースは接地されている。
【0130】伝送線路601のPINダイオード603
と接続されていない側は、DC阻止部材、例えばキャパ
シタ610を介して高周波入出力ポート612に接続さ
れ、伝送線路602のPINダイオード603と接続さ
れていない側は、DC阻止部材、例えばキャパシタ61
1を介して高周波入出力ポート613に接続されてい
る。
【0131】本実施形態の高周波装置では、制御端子6
09に印加する電圧をFET607のしきい値電圧より
も低い電圧とした場合、FET607がオフ状態にな
る。このため、PINダイオード603に電流が流れ
ず、高周波入出力ポート612、613間はオフ状態と
なる。一方、制御端子609に印加する電圧をFET6
07のしきい値電圧よりも十分高い電圧とした場合、F
ET607がオン状態になる。このため、PINダイオ
ード603に電流が流れ、高周波入出力ポート612、
613間はオン状態となる。
【0132】特に、FET607をディプリーション・
モードのMESFETとした場合、ショットキーゲート
に逆バイアス電圧を印加してオフ状態とし、電圧無印加
(0V)でオン状態とすることができる。この場合、F
ET607のゲートにはごくわずかの逆方向リーク電流
が流れるにすぎず、制御端子609を駆動する回路の電
流供給能力がごく小さいもので良い。よって、駆動回路
を含めた周辺回路を従来の電流制御方式に比べて簡略化
することができる。
【0133】(実施形態8)図37は、本発明の実施形
態8に係わるPINダイオードを含む複合半導体装置を
用いた高周波装置を示している。
【0134】ここでは、2本の伝送線路701および7
02の間にPINダイオード703が挿入され、アノー
ドが伝送線路701に接続され、カソードが伝送線路7
02に接続されている。
【0135】PINダイオード703のアノードは、伝
送線路701および高周波阻止部材、例えば伝送される
高周波信号の波長λの1/4の長さの伝送線路704を
介して、FET705のソースに接続されている。FE
T705のゲートは、高周波阻止部材、例えば抵抗70
6を介して制御端子707に接続されている。FET7
05のドレインは電源端子708に接続されている。こ
のFET705としては、しきい値電圧の絶対値がPI
Nダイオード703の立ち上がり電圧よりも小さいよう
な、例えば−0.5Vのディプリーション・モードFE
Tとする。PINダイオード703のカソードは、伝送
線路702および高周波阻止部材、例えば伝送される高
周波信号の波長λの1/4の長さの伝送線路709を介
して接地されている。
【0136】伝送線路701のPINダイオード703
と接続されていない側は、DC阻止部材、例えばキャパ
シタ712を介して高周波入出力ポート710に接続さ
れ、伝送線路702のPINダイオード703と接続さ
れていない側は、DC阻止部材、例えばキャパシタ71
3を介して高周波入出力ポート711に接続されてい
る。
【0137】本実施形態の高周波装置では、FET70
5とPINダイオード703がいわゆる自己バイアス回
路を構成する。このため、制御端子707に印加する電
圧が0Vの場合、FET705およびPINダイオード
703がオフ状態になり、制御端子707に印加する電
圧がPINダイオード703の立ち上がり電圧よりも高
い場合にFET705およびPINダイオード703が
オン状態となる。よって、制御端子707を駆動するた
めに正電圧のみを用いれば良く、駆動回路を含めた周辺
回路を実施形態7よりもさらに簡略化することができ
る。
【0138】(実施形態9)図38は、本発明の実施形
態9に係わるPINダイオードを含む複合半導体装置を
用いた高周波装置を示している。
【0139】ここでは、1本の伝送線路801にPIN
ダイオード802のアノードが接続されている。
【0140】PINダイオード802のアノードは、伝
送線路801および高周波阻止部材、例えば伝送される
高周波信号の波長λの1/4の長さの伝送線路803を
介して電源端子804に接続されている。PINダイオ
ード802のカソードはFET805のドレインに接続
されている。FET805のゲートは、高周波阻止部
材、例えば抵抗806を介して制御端子807に接続さ
れている。FET805のソースは接地されている。
【0141】伝送線路801の両側は、DC阻止部材、
例えばキャパシタ808および809を介して高周波入
出力ポート810および811に接続されている。
【0142】本実施形態の高周波装置では、実施形態7
の高周波装置の動作と同様に、制御端子807に印加す
る電圧によってPINダイオード802をオン/オフす
ることができる。そして、PINダイオード802がオ
ン状態のときに、伝送線路801が接地されることにな
るので、高周波入出力ポート810、811間がオフ状
態となる。一方、PINダイオード802がオフ状態の
ときに、高周波入出力ポート810、811間がオン状
態となる。この構成により、実施形態7と同様に、駆動
回路を含めた周辺回路を従来に比べて簡略化することが
できる。
【0143】(実施形態10)図39は、本発明の実施
形態10に係わるPINダイオードを含む複合半導体装
置を用いた高周波装置を示している。
【0144】ここでは、1本の伝送線路901にPIN
ダイオード902のアノードが接続されている。
【0145】このPINダイオード902のアノード
は、伝送線路901および高周波阻止部材、例えば伝送
される高周波信号の波長λの1/4の長さの伝送線路9
03を介してFET904のソースに接続されている。
FET904のゲートは、高周波阻止部材、例えば抵抗
905を介して制御端子906に接続されている。FE
T904のドレインは電源端子907に接続されてい
る。このFET904としては、しきい値電圧の絶対値
がPINダイオード902の立ち上がり電圧よりも小さ
いような、例えば−0.5Vのディプリーション・モー
ドFETとする。PINダイオード902のカソードは
接地されている。
【0146】伝送線路901の両側は、DC阻止部材、
例えばキャパシタ908および909を介して高周波入
出力ポート910および911に接続されている。
【0147】本実施形態の高周波装置では、実施形態8
の高周波装置の動作と同様に、制御端子906に印加す
る電圧によってPINダイオード902をオン/オフす
ることができる。そして、PINダイオード902がオ
ン状態のときに、伝送線路901が接地されることにな
るので、高周波入出力ポート910、911間がオフ状
態となる。一方、PINダイオード902がオフ状態の
ときに、高周波入出力ポート910、911間がオン状
態となる。この構成により、実施形態8と同様に、駆動
回路を含めた周辺回路を従来に比べて簡略化することが
できる。
【0148】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のPINダイ
オードを含む複合半導体装置によれば、PINダイオー
ドのn型半導体領域及びp型半導体領域の少なくとも一
方がイオン注入されたものである。このため、他の種類
の能動素子の半導体層をメサ状に分離させ露出させた高
抵抗半導体基板上に、PINダイオードをイオン注入に
よって形成することができ、PINダイオード及び他の
種類の能動素子を同一の高抵抗半導体基板上に集積化す
ることができる。
【0149】また、高抵抗半導体基板としてGaAs基
板を適用している。このGaAs基板は、マイクロ波、
及びミリ波帯用の能動素子(FETやHBT)に適して
いる。
【0150】また、PINダイオードのn型半導体領域
及びp型半導体領域の一方は、結晶成長されたものであ
る。イオン注入された半導体領域を活性化(熱処理)す
る際、半導体領域内の大きな拡散係数を有するドーパン
トは他の伝導型の半導体領域にも拡散し活性化されて、
この他の伝導型の半導体領域のキャリアを補償してしま
う傾向にある。大きな拡散係数を有するドーパントを含
む半導体領域が結晶成長されたものであると、この結晶
成長された半導体領域のドーパントが結晶を構成する原
子と結合しているため、イオン注入された他の半導体領
域を活性化しても、結晶成長された半導体領域のドーパ
ントがエネルギー的に安定な状態にあって拡散しない。
つまり、大きな拡散係数を有するドーパントが他の伝導
型の半導体領域に拡散することがない。これにより、n
型半導体領域とp型半導体領域間の距離を一定に保つこ
とができ、信頼性が向上する。
【0151】例えば、p型ドーパントは、n型ドーパン
トと比較すると、大きな拡散係数を有する。そこで、p
型ドーパントを含む半導体領域を結晶成長により形成す
れば、n型ドーパントをイオン注入した半導体領域を活
性化する際、結晶成長された半導体領域のp型ドーパン
トがn型ドーパントを含む半導体領域に拡散しない。
【0152】また、結晶成長法で形成されるn型半導体
領域及びp型半導体領域の一方に重なる絶縁領域を備
え、この絶縁領域を結晶成長して形成している。この結
晶成長された絶縁領域も、結晶成長された半導体領域の
ドーパントの拡散を防止する。
【0153】また、高抵抗半導体基板に高周波信号を供
給する伝送線路を備えている。この伝送線路とPINダ
イオードを組み合わせることにより、PINダイオード
スイッチを構成することができ、更には他の種類の能動
素子との組み合わせにより、各種のコンポーネントを集
積化することができる。
【0154】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置によれば、第1及び第
2PINダイオードを備えており、第1PINダイオー
ドに順方向の電流を流せば、第1PINダイオードがオ
ンとなって、高周波信号を伝送線路を通じて伝送するこ
とができ、第1PINダイオードに逆方向の電流を流せ
ば、第1PINダイオードがオフとなり、第2PINダ
イオードがオンになるので、伝送線路のアイソレーショ
ンが非常に高くなり、高周波信号が遮断される。従っ
て、低ロス、高アイソレーションのPINダイオードス
イッチが実現される。勿論、このPINダイオードスイ
ッチを各種のコンポーネントと集積化することができ
る。
【0155】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置によれば、2組みのP
INダイオードスイッチを鏡面対称に配置しているた
め、いわゆるSPDTスイッチが構成される。勿論、こ
のSPDTスイッチを各種のコンポーネントと集積化す
ることができる。
【0156】また、伝送線路としてコプレーナ線路を用
いている。この場合は、PINダイオードと接地間の距
離を物理的な長さで数十ミクロンにすることができるの
で、実質的に電気長0の理想的な接地を実現することが
できる。
【0157】また、高抵抗半導体基板上に、伝送線路に
接続された電源回路を備えている。この場合、電源回路
をも同一の高抵抗半導体基板上に集積化することができ
る。例えば、電源回路をも集積化したモノリシックマイ
クロ波IC(MMIC)を実現することができる。
【0158】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置によれば、制御端子に
印加する電圧をFETのしきい値電圧より低くすること
により、PINダイオードをオフ状態にして、高周波信
号を遮断することができる。また、制御端子に印加する
電圧をFETのしきい値電圧より十分高くすることによ
り、PINダイオードをオン状態にして、高周波信号を
伝送線路を通じて伝送することできる。特に、ディプリ
ーション・モードのFETでは、ゲートにごくわずかの
逆方向リーク電流が流れるにすぎず、制御端子を駆動す
る回路の電流供給能力をごく小さいものにすることがで
きる。よって、駆動回路を含めた周辺回路を従来に比べ
て簡略化することができる。
【0159】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置によれば、FETとP
INダイオードがいわゆる自己バイアス回路を構成し、
制御端子に印加する電圧が0Vの場合にFETおよびP
INダイオードがオフになり、制御端子に印加する電圧
がPINダイオードの立ち上がり電圧よりも高い場合に
FETおよびPINダイオードがオンとなる。よって、
制御端子を駆動するために正電圧のみを用いれば良く、
駆動回路を含めた周辺回路をさらに簡略化することがで
きる。
【0160】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置を用いた高周波装置によれば、制御端子に
印加する電圧によりPINダイオードをオン/オフする
ことができる。このPINダイオードがオンのときに伝
送線路が接地されて高周波信号が遮断され、PINダイ
オードがオフのときに高周波信号が伝送線路を通じて伝
送される。よって、駆動回路を含めた周辺回路を従来に
比べて簡略化することができる。
【0161】また、本発明のPINダイオードを含む複
合半導体装置の製造方法によれば、例えばFETの積層
構造を有する半導体層を高抵抗半導体基板に予め形成し
ておき、FETを除く領域で高抵抗半導体基板を露出さ
せた後に、PINダイオードを形成することができ、P
INダイオードとFETを集積化することができる。
【0162】また、p型半導体領域をエピタキシャル成
長法で形成した場合は、n型半導体領域を活性化する
際、p型半導体領域の大きな拡散係数を有するp型ドー
パントがn型半導体領域に拡散せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係わるPINダイオード
を含む複合半導体装置を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、図1の複合半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図3】(a)〜(c)は、図2に引き続く製造工程を
示す図である。
【図4】(a)〜(c)は、図3に引き続く製造工程を
示す図である。
【図5】(a)〜(c)は、図4に引き続く製造工程を
示す図である。
【図6】(a)〜(c)は、図5に引き続く製造工程を
示す図である。
【図7】(a)〜(e)は、図6に引き続く製造工程を
示す図である。
【図8】本発明の実施形態2に係わるPINダイオード
を含む複合半導体装置を示す断面図である。
【図9】(a)〜(c)は、図8の複合半導体装置の製
造工程を示す図である。
【図10】(a)〜(c)は、図9に引き続く製造工程
を示す図である。
【図11】(a)〜(c)は、図10に引き続く製造工
程を示す図である。
【図12】(a)〜(c)は、図11に引き続く製造工
程を示す図である。
【図13】(a)〜(d)は、図12に引き続く製造工
程を示す図である。
【図14】(a)〜(e)は、図13に引き続く製造工
程を示す図である。
【図15】本発明の実施形態3に係わるPINダイオー
ドを含む複合半導体装置を示す断面図である。
【図16】(a)〜(c)は、図15の複合半導体装置
の製造工程を示す図である。
【図17】(a)〜(c)は、図16に引き続く製造工
程を示す図である。
【図18】(a)〜(c)は、図17に引き続く製造工
程を示す図である。
【図19】図18に引き続く製造工程を示す図である。
【図20】(a)〜(c)は、図19に引き続く製造工
程を示す図である。
【図21】(a)〜(c)は、図20に引き続く製造工
程を示す図である。
【図22】(a)〜(c)は、図21に引き続く製造工
程を示す図である。
【図23】本発明の実施形態4に係わるPINダイオー
ドを含む複合半導体装置を示す断面図である。
【図24】(a)〜(c)は、図23の複合半導体装置
の製造工程を示す図である。
【図25】(a)〜(c)は、図24に引き続く製造工
程を示す図である。
【図26】(a)〜(c)は、図25に引き続く製造工
程を示す図である。
【図27】(a)〜(c)は、図26に引き続く製造工
程を示す図である。
【図28】図27に引き続く製造工程を示す図である。
【図29】(a)〜(c)は、図28に引き続く製造工
程を示す図である。
【図30】(a)〜(c)は、図29に引き続く製造工
程を示す図である。
【図31】(a)〜(c)は、図30に引き続く製造工
程を示す図である。
【図32】本発明の実施形態5に係わるPINダイオー
ドを含む複合半導体装置を用いた高周波装置を示す平面
図である。
【図33】図32の高周波装置の回路を示す図である。
【図34】本発明の実施形態6に係わるPINダイオー
ドを含む複合半導体装置を用いた高周波装置を示す平面
図である。
【図35】図34の高周波装置の回路を示す図である。
【図36】本発明の実施形態7に係わるPINダイオー
ドを含む複合半導体装置を用いた高周波装置を示す回路
図である。
【図37】本発明の実施形態8に係わるPINダイオー
ドを含む複合半導体装置を用いた高周波装置を示す回路
図である。
【図38】本発明の実施形態9に係わるPINダイオー
ドを含む複合半導体装置を用いた高周波装置を示す回路
図である。
【図39】本発明の実施形態10に係わるPINダイオ
ードを含む複合半導体装置を用いた高周波装置を示す回
路図である。
【符号の説明】
10、20 FET 11、21、31、51 半絶縁性GaAs基板 12、22、32、52 n型半導体領域 13、33 p型半導体領域 14、25、34、56 n型オーミック電極 15、26、35、55 p型オーミック電極 16、27、36、57 PINダイオード 23、53 緩衝層 24、54 p型半導体層 30、50 HBT 37、64 エミッタ電極 38、58 ベース層 41、61 エミッタ領域 42、62 埋め込み型コレクタ領域 43、63 サブコレクタ層 44、65 コレクタ電極 45、66 ベース電極 71、81 接地線 72a、72b、82a、82b、82c 伝送線路 73a、73b、83a、83b コプレーナ線路 73、83 第1PINダイオード 74、84 第2PINダイオード 75、85 第3PINダイオード 76、91 第1電源端子 77、79 波長λの1/4の長さの伝送線路 78、92 第2電源端子 86 第4PINダイオード 87 第5PINダイオード 88 第6PINダイオード 82d 入出力伝送線路 89 エアーブリッジ 93 第3電源端子 101、201、301、501 半導体層 102、103、105、112、115、116、1
19、122、124、202、204、207、21
2、216、217、221a、222、224、30
2、303、305、312、314、315、31
6、317、319、320、502、504、50
7、512、514、515、516、517、51
9、520 レジストパターン 103a、105a、204a、207a、303a、
305a、504a、507a 開口部 104、208、304、504b Si注入領域 106、306 Zn注入領域 107、203、209、221、307、503、5
09 SiN層 110、211、310、511 SiO2層 111、213 オーミック電極領域 114、214、318、518 n型オーミック金属 113、215 オーミック電極 117、218、321、521 p型オーミック金属 118、29 ゲート電極 121 SiN層 123、223 Ti/Au層 125、225 Au配線 313、513 WSi層 601、602、701、702、801、901 伝
送線路 603、703、802、902 PINダイオード 604、606、704、709、803、903 波
長λの1/4の長さの伝送線路 605、708、804、907 電源端子 607、705、805、904 FET 608、706、806、905 抵抗 609、707、807、906 制御端子 610、611、712、713、808、809、9
08、909 キャパシタ 612、613、710、711、810、811、9
10、911 高周波入出力ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8232 H01L 29/80 E 21/331 29/91 F 29/73 A 27/095 29/861 21/329 H01P 1/15 (72)発明者 牧岡 敏史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岩永 順子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上田 大助 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高抵抗半導体基板と、 該高抵抗半導体基板上に形成され、n型半導体領域及び
    p型半導体領域を含むPINダイオードと、 該高抵抗半導体基板上に形成され、該PINダイオード
    とは異なる種類の能動素子とを備え、 該n型半導体領域及び該p型半導体領域の少なくとも一
    方は、イオン注入されたものであるPINダイオードを
    含む複合半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記高抵抗半導体基板は、GaAs基板
    である請求項1に記載のPINダイオードを含む複合半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 前記PINダイオードのn型半導体領域
    及びp型半導体領域の一方は、結晶成長されたものであ
    る請求項1又は請求項2に記載のPINダイオードを含
    む複合半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記結晶成長法で形成されるn型半導体
    領域及びp型半導体領域の一方に重なる絶縁領域を備
    え、 該絶縁領域は、結晶成長されたものである請求項3に記
    載のPINダイオードを含む複合半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記高抵抗半導体基板に形成され、高周
    波信号を供給する伝送線路を備える請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載のPINダイオードを含む複合半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のPINダイオードを含む複合半導体装置を用い、 前記PINダイオードとして、第1、第2及び第3PI
    Nダイオードを備え、 該第1PINダイオードを伝送線路に挿入し、該第2及
    び第3PINダイオードのアノードを該第1PINダイ
    オードのカソード側で該伝送線路に接続し、該第2及び
    第3PINダイオードのカソードを接地したPINダイ
    オードを含む複合半導体装置を用いた高周波装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のPINダイオードを含む複合半導体装置を用い、 前記PINダイオードとして、第1、第2及び第3PI
    Nダイオードを備え、 該第1PINダイオードを伝送線路に挿入し、該第2及
    び第3PINダイオードのカソードを該第1PINダイ
    オードのアノード側で該伝送線路に接続し、該第2及び
    第3PINダイオードのアノードを接地したPINダイ
    オードを含む複合半導体装置を用いた高周波装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のPINダイオードを含む複合半導体装置を用い、 前記PINダイオードとして、第1、第2及び第3PI
    Nダイオードを2組み備え、 該各第1PINダイオードのカソードを向き合わせて該
    各第1PINダイオードを伝送線路に挿入し、該各第2
    及び第3PINダイオードのアノードを該各第1PIN
    ダイオードのカソード側で該伝送線路にそれぞれ接続
    し、該各第2及び第3PINダイオードのカソードを接
    地し、 該2組みを鏡面対称に配置したPINダイオードを含む
    複合半導体装置を用いた高周波装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のPINダイオードを含む複合半導体装置を用い、 前記PINダイオードとして、第1、第2及び第3PI
    Nダイオードを2組み備え、 該各第1PINダイオードのアノードを向き合わせて該
    各第1PINダイオードを伝送線路に挿入し、該各第2
    及び第3PINダイオードのカソードを該各第1PIN
    ダイオードのアノード側で該伝送線路にそれぞれ接続
    し、該各第2及び第3PINダイオードのアノードを接
    地し、 該2組みを鏡面対称に配置したPINダイオードを含む
    複合半導体装置を用いた高周波装置。
  10. 【請求項10】 前記伝送線路は、コプレーナ線路であ
    る請求項6乃至請求項9のいずれかに記載のPINダイ
    オードを含む複合半導体装置を用いた高周波装置。
  11. 【請求項11】 前記高抵抗半導体基板上に、前記伝送
    線路に接続された電源回路を備える請求項6乃至請求項
    10のいずれかに記載のPINダイオードを含む複合半
    導体装置を用いた高周波装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載のPINダイオードを含む複合半導体装置を用い、 前記PINダイオードを伝送線路に挿入し、 該PINダイオードのアノードを、該PINダイオード
    のアノード側に接続された高周波阻止部材を介して電源
    端子に接続し、 前記能動素子としてFETを有し、 該PINダイオードのカソードと該FETのドレインと
    を、該PINダイオードのカソード側に接続された高周
    波阻止部材を介して接続し、 該FETのゲートを高周波阻止部材を介して制御端子に
    接続し、 該FETのソースを接地したPINダイオードを含む複
    合半導体装置を用いた高周波装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載のPINダイオードを含む複合半導体装置を用い、 前記PINダイオードを伝送線路に挿入し、 前記能動素子としてFETを有し、 該PINダイオードのアノードと該FETのソースと
    を、該PINダイオードのアノード側に接続された高周
    波阻止部材を介して接続し、 該FETのゲートを高周波阻止部材を介して制御端子に
    接続し、 該FETのドレインを電源端子に接続したPINダイオ
    ードを含む複合半導体装置を用いた高周波装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載のPINダイオードを含む複合半導体装置を用い、 前記PINダイオードのアノードを伝送線路に接続する
    と共に、 該PINダイオードのアノードを、高周波阻止部材を介
    して電源端子に接続し、 前記能動素子としてFETを有し、 該FETのドレインを、該PINダイオードのカソード
    に接続し、 該FETのゲートを高周波阻止部材を介して制御端子に
    接続し、 該FETのソースを接地したPINダイオードを含む複
    合半導体装置を用いた高周波装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載のPINダイオードを含む複合半導体装置を用い、 前記PINダイオードのアノードを伝送線路に接続し、
    該PINダイオードのカソードを接地し、 前記能動素子としてFETを有し、 該FETのドレインを電源端子に接続し、 該FETのゲートを高周波阻止部材を介して制御端子に
    接続し、 該FETのソースと該PINダイオードのアノードと
    を、高周波阻止部材を介して接続したPINダイオード
    を含む複合半導体装置を用いた高周波装置。
  16. 【請求項16】 高抵抗半導体基板にそれぞれの不純物
    を注入してp型半導体領域及びn型半導体領域を形成す
    る工程と、 該p型半導体領域及び該n型半導体領域を活性化する工
    程と、 該n型半導体領域にオーミック金属を形成する工程と、 該n型半導体領域のオーミック金属を熱処理する工程
    と、 該p型半導体領域にオーミック金属を形成する工程と、 該p型半導体領域及び該n型半導体領域のオーミック金
    属に接続される伝送線路を形成する工程とを含むPIN
    ダイオードを含む複合半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 高抵抗半導体基板にp型半導体領域を
    エピタキシャル成長法で形成する工程と、 該高抵抗半導体基板に不純物を注入してn型半導体領域
    を形成する工程と、 該n型半導体領域を活性化する工程と、 該n型半導体領域にオーミック金属を形成する工程と、 該n型半導体領域のオーミック金属を熱処理する工程
    と、 該p型半導体領域にオーミック金属を形成する工程と、 該p型半導体領域及び該n型半導体領域のオーミック金
    属に接続される伝送線路を形成する工程とを含むPIN
    ダイオードを含む複合半導体装置の製造方法。
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