JP2001065487A - キャンドモータポンプ - Google Patents

キャンドモータポンプ

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JP2001065487A
JP2001065487A JP24186899A JP24186899A JP2001065487A JP 2001065487 A JP2001065487 A JP 2001065487A JP 24186899 A JP24186899 A JP 24186899A JP 24186899 A JP24186899 A JP 24186899A JP 2001065487 A JP2001065487 A JP 2001065487A
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Shinobu Ishizuka
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Tomotoshi Hirata
智敏 平田
Hironori Ninomiya
宏則 二ノ宮
Takayuki Kuronuma
隆行 黒沼
Takahiko Ogawa
孝彦 小川
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアル方向およびアキシャル方向の軸受の
摩耗の進行状況を、電気的な検出手法を用いて容易に検
出できるようにしたキャンドモータポンプを提供する。 【解決手段】 キャンドモータの固定子鉄心の端面の一
部に切り欠き部を設け、該切り欠き部に遮蔽構造を備え
た複数個の誘導型センサS1,S2,S3,S4を該セ
ンサの検出面が回転子鉄心の端部外周面と軸方向に沿っ
た少なくとも一部で重なるように配置し、数十Hz以上
の周波数成分を減衰させるローパスフィルタ回路45乃
至48と、数Hz以下の周波数成分を減衰させるハイパ
スフィルタ回路49乃至52を通過させた誘導型センサ
の出力からロータの位置を検出して軸受の摩耗状況を監
視するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキャンドモータポン
プに係り、特に、ラジアル方向およびアキシャル方向の
軸受の摩耗の進行状況を電気的な検出手法を用いて容易
に監視できる軸受摩耗検出器を備えたキャンドモータポ
ンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、この種のキャンドモータポン
プの一般的な構成を示す断面図である。図11に示すよ
うに、キャンドモータポンプはポンプ部Pとモータ部M
とからなる。ポンプ部Pのポンプケーシング1の内部に
は、羽根車2が配置されているとともに、ポンプケーシ
ング1の高圧側の開口部には、ケーシングカバー3が固
着されている。また、ケーシングカバー3には、羽根車
2を通過した後の昇圧されたポンプ取扱液の一部を導く
流通孔4が形成されている。
【0003】前記ケーシングカバー3の内部には、ロー
タ5の一端が挿通され、このロータ5の一端に、ここに
嵌合されたディスタンスピース(スリーブ)6、スラス
ト板7a、軸スリーブ8aおよび羽根車2がボルト22
により固定されている。また、ロータ5の他端には、ス
ラスト板7bおよび軸スリーブ8bがボルト23により
固定されている。
【0004】ロータ5は、その両端で一対の軸受9a,
9bを介して回転自在に支承されているとともに、その
ほぼ中央部にモータ部Mの回転子10が固着され、ケー
シングカバー3に軸受9aが、エンドカバー11に軸受
9bがそれぞれ装着されている。また、このロータ5の
内部には、軸方向に貫通する貫通孔14が形成されてお
り、この貫通孔14は、両端のボルト22,23を貫通
して両側に開口している。
【0005】モータ部Mの固定子13はモータフレーム
24に嵌合し、このモータフレーム24の両端にはフレ
ーム側板25a,25bが嵌合している。更に、モータ
部Mの回転子10のキャン12aおよびモータ部Mの固
定子13のキャン12bとで、それぞれ回転子10およ
び固定子13をポンプ取扱液に触れないように保護して
いる。また、固定子13の鉄心の両端面に、2組の誘導
型センサS1とS3、S2とS4が配設されている。
【0006】上記従来構造のキャンドモータポンプにお
いては、運転中に回転側である軸スリーブ8a,8bお
よびスラスト板7a,7bが、固定側である軸受9a,
9bに接触しながら回転するために、一般的にカーボン
製の軸受9a,9bが主に摩耗し、運転時間と共にその
摩耗量が増加していく。そして、運転時間と共に軸受9
a,9bの摩耗量が増加するにつれて、ロータ5の振れ
回りが大きくなり、摩耗が更に進むと回転子10のキャ
ン12aと固定子13のキャン12bとが接触してそれ
ぞれ損傷し、更に運転を続けると破損に至る。固定子1
3のキャン12bが破損すると、固定子13の内部にポ
ンプ取扱液が浸入して、固定子13の巻線を劣化させる
原因となり、キャンドモータ本体の致命的な故障を引き
起こす。
【0007】また、キャンドモータポンプは、ポンプ部
Pとモータ部Mとの間に軸シール部を持たない一体の圧
力容器構造のため、ロータ5の振れ回りを本体外部より
目視することが不可能である。そのため長期の使用や異
物の混入など、何らかの原因により軸受9a,9bに摩
耗が発生した場合においても、その変化を外部より確認
することができない。そこで軸受9a,9bの摩耗状況
を検出する種々の検出手段が提案されている。
【0008】これまで実施されてきた軸受の摩耗状況を
検出する検出手段のうち、電気的検出手段としては、図
11及び図12(a)に示すように、固定子13の鉄心
の両端面に2組の誘導型センサS1とS3、S2とS4
を設け、図12(b)に示すように、誘導型センサS1
とS3を180°対称に配置し、同様に、誘導型センサ
S2とS4も180°対称に配置した構成の検出手段が
ある。
【0009】この検出手段は、軸受9a,9bの半径方
向(ラジアル方向A)の摩耗を誘導型センサS1とS
3、およびS2とS4で検出し、軸方向(アキシャル方
向B)の摩耗は誘導型センサS1とS2、もしくはS3
とS4で検出する。つまり、ラジアル方向Aの軸受の摩
耗は、誘導型センサS1とS3のそれぞれの誘起電圧の
差(差動出力)、および誘導型センサS2とS4のそれ
ぞれの誘起電圧の差(差動出力)を検出し、どちらか大
きい方を検出器(図示せず)に表示することによって行
われる。また、アキシャル方向Bの軸受の摩耗は、誘導
型センサS1とS2のそれぞれの誘起電圧の差(差動出
力)、もしくは誘導型センサS3とS4のそれぞれの誘
起電圧の差(差動出力)を検出することによって行われ
る。
【0010】図13は、前記誘導型センサS1,S2,
S3,S4から出力された信号の処理回路例を示す。こ
の信号処理回路の構成は、誘導型センサS1,S2,S
3,S4のそれぞれの信号を受ける入力回路31乃至3
4、比較のための差動アンプ35乃至38、比較後のオ
フセット調整回路39乃至42、それぞれの信号処理結
果からロータ5の位置の演算を行う判定回路43、判定
した結果を表示する表示回路44から構成されている。
従って、各誘導型センサS1,S2,S3,S4の出力
は、それぞれの出力信号を判別するための比較回路部に
入力され、誘導型センサS1,S2,S3,S4からの
それぞれの出力によってロータ5の位置を検出し、この
位置の変化から軸受の摩耗状況を判定する。
【0011】図14に、ラジアル方向Aの軸受の摩耗の
検出原理を示す。図14に示すように、軸受が主に上方
向に摩耗した場合には、ロータ5が上方に移動するた
め、ラジアル方向における上方の隙間δ1は、下方の隙
間δ2よりも小さくなる。回転子10が誘導型センサS
1,S2,S3,S4の磁極に近づくほど、各センサの
誘起電圧は大きくなる。従って、誘導型センサS1,S
2,S3,S4のそれぞれに誘起される誘起電圧の大小
関係は、S1>S3、かつ、S2>S4となる。また、
誘導型センサS1とS3、S2とS4のそれぞれに誘起
される誘起電圧の差(差動電圧)の大小関係は(S1−
S3)<(S2−S4)となり、(S2−S4)の差動
出力を回路を介して検出器に表示することによって、軸
受のラジアル方向Aのどちらか大きい方の摩耗を検出す
ることができる。
【0012】図15に、アキシャル方向Bの軸受の摩耗
の検出原理を示す。羽根車2側の軸受9aの端面が摩耗
した場合には、図15に示すように、ロータ5が羽根車
2の方向へ移動するため、誘導型センサS1,S2,S
3,S4の磁極の回転子10の端部外周面との軸方向に
沿った重なり長さL1,L2,L3,L4の大小関係
は、 L1>L2、かつ、L3>L4 となり、誘導型センサS1,S2,S3,S4のそれぞ
れに誘起される誘起電圧の大小関係は、 S1>S2、かつ、S3>S4 となる。従って、 (S1−S2)、もしくは、(S3−S4) の差動出力を回路で大小を比較し、大きい方を回路を介
して検出器に表示することによって、軸受のアキシャル
方向Bの摩耗を検出することができる。
【0013】図16(a)に、ラジアル方向Aの軸受の
摩耗量に対する差動出力を示す。図中の従来例1は、モ
ータの負荷電流が大きい場合もしくはポンプの運転点が
最高効率点よりもかなり小さい場合を示し、従来例2
は、モータの負荷電流が小さい場合もしくはポンプの運
転点が最高効率点付近の場合を示す。図16(b)に、
アキシャル方向Bの軸受の摩耗量に対する差動出力を示
す。ラジアル方向Aと同様に、図中の従来例1は、モー
タの負荷電流が大きい場合を示し、従来例2は、モータ
の負荷電流が小さい場合を示す。
【0014】いずれの場合においても、モータの負荷電
流やポンプの運転点の変化によって差動出力が変動す
る。加えて、後述するように、キャンドモータの電源周
波数と実際の運転される周波数の差によって生じるうね
りや、誘導型センサの取付け誤差によるモータ回転子1
0の溝数Zとキャンドモータポンプの回転周波数N2と
の積(Z×N2)である溝高調波成分によっても、セン
サの差動出力が影響を受けるという問題がある。
【0015】その他の電気的検出手段としては、固定子
13の巻線スロット内にサーチコイルを巻き込むもの、
または特殊な巻線構造のキャンドモータを用いて軸受の
摩耗状況をその巻線を利用して検出するようにした検出
手段等がある。
【0016】しかしながら、この電気的検出手段におい
ては、モータの負荷電流やポンプの運転点の変化や、前
述したうねりや誘導型センサの取付け誤差による溝高調
波成分によっても、センサの差動出力が影響を受けると
いう前述と同様の問題があり、軸受の摩耗状況が正確に
表示されないという欠点がある。
【0017】一方、機械的検出手段の一例としては、ロ
ータ5の反羽根車側の軸端にロータ5と一定の間隔を保
ち、エンドカバー11に固着された機械的接触部と、こ
の接触部が回転体との接触摩耗によって内部に封入した
ガスが外部に排出される機能を備えた検出手段がある。
このような検出手段の場合には、反羽根車側の軸受9b
のラジアル方向Aの摩耗は検知できるが、羽根車2側の
軸受9aのラジアル方向Aの摩耗はほとんど検知できな
いばかりでなく、一度検出手段が作動した後は、内部に
封入されたガスが放出されてしまうため、摩耗した軸受
とともに検出手段自体の交換も必要となり、保守部品の
増加を余儀なくされる等の問題を有する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に鑑みてなされたもので、ロータの一端に羽根車を固定
し、該ロータを羽根車側および反羽根車側の両側に配置
した軸受で支承するキャンドモータポンプにおいて、ラ
ジアル方向およびアキシャル方向の軸受の摩耗の進行状
況を、電気的な検出手法を用いて容易に検出できるよう
にしたキャンドモータポンプを提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ロータの一端に羽根車を固定し、該ロータを羽根車
側および反羽根車側の両側に配置した軸受で支承するキ
ャンドモータポンプにおいて、キャンドモータの固定子
鉄心の端面の一部に切り欠き部を設け、該切り欠き部に
遮蔽構造を備えた複数個の誘導型センサを該センサの検
出面が回転子鉄心の端部外周面と軸方向に沿った少なく
とも一部で重なるように配置し、数十Hz以上の周波数
成分を減衰させるローパスフィルタ回路と、数Hz以下
の周波数成分を減衰させるハイパスフィルタ回路を通過
させた前記誘導型センサの出力から前記ロータの位置を
検出して前記軸受の摩耗状況を監視するようにしたこと
を特徴とするキャンドモータポンプである。
【0020】これにより、各誘導型センサの出力に含ま
れるキャンドモータの溝高調波成分やうねりの周波数成
分を減衰させることで、これらの影響を殆ど受けること
なく、誘導型センサからのそれぞれの出力によってロー
タの位置を検出し、この位置の変化から軸受の摩耗状況
を判定することができる。
【0021】請求項2に記載の発明は、前記誘導型セン
サは、該誘導型センサの検出面が前記回転子鉄心の端部
外周面と軸方向に沿って半分程度重なるように配置され
ていることを特徴とする請求項1記載のキャンドモータ
ポンプである。これにより、軸受の端面の摩耗でロータ
がアキシャル方向に距離Laだけ移動した時に、この距
離の2倍の2×Laに対応する差動出力を得ることがで
きる。
【0022】請求項3に記載の発明は、前記誘導型セン
サは、該誘導型センサの検出面が前記回転子鉄心の端部
外周面と軸方向に沿ってほぼ全面で重なるように配置さ
れていることを特徴とする請求項1記載のキャンドモー
タポンプである。これは、固定子の巻線によって形成さ
れる固定子と回転子の空隙を通る磁束の端部の磁束が相
対的に大きいキャンドモータポンプに有効である。
【0023】請求項4に記載の発明は、前記誘導型セン
サの出力の最大値のみを出力する回路が備えられている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のキ
ャンドモータポンプである。これにより、安定した差動
出力を得て、検出器の針の振れをなくして、軸受の摩耗
状態を正確に検出できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図4は、本発明の第1の
実施の形態のキャンドモータポンプを示すもので、図1
1乃至図13に示す従来例と同一または相当部分には、
同一の符号を付して、その重複した説明を省略する。
【0025】即ち、このキャンドモータポンプには、図
1及び図2(a)に示すように、固定子13の鉄心の両
端面に遮蔽構造を備えた2組の誘導型センサS1とS
3、S2とS4が設けられている。そして図2(b)に
示すように、誘導型センサS1とS3は180°対称に
配置され、同様に、誘導型センサS2とS4も180°
対称に配置されている。これにより、軸受9a,9bの
半径方向(ラジアル方向A)の摩耗は、誘導型センサS
1とS3のそれぞれの誘起電圧の差(差動出力)、およ
び誘導型センサS2とS4のそれぞれの誘起電圧の差
(差動出力)を検出し、どちらか大きい方を検出器(図
示せず)に表示することによって行われ、また、軸受9
a,9bの軸方向(アキシャル方向B)の摩耗は、誘導
型センサS1とS2のそれぞれの誘起電圧の差(差動出
力)、もしくは誘導型センサS3とS4のそれぞれの誘
起電圧の差(差動出力)を検出することによって行われ
るようになっている。
【0026】図3は、遮蔽構造を備えた誘導型センサS
1の取付け部の詳細図であり、他の誘導型センサS2,
S3,S4についても同様な構成である。図3におい
て、誘導型センサS1は、鉄心S1aと該鉄心S1aに
巻回された検出コイルS1bとからなり、更に、検出コ
イルS1bが巻回された鉄心S1aは、半径方向に固定
子13の外周側に向かって延び、コの字形に屈曲して、
再び固定子内周側に向かう遮蔽部S1dを有している。
これにより、鉄心S1aの検出コイルS1bが巻回され
た部分は遮蔽部S1dで遮蔽されている。検出コイルS
1bが巻回された鉄心S1aの検出面S1cは、固定子
13の内周面13aと略同一面に配置されている。ま
た、誘導型センサS1は、その検出面S1cが回転子1
0の鉄心の端部外周面と軸方向に沿って長さL1oだけ
重なるように配置されている。この長さL1oは、誘導
型センサS1の検出面S1cの全長の約半分になってい
る。そして、誘導型センサS1は、固定子13の端面の
切り欠き部13bに配置されている。
【0027】なお、図2(a)に示すように、誘導型セ
ンサS2,S3,S4にあっては、その検出面の全長の
約半分の長さL2o,L3o,L4oだけ回転子10の
鉄心の端部外周面と軸方向に沿って重なるように配置さ
れている。
【0028】このように構成することによって、回転子
10の主としてエンドリング10aの負荷電流によって
形成される磁束ΦRは、鉄心S1aの遮蔽部S1dに吸
収されることになり、これにより検出コイルS1bが巻
回された近傍の検出面S1cには、磁束ΦRは殆ど入ら
なくなる。一方で、固定子13の巻線によって形成され
る固定子13と回転子10の空隙を通る磁束ΦSの端部
の磁束ΦLは、誘導型センサS1の検出面S1cを通る
ように形成され、この磁束量を検出コイルS1bで検出
することが可能となる。従って、誘導型センサS1は、
回転子10の主としてエンドリング10aの負荷電流に
よって形成される磁束ΦRの影響をほとんど受けること
なく、固定子13と回転子10の空隙を通る磁束ΦSの
端部の磁束ΦLを検出することが可能となる。
【0029】ここで、固定子13の巻線によって形成さ
れる固定子13と回転子10の空隙を通る磁束ΦSの端
部の磁束ΦLは、キャンドモータポンプの動力源の周波
数(以下、電源周波数N0という)成分をもち、一方、
誘導型センサS1の検出コイルS1bの検出する誘起電
圧は、キャンドモータのすべりの周波数(以下、すべり
周波数N1という)成分をもつ。実験によると、このす
べり周波数N1は数Hz以下であり、キャンドモータへ
の負荷が大きくなるほど大きくなる。従って、一般的に
知られているモータのスリップ率と合致している。この
ため、実際のキャンドモータポンプを回転している周波
数(以下、回転周波数N2という)は、以下のようにな
る。 (回転周波数N2)=(電源周波数N0)−(すべり周
波数N1)
【0030】すべり周波数N1は、キャンドモータの負
荷率で決まる周波数であり、負荷が全くない場合には、 (すべり周波数N1)=0 となる。また、キャンドモータの通常の使用範囲におい
ては、 0<(すべり周波数N1)<(数Hz)と考えて良い。
【0031】このすべり周波数N1によって、摩耗した
軸受の場合のみならず、正規の摩耗していない軸受の場
合においても、その正規の隙間(ラジアル方向Aにおい
ては、直径隙間、アキシャル方向Bにおいてはエンドプ
レー)があるために、検出器(図示せず)の針に影響を
及ぼす。つまり、センサの差動出力に、すべり周波数N
1(数Hz以下)の成分をもつ周期的な変動(以下、う
ねりという)があり、正規の摩耗していない軸受におい
ても、検出器の針は正常な位置とある程度摩耗した位置
との間を周期的に往復する。従って、正規の摩耗してい
ない軸受においても、あたかもある程度摩耗したかのよ
うに、検出器の針が振れてしまう。
【0032】また、一方では、回転子10の溝数Zとキ
ャンドモータポンプの回転周波数N2の積(Z×N2)
である溝高調波成分によっても、センサの差動出力に影
響を受ける。誘導型センサS1とS3は180゜対称
に、また、誘導型センサS2とS4も180゜対称に配
置されているため、理論上は、それぞれの対になったセ
ンサ同士で、例えば軸受が全く摩耗していない場合には
差動出力は打ち消し合うし、また、摩耗してくるとその
差動出力が増加してくる。ここで、回転子10の溝数Z
は、一般には20乃至30個程度あるため、溝高調波成
分は極めて高い周波数となる。つまり、誘導型センサの
取付けを正確に行わないと位相がずれてしまい、若干の
位相ずれでも、差動出力として、本来軸受の摩耗による
成分でない成分を検出してしまうことになる。
【0033】このため、この実施の形態にあっては、数
十Hz以上の溝高調波成分を減衰させるローパスフィル
タ、および数Hz以下のうねりの成分を減衰させるハイ
パスフィルタを回路に設けている。
【0034】図4は、誘導型センサS1,S2,S3,
S4から出力された信号の処理回路を示す。この信号処
理回路は、誘導型センサS1,S2,S3,S4のそれ
ぞれの信号を受ける入力回路31乃至34、溝高調波の
成分を減衰させるローパスフィルタ回路45乃至48、
比較のための差動アンプ35乃至38、うねりの成分を
減衰させるハイパスフィルタ回路49乃至52、比較後
のオフセット調整回路39乃至42、それぞれの信号処
理結果から回転子位置の演算を行う判定回路43、判定
した結果を表示する表示回路44から構成されている。
【0035】ここで、ローパスフィルタ回路45乃至4
8は、図5に示すように、例えば70Hz以上の周波数
成分を減衰するものであり、ハイパスフィルタ回路49
乃至52は、例えば10Hz以下の周波数成分を減衰す
るものである。
【0036】これにより、各誘導型センサS1,S2,
S3,S4の出力は、ローパスフィルタ回路45乃至4
8を通って溝高調波の成分が減衰され、それぞれの出力
信号を判別するための比較回路部に入力され、更にハイ
パスフィルタ回路49乃至52を通ってうねりの成分が
減衰される。従って、誘導型センサS1,S2,S3,
S4のそれぞれの出力によってロータ5の位置を検出
し、この位置の変化から軸受の摩耗状況を判定すること
ができる。
【0037】図6に、ラジアル方向Aの軸受の摩耗の検
出原理を示す。図6に示すように、軸受が主に上方向に
摩耗した場合には、ロータ5が上方に移動するため、ラ
ジアル方向における上方の隙間δ1は、下方の隙間δ2
よりも小さくなる。回転子10が誘導型センサS1,S
2,S3,S4の磁極に近づくほど、各センサの誘起電
圧は大きくなる。従って、誘導型センサS1,S2,S
3,S4のそれぞれに誘起される誘起電圧の大小関係
は、 S1>S3、かつ、S2>S4 となる。また、誘導型センサS1とS3、S2とS4の
それぞれに誘起される誘起電圧の差(差動電圧)の大小
関係は (S1−S3)<(S2−S4) となり、(S2−S4)の差動出力を回路を介して検出
器に表示することによって、軸受のラジアル方向Aのど
ちらか大きい方の摩耗を検出することができる。
【0038】図7に、アキシャル方向Bの軸受の摩耗の
検出原理を示す。アキシャル方向Bについては、誘導型
センサS1,S2,S3,S4の磁極の回転子10との
軸方向の重なり長さL1o,L2o,L3o,L4o
は、それぞれ磁極のほぼ半分に位置しているため、差動
出力(S1−S2)、もしくは(S3−S4)は、アキ
シャル方向Bの移動量に対して、軸方向の重なり長さの
変化がより大きくなっている。つまり、羽根車2側の軸
受9aの端面が距離Laだけ摩耗して、図7に示すよう
に、ロータ5が羽根車2の方向へ距離Laだけ移動する
と、誘導型センサS1の磁極の軸方向における回転子1
0との重なり長さL1および誘導型センサS2の磁極の
軸方向における回転子10との重なり長さL2は、以下
のように変化する。 L1=L1o+La、L2=L2o−La また、軸受の摩耗がない状態では、 L1o=L2o となるように配置しているから、誘導型センサS1とS
2の重なり長さの差は、 L1−L2=2×La となる。
【0039】従って、誘導型センサS1,S2の磁極の
回転子10との軸方向の重なり長さL1,L2がセンサ
の誘起電圧に比例すると考えて良いので、差動出力(S
1−S2)が本来の移動量の2倍となる。誘導型センサ
S3,S4についても、誘導型センサS1,S2の場合
と同様に、差動出力が本来の移動量の2倍となる。
【0040】図8は、本発明の第2の実施の形態のキャ
ンドモータポンプの誘導型センサの取付け部を示すもの
で、これは、誘導型センサS1,S2を、その検出面の
全長L1a,L2aに亘って回転子10の鉄心の端部外
周面と軸方向に沿って重なるように配置したものであ
る。なお、図示しないが、誘導型センサS3,S4も同
様に配置されている。
【0041】この実施の形態にあっては、前述のよう
に、ロータ5が羽根車2の方向へ距離Laだけ移動する
と、誘導型センサS1の磁極の軸方向における回転子1
0との重なり長さL1bおよび誘導型センサS2の磁極
の軸方向における回転子10との重なり長さL2bは、
以下のように変化する。 L1b=L1a、L2b=L2a−La また、軸受の摩耗がない状態では、 L1a=L2a となるように配置しているから、誘導型センサS1とS
2の重なり長さの差は、 L1b−L2b=La となる。
【0042】従って、アキシャル方向Bの差動出力(S
1−S2)そのものは、本来の移動量と同じとなるが、
磁束密度ΦLが相対的に大きいキャンドモータポンプに
有効である。
【0043】前記のように構成することによって、キャ
ンドモータの溝高調波成分やうねりの周波数成分の影響
をほとんど受けることなく、軸受の摩耗状況を判断する
ことができるが、ロータ5が軸受隙間内を回転周波数N
2とは異なる周波数で回転している(以下、公転とい
う)ために、センサの差動出力が周期的に変動する。こ
の差動出力は、不規則に変化するのではなく、図9
(a),(b)に示すように、一定の最大値と一定の最
小値の間で安定して周期的に繰り返す。つまり、公転に
よっても、少なくとも差動出力の最大値は変わらず、こ
れによって、軸受の摩耗を正確に検出できる。
【0044】図10は、キャンドモータの差動出力の振
れをなくすための手段を備えた本発明の第3の実施の形
態のキャンドモータポンプの信号処理回路を示すもので
ある。この信号処理回路は、誘導型センサS1,S2,
S3,S4のそれぞれの信号を受ける入力回路31乃至
34、溝高調波の成分を減衰させるローパスフィルタ回
路45乃至48、比較のための差動アンプ35乃至3
8、うねりの成分を減衰させるハイパスフィルタ回路4
9乃至52、比較後のオフセット調整回路39乃至4
2、それぞれの信号処理結果から回転子位置の演算を行
う判定回路43、判定した結果の最大値のみを取り出す
ピークホルド回路53、その最大値のみを表示する表示
回路44から構成されている。
【0045】これにより、各誘導型センサS1,S2,
S3,S4の出力は、ローパスフィルタ回路45乃至4
8を通って溝高調波の成分が減衰され、それぞれの出力
信号を判別するための比較回路部に入力され、ハイパス
フィルタ回路49乃至52を通ってうねりの成分が減衰
される。更に、ピークホルド回路53によって差動出力
の最大値のみが検出される。従って、誘導型センサS
1,S2,S3,S4のそれぞれの出力によってロータ
5の位置を検出し、この位置の変化から軸受の摩耗状況
を判定することができる。このように構成することによ
って、差動出力のそれぞれ最大値のみを検出器に出力で
きるので、検出器の針が振れることなく、極めて安定す
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャンドモータの溝高調波成分やうねりの周波数成分の
影響を殆ど受けることなく、軸受の摩耗進行状況を電気
的な検出方法を用いて容易にかつ確実に監視することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のキャンドモータポ
ンプを示す断面図である。
【図2】(a)は図1の誘導型センサ取付け部を拡大し
て示す拡大図で、(b)はその側面図である。
【図3】遮蔽構造を備えた誘導型センサを拡大して示す
拡大図である。
【図4】軸受摩耗検出器の処理回路を示す処理回路図で
ある。
【図5】フィルタにより減衰される周波数の説明に付す
る示すグラフである。
【図6】ラジアル方向の軸受摩耗の検出例を示す図であ
る。
【図7】アキシャル方向の軸受摩耗の検出例を示す図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態のキャンドモータポ
ンプの誘導型センサ取付け部を示す断面図である。
【図9】(a)はラジアル摩耗量と差動出力の関係を示
すグラフで、(b)はアキシャル摩耗量と差動出力との
関係を示すグラフである。
【図10】本発明の第3の実施の形態のキャンドモータ
ポンプの軸受摩耗検出器の処理回路を示す処理回路図で
ある。
【図11】従来のキャンドモータポンプを示す断面図で
ある。
【図12】(a)は図11の誘導型センサ取付け部を拡
大して示す拡大図で、(b)はその側面図である。
【図13】従来の軸受摩耗検出器の処理回路を示す処理
回路図である。
【図14】従来のラジアル方向の軸受摩耗の検出例を示
す図である。
【図15】従来のラジアル方向の軸受摩耗の検出例を示
す図である。
【図16】従来の軸受摩耗出力例を示す図であり、
(a)はラジアル摩耗量を、(b)はアキシャル摩耗量
をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 ポンプケーシング 2 羽根車 3 ケーシングカバー 4 流通孔 5 ロータ 6 ディスタンスピース(スリーブ) 7a,7b スラスト板 8a,8b 軸スリーブ 9a,9b 軸受 10 回転子 11 エンドカバー 12a,12b キャン 13 固定子 14 貫通孔 22,23 ボルト 24 モータフレーム 25a,25b フレーム側板 S1,S2,S3,S4 誘導型センサ δ1、δ2 隙間
フロントページの続き (72)発明者 石塚 忍 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 平田 智敏 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 二ノ宮 宏則 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 (72)発明者 黒沼 隆行 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 (72)発明者 小川 孝彦 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 Fターム(参考) 3H020 AA01 AA07 BA00 BA11 BA21 CA00 CA08 DA00 EA01 EA07 EA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの一端に羽根車を固定し、該ロー
    タを羽根車側および反羽根車側の両側に配置した軸受で
    支承するキャンドモータポンプにおいて、キャンドモー
    タの固定子鉄心の端面の一部に切り欠き部を設け、該切
    り欠き部に遮蔽構造を備えた複数個の誘導型センサを該
    センサの検出面が回転子鉄心の端部外周面と軸方向に沿
    った少なくとも一部で重なるように配置し、数十Hz以
    上の周波数成分を減衰させるローパスフィルタ回路と、
    数Hz以下の周波数成分を減衰させるハイパスフィルタ
    回路を通過させた前記誘導型センサの出力から前記ロー
    タの位置を検出して前記軸受の摩耗状況を監視するよう
    にしたことを特徴とするキャンドモータポンプ。
  2. 【請求項2】 前記誘導型センサは、該誘導型センサの
    検出面が前記回転子鉄心の端部外周面と軸方向に沿って
    半分程度重なるように配置されていることを特徴とする
    請求項1記載のキャンドモータポンプ。
  3. 【請求項3】 前記誘導型センサは、該誘導型センサの
    検出面が前記回転子鉄心の端部外周面と軸方向に沿って
    ほぼ全面で重なるように配置されていることを特徴とす
    る請求項1記載のキャンドモータポンプ。
  4. 【請求項4】 前記誘導型センサの出力の最大値のみを
    出力する回路が備えられていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載のキャンドモータポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9689773B2 (en) 2015-07-01 2017-06-27 Hyundai Motor Company Method for diagnosing abrasion of electric oil pump rotor

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