JP2001064131A - 染毛剤およびそれを用いた染毛方法 - Google Patents

染毛剤およびそれを用いた染毛方法

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JP2001064131A JP24183799A JP24183799A JP2001064131A JP 2001064131 A JP2001064131 A JP 2001064131A JP 24183799 A JP24183799 A JP 24183799A JP 24183799 A JP24183799 A JP 24183799A JP 2001064131 A JP2001064131 A JP 2001064131A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌に付いても肌が染まらず、これまで染毛で
きなかった過敏な体質者が染毛できるようになったり、
頭皮や髪に対する刺激や損傷をなくし、しかも堅牢性が
高く、新しい髪の質感が得られる染毛効果が持続して期
待できる染毛剤およびそれを用いた染毛方法を提供する
こと。 【解決手段】 藍の生葉あるいは藍の生葉の絞り汁、藍
の生葉あるいは藍の生葉の絞り汁をフリーズドライした
粉末を主たる染毛材料として含む染毛剤を用いる。アル
ミニウム、鉄などを用いて媒染した後、染毛剤をそのま
ま、あるいは適量の水と混合して均一に塗布し、染毛
後、毛髪を水で濯ぎ、乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然の藍の生葉、
天然の藍の生葉の絞り汁、天然の藍の生葉や天然の藍の
生葉の絞り汁をフリーズドライした粉末、藍の「すく
も」、「沈殿藍」、「藍乾燥葉」などを利用した染毛剤
およびそれを用いた染毛方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、髪を染める成分と方法は幾通りか
あり、例えば、染毛効果とその持続性の高い酸化染料を
用いた合成染毛剤、欧米で多用されている「ヘナ」を主
成分とする植物性の染毛料、酸性染料を配合した染毛料
(いわゆるヘアマニキュア)などがある。しかし、酸化
染料は人体にアレルギーを引き起こすことが知られてお
り、一方「ヘナ」は色調が限られ、日本人の黒髪にはな
じまず、またアレルギーを起こすとの報告もあり、酸性
染料は毛髪に染込ませるだけであるために堅牢性が悪
く、また従来の染毛剤の中には肌に付くと肌が染まって
しまう問題があるなど、それぞれ一長一短がある。一
方、粉末状の植物染料と、液体シリコーン、パラフィン
類、植物性あるいは動物性の油などを界面活性剤などで
乳化あるいは懸濁させた染毛剤が提案されている(特開
平10−53720号公報など)。しかし、この染毛剤
は剤の安定性や染毛操作上の機能性の向上は認められる
ものの、染毛剤として最も優先されるべき染毛効果につ
いては充分といえず問題の解決には至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】藍は古くから栽培の歴
史があり、繊維に対する染料として、あるいは、食品の
着色剤や、解毒剤や解熱剤として医薬品に用いられてき
た長い歴史を持つものである。この藍の染料成分を髪の
染毛に使用することにより、これまで染毛できなかった
過敏な体質者が染毛できるようになったり、頭皮や髪に
対する刺激や損傷をなくし、しかも新しい髪の質感が得
られ、日本人の髪色に応しい色調の染毛効果が期待でき
る。本発明の第1の目的は、肌に付いても肌が染まらな
いような天然の藍を利用した染毛剤であって、例えば白
髪の黄ばみをおさえ自然な色調に染毛でき白髪を隠すこ
とができ、色落ちせず堅牢性の高い染毛剤を提供するこ
とであり、そして本発明の第2の目的は、この染毛剤を
用いて髪を染毛する染毛方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の発明は、藍の生葉および/または藍の生葉の
絞り汁、あるいは藍の生葉および/または藍の生葉の絞
り汁をフリーズドライした粉末を主たる染毛材料として
含むことを特徴とする染毛剤に関するものである。
【0005】上記課題を解決するため請求項2の発明
は、(イ)藍の「すくも」、「沈殿藍」、「藍乾燥葉」
およびこれらの2種以上の混合物から選ばれる少なくと
も1つの成分、(ロ)還元剤、(ハ)アルカリ剤を必須
成分として含むことを特徴とする染毛剤に関するもので
ある。
【0006】本発明の請求項3の発明は、請求項2記載
の染毛剤において、前記(ロ)還元剤と(ハ)アルカリ
剤を組み合わせた、チオグリコール酸やシステインを主
成分とするパーマ剤あるいはパーマ剤の内の1剤、ある
いは亜硫酸塩を主成分とするカーリング剤を用いること
を特徴とするものである。
【0007】本発明の請求項4の発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の染毛剤において、茜、うこ
ん、すおう、コチニール、ロッグウッド、ヘナ、栗、た
まねぎ、コーヒーなどの天然草木染成分および/または
これらの抽出成分および/またはこれらの抽出成分をフ
リーズドライした粉末から選ばれる他の染毛材料を含む
ことを特徴とするものである。
【0008】本発明の請求項5の発明は、請求項1から
請求項4のいずれかに記載の染毛剤において、茶葉、コ
ンフリー、カミツレ、クロレラ、ローズマリー、海藻な
どの植物成分を増量剤および/または賦型剤として含む
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項6の発明は、請求項1から
請求項5のいずれかに記載の染毛剤において、ムクロ
ジ、サイカチ、キラヤ皮などのサポニン含有植物成分を
染毛調整剤として含むことを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項7の発明は、請求項1から
請求項6のいずれかに記載の染毛剤において、毛髪への
付着性や染毛時の操作性を高めるため、グアガム、海藻
抽出精製エキスなどの植物由来の増粘成分、シルクプロ
テインなどの動物由来の増粘成分を含むことを特徴とす
るものである。
【0011】本発明の請求項8の発明は、請求項1から
請求項7のいずれかに記載の染毛剤において、髪の質感
を高めるため、油剤、コンディショニング剤、界面活性
剤、湿潤剤などの天然物または化学的添加成分を含むこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項9の発明は、請求項1から
請求項8のいずれかに記載の染毛剤において、経時安定
性を高めるためパラベン類、安息香酸塩などの防腐剤お
よび/または酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤か
ら選ばれる添加剤を含むことを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項10の発明は、アルミニウ
ム、鉄、亜鉛、ニッケル、カルシウム、マグネシウムな
どの金属単体、あるいはそれらの金属塩を用いて媒染し
た後、請求項1から請求項9のいずれかに記載の染毛剤
をそのまま、あるいは適量の水と混合して均一に塗布
し、染毛後、毛髪を水で濯ぎ、乾燥し、仕上げることを
特徴とする染毛方法に関するものである。
【0014】本発明の請求項11の発明は、毛髪に、請
求項1から請求項9のいずれかに記載の染毛剤をそのま
ま、あるいは適量の水と混合して均一に塗布して染毛
後、アルミニウム、鉄、亜鉛、ニッケル、カルシウム、
マグネシウムなどの金属単体、あるいはそれらの金属塩
を用いて媒染した後、毛髪を水で濯ぎ、乾燥し、仕上げ
ることを特徴とする染毛方法に関するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1に、藍を用いて染毛する場合の発色の原理を示す。
図1において、藍の主として葉に含まれている配糖体の
(1)インジカン(水溶性)は、同一植物内に共存して
含まれる酵素(β−グルコシダーゼ)による加水分解作
用を受け(2)インドキシル(水溶性)を生成する。空
気中でこの(2)インドキシルが酸化的に2分子会合し
て、(3)インジゴ(水不溶性)となり発色する。
【0016】本発明の一実施形態である染毛剤は、藍の
生葉あるいは藍の生葉の絞り汁を主たる染毛材料として
含む染毛剤である。主として藍の生葉を含む本発明の染
毛剤は藍の生葉を潰したり、叩いたり、揉んだりするな
どしない限り、含有されている(1)インジカンは安定
であり、酵素(β−グルコシダーゼ)による加水分解作
用を受けない。そして染毛するために使用する際には水
の存在下で藍の生葉を潰したり、叩いたり、揉んだりし
たものを毛髪に均一に塗布すると、初めて(1)インジ
カンは酵素(β−グルコシダーゼ)による加水分解作用
を受けて(2)インドキシルを生成し、(2)インドキ
シルが髪に浸透し、そしてその状態で空気に触れると
(2)インドキシルが酸化されて2分子会合して(3)
インジゴとなって希望の濃い色に染毛でき、かつ堅牢性
の高い染毛を行うことができる。染毛後は毛髪を水で濯
ぎ、乾燥し、仕上げる。
【0017】本発明の藍の生葉を主たる染毛材料として
含む染毛剤は、例えば、藍の生葉を公知の方法で細片状
に切った細片状生葉を酵素および水分を透過しないプラ
スチックフィルム袋あるいはガラス瓶などを用いて真空
パック包装して貯蔵、輸送、保存しておき、使用時に開
封して中の染毛剤を取り出し適量の水を加えて上記のよ
うにして用いるようにすることが好ましい。
【0018】本発明の藍の生葉の絞り汁を主たる染毛材
料として含む染毛剤は水の存在下で(1)インジカンと
酵素(β−グルコシダーゼ)を含むため、保存中などに
(1)インジカンは酵素(β−グルコシダーゼ)による
加水分解作用を受け(2)インドキシルを生成し、そし
て空気が存在していると(2)インドキシルが酸化され
て(3)インジゴとなってしまう恐れがある。
【0019】(3)インジゴを主として含む染毛剤をそ
のまま用いて染毛することはできるが、染めても色が薄
く、しかも堅牢性の高い染毛を行うことができない恐れ
がある。そこで、藍の生葉の絞り汁を主たる染毛材料と
して含む本発明の染毛剤を、例えば、酸素および水分を
透過しない多層プラスチックフィルム袋、あるいはガラ
ス瓶などに真空パック包装しておき、染毛時に包装を開
けて中の染毛剤を取り出して適量の水と混合して均一に
髪に塗布するようにする。このようにすれば、染毛剤中
の(2)インドキシルが髪に浸透し、そしてその状態で
空気に触れると(2)インドキシルが酸化されて2分子
会合して(3)インジゴとなって希望の濃い色に染毛で
き、かつ堅牢性の高い染毛を行うことができる。染毛後
は毛髪を水で濯ぎ、乾燥し、仕上げる。
【0020】本発明で用いる藍の生葉の絞り汁は、藍の
生葉を通常の方法、装置で絞った汁であり、絞ったまま
の状態でも、濃縮したものでも、これらの混合物でもよ
く、また藍の生葉が添加されていてもよい。この染毛剤
は上記の理由から酸素および水分を透過しない多層プラ
スチックフィルム袋あるいはガラス瓶などを用いて真空
パック包装して貯蔵、輸送、保存しておき、使用時に開
封して用いるようにすることが好ましい。
【0021】本発明の他の実施形態である染毛剤は、藍
の生葉や藍の生葉の絞り汁をフリーズドライした粉末を
主たる染毛材料として含む染毛剤である。この染毛剤は
(1)インジカンと酵素(β−グルコシダーゼ)を含む
が、フリーズドライした粉末であるために水分を含ま
ず、(1)インジカンが酵素(β−グルコシダーゼ)に
よって加水分解作用を受けることがない。したがって経
時的に(2)インドキシルが生成せず、(3)インジゴ
が生成しないので、保存安定性に優れる。
【0022】染毛に当たっては、本発明のこれらの染毛
剤粉末を適量の水と混合して、均一に髪に塗布する。こ
の染毛剤は(1)インジカンと酵素(β−グルコシダー
ゼ)を含むため、水の存在下で(1)インジカンは酵素
(β−グルコシダーゼ)による加水分解作用を受け
(2)インドキシルを生成し、生成した(2)インドキ
シルが髪に浸透し、そしてその状態で空気に触れると
(2)インドキシルが酸化されて2分子会合して(3)
インジゴとなって希望の濃い色に染毛でき、かつ堅牢性
の高い染毛を行うことができる。染毛後は毛髪を水で濯
ぎ、乾燥し、仕上げる。
【0023】本発明で用いる藍の生葉あるいは藍の生葉
の絞り汁をフリーズドライした粉末は、上記藍の生葉あ
るいは藍の生葉の絞り汁を通常の方法、装置でフリーズ
ドライして得られるものである。フリーズドライした粉
末は酸素および水分を透過しない多層プラスチックフィ
ルム袋あるいはガラス瓶などを用いて真空パック包装し
て貯蔵、輸送、保存しておき、使用時に開封して用いる
ようにすることが好ましい。
【0024】本発明の他の実施形態である染毛剤は、
(イ)藍の「すくも」、「沈殿藍」、「藍乾燥葉」およ
びこれらの2種以上の混合物から選ばれる少なくとも1
つの成分(ロ)還元剤、(ハ)アルカリ剤を必須成分と
して含む染毛剤である。
【0025】本発明で用いる(イ)藍の「すくも」は藍
の生葉を積み重ね時々水をまき発酵させたものであり、
「沈殿藍」は藍の生葉を水に漬け放置した時に生成する
沈殿物であり、「藍乾燥葉」は藍の生葉を天日などで乾
燥したものであって、いずれも水の存在下で(1)イン
ジカンは酵素(β−グルコシダーゼ)による加水分解作
用を受け(2)インドキシルを生成し、生成した(2)
インドキシルが空気に触れて(3)インジゴとなってい
る。したがって、(イ)藍の「すくも」も「沈殿藍」も
「藍乾燥葉」ともに(3)インジゴを主として含む。
【0026】(イ)藍の「すくも」、「沈殿藍」、「藍
乾燥葉」およびこれらの2種以上の混合物から選ばれる
少なくとも1つの成分を用いて染毛する際は、(イ)藍
の「すくも」、「沈殿藍」、「藍乾燥葉」およびこれら
の2種以上の混合物から選ばれる少なくとも1つの成分
に(ロ)還元剤と(ハ)アルカリ剤を添加して、(3)
インジゴを「ロイコインジゴ(白藍)」に還元して行
う。「ロイコインジゴ(白藍)」にした本発明の染毛剤
を均一に髪に塗布する。「ロイコインジゴ(白藍)」が
髪に浸透し、そしてその状態で空気に触れると「ロイコ
インジゴ(白藍)」が酸化されて(3)インジゴとなっ
て希望の濃い色に染毛でき、かつ堅牢性の高い染毛を行
うことができる。染毛後は毛髪を水で濯ぎ、乾燥し、仕
上げる。
【0027】本発明で使用する(ロ)還元剤としては、
具体的には、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナ
トリウムのような亜硫酸塩化合物、および、チオール系
化合物、アミノ酸系チオール化合物としてメルカプト基
を分子内に有する化合物である、チオグリコール酸、チ
オ乳酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオ酒石酸、チ
オリンゴ酸、ジメルカプトアジピン酸、システイン、N
−アセチルシステイン、ホモシステインなどのメルカプ
トカルボン酸類;システアミン、N−アシルシステアミ
ンなどのシステアミン誘導体;2−メルカプトエタノー
ル、チオグリセロール、3−アルコキシ−1−メルカプ
ト−2−プロパノールなどのメルカプトアルコール類;
メチルチオグリコレート、エチルチオグリコレート、グ
リコールモノチオグリコレート、1,2−プロピレング
リコールモノチオグリコレート、グリセロールモノチオ
グリコレート、グリコールモノチオラクテート、グリセ
ロールモノチオラクテート、グリセロールモノ−3−メ
ルカプトプロピオネート、システインメチルエステル、
システインエチルエステル、ホモシステインメチルエス
テル、ホモシステインエチルエステルなどのメルカプト
カルボンエステル類;チオグリコールアミド、N−ヒド
ロキシエチルチオグリコールアミド、3−メルカプトプ
ロピオンアミド、N−ヒドロキシエチル−3−メルカプ
トプロピオンアミド、システインアミドなどのメルカプ
トカルボン酸アミド類、およびトコフェロールなどの単
独あるいはこれらから選ばれる2種以上の混合物などが
挙げられる。(ロ)還元剤の濃度は特に限定されない
が、通常0.1〜20重量%、好ましくは1.0〜1
1.0重量%であり、濃度が0.1重量%未満では効果
がなく、20重量%を超えると染色性を悪くする。
【0028】本発明で使用する(ハ)アルカリ剤として
は、具体的には、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属、水酸化マグネシウム、水酸
化カルシウムなどのアルカリ土類金属の無機アルカリ、
アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミンな
どの有機アルカリ、さらにはアルカリ性の塩例えばクエ
ン酸ナトリウム、リン酸3ナトリウムなどを挙げること
ができる。これ以外のアルカリ剤として、炭酸水素アン
モニウム、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸グ
アニジンなどのグアニジン塩、リジン、アルギニン及び
2−アミノ−2−メチルプロパノールなども使用でき
る。上記アルカリ剤の濃度は特に限定されないが、通常
0.01〜10重量%、好ましくは1.0〜7重量%で
ある。0.01重量%未満ではその効果がなく、10%
重量%を超えると染色性を悪くする。
【0029】(イ)藍の「すくも」、「沈殿藍」、「藍
乾燥葉」およびこれらの2種以上の混合物から選ばれる
少なくとも1つの成分により染毛する場合は、前記
(ロ)還元剤と(ハ)アルカリ剤を組み合わせた剤であ
る、チオグリコール酸やシステインを主成分とするパー
マ剤あるいはパーマ剤の内の1剤、あるいは亜硫酸塩を
主成分とするカーリング剤と併用あるいは混合して使用
してもよい。
【0030】本発明で用いる藍の原料植物は特に限定さ
れるものではなく、藍の種類は、具体的には、例えば、
蓼藍、琉球藍、インド藍、大青を始めとするIndig
ofera属の植物を挙げることができる。蓼藍(タデ
アイ)は、タデ科(Polygonaceae)のアイ
(Polygonum tinctorium LOU
R)でインドネシア、中国、日本で産生する1年草であ
る。琉球藍[キツネノマゴ科(Acanthacea
e)のリュウキュウアイ(Strobilanthes
cusia(NEES)]は、中国、沖縄に産生する
多年草である。インド藍は、豆科(Leguminos
ae)の多年草でインド、ジャワなどに産生する(In
digofera tinctoria.)。大青(タ
イセイ)はアブラナ科(Curciferae)のタイ
セイ(Isatis indigotica FORT
UNE)で、中部ヨーロッパ、中国などに産生する1年
草である。藍は根や茎を含む全草でもよいが、とくに葉
がよい。また、藍の葉は一番刈りでも三番刈りでもよい
が、生育期の頂部の葉がとくに使用に適している。
【0031】本発明の染毛剤は、単独で使用することが
できるが、他の染毛材料を適量加えて、色の変化を出す
ことができる。他の染毛材料としては、具体的に、例え
ば、茜、アラカシ、アンズ、インド茜、うこん、ウメ、
エンジュ、オヒルギ、カキ、カシワ、カリヤス、カリ
ン、ガンビール、キハダ、キンモクセイ、クサギ、クス
ノキ、クチナシ、クヌギ、栗、クロチク、クワ、ケヤ
キ、月桂樹、ゲンノショウコ、紅茶、コーヒー、コチニ
ール、コナラ、ゴバイシ、コバノガマズミ、コブナグ
サ、サクラ、ザクロ、シュンギク、シラカシ、すおう、
ズミ、セイヨウ茜、ソヨゴ、タブノキ、たまねぎ、チョ
ウジ、ドクダミ、ニッケイ、ハナミズキ、ハルジオン、
ピーナツ、ビワ、ビンロウジュ、ペグノキ、ベニバナ、
マリーゴールド、ミズキ、ミロバラン、ムクノキ、ムラ
サキ、ヤシャブシ、ヤブマオ、ヤマボウシ、ヤマモモ、
ヨモギ、ラック、緑茶、ロッグウッド、およびこれらの
2種以上の混合物などを挙げることができる。これらの
中でも茜、うこん、すおう、コチニール、ロッグウッ
ド、ヘナなどの天然草木染成分、食材である栗、たまね
ぎ、コーヒーなどは好ましく使用できる。
【0032】また、本発明の染毛剤に対して、アロエ、
カミツレ、甘草、クロレラ、コンフリー、シナモン、し
いたけ、ジャスミン、セージ、ニンジン、ニンニク、
茶、ペパーミント、マリーゴールド、ラベンダー、ロー
ズマリー、海藻などの植物成分を増量剤および/または
賦型剤として適量加えることができる。これらの中でも
茶葉、コンフリー、カミツレ、クロレラ、ローズマリ
ー、海藻などは好ましく使用できる。
【0033】また、本発明の染毛剤に対して、むくろじ
科のムクロジ(SapindusMukurossi
Gaertn.)、まめ科のサイカチ(Gledits
chia Japonica Mig.)、バラ科のキ
ラヤ皮(QuillaiaSaponaria Mol
ina)、朝鮮ニンジン、トチバニンジン、キキョウ
(桔梗)、タラの木、エンジュ、セネガ、ダイズ(大
豆)、甘草、ヤツデなどを始めとしたサポニン含有植物
を染毛調整剤として加えることができる。図1に示した
ように、(1)インジカンが、酵素(β−グルコシダー
ゼ)による加水分解作用を受け(2)インドキシル(水
溶性)を生成し、空気中でこの(2)インドキシルが酸
化的に2分子会合して、(3)インジゴとなる以外に、
(4)イサチンを経て(5)インジルビンを生成する反
応がある。(5)インジルビンは赤味のある紫色をして
いるので、染毛条件によっては(5)インジルビンの生
成量が多くなり、藍本来の青〜紺色がでなくなり赤味の
ある紫色が強くなる。
【0034】しかし、本発明の染毛剤に対して、ムクロ
ジ、サイカチ、キラヤ皮を始めとしたサポニン含有植物
を加えると、(5)インジルビンの生成が抑制され、
(3)インジゴの生成量が多くなるので、藍本来の色を
だすことができる。
【0035】したがって、藍本来の色に染毛する場合
は、本発明の染毛剤に対して、ムクロジ、サイカチ、キ
ラヤ皮を始めとしたサポニン含有植物を加えるが、これ
らのサポニン含有植物の種類や配合量により藍本来の色
をやや赤味のある紫色にするなど色の広がり、色の変化
を求めることもできる。
【0036】上記サポニン含有植物の添加量は特に限定
されないが、通常染毛剤全体に対して0.1〜20.0
重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲で加えることが
望ましい。0.1重量%未満では、(5)インジルビン
生成の抑制効果が低く、20.0重量%を超えても効果
が向上することなく、逆に染毛効果を減少させることに
なる。
【0037】また、本発明の染毛剤に対して、毛髪への
付着性や染毛時の操作性を高めるため、増粘成分を適量
配合できる。増粘成分としては、a.天然品、半合成
品、合成品などの水溶性高分子物質、b.塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、硫酸ナトリウムなどの電解質、c.
非イオン性界面活性剤、d.油分などが使用できる。本
発明においては、グアガム、海藻抽出精製エキスなどの
植物成分、またシルクプロテインを始めとする動物由来
の増粘成分を好ましく使用できる。本発明で使用できる
他の増粘成分としては、セルロース類、アルギネート及
び多糖類の群からなる増粘成分、特に、メチルセルロー
ス類、エチルセルロース類、ヒドロキシエチルセルロー
ル類、メチルヒドロキシエチルセルロース類、メチルヒ
ドロキシプロピルセルロース類、カルボキシメチルセル
ロース類、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポ
リマー、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン
酸アンモニウム、アルギン酸カルシウム、アラビアゴ
ム、キサンタンガム、カラギーナン、並びにそれらのカ
チオン性の誘導体からなる群から選ばれる増粘成分の単
独であるいは2種以上の混合物をげることができる。増
粘成分の添加量は、総量に対して0.1〜15重量%程
度、特に0.2〜10重量%程度になるのが好ましい。
【0038】また、本発明の染毛剤に対して、髪の質感
を高めるため、油剤、コンディショニング剤、界面活性
剤、湿潤剤などの天然由来および化学的添加成分を適量
の範囲で加えることができる。本発明で使用できる添加
成分としては、具体的には、例えば、ラノリン、ミンク
油、馬油、アーモンド油、ヒマシ油、ホホバ油、メドフ
ォード油、オリーブ油などの動・植物油脂類;コレステ
リン、ラノリンアルコール、フィトステロールなどの動
・植物由来のステロール類、及びそれらの誘導体;固形
パラフィン、セレシン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバ
ロウなどの鉱物、動・植物由来のワックス類;流動パラ
フィン、スクアランなどの炭化水素油;ラウリルアルコ
ール、セタノール、セトステアリルアルコール、オレイ
ルアルコールなどの高級アルコール類;ラウリン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸類;ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレングリコール、ミリスチ
ン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソオ
クタン酸セトステアリル、イソステアリン酸アルキルエ
ステルなどの合成油;ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N
−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤ
シ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸塩などの界面活性
剤類、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポ
リオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油などの界面活性剤類;グリセリン、ソ
ルビット、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコールなどの多価アルコール類;エタノールなどの低
級アルコール類;ヒアルロン酸塩、ピロリドンカルボン
酸塩、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、加水分
解シルク、トレハロースなどの保湿剤;塩化アルキルト
リメチルアンモニウム、カチオン化デキストランなどの
カチオン化製剤類;などを挙げることができ、また、コ
ンディショニング剤は櫛通りが良く髪の毛がパサつか
ない、毛髪が常にしっとりしなやかでまとまり易く、
カール保持性が良い、毛髪の外観につやがあり、ボデ
ィ感がある、毛髪を強化するなどの効果を賦与するた
めに添加するものである。
【0039】また、本発明の染毛剤に対して、経時安定
性を高めるためパラベン類、安息香酸塩などの殺菌剤、
防腐剤および/または酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレ
ート剤から選ばれる添加剤を本発明の染毛剤の所期の効
果を損なわない範囲で適量加えることができる。これら
の添加剤の添加量は特に限定されないが、通常染毛剤全
体に対して0.01〜1.0重量%の範囲である。0.
01重量%未満では経時安定性が得られない恐れがあ
り、1.0重量%を超えて添加してもそれ以上の経時安
定性が得られず不経済となる。本発明で用いる殺菌剤、
防腐剤としては、具体的には、例えば、安息香酸、サリ
チル酸、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などの酸類およびそ
れらの塩類、安息香酸ナトリウム、オキシ安息香酸アル
キルエステル類、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザ
ルコニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、フ
ェノキシエタノール、トリクロサン、トリクロロカルバ
ニリド、ジンクピリチオン、エタノール、およびこれら
の2種以上の混合物などが挙げられる。一般的には2種
以上の殺菌剤、防腐剤の使用が効果的である。本発明で
用いるキレート剤(金属封鎖剤)としては、具体的に
は、例えば、エチレンジアミン四酢酸誘導体、トリポリ
リン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ジヒドロキシエチルグ
リシン、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、糖酸などを挙
げることができる。これらは微量の重金属イオンと水溶
性の錯塩を形成することによって効果を発揮する。本発
明で用いる紫外線吸収剤としては、具体的には、例え
ば、オキシベンゾンなどのベンゾフェノン誘導体、ベン
ザトリアゾール誘導体などを挙げることができる。本発
明で用いる酸化防止剤は、本発明の染毛剤および染毛剤
組成物の酸化を防止するものであり、具体的には、例え
ば、トコフェノール、ノルジヒドログアヤレチン酸、ブ
チルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエ
ン、没食子酸プロピル、亜硫酸水素ナトリウム、エルソ
ビン酸、パラヒドロキシアニソール、茶エキス、リンゴ
エキスなど、公知の酸化防止剤を使用できる。本発明の
染毛剤に香料を適量添加することができる。香料は色素
と同様に製品を魅力的にし、商品価値を高めるうえに
も、また他成分の悪臭をマスキングするうえにも重要な
成分である。
【0040】本発明の染毛剤を用いて染毛する1つの方
法は、アルミニウム、鉄、亜鉛、ニッケル、カルシウ
ム、マグネシウムなどの金属単体、あるいはそれらの金
属塩を用いて媒染した後、染毛剤をそのまま、あるいは
適量の水と混合して均一に塗布する。染毛条件は特に限
定されないが、例えば、約40〜45℃、数分〜30程
度放置して染毛する。染毛した後、毛髪を水で濯ぎ、乾
燥し、仕上げる。先媒染しない場合でも充分な染毛結果
は得られるが、先媒染をすることにより、より堅固な染
毛結果を得ることができる。
【0041】本発明の染毛剤を用いて染毛する他の方法
は、毛髪に、染毛剤をそのまま、あるいは適量の水と混
合して均一に塗布する。染毛条件は特に限定されない
が、例えば、約40〜45℃、数分〜30程度放置して
染毛する。染毛した後、アルミニウム、鉄、亜鉛、ニッ
ケル、カルシウム、マグネシウムなどの金属単体、ある
いはそれらの金属塩を用いて媒染する。そして、毛髪を
水で濯ぎ、乾燥し、仕上げる。後媒染しない場合でも充
分な染毛結果は得られるが、後媒染をすることにより、
より堅固な染毛結果を得ることができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0043】(実施例1)下記の処方で藍の生育期の頂
部の生葉と水を含む本発明の染毛剤を作った。 藍の生葉 30g 精製水 100ml すなわち、染毛直前に藍の生葉をすりつぶし水で溶き、
本発明の染毛剤を調製し、白髪に均一に塗布した。塗布
後ラップし、加温(約40〜45℃)して30分放置後
水洗、乾燥し、仕上げ。本発明の染毛剤は頭皮や髪に対
する刺激や損傷がなく、しかも肌に付いても肌が染まら
ず、白髪の黄ばみをおさえ自然な淡い色調に染毛でき、
堅牢性が高く、新しい髪の質感が得られた。
【0044】(実施例2)下記の処方で藍の生育期の頂
部の生葉とムクロジと水を含む本発明の染毛剤を作っ
た。 藍の生葉 30g ムクロジ 1.0g 精製水 100ml すなわち、染毛直前に藍の生葉、ムクロジをすりつぶし
水で溶き、本発明の染毛剤を調製し、白髪に均一に塗布
し実施例1と同様にして染毛した。実施例1の場合と比
較してムクロジを加えたので、藍本来の色に染毛でき
た。本発明の染毛剤は頭皮や髪に対する刺激や損傷がな
く、しかも肌に付いても肌が染まらず、白髪の黄ばみを
おさえ自然な色調に染毛でき、堅牢性が高く、新しい髪
の質感が得られた。
【0045】(実施例3)下記の処方で藍の生育期の頂
部の生葉、ムクロジ、グアガムと水を含む本発明の染毛
剤を作った。 藍の生葉 30g ムクロジ 1.0g グアガム 1.5g 精製水 100ml すなわち、染毛直前に藍の生葉、ムクロジ、グアガムを
すりつぶし水で溶き、本発明の染毛剤を調製し、白髪に
均一に塗布し実施例1と同様にして染毛した。実施例1
の場合と比較してムクロジを加えたので、藍本来の色に
染毛できた。さらにグアガムの添加により塗布性がよく
なり、液だれがなくなった。本発明の染毛剤は頭皮や髪
に対する刺激や損傷がなく、使用感に優れ、しかも肌に
付いても肌が染まらず、白髪の黄ばみをおさえ自然な色
調に染毛でき、堅牢性が高く、新しい髪の質感が得られ
た。
【0046】(実施例4)下記の処方で藍の生育期の頂
部の生葉、ムクロジ、グアガム、ロッグウッドパウダ
ー、ヘナパウダーと水を含む本発明の染毛剤を作った。 藍の生葉 20g ムクロジ 1.0g グアガム 1.5g ロッグウッドパウダー 10.0g ヘナパウダー 10.0g 精製水 100ml すなわち、染毛直前に藍の生葉、ムクロジ、グアガム、
ロッグウッドパウダー、ヘナパウダーをすりつぶし水で
溶き、本発明の染毛剤を調製し、白髪に均一に塗布し実
施例1と同様にして染毛した。グアガムの添加により塗
布性がよくなり、液だれがなくなるとともに、他の植物
染料と混合することにより色の巾を広げることができ
た。本発明の染毛剤は頭皮や髪に対する刺激や損傷がな
く、しかも肌に付いても肌が染まらず、白髪の黄ばみを
おさえ、且つ藍単独の色調とは異なる自然な色調に染毛
でき、堅牢性が高く、新しい髪の質感が得られた。
【0047】(実施例5)下記の処方で藍の「すく
も」、亜硫酸ソーダ、アンモニア水と水を含む本発明の
染毛剤を作った。 すくも 5.0g 亜硫酸ソーダ(Na2 SO3 ) 0.7g アンモニア水 0.1g 精製水 100ml 上記混合液からなる本発明の染毛剤を40〜45℃、3
0分放置後、上層液(ロイコインジゴ)を毛髪に塗布し
た。その後ラップし、加温(40〜45℃)して30分
放置後水洗し乾燥し、仕上げた。還元剤とアルカリ剤を
加えることにより淡い青色を出せた。本発明の染毛剤は
頭皮や髪に対する刺激や損傷がなく、しかも肌に付いて
も肌が染まらず、白髪の黄ばみをおさえ自然な色調に染
毛でき、堅牢性が高く、新しい髪の質感が得られた。
【0048】(実施例6)下記の処方で藍の「すく
も」、パーマ液第1液を含む本発明の染毛剤を作った。 すくも 5.0g パーマ液第1液 100g 上記混合液からなる本発明の染毛剤を40〜45℃、3
0分放置後、上層液(ロイコインジゴ)を毛髪に塗布し
た。その後塗布しながらロッドに巻きパーマ操作及び染
毛を同時に行った。パーマ液第1液とすくもの混合によ
り染毛とパーマが同時にできた。本発明の染毛剤は頭皮
や髪に対する刺激や損傷が少なく、しかも肌に付いても
肌が染まらず、白髪の黄ばみをおさえ自然な色調に染毛
でき、堅牢性が高く、新しい髪の質感が得られると同時
に、美しいウエーブが得られた。
【0049】(実施例7)下記の処方で「沈殿藍」、亜
硫酸ソーダ、アンモニア水と水を含む本発明の染毛剤を
作った。 沈殿藍 5.0g 亜硫酸ソーダ(Na2 SO3 ) 0.7g アンモニア水 0.1g 精製水 100ml 上記混合液からなる本発明の染毛剤を40〜45℃、3
0分放置後、上層液(ロイコインジゴ)を毛髪に塗布し
た。その後ラップし、加温(40〜45℃)して30分
放置後水洗し乾燥し、仕上げた。還元剤とアルカリ剤を
加えることにより淡い青色を出せた。本発明の染毛剤は
頭皮や髪に対する刺激や損傷がなく、しかも肌に付いて
も肌が染まらず、白髪の黄ばみをおさえ自然な色調に染
毛でき、堅牢性が高く、新しい髪の質感が得られた。
【0050】(実施例8)下記の処方で藍の「藍乾燥
葉」、亜硫酸ソーダ、アンモニア水と水を含む本発明の
染毛剤を作った。 すくも 5.0g 亜硫酸ソーダ(Na2 SO3 ) 0.7g アンモニア水 0.1g 精製水 100ml 上記混合液からなる本発明の染毛剤を40〜45℃、3
0分放置後、上層液(ロイコインジゴ)を毛髪に塗布し
た。その後ラップし、加温(40〜45℃)して30分
放置後水洗し乾燥し、仕上げた。還元剤とアルカリ剤を
加えることにより淡い青色を出せた。本発明の染毛剤は
頭皮や髪に対する刺激や損傷がなく、しかも肌に付いて
も肌が染まらず、白髪の黄ばみをおさえ自然な色調に染
毛でき、堅牢性が高く、新しい髪の質感が得られた。
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の染毛剤は、医薬
品として、あるいは繊維に対する染料として長い歴史を
持つ藍の染料成分を髪の染毛に使用するものであり、肌
に付いても肌が染まらず、色落ちせず、堅牢性が高く、
これまで染毛できなかった過敏な体質者が染毛できるよ
うになったり、頭皮や髪に対する刺激や損傷をなくし、
しかも白髪の黄ばみをおさえ自然な色調に染毛できるな
ど新しい髪の質感が得られ、日本人の髪色に応しい色調
の染毛効果が持続して期待できる。
【0052】本発明の請求項2記載の染毛剤は、本発明
の請求項1記載の染毛剤と同様な効果を奏するととも
に、染毛時直前に藍の「すくも」、「沈殿藍」、「藍乾
燥葉」およびこれらの2種以上の混合物から選ばれる少
なくとも1つの成分に、還元剤とアルカリ剤を添加して
染毛剤を調製して毛髪に塗布して容易に染毛できる。
【0053】本発明の請求項3記載の染毛剤は、染毛と
同時にパーマをかけることができる。
【0054】本発明の請求項4記載の染毛剤は、茜、う
こん、すおう、コチニール、ロッグウッド、ヘナ、栗、
たまねぎ、コーヒーなどの天然草木染成分および/また
はこれらの抽出成分および/またはこれらの抽出成分を
フリーズドライした粉末から選ばれる他の染毛材料を加
えることにより、色の変化をだすことができる。
【0055】本発明の請求項5記載の染毛剤は、茶葉、
コンフリー、カミツレ、クロレラ、ローズマリー、海藻
などの植物成分を添加して増量、賦型できる。
【0056】本発明の請求項6記載の染毛剤は、ムクロ
ジ、サイカチ、キラヤ皮などのサポニン含有植物成分を
染毛調整剤として含むので、(5)インジルビンの生成
が抑制され、藍本来の色をだすことができる。用いるサ
ポニン含有植物成分の種類や添加量により藍本来の色に
やや赤味のある紫色を加えるなど、色の広がり、色の変
化を求めることができる。
【0057】本発明の請求項7記載の染毛剤は、グアガ
ム、海藻抽出精製エキスなどの植物由来の増粘成分、シ
ルクプロテインなどの動物由来の増粘成分を含むので、
毛髪に塗布した際に染毛剤がよく付着し垂れ落ちないよ
うに調整できる。
【0058】本発明の請求項8記載の染毛剤は、油剤、
コンディショニング剤、界面活性剤、湿潤剤などの天然
物または化学的添加成分を含むことにより、髪の質感を
高めることができる。
【0059】本発明の請求項9記載の染毛剤は、パラベ
ン類、安息香酸塩などの防腐剤および/または酸化防止
剤、紫外線吸収剤、キレート剤から選ばれる添加剤を含
むことにより、経時安定性、耐酸化性、耐紫外線性など
を高めることができる。
【0060】本発明の請求項10記載の染毛方法によ
り、より堅固な染毛を行うことができる。
【0061】本発明の請求項11記載の染毛方法によ
り、より堅固な染毛を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 藍を用いて染毛する場合の発色の原理を示す
説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 嘉夫 埼玉県川越市木野目1652−4 (72)発明者 古瀬 一麿 東京都三鷹市井の頭2−3−5 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB082 AB211 AB352 AD351 AD352 AD451 BB01 BB11 CC36 EE09 EE24 EE26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 藍の生葉および/または藍の生葉の絞り
    汁、あるいは藍の生葉および/または藍の生葉の絞り汁
    をフリーズドライした粉末を主たる染毛材料として含む
    ことを特徴とする染毛剤。
  2. 【請求項2】 (イ)藍の「すくも」、「沈殿藍」、
    「藍乾燥葉」およびこれらの2種以上の混合物から選ば
    れる少なくとも1つの成分、(ロ)還元剤、(ハ)アル
    カリ剤を必須成分として含むことを特徴とする染毛剤。
  3. 【請求項3】 前記(ロ)還元剤と(ハ)アルカリ剤を
    組み合わせた、チオグリコール酸やシステインを主成分
    とするパーマ剤あるいはパーマ剤の内の1剤、あるいは
    亜硫酸塩を主成分とするカーリング剤を用いることを特
    徴とする請求項2記載の染毛剤。
  4. 【請求項4】 茜、うこん、すおう、コチニール、ロッ
    グウッド、ヘナ、栗、たまねぎ、コーヒーなどの天然草
    木染成分および/またはこれらの抽出成分および/また
    はこれらの抽出成分をフリーズドライした粉末から選ば
    れる他の染毛材料を含むことを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載の染毛剤。
  5. 【請求項5】 茶葉、コンフリー、カミツレ、クロレ
    ラ、ローズマリー、海藻などの植物成分を増量剤および
    /または賦型剤として含むことを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれかに記載の染毛剤。
  6. 【請求項6】 ムクロジ、サイカチ、キラヤ皮などのサ
    ポニン含有植物成分を染毛調整剤として含むことを特徴
    とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の染毛
    剤。
  7. 【請求項7】 毛髪への付着性や染毛時の操作性を高め
    るため、グアガム、海藻抽出精製エキスなどの植物由来
    の増粘成分、シルクプロテインなどの動物由来の増粘成
    分を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいず
    れかに記載の染毛剤。
  8. 【請求項8】 髪の質感を高めるため、油剤、コンディ
    ショニング剤、界面活性剤、湿潤剤などの天然物または
    化学的添加成分を含むことを特徴とする請求項1から請
    求項7のいずれかに記載の染毛剤。
  9. 【請求項9】 経時安定性を高めるためパラベン類、安
    息香酸塩などの防腐剤および/または酸化防止剤、紫外
    線吸収剤、キレート剤から選ばれる添加剤を含むことを
    特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の染
    毛剤。
  10. 【請求項10】 アルミニウム、鉄、亜鉛、ニッケル、
    カルシウム、マグネシウムなどの金属単体、あるいはそ
    れらの金属塩を用いて媒染した後、請求項1から請求項
    9のいずれかに記載の染毛剤をそのまま、あるいは適量
    の水と混合して均一に塗布し、染毛後、毛髪を水で濯
    ぎ、乾燥し、仕上げることを特徴とする染毛方法。
  11. 【請求項11】 毛髪に、請求項1から請求項9のいず
    れかに記載の染毛剤をそのまま、あるいは適量の水と混
    合して均一に塗布して染毛後、アルミニウム、鉄、亜
    鉛、ニッケル、カルシウム、マグネシウムなどの金属単
    体、あるいはそれらの金属塩を用いて媒染した後、毛髪
    を水で濯ぎ、乾燥し、仕上げることを特徴とする染毛方
    法。
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