JP2001061760A - カバーシース式硬性内視鏡 - Google Patents

カバーシース式硬性内視鏡

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JP2001061760A
JP2001061760A JP23861499A JP23861499A JP2001061760A JP 2001061760 A JP2001061760 A JP 2001061760A JP 23861499 A JP23861499 A JP 23861499A JP 23861499 A JP23861499 A JP 23861499A JP 2001061760 A JP2001061760 A JP 2001061760A
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rigid
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cover sheath
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JP23861499A
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English (en)
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Hideki Tsujitani
英樹 辻谷
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脳の外科手術に適した硬性内視鏡を効率良く
使用できるカバーシース式硬性内視鏡及び硬性内視鏡用
カバーシースを提供する。 【解決手段】 硬性の挿入部4の手元側にはクランク形
状にしたクランク部17が設けられた硬性内視鏡2はカ
バーシース3により、クランク部17を軟性チューブ体
の軟性シース部10で覆い、クランク部17より先端側
は硬性シース部9で覆うようにすることにより、硬性内
視鏡2への装着が容易となり、カバーシース3の交換に
より同じ硬性内視鏡で脳の外科手術に繰り返しの使用が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬性内視鏡をカバー
シースで被覆するカバーシース式硬性内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】外科手術で使用される内視鏡は、感染症
を防ぐために滅菌して使用される。滅菌手段としてはエ
チレンオキサイド等のガス滅菌、薬液への浸漬滅菌、オ
ートクレーブ(高温高圧蒸気)滅菌などが一般的である
が、環境に及ぼす影響を配慮してオートクレーブ滅菌で
滅菌することが望まれる傾向にある。
【0003】しかしオートクレーブ滅菌は、高温高圧の
蒸気に対する耐性を有しない内視鏡に対してオートクレ
ーブ滅菌を行うと、その内視鏡自体が破損してしまうこ
とがある。
【0004】これに対し、内視鏡自体を滅菌するのでは
なく、内視鏡を完全に覆うカバーを設け、そのカバーを
ディスポーザブルもしくはオートクレーブ滅菌可能とす
るものが開示されている。
【0005】例えば、特開平8−308785号公報に
は、カバーを簡単に装着できるようにすると共に保管収
納性の良いカバー装着補助具を備えたカバー式内視鏡装
置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】脳の外科手術で使用す
る内視鏡は顕微鏡下で使用されるため、顕微鏡の視野内
に内視鏡の操作部や接眼部、あるいは内視鏡を把持する
手指が入って妨げとならないように、挿入部がクランク
形状になっている。従来はこのような形状の挿入部を有
する硬性内視鏡をカバーで覆うようなものは提案されて
いなかった。
【0007】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、脳の外科手術に適した硬性内視鏡
を効率良く使用できるカバーシース式硬性内視鏡及び硬
性内視鏡用カバーシースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】硬性の挿入部を有し、該
挿入部の手元側がクランク形状にされた硬性内視鏡と、
少なくとも前記挿入部全体を水密的に覆い、かつ少なく
とも前記クランク形状部分を軟性のチューブで覆うよう
にしたカバーシースと、により、クランク形状部分を軟
性のチューブで簡単に覆うことができ、このカバーシー
スで覆い、クランク形状部分を有するので、脳の外科手
術を円滑に行い易く、使用後にはカバーシースを清浄な
カバーシースと交換することにより、再使用が可能とな
り、効率良く脳の外科手術を行うことができる。
【0009】また、硬性の挿入部の手元側がクランク形
状にされた硬性内視鏡における少なくとも前記挿入部全
体を水密的に覆い、かつ少なくとも前記クランク形状部
分を覆う部分を軟性のチューブで構成した硬性内視鏡用
カバーシースにより、クランク形状部分を有する硬性内
視鏡を覆うことで、カバーシースを有しないクランク形
状部分を有する硬性内視鏡と同様に脳の外科手術に使用
でき、かつ使用後にカバーシースを有しないクランク形
状部分を有する硬性内視鏡の場合に必要となる硬性内視
鏡の消毒或いは滅菌を行うことなく、清浄なカバーシー
スとの交換で再び脳の外科手術を行うことができ、効率
的な使用が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図3は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態における硬
性内視鏡の外観を示し、図2はカバーシースの外観を示
し、図3は本発明の第1の実施の形態のカバーシース式
硬性内視鏡の構成を示す。
【0011】図3に示すように本発明の第1の実施の形
態のカバーシース式硬性内視鏡1は硬性内視鏡2と、こ
の硬性内視鏡2のほぼ全体を水密的に覆うカバーシース
3とから構成される。
【0012】図1に示すように硬性内視鏡2は脳内部等
の生体内に挿入され、硬性で細長の挿入部4と、この挿
入部4の後端に設けられ、術者により把持される把持部
5と、この把持部5の後端から延出される可撓性を有す
るケーブル部6と、このケーブル部6の後端の分岐部か
ら分岐して延出されるライトガイドコネクタ7とイメー
ジガイドコネクタ8とから構成される。
【0013】ライトガイドコネクタ7は図示しない光源
装置に着脱自在に接続され、この光源装置からライトガ
イドコネクタ7に照明光が供給される。
【0014】また、イメージガイドコネクタ8は図示し
ないTVカメラ装置等に着脱自在で接続され、このイメ
ージガイドコネクタ8の後端に伝送された光学像はTV
カメラの撮像素子で撮像され、さらに信号処理されて映
像信号がモニタ装置に出力され、撮像した画像をモニタ
画面で表示できるようにしている。
【0015】図2及び図3に示すように硬性内視鏡2を
覆うカバーシース3は、硬性シース部9と、この硬性シ
ース部9の後端に設けられた軟性シース部10と、この
軟性シース部10の後端に設けられた固定リング11
と、この固定リング11により軟性シース部10の後端
にその前端が接続されるケーブルカバー部12とから構
成される。
【0016】図1又は図3に示すように、硬性内視鏡2
は、挿入部4はステンレススチール或いは硬質プラステ
ィック等の硬質パイプで外套パイプ13が形成され、こ
の外套パイプ13の先端に、先端枠14を接続して、
(挿入部)先端部が形成されている。なお、硬質パイプ
と先端枠14とを一体に形成しても良い。
【0017】この先端枠14の先端面に照明窓15と観
察窓16とが形成されている。この場合、観察方向を斜
め前方とする斜視方向の観察窓16が設けられ、またこ
の方向の患部等を照明できるように照明窓15を設けて
斜視型硬性内視鏡を形成している。
【0018】外套パイプ13の先端側は真っ直ぐな円管
形状であり、この外套パイプ13の後端側(手元側)部
分は斜めに折り曲げた後、少し後方位置の部分を再び反
対方向に折り曲げてクランク形状にしたクランク部17
が形成されており、このクランク部17の後端側も(ク
ランク部17の先端側と同じように)真っ直ぐな円管と
なり、先端側と平行な状態で後方側に延出され、拡径に
された把持部5に接続されている。
【0019】図3に示すように挿入部4の内部には、照
明光を伝送するライトガイドファイバ21と光学像を伝
送するイメージガイドファイバ22とが挿通され、これ
らはケーブル部6を経てその後方の分岐部で(図1に示
すように)ライトガイドファイバ21とイメージガイド
ファイバ22に分岐され、その後端はそれぞれライトガ
イドコネクタ7とイメージガイドコネクタ8にまで延出
されている。そして、このライトガイドコネクタ7を光
源装置に接続することにより、照明光を伝送して、照明
窓15に固定された先端面から出射する。
【0020】また、先端枠14の内側に先端部材23が
取り付けられ、この先端枠14と先端部材23とで形成
した空間で照明窓15が形成され、ライトガイドファイ
バ21の先端側が屈曲されるように挿通して位置決め固
定され、斜視方向に照明光を出射できるようにしてい
る。
【0021】また、この先端部材23に設けた観察窓1
6には対物光学系24を取り付けたレンズ枠25が固着
されている。
【0022】上記したように挿入部4の軸方向に対し、
斜め前方を観察方向とする斜視型であり、ライトガイド
ファイバ21の先端面は斜め前方に照明光を出射すると
共に、照明された斜視方向の患部等の光学像を対物光学
系24でその結像位置に結ぶ。このため、対物光学系2
4はレンズの他にプリズムを採用して、斜視方向からの
光をプリズムで反射して、挿入部4の軸方向を光軸とす
るように変換して結像位置に配置された観察像(光学
像)伝送手段としてのイメージガイドファイバ22の先
端面に結像する。
【0023】このイメージガイドファイバ22はその先
端部は口金を介してレンズ枠25に固定され、その後端
のイメージガイドコネクタ8に光学像を伝送する。そし
て、このイメージガイドコネクタ8に接続されるTVカ
メラにより伝送された光学像が撮像され、モニタ装置に
表示される。
【0024】なお、把持部5の後端に設けたケーブル部
6はシリコン或いはテフロン等の柔軟性のあるチューブ
でライトガイドファイバ21及びイメージガイドファイ
バ22とを覆い、ケーブル部6を自由に屈曲させること
ができる。
【0025】一方、カバーシース3の硬性シース部9は
ステンレススチールや硬質プラスティックなどの硬質で
真っ直ぐなパイプで形成されており、その内径は硬性内
視鏡2の挿入部4の外径より僅かに大きく設定されてい
る。
【0026】また、その長さは硬性内視鏡2の先端面か
らクランク部17までの真っ直ぐな部分の長さより短く
設定されており、この硬性シース部9で挿入部4の先端
側を覆った場合、硬性シース部9の後端がクランク部1
7にかからない(或いはクランク部17に届かない)よ
うにしている。
【0027】この硬性シース部9の先端面は斜面状に開
口し、この開口部分にはポリ塩化ビニリデン等の極薄膜
かつ透明なカバーシート27が接着剤等で液密的に固定
されており、このカバーシース3を硬性内視鏡2に装着
した状態では、対物光学系24の(斜面状の)先端面と
斜面状のライトガイドファイバ先端面とに密着するよう
に設けてある。
【0028】この硬性シース部9の後端部には、シリコ
ンやテフフロン等を用いた軟性のチューブ体である軟性
シース部10が接着剤等で液密的に接続されており、こ
の軟性シース部10は図3に示すようにクランク部17
から把持部5前端までの間を覆うことができる長さにし
ている。
【0029】この軟性シース部10の内径はクランク部
17の外径とほぼ同径に設定されている。この軟性シー
ス部10の後端は固定リング11の前端に接着剤等で液
密的に固定され、この固定リング11を介して、同様に
軟性のチューブ体であるケーブルカバー部12と接続さ
れている。この固定リング11の寸法形状は、クランク
部17を通過させることができるように形成されてい
る。つまり、クランク部17のカーブの曲率に対して適
切な長さにしてある。
【0030】この固定リング11の後端にその前端が液
密的に接続されたケーブルカバー部12の内径は挿入部
4の外径及びケーブル6の外径よりも大きく設けられ、
ライトガイドコネクタ7とイメージガイドコネクタ8の
分岐部付近まで被覆できる長さに設定されている。
【0031】このようにカバーシース3は各構成部材の
接続部が液密構造を保持するように接続された液密構造
となる袋形状であり、硬性内視鏡2を覆うように装着し
た場合、硬性内視鏡2の分岐部付近までを液密的に覆う
ことができるようにしている。
【0032】次に本実施の形態の作用を説明する。硬性
内視鏡2を用いて脳の外科手術を行うような場合には、
硬性内視鏡2の挿入部4の先端側を予め(消毒、滅菌等
により)清浄な状態に設定されたカバーシース3の後端
のケーブルカバー部12の開口部分から入れて被覆して
いく。そして、カバーシース3のケーブルカバー部1
2、固定リング11、軟性シース部10の順に挿入部4
の後端寄りのクランク部17を通過するように覆い、挿
入部4の先端面にカバーシース3のカバーシート27を
密着させることにより装着が完了して、図3に示すよう
なカバーシース式硬性内視鏡1の状態に設定できる。
【0033】そして、硬性内視鏡2を清浄なカバーシー
ス3で水密的に覆ったカバーシース式硬性内視鏡1によ
り、脳の外科手術を顕微鏡下で円滑に行うことができ
る。この場合、クランク部17が形成されているので、
その後方側が顕微鏡の視野の邪魔になることなく、手術
を円滑に行い易い。
【0034】そして、外科手術の終了後には、このカバ
ーシース3を取り去り、次に外科手術を行う場合には新
しい清浄なカバーシース3を使用すれば良い。この場
合、カバーシース3は使い捨て(ディスポーザブル)と
しても良いし、カバーシース3をオートクレーブ滅菌可
能にしても良い。
【0035】本実施の形態によれば、硬性内視鏡2自体
はオートクレーブ滅菌に対する耐性を有しないもので
も、カバーシース3で水密的に覆うように装着すること
により、清浄な状態で脳の外科手術に用いるのに適した
挿入部4の手元側がクランク形状にされた硬性内視鏡と
して使用できる。
【0036】そして、使用後は、装着されたカバーシー
ス3を取り除いて、新しい清浄なカバーシース3を装着
することにより、同じ硬性内視鏡2を用いて再び脳の外
科手術に使用することができる。
【0037】つまり、カバーシース3を採用しない場合
には、硬性内視鏡2を消毒液等に長時間浸漬して消毒し
なければならないが、本実施の形態によれば清浄なカバ
ーシース3を交換することにより、同じ硬性内視鏡2を
繰り返し、使用でき、効率的な使用或いは(硬性内視鏡
を多数必要としない)経済的な使用ができる。
【0038】また、カバーシース3は少なくともクラン
ク部17を覆う部分が軟性のチューブで形成されている
ので、硬性内視鏡2に装着する作業を容易に行うことが
できる。また、クランク部17より先端側を覆う部分が
硬質(硬性)のチューブ体であるので、軟性のチューブ
体の場合よりも覆う作業が簡単にできる。
【0039】換言すると、硬性内視鏡2の挿入部4が硬
性かつクランク形状であっても、カバーシース3を容易
に装着および脱却することが可能である。カバーシース
3を消毒または滅菌、もしくは使い捨てにすればよく、
硬性内視鏡2の再使用が容易である。
【0040】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図4及び図5を参照して説明する。図4は
本発明の第2の実施の形態のカバーシース式硬性内視鏡
を示し、図5はカバーシースを引き裂く様子を示す。
【0041】図4に示すように本発明の第2の実施の形
態のカバーシース式硬性内視鏡31は(第1の実施の形
態と同様の構成の)硬性内視鏡2と、この硬性内視鏡2
を液密的に覆うように装着されるカバーシース33とか
らなる。
【0042】本実施の形態におけるカバーシース33は
硬性シース部34と、この硬性シース部34の後端に設
けられた軟性チューブ部35と、硬性シース部34の後
端で軟性チューブ部35を水密的に接続する固定リング
36と、軟性チューブ部35の前端付近に一端が固定さ
れ、軟性チューブ35の後端側に他端が延出された破断
用糸37とから構成される。
【0043】硬性シース部34はステンレススチールや
硬質プラスティックなどの硬質の真っ直ぐなパイプで形
成されており、その内径は硬性内視鏡2の挿入部4の外
径より僅かに大きく設定されている。
【0044】また、その長さは硬性内視鏡2の先端面か
らクランク部17までの真っ直ぐな部分の長さより短く
設定されており、この硬性シース部34で挿入部4の先
端側を覆った場合、硬性シース34の後端がクランク部
17にかからない(或いはクランク部17に届かない)
ようにしている。
【0045】この硬性シース34の先端部には、第1の
実施の形態と同様にポリ塩化ビニリデン等の極薄膜かつ
透明なカバーシート27が接着剤等で液密的に固定され
ており、このカバーシース3を硬性内視鏡2に装着した
状態では、対物光学系24等の斜面状の先端面に密着す
るように設けてある。また、この硬性シース部34の後
端部には、外周面から半径方向外側にリング状に突出す
るリング状突起38が硬性シース部34と一体的に設け
てある。
【0046】また、軟性チューブ部35はシリコンやテ
フフロン等の軟性のチューブ体で形成され、硬性シース
部34と別体で設けてある。そして、図4に示すように
硬性内視鏡2に装着した状態では、リング状突起38を
軟性チューブ35の先端部が乗り越えた状態に設置され
る。
【0047】また、固定リング36は短い円筒形状に成
形され、その内径は硬性シース部34の外径より大き
く、突起38の上に軟性チューブ35の先端部が乗り越
えた状態で、固定リング36を後方側に移動して、この
固定リング36で突起38を覆う状態に設定することに
より、突起38を乗り越えた軟性チューブ部35の先端
部を固定リング36の内面で圧接して水密的に固定でき
る寸法にしている。なお、図4では固定リング35は硬
性シース部34から抜ける構造となっているが、図示し
ない突起等のストッパを硬性シース部34に設けること
により、スライド可能で、かつ抜け落ちない構造にして
も良い。
【0048】軟性チューブ部35の内側にはその軸方向
に沿って破断用糸37が設置されており、この破断用糸
37の後端は軟性チューブ部35の内側から外部に導き
出されており、後端部にはユーザが指で把持して破断操
作し易いように球状部が設けてある。
【0049】そして、内視鏡検査に使用した後に、図5
に示すようにこの破断用糸37の後端部を把持して引っ
張る操作を行うことにより、軟性チューブ部35がその
軸方向に裂けることができるようにしている。
【0050】つまり、糸37を引っ張ることにより、こ
の細い糸37にライン状に圧接する部分の軟性チューブ
部35に大きな力が印加され、軟性チューブ部35は軸
方向に裂けるようにしている。
【0051】なお、破断用糸37を内蔵するのでなく、
軟性チューブ35自体にその軸方向にミシン目を入れ、
後端部に引き裂き部を設けるようにしても良い。その他
は第1の実施の形態と同様の構成である。
【0052】次に本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、硬性内視鏡2の挿入部4の先端側から軟性チューブ
部35を被覆する。次に硬性シース部34を被覆し、こ
の硬性シース部34の後端部の突起38に軟性チューブ
部35の先端部が乗り越した状態にして、固定リング3
5を後方側に移動して、固定リング35内に突起38を
乗り越した軟性チューブ部35の先端部が圧入される状
態にして装着を完了する。
【0053】そして、脳の外科手術等にこのカバーシー
ス方式硬性内視鏡31を使用する。そして、この内視鏡
31を使用後は、破断用糸37の後端部を把持して、引
っ張る操作を行うことにより、軟性チューブ部35をそ
の軸方向に引き裂くことができる。
【0054】そして、固定リング35を前方に移動し
て、引き裂いた軟性チューブ部35を廃棄し、硬性シー
ス部34及び固定リング35はオートクレーブ滅菌処理
等により、滅菌して清浄な状態に設定でき、次の内視鏡
使用時等に再利用することができる。
【0055】本実施の形態は以下の効果を有する。軟性
チューブ部35の硬性内視鏡2からの取り外しを簡単に
行うことができる。また、硬性シース部34は再利用、
軟性チューブ部35は使い捨てという形態で内視鏡検査
に使用でき、消毒或いは滅菌作業が容易である。硬性シ
ース部34と軟性チューブ部35とが別体であるので、
硬性内視鏡2への装着作業が容易である。その他、第1
の実施の形態と同様の効果がある。
【0056】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図6及び図7を参照して説明する。図6は
本発明の第3の実施の形態のカバーシース式硬性内視鏡
を、カバーシースを装着状態に設定する途中の状態で示
し、図7は完全に装着状態に設定した状態のカバーシー
ス式硬性内視鏡を示す。
【0057】図6に示すように本発明の第3の実施の形
態のカバーシース式硬性内視鏡41は硬性内視鏡42
と、この硬性内視鏡42を水密的に覆うカバーシース4
3とから構成される。
【0058】本実施の形態における硬性内視鏡42は第
1の実施の形態における硬性内視鏡2において、さらに
把持部5に回転止め用の1対のピン44を突設した構造
にしている。
【0059】また、本実施の形態におけるカバーシース
43は硬性シース部45と、この硬性シース部45後端
にその先端が水密的に固定された軟性シース部46と、
この軟性シース部46の後端に固着された固定リング4
7とから構成される。
【0060】硬性シース部45、軟性シース部46、固
定リング47の基本構成は第1の実施の形態と同様であ
る。第1の実施の形態との相違点は軟性シース部46の
内径が硬性内視鏡42の挿入部4の外径よりも十分に大
きく形成されている点と、固定リング47には回転止め
用のピン44が係入される溝部48が設けてある。
【0061】そして、図6に示すように軟性シース部4
6でクランク部17を覆うようにした後、図7に示すよ
うに軟性シース部46を捻るようにして、軟性シース部
46を螺旋状にし、クランク部17外周面に密着させる
ようにして覆い、固定リング47の溝部48にピン44
を係入させて、固定リング47が回転することなく、着
脱自在で把持部5に固定できるようにしている。
【0062】次に本実施の形態の作用を説明する。硬性
内視鏡42の挿入部4の先端側からカバーシース43を
被覆して、図6に示すような状態にする。この場合、カ
バーシース43の後端側の軟性シース部46はその内径
が十分に大きいので、挿入部4の先端側を覆う作業はも
とより、その後端側のクランク部17を覆うようにする
作業を簡単にできる。
【0063】次に、固定リング47を捻じることによっ
て軟性シース部46を螺旋状にし、クランク部17に密
着させる。最後に、固定リング47の溝部48に把持部
5のピン44を挿入して固定リング7が回転しないよう
に係合させて装着を完了する。
【0064】本実施の形態は以下の効果がある。軟性シ
ース部46が硬性内視鏡42の挿入部4の外径よりも十
分に大きく成形されているので、硬性内視鏡42へのカ
バーシース43の着脱が容易である。また、軟性シース
部46を捻じることによってクランク部17へ密着させ
ることが出来るので、顕微鏡の視野の妨げとなるような
ことを最小に抑えることが出来る。なお、上述の説明で
は特に脳の外科手術に適したものであるが、本発明は他
の外科手術等にも有効に適用できる。
【0065】[付記] 1.硬性の挿入部を有し、該挿入部の手元側がクランク
形状にされた硬性内視鏡と、少なくとも前記挿入部全体
を水密的に覆い、かつ少なくとも前記クランク形状部分
を軟性のチューブで覆うようにしたカバーシースと、か
ら構成されるカバーシース式硬性内視鏡。
【0066】2.硬性の挿入部の手元側がクランク形状
にされた硬性内視鏡における少なくとも前記挿入部全体
を水密的に覆い、かつ少なくとも前記クランク形状部分
を覆う部分を軟性のチューブで構成したことを特徴とす
る硬性内視鏡用カバーシース。 3.挿入部が硬性の硬性内視鏡と、その外側に被覆する
カバーシースにおいて、硬性内視鏡の挿入部が手元側が
クランク形状を有しており、カバーシースの少なくとも
前記挿入部のクランク形状部を被覆する部分が軟性のチ
ューブで構成されていることを特徴とする硬性内視鏡お
よびカバーシース。 4.付記3において、カバーシースにおける硬性内視鏡
の挿入部のクランク形状部より先端部を被覆する部分が
硬性のパイプで構成されていることを特徴とするカバー
シース。
【0067】5.付記3、4において、カバーシースの
先端部は透明かつ極薄膜のシート部材により液密に閉塞
しており、付記3の軟性チューブ、付記4の硬性パイプ
をふくむ各々の接続部が同様に液密に接続されているこ
とを特徴とするカバーシース。 6.付記3、4において、カバーシースの硬性パイプ部
と軟性チューブ部が別体で構成され、両者を着脱自在に
固定する手段を設けたことを特徴とするカバーシース。
【0068】7.付記3〜6において、カバーシースの
軟性チューブを軸方向に沿って破断するための手段を設
けたことを特徴とするカバーシース。 8.付記3〜6において、カバーシースの軟性チューブ
の内径を硬性内視鏡の挿入部の外径よりも十分に大きく
設け、硬性内視鏡への装着時には、クランク形状部へ軟
性チューブを巻きつけた状態で固定するように設けたこ
とを特徴とする硬性内視鏡およびカバーシース。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、硬
性の挿入部を有し、該挿入部の手元側がクランク形状に
された硬性内視鏡と、少なくとも前記挿入部全体を水密
的に覆い、かつ少なくとも前記クランク形状部分を軟性
のチューブで覆うようにしたカバーシースと、により、
クランク形状部分を軟性のチューブで簡単に覆うことが
でき、このカバーシースで覆い、クランク形状部分を有
するので、脳の外科手術を円滑に行い易く、使用後には
カバーシースを清浄なカバーシースと交換することによ
り、再使用が可能となり、効率良く脳の外科手術を行う
ことができる。
【0070】また、硬性の挿入部の手元側がクランク形
状にされた硬性内視鏡における少なくとも前記挿入部全
体を水密的に覆い、かつ少なくとも前記クランク形状部
分を覆う部分を軟性のチューブで構成した硬性内視鏡用
カバーシースにより、クランク形状部分を有する硬性内
視鏡を覆うことで、カバーシースを有しないクランク形
状部分を有する硬性内視鏡と同様に脳の外科手術に使用
でき、かつ使用後にカバーシースを有しないクランク形
状部分を有する硬性内視鏡の場合に必要となる硬性内視
鏡の消毒或いは滅菌を行うことなく、清浄なカバーシー
スとの交換で再び脳の外科手術を行うことができ、効率
的な使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における硬性内視鏡
の外観を示す斜視図。
【図2】カバーシースの外観を示す斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態のカバーシース式硬
性内視鏡の構成を示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態のカバーシース式硬
性内視鏡の構成を示す断面図。
【図5】カバーシースを引き裂く様子を示す図。
【図6】本発明の第3の実施の形態のカバーシース式硬
性内視鏡をカバーシースを装着状態に設定する途中の状
態で示す断面図。
【図7】カバーシース式硬性内視鏡をカバーシースを装
着状態に設定した状態で示す断面図。
【符号の説明】
1…カバーシース式硬性内視鏡 2…硬性内視鏡 3…カバーシース 4…挿入部 5…把持部 6…ケーブル部 7…ライトガイドコネクタ 8…イメージガイドコネクタ 9…硬性シース部 10…軟性シース部 11…固定リング 12…ケーブルカバー部 13…外套パイプ 14…先端枠 15…照明窓 16…観察等 17…クランク部 21…ライトガイドファイバ 22…イメージガイドファイバ 23…先端部材 24…対物光学系 25…レンズ枠 27…カバーシート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬性の挿入部を有し、該挿入部の手元側
    がクランク形状にされた硬性内視鏡と、 少なくとも前記挿入部全体を水密的に覆い、かつ少なく
    とも前記クランク形状部分を軟性のチューブで覆うよう
    にしたカバーシースと、 から構成されるカバーシース式硬性内視鏡。
  2. 【請求項2】 硬性の挿入部の手元側がクランク形状に
    された硬性内視鏡における少なくとも前記挿入部全体を
    水密的に覆い、かつ少なくとも前記クランク形状部分を
    覆う部分を軟性のチューブで構成したことを特徴とする
    硬性内視鏡用カバーシース。
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