JP2001061160A - 色補正装置 - Google Patents

色補正装置

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JP2001061160A
JP2001061160A JP11237345A JP23734599A JP2001061160A JP 2001061160 A JP2001061160 A JP 2001061160A JP 11237345 A JP11237345 A JP 11237345A JP 23734599 A JP23734599 A JP 23734599A JP 2001061160 A JP2001061160 A JP 2001061160A
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良次 浅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】色補正装置において、彩度および色度の少なく
とも一方を独立に可変することを目的とする。 【解決手段】色相領域を複数に分割する複数の色相軸の
信号を生成する色相軸生成回路1と、領域を識別する色
相領域識別回路2と、補正する領域を挟む2軸にそれぞ
れ直交する色相軸ODD及びEVENを選択する色相軸
選択回路3と、色相軸ODD及びEVENのゲインを可
変するゲインコントロール回路ODD4及びEVEN5
と、それらのゲインを選択するゲインセレクト回路OD
D6及びEVEN7と、ゲインが可変された色相軸OD
D及びEVENの信号をR軸、G軸、B軸方向成分に変
換するゲイン変換回路ODD8,9,10及びEVEN
11,12,13と、制御信号発生回路14を設け、軸
選択、ゲイン選択、ゲイン変換の制御を領域に応じて切
り換ることにより、色補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に放送用、業務
用などの撮像装置等に要求される高度な色再現性を実現
する為のカラー映像信号の色補正装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー映像信号の色補正装置とし
ては、例えば6色独立色調補正方式がある。この6色独
立補正方式は、白バランスを変えることなく、R
(赤)、Ma(マゼンタ)、B(青)、Cy(シアン)、
G(緑)、Ye(黄)の6色に対してそれぞれ独立に、
彩度(色飽和度)、及び色度(色相)の補正を行うもの
であり、具体例としては、例えば特開平3−27229
4号公報がある。
【0003】ここで、図15に基づいて、6色独立色調
補正方式の従来例について説明する。同図において、5
6,57,58は演算・比較器、59は色相領域判定回
路、60は原色成分量及び補色成分量算出回路、61は
定数選択回路、62,63は乗算器、64,65は−1
倍乗算器、66はデータ選択加算回路、67,68,6
9は加算器である。
【0004】以上のように構成された従来の色補正装置
の動作について図16〜図19を用いて説明する。
【0005】まず演算・比較器56,57,58により
入力映像信号R,G,Bから色差信号R−G,R−B,
G−Bの演算及びその大小比較を行い、その結果を色相
領域判定回路59と原色成分量及び補色成分量の算出回
路60に供給する。そこで演算・比較器56,57,5
8による演算結果により、まず色相領域判定回路59で
は、図16に示すようにして、色相領域の判定を行う。
図17は、この色相領域の概念図で、中心点から各色方
向に向かう直線を基準として、これにより6個の色相領
域に区切ったものである。
【0006】また、原色成分量及び補色成分量の算出回
路60では、信号R,G,Bのレベル比較を行い、図1
8に示すようにして最大レベル、中間レベル、最小レベ
ルを判定する。そして、この比較判定の過程で、最大レ
ベルと中間レベルのレベル差を求め、これを原色成分量
とし、さらに中間レベルと最小レベルのレベル差を求
め、これを補色成分量とする。ここで、最大レベルの色
が原色に相当し、最小レベルの成分が白成分に相当す
る。そして、最大レベルの色と最小レベルの色の情報か
ら補色が判定でき、この結果、図16に示すように、原
色成分と補色成分を判定することができる。
【0007】図18に示す例は、最大レベルがRで、中
間レベルがGなので、原色成分はR、補色成分はRとG
の中間の色相のYe(黄)になる。そして原色成分量は
R−G、補色成分量はG−Bとなり最小レベルBのレベ
ルが白色成分量となる。
【0008】色相領域判定回路59による色相領域判定
結果は定数選択回路61に供給され、判定結果に応じて
特定の利得定数が選択され、それが乗算器62,63に
供給されることにより、算出回路60で算出された原色
成分量及び補色成分量にそれぞれ乗算されることにより
補正が行われる。このため定数選択回路61には予め領
域1から領域6までのそれぞれの色相領域に対応した特
定の利得定数が設定されている。
【0009】こうして乗算器62,63により利得定数
が乗算された原色成分量及び補色成分量は、加算・減算
の選択及び映像信号R、G、Bに対する接続選択を行う
為のデータ選択回路66に、一方では直接、他方では補
数器(−1倍乗算器)64,65を介して、それぞれ供
給される。そして、このデータ選択加算回路66により
加算先が選択された上で各加算器67,68,69に供
給され、映像信号R、G、Bに加算されることになる。
【0010】そこで、いま、信号Rの色調補正を行う場
合、例えば彩度方向の補正であれば原色成分量R−Gに
特定の定数Krを乗じてから映像信号Rに加算すること
になる。この時、定数Krの比率が−1倍から1倍の範囲
であれば、この補正によっても、中間レベルと最小レベ
ルのレベル差(補色成分量)、及び最小レベルの量(白
色成分量)は変化しない。
【0011】また、信号Yeの彩度方向の補正を行う場
合、補色成分量G−Bに特定の定数Kyを乗じてからR
とGにそれぞれ加算することになる。このときも、定数
Kyの比率が−1倍から1倍の範囲であれば、この補正に
よっても、最大レベルと中間レベルのレベル差(原色成
分量)、及び最小レベルの量(白色成分量)は変化しな
い。
【0012】従って、この場合には、定数Kr及びKy
の操作により、白バランスを保ちながら原色Rと補色Y
eの彩度方向の補正を独立して行うことができる。他の
色相についても同様である。なお、以上の6色独立色調
補正方式では、同様に色度方向の補正も独立に行える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術においては、R、Ma、B、Cy、G、Yeの6
色に近い色に関しては、有効に作用するが、それらの中
間色については十分な動作をしない。例えばRとYeの
中間の色相である肌色等の補正では、特に人間の記憶に
残りやすいため、色調の微妙な違いが認識されやすい。
したがって、肌色らしい色が得られるように、予め正確
な色調補正が必要になるが、中間色であるため,従来技
術では細かな補正が困難で、正しい肌色の補正ができな
かった。
【0014】図19に、従来技術で肌色付近の補正をす
る場合のRとYeの彩度方向のゲインを示すが、図19
から分かるように、RとYeの彩度方向ゲインを強くす
れば肌色の彩度方向のゲインを上げることは可能である
が、RとYeの色調に大きく影響するため実際には使え
ない。
【0015】また、上記従来の技術を発展させ、6色を
さらに分割し、6色の基準軸とその間の補助基準軸によ
り、中間色を補正する技術も提案されているが(例えば
特開平9−247701)、補正する色を補正する色を
挟む基準軸と補助基準軸に分解するための手段が必要で
あり、回路規模が増大し簡単に補正することは困難であ
った。
【0016】また、放送用、業務用では多数のテレビジ
ョンカメラの映像をスイッチャーで切り換えて使用する
場合が多く、各カメラの色調を同一にすることは非常に
重要である。また、輝度の尖鋭感と同様に、色について
も高彩度時の尖鋭感等、切り換え映像の違和感をなくす
上で同一に調整することは重要であるが、従来技術で
は、対応が困難である。
【0017】このように、従来の色補正装置は以上のよ
うな課題を有していた。
【0018】本発明はかかる点を鑑み、回路規模の大幅
な増大なしに簡単な構成で基準色のみならずそれらの中
間色、さらにはその基準色と中間色のさらに中間色とい
う具合に、色相を細かく分割しそれらを独立に色補正が
できるようにした色補正装置を提供することを目的と
し、さらにこの色補正装置を用いて複数台のテレビジョ
ンカメラの色調統一を簡単に行え、さらには高彩度時の
尖鋭感に対する影響も少なくできるようにすることを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、3原色成分の軸を含みかつそれぞれの軸に
対して直交する軸を持つ複数の色相軸を生成し、これら
色相軸で分割された色相領域毎に色補正を行う色補正装
置であって、色相軸生成回路により複数の色相軸の信号
を生成し、色相領域識別回路により複数の色相軸の信号
から色相領域を識別し、識別された色相領域を補正する
場合、色相軸選択回路でその色相領域を挟む2つの色相
軸に対しそれぞれ直交する2軸の第1,第2の色相軸の
信号を選択し、第1,第2のゲイン可変手段でそれぞれ
の補正領域にあった彩度の補正ゲインで第1,第2の色
相軸の信号のゲインをコントロールする。さらに第1の
ゲイン可変手段の出力信号を、色補正を行う領域を挟む
2軸のうち、第1の色相軸と直交しない軸の赤色、緑
色、青色成分の比率に、第1のゲイン変換手段によって
ゲインを変換し、同様に第2のゲイン可変手段の出力信
号を、色補正を行う領域を挟む2軸のうち、第2の色相
軸と直交しない軸の赤色、緑色、青色成分の比率に、第
2のゲイン変換手段によってゲインを変換し、これらの
ゲイン変換されたR軸方向、G軸方向、B軸方向の信号
をそれぞれ対応する入力信号に加算することにより、彩
度方向の補正を実現するものである。
【0020】これにより、各色相領域の彩度を独立に補
正することができ、色相領域を細かく分割することで、
中間色の彩度の細かな補正も可能となる。
【0021】また、本発明は、色度を補正するために、
第1のゲイン可変手段の出力信号を色補正を行う領域を
挟む2軸のうち、第1の色相軸と直交しない軸に対しそ
の軸に垂直な方向に色相を動かす赤色、緑色、青色成分
の比率にゲインを変換する第1のゲイン変換手段により
ゲイン変換し、同様に第2のゲイン可変手段の出力信号
を、色補正を行う領域を挟む2軸のうち、第2の色相軸
と直交しない軸に対しその軸に垂直な方向に色相を動か
す赤色、緑色、青色成分の比率にゲインを変換する第2
のゲイン変換手段によりゲイン変換し、これらのゲイン
変換されたR軸方向、G軸方向、B軸方向の信号をそれ
ぞれ対応する入力信号に加算することにより、色度の補
正を実現するものである。
【0022】これにより、各色相領域の色度を独立に補
正することができ、色相領域を細かく分割することで、
中間色の色度の細かな補正も可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、色相座標上で、赤色、緑色、青色の3原色信号の軸
を含みかつそれぞれの軸に対して直交する軸を持つ複数
の色相軸を生成し、これら色相軸で分割された色相領域
毎に色補正を行う色補正装置であって、入力映像信号か
ら前記複数の色相軸の信号を生成する色相軸生成回路
と、前記複数の色相軸の信号から対応する前記色相領域
を識別する色相領域識別回路と、前記複数の色相軸の信
号から色補正を行う色相領域を挟む2つの色相軸にそれ
ぞれ直交する第1,第2の色相軸の信号を選択する色相
軸選択回路と、前記第1,第2の色相軸の信号のゲイン
をそれぞれ可変する第1,第2のゲイン可変手段と、前
記第1のゲイン可変手段の出力信号に対しては、色補正
を行う領域を挟む2つの色相軸のうち、前記第1の色相
軸と直交しない軸の赤色、緑色、青色成分の比率にゲイ
ンを変換する第1のゲイン変換手段と、前記第2のゲイ
ン可変手段の出力信号に対しては、色補正を行う領域を
挟む2つの色相軸のうち、前記第2の色相軸と直交しな
い軸の赤色、緑色、青色成分の比率にゲインを変換する
第2のゲイン変換手段と、前記各ゲイン変換手段からの
R軸方向、G軸方向、B軸方向のそれぞれの出力を、対
応する前記入力映像信号の3原色信号に加算する加算回
路と、前記色相領域識別回路からの識別信号に基づい
て、前記色相軸選択回路、第1,第2のゲイン可変手段
及び第1,第2のゲイン変換手段を、各色相領域に応じ
て制御して各色相領域の彩度を独立して補正する制御回
路とを備えるものであり、選択された2軸(第1,第2
の色相軸)の信号を補正信号として、これらの信号が各
補正領域を挟む2軸の軸上方向のゲインを可変する作用
を有し、各色相領域の彩度を独立に補正することがで
き、色相領域を細かく分割することで、中間色の彩度の
細かな補正も可能となる。
【0024】また、請求項2に記載の発明は、色相座標
上で、赤色、緑色、青色の3原色信号の軸を含みかつそ
れぞれの軸に対して直交する軸を持つ複数の色相軸を生
成し、これら色相軸で分割された色相領域毎に色補正を
行う色補正装置であって、入力映像信号から前記複数の
色相軸の信号を生成する色相軸生成回路と、前記複数の
色相軸の信号から対応する前記色相領域を識別する色相
領域識別回路と、前記複数の色相軸の信号から色補正を
行う色相領域を挟む2つの色相軸にそれぞれ直交する第
1,第2の色相軸の信号を選択する色相軸選択回路と、
前記第1,第2の色相軸の信号のゲインをそれぞれ可変
する第1,第2のゲイン可変手段と、前記第1のゲイン
可変手段の出力信号に対しては、色補正を行う領域を挟
む2つの色相軸のうち、前記第1の色相軸と直交しない
軸に対しその軸に垂直な方向に色相を動かす赤色、緑
色、青色成分の比率にゲインを変換する第1のゲイン変
換手段と、前記第2のゲイン可変手段の出力信号に対し
ては、色補正を行う領域を挟む2つの色相軸のうち、前
記第2の色相軸と直交しない軸に対しその軸に垂直な方
向に色相を動かす赤色、緑色、青色成分の比率にゲイン
を変換する第2のゲイン変換手段と、前記各ゲイン変換
手段からのR軸方向、G軸方向、B軸方向のそれぞれの
出力を、対応する前記入力映像信号の3原色信号に加算
する加算回路と、前記第1,第2のゲイン可変手段の各
ゲインの正負を判定するゲイン正負判定回路と、前記色
相領域識別回路からの識別信号および前記ゲイン正負判
定回路の判定信号に基づいて、前記色相軸選択回路、第
1,第2のゲイン可変手段および第1,第2のゲイン変
換手段を、各色相領域に応じて制御して各色相領域の色
度を独立に補正する制御回路とを備えるものであり、選
択された2軸(第1,第2の色相軸)の信号を補正信号
として、これらの信号が各補正領域を挟む2軸に対して
垂直方向のゲインを可変する作用を有し、これにより、
各色相領域の色度を独立に補正することができ、色相領
域を細かく分割することで、中間色の色度の細かな補正
も可能となる。
【0025】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
記載の発明において、前記第1,第2のゲイン可変手段
において、各色相領域を分割する色相軸上で彩度の不連
続が生じないように、色相軸前後の補正のゲインを同じ
ゲイン設定にするものであり、これにより色相領域の境
界で彩度の補正に段差が生じるのを回避できる。
【0026】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
記載の発明において、前記第1,第2のゲイン可変手段
において、各色相領域を分割する色相軸上で色度の不連
続が生じないように、色相軸前後の補正のゲインを同じ
ゲイン設定にするものであり、これにより色相領域の境
界で色度の補正に段差が生じるのを回避できる。
【0027】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
1または3の色補正装置および請求項2または4の色補
正装置の少なくとも一方の色補正装置と、赤色、緑色、
青色の3原色信号成分より構成される基準の色信号を発
生する基準色発生回路と、前記基準色発生回路の出力信
号と実際の撮像被写体より得られる赤色、緑色、青色の
3原色信号成分から構成される映像信号とを切り換えて
前記色補正装置に出力する切り換え回路と、前記切り換
え回路からの出力信号が入力される前記色補正装置の前
記ゲイン変換手段の出力信号に基づいて、前記基準色発
生回路の出力信号の場合と実際の撮像被写体の映像信号
の場合との彩度及び色度の少なくとも一方の補正量の差
を算出する補正量差算出回路と、前記補正量差算出回路
の出力信号と予め定められた基準レベルの信号とを比較
してその差に応じた出力を与える比較回路とを有し、前
記比較回路の出力に基づいて、前記色補正装置の補正ゲ
インを制御するものであり、彩度及び色度の少なくとも
一方の補正量(ゲイン)を、基準レベルの信号をもとに
設定できることになり、これにより、本発明の色補正装
置を備える複数の装置、例えば複数のテレビジョンカメ
ラ等において彩度及び色度の少なくとも一方、すなわ
ち、色調の統一が実現できる。
【0028】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
または3の色補正装置および請求項2または4の色補正
装置の少なくとも一方の色補正装置と、前記色補正装置
から出力される色補正された信号に基づいて色差信号を
作成するとともに、前記色差信号の高周波成分を抽出し
て、高彩度画像時の周波数補正を行うクロマディテール
回路と、前記色補正装置での彩度および色度の少なくと
も一方の補正量を決めるゲイン定数と前記クロマディテ
ールの回路の補正量を決めるクロマディテールゲイン定
数とに基づいて、前記クロマディテール回路のゲインを
コントロールするゲインコントロール回路とを備えるも
のであり、これにより、彩度及び色度の少なくとも一方
の補正がなされた場合でも、尖鋭感を補正するクロマデ
ィテールのゲインを適切に調整でき、高彩度画像の尖鋭
感への影響を抑えることができる。 また、請求項7に
記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記ゲイ
ンコントロール回路は、彩度のゲイン定数が正の場合は
クロマディテールのゲインを小さく、負の場合は大きく
するようにコントロールするものであり、これにより、
彩度補正がなされていないのと同様のクロマディテール
補正が可能となる。
【0029】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における色補正装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0031】この実施の形態の色補正装置は、色相座標
上で、赤色、緑色、青色の3原色信号の軸を含みかつそ
れぞれの軸に対して直交する軸を持つ複数の色相軸を生
成し、これら色相軸で分割された色相領域毎に色補正を
行うものであり、図1において、1は3原色信号成分か
らなる入力映像信号から前記複数の色相軸の信号を生成
する色相軸生成回路、2は色相軸生成回路1の出力信号
から分割された色相領域を識別する色相領域識別回路、
3は色相軸生成回路1の色相軸の信号から色補正を行う
領域を挟む2軸にそれぞれ直交する2軸を選択し、第1
の色相軸として色相軸ODDと、第2の色相軸として色
相軸EVENを出力する色相軸選択回路、4,5は色相
軸選択回路3から出力される色相軸ODDと色相軸EV
ENの信号のゲインを可変するゲインコントロール回路
ODD及びEVEN、6,7はゲインコントロール回路
ODD4及びEVEN5にゲイン定数を切り換え出力す
るゲインセレクト回路ODD及びEVENであり、ゲイ
ンコントロール回路ODD及びEVEN4,5およびゲ
インセレクト回路ODD及びEVEN6,7によって、
第1,第2の色相軸の信号のゲインを可変する第1,第
2のゲイン可変手段が構成される。
【0032】8,9,10はゲインコントロール回路O
DD4の出力信号に対して、色補正を行う2軸のうち第
1の色相軸である色相軸ODDと直交していない軸の赤
色、緑色、青色成分の比率にゲイン変換するR軸方向、
G軸方向、B軸方向ゲイン変換回路、同様に11,1
2,13はゲインコントロール回路EVEN5の出力信
号に対して、色補正を行う2軸のうち第2の色相軸であ
る色相軸EVENと直交していない軸の赤色、緑色、青
色成分の比率にゲイン変換するR軸方向、G軸方向、B
軸方向ゲイン変換回路であり、R軸方向、G軸方向、B
軸方向ゲイン変換回路8,9,10によって第1のゲイ
ン変換手段が構成され、R軸方向、G軸方向、B軸方向
ゲイン変換回路11,12,13によって第2のゲイン
変換手段が構成される。
【0033】14は色相領域識別回路2の出力信号によ
り各回路へ制御信号を出力する制御回路としての制御信
号発生回路、15,16,17は入力3原色信号とR軸方
向、G軸方向、B軸方向ゲイン変換回路ODD8〜10
及びEVEN11〜13から出力される補正信号を加算
する加算器である。
【0034】以上のように構成された実施の形態1によ
る色補正装置の動作について、図2〜図5を用いて以下
説明する。なお、以下の説明においては、図2〜図5等に
おける領域,,…を領域1,2,3…と表記す
る。
【0035】図2は色相座標上を6種類の色相軸f1〜
f6で12分割にした場合の概念図、図3は分割された
色相領域の各領域と、色相軸信号の正負の対応を示す色
相領域判別表、図4は色補正の一例を説明する為の説明
図、図5はゲインセレクト回路6,7でのゲインセレク
トの仕方とゲインのかかり方を説明する説明図である。
【0036】色相軸生成回路1では、図2に示すように
色相座標を30度ずつに分割し12の色相領域に分割す
る6個の色相軸f1〜f6を生成する。つまりそれらの
色相軸はR,G,Bの入力3原色信号から以下の演算式
で与えられる。
【0037】f1=B−G f2=2G−(R+B) f3=G−R f4=2R−(G+B) f5=R−B f6=2B−(R+G) 色相軸生成回路1より作成された色相軸f1〜f6は、
色相領域識別回路2及び色相軸選択回路3に入力され
る。
【0038】色相領域識別回路2では、図3に示すよう
に、領域1〜領域12のそれぞれの領域に対応する各色
相軸の信号の正負により、各色相領域を識別し、制御信
号発生回路14へその識別信号を出力する。制御信号発
生回路14は、入力された識別信号に応じ、制御信号を
色相軸選択回路3、ゲインセレクト回路ODD6及びゲ
インセレクト回路EVEN7、R軸方向ゲイン変換回路
ODD8、G軸方向ゲイン変換回路ODD9、B軸方向
ゲイン変換回路ODD10及びR軸方向ゲイン変換回路
EVEN11、G軸方向ゲイン変換回路EVEN12、
B軸方向ゲイン変換回路EVEN13へ出力する。
【0039】色相軸選択回路3は、制御信号発生回路4
の出力信号により、色補正を行う領域を挟む2軸に対し
て、それぞれの軸に直交する2軸を選択し出力する。
【0040】例えば、図4に示すように領域1を補正す
る場合、領域1を挟む2軸は、f1及びf2であり、f
1及びf2に直交する2軸はf4及びf5であるので、
色相軸選択回路3より出力される第1の色相軸ODDと
して色相軸f5が、第2の色相軸EVENとしてf4が
選択され出力される。
【0041】その後色相軸ODDの信号はゲインコント
ロール回路4により、ゲインセレクト回路ODD6から
出力されるゲイン信号により所定のゲイン定数が乗算さ
れ、R軸方向ゲイン変換回路ODD8、G軸方向ゲイン
変換回路ODD9、B軸方向ゲイン変換回路ODD10
に出力される。それぞれのゲイン変換回路ODDは、入
力される色相軸ODDの信号を色相軸f1(つまり、色
相領域1を挟む2軸のうち第1の色相軸ODDと直交し
ない軸)のR,G,Bの比率にゲイン変換し、対応する
加算回路15,16,17に出力する。この例の場合、
f1はR:G:B=1:0:2なので、R:G:B=
1:0:2の比率にゲイン変換し出力する。この信号が
加算されれば、f1軸上方向のゲインが可変されること
になる。
【0042】同様に色相軸EVENの信号はゲインコン
トロール回路5により、ゲインセレクト回路EVEN7
から出力されるゲイン信号により所定のゲイン定数が乗
算され、R軸方向ゲイン変換回路EVEN11、G軸方
向ゲイン変換回路EVEN12、B軸方向ゲイン変換回
路EVEN13に出力される。それぞれのゲイン変換回
路EVENは、入力される色相軸EVENの信号を色相
軸f2(つまり、色相領域1を挟む2軸のうち第2の色
相軸EVENと直交しない軸)のR,G,Bの比率にゲ
イン変換し、対応する加算器15,16,17に出力す
る。この例の場合、f2はR:G:B=1:0:1なの
で、R:G:B=1:0:1の比率にゲイン変換し出力
する。この信号が加算されればf2軸上方向のゲインが
可変されることになる。
【0043】各R軸方向ゲイン変換回路ODD8、G軸
方向ゲイン変換回路ODD9、B軸方向ゲイン変換回路
ODD10及びR軸方向ゲイン変換回路EVEN11、
G軸方向ゲイン変換回路EVEN12、B軸方向ゲイン
変換回路EVEN13へのゲイン変換の比率は、制御信
号発生回路14により、領域1に対応する上記比率が設
定される。
【0044】このようにして、色相領域1を挟む2軸、
f1及びf2の軸上方向のゲインを変えるように色相軸
ODD(f5)及び色相軸EVEN(f4)の信号成分
が変換され、加算器15,16,17で入力3原色信号
に加算されることにより、色相領域1の彩度が可変され
る。
【0045】ここで、ゲインセレクト回路ODD6及び
ゲインセレクト回路EVEN7のゲインセレクトの仕方
を図5を用いて説明する。
【0046】図5では色相領域1及び2について彩度の
補正を行う場合の例を示している。前述したように、色
相領域1に対しては、色相軸選択回路3より出力される
色相軸ODDはf5、色相軸EVENはf4である。同
様に色相領域2に対しては、第1の色相軸ODDはf
5、第2の色相軸EVENはf6が選択される。ゲイン
セレクト回路ODD6は、制御信号発生回路14によ
り、領域1ではゲイン定数AG1を、領域2ではゲイン
定数AG3を選択する。また、ゲインセレクト回路EV
EN7は領域1ではゲイン定数AG2を、領域2でもゲ
イン定数AG2を選択する。つまり色相領域の境界付近
での補正のゲインを同じ定数にして、境界で補正の段差
が出るのを防いでいる。すなわち、領域1〜領域6の色
相軸f1〜f6に対応するゲイン定数はAG1〜AG
6、領域7〜12の色相軸f1〜f6に対応するゲイン
定数はAG7〜AG12を選択する。
【0047】さらに、色相軸f5は色相軸f2と直交す
る信号なので、色相軸f1及びf3で最大レベル、色相
軸f2で最小(0)レベルとなる。したがって、色相軸
f5による補正は、色相軸f2に対しては何も影響しな
い。逆に、色相軸f4は、色相軸f1と直交する信号な
ので、色相軸f2で最大レベル、色相軸f1で最小レベ
ルとなり、色相軸f4による補正は、色相軸f1に対し
ては何も影響せず、また、色相軸f6は、色相軸f3と
直交する信号なので、色相軸f2で最大レベル、色相軸
f3で最小(0)レベルとなり、色相軸f6による補正
は、色相軸f3に対しては何も影響しない。
【0048】図5に示すように色相軸f1,f2,f3
の軸上に補正のゲインの振幅を図示すると、図中a〜cの
ようになり、ゲイン定数AG1,AG2,AG3をそれ
ぞれ可変することにより、色相領域1ではaとbの加算、
色相領域2ではbとcの加算により、それぞれの領域内
の彩度を別個に可変することができる。他の色相領域に
ついても同様である。
【0049】以上のように本発明の実施の形態1によれ
ば、R、Ma、B、Cy、G、Yeの6色に近い色はも
ちろん、それらの各2色間の中間色に対しても有効に作
用する彩度の補正を独立に行うことができる。また、本
実施の形態の場合、色相領域を12等分しているので、
各軸上の3原色信号の比率はR:G:B=0:0:1,
R:G:B=1:0:2,R:G:B=1:0:1,
R:G:B=2:0:1,R:G:B=1:0:0等
(例えば色相領域12,1,2,3、他の領域も同様)
簡単な比率になるので、各R軸方向ゲイン変換回路OD
D8、G軸方向ゲイン変換回路ODD9、B軸方向ゲイ
ン変換回路ODD10及びR軸方向ゲイン変換回路EV
EN11、G軸方向ゲイン変換回路EVEN12、B軸
方向ゲイン変換回路EVEN13は乗算器を使わなくて
もデジタルデータのビットシフトで簡単な回路で実現で
きる。
【0050】また、上述の従来例のように、補正する色
を補正する色を挟む基準軸と補助基準軸に分解するため
の手段などを必要とせず、比較的簡単な回路構成で実現
できる。
【0051】なお、特に説明しなかったが、ゲイン定数
AG1〜AG12の値の書き換え及び設定は、図示して
いないマイコン等の手段により、適宜実現可能なもので
ある。 (実施の形態2)図6は本発明の実施の形態2
による色補正装置の構成を示すブロック図である。 図
6において、1は色相軸生成回路、2は色相領域識別回
路、3は第1,第2の色相軸として色相軸ODD及びE
VENの2軸を選択する色相軸選択回路、4,5はゲイ
ンコントロール回路ODD及びEVEN、6,7はゲイ
ンコントロール回路ODD4及びEVEN5にゲイン定
数を切り換え出力するゲインセレクト回路ODD及びE
VEN、15,16,17は加算器、18,19,2
0,21,22,23はR軸方向、G軸方向、B軸方向
ゲイン変換回路、25はゲインセレクト回路ODD6及
びEVEN7に与えられる色度のゲインの正負を判定す
るゲイン正負判定回路、24は色相領域識別回路2及び
ゲイン正負判定回路25の出力信号により各回路へ制御
信号を出力する制御回路としての制御信号発生回路であ
り、上述の図1に示した構成要素と同じ物には、同一符
号を付し、その説明は省略する。
【0052】実施の形態1の図1との相違点は、R軸方
向、G軸方向、B軸方向ゲイン変換回路ODD18,1
9,20がゲインコントロール回路ODD4の出力信号
に対して、色補正を行う2軸のうち第1の色相軸ODD
と直交していない軸に対し、その軸に垂直な方向に色相
を動かす赤色、緑色、青色成分の比率にゲイン変換する
ことである。同様にR軸方向、G軸方向、B軸方向ゲイ
ン変換回路EVEN21,22,23が、ゲインコント
ロール回路EVEN5の出力信号に対して、色補正を行
う2軸のうち第2の色相軸EVENと直交していない軸
に対し、その軸に垂直な方向に色相を動かす赤色、緑
色、青色成分の比率にゲイン変換することである。ま
た、色度のゲインに対し、そのゲインの正負を判別する
ゲイン正負判別回路25が付加されている点と、制御信
号発生回路24が色相領域識別回路2の出力信号のみな
らず、ゲイン正負判定回路25の出力信号とにより、各
回路へ制御信号を出力している点である。
【0053】実施の形態1が彩度を可変する色補正装置
であるのに対し、実施の形態2では、色度を可変させる
色補正装置である。
【0054】以上のように構成された実施の形態2によ
る色補正装置の動作について、図7を用いて以下説明す
る。
【0055】図7は実施の形態1で説明した色相軸f1
〜f6で分割された色相領域について、本実施の形態2
での補正の様子を説明する説明図である。図7で矢印に
示した方向にそれぞれの色相軸を動かす場合を考える。
なおゲイン定数は図7上で時計回りが正、反時計回りが
負とする。また図7上での−f5、−f6、−f2等の
符号は補正領域でのその色相軸の正負を示しており、例
えば、領域1では、色相軸f5は、上述の図3に示され
るように負であり、同様に、領域2では、色相軸f6
は、図3に示されるように正である。また、R,G,B
のゲインの比率の正負は、本来のR,G,Bのゲインの
比率に、その色相軸の正負と時計回り、反時計回りのゲ
インの正負とを掛け合わせたものを示している。
【0056】例えば色相領域1については、実施の形態
1と同様に第1の色相軸ODDとしてはf5が、第2の
色相軸EVENとしてはf4が色相軸選択回路3より出
力される。その後色相軸ODDの信号は、ゲインコント
ロール回路ODD4により、ゲインセレクト回路ODD
6から出力されるゲイン信号により所定のゲイン定数が
乗算され、R軸方向ゲイン変換回路ODD18、G軸方
向ゲイン変換回路ODD19、B軸方向ゲイン変換回路
ODD20に出力される。それぞれのゲイン変換回路O
DDは、入力される色相軸ODDの信号を色相軸f1
(つまり、色相領域1を挟む2軸のうち第1の色相軸O
DDと直交しない軸)に対しその軸に垂直な方向のR、
G、Bの比率にゲイン変換し、対応する加算回路15,
16,17に出力する。
【0057】この例の場合、色相軸f1に垂直な方向
(反時計回り)の本来のR,G,Bのゲインの比率は、
R:G:B=1:0:0であり、補正に使用する色相軸
f5の領域1における符号は、上述の図3に示されるよ
うに負であり、さらに、反時計回りのゲイン定数は負で
あるから、最終的なR,G,Bのゲインの比率は、R:
G:B=1:0:0となるので、R軸方向ゲイン変換回
路ODD18、G軸方向ゲイン変換回路ODD19、B
軸方向ゲイン変換回路ODD20では、R:G:B=
1:0:0の比率にゲイン変換し出力する。このゲイン
変換された信号が入力3原色信号に加算されれば、色相
軸f1の位相つまり色度が、色相軸f5の信号を用いて
可変されることになる。
【0058】同様に色相軸EVENの信号はゲインコン
トロール回路EVEN5により、ゲインセレクト回路E
VEN7から出力されるゲイン信号により所定のゲイン
定数が乗算され、R軸方向ゲイン変換回路EVEN2
1、G軸方向ゲイン変換回路EVEN22、B軸方向ゲ
イン変換回路EVEN23に出力される。それぞれのゲ
イン変換回路EVENは、入力される色相軸EVENの
信号を色相軸f2(つまり、色相領域1を挟む2軸のう
ち第2の色相軸EVENと直交しない軸)に対しその軸
に垂直な方向のR,G,Bの比率にゲイン変換し、対応
する加算回路15,16,17に出力する。
【0059】この例の場合、色相軸f2に垂直な方向
(時計回り方向)の本来のR,G,Bのゲインの比率
は、R:G:B=−1:0:1であり、補正に使用する
色相軸f4の領域1における符号は、上述の図3に示さ
れるように正であり、さらに、時計回りのゲイン定数は
正であるから、最終的なR,G,Bのゲインの比率は、
R:G:B=−1:0:1なので、R軸方向ゲイン変換
回路EVEN21、G軸方向ゲイン変換回路EVEN2
2、B軸方向ゲイン変換回路EVEN23では、R:
G:B=−1:0:1の比率にゲイン変換し出力する。
このゲイン変換された信号が入力3原色信号に加算され
れば、色相軸f2の位相つまり色度が、色相軸f4の信
号を用いて可変されることになる。
【0060】また、例えば、色相軸f2を、それに垂直
な反時計回りの方向に動かす場合には、本来のR,G,
Bのゲインの比率は、R:G:B=1:0:−1であ
り、補正に使用する色相軸f6の領域2における符号
は、上述の図3に示されるように正であり、さらに、反
時計回りのゲイン定数は負であるから、最終的なR,
G,Bのゲインの比率は、R:G:B=−1:0:1と
なり、R軸方向ゲイン変換回路EVEN21、G軸方向
ゲイン変換回路EVEN22、B軸方向ゲイン変換回路
EVEN23では、R:G:B=−1:0:1の比率に
ゲイン変換して入力3原色信号に加算することになる。
【0061】なお、色相領域3,4の境界の色相軸f4
の位相を変える場合には、時計回りまたは反時計回りで
補正信号のRに対するBとGの比率が入れ替わる。すな
わち、色相領域3に対しては時計回りが、R:G:B=
−1:0:−2、反時計回りがR:G:B=1:2:0
である。
【0062】すなわち、色相領域3において、色相軸f
4を、色相軸f6を用いて時計回りに動かす場合には、
本来のR,G,Bのゲインの比率は、R:G:B=1:
0:2であり、補正に使用する色相軸f6の領域3にお
ける符号は、上述の図3に示されるように負であり、さ
らに、時計回りのゲイン定数は正であるから、最終的な
R,G,Bのゲインの比率は、R:G:B=−1:0:
−2となるのに対して、色相領域3において、色相軸f
4を、色相軸f6を用いて反時計回りに動かす場合に
は、本来のR,G,Bのゲインの比率は、R:G:B=
1:2:0であり、補正に使用する色相軸f6の領域3
における符号は、上述の図3に示されるように負であ
り、さらに、反時計回りのゲイン定数は負であるから、
最終的なR,G,Bのゲインの比率は、R:G:B=
1:2:0となる同様に、色相領域4において、色相軸
f4を、色相軸f2を用いて動かす場合には、時計回り
が、R:G:B=−1:0:−2、反時計回りがR:
G:B=1:2:0である。
【0063】したがって、色相領域3,4の境界の色相
軸f4を動かす場合には、時計回りであるか反時計回り
であるか、すなわち、ゲインの正負によって、ゲイン変
換回路21〜23におけるゲインの比率を切り替える必
要があり、このため、ゲイン正負判定回路25によっ
て、ゲインの正負、例えば色相軸f4であれば、PG4
のゲインの正負を判定して制御信号発生回路24は、ゲ
イン変換回路21〜23のゲインを切り替えるようにし
ている。
【0064】なお、このゲインの切り替えは、色相領域
3,4の境界の色相軸f4以外に、色相領域7,8の境
界の色相軸f2、色相領域11,12の境界の色相軸f
6、すなわち、原色信号の色相軸を動かす場合にも同様
に必要となる。
【0065】なお、実施の形態1と同様に、各補正量
は、補正領域を挟む2軸の補正量が互いに他の軸上では
零になる。(補正信号の色相軸と、補正される領域の色
相軸が垂直に交差するため)したがって、各色相軸の位
相変化を独立に行うことができる。
【0066】また、位相変化の連続性を保つ為に、ゲイ
ンセレクト回路ODD6及びEVEN7のゲイン定数の
選択も実施の形態1と同様に、色相領域の境界付近で同
じ定数を選択するようにしている。例えば色相軸f2の
補正信号f4及びf6のゲイン定数の設定は共通にする
ように選択する。他の色相領域も同様である。
【0067】以上のように本発明の実施の形態2によれ
ば、R、Ma、B、Cy、G、Yeの6色に近い色はも
ちろん、それらの各2色間の中間色に対しても有効に作
用する色度の補正を独立に行うことができる。
【0068】また、本実施の場合も実施の形態1と同様
に、色相領域を12等分しているので、各色相軸に垂直
な方向の3原色信号の比率は簡単な比率になるので、各
R軸方向ゲイン変換回路ODD18、G軸方向ゲイン変
換回路ODD19、B軸方向ゲイン変換回路ODD20
及びR軸方向ゲイン変換回路EVEN21、G軸方向ゲ
イン変換回路EVEN22、B軸方向ゲイン変換回路E
VEN23は乗算器を使わなくてもデジタルデータのビ
ットシフトで簡単な回路で実現できる。
【0069】また、特に説明しなかったが、ゲイン定数
PG1〜PG12の値の書き換え及び設定は、図示して
いないマイコン等の手段により、適宜実現可能なもので
ある。 なお実施の形態1及び実施の形態2では、色相
座標を12等分する色相軸を選択したが、それぞれの色
相軸に直交する色相軸が存在するならば、例えば24分
割、36分割のさらに細かい分割でも良く、さらに細か
い色相領域で同様な効果が出せることは言うまでもな
い。
【0070】また、実施の形態1及び実施の形態2を組
み合わせて、彩度及び色度をそれぞれ別個に補正する色
補正回路を提供できることも言うまでもない。
【0071】(実施の形態3)図8は本発明の実施の形態
3における色補正装置の構成を示すブロック図である。
【0072】図8において、26はR,G,Bの3原色
信号の基準信号を発生する基準色信号発生回路、27は
入力映像信号の3原色信号と、基準色信号発生回路26
の3原色出力信号を切り換える切り換え回路、28は、
上述の実施の形態1または2と同様の彩度または色度の
補正を行う彩度,色度補正回路であり、この彩度,色度
補正装置28と加算回路31〜33とによって、上述の
実施の形態1または2を組み合わせた色補正装置が構成
される。
【0073】29は、色補正装置に入力される信号が、
基準色信号の場合と、被写体としてのカラーバーチャー
トを実際に撮像した入力映像信号の場合との色補正量の
差を算出する補正量差算出回路、30は予め設定された
補正量の差の基準レベルである補正量差基準レベルと補
正量差算出回路29の出力信号とを比較してその差に応
じた出力を与える比較回路である。
【0074】以上のように構成された本実施の形態3の
色補正装置の動作について図9〜図11を用いて以下説
明する。
【0075】図9は補正量差算出回路29及び比較回路
30の内部構成の一例を示すブロック図である。図9
で、34,35はディレイフリップフロップ、36は反
転ゲート、37,38はANDゲート、39,41は減
算器、40は絶対値回路、42はゲート回路である。図
10は基準色信号発生回路26から発生される信号の一
例を示し、図11は図8の色補正装置の各部の信号波形
図である。
【0076】基準信号発生回路26は、例えば図10に
示す信号を発生する。これは所謂カラーバー信号であ
り、各3原色信号RS,GS,BS成分は図10に示す
ように、1水平走査期間を7分割した時間tを単位に、
100%(75%)レベルと0%レベルで切り換わる。
したがって、R,G,B,Ma,Cy,Yeの基準位相
でありかつ彩度レベルの高い信号を出力する。一方入力
映像信号も基準信号と同じパターンのカラーバーチャー
トを撮像した信号を入力する。
【0077】これらの信号が切り換え回路27で切り換
え信号により切り換えられる。例えば図11(a)に示
すように切り換え信号が、t/2でHigh,Lowを
繰り返す信号であるとし、Lowの時、基準信号を、H
ighの時、入力信号を選択すように切り換える。次に
この切り換え回路27の出力信号が彩度,色度補正回路
28に入力され、彩度または色度の補正信号が出力され
る。
【0078】ここで彩度のみ補正をしている場合を示す
と、例えばR信号期間の補正信号出力は図11(b)に
示すように、基準信号期間がRSCで、被写体期間がR
Cのレベルで出力される。もともと彩度のレベルの高い
基準信号期間のレベルが大きく出力される。この信号が
次段の補正量差算出回路29及び加算回路31〜33へ
出力される。
【0079】補正量差算出回路29は例えば図9のよう
な構成になっており、図11(b)の補正量信号が入力
されると、ディレイフリップフロップ34に対しては、
反転ゲート36とアンドゲート37により、外部から入
力されるクロックが、切り換え信号のLowの期間にイ
ネーブルになりLowからHighになった瞬間にディ
スイネーブルになる。したがって、その瞬間にRSCの
データがホールドされる。一方ディレイフリップフロッ
プ35は、切り換え信号がHighになっている期間に
クロックがアンドゲート38によりイネーブルになり、
RCのデータを出力する。したがって、減算回路39で
は、被写体期間の補正信号が出力されている期間(後半
のt/2の期間)に、基準信号期間の補正量RSCから
被写体期間の補正量RCを減算した信号RCDが出力さ
れる。この信号が次の絶対値回路40で絶対値がとら
れ、図11(c)に示すように補正量の差信号として出
力される。 比較回路30では、減算回路41により、
この補正量差信号から、予め設定された補正量差基準レ
ベルRCDSを減算し、ゲート回路42で、不要部分を
ゲートし、図11(d)に示す比較信号を出力する。こ
の補正量差比較出力を図示していないマイコン等により
検出し、このレベルが一定値もしくは零になるように、
彩度,色度補正回路28の彩度ゲイン、すなわち、図1
のAG1〜AG12をコントロールする。これにより、
彩度の補正を、その補正量が基準信号をもとにした、あ
る一定の量になるように調整することができる。
【0080】また、色度のついても同様に調整すること
ができる。また他の色相の色についても同様に行うこと
ができることは言うまでもない。
【0081】また、補正量差の算出は、マイコン等の処
理の都合に応じ、例えば垂直走査期間(V)レートで出
力するようにしてもいいことは言うまでもない。
【0082】このように本実施の形態3の色補正装置に
おいては、彩度または色度の補正量を、基準信号をもと
に設定した補正量に設定することができ、例えば、同一
条件でテストチャートを撮像すれば、複数のテレビジョ
ンカメラの色補正をまったく同一に調整することができ
る。
【0083】(実施の形態4)図12は本発明の実施の
形態4における色補正装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0084】図12において、43は実施の形態1また
は2で説明した回路と同等の彩度または色度の補正を行
う彩度,色度補正回路、この彩度,色度補正回路43と
加算回路44,45,46とによって、上述の実施の形
態1または2の色補正装置が構成される。47は高彩度
時の周波数を補正するクロマディテール回路、48はク
ロマディテール回路47のゲインをコントロールするゲ
インコントロール回路である。
【0085】以上のように構成された、本実施の形態4
の色補正装置の動作について図13,図14を用いて以
下説明する。
【0086】図13はクロマディテール回路47の内部
構成の一例を示すブロック図である。図13で、49は
Y,色差マトリクス回路、50〜52はハイパスフィル
タ、53,55は加算器、54は乗算器である。
【0087】彩度,色度補正回路43は、図示していな
いマイコン等から設定される彩度または色度のゲイン設
定により彩度または色度の補正信号を出力する。この信
号が入力3原色信号と加算器44〜45で加算されるこ
とにより、彩度または色度の補正された信号が作成され
る。
【0088】また、さらに色の再現性の補正として、N
TSCのコンポジット信号にした時に、定輝度原理がく
ずれ、高彩度時に高周波の劣化が生じるのを防ぐ目的
で、高彩度時の周波数補正を行うクロマディテール回路
があるが、彩度,色度補正回路43を持つテレビジョン
カメラ等においては、彩度または色度の補正により、色
調が変化する。したがって、忠実な色再現性を追求する
ならば、この色調の変化に応じたクロマディテールの処
理が必要になり、図12に示すように、色補正された信
号を、クロマディテール回路47に入力する回路構成が
自然である。この場合、彩度または色度の補正の仕方に
よっては不具合が発生する。
【0089】以下それを説明する。クロマディテール回
路47の内部構成は図13のようになっており、色補正
された信号が入力されると、Y,色差マトリクス回路4
9で、輝度信号Y及び色差信号<R−Y>,<G−Y
>,<B−Y>が出力される。<>は正信号を示す。こ
れらの色差信号はハイパスフィルタ50〜52に入力さ
れ、それらの出力の高周波成分が、加算器53に入力さ
れ加算される。さらに、ゲインコントロール回路48の
ゲインコントロール信号により乗算器54でゲイン調整
され、加算器55で輝度信号Yと加算され、周波数補正
された輝度信号が出力される。
【0090】以上がクロマディテール回路47の動作で
あるが、ここで色補正として、彩度の補正がなされた場
合を考える。図14(a)に示すRの単色信号が入力さ
れたとすると(実線が彩度補正のない場合、点線が彩度
補正のある場合を示す)、輝度信号は同図(b)に示す
ようになり、色差信号は正のみの信号なので、<R−Y
>のみとなり、同図(c)のようになる。この時、ハイ
パスフィルタ50の出力は、彩度補正のない場合、同図
(e)のようになり、彩度補正のある場合は、同図
(d)のようになる。さらにこれらの信号が乗算器54
でゲインコントロールされ、加算器55で輝度信号Yと
加算されると、同図(g)及び(f)のクロマディテー
ル補正された輝度信号が出力される。
【0091】図14の各信号波形図から分かるように、
彩度補正がなされると、補正が正、つまり彩度を増す場
合、点線部分が加算されることにより、色差信号レベル
も増え、クロマディテールも増える。したがって、補正
量が多い場合、クロマディテールが付きすぎ、先鋭感あ
りすぎて、画質の品位を劣化するという問題が生じる。
そこで本実施の形態4の色補正装置では、図示してい
ないマイコン等より設定される彩度または色度ゲイン
と、クロマディテールゲインが入力され、彩度または色
度ゲインの値により、クロマディテールゲインを調整
し、その調整したクロマディテールゲインをクロマディ
テール回路47に与えるゲインコントロール回路48を
有している。
【0092】この例の場合、図14(d)の点線のディ
テールレベルが同図(e)のディテールレベルになるよ
うにゲインを落とすようにコントロールする。これによ
り、彩度補正していない場合とほぼ同等のゲイン設定の
クロマディテール補正が可能となる。
【0093】なお、彩度及び色度補正がなされた場合に
も、本実施の形態では、その色調に応じたクロマディテ
ールの補正がなされるが、その時にも、彩度及び色度の
ゲイン設定に応じて適切にクロマディテールゲインを調
整することにより、クロマディテールのレベルを適切な
ゲインにすることができる。
【0094】このように本実施の形態4の色補正装置で
は、彩度,色度補正回路及びクロマディテール回路を備
えたテレビジョンカメラ等において、色調と、クロマデ
ィテールレベルを適切に調整することができ、良好な色
再現性,及び先鋭感を実現できる。
【0095】上述の実施の形態3,4においては、実施
の形態1または2の彩度または色度のいずれか一方を補
正する色補正装置に適用したけれども、本発明の他の実
施の形態として、実施の形態1および2を組み合わせて
彩度および色度の両者の色補正を行う色補正装置に適用
してもよい。
【0096】また、上述の実施の形態3,4では、実施
の形態1,2の本発明に係る色補正装置に適用したけれ
ども、本発明の他の実施の形態として、従来の色補正装
置に適用してもよい。例えば、図15の従来例に適用す
る場合には、定数選択回路61の定数(ゲイン)を調整
し、あるいは、この定数を用いてクロマディテール回路
のゲインをコントロールすればよい。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡単な構
成で、色相座標上を複数に分割し、その分割した各色相
領域の彩度および色度の少なくとも一方を、それぞれ独
立に補正することができ、色相領域を細かく分割するこ
とによって、中間色の彩度および色度の少なくとも一方
を、細かく調整できることになる。
【0098】また複数台のテレビジョンカメラを、同一
のテストチャートを撮像することにより、まったく同一
の彩度および色度の少なくとも一方の補正を設定すこと
ができ、各テレビジョンカメラの色調を簡単にかつ正確
に合わせることができる。
【0099】また、彩度および色度の少なくとも一方の
色調補正と、クロマディテール補正による先鋭度補正の
両立を図ることができる。このように、色補正、色再現
性において、上記の効果が得られる色補正装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による色補正装置の構成
を示すブロック図
【図2】色相座標上を6種類の色相軸で12分割した場
合の概念図
【図3】分割された色相領域の各領域と、色相軸信号の
正負の対応を示す色相領域判別表
【図4】実施の形態1での色補正の一例を説明する説明
【図5】ゲインセレクトの仕方とゲインのかかり方を説
明する説明図
【図6】本発明の実施の形態2による色補正装置の構成
を示すブロック図
【図7】実施の形態2での色度補正を説明する説明図
【図8】本発明の実施の形態3による色補正装置の構成
を示すブロック図
【図9】補正量差算出回路29及び比較回路30の内部
構成の一例を示すブロック図
【図10】基準色信号発生回路26から発生される信号
の一例を示す図
【図11】実施の形態3における色補正装置の回路の信
号波形図
【図12】本発明の実施の形態4による色補正装置の構
成を示すブロック図
【図13】クロマディテール回路47の内部構成の1例
を示すブロック図
【図14】クロマディテール回路47の動作を説明する
信号波形図
【図15】従来の色補正装置の構成を示すブロック図
【図16】従来の色補正における色相領域の説明図
【図17】従来の色補正における色相領域の概念図
【図18】従来の色補正においての原色成分と補色成分
の算定原理の説明図
【図19】従来技術による補正特性図
【符号の説明】
1色相軸生成回路 2色相領域識別回路 3色相軸選択回路 4,5ゲインコントロール回路ODD及びゲインコント
ロール回路EVEN 6,7ゲインセレクト回路ODD及びゲインセレクト回
路EVEN 8,18R軸方向ゲイン変換回路ODD 9,19G軸方向ゲイン変換回路ODD 10,20B軸方向ゲイン変換回路ODD 11,21R軸方向ゲイン変換回路EVEN 12,22G軸方向ゲイン変換回路EVEN 13,23B軸方向ゲイン変換回路EVEN 14,24制御信号発生回路 15,16,17,31,32,33,44,45,4
6,53,55加算器 25ゲイン正負判定回路 26基準色信号発生回路 27切り換え回路 28,43彩度,色度補正回路 29補正量差算出回路 30比較回路 34,35ディレイフリップフロップ 36反転ゲート 37,38ANDゲート 39,41減算器 40絶対値回路 42ゲート回路 47クロマディテール回路 48ゲインコントロール回路 49Y,色差マトリクス回路 50,51,52ハイパスフィルタ 54乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C065 AA01 BB15 BB16 CC01 GG10 GG15 GG21 GG22 GG23 GG25 GG32 GG34 5C066 AA01 BA20 CA17 EA05 EB01 EC01 EC02 EE04 EF04 GA01 KA12 KC03 KD02 KD03 KD06 KD08 KE02 KE03 KE04 KE08 KE17 KE22 KE23 KF05 KG01 KG05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色相座標上で、赤色、緑色、青色の3原
    色信号の軸を含みかつそれぞれの軸に対して直交する軸
    を持つ複数の色相軸を生成し、これら色相軸で分割され
    た色相領域毎に色補正を行う色補正装置であって、 入力映像信号から前記複数の色相軸の信号を生成する色
    相軸生成回路と、 前記複数の色相軸の信号から対応する前記色相領域を識
    別する色相領域識別回路と、 前記複数の色相軸の信号から色補正を行う色相領域を挟
    む2つの色相軸にそれぞれ直交する第1,第2の色相軸
    の信号を選択する色相軸選択回路と、 前記第1,第2の色相軸の信号のゲインをそれぞれ可変
    する第1,第2のゲイン可変手段と、 前記第1のゲイン可変手段の出力信号に対しては、色補
    正を行う領域を挟む2つの色相軸のうち、前記第1の色
    相軸と直交しない軸の赤色、緑色、青色成分の比率にゲ
    インを変換する第1のゲイン変換手段と、 前記第2のゲイン可変手段の出力信号に対しては、色補
    正を行う領域を挟む2つの色相軸のうち、前記第2の色
    相軸と直交しない軸の赤色、緑色、青色成分の比率にゲ
    インを変換する第2のゲイン変換手段と、 前記各ゲイン変換手段からのR軸方向、G軸方向、B軸
    方向のそれぞれの出力を、対応する前記入力映像信号の
    3原色信号に加算する加算回路と、 前記色相領域識別回路からの識別信号に基づいて、前記
    色相軸選択回路、第1,第2のゲイン可変手段及び第
    1,第2のゲイン変換手段を、各色相領域に応じて制御
    して各色相領域の彩度を独立して補正する制御回路とを
    備えることを特徴とする色補正装置。
  2. 【請求項2】 色相座標上で、赤色、緑色、青色の3原
    色信号の軸を含みかつそれぞれの軸に対して直交する軸
    を持つ複数の色相軸を生成し、これら色相軸で分割され
    た色相領域毎に色補正を行う色補正装置であって、 入力映像信号から前記複数の色相軸の信号を生成する色
    相軸生成回路と、 前記複数の色相軸の信号から対応する前記色相領域を識
    別する色相領域識別回路と、 前記複数の色相軸の信号から色補正を行う色相領域を挟
    む2つの色相軸にそれぞれ直交する第1,第2の色相軸
    の信号を選択する色相軸選択回路と、 前記第1,第2の色相軸の信号のゲインをそれぞれ可変
    する第1,第2のゲイン可変手段と、 前記第1のゲイン可変手段の出力信号に対しては、色補
    正を行う領域を挟む2つの色相軸のうち、前記第1の色
    相軸と直交しない軸に対しその軸に垂直な方向に色相を
    動かす赤色、緑色、青色成分の比率にゲインを変換する
    第1のゲイン変換手段と、 前記第2のゲイン可変手段の出力信号に対しては、色補
    正を行う領域を挟む2つの色相軸のうち、前記第2の色
    相軸と直交しない軸に対しその軸に垂直な方向に色相を
    動かす赤色、緑色、青色成分の比率にゲインを変換する
    第2のゲイン変換手段と、 前記各ゲイン変換手段からのR軸方向、G軸方向、B軸
    方向のそれぞれの出力を、対応する前記入力映像信号の
    3原色信号に加算する加算回路と、 前記第1,第2のゲイン可変手段の各ゲインの正負を判
    定するゲイン正負判定回路と、 前記色相領域識別回路からの識別信号および前記ゲイン
    正負判定回路の判定信号に基づいて、前記色相軸選択回
    路、第1,第2のゲイン可変手段および第1,第2のゲ
    イン変換手段を、各色相領域に応じて制御して各色相領
    域の色度を独立に補正する制御回路とを備えることを特
    徴とする色補正装置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2のゲイン可変手段におい
    て、各色相領域を分割する色相軸上で彩度の不連続が生
    じないように、色相軸前後の補正のゲインを同じゲイン
    設定にする請求項1記載の色補正装置。
  4. 【請求項4】 前記第1,第2のゲイン可変手段におい
    て、各色相領域を分割する色相軸上で色度の不連続が生
    じないように、色相軸前後の補正のゲインを同じゲイン
    設定にする請求項2記載の色補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または3の色補正装置および請
    求項2または4の色補正装置の少なくとも一方の色補正
    装置と、 赤色、緑色、青色の3原色信号成分より構成される基準
    の色信号を発生する基準色発生回路と、 前記基準色発生回路の出力信号と実際の撮像被写体より
    得られる赤色、緑色、青色の3原色信号成分から構成さ
    れる映像信号とを切り換えて前記色補正装置に出力する
    切り換え回路と、 前記切り換え回路からの出力信号が入力される前記色補
    正装置の前記ゲイン変換手段の出力信号に基づいて、前
    記基準色発生回路の出力信号の場合と実際の撮像被写体
    の映像信号の場合との彩度及び色度の少なくとも一方の
    補正量の差を算出する補正量差算出回路と、 前記補正量差算出回路の出力信号と予め定められた基準
    レベルの信号とを比較してその差に応じた出力を与える
    比較回路とを有し、 前記比較回路の出力に基づいて、前記色補正装置の補正
    ゲインを制御することを特徴とする色補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または3の色補正装置および請
    求項2または4の色補正装置の少なくとも一方の色補正
    装置と、 前記色補正装置から出力される色補正された信号に基づ
    いて色差信号を作成するとともに、前記色差信号の高周
    波成分を抽出して、高彩度画像時の周波数補正を行うク
    ロマディテール回路と、 前記色補正装置での彩度および色度の少なくとも一方の
    補正量を決めるゲイン定数と前記クロマディテールの回
    路の補正量を決めるクロマディテールゲイン定数とに基
    づいて、前記クロマディテール回路のゲインをコントロ
    ールするゲインコントロール回路とを備えることを特徴
    とする色補正装置。
  7. 【請求項7】 前記ゲインコントロール回路は、彩度の
    ゲイン定数が正の場合はクロマディテールのゲインを小
    さく、負の場合は大きくするようにコントロールする請
    求項6記載の色補正装置。
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