JP2001053730A - ビットタイミング同期装置およびその方法 - Google Patents

ビットタイミング同期装置およびその方法

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JP2001053730A JP16803099A JP16803099A JP2001053730A JP 2001053730 A JP2001053730 A JP 2001053730A JP 16803099 A JP16803099 A JP 16803099A JP 16803099 A JP16803099 A JP 16803099A JP 2001053730 A JP2001053730 A JP 2001053730A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延分散の大きな伝送路において精度の良い
ビットタイミングを得られるようにすることを課題とす
る。 【解決手段】 相関器3および電力算出回路4において
各時刻の相関電力を求め、最大値検出回路5で一旦相関
電力の最大値を求め、その最大値をとる時刻を仮ビット
タイミングとして時間順序逆転回路6により時間を逆行
させ、スレッショルド検出回路7により、このビットタ
イミングに時間方向で先行して最大値の定数倍、たとえ
ば数分の1の相関電力を検出して、改めてその検出され
た相関電力をもつタイミングをビットタイミングとして
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車電話等の
無線通信システムに適用されるビットタイミング同期装
置およびその方法に関するものであり、詳細には、デジ
タルデータ伝送において遅延分散の大きな伝送路でビッ
トタイミングを得るためのビットタイミング同期装置お
よびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来のビットタイミング同期
装置を示すブロック図である。従来のビットタイミング
同期装置は、図16に示したように、相関器3、電力算
出回路4、最大値検出回路5、および、平均化回路8を
備えている。
【0003】相関器3は、受信信号入力端子1に接続さ
れ、受信信号と既知系列との相関値を求める。電力算出
回路4は、相関器3の出力に接続され、相関値の電力を
求める。平均化回路8は、電力算出回路4の出力に接続
され、相関値の電力に基づいて移動平均を求める。最大
値検出回路5は、平均化回路8の出力およびビットタイ
ミング出力端子2に接続され、移動平均から相関値の電
力の最大点を求める。
【0004】つぎに動作について説明する。図17は、
従来におけるビットタイミング同期装置の一動作を説明
するための図である。図17において、横軸は、一例と
してt0〜t9までの時刻を示し、縦軸は、相関電力を
示す。図16に示したビットタイミング同期装置では、
相関器3により受信信号と既知系列との相関値が計算さ
れ、その後、電力算出回路4にて相関値の電力が算出さ
れる。
【0005】図17の例では、マルチパスによる遅延分
散が1ビットとなり、最適ビットタイミングが時刻t3
である。たとえば、1ビットまでの遅延を処理できる適
応等化器である最尤系列推定(MLSE)を適用してみ
る(MLSEに関しては、G.D. Forney, Jr. : "Maximu
m-likelihood sequence estimation of digital sequen
ces in the presence of intersymbol interference",
IEEE Trans. Inform.Theory, vol. IT-18, 3, pp. 363-
378, May 1972 を参照)。このとき、相関電力の最大値
をビットタイミングとした場合、従来のビットタイミン
グ同期装置では、電力レベルの大きい遅延波をビットタ
イミングとしてしまう、という問題がある。なお、ここ
でいうビットタイミングとはシンボルをサンプルするた
めのタイミングを示すものである。
【0006】この問題を解決するために、平均化回路8
にて2ビット幅の移動平均をとってみる。図18には、
平均化回路8による移動平均後の出力が示されており、
たとえば、図18のt2の値は図17のt2+t3の値
に対応し、図18のt3の値は図17のt3+t4の値
に対応し、図18のt4の値は図17のt4+t5の値
に対応する。ここでは、図18における最大値が時刻t
3のときとなる。なお、移動平均においては、直接波
(図17の時刻t3)と遅延波(図17の時刻t4)の
大小関係が変化してもその特性(最大値が時刻t3とな
る)は変わらない。
【0007】一方、遅延波の遅延時間が大きくなった場
合、MLSEは、その回路規模が現実的でなくなるた
め、MLSEの簡単化手法である判定帰還系列推定(D
FSE)などが用いられる(DFSEに関しては、A. D
uel-Hallen and C. Heegard :"Delayed decision-feedb
ack sequence estimation", IEEE Trans. Commun., vo
l. COM-37, 5, pp. 428-436, May 1989 を参照 )。し
かしながら、DFSEを用いた場合は、MLSEとは異
なり、ビットタイミング近傍の信号しか利用できない、
という問題がある。
【0008】具体的にいうと、たとえば、3ビット遅延
まで処理可能なDFSEを利用した場合、移動平均の量
を4ビットとしてみる。図19には、移動平均の量が4
ビットの場合における具体例が示されている。ここで
は、図19に示すとおり、所定のタイミングで移動平均
が出力され、ビットタイミングとしては、時刻t1、t
2およびt3の可能性がある。このとき、たとえば、ビ
ットタイミングとして時刻t3を選択した場合、DFS
Eはビットタイミング近傍の信号を利用できるので、す
なわち、図17のt3近傍の信号を利用できるので、良
好な特性を得ることができる。一方、ビットタイミング
として時刻t2およびt1を選択した場合、DFSEは
t3近傍の信号を利用できないので、特性が劣化するこ
とになる。
【0009】このように、従来のビットタイミング同期
装置では、移動平均の幅を大きくとりすぎた場合に、特
性劣化が発生する。
【0010】また、図20のように、5ビットの遅延波
が存在する場合に、たとえば、移動平均の幅を4ビット
としてみる。図21は、この場合における移動平均の出
力を示す図である。図21に示すとおり、移動平均が最
大となるタイミングが時刻t5、t6、t7およびt8
であり、ここでは、最適なビットタイミングであるはず
の時刻t3は選択されないことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のビ
ットタイミング同期装置では、適応等化器がMLSEの
場合においては良好なビットタイミングを供給すること
ができる。しかしながら、準最適なDFSEを用いた場
合には、以下の問題点がある。 (1)移動平均により推定するビットタイミングに不確
定性(図19)が生じ、本来望ましいタイミングを選択
することができない場合がある。 (2)移動平均の幅を短くすると、遅延波の信号電力が
大きい場合に、遅延波のタイミングに同期してしまう場
合がある。 以上の理由により、従来のビットタイミング同期装置で
は良好なビットタイミングを供給することができない、
という問題点があった。
【0012】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、遅延分散の大きな伝送路において、精度のよい
ビットタイミングを実現することが可能なビットタイミ
ング同期装置およびその方法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかるビットタイミン
グ同期装置にあっては、符号間干渉が存在する伝送路に
適用され、さらに、あらかじめ決められた時間範囲内で
求めた相関電力(後述する実施の形態の相関器3、電力
算出回路4に相当)から最大値を検出する最大値検出手
段(最大値検出回路5に相当)と、前記最大値検出手段
で最大値を検出したタイミングを仮ビットタイミングと
し、前記あらかじめ決められた時間範囲内、かつ、前記
仮ビットタイミング以前で、任意に与えられる電力値以
上の相関電力値のビットタイミングを復調器が動作する
ためのビットタイミングとして推定するビットタイミン
グ推定手段(時間順序逆転回路6、スレッショルド検出
回路7に相当)と、を備えたことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、あらかじめ決められた
時間範囲内で求めた相関電力から最大値を検出し、その
最大値を検出したタイミングを仮ビットタイミングと
し、あらかじめ決められた時間範囲内、かつ、仮ビット
タイミング以前で、任意に与えられる電力値以上の相関
電力値のビットタイミングを復調器が動作するためのビ
ットタイミングとして推定する。これにより、直接波電
力が遅延波電力より小さい場合でも、先行波タイミング
から復調器が動作するためのビットタイミングを推定す
ることができ、遅延分散の大きな伝送路においても精度
のよいビットタイミングを実現することが可能となる。
【0015】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、前記最大値検出手段の前段で前記相関
電力の雑音を除去する雑音除去手段(後述する実施の形
態の平均化回路8に相当)をさらに有したことを特徴と
する。
【0016】この発明によれば、最大値検出の前段で相
関電力の雑音を除去する。これにより、雑音による影響
を抑圧することが可能となる。
【0017】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置において、前記ビットタイミング推定手段は、前記
あらかじめ決められた時間範囲内で前記仮ビットタイミ
ングを基点として時間方向を遡って前記任意に与えられ
る電力値以上の相関電力値のビットタイミングを検出す
ることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、あらかじめ決められた
時間範囲内で仮ビットタイミングを基点として時間方向
を遡って任意に与えられる電力値以上の相関電力値のビ
ットタイミングを検出する。これにより、直接波、遅延
波の順に得られる相関電力において遅延波が直接波より
も大きな電力値をとる場合に対処でき、遅延波に対する
誤同期を防止して、直接波に対する同期を的確に確立す
ることが可能となる。
【0019】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置において、前記任意に与えられる電力値は、前記最
大値検出手段で検出した最大値以下の値であることを特
徴とする。
【0020】この発明によれば、任意に与えられる電力
値を、最大値の定数倍、たとえば1/Nを超える値とす
る。これにより、雑音レベルの信号を排除することが可
能となる。
【0021】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、前記最大値検出手段の前段で、各時刻
毎に出力される前記相関電力とある特定のしきい値とを
比較し、そのしきい値以上となるタイミングを検出する
ことにより、受信信号に含まれるフレームの同期をとる
フレームタイミング検出手段(後述する実施の形態のス
レッショルド検出回路9に相当)をさらに有したことを
特徴とする。
【0022】この発明によれば、最大値検出の前段に、
タイミング検出を行なう時間範囲を限定せず、適切なし
きい値を設定したフレームタイミング検出手段を設け、
連続して送信される受信信号からそのフレームタイミン
グを検出する。これにより、ビットタイミングと同時に
フレームタイミングが取得可能となる。
【0023】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、前記フレームタイミング検出手段の前
段で、前記相関電力の雑音を除去する雑音除去手段(後
述する実施の形態の平均化回路8に相当)をさらに有し
たことを特徴とする。
【0024】この発明によれば、フレームタイミング検
出の前段で相関電力の雑音を除去する。これにより、雑
音による影響をより精度よく抑圧可能となる。
【0025】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置において、前記ビットタイミング推定手段は、前記
あらかじめ決められた時間範囲内で、前記仮ビットタイ
ミングを基点として時間方向を遡って、前記任意に与え
られる電力値以上の相関電力値のビットタイミングを検
出することを特徴とする。
【0026】この発明によれば、あらかじめ決められた
時間範囲内で仮ビットタイミングを基点として時間方向
を遡って、任意に与えられる電力値以上の相関電力値の
ビットタイミングを検出する。これにより、直接波、遅
延波の順に得られる相関電力において遅延波が直接波よ
りも大きな電力値をとる場合に対処でき、遅延波に対す
る誤同期を防止して、直接波に対する同期をより的確に
確立することが可能となる。
【0027】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置において、前記ビットタイミング推定手段には、前
記仮ビットタイミングを基点として時間方向を遡る区間
が比較的少ないことを考慮し、前記相関電力の雑音を除
去する前の相関電力を入力することを特徴とする。
【0028】この発明によれば、ビットタイミング推定
手段の入力には、平均化を行っていない相関電力を用い
ている。これにより、タイミングの不確定性を含まない
高精度なビットタイミングが得られる。
【0029】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置において、前記任意に与えられる電力値は、前記最
大値検出手段で検出した最大値以下の値であることを特
徴とする。
【0030】この発明によれば、任意に与えられる電力
値を、最大値の定数倍、たとえば1/Nを超える値とす
る。これにより、雑音レベルの信号をより精度よく排除
することが可能となる。
【0031】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、前記ビットタイミング推定手段の後段
に、あらかじめ決めておいた時間範囲内で、前記推定さ
れたビットタイミングを基点として時間方向に、前記任
意に与えられる電力値以上の相関電力値のタイミングが
あるかどうかを検出し、前記範囲内で最も遅い遅延波の
タイミングを推定する遅延波タイミング推定手段(後述
する実施の形態の時間順序正転回路10、スレッショル
ド検出回路11に相当)をさらに有したことを特徴とす
る。
【0032】この発明によれば、最大値検出手段にて仮
ビットタイミングを選択し、その後、ビットタイミング
推定手段にて正式なビットタイミングを出力する。そし
て、遅延波タイミング推定手段では、時間方向の相関電
力としきい値とを順次比較し、しきい値を超えた最も遅
いタイミングを、遅延波タイミングとして出力する。こ
れにより、ビット(先行波)タイミングと同時に、遅延
波のタイミングも得られることから、先行波と遅延波の
時間差が容易に推定可能となる。
【0033】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、少なくとも前記最大値検出手段および
ビットタイミング推定手段を備える前記ビットタイミン
グ同期装置を複数用い、さらに、各ビットタイミング同
期装置の前段に個別に配置され、予め与えられるある特
定の位相を回転させて出力する複数の位相回転手段を用
いて、周波数誤差に対する許容範囲を拡大することを特
徴とする。
【0034】この発明によれば、受信信号に許容範囲外
の周波数偏差が含まれる場合においても、周波数誤差に
対する許容範囲を拡大することが可能となるため、それ
に伴って、正しいビットタイミングの検出が可能とな
る。
【0035】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、受信信号との相互相関を求めるために
予め設定される既知系列が基本パターンを繰り返す系列
の場合、その基本パターンを既知系列とし、前記受信信
号と前記基本パターンとから相関電力を求め、前記最大
値検出手段は、前記相関電力から最大値を検出すること
を特徴とする。
【0036】この発明によれば、それぞれの時刻におけ
る基本パターンに対する相関値を取得し、その相関値
を、例えば、シフトレジスタに入力する。そして、現在
の相関値と前記シフトレジスタの出力値との和を計算す
ることにより、相関値を求める。これにより、同一の相
関を繰り返し計算する必要がなくなり、相関に関する演
算量を大幅に削減できる。
【0037】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、さらに、前記基本パターンに応じて、
相関の同相合成を行う区間を縮小することにより、位相
変動に耐性を持たせることを特徴とする。
【0038】この発明によれば、基本パターンを用いて
受信信号との相関を求めることにより、基本パターン分
の相関値を取得する。そして、これらの相関値を、例え
ば、それぞれ2乗することにより、基本パターン毎の相
関電力を算出し、最後にその和を計算する。これによ
り、出力される相関電力が位相情報の消失した電力の合
成値となり、位相変動が許容される。すなわち、周波数
偏差の許容範囲を拡大することが可能となる。
【0039】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、前記ビットタイミング推定手段にて推
定される複数フレームのビットタイミングを、時間的に
平均化するビットタイミング平均化手段(後述する実施
の形態のビットタイミング平均化装置31に相当)をさ
らに有したことを特徴とする。
【0040】この発明によれば、ビットタイミング平均
化手段にて、フレーム毎のビットタイミング出力を順次
加算し、そして、この加算結果があるしきい値をこえた
タイミングをビットタイミングとして出力する。これに
より、ビットタイミング出力の平均化が実現可能とな
り、最適なビットタイミングを得ることができる。
【0041】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、符号間干渉が存在する伝送路に適用さ
れ、さらに、受信信号と既知系列との相互相関を求める
相関器と、前記相関器で求めた相互相関の電力を求める
電力算出回路と、あらかじめ決められた時間範囲に渡っ
て前記電力算出回路で求めた電力の最大値とそのときの
タイミングとを検出する最大値検出回路と、前記あらか
じめ決められた時間範囲内で、前記最大値検出回路が検
出したタイミングから時間方向を逆行して相関電力を順
次出力する時間順序逆転回路と、前記最大値検出回路で
検出した最大値からしきい値を求め、そのしきい値と前
記時間順序逆転回路から順次出力される相関電力とを比
較し、当該相関電力がしきい値を超え、かつ、前記あら
かじめ決められた時間範囲内で最も古いタイミングを復
調器が動作するためのビットタイミングとして検出する
スレッショルド検出回路と、を備えることを特徴とす
る。
【0042】この発明によれば、まず、最大値検出回路
にてあらかじめ決められた時間範囲に渡って相関器およ
び電力算出回路で求めた電力の最大値とそのときのタイ
ミングとを検出する。つぎに、時間順序逆転回路にて、
あらかじめ決められた時間範囲内で、最大値検出回路が
検出したタイミングから時間方向を逆行して相関電力を
順次出力する。そして、スレッショルド検出回路にて、
最大値検出回路で検出した最大値からしきい値を求め、
そのしきい値と時間順序逆転回路から順次出力される相
関電力とを比較し、当該相関電力がしきい値を超え、か
つ、あらかじめ決められた時間範囲内で最も古いタイミ
ングを、復調器が動作するためのビットタイミングとし
て検出する。これにより、直接波電力が遅延波電力より
小さい場合でも、先行波タイミングから復調器が動作す
るためのビットタイミングを推定することができ、遅延
分散の大きな伝送路においても精度のよいビットタイミ
ングを実現することが可能となる。
【0043】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
装置にあっては、前記電力算出回路出力と前記最大値検
出回路入力および前記時間順序逆転回路入力との間に接
続され、前記電力算出回路で求めた電力の移動平均を求
める平均化回路をさらに有したことを特徴とする。
【0044】この発明によれば、平均化回路を追加し
て、電力算出回路で求めた電力の移動平均を求める。こ
れにより、最大値検出の前段で相関電力の雑音が除去さ
れ、雑音による影響を抑圧することが可能となる。
【0045】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
方法にあっては、符号間干渉が存在する伝送路に適用さ
れ、さらに、あらかじめ決められた時間範囲内で求めた
相関電力から最大値を検出する第1工程と、前記第1工
程で最大値を検出したタイミングを仮ビットタイミング
とし、前記あらかじめ決められた時間範囲内、かつ、前
記仮ビットタイミング以前で、任意に与えられる電力値
以上の相関電力値のビットタイミングを復調器が動作す
るためのビットタイミングとして推定する第2工程と、
を含んだことを特徴とする。
【0046】この発明によれば、あらかじめ決められた
時間範囲内で求めた相関電力から最大値を検出し、その
最大値を検出したタイミングを仮ビットタイミングと
し、あらかじめ決められた時間範囲内、かつ、仮ビット
タイミング以前で、任意に与えられる電力値以上の相関
電力値のビットタイミングを、復調器が動作するための
ビットタイミングとして推定する。これにより、直接波
電力が遅延波電力より小さい場合でも、先行波タイミン
グから復調器が動作するためのビットタイミングを推定
することができ、遅延分散の大きな伝送路においても精
度のよいビットタイミングを実現することが可能とな
る。
【0047】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
方法にあっては、前記第1工程の前段で前記相関電力の
雑音を除去する第3工程をさらに含んだことを特徴とす
る。
【0048】この発明によれば、最大値検出の前段で相
関電力の雑音を除去する。これにより、雑音による影響
を抑圧することが可能となる。
【0049】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
方法にあっては、前記第1工程の前段で、各時刻毎に出
力される前記相関電力とある特定のしきい値とを比較
し、そのしきい値以上となるタイミングを検出すること
により、受信信号に含まれるフレームの同期をとる第4
工程をさらに含んだことを特徴とする。
【0050】この発明によれば、最大値検出の前段で、
第4工程を実施することにより、連続して送信される受
信信号からそのフレームタイミングを検出する。これに
より、ビットタイミングと同時にフレームタイミングが
取得可能となる。
【0051】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
方法にあっては、前記第1工程の前段で前記相関電力の
雑音を除去する第3工程をさらに含んだことを特徴とす
る。
【0052】この発明によれば、第3工程、すなわち、
フレームタイミング検出の前段で、相関電力の雑音を除
去する。これにより、雑音による影響をさらに精度よく
抑圧可能となる。
【0053】つぎの発明にかかるビットタイミング同期
方法にあっては、前記第2工程の後段に、あらかじめ決
めておいた時間範囲内で、前記推定されたビットタイミ
ングを基点として時間方向に、前記任意に与えられる電
力値以上の相関電力値のタイミングがあるかどうかを検
出し、前記範囲内で最も遅い遅延波のタイミングを推定
する第5工程をさらに含んだことを特徴とする。
【0054】この発明によれば、第1工程にて仮ビット
タイミングを選択し、その後、第2工程にて正式なビッ
トタイミングを出力する。そして、第5工程では、時間
方向の相関電力としきい値とを順次比較し、しきい値を
超えた最も遅いタイミングを、遅延波タイミングとして
出力する。これにより、ビット(先行波)タイミングと
同時に、遅延波のタイミングも得られることから、先行
波と遅延波の時間差が容易に推定可能となる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる好適なビットタイミング同期装置およびそ
の方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0056】実施の形態1.まず、構成について説明す
る。図1は、本発明の実施の形態1によるビットタイミ
ング同期装置の一構成例を示すブロック図である。本実
施の形態1のビットタイミング同期装置は、たとえば図
1に示したように、相関器3、電力算出回路4、最大値
検出回路5、時間順序逆転回路6、および、スレッショ
ルド検出回路7を備えている。なお、相関器3、電力算
出回路4および最大値検出回路5の個々の構成内容につ
いては、前述した従来構成と同様のため、同一の符号を
付して説明を省略する。また、相関器3、電力算出回路
4および最大値検出回路5の処理も、前述した従来例と
同様である。
【0057】時間順序逆転回路6は、ある時刻を基点に
時間方向を遡って所定のタイミングにおける相関電力を
出力する。スレッショルド検出回路7は、入力される相
関電力と所定のしきい値とを比較することによりビット
タイミングを検出し、そのビットタイミングに対応する
信号をビットタイミング出力端子2より出力する。な
お、ここで使用するしきい値は最大相関電力値の1/N
(Nは自然数)に設定され、固定値か、または伝送路の
状態により任意に変更可能とする。
【0058】つぎに、図20の相関電力パターンと同一
のパターンをもつ図2のパターンを例にとって全体の動
作を説明する。図2の例では、マルチパスによる遅延分
散が5ビットとなり、最適ビットタイミングが時刻3で
ある。まず、相関器3により受信信号と既知系列との相
関値が計算され、電力算出回路4では、その相関値の電
力が算出される。なお、等化器としては、5ビットまで
処理できるDFSEを用いるものとする。
【0059】つづいて、最大値検出回路5により、仮ビ
ットタイミングとして時刻t8が選択される。このと
き、時間順序逆転回路6では、時刻t8から時刻t0ま
で時間を遡って相関電力を出力する。この時間順序逆転
回路6の後段に接続されるスレッショルド検出回路7で
は、時間を逆転して入力される相関電力と前記所定のし
きい値とを比較する。
【0060】そして、その相関電力があらかじめ用意さ
れたしきい値より大きい場合、仮ビットタイミングが比
較対象の時刻に更新される。すなわち、適応等化器に影
響を与える信号がないかの探索が行われ、時刻t8より
も前の時刻で先行波があれば、その時刻が仮ビットタイ
ミングとなる。
【0061】このようにして、比較処理が繰り返され、
最後の時刻t0の時点で、仮ビットタイミングと考えら
れているものが、復調器におけるビットタイミングとし
て出力される。なお、図2において、しきい値を、たと
えば、最大相関電力値の1/4とした場合には、時刻t
3が最終的に求められたビットタイミングとして出力さ
れることになる。また、ここでは、しきい値を最大相関
電力値の1/4としたが、これに限らず、雑音などを考
慮して他の値としてもよい。
【0062】従って、図2の例では、時刻t0〜t9の
時間範囲内で、厳密には時刻t0〜t8の時間範囲内
で、時間的に最も古いタイミング、すなわち、時刻t3
を、復調器におけるビットタイミングとして決定するこ
とになる。そのため、本実施の形態では、直接波電力
(時刻t3)が遅延波電力(時刻t8)より小さい場合
においても、先行波のタイミングを、復調器におけるビ
ットタイミングとして精度良く推定できる。
【0063】以上説明したように、本実施の形態1によ
れば、あらかじめ決められた時間範囲内で求めた相関電
力から最大値を検出し、その最大値を検出したタイミン
グを仮ビットタイミングとし、あらかじめ決められた時
間範囲内、かつ、仮ビットタイミング以前で、任意に与
えられる電力値(しきい値)以上の相関電力値のビット
タイミングを、復調器が動作するためのビットタイミン
グとして推定する。これにより、直接波電力が遅延波電
力より小さい場合でも、先行波のタイミングから復調器
が動作するためのビットタイミングを精度よく推定する
ことができるので、遅延分散の大きな伝送路において
も、精度のよいビットタイミングを実現することが可能
となる。
【0064】また、あらかじめ決められた時間範囲内
で、仮ビットタイミングを基点として時間方向を遡っ
て、任意に与えられる電力値以上の相関電力値のビット
タイミングを検出するようにしたので、直接波、遅延波
の順に得られる相関電力において、遅延波が直接波より
も大きな値をとる場合に対処できる。これにより、遅延
波に対する誤同期を防止して、的確に直接波(先行波)
に対する同期を実現することが可能となる。
【0065】また、任意に与えられる電力値を、最大値
の1/Nを超える値としたので、雑音レベルの信号を排
除することができる。
【0066】実施の形態2.さて、前述した実施の形態
1では、平均化を用いずにビットタイミングを推定する
構成であったが、本発明はこれに限定されず、以下に説
明する実施の形態2のように、平均化を含めてビットタ
イミングを推定するようにしてもよい。
【0067】まず、構成について説明する。図3は、本
発明の実施の形態2によるビットタイミング同期装置の
一構成例を示すブロック図である。本実施の形態2のビ
ットタイミング同期装置は、たとえば、図1に示したよ
うに、相関器3、電力算出回路4、最大値検出回路5、
時間順序逆転回路6、スレッショルド検出回路7、およ
び、平均化回路8を備えている。
【0068】なお、相関器3、電力算出回路4、最大値
検出回路5および平均化回路8の個々の構成内容につい
ては、前述した従来構成と同様のため、同一の符号を付
して説明を省略する。また、相関器3、電力算出回路
4、最大値検出回路5および平均化回路8の処理も、前
述した従来例と同様である。また、本実施の形態におけ
る全体構成としては、平均化回路8を追加した点で、前
述した実施の形態1の構成と相違する。
【0069】つぎに、動作について説明する。基本的な
動作、すなわち、平均化回路8を除く個々の動作は、前
述した実施の形態1と同一である。ここでは、電力算出
回路4と最大値検出回路5との間に平均化回路8を設け
たことで、相関電力の最大値をビットタイミングとした
場合においても、電力レベルが大きい遅延波をビットタ
イミングとしてしまうことはなく、これは直接波と遅延
波の大小関係が変化しても変わらない。
【0070】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、平均化回路8が追加されたことにより、たとえ
ば、平均化回路8での移動平均の幅を2ビットとすれ
ば、ビットタイミングの不確定性が1ビット生じるが、
この平均化により、雑音による影響を抑圧すること可能
となる。
【0071】実施の形態3.本発明は、前述のビットタ
イミング同期装置において、ビットタイミング同期と同
時にフレームタイミング同期を得るためのものである。
なお、本実施の形態におけるビットタイミングとは、実
施の形態1および2と同様に、受信信号のシンボルをサ
ンプルするためのタイミングを示すものであり、一方、
フレームタイミングとは、受信信号に含まれるフレーム
の大まかな同期をとるためのタイミングを示すものであ
る。
【0072】実施の形態1および2におけるビットタイ
ミング同期装置においては、フレームタイミングが既知
であることを前提とし、その既知のフレームタイミング
を基準にビットタイミングの検出を行っていた。しかし
ながら、本来は、連続して送信される受信信号から、ま
ず、そのフレームタイミングを検出し、その後、ビット
タイミングを検出する。なお、フレームタイミング検出
は、ビットタイミング同期装置における最大値検出回路
の前段に、スレッショルド検出回路を設けることにより
実現する。
【0073】図4は、本発明の実施の形態3によるビッ
トタイミング同期装置の一構成例を示すブロック図であ
る。本発明にかかるビットタイミング同期装置は、前述
した実施の形態1における最大値検出回路5の前段に、
タイミング検出を行う時間範囲を限定しないスレッショ
ルド検出回路9を設ける。なお、その他の構成について
は、実施の形態1と同様であるため、同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0074】つぎに、動作について説明する。本実施の
形態においては、フレームタイミングが得られていない
ため、相関を取得する受信信号は、入力されるすべての
受信信号となる。このとき、ビットタイミング同期装置
では、各時刻毎に相関器3にて相関値を取得し、さら
に、電力算出回路4にて相関電力を算出する。
【0075】その後、スレッショルド検出回路9におい
て、各時刻毎に出力される相関電力を任意に与えられる
しきい値と比較し、しきい値を超えたタイミングを検出
する。次段の最大値検出回路5においては、このタイミ
ングを基準として、あらかじめ決められた時間範囲の最
大値を検出して出力する。以降、時間順序逆転回路6、
およびスレッショルド検出回路7の動作については、前
述した実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0076】なお、既知系列と、その既知系列を含む受
信信号と、の相関電力は、既知系列を含まない受信信号
における相関電力より大きいことが想定される。そこ
で、スレッショルド検出回路9で用いられるしきい値
を、既知系列と、既知系列を含まない受信信号と、の相
関電力より、大きく設定する。すなわち、既知系列を含
まない受信信号との相関電力を求めている時点において
は、その相関電力がしきい値を超えることはなく、つぎ
の時刻における相関値を取得することになる。逆に、既
知系列を含む受信信号のタイミングで相関を求めたとき
には、相関電力がしきい値を超えることになり、フレー
ムタイミングが検出される。そして、次段のビットタイ
ミング検出へ処理を移行する。
【0077】これにより、スレッショルド検出回路9の
出力タイミングとして、既知系列を含む受信信号の位置
を検出することが可能となる。ただし、ここでは、スレ
ッショルド検出回路9のしきい値が受信電力により相対
的に変化するため、たとえば、受信電力の定数倍という
値をしきい値とする。
【0078】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、最大値検出の前段にタイミング検出を行なう時間
範囲を限定せず、適切なしきい値を設定したスレッショ
ルド検出回路を設けることにより、ビットタイミングと
同時にフレームタイミングを取得できる。
【0079】実施の形態4.本発明は、実施の形態3の
ビットタイミング同期装置に、平均化回路を追加し、こ
の構成でフレームタイミング、およびビットタイミング
の検出を行うことにより、タイミング検出の特性を向上
させるためのものである。特に、フレームタイミング検
出については、すべての受信信号に対してしきい値の比
較処理を行うため、雑音を抑圧可能な平均化回路を用い
ることによる効果は大きい。
【0080】図5は、本発明の実施の形態4によるビッ
トタイミング同期装置の一構成例を示すブロック図であ
る。本発明にかかるビットタイミング同期装置は、電力
算出回路4とスレッショルド検出回路9の間に、平均化
回路8を設けることが特徴となる。なお、この平均化回
路8は、実施の形態2において説明した平均化回路8と
同一のものであるため、具体的な構成および動作につい
ては説明を省略する。
【0081】本実施の形態においては、電力算出回路4
によって得られた相関電力を、平均化回路8により平均
化する。この平均化回路8の処理により、雑音が抑圧さ
れる。また、平均化された相関電力を用いて、スレッシ
ョルド検出回路9がフレームタイミング検出を行うこと
により、誤ったフレームタイミングを検出する確率が抑
えられることになる。
【0082】なお、ここでいうフレームタイミングを検
出する確率とは、相関電力と前述したしきい値とを一度
比較する場合の確率であるため、たとえば、フレームタ
イミング検出のように、タイミングが検出されるまです
べての受信信号に対して何度もしきい値の比較を行う場
合においては、誤ってフレームを検出する確率が大きく
なる傾向がある。したがって、平均化による雑音の抑圧
効果は、フレームタイミング検出において特に有効とな
る。
【0083】また、本実施の形態においては、スレッシ
ョルド検出回路9によりフレームタイミングを検出後、
最大値検出回路5が、フレームタイミングの検出以後の
あらかじめ決められた時間範囲における相関電力の最大
値のタイミングを、仮ビットタイミングとして求める。
この最大値検出回路5の入力においても、フレームタイ
ミングの検出時と同様に、平均化された相関電力を用い
ることにより、雑音を抑圧できる。
【0084】その後、時間順序逆転回路6では、あらか
じめ決められた時間範囲を遡ることにより、最大値検出
回路5により検出された仮ビットタイミング以前の相関
電力を出力する。そして、スレッショルド検出回路7で
は、出力された相関電力をあらかじめ与えられたしきい
値と比較し、しきい値を超えた最も早いタイミングを、
最終的なビットタイミングとして出力する。
【0085】なお、時間順序逆転回路6の入力として、
平均化回路8の出力である平均相関電力を用いる場合
は、実施の形態2と同様、雑音抑圧効果は得られるが、
同時にタイミングの不確定性が生じることになる。ま
た、この不確定性は、最終的なビットタイミングに含ま
れることになり、それに伴ってビットタイミングの精度
が劣化することになる。そこで、本実施の形態において
は、特に時間順序逆転回路6における遡り区間が比較的
少ないことを考慮し、時間順序逆転回路6の入力には、
電力算出回路4の出力である平均化を行っていない相関
電力を用いる。これにより、本実施の形態では、タイミ
ングの不確定性を含まない高精度なビットタイミングが
得られることになる。
【0086】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、平均化回路8の平均相関電力をスレッショルド検
出回路9の入力にのみ用い、電力算出回路4による平均
化を行わない相関電力を時間順序逆転回路6の入力とす
ることにより、フレームタイミング検出において雑音の
抑圧効果が得られる。これにより、誤ったタイミングを
検出する確率を抑えることができ、最終的なビットタイ
ミング検出において、タイミングの不確定性を含まない
高精度なビットタイミングを得ることができる。なお、
本実施の形態では、フレームタイミング検出を含めた例
を用いたが、スレッショルド検出回路9がない構成にお
いても有効であり、これらをこの発明の範囲から排除す
るものではない。
【0087】実施の形態5.本発明は、ビットタイミン
グ同期装置において、ビットタイミング同期と同時に、
さらに遅延波のタイミングを得るためのものである。こ
れにより、先行波と遅延波とのタイミングを推定できる
ことから、先行波と遅延波の時間差が推定可能となる。
そして、この推定した先行波と遅延波との時間差を用い
ることにより、たとえば、適応等化器を効率的に構成す
ることが可能となる。
【0088】たとえば、実施の形態1における前記ビッ
トタイミング同期装置では、最大値検出回路5にて仮ビ
ットタイミングを検出した後、時間順序逆転回路6にて
時間を遡ることにより、スレッショルド検出回路7にお
いてビットタイミングを得ている。従って、このビット
タイミングは、最初に到来した波(先行波)のタイミン
グとなる。そこで、本実施の形態においては、先行波タ
イミングを検出後、再び正方向にあらかじめ決められた
時間範囲の探索を行うことにより、最も新しい、すなわ
ち、最も遅い遅延波のタイミングを検出する。
【0089】図6は、本発明の実施の形態5によるビッ
トタイミング同期装置の一構成例を示すブロック図であ
る。本発明にかかるビットタイミング同期装置は、実施
の形態1のビットタイミング同期装置に、時間順序正転
回路10、およびスレッショルド検出回路11を追加し
た構成となる。なお、以下の説明における方向は、時間
の経過に対してしたがう方向、すなわち、現在からさら
に未来の受信信号に対する方向を正方向とし、時間の経
過に対して遡る方向、すなわち、過去の受信信号に対す
る方向を逆方向とする。
【0090】時間順序正転回路10は、スレッショルド
検出回路7にて検出されたビットタイミングから、正方
向にあらかじめ決められた時間範囲内の相関電力を順次
出力する。その後、スレッショルド検出回路11は、あ
らかじめ決められたしきい値と時間順序正転回路10か
ら出力される相関電力とを比較し、相関電力がそのしき
い値を超え、かつ、あらかじめ決められた時間範囲内で
最も遅いビットタイミングを、遅延波のビットタイミン
グとして出力する。
【0091】つぎに、図7の相関電力パターンを例にと
って全体の動作を説明する。なお、等化器としては、従
来の技術において用いた5ビットまで処理可能なDFS
Eを用いることとする。従って、時間順序逆転回路6、
および時間順序正転回路10における時間範囲を6とす
る。また、図7の例においては、マルチパスによる遅延
の広がりが5ビットであり、最適なビットタイミング、
および先行波タイミングが時刻t3であり、遅延波タイ
ミングが時刻t8であることを前提とする。
【0092】本実施の形態では、まず、最大値検出回路
5が、仮ビットタイミングとして時刻6を選択し、その
後、時間順序逆転回路6が、時刻t6から時刻t0まで
の相関電力を出力する。そして、たとえば、しきい値を
最大相関電力値の1/4としたスレッショルド検出回路
7では、この相関電力を受けて、時刻t3をビットタイ
ミングとして出力する。
【0093】その後、時間順序正転回路10では、時刻
t3から時刻t9までの相関電力を出力し、その出力を
受けたスレッショルド検出回路11では、その相関電力
としきい値とを比較し、しきい値を超えた最も遅いタイ
ミングを、遅延波タイミングとして出力する。たとえ
ば、しきい値をスレッショルド検出回路7と同様に、最
大相関電力値の1/4とするとき、遅延波タイミングは
t8となる。
【0094】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、ビット(先行波)タイミングと同時に、遅延波タ
イミングが得られる。これにより、先行波と遅延波の時
間差が容易に推定可能となる。なお、本実施の形態にお
いては、実施の形態1の構成に時間順序正転回路10お
よびスレッショルド検出回路11を追加する構成とした
が、たとえば、実施の形態2〜5の構成に追加した場合
でも同様の効果が得られる。
【0095】実施の形態6.たとえば、受信信号にビッ
トタイミング同期装置における許容範囲を超えた周波数
偏差が存在する場合、検出性能が大幅に劣化することに
なる。そこで、本発明は、ビットタイミング同期装置に
おいて、受信信号に許容範囲以上の周波数偏差が含まれ
る場合に、正しいビットタイミングを得るためのもので
ある。
【0096】具体的にいうと、たとえば、前述した実施
の形態1〜5によるビットタイミング同期装置におい
て、受信信号が周波数偏差などにより時間的に位相回転
する場合、所望のタイミングが得られる確率は、大幅に
低下する。これは、相関器3により合成される区間にお
いて信号が変動し、それに伴って出力される相関値が低
下することにより、S/N比が劣化し、所定のタイミン
グにおいて相関値がしきい値を超えないことに起因す
る。
【0097】そこで、本実施の形態では、あらかじめ定
められた周波数に対する周波数偏差補償を行った受信信
号を出力とする固定周波数偏差補償装置と、この周波数
偏差補償を行った受信信号を入力とし、ビットタイミン
グを出力するビットタイミング同期装置と、を1ユニッ
トとし、さらに、それぞれ周波数偏差補償値を異なった
値に設定した複数のユニットを並列に動作させることに
より、各ユニットからのビットタイミングを合成し、所
定のタイミングを得るものである。
【0098】図8は、本発明の実施の形態6によるビッ
トタイミング同期装置の一構成例を示すブロック図であ
る。なお、本発明にかかるビットタイミング同期装置に
おいて、図中のビットタイミング同期装置25は、たと
えば、前述した実施の形態1〜5のビットタイミング同
期装置に相当する。本実施の形態においては、3個のビ
ットタイミング同期装置25を並列に備え、それぞれの
入力としては、固定周波数偏差補償装置23、24から
の出力、または受信信号21が入力される。すなわち、
受信信号21に対して周波数偏差補償値−f、0(無回
転)、またはfを回転させた信号を、各ビットタイミン
グ同期装置25に入力する。そして、各ビットタイミン
グ同期装置25の出力は、タイミング合成装置26に入
力され、タイミング合成装置26では、各ビットタイミ
ング同期装置25の出力ビットタイミングを合成し、合
成後のビットタイミングを出力する。
【0099】なお、固定周波数偏差補償装置23、およ
び24の固定周波数偏差補償値は、任意であるが、たと
えば、ビットタイミング同期装置25により正しいタイ
ミングを得るための周波数偏差の許容範囲を設定する。
また、タイミング合成装置26における合成法も任意で
あるが、たとえば、各ビットタイミング同期装置25の
出力をそれぞれ加算し、あらかじめ決められたしきい値
を超えたタイミングを、出力ビットタイミングとする。
【0100】また、タイミング合成装置26としては、
以下の装置が想定される。たとえば、ビットタイミング
同期装置25が出力の正誤を検出する手段を備える場
合、タイミング合成装置26は、その正誤情報を受け取
ることにより、正しいタイミングを選択する。また、本
実施の形態では、ビットタイミング同期装置25を複数
備え、並列動作を行う構成であるが、たとえば、固定周
波数偏差補償装置23と一つのビットタイミング同期装
置25を用いてビットタイミングの検出を行い、正しい
ビットタイミングが検出されない場合に、他の固定周波
数偏差補償装置24とビットタイミング同期装置25を
用いて、再びビットタイミングの検出を行う、という直
列動作を行う構成としてもよい。
【0101】つぎに、動作を説明する。たとえば、受信
信号に周波数偏差Δf1が含まれるとする。このとき、
固定周波数偏差補償装置23や24を配置していない場
合は、ビットタイミング同期装置25の入力は、周波数
偏差Δf1を含む受信信号となってしまう。これに対
し、固定周波数Δfの固定周波数偏差補償装置を配置し
ているビットタイミング同期装置25においては、周波
数偏差Δf+Δf1の受信信号が入力されることにな
り、たとえば、Δf1、もしくは、Δf+Δf1がビッ
トタイミング同期装置の許容範囲に入っている場合、ビ
ットタイミングが正しく推定されることになる。すなわ
ち、ビットタイミング同期装置25の周波数偏差許容範
囲を±ΔFとするとき、図8に示す本実施の形態の構成
では、−Δf±ΔF、±ΔF、Δf±ΔFの周波数偏差
に対応可能となる。
【0102】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、受信信号21に、ビットタイミング同期装置25
における許容範囲外の周波数偏差が含まれる場合におい
ても、図8の構成を用いることにより、正しいビットタ
イミングの検出が可能となる。
【0103】実施の形態7.実施の形態1〜6における
相関器3は、本発明にかかるビットタイミング同期装置
の演算量の大部分を占めており、ここでは、前述したと
おり、既知系列と受信信号との相関をとっている。本発
明は、この相関を求めるための既知系列として、たとえ
ば、ある基本パターンを複数回繰り返す系列を用いる場
合の、相関器の演算量を、大幅に削減するためのもので
ある。すなわち、本実施の形態においては、基本パター
ンをn回(nは整数)繰り返す既知系列を用いる場合の
相関器3にかかる演算量を、ほぼ1/nに削減すること
が可能になる。なお、条件となる既知系列の基本パター
ンとしては、たとえば、単独で既知系列として用られる
自己相関特性の鋭い系列が考えられ、具体的には、最大
長周期符号系列(以降、M系列と呼ぶ)があげられる。
【0104】図9は、従来の相関器の構成を示す。ここ
では、たとえば、基本パターンの系列長をLビットと
し、2パターンを繰り返す全系列長2Lの既知系列に対
する相関器を用いる。たとえば、この相関器では、乗算
器51にて、時刻iから時刻i−2Lまでの2Lビット
の受信信号と、系列長2Lの既知系列と、の積を求め、
その後、合成器52にて、その総和すなわち相関値を得
る。なお、この処理は相関を得る各時刻毎に行う必要が
ある。
【0105】また、図10は、図9と等価の相関器の構
成を示す。これは、系列長Lビットの基本パターンを持
つ相関器を二つ用いた構成であり、乗算器51、合成器
52aおよび52bにて、時刻iにおけるLビットの相
関処理と、時刻i−LにおけるLビットの相関処理とを
行い、最後に加算器53にてその相関値の和を求めるこ
とにより、図9に示す相関器と等しい出力を得る。
【0106】しかしながら、各時刻において相関値を求
めることを想定する場合、図10の出力は、図11に示
す時刻i−LにおけるLビット相関値と時刻iにおける
Lビット相関値との和に等しい。すなわち、Lビット過
去における相関値を一度保存することにより、各時刻に
おける相関処理はLビットで十分となる。
【0107】図12は、本発明の相関器の構成を示す図
である。本実施の形態では、乗算器51および合成器5
2aにて、それぞれの時刻におけるLビット基本パター
ンに対する相関値を取得し、その出力をLビットシフト
レジスタ54に入力する。そして、加算器53にて、現
在の相関値と、Lビットシフトレジスタ54の出力値
(Lビット過去の相関値)との和を計算し、その計算結
果を相関値として出力する。このように、本実施の形態
においては、Lビットの乗算器51、Lビットの合成器
52a、Lビットシフトレジスタ54、および一つの加
算器53を備えることにより、演算量を削減可能な相関
器を構成する。なお、既知系列として2以上のn個の基
本パターンを用いる場合においても、相関値を保存する
シフトレジスタと、その保存値を加算する加算器を備え
ることにより、nLビットの相関器が構成可能となる。
【0108】実施の形態8.実施の形態6にて示したよ
うに、相関器3により合成される区間の信号が変動し、
それに伴って出力される相関値が低下することにより、
S/N比が劣化し、正しいビットタイミングが得られる
確率は低下する。これは、相関により合成するすべての
区間において、位相変動が生じていないと仮定し、同相
合成を行うためである。この同相合成を行う区間を、以
降、同相合成幅と呼ぶ。
【0109】そこで、本発明では、相関を求めるための
既知系列として、基本パターンを複数回繰り返す系列を
用いる場合に、相関器における同相合成幅を縮小する。
同相合成幅を縮小するということは、変動に対して耐性
を持つビットタイミング同期装置を実現するということ
であり、これは、ビットタイミング同期装置の周波数偏
差の許容範囲を拡大することになる。なお、想定する既
知系列については、前述した実施の形態7と同様のた
め、説明を省略する。
【0110】図13は、本発明の電力算出回路と図9に
示す相関器の構成を示す図である。この構成は、基本パ
ターンの系列長をLビットとし、全系列長2Lの既知系
列に対する相関をとる相関器、および電力算出回路を示
している。ここでは、電力算出回路55にて、2Lビッ
トの長さにわたって同相に合成された複素相関値を2乗
することにより、相関電力を求めている。この場合、変
動が生じないことが求められる同相合成幅は、2Lビッ
トとなる。
【0111】しかしながら、基本パターンとして、たと
えば、M系列を用いる場合のように、基本パターン自身
における自己相関特性が完結している場合、本実施の形
態においては、それぞれの基本パターン長Lにおける相
関値に対して相関電力を算出し、その相関電力を合成す
ることが可能となる。そして、この相関電力は、位相情
報が消失しており、合成する相関電力間における位相変
動が許容されることになる。これにより、それぞれの基
本パターンの自己相関特性が保持され、かつ、位相変動
が生じないことを求められる同相合成幅が基本パターン
長となる。
【0112】この構成を図14に示す。この例では、時
刻i、およびi−Lにおいて、Lビットの基本パターン
の相関器により、基本パターン分の相関値を取得する。
この相関値を、電力算出回路55aおよび55bにてそ
れぞれ2乗することにより、基本パターン毎の相関電力
を算出する。そして、最後に加算器53にて、時刻i、
i−Lの相関電力の和を計算する。これにより、加算器
53の出力は、位相情報の消失した電力における合成と
なり、時刻iおよびi−Lにおいて、位相変動が許容さ
れる。すなわち、位相変動が生じないことが求められる
同相合成幅は、ここではLビットとなる。
【0113】なお、本実施の形態の構成を実施の形態7
におけるLビットシフトレジスタを用いた相関器に適用
する場合は、シフトレジスタに保存する値を複素相関値
でなく、相関電力とすることにより、シフトレジスタの
規模を半分に抑えることができる。
【0114】実施の形態9.たとえば、受信信号が時間
的に変動する場合や、受信信号に大きな雑音が含まれる
場合、1回のビットタイミング推定では、フェージング
および雑音の影響により、正しいビットタイミングが得
られないことがある。そこで、本発明においては、ビッ
トタイミング同期装置を複数フレームに用い、時間的に
平均化させることにより、特性の向上を図る。
【0115】図15は、本発明の実施の形態9によるビ
ットタイミング同期装置の一構成例を示すブロック図で
ある。なお、ビットタイミング同期装置27は、実施の
形態1〜8におけるいずれの構成を用いることとしても
よい。まず、ビットタイミング同期装置27の入力1に
は、連続する複数フレームからなる受信信号が入力さ
れ、ビットタイミング同期装置27の出力には、検出さ
れたビットタイミングが出力される。このビットタイミ
ングは、ビットタイミング平均化装置31に入力され、
ビットタイミング平均化装置31では、そのビットタイ
ミングを、既知系列が繰り返される間隔を用いて平均化
する。そして、この平均化結果をあらかじめ与えられる
しきい値と比較して、最終的なビットタイミングを出力
32から出力する。
【0116】具体的にいうと、ビットタイミング平均化
装置31では、既知系列が繰り返される間隔により、ビ
ットタイミング同期装置27の出力を分割し、その分割
された出力を順次加算している。そして、この加算結果
があるしきい値をこえたタイミングを、最適なビットタ
イミングとして出力する。これにより、ビットタイミン
グ同期装置27の出力の平均化が実現可能となり、最適
なビットタイミングが得られる。
【0117】また、ビットタイミング平均化装置31
は、ビットタイミング同期装置27の出力として、ビッ
トタイミングが検出された場合、さらに、そのタイミン
グに対して既知系列が繰り返される間隔だけ後の出力
を、確認することとしてもよい。このとき、後の出力に
おいても、ビットタイミングが検出された場合には、そ
のタイミングをビットタイミングとして出力する。すな
わち、このビットタイミング平均化装置31を備えるビ
ットタイミング同期装置では、たとえば、n回連続して
ビットタイミングが検出された場合に、その検出値を最
適なビットタイミングとして出力する。
【0118】なお、本実施の形態においては、ビットタ
イミングを平均化することとしたが、これに限らず、た
とえば、フレームタイミング、先行波タイミング、遅延
波タイミングについても同様に平均化可能である。
【0119】以上、この発明を、実施の形態1〜9によ
り説明したが、この発明の主旨の範囲内で種々の変形が
可能であり、これらをこの発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
あらかじめ決められた時間範囲内で求めた相関電力から
最大値を検出し、その最大値を検出したタイミングを仮
ビットタイミングとし、あらかじめ決められた時間範囲
内、かつ、仮ビットタイミング以前で、任意に与えられ
る電力値以上の相関電力値のビットタイミングを復調器
が動作するためのビットタイミングとして推定する。こ
れにより、直接波電力が遅延波電力より小さい場合で
も、先行波タイミングから復調器が動作するためのビッ
トタイミングを推定することができ、遅延分散の大きな
伝送路においても、精度のよいビットタイミングを実現
することが可能なビットタイミング同期装置が得られ
る、という効果を奏する。
【0121】つぎの発明によれば、最大値検出の前段で
相関電力の雑音を除去する。これにより、雑音による影
響を抑圧することが可能なビットタイミング同期装置が
得られる、という効果を奏する。
【0122】つぎの発明によれば、あらかじめ決められ
た時間範囲内で仮ビットタイミングを基点として時間方
向を遡って任意に与えられる電力値以上の相関電力値の
ビットタイミングを検出する。これにより、直接波、遅
延波の順に得られる相関電力において、遅延波が直接波
よりも大きな値をとる場合に対処でき、遅延波に対する
誤同期を防止して、的確に直接波に対する同期を実現す
ることが可能なビットタイミング同期装置が得られる、
という効果を奏する。
【0123】つぎの発明によれば、任意に与えられる電
力値を、最大値の定数倍、たとえば1/Nを超える値と
する。これにより、雑音レベルの信号を排除することが
可能なビットタイミング同期装置が得られる、という効
果を奏する。
【0124】つぎの発明によれば、最大値検出の前段
に、タイミング検出を行なう時間範囲を限定せず、適切
なしきい値を設定したフレームタイミング検出手段を設
け、連続して送信される受信信号からそのフレームタイ
ミングを検出する。これにより、ビットタイミングと同
時にフレームタイミングが取得可能なビットタイミング
同期装置が得られる、という効果を奏する。
【0125】つぎの発明によれば、フレームタイミング
検出の前段で相関電力の雑音を除去する。これにより、
雑音による影響をより精度よく抑圧可能なビットタイミ
ング同期装置が得られる、という効果を奏する。
【0126】つぎの発明によれば、あらかじめ決められ
た時間範囲内で仮ビットタイミングを基点として時間方
向を遡って、任意に与えられる電力値以上の相関電力値
のビットタイミングを検出する。これにより、直接波、
遅延波の順に得られる相関電力において遅延波が直接波
よりも大きな電力値をとる場合に対処でき、遅延波に対
する誤同期を防止して、直接波に対する同期をより的確
に確立可能なビットタイミング同期装置が得られる、と
いう効果を奏する。
【0127】つぎの発明によれば、ビットタイミング推
定手段の入力には、平均化を行っていない相関電力を用
いている。これにより、タイミングの不確定性を含まな
い高精度なビットタイミングを取得可能なビットタイミ
ング同期装置が得られる、という効果を奏する。
【0128】つぎの発明によれば、任意に与えられる電
力値を、最大値の定数倍、たとえば1/Nを超える値と
する。これにより、雑音レベルの信号をより精度よく排
除可能なビットタイミング同期装置が得られる、という
効果を奏する。
【0129】つぎの発明によれば、最大値検出手段にて
仮ビットタイミングを選択し、その後、ビットタイミン
グ推定手段にて正式なビットタイミングを出力する。そ
して、遅延波タイミング推定手段では、時間方向の相関
電力としきい値とを順次比較し、しきい値を超えた最も
遅いタイミングを、遅延波タイミングとして出力する。
これにより、ビット(先行波)タイミングと同時に、遅
延波のタイミングも得られることから、先行波と遅延波
の時間差が容易に推定可能なビットタイミング同期装置
が得られる、という効果を奏する。
【0130】つぎの発明によれば、受信信号に許容範囲
外の周波数偏差が含まれる場合においても、周波数誤差
に対する許容範囲を拡大することが可能となるため、そ
れに伴って、正しいビットタイミングを検出可能なビッ
トタイミング同期装置が得られる、という効果を奏す
る。
【0131】つぎの発明によれば、それぞれの時刻にお
ける基本パターンに対する相関値を取得し、その相関値
を、例えば、シフトレジスタに入力する。そして、現在
の相関値と前記シフトレジスタの出力値との和を計算す
ることにより、相関値を求める。これにより、同一の相
関を繰り返し計算する必要がなくなり、相関に関する演
算量を大幅に削減可能なビットタイミング同期装置が得
られる、という効果を奏する。
【0132】つぎの発明によれば、基本パターンを用い
て受信信号との相関を求めることにより、基本パターン
分の相関値を取得する。そして、これらの相関値を、例
えば、それぞれ2乗することにより、基本パターン毎の
相関電力を算出し、最後にその和を計算する。これによ
り、出力される相関電力が位相情報の消失した電力の合
成値となり、位相変動が許容される。すなわち、周波数
偏差の許容範囲を拡大可能なビットタイミング同期装置
が得られる、という効果を奏する。
【0133】つぎの発明によれば、ビットタイミング平
均化手段にて、フレーム毎のビットタイミング出力を順
次加算し、そして、この加算結果があるしきい値をこえ
たタイミングをビットタイミングとして出力する。これ
により、ビットタイミング出力の平均化が実現可能とな
り、最適なビットタイミングを取得可能なビットタイミ
ング同期装置が得られる、という効果を奏する。
【0134】つぎの発明によれば、最大値検出回路に
て、あらかじめ決められた時間範囲に渡って相関器およ
び電力算出回路で求めた電力の最大値とそのときのタイ
ミングとを検出し、時間順序逆転回路にて、あらかじめ
決められた時間範囲内で、最大値検出回路が検出したタ
イミングから時間方向を逆行して相関電力を順次出力
し、スレッショルド検出回路にて、最大値検出回路で検
出した最大値と時間順序逆転回路から順次出力される相
関電力とを比較し、当該相関電力があるしきい値を超
え、かつ、あらかじめ決められた時間範囲内で最も古い
ビットタイミングを復調器が動作するためのビットタイ
ミングとして検出する。これにより、直接波電力が遅延
波電力より小さい場合でも、先行波タイミングから復調
器が動作するためのビットタイミングを推定することが
でき、遅延分散の大きな伝送路においても、精度のよい
ビットタイミングを実現することが可能なビットタイミ
ング同期装置が得られる、という効果を奏する。
【0135】つぎの発明によれば、平均化回路を追加し
て電力算出回路で求めた電力の移動平均を求める。これ
により、最大値検出の前段で相関電力の雑音が除去さ
れ、雑音による影響を抑圧することが可能なビットタイ
ミング同期装置が得られる、という効果を奏する。
【0136】つぎの発明によれば、あらかじめ決められ
た時間範囲内で求めた相関電力から最大値を検出し、そ
の最大値を検出したタイミングを仮ビットタイミングと
し、あらかじめ決められた時間範囲内、かつ、仮ビット
タイミング以前で、任意に与えられる電力値以上の相関
電力値のビットタイミングを復調器が動作するためのビ
ットタイミングとして推定する。これにより、直接波電
力が遅延波電力より小さい場合でも、先行波タイミング
から復調器が動作するためのビットタイミングを推定す
ることができ、遅延分散の大きな伝送路においても、精
度のよいビットタイミングを実現することが可能なビッ
トタイミング同期方法が得られる、という効果を奏す
る。
【0137】つぎの発明によれば、最大値検出の前段で
相関電力の雑音を除去する。これにより、雑音による影
響を抑圧することが可能なビットタイミング同期方法が
得られる、という効果を奏する。
【0138】つぎの発明によれば、最大値検出の前段
で、第3工程を実施することにより、連続して送信され
る受信信号からそのフレームタイミングを検出する。こ
れにより、ビットタイミングと同時にフレームタイミン
グが取得可能なビットタイミング同期方法が得られる、
という効果を奏する。
【0139】つぎの発明によれば、第4工程、すなわ
ち、フレームタイミング検出の前段で、相関電力の雑音
を除去する。これにより、雑音による影響をさらに精度
よく抑圧可能なビットタイミング同期方法が得られる、
という効果を奏する。
【0140】つぎの発明によれば、第1工程にて仮ビッ
トタイミングを選択し、その後、第2工程にて正式なビ
ットタイミングを出力する。そして、第4工程では、時
間方向の相関電力としきい値とを順次比較し、しきい値
を超えた最も遅いタイミングを、遅延波タイミングとし
て出力する。これにより、ビット(先行波)タイミング
と同時に、遅延波のタイミングも得られることから、先
行波と遅延波の時間差が容易に推定可能なビットタイミ
ング同期方法が得られる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるビットタイミン
グ同期装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1によるビットタイミング同期装
置の一動作例を説明する図である。
【図3】 本発明の実施の形態2によるビットタイミン
グ同期装置の一構成例を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態3によるビットタイミン
グ同期装置の一構成例を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態4によるビットタイミン
グ同期装置の一構成例を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態5によるビットタイミン
グ同期装置の一構成例を示すブロック図である。
【図7】 相関電力パターンを示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態6によるビットタイミン
グ同期装置の一構成例を示すブロック図である。
【図9】 従来における相関器の構成を示す図である。
【図10】 図9と等価の相関器の構成を示す図であ
る。
【図11】 図10と等価の相関器の構成を示す図であ
る。
【図12】 本発明にかかる相関器の構成を示す図であ
る。
【図13】 本発明の電力算出回路と図9に示す相関器
の構成を示す図である。
【図14】 本発明にかかる電力算出回路と相関器の構
成の応用例を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態9によるビットタイミ
ング同期装置の一構成例を示すブロック図である。
【図16】 従来におけるビットタイミング同期装置の
一構成例を示すブロック図である。
【図17】 従来におけるビットタイミング同期装置の
一動作を説明する図である。
【図18】 従来におけるビットタイミング同期装置の
他の動作を説明する図である。
【図19】 従来におけるビットタイミング同期装置の
さらに他の動作を説明する図である。
【図20】 従来におけるビットタイミング同期装置の
さらに他の動作を説明する図である。
【図21】 従来におけるビットタイミング同期装置の
さらに他の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1,21 受信信号入力端子、2,22 ビットタイミ
ング出力端子、3 相関器、4 電力算出回路、5 最
大値検出回路、6 時間順序逆転回路、7,9,11
スレッショルド検出回路、8 平均化回路、10 時間
順序正転回路、23,24 固定周波数偏差補償装置、
25,27 ビットタイミング同期装置、26 タイミ
ング合成装置、31 ビットタイミング平均化装置、5
1 乗算器、52,52a,52b 合成器、53 加
算器、54 Lビットシフトレジスタ、55,55a,
55b 電力算出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K047 AA03 AA13 GG11 GG26 GG45 HH01 HH15 MM11 MM27 MM59 5K067 AA02 AA33 BB03 GG11 HH00 HH21

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号間干渉が存在する伝送路に適用さ
    れ、相関電力に基づいて復調器が動作するためのビット
    タイミングを推定するビットタイミング同期装置におい
    て、 あらかじめ決められた時間範囲内で求めた相関電力から
    最大値を検出する最大値検出手段と、 前記最大値検出手段で最大値を検出したタイミングを仮
    ビットタイミングとし、前記あらかじめ決められた時間
    範囲内、かつ、前記仮ビットタイミング以前で、任意に
    与えられる電力値以上の相関電力値のビットタイミング
    を、復調器が動作するためのビットタイミングとして推
    定するビットタイミング推定手段と、 を備えたことを特徴とするビットタイミング同期装置。
  2. 【請求項2】 前記最大値検出手段の前段で前記相関電
    力の雑音を除去する雑音除去手段をさらに有したことを
    特徴とする請求項1に記載のビットタイミング同期装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ビットタイミング推定手段は、前記
    あらかじめ決められた時間範囲内で、前記仮ビットタイ
    ミングを基点として時間方向を遡って、前記任意に与え
    られる電力値以上の相関電力値のビットタイミングを検
    出することを特徴とする請求項1または2に記載のビッ
    トタイミング同期装置。
  4. 【請求項4】 前記任意に与えられる電力値は、前記最
    大値検出手段で検出した最大値以下の値であることを特
    徴とする請求項1、2または3に記載のビットタイミン
    グ同期装置。
  5. 【請求項5】 前記最大値検出手段の前段で、各時刻毎
    に出力される前記相関電力とある特定のしきい値とを比
    較し、そのしきい値以上となるタイミングを検出するこ
    とにより、受信信号に含まれるフレームの同期をとるフ
    レームタイミング検出手段をさらに有したことを特徴と
    する請求項1に記載のビットタイミング同期装置。
  6. 【請求項6】 前記フレームタイミング検出手段の前段
    で、前記相関電力の雑音を除去する雑音除去手段をさら
    に有したことを特徴とする請求項5に記載のビットタイ
    ミング同期装置。
  7. 【請求項7】 前記ビットタイミング推定手段は、前記
    あらかじめ決められた時間範囲内で、前記仮ビットタイ
    ミングを基点として時間方向を遡って、前記任意に与え
    られる電力値以上の相関電力値のビットタイミングを検
    出することを特徴とする請求項5または6に記載のビッ
    トタイミング同期装置。
  8. 【請求項8】 前記ビットタイミング推定手段には、前
    記仮ビットタイミングを基点として時間方向を遡る区間
    が比較的少ないことを考慮し、前記相関電力の雑音を除
    去する前の相関電力を入力することを特徴とする請求項
    6または7に記載のビットタイミング同期装置。
  9. 【請求項9】 前記任意に与えられる電力値は、前記最
    大値検出手段で検出した最大値以下の値であることを特
    徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載のビットタ
    イミング同期装置。
  10. 【請求項10】 前記ビットタイミング推定手段の後段
    に、あらかじめ決めておいた時間範囲内で、前記推定さ
    れたビットタイミングを基点として時間方向に、前記任
    意に与えられる電力値以上の相関電力値のタイミングが
    あるかどうかを検出し、前記範囲内で最も遅い遅延波の
    タイミングを推定する遅延波タイミング推定手段をさら
    に有したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つ
    に記載のビットタイミング同期装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも前記最大値検出手段および
    ビットタイミング推定手段を備える前記ビットタイミン
    グ同期装置を複数用い、 さらに、各ビットタイミング同期装置の前段に個別に配
    置され、予め与えられるある特定の位相を回転させて出
    力する複数の位相回転手段を用いて、 周波数誤差に対する許容範囲を拡大することを特徴とす
    る請求項1〜10のいずれか一つに記載のビットタイミ
    ング同期装置。
  12. 【請求項12】 受信信号との相互相関を求めるために
    予め設定される既知系列が基本パターンを繰り返す系列
    の場合、その基本パターンを既知系列とし、前記受信信
    号と前記基本パターンとから相関電力を求め、 前記最大値検出手段は、前記相関電力から最大値を検出
    することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに
    記載のビットタイミング同期装置。
  13. 【請求項13】 さらに、前記基本パターンに応じて、
    相関の同相合成を行う区間を縮小することにより、位相
    変動に耐性を持たせることを特徴とする請求項12に記
    載のビットタイミング同期装置。
  14. 【請求項14】 前記ビットタイミング推定手段にて推
    定される複数フレームのビットタイミングを、時間的に
    平均化するビットタイミング平均化手段をさらに有した
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載
    のビットタイミング同期装置。
  15. 【請求項15】 符号間干渉が存在する伝送路に適用さ
    れ、相関電力に基づいて復調器が動作するためのビット
    タイミングを推定するビットタイミング同期装置におい
    て、 受信信号と既知系列との相互相関を求める相関器と、 前記相関器で求めた相互相関の電力を求める電力算出回
    路と、 あらかじめ決められた時間範囲に渡って前記電力算出回
    路で求めた電力の最大値とそのときのタイミングとを検
    出する最大値検出回路と、 前記あらかじめ決められた時間範囲内で、前記最大値検
    出回路が検出したタイミングから時間方向を逆行して相
    関電力を順次出力する時間順序逆転回路と、 前記最大値検出回路で検出した最大値からしきい値を求
    め、そのしきい値と前記時間順序逆転回路から順次出力
    される相関電力とを比較し、当該相関電力がしきい値を
    超え、かつ、前記あらかじめ決められた時間範囲内で最
    も古いタイミングを、復調器が動作するためのビットタ
    イミングとして検出するスレッショルド検出回路と、 を備えることを特徴とするビットタイミング同期装置。
  16. 【請求項16】 前記電力算出回路出力と前記最大値検
    出回路入力および前記時間順序逆転回路入力との間に接
    続され、前記電力算出回路で求めた電力の移動平均を求
    める平均化回路をさらに有したことを特徴とする請求項
    15に記載のビットタイミング同期装置。
  17. 【請求項17】 符号間干渉が存在する伝送路に適用さ
    れ、相関電力に基づいて復調器が動作するためのビット
    タイミングを推定するビットタイミング同期方法におい
    て、 あらかじめ決められた時間範囲内で求めた相関電力から
    最大値を検出する第1工程と、 前記第1工程で最大値を検出したタイミングを仮ビット
    タイミングとし、前記あらかじめ決められた時間範囲
    内、かつ、前記仮ビットタイミング以前で、任意に与え
    られる電力値以上の相関電力値のビットタイミングを、
    復調器が動作するためのビットタイミングとして推定す
    る第2工程と、 を含んだことを特徴とするビットタイミング同期方法。
  18. 【請求項18】 前記第1工程の前段で前記相関電力の
    雑音を除去する第3工程をさらに含んだことを特徴とす
    る請求項17に記載のビットタイミング同期方法。
  19. 【請求項19】 前記第1工程の前段で、各時刻毎に出
    力される前記相関電力とある特定のしきい値とを比較
    し、そのしきい値以上となるタイミングを検出すること
    により、受信信号に含まれるフレームの同期をとる第4
    工程をさらに含んだことを特徴とする請求項17に記載
    のビットタイミング同期方法。
  20. 【請求項20】 前記第1工程の前段で前記相関電力の
    雑音を除去する第3工程をさらに含んだことを特徴とす
    る請求項19に記載のビットタイミング同期方法。
  21. 【請求項21】 前記第2工程の後段に、あらかじめ決
    めておいた時間範囲内で、前記推定されたビットタイミ
    ングを基点として時間方向に、前記任意に与えられる電
    力値以上の相関電力値のタイミングがあるかどうかを検
    出し、前記範囲内で最も遅い遅延波のタイミングを推定
    する第5工程をさらに含んだことを特徴とする請求項1
    7または18に記載のビットタイミング同期方法。
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