JP2001051444A - 静電潜像現像用二成分現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電潜像現像用二成分現像剤及び画像形成方法

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JP2001051444A
JP2001051444A JP11227995A JP22799599A JP2001051444A JP 2001051444 A JP2001051444 A JP 2001051444A JP 11227995 A JP11227995 A JP 11227995A JP 22799599 A JP22799599 A JP 22799599A JP 2001051444 A JP2001051444 A JP 2001051444A
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electrostatic latent
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particle diameter
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Akira Matsumoto
晃 松本
Hiroyoshi Okuno
広良 奥野
Tsutomu Kubo
久保  勉
Yusaku Shibuya
裕作 澁谷
Naotaka Mukoyama
尚孝 向山
Masahiro Okita
雅弘 隠岐田
Yutaka Sugizaki
裕 杉崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に亘って、帯電性能、転写性に優れ、
画質の優れた画像を得ることが可能な静電潜像現像用二
成分現像剤を提供すること。 【解決手段】 少なくとも、着色粒子及び外添剤を含む
トナーと、キャリアと、を含有する静電潜像現像用二成
分現像剤であって、前記着色粒子の平均形状係数が12
5以下であり、前記着色粒子のうち、形状係数が130
以上の着色粒子が10個数%以下であり、下記式(1)
で表される前記着色粒子の表面積比が8以下であり、少
なくとも1種の外添剤の1次平均粒子径が30nm以上
であることを特徴とする静電潜像現像用二成分現像剤で
ある。 表面積比=ρ×D50p×S・・・式(1) ρ:着色粒子の比重(g/m3) D50p:着色粒子の個数平均粒子径(m) S:着色粒子のBET比表面積(m2/g)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法又は静
電記録法に用いられ、結着樹脂・着色剤を含有する静電
潜像現像用二成分現像剤及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年オフィスのPC化、ネットワーク化
の急速な普及に伴い、従来モノクロ主体であった複写機
・プリンター市場は、フルカラー主体に変わりつつあ
る。これに伴い、従来から画質・スピードの点で有利で
あった電子写真方式の複写機・プリンターに対する市場
要求がますます高まっている。特に、最近の市場では、
高画質・高信頼性化は勿論、小型・軽量化、低価格化・
高速化、更には、省エネ・省資源化やリサイクル等のエ
コロジー対応化等が強く要求されている。かかる要求に
応えるために、日々、画像形成方法・現像剤の改善、新
規開発等が行われている。
【0003】電子写真方式の画像形成方法は、一般に、
静電潜像担持体表面を均一に帯電する帯電工程と、静電
潜像担持体表面を露光し静電潜像を形成する露光工程
と、現像剤担持体表面に形成された現像剤層を用いて静
電潜像担持体表面の潜像を現像してトナー画像を得る現
像工程と、該トナー画像を転写体表面に転写する転写工
程と、該転写体表面のトナー画像を定着する定着工程
と、前記転写工程で静電潜像担持体表面に残留したトナ
ーを除去するクリーニング工程と、から構成されてい
る。
【0004】前記現像工程において、トナーに必要とさ
れる特性としては、適切なトナー帯電量を有し、帯電維
持性、環境安定性等に優れる特性等が挙げられる。前記
転写工程において、トナーに必要とされる特性として
は、良好な転写性能等が挙げられる。前記定着工程にお
いて、トナーに必要とされる特性としては、低温定着
性、耐オフセット性等が挙げられる。前記クリーニング
工程において、トナーに必要とされる特性としては、ク
リーニング性能、耐汚染性等が挙げられる。特に、近年
の高画質化、高速化、カラー化の促進により、ますます
複雑なトナー特性が要求されるようになっている。
【0005】近年、トナーとキャリアとからなる二成分
現像剤が、前記現像工程においてトナーに必要とされ
る、優れた帯電量、帯電維持性、環境安定性等の特性を
有する現像剤として、フルカラー複写機等に主体的に用
いられている。かかる二成分現像剤においては、帯電部
材(キャリア等)との接触回数が、一成分現像剤より多
いため、帯電レベル・帯電分布等を比較的自由に制御す
ることができる。
【0006】しかし、かかる二成分現像剤においては、
長期に亘って使用した際に、外添剤が、着色粒子に埋め
込まれてしまったり、着色粒子の凹部に片寄って付着し
たり、キャリアへのインパクション等によって、初期の
現像剤の帯電性能を大きく変化させてしまうという問題
がある。従って、帯電性能を安定化させたり、転写効率
等を向上させ得る添加剤を、着色粒子に添加する技術
や、着色粒子の形状・表面構造等を制御し得る技術が、
一成分現像剤に比べ、強く要求されている。
【0007】また近年、カラー画像を形成する際のレジ
ストレーションをより合わせやすくすることを目的とし
て、中間転写体を用いて静電潜像担持体表面のトナー画
像を転写した後、転写体に転写する間接転写型の画像形
成方法が、各種実用化されている。かかる画像形成方法
は、高速・高画質を実現することが可能であるため、近
年のフルカラー複写機・プリンター等の主流の画像形成
方法となりつつある。
【0008】しかし、かかる間接転写型の画像形成方法
においては、トナーの転写回数が増えることから、より
高画質の画像を得るためには、より高く正確な転写性能
が必要とされる。従って、前述と同様に、帯電性能を安
定化させたり、転写効率を向上させ得る添加剤を、着色
粒子に添加する技術や、着色粒子の形状・表面構造等を
制御し得る技術が強く要求されている。
【0009】また、装置の小型化・低価格化のみなら
ず、省エネ・省資源、廃棄物削減等のエコロジーの観点
からも、転写残留トナー量を削減し、クリーニング装置
を縮小すること、更には設けない(クリーナーレス)こ
と等が望まれている。ここで、イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの4色トナーを用いるフルカラー画像形
成装置においては、転写残留トナーは大きな問題であ
る。
【0010】前記要求に応え、前記問題を解決するた
め、例えば特開平2−51168号公報、特開平7−8
4456号公報、特開平9−114193号公報におい
ては、球形のトナーを用いる技術が提案されている。か
かるトナーを用いれば、不定形トナーを用いた技術に比
べ、転写率は向上する。しかし、転写工程の後に、静電
潜像担持体表面に小粒径のトナーが残ってしまうため、
省エネ・省資源、廃棄物削減等のエコロジーの観点から
適切でなく、クリーナーレスに十分適用できないという
問題がある。
【0011】前記問題を解決するため、特開平10−1
98068号公報では、着色粒子の形状係数、粒度分布
を特定した技術が提案されている。しかし、形状係数の
分布が広く、形状係数の悪いトナーが静電潜像担持体表
面に残ってしまい、同時に、着色粒子表面の凹部に外添
剤が集まるため、長期に亘って高い転写性を維持できな
いという問題がある。
【0012】特開平5−188637号公報では、非磁
性一成分系トナーにおいてBET比表面積、形状係数、
粒度分布を特定した技術が提案されている。しかし、こ
の技術においては、形状係数の悪いトナーが、静電潜像
担持体上に残ってしまい、又、二成分系現像剤に適用し
た場合に、外添剤がトナーに埋め込まれ、帯電レベル、
転写効率が悪化するという問題がある。また、長期に亘
って使用した場合には、帯電分布が広がってしまうとい
う問題がある。
【0013】特開平6−148941号公報では、クリ
ーニング不良の改善を目的として、形状係数の分布を特
定した技術が提案されている。しかし、クリーナーレス
システムに適用した場合には、形状係数が大きく、高転
写率を得ることができないとうい問題がある。
【0014】また、粒度分布がシャープな球状トナーを
得る製造方法として、溶解懸濁法が知られており、形状
係数やトナー表面性等を特定した技術、製造工程の途中
でイオン性物質を加えることによって、球状トナーを得
る技術等が提案されているが、得られるトナーは粒度分
布が十分狭いとはいえず、小粒径側のトナーが静電潜像
担持体上に残るのと同時に、形状係数の分布も十分では
ないという問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸要求に応え、前記従来における諸問題を解決
し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本
発明は、長期に亘って、帯電性能、転写性に優れ、画質
の優れた画像を得ることが可能な静電潜像現像用二成分
現像剤及びそれを用いた画像形成方法を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> 少なくとも、着色粒子及び外添剤を含むトナー
と、キャリアと、を含有する静電潜像現像用二成分現像
剤であって、前記着色粒子の平均形状係数が125以下
であり、前記着色粒子のうち、形状係数が130以上の
着色粒子が10個数%以下であり、下記式で表される前
記着色粒子の表面積比が8以下であり、少なくとも1種
の外添剤(大粒径外添剤)(以下、単に「大粒径外添
剤」と称することがある。)の1次平均粒子径が30n
m以上であることを特徴とする静電潜像現像用二成分現
像剤である。 表面積比=ρ×D50p×S・・・式(1) ρ:着色粒子の比重(g/m3) D50p:着色粒子の個数平均粒子径(m) S:着色粒子のBET比表面積(m2/g)
【0017】前記着色粒子における個数平均粒子径(D
50p)と個数分布84%粒子径(D8 4p)との比(微粉側
粒度分布(D50p/D84p))(以下、単に「比(D50p
/D8 4p)」と称することがある。)としては、1.3
0以下が好ましい。
【0018】前記着色粒子における体積分布16%粒子
径(D16v)と体積平均粒子径(D5 0v)との比(粗粉側
粒度分布(D16v/D50v))(以下、単に「比(D16v
/D5 0v)」と称することがある。)としては、1.4
以下が好ましい。
【0019】前記着色粒子の帯電量分布指標としては、
2.0以下が好ましい。前記大粒径外添剤の1次平均粒
子径としては、30〜200nmが好ましい。前記トナ
ーとしては、更に、1次平均粒子径が5〜30nmの無
機微粒子を外添剤(小粒径外添剤)(以下、単に「小粒
径外添剤」と称することがある。)として含むのが好ま
しい。該無機微粒子としては、酸化チタンが好ましい。
【0020】前記キャリアとしては、磁性核体粒子に被
覆層を設けたキャリアであって、該被覆層が、少なくと
もマトリックス樹脂中に樹脂微粒子を含有するのが好ま
しい。該マトリックス樹脂としては、フッ素系又はシリ
コーン系の樹脂が好ましい。
【0021】<2> 静電潜像担持体表面に静電潜像を
形成する静電潜像形成工程と、現像剤担持体表面に形成
された現像剤の層により静電潜像を現像してトナー画像
を形成する現像工程と、トナー画像を転写体表面に転写
する転写工程と、を有する画像形成方法であって、前記
現像剤が、前記<1>に記載の静電潜像現像用二成分現
像剤であることを特徴とする画像形成方法である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。 <静電潜像現像用二成分現像剤>本発明の静電潜像現像
用二成分現像剤は、トナーとキャリアとを含有する。 [トナー]前記トナーは、着色粒子及び外添剤を含み、
必要に応じてその他の成分を含む。
【0023】−着色粒子− 前記着色粒子の平均形状係数は、125以下であり、1
20以下が好ましい。前記平均球形化度が、125を超
える場合には、トナーが不定形化し、画像形成時に静電
潜像担持体と接触する接触面積が増加するため、転写率
が低下する。
【0024】前記着色粒子のうち、形状係数が130以
上の着色粒子は、10個数%以下であることが必要であ
り、5個数%以下であるのが好ましい。前記形状係数が
130以上の着色粒子が、10個数%を超える場合に
は、トナーが静電潜像担持体上に残り易いため、転写率
が低下する。
【0025】尚、本発明において、着色粒子の形状係数
は、下記式(2)により求めた値を用いた。 形状係数=100π×(ML)2/(4×A)・・・式(2) 式(2)において、MLは着色粒子の最大長を表わす。
Aは着色粒子の投影面積を表わす。
【0026】着色粒子の形状係数は、例えば以下のよう
にして算出される。スライドガラス上に載置した着色粒
子の像を、ビデオカメラを通じて、光学顕微鏡によって
測定し、画像解析装置(LUZEXIII、NIRECO
社製)に取り込み、最大長及び投影面積を算出し、前記
式(2)によって算出する。又、着色粒子の平均形状係
数は、任意の100個の着色粒子について、上記のよう
に形状係数を算出し、得られた値を平均して求める。
【0027】前記着色粒子の表面積比は、8以下であ
り、7以下が好ましい。前記表面積比が、8を超える場
合には、着色粒子表面の凹凸の程度が大きく、使用と共
に後述の外添剤が、しだいに前記着色剤の凹部に入り込
んでいくため、長期に亘って高転写率を維持する事がで
きない。
【0028】尚、前記表面積比は、下記式(1)により
得られる値である。 表面積比=ρ×D50p×S・・・式(1) ρ:着色粒子の比重(g/m3) D50p:着色粒子の個数平均粒子径(m) S:着色粒子のBET比表面積(m2/g)
【0029】式(1)において、S(着色粒子のBET
比表面積)は、SA1300(COULTER社製)を
用い、BET法(吸着した窒素量から、1g当たりの表
面積を算出する方法)により求めた。D50pは、コール
ターカウンター(COULTER社製)で測定された個
数粒度分布に対し、大径側から累積分布を描き、累積5
0%となる粒径を個数平均粒子径(D50p)として算出
した。ρ(着色粒子の比重(g/m3))は、着色粒子
の結着樹脂として用いる樹脂の比重(g/m3)(文献
値)を用いた。
【0030】尚、前記着色粒子の個数平均粒子径(D
50p)としては、3.0×10-6〜15.0×10-6
が好ましく、5.0×10-6〜10.0×10-6mがよ
り好ましい。前記個数平均粒子径(D50p)が、3.0
×10-6m未満の場合には、製造や取り扱いが困難とな
り易いことがある一方、15.0×10-6mを超える場
合には、得られる画像の画質が悪化することがある。
【0031】前記着色粒子における個数平均粒子径(D
50p)と個数分布84%粒子径(D8 4p)との比(D50p
/D84p)としては、1.30以下が好ましく、1.2
5以下がより好ましい。前記比(D50p/D84p)が、
1.3を超える場合には、明確ではないが、トナーに帯
電分布が生じて微粉が静電潜像担持体上に残るため、転
写率が低下することがある。
【0032】尚、前記比(D50p/D84p)は、個数平均
粒子径(D50p)、個数84%粒子径(D84p)を、コー
ルターカウンター(COULTER社製)で測定された
個数粒度分布に対し大径側から累積分布を描き、累積5
0%となる粒径を個数平均粒子径(D50p)、累積84
%となる粒径を個数84%粒子径(D84p)として定義
して算出した。
【0033】前記着色粒子における体積分布16%粒子
径(D16v)と体積平均粒子径(D5 0v)との比(D16v
/D50v)としては、1.4以下が好ましく、1.25
以下がより好ましい。前記比(D16v/D50v)が、1.
4を超える場合には、クラウドが発生することがある。
【0034】尚、前記比(D16v/D50v)は、コールタ
ーカウンター(COULTER社製)で測定された重量
粒度分布に対し大径側から累積分布を描き、累積50%
となる粒径を重量平均粒子径(D50v)、累積84%と
なる粒径を体積16%粒子径(D16v)と定義して算出
した。
【0035】前記トナーの帯電量(q/d(q:トナー
の帯電量、d:着色粒子の体積平均粒子径))分布指標
としては、2.0以下が好ましく、1.5以下がより好
ましい。前記トナーの帯電量分布指標が、2.0を超え
る場合には、帯電量分布が広くなり、長期に亘って画像
形成に使用した際、転写率の悪化やかぶり等の問題が生
じることがある。
【0036】尚、本発明においてトナーの帯電量分布指
標は、次式により求められる。 帯電量分布指標=Cd60/Cd2・・・式(3) 前記式(3)において、Cd60は、60分ターブラー後
の(CSG最高値−CSG最低値)/CSG中心値を表
わす。Cd2は、2分ターブラー後の(CSG最高値−
CSG最低値)/CSG中心値を表わす。
【0037】ここで、60分ターブラー後のCSG最高
値とは、ターブラーシェイカーミキサーで60分間現像
剤を攪拌した後、CSG測定装置を用いて、CSG法
(チャージ・スペクトログラフ法)でトナーの帯電量分
布を得、該トナーの帯電量分布において、原点から一番
離れた箇所の原点からの距離(mm)であり、60分タ
ーブラー後のCSG最低値とは、前記帯電量分布におい
て、原点に一番近い箇所の原点からの距離(mm)であ
り、60分ターブラー後のCSG中心値とは、前記帯電
量分布において、最も濃い箇所の原点からの距離(m
m)である。
【0038】また、2分ターブラー後のCSG最高値と
は、ターブラーシェイカーミキサーで2分間現像剤を攪
拌した後、CSG測定装置を用いて、CSG法(チャー
ジ・スペクトログラフ法)でトナーの帯電量分布を得、
該トナーの帯電量分布において、原点から一番離れた箇
所の原点からの距離(mm)であり、2分ターブラー後
のCSG最低値とは、前記帯電量分布において、原点に
一番近い箇所の原点からの距離(mm)であり、2分タ
ーブラー後のCSG中心値とは、前記帯電量分布におい
て、最も濃い箇所の原点からの距離(mm)である。
【0039】図1は、トナーの帯電量分布を測定するた
めのCSG測定装置の該略斜視図を示す。測定装置10
は、円筒状の胴部12と、その下側開口部を閉塞するフ
ィルター14と、上側開口部を閉塞するメッシュ16
と、メッシュ16の中央から胴部12内部へ突出させた
サンプル供給円筒18と、胴部12の下側開口部から空
気を吸引する吸引ポンプ(不図示)と、胴部12の側面
から電場Eを与える電場発生装置(不図示)とからな
る。
【0040】吸引ポンプは、胴部12の下側開口部のフ
ィルター14を介して、フィルター14の全面に均一
に、胴部12の空気を吸引するように設定されている。
それに伴い、上側開口部のメッシュ16から空気が流れ
込み、胴部12内側には、垂直下方向に一定の空気流速
Vaの層流が生ずる。さらに電場発生装置により、空気
流と直交する方向に均一かつ一定の電場Eが与えられて
いる。
【0041】以上のような状態とした胴部12の内部
に、サンプル供給円筒18から測定対象となるトナーの
粒子を徐々に投下する(落下させる。)サンプル供給円
筒18先端のサンプル出口20から出てきたトナーの粒
子は、電場Eの影響を受けなければ、空気の層流の影響
を受けつつ垂直下方向に飛行し、フィルター14の中心
Oに到達する(このとき、サンプル出口20とフィルタ
ー14との距離kがトナーの直進飛行距離となる)。フ
ィルター14は、粗目のポリマーフィルター等からな
り、空気は十分に通すが、トナーの粒子は透過すること
がなく、フィルター14上に残る。しかし、電荷を帯び
たトナーの場合は、電場Eの影響を受け、中心Oよりも
電場Eの進行方向に位置がずれてフィルター14上に到
達する(図1中の点T)。この点Tと中心O(原点)と
の距離(変位)xを測定して、下記式(4)によって、
帯電量を算出することにより、帯電量分布を得ることが
できる。尚、本発明においては、図1における電界Eが
80V、サンプル出口20とフィルター14との距離k
が20cmとして、測定を行った。 帯電量(q/d)=3πηVa・x/kE・・・式(4)
【0042】前記着色粒子は、一般的には、結着樹脂及
び着色剤を含み、必要に応じてその他の成分(内添剤)
を含む。
【0043】−−結着樹脂−− 前記結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アク
リル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アル
キル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
ステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等の
公知の樹脂が挙げられる。これらの中でも、製造コスト
が低く、粒子にした時の表面硬さが適切である点で、ス
チレン−アクリル共重合体、ポリエステル等が好まし
い。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0044】−−着色剤−− 前記着色剤としては、公知の有機、もしくは、無機の顔
料等の色材が挙げられる。例えば、無機の顔料として
は、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチ
レンブラック、サーマルブラック等のカーボンブラッ
ク、ベンガラ、紺青、酸化チタン等が挙げられる。これ
らは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用して
もよい。また、有機の顔料としては、例えば、ファスト
イエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンレッド、キレ
ートレッド、ブリリアントカーミン、パラブラウン等の
アゾ顔料、銅フタロシアニン、無金属フタロシアニン等
のフタロシアニン顔料、フラバントロンイエロー、ジブ
ロモアントロンオレンジ、ペリレンレッド、キナクリド
ンレッド、ジオキサジンバイオレット等の縮合多環系顔
料等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0045】前記着色剤の含有量としては、前記樹脂1
00重量部に対して、1〜50重量部が好ましく、2〜
20重量部がより好ましい。前記含有量が、1重量部未
満の場合には、画像濃度が不十分となることがある一
方、50重量部を超える場合には、製造が困難となるこ
とがある。
【0046】−−その他の成分(内添剤)−− 前記その他の成分としては、定着装置へのオイル供給を
不要とし、省スペース化を可能とする目的で添加可能
な、ワックス等が挙げられる。該ワックスとしては、例
えば、パラフィンワックス、酸化パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス等の石油ワックス、モン
タンワックス等の鉱物ワックス、みつろう、カルナバワ
ックス等の動植物ワックス、ポリオレフィンワックス、
酸化ポリオレフィンワックス、フィッシャートロプシュ
ワックス等の合成ワックス等が挙げられる。これらは、
1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0047】前記ワックスの融点としては、40〜15
0℃が好ましく、50〜120℃がより好ましい。前記
ワックスの融点が、40℃未満の場合には、トナー表面
のワックスが溶け易く、トナー同士が凝集し易いことが
ある一方、150℃を超える場合には、定着性が悪く、
オフセット効果が現れにくいことがある。
【0048】また、前記その他の成分としては、前記ワ
ックスのほか、帯電制御剤等が挙げられる。該帯電制御
剤としては、従来現像剤に用いられた公知の帯電制御剤
が好適に挙げられ、これらの中でも、ゼログラフィー用
粉体トナーに使用されている安息香酸の金属塩、サリチ
ル酸の金属塩、アルキルサリチル酸の金属塩、カテコー
ルの金属塩、含金属ビスアゾ染料、テトラフェニルボレ
ート誘導体、第四級アンモニウム塩、アルキルピリジニ
ウム塩からなる群より選ばれる化合物、極性基を含有し
たレジンタイプの帯電制御剤等が特に好適に挙げられ
る。これらは、1種単独で使用してもよく、1種以上を
併用してもよい。前記帯電制御剤の含有量としては、一
般に、着色粒子固形分に対し、10重量%以下が好適で
ある。
【0049】−−着色粒子の作製方法−− 前記着色粒子を作製する方法としては、特に制限はな
く、公知の作製方法、例えば、溶解懸濁法、混練粉砕法
で得ることができる。特に、着色粒子の形状係数、表面
積比等の値を、上記数値範囲内になるように制御するに
は、得られた粒子を、加熱球形化処理するのが好まし
い。該加熱球形化処理としては、例えば、得られた粒子
を、スプレードライヤー中に投入して瞬間的に加熱し、
表面張力により球形化する処理等が好ましい。このよう
な加熱球形化処理の回数としては、特に制限はないが、
着色粒子の形状制御性及び製造効率の点で、2〜3回程
度が好ましい。このような加熱球形化処理の後、更に、
混練粉砕を行ってもよい。
【0050】−外添剤− 前記静電潜像現像用二成分現像剤は、少なくとも1種の
1次平均粒子径が、30nm以上の大粒径の外添剤(大
粒径外添剤)を含有する必要がある。該大粒径外添剤は
無機微粒子であり、少なくとも1種の1次平均粒子径
が、30〜200nmであるのが好ましく、100〜1
50nmであるのがより好ましい。前記大粒径外添剤を
含有しない場合には、好適な転写性を得ることができな
い。また、前記1次平均粒径を30nm以上とすること
によって、大粒径外添剤が着色剤に埋め込まれてしまう
ことがなく、長期に亘って優れた転写性を維持すること
が可能となる。又、前記1次平均粒子径を200nm以
内とすることによって、大粒径外添剤の着色粒子表面へ
の付着が容易になる。
【0051】前記大粒径外添剤に用いられる無機微粒子
としては、例えば、酸化けい素、酸化チタン、酸化アル
ミニウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸カルシウム、酸化セリウム、酸化ジルコニ
ウム、酸化マグネシウム等の金属酸化物や、セラミッ
ク、カーボンブラック等の無機微粒子が挙げられる。こ
れらの無機微粒子は、1種単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。
【0052】前記無機微粒子としては、トナーのOHP
定着像透過性から、屈折率の低い酸化けい素が特に好ま
しい。例えば、加水分解法により得られるコロイダルシ
リカ粒子、爆燃法により得られる球形シリカ粒子等が挙
げられる。該爆燃法により得られる球形シリカ粒子は、
珪素と酸素とを、急速に燃焼反応させて生成される。
【0053】前記無機微粒子は、導電性、帯電性等を適
切に制御するため、カップリング剤等で表面処理されて
いるのが好ましい。該カップリング剤としては、例え
ば、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラ
ン、トリメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシラ
ン、ジフェニルジクロロシラン、テトラメトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエ
トキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、イソブチ
ルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ヘ
キサメチルジシラザン、N,N−(ビストリメチルシリ
ル)アセトアミド、N,N−ビス(トリメチルシリル)
ウレア、tert−ブチルジメチルクロロシラン、ビニ
ルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、γーメタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、βー(3.4エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γーグリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γーグリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン、γーメルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γークロロプロピルトリメトキシシラ
ン、等のシランカップリング剤やチタンカップリング剤
等が挙げられる。これらの中でも、特に、前記無機微粒
子が、酸化ケイ素の場合には、帯電制御性の点で、直鎖
が比較的長い(炭素数10〜30程度の)アルキルトリ
アルコキシシランが好ましく、特に、アルキルトリメト
キシシランが好ましい。これらのカップリング剤は、1
種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0054】−その他の成分− 前記その他の成分としては、前記トナーの初期使用時や
長期使用時の非画像部におけるトナーかぶりの発生を抑
制する効果を発揮し得る、1次平均粒子径が5〜30n
mの小粒径外添剤が挙げられる。前記1次平均粒子径と
しては、10〜20nmがより好ましい。前記1次平均
粒子径が、5nm未満の場合には、凝集が多くなるた
め、帯電分布が広くなることがある一方、30nmを超
える場合には、小粒径外添剤を添加することによって得
られる前述の効果を得ることができないことがある。
【0055】前記小粒径外添剤は、無機微粒子である。
該無機微粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化珪
素、酸化アルミニウム、チタン酸バリウム、チタン酸ス
トロンチウム、チタン酸カルシウム、酸化セリウム、酸
化ジルコニウム、酸化マグネシウム等が挙げられる。こ
れらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用し
てもよい。これらの中でも、環境安定性の保持性から、
酸化チタンが好ましい。
【0056】−外添剤の添加− これらの外添剤(以下、本明細書において、「外添剤」
との用語には、−外添剤−の項で述べた大粒径外添剤及
び−その他の成分−の項で述べた小粒径外添剤の双方を
含む。)を、前記トナーに添加する方法としては、トナ
ーを乾燥した後、Vブレンダー、ヘンシエルミキサー等
の混合機を用いて乾式で着色粒子表面に付着させてもよ
いし、これらの外添剤を、水又は水/アルコールのよう
な水系の液体に分散させた後、着色粒子を含むスラリー
に添加し、乾燥させて、着色粒子表面に外添剤を付着さ
せてもよい。また、着色粒子の乾燥粉体にスラリーをス
プレーしながら乾燥してもよい。
【0057】[キャリア]前記キャリアとしては、鉄
粉、ガラスビーズ、フェライト粉、ニッケル粉、マグネ
タイト粉等の磁性核体粒子や、樹脂と帯電制御剤等とを
磁性材料に練り込み、粉砕・分級を行って得られた樹脂
分散剤キャリア等が挙げられる。
【0058】これらのキャリアは、被覆層を設けた被覆
型キャリアとして用いられるのが好ましい。該被覆層
は、少なくとも、マトリックス樹脂と、樹脂微粒子とを
含有するのが好ましい。前記マトリックス樹脂として
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂、ポリスチレン、(メタ)アクリル酸エ
ステル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニル
エーテル、ポリビニルケトン等のポリビニル、ポリビニ
リデン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチ
レン−(メタ)アクリル酸重合体、スチレン(メタ)ア
クリル酸エステル系重合体、オルガノシロキサン結合か
らなるストレートシリコン樹脂または、その変性品、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン等の
フッ素系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカー
ボネート、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、
エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド−イミド樹
脂等が挙げられる。
【0059】これらの中でも、ポリフッ化ビニル,ポリ
フッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
ヘキサフルオロプロピレン等や、フッ素化アルキル(メ
タ)アクリル酸の単独重合体や共重合体、シリコーン重
合体が、キャリア表面のトナー汚染による帯電量や、抵
抗値の変化を最小に抑制可能な点でより好ましい。これ
らのマトリックス樹脂は、1種単独で使用してもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0060】前記樹脂微粒子は、現像剤の帯電量を好適
な範囲に設計する点から、前記マトリックス樹脂中に含
有するのが好ましい。前記樹脂微粒子としては、例え
ば、フェノール樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂、エポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリオレフィン系樹脂、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン;ポリビニル及びポ
リビニリデン系樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹
脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化
ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル
及びポリビニルケトン;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体;スチレンアクリル酸共重合体;オルガノシロキサン
結合からなるストレートシリコン樹脂又はその変性品;
フッ素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリ
フッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリ
フルオロエチレン;ポリエステル;ポリカーボネート等
の熱可塑性樹脂等が挙げられる。これらの中でも、帯電
維持性の点で、メラミン樹脂が好ましい。
【0061】前記キャリアの被覆層において、前記マト
リックス樹脂に対する前記樹脂微粒子の含有比(重量比
(樹脂微粒子/マトリックス樹脂))としては、0.1
/1.5〜0.8/1.5が好ましく、0.2/1.5
〜0.5/1.5がより好ましい。前記含有比が、前記
数値範囲未満の場合には、前記樹脂微粒子を含有させる
効果が得られないことがある一方、前記数値範囲を超え
る場合には、帯電制御が困難となることがある。
【0062】以上の本発明の静電潜像現像用二成分現像
剤は、長期に亘って、帯電性能、転写性に優れ、画質の
優れた画像を得ることが可能である。
【0063】<画像形成方法>本発明の画像形成方法
は、静電潜像担持体表面に静電潜像を形成する静電潜像
形成工程と、現像剤担持体表面に形成された現像剤の層
により静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像工
程と、トナー画像を転写体表面に転写する転写工程と、
を有し、必要に応じてその他の工程を有する。
【0064】図2は、本発明の画像形成方法が適用され
る一例としての画像形成装置30を示す概略説明図であ
る。図2において、31は、静電潜像担持体としての感
光体ドラムであり、この感光体ドラム31は、導電性材
料からなる円筒部材31aの表面に感光体層31bを薄
層に形成したものである。この感光体層31bとして
は、例えば、負帯電の有機感光体(以下、OPCと称
す)が用いられる。感光体ドラム31は、図示しない駆
動手段によって矢印方向に回転駆動される。また、感光
体ドラム31の周囲には、その回転方向に沿って、帯電
器32と、露光手段33と、円筒部材からなる現像剤担
持体38を感光体ドラム31に対面させた現像装置34
と、転写コロトロン35と、光除電器36とが順次配設
され、さらに、定着ロール39が配設されている。
【0065】上記露光手段33としては、画像情報に応
じた露光が可能なものであれば任意の露光手段を使用す
ることができる。この露光手段33としては、例えばレ
ーザー書き込み装置、LEDアレイ、一様光源と液晶マ
イクロシャッターからなる液晶ライトバルブ等任意のも
のが目的に応じて使用できる。また、この露光手段33
は、画像部露光を行うものであっても、非画像部(背景
部)露光を行うものでもどちらでもよく、必要に応じて
適宜選択される。
【0066】図3は、上記画像形成装置30の帯電、露
光及び現像の各工程における感光体(ドラム)31表面
の電位の推移の一例を示すグラフである。始めに、帯電
器32により感光体ドラム31の表面を一様に図3
(a)に示すように−450Vに帯電する。続いて、レ
ーザー光による画像部露光を行い、例えば、図3(b)
に示すように露光部電位が−200Vのネガ潜像を形成
する。そして、このネガ潜像は現像装置34により現像
され、トナー画像が形成される(図3(c))。
【0067】この際、現像剤担持体38には、図示しな
い現像バイアス用の電源によって現像バイアスが印加さ
れている。例えば現像バイアスは直流電圧を重畳した交
流電圧とした。例えば現像バイアス電圧の直流成分は、
地カブリの発生を防ぐために−400Vに設定する。ま
た、例えば、現像バイアス電圧の交流成分は、現像効率
を上げるため、周波数6kHzの矩形波で、ピーク間電
圧1.5kVに設定する。また、例えば、円筒担持体8
の表面移動線速度は、320mm/sに設定する。
【0068】次に、トナー画像が形成された感光体ドラ
ム31に対して、記録用紙37を送り転写コロトロン3
5によって記録用紙7上トナー像を転写して定着ロール
39によって定着させる。なお、トナー像の転写および
記録用紙37の剥離工程が終了した感光体ドラム31の
表面は、光除電器36による露光を受け残留電荷が除電
され、次の画像記録工程に備える。
【0069】上記のような画像形成装置30を用いた場
合、本発明の画像形成方法は、現像剤として、本発明の
静電潜像現像用二成分現像剤を用いることにより構成さ
れる。以上より、本発明の画像形成方法は、現像剤とし
て、本発明の静電潜像現像用二成分現像剤を用いるた
め、本発明の画像形成方法によれば、長期に亘って、帯
電性能、転写性に優れ、画質の優れた画像を得ることが
できる。従って、クリーニング工程を敢えて設ける必要
がなく、用いる装置の小型化、低価格化が可能であり、
さらには、省エネ、省資源、廃棄物削減等のエコロジー
の点においても、優れる。
【0070】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は、これら実施例に何ら限定されるものでは
ない。なお、以下の説明において、特に断りのない限
り、「部」は「重量部」を意味し、(Mw)は、「重量
平均分子量」を意味し、「Tg」は、「ガラス転移点」
を意味する。
【0071】 (実施例1) [着色粒子の作製] −シアン着色粒子の作製− ・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェ ノールAエチレンオキサイド付加物、(Mw ):12000、(Tg):65℃、軟化点: 100℃)・・・・・・・・・・・・・・・・・95部 ・銅フタロシアニンブルー顔料(C.I.ピグ メントブルー15:3・・・・・・・・・・・5部
【0072】上記成分を、ヘンシェルミキサーにて予備
混合した後、2軸押し出し混練機にて混練(条件:設定
温度140℃、スクリュー回転数300rpm、供給速
度150kg/h)した。冷却後、粗粉砕し、ジェット
ミルにて微粉砕し、更にこの粉砕物をエルボジェット分
級機を用いて分級して微粉を除き、粒子を得た。得られ
た粒子を、スプレードライヤー中に投入して瞬間的に加
熱し、表面張力によって球形化する加熱球形化処理を2
回繰り返した後、再び、前記エルボジェット分級機を用
いて分級して微粉を除き、シアン着色粒子(個数平均粒
子径(D50p):6.5×10-6m、微粉側粒度分布
(比(D50p/D84p)):1.21)を得た。
【0073】−マゼンタ着色粒子の作製− 前記「シアン着色粒子の作製」において、銅フタロシア
ニンブルー顔料(C.I.ピグメントブルー15:3顔
料を、C.I.ピグメントレッド57:1に代えた外
は、「シアン着色粒子の作製」と同様にして、マゼンタ
着色粒子(個数平均粒子径(D50p):6.5×10-6
m、微粉側粒度分布(比(D50p/D84p)):1.2
1)を得た。
【0074】−イエロー着色粒子の作製− 前記「シアン着色粒子の作製」において、銅フタロシア
ニンブルー顔料(C.I.ピグメントブルー15:3顔
料の5部を、C.I.ピグメントイエロー180の10
部に変えた外は、「シアン着色粒子の作製」と同様にし
て、イエロー着色粒子(個数平均粒子径(D50p):
6.5×10-6m、微粉側粒度分布(比(D50p
84p):1.21)を得た。
【0075】−ブラック着色粒子の作製− 前記「シアン着色粒子の作製」において、銅フタロシア
ニンブルー顔料(C.I.ピグメントブルー15:3顔
料の5部を、カーボンブラックの4部に変えた外は、
「シアン着色粒子の作製」と同様にして、ブラック着色
粒子(個数平均粒子径(D50p):6.5×10-6m、
微粉側粒度分布(比(D50p/D84p)):1.21)を
得た。
【0076】得られた各着色粒子の全体の平均形状係
数、形状係数130以上の個数(%)、表面積比を測定
した。結果を表1に示す。
【0077】[トナーの作製]得られた総ての各色着色
粒子の100重量部と、1次平均粒子径40nmのシリ
コンオイル処理酸化珪素微粒子(RY50、日本エアロ
ジル社製)の1.3重量部と、1次平均粒子径20nm
の酸化チタン(MT150AW:テイカ(株)製)をデ
シルトリメトキシシラン20%で処理した微粒子の1.
5重量部と、をサンプルミルで混合し、シアン、マゼン
タ、イエロー及びブラックの各色トナーをそれぞれ作製
した。
【0078】 [キャリアの作製] ・トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・15重量部 ・メチルメタクリレート・パーフルオロ オクチルメタアクリレート共重合体 (Mw)=5万、メチルメタクリレ ート・パーフルオロオクチルメタア クリレートの共重合比:75/25)・・・・・1.5重量部 ・メラミンビーズ(平均粒径:0.3μm)・・・・0.4重量部
【0079】上記成分を、攪拌しながら、超音波分散器
で10分間分散し、被覆層形成液を得た。得られた被覆
層形成溶液と、平均粒径50μmのフェライト粒子10
0重量部と、を真空脱気型ニーダーに入れ、温度60℃
にて10分間攪拌後、減圧、トルエンを留去して、フェ
ライト粒子に樹脂被覆層を形成し、被覆型キャリアを作
製した。
【0080】[現像剤の作製]得られたそれぞれの各色
トナーの6重量部と、上記方法によって得られた被覆型
キャリアの100重量部と、を温度20℃、湿度50%
の環境下でそれぞれ混合し、シアン、マゼンタ、イエロ
ー及びブラックの各色現像剤をそれぞれ作製した。
【0081】<測定・評価>得られた各色現像剤につい
て、以下の測定・評価を行った。結果を表1に示す。
【0082】−帯電性の評価− 前記現像剤の帯電性は、帯電量分布指標を測定すること
によって評価した。該帯電量分布指標は、上記各色現像
剤について、ターブラーシェーカーミキサーを用い、既
に述べた帯電量分布指標の測定方法によって測定した。
【0083】−転写性の評価− 得られた各色現像剤を用い、画像形成装置(A−Col
or635、富士ゼロックス(株)製)を改造した装置
によって転写を行った。具体的な条件は、以下の通りで
ある。
【0084】・静電潜像担持体・・・OPC(φ84) ・ROS・・・・・・・LED(400dpi) ・プロセス速度=160mm/s ・潜像電位背景部=−550V、画像部=−150V ・現像ロール(第1〜第4現像器共通)マグネット固
定、スリーブ回転、マグネット磁束密度=500G(ス
リーブ上)、スリーブ径=φ25、スリーブ回転速度=
300mm/s
【0085】・静電潜像担持体と現像ロール(第1〜第
4現像器共通)の間隔=0.5mm ・現像剤層層厚規制部材と現像ロールとの間隔(第1〜
第4現像器共通)=0.5mm ・現像バイアス(第1〜第4現像器共通)DC成分=−
500V、AC成分=1.5kVP−P(8kHz) ・転写条件:コロトロン転写(ワイヤ径=85μm)、
【0086】・転写体:J紙(富士ゼロックスオフィス
サプライ(株)製)、A4版 ・定着条件:フッソロール、オイル供給無し ・評価環境:23℃、50%RH ・露光手段:レーザー書き込み装置、現像:反転現像 尚、トナーは、負帯電で、キャリアは正帯電である。
【0087】前記転写性の評価は、初期の転写率(%)
及び10万枚転写後(長期使用後)の転写率(%)を算
出して、以下の基準により行った。尚、該転写率(%)
は、下記式(5)によって求めた。 転写率(%)=転写体に転写されたトナー重量/(転写体に転写されたトナー 重量+静電潜像担持体上に残留したの未転写トナー重量)×100・・式(5)
【0088】 −−評価基準−− ◎・・・・・・転写率が、99.5%以上である場合 ○・・・・・・転写率が、99%以上である場合 △・・・・・・転写率が、98%以上である場合 ×・・・・・・転写率が、98%未満である場合
【0089】−画質の評価− 画質の評価は、前記−転写性の評価−で得られた画像
(10万枚転写後)について、画像濃度及びかぶりを評
価することにより行った。前記画像濃度は、得られた画
像のソリッド部濃度について、濃度測定器(X−rit
e404A、X−rite社製)によって測定し、得ら
れた値を下記の「画像濃度の評価基準」に従って評価し
た。又、前記かぶりは、転写体上の画像背景部を50倍
のルーペで観測し、目視によって、下記の「かぶりの評
価基準」に従って評価した。
【0090】 −−画像濃度の評価基準−− ○・・・・・・1.3以上の場合 △・・・・・・1.1以上の場合 ×・・・・・・1.1未満の場合
【0091】 −−かぶりの評価基準−− ○・・・・・・かぶりが全く観察されない場合 △・・・・・・かぶりが若干観察される場合 ×・・・・・・かぶりが顕著に観察される場合
【0092】(実施例2)実施例1の[着色粒子の作
製]において、分級の条件を、各色着色剤の微粉側粒度
分布(比(D50p/D84p))が、1.25となるように
変えた外は、実施例1と同様にして各色着色粒子(個数
平均粒子径(D50p):6.5×10-6m)を得、実施
例1と同様にして、現像剤を得、実施例1と同様にして
測定・評価を行った。結果を表1に示す。
【0093】(実施例3)実施例1の[着色粒子の作
製]において、分級の条件を、各色着色剤の微粉側粒度
分布(比(D50p/D84p))が、1.30となるように
変えた外は、実施例1と同様にして各色着色粒子(個数
平均粒子径(D50p):6.5×10-6m)を得、実施
例1と同様にして、現像剤を得、実施例1と同様にして
測定・評価を行った。結果を表1に示す。
【0094】(実施例4)実施例1の[着色粒子の作
製]において、加熱球形化処理におけるスプレードライ
ヤーの条件を変えた外は、実施例1と同様にして各色着
色粒子(個数平均粒子径(D50p):6.5×10
-6m)を得、実施例1と同様にして、現像剤を得、実施
例1と同様にして測定・評価を行った。結果を表1に示
す。
【0095】(実施例5)実施例1の[着色粒子の作
製]において、加熱球形化処理におけるスプレードライ
ヤーの条件を変えた外は、実施例1と同様にして各色着
色粒子(個数平均粒子径(D50p):6.5×10
-6m)を得、実施例1と同様にして、現像剤を得、実施
例1と同様にして測定・評価を行った。結果を表1に示
す。
【0096】(実施例6)実施例5の[着色粒子の作
製]において、分級の条件を、各色着色剤の微粉側粒度
分布(比(D50p/D84p))が、1.30となるように
変えた外は、実施例5と同様にして各色着色粒子(個数
平均粒子径(D50p):6.5×10-6m)を得、実施
例5と同様にして、現像剤を得、実施例5と同様にして
測定・評価を行った。結果を表1に示す。
【0097】(実施例7) [着色粒子の作製] −シアン着色粒子の作製− −−顔料分散液の作製−− C.I.ピグメントブルーB15:3の20重量部と、
酢酸エチルの75重量部と、溶媒除去したディスパロン
DA−703−50(ポリエステル酸アマイドアミン
塩、楠本化成(株)社製)の4重量部と、ソルスパース
5000(顔料誘導体、ゼネカ(株)社製)の1重量部
と、をサンドミルを用いて溶解/分散し、顔料分散液を
作製した。
【0098】−−ワックス分散液の作製−− 離型剤として、パラフィンワックス(融点89℃)の3
0重量部と、酢酸エチルの270重量部と、をDCPミ
ルを用いて10℃に冷却した状態で、湿式粉砕し、ワッ
クス分散液を作製した。
【0099】−−シアン着色粒子の作製−− ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールAエ
チレンオキサイド付加物(Mw):12000、Tg:
65℃、軟化点:100℃)の136重量部と、得られ
た顔料分散液の34重量部と、酢酸エチルの56重量部
と、を攪拌後、得られたワックス分散液の75重量部を
加え、均一になるまでよく撹拌してA液を得た。炭酸カ
ルシウムの40重量部と、水60重量部に分散した炭酸
カルシウム分散液の124重量部と、セロゲンBS−H
(第一工業製薬(株))の2%水溶液の99重量部と、
水157重量部と、をホモジナイザー(ウルトラタラッ
クス:IKA社製)を用いて5分間攪拌してB液を得
た。
【0100】ホモジナイザー(ウルトラタラックス:I
KA社製)を用いて、B液の345重量部を10000
rpmで攪拌している中に、A液の250重量部を加
え、1分間攪拌し混合液を懸濁し、室温常圧でプロペラ
型攪拌機を用いて攪拌し溶媒を除去した。その後、塩酸
を加え、炭酸カルシウムを除去した後水洗、乾燥して粒
子を得た。得られた粒子について、スプレードライヤー
中に投入し、瞬間的に加熱して表面張力により球形化す
る、加熱球形化処理を行った後、再び前記エルボジェッ
ト分級機を用いて微粉を除き、シアン着色粒子(個数平
均粒子径(D50p):6.5×10-6m、微粉側粒度分
布(比(D50p/D84p)):1.21)を得た。
【0101】−マゼンタ着色粒子の作製− −シアン着色粒子の作製−における−−顔料分散液の作
製−−において、C.I.ピグメントブルーB15:3
を、C.I.ピグメントレッド57:1に代えた外は、
−シアン着色粒子の作製−と同様にして、マゼンタ着色
粒子(個数平均粒子径(D50p):6.5×10-6m、
微粉側粒度分布(比(D50p/D84p)):1.21)を
得た。
【0102】−イエロー着色粒子の作製− −シアン着色粒子の作製−における−−顔料分散液の作
製−−において、C.I.ピグメントブルーB15:3
の20部を、C.I.ピグメントイエロー180の30
部に変えた外は、−シアン着色粒子の作製−と同様にし
て、イエロー着色粒子(個数平均粒子径(D50p):
6.5×10-6m、微粉側粒度分布(比(D50p
84p)):1.21)を得た。
【0103】−ブラック着色粒子の作製− −シアン着色粒子の作製−における−−顔料分散液の作
製−−において、C.I.ピグメントブルーB15:3
の20部を、カーボンブラックの10部に変えた外は、
−シアン着色粒子の作製−と同様にして、ブラック着色
粒子(個数平均粒子径(D50p):6.5×10-6m、
微粉側粒度分布(比(D50p/D84p)):1.21)を
得た。
【0104】得られた総ての着色粒子の平均形状係数、
形状係数130以上の個数(%)、表面積比を測定し
た。結果を表1に示す。
【0105】実施例1において、実施例1で作製した各
色着色粒子の代わりに、本実施例において得られた各色
着色粒子を用いた外は、総て実施例1と同様にして、ト
ナーの作製、キャリアの作製、現像剤の作製を行い、実
施例1と同様にして、測定・評価を行った。結果を表1
に示す。
【0106】(実施例8)実施例1の[着色粒子の作
製]において、分級の条件を、各色着色剤の微粉側粒度
分布(比(D50p/D84p))が、1.35となるように
変えた外は、実施例1と同様にして各色着色粒子(個数
平均粒子径(D50p):6.5×10-6m)を得、実施
例1と同様にして、現像剤を得、実施例1と同様にして
測定・評価を行った。結果を表1に示す。
【0107】(比較例1)実施例1の[着色粒子の作
製]において、加熱球形化処理におけるスプレードライ
ヤーの回数を1回のみとし、かつ、該スプレードライヤ
ーの条件を代えることによって、各色着色剤の微粉側粒
度分布(比(D50p/D84p))が、1.21となるよう
にした外は、実施例1と同様にして各色着色粒子(個数
平均粒子径(D50p):6.5×10-6m)を得、実施
例1と同様にして、現像剤を得、実施例1と同様にして
測定・評価を行った。結果を表1に示す。
【0108】(比較例2)実施例1の[着色粒子の作
製]において、加熱球形化処理におけるスプレードライ
ヤーの回数を1回のみとし、各色着色剤の微粉側粒度分
布(比(D50p/D8 4p))が、1.22となるようにし
た外は、実施例1と同様にして各色着色粒子(個数平均
粒子径(D50p):6.5×10-6m)を得、実施例1
と同様にして、現像剤を得、実施例1と同様にして測定
・評価を行った。結果を表1に示す。
【0109】(比較例3)実施例7の[着色粒子の作
製]において、分級及びスプレードライヤーによる加熱
球形化処理を行わなかった外は、実施例7と同様にして
微粉側粒度分布(比(D50p/D84p))が1.35の各
色着色粒子を得、実施例7と同様にして現像剤を得、実
施例7と同様にして測定・評価を行った。結果を表1に
示す。
【0110】
【表1】
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、長期に亘って、帯電性
能、転写性に優れ、画質の優れた画像を得ることが可能
な静電潜像現像用二成分現像剤及びそれを用いた画像形
成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CSG法により帯電量分布を測定するための
測定装置の概略斜視図である。
【図2】 本発明の画像形成方法が適用される一例とし
ての画像形成装置を示す概略構成図である。
【図3】 図2の画像形成装置30の帯電、露光および
現像の各工程における感光体ドラム表面の電位の推移の
一例を示すグラフである。
【符合の説明】
10:測定装置 12:胴部 14:フィルター 16:メッシュ 18:サンプル供給円筒 20:サンプル出口 30:画像形成装置 31:感光体ドラム(静電潜像担持体) 31a:円筒部材 31b:感光体層 32:帯電器 33:露光手段 34:現像装置 35:転写コロントロン 36:光除電器 37:記録用紙 38:現像剤担持体 39:定着ロール
フロントページの続き (72)発明者 久保 勉 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 澁谷 裕作 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 向山 尚孝 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 隠岐田 雅弘 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 杉崎 裕 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA08 AA15 BA06 CB07 CB13 EA05 EA07 EA10 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、着色粒子及び外添剤を含む
    トナーと、キャリアと、を含有する静電潜像現像用二成
    分現像剤であって、 前記着色粒子の平均形状係数が125以下であり、前記
    着色粒子のうち、形状係数が130以上の着色粒子が1
    0個数%以下であり、下記式(1)で表される前記着色
    粒子の表面積比が8以下であり、少なくとも1種の外添
    剤の1次平均粒子径が30nm以上であることを特徴と
    する静電潜像現像用二成分現像剤。 表面積比=ρ×D50p×S・・・式(1) ρ:着色粒子の比重(g/m3) D50p:着色粒子の個数平均粒子径(m) S:着色粒子のBET比表面積(m2/g)
  2. 【請求項2】 静電潜像担持体表面に静電潜像を形成す
    る静電潜像形成工程と、現像剤担持体表面に形成された
    現像剤の層により静電潜像を現像してトナー画像を形成
    する現像工程と、トナー画像を転写体表面に転写する転
    写工程と、を有する画像形成方法であって、 前記現像剤が、請求項1に記載の静電潜像現像用二成分
    現像剤であることを特徴とする画像形成方法。
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