JP2001051056A - 踏切保安装置 - Google Patents

踏切保安装置

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JP2001051056A
JP2001051056A JP11224983A JP22498399A JP2001051056A JP 2001051056 A JP2001051056 A JP 2001051056A JP 11224983 A JP11224983 A JP 11224983A JP 22498399 A JP22498399 A JP 22498399A JP 2001051056 A JP2001051056 A JP 2001051056A
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白井  稔人
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い信頼性が求められる環境でも十分に使用で
きるレーダ波を利用した反射型障害物検知方式の踏切保
安装置を提供する。 【解決手段】タイミング信号発生回路2のタイミング信
号S1により送信器3Aを駆動してレーダ波を送出させ
る送信回路3と、受信器4Aの反射波受信を示す信号S
5を発生する受信回路4と、受信回路4とタイミング信
号S1に基づいて監視領域における障害物の存在/不在
を判定する障害物判定回路80と、送受信機能が正常か
否かを確認する動作確認回路10と、障害物判定回路8
0が障害物不在出力を発生し動作確認回路10が動作正
常確認出力を発生している時のみ安全を示す論理値1の
出力を発生するAND回路6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障害物によるレー
ダ波の反射を利用して踏切内の障害物の存在/不在を通
報する踏切保安装置に関し、特に、装置が正常であるこ
とを確認しつつ障害物の存在/不在を通報できる高い信
頼性を有する踏切保安装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道の踏切には、踏切領域内に存在する
車両等を検知し、接近列車へ障害物ありを通報して衝突
事故を未然に防ぐことを目的とする障害物検知装置が踏
切保安装置として設置されている。踏切用の障害物検知
装置の危険側誤り、即ち、踏切領域内に障害物が存在す
るのに障害物なしを通報してしまう誤りは、衝突事故を
招く虞れがある。従って、踏切等のような、誤動作した
時のリスクが高い環境で使用される障害物検知装置は、
特に高い信頼性が求められる。
【0003】このような事情から、従来のこの種の踏切
保安装置としては、監視領域を挟んで例えば光信号やレ
ーダ波等を発信する発信側と受信側を対面させた、透過
型の障害物検知装置が設置される場合が多い。その理由
は、透過型の場合、障害物が不在の時に発信側からの信
号が受信側で受信されて障害物なしを通報する、即ち、
エネルギーの受信で障害物なしが通報されるためであ
る。この場合、検知装置において発信側の発信不能故障
や受信側の受信不能故障等の異常が生じた時に障害物あ
りを通報する出力状態となる。つまり、透過型の障害物
検知装置の場合、故障時に障害物有りを通報する安全側
誤りとなり、センシングを含めてフェールセーフに構成
し易いと言う利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透過型
障害物検知装置は、発信側と受信側の発信・受信方向を
一致させねばならず、設置現場でその調整作業を要す
る。また、発信器・受信器を結ぶ線上に在る障害物しか
検知できないので、広い領域で障害物を検知するために
は、発信器と受信器の数を増やす必要がある等の問題が
ある。
【0005】一方、レーダ波を利用する反射型の障害物
検知装置は、送出レーダ波の障害物からの反射波を受信
し、その受信信号に基づいて障害物の存在検知を行う構
成である。そして、レーダ波の送出・受信方向は予め調
整されており、設置現場での調整作業は不要である。ま
た、レーダ波として、例えば超音波等を用いれば比較的
広指向性に出来るので、検知領域が広い場合、透過型に
比べて少ない台数で済む。
【0006】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、高い信頼性が求められる踏切において十分に使用
できるレーダ波を利用した反射型障害物検知方式の踏切
保安装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明の踏切保安装置は、タイミング信号
を発生するタイミング信号発生手段と、タイミング信号
に基づきレーダ波を監視領域を含む領域に送出するレー
ダ波送信手段と、前記監視領域を含む領域から反射され
るレーダ波を受信するレーダ波受信手段と、該レーダ波
受信手段の出力状態に基づいて前記監視領域における障
害物の存在/不存在を判定する障害物判定手段と、装置
自体の動作正常を確認する動作確認手段と、障害物判定
手段の出力と動作確認手段の出力の論理積により安全情
報を出力するゲート手段と、を備えて構成した。
【0008】かかる構成では、タイミング信号の発生で
レーダ波送信手段からレーダ波が監視領域を含む領域に
送出される。そして、レーダ波受信手段の反射波受信に
基づく出力状態により、障害物判定回路は障害物の存在
/不在を判定し、動作確認手段は、装置自体の動作正常
を確認する。障害物判定回路の出力が障害物なしを示し
動作確認手段の出力が動作正常を示す時にゲート手段
は、安全を示す出力を発生する。
【0009】請求項2の発明では、前記動作確認手段
は、前記レーダ波受信手段の出力状態に基づいて動作正
常を確認する送受信性能確認回路を含む構成である。前
記送受信性能確認回路は、具体的には請求項3のよう
に、前記タイミング信号と前記レーダ波受信手段からの
反射波受信出力とに基づいて、前記タイミング信号が発
生してから所定時間経過後の所定期間内に、前記反射波
受信出力が発生したことを確認して正常確認出力を生成
する構成である。
【0010】かかる構成では、レーダ波送信手段のレー
ダ波送出が正常で、レーダ波受信手段の反射波受信が正
常に行われていることが確認できる。請求項4の発明の
ように、前記所定期間が、レーダ波送出時の残響期間終
了後に設定される構成とすれば、レーダ波送信手段とレ
ーダ波受信手段が近接している時に、レーダ波の回り込
みによる誤動作を防止できる。
【0011】請求項5の発明では、前記所定時間が、前
記監視領域の端部近傍までのレーダ波往復時間に対応す
る構成とした。この場合、請求項6のように、反射波受
信出力が、監視領域端部近傍に設置した検査用反射体か
らの反射波の受信信号に基づいて生成されるようにすれ
ばよい。
【0012】請求項7のように、前記送受信性能確認回
路は、前記タイミング信号の発生毎に動作正常の確認を
行う構成とすれば、レーダ波の送出動作毎に送受信性能
を確認できる。
【0013】送受信性能確認回路は、具体的には、請求
項8のように、前記タイミング信号が発生してから前記
所定時間経過後に前記所定期間だけ出力を発生する時間
窓回路と、該時間窓回路の出力と前記反射波受信出力を
論理積演算する第1AND回路と、該第1AND回路か
ら出力が発生したことを少なくとも次の確認動作まで記
憶保持して確認出力を発生する第1記憶回路とを備える
構成である。
【0014】前記時間窓回路は、請求項9のように、前
記タイミング信号が発生してから第1のオン・ディレー
時間経過後に出力を発生する第1オン・ディレー回路
と、該第1オン・ディレー回路の出力の立上り微分信号
レベルが第1の下限閾値以上の間出力を生成して前記第
1AND回路へ出力する第1レベル検定回路とを備える
構成であり、前記第1記憶回路は、請求項10のよう
に、タイミング信号の発生に基づいて入力する信号がホ
ールド端子に入力し前記第1AND回路の出力がトリガ
端子に入力し自身の出力でトリガ入力信号を自己保持す
る第1自己保持回路と、該第1自己保持回路の出力の停
止を第1のオフ・ディレー時間遅延し前記正常確認出力
を発生する第1オフ・ディレー回路とを備える構成であ
る。
【0015】請求項11の発明では、前記送受信性能確
認回路は、動作正常が確認されない状態が確認動作周期
より長い所定時間以上継続した時に正常確認出力を消滅
するようにした。
【0016】かかる構成では、列車等の通過により送受
信性能の検査が一時的にできない時があっても列車通過
以前の正常確認出力をその間維持できるようになる。請
求項12の発明では、前記送受信性能確認回路は、タイ
ミング信号発生後の任意の時点での反射波受信出力に基
づいて動作正常の確認が可能とした。
【0017】具体的は、請求項13のように、送受信性
能確認回路は、障害物からの反射波による受信出力に基
づいて正常確認出力が生成可能とした。この場合、請求
項14のように、受信した有効化信号に基づき反射波受
信出力有りを記憶し、少なくとも前記所定時間経過後の
所定期間内に、前記記憶に基づき反射波受信出力有りの
信号を出力する第2記憶回路を含む構成とするとよい。
【0018】前記第2記憶回路は、請求項15のよう
に、次回の確認動作までに記憶が消去される構成であ
る。また、前記有効化信号は、請求項16のように、障
害物の検知に基づいて生成される信号である。
【0019】請求項17の発明では、送受信性能確認回
路は、前記所定期間内に、前記第2記憶回路の出力及び
反射波受信出力に基づく信号の少なくとも一方が入力し
たことを確認して正常確認出力を生成する。
【0020】かかる構成では、検査用反射体からの反射
波と障害物からの反射波のいずれでも送受信性能検査が
できるようになる。送受信性能確認回路は、具体的には
請求項18のように、第2記憶回路が、前記有効化信号
が発生した時に前記所定時間より長く確認動作周期より
短い期間だけ出力を発生するパルス発生回路と、該パル
ス発生回路の出力がホールド端子に入力し反射波受信信
号がトリガ端子に入力し自身の出力でトリガ入力信号を
自己保持して反射波有りの記憶信号を出力する第2自己
保持回路とを備える構成であり、該第2自己保持回路の
出力と前記反射波受信出力を第1OR回路で論理和演算
し、該第1OR回路の出力が前記所定期間内に発生した
ことを前記第1記憶回路で次の確認動作まで記憶保持す
る構成である。
【0021】請求項19の発明では、前記動作確認手段
は、前記レーダ波が所定間隔で送出されていることを確
認する送受信周期確認回路を含む。かかる構成では、レ
ーダ波が所定周期で正常に発生していることを確認でき
るようになる。
【0022】前記送受信周期確認回路は、具体的には請
求項20のように、レーダ波の送出を示す信号の発生間
隔が所定のオン・タイマ時間より長い時のみ出力を発生
するオン・タイマ回路と、レーダ波の送出を示す信号の
発生間隔が所定のオフ・タイマ時間より短い時のみ出力
を発生するオフ・タイマ回路と、前記オン・タイマ回路
の出力とオフ・タイマ回路の出力を論理積演算して確認
出力を発生する第2AND回路とを備える。この場合、
前記オン・タイマ回路は、請求項21のように、前記タ
イミング信号が発生してから前記オン・タイマ時間経過
後に出力を発生する第2オン・ディレー回路と、オン・
タイマ時間とタイミング信号の発生期間を加算した期間
より長い第2のオフ・ディレー時間を有し前記第2オン
・ディレー回路の出力の停止を前記第2のオフ・ディレ
ー時間だけ遅延し当該遅延出力を前記第2AND回路に
出力する第2オフ・ディレー回路とを備えて構成され
る。前記オフ・タイマ回路は、請求項22のように、タ
イミング信号の立下りに基づく微分信号レベルが第2の
下限閾値以上の間出力を発生する第2レベル検定回路
と、タイミング信号の発生期間と略等しい時間の第3の
オフ・ディレー時間を有し前記第2レベル検定回路の出
力の停止を前記第3のオフ・ディレー時間だけ遅延し当
該遅延出力を前記第2AND回路に出力する第3オフ・
ディレー回路とを備え、前記オフ・タイマ時間を前記第
2レベル検定回路の出力発生期間で設定する構成であ
る。
【0023】請求項23の発明では、前記動作確認手段
は、前記レーダ波送信手段の送信動作と前記レーダ波受
信手段の受信動作がそれぞれ所定の期間のみ行われてい
ることを確認する送受信期間確認回路を含む。
【0024】かかる構成では、レーダ波送信手段の送信
動作が正常であること、レーダ波受信手段の受信動作が
正常であることをそれぞれ確認できるようになる。具体
的には、請求項24のように、前記送受信期間確認回路
は、前記レーダ波送信手段のレーダ波の送出動作を示す
信号が入力してから停止するまでの期間が第1タイマ時
間を経過すると出力を停止する第1タイマ回路と、前記
レーダ波受信手段が受信動作を行わない受信無視期間を
示す信号が入力してから停止するまでの期間が第2タイ
マ時間を経過すると出力を停止する第2タイマ回路と、
第1及び第2タイマ回路の両出力を論理積演算し確認出
力を発生する第3AND回路と備える。
【0025】請求項25の発明では、前記動作確認手段
は、前記レーダ波送信手段の送信動作タイミングと前記
レーダ波受信手段の受信動作タイミングが正常であるこ
とを確認する送受信タイミング一致確認回路を含む。
【0026】かかる構成では、レーダ波送信手段が送信
動作を行ってからレーダ波受信手段がレーダ波の受信動
作を行っていることを確認できるようになる。請求項2
6のように、前記送受信タイミング一致確認回路は、前
記レーダ波送信手段の送信期間を示す信号レベルが所定
レベル以上の時に出力を発生する第3レベル検定回路
と、前記レーダ波受信手段が受信動作を行わない受信無
視期間を示す信号レベルが所定レベル以上の時に出力を
発生する第4レベル検定回路と、前記第3及び第4レベ
ル検定回路の両出力を排他的論理和演算する排他的論理
和回路と、該排他的論理和回路の出力の停止を第4のオ
フ・ディレー時間遅延して確認出力を発生する第4オフ
・ディレー回路とを備える。
【0027】請求項27の発明では、前記障害物判定手
段は、前記タイミング信号と前記レーダ波受信手段から
の反射波受信出力を入力し、所定距離内に存在する障害
物からの反射波に基づく反射波受信信号を検出した時の
み障害物有りと判定する構成である。
【0028】請求項28のように、具体的には、前記障
害物判定手段は、前記所定距離までのレーダ波往復時間
に基づいて障害物の検知期間であることを示し、且つ、
前記監視領域端までのレーダ波往復時間に基づいて検査
用受信信号の受信期間であることを示す距離ゲート回路
と、該距離ゲート回路が前記障害物検査期間を示す時に
前記反射波受信を示す信号が入力すると障害物有りを通
報し、障害物検知期間以外の時に前記反射波受信を示す
信号が入力した時は障害物なしを通報する障害物検知部
とを備える。この場合、請求項29のように、前記距離
ゲート回路は、前記所定距離までのレーダ波往復時間に
対応する第3のオン・ディレー時間を有しタイミング信
号の入力から前記第3のオン・ディレー時間経過後に出
力を発生する第3オン・ディレー回路と、前記監視領域
端までのレーダ波往復時間に対応する第4のオン・ディ
レー時間を有しタイミング信号の入力から前記第4のオ
ン・ディレー時間経過後に出力を発生する第4オン・デ
ィレー回路とを備え、前記第3オン・ディレー回路が出
力を発生し前記第4オン・ディレー回路が出力を発生し
ていない時のみフォトカプラの発光素子が通電される構
成であり、前記障害物検知部は、前記タイミング信号が
ホールド端子に入力し反射波受信信号がトリガ端子に入
力し自身の出力で前記トリガ入力信号を自己保持する第
3自己保持回路と、該第3自己保持回路の出力と前記第
4オン・ディレー回路の出力の加算レベルをそれぞれレ
ベル検定する第5及び第6レベル検定回路と、両レベル
検定回路に出力を論理和演算する第2OR回路と、前記
第3オン・ディレー時間と第4オン・ディレー時間の差
よりは短い第5のオフ・ディレー時間を有し第2OR回
路の出力停止を前記第5のオフ・ディレー時間遅延する
第5オフ・ディレー回路と、タイミング信号の発生周期
より長いオン・ディレー時間を有し前記オフ・ディレー
回路の出力が入力してから前記第5のオン・ディレー時
間経過後に確認出力を発生する第5オン・ディレー回路
とを備える。
【0029】請求項30の発明では、障害物判定手段、
動作確認手段及びゲート手段は、安全情報を高レベルの
出力で通報するフェールセーフな構成である。かかる構
成では、障害物検知装置の信頼性を向上できるようにな
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の踏切保安装置の実
施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発
明の実施形態のブロック構成図である。
【0031】図1において、本実施形態の踏切保安装置
1は、レーダ波(例えば超音波)の送出タイミングを制
御する所定パルス幅T5のタイミング信号S1を所定間
隔T1で発生するタイミング信号発生手段であるタイミ
ング信号発生回路2と、タイミング信号S1の入力でレ
ーダ波送出のための駆動信号S2を所定期間T2発生し
て送信器3Aに出力する送信回路3と、反射波受信用の
受信器4Aからの受信信号S3を入力して反射波受信の
有無を示す信号S5を出力する受信回路4と、前記タイ
ミング信号発生回路2、送信回路3及び受信回路4から
発生する後述の各種信号S1、S4、S5、S6を入力
して送受信機能の正常確認をする動作確認手段である動
作確認回路10と、前記受信回路4の出力信号S5とタ
イミング信号S1を入力し図2の踏切における監視領域
W内の障害物の存在/不在を判定する障害物判定手段で
ある障害物判定回路80と、動作確認回路10の出力信
号S11′と障害物判定回路80の出力信号S12′を
論理積演算して障害物の有無を示す信号Sxを出力する
ゲート手段としてのAND回路6とを備える。そして、
本実施形態では、図2(A)、(B)に示すように、例
えば監視領域Wの端部近傍に、踏切保安装置1の送受信
機能を検査するための検査用反射体8を設け、検査用反
射体8からの検査用反射波が受信器4Aで受信できるよ
うになっている。踏切保安装置1と検査用反射体8との
相対距離が一定であれば、検査用反射波は常にレーダ波
送出から一定時間後に受信される。ここで、前記送信回
路3と送信器3Aでレーダ波送信手段を構成し、受信回
路4と受信器4Aでレーダ波受信手段を構成する。尚、
路面等からのレーダ波反射信号が受信できる場合には、
検査用反射体8を設けなくともよい。
【0032】前記送信回路2は、駆動信号S2を発生す
る他、この駆動信号S2発生中を示す信号S4を動作確
認回路10に出力する。受信回路3は、送出レーダ波の
回り込みにより反射波を直接受信した時の受信信号S3
を無視する機能を有し、反射波受信の有無を示す信号S
5を障害物判定回路80及び動作確認回路10に出力す
る他、タイミング信号S1の入力により受信信号S3の
無視期間T4を示す信号S6を動作確認回路10に出力
する。
【0033】前記動作確認回路10は、タイミング信号
発生回路2のタイミング信号S1を入力してタイミング
信号S1の発生周期が所定範囲内か否かを確認し、所定
範囲内の時に確認出力S7=1を出力し、所定範囲内で
ない時に出力がS7=0となる送受信周期確認回路20
と、送信回路3の信号S4及び受信回路4の信号S6を
入力して送信期間T2と受信無視期間T4がそれぞれ所
定期間内か否かを確認し、所定期間内の時に確認出力S
8=1を出力し、所定期間内でない時に出力がS8=0
となる送受信期間確認回路30と、タイミング信号S1
と受信回路3の信号S5を入力して送信開始から所定時
間T3経過後に検査用反射体8からの反射波による受信
信号(検査用受信信号)が受信されるか否かを確認し、
所定期間内に受信されれば確認出力S9=1を出力し、
所定期間内に受信されなければ出力がS9=0となる送
受信性能確認回路40と、送信回路2の信号S4及び受
信回路3の信号S6を入力し、送信期間T2と受信無視
期間T4が時間軸上で略一致しているか否かを確認し、
一致度合いが所定範囲内の時に確認出力S10=1を出
力し、所定範囲内でない時に出力がSl0=0となる送
受信タイミングー致確認回路50と、前記各確認回路2
0〜50の各信号S7〜S10が全て「1」の時にS1
1=1を出力し、少なくとも1つが「0」の時には出力
がS11=0となるAND回路60と、AND回路60
のS11=1が入力してから所定のオン・ディレー時間
経過後にS11′=1を出力するオン・ディレー回路7
0とを備える。
【0034】障害物判定回路80は、前記受信回路4の
信号S5とタイミング信号S1を入力し、監視領域W外
からの反射波に基づく受信信号S5が入力する時にはこ
の受信信号S5を無視して障害物不在を示すS12′=
1を出力し、監視領域W内の物体からの反射波に基づく
受信信号S5が入力している間は出力が障害物存在を示
すS12′=0となる。
【0035】次に、本実施形態の動作を、図3の動作タ
イムチャートを参照しながら説明する。タイミング信号
発生回路2は、所定周期T1毎にタイミング信号S1を
出力する。送信回路3は、タイミング信号S1を受信す
る毎に所定期間T2の間、駆動信号S2を出力すると共
に、駆動信号S2の発生期間中であることを示す信号S
4を動作確認回路10に出力する。送信器3Aは、前記
駆動信号S2が入力する毎にレーダ波を監視領域Wを含
む領域に送出する。このレーダ波送出開始から所定期間
T4(T4≧T2)の間では、受信回路4は入力する受
信信号S3を無視する。そして、受信回路4はこの無視
期間T4を示す信号S6を動作確認回路10に出力す
る。レーダ波が送出されると、受信器4Aには検査用反
射体8からの反射レーダ波が受信される。検査用反射体
8までの距離が一定であれば、検査用反射体8の反射波
による受信信号S3は、レーダ波送出開始から所定時間
T3経過後に受信回路4に入力する。受信回路4では、
受信信号S3を増幅しレベル検定して、受信信号S3の
受信を示す信号S5=1を障害物判定回路80と動作確
認回路10に出力する。障害物判定回路80は、レーダ
波送出毎に所定時間T3経過するまでに前記信号S5=
1が入力されない時には、障害物は存在しないと判定し
て障害物不在を示すS12′=1を継続して発生する。
【0036】動作確認回路10では、タイミング信号S
1が所定間隔T1で正常に発生しているか、送信期間T
2と受信無視期間T4がそれぞれ所定時間内であるか、
送信開始から所定時間T3経過後に信号S5が発生して
いるか、送信期間T2と受信無視期間T4が時間軸上で
略一致しているかを、タイミング信号S1の発生毎に4
つの確認回路20〜50で確認している。そして、正常
であれば4つの確認回路20〜50の出力S7〜S10
が共に「1」を継続し、AND回路60からS11=1
が継続し、動作確認回路10の出力としてオン・ディレ
ー回路70から送受信機能正常を示すS11′=1が発
生する。従って、監視領域W内に障害物がなく、且つ、
送受信機能が正常であれば、AND回路6からSx=1
が発生し障害物不在を通報する。
【0037】監視領域W内に障害物が存在すると、図3
にaの破線で示す受信信号S3=1が所定時間T3経過
以前に受信回路4に入力し、受信回路4から信号S5=
1が障害物判定回路80に入力する。障害物判定回路8
0は、所定時間T3以前に信号S5が入力した時には障
害物からの反射波であると判定し、後述するように信号
S5入力後から所定のオフ・ディレー時間TOF後に出
力がS12=0となり、出力S12′=0となる。これ
により、AND回路6の出力はSx=0となり障害物有
りを通報する。
【0038】また、送受信機能に何らかの異常が発生し
て各確認回路20〜50のいずれかの出力S7〜S10
が「0」になると、S11=0、S11′=0となり、
AND回路6の出力がSx=0となり、障害物検知時と
同じ出力形態で異常を通報する。オン・ディレー回路7
0のオン・ディレー時間を、タイミング信号S1の発生
周期T1より長く設定すれば、周期T1毎の検査で繰り
返し異常が検出されている間はS11′=0が継続し、
異常を通報し続けることができる。
【0039】次に、本実施形態の各確認回路20〜50
及び障害物判定回路80の具体的な構成及びその動作を
説明する。まず、送受信周期確認回路20について説明
する。
【0040】図4において、本実施形態の送受信周期確
認回路20は、レーダ波の送出を示す信号としてのタイ
ミング信号S1の発生周期T1がオン・タイマ時間TO
Nより長いことを確認するオン・タイマ回路21と、タ
イミング信号S1の発生周期T1がオフ・タイマ時間T
OFより短いことを確認するオフ・タイマ回路22と、
両タイマ回路21、22の出力を論理積演算して確認出
力S7を発生する第2AND回路23とを備える。これ
により、送受信周期確認回路20は、タイミング信号S
1の発生周期T1が所定範囲、即ち、TON<T1<T
OFの範囲にあるか否かを確認している。
【0041】オン・タイマ回路21は、入力するタイミ
ング信号S1をS1=1の時に出力Sa1=0(略電源電
圧Vccレベル)、S1=0の時に出力Sa1=1(電源
電圧Vccよりも高レベル)にレベル変換するインタフ
ェース21Aと、インタフェース21AのSa1=1の入
力後前記オン・タイマ時間TONに相当するオン・ディ
レー時間TON経過後にSb1=1を発生する第2オン・
ディレー回路21Bと、第2オン・ディレー回路21B
のSb1=1の入力でSd1=1を発生し、Sb1=0となっ
てから第2のオフ・ディレー時間であるオフ・ディレー
時間Tof1経過後Sd1=0となる第2オフ・ディレー
回路21Cを備える。
【0042】オフ・タイマ回路22は、入力するタイミ
ング信号S1をS1=1の時に出力Se1=0(略電源電
圧Vccレベル)、信号S1=0の時に出力Se1=1
(電源電圧Vccよりも高レベル)にレベル変換するイ
ンタフェース22Aと、第2の下限閾値である下限閾値
VL2を有しインタフェース22Aの出力Se1をレベル
検定する第2レベル検定回路22Bと、第2レベル検定
回路22Bの出力Sf1=1の入力でSg1=1を発生し、
f1=0となってから第3のオフ・ディレー時間である
オフ・ディレー時間Tof2経過後Sg1=0となる第3
のオフ・ディレー回路22Cを備える。
【0043】インタフェース21Aは、例えば図5のよ
うに構成される。図5において、タイミング信号S1=
1(論理値1)のレベルはGNDレベルより高く(VH
レベルとする)、S1=0(論理値0)レベルはGND
レベルであるとする。また、端子IN2にS1=1レベ
ルに相当する前記VHレベルの信号が供給されていると
する。フォトカプラPC1は発光側の交流信号源SGで
スイッチング(ON/OFF)されるので、端子IN1
にS1=0が入力した時は、フォトカプラPC2の発光
素子にスイッチング電流が流れてその受光素子がスイッ
チング(ON/OFF)され、交直変換回路21aに交
流信号が入力する。基準レベルを電源電圧Vccとする
倍電圧整流回路からなる交直変換回路21aへ入力され
た交流信号は、電源電圧Vccより高レベルの直流信号
a1=1(電源枠外信号)に変換される。一方、端子I
N1にS1=1が入力した時は、フォトカプラPC2の
発光素子に電流は流れずその受光素子はスイッチングし
ないので、交直変換回路21aへは直流信号が入力さ
れ、略Vccレベルの直流信号Sa1=0に変換される。
【0044】インタフェース22Aは、図4に示すよう
に、フォトカプラPC3、コンデンサC2、抵抗、ダイ
オードを備えて構成されている。S1=1(GNDより
も高レベルとする)が入力した時は、フォトカプラPC
3の発光素子に電流が流れて受光素子がON状態にあ
り、コンデンサC2はVcc−GNDで充電される。こ
の時の出力Se1は略電源電圧Vccレベル(論理値0)
である。タイミング信号S1が1→0(GNDレベルと
する)になると、フォトカプラPC3の発光素子に電流
は流れず受光素子がOFFするので、立上がり微分によ
って電源電圧Vccよりも高レベルの出力Se1が生じ、
微分時定数に応じて出力Se1のレベルが低下する。尚、
インタフェース21Aとして、図4のインタフェース2
2Aと同構成の回路を用いてもよい。
【0045】この送受信周期確認回路20の動作を図6
のタイムチャートを参照しながら説明する。オン・タイ
マ回路21では、タイミング信号S1=1がインタフェ
ース21Aに入力すると、前述のようにしてインタフェ
ース21Aの出力はSa1=0となり、タイミング信号S
1=0になるとSa1=1となる。オン・ディレー回路2
1Bは、Sa1=1の入力がオン・ディレー時間TON以
上継続するとSb1=1を出力する。Sb1=1はオフ・デ
ィレー回路21Cのレベル検定回路21bに入力しレベ
ル検知回路21bの出力がSd1=1となる。Sb1=0に
なると、レベル検定回路21bに入力する信号Sc1のレ
ベルは、コンデンサC1に蓄えられた電荷により徐々に
低下する。従って、オフ・ディレー回路21Cは、Sb1
=0になってから入力信号Sc1のレベルがレベル検定回
路21bの下限閾値VL1未満になるまではSd1=1を
継続する。正常時にSd1=1を継続させるため、オフ・
ディレー時間Tof1は少なくともタイミング信号S1
のパルス幅T5とオン・ディレー時間TONを足した時
間(T5+TON)より長く設定する。
【0046】かかるオン・タイマ回路21では、図中に
aの破線で示すようにタイミング信号S1の繰り返し周
期がオン・ディレー時間TONより短くなると、オン・
ディレー回路21Bの出力がSb1=0のままとなり、S
a1=0になってからオフ・ディレー時間Tof1後にS
d1=0となる。
【0047】オフ・タイマ回路22では、タイミング信
号S1=0になるとSe1=1となり、レベル検定回路2
2BからSf1=1が発生する。Se1=1は微分時定数に
応じてレベルが低下していくが、レベル検定回路22B
の下限閾値VL2未満になるまではSf1=1が継続す
る。Se1=1が発生してから下限閾値VL2に低下する
までの期間をオフ・タイマ時間TOFとしている。Sf1
=1が発生するとオフ・ディレー回路22CからSg1
1が発生する。タイミング信号S1=1の入力でSe1
0になりSf1=0となるが、正常時にS1=1の間もオ
フ・タイマ回路22の出力を論理値1に保持させるため
にオフ・ディレー回路22Cを設けてある。従って、オ
フ・ディレー回路22Cのオフ・ディレー時間Tof2
は、略タイミング信号S1の発生期間T5に設定する。
【0048】かかるオフ・タイマ回路22では、図中の
bの破線で示すようにタイミング信号S1の繰り返し周
期がオフ・タイマ時間TOFよりも長くなると、S1=
0の期間にSf1=0となり、Sf1=0がオフ・ディレー
回路22Cのオフ・ディレー時間Tof2以上継続した
時にSg1=0となる。
【0049】従って、タイミング信号S1の繰り返し周
期がオン・タイマ時間TONよりも長く、オフ・タイマ
時間TOFより短い時のみ、AND回路23から送受信
周期正常を示す確認出力S7=1が継続して発生する。
【0050】次に、送受信期間確認回路30の構成例を
図7に示す。図7において、本実施形態の送受信期間確
認回路30は、信号S4の発生期間T2が第1タイマ時
間TOF1以下であることを確認する第1タイマ回路3
1と、受信無視期間T4が第2タイマ時間TOF2以下
であることを確認する第2タイマ回路32と、両タイマ
回路31、32の出力を論理積演算して確認出力S8を
発生する第3AND回路33とを備える。これにより、
送受信期間確認回路30は、送信期間T2及び受信無視
期間T4が所定期間内か否かを確認している。
【0051】第1タイマ回路31は、入力する信号S4
をS4=1の時に出力Sa2=0(略電源電圧Vccレベ
ル)、S4=0の時に出力Sa2=1(電源電圧Vccよ
りも高レベル)にレベル変換するインタフェース31A
と、インタフェース31AのSa2=1の入力でSc2=1
を発生し、Sa2=0となてから第1タイマ時間TOF1
経過後Sc2=0となるオフ・ディレー回路31Bを備え
る。
【0052】第2タイマ回路32は、入力信号がS4で
はなくS6であることを除いて第1タイマ回路12Aと
同様の構成であり、信号S6をレベル変換して出力Sd2
を発生するインタフェース32Aと、インタフェース3
2AのSd2=1の入力でSf2=1を発生し、Sd2=0と
なってから第2タイマ時間TOF2経過後Sf2=0とな
るオフ・ディレー回路32Bを備える。前記インタフェ
ース31A,32A及びオフ・ディレー回路31B,3
2Bは、送受信周期確認回路20のインタフェース21
A、オフ・ディレー回路21Cと同様の構成であり、各
オフ・ディレー回路31B,32Bは、コンデンサC
3,C4と、下限閾値VL3,VL4(>Vcc)をそ
れぞれ有するレベル検定回路31a,32aを備える。
【0053】図8の動作タイムチャートを用いて第1タ
イマ回路31の動作を説明する。第1タイマ回路31で
は、信号S4=1がインタフェース31Aに入力する
と、インタフェース31Aの出力はSa2=0となり、信
号S4=0になるとSa2=1となる。インタフェース3
1Aの出力Sa2は、オフ・ディレー回路31Bのレベル
検定回路31aに入力する。Sa2=1のレベルはVL3
よりも高いので、S a2=1の入力でSc2=1を出力す
る。Sa2=0になると、レベル検定回路31aに入力す
る信号Sb2のレベルは、コンデンサC3に蓄えられた電
荷により徐々に低下し最終的にはVccレベルとなる。
a2=0になってから信号Sb2のレベルがVL3未満に
なるまでの時間をTOF1とすると、Sa2=0になって
からタイマ時間TOF1の間はSc2=1が継続する。
尚、タイマ時間TOF1はコンデンサC3とレベル検定
回路31aの入力抵抗と下限閾値VL3で定まる。従っ
て、第1タイマ回路31では、信号S4の継続期間、即
ち、送信期間がタイマ時間TOF1より短ければSc2
1が継続し、送信期間がタイマ時間TOF1以上になる
とSc2=0となる。
【0054】第2タイマ回路32の動作は、入力する信
号が信号S6に代わるだけで、動作は第1タイマ回路3
1と同様であり、受信無視期間(T4の期間)がタイマ
時間(オフ・ディレー回路32Bのオフ・ディレー時
間)TOF2以上になると、S f2=0となる。尚、第2
タイマ回路32の動作タイムチャートを図9に示す。
【0055】従って、信号S4(送信期間T2)と信号
S6(受信無視期間T4)の発生が、それぞれ所定期間
TOF1,TOF2内の時のみ、AND回路33から送
受信期間正常を示す確認出力S8=1が継続して発生す
る。
【0056】次に、送受信性能確認回路40の構成例を
図10に示す。図10において、本実施形態の送受信性
能確認回路40は、タイミング信号S1をレベル変換す
るインタフェース41と、検査用反射体8による受信信
号S5が発生したことを次の受信時まで記憶保持する第
1記憶回路42と、受信信号S5が発生すべき所定期間
Txを設定する時間窓回路43と、受信信号S5をレベ
ル変換するインタフェース44と、時間窓回路43とイ
ンタフェース44の出力Sf3とSg3を論理積演算して信
号Sh3を記憶回路42に出力する第1AND回路45と
を備える。これにより、送受信性能確認回路40は、レ
ーダ波が送出されてから所定期間Txの間で検査用反射
体8による受信信号S5が受信されたか否かを確認して
いる。インタフェース41は、例えば図5と同様の構成
である。
【0057】記憶回路42は、インタフェース41の出
力Sa3がホールド端子に入力し、AND回路45の出力
h3がトリガ端子に入力し、自身の出力Sb3でトリガ入
力を自己保持する第1自己保持回路42Aと、第1のオ
フ・ディレー時間Tof3(Ton+T5<Tof3<
T1)を有する第1オフ・ディレー回路42Bとを備え
る。
【0058】時間窓回路43は、第1のオン・ディレー
時間Tonを有する第1オン・ディレー回路43Aと、
第1オン・ディレー回路43Aの出力Sc3を微分する微
分回路43Bと、第1の下限閾値VL5を有し微分回路
43Bの出力Se3をレベル検定する第1レベル検定回路
43Cとを備える。
【0059】インタフェース44は、入力する信号S5
を、S5=1の時に出力Sg3=1(電源電圧Vccより
も高レベル)、S5=0の時に出力Sg3=0に(略電源
電圧Vccレベル)にレベル変換する。インタフェース
44の構成としては、例えば図5の回路で、端子IN2
側に信号S5を入力し、端子IN1側をGNDへ接続す
る構成とすればよい。ただし、信号S5は、S5=1で
VHレベル、S5=0でGNDレベルになるとする。
【0060】図11の動作タイムチャートを用いて動作
を説明する。タイミング信号S1は、インタフェース4
1へ入力され、S1=1はSa3=0に、S1=0はSa3
=1にそれぞれ変換される。インタフェース41の出力
a3は時間窓回路43へ入力される。時間窓回路43
は、Sa3=1になってから所定時間であるTon経過後
から所定期間Txの間、出力Sf3が論理値1となり、そ
の他期間は出力が論理値0となる。具体的には、信号S
a1=1がオン・ディレー回路43Aに入力されると、S
a1=1の入力からオン・ディレー時間Ton経過後に、
出力がSc3=1(電源電圧Vccよりも高レベル)とな
る。オン・ディレー回路43Aの出力Sc3は、後段の微
分回路43Bに入力される。微分回路43Bでは、Sc3
=0(電源電圧Vccと略同レベル)の時にフォトカプ
ラPC4の受光素子はオフし、Sc3=1の時にフォトカ
プラPC4の受光素子はオンするので、Sc3=0でSd3
=GNDレベル、Sc3=1でSd3=Vccレベルとな
る。従って、オン・ディレー回路43AからSc3=1が
入力すると、Sd3はGNDレベルからVccレベルとな
り、立上がり微分されて電源電圧Vccよりも高レベル
の出力Se3が生じる。微分回路43Bの出力Se3は、そ
の後徐々にレベルが下がりVccまで低下する。レベル
検定回路43Cは、第1の下限閾値VL5(>Vcc)
を有しており、信号Se3のレベルが閾値VL5以上の間
はSf3=1を出力する。Sf3=1が生成される期間Tx
は、コンデンサC5、レベル検定回路43Cの入力抵抗
及び閾値VL5で概ね定まる。従って、時間窓回路43
は、Sa3=1になってTon経過後から期間Txの間、
論理値1の出力Sf3=1を発生し、その他期間は出力が
論理値0のSf3=0となる。ここで、オン・ディレー時
間Tonと期間Txは、Ton+T5<T3<Ton+
Tx+T5のように定められる。
【0061】正常であれば、レーダ波が送出されてから
期間T3経過後に検査用反射体8からの反射レーダ波が
受信されてS5=1が生成される。信号S5はインタフ
ェース44へ入力されてレベル変換され、S5=1の時
に電源電圧Vccよりも高レベルの出力Sg3=1が発生
する。一方、時間窓回路43の出力Sf3は、S1=0と
なって期間Ton経過後から期間Txの間は論理値1で
あるので、AND回路45の出力Sh3=1が発生し、記
憶回路42の自己保持回路42Aのトリガ端子に入力す
る。このとき、インタフェース41の出力はSa3=1で
あるので、自己保持回路42AからSb3=1が発生す
る。出力Sb3=1は、この後、AND回路45の出力S
h3と無関係にSa3=1の間継続し、インタフェース41
の出力がS a3=0となると、Sb3=0となりその後Sh3
=1が入力されるまでSb3=0は継続する(略期間T3
の間)。自己保持回路42Aの出力Sb3はオフ・ディレ
ー回路42Bへ入力される。オフ・ディレー回路42B
は、図7に示した回路と同様であり、期間Ton+T5
より長いオフ・ディレー時間Tof3(Ton+T5<
Tof3<T1)を有しており、Sb3=1の入力で確認
出力がS9=1となり、正常時はSb3=0の間も、送受
信性能正常を示すS9=1の確認出力が継続する。も
し、レーダ波送出後、Ton+T5〜Ton+Tx+T
5の間に、反射波が受信されずS5=1にならなけれ
ば、AND回路45の出力はSh3=0のままであり、自
己保持回路42Aにトリガ信号が入力されず、自己保持
回路42Aの出力はSb3=0のままとなる。従って、S
b3=0は少なくともタイミング信号S1の発生周期T1
の間継続することになるので、オフ・ディレー時間To
f3を発生周期T1より短く設定すれば、次回のレーダ
波送出以前にS9=0となり送受信性能異常が通報され
る。
【0062】図10の構成の送受信性能確認回路40で
は、障害物の存在により検査用反射体8からの反射波が
ない場合、その間は送受信性能の検査ができない。この
ような場合の解決方法の1つは、動作正常が確認されな
い状態が確認動作周期(本実施形態ではタイミング信号
S1の発生周期)より長い所定時間以上継続した時に
は、正常確認信号S9=1が消滅する構成とすることで
ある。例えば複数回以上正常確認できなかった時に、図
10の出力S9がS9=0となるよう構成することであ
る。
【0063】具体的には、例えばn回正常確認できなか
った時にS9=0となるようにするには、オフ・ディレ
ー回路42Bのオフ・ディレー時間Tof3を、Tof
3≒n×T1とすればよい。n回未満の異常検知ではS
b3=0は(n−1)×T1以下の時間しか継続せず、
次回に正常確認できればS9=0となる以前にSb3=
1となり、S9=1が継続される。ただし、オフ・ディ
レー時間Tof3(n回)以上継続して正常確認ができ
なければS9=0となって異常通報される。
【0064】次に、障害物が存在する場合でも、障害物
からの反射波を利用して送受信機能の検査が可能な送受
信性能確認回路の構成について説明する。図12は、図
10の送受信性能確認回路に付加して、障害物からの反
射波で送受信機能の検査をするための構成を示す。
【0065】図12において、例えば信号S4、S5等
を受信して障害物の存在を検知する処理部(図示せず)
の有効化信号V1=1の入力で所定時間Tpの間、V3
=1を生成するパルス発生回路46Aと、パルス発生回
路46Aの出力V3がホールド端子に入力し、図10の
インタフェース44の出力Sg3がトリガ端子に入力し、
自身の出力Si3でトリガ入力を自己保持する第2自己保
持回路46Bとを備える第2記憶回路46と、第2自己
保持回路46Bの出力Si3とインタフェース44の出力
g3を論理和演算して出力Sj3を発生する第1OR回路
47とを備えている。尚、有効化信号V1が次回の確認
動作時までに論理値0に戻る場合には、有効化信号V1
を自己保持回路46Bのホールド端子に直接入力する構
成でも構わない。
【0066】前記パルス発生回路46Aは、ダイオード
とコンデンサC6からなる微分回路とレベル検定回路4
6aで構成される。図13の動作タイムチャートに従っ
て動作を説明する。
【0067】障害物検知に基づいて有効化信号V1が0
→1に立上がると、パルス発生回路46Aの微分回路の
コンデンサC6で立上がり微分されて、信号V2として
Vccよりも高レベルの信号に変換され、レベル検定回
路46aに入力し、出力V3=1が発生する。信号V2
のレベルはVccへ向かって徐々に低下していき、レベ
ル検定回路46aの下限閾値Vth未満になるとV3=
0となる。信号V3=1が発生してから信号V2が閾値
Vth未満になるまでの期間がTpである。この期間T
pは、期間T3よりも長く、送信周期T1より短く設定
されることが望ましい。もしも、期間Tpを送信周期T
1より長く設定すると、V3=1は複数の送信期間に跨
って発生する。信号V3=1は自己保持回路46Bのホ
ールド端子に入力する。この時、インタフェース44か
ら信号Sg3=1がトリガ端子に入力するので、自己保持
回路46BからSi3=1が発生する。その後は、信号S
g3と無関係に期間Tpの間はSi3=1が継続する。従っ
て、記憶回路46は、障害物によって検査用反射信号が
受信されない場合に、障害物からの反射波の受信出力を
記憶して出力Si3=1を生成する。そして、この出力S
i3=1に基づいて検査反射体8による反射波が受信され
るべき期間にOR回路47からSj3=1が発生する。ま
た、OR回路47は、レーダ波送出から時間T3経過後
に検査用反射信号が受信されれば、インタフェース44
の出力Sg3=1により出力Sj3=1を発生する。
【0068】従って、図12の記憶回路46及びOR回
路47を、図10の送受信性能確認回路のインタフェー
ス44とAND回路45との間に挿入して出力Sj3をA
ND回路45に入力すれば、障害物によって検査用反射
体8からの反射レーダ波が受信されない状況でも、障害
物からの反射信号を利用して送受信性能の確認ができ
る。
【0069】尚、このことは、実質的に検査用反射波の
受信確認のタイミングを可変にした時と同じ効果を持
つ。次に、送受信タイミング一致確認回路50の構成例
を図14に示す。
【0070】図14において、本実施形態の送受信タイ
ミング一致確認回路50は、信号S4,S6をそれぞれ
レベル変換するインタフェース51,52と、各インタ
フェース51,52の出力Sa4,Sb4をそれぞれレベル
検定する各第3及び第4レベル検定回路53,54と、
レベル検定回路53,54の出力Sc4,Sd4を排他的論
理和演算するEx−OR回路55と、Ex−OR回路5
5の出力Sg4=1の入力で確認出力S10=1を発生
し、Sg4=0となってから第4のオフ・ディレー時間T
of4後に出力がS10=0となる第4オフ・ディレー
回路56とを備える。
【0071】Ex−OR回路55は、2つの倍電圧整流
回路55a,55bと、レベル検定回路55cを備え
る。図15の動作タイムチャートを参照して動作を説明
する。
【0072】信号S4が入力するインタフェース51
は、S4=1をSa4=1(電源電圧Vccよりも高レベ
ル)へ、S4=0をSa4=0(Vccレベル)へ変換す
る。このインタフェース51は、図10のインタフェー
ス44と同様の構成である。レベル検定回路53は、イ
ンタフェース51からSa4=1が入力するとSc4=1
(交流信号)を生成し、Sa4=0の時にはSc4=0(直
流信号)となる。一方、インタフェース52は、S6=
1をSb4=0(電源電圧Vccレベル)へ、S6=0を
b4=1(Vccよりも高レベル)へ変換する。このイ
ンタフェース52は、図4のインタフェース21A等と
同様の構成である。レベル検定回路54は、インタフェ
ース52からSb4=1が入力するとSd4=1(交流信
号)を生成し、Sb4=0の時にSd4=0(直流信号)と
なる。即ち、信号S6の反転信号としてSd4が生成され
る。
【0073】信号Sc4,Sd4は、Ex−OR回路55の
倍電圧整流回路55b,55aにそれぞれ入力する。倍
電圧整流回路55aは、その基準レベルを電源電圧Vc
cとしているので、入力が直流信号(Sd4=0)の時
は、出力Se4は略電源電圧Vccのレベル(論理値0に
相当する)となり、入力が交流信号(Sd4=1)の時は
出力Se4は電源電圧Vccよりも高レベル(論理値1に
相当)となる。一方、倍電圧整流回路55bは、その
基準レベルは倍電圧整流回路55aの出力Se4である。
信号Sc4と信号Sd4の出力状態は、正常時には、信号S
4の発生期間T2ではSc4=1,Sd4=0、信号S4停
止後から信号S6停止までの期間(T4−T2)ではS
c4=0,Sd4=0、期間T6経過後から次の信号S4が
発生するまでの間ではSc4=0,Sd4=1である。従っ
て、信号Sc4と信号Sd4の組み合わせは、正常時では
(1,0)、(0,0)、(0,1)だけである。この
ため、倍電圧整流回路55bの出力Sf4は、信号Sc4
d4の組み合わせが(1,0)及び(0,1)の期間
(信号S4の発生期間及び信号S6の停止期間)では電
源電圧Vccよりも高レベルの論理値1となり、信号S
c4,Sd4の組み合わせが(0,0)の期間(T4−T2
の期間)では略電源電圧Vccレベルの論理値0とな
る。
【0074】レベル検定回路55cは、Vcc(論理値
0レベル)<VL6<論理値1レベル<VH6<論理値
2レベルのように設定された下限閾値VL6と上限閾値
VH6を有する。従って、正常時には、Ex−OR回路
55の出力Sg4(レベル検定回路55cの出力)は、図
15のタイムチャートに示すように、信号S4が停止し
てから信号S6が停止するまでの期間(T4−T2)で
は、論理値0になり、それ以外の期間は論理値1にな
る。オフ・ディレー回路56は、図7で示すオフ・ディ
レー回路31Bと同様の構成であり、正常時には、Sg4
=0になってもS10=1を継続するように所定のオフ
・ディレー時間Tof4(T4−T2より若干長い)を
有する。
【0075】従って、正常時に、S4=1とS6=1の
発生タイミングが完全に一致している場合には、オフ・
ディレー回路56を省くことができる。例えば、信号S
6が図中のaの破線で示すように不正に発生すると、S
b4=0、Sd4=0(直流信号)となり、Se4=0、Sf4
=0、Sg4=0となる。Sg4=0がオフ・ディレー時間
Tof4を超えると確認出力S10=0となって、送受
信タイミングの異常が通報される。また、信号S4が図
中のbの破線で示すように不正に発生すると、Sa4
1、Sc4=1(交流信号)となる。Sc4=1は倍電圧整
流回路55bへ入力されるが、このときの倍電圧整流回
路55aの出力Se4、即ち、倍電圧整流回路55bの基
準レベルSe4は、電源電圧Vccよりも高レベルの論理
値1であり、倍電圧整流回路55bの出力Sf4は論理値
1よりも更に高レベルの直流信号(論理値2に相当)に
なる。前述のように、レベル検定回路55cの上限閾値
VH6<論理値2レベルの関係から、この時、Ex−O
R回路55の出力Sg4=0となり、オフ・ディレー時間
Tof4を超えて継続すると、確認出力Sl0=0とな
って、同様に送受信タイミングの異常が通報される。
【0076】尚、倍電圧整流回路55a,55bのよう
な整流加算構成とそれを用いたEx−OR演算方法は、
「安全性を考慮したプログラマブル多値論理デバイスの
一構成法」(多値論理研究ノート、第16巻、第18
号)等で公知である。
【0077】次に、障害物判定回路80の構成例を図1
6に示す。本実施形態の障害物判定回路80は、監視領
域W内の所定距離Ln内に障害物が不在の時は出力S1
2=1を生成し、存在する時はS12=0となる。
【0078】具体的回路は、図16に示すように、図4
のインタフェース21Aと同様の構成でタイミング信号
S1をレベル変換するインタフェース81と、インタフ
ェース81の出力Sa5に基づいて前記所定距離Ln及び
検査用反射体8までの距離を送出レーダ波の往復時間T
ON1,TON2に置き換えて障害物検知部84に知ら
せる距離ゲート回路82と、図14のインタフェース5
1と同様の構成で信号S5をレベル変換するインタフェ
ース83と、反射信号の有無を示す信号S5が入力した
時にインタフェース83の出力Sd5と前記距離ゲート回
路82からの時間情報に基づいて、所定距離Ln内の障
害物からの反射信号か検査用反射体8からの反射信号か
を判定し、障害物からの反射信号の時に出力S12=0
となり、そうでない時にS12=1を発生する障害物検
知部84とを備える。
【0079】前記距離ゲート回路82は、2つの第3及
び第4オン・ディレー回路82A,82Bと、フォトカ
プラPC5の発光素子PD、整流回路等を備える。前記
障害物検知部84は、インタフェース81の出力Sa5
ホールド端子に入力しインタフェース83の出力Sd5
トリガ端子に入力する第3自己保持回路84Aと、第3
自己保持回路84Aの出力Se5の整流信号Sf5が入力す
る2つの第5及び第6レベル検定回路84B,84C
と、第2OR回路84Dと、第5オフ・ディレー回路8
4Eと、第5オン・ディレー回路84Fとを備える。ま
た、前記フォトカプラPC5の受光素子PTがインタフ
ェース83の出力端と電源電圧Vccとの間に挿入され
ている。
【0080】回路動作を図17の動作タイムチャートを
参照しながら説明する。タイミング信号S1が入力する
インタフェース81では、S1=1はSa5=0(略電源
電圧Vccレベル)に、S1=0はSa5=1(電源電圧
Vccよりも高レベル)に変換される。インタフェース
81の出力Sa5は、距離ゲート回路82のオン・ディレ
ー回路82A,82B及び障害物検知部84の自己保持
回路84Aのホールド端子に入力する。
【0081】オン・ディレー回路82Aは、距離Lnの
レーダ波往復時間に相当するTON1を第3のオン・デ
ィレー時間として有する。また、オン・ディレー回路8
2Bは、検査用反射体8までの距離のレーダ波往復時間
に相当するTON2(TON1<TON2)を第4のオ
ン・ディレー時間として有する。この時間TON2は、
図10のオン・ディレー回路43Aと同じオン・ディレ
ー時間である。従って、オン・ディレー回路82Aの整
流出力Sb5は、信号Sa5=1の入力後TON1経過する
と論理値1となり、オン・ディレー回路82Bの整流出
力Sc5は、信号Sa5=1の入力後TON2経過すると論
理値1となる。これにより、フォトカプラPC5の発光
素子PDは、タイミング信号S1が発生してからTON
1経過するまではSb5=0、Sc5=0で電流は流れず、
TON1経過後からTON2経過まではSb5=1、Sc5
=0で電流が流れ、TON2経過後はSb5=1、Sc5
1で電流は流れない。
【0082】一方、信号S5は、インタフェース83に
入力され、S5=1はSd5=1(電源電圧Vccよりも
高レベル)に、S5=0はSd5=0(略電源電圧Vcc
レベル)にそれぞれ変換される。この出力Sd5は、TO
N1経過後からTON2経過するまでの間(即ち、フォ
トカプラPC5の発光素子PDに電流が流れ受光素子P
TがON状態の時)では、信号S5とは無関係に電源電
圧Vccレベルに固定される。即ち、障害物による受信
信号があっても無視し障害物検知部84へ伝達されな
い。また、出力Sd5は、タイミング信号S1が発生して
からTON1経過するまでの間とTON2経過後(即
ち、フォトカプラPC5の発光素子PDに電流が流れず
受光素子PTがOFF状態の時)は、信号S5に依存す
る。即ち、受信あり/なしを示す信号S5が障害物検知
部84へ伝達される。このように、フォトカプラPC5
は、所定距離Lnから検査用反射体8までの間に存在す
る障害物を無視するために設けられているが、無視する
必要がなければ省いても構わない。
【0083】レベル検定回路84Bは、下限閾値VL7
を有し、Sf5が論理値2に相当するレベルの時にSh5
1を生成し、Sf5が論理値0又は1の時はSh5=0とな
る。即ち、論理値0レベル(略Vcc)<論理値1レベ
ル(電源電圧Vccよりも高レベル)<VL7<論理値
2レベルの関係にある。尚、下限閾値VL7は、ツェナ
ーダイオードZDのツェナー電圧をVZDとし、トラン
ジスタTr1のべ一ス=エミッタ間オン電圧をVbeと
すると、VL7≒VZD+(1+r1/r2)・Vbe
で定まる。r1、r2は、抵抗R1,R2の抵抗値であ
る。
【0084】レベル検定回路84Cは、上限閾値VH7
を有し、Sf5が論理値0レベルの時にSj5=1を生成
し、Sf5が論理値1又は2の時はSj5=0となる。即
ち、論理値0レベル(略Vcc)<VH7<論理値1レ
ベル(電源電圧Vccよりも高レベル)<論理値2レベ
ルの関係にある。尚、上限閾値VH7は、トランジスタ
Tr3のべ一ス=エミッタ間オン電圧をVbe(>0)
とすると、VH7≒(1+r3/r4)・(Vcc−V
be)で定まる。r3、r4は、抵抗R3,R4の抵抗
値である。出力Sh5とSj5は、OR回路84Dに入力さ
れて、演算結果出力Sl5が生成される。尚、本実施形態
では、出力Sh5とSj5はダイオードを用いたワイアード
・OR接続により信号Sk5としてレベル検定回路84a
に入力される。レベル検定回路84aは下限閾値VL8
を有し、Sk5のレベルが、VL8以上の時にSl5=1を
生成し、VL8未満の時にSl5=0となる。
【0085】障害物検知装置1から距離Ln内に障害物
がない場合、タイミング信号S1が発生しSa5=1にな
って後TON1経過までに反射波の受信信号がなく、自
己保持回路84AのトリガとしてSd5=1が入力せず、
e5は論理値0に相当する直流信号であり、Sf5=0
(略電源電圧Vccレベル)である。この時、レベル検
定回路84Cの出力Sj5=1となるので、Sk5=1であ
り、Sl5=1となる。TON1経過後からTON2経過
までは、Sd5=0に固定され、Se5は論理値0に相当す
る直流信号のままである。従って、Sf5=0(略電源電
圧Vccレベル)であり、Sj5、Sk5、Sl5=1は継続
する。TON2経過すると、前述のように、Sc5=1と
なり、Sd5は、受信回路4から入力する信号S5に依存
する。この時、検査用反射体8からの反射信号がまだ受
信されていなければ、Se5は論理値0に相当する直流信
号のままであり、Sf5はSc5を基準レベルとしているの
で論理値1である。この時、レベル検定回路84B,8
4Cの出力Sh5,Sj5は共に論理値0になる。従って、
l5=0になるが、オフ・ディレー回路84Eにより、
第5のオフ・ディレー時間Tof6の間はSl5=0とな
ってもS12=1が継続する。正常であれば、TON2
経過すれば検査用反射体8からの反射信号が受信される
ので、オフ・ディレー時間Tof6以内にS5=1、S
d5=1となって、自己保持回路84Aの出力Se5=1
(交流信号)となる。従って、整流加算構成により、S
f5は論理値2に相当するレベルになり、レベル検定回路
84Bの出力Sh5=1となり、OR回路84Dの出力S
l5=1となる。即ち、距離ゲート回路82により、検査
用反射体8からの反射信号を障害物と見なさない処理が
行われる。その後、再びタイミング信号S1の発生でS
a5=0になると、Sb5=0、S5=0、Se5=0、Sf5
=0となり、以後、上述の動作を繰り返す。
【0086】一方、図17のaの破線で示すように、所
定距離Ln内に障害物がある場合、既述のように、所定
距離Ln内、即ち、送信後TON1以内では、Sb5
0、S c5=0であるので、障害物の反射波によるS5=
1はSd5=1として自己保持回路84Aのトリガ端子に
入力する。Sa5=1であるので、出力Se5=1(交流信
号)となり、Sf5=1となる。レベル検定回路84B,
84Cの出力Sh5,Sj5は共に論理値0になる。TON
1経過するとSb5=1となってフォトカプラPC5の受
光素子PTはONするが、自己保持回路84AはSa5
1の間Sd5と無関係にSe5=1を生成する。従って、更
にTON2経過してSc5=1となるまで、Sf5=1が継
続する。オフ・ディレー回路84Eのオフ・ディレー時
間Tof6は少なくともTON2−TON1より短かく
してあるので、S12=0となり障害物ありを通報す
る。オフ・ディレー回路84Eの出力S12をオン・デ
ィレー回路84Fに入力することにより、第5のオン・
ディレー時間を送信の繰り替えし周期T1より長く設定
しておけば、所定距離Ln内に障害物がある間はオン・
ディレー回路84Fの出力S12′=0が継続する。
【0087】図18は、検査用反射体8が監視領域Wの
端部より踏切保安装置1に接近して設置されたような場
合、換言すれば、検査用反射波が監視領域Wの端部付近
までの往復時間経過前に得られる場合に適した障害物判
定回路80′の構成例を示す。
【0088】本実施形態は、基本的には、図16で示さ
れる障害物判定回路80に、検査用反射信号の受信を記
憶する機能を追加して構成される。図16の実施形態と
同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0089】具体的には、図18に示すように、図16
のインタフェース81,83、距離ゲート回路82、障
害物検知部84に加えて、時間窓回路85と、記憶回路
86と、選択回路87等を図示のように接続している。
【0090】時間窓回路85は、図10の時間窓回路4
3と同構成で、検査用反射波が受信されるべき期間Tx
のみ信号Sm5=1を出力する。記憶回路86は、信号S
d5とSm5を論理積演算するAND回路86Aと、AND
回路86Aの論理積出力Suがトリガ端子に入力し信号
a5がホールド端子に入力する自己保持回路86Bを備
え、Sa5=1の発生期間において検査用反射波が受信さ
れるべき期間Txで受信信号の有無を次回のレーダ波送
信時点まで記憶する。
【0091】選択回路87は、距離ゲート回路82内の
信号Sb5と時間窓回路85の出力信号Sm5に基づき障害
物検知部84へ伝達する受信信号を選択する。具体的に
は、図16に示す距離ゲート回路82内のフォトカプラ
PC5の受光素子PTと、時間窓回路85の出力端−電
源電圧Vcc間に接続する発光素子PD′とフォトカプ
ラPC5′を構成する受光素子PT′と、記憶回路86
の出力Sn5とインタフェース83の出力Sd5を論理和演
算するOR回路87Aとを備え、OR回路87Aの出力
o5を図16に示す障害物検知部84の自己保持回路8
4Aのトリガ端子に入力している。そして、前記受光素
子PTを記憶回路86の出力と電源電圧Vcc間に接続
し、前記受光素子PT′をインタフェース83の出力と
電源電圧Vcc間に接続してある。本実施形態の障害物
検知部84内には、図16の受光素子PTは設けられて
いない。
【0092】尚、本実施形態の距離ゲート回路82で
は、検査用反射体8までの距離を送出レーダ波の往復時
間TON1に、所定距離Lnまでの距離を送出レーダ波
の往復時間TON2に置き換えている。
【0093】本実施形態の動作を図19の動作タイムチ
ャートに従って説明する。インタフェース81,83及
び距離ゲート回路82の動作は図16と同様であり説明
は省略する。時間窓回路85の出力Sm5は、検査用反射
体8からの反射波が受信されるべき期間Txのみ論理値
1になる。この期間Txは、検査用反射体8までの実際
の送出レーダ波往復時間T3よりも若干短い時間TON
1経過後から前記T3より若干長いTON1+Txで示
してある。その動作は図10で説明したのでここでは省
略する。
【0094】時間窓回路85の出力Sm5は、記憶回路8
6のAND回路86Aの一方の入力端に入力する。反射
波が受信されると、S5=1、Sd5=1となる。Sd5
AND回路86Aの他方の入力端に入力するので、Sm5
=1の期間Txの間にSd5=1が発生すると、Su=1
が自己保持回路86Bのホールド端子に入力する。自己
保持回路86Bは、Sa5=1の期間でSu=1が入力す
ると、その後は信号Suと無関係にSa5=1の期間、論
理値1の出力を発生する。即ち、記憶回路86は、検査
用反射波が受信されるべき期間Txに検査用反射波が受
信されたことを論理値1の出力として記憶する。期間T
xの間(Sm5=1の間)にSd5=1にならない場合、即
ち、検査用反射波が受信されるべき期間Txに受信され
ない場合には、記憶回路86の出力は論理値1にはなら
ない。
【0095】選択回路87は、障害物検知部84に対し
て、1)検査用反射波を省いて受信反射波を伝達する役
割と、2)記憶回路86の出力をレーダ波が送出されて
から所定距離Lnまでの距離をレーダ波が往復するのに
相当する時間TON2経過した後に伝達する役割と、を
有する。
【0096】上記1)の役割は、フォトカプラPC5′
の受光素子PT′のON/OFFにより行われる。即
ち、フォトカプラPC5′の発光素子PD′には、時間
窓回路85の出力Sm5が供給されており、Sm5=1の時
に発光素子PD′に電流が流れ、受光素子PT′がON
する。従って、受光素子PT′は、検査用反射波が受信
されるべき期間TxのみONし、OR回路87Aの入力
が論理値0に固定される。この期間、信号Sd5はOR回
路87Aへ伝達されず、その他の期間では信号S d5はO
R回路87Aを介して信号So5として障害物検知部84
へ入力される。
【0097】上記2)の役割は、フォトカプラPC5の
受光素子PTのON/OFFにより行われる。即ち、レ
ーダ波送出後、時間TON1経過すると距離ゲート回路
82内のオン・ディレー回路82A(図16に示す)の
出力がSb5=1となる。これにより、距離ゲート回路8
2内のフォトカプラPC5の発光素子PDに電流が流
れ、受光素子PTがONする。従って、OR回路87A
の入力が論理値0に固定され、検査用反射波の受信によ
って記憶回路86から出力される論理値1の信号は伝達
されない。その他の期間では信号Sd5はOR回路87A
を介して信号So5として障害物検知部84へ入力され
る。レーダ波送出後、時間TON2経過すると、図16
で説明したように、発光素子PDに電流が流れなくな
り、受光素子PTはOFFする。自己保持回路86Bの
論理値1の出力は、OR回路87Aを介して信号So5
1として障害物検知部84へ入力される。
【0098】障害物検知部84は、信号So5,Sa5を自
己保持回路84A(図16に示す)のトリガ及びホール
ド信号として入力しており、図16と同様に動作する。
従って、障害物検知部84は、所定距離Lnまでの間
(時間TON2経過するまでの間)で少なくとも検査用
反射波以外の反射波が受信されない時は、障害物無しと
してS12′=1を発生する。一方、所定距離Lnまで
の間(時間TON2経過するまでの間)に検査用反射波
以外の反射波が受信された時には、障害物有りとしてS
12′=0となる。尚、本実施形態回路は、検査用反射
受信の確認機能も有する。
【0099】以上説明したように、本実施形態の踏切保
安装置1は、装置が正常であることが確認され、且つ、
障害物が不在の時のみ、出力Sx=1を発生して安全を
通報する。尚、図16の障害物判定回路80は、検査用
反射信号の受信も確認しているので、送受信性能確認を
兼ねることができる。また、図12で示した記憶回路4
6及びOR回路47を付加することも可能である。具体
的には、図16の回路において、インタフェース83と
フォトカプラPC5の受光素子PTの接続点の間に、記
憶回路46及びOR回路47を挿入し、図12の信号S
g3を図16の信号Sd5に代え、図12のOR回路47の
出力Sj3を自己保持回路84Aのトリガ端子に入力する
構成とすればよい。
【0100】尚、本実施形態の動作確認回路10及び障
害物判定回路80,80′は、フェールセーフな回路構
成としてある。各回路において、レベル検定回路、AN
D回路としては、フェールセーフなウィンドウ・コンパ
レータ/ANDゲートを使用できる。フェールセーフな
ウィンドウ・コンパレータ/ANDゲートの回路構成と
動作については、例えば電気学会論文誌(Tran. IEE of
Japan)Vol.109-C, No.9, Sep. 1989(窓特性を持つフ
ェールセーフ論理素子を使ったインタロックシステムの
一構成法)で示されており、また、U.S.Paten
t4,661,880号明細書、U.S.Patent
5,027,114号明細書及び特公平1−23006
号公報等において公知である。オン・ディレー回路とし
ては、例えば国際公開WO94/23303号公報、特
公平1−23006号公報、特開平9−162714号
公報等の公知のものを使用できる。自己保持回路として
は、国際公開WO94/23303号公報、国際公開W
O94/23496号公報等で公知のものを使用でき
る。言うまでもないが、動作確認回路10及び障害物判
定回路80は、上述のフェールセーフな回路構成ではな
く通常の回路構成を用いて構わない。
【0101】また、本実施形態の動作確認回路10及び
障害物判定回路80,80′では、これら回路で用いる
信号のレベルと、タイミング信号発生回路2、送信回路
3、受信回路4の各出力信号S1〜S6のレベルが異な
るとして、入力信号のレベル変換のためのインタフェー
スを設けて示したが、レベルに違いがなく不要であれば
インタフェースを省いて構わない。
【0102】尚、本実施形態において、監視領域Wや検
査用反射体よりも遠方の物体からの反射波が受信されて
も、それら反射波が次回のレーダ波送信までに無くなれ
ば、回路動作上の支障はない。また、検査用反射体は、
監視領域Wの端部付近に存在するものとして説明した
が、必ずしもこの配置に限られることはなく、監視領域
W内等に存在しても、動作確認回路の設定により対応で
きる。
【0103】本実施形態で示された踏切保安装置の利用
は、踏み切りのみに限定されず、本装置は、例えば工場
等で人等の検知に用いることもでき、また、移動体に搭
載して用いる等しても差し支えない。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3、8
〜10、27〜29の発明によれば、踏切保安装置が正
常である時のみ障害物不在を示す安全情報を通報できる
ので、反射型障害物検知方式の踏切保安装置の信頼性を
向上でき、誤動作した時のリスクが高い環境でも使用で
きる。しかも、透過型障害物検知方式に比べて、設置現
場でその調整作業に優れ、少ない送受信器で広領域を監
視できる利点がある。
【0105】請求項4の発明によれば、レーダ波の送受
信手段が互いに近接している場合に、レーダ波の送出時
のレーダ波回り込みによる誤動作を防止できる。請求項
7の発明によれば、レーダ波の送出動作の度に動作正常
の確認ができるので、一層信頼性を向上できる。
【0106】請求項13〜18の発明によれば、障害物
の存在で検査用受信信号が受信できない場合も、障害物
の反射波を利用して動作の正常確認ができる。請求項1
9〜22の発明によれば、レーダ波の送受信性能だけで
なくレーダ波の発生間隔も確認できるようになる。
【0107】請求項23、24の発明によれば、更にレ
ーダ波送信手段の送信動作とレーダ波受信手段の受信動
作も確認できるようになる。請求項25、26の発明に
よれば、更にレーダ波送信手段の送信動作タイミングと
レーダ波受信手段の受信動作タイミングも確認できるよ
うになる。
【0108】請求項30の発明によれば、障害物判定手
段、動作確認手段及びゲート手段は、安全情報を高レベ
ルの出力で通報するフェールセーフな構成としたので、
踏切保安装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る障害物検知装置の実施形態を示す
構成図
【図2】同上実施形態の踏切における配置図
【図3】同上実施形態の動作タイムチャート
【図4】送受信周期確認回路の構成図
【図5】インタフェースの回路図
【図6】図4の回路の動作タイムチャート
【図7】送受信期間確認回路の構成図
【図8】図7の第1タイマ回路の動作タイムチャート
【図9】図7の第2タイマ回路の動作タイムチャート
【図10】送受信性能確認回路の構成図
【図11】図10の回路の動作タイムチャート
【図12】図10の回路に付加可能な記憶回路の構成図
【図13】図12の回路の動作タイムチャート
【図14】送受信タイミング一致確認回路の構成図
【図15】図14の回路の動作タイムチャート
【図16】障害物判定回路の構成図
【図17】図16の回路の動作タイムチャート
【図18】障害物判定回路の別の構成図
【図19】図18の回路の動作タイムチャート
【符号の説明】
1 踏切保安装置 2 タイミング信号発生回路 3 送信回路 3A 送信器 4 受信回路 4A 受信器 6、23、33、45 AND回路 10 動作確認回路 20 送受信周期確認回路 21 オン・タイマ回路 22 オフ・タイマ回路 30 送受信期間確認回路 31 第1タイマ回路 32 第2タイマ回路 40 送受信性能確認回路 42 記憶回路 43 時間窓回路 50 送受信タイミング一致確認回路 53 第3レベル検定回路 54 第4レベル検定回路 55 Ex−OR回路 56 第4オフ・ディレー回路 80,80′ 障害物判定回路 82 距離ゲート回路 84 障害物検知部

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイミング信号を発生するタイミング信号
    発生手段と、タイミング信号に基づきレーダ波を監視領
    域を含む領域に送出するレーダ波送信手段と、前記監視
    領域を含む領域から反射されるレーダ波を受信するレー
    ダ波受信手段と、該レーダ波受信手段の出力状態に基づ
    いて前記監視領域における障害物の存在/不在を判定す
    る障害物判定手段と、装置自体の動作正常を確認する動
    作確認手段と、障害物判定手段の出力と動作確認手段の
    出力の論理積により安全情報を出力するゲート手段と、
    を備えたことを特徴とする踏切保安装置。
  2. 【請求項2】前記動作確認手段は、前記レーダ波受信手
    段の出力状態に基づいて動作正常を確認する送受信性能
    確認回路を含む請求項1に記載の踏切保安装置。
  3. 【請求項3】前記送受信性能確認回路は、前記タイミン
    グ信号と前記レーダ波受信手段からの反射波受信出力と
    に基づいて、前記タイミング信号が発生してから所定時
    間経過後の所定期間内に、前記反射波受信出力が発生し
    たことを確認して正常確認出力を生成する請求項2に記
    載の踏切保安装置。
  4. 【請求項4】前記所定期間が、レーダ波送出時の残響期
    間終了後に設定される構成である請求項3に記載の踏切
    保安装置。
  5. 【請求項5】前記所定時間が、前記監視領域の端部近傍
    までのレーダ波往復時間に対応する請求項3又は4に記
    載の踏切保安装置。
  6. 【請求項6】前記反射波受信出力は、監視領域端部近傍
    に設置した検査用反射体からの反射波の受信信号に基づ
    いて生成される請求項3〜5のいずれか1つに記載の踏
    切保安装置。
  7. 【請求項7】前記送受信性能確認回路は、前記タイミン
    グ信号の発生毎に動作正常の確認を行う請求項3〜6の
    いずれか1つに記載の踏切保安装置。
  8. 【請求項8】送受信性能確認回路は、前記タイミング信
    号が発生してから前記所定時間経過後に前記所定期間だ
    け出力を発生する時間窓回路と、該時間窓回路の出力と
    前記反射波受信出力を論理積演算する第1AND回路
    と、該第1AND回路から出力が発生したことを少なく
    とも次の確認動作まで記憶保持して前記正常確認出力を
    発生する第1記憶回路とを備える請求項3〜7のいずれ
    か1つに記載の踏切保安装置。
  9. 【請求項9】前記時間窓回路は、前記タイミング信号が
    発生してから第1のオン・ディレー時間経過後に出力を
    発生する第1オン・ディレー回路と、該第1オン・ディ
    レー回路の出力の立上り微分信号レベルが第1の下限閾
    値以上の間出力を生成して前記第1AND回路へ出力す
    る第1レベル検定回路とを備える請求項8に記載の踏切
    保安装置。
  10. 【請求項10】前記第1記憶回路は、タイミング信号の
    発生に基づいて入力する信号がホールド端子に入力し前
    記第1AND回路の出力がトリガ端子に入力し自身の出
    力でトリガ入力信号を自己保持する第1自己保持回路
    と、該第1自己保持回路の出力の停止を第1のオフ・デ
    ィレー時間遅延し前記正常確認出力を発生する第1オフ
    ・ディレー回路とを備える請求項8に記載の踏切保安装
    置。
  11. 【請求項11】前記送受信性能確認回路は、動作正常が
    確認されない状態が確認動作周期より長い所定時間以上
    継続した時に正常確認出力を消滅する請求項3〜10に
    記載の踏切保安装置。
  12. 【請求項12】前記送受信性能確認回路は、タイミング
    信号発生後の任意の時点での反射波受信出力に基づいて
    動作正常の確認が可能である請求項3〜11のいずれか
    1つに記載の踏切保安装置。
  13. 【請求項13】前記送受信性能確認回路は、障害物から
    の反射波による受信出力に基づいて正常確認出力が生成
    可能である請求項12に記載の踏切保安装置。
  14. 【請求項14】送受信性能確認回路は、受信した有効化
    信号に基づき反射波受信出力有りを記憶し、少なくとも
    前記所定時間経過後の所定期間内に、前記記憶に基づき
    反射波受信出力有りの信号を出力する第2記憶回路を含
    む請求項13に記載の踏切保安装置。
  15. 【請求項15】前記第2記憶回路は、次回の確認動作ま
    でに記憶が消去される構成である請求項14に記載の踏
    切保安装置。
  16. 【請求項16】前記有効化信号は、障害物の検知に基づ
    いて生成される信号である請求項14に記載の踏切保安
    装置。
  17. 【請求項17】送受信性能確認回路は、前記所定期間内
    に、前記第2記憶回路の出力及び反射波受信出力に基づ
    く信号の少なくとも一方が入力したことを確認して正常
    確認出力を生成する請求項14に記載の踏切保安装置。
  18. 【請求項18】送受信性能確認回路は、前記第2記憶回
    路が、前記有効化信号が発生した時に前記所定時間より
    長く確認動作周期より短い期間だけ出力を発生するパル
    ス発生回路と、該パルス発生回路の出力がホールド端子
    に入力し前記反射波受信出力に基づく信号がトリガ端子
    に入力し自身の出力でトリガ入力信号を自己保持して反
    射波受信有りの記憶信号を出力する第2自己保持回路と
    を備える構成であり、該第2自己保持回路の出力と前記
    反射波受信出力に基づく信号を第1OR回路で論理和演
    算し、該第1OR回路の出力が前記所定期間内に発生し
    たことを前記第1記憶回路で次の確認動作まで記憶保持
    する構成である請求項8、17に記載の踏切保安装置。
  19. 【請求項19】前記動作確認手段は、前記レーダ波が所
    定間隔で送出されていることを確認する送受信周期確認
    回路を含む請求項1〜18のいずれか1つに記載の踏切
    保安装置。
  20. 【請求項20】前記送受信周期確認回路は、レーダ波の
    送出を示す信号の発生間隔が所定のオン・タイマ時間よ
    り長い時のみ出力を発生するオン・タイマ回路と、レー
    ダ波の送出を示す信号の発生間隔が所定のオフ・タイマ
    時間より短い時のみ出力を発生するオフ・タイマ回路
    と、前記オン・タイマ回路の出力とオフ・タイマ回路の
    出力を論理積演算して正常確認出力を発生する第2AN
    D回路とを備える請求項19に記載の踏切保安装置。
  21. 【請求項21】前記オン・タイマ回路は、前記タイミン
    グ信号が発生してから前記オン・タイマ時間経過後に出
    力を発生する第2オン・ディレー回路と、オン・タイマ
    時間とタイミング信号の発生期間を加算した期間より長
    い第2のオフ・ディレー時間を有し前記第2オン・ディ
    レー回路の出力の停止を前記第2のオフ・ディレー時間
    だけ遅延し当該遅延出力を前記第2AND回路に出力す
    る第2オフ・ディレー回路とを備える請求項20に記載
    の踏切保安装置。
  22. 【請求項22】前記オフ・タイマ回路は、タイミング信
    号の立下りに基づく微分信号レベルが第2の下限閾値以
    上の間出力を発生する第2レベル検定回路と、タイミン
    グ信号の発生期間と略等しい時間の第3のオフ・ディレ
    ー時間を有し前記第2レベル検定回路の出力の停止を前
    記第3のオフ・ディレー時間だけ遅延し当該遅延出力を
    前記第2AND回路に出力する第3オフ・ディレー回路
    とを備え、前記オフ・タイマ時間を前記第2レベル検定
    回路の出力発生期間で設定する構成である請求項20に
    記載の踏切保安装置。
  23. 【請求項23】前記動作確認手段は、前記レーダ波送信
    手段の送信動作と前記レーダ波受信手段の受信動作がそ
    れぞれ所定の期間のみ行われていることを確認する送受
    信期間確認回路を含む請求項1〜22のいずれか1つに
    記載の踏切保安装置。
  24. 【請求項24】前記送受信期間確認回路は、前記レーダ
    波送信手段のレーダ波の送出動作を示す信号が入力して
    から停止するまでの期間が第1タイマ時間を経過すると
    出力を停止する第1タイマ回路と、前記レーダ波受信手
    段が受信動作を行わない受信無視期間を示す信号が入力
    してから停止するまでの期間が第2タイマ時間を経過す
    ると出力を停止する第2タイマ回路と、第1及び第2タ
    イマ回路の両出力を論理積演算し確認出力を発生する第
    3AND回路と備える請求項23に記載の踏切保安装
    置。
  25. 【請求項25】前記動作確認手段は、前記レーダ波送信
    手段の送信動作タイミングと前記レーダ波受信手段の受
    信動作タイミングが正常であることを確認する送受信タ
    イミング一致確認回路を含む請求項1〜24のいずれか
    1つに記載の踏切保安装置。
  26. 【請求項26】前記送受信タイミング一致確認回路は、
    前記レーダ波送信手段の送信期間を示す信号レベルが所
    定レベル以上の時に出力を発生する第3レベル検定回路
    と、前記レーダ波受信手段が受信動作を行わない受信無
    視期間を示す信号レベルが所定レベル以上の時に出力を
    発生する第4レベル検定回路と、前記第3及び第4レベ
    ル検定回路の両出力を排他的論理和演算する排他的論理
    和回路と、該排他的論理和回路の出力の停止を第4のオ
    フ・ディレー時間遅延して確認出力を発生する第4オフ
    ・ディレー回路とを備える請求項25に記載の踏切保安
    装置。
  27. 【請求項27】前記障害物判定手段は、前記タイミング
    信号と前記レーダ波受信手段からの反射波受信出力を入
    力し、所定距離内に存在する障害物からの反射波に基づ
    く反射波受信信号を検出した時のみ障害物有りと判定す
    る構成である請求項1〜26のいずれか1つに記載の踏
    切保安装置。
  28. 【請求項28】前記障害物判定手段は、前記所定距離ま
    でのレーダ波往復時間に基づいて障害物の検知期間であ
    ることを示し、且つ、前記監視領域端までのレーダ波往
    復時間に基づいて検査用受信信号の受信期間であること
    を示す距離ゲート回路と、該距離ゲート回路が前記障害
    物検査期間を示す時に前記反射波受信を示す信号が入力
    すると障害物有りを通報し、障害物検知期間以外の時に
    前記反射波受信を示す信号が入力した時は障害物なしを
    通報する障害物検知部とを備える請求項27に記載の踏
    切保安装置。
  29. 【請求項29】前記距離ゲート回路は、前記所定距離ま
    でのレーダ波往復時間に対応する第3のオン・ディレー
    時間を有しタイミング信号の入力から前記第3のオン・
    ディレー時間経過後に出力を発生する第3オン・ディレ
    ー回路と、前記監視領域端までのレーダ波往復時間に対
    応する第4のオン・ディレー時間を有しタイミング信号
    の入力から前記第4のオン・ディレー時間経過後に出力
    を発生する第4オン・ディレー回路とを備え、前記第3
    オン・ディレー回路が出力を発生し前記第4オン・ディ
    レー回路が出力を発生していない時のみフォトカプラの
    発光素子が通電される構成であり、 前記障害物検知部は、前記タイミング信号がホールド端
    子に入力し反射波受信信号がトリガ端子に入力し自身の
    出力で前記トリガ入力信号を自己保持する第3自己保持
    回路と、該第3自己保持回路の出力と前記第4オン・デ
    ィレー回路の出力の加算レベルをそれぞれレベル検定す
    る第5及び第6レベル検定回路と、両レベル検定回路に
    出力を論理和演算する第2OR回路と、前記第3オン・
    ディレー時間と第4オン・ディレー時間の差よりは短い
    第5のオフ・ディレー時間を有し第2OR回路の出力停
    止を前記第5のオフ・ディレー時間遅延する第5オフ・
    ディレー回路と、タイミング信号の発生周期より長いオ
    ン・ディレー時間を有し前記オフ・ディレー回路の出力
    が入力してから前記第5のオン・ディレー時間経過後に
    確認出力を発生する第5オン・ディレー回路とを備える
    請求項28に記載の踏切保安装置。
  30. 【請求項30】障害物判定手段、動作確認手段及びゲー
    ト手段は、安全情報を高レベルの出力で通報するフェー
    ルセーフな構成である請求項1〜29のいずれか1つに
    記載の踏切保安装置。
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JP2015131375A (ja) * 2014-01-15 2015-07-23 セイコーエプソン株式会社 ロボット、ロボットシステム、ロボット制御装置、およびロボット制御方法
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