JP2001040267A - 澱粉エステル塗料 - Google Patents

澱粉エステル塗料

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JP2001040267A
JP2001040267A JP11204632A JP20463299A JP2001040267A JP 2001040267 A JP2001040267 A JP 2001040267A JP 11204632 A JP11204632 A JP 11204632A JP 20463299 A JP20463299 A JP 20463299A JP 2001040267 A JP2001040267 A JP 2001040267A
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ester
starch ester
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English (en)
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G Atokinson Jeffrey
ジー.アトキンソン ジェフリー
Robert L Billmers
エル.ビルマース ロバート
W Graham Susan
ダブリュ.グラハム スーザン
J Guzemuskii Charles
ジェイ.グゼムスキー チャールズ
Gregory A Sweeny
エー.スウィーニー グレゴリー
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National Starch and Chemical Investment Holding Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】剥離及び防湿塗料組成物の提供。 【解決手段】a)2〜8個の炭素原子のエステル成分及
び1.0〜2.2の置換度(DS)を有する澱粉エステ
ル、b)疎水性可塑剤(澱粉エステルのTgを75〜1
00℃まで下げる量必要で、スルホンアミド、アルコー
ル、アミド、エステル基含有)c)水を含む剥離及び防
湿塗料組成物。前記澱粉エステルが式: を有し、式中、Stは澱粉ベース物質で、Rは1〜7個
の炭素原子のアルキル、アリール、アルケニル、アルカ
リールまたはアラルキルであるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は選択された変性澱粉
エステル及びより詳細には、2〜8個の炭素原子及び
1.0〜2.2の間のDSを有する澱粉エステルに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】剥離塗
料は一般に2つの層の間の接着を調節または除去する組
成物及び/または試薬を含む。これらの塗料は典型的に
は良好な剥離特性を有し、その剥離特性は表面に付着し
ている接着物質を容易に剥離させる能力である(すなわ
ち、それは、それが接触している接着剤素材に低い界面
張力を与えなければならない)。しかしながら、良好な
剥離特性は上記物質において所望される唯一の特性では
ない。剥離塗料において必要な他の特性は良好な凝集
力、裏打ち支持体との良好な接着及び接着剤層への汚染
または成分の移行のないことを包含する。
【0003】シリコーン物質、たとえば、オルガノシロ
キサンは剥離剤及び剥離塗料としての用途について周知
である。1991年1月8日に発行された米国特許第
4,983,701号、1994年10月18日に発行
された米国特許第5,376,420号及び1994年
12月27日に発行された米国特許第5,376,42
0号は、すべて異なった用途において剥離剤としてシリ
コーン物質を用いることを開示している。用いられてき
た他の型の剥離剤は、合成ポリマー、たとえば、ポリオ
レフィン及びフッ化炭素、長鎖アルキル誘導体、たとえ
ば、脂肪酸エステル合成ワックス並びに脂肪酸及びワッ
クス、たとえば石油ワックス、植物ワックス及び動物ワ
ックスを包含する。
【0004】上記例示した物質及び特にシリコーン物質
は種々の用途について適切な剥離特性を示してきたが、
再パルプ化可能、リサイクル可能紙製品を所望する時、
それらは有用でない。包装及び他の用途において、紙及
び他の支持体材料を透過する水蒸気を防止するために、
防湿層が、時々必要である。多くの場合、プラスチック
材料、たとえば、ポリエチレンが、防湿または耐水塗料
を提供するのに用いられてきた。これらの材料は一般に
保護塗料として有用であるが、再パルプ化可能及びリサ
イクル可能製品が所望される紙製品の用途においては有
用でない。
【0005】澱粉ベース材料は、いくつかの塗料用途に
おいて用いられてきた。たとえば、エフ・バークフート
(F.Berkhout)等に対して1973年7月1
7日に発行された米国特許第3,746,558号は、
疎水性低置換度澱粉エステルの水性懸濁液を開示し、そ
れらは、防湿塗料を供給するのに用いることができる。
エス・ルドルフ(S.Rudolph)等に対して19
78年6月20日に発行された米国特許第4,095,
992号は、耐水性を与える熱硬化性疎水性塗料とし
て、モノ及びポリカルボン酸無水物の混合澱粉エステル
を開示している。1993年6月9日に公開された欧州
特許第0545228(A1)号は、耐湿袋における防
湿層として、変性澱粉及び合成ポリマーの混合物を用い
ることを示している。1993年6月23日に公開され
た他の欧州特許第0547551(A1)号は、食品に
おける水、脂質、溶質、気体、物理的または微生物の遮
断層として有効な、食用フィルムとして、変性澱粉、ゼ
ラチン、可塑剤水及び脂質を含む組成物を開示してい
る。
【0006】上記澱粉物質は、種々の用途において、防
湿層及び/または耐水性を与えるが、それらは加工が容
易で、良好な防湿特性を備えた連続フィルムを形成する
ことができる熱可塑性塗料物質を与えない。
【0007】
【課題を解決するための手段】さて、選択された澱粉エ
ステルから製造された塗料組成物が、良好な剥離性及び
良好な防湿性を与えること並びに生分解性で環境にやさ
しいことが、それらを再パルプ化性及びリサイクル性が
望ましい、紙の用途に特に有用とさせることが分かっ
た。
【0008】より詳細には、本発明は、 a)2〜8個の炭素原子のエステル成分及び1.0〜
2.2の置換度(DS)を有する澱粉エステル剥離剤、 b)可塑剤及び c)水 を含む剥離塗料組成物に関する。
【0009】本発明は剥離塗被支持体の製造方法も包含
し、この方法においては本明細書に記載の剥離塗料組成
物をラテックスとして支持体に塗布し、次いで、適切な
温度まで加熱して、粒子を溶融及び流動させて連続フィ
ルムとする。本発明は、さらに、支持体、感圧接着剤層
及び本明細書に記載した澱粉エステル剥離塗料組成物を
含む剥離塗料層を含む感圧接着支持体を意図している。
【0010】本発明は、さらに、 a)エステル成分中に2〜8個の炭素原子及び1.1〜
2.2の置換度を有する澱粉エステル、 b)疎水性可塑剤及び c)水 を含む防湿塗料組成物に関する。
【0011】本発明は防湿塗被支持体の製造方法にも関
し、そこで本明細書に記載の防湿塗料組成物をラテック
スとして支持体に塗布し、次いで、適切な温度まで加熱
して粒子を溶融及び流動させて連続フィルムとする。本
発明は、エステル成分中に2〜8個の炭素原子及び1.
2〜2.2の置換度を有する澱粉エステル化合物を含む
剥離塗料及び防湿塗料組成物を提供する。これらの澱粉
エステル化合物は、式:
【0012】
【化2】
【0013】を有し、式中、Stは澱粉ベース物質で、
Rは1〜7個の炭素原子のアルキル、アリール、アルケ
ニル、アルカリールまたはアラルキルで、好ましくは1
〜4個の炭素原子のアルキルまたはアルケニルである。
より詳細には、エステル化合物は1〜2個の炭素原子の
アルキルであるR基を含有するだろう。この型の澱粉エ
ステルは酢酸澱粉、プロピオン酸澱粉、酪酸澱粉、ヘキ
サン酸澱粉、安息香酸澱粉、これらの澱粉エステルの2
以上のブレンド物、たとえば酢酸澱粉/プロピオン酸澱
粉及び澱粉が2以上の異なったエステル置換基を含有す
る混合澱粉エステル、たとえば、酢酸/プロピオン酸澱
粉、すなわち、式、たとえば、
【0014】
【化3】
【0015】(式中、R及びR’は上記R基と異なった
置換基を表わす)を有するエステルを包含する。さら
に、上記澱粉エステルは1.0〜2.2、好ましくは
1.2〜1.9、より好ましくは1.4〜1.6のDS
(置換度)を有する。別な言い方では、澱粉エステル
は、水分散を防止するのに十分に高く、澱粉を熱可塑性
にするのに、十分に高いDSを有し、すなわち約200
〜220℃の分解温度より低い無水(湿分または可塑剤
なしで)Tgを有するだろう。本明細書で用いる場合、
用語「置換度」(DS)は、置換基のある澱粉分子のア
ンヒドログルコース単位当りの部位の平均数を示す。
【0016】本発明で用いられる中間のDSを有する澱
粉エステルは、溶媒系、たとえば、ピリジン中で澱粉と
無水有機酸とを反応させることにより製造することがで
きる。澱粉エステルを製造するための水性方法は、19
94年6月14日にアール・ビルマーズ(R.Bill
mers)等に対して発行された米国特許第5,32
1,132号に最近開示され、参照により本明細書に組
み入れる。この方法は、澱粉を高処理レベルの有機酸無
水物及び高濃度のアルカリ性試薬と反応させる、水性−
段階方法を包含する。
【0017】本発明の澱粉エステルにおいて用いられる
ベース澱粉物質は、コーン、ジャガイモ、小麦、米、サ
ゴ、タピオカ、ワキシーメイズ、モロコシ及び高アミロ
ース澱粉、すなわち少なくとも45%、より詳細には少
なくとも65%のアミロース含量を有する澱粉、たとえ
ば、高アミロースコーンを包含する、あらゆる植物源か
ら由来するものでよい。澱粉粉も用い得る。あらゆる前
記ベース由来の転化生成物、たとえば、酸及び/または
熱の加水分解作用により製造されたデキストリン、酵素
転化または穏和な酸加水分解により製造された流動性ま
たは低粘性変性澱粉、酸化剤、たとえば亜塩素酸ナトリ
ウムを用いる処理により製造された酸化澱粉並びに誘導
化澱粉、たとえばカチオン性、アニオン性、両性及び非
イオン性及び架橋澱粉を包含する。別様に言うと、澱粉
物質は顆粒状または分散澱粉を含んでもよい。分散また
は非顆粒状澱粉は、その構造が崩壊または取り除かれ
た、すなわち、誘導体化の前に、熱(ジェットクック、
沸とう水浴)、機械的(ドラム乾燥、スプレー乾燥、押
出し)または化学的(液体アンモニアの使用、デキスト
リン化、高レベルのアルカリに当てること)手段のいず
れかにより脱構造化されたあらゆる澱粉を意味する。
【0018】剥離塗料及び防湿塗料組成物は澱粉エステ
ルに加えて可塑剤及び水を含有するだろう。可塑剤は澱
粉エステルと相溶する不揮発性有機物質である。可塑剤
は水に不溶、すなわち、水に5%未満溶解し、疎水性で
高湿度で低レベルの湿分を吸収し、すなわち、90%の
相対湿度(RH)及び23℃で20%未満、好ましくは
15%未満の湿分含量を有するべきである。可塑剤物質
は周囲温度または室温で液体でもあり、約75〜200
℃、好ましくは80〜135℃の所望の加工範囲に澱粉
エステルのTg(ガラス転移温度)を低下させるのに十
分な量で用いられる。これは、たとえば、紙製造過程で
用いられるような乾燥またはカレンダー仕上げ工程の間
に、塗料の溶融を容易にするために必要である。
【0019】典型的には可塑剤は約10,000未満の
分子量を有するだろう。所望の条件を満たすために選択
された澱粉エステルと組み合わせて種々の可塑剤物質を
用いることができる。有用な可塑剤物質は極性基を含有
するもの、たとえば、スルホンアミド、カルボン酸及び
エステル、カルボン酸塩、アミド、リン酸エステル、ア
ルコール、すなわちヒドロキシ含有化合物、エポキシ化
合物、スルホン、エーテル、イミド、アミン、炭酸塩、
尿素及びウレタンを包含する。
【0020】好ましい可塑剤は、スルホンアミド、アル
コール、アミド及びエステル基を含有するものであっ
て、高湿度で低レベルの湿分を吸収する、すなわち相対
湿度90%及び23℃で、約20重量%未満、好ましく
は約15重量%未満の湿分含量を有する。好ましい可塑
剤は親水性型の化合物、たとえば、グリセリンまたはソ
ルビトール及び吸湿性で容易に湿分を得て吸収する親水
性型の他の化合物を包含しない。有用な可塑剤は、低分
子量ポリエステル、たとえば、ポリエチレングリコール
とジカルボン酸、たとえば、アジピン酸/コハク酸、ポ
リ(ヒドロキシブチレート−コ−バレレート)、ポリカ
プロラクトン、フェノール及びフェノール誘導体のアル
コキシル化物、たとえば、フェノール及びビスフェノー
ルAのエトキシル化物並びに脂肪酸アミドを包含する。
好ましい可塑剤はポリエチレングリコール及びアジピン
酸またはコハク酸のポリエステル並びにビスフェノール
Aのエトキシル化物である。
【0021】塗料組成物は一般に約10〜50重量%の
澱粉エステル、約0〜30重量%の可塑剤及び約20〜
90重量%の水を含むだろう。好ましくは、塗料組成物
は約15〜35重量%の澱粉エステル、約5〜25重量
%の可塑剤及び約35〜80重量%の水を含むだろう。
用途に依存してたとえば、充てん剤、酸化防止剤、安定
剤、界面活性剤、ワックス及び染料または着色剤を包含
する、慣用される他の成分も組成物に加えることができ
る。
【0022】本発明の澱粉エステルは疎水性であって、
水溶性ではなく、上昇した温度、たとえば、室温〜15
0℃ですら水に溶解または分散できず、したがって、水
溶液として塗布または塗被できない。したがって、澱粉
エステル組成物を水中に懸濁した澱粉と可塑剤の別個の
粒子を有するラテックスに形成する。ラテックスを所望
の支持体上に塗布または塗被し、次いで乾燥して不連続
性のフィルムとする。ほぼ澱粉エステルのTg以上、典
型的には約100〜200℃の温度まで加熱すると、粒
子は溶融及び流動し、支持体上に連続フィルムを形成す
る。水はポリマーを溶解せず、フィルムの形成の原因で
はないから、澱粉エステルのTgより高く加熱すること
は、乾燥工程の間及び/または水が蒸発した後のいつで
もなし得る。塗料は、空気乾燥またはオーブン、乾燥缶
もしくは他の慣用の乾燥手段を用いることにより乾燥で
きる。塗料は、たとえば、カレンダー仕上げまたは熱加
工のような技術により、加熱して連続フィルムに形成で
きる。
【0023】任意の慣用の塗装技術、たとえば、はけ塗
り、引き塗り(spreading)、浸漬、ロール塗
り、ワイヤまたはナイフ塗布を塗料組成物を支持体に塗
布するのに用いることができる。技術は塗被される支持
体に依存して選択される。組成物は配合物の粘度を低下
させ、水の除去を容易にするために、室温以上、好まし
くは約50〜75℃で支持体に塗布することができる。
混合物も周囲温度以上で製造することができる。配合の
間に組成物を加熱することは可塑剤を澱粉粒子に吸収合
併させるのを助け、それにより、より均一なラテックス
または分散液を与える。
【0024】剥離塗料組成物はあらゆる支持体に塗布で
き、特に紙製品、たとえば、感圧接着剤を含有するもの
に有用である。紙製品に用いられるこれらの澱粉エステ
ル剥離塗料は良好な剥離性を与え、それらの生分解性及
び他の環境特性のために、上記製品の再パルプ化及びリ
サイクルを可能にさせる。防湿塗料組成物はあらゆる支
持体に塗布でき、特に紙製品、たとえば、食品包装に用
いられるものに有用である。紙製品に用いられるこれら
の澱粉エステル塗料は良好な防湿性を与え、それらの生
分解性及び他の環境特性のために、上記製品の再パルプ
化及びリサイクルを可能にする。
【0025】次の例は本発明の態様をさらに説明する。
これらの例においては、特記されていなければ、すべて
の部は重量により、すべての温度はセ氏温度による。
【0026】
【実施例】例I 本発明の澱粉エステルを含有する剥離塗料組成物を次の
ように製造した。250mlのエルレンマイヤーフラスコ
中に、16.5gの無水顆粒状酢酸澱粉(酢酸エステル
DS=1.3の70%アミロースコーン澱粉)、5.0
gのエトキシル化ビスフェノールA(Macol 20
6−EM,PPG lndustres)及び水道水を
加えて総重量を50.0gにした。ステンレススチール
製撹拌さじを用いて、エルレンマイヤーフラスコの内容
物を、混合物がペーストを形成するまで、激しく撹拌し
た。フラスコの開口付近に鉛の重しを置き、フラスコを
水のレベルが物質の量よりも高くなるように沸とう水浴
中に置いた。時々撹拌しながらフラスコを1時間加熱
し、次いで、沸とう水浴から取り出し、十分に混合し
た。水を加えて、重量を最初の容器の重量にした。下記
に示すように塗布の準備ができるまで、混合物を沸とう
水浴中に戻した。
【0027】例II 紙ラベル基礎原料のシート〔約22.86cm×27.9
4cm(9インチ×11インチ)〕(基礎重量:43#,
270秒、高圧、Gurley)を大きなガラス皿上に
置き、紙の表面の縁をガラス皿にテープでとめた。ガラ
ス皿を平らな水平面上に置き、#9針金の輪を紙支持体
の表面に置いた。例Iで製造した塗料物質を沸とう水浴
から取り出し、1.27cm(1/2インチ)のビーズを
紙支持体の表面に(針金の輪の直下)塗布した。針金の
輪の末端をつかんで、軽い圧力をかけながら引きおろし
て紙支持体の末端を通過させた。塗被された紙をガラス
皿から取り除き、乾燥環(drying ring)上
に塗被された面を下にして置いた。乾燥環上にセンター
円盤を置き、その上に重しを載せて、塗料を空気乾燥さ
せた。
【0028】乾燥した紙支持体を乾燥環から取り除い
た。塗被された支持体を塗被された面を加熱ロールに向
けて、加熱したステンレススチールロールを用いてカレ
ンダー仕上げした。条件は約351.5kg/cm2 (5,
000psi 、ロールの間の圧力)、90℃(上方のSS
ロールの温度)及び2回はさむこと(シートは2回通過
する)であった。
【0029】塗被されたラベル基礎原料を剥離性及び保
持された接着性について次のように評価した。 1.スコッチマジックテープ#810の約20.3cm
(8インチ)の部分を被紙に積層した。 2.テープと剥離組成物の間に良好な接触がなされてい
ることを確める。
【0030】3.剥離面上にテープを室温で3週間とど
める。 4.インストロン試験機を用いて、テープを剥離表面か
ら剥がすのに必要な力を測定した〔試験速度25.4cm
/分(10.0インチ/分)で180度で〕。 5.手でテープの第2片を剥離表面から取り除く。 6.5におけるテープを透明で滑らかなステンレススチ
ール製パネル(Chem Instruments,c
at,#TP−39)に当てる。試料を2kgのゴムでカ
バーしたロールで(Chem Instrument
s,cat,#WR−100)2回、圧延し、試験の前
に20分間滞留させる。
【0031】7.4におけるように剥離強さを測定し
た。 8.剥離値を7で測定した剥離強さとして報告した〔g
/1.905cm(g/0.75インチ)〕。 9.新しいテープの一片(剥離紙と接触していない)を
6におけるようにステンレススチール製パネルに当て、
取り除き、そして、4におけるように測定した。
【0032】10.保持された接着%=上記7からの接
着×100/上記9からの接着表1は本発明の澱粉エス
テルを用い、市販のシリコーン剥離紙と比較した、塗被
ラベル基礎原料の測定された物性を示す。この例はすぐ
れた接着性を維持すると同時に、澱粉をベースとする塗
料の同様な剥離エネルギーを示す。
【0033】
【表1】
【0034】例III 30gの無水顆粒状澱粉(酢酸エステルDS=1.3の
70%アミロースコーン澱粉)、10.0gのコハク酸
エステルポリエステル(Resoflex R−80
4、米国のCambridge Industrie
s)及び総計133.3gにする水道水を用いて、例I
のように剥離塗料組成物を製造した。塗料組成物を例II
のようにラベル基礎原料上に塗布し、種々の物性を測定
し、下記表に示すように2つの等級の市販シリコーン剥
離紙と比較した。この例は、シリコーン塗被紙と同様な
性質の滑らかな連続塗膜の生成を示す。
【0035】
【表2】
【0036】例IV 酸分解ワキシー澱粉を予備分散し、次いで、1.0のD
Sまでアセチル化した。アセチル化生成物を水性媒体を
デカントし、蒸留水で砕くことにより精製した。塗料配
合物を例Iで説明したように製造した。他の同様な塗料
を、異なった澱粉エステルを用いて、ワキシーコーンま
たは高アミロースコーン(70%アミロース)ベースの
いずれかで、分散または顆粒状のいずれかで作った。製
造した組成物を例IIのように紙ラベル基礎原料上に塗被
し、種々の物性について試験し、その結果を表3に示
す。その結果から、澱粉エステルは顆粒状または分散形
状のどちらでも用いることができ、種々の温度で加工し
て満足な塗膜結果を有することが分かる。すべての試料
は100,000高圧ガーレイ秒より高い多孔度を有し
ていた。
【0037】
【表3】
【0038】例V 本発明の澱粉エステルを含有する防湿塗料組成物を次の
ように製造した。250mlのエルレンマイヤーフラスコ
中に、30.0gの無水顆粒状酢酸澱粉(酢酸エステル
DS=1.3の70%アミロースコーン澱粉)、10.
0gのコハク酸エステルポリエステル(Resofle
x R−804、米国のCambridge Indu
stries)及び水道水を加えて総重量を133.3
gにした。ステンレススチール製撹拌さじを用いて、エ
ルレンマイヤーフラスコの内容物を、混合物がペースト
を形成するまで、激しく撹拌した。フラスコの開口付近
に鉛の重しを置き、フラスコを水のレベルが物質の量よ
りも高くなるように沸とう水浴中に置いた。時々撹拌し
ながらフラスコを1時間加熱し、次いで、沸とう水浴か
ら取り出し、十分に混合した。水を加えて、重量を最初
の容器の重量にした。下記に示すように塗布の準備がで
きるまで、混合物を沸とう水浴中に戻した。
【0039】例VI ラインランダー(Rhinelander)紙ラベル基
礎原料のシート〔約22.86cm×27.94cm(9イ
ンチ×11インチ)〕(基礎重量:42#)を大きなガ
ラス皿上に置き、紙の表面の縁をガラス皿にテープでと
めた。ガラス皿を平らな水平面上に置き、#9針金の輪
を紙支持体の表面に置いた。例Iで製造した塗料物質を
沸とう水浴から取り出し、1.27cm(1/2インチ)
のビーズを紙支持体の表面中に(針金の輪の直下)塗布
した。針金の輪の末端をつかんで、軽い圧力をかけなが
ら、紙支持体を引きおろして末端を通過させた。塗被さ
れた紙をガラス皿から取り除き、乾燥環上に塗被された
面を下にして置いた。乾燥環上にセンター円盤を置き、
その上に重しを載せて、塗料を空気乾燥させた。
【0040】乾燥した紙支持体を乾燥環から取り除い
た。塗被された支持体を塗被された面を加熱ロールに向
けて、加熱したステンレススチールロールを用いてカレ
ンダー仕上げした。条件は約351.5kg/cm2 (5,
000psi 、ロールの間の圧力)、90℃(上方のSS
ロールの温度)及び2回はさむこと(シートは2回通過
する)であった。
【0041】塗被ラベル基礎原料をTAPPIT448
om−89を用いて次のように透湿度(MVTR)に
ついて評価した。 1.試験容器(No. 68−1,Thwing Albe
rt Instrument Co.)に乾燥剤を入れ
て、容器の上部から5mm以内を満たす。 2.試験する試料シートから直径約7.6cm(3イン
チ)の円を切り出す。
【0042】3.試験容器上に塗被された側を下にして
試験シートを置く。 5.試験容器を23℃で相対湿度50%の湿度キャビネ
ットに入れる。 6.与えられた間隔(24時間)に試験を取り出し、重
量を記録する。 7.次のように透湿度を計算する。 MVTR=g/(m2 )(日)=x/Ay 式中、 x=時間(y)に対する増加(g) y=増加についての時間(日) A=試験片の爆露面積(m2 )。
【0043】下記表4は例Iで製造した塗料組成物(酢
酸澱粉DS=1.3)及び酸分解流動性高アミロース
(70%)コーン澱粉(酢酸エステルDS=1.5)を
用いる同様な塗料組成物を用いた改良された透湿性(M
VTR)を示す。 表 4 相対湿度50%,23℃での透湿度 試 料 MVTR(g/m2 /日) ベース(塗膜なし) 170.5 酢酸澱粉(DS=1.3) 97.19 流動性酢酸澱粉(DS=1.5) 85.10 例VII 本発明の澱粉エステルを含有する防湿塗料組成物を次の
ように製造した。
【0044】250mlのエルレンマイヤーフラスコ中
に、50.0gの無水顆粒状酢酸澱粉(酢酸エステルD
S=1.3の70%アミロースコーン澱粉)、16.7
gのエトキシル化ビスフェノールA(Macol 20
6−EM,PPG lndustres)及び水道水を
加えて総重量を150.7gにした。ステンレススチー
ル製撹拌さじを用いて、エルレンマイヤーフラスコの内
容物を、混合物がペーストを形成するまで、激しく撹拌
した。フラスコの開口付近に鉛の重しを置き、フラスコ
を水のレベルが物質の量よりも高くなるように沸とう水
浴中に置いた。時々撹拌しながらフラスコを1時間加熱
し、次いで、沸とう水浴から取り出し、十分に混合し
た。水を加えて、重量を最初の容器の重量にした。下記
に示すように塗布の準備ができるまで、混合物を沸とう
水浴中に戻した。
【0045】ラインランダー紙ラベル基礎原料のシート
〔約22.86cm×27.94cm(9インチ×11イン
チ)〕を大きなガラス皿上に置き、紙の表面の縁をガラ
ス皿にテープでとめた。ガラス皿を平らな水平面上に置
き、#9針金の輪を紙支持体の表面に置いた。上記で製
造した塗料物質を沸とう水浴から取り出し、1.27cm
(1/2インチ)のビーズを紙支持体の表面中に(針金
の輪の直下)塗布した。針金の輪の末端をつかんで、軽
い圧力をかけながら、紙支持体を引きおろし、末端を通
過させた。塗被された紙をガラス皿から取り除き、乾燥
環上に塗被された面を下にして置いた。乾燥環上にセン
ター円盤を置き、その上に重しを載せて、塗料を空気乾
燥させた。
【0046】乾燥した紙支持体を乾燥環から取り除い
た。塗被された支持体を塗被された面を加熱ロールに向
けて、加熱したステンレススチールロールを用いてカレ
ンダー仕上げした。条件は約351.5kg/cm2 (5,
000psi 、ロールの間の圧力)、90℃(上方のSS
ロールの温度)及び2回はさむこと(シートは2回通過
する)であった。
【0047】上記の酢酸澱粉組成物で塗被されたラベル
基礎原料並びに同じ塗料で塗被されたコピー材料を両方
共、物性、すなわち、高圧(HP)ガーレイ及びハーキュ
レスサイズ試験(HST)について評価した。同様な方
法で、プロピオン酸澱粉(DS=1.3)で塗被された
紙を評価し、結果を下記表5に示す。 表 5 ラベル基礎原料 コピー紙 試 料 HPガーレイ HST HPガーレイ HST 酢酸澱粉 >100,000秒 82秒 42秒 22秒 プロピオン酸澱粉 >100,000秒 92秒 65秒 40秒 塗膜なし 800秒 27秒 11.1秒 10秒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月10日(1999.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】(式中、R及びR’は上記R基と同じ意味
を表わすが、互いに異なった置換基を表わす)を有する
エステルを包含する。さらに、上記澱粉エステルは1.
0〜2.2、好ましくは1.2〜1.9、より好ましく
は1.4〜1.6のDS(置換度)を有する。別な言い
方では、澱粉エステルは、水分散を防止するのに十分に
高く、澱粉を熱可塑性にするのに、十分に高いDSを有
し、すなわち約200〜220℃の分解温度より低い無
水(湿分または可塑剤なしで)Tgを有するだろう。本
明細書で用いる場合、用語「置換度」(DS)は、置換
基のある澱粉分子のアンヒドログルコース単位当りの部
位の平均数を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート エル.ビルマース アメリカ合衆国,ニュージャージー 08559,ストックトン,ローズモント−リ ンゴーズ ロード 406 (72)発明者 スーザン ダブリュ.グラハム アメリカ合衆国,テネシー 37421,チャ ッタヌーガ,カウンシル ファイヤー ド ライブ 401 (72)発明者 チャールズ ジェイ.グゼムスキー アメリカ合衆国,ニュージャージー 08850,ミルタウン,ノース メイン ス トリート 396 (72)発明者 グレゴリー エー.スウィーニー アメリカ合衆国,ニュージャージー 08833,レバノン,アパートメント 3, コークスバリー ロード 3 Fターム(参考) 4J038 BA041 GA03 GA09 GA13 KA10 MA08 MA10 NA04 NA10 4L055 AG34 AG35 AG36 AG48 AH23 AH38 AH50 AJ02 BE08 EA20 EA29 EA30 EA32 FA30 GA43 GA47

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離または防湿塗料組成物であって、 a)2〜8個の炭素原子のエステル成分及び1.0〜
    2.2の置換度(DS)を有する澱粉エステル、 b)疎水性可塑剤及び c)水 を含む前記組成物。
  2. 【請求項2】 前記澱粉エステルが1.2〜1.9のD
    Sを有する請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 前記澱粉エステルがエステル成分中に2
    〜5個の炭素原子を有する請求項1〜2のいずれかの組
    成物。
  4. 【請求項4】 約10〜50重量%の澱粉エステル、約
    0〜30重量%の可塑剤及び約20〜90重量%の水を
    含む請求項1〜3のいずれかの組成物。
  5. 【請求項5】 前記澱粉エステルが式: 【化1】 を有し、式中、Stは澱粉ベース物質で、Rは1〜7個
    の炭素原子のアルキル、アリール、アルケニル、アルカ
    リールまたはアラルキルである請求項1〜4のいずれか
    の組成物。
  6. 【請求項6】 前記可塑剤が不揮発性の極性有機物質で
    あって、前記澱粉エステルと相溶性であって、前記澱粉
    エステルのTgを約75〜200℃の温度まで下げるの
    に十分な量で存在する請求項1〜5のいずれかの組成
    物。
  7. 【請求項7】 前記可塑剤がスルホンアミド基、アルコ
    ール基、アミド基またはエステル基を含有する請求項1
    〜6のいずれかの組成物。
  8. 【請求項8】 剥離または防湿塗被支持体の製造方法で
    あって、 a)請求項1〜7のいずれかの組成物を有する澱粉エス
    テルのラテックスを含む塗料組成物を供給し、 b)支持体に前記塗料組成物を塗布し、 c)前記塗被支持体を前記澱粉エステルのTg以上の温
    度まで加熱して、前記粒子を溶融させて連続フィルムを
    形成させることを含む製造方法。
  9. 【請求項9】 前記塗被支持体を加熱の前に乾燥させる
    請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 前記支持体が紙である請求項9の方
    法。
  11. 【請求項11】 感圧接着構造物であって、支持体層、
    感圧接着剤層及び剥離塗被層を含み、前記剥離塗料が請
    求項1〜7のいずれかの組成物を含む前記構造物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005008733A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Unitika Ltd ポリ乳酸樹脂水性分散体およびその製造方法
US9079998B2 (en) 2008-04-01 2015-07-14 Kansai Paint Co., Ltd. Aqueous dispersion and aqueous coating composition, and process of forming coating film
CN115698427A (zh) * 2020-06-16 2023-02-03 日本制纸株式会社 涂布纸

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