JP2001038187A - 混合装置 - Google Patents

混合装置

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JP2001038187A
JP2001038187A JP11215609A JP21560999A JP2001038187A JP 2001038187 A JP2001038187 A JP 2001038187A JP 11215609 A JP11215609 A JP 11215609A JP 21560999 A JP21560999 A JP 21560999A JP 2001038187 A JP2001038187 A JP 2001038187A
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pure water
liquid
tank
chemical
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English (en)
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Yasuhiro Tsunokake
泰洋 角掛
Kazumasa Kawasaki
一政 川嵜
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はタンクに成分の異なる液体を供給さ
せて混合する際の液補充回数に伴う混合液の濃度変化を
抑制することを課題とする。 【解決手段】 混合装置10は、HFタンク11に貯留
された50%フッ化水素酸と、純水製造装置21により
生成された純水とを供給タンク13に供給して所定の割
合で混合し、供給タンク13において混合された混合液
を供給タンク13の下流側に設置された半導体製造装置
45に供給するように構成されている。制御部19は、
供給タンク13に各液体を所定の比率で混合させる液混
合処理を所定回数(例えば10回)行った後、次回(例
えば11回目)の液混合処理で液体の計量を所定回数の
累積誤差分だけ少なく行うため、薬液の供給を制御する
弁の応答遅れに伴う微少な誤差が累積されても液混合処
理を所定回数行う度に所定回数の累積誤差を補正するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の薬液を混合
することで半導体や液晶などフラットパネルディスプレ
イ製造プロセスに使用される混合液を供給する混合装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成分の異なる薬液を混合する混合
装置では、薬液の原液を夫々の計量槽で一定量を計量
し、その後調合槽へ計量した各薬液を投下して混合した
後、純水で所定濃度まで希釈する。その後、貯留槽へ混
合・希釈した薬液(混合液)を投下し、所定の温度まで
加熱又は冷却した薬液(混合液)を半導体製造装置へと
供給している。
【0003】また、従来の混合装置においては、薬液の
計量及び純水での希釈量は、各槽内の液面の高さにより
管理されている。さらに、薬液の混合比を変更する場合
は、光学式液面センサなどの液面検知手段の位置を手動
により移動させて調整していた。また、従来の混合装置
では、薬液の原液の補充に定量薬注ポンプを使用し、そ
の補充量の管理は、薬液の吐出回数(ポンプのプランジ
ャやダイヤフラムが押し出される回数)で行われている
タイプもある。例えば、1回の吐出量を10mLとした
場合、40mLの原液を補充するには、4回吐出を行え
ばよいこととなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成とされた従来の混合装置では、例えば秤量
槽で薬液を計量後、調合槽に薬液を移して純水で希釈
し、その後貯留槽へ液を移してヒータ等で液温を調整
するという3段階の過程が必要であるため、構成部品の
点数が多くなって装置が大型化してしまう。
【0005】また、薬液の秤量および希釈に用いる純水
の秤量および貯留槽への薬液補給の要求の検出には、液
面センサを用いているため、槽内で液が発泡したり液面
が波立ったりすると、センサが誤動作し薬液が所定の精
度の混合比で調合できなくなるといった問題がある。こ
のような問題を解決するため、各薬液の補充量を流量計
により計測し、この流量計からの出力信号に基づいて各
薬液の補充量を制御することが考えられている。しかし
ながら、このように流量計により薬液の補充量を計測し
て薬液の補充量を制御することにより混合液の濃度が所
定値となるようにする場合、以下のような問題が生じる
おそれがある。
【0006】すなわち、流量計を用いて薬液の補充量を
制御するように構成した装置においては、流量計から出
力された流量パルスの積算値が目標値に達した時点で薬
液供給路の弁を閉弁させても、弁が閉弁動作する過程で
誤差を持った微少な薬液が供給されてしまう。そのた
め、弁の閉弁動作に伴う薬液の誤差量が液補充処理を行
う度に毎回累積されてしまい、液補充処理の回数が増え
る毎に、混合液の濃度が徐々に変化して設定された目標
濃度から外れてしまうといった問題が生じる。
【0007】そこで、本発明は上記課題を解決した混合
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。本発明は、成
分の異なる液体毎に設けられ計量手段及び弁手段を有し
て前記液体を供給タンクに補充する複数の補充ライン
と、前記各液体を所定の比率で前記供給タンクにて混合
させるために前記各補充ラインから所定量の液体を補充
させるべく、前記計量手段からの信号に基づき前記弁手
段を制御する制御手段と、を有する混合装置において、
前記制御手段は、前記供給タンクに所定量の各液体を補
充する液補充処理を所定回数行ううちの一回の液補充処
理が累積誤差分の補正を行うことを特徴とするものであ
る。
【0009】従って、本発明によれば、供給タンクに所
定量の各液体を補充する液補充処理を所定回数行ううち
の一回の液補充処理が累積誤差分の補正を行うため、薬
液の供給を制御する弁の応答遅れに伴う微少な誤差が累
積されても液混合処理を所定回数行う度に所定回数の累
積誤差を補正することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。図1は本発明になる混合装置の一
実施例の構成図である。図1に示されるように、混合装
置10は、HFタンク11に貯留された50%フッ化水
素酸と、純水製造装置21により生成された純水とを供
給タンク13に補充して所定の割合で混合し、供給タン
ク13において混合された混合液を供給タンク13の下
流側に設置された半導体製造装置45に供給するように
構成されている。尚、フッ化水素酸は、フッ化水素(hy
drogen fluoride )の水溶液であり、以下「HF液」と
記す。
【0011】HFタンク11に貯留されたHF液は、H
F補充路12を介して供給タンク13に補充される。こ
のHF補充路12の接液部の材質は、耐薬品性に優れ、
極めて不純物の溶出の少ないフッ素樹脂、例えばPFA
(バーフロロアルコキシ共重合体)などにより構成され
る。14はHF計量用超音波渦流量計であり、HF補充
路12を送液されるHF液の流量を計測する。また、H
F計量用超音波渦流量計14の接液部は、上記PFAに
より形成されている。
【0012】HF計量用超音波渦流量計14の下流側に
は、流量調整機構付のHF補充用エア駆動弁15が設け
られている。このHF補充用エア駆動弁15を駆動する
圧縮空気は、エア供給路16より約0.5〜0.7MP
a範囲内の圧力で流入し、減圧弁17により0.3MP
aまで減圧される。また、エア供給路16から供給され
る圧縮空気は、三方電磁弁18の切替え動作によりHF
補充用エア駆動弁15へ供給される。
【0013】制御部19は、HF計量用超音波渦流量計
14及び三方電磁弁18と接続されており、HF計量用
超音波渦流量計14から出力される流量パルスを計数
し、そのパルス数に応じて三方電磁弁18の吐出側流路
を排気路20側または管路16c側に切替え制御を行っ
ている。また、三方電磁弁18の吐出側流路が管路16
c側に切替えられると、HF補充用エア駆動弁15は開
弁し、三方電磁弁18の吐出側流路が排気路20側に切
替えられると、HF補充用エア駆動弁15は閉弁する。
そして、HF補充用エア駆動弁15は、HF補充用管路
12cを介して供給タンク13と連通されている。
【0014】純水製造装置21により生成された純水
は、純水補充路22を介して供給タンク13に補充され
る。また、純水補充路22には、純水計量用超音波渦流
量計23と流量調整機構付の純水補充用エア駆動弁24
が配設されている。この純水補充用エア駆動弁24を駆
動する圧縮空気は、エア供給路25より約0.5〜0.
7MPa範囲内の圧力で流入し、減圧弁26により0.
3MPaまで減圧される。
【0015】また、エア供給路25から供給される圧縮
空気は、三方電磁弁27の切替え動作により純水補充用
エア駆動弁24へ供給される。制御部19は、純水計量
用超音波渦流量計23及び三方電磁弁27と接続されて
おり、純水計量用超音波渦流量計23から出力される流
量パルスを計数し、そのパルス数に応じて三方電磁弁2
7の吐出側流路を排気路28側または管路25c側に切
替え制御を行っている。
【0016】また、三方電磁弁27の吐出側流路が管路
25c側に切替えられると、純水補充用エア駆動弁24
は開弁し、三方電磁弁27の吐出側流路が排気路28側
に切替えられると、純水補充用エア駆動弁24は閉弁す
る。そして、純水補充用エア駆動弁24は、純水補充用
管路22cを介して供給タンク13と連通されている。
【0017】供給タンク13では、上記HF補充用エア
駆動弁15の開弁によりHF液が補充されると共に、上
記純水補充用エア駆動弁24の開弁により純水が補充さ
れ、HF液と純水が所定の割合で混合された混合液が生
成される。また、供給タンク13には、混合液の液面を
監視する第1、第2液面センサ36,37が挿入されて
いる。第1液面センサ36は、混合液の上限位置を検知
するレベルゲージであり、第2液面センサ37は、混合
液の下限位置を検知するレベルゲージである。
【0018】供給タンク13内で混合された混合液(薬
液)は、薬液供給ポンプ33により圧送されて供給管路
34を介して半導体製造装置45へ送液される。また、
薬液供給ポンプ33の下流側には、流量調整機構付きの
薬液供給用エア駆動弁35が設けられている。また、薬
液供給ポンプ33と薬液供給用エア駆動弁35との間の
管路34からは攪拌用リターン管路52が分岐し、薬液
供給ポンプ33から吐出された混合液(薬液)の一部を
供給タンク13へ還流させることにより供給タンク13
内の混合液を攪拌して濃度を均一にしている。
【0019】また、供給タンク13と半導体製造装置4
5との間には、半導体製造装置45で余った余剰混合液
を供給タンク13へ戻す回収管路60が連通されてい
る。そのため、供給タンク13では、HF補充用管路1
2cから補充されるHF液と、純水補充用管路22cか
ら補充される純水と、攪拌用リターン管路52から還流
された混合液と、回収管路60から回収された混合液と
が混合される。
【0020】また、制御部19は、LED表示付きの係
数設定器(図示せず)が付随しており、薬液の混合比等
の諸条件の設定や装置の運転状態等の表示を行うように
なっている。次に上記のように構成された混合装置11
の薬液混合処理について説明する。尚、本実施の形態で
は、供給タンク13の容量が20L(リットル)の場合
で、HF:H2 O=1:99の比率で混合する場合につ
いて説明する。このとき、HF計量用超音波渦流量計1
4及び純水計量用超音波渦流量計23からは0.28m
Lあたり1パルス出力されるものとする。その場合、H
F液と純水の混合比が1:99であるから、供給タンク
13内にはHF液を200mL(714パルスに相当す
る)補充し、純水を19800mL(70714パルス
に相当する)補充しなければならない。
【0021】図2乃至図4は制御部19で実行される薬
液混合制御処理の手順を説明するためのフローチャート
である。図2に示されるように、制御部19は、ステッ
プS11(以下「ステップ」を省略する)でHF補充用
エア駆動弁15及び純水補充用エア駆動弁24を開弁さ
せるように三方電磁弁18,27の吐出側流路を管路1
6c,25c側に切替える。これにより、HFタンク1
1に貯留された50%フッ化水素酸及び純水製造装置2
1により生成された純水が供給タンク13に補充され
る。
【0022】次のS12では、HF計量用超音波渦流量
計14から出力された流量パルスのカウント値が714
かどうかをチェックする。このS12において、HF計
量用超音波渦流量計14から出力された流量パルスのカ
ウント値が714に達したときは、S13に進み、三方
電磁弁18の吐出側流路を排気管路20側へ切り換えて
HF補充用エア駆動弁15を閉弁させる。これにより、
供給タンク13へのHF液の補充が停止する。
【0023】また、S12において、HF計量用超音波
渦流量計14から出力された流量パルスのカウント値が
714に達していないときは、S14に進み、純水計量
用超音波渦流量計23から出力された流量パルスのカウ
ント値が70714かどうかをチェックする。このS1
4において、純水計量用超音波渦流量計23から出力さ
れた流量パルスのカウント値が70714に達していな
いときは、上記S12に戻り、HF計量用超音波渦流量
計14から出力された流量パルス数を監視する。このよ
うに、S12でHF計量用超音波渦流量計14から出力
された流量パルスのカウント値を監視するとともに、S
14で純水計量用超音波渦流量計23から出力された流
量パルスのカウント値を監視している。
【0024】本実施の形態では、HF:H2 O=1:9
9の比率で混合するため、供給タンク13へのHF液の
補充時間が純水の補充時間よりも短い。そのため、上記
S13でHF液の補充が停止された後も純水の補充が継
続される。そして、S14において、純水計量用超音波
渦流量計23から出力された流量パルスのカウント値が
70714に達したときは、S15に進み、三方電磁弁
27の吐出側流路を排気管路28側へ切り換えて純水補
充用エア駆動弁24を閉弁させる。これにより、供給タ
ンク13への純水の補充が停止する。そして、供給タン
ク13には、HF:H2 O=1:99の比率で混合され
た混合液が貯留される。
【0025】続いて、S16に進み、タイマをスタート
させると共に、薬液供給ポンプ33を起動させる。次の
S17では、タイマスタートから5分経過したかどうか
をチェックする。タイマスタートから5分経過する間に
供給タンク13に貯留された混合液の全量が薬液供給ポ
ンプ33により吸引され、薬液供給ポンプ33から吐出
された混合液は、攪拌用リターン管路52を介して供給
タンク13へ戻されて供給タンク13全体の濃度を均一
にする。
【0026】このS17において、タイマスタートから
5分経過すると、薬液供給用エア駆動弁35が開弁さ
れ、薬液供給ポンプ33により吐出された混合液が半導
体製造装置45に供給される。これにより、供給タンク
13内で混合された混合液が半導体製造装置45に供給
されるにつれて供給タンク13内の液位が次第に低下す
る。次のS19では、混合液の下限位置を検知する第2
液面センサ37からの出力信号があることを確認する。
【0027】S19で第2液面センサ37からの出力信
号があると、供給タンク13に貯留された混合液の液面
が下限位置まで低下したものと判断し、図3に示すS2
0に進み、薬液の補充処理が行われる。尚、供給タンク
13への補充量が5Lに設定されているものとする。こ
の場合、供給タンク13内には50mL(178パルス
に相当する)のHF液が補充され、4950mL(17
678パルスに相当する)の純水が補充される。
【0028】S20では、薬液補充動作回数が10回目
かどうかをチェックする。このS20において、薬液補
充動作回数が10回目未満の場合、S21に進み、HF
補充用エア駆動弁15及び純水補充用エア駆動弁24を
開弁させるように三方電磁弁18,27の吐出側流路を
管路16c,25c側に切替える。これにより、HFタ
ンク11に貯留された50%フッ化水素酸及び純水製造
装置21により生成された純水が再度供給タンク13に
補充される。
【0029】次のS22では、HF計量用超音波渦流量
計14から出力された流量パルスのカウント値が178
かどうかをチェックする。このS22において、HF計
量用超音波渦流量計14から出力された流量パルスのカ
ウント値が178に達したときは、S23に進み、三方
電磁弁18の吐出側流路を排気管路20側へ切り換えて
HF補充用エア駆動弁15を閉弁させる。これにより、
供給タンク13へのHF液の補充が停止する。
【0030】また、S22において、HF計量用超音波
渦流量計14から出力された流量パルスのカウント値が
178に達していないときは、S24に進み、純水計量
用超音波渦流量計23から出力された流量パルスのカウ
ント値が17678かどうかをチェックする。このS2
4において、純水計量用超音波渦流量計23から出力さ
れた流量パルスのカウント値が17978に達していな
いときは、上記S22に戻り、HF計量用超音波渦流量
計14から出力された流量パルス数を監視する。このよ
うに、S22でHF計量用超音波渦流量計14から出力
された流量パルスのカウント値を監視するとともに、S
24で純水計量用超音波渦流量計23から出力された流
量パルスのカウント値を監視している。
【0031】そして、S24において、純水計量用超音
波渦流量計23から出力された流量パルスのカウント値
が17678に達したときは、S25に進み、三方電磁
弁27の吐出側流路を排気管路28側へ切り換えて純水
補充用エア駆動弁24を閉弁させる。これにより、供給
タンク13への純水の補充が停止する。そして、供給タ
ンク13には、HF:H2 O=1:99の比率で補充さ
れた混合液が貯留される。
【0032】次のS26では、補充回数カウンタのカウ
ント値を1回加算した後、上記S19に戻り、S19以
降の薬液補充処理を繰り返す。そして、補充回数カウン
タのカウント値が10回になった時点で、上記S20か
ら図4に示すS27に移行する。S27では、HF補充
用エア駆動弁15及び純水補充用エア駆動弁24を開弁
させるように三方電磁弁18,27の吐出側流路を管路
16c,25c側に切替える。これにより、HFタンク
11に貯留された50%フッ化水素酸及び純水製造装置
21により生成された純水が再度供給タンク13に補充
される。
【0033】次のS28では、HF計量用超音波渦流量
計14から出力された流量パルスのカウント値が158
かどうかをチェックする。このS28における流量パル
スのカウント値158は、上記薬液補充処理を10回行
なった場合、10回分の注入誤差を1回の薬液補充量
(カウント値178)のおよそ10%として考えると、
11回目の薬液補充処理では通常の薬液補充量のおよそ
90%の量に減少させて注入するように算出された値で
ある。これにより、HF液の10回分の注入誤差は、1
1回目の薬液補充処理で相殺される。
【0034】そして、S28において、HF計量用超音
波渦流量計14から出力された流量パルスのカウント値
が158に達したときは、S29に進み、三方電磁弁1
8の吐出側流路を排気管路20側へ切り換えてHF補充
用エア駆動弁15を閉弁させる。これにより、供給タン
ク13へのHF液の補充が停止し、10回分の注入誤差
が補正される。
【0035】例えば、上記のようなHF補充用エア駆動
弁15及び純水補充用エア駆動弁24の開閉動作遅れに
伴って1回の薬液補充処理で生じる注入誤差が計測でき
ない程度に微少である場合、所定回数(例えば10回)
の薬液補充処理を行った後、所定回数分の累積誤差を相
殺して供給タンク13に貯留される混合液の濃度変化を
抑制することができる。
【0036】また、S28において、HF計量用超音波
渦流量計14から出力された流量パルスのカウント値が
158に達していないときは、S30に進み、純水計量
用超音波渦流量計23から出力された流量パルスのカウ
ント値が17678かどうかをチェックする。このS3
0において、純水計量用超音波渦流量計23から出力さ
れた流量パルスのカウント値が17678に達していな
いときは、上記S28に戻り、HF計量用超音波渦流量
計14から出力された流量パルス数を監視する。このよ
うに、S28でHF計量用超音波渦流量計14から出力
された流量パルスのカウント値を監視するとともに、S
30で純水計量用超音波渦流量計23から出力された流
量パルスのカウント値を監視している。
【0037】そして、S30において、純水計量用超音
波渦流量計23から出力された流量パルスのカウント値
が17678に達したときは、S32に進み、三方電磁
弁27の吐出側流路を排気管路28側へ切り換えて純水
補充用エア駆動弁24を閉弁させる。これにより、供給
タンク13への純水の補充が停止する。そして、供給タ
ンク13には、HF:H2 O=1:99の比率で補充さ
れた混合液が貯留される。
【0038】次のS32では、補充回数カウンタのカウ
ント値をクリアしてゼロにする。その後、上記S19に
戻り、S19以降の薬液補充処理を繰り返す。図5は従
来の注入誤差を補正しない場合の濃度変化を示すグラフ
である。また、図6は本発明のように所定回数毎に注入
誤差を補正する場合の濃度変化を示すグラフである。
【0039】上記のような構成とされた混合装置で薬液
のプラス誤差を持った混合処理動作を継続して実施する
と、図5の混合薬液の濃度実測データ(グラフI)に示
すように徐々に薬液濃度が上昇してくる場合がある。こ
れはHF計量用超音波渦流量計14からの出力パルスが
薬液補充量の設定値に達してから実際にHF補充用エア
駆動弁15が完全に閉じるまでの間に応答遅れが生じて
おり、この遅れ分がプラス誤差となって積算されている
場合である。すなわち、HF液の補充時を例に説明する
と、供給タンク3内へ本来HF液50mL(HF計量用
超音波渦流量計14からの出力パルスで178カウン
ト)補充されるべきところをHF計量用超音波渦流量計
14からの出力パルスが178カウントに達したときに
HF補充用エア駆動弁15が閉じ始まる。
【0040】そのため、実際には、HF計量用超音波渦
流量計14からの出力パルスが1〜3パルス行き過ぎた
ところでHF補充用エア駆動弁15が完全に閉じるよう
になっている。このため、設定値よりも0.2〜0.8
mL程度多くHF液が供給タンク13に補充されてい
る。この行き過ぎ量が補充動作が繰り返される毎に誤差
分として積算されることで供給タンク13で混合された
混合液の薬液濃度が徐々に上昇する。このようなHF液
の1回の補充量が50mLと微少であるので、HF液の
補充流量も微少である。そのため、HF補充用エア駆動
弁15の閉弁動作に伴う1回の行き過ぎ量は、HF計量
用超音波渦流量計14の計測範囲を下回る0.2〜0.
8mL程度の微少量である。
【0041】従って、HF液を補充する度に毎回行き過
ぎ量を補正することは極めて難しい。そこで、本発明の
混合装置10では、供給タンク13への薬液補充処理を
10回行った後、11回目の薬液補充のときに10回分
の累積誤差分をマイナスした量だけ補充するようにして
HF液の累積誤差分を相殺して供給タンク13における
混合液の濃度変化を抑制する。
【0042】これにより、混合装置10は、図6の混合
薬液の濃度実測データ(グラフII)に示すように半導体
製造装置45に供給される混合液の濃度を予め設定され
た設定値(目標濃度値)に保つように混合処理を行っ
て、設定濃度の混合液を安定的に供給することができ
る。尚、本実施の形態では、フッ化水素酸と純水とを所
定の割合で混合させる場合を一例として挙げたが、他の
薬液を混合する場合にも本発明が適用できるのは勿論で
ある。
【0043】また、本実施の形態では、フッ化水素酸と
純水との2種類の液体を混合する場合を一例として説明
したが、成分が異なる2種以上の液体を混合させる場合
にも本発明が適用できるのは勿論である。また、本実施
の形態では、10回分の累積誤差分を11回目の薬液補
充のときにマイナスすることにより累積誤差分を相殺す
る場合を用いて説明したが、これに限らず、薬液の供給
量に応じて所定回数に1回薬液補充量を補正することに
より累積誤差分を相殺できるので、例えば5回分の累積
誤差分を6回目の薬液補充のときにマイナスしても良い
し、あるいは15回分の累積誤差分を16回目の薬液補
充のときにマイナスすることもできる。
【0044】また、本実施の形態では、所定回数の薬液
補充による累積プラス誤差を一回のマイナス補充で補正
したが、これに限らず、一回の薬液補充でマイナス誤差
を形成しておき、累積マイナス誤差を一回のプラス補充
で補正するようにしても良い。また、所定回数の薬液補
充による累積プラス誤差を一回のマイナス補充で補正す
ることを繰り返すうちにマイナス誤差となる場合がある
ため、所定回数の薬液補充による累積プラス誤差を一回
のマイナス補充で補正することを1サイクルとして、例
えば2サイクル行った後、つぎの1サイクルのマイナス
補充を行わないようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、供給タン
クに所定量の各液体を補充する液補充処理を所定回数行
ううちの一回の液補充処理が累積誤差分の補正を行うた
め、薬液の供給を制御する弁の応答遅れに伴う微少な誤
差が累積されても液混合処理を所定回数行う度に所定回
数の累積誤差を補正することができる。そのため、流量
計で計測できないような微少な誤差が生じる場合でも、
所定回数の累積誤差が計測可能な量に達した時点で累積
誤差を相殺するように次回の計量値を変更して混合液の
濃度を目標値の所定範囲内に入るように調整することが
可能になる。これにより、予め設定された所定濃度の混
合液を下流側の装置に安定的に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる混合装置の一実施例の構成図であ
る。
【図2】制御部19で実行される薬液混合制御処理の手
順を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2に示す処理に続いて実行される薬液混合制
御処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3に示す処理に続いて実行される薬液混合制
御処理の手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】従来の注入誤差を補正しない場合の濃度変化を
示すグラフである。
【図6】本発明のように所定回数毎に注入誤差を補正す
る場合の濃度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 混合装置 11 HFタンク 12 HF供給路 13 供給タンク 14 HF計量用超音波渦流量計 15 HF供給用エア駆動弁 18,27 三方電磁弁 19 制御部 21 純水製造装置 22 純水供給路 23 純水計量用超音波渦流量計 24 純水供給用エア駆動弁 33 薬液供給ポンプ 34 供給管路 36 第1液面センサ 37 第2液面センサ 35 薬液供給用エア駆動弁 45 半導体製造装置 52 攪拌用リターン管路 60 回収管路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分の異なる液体毎に設けられ計量手段
    及び弁手段を有して前記液体を供給タンクに補充する複
    数の補充ラインと、前記各液体を所定の比率で前記供給
    タンクにて混合させるために前記各補充ラインから所定
    量の液体を補充させるべく、前記計量手段からの信号に
    基づき前記弁手段を制御する制御手段と、を有する混合
    装置において、 前記制御手段は、前記供給タンクに所定量の各液体を補
    充する液補充処理を所定回数行ううちの一回の液補充処
    理が累積誤差分の補正を行うことを特徴とする混合装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005152723A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Asahi Sunac Corp 多液混合装置及び混合状態判定方法
CN102836657A (zh) * 2011-06-20 2012-12-26 中国电子科技集团公司第四十五研究所 一种应用于半导体专用设备和光伏行业的砂浆站
CN106732144A (zh) * 2017-01-10 2017-05-31 北京百瑞盛田环保科技发展有限公司 一种农药和化肥的配比装置和方法

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