JP2001037882A - 拡張バルーンカテーテル - Google Patents

拡張バルーンカテーテル

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JP2001037882A
JP2001037882A JP11211873A JP21187399A JP2001037882A JP 2001037882 A JP2001037882 A JP 2001037882A JP 11211873 A JP11211873 A JP 11211873A JP 21187399 A JP21187399 A JP 21187399A JP 2001037882 A JP2001037882 A JP 2001037882A
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JP
Japan
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balloon
catheter
vater
papilla
tube
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JP11211873A
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English (en)
Inventor
Akira Saito
晃 斎藤
Haruhiko Masuda
春彦 増田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EPBDにおいて、ガイドワイヤーを使用し
ない状態で、バルーンのファーター乳頭への再配置を確
実に行える拡張バルーンカテーテルを提供する。 【解決手段】 前方部に付設されたバルーンと、長さ方
向に貫通する主内腔とバルーン内部に開口する副内腔を
有するカテーテルチューブとからなるバルーンカテーテ
ルであって、バルーン前方には長さ20〜60mmの可
撓性チューブよりなる誘導部を有し、金属からなる線状
体が主内腔を通り、その先端が、少なくともバルーン遠
位側端部と誘導部の境界部まで達しており、かつカテー
テル先端から突出していないことを特徴とする拡張バル
ーンカテーテル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体管腔の狭窄部
もしくは閉塞部を拡張する拡張バルーンカテーテルに関
する。
【0002】
【従来の技術】拡張バルーンカテーテルは様々な医療処
置に使用されており、身体の内腔の閉塞部や狭窄部を拡
張するために使用される。例えば、拡張バルーンカテー
テルは、動脈硬化症によりくびれた、もしくは狭窄した
血管の内腔を拡張する血管形成術において使用されるこ
とはもとより、最近では、総胆管結石を内視鏡的に治療
する内視鏡的乳頭バルーン拡張術(以下EPBDと略
す)にも使用されている。EPBDは、総胆管の十二指
腸への開口部があるファーター乳頭をバルーンにより結
石摘出ができる程度に拡張しようというものであり、フ
ァーター乳頭を高周波メスで切開して結石を排出させる
従来の総胆管結石の内視鏡的治療法である内視鏡的乳頭
切開術と比較して、安全かつ効果的な治療法として適用
が広まっている。
【0003】EPBDに用いられる従来の拡張バルーン
カテーテルでは、その構造上、カテーテルの先端を直接
ファーター乳頭へ誘導し、バルーンをファーター乳頭に
配置させることができない。なぜならば、従来の拡張バ
ルーンカテーテルでは、バルーン遠位側端部からカテー
テル先端までのチューブの長さが10mmより短く設定
されており、内視鏡とファーター乳頭との間隔は、この
タイプの内視鏡の対物レンズの最小可視距離である10
mmに設定されるため、バルーンカテーテル先端をファ
ーター乳頭に誘導する時には、バルーンが必ず、鉗子出
口にかかり、挿入操作性が著しく損なわれる不具合が発
生するからである。
【0004】従って、従来のバルーンカテーテルの先端
をファーター乳頭に誘導し、バルーンをファーター乳頭
に配置するために、先にファーター乳頭より奥まで留置
されたガイドワイヤーに、バルーンカテーテルを沿わせ
る方法が行われている。すなわち、EPBDにおいて、
従来の拡張バルーンカテーテルを使用する場合、次のよ
うな前処置が必要となる。まず、ERCPカテーテル
(内視鏡的逆行性胆管膵管造影用カテーテル)をファー
ター乳頭に挿入し、次にERCPカテーテルにガイドワ
イヤーを挿通し、先端をファーター乳頭より奥へ到達さ
せる。そして、ERCPカテーテルを抜去し、ガイドワ
イヤーを留置させる。このような前処置が必要なため、
EPBDには、その手技が著しく煩雑であるという問題
があった。
【0005】上述の問題の改善方法として、バルーン遠
位側端部からカテーテル先端までのチューブ(以後、誘
導部と称す)を、少なくとも20mm以上の長さに設定
することが挙げられ、ガイドワイヤーを用いずに、直
接、拡張バルーンカテーテルをファーター乳頭に誘導、
バルーンをファーター乳頭に配置させることができ、前
述の前処置が不要となるので、EPBDの手技を簡便化
することが可能である。
【0006】また、EPBDでは、バルーンによるファ
ーター乳頭の拡張時に、バルーンがファーター乳頭から
抜けてしまうことが少なからず発生する。このような場
合、バルーンを一旦収縮させた後、再度、ファーター乳
頭にバルーンを配置させなければならない。ファーター
乳頭に対して、バルーンが遠位側に抜けた場合は、カテ
ーテルを手元側に引っ張ることで、比較的容易にバルー
ンをファーター乳頭に再配置可能である。しかしなが
ら、逆にバルーンが近位側に抜けてしまった場合、押し
込み操作により、バルーンをファーター乳頭に再配置さ
せなければならないが、これを実施するには困難な時が
ある。なぜならば、一般に拡張用途に用いられるバルー
ンは賦形バルーンであり、最初の挿入時には、バルーン
の折り畳み可能な部分(以後、ウイングと称する)はカ
テーテルチューブにきっちりと巻き付けられているが、
このタイプのバルーンを一旦膨張させてから、収縮させ
ると、バルーンのウイングは放射方向に延在し、ファー
ター乳頭に再配置させるためには、ウイングをつぶさな
ければならず、そのため、最初にバルーンを配置させる
時よりも大きな力がバルーンにかかり、バルーンがキン
クする場合があるからである。従来方法のように、ガイ
ドワイヤーにバルーンカテーテルを沿わせた状態、換言
すると、バルーンカテーテルにガイドワイヤーが挿通さ
れた状態に比べ、EPBDの手技の簡便化を目的に、バ
ルーンカテーテルにガイドワイヤーを用いなかった状
態、すなわちガイドワイヤーが挿通されていない状態の
方が、バルーンがファーター乳頭より近位側に抜けた後
の再配置時に、バルーンのキンクが起こりやすいという
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した問題を解決し、EPBDにおいて、ガイドワイヤー
を使用しない状態で、バルーンのファーター乳頭への再
配置を確実に行える拡張バルーンカテーテルを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、前方
部に付設されたバルーンと、長さ方向に貫通する主内腔
とバルーン内部に開口する副内腔を有するカテーテルチ
ューブとからなるバルーンカテーテルであって、バルー
ン前方には長さ20〜60mmの可撓性チューブよりな
る誘導部を有し、金属からなる線状体が主内腔を通り、
その先端が、少なくともバルーン遠位側端部と誘導部の
境界部まで達しており、かつカテーテル先端から突出し
ていないことを特徴とする拡張バルーンカテーテルであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を用いて、本発明を
詳細に説明する。図1は本発明の1実施例となる拡張バ
ルーンカテーテルの概略を示す図であり、さらに図2は
本発明の1実施例となる拡張バルーンカテーテルの前方
部の断面図である。
【0010】図1及び図2において、バルーン(1)
は、カテーテルチューブ(2)上の2点において気密的
に接合されている。カテーテルチューブ(2)は軸方向
に貫通する2つの内腔を有するシャフト(3)と、軸方
向に貫通する1つの内腔を有する先端チューブ(4)か
ら形成されている。シャフト(3)と先端チューブ
(4)の接合部はバルーン(1)内にあり、シャフト
(3)の一方の副内腔(5)を通じて、バルーン内に膨
張用流体を送ることができる。シャフト(3)のもう一
方の主内腔(6)は、先端チューブ(4)の内腔と連通
している。本発明によるカテーテルチューブの構造は上
記に限定せず、例えば、内管と外管よりなるコアキシャ
ルタイプの構造を有していてもよい。
【0011】また、バルーン(1)、もしくはバルーン
(1)内のカテーテルチューブ(2)には、ファーター
乳頭に、確実にバルーン(1)を配置できるように、至
適挿入レベルを示す目盛線(8)が設けられていること
が好ましい。さらに、カテーテルチューブ(2)の先端
には、安全性の点から、X線透視下でカテーテルチュー
ブ(2)の先端位置を確認できるように、金属製リング
等のX線不透過マーカー(9)が付設されていることが
好ましい。
【0012】本発明によれば、カテーテルチューブ
(2)の、主内腔(6)、及び先端チューブ(4)に連
通した内腔には、金属からなる線状体(10)(以後、
スタイレットと言う)が付設されており、スタイレット
(10)の先端は、少なくともバルーン遠位側端部と誘
導部(11)との境界部まで達しており、かつカテーテ
ル先端から突出していない。。すなわち、バルーン
(1)内全域にスタイレット(10)が挿通されている
ため、バルーン(1)のファーター乳頭への再配置を行
うための押し込み操作時に、バルーン(1)のキンクが
起こらないため、確実に再配置を行うことができる。ま
た、スタイレット(10)はカテーテル先端から突出し
ていないため、ファーター乳頭、及び、その奥の内腔壁
をスタイレットにより傷つける心配がなく、安全であ
る。
【0013】スタイレット(10)の材質としては、耐
キンク性、及びコストの面から、ステンレス鋼が好まし
く、バネ用高張力ステンレス鋼がより好ましいが、本発
明は材質をこれらに限定しない。耐キンク性の向上を目
的に、例えば、ニチノール(ニッケル−チタン合金)の
ような超弾性合金を用いることも可能である。
【0014】また、スタイレット(10)の基端部に
は、キャップ(12)が接合されており、主内腔(6)
につながっている主腔枝管(13)のコネクター(1
4)と接合することができる。主腔枝管(13)のコネ
クター(7)は2方コネクターであるため、スタイレッ
ト(10)を装備した状態でも、造影剤を注入すること
が可能である。スタイレット(10)の外径は、主内腔
(6)、もしくは先端チューブ(4)に連通した内腔の
内径の40〜60%程度が好ましく、45〜55%とな
るように設計することがより好ましい。スタイレット
(10)の外径が主内腔(6)、もしくは先端チューブ
(4)に連通した内腔の内径に対して60%より大きい
と造影剤注入時に著しい抵抗を生じる可能性が高くなる
ため好ましくなく、また40%より小さいと、スタイレ
ット(10)の耐キンク性が小さくなり、バルーン
(1)のファーター乳頭への再配置時のバルーンキンク
防止効果が小さくなるため好ましくない。
【0015】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明による
拡張バルーンカテーテルは、EPBDにおいて、ガイド
ワイヤーを使用しない状態で、バルーンのファーター乳
頭への再配置を確実に行える医療用具としてきわめて有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例となる拡張バルーンカテーテ
ルを示す図である。
【図2】本発明の1実施例となる拡張バルーンカテーテ
ル前方部の断面図である。
【符号の説明】
1. バルーン 2. カテーテルチューブ 3. シャフト 4. 先端チューブ 5. 副内腔 6. 主内腔 7. コネクター 8. 目盛線 9. X線不透過マーカー 10. スタイレット 11. 誘導部 12. キャップ 13. 主腔枝管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方部に付設されたバルーンと、長さ方
    向に貫通する主内腔とバルーン内部に開口する副内腔を
    有するカテーテルチューブとからなるバルーンカテーテ
    ルであって、バルーン前方には長さ20〜60mmの可
    撓性チューブよりなる誘導部を有し、金属からなる線状
    体が主内腔を通り、その先端が、少なくともバルーン遠
    位側端部と誘導部の境界部まで達しており、かつカテー
    テル先端から突出していないことを特徴とする拡張バル
    ーンカテーテル。
JP11211873A 1999-07-27 1999-07-27 拡張バルーンカテーテル Pending JP2001037882A (ja)

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