JP2001032899A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2001032899A
JP2001032899A JP11209290A JP20929099A JP2001032899A JP 2001032899 A JP2001032899 A JP 2001032899A JP 11209290 A JP11209290 A JP 11209290A JP 20929099 A JP20929099 A JP 20929099A JP 2001032899 A JP2001032899 A JP 2001032899A
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hole
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trunnion
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龍太 岩橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枢軸5の基端部に亀裂等の損傷を発生しにく
く、優れた耐久性を有する構造を、低コストで実現す
る。 【解決手段】 潤滑油供給の為の給油通路35aを構成
する第二の給油孔34aを、トラニオン6の外側面から
枢軸5の中心部に設けた通孔39の内周面に向けて形成
する。上記第二の給油孔34aの下流端は、プラグ38
により塞ぐ。この第二の給油孔34aの傾斜角度を大き
くする事で、加工用のドリル刃に無理な力が加わる事を
防止して、加工時間の短縮とドリル刃の耐久性確保とを
図る。又、上記第二の給油孔34aと上記枢軸5の基端
部との距離L1 を確保して、この基端部の損傷防止を図
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るトロイダル型
無段変速機は、例えば自動車用の変速機の変速ユニット
として、或は各種産業機械用の変速機として、それぞれ
利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、図6〜7に略示
する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究さ
れている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開
昭62−71465号公報に開示されている様に、入力
軸1と同心に、請求項に記載した第一のディスクである
入力側ディスク2を支持し、この入力軸1と同心に配置
した出力軸3の端部に、請求項に記載した第二のディス
クである出力側ディスク4を固定している。トロイダル
型無段変速機を納めたケーシングの内側には、上記入力
軸1並びに出力軸3の中心軸に対して交差する事はない
が、この中心軸の方向に対して直角若しくは直角に近い
方向である捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺
動するトラニオン6、6を設けている。
【0003】即ち、これら各トラニオン6、6は、それ
ぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設
けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には
変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心
として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、
上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としてい
る。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の
周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支
持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、
上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向す
る内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各
内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5を中
心とする円弧若しくはこの様な円弧に近い曲線を、上記
入力軸1及び出力軸3の中心軸の回りに回転させて得ら
れる凹面をなしている。そして、球状凸面に形成した上
記各パワーローラ8、8の周面8a、8aを、上記内側
面2a、4aに当接させている。
【0004】上記入力軸1と入力側ディスク2との間に
は、ローディングカム式の押圧装置9を設け、この押圧
装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディス
ク4に向け、弾性的に押圧自在としている。この押圧装
置9は、入力軸1と共に回転するカム板10と、保持器
11により転動自在に保持した複数個(例えば4個)の
ローラ12、12とから構成している。上記カム板10
の片側面(図6〜7の左側面)には、円周方向に亙る凹
凸面である駆動側カム面13を形成し、上記入力側ディ
スク2の外側面(図6〜7の右側面)にも、同様の形状
を有する被駆動側カム面14を形成している。そして、
上記複数個のローラ12、12を、上記入力軸1の中心
に関し放射方向の軸を中心とする転動自在に支持してい
る。
【0005】上述の様に構成するトロイダル型無段変速
機の使用時、入力軸1の回転に伴ってカム板10が回転
すると、駆動側カム面13が複数個のローラ12、12
を、入力側ディスク2の外側面に形成した被駆動側カム
面14に押圧する。この結果、上記入力側ディスク2
が、上記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時
に、上記駆動側、被駆動側両カム面13、14と複数個
のローラ12、12との押し付け合いに基づいて、上記
入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディ
スク2の回転が、前記複数のパワーローラ8、8を介し
て出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク4
に固定の出力軸3が回転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で
減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として
前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そし
て、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図6
に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り
部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分と
にそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜さ
せる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5
を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動
させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8
a、8aが図7に示す様に、入力側ディスク2の内側面
2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの
中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位
軸7、7を傾斜させる。これら各変位軸7、7の傾斜角
度を図6と図7との中間にすれば、入力軸1と出力軸3
との間で、中間の変速比を得られる。
【0007】又、図8〜9は、実願昭63−69293
号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに
記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機
の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディス
ク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニード
ル軸受16、16を介して回転自在に支持している。
又、カム板10は上記入力軸15の端部(図8の左端
部)外周面にスプライン係合させ、鍔部17により上記
入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止してい
る。そして、このカム板10とローラ12、12とによ
り、上記入力軸15の回転に基づいて上記入力側ディス
ク2を、上記出力側ディスク4に向け押圧しつつ回転さ
せる、ローディングカム式の押圧装置9を構成してい
る。上記出力側ディスク4には出力歯車18を、キー1
9、19により結合し、これら出力側ディスク4と出力
歯車18とが同期して回転する様にしている。
【0008】1対のトラニオン6、6の両端部は1対の
支持板20、20に、揺動並びに枢軸5、5の軸方向
(図8の表裏方向、図9の左右方向)に亙る変位自在に
支持している。そして、上記各トラニオン6、6の中間
部に形成した円孔21、21部分に、変位軸7、7を支
持している。これら各変位軸7、7は、互いに平行で且
つ偏心した支持軸部22、22と枢支軸部23、23と
を、それぞれ有する。このうちの各支持軸部22、22
を上記各円孔21、21の内側に、ラジアルニードル軸
受24、24を介して、回転自在に支持している。又、
上記各枢支軸部23、23の周囲にパワーローラ8、8
を、別のラジアルニードル軸受25、25を介して、回
転自在に支持している。
【0009】尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力
軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、
これら各変位軸7、7の各枢支軸部23、23が各支持
軸部22、22に対し偏心している方向は、上記入力側
ディスク2の回転方向に関し同方向(図9で左右逆方
向)としている。又、偏心方向は、上記入力軸15の配
設方向に対しほぼ直交する方向としている。従って、上
記各パワーローラ8、8は、上記入力軸15の配設方向
に亙る若干の変位自在に支持される。この結果、回転力
の伝達状態で構成各部材に加わる大きな荷重に基づく、
これら構成各部材の弾性変形に起因して、上記各パワー
ローラ8、8が上記入力軸15の軸方向(図8の左右方
向、図9の表裏方向)に変位する傾向となった場合で
も、上記構成各部品に無理な力を加える事なく、この変
位を吸収できる。
【0010】又、上記各パワーローラ8、8の外側面と
上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パ
ワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸
受26、26と、スラストニードル軸受27、27等の
スラスト軸受とを設けている。このうちのスラスト玉軸
受26、26は、上記各パワーローラ8、8に加わるス
ラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ
8、8の回転を許容するものである。又、上記各スラス
トニードル軸受27、27或は滑り軸受等のスラスト軸
受は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラスト玉
軸受26、26を構成する外輪28、28に加わるスラ
スト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部23、23及び
上記外輪28、28が、前記支持軸部22、22を中心
に揺動する事を許容する。
【0011】更に、上記各トラニオン6、6の一端部
(図9の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド29、29を
結合し、これら各駆動ロッド29、29の中間部外周面
に駆動ピストン30、30を固設している。そして、こ
れら各駆動ピストン30、30を、それぞれ駆動シリン
ダ31、31内に油密に嵌装している。
【0012】上述の様に構成されるトロイダル型無段変
速機の場合には、入力軸15の回転は、押圧装置9を介
して入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側デ
ィスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して
出力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4
の回転が、出力歯車18より取り出される。入力軸15
と出力歯車18との間の回転速度比を変える場合には、
上記1対の駆動ピストン30、30を互いに逆方向に変
位させる。これら各駆動ピストン30、30の変位に伴
って上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に
変位し、例えば図9の下側のパワーローラ8が同図の右
側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、そ
れぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ8、
8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出力側
ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用する、
接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向き
の変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板2
0、20に枢支された枢軸5、5を中心として、互いに
逆方向に揺動する。この結果、前述の図6〜7に示した
様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上
記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入力
軸15と出力歯車18との間の回転速度比が変化する。
【0013】尚、この様に上記入力軸15と出力歯車1
8との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の
弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記
入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ
8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支
持軸部22、22を中心として僅かに回動する。この回
動の結果、前記各スラスト玉軸受26、26の外輪2
8、28の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面と
が相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前
記各スラストニードル軸受27、27が存在する為、こ
の相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各
変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて
済む。
【0014】上述の様に構成され作用するトロイダル型
無段変速機の場合、パワーローラ8、8を支持する為の
ラジアルニードル軸受25及びスラスト玉軸受26等、
上記各トラニオン6、6と上記各変位軸7、7と上記各
パワーローラ8、8との組み合わせ部分に存在する各軸
受部分に潤滑油を送り込む必要がある。何となれば、ト
ロイダル型無段変速機の運転時に上記パワーローラ8、
8は、大きな荷重を受けつつ高速回転する。従って、上
記ラジアルニードル軸受25及びスラスト玉軸受26の
耐久性を確保する為には、これら両軸受25、26を含
む各軸受部分に十分量の潤滑油を送り込む必要がある。
【0015】この為に、図8〜9に示した、前記実願昭
63−69293号(実開平1−173552号)のマ
イクロフィルムに記載された構造の場合には、上記各ト
ラニオン6、6の片側内部並びに前記各駆動ロッド2
9、29の先端部に、互いに連続する給油孔32a、3
2bを形成している。そして、このうちの駆動ロッド2
9、29側に設けた給油孔32b、32b内に、前記駆
動シリンダ31、31の低圧室側から、これら各駆動シ
リンダ31、31内に存在する作動油を、潤滑油として
送り込み自在としている。一方、上記各トラニオン6、
6側に設けた給油孔32a、32aの下流端から送り出
される潤滑油を、前記各円孔21、21の内周面及び上
記各トラニオン6、6の中間部内側面から吐出自在とし
ている。トロイダル型無段変速機の運転時には、上記各
駆動シリンダ31、31の低圧室側に存在する作動油
を、上記各円孔21、21の内周面及び上記各トラニオ
ン6、6の中間部内側面から吐出させて、上記両軸受2
5、26を含む各軸受部分を潤滑する。尚、この部分の
構造及び作用に就いては、実公平4−48351号公報
に、より詳しく記載されている。
【0016】
【本発明に先立って考えた構造】例えば図8〜9に示し
た様な構造を有するトロイダル型無段変速機で、ラジア
ルニードル軸受25及びスラスト玉軸受26の耐久性を
確保すべく、これら両軸受25、26を含む各軸受部分
に潤滑油を送り込む為の構造として、本発明者等は、図
10〜11に示す様な構造を考えた。尚、図10に示し
た第1例の構造と図11に示した第2例の構造との相違
は、次述する第一、第二の給油孔33、34から成る給
油通路35を設ける側で、トラニオン6の軸方向寸法が
長い(図11)か短い(図10)かだけである。その他
の部分の構成は、図10と図11とで同じである。
【0017】上記トラニオン6の内部に設けた給油通路
35は、第一の給油孔33と第二の給油孔34とを、潤
滑油の流れ方向に関して互いに直列に接続して成る。こ
のうちの第一の給油孔33は、上記トラニオン6の両端
部に設けた1対の枢軸5、5の中心軸に対し平行に設け
ている。この様な上記第一の給油孔33は、上記トラニ
オン6の中間部に形成した円孔21の内周面にその一端
(図10〜11の右端)を、このトラニオン6の軸方向
片端面(図10〜11の左端面)で上記枢軸5から外れ
た位置にその他端(図10〜11の左端)を、それぞれ
開口させている。この様な第一の給油孔33は、ボール
盤等により、上記トラニオン6の軸方向片端面から上記
円孔21に向けて形成し、形成後は、その他端開口部を
プラグ36により塞いでおく。
【0018】これに対して、上記第二の給油孔34は、
上記1対の枢軸5、5のうちの一方(図10〜11の左
方)の枢軸5の中心部に形成した通孔39の内周面にそ
の一端を開口させると共に、一部を上記第一の給油孔3
3に通じさせている。又、上記第二の給油孔34の他端
は、上記トラニオン6の内部で終わっている。この様な
第二の給油孔34は、ボール盤等により、上記通孔39
の開口側からドリル刃を挿入する等により形成する。
【0019】トロイダル型無段変速機を組み立てた状態
で、上記通孔39の内側には、上記トラニオン6を上記
各枢軸5、5の軸方向に変位させる為のアクチュエータ
である油圧シリンダを構成する駆動ロッド29aの先端
部を内嵌している。この駆動ロッド29aは、中心部に
第三の給油孔40を設けた円管状である。この様な駆動
ロッド29aは、上記トラニオン6の端部とこの駆動ロ
ッド29aの先端部とを、この駆動ロッド29aの断面
の直径方向に亙って挿通した結合ピン41により、互い
に結合固定している。又、この結合ピン41により、上
記第三の給油孔40の下流端を塞いでいる。
【0020】又、上記駆動ロッド29aの先端部で上記
結合ピン41を挿通した部分よりも中央に寄った部分
(図10〜11の左寄り部分)には、上記駆動ロッド2
9aの内外両周面同士を連通させる連通孔42を形成し
ている。そして、この駆動ロッド29aの先端部外周面
で上記通孔39の内周面の軸方向中間部に存在する、上
記第二の給油孔34の端部開口と整合する部分に小径部
43を、全周に亙って形成している。この構成により、
上記第二、第三の給油孔34、40同士を、上記連通孔
42と小径部43とを介して互いに連通させている。
【0021】一方、前記円孔21の内周面で前記第一の
給油孔33の下流端開口と整合する位置には凹溝44
を、全周に亙って形成している。又、上記トラニオン6
の内部で、上記円孔21に関して直径方向反対側部分に
は、第四の給油孔45を形成している。この第四の給油
孔45の上流側端部は上記凹溝44に通じ、同じく下流
側端部は、上記トラニオン6の中間部内側面に開口して
いる。
【0022】更に、このトラニオン6の内側面部分にパ
ワーローラ8を支持する為、上記円孔21部分に支持し
た変位軸7を構成する枢支軸部23の内部には、第五の
給油孔46を形成している。この第五の給油孔46の上
流側端部は、上記枢支軸部23の内端面で支持軸部22
の外周面に対し偏心した部分に開口して、上記第四の給
油孔45の下流側端部開口と対向している。そして、上
記第五の給油孔46から分岐した分岐ノズル孔47a、
47bの下流端を、上記枢支軸部23の外周面で、スラ
スト玉軸受26或はラジアルニードル軸受25の内径側
に対向する部分に開口させている。
【0023】トロイダル型無段変速機の運転時には、図
示しない給油ポンプ等の給油手段により、前記駆動ロッ
ド29aの中心部に設けた第三の給油孔40の潤滑油を
送り込む。そして、この潤滑油を、第二、第一の給油孔
34、33並びに凹溝44を通じて、上記円孔21の内
側及び上記第四の給油孔45に送り込む。この様にして
円孔21の内側及び上記第四の給油孔45に送り込まれ
た潤滑油は、ラジアルニードル軸受25及びスラスト玉
軸受26を含む各軸受部分に送り込まれて、これら各軸
受25、26部分を潤滑する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来構造
及び図10〜11に示した本発明に先立って考えた構造
の場合には、給油孔32a(図9)或は第二の給油孔3
4(図10〜11)が、トラニオン6の端部に設けた枢
軸5の中心軸に対し傾斜している角度が小さい。即ち、
何れの構造の場合も、上記給油孔32a或は第二の給油
孔34の上流端開口の延長上には、上記枢軸5の中心部
に形成した通孔39の開口が存在する。この理由は、従
来構造及び本発明に先立って考えた構造の何れもが、上
記給油孔32a或は第二の給油孔34を、上記通孔39
の開口側からドリル刃を挿入して形成する事を意図して
いる為である。
【0025】この様に、給油孔32a或は第二の給油孔
34が枢軸5の中心軸に対し傾斜している角度が小さい
と、次の〜の様な問題が生じる。 上記給油孔32a或は第二の給油孔34の加工時間
が長くなる。 上記給油孔32a或は第二の給油孔34の加工に使
用する工具(ドリル刃)の寿命が短くなる。 トラニオン6を小型化しつつ、このトラニオン6の
耐久性を確保する為の設計が難しくなる。
【0026】先ず、上記は、上記ドリル刃を上記通
孔39の内周面側からトラニオン6内に進入させる際
に、このドリル刃に曲げ方向に亙り大きな力が加わり易
い事で生じる。即ち、上記両孔32a、34の加工開始
時には、上記ドリル刃を上記通孔39の内周面に小さな
傾斜角度で突き当てなければならない。この為、上記ド
リル刃の先端部により上記通孔39の内周面の切削を開
始させる為には、このドリル刃をこの内周面に向け強く
押し付けなければならず、このドリル刃に大きな曲げ応
力が加わり、このドリル刃が折損し易くなる。この為、
このドリル刃による上記トラニオン6の切削作業を緩徐
に行なわなければならないだけでなく、上記ドリル刃の
耐久性確保も難しい。何れにしても、上記の様な問
題を生じると、上記トラニオン6及びこのトラニオン6
を組み込んだトロイダル型無段変速機のコストが嵩む。
【0027】又、上記は、上記給油孔32a或は第二
の給油孔34と前記枢軸5の基端部との距離が短くなる
事で生じる。トロイダル型無段変速機の運転時に上記ト
ラニオン6の中間部内側面には、パワーローラ8から大
きなスラスト荷重が加わる。そして、このスラスト荷重
は、上記トラニオン6の両端部に形成した1対の枢軸
5、5と支持板20、20(図9)との係合部に加わ
る。従って、これら各枢軸5、5の基端部と上記トラニ
オン6の本体部分との連続部には、大きな曲げ応力が加
わる。この様に大きな曲げ応力に拘らず、この連続部に
亀裂等の損傷が発生するのを防止する為には、この連続
部及びその近傍部分に発生する最大応力を低くする必要
がある。
【0028】これに対して、図9に示した従来構造及び
図10〜11に示した本発明に先立って考えた構造の場
合には、上記給油孔32a或は第二の給油孔34と上記
枢軸5の基端部との距離が短い為、この枢軸5の基端部
でこの給油孔32a或は第二の給油孔34に近い部分
(図10〜11の丸αで囲んだ部分)に応力が集中し易
い。この為、この部分に亀裂等の損傷が発生しない様に
する為には、上記トラニオン6を大型化して上記距離を
大きくする等の対策が必要になり、トラニオン6を小型
化しつつ、このトラニオン6の耐久性を確保する為の設
計が難しくなる。本発明は、この様な事情に鑑みて、優
れた耐久性を有するトロイダル型無段変速機を低コスト
で実現すべく発明したものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明のトロイダル型無
段変速機は、互いの内側面同士を対向させた状態で、互
いに同心に、且つ互いに独立した回転自在に支持された
第一、第二のディスクと、それぞれがこれら第一、第二
のディスクの中心軸に対し捻れの位置にある互いに同心
の1対の枢軸を中心として揺動する複数のトラニオン
と、それぞれの一部をこれら各トラニオンの中間部に形
成した円孔の内側に回転自在に支持された状態でそれぞ
れの残部をこれら各トラニオンの内側面から突出させた
複数の変位軸と、これら各変位軸の残部に回転自在に支
持された状態で、上記第一、第二の両ディスク同士の間
に挟持された複数のパワーローラと、上記各トラニオン
の内部に設けられた給油通路とを備える。そして、この
給油通路は、上記円孔の内周面にその一端を開口させ、
その他端部を塞いだ第一の給油孔と、上記トラニオンの
両端部に設けた上記1対の枢軸のうちの一方の枢軸の中
心部に形成した通孔の内周面にその一端を開口させ、一
部を上記第一の給油孔と通じさせた第二の給油孔とを備
えたものである。特に、本発明のトロイダル型無段変速
機に於いては、上記第二の給油孔は、上記トラニオンの
外側面側から穿設されて、その一端開口を上記通孔の内
周面の一部に対向させ、その延長上にこの通孔の開口を
存在させないものである。そして、上記第二の給油孔の
他端部で上記第一の給油孔との交差部よりも下流側部分
はプラグにより塞がれている。
【0030】更に好ましくは、上記通孔の内側に、上記
トラニオンを上記各枢軸の軸方向に変位させる為のアク
チュエータを構成する、中心部にその上流端を給油手段
に通じさせる第三の給油孔を設けた円管状のロッドの先
端部を内嵌する。そして、上記トラニオンの端部とこの
ロッドの先端部とを挿通した結合ピンによりこれらトラ
ニオンとロッドとを結合固定すると共に、上記第三の給
油孔の下流端を塞ぐ。又、このロッドの先端部で上記結
合ピンを挿通した部分よりも中央に寄った部分にこのロ
ッドの内外両周面同士を連通させる連通孔を、このロッ
ドの先端部外周面で上記通孔の内周面の軸方向中間部と
対向する部分に小径部を、それぞれ形成する。更に、第
二の給油孔の上流端開口は上記連通孔よりも上記ロッド
の先端寄り部分に存在させ、これら第二の給油孔と上記
連通孔とを、上記小径部の外周面と上記通孔の内周面と
の間に存在する空間を介して互いに連通させる。
【0031】
【作用】上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段
変速機は、前述した従来のトロイダル型無段変速機と同
様の作用に基づき、第一のディスクと第二のディスクと
の間で回転力の伝達を行ない、更にトラニオンの傾斜角
度を変える事により、これら両ディスクの回転速度比を
変える。特に、本発明のトロイダル型無段変速機の場合
には、上記トラニオンの端部に形成した枢軸の中心軸に
対する、このトラニオンの内部に設けた給油通路を構成
する第二の給油孔の傾斜角度を大きくできる。この為、
この第二の給油孔を加工するドリル刃に大きな曲げ応力
が加わりにくくなり、このドリル刃を上記トラニオンに
強く押し当てて、上記第二の給油孔の加工をトラニオン
の外側面側から短時間で行なえる。しかも、上記ドリル
刃に大きな曲げ応力等の無理な力が加わる事がないの
で、このドリル刃の耐久性も十分に確保できる。又、上
記第二の給油孔と上記枢軸の基端部との距離を長くでき
る為、この基端部に発生する最大応力を低くして、この
基端部に亀裂等の損傷が発生する事を防止できる。より
好ましい構造を採用すれば、上記第二の給油孔の傾斜角
度をより大きくすると共に、上記距離をより長くして、
この第二の給油孔の加工時間の短縮化、ドリル刃の寿命
延長、枢軸の基端部の損傷防止を、より高次元で図れ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。尚、本発明の特徴は、トラニオン6
の片端部(図1の左端部)内側に設ける給油通路35a
部分の構造にある。その他の部分の構造及び作用に就い
ては、前述の図8〜9に示した従来構造、或は前述の図
10〜11に示した本発明に先立って考えた構造と同様
である為、同等部分に関する重複する図示並びに説明を
省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心
に説明する。
【0033】上記給油通路35aを構成する第二の給油
孔34aは、上記トラニオン6の外側面側(図1の上
側)から穿設している。即ち、このトラニオン6の外側
面中間部にドリル刃を突き当てて上記第二の給油孔34
aを穿設し、このドリル刃の先端部が通孔39内に突出
した状態で、この第二の給油孔34aの穿設作業を終了
している。従って、この第二の給油孔34aの一端開口
(上流端開口)は、上記通孔39の内周面の軸方向中間
部に対向している。言い換えれば、上記通孔39の開口
部は、上記第二の給油孔34aを延長させた部分には存
在しない。そして、この第二の給油孔34aの他端部
(下流側端部)で、第一の給油孔33との交差部よりも
下流側部分は、ねじ蓋の如きプラグ38により塞いでい
る。
【0034】上記通孔39の内側にその先端部を内嵌
し、結合ピン41により上記トラニオン6と結合固定し
た、円管状の駆動ロッド29aの先端部で、この結合ピ
ン6を挿通した部分よりもこの駆動ロッド29aの中央
に寄った部分(図1の左寄り部分)に、この駆動ロッド
29aの内外両周面同士を連通させる連通孔42を形成
している。又、この駆動ロッド29aの先端部外周面で
上記通孔39の内周面の軸方向中間部と対向する部分に
小径部48を形成し、この小径部48の外周面と上記通
孔39の中間部内周面との間に、軸方向両端部が塞がれ
た、円筒状の空間37を形成している。そして、この空
間37により、上記連通孔42よりも上記駆動ロッド2
9aの先端寄り部分に存在する、上記第二の給油孔34
aの上流端開口と、上記連通孔42とを互いに連通させ
ている。
【0035】上述の様に構成する本発明のトロイダル型
無段変速機の場合には、図1と前述した図10とを比較
すれば明らかな通り、上記トラニオン6の端部に形成し
た枢軸5の中心軸に対する、上記第二の給油孔34aの
傾斜角度を大きくできる。この為、この第二の給油孔3
4aを加工するドリル刃を上記トラニオン6の外側面
に、大きな角度(直角に近い角度)で突き当てる事がで
きる。従って、上記第二の給油孔34aの加工時に、上
記ドリル刃に大きな曲げ応力が加わりにくくなり、この
ドリル刃を上記トラニオン6に強く押し当てて、上記第
二の給油孔34aの加工を短時間で行なえる。しかも、
上記ドリル刃に大きな曲げ応力等の無理な力が加わる事
がないので、このドリル刃の耐久性も十分に確保でき
る。
【0036】又、やはり図1と図10とを比較すれば明
らかな通り、上記第二の給油孔34a(34)と上記枢
軸5の基端部との距離を長くできる。即ち、図1及び図
10に記載したトラニオン6は、内部に設けた給油通路
35a(35)の構造が異なる以外、全体及び各部の軸
方向寸法等は同じであるが、上記距離は、図10に示し
た従来構造がL0 であったのに対して、本発明の場合に
はこのL0 よりも大きなL1 としている。この為、上記
枢軸5の基端部に応力が集中しない様にして、この基端
部に亀裂等の損傷が発生する事を防止できる。
【0037】特に、図示の例では、上記第二の給油孔3
4aの上流端開口と前記結合ピン41との設置位置を、
上記枢軸5の軸方向に関してほぼ一致させている。即
ち、上記第二の給油孔34aの上流端開口を、前記駆動
ロッド29aの先端面近く、図1で右寄り部分に位置さ
せている。この様な構成により、上記枢軸5の中心軸に
対する上記第二の給油孔34aの傾斜角度をより大きく
すると共に、上記距離L1 をより長くしている。そし
て、上記第二の給油孔34aの加工時間の短縮化、ドリ
ル刃の寿命延長、上記枢軸5の基端部の損傷防止を、よ
り高次元で図れる様にしている。
【0038】次に、図2は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。上述した第1例が、前述の図10に対
応する、給油通路35a(35)を設ける側でトラニオ
ン6の軸方向寸法が短い構造に、本発明を適用している
のに対して、本例の場合には、前述の図11に対応す
る、給油通路35b(35)を設ける側でトラニオン6
の軸方向寸法が長い構造に、本発明を適用している。こ
の為に本例の場合には、上記給油通路35bを構成する
第二の給油孔34bを、枢軸5の中心軸に対し直角方向
に形成している。これに合わせて、駆動ロッド29aの
先端部外周面に形成する小径部48aの軸方向長さを、
上述した第1例の場合よりも長くしている。
【0039】この様な本例の場合には、上記第二の給油
孔34bを形成する場合にドリル刃を、上記トラニオン
6の外側面に対し直角に突き当てる事ができる。この
為、このドリル刃をこのトラニオン6に対して強く押し
付けた場合でも、このドリル刃に曲げ方向の力が殆ど加
わらない。従って、上記第二の給油孔34bの加工時間
の短縮とドリル刃の寿命確保とを、より高次元で図れ
る。更には、この第二の給油孔34bと上記枢軸5の基
端部との距離L2 をより大きくして、この基端部の亀裂
防止をより確実に図れる。その他の構成及び作用は、上
述した第1例の場合と同様である。
【0040】尚、以上に述べた各例の構造で、第一の給
油孔33の内径と第二の給油孔34a、34bの内径と
は、必ずしも同じにする必要はなく、互いに異ならせて
も良い。異ならせる場合に、何れの給油孔の内径を大き
くするかは、特に限定する必要はない。要は、これら両
給油孔33、34a、34bを通じての潤滑油の供給量
を確保できれば良い。但し、後から加工する給油孔の内
径が、先に加工した給油孔の内径よりも小さい場合に
は、図3(A)に示す様に、ドリル刃49の先端中心部
が先に加工した給油孔33(34a、34b)の内周面
に、他の部分に先立って突き当たる様にする事が好まし
い。同図(B)に示す様に、ドリル刃49の先端外周縁
部が先に加工した給油孔33(34a、34b)の内周
面に、他の部分に先立って突き当たる状態は好ましくな
い。
【0041】又、駆動ロッド29aの中心部に形成する
第三の給油孔40に関しても、必ずしもこの駆動ロッド
29aの先端面まで貫通させる必要はない。図4に示す
様に、駆動ロッド29aの先端部を、第三の給油孔40
が存在しない充実部とし、この充実部を貫通する状態
で、結合ピン41を設ける事もできる。この様な構造を
採用すれば、この結合ピン41を挿通する為、上記駆動
ロッド29aの先端部に設ける貫通孔の加工作業が容易
になる。
【0042】更には、駆動ロッド29aの先端部に形成
する連通孔42と、トラニオン6側に設ける第二の給油
孔34a、34bとを連通させる構造も、前述の図1〜
2に示した実施の形態の様な小径部48、48aに限ら
ず、図5に示す様な平削部50でも良い。この様な平削
部50は、上記駆動ロッド29aの先端部外周面で上記
連通孔42に整合する部分に、フライス加工により形成
する。尚、この様な平削部50により上記連通孔42と
第二の給油孔34a(34b)を連通させる為には、こ
れら平削部50と第二の給油孔34a(34b)とを対
向させるべく、結合ピン41を挿通する為に、上記駆動
ロッド29aの先端部に形成する貫通孔の位相を規制す
る。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用する為、優れた耐久性を有するトロイダル型無段変速
機を低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、トラニオ
ン及び駆動ロッド端部を取り出して示す断面図。
【図2】同第2例を示す、図1と同様の図。
【図3】先に加工した給油孔を横切る状態で後から給油
孔を加工する状態の2例を示す断面図。
【図4】第三の給油孔部分の構造の別例を示す、図1の
左部に相当する部分断面図。
【図5】第二の給油孔と連通孔とを連通させる部分の構
造の別例を示す、図1の左部に相当する部分断面図。
【図6】従来から知られたトロイダル型無段変速機の基
本的構成を、最大減速時の状態で示す側面図。
【図7】同じく最大増速時の状態で示す側面図。
【図8】従来の具体的構造の1例を示す断面図。
【図9】図8のA−A断面図。
【図10】本発明に先立って考えた構造の第1例を示
す、図1と同様の図。
【図11】同第2例を示す、図1と同様の図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力側ディスク 4a 内側面 5 枢軸 6 トラニオン 7 変位軸 8 パワーローラ 8a 周面 9 押圧装置 10 カム板 11 保持器 12 ローラ 13 駆動側カム面 14 被駆動側カム面 15 入力軸 16 ニードル軸受 17 鍔部 18 出力歯車 19 キー 20 支持板 21 円孔 22 支持軸部 23 枢支軸部 24 ラジアルニードル軸受 25 ラジアルニードル軸受 26 スラスト玉軸受 27 スラストニードル軸受 28 外輪 29、29a 駆動ロッド 30 駆動ピストン 31 駆動シリンダ 32a、32b 給油孔 33 第一の給油孔 34、34a、34b 第二の給油孔 35、35a、35b 給油通路 36 プラグ 37 空間 38 プラグ 39 通孔 40 第三の給油孔 41 結合ピン 42 連通孔 43 小径部 44 凹溝 45 第四の給油孔 46 第五の給油孔 47a、47b 分岐ノズル孔 48、48a 小径部 49 ドリル刃 50 平削部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの内側面同士を対向させた状態で、
    互いに同心に、且つ互いに独立した回転自在に支持され
    た第一、第二のディスクと、それぞれがこれら第一、第
    二のディスクの中心軸に対し捻れの位置にある互いに同
    心の1対の枢軸を中心として揺動する複数のトラニオン
    と、それぞれの一部をこれら各トラニオンの中間部に形
    成した円孔の内側に回転自在に支持された状態でそれぞ
    れの残部をこれら各トラニオンの内側面から突出させた
    複数の変位軸と、これら各変位軸の残部に回転自在に支
    持された状態で、上記第一、第二の両ディスク同士の間
    に挟持された複数のパワーローラと、上記各トラニオン
    の内部に設けられた給油通路とを備え、この給油通路
    は、上記円孔の内周面にその一端を開口させ、その他端
    部を塞いだ第一の給油孔と、上記トラニオンの両端部に
    設けた上記1対の枢軸のうちの一方の枢軸の中心部に形
    成した通孔の内周面にその一端を開口させ、一部を上記
    第一の給油孔と通じさせた第二の給油孔とを備えたもの
    であるトロイダル型無段変速機に於いて、この第二の給
    油孔は、上記トラニオンの外側面側から穿設されて、そ
    の一端開口を上記通孔の内周面の一部に対向させ、その
    延長上にこの通孔の開口を存在させないものであり、上
    記第二の給油孔の他端部で上記第一の給油孔との交差部
    よりも下流側部分はプラグにより塞がれている事を特徴
    とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 通孔の内側には、トラニオンを各枢軸の
    軸方向に変位させる為のアクチュエータを構成する、中
    心部にその上流端を給油手段に通じさせる第三の給油孔
    を設けた円管状のロッドの先端部を内嵌し、上記トラニ
    オンの端部とこのロッドの先端部とを挿通した結合ピン
    によりこれらトラニオンとロッドとを結合固定すると共
    に、上記第三の給油孔の下流端を塞いでおり、このロッ
    ドの先端部で上記結合ピンを挿通した部分よりもこのロ
    ッドの中央に寄った部分に、このロッドの内外両周面同
    士を連通させる連通孔を、このロッドの先端部外周面で
    上記通孔の内周面の軸方向中間部と対向する部分に小径
    部を、それぞれ形成しており、第二の給油孔の上流端開
    口は上記連通孔よりも上記ロッドの先端寄り部分に存在
    しており、これら第二の給油孔と上記連通孔とを、上記
    小径部の外周面と上記通孔の内周面との間に存在する空
    間を介して互いに連通させている、請求項1に記載した
    トロイダル型無段変速機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6979277B2 (en) 2002-04-08 2005-12-27 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission
WO2023248312A1 (ja) * 2022-06-20 2023-12-28 株式会社ユニバンス 無段変速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6979277B2 (en) 2002-04-08 2005-12-27 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission
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