JP2001032782A - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JP2001032782A
JP2001032782A JP11207693A JP20769399A JP2001032782A JP 2001032782 A JP2001032782 A JP 2001032782A JP 11207693 A JP11207693 A JP 11207693A JP 20769399 A JP20769399 A JP 20769399A JP 2001032782 A JP2001032782 A JP 2001032782A
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JP
Japan
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vane
rotor
casing
vane pump
piston
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JP11207693A
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English (en)
Inventor
Kanji Kita
貫二 北
Kazunori Miyata
和典 宮田
Takuya Kurokawa
卓也 黒川
Takeshi Mochizuki
武志 望月
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単且つコンパクトな構造でベーンポンプの
作動油への空気の混入を回避する。 【解決手段】 ベーンポンプPR はケーシング22の内
部に収納したサイドプレート28R ,30、カムリング
29R およびロータ32R を備えており、ロータ32R
のベーン溝321 に摺動自在に嵌合するベーン35の半
径方向外端がカムリング29R の内周面に当接する。ロ
ータ32R を支持するロータシャフト14 R の内部を軸
方向に貫通するシリンダ142 の内部に、ピストン45
R が摺動自在に嵌合する。温度上昇によりケーシング2
2内の作動油が膨張すると、ピストン45R が図中右動
して作動油の膨張を吸収し、また温度低下によりケーシ
ング22内の作動油が収縮すると、ピストン45R が図
中左動して作動油の収縮を吸収することにより、作動油
への空気の混入を確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングの内部
でカムリングおよびサイドプレートにより囲まれた空間
に、放射状に配置された多数のベーンを有するロータを
回転自在に収納したベーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるベーンポンプでは、運転時および
停止時の温度差により作動油が熱的に膨張・収縮するた
め、温度上昇により膨張した作動油が温度低下により収
縮する際にケーシングの内部に吸い込まれた空気が作動
油に混入する問題がある。そこで温度差に基づく作動油
の容積変化を吸収すべく、ベーンポンプのケーシングに
容積可変のリザーバを備えたものが、特開平7−125
555号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、ベーンポンプのケーシングの一部を構成するカバ
ーを皿ばねおよびシール材を介してスライド可能に支持
し、このカバーの内部をリザーバとして利用している
が、カバー、皿ばねおよびシール材によって部品点数が
増加するだけでなくベーンポンプ全体が大型化する問題
がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、簡単且つコンパクトな構造でベーンポンプの作動油
への空気の混入を回避することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、ケーシングの
内部でカムリングおよびサイドプレートにより囲まれた
空間にロータを回転自在に収納し、このロータに放射状
に形成した複数のベーン溝にそれぞれ摺動自在に支持し
たベーンの半径方向外端をカムリングの内周面に当接さ
せたベーンポンプにおいて、ロータを支持するロータシ
ャフトの内部に、一端がケーシングの内部に連通して他
端が大気に開放するシリンダを軸方向に形成し、このシ
リンダにピストンを摺動自在に嵌合させて温度変化に伴
うケーシング内の作動油の膨張および収縮を該ピストン
の移動により吸収することを特徴とするベーンポンプが
提案される。
【0006】上記構成によれば、ロータシャフトの内部
に軸方向に形成したシリンダにピストンを摺動自在に嵌
合させ、前記シリンダの一端をケーシングの内部に連通
させて他端を大気に開放したことにより、温度変化によ
りケーシング内の作動油が膨張あるいは収縮するとピス
トンがシリンダ内を移動して作動油の容積変化を吸収す
るので、簡単且つコンパクトな構造で作動油への空気の
混入を確実に防止することができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、共通のケーシングの内部に収
納した一対のロータをそれぞれ支持する一対のロータシ
ャフトを、それらの軸端が相対向するように配置し、前
記一対のロータシャフトに形成したシリンダにそれぞれ
ピストンを摺動自在に嵌合させたことを特徴とするベー
ンポンプが提案される。
【0008】上記構成によれば、軸端が相対向するよう
に配置した一対のロータシャフトに形成したシリンダに
それぞれピストンを摺動自在に嵌合させたので、一対の
ピストンの相対的な接近および離反によって吸収可能な
作動油の容積変化を増加させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図13は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルト
ン図、図2はハイドロリックカップリング装置の縦断面
図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4
線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の
要部拡大図、図7は図6の7−7線断面図、図8はコイ
ルスプリングの斜視図、図9はオリフィスプレートの斜
視図、図10はオリフィスプレートの作用説明図、図1
1はオリフィスプレートの作用を説明するグラフ、図1
2は図5の12−12線拡大断面図、図13はハイドロ
リックカップリング装置の油圧回路図である。
【0011】図1に示すように、四輪駆動車両Vは車体
前部に横置きに配置したエンジンEと、このエンジンE
の右側面に結合したトランスミッションMとを備える。
トランスミッションMの駆動力を主駆動輪としての左右
の前輪WFL,WFRに伝達する第1動力伝達系D1 は、ト
ランスミッションMの出力軸1に設けた第1スパーギヤ
2と、第1スパーギヤ2に噛合する第2スパーギヤ3
と、第2スパーギヤ3により駆動されるベベルギヤ式の
フロントディファレンシャル4と、フロントディファレ
ンシャル4から左右に延出して主駆動輪としての前輪W
FL,WFRに接続される左右の車軸5L ,5R とから構成
される。
【0012】第1動力伝達系D1 の駆動力を副駆動輪と
しての後輪WRL,WRRに伝達する第2動力伝達系D
2 は、フロントディファレンシャル4のデフボックスに
設けた第3スパーギヤ6と、第3スパーギヤ6に噛合す
る第4スパーギヤ7と、第4スパーギヤ7と一体に回転
する第1ベベルギヤ8と、第1ベベルギヤ8に噛合する
第2ベベルギヤ9と、前端に第2ベベルギヤ9を備えて
車体後方に延びるプロペラシャフト10と、プロペラシ
ャフト10の後端に設けた第3ベベルギヤ11と、第3
ベベルギヤ11に噛合する第4ベベルギヤ12と、第4
ベベルギヤ12により駆動されるハイドロリックカップ
リング装置Hと、ハイドロリックカップリング装置Hか
ら左右に延出して後輪WRL,WRRに接続される左右の車
軸13L ,13R とを備える。
【0013】次に、図2に基づいてハイドロリックカッ
プリング装置Hの構造を説明する。
【0014】ハイドロリックカップリング装置Hは、概
略円板状の左ケーシング21および概略カップ状の右ケ
ーシング22をボルト23…で結合してなるケーシング
24を備えており、このケーシング24は一対のボール
ベアリング19L ,19R でハウジング20に回転自在
に支持される。右ケーシング22には前記第4ベベルギ
ヤ12がボルト23…で共締めされており、従ってプロ
ペラシャフト10の回転は第3ベベルギヤ11および第
4ベベルギヤ12を介してケーシング24に伝達され
る。左後輪WRLの車軸13L に接続されて左ケーシング
21の中央部を貫通する左ロータシャフト14L の右端
と、右後輪WRRの車軸13R に接続されて右ケーシング
22の中央部を貫通する右ロータシャフト14R の左端
とが、ケーシング24の内部で同軸に対向する。
【0015】ニードルベアリング25L を介して左ケー
シング21に回転自在に支持された左ロータシャフト1
L は、その中間部に形成されたフランジ141 の左側
面がスラストワッシャ26L を介して左ケーシング21
に対向するとともに、その外周面と左ケーシング21と
の間にシール部材27L が配置される。ニードルベアリ
ング25R を介して右ケーシング22に回転自在に支持
された右ロータシャフト14R は、その中間部に形成さ
れたフランジ141 の右側面がスラストワッシャ26R
を介して右ケーシング22に対向するとともに、その外
周面と右ケーシング22との間にシール部材27R が配
置される。
【0016】ケーシング24の内部には、左ベーンポン
プPL および右ベーンポンプPR が左右対称に配置され
る。すなわち、ケーシング24の内部には左第1サイド
プレート28L 、左カムリング29L 、第2サイドプレ
ート30、右カムリング29 R および右第1サイドプレ
ート28R が左右移動不能に積層されており、それらは
両端が左ケーシング21および右ケーシング22に嵌合
する6本のリニアシャフト31…(図3参照)でケーシ
ング24に対して回り止めされる。左ロータシャフト1
L にスプライン結合された左ロータ32L が、左第1
サイドプレート28L 、左カムリング29L および第2
サイドプレート30に囲まれた空間に回転自在に収納さ
れ、また右ロータシャフト14R にスプライン結合され
た右ロータ32R が、右第1サイドプレート28R 、右
カムリング29R および第2サイドプレート30に囲ま
れた空間に回転自在に収納される。第2サイドプレート
30は左ベーンポンプPL および右ベーンポンプPR
共通する構成要素であり、その内周面にブッシュ33を
介して左ロータシャフト14L および右ロータシャフト
14R の対向部の外周が相対回転自在に支持される。
【0017】次に、図3〜図5を併せて参照しながら右
ベーンポンプPR の構造を詳細に説明する。尚、左ベー
ンポンプPL の構造は右ベーンポンプPR の構造と左右
鏡面対称であるため、その重複する説明は省略する。右
ベーンポンプPR および左ベーンポンプPL の相対応す
る構成要素には、同一の参照符号にそれぞれ添字「R
および添字「L 」が付してある。
【0018】右カムリング29R の内周面は概略3角形
になっており、その内部に収納された円形の右ロータ3
R との間に、円周方向に120°ずつ離間した3個の
作動室34R …が形成される。右ロータ32R に放射状
に形成された8個のベーン溝321 …にそれぞれ板状の
ベーン35…が摺動自在に支持されており、それらベー
ン35…の半径方向外端は右カムリング29R の内周面
に摺接する。右第1サイドプレート28R の左側面およ
び第2サイドプレート30の右側面には、各ベーン35
の半径方向外端を右カムリング29R の内周面に密着さ
せるべく、それぞれ環状のベーン押上ポート281 ,3
1 が形成される。これらベーン押上ポート281 ,3
1 は右ロータ32R の8個のベーン溝321 …の底部
にそれぞれ連通する。また各ベーン35の半径方向外端
を右カムリング29R の内周面に密着させるべく、ベー
ン溝321 の底部とベーン35の半径方向内端との間に
コイルスプリング36が縮設される。
【0019】図6〜図8から明らかなように、前記コイ
ルスプリング36の横断面形状は、右ロータ32R の軸
方向に長径d1 を有して円周方向に短径d2 を有する楕
円形に形成されている。コイルスプリング36の短径d
2 はベーン溝321 の溝幅に略等しく設定されており、
これによりコイルスプリング36の円周方向への倒れが
防止される。しかもコイルスプリング36の軸方向への
倒れは、その長径d1が軸方向に沿っていることにより
確実に防止される。またコイルスプリング36の半径方
向外端はベーン35の半径方向内端に形成された台形状
の切欠351 (図6参照)に嵌合しており、これにより
コイルスプリング36を軸方向に位置決めすることがで
きる。
【0020】以上のようにコイルスプリング36の横断
面を楕円形にしたことにより、同じスペースに配置可能
な円形の横断面を有するコイルスプリングに比べて、そ
の容量を増加させることができる。その結果、容量を増
加させるためにコイルスプリングの本数を増やしたり、
線径を太くしたり、巻き数を減少させたり、セット長を
長くしたりする必要がなくなり、コイルスプリングの本
数を増やしたことに伴う部品点数の増加、線径を太くし
たことに伴うコイルスプリングの密着高さの増加や塑性
変形の増加、巻き数を減少させたことに伴う塑性変形の
増加、セット長を長くしたことに伴うベーンの加工工数
の増加やコイルスプリングの倒れを防止することができ
る。
【0021】またコイルスプリング36の半径方向外部
が嵌合するベーン35の切欠351が台形状に形成され
ているので、圧縮されたコイルスプリング36が切欠3
1に噛み込むのを防止できるだけでなく、コイルスプ
リング36を軸方向に自動的にセンタリングすることが
できる。
【0022】図2〜図4および図10から明らかなよう
に、第2サイドプレート30の右側面には、右ベーンポ
ンプPR の3個の作動室34R …の円周方向両端にそれ
ぞれ臨む3個の吸入ポート37R …および3個の吐出ポ
ート38R …が凹設される。隣接する2個の作動室34
R ,34R の対向部にそれぞれ設けられた吸入ポート3
R および吐出ポート38R を横切るように、半径方向
に延びるオリフィスプレート支持溝39R が凹設され
る。オリフィスプレート支持溝39R は、半径方向外側
に位置する支持部391 と、この支持部391 から半径
方向内側に延びる溝部392 とから構成される。
【0023】尚、左右のベーンポンプPL ,PR は、そ
の正転時には作動油を吸入ポート37L ,37R から吸
入して吐出ポート38L ,38R から吐出するが、その
逆転時には作動油を吐出ポート38L ,38R から吸入
して吸入ポート37L ,37 R から吐出する。
【0024】図9に示すように、オリフィスプレート支
持溝39R に首振り自在に支持されるオリフィスプレー
ト40R は、部分円柱状の支点部401 と、この支点部
40 1 から延びる板状の弁部402 とから構成されてお
り、弁部402 にはその両側面を連通させる第1オリフ
ィス41R が貫通するように形成される。またオリフィ
スプレート40R の弁部402 の1つのエッジに切欠4
2が施される。図10に示すように、上記構造を有する
オリフィスプレート40R は、支点部401 がオリフィ
スプレート支持溝39R の支持部391 に嵌合し、弁部
402 がオリフィスプレート支持溝39R の溝部392
の内部において揺動する。
【0025】図3および図6から明らかなように、オリ
フィスプレート40R の支点部40 1 の半径方向外側の
半部は、第2サイドプレート30の右側面に当接する右
カムリング29R により押さえられている。これによ
り、オリフィスプレート40Rが右ロータ32R 側に移
動できなくなり、オリフィスプレート40R のエッジが
ベーン35…のエッジと干渉することが防止される。
【0026】またロータ32R の外周面とカムリング2
R の内周面との間には若干の隙間が存在するため、オ
リフィスプレート40R の支点部401 とオリフィスプ
レート支持溝39R の支持部391 との間に隙間が存在
すると、吸入ポート37R と吐出ポート38R とが前記
支点部401 および支持部391 間の隙間と、前記ロー
タ32R およびカムリング29R 間の隙間とを介して相
互に連通してしまい、望ましくない作動油のリークが発
生する可能性がある。しかしながら、実際にはオリフィ
スプレート40R の支点部401 とオリフィスプレート
支持溝39R の支持部391 とは揺動自在かつ液密に嵌
合しているため、前記支点部401 および支持部391
間の隙間を介して望ましくない作動油のリークが発生す
るのを確実に防止することができる。
【0027】右ベーンポンプPR のオリフィスプレート
支持溝39R およびオリフィスプレート40R は切換バ
ルブVR を構成し、また左ベーンポンプPL のオリフィ
スプレート支持溝39L およびオリフィスプレート40
L は切換バルブVL を構成する。
【0028】図2および図4から明らかなように、第2
サイドプレート30の右側面に凹設された右ベーンポン
プPR の3個の吸入ポート37R …と、第2サイドプレ
ート30の左側面に凹設された左ベーンポンプPL の3
個の吸入ポート37L …とは相互に対向する位置に配置
されており、対応する右ベーンポンプPR の吸入ポート
37R …と左ベーンポンプPL の吸入ポート37L …と
が、第2サイドプレート30を貫通する3個の第2オリ
フィス43…を介して接続される。また第2サイドプレ
ート30の右側面に凹設された右ベーンポンプPR の3
個の吐出ポート38R …と、第2サイドプレート30の
左側面に凹設された左ベーンポンプPLの3個の吐出ポ
ート38L …とは相互に対向する位置に配置されてお
り、対応する右ベーンポンプPR の吐出ポート38R
と左ベーンポンプPL の吸入ポート38L …とが、第2
サイドプレート30を貫通する3個の第2オリフィス4
3…を介して接続される。
【0029】前記第2オリフィス43…は、第2サイド
プレート30の両側面に凹設した吸入ポート37L …,
37R …および吐出ポート38L …,38L …の底面間
を接続されるように形成されるので、それら第2オリフ
ィス43…がベーン35…の側端面によって塞がれる虞
がない。
【0030】図2および図5から明らかなように、右第
1サイドプレート28R の左側面には、第2サイドプレ
ート30の右側面に形成された3個の吸入ポート37R
…および3個の吐出ポート38R …に対向する3個の吸
入ポート37R …および3個の吐出ポート38R …が凹
設されており、これら右第1サイドプレート28R の3
個の吸入ポート37R …および3個の吐出ポート38R
…は、合計6個のチェックバルブ44R …を介して該右
第1サイドプレート28R の右側面に連通する。前記チ
ェックバルブ44R …は右第1サイドプレート28R
右側面から吸入ポート37R …および吐出ポート38R
…側への作動油の流通を許容し、その逆方向への作動油
の流通を規制する。
【0031】図12を併せて参照すると明らかなよう
に、各チェックバルブ44R は、右第1サイドプレート
28R の吸入ポート37R および吐出ポート38R の底
面に凹設した弁座282 と、この弁座282 に着座可能
なチェックボール58とから構成されており、吸入ポー
ト37R および吐出ポート38R が高圧になるとチェッ
クボール58が弁座282 に着座して閉弁し、吸入ポー
ト37R および吐出ポート38R が低圧になるとチェッ
クボール58が弁座282 から離反して開弁する。
【0032】このようにチェックバルブ44R を右第1
サイドプレート28R の内部に設けたことにより、その
チェックバルブ44R に連なる油路の長さを最小限に抑
えるとともに、部品点数の増加を最小限に抑えることが
できる。また右第1サイドプレート28R の吸入ポート
37R および吐出ポート38R に右ロータ32R が対向
しているので、その右ロータ32R でチェックボール5
8の脱落を規制することができる。
【0033】図2および図6から明らかなように、左右
のロータシャフト14L ,14R の内部を軸方向に貫通
するようにシリンダ142 ,142 が形成されており、
これらシリンダ142 ,142 の内端は左右のベーンポ
ンプPL ,PR の内部空間に連通し、外端は大気に連通
する。各シリンダ142 ,142 にピストン45L ,4
R が摺動自在に嵌合しており、それぞれのピストン4
L ,45R の外周に形成した環状溝451 ,452
支持した2個のOリング46,47により、ピストン4
L ,45R およびシリンダ142 ,142 の摺動面が
シールされる。左右のロータシャフト14L ,14R
相対向する軸端間には、ピストン45L,45R が反対
側のシリンダ142 ,142 内に進入するのを防止する
ためのワッシャ48が配置される。
【0034】而して、ベーンポンプPL ,PR の運転に
より発生する熱で作動油が膨張すると、その作動油の一
部がロータシャフト14L ,14R の相対向する軸端か
らシリンダ142 ,142 の内部に浸入し、一対のピス
トン45L ,45R が相互に離反する方向に移動して作
動油の膨張を吸収する。逆にベーンポンプPL ,PR
運転停止による温度低下で作動油が収縮すると、一対の
ピストン45L ,45 R が相互に接近する方向に移動し
て作動油の収縮を吸収する。このように部品点数の少な
い簡単な構造で作動油の熱膨張および熱収縮の影響を確
実に除去し、作動油への空気の混入を未然に防止するこ
とができるだけでなく、ロータシャフト14L ,14R
の内部空間を有効に利用してピストン45L ,45R
コンパクトに配置することができる。特に、一対のピス
トン45L ,45R の接近および離反により作動油の膨
張および収縮を吸収するので、吸収可能な作動油の容積
を充分に確保することができる。
【0035】以上、右ベーンポンプPR の構造を中心に
説明したが、左ベーンポンプPL の構造は前記右ベーン
ポンプPR のそれと鏡面対称であって両者の構造は実質
的に同じである。
【0036】図13は上記ハイドロリックカップリング
装置Hの油圧回路を示すものである。同図から明らかな
ように、左ベーンポンプPL の吸入ポート37L および
吐出ポート38L は第2サイドプレート30の左側面に
設けたオリフィスプレート40L の第1オリフィス41
L により相互に連通するとともに、右ベーンポンプP R
の吸入ポート37R および吐出ポート38R は第2サイ
ドプレート30の右側面に設けたオリフィスプレート4
R の第1オリフィス41R により相互に連通する。ま
た左右のベーンポンプPL ,PR の吸入ポート37L
37R は第2サイドプレート30を貫通する第2オリフ
ィス43により相互に連通するとともに、左右のベーン
ポンプPL ,PR の吐出ポート38L ,38R は第2サ
イドプレート30を貫通する第2オリフィス43により
相互に連通する。
【0037】左ベーンポンプPL の吸入ポート37L
よび吐出ポート38L の何れか高圧側は切換バルブVL
を介してベーン押上ポート281 ,301 に連通し、ま
た右ベーンポンプPR の吸入ポート37R および吐出ポ
ート38R の何れか高圧側は切換バルブVR を介してベ
ーン押上ポート281 ,301 に連通する。左ベーンポ
ンプPL の吸入ポート37L および吐出ポート38L
何れか低圧側は左第1サイドプレート28L に設けたチ
ェックバルブ44L を介してピストン45L ,45R
連通し、また右ベーンポンプPR の吸入ポート37R
よび吐出ポート38R の何れか低圧側は右第1サイドプ
レート28R に設けたチェックバルブ44R を介してピ
ストン45L ,45R に連通する。
【0038】更に、ベーン押上ポート281 ,301
左右のピストン45L ,45R との間にリリーフバルブ
56L ,56R およびチョーク57L ,57R が設けら
れる。前記リリーフバルブ56L ,56R は仮想的なも
ので、左右の第1サイドプレート28L ,28R が油圧
で撓むことにより左右のロータ32L ,32R との間に
発生する間隙によって構成される。また前記チョーク5
L ,57R も仮想的なもので、左右の第1サイドプレ
ート28L ,28R あるいは第2プレート30と左右の
ロータ32L ,32R との摺動部の間隙によって構成さ
れる。
【0039】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0040】車両Vが定速走行する状態では、エンジン
Eの駆動力は出力軸1から第1スパーギヤ2、第2スパ
ーギヤ3、フロントディファレンシャル4および左右の
車軸5L ,5R を介して左右の前輪WFL,WFRに伝達さ
れる。このとき、フロントディファレンシャル4の第3
スパーギヤ6の回転は、第4スパーギヤ7、第1ベベル
ギヤ8、第2ベベルギヤ9、プロペラシャフト10、第
3ベベルギヤ11および第4ベベルギヤ12を介してハ
イドロリックカップリング装置Hのケーシング24(即
ち、左右のカムリング29L ,29R )を回転させる。
一方、車両Vの走行に伴って路面から受ける摩擦力で駆
動される後輪WRL,WRRの回転は、左右の車軸13L
13R からローターシャフト14L ,14R を介して左
ベーンポンプPL のロータ32L および右ベーンポンプ
R のロータ32R に伝達される。前輪WFL,WFRにス
リップが発生しておらず、従って前輪WFL,WFRおよび
後輪WRL,WRRの回転数が等しいときには、左右のカム
リング29L ,29R の回転数と左右のロータ32L
32R の回転数とが一致して相対回転が発生しない。そ
の結果、左右のベーンポンプPL ,PR が作動油を吐出
しないためにハイドロリックカップリング装置Hは駆動
力の伝達を行わず、車両Vは前輪駆動状態になる。
【0041】また低摩擦路における発進時や急加速時に
エンジンEの駆動力が直接作用する前輪WFL,WFRがス
リップすると、前輪WFL,WFRの回転に連動する左右の
油圧ポンプPL ,PR のカムリング29L ,29R と、
後輪WRL,WRRの回転に連動する左右の油圧ポンプ
L ,PR のロータ32L ,32R との間に正転方向の
相対回転が発生し、左右のベーンポンプPL ,PR は吐
出ポート38L ,38R から吐出した作動油を吸入ポー
ト37L ,37R より吸入する。吐出ポート38L,3
R から吐出された作動油は左右の第1オリフィス41
L ,41R を通過して吸入ポート37L ,37R に還流
するが、その際の流通抵抗により左右のベーンポンプP
L ,PR に負荷が発生し、この負荷が駆動力として左右
の後輪WRL,WRRに伝達される。而して、前輪WFL,W
FRのスリップ時には四輪駆動状態となり、車両Vのトラ
クションを増加させることができる。このとき、第1オ
リフィス41L ,41R の径を減少させるほど、左右の
ベーンポンプPL ,PR の負荷が増加して後輪WRL,W
RRに伝達される駆動力が増加する。
【0042】車両Vが低速でタイトな旋回を行うとき、
左右の前輪WFL,WFRの旋回軌跡の平均半径よりも左右
の後輪WRL,WRRの旋回軌跡の平均半径が小さくなるた
め、前輪WFL,WFRに接続された左右のカムリング29
L ,29R と、後輪WRL,W RRに接続された左右のロー
タ32L ,32R との間に相対回転が発生する。しかも
左右の後輪WRL,WRRの旋回軌跡の半径は旋回外輪にお
いて大きく、旋回内輪において小さいため、前記相対回
転の大きさは左右のベーンポンプPL ,PR で異なって
いる。このとき、左右のベーンポンプPL ,PR の吐出
ポート38L ,38R から吐出された作動油は左右の第
1オリフィス41L ,41R を経て吸入ポート37L
37R に還流し、また左右のベーンポンプPL ,PR
吐出した作動油の差分は、第2オリフィス43を経て行
き来することにより相殺されるため、両ベーンポンプP
L ,PR に大きな負荷が発生することが防止される。そ
の結果、四輪駆動車両Vが低速でタイトな旋回を行う際
に各車輪の旋回軌跡の半径差により発生する、所謂タイ
トコーナーブレーキング現象を軽減することができる。
【0043】例えば、左後輪WRLを除く左右の前輪
FL,WFRおよび右後輪WRRが泥濘にはまったような場
合、スリップする前輪WFL,WFRに連動してカムリング
29L ,29R が回転すると、泥濘にはまって摩擦が減
少している右後輪WRRも、カムリング29R からベーン
35…、ロータ32R およびロータシャフト14R を介
して伝達される駆動力によりスリップしてしまう。しか
しながら、摩擦係数の高い路面に乗っている左後輪WRL
にはカムリング29L からベーン35…、ロータ32L
およびロータシャフト14L を介して駆動力が伝達され
るため、その駆動力により泥濘からの脱出が可能とな
る。即ち、本実施例のハイドロリックカップリング装置
Hによれば、所謂差動制限機構(LSD)の機能を発揮
させることが可能となる。このとき、第2オリフィス4
3の径を減少させるほど、前記差動制限機能を強めるこ
とができる。
【0044】前述した低摩擦路における発進時や急加速
時のように前輪WFL,WFRの回転数が後輪WRL,WRR
回転数を上回る場合には、ロータ32L ,32R が正転
方向(図3の矢印A方向)に相対回転し、図10(A)
に示すように、吸入ポート37L ,37R から作動油が
吸入されて吐出ポート38L ,38R から作動油が吐出
される。その結果、高圧側の吐出ポート38L ,38R
と低圧側の吸入ポート37L ,37R との差圧によって
切換バルブVL ,VR のオリフィスプレート40L ,4
R が吸入ポート37L ,37R 側に揺動するため、高
圧側の吐出ポート38L ,38R がオリフィスプレート
支持溝39L ,39R を介してベーン押上ポート301
に連通するとともに、ベーン押上ポート301 と低圧側
の吸入ポート37L ,37R との連通が遮断される。而
して、ベーン押上ポート301 に伝達された油圧によっ
てベーン35…を半径方向外側に付勢し、その先端をカ
ムリング29L ,29R の内周面に圧接することができ
る。
【0045】一方、車両が急制動を行う場合には、AB
S(アンチロックブレーキシステム)等によって車輪の
ロック状態を制御することにより、前輪WFL,WFRが後
輪W RL,WRRよりも先にロックするようにして車両挙動
の安定が図られる。このように急制動により後輪WRL
RRの回転数が前輪WFL,WFRの回転数を上回ると、ロ
ータ32L ,32R が逆転方向(図3の矢印B方向)に
相対回転し、図10(B)に示すように、吐出ポート3
L ,38R から作動油が吸入されて吸入ポート3
L ,37R から作動油が吐出される。その結果、高圧
側の吸入ポート37 L ,37R と低圧側の吐出ポート3
L ,38R との差圧によって切換バルブV L ,VR
オリフィスプレート40L ,40R が吐出ポート3
L ,38R 側に揺動するため、高圧側の吸入ポート3
L ,37R がオリフィスプレート支持溝39L ,39
R を介してベーン押上ポート301 に連通するととも
に、ベーン押上ポート301 と低圧側の吐出ポート38
L ,38R との連通が遮断される。而して、ベーン押上
ポート301 に伝達された油圧によってベーン35…を
半径方向外側に付勢し、その先端をカムリング29L
29R の内周面に圧接することができる。
【0046】ところで、ハイドロリックカップリング装
置Hを備えた四輪駆動車両Vでは、前輪WFL,WFRおよ
び後輪WRL,WRRの相対回転数差に応じて左右のベーン
ポンプPL ,PR が負荷を発生し、前輪WFL,WFRおよ
び後輪WRL,WRRの回転数が大きい側から回転数が小さ
い側に駆動力が伝達される。従って、急制動時における
制動力の制御により前輪WFL,WFRが先にロックしよう
とすると、後輪WRL,WRRの回転数が前輪WFL,WFR
回転数を上回って後輪WRL,WRR側から前輪W FL,WFR
側に駆動力が伝達されてしまい、前輪WFL,WFRのロッ
クが抑制されて後輪WRL,WRRのロックが促進されるた
め、最悪の場合に前輪WFL,WFRおよび後輪WRL,WRR
が同時にロックして車両挙動が不安定になる可能性があ
る。
【0047】これを回避すべく、本実施例では前輪
FL,WFRおよび後輪WRL,WRRの相対回転の方向によ
りベーンポンプPL ,PR が発生する負荷の大きさに差
を持たせている。すなわち、前述した低摩擦路における
発進時や急加速時のように前輪W FL,WFRの回転数が後
輪WRL,WRRの回転数を上回る場合には、ロータ3
L ,32R が図3の矢印A方向に相対回転し、図10
(A)に示すように、オリフィスプレート40L ,40
R によって高圧のベーン押上ポート301 と低圧の吸入
ポート37L ,37R との連通が完全に遮断されるた
め、吸入ポート37L ,37R および吐出ポート3
L ,38R は第1オリフィス41L ,41R だけを介
して連通し、ベーンポンプPL ,PR は大きな負荷を発
生して前輪WFL,WFRから後輪WRL,WRRに伝達される
駆動力が増加する(図11の実線参照)。
【0048】一方、前述した急制動時のように後輪
RL,WRRの回転数が前輪WFL,WFRの回転数を上回る
場合には、ロータ32L ,32R が図3の矢印B方向に
相対回転し、図10(B)に示すように、オリフィスプ
レート40L ,40R によって高圧のベーン押上ポート
301 と低圧の吐出ポート38L ,38R との連通が一
応遮断されるが、オリフィスプレート40L ,40R
形成した切欠42によってベーン押上ポート301 から
吐出ポート38L ,38R に作動油がリークするため、
ベーンポンプPL ,PR が発生する負荷が減少して前輪
FL,WFRから後輪WRL,WRRに伝達される駆動力が減
少する(図11の破線参照)。而して、急制動時に前輪
FL,WFRを後輪WRL,WRRに先立ってロックさせ、車
両挙動が不安定になるのを未然に防止することができ
る。
【0049】また、ベーンポンプPL ,PR の運転に伴
って吸入ポート37L ,37R (あるいは吐出ポート3
L ,38R )が負圧になったとき、その負圧でチェッ
クバルブ44L …,44R …が開弁して吸入ポート37
L ,37R (あるいは吐出ポート38L ,38R )をピ
ストン45L ,45R に連通させるので、過剰な負圧に
よりキャビテーションが発生するのを確実に防止するこ
とができる。
【0050】以上のように、第2オリフィス43…を第
2サイドプレート30に穿設したので、それら第2オリ
フィス43…の加工精度を高めてハイドロリックカップ
リングHの作動特性を安定させることができる。また第
1オリフィス41L …,41 R …および第2オリフィス
43…を第2サイドプレート30に集中して配置したの
で、それらオリフィス41L …,41R …;43…に連
なる油路の長さを最小限に抑えてハイドロリックカップ
リング装置Hを小型化することができるだけでなく、部
品点数の増加を最小限に抑えることができる。
【0051】しかも切換バルブVL ,VR を用いて吸入
ポート37L ,37R および吐出ポート38L ,38R
を選択的にベーン押上ポート301 に連通させることが
できるので、その機能を複数のチェックバルブを組み合
わせて発揮させるものに比べて部品点数の削減および油
路の簡略化が可能となる。特に、吸入ポート37L ,3
R および吐出ポート38L ,38R 間に配置された切
換バルブVL ,VR のオリフィスプレート40L ,40
R を利用して第1オリフィス41L ,41R を形成した
ので、油路の長さを最小限に短縮することができる。
【0052】更に、左右のベーンポンプPL ,PR が第
2サイドプレート30を共用しているので、部品点数の
削減に寄与することができる。
【0053】次に、図14に基づいて本発明の第2実施
例を説明する。
【0054】第2実施例はピストン45L ,45R の構
造において第1実施例と異なっており、その他の構成は
第1実施例と同一である。第2実施例のピストン4
L ,45R は1個の環状溝451 および1個の環状摺
動面453 を備えており、環状溝451 に支持したOリ
ング46と環状摺動面453 とがシリンダ142 ,14
2に摺接する。
【0055】本第2実施例によっても、前記第1実施例
と同様の作用効果を達成することができる。
【0056】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0057】例えば、実施例ではハイドロリックカップ
リング装置HのベーンポンプPL ,PR を例示したが、
本発明は他の任意の用途のベーンポンプに対して適用す
ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ロータシャフトの内部に軸方向に形成したシ
リンダにピストンを摺動自在に嵌合させ、前記シリンダ
の一端をケーシングの内部に連通させて他端を大気に開
放したことにより、温度変化によりケーシング内の作動
油が膨張あるいは収縮するとピストンがシリンダ内を移
動して作動油の容積変化を吸収するので、簡単且つコン
パクトな構造で作動油への空気の混入を確実に防止する
ことができる。
【0059】また請求項2に記載された発明によれば、
軸端が相対向するように配置した一対のロータシャフト
に形成したシリンダにそれぞれピストンを摺動自在に嵌
合させたので、一対のピストンの相対的な接近および離
反によって吸収可能な作動油の容積変化を増加させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン図
【図2】ハイドロリックカップリング装置の縦断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の要部拡大図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】コイルスプリングの斜視図
【図9】オリフィスプレートの斜視図
【図10】オリフィスプレートの作用説明図
【図11】オリフィスプレートの作用を説明するグラフ
【図12】図5の12−12線拡大断面図
【図13】ハイドロリックカップリング装置の油圧回路
【図14】本発明の第2実施例を示す、前記6に対応す
る図
【符号の説明】
14L ロータシャフト 14R ロータシャフト 142 シリンダ 24 ケーシング 28L 第1サイドプレート(サイドプレート) 28R 第1サイドプレート(サイドプレート) 29L カムリング 29R カムリング 30 第2サイドプレート(サイドプレート) 32L ロータ 32R ロータ 321 ベーン溝 35 ベーン 45L ピストン 45R ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 卓也 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 (72)発明者 望月 武志 栃木県真岡市松山町19 本田技研工業株式 会社栃木製作所内 Fターム(参考) 3H040 AA03 BB05 BB11 CC02 CC15 DD09 3H044 AA02 BB05 BB08 CC00 CC08 CC09 CC13 CC19 DD06 DD11 DD24 DD28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(24)の内部でカムリング
    (29L ,29R )およびサイドプレート(28L ,2
    R ,30)により囲まれた空間にロータ(32L ,3
    R )を回転自在に収納し、このロータ(32L ,32
    R )に放射状に形成した複数のベーン溝(321 )にそ
    れぞれ摺動自在に支持したベーン(35)の半径方向外
    端をカムリング(29L ,29R )の内周面に当接させ
    たベーンポンプにおいて、 ロータ(32L ,32R )を支持するロータシャフト
    (14L ,14R )の内部に、一端がケーシング(2
    4)の内部に連通して他端が大気に開放するシリンダ
    (142 )を軸方向に形成し、このシリンダ(142
    にピストン(45L ,45R )を摺動自在に嵌合させて
    温度変化に伴うケーシング(24)内の作動油の膨張お
    よび収縮を該ピストン(45L ,45R )の移動により
    吸収することを特徴とするベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 共通のケーシング(24)の内部に収納
    した一対のロータ(32L ,32R )をそれぞれ支持す
    る一対のロータシャフト(14L ,14R )を、それら
    の軸端が相対向するように配置し、前記一対のロータシ
    ャフト(14 L ,14R )に形成したシリンダ(1
    2 )にそれぞれピストン(45L ,45 R )を摺動自
    在に嵌合させたことを特徴とする、請求項1に記載のベ
    ーンポンプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017217224A1 (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 Kyb株式会社 ベーンポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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