JP2001030420A - 板状体の積層方法及び積層体 - Google Patents

板状体の積層方法及び積層体

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JP2001030420A
JP2001030420A JP11207654A JP20765499A JP2001030420A JP 2001030420 A JP2001030420 A JP 2001030420A JP 11207654 A JP11207654 A JP 11207654A JP 20765499 A JP20765499 A JP 20765499A JP 2001030420 A JP2001030420 A JP 2001030420A
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synthetic resin
roller
pressure
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JP11207654A
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Makoto Inanaga
誠 稲永
Takanobu Suzuki
隆信 鈴木
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Mitsubishi Plastics Inc
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Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質の板状体と接着剤との間に気泡が混入し
ない積層体を生産性良く製造できる板状体の積層方法を
提供する。 【解決手段】 ゴム状弾性及び感圧接着性を有する接着
剤層6を少なくとも一層、ガラス板1及び合成樹脂板8
の間に挟み込み、合成樹脂板8の外側からローラ9で加
圧してその線圧によりガラス板1及び合成樹脂板8を撓
ませながらローラ9に対して相対移動させる。ローラ9
はその加圧部においてガラス板1及び合成樹脂板8を接
着剤層6に圧接し、ガラス板1及び合成樹脂板8を前記
加圧部よりガラス板1及び合成樹脂板8の相対移動方向
後側において前記撓みにより接着剤層6の接着面から浮
かせながら圧着する。接着剤層6は予めガラス板1に貼
付しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質の板状体に接
着剤層を挟み込んで張り合わせる板状体の積層方法及び
積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合わせガラスのように、硬質のガ
ラス板等の板状体を接着剤層により張り合わせる場合、
間に気泡が生じやすいので、接着剤層を挟み込んだ未圧
着状態のサンドイッチ構造体を、ゴムバッグに入れて真
空状態において脱気したり、前記サンドイッチ構造体を
加熱した加圧ゴムロールに一定時間通過させた後、オー
ブン中で加熱保持する方法があった(特開平8−188
453号公報)。
【0003】また、硬質のガラス板に薄いフィルム状物
質を貼り合わせる場合、片面に接着剤を塗布したフィル
ムと、ガラス板とを加圧ローラで加熱しながら圧着させ
る方法が提案されている(特開平10−152348号
公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の真空
状態におく方法では脱気に時間がかかり生産性が悪い。
また、後者の加熱加圧ゴムロールを使用する方法では、
フィルムが厚くなると熱が伝わり難くなり、板同士の貼
り合わせでは困難になり生産性が低い。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は硬質の板状体と接着剤と
の間に気泡が混入しない積層体を生産性良く製造できる
板状体の積層方法を提供することにあり、第2の目的は
その積層方法を使用して製造された積層体を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、ゴム状弾性及び感
圧接着性を有する接着剤層を少なくとも一層、硬質の板
状体の間に挟み込むとともに、前記板状体の少なくとも
一方の外側からローラで加圧してその線圧により前記板
状体を撓ませながら前記ローラに対して相対移動させる
ことにより、その加圧部において前記板状体を前記接着
剤層に圧接し、前記板状体を前記加圧部より板状体の相
対移動方向後側において前記撓みにより接着剤層の接着
面から浮かせながら圧着する。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記接着剤層は室温あるいは室温よ
り少し高めの温度でゴム状弾性及び感圧接着性を有する
接着剤で形成されている。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記接着剤層に前記硬
質の板状体をほぼ同時に圧着する。請求項4に記載の発
明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記硬質の板状体のいずれか一方に前記接着剤層を予め
形成しておく。
【0009】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記硬質
の板状体の両側から、一対のローラによって挟圧するこ
とにより両板状体を加圧する。
【0010】第2の目的を達成するため、請求項6に記
載の発明の積層体は、請求項1〜請求項5のいずれか一
項に記載の板状体の積層方法により複数の板状体を積層
してなる。
【0011】請求項1に記載の発明では、ゴム状弾性及
び感圧接着性を有する接着剤層が少なくとも一層、硬質
の板状体の間に挟み込まれた状態で、前記板状体の少な
くとも一方の外側からローラで加圧され、その線圧によ
り前記板状体が撓んだ状態でローラに対して相対移動す
る。板状体はローラの圧力によりゴム状弾性を有する接
着剤層側に押し込まれて、接着剤層に圧接される。この
とき、ローラで押し込まれたゴム状弾性を有する接着剤
層には復元力が働き、ローラに挟み込まれる以前の板状
体を持ち上げる。その結果、板状体は板状体の相対移動
方向後側、即ち板状体の相対移動方向と反対側が撓みに
より接着剤層から浮いた状態で順次加圧部を通過し、接
着剤層に順次圧着される。そして、ローラによる加圧部
を両硬質の板状体が接着剤層を挟んだ状態で通過する
と、気泡が混入せずに互いに接着される。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記接着剤層は室温あるいは室温よ
り少し高めの温度でゴム状弾性及び感圧接着性を有する
接着剤で形成されている。従って、高温に加熱する必要
なく、室温においてローラによる加圧部を両硬質の板状
体が接着剤層を挟んだ状態で通過すると、気泡が混入せ
ずに互いに接着される。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記接着剤層の両面に
前記硬質の板状体がほぼ同時に圧着され、一枚ずつ順に
接合する場合より短時間で積層が完了する。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、硬質の板状体のいずれ
か一方に前記接着剤層が予め形成される。請求項5に記
載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記
載の発明において、前記硬質の板状体の両側から、一対
のローラによって挟圧することにより両板状体が加圧さ
れる。
【0015】請求項6に記載の発明の積層体は、請求項
1〜請求項5のいずれか一項に記載された積層方法によ
り積層されるため、板状体と接着剤層との間に気泡が混
入せずに互いに接着される。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を合わせガラスの製造方法に具体化した第1の実施の
形態を図1及び図2に従って説明する。この実施の形態
では硬質の板状体としてのガラス板と、硬質の板状体と
しての合成樹脂板(例えばポリカーボネート板)とを積
層する場合、ガラス板に先ず室温でゴム状弾性及び感圧
接着性を有する接着剤層(ゴム状弾性体)を形成した
後、合成樹脂板を貼り合わせる。
【0017】前記接着剤層の粘弾性特性は、レオメトリ
ック社製の粘弾性測定装置ダイナミックアナライザーR
DAIIを用いて以下の条件で測定した1Hzの貯蔵弾性
率G’(1Hz)が5×103 〜5×105 Pa(パス
カル)であることが好ましい。
【0018】・温度:20°C ・周波数:f=1Hz ・パラレルプレート:25mmφ ・歪み量:3% また、前記接着剤層の厚みは接合すべき板の厚みに比例
して設定した方がよい。コスト等を考慮すると、接着剤
層の厚みは0.05〜2mmが好ましい。
【0019】前記接着剤層をガラス板の上に形成するた
め、先ず離型フィルム間に室温でゴム状弾性及び感圧接
着性を有する接着剤を挟み、所定の厚さ(例えば1mm
程度)に成形してシート状の接着剤を得る。接着剤には
例えば耐候性及び透明性の良いアクリル系粘着剤を用い
る。アクリル系粘着剤としては、エチレンとα,β不飽
和カルボン酸を含有した(メタ)アクリル酸エステル共
重合体に金属化合物等を添加して金属イオン架橋したア
イオノマー樹脂が好ましい。金属化合物としては、亜鉛
イオン、ナトリウムイオンなどを有するアセチルアセト
ン金属錯体、金属酸化物、脂肪酸金属塩等を用いる。
【0020】次に図1に示すように、板状体としてのガ
ラス板1の一方に片面の離型フィルム2を剥がしたシー
ト状接着剤3を、ニップローラ4と駆動ゴムローラ5の
間で、ガラス板1に初めて接触するようにロール間へ搬
入させ、所定の線圧力(例えばlkgf/cm)及び所
定速度(例えば5m/分)で貼付し、ガラス板1の上に
接着剤層6を形成する。
【0021】次に図2に示すようにガラス板1を接着剤
層6を上にして台板7上に載置し、その上に板状体とし
ての合成樹脂板8を一端がガラス板1の端部において接
着剤層6に接触し、他端側が浮き上がった状態に配置す
る。その状態で、ローラ9が合成樹脂板8を押圧しなが
ら一端から他端まで移動する。即ち、合成樹脂板8はロ
ーラ9に対して相対移動する。
【0022】ローラ9には金属ロールか、好ましくは硬
度JISA70°以上のゴムロールを用い、圧力は合わ
せる板の厚みによって選択されるが線圧力10〜50k
gf/cmが好ましい。
【0023】合成樹脂板8はローラ9によって加圧され
ると撓むが、ローラ9の進行方向後側は圧着済みのため
浮くことはなく、合成樹脂板8はローラ9の進行方向前
側、即ち合成樹脂板8の相対移動方向後側においてのみ
接着剤層6から浮き上がるように撓む。従って、ローラ
9はその加圧力で気泡を押し出しながら両方の板を順次
接合させ、合成樹脂板8と接着剤層6の間に気泡が混入
せずにガラス板1及び合成樹脂板8が貼り合わされる。
【0024】合成樹脂板8はローラ9の進行方向前側が
ローラ9の加圧力によって接着剤層6から浮き上がるよ
うに撓む力を受けるが、自重によって接着剤層6側に撓
んで接着剤層6と接触する可能性がある。この場合、離
型フィルム2を初めから全部剥がした状態で接合する代
わりに、図2に示すように、離型フィルム2をローラ9
の移動速度に合わせて適宜剥がしながら圧着すると、合
成樹脂板8がローラ9による圧着前に接着剤層6に接触
するのを回避できる。
【0025】また、合成樹脂板8の他端側を浮き上がっ
た状態に配置するとともに、ローラ9の移動に伴って次
第に下降させる手段を設けてもよい。前記手段として
は、例えば合成樹脂板8の端部を図示しないバネ等で上
側へ付勢する支持部、あるいは合成樹脂板8の端部を把
持する把持部をシリンダのピストンロッドに取り付け、
ローラ9の移動に連動して把持部を下降移動させる構成
がある。
【0026】この実施の形態では次の効果を有する。 (1) ゴム状弾性及び感圧接着性を有する接着剤層6
を硬質の板状体(ガラス板1及び合成樹脂板8)の間に
挟み込むとともに、合成樹脂板8の外側からローラ9で
加圧してその線圧により合成樹脂板8を撓ませながら進
行させることにより、加圧部において合成樹脂板8を接
着剤層6に圧接する。その結果、合成樹脂板8は加圧部
を通過する前の部分が撓みにより接着剤層6から浮く状
態となり、連続的に気泡が合成樹脂板8と接着剤層6と
の界面から追い出されながら合成樹脂板8が接着剤層6
に順次圧着され、硬質の板状体(ガラス板1及び合成樹
脂板8)と接着剤層6との間に気泡が混入しない積層体
(合わせガラス8)を生産性良く製造できる。
【0027】(2) 接着剤層6は室温でゴム状弾性及
び感圧接着性を有する接着剤で形成されている。従っ
て、高温に加熱する工程を必要とせず室温でガラス板1
と合成樹脂板8とを貼り合わせることができる。
【0028】(3) 硬質の板状体のいずれか一方(こ
の実施の形態ではガラス板1)に接着剤層6が予め形成
される。従って、2枚の板状体を同時に接着剤層6に圧
着する場合に比較して、圧着方法の自由度が大きくな
る。例えば、一方の板状体(ガラス板1)を台板7の上
に載置して1個のローラ9で他方の板状体(合成樹脂板
8)をその外面から押圧する方法と、両板状体を2個の
ローラで押圧する方法とがある。
【0029】(4) 接着剤層6を予め形成したガラス
板1を台板7の上に載置し、合成樹脂板8の一端を接着
剤層6に当接し、他端を保持しながら1個のローラ9を
合成樹脂板8の外面から押圧しながら移動させて、合成
樹脂板8をガラス板1に順次圧着する。従って、合わせ
加工時におけるガラス板1及び合成樹脂板8の安定性を
容易に確保できる。
【0030】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図3に従って説明する。この実施の形態では硬質の
板状体のいずれか一方に接着剤層6を予め形成しておく
代わりに、接着剤層6の両面に硬質の板状体をほぼ同時
に圧着する点と、所定位置で回転する一対のローラによ
って両板状体を加圧する点とが前記実施の形態と大きく
異なっている。
【0031】シート状の接着剤として接着剤層6がフィ
ルム又はシートからなる芯材10の両面に形成された構
成のシート状接着剤11を使用する。また、硬質の板状
体としてのガラス板1及び合成樹脂板8を加圧するため
のローラ12,13は所定位置で回転しながら両板状体
を加圧し、ガラス板1及び合成樹脂板8を順次シート状
接着剤11に圧着しながら送り出す構成となっている。
ローラ12,13の硬さ、線圧力及びゴム状弾性体の粘
弾性特性及び厚みはガラス板1及び合成樹脂板8の厚さ
によって適宜選択される。
【0032】図3に示すように、シート状接着剤11を
挟むようにガラス板1及び合成樹脂板8の一端側を両ロ
ーラ12,13間に送り込む。芯材10の接着面に貼付
された離型フィルム2はローラ12,13に挟まれる前
に、ローラ12,13の回転速度に合わせて剥離され、
ガラス板1及び合成樹脂板8が芯材10の両側に形成さ
れた接着剤層6に順次圧着される。両ローラ12,13
の間隔は、ガラス板1、合成樹脂板8及びシート状接着
剤11の自由状態での厚みの合計より小さく設定されて
いるため、図3に示すように、両ローラ12,13によ
ってガラス板1及び合成樹脂板8がシート状接着剤11
とともに挟持されると、ガラス板1及び合成樹脂板8が
撓むとともにゴム状弾性を有する接着剤層6が収縮す
る。その結果、ガラス板1及び合成樹脂板8は加圧部と
してのローラ12,13よりガラス板1及び合成樹脂板
8の進行方向後側において接着剤層6から浮く方向に撓
む。従って、接着剤層6とガラス板1及び合成樹脂板8
との界面から連続的に気泡が追い出される状態でガラス
板1及び合成樹脂板8がシート状接着剤11を介して接
着される。
【0033】両ローラ12,13によって挟持されたガ
ラス板1及び合成樹脂板8は挟持部より板状体の進行方
向後側が接着剤層6から浮き上がる方向に撓むが、自重
により接着剤層6に接触する可能性もあるため、支持部
材としての支持ローラ14でガラス板1及び合成樹脂板
8を支持し、支持ローラ14をガラス板1及び合成樹脂
板8と共にローラ12,13側へ向かって次第に低くな
るように移動させるのが好ましい。支持ローラ14を設
ける場合は、離型フィルム2を予め全て剥がした状態か
ら接合作業を行っても支障はない。
【0034】この実施の形態では前記第1の実施の形態
の(1)及び(2)と同様な効果を有する他に次の効果
を有する。 (5) 接着剤層6の両面に硬質の板状体がほぼ同時に
圧着されるため、一枚ずつ順に接合する場合より短時間
で積層が完了する。
【0035】(6) 一対のローラ12,13でガラス
板1及び合成樹脂板8を加圧する構成のため、片側が台
板7(支持板)で支持されて片側からのみローラで加圧
される構成に比較して、線圧力の調整が容易になる。
【0036】(7) 所定位置で回転する一対のローラ
12,13間にシート状接着剤11を挟持した状態でガ
ラス板1及び合成樹脂板8を順次挿入することにより、
ガラス板1及び合成樹脂板8が接着剤層6を介して接合
されるため、ローラをガラス板1及び合成樹脂板8を加
圧しながら転動させる構成に比較して、長尺の積層体を
形成する際にローラの駆動機構が簡単になる。
【0037】(8) フィルムやシート製の芯材10の
両側に接着剤層6を形成したシート状接着剤11を使用
するため、芯材10のない1層の接着材層6の両側に同
時にガラス板1及び合成樹脂板8を貼り合わせる場合よ
り作業が容易になる。
【0038】この芯材10としては、接着剤層6の取扱
い性を良くするためには剛性の高い二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムなどが、またガラス板1同士
を貼り合わせて衝撃強度を高めるためには、ポリビニル
ブチラールやポリウレタンあるいはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体などからなる伸び易いフィルムを使用でき
る。
【0039】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 第1の実施の形態において、ガラス板1と合成樹脂
板8とを接合する場合、合成樹脂板8側に予め接着剤層
6を形成した後、ガラス板1と接合してもよい。また、
ガラス板1を台板7上に載置する代わりに、図4に示す
ように、所定位置で回転する一対のローラ12,13間
にガラス板1と合成樹脂板8とを順次挿入するようにし
てもよい。
【0040】○ 第2の実施の形態のように2枚の板状
体を同時に貼り合わせる方法において、図5に示すよう
に、長尺の芯材10の両面に定尺のガラス板1に対応す
る大きさの接着剤層6を所定間隔で形成した接着材15
を使用してガラス板1を連続して積層してもよい。芯材
10には例えば2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムが使用される。ローラ12,13は所定位置にそ
の回転軸が鉛直に延びるように配設され、ガラス板1及
び接着材15は水平に移動されるのではなく、垂直(鉛
直)に保持された状態で移動される。水平に配置された
状態でローラ12,13の加圧力により接着剤層6から
離れる側へ撓む力を受けるときは、自重でその力に打ち
勝って接着剤層6に接触する可能性がある。しかし、垂
直に保持された状態でガラス板1がローラ12,13に
よって加圧されて撓んだときは、接着剤層6から離れる
側に保持され、板状体を接着剤層6から浮かすためのロ
ーラ14等の部材が不要になる。この場合、芯材10を
介して積層体が連結された状態で形成されるため、その
搬送が容易になり、生産性がより向上する。
【0041】○ 硬質の板状体の組み合わせは、ガラス
板1同士、ガラス板1と合成樹脂板8との組み合わせに
限らず、合成樹脂板8同士であってもよい。 ○ 図6に示すように、合成樹脂板8の両側にガラス板
1を積層した構造の積層体としての合わせガラス16を
製造する場合、両面に接着剤層6が形成された合成樹脂
板8を2枚のガラス板1で挟むようにして製造してもよ
い。
【0042】○ 合成樹脂板8としてポリカーボネート
板に代えて、アクリル板、硬質ポリ塩化ビニル板、ポリ
エステル板などを使用してもよい。 ○ 接着剤層6は必ずしも室温(常温)でゴム状弾性及
び感圧接着性を有するものに限らず、室温より少し高め
の温度でゴム状弾性及び感圧接着性を有する接着剤や、
室温では硬いが例えば100°C程度になるとゴム状弾
性及び感圧接着性を有するものでもよい。例えば比較的
薄いガラス板同士を積層する場合は、100°C程度で
ゴム状弾性及び感圧接着性を有するものを使用しても、
生産性良く積層できる。しかし、40°C程度以下でゴ
ム状弾性及び感圧接着性を有するものが、作業性、使用
エネルギー等の点で好適である。
【0043】前記実施の形態から把握できる請求項記載
以外の技術的思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。 (1) 請求項3に記載の発明において、芯材の表裏両
面に前記接着剤層が形成された接着材を使用する。この
場合、作業性が良くなる。
【0044】(2) 請求項5に記載の発明において、
前記一対のローラはその軸線が鉛直に配置されている。
この場合、板状体がローラによって加圧されて撓んだと
きは、接着剤層から離れる側に保持され、板状体を接着
剤層から浮かすための支持部材が不要になる。
【0045】(3) 請求項3に記載の発明において、
長尺の芯材の表裏両面に前記接着剤層が形成された接着
材を使用し、前記接着材の両側に硬質の板状体を配置
し、軸線が鉛直となるように配設された一対のローラ間
を前記板状体及び接着材を順次通過させる。この場合、
芯材を介して積層体が連結された状態で形成されるた
め、その搬送が容易になり、生産性がより向上する。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項6
に記載の発明によれば、硬質の板状体と接着剤との間に
気泡が混入しない積層体を生産性良く製造できる。
【0047】請求項2に記載の発明では、高温に加熱す
る必要がなく加熱エネルギーが不要になるとともに、加
熱時間が不要な分、生産性が向上する。請求項3に記載
の発明では、一枚ずつ順に接合する場合より短時間で積
層が完了し、生産性がより向上する。
【0048】請求項4に記載の発明では、2枚の板状体
を同時に接着剤層に圧着する場合に比較して、圧着方法
の自由度が大きくなる。請求項5に記載の発明では、片
側が支持板に支持されて片側からのみローラで加圧され
る構成に比較して、線圧力の調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の積層手順を説明する模式
図。
【図2】 同じく部分模式図。
【図3】 第2の実施の形態を説明する模式図。
【図4】 別の実施の形態の模式図。
【図5】 別の実施の形態の模式図。
【図6】 別の実施の形態の積層体の模式図。
【符号の説明】
1…硬質の板状体としてのガラス板、6…接着剤層、8
…硬質の板状体としての合成樹脂板、9,12,13…
ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AG00 AK25 AK45 AK70 AR00B AR00C BA03 BA07 BA10B BA10C CB00A EC182 EJ191 EJ192 JK07A JK12B JK12C JK14 JL02 JL13A 4G061 AA13 AA18 CA05 CB05 CB16 CD02 CD18 DA23 DA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性及び感圧接着性を有する接着
    剤層を少なくとも一層、硬質の板状体の間に挟み込むと
    ともに、前記板状体の少なくとも一方の外側からローラ
    で加圧してその線圧により前記板状体を撓ませながら前
    記ローラに対して相対移動させることにより、その加圧
    部において前記板状体を前記接着剤層に圧接し、前記板
    状体を前記加圧部より板状体の相対移動方向後側におい
    て前記撓みにより接着剤層の接着面から浮かせながら圧
    着することを特徴とする板状体の積層方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤層は室温あるいは室温より少
    し高めの温度でゴム状弾性及び感圧接着性を有する接着
    剤で形成されている請求項1に記載の板状体の積層方
    法。
  3. 【請求項3】 前記接着剤層に前記硬質の板状体をほぼ
    同時に圧着する請求項1又は請求項2に記載の板状体の
    積層方法。
  4. 【請求項4】 前記硬質の板状体のいずれか一方に前記
    接着剤層を予め貼付しておく請求項1又は請求項2に記
    載の板状体の積層方法。
  5. 【請求項5】 前記硬質の板状体の両側から、一対のロ
    ーラによって挟圧することにより両板状体を加圧する請
    求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の板状体の積層
    方法
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記
    載の板状体の積層方法により複数の板状体を積層してな
    る積層体。
JP11207654A 1999-07-22 1999-07-22 板状体の積層方法及び積層体 Pending JP2001030420A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10233684A1 (de) * 2002-07-24 2004-02-12 Röhm GmbH & Co. KG Verfahren zum Verkleben von mindestens zwei Kunststoffplatten sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
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