JP2001028853A - 永久磁石ロータおよびその製造方法 - Google Patents
永久磁石ロータおよびその製造方法Info
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- JP2001028853A JP2001028853A JP11197674A JP19767499A JP2001028853A JP 2001028853 A JP2001028853 A JP 2001028853A JP 11197674 A JP11197674 A JP 11197674A JP 19767499 A JP19767499 A JP 19767499A JP 2001028853 A JP2001028853 A JP 2001028853A
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- permanent magnet
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金型から外しても樹脂製マグネットにクラッ
クの入らない樹脂製ロータを提供する。 【解決手段】 樹脂製のリングマグネット（１）と、出
力ギア（１０）を回転軸と一体に備えた芯部（８）とを
それぞれ別々に形成し、この芯部（８）をリングマグネ
ット（１）に挿入して、結合手段（８ｂ，９ａ，１ｂ）
により一体化して永久磁石ロータを構成する。
クの入らない樹脂製ロータを提供する。 【解決手段】 樹脂製のリングマグネット（１）と、出
力ギア（１０）を回転軸と一体に備えた芯部（８）とを
それぞれ別々に形成し、この芯部（８）をリングマグネ
ット（１）に挿入して、結合手段（８ｂ，９ａ，１ｂ）
により一体化して永久磁石ロータを構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、小型モータの永久磁石
ロータの構造に係るもので、特に樹脂製マグネットの中
に樹脂製のギヤーを一体形成した永久磁石ロータの構造
に関する。
ロータの構造に係るもので、特に樹脂製マグネットの中
に樹脂製のギヤーを一体形成した永久磁石ロータの構造
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えばエポキシ樹脂製のリングマ
グネットにポリアセタール樹脂を注入して出力ギアを一
体に備えた一体型永久磁石ロータを作っていた。以下図
を用いて説明すると、図４は従来の一体型樹脂製永久磁
石ロータである。図４において、１はエポキシ樹脂製の
リングマグネットである。このリングマグネット１の周
囲に、金型を組む。２は略円筒形の第一の金型で、内周
がリングマグネット１の外周に一致する。３は第一の金
型に隣接して設けられる第二の金型でリングマグネット
１の中心部にギヤ軸用の小径の透孔を有する。４は第二
の金型に隣接して設けられる第三の金型でギヤ用の縦溝
の入った小径の透孔を有する。５は一方の蓋である。６
は他方の蓋で注入用の小孔７を有する。この様にして小
孔７から熱可塑性のポリアセタール樹脂を注入し、一体
に成形するが完成した樹脂製ロータを金型から外すとポ
リアセタール樹脂の圧力によってリングマグネット１に
クラックが入って不良品となってしまう欠点があった。
グネットにポリアセタール樹脂を注入して出力ギアを一
体に備えた一体型永久磁石ロータを作っていた。以下図
を用いて説明すると、図４は従来の一体型樹脂製永久磁
石ロータである。図４において、１はエポキシ樹脂製の
リングマグネットである。このリングマグネット１の周
囲に、金型を組む。２は略円筒形の第一の金型で、内周
がリングマグネット１の外周に一致する。３は第一の金
型に隣接して設けられる第二の金型でリングマグネット
１の中心部にギヤ軸用の小径の透孔を有する。４は第二
の金型に隣接して設けられる第三の金型でギヤ用の縦溝
の入った小径の透孔を有する。５は一方の蓋である。６
は他方の蓋で注入用の小孔７を有する。この様にして小
孔７から熱可塑性のポリアセタール樹脂を注入し、一体
に成形するが完成した樹脂製ロータを金型から外すとポ
リアセタール樹脂の圧力によってリングマグネット１に
クラックが入って不良品となってしまう欠点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明は金
型から外してもクラックの入らない樹脂製ロータを提供
するものである。
型から外してもクラックの入らない樹脂製ロータを提供
するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するには、回転軸に出力ギヤを備えた永久磁石ロータに
おいて、エポキシ樹脂製のリングマグネットと、出力ギ
アを回転軸と一体に備えた芯部とをそれぞれ別々に形成
し、この芯部をリングマグネットに嵌合して、それぞれ
の結合手段により一体化することにより達成できる。
するには、回転軸に出力ギヤを備えた永久磁石ロータに
おいて、エポキシ樹脂製のリングマグネットと、出力ギ
アを回転軸と一体に備えた芯部とをそれぞれ別々に形成
し、この芯部をリングマグネットに嵌合して、それぞれ
の結合手段により一体化することにより達成できる。
【０００５】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の第１の実施形態を
図面にしたがって説明する。図１は、本発明により製造
された樹脂製永久磁石ロータを示す側面図である。図２
はポリアセタール樹脂を注入して成形した樹脂製永久磁
石ロータの芯の部分を示す図で、（ａ）は平面図、
（ｂ）は側面図である。図３は例えば、エポキシ樹脂製
のリングマグネットを示す図で、（ａ）は平面図、
（ｂ）は側面図である。図１〜図３において、１はリン
グマグネット、１ｂはこのリングマグネット１の他端に
複数個設けられた欠除部である。（図３） ８はポリアセタール樹脂を注入して出力ギアを一体に成
形した芯部である。８ｂは芯部８の他端に突出させた爪
で、前記リングマグネット１の他端に複数個設けられた
欠除部１ｂと対応して設けられ、該欠除部１ｂと嵌合し
てリングマグネット１と芯部８とを周方向に固定する。
８Ｃは前記リングマグネット１の内径よりも大きく周囲
に張り出した鍔部である。この鍔部８Ｃによってリング
マグネット１が鍔部８Ｃ方向（軸方向の一方）にズレる
のを防止する。９は芯部８の一端に切り込みを入れて可
撓性を持たせたトング、９ａはこのトング９の自由端を
外方に突出させた係止爪である。この係止爪９ａは前記
リングマグネット１の一端に係止し、軸方向の他方に規
制する。したがって、リングマグネット１と芯部８とは
鍔部８Ｃと係止爪９ａとによって軸方向に固定され、欠
除部１ｂと爪８ｂとによって径方向に固定される。１０
は芯部８の中央に設けられた回転軸１４の先端に一体に
成形された出力ギヤである。１１は芯部８を軽くするた
めおよび材料節約のための空洞部、１２は外周部１３と
回転軸１４とを連結するスポークである。なお、この実
施の形態では空洞１１とスポーク１２とがそれぞれ６個
設けられているが所望の任意数で良いことは勿論であ
る。
図面にしたがって説明する。図１は、本発明により製造
された樹脂製永久磁石ロータを示す側面図である。図２
はポリアセタール樹脂を注入して成形した樹脂製永久磁
石ロータの芯の部分を示す図で、（ａ）は平面図、
（ｂ）は側面図である。図３は例えば、エポキシ樹脂製
のリングマグネットを示す図で、（ａ）は平面図、
（ｂ）は側面図である。図１〜図３において、１はリン
グマグネット、１ｂはこのリングマグネット１の他端に
複数個設けられた欠除部である。（図３） ８はポリアセタール樹脂を注入して出力ギアを一体に成
形した芯部である。８ｂは芯部８の他端に突出させた爪
で、前記リングマグネット１の他端に複数個設けられた
欠除部１ｂと対応して設けられ、該欠除部１ｂと嵌合し
てリングマグネット１と芯部８とを周方向に固定する。
８Ｃは前記リングマグネット１の内径よりも大きく周囲
に張り出した鍔部である。この鍔部８Ｃによってリング
マグネット１が鍔部８Ｃ方向（軸方向の一方）にズレる
のを防止する。９は芯部８の一端に切り込みを入れて可
撓性を持たせたトング、９ａはこのトング９の自由端を
外方に突出させた係止爪である。この係止爪９ａは前記
リングマグネット１の一端に係止し、軸方向の他方に規
制する。したがって、リングマグネット１と芯部８とは
鍔部８Ｃと係止爪９ａとによって軸方向に固定され、欠
除部１ｂと爪８ｂとによって径方向に固定される。１０
は芯部８の中央に設けられた回転軸１４の先端に一体に
成形された出力ギヤである。１１は芯部８を軽くするた
めおよび材料節約のための空洞部、１２は外周部１３と
回転軸１４とを連結するスポークである。なお、この実
施の形態では空洞１１とスポーク１２とがそれぞれ６個
設けられているが所望の任意数で良いことは勿論であ
る。
【０００６】次に図２に示すように、別々に構成された
芯部８をギヤ１０の方からリングマグネット１に挿入し
て結合手段によって固定する。すなわち、芯部８をギヤ
１０の方からリングマグネット１に挿入すると、爪８ｂ
が第二の欠除部１ｂに嵌合し、係止爪９ａがリングマグ
ネット１の一端を係止している。これによって、リング
マグネット１と、芯部８とが固定され、ギヤを一体形成
した樹脂製の永久磁石ロータが完成する。このように、
第１の実施形態では芯部８とリングマグネット１とを別
々に成形し、芯部８をリングマグネット１に挿入して、
芯部８の爪８ｂがリングマグネット１の欠除部１ｂに嵌
合し、係止爪９ａがリングマグネット１の一端に係止す
る様に構成したのでリングマグネット１にクラックが入
ることがなくなった。
芯部８をギヤ１０の方からリングマグネット１に挿入し
て結合手段によって固定する。すなわち、芯部８をギヤ
１０の方からリングマグネット１に挿入すると、爪８ｂ
が第二の欠除部１ｂに嵌合し、係止爪９ａがリングマグ
ネット１の一端を係止している。これによって、リング
マグネット１と、芯部８とが固定され、ギヤを一体形成
した樹脂製の永久磁石ロータが完成する。このように、
第１の実施形態では芯部８とリングマグネット１とを別
々に成形し、芯部８をリングマグネット１に挿入して、
芯部８の爪８ｂがリングマグネット１の欠除部１ｂに嵌
合し、係止爪９ａがリングマグネット１の一端に係止す
る様に構成したのでリングマグネット１にクラックが入
ることがなくなった。
【０００７】なお、第１の実施の形態では芯部８とリン
グマグネット１とを、芯部８の爪８ｂおよび係止爪９ａ
がリングマグネット１の欠除部１ｂに嵌合し、係止爪９
ａがリングマグネット１の一端を係止して固定する様に
したが、芯部８とリングマグネット１とを位置決めした
後、結合手段として熱溶着しても良い。このように、熱
溶着した場合は第１の実施の形態の様に爪８ｂとこの爪
８ｂに嵌合する欠除部１ｂは設けなくても、係止爪９に
相当する熱溶着代のみを設ければほぼ同様の効果が得ら
れる。
グマグネット１とを、芯部８の爪８ｂおよび係止爪９ａ
がリングマグネット１の欠除部１ｂに嵌合し、係止爪９
ａがリングマグネット１の一端を係止して固定する様に
したが、芯部８とリングマグネット１とを位置決めした
後、結合手段として熱溶着しても良い。このように、熱
溶着した場合は第１の実施の形態の様に爪８ｂとこの爪
８ｂに嵌合する欠除部１ｂは設けなくても、係止爪９に
相当する熱溶着代のみを設ければほぼ同様の効果が得ら
れる。
【０００８】
【発明の効果】この発明は、回転軸に出力ギヤを備えた
永久磁石ロータにおいて、エポキシ樹脂製のリングマグ
ネットと、出力ギアを回転軸と一体に備えた芯部とをそ
れぞれ別々に形成し、この芯部をリングマグネットに挿
入して、結合手段により一体化する事により、金型から
外してもクラックの入らない樹脂製ロータを提供するこ
とが出来る。
永久磁石ロータにおいて、エポキシ樹脂製のリングマグ
ネットと、出力ギアを回転軸と一体に備えた芯部とをそ
れぞれ別々に形成し、この芯部をリングマグネットに挿
入して、結合手段により一体化する事により、金型から
外してもクラックの入らない樹脂製ロータを提供するこ
とが出来る。
【図１】本発明の第１の実施の形態を示す側面図であ
る。
る。
【図２】図１の樹脂製永久磁石ロータの芯を説明する平
面図および側面図である。
面図および側面図である。
【図３】図１の樹脂製永久磁石ロータのリングマグネッ
トを説明する平面図および側面図である。
トを説明する平面図および側面図である。
【図４】従来の樹脂製永久磁石ロータ示す側面図であ
る。
る。
１ リングマグネット ２ 永久磁石 ８ 芯部 １０ ギヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年７月１３日（１９９９．７．１
３）
３）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００１
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、小型モータの永久磁石
ロータとその製造方法に係るもので、特に樹脂製マグネ
ットの中に樹脂製のギヤーを一体形成した永久磁石ロー
タの構造に関する。
ロータとその製造方法に係るもので、特に樹脂製マグネ
ットの中に樹脂製のギヤーを一体形成した永久磁石ロー
タの構造に関する。
Claims (4)
- 【請求項１】 回転軸に出力ギヤを備えた永久磁石ロー
タにおいて、リングマグネットと、出力ギアを回転軸と
一体に備えた芯部とを備え、この芯部をリングマグネッ
トに挿入した後、結合手段により一体化してなる永久磁
石ロータ。 - 【請求項２】 回転軸に出力ギヤを備えた永久磁石ロー
タにおいて、リングマグネットを成形する工程と、出力
ギアを回転軸と一体に備えた芯部を成形する工程と、リ
ングマグネットに芯部を挿入し、結合手段により一体化
する工程とを含む永久磁石ロータの製造方法。 - 【請求項３】 上記結合手段は芯部に係止爪を備え、リ
ングマグネットに掛止したことを特徴とする請求項１ま
たは請求項２に記載の永久磁石ロータ。 - 【請求項４】 上記結合手段は芯部とリングマグネット
とを溶着により固定したことを特徴とする請求項１また
は請求項２に記載の永久磁石ロータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11197674A JP2001028853A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 永久磁石ロータおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11197674A JP2001028853A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 永久磁石ロータおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001028853A true JP2001028853A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=16378462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11197674A Pending JP2001028853A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 永久磁石ロータおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001028853A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1176700A3 (en) * | 2000-07-27 | 2004-02-04 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Embedded magnet type rotor, manufacturing method and mold device |
| JP2018502295A (ja) * | 2014-12-30 | 2018-01-25 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | トルクセンサーモジュール及びこれを含む操舵角センシング装置 |
| US20190181732A1 (en) * | 2017-12-12 | 2019-06-13 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Motor and Actuator Unit |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP11197674A patent/JP2001028853A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1176700A3 (en) * | 2000-07-27 | 2004-02-04 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Embedded magnet type rotor, manufacturing method and mold device |
| US6826824B2 (en) | 2000-07-27 | 2004-12-07 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Embedded magnet type rotor and filling of the same |
| JP2018502295A (ja) * | 2014-12-30 | 2018-01-25 | エルジー イノテック カンパニー リミテッド | トルクセンサーモジュール及びこれを含む操舵角センシング装置 |
| US20190181732A1 (en) * | 2017-12-12 | 2019-06-13 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Motor and Actuator Unit |
| US10886824B2 (en) | 2017-12-12 | 2021-01-05 | Tokyo Parts Industrial Co., Ltd. | Motor and actuator unit |
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