JP2001023502A - 回路保護素子 - Google Patents

回路保護素子

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JP2001023502A JP18874699A JP18874699A JP2001023502A JP 2001023502 A JP2001023502 A JP 2001023502A JP 18874699 A JP18874699 A JP 18874699A JP 18874699 A JP18874699 A JP 18874699A JP 2001023502 A JP2001023502 A JP 2001023502A
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Kenzo Isozaki
賢蔵 磯崎
Seiji Hoshitoku
聖治 星徳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装性を良好にし若しくは小型化の少なくと
も一方を実現できる回路保護素子を提供することを目的
としている。 【解決手段】 柱状の基台11上に導電膜12を設け、
導電膜12に溝13を設けることによって、狭幅部13
aを設ける構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器あるい
は、バッテリー等を搭載したモバイル型電子機器等に用
いられ、特に、ハードディスクドライブ装置,光ディス
ク装置などの記憶装置や、パーソナルコンピュータやモ
バイル型パーソナルコンピュータなどに用いられる回路
保護素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来用いられている回路保護素子は、例
えば特開平5−120985号公報等に示されているも
のがある。
【0003】従来の技術のものは、絶縁基板上に一対の
導電部を設け、この一対の導電部にわたってヒューズ部
を設け、このヒューズ部を覆うJCRコート部を設け、
JCRコート部を覆う樹脂モールト゛部が設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、回路基板上などに回路保護素子を実装する
際には、回路保護素子の実装面が予め決められているの
で方向性が存在することになり、どのような向きにでも
回路基板上に実装できるわけではなかった。従って、バ
ルク実装等には従来の回路保護素子では対応できないと
いう問題点があった。また、従来の回路保護素子では、
外形が大きくなり、回路基板などの小型化が難しかっ
た。
【0005】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、実装性を良好にし若しくは小型化の少なくとも一方
を実現できる回路保護素子を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、柱状の基台上
に導電膜を設け、導電膜に溝を設けることによって、狭
幅部を設ける構成とした。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、柱状の基
台と、前記基台の上に設けられた導電膜と、前記導電膜
に設けられた溝とを備え、前記溝によって、前記導電膜
に狭幅部を設けた事により、素子実装の際に方向性が存
在しないので、実装性が向上し、しかも小型の回路保護
素子を作製できる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、複数の非連続の溝を設け、前記溝同士の対向部間に
狭幅部を設けた事により、狭幅部の寸法精度等を向上さ
せることが出来る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1におい
て、連続した一つの溝を設け、溝は両端部を非接続構造
とした周回溝とするとともに、前記周回溝の両端部間に
狭幅部を設けた事によって、溝の形成数を非常に少なく
出来るので、導電膜への影響を小さく出来、特性のばら
つきを抑え、しかも生産性が向上する。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1〜3にお
いて、基台に両端部で挟まれ、しかも両端部よりも段落
ちした第1の段落ち部を設け、前記第1の段落ち部内に
狭幅部を設けた事によって、狭幅部へ加わる衝撃などを
低減させることが出来、狭幅部のダメージを抑えること
が出来るので、特性のばらつき等を防止できる。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、前記第1の段落ち部内に更に段落ちした第2の段落
ち部を設け、前記第2の段落ち部内に狭幅部を設けたに
より、さらに狭幅部へ加わるダメージを小さく出来るの
で、特性のばらつきなどの抑制効果がさらに高まる。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5におい
て、第1及び第2の段落ち部の少なくとも一つは、基台
の側面に周回した段落ち部であることによって、狭幅部
を設ける位置の選択性を向上させることができる。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項1〜6にお
いて、狭幅部は溝の最端部間で形成される事によって、
溝を形成する際に、基台の送らなくても良いので、生産
性が向上する。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1〜6にお
いて、狭幅部は溝端部における側部間で形成されている
事によって、精度良く狭幅部を形成できるので、溶断特
性のばらつきを抑えることが出来る。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項7におい
て、狭幅部は基台の長手方向に沿って設けられている事
によって、溝を形成する際に、基台の送らなくても良い
ので、生産性が向上する。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項8におい
て、狭幅部は基台の長手方向と略垂直方向に形成されて
いる事によって、精度良く狭幅部を形成できるので、溶
断特性のばらつきを抑えることが出来る。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
において、導電膜に複数の溝を設けることによって、基
台上に複数の狭幅部を設けた事で、狭幅部毎に特性を異
ならせることができるので、確実な溶断特性を得ること
が出来る。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項11にお
いて、複数の溝の内、個々の溝で狭幅部を設けて、複数
の狭幅部を設けた事で、狭幅部毎に特性を異ならせるこ
とができるので、確実な溶断特性を得ることが出来る。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項11にお
いて、複数の溝を設けることで、複数の溝間で複数の狭
幅部を設けた事によって、狭幅部毎に特性を異ならせる
ことができるので、確実な溶断特性を得ることが出来
る。
【0020】請求項14記載の発明は、請求項1〜13
において、基台の中央部に狭幅部を設けた事によって、
狭幅部で発生した熱の発散を防止でき、確実な溶断特性
を得る事が出来る。
【0021】請求項15記載の発明は、請求項1〜13
において、基台の中心部からずれた位置に狭幅部を設け
たことによって、素子に曲げ応力等が加わって基台が撓
んでも、中心部から狭幅部をずらしているので、狭幅部
には応力が加わらず、狭幅部の変形等を防止し、特性の
ばらつきを防止できる。
【0022】請求項16記載の発明は、請求項1〜15
において、狭幅部上に溶断促進助剤を設けた事によっ
て、確実に溶断特性を向上させることが出来る。
【0023】請求項17記載の発明は、請求項16にお
いて、狭幅部上と前記狭幅部を形成する溝内に溶断促進
助剤を設けた事によって狭幅部の上面及び側面に溶断促
進助剤が接触することになるので、溶断特性を飛躍的に
向上させることができる。
【0024】請求項18記載の発明は、請求項1〜17
において、溝及び狭幅部を覆う保護材を設けた事によっ
て、狭幅部の保護並びに狭幅部で発生した熱の拡散防止
を行うことが出来る。
【0025】請求項19記載の発明は、請求項18にお
いて、基台の両端部を避けて保護材を設けた事によっ
て、両端部を端子部として使用できる。
【0026】請求項20記載の発明は、請求項1〜19
において、基台を四角柱状とし、前記基台側面の角部を
避けて狭幅部を設けた事によって、比較的導電膜の膜厚
にばらつきが生じる角部を避けて、狭幅部を設けること
ができるので、特性のばらつきを抑えることが出来る。
【0027】請求項21記載の発明は、請求項20にお
いて、少なくとも基台の両端部の断面形状を略正方形と
した事によって、実装性を飛躍的に向上させることが出
来る。
【0028】請求項22記載の発明は、請求項1〜22
において、基台における狭幅部を設ける部分よりも他の
部分の充填密度を低くすることで、充填密度の低い部分
は熱の拡散を妨げるので、狭幅部の溶断特性を向上させ
ることが出来る。
【0029】以下、本発明における回路保護素子につい
ての実施の形態について説明する。
【0030】図1,図2はそれぞれ本発明の一実施の形
態における回路保護素子を示す斜視図及び側面図であ
る。
【0031】図1において、11は絶縁材料などをプレ
ス加工,押し出し法等を施して構成されている基台、1
2は基台11の上に設けられている導電膜で、導電膜1
2は、メッキ法やスパッタリング法等の蒸着法等によっ
て基台11上に形成される。13は基台11及び導電膜
12に設けられた溝で、溝13は、レーザ光線等を導電
膜12に照射することによって形成したり、導電膜12
に砥石等を当てて機械的に形成されている。14は基台
11及び導電膜12の溝13を設けた部分に塗布された
保護材、15,16はそれぞれ端子電極が形成された端
子部で、端子部15と端子部16の間には、溝13及び
保護材14が設けられている。なお、図2は、保護材1
4の一部を取り除いた図である。
【0032】また、13aは溝13の両端部間で形成さ
れた狭幅部で、狭幅部13aは導電膜12の一部であ
る。この狭幅部13aの幅または膜厚の少なくとも一方
の設定によって、溶断電流を制御するようにしている。
すなわち、動作としては、例えば5Aの電流で溶断する
ように構成したい場合には、予め5Aで狭幅部13aが
溶断するように、導電膜12の材料や膜厚、狭幅部13
aの幅、基台11の材料等を実験等で算出しておき、そ
の構造で回路保護素子を作製する。そして、所定の電流
(例えば5Aの電流)が流れると、狭幅部13aが溶断
して、過電流による回路基板や電子機器等の故障等を防
止している。
【0033】また、本実施の形態の回路保護素子は、回
路保護素子の長さL1,幅L2,高さL3は以下の通り
となっていることが好ましい。
【0034】L1=0.5〜2.2mm(好ましくは
0.8〜1.8mm) L2=0.2〜1.3mm(好ましくは0.4〜0.9
mm) L3=0.2〜1.3mm(好ましくは0.4〜0.9
mm) L1が0.5mm以下であると、加工が非常に難しくな
り、生産性が向上しない。また、L1が2.2mmを超
えてしまうと、素子自体が大きくなってしまい、電子回
路等が形成された基板など(以下回路基板等と略す)回
路基板等の小型化ができず、ひいてはその回路基板等を
搭載した電子機器等の小型化を行うことができない。ま
た、L2,L3それぞれが0.2mm以下であると、素
子自体の機械的強度が弱くなりすぎてしまい、実装装置
などで、回路基板等に実装する場合に、素子折れ等が発
生することがある。また、L2,L3が1.3mm以上
となると、素子が大きくなりすぎて、回路基板等の小型
化、ひいては装置の小型化を行うことができない。な
お、L4(段落ちの深さ)は20μm〜100μm程度
が好ましく、20μm以下であれば、狭幅部13a上に
溶断促進助剤を設け、その上に更に保護材14を設けた
ときに、保護材14を薄くしなければならず、その結
果、実装の時などに衝撃などによって、前記溶断促進助
剤が移動し、十分な溶断特性を得ることができないこと
がある。また、L4が100μmを超えると基台の機械
的強度が弱くなり、やはり素子折れ等が発生することが
ある。
【0035】以上の様に構成された回路保護素子につい
て、以下各部の詳細な説明をする。図3は導電膜を形成
した基台の断面図、図4(a)(b)はそれぞれ基台の
側面図及び底面図である。
【0036】まず、基台11の形状について説明する。
【0037】基台11は、図3及び図4に示す様に、回
路基板等に実装しやすいように断面が四角形状の中央部
11aと中央部11aの両端に一体に設けられ、しかも
断面が四角形状の端部11b,11cによって構成され
ている。なお、端部11b,11c及び中央部11aは
断面四角形状としたが、五角形状や六角形状などの多角
形状でも良い。中央部11aは端部11b,11cから
段落ちした構成となっている。本実施の形態では、端部
11b,11cの断面形状を略正四角状とすることによ
って、回路基板等への回路保護素子を装着性を良好にし
た。また、本実施の形態では中央部11aに横向きに溝
13を形成することによって、どのように回路基板等に
実装しても方向性が無いために、取り扱いが容易にな
る。また、中央部11aには素子部(溝13や保護材1
4)が形成されることとなり、端部11b,11cには
端子部15,16が形成される。
【0038】なお、本実施の形態では、中央部11a及
び端部11b,11cをともに略正四角形状としたが、
正五角形状等の正多角形状あるいは円形状にしてもよ
い。さらに、本実施の形態では、中央部11aと端部1
1c,11bそれぞれの断面形状を正四角形というよう
に同一にしたが、異なっても良い。すなわち、端部11
b、11cの断面形状を正多角形状とし、中央部11a
の断面形状を他の多角形状としたり、円形状としても良
い。中央部11aの断面形状を円形とすることによっ
て、良好に溝13を形成することができる。
【0039】さらに、本実施の形態では、中央部11a
を端部11b,11cより段落ちさせることによって、
保護材14を塗布した際に、その保護材14と回路基板
等が接触することなどを防止していたが、特に保護材1
4の厚みや実装される回路基板等の状況(回路基板等の
実装される部分に溝が形成されていたり、回路基板等の
電極部が盛り上がっている等)によって、中央部11a
を段落ちさせなくてもよい。中央部11aを端部11
b,11cから段落ちさせないと、基台11の構造が簡
単になり、生産性が向上し、さらに中央部11aの機械
的強度も向上する。この様に段落ちさせない場合でも、
断面四角形状の四角柱形状としてもよいし、さらに断面
を多角形状とする角柱とすることもできる。
【0040】また、図4(a)に示す様に基台11の端
部の高さZ1及びZ2は下記の条件を満たすことが好ま
しい。
【0041】 |Z1−Z2|≦80μm(好ましくは50μm) Z1とZ2の高さの違いが80μm(好ましくは50μ
m以下)を超えると、素子を基板に実装し、半田等で回
路基板等に取り付ける場合、半田等の表面張力によって
素子が一方の端部に引っ張られて、素子が立ってしまう
というマンハッタン現象の発生する確率が非常に高くな
る。このマンハッタン現象を図5に示す。図5に示すよ
うに、基板200の上に回路保護素子を配置し、端子部
15,16それぞれと基板200の間に半田201,2
02が設けられているが、リフローなどによって半田2
01,202を溶かすと、半田201,202のそれぞ
れの塗布量の違いや、材質が異なることによる融点の違
いによって、溶融した半田201,202の表面張力が
端子部15と端子部16で異なり、その結果、図5に示
すように一方の端子部(図5の場合は端子部15)を中
心に回転し、回路保護素子が立ち上がってしまう。Z1
とZ2の高さの違いが80μm(好ましくは50μm以
下)を超えると、素子が傾いた状態で基板200に配置
されることとなり、素子立ちを促進する。また、マンハ
ッタン現象は特に小型軽量のチップ型の電子部品(チッ
プ型回路保護素子を含む)において顕著に発生し、しか
もこのマンハッタン現象の発生要因の一つとして、端子
部15,16の高さの違いによって素子が傾いて基板2
00に配置されることを着目した。この結果、Z1とZ
2の高さの差を80μm以下(好ましくは50μm以
下)となるように、基台11を成形などで加工すること
によって、このマンハッタン現象の発生を大幅に抑える
ことができた。Z1とZ2の高さの差を50μm以下と
することによって、ほぼ、マンハッタン現象の発生を抑
えることができる。
【0042】次に基台11の面取りについて説明する。
【0043】図6は本発明の一実施の形態における回路
保護素子に用いられる基台の斜視図である。図6に示さ
れるように、基台11の端部11b,11cそれぞれの
角部11e,11dには面取りが施されており、その面
取りした角部11e,11dのそれぞれの曲率半径R1
及び中央部11aの角部11fの曲率半径R2は以下の
通りに形成されることが好ましい。
【0044】0.03<R1<0.15(mm) 0.01<R2(mm) R1が0.03mm以下であると、角部11e,11d
が尖った形状となっているので、ちょっとした衝撃など
によって角部11e,11dに欠けなどが生じることが
あり、その欠けによって、特性の劣化等が発生したりす
る。また、R1が0.15mm以上であると、角部11
e,11dが丸くなりすぎて、前述のマンハッタン現象
を起こしやすくなり、不具合が生じる。更にR2が0.
01mm以下であると、角部11fにバリなどが発生し
やすく、中央部11a上に形成され、しかも素子の特性
を大きく左右する導電膜12の厚みが角部11fと平坦
な部分で大きく異なることがあり、素子特性のばらつき
が大きくなる。
【0045】次に基台11の構成材料について説明す
る。基台11の構成材料として下記の特性を満足してお
くことが好ましい。
【0046】次に基台11の構成材料について説明す
る。基台11の構成材料として下記の特性を満足してお
くことが好ましい。
【0047】体積固有抵抗:1013Ωm以上(好ましく
は1014Ωm以上) 熱膨張係数:5×10-4/℃以下(好ましくは2×10
-5/℃以下)[20℃〜500℃における熱膨張係数] 曲げ強度:1300kg/cm2以上(好ましくは20
00kg/cm2以上) 密度:2〜5g/cm3(好ましくは3〜4g/cm3) 基台11の構成材料の体積固有抵抗が1013Ωm以下で
あると、多大な電流が流れた場合に基台11にも所定に
電流が流れ始めるので、回路保護素子としての役割が不
十分となる。
【0048】また熱膨張係数が5×10-4/℃以上であ
ると、基台11にヒートショック等でクラックなどが入
ることがある。すなわち熱膨張係数が5×10-4/℃以
上であると、上述の様に溝13を形成する際にレーザ光
線や砥石等を用いるので、基台11が局部的に高温にな
り、基台11にクラックなどが生じることあるが、上述
の様な熱膨張係数を有することによって、大幅にクラッ
ク等の発生を抑止でき、導電膜12が劣化を防止し、溶
断特性のばらつきを生じる事を防止できる。
【0049】曲げ強度が1300kg/cm2以下であ
ると、実装装置で回路基板等に実装する際に素子折れ等
が発生することがある。
【0050】密度が2g/cm3以下であると、基台1
1の吸水率が高くなり、基台11の特性が著しく劣化
し、素子としての特性が悪くなる。また密度が5g/c
3以上になると、基台の重量が重くなり、実装性など
に問題が発生する。特に密度を上述の範囲内に設定する
と、吸水率も小さく基台11への水の進入もほとんどな
く、しかも重量も軽くなり、チップマウンタなどで基板
に実装する際にも問題は発生しない。
【0051】この様に基台11の体積固有抵抗,熱膨張
係数,曲げ強度,密度を規定することによって、特性の
ばらつきを抑制し、ヒートショック等で基台11にクラ
ック等が発生することを抑制できるので、不良率を低減
することができ、更には、機械的強度を向上させること
ができるので、実装装置などを用いて回路基板等に実装
できるので、生産性が向上する等の優れた効果を得るこ
とができる。
【0052】上記の諸特性を得る材料としては、アルミ
ナを主成分とするセラミック材料が挙げられる。しかし
ながら、単にアルミナを主成分とするセラミック材料を
用いても上記諸特性を得ることはできない。すなわち、
上記諸特性は、基台11を作製する際のプレス圧力や焼
成温度及び添加物によって異なるので、作製条件などを
適宜調整しなければならない。具体的な作製条件とし
て、基台11の加工時のプレス圧力を2〜5t,焼成温
度を1500〜1600℃,焼成時間1〜3時間等の条
件が挙げられる。また、アルミナ材料の具体的な材料と
しては、Al23が92重量%以上,SiO2が6重量
%以下,MgOが1.5重量%以下,Fe23が0.1
%以下,Na2Oが0.3重量%以下等が挙げられる。
【0053】次に基台11の表面粗さについて説明す
る。なお、以下の説明で出てくる表面粗さとは、全て中
心線平均粗さを意味するものであり、導電膜12の説明
等に出てくる粗さも中心線平均粗さである。
【0054】基台11の表面粗さは0.15〜1.0μ
m程度、好ましくは0.2〜0.8μm程度がよい。図
7は基台11の表面粗さと剥がれ発生率を示したグラフ
である。図7は下記に示すような実験の結果である。基
台11及び導電膜12はそれぞれアルミナ,銅で構成
し、基台11の表面粗さをいろいろ変えたサンプルを作
製し、その各サンプルの上に同じ条件で導電膜12を形
成した。それぞれのサンプルに超音波洗浄を行い、その
後に導電膜12の表面を観察して、導電膜12の剥がれ
の有無を測定した。基台11の表面粗さは、表面粗さ測
定器(東京精密サーフコム社製 574A)を用いて、
先端Rが5μmのものを用いた。この結果から判るよう
に平均表面粗さが0.15μm以下であると、基台11
の上に形成された導電膜12の剥がれの発生率が5%程
度であり、良好な基台11と導電膜12の接合強度を得
ることができる。更に、表面粗さが0.2μm以上であ
れば導電膜12の剥がれがほとんど発生していないの
で、できれば、基台11の表面粗さは0.2μm以上が
好ましい。導電膜12の剥がれは、素子の特性劣化の大
きな要因となるので、歩留まり等の面から発生率は5%
以下が好ましい。
【0055】また、表面粗さは、端部11b,11cと
中央部11aでは、平均表面粗さを異ならせた方が好ま
しい。すなわち、平均表面粗さ0.15〜0.5μmの
範囲内で端部11b,11cの平均表面粗さを中央部1
1aの平均表面粗さよりも小さくすることが好ましい。
端部11b,11cは導電膜12を積層することによっ
て上述の様に端子部15,16が構成されるので、端部
11b,11cの表面粗さを中央部11aより小さくす
ることによって、端部11b,11c上に形成される導
電膜12の表面粗さを小さくできるので、回路基板等の
電極との密着性を向上させることができ、確実な回路基
板等と回路保護素子の接合をおこなうことができる。ま
た、中央部11aには導電膜12を積層し溝13を形成
するので、溝13をレーザ等で形成する際に導電膜12
が基台11からはがれ落ちないように導電膜12と基台
11の密着強度を向上させなければないので、端部11
b,11cよりも中央部11aの表面粗さを大きくした
方が好ましい。特にレーザで溝13を形成する場合、レ
ーザが照射された部分は他の部分よりも急激に温度が上
昇し、ヒートショック等で導電膜12が剥がれることが
ある。従って、レーザで溝13を形成する場合には導電
膜12と基台11の接合密度を他の部分よりも向上させ
ることが必要である。
【0056】この様に中央部11aと端部11b,11
cとの表面粗さを異ならせることによって、回路基板等
との密着性及び溝13の加工の際の導電膜12のはがれ
を防止することができる。
【0057】なお、本実施の形態では、導電膜12と基
台11の接合強度を基台11の表面粗さを調整すること
によって、向上させたが、例えば、基台11と導電膜1
2の間にCr単体またはCrと他の金属の合金の少なく
とも一方で構成された中間層を設けることによって、表
面粗さを調整せずとも導電膜12と基台11の密着強度
を向上させることができる。もちろん基台11の表面粗
さを調整し、その上その基台11の上に中間層及び導電
膜12を積層する場合では、より強力な導電膜12と基
台11の密着強度を得ることができる。
【0058】また、狭幅部13aを設ける部分と基台1
1の他の部分の充填密度は、他の部分の方が低くなるよ
うに形成することが好ましい。すなわち、充填密度を低
くすることによって、熱の拡散を防止できるので、狭幅
部13aで発生した熱を外部に伝わりにくくでき、溶断
特性を向上させることが出来る。例えば、狭幅部13a
を基台11の中央部に設けた場合、基台11の両端部の
充填密度を中央部よりも低くすることで、熱の拡散を防
止できる。
【0059】次に導電膜12について説明する。
【0060】以下具体的に導電膜12について説明す
る。
【0061】導電膜12の構成材料としては、銅,銀,
金,ニッケルなどの導電材料が挙げられる。この銅,
銀,金,ニッケル等の材料には、耐候性等を向上させた
めに所定の元素を添加してもよい。また、導電材料と非
金属材料等の合金を用いてもよい。構成材料としてコス
ト面や耐食性の面及び作り易さの面から銅及びその合金
がよく用いられる。導電膜12の材料として、銅等を用
いる場合には、まず、基台11上に無電解メッキによっ
て下地膜を形成し、その下地膜の上に電解メッキにて所
定の銅膜を形成して導電膜12が形成される。更に、合
金等で導電膜12を形成する場合には、スパッタリング
法や蒸着法で構成することが好ましい。また、構成材料
に銅及びその合金を用いた場合導電膜12の形成厚みは
0.4μm〜15μmとすることが好ましい。
【0062】導電膜12は単層で構成してもよいが、多
層構造としてもよい。すなわち、構成材料の異なる導電
膜を複数積層して構成しても良い。例えば、基台11の
上に先ず銅膜を形成し、その上に耐候性の良い金属膜
(ニッケル等)を積層する事によって、やや耐候性に問
題がある銅の腐食を防止することができる。具体的には
基台11の上に銅又はニッケルの少なくとも一方を形成
し、その上に銀等を積層し、さらに好ましくはその銀等
の上に錫を積層する事などが挙げられる。
【0063】導電膜12の形成方法としては、メッキ法
(電解メッキ法や無電解メッキ法など),スパッタリン
グ法,蒸着法等が挙げられる。この形成方法の中でも、
量産性がよく、しかも膜厚のばらつきが小さなメッキ法
がよく用いられる。
【0064】導電膜12の表面粗さは1μm以下が好ま
しく、更に好ましくは0.2μm以下が好ましい。導電
膜12の表面粗さが1μmを超えると、導電膜12に膜
厚のばらつきが生じ溶断特性にばらつきを生じる。
【0065】なお、本実施の形態でいう導電膜12に
は、酸化ルテニウム等の抵抗膜をも含む。
【0066】次に保護材14について説明する。
【0067】保護材14としては、耐候性に優れた有機
材料、例えばエポキシ樹脂などの絶縁性を示す材料が用
いられる。また、保護材14としては、溝13の状況等
が観測できるような透明度を有する事が好ましい。更に
保護材14には透明度を有したまま、所定の色を有する
ことが好ましい。保護材14に赤,青,緑などの、導電
膜12や端子部15,16等と異なる色を着色する事に
よって、素子各部の区別をする事ができ、素子各部の検
査などが容易に行える。また、素子の大きさ、特性、品
番等の違いで保護材14の色を変えることによって、特
性や品番等の異なる素子を誤った部分に取り付けるなど
のミスを低減させることができる。
【0068】また、保護材14は、図8に示すように溝
13の角部13aと保護材14の表面までの長さZ1が
5μm以上となるように塗布することが好ましい。Z1
が5μmより小さいと特性劣化や放電などが発生し易く
なり素子の特性が大幅に劣化することが考えられる。ま
た、溝13の角部13aは特に放電などが発生しやすい
部分であり、この角部13a上に厚さ5μm以上の保護
材14が形成されることが非常に好ましい。また、保護
材14を形成した後に再びメッキを施して電極膜等を形
成することがあるが、角部13a上に5μm以上の保護
材14が形成されていないと、電極膜等が付着すると不
具合が生じる保護材14上に電極膜等が形成されること
になり、特性の劣化が生じる。
【0069】次に端子部15,16について説明する。
【0070】端子部15,16は、導電膜12のみでも
十分に機能するが、様々な環境条件等に順応させるため
に、多層構造とすることが好ましい。
【0071】図9は端子部15の断面図である。図9に
おいて、基台11の端部11bの上に導電膜12が形成
されており、しかも導電膜12の上には耐候性を有する
ニッケル,チタン等の材料で構成される保護層300が
形成されており、更に保護層300の上には半田、鉛フ
リー半田等で構成された接合層301が形成されてい
る。保護層300は接合層と導電膜12の接合強度を向
上させるとともに、導電膜の耐候性を向上させることが
できる。本実施の形態では、保護層300の構成材料と
して、ニッケルかニッケル合金の少なくとも一方とし、
接合層301の構成材料としては半田或いは鉛フリー半
田を用いた。保護層300(ニッケル)の厚みは2〜7
μmが好ましく、2μmを下回ると耐候性が悪くなり、
7μmを上回ると保護層300(ニッケル)自体の電気
抵抗が高くなり、素子特性が大きく劣化する。また、接
合層301(半田)の厚みは5μm〜10μm程度が好
ましく、5μmを下回ると半田食われ現象が発生して素
子と回路基板等との良好な接合が期待できず、10μm
を上回るとマンハッタン現象が発生し易くなり、実装性
が非常に悪くなる。
【0072】以上の様に構成された回路保護素子は、特
性劣化が無く、しかも,実装性及び生産性が非常によ
い。
【0073】確実な溶断特性を得るために狭幅部13a
上に溶断促進助剤を設ける事が好ましい。すなわち狭幅
部13a単独でも十分な溶断特性を有するものの、確実
にしかも溶断する時間のばらつき等を小さくするにはこ
の溶断促進助剤を狭幅部13aの上かもしくは狭幅部1
3aの極近傍に設けることが好ましい。更に溶断促進錠
剤は狭幅部13aの部分のみに設けたり、基台11を周
回する様に溶断促進錠剤を塗布することによって、ポイ
ント的に塗布するよりも精度が悪く塗布しても確実に狭
幅部13a上に溶断促進助剤を設けることができる。ま
た、溶断促進助剤は狭幅部13aを構成する溝13中に
も設けることによって狭幅部13aの上面及び側面も溶
断促進助剤が接触する構成となるので、確実に溶断特性
を得ることが出来る。なお、溶断促進助剤を設けた場合
の膜構成は基台11、導電膜12(狭幅部13a)溶断
促進助剤、保護材14というような順番の構成になる。
【0074】溶断促進助剤としては、例えば、鉛などが
入った低融点ガラス等が用いられる。
【0075】以上の様に構成された回路保護素子につい
て、以下その製造方法について説明する。
【0076】まず、アルミナ等の絶縁材料をプレス成形
や押し出し法によって、基台11を作製する。次にその
基台11全体にメッキ法やスパッタリング法などによっ
て導電膜12を形成する。次に導電膜12を形成した基
台11にスパイラル状の溝13を形成する。溝13はレ
ーザ加工や切削加工によって作製される。レーザ加工
は、非常に生産性が良いので、以下レーザ加工について
説明する。
【0077】レーザは、YAGレーザ,エキシマレー
ザ,炭酸ガスレーザなどを用いることができ、レーザ光
をレンズなどで絞り込むことによって、基台11の中央
部11aに照射する。更に、溝13の深さ等は、レーザ
のパワーを調整し、溝13の幅等は、レーザ光を絞り込
む際のレンズを交換することによって行える。また、導
電膜12の構成材料等によって、レーザの吸収率が異な
るので、レーザの種類(レーザの波長)は、導電膜12
の構成材料によって、適宜選択することが好ましい。な
お、本実施の形態では、溝加工にレーザを用いたが、電
子ビーム等の粒子ビームも用いることができる。すなわ
ち、溝加工には高エネルギービームが用いられる。
【0078】この様にレーザによって、溝13を形成す
ることによって、狭幅部13aを作製する。
【0079】溝13を形成した後に、溝13を形成した
部分(中央部11a)に保護材14を塗布し、乾燥させ
る。溶断促進助剤を設ける場合には、保護材14を設け
る前に狭幅部13a上に溶断促進助剤を設ける。
【0080】この時点でも、製品は完成するが、特に端
子部15,16にニッケル層や半田層を積層して、耐候
性や接合性を向上させることもある。ニッケル層や半田
層は、メッキ法等によって保護材14を形成した半完成
品に形成する。
【0081】また、他の実施の形態として、図1では、
周回状の溝13を一つしか設けなかったが、複数の周回
状の溝13を設けて、複数の狭幅部13aを設けても良
い。
【0082】さらに、図10に示すように連続していな
い2つの溝13b,13cを設けて狭幅部13aを設け
ても良い。図10の場合には、コ字型の溝13b,13
cの端部同士を接合させて複数の狭幅部13aを設けて
いる。
【0083】なお、図10では、非連続の溝を2つしか
設けなかったが3以上の非連続溝を設けても良い。
【0084】また、図1などで示した回路保護素子は、
基台11の長手方向とは交差した方向に沿って狭幅部1
3aを設けたが、図11に示すように溝13の先端部間
で狭幅部13aを形成することで、基台11の長手方向
に沿って形成してもよい。
【0085】また、図12に示すように、断落ち部に更
に断落ちさせた段部50を設け、その段部50内に狭幅
部13aを設けることで、さらに狭幅部13aの保護を
行うことが出来る。また、100は狭幅部13a上や溝
13内に設けられた溶断促進助剤である。なお、図13
に示すように段落ち部に更に周回状に段部51を設けて
も良い。また、図14に示すように断落ち部を基台11
の中心部に行くにしたがって細く(このましくは、円弧
状に細く)することもできる。
【0086】
【発明の効果】本発明は、柱状の基台上に導電膜を設
け、導電膜に溝を設けることによって、狭幅部を設ける
構成とした事によって、実装性を良好にし若しくは小型
化の少なくとも一方を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における回路保護素子を
示す斜視図
【図2】本発明の一実施の形態における回路保護素子を
示す側面図
【図3】本発明の一実施の形態における回路保護素子に
用いられる導電膜を形成した基台の断面図
【図4】本発明の一実施の形態における回路保護素子に
用いられる基台を示す図
【図5】マンハッタン現象を示す側面図
【図6】本発明の一実施の形態における回路保護素子に
用いられる基台の斜視図
【図7】本発明の一実施の形態における回路保護素子に
用いられる基台の表面粗さと剥がれ発生率を示したグラ
【図8】本発明の一実施の形態における回路保護素子の
保護材を設けた部分の側面図
【図9】本発明の一実施の形態における回路保護素子の
端子部の断面図
【図10】本発明の他の実施の形態における回路保護素
子を示す斜視図
【図11】本発明の他の実施の形態における回路保護素
子を示す側面図
【図12】本発明の他の実施の形態における回路保護素
子を示す斜視図
【図13】本発明の他の実施の形態における回路保護素
子を示す斜視図
【図14】本発明の他の実施の形態における回路保護素
子を示す斜視図
【符号の説明】
11 基台 11a 中央部 11b,11c 端部 11d,11e,11f 角部 12 導電膜 13 溝 13a 狭幅部 13b,13c 溝 14 保護材 15,16 端子部 50,51 段部 100 溶断促進助剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎田 広実 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 磯崎 賢蔵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 星徳 聖治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5G502 AA01 BA08 BB07 CC04 JJ01

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱状の基台と、前記基台の上に設けられた
    導電膜と、前記導電膜に設けられた溝とを備え、前記溝
    によって、前記導電膜に狭幅部を設けた事を特徴とする
    回路保護素子。
  2. 【請求項2】複数の非連続の溝を設け、前記溝同士の対
    向部間に狭幅部を設けた事を特徴とする請求項1記載の
    回路保護素子。
  3. 【請求項3】連続した一つの溝を設け、溝は両端部を非
    接続構造とした周回溝とするとともに、前記周回溝の両
    端部間に狭幅部を設けた事を特徴とする請求項1記載の
    回路保護素子。
  4. 【請求項4】基台に両端部で挟まれ、しかも両端部より
    も段落ちした第1の段落ち部を設け、前記第1の段落ち
    部内に狭幅部を設けた事を特徴とする請求項1〜3いず
    れか1記載の回路保護素子。
  5. 【請求項5】前記第1の段落ち部内に更に段落ちした第
    2の段落ち部を設け、前記第2の段落ち部内に狭幅部を
    設けた事を特徴とする請求項4記載の回路保護素子。
  6. 【請求項6】第1及び第2の段落ち部の少なくとも一つ
    は、基台の側面に周回した段落ち部であることを特徴と
    する請求項5記載の回路保護素子。
  7. 【請求項7】狭幅部は溝の最端部間で形成される事を特
    徴とする請求項1〜6いずれか1記載の回路保護素子。
  8. 【請求項8】狭幅部は溝端部における側部間で形成され
    ている事を特徴とする請求項1〜6いずれか1記載の回
    路保護素子。
  9. 【請求項9】狭幅部は基台の長手方向に沿って設けられ
    ている事を特徴とする請求項7記載の回路保護素子。
  10. 【請求項10】狭幅部は基台の長手方向と略垂直方向に
    形成されている事を特徴とする請求項8記載の回路保護
    素子。
  11. 【請求項11】導電膜に複数の溝を設けることによっ
    て、基台上に複数の狭幅部を設けた事を特徴とする請求
    項1〜10いずれか1記載の回路保護素子。
  12. 【請求項12】複数の溝の内、個々の溝で狭幅部を設け
    て、複数の狭幅部を設けた事を特徴とする請求項11記
    載の回路保護素子。
  13. 【請求項13】複数の溝を設けることで、複数の溝間で
    複数の狭幅部を設けた事を特徴とする請求項11記載の
    回路保護素子。
  14. 【請求項14】基台の中央部に狭幅部を設けた事を特徴
    とする請求項1〜13いずれか1記載の回路保護素子。
  15. 【請求項15】基台の中心部からずれた位置に狭幅部を
    設けた事を特徴とする請求項1〜13いずれか1記載の
    回路保護素子。
  16. 【請求項16】狭幅部上に溶断促進助剤を設けた事を特
    徴とする請求項1〜15いずれか1記載の回路保護素
    子。
  17. 【請求項17】狭幅部上と前記狭幅部を形成する溝内に
    溶断促進助剤を設けた事を特徴とする請求項16記載の
    回路保護素子。
  18. 【請求項18】溝及び狭幅部を覆う保護材を設けた事を
    特徴とする請求項1〜17いずれか1記載の回路保護素
    子。
  19. 【請求項19】基台の両端部を避けて保護材を設けた事
    を特徴とする請求項18記載の回路保護素子。
  20. 【請求項20】基台を四角柱状とし、前記基台側面の角
    部を避けて狭幅部を設けた事を特徴とする請求項1〜1
    9いずれか1記載の回路保護素子。
  21. 【請求項21】少なくとも基台の両端部の断面形状を略
    正方形とした事を特徴とする請求項20記載の回路保護
    素子。
  22. 【請求項22】基台における狭幅部を設ける部分よりも
    他の部分の充填密度を低くしたことを特徴とする請求項
    1〜21いずれか1記載の回路保護素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005302585A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路保護素子およびその製造方法

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