JP2001019290A - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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JP2001019290A
JP2001019290A JP11198391A JP19839199A JP2001019290A JP 2001019290 A JP2001019290 A JP 2001019290A JP 11198391 A JP11198391 A JP 11198391A JP 19839199 A JP19839199 A JP 19839199A JP 2001019290 A JP2001019290 A JP 2001019290A
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Seiji Okuda
清治 奥田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータのリフォームにおいて、機器を更
新する際に巻上機を交換せずに既存のモータのままであ
る巻上機を流用するケースが多くなってきている。この
発明は新設の制御装置に対して制御定数を定める時に前
記既存のモータの定数を把握し、既存のモータに合わせ
た最適な制御定数を備え、エレベータ運転を行うエレベ
ータの制御装置を提供する。 【解決手段】 前記直流モータの巻線抵抗とインダクタ
ンスを測定する機能をエレベータの制御装置に備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巻上機を駆動す
るエレベータの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータのシステムアップ時に
エレベータ装置の一部として既設の例えば巻上機のモー
タをそのまま残すモダニゼーションにおいて、モータの
制御定数の最適化検討や据付現場での調整などを自動的
に行う技術を開示した、例えば特開平9−235079
号の公開特許公報では、一定時間エレベータのブレーキ
を開放し、エレベータをかごと釣り合い錘との不平衡な
重量から生じるアンバランストルクによって動き始めさ
せて、増速しながら走行させ、この時の速度の増加率、
即ち加速度を測定し慣性能率を算出する慣性能率演算手
段とこの慣性能率演算手段により算出された慣性能率を
基にエレベータの速度制御系、及び電流制御系の係数を
算出する手段を備え、この算出された値を基に制御系の
最適化を計りエレベータの速度制御性能を高める技術が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今迄の
この様なエレベータの制御装置では、慣性能率が上記方
法にて求められたとしても制御系の定数を決める為のモ
ータの内部抵抗、インダクタンス等のモータ定数が、以
前のまま既存の巻上機モータを流用してエレベータのリ
フォームを行う場合には記録等が残っておらず、不明で
あるケースが多く、この様な場合には前記モータ定数を
推定して制御系補償回路を構成せざるを得ず、最適なモ
ータ制御系を構成することができないといった問題点が
あった。
【0004】本発明は、この課題を解決するためになさ
れたもので、エレベータのリフォームに伴い既存のモー
タの定数を把握する手段を備えてエレベータの速度制御
性能を高め、既存のモータを使用して、より最適なエレ
ベータの運転制御を行えるようにすることを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明における
エレベータ装置は、巻上機を駆動する巻上モータと、前
記巻上モータを駆動する駆動制御回路を備え、前記駆動
制御回路を制御最適化モードに切り換えることによっ
て、前記巻上モータの制御に用いるデータを計測するモ
ータ特性計測手段と、前記巻上モータに関する既知デー
タを入力する定数入力手段を備え、前記モータ特性計測
手段で収集したデータと前記定数入力手段で入力された
データとを用いて、前記駆動制御回路が当該巻上モータ
に対して最適な制御定数を演算して修正する制御定数最
適化手段を設けたものである。
【0006】請求項2の発明におけるエレベータ装置
は、モータ特性計測手段で、巻上モータの抵抗値を求め
る際に、前記駆動制御回路は一定電圧の電圧パターンを
発生させ、当該電圧パターンの電圧値を前記巻上モータ
に印加し、この時前記巻上モータに供給される電流値に
より前記抵抗値を求めるようにしたものである。
【0007】請求項3の発明におけるエレベータ装置
は、駆動制御回路が一定電圧の電圧パターンを発生させ
る電圧指令発生手段と、当該電圧値を検出する電圧値検
出回路と、当該検出された電圧値を上記電圧パターンで
示される所定の値にする電圧指令補正手段を備えたもの
である。
【0008】請求項4の発明におけるエレベータ装置
は、駆動制御回路が巻上モータの電流値を検出し、当該
電流値が一定の定常電流であることを検出する定常電流
検出手段を設けたものである。
【0009】請求項5の発明におけるエレベータ装置
は、モータ特性計測手段で、巻上モータのインダクタン
スを求める際に、前記駆動制御回路は一定電圧の電圧パ
ターンを発生させ、当該電圧パターンの電圧値を前記巻
上モータに印加し、この時前記巻上モータに供給される
電流値が基準電流値になるまでの経過時間と前記抵抗値
とから前記インダクタンスを求めるようにしたものであ
る。
【0010】請求項6の発明におけるエレベータ装置
は、駆動制御回路が、定常電流検出手段で検出した定常
電流を記憶する定常電流記憶手段と電圧指令発生手段か
ら電圧指令が出力されてからの時間を計測する出力時間
計測手段により巻上モータのインダクタンスを検出する
インダクタンス演算手段を設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
におけるエレベータ制御装置のブロック構成図である。
図1について、構成と動作を説明する。
【0012】図1の1は三相の交流電源であり、エレベ
ータの駆動制御に供される商用電源である。2は三相の
交流電源1を直流電源に変換するコンバータ、3はコン
バータ2からの直流電圧出力を平滑化する平滑コンデン
サー、4は直流電源に対して、オン/オフ制御を行い可
変直流電圧を出力するDCチョッパー回路、5は直流モ
ータ、6aは直流モータ5の回転速度を検出するエンコ
ーダ、6bはエンコーダ6aからの回転速度を速度信号
として制御回路にフィードバックする速度検出回路、7
aはDCチョッパー回路4から直流モータ5への出力電
流を検出する変換器、7bは変換器7aの出力から電流
値を求めてその検出された電流信号を制御回路にフィー
ドバックする電流検出回路である。
【0013】8は直流モータ5に結合し巻上機を形成す
る綱車、9は綱車8に巻きかけたロープの一端に連結さ
れ昇降路を昇降するかご、10は前記ロープの他端側に
連結された釣り合い錘である。11は巻上機の回転を停
止させる為に綱車8に対向して設けられたブレーキ装
置。
【0014】12はエレベータの各運転状態に基づきか
ご9を昇降させる速度パターンを発生するパターン発生
回路である。13はパターン発生回路12と速度検出回
路6bと電流検出回路7bからの情報を基に速度指令を
演算出力する制御回路、14は制御回路からの出力信号
に基づきDCチョッパー回路4のオン/オフ信号を制御
するパルス幅変調指令回路(以降省略してPWM回路と
記す)、15はPWM回路14の出力信号に基づきDC
チョッパー回路4を形成するスイッチングトランジスタ
のベースを駆動するベース駆動回路である。16は、前
記パターン発生回路12、制御回路13、パルス幅変調
指令回路14、ベース駆動回路15とからなるエレベー
タ制御部である。
【0015】17はコンバータ2の出力電圧を検出する
電圧検出回路、18は制御回路13に対してエレベータ
の通常運転を行う通常運転モードと、エレベータの制御
系の特性を最適化する特性最適化モードとの、運転モー
ドの切り換えを指示するモード切換装置であり、19は
直流モータ5等の定数を制御回路13に入力する定数入
力装置である。
【0016】一般に、既設の巻上機のリフォームを行う
場合、一般的に巻上機をそのまま流用して、その他の制
御装置を交換している場合が多く、これは特に巻上機の
交換作業に手間とコストがかかるためである。
【0017】尚、既設のエレベータの巻上機が駆動モー
タとして直流モータ5を使用し、所謂ワードレオナード
方式で制御されていることが多い。しかし、現在のエレ
ベータ制御装置はDCチョッパー方式を用いて制御する
ことが多く、その旧制御方式から新制御方式への切替に
伴って既存の古い巻上機をそのまま流用するとモータ制
御のために必要な定数を入手できないケースが発生す
る。
【0018】図2はこの発明に係わる直流エレベータ制
御装置で、図1のモード切換装置18によりエレベータ
制御系の特性を最適化する特性最適化モードを選択した
時の図1で記したエレベータ制御部16内の制御回路1
3の機能を中心に示したブロック構成図である。
【0019】図2において、先ず、直流モータ5の巻線
抵抗を把握するために、巻上機に対しブレーキ11を作
動させたまま、一定電圧を直流モータ5に印加して、一
定値に安定化した時の電流値を検出し、直流モータ5の
巻線抵抗値を求めるものである。21は所定電圧値のモ
ータ電圧指令を発生する電圧指令発生手段、22は電圧
検出回路17で検出したコンバータ2の出力電圧を基に
電圧指令発生手段21の出力を補正する電圧指令補正手
段、23は電流検出回路7bからの電流出力を検出する
定常電流検出手段である。24は電圧指令発生手段21
から出力した電圧と定常電流検出手段23の出力を基に
直流モータ5の巻線抵抗値を検出する抵抗演算手段であ
る。
【0020】次に、直流モータ5のインダクタンスを把
握するために、巻上機に対しブレーキを作動させたまま
で、電圧指令として所定の一定電圧値をステップ状のパ
ターンで直流モータ5に電圧印加する。その際電流は徐
々に増加し、所定の電流値に至るまでにかかる時間を計
測し、その値をもとにインダクタンスを求めるものであ
る。25は定常電流検出手段23で検出した定常電流を
記憶する定常電流記憶手段、26は電圧指令発生手段2
1から電圧指令が出力されてからの時間を計測する出力
時間計測手段、27は電流検出回路7bにて検出された
電流と定常電流記憶手段25に記憶された定常電流値と
出力時間計測手段26で計測された経過時間を基に直流
モータ5のインダクタンスを検出するインダクタンス演
算手段である。
【0021】19は既知の制御データ、例えば直流モー
タ5の定格電圧、定格電流、定格回転数等を制御回路1
3の外部から入力することができる定数入力装置、29
は例えば、従来の技術で述べたようにエレベータをブレ
ーキ開放状態とし、かご9と釣り合い錘10との機械的
なアンバランス重量を利用し直流モータ5を電気的に駆
動することなしにフリーな状態としてエレベータを走行
させて、慣性能率を算出する慣性能率演算手段である。
【0022】30は抵抗演算手段24で演算した直流モ
ータ5の抵抗値とインダクタンス演算手段27で演算し
た直流モータ5のインダクタンス、及び定数入力装置1
9から入力された定数と慣性能率演算手段29で演算し
たエレベータの慣性能率より、エレベータの速度制御及
び電流制御回路の各制御定数を最適化演算し、定数を修
正する制御系特性補償回路定数演算手段である。
【0023】図3はこの発明に係わるエレベータ制御装
置の動作を示すフローチャートである。図1〜図3を用
いて、本発明のエレベータ制御装置の動作を説明する。
先ず、図3のS40で、図1のエレベータ制御装置16
は図1のモード切換装置18がエレベータ制御系の特性
を最適化する制御系最適化モードを選択しているかどう
かを判定する。
【0024】尚、このモード切換装置18は外部からの
モード切換えを可能としたもので、例えば、エレベータ
制御盤(図示しない)の中に設けられたスイッチ等で実
現され、例えばオン/オフ方式の所謂トグルスイッチ等
でも良い。又、この制御系最適化モードはエレベータリ
フォームにより新しい制御装置を据付け後には初期設定
として必ず一度は実行の必要があるとしてプログラムさ
れ、最適化モードの指令が出される様にしても良い。
又、保守点検時に経年変化等を反映させ、制御系の最適
化を実行の為に実施しても良い。
【0025】S40でモード切換装置18が制御系最適
化モードを選択していない場合には、図1のエレベータ
制御部16はS41へと動作を移し、エレベータの通常
運転を行う。又、S40でモード切換装置18が制御系
最適化モードの場合には、エレベータ制御部16は次の
S42へと動作を移す。
【0026】S42でエレベータの保守、据付け等を行
う保守調整員は制御系の特性に対する既知の情報、即ち
例えば定格電圧、定格電流、定格回転数の値を定数入力
装置19からエレベータ制御部16へ入力する。尚、こ
れらの値はエレベータの保守調整員等が、例えば直流モ
ータ5の銘板上に記された値を参考にして入力すること
ができる。
【0027】ここで、エレベータの巻上機定数データ収
集手段について記す。S43〜S45で制御系の特性を
調査する一例を示す。先ず、S43でエレベータ制御部
16が直流モータ5の巻線の抵抗値を測定する場合につ
いて示す。但し、この時直流モータ5はブレーキを作動
させたままの停止状態で測定を行う。尚、この時のこの
巻線の抵抗値を求める算式は、R=E/Iである。電圧
指令発生手段21は予め設定された所定の一定電圧値E
を電圧指令補正手段22へと出力する。
【0028】この時、コンバータ2の出力電圧の変動に
より、DCチョッパー回路4の出力電圧が変動すること
を考慮して、コンバータ2の出力電圧を検出する電圧検
出回路17により検出されたコンバータ出力電圧値を利
用して、電圧指令補正手段22は電圧指令発生手段21
に対して所定の電圧値となる様に電圧出力値を補正し
て、パターン発生回路12へと電圧指令出力を行う。こ
れにより、常に所定の電圧を停止状態の直流モータ5へ
出力することができるようになる。
【0029】この時、エレベータ制御部16は電流検出
回路7bの電流値を定常電流検出手段23へと取り込む
ことにより、電流検出回路7bからの電流出力がやがて
一定の電流値となり最終的に安定化されたことを判定し
て、この時のその電流値Iを取り出す。これにより、定
まった電圧値Eと電流値Iとから抵抗演算手段24にて
直流モータ5の巻線の抵抗値Rを下記の演算式により求
めることができる。その演算式は、R=E/Iである。
【0030】次に、S44で直流モータ5の巻線インダ
クタンスを測定する。但し、この時直流モータ5はブレ
ーキを作動させたままの停止状態で測定する。このイン
ダクタンスの算出は直流モータ5に流れる過渡的な電流
を測定することにより行うことができる。即ち、直流モ
ータ5の巻線にステップ状に立ち上がる電圧を印加した
時に、そのインダクタンスLにより過渡的に、電流Iが
流れる迄の立ち上がり時間tがかかるようになってお
り、一般的にこの時間tと電流iの関係は、 i(t)=I×{1−exp(−Rt/L)}である。
【0031】従って、この様な過渡的な指数関数による
変化は、一般にその値が最終値の63%の値に達する時
間が、その時定数と言えることから、その時の立ち上が
り時間は、1=Rt/Lより、立ち上がり時間として、
t=L/Rに相当する値となる。そこで、エレベータ制
御部16は、先ず前記の定常電流検出手段23で検出し
た電流値を定常電流記憶手段25により記憶させてお
き、その電流値に0.63を掛けた値、即ち63%値を
比較レベルの電流基準値とする。
【0032】そこでエレベータ制御部16は電圧指令発
生手段21によって、電圧指令値を電圧値0から所定の
一定電圧値E迄いっきに立ち上げるステップ状パターン
の電圧指令を出力し、併せて出力時間計測手段26でこ
のステップパターンが出力されてからの時間をカウント
する。
【0033】これにより、比較レベルの基準値迄電流が
立ち上がった時の出力時間計測手段26の出力値がtで
あったとすると、L=R×tとなるので、この式に計測
された時間tと、先程求めた抵抗値Rを代入することに
よりインダクタンスLが算出できることとなる。
【0034】次に、S45で慣性能率を測定する。先
ず、エレベータの保守員はかご9を中間階に停止させ、
直流モータ5のブレーキを開放状態として前述したアン
バランストルクを駆動源として、そのトルクでかご9を
走行させる。
【0035】そこで、エレベータ制御部16はかご9を
アンバランストルクで一定時間走行させた時の速度と、
アンバランストルクそのものを測定し、慣性能率を測定
する。この時の慣性能率Jは、以下の算式で求めること
ができる。慣性能率Jは、J=TUB/(dω/dt)
である。尚、TUBは走行時に生じるアンバランストル
クであり、ωは角速度であり、ωと速度Vとの関係は、
速度V=rωであり、rはシーブ半径である。
【0036】最後にS46で、エレベータ制御部16は
モータ制御系の最適化を行う。モータ制御系の最適化
は、一例として演算した上記定数とその他の各種制御回
路の定数値と慣性能率等とを制御回路13内の制御系特
性補償回路係数演算手段30にデータ入力し、予め設定
したシステムの目標ゲイン交差角周波数と目標ゲイン余
裕と目標位相余裕とで、それらの目標値を満たすように
例えば比例器等で比較しながら演算して各種の係数を最
適化していく。
【0037】上記実施の形態においては、巻上機は既設
のものを使用し、制御装置を新たなものに交換するリフ
ォームに関して有効であることを述べてきたが、全く新
設のエレベータにおいて、巻上機と制御装置のマッチン
グの調整を現地に組み付けてから行う時にも有効である
ことは明らかである。又、上記実施例は、直流モータを
DCチョッパー回路で制御するもので述べたが、これに
限らず、交流モータを使用するもの、DCチョッパー回
路以外の駆動制御においても同様にして、制御定数の最
適化を実施できる。
【0038】
【発明の効果】この発明は、上記にて説明したように構
成されているので、次に示すような効果を奏する。請求
項1の発明におけるエレベータ装置は、巻上機を駆動す
る巻上モータと、前記巻上モータを駆動する駆動制御回
路を備え、前記駆動制御回路を制御最適化モードに切り
換えることによって、前記巻上モータの制御に用いるデ
ータを計測するモータ特性計測手段と、前記巻上モータ
に関する既知データを入力する定数入力手段を備え、前
記モータ特性計測手段で収集したデータと前記定数入力
手段で入力されたデータとを用いて、前記駆動制御回路
が当該巻上モータに対して最適な制御定数を演算し修正
する制御定数最適化手段を備えたので、リフォーム等で
既存の直流モータを流用した場合であっても、その直流
モータを最適に制御することができるようになった。
【0039】請求項2の発明におけるエレベータ装置
は、モータ特性計測手段で、巻上モータの抵抗値を求め
る際に、前記駆動制御回路は一定電圧の電圧パターンを
発生させ、当該電圧パターンの電圧値を前記巻上モータ
に印加し、この時前記巻上モータに供給される電流値に
より前記抵抗値を求めるようにしたので、既存の直流モ
ータの抵抗値が簡単に測定できるようになった。
【0040】請求項3の発明におけるエレベータ装置
は、駆動制御回路が一定電圧の電圧パターンを発生させ
る電圧指令発生手段と当該電圧値を検出する電圧値検出
回路と当該検出された電圧値を上記電圧パターンで示さ
れる所定の値にする電圧指令補正手段を備える様にした
ので、既存の直流モータの抵抗値を簡単に精度良く測定
できるようになった。
【0041】請求項4の発明におけるエレベータ装置
は、駆動制御回路が巻上モータの電流値を検出し、当該
電流値が一定の定常電流であることを検出する定常電流
検出手段を備える様にしたので、既存の直流モータの抵
抗値を簡単に測定できるようになった。
【0042】請求項5の発明におけるエレベータ装置
は、モータ特性計測手段で、巻上モータのインダクタン
スを求める際に、前記駆動制御回路は一定電圧の電圧パ
ターンを発生させ、当該電圧パターンの電圧値を前記巻
上モータに印加し、この時前記巻上モータに供給される
電流値が基準電流値になるまでの経過時間と前記抵抗値
とから前記インダクタンスを求める様にしたので、既存
の直流モータのインダクタンスが簡単に測定できるよう
になった。
【0043】請求項6の発明におけるエレベータ装置
は、駆動制御回路が定常電流検出手段で検出した定常電
流を記憶する定常電流記憶手段と電圧指令発生手段から
電圧指令が出力されてからの時間を計測する出力時間計
測手段により巻上モータのインダクタンスを検出するイ
ンダクタンス演算手段を備える様にしたので、既存の直
流モータのインダクタンスを簡単に測定できるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1実施例を示す直流エレベータ制
御装置の構成図。
【図2】 この発明の1実施例を示すエレベータ制御部
のブロック構成図。
【図3】 この発明の1実施例を示す直流エレベータ制
御装置の動作フローチャート。
【符号の説明】
1 三相交流電源、2 コンバータ、4 DCチョッパ
ー回路、5 直流モータ、6a エンコーダ、6b 速
度検出回路、7a 電流検出変換器、7b 電流検出回
路、11 ブレーキ装置、12 パターン発生回路、1
3 制御回路、14 PWM回路、15 ベース駆動回
路、16 エレベータ制御部、17 電圧検出回路、1
8 モード切換装置、19 定数入力装置、21 電圧
指令発生手段、22 電圧指令補正手段、23 定常電
流検出手段、24 抵抗演算手段、25 定常電流記憶
手段、26 出力時間計測手段、27 インダクタンス
演算手段、28 定数入力手段、29 慣性能率演算手
段、30 制御系特性補償回路係数演算手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上機を駆動する巻上モータと、前記巻
    上モータを駆動する駆動制御回路を備え、前記駆動制御
    回路を制御最適化モードに切り換えることによって、前
    記巻上モータの制御に用いるデータを計測するモータ特
    性計測手段と、前記巻上モータに関する既知データを入
    力する定数入力手段を備え、前記モータ特性計測手段で
    収集したデータと前記定数入力手段で入力されたデータ
    とを用いて、前記駆動制御回路が当該巻上モータに対し
    て最適な制御定数を演算して修正する制御定数最適化手
    段を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 モータ特性計測手段で、巻上モータの抵
    抗値を求める際に、前記駆動制御回路は一定電圧の電圧
    パターンを発生させ、当該電圧パターンの電圧値を前記
    巻上モータに印加し、この時前記巻上モータに供給され
    る電流値により前記抵抗値を求めることを特徴とする請
    求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 駆動制御回路が一定電圧の電圧パターン
    を発生させる電圧指令発生手段と、当該電圧値を検出す
    る電圧値検出回路と、当該検出された電圧値を上記電圧
    パターンで示される所定の値にする電圧指令補正手段を
    備えたことを特徴とする請求項2記載のエレベータの制
    御装置。
  4. 【請求項4】 駆動制御回路が巻上モータの電流値を検
    出し、当該電流値が一定の定常電流であることを検出す
    る定常電流検出手段を備えたことを特徴とする請求項2
    記載のエレベータの制御装置。
  5. 【請求項5】 モータ特性計測手段で、巻上モータのイ
    ンダクタンスを求める際に、前記駆動制御回路は一定電
    圧の電圧パターンを発生させ、当該電圧パターンの電圧
    値を前記巻上モータに印加し、この時前記巻上モータに
    供給される電流値が所定の電流値になるまでの経過時間
    と前記抵抗値とから前記インダクタンスを求めることを
    特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  6. 【請求項6】 駆動制御回路が、定常電流検出手段で検
    出した定常電流を記憶する定常電流記憶手段と電圧指令
    発生手段から電圧指令が出力されてからの時間を計測す
    る出力時間計測手段により巻上モータのインダクタンス
    を検出するインダクタンス演算手段を備えたことを特徴
    とする請求項5記載のエレベータの制御装置。
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