JP2001018839A - 自動車のラジエータ支持構造 - Google Patents

自動車のラジエータ支持構造

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JP2001018839A
JP2001018839A JP11196777A JP19677799A JP2001018839A JP 2001018839 A JP2001018839 A JP 2001018839A JP 11196777 A JP11196777 A JP 11196777A JP 19677799 A JP19677799 A JP 19677799A JP 2001018839 A JP2001018839 A JP 2001018839A
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JP11196777A
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English (en)
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Tatsuhisa Yamane
達久 山根
Haruhiko Fujiwara
東彦 藤原
Yasuo Kawamoto
康雄 川本
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の正面視でのラジエータの形状が大きい
場合でも、その冷却効果が車体フレームのクロスメンバ
によっては低下させられないようにする。前突時に車体
フレームに与えられる衝撃力が効果的に緩和されるよう
にする。 【解決手段】 車体フレーム2の前部が、サイドメンバ
12,12と、サイドメンバ12に支持されるクロスメ
ンバ13と、このクロスメンバ13の上方に位置してサ
イドメンバ12側に支持されるアッパクロスメンバ23
とを備える。上記クロスメンバ13とアッパクロスメン
バ23とで上下から囲まれた空間50の後方近傍にラジ
エータ44を配設する。このラジエータ44の下端部を
車体フレーム2に支持させるロアブラケット46を設け
る。上記ラジエータ44の前方に位置する上記クロスメ
ンバ13の部分の上面が、その各端部13aの上面より
も低くなるようこのクロスメンバ13を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車体フレームの前
端部に支持されるラジエータの支持構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体フレームは、通常、その各
側部を構成して前後方向にほぼ直線的に延びる左右一対
のサイドメンバと、車体の幅方向に延びてその各端部が
それぞれ上記サイドメンバの前端部に支持されるクロス
メンバと、このクロスメンバの上方で上記幅方向に延び
てその各端部がそれぞれ上記サイドメンバ側に支持され
るアッパクロスメンバとを備えている(例えば、実開平
5‐1668号公報)。
【0003】そして、上記構成の車体フレームによれ
ば、自動車の走行中に、この自動車がその前方に存在す
る何らかの物体に衝突(前突)して、上記クロスメンバ
を介し各サイドメンバに衝撃力が与えられたときには、
通常、この衝撃力によって上記各サイドメンバはその長
手方向に塑性変形し、もって、上記衝撃力が緩和される
ようになっている。
【0004】また、上記構成において、従来、クロスメ
ンバとアッパクロスメンバとで上下から囲まれた空間の
後方近傍にラジエータを配設し、このラジエータの下端
部を車体フレームに支持させるロアブラケットを設けた
ものがある。
【0005】そして、自動車の走行時には、上記ラジエ
ータが走行風を通過させることにより、車載の内燃機関
用の冷却水を空冷させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ラジエ
ータの冷却能力を大きくさせようとして、走行風を受け
る面積を大きくさせる場合、このラジエータの車体の正
面視での上下方向の寸法を大きくさせることがある。
【0007】しかし、上記ラジエータが大きいと、この
ラジエータの下部の前方に上記クロスメンバの部分が位
置するおそれが生じ、この場合には、ラジエータに向お
うとする走行風の流動が上記クロスメンバの部分により
阻害され、もって、上記ラジエータによる冷却効果が低
下させられるおそれがある。
【0008】そこで、前記各サイドメンバの前端部がこ
れら前端部に支持されたクロスメンバを伴ってより低く
位置するよう上記各サイドメンバの前部を折り曲げ、も
って、上記ラジエータに向おうとする走行風の流動が、
上記クロスメンバの部分によっては阻害されないように
することが考えられる。
【0009】しかし、上記のようにしたとすると、前記
の前突時に、上記各サイドメンバに衝撃力が与えられた
ときには、この衝撃力により、これら各サイドメンバの
前部の折り曲げ部に応力が集中してこれが容易に折れ曲
がり、もって、長手方向に塑性変形することが阻害され
て、衝撃力の緩和が不十分になるおそれがある。
【0010】また、前記したようにラジエータの上下の
寸法を大きくさせた場合に、このラジエータの下端部の
位置が低くなって、この下端部が車体フレーム側から下
方により大きく離れたとすると、これに伴い、上記ラジ
エータの下端部を車体フレームに支持させるためのロア
ブラケットの形状が大きくなり、また、このロアブラケ
ットが重くなるというおそれも生じる。
【0011】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車体の正面視でのラジエータの形状が大
きい場合でも、その冷却効果が車体フレームのクロスメ
ンバによっては低下させられないようにし、もって、所
望の冷却効果が確保されるようにし、かつ、このように
した場合でも、前突時に車体フレームに与えられる衝撃
力が効果的に緩和されるようにすることを課題とする。
【0012】また、上記したようにラジエータに所望の
冷却効果が確保されるようにした場合でも、このラジエ
ータの下端部を車体フレームに支持させるロアブラケッ
トが大形にならないようにすると共に、重くならないよ
うにすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車のラジエータ支持構造は、次の如くで
ある。
【0014】請求項1の発明は、車体フレーム2の前部
が、その各側部を構成して前後方向にほぼ直線的に延び
る左右一対のサイドメンバ12,12と、車体1の幅方
向に延びてその各端部13aがそれぞれ上記サイドメン
バ12の前端部に支持されるクロスメンバ13と、この
クロスメンバ13の上方で上記幅方向に延びてその各端
部がそれぞれ上記サイドメンバ12側に支持されるアッ
パクロスメンバ23とを備え、上記クロスメンバ13と
アッパクロスメンバ23とで上下から囲まれた空間50
の後方近傍にラジエータ44を配設し、このラジエータ
44の下端部を車体フレーム2に支持させるロアブラケ
ット46を設けた自動車のラジエータ支持構造におい
て、
【0015】上記ラジエータ44の前方に位置する上記
クロスメンバ13の部分の上面が、その各端部13aの
上面よりも低くなるようこのクロスメンバ13を形成し
たものである。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記ロアブラケット46により上記ラジエータ44
の下端部が上記クロスメンバ13の部分に支持されるよ
うにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0018】図中符号1は自動車の車体で、矢印Frは
この車体1の前方を示し、下記する左右とは上記前方に
向っての車体1の幅方向(以下、これを単に「幅方向」
という)をいうものとする。
【0019】上記車体1は、車輪等を介して走行路面上
に支持される板金製の車体フレーム2と、この車体フレ
ーム2の上側に配設されてこの車体フレーム2に支持さ
れる不図示の車体本体とを備え、上記車体フレーム2は
車体1の幅方向の車体中心3を通る仮想鉛直面を基準と
してほぼ左右対称形とされている。
【0020】上記車体フレーム2の前部は、その下部を
構成する下部フレーム4と、この下部フレーム4から上
方に離れて位置し上記車体フレーム2の上部を構成する
上部フレーム5と、車体1の前端部の左右各側部に位置
して上記下部フレーム4に上部フレーム5を支持させる
左右一対のラジエータサポート6,6と、車体1の前端
部の幅方向のほぼ車体中心3に位置して上記下部フレー
ム4に上部フレーム5を支持させるセンタメンバ7と、
上記各ラジエータサポート6のそれぞれ外側方に位置し
て上記下部フレーム4に上部フレーム5を支持させる左
右一対の支持メンバ8,8とを備えている。
【0021】上記車体1の前部は、上記下部フレーム4
と上部フレーム5の各後側部にそれぞれ架設されるフロ
ントフェンダエプロン9を備えている。上記車体フレー
ム2の前部の内部空間が、車載の走行駆動用の内燃機関
を収納するエンジンルーム10とされている。
【0022】上記下部フレーム4は、車体フレーム2の
前部の左右各下側部を構成して前後方向にほぼ直線的に
延び正面視断面が矩形の箱形状をなす左右一対のフロン
トサイドメンバ12,12と、「幅方向」に延びてこれ
ら各サイドメンバ12,12の前端部に架設されるフロ
ントクロスメンバ13とを備えている。
【0023】上記クロスメンバ13は、その長手方向の
全体にわたり、その各部の側面視断面が後方に向って開
くほぼコの字形状となるようプレス加工により形成され
ている。より具体的には、上記クロスメンバ13は、上
下に離れて対面し「幅方向」に延びる上、下板14,1
5と、これら上、下板14,15の各前端縁同士を一体
的に結合させる連結板16と、上記上、下板14,15
の各後端縁に一体成形される外向きのフランジ17,1
7とを備えている。
【0024】上記各サイドメンバ12,12の前端部の
前面に上記クロスメンバ13の長手方向の各端部13a
が前後方向でそれぞれ対面しており、上記各サイドメン
バ12,12の前端部の前面に上記各端部13aにおけ
る上、下フランジ17が締結具である固着手段19によ
って固着され、もって、上記各サイドメンバ12,12
の前端部の前面にクロスメンバ13の各端部13aが固
着されて支持されている。
【0025】上記クロスメンバ13の長手方向における
中途部13bは、上記各端部13aよりも上下方向の幅
寸法が小さくなるよう形成されている。また、上記クロ
スメンバ13は、その中途部13bが各端部13aより
も低く位置するよう折り曲げ形成されている。より具体
的には、中途部13bの上面が各端部13aの上面より
も低く、かつ、上記中途部13bの下面が各中途部13
bの下面よりも低くなるよう形成されている。
【0026】前記上部フレーム5は、車体1の前部の左
右各上側部を構成して前後方向にほぼ直線的に延びる左
右一対のアッパサイドメンバ22,22と、「幅方向」
に延びてこれら各アッパサイドメンバ22,22の前端
部に架設されるフロントアッパクロスメンバ23とを備
えている。上記各アッパサイドメンバ22の前端部と、
これに対応する上記アッパクロスメンバ23の長手方向
の各端部とは互いに一体的に固着されている。
【0027】上記アッパクロスメンバ23は、上記クロ
スメンバ13の上方に位置してその各端部はそれぞれ上
記サイドメンバ12側に支持されている。より具体的に
は、上記各アッパサイドメンバ22の前端部とアッパク
ロスメンバ23の各端部とを互いに固着させた固着部
が、それぞれ上記ラジエータサポート6の上端部に固着
されて支持されている。また、上記各アッパサイドメン
バ22の長手方向の中途部は前記支持メンバ8の上端部
に固着されて支持され、更に、上記各アッパサイドメン
バ22の後部は前記フロントフェンダエプロン9の上端
部に固着されて支持されている。
【0028】上記各アッパサイドメンバ22は、それぞ
れその前端部から後方に向うに従い車体1の外側方に向
うよう斜めに延出する前部メンバ25と、上記下部フレ
ーム4のサイドメンバ12およびラジエータサポート6
よりも外側方に位置して上記各前部メンバ25の後端部
側から上記サイドメンバ12にほぼ平行となるよう後方
に延出して上記フロントフェンダエプロン9により支持
される後部メンバ26とを備えている。上記前部メンバ
25の延出端部(後端部)と上記後部メンバ26の前端
部は互いに固着されると共に、上記支持メンバ8の上端
部に固着されて支持されている。
【0029】上記各支持メンバ8は、それぞれ上記各サ
イドメンバ12の前部から外側方に向って延出する下部
メンバ28と、この下部メンバ28の延出端部から後上
方に向って延出する上部メンバ29とを備えている。上
記下部メンバ28の延出端部と上記上部メンバ29の前
下端部は互いに一体的に固着され、この上部メンバ29
の延出端部(後上端部)と上記アッパサイドメンバ22
の前部メンバ25の延出端部(後端部)および後部メン
バ26の前端部とが互いに固着されている。
【0030】上記クロスメンバ13の左右各端部13a
の一部は、上記サイドメンバ12の前端部よりもそれぞ
れ車体1の外側方に向って突出する突出部13cとされ
ており、これら各突出部13cを補強する補強材31が
設けられている。
【0031】上記各補強材31は、上記各サイドメンバ
12の前端部の前面とクロスメンバ13の各端部13a
との間に介設されて挟み付けられており、前記固着手段
19によって、上記サイドメンバ12の前端部とクロス
メンバ13の端部13aとに共締めされて固着されてい
る。上記各補強材31の「幅方向」での外側部31aは
上記突出部13cの突出端にまで延出させられて、前後
に重ね合わされ、上記突出部13cに対するその前方か
らの外力に対し十分に補強されている。
【0032】上記各補強材31には「幅方向」の全体に
わたり延びる上下に複数のビード31bが形成され、強
度と剛性とが高められており、もって、上記突出部13
cの補強がより効果的になされている。この場合、上記
各ビード31bは上記クロスメンバ13の端部13aに
おいて上、下板14,15と連結板16とで囲まれた内
部空間に収納されており、また、上記各補強材31は上
記クロスメンバ13の各端部13aに締結具32により
締結されている。
【0033】「幅方向」に延びて上記クロスメンバ13
の前側に位置し、このクロスメンバ13をその前方から
全体的に覆う樹脂製のバンパ35が設けられている。こ
のバンパ35の長手方向の中途部には、これを前後に貫
通する複数の通気孔36が形成されている。上記バンパ
35は、複数の締結具37により上記クロスメンバ13
に着脱自在に締結されて支持され、特に、上記補強材3
1で補強された各突出部13cはバンパ35の各側部を
強固に支持している。
【0034】車体1の前端部の各側部において、上記ラ
ジエータサポート6、支持メンバ8、および前部メンバ
25による組み合せ体39は車体1の正面視で枠形状を
なし、その内部空間40がヘッドランプ41の設置空間
とされて収納され、かつ、上記組み合せ体39に支持さ
れている。また、上記バンパ35の上方で、上記左右ヘ
ッドランプ41,41の間にはグリル42が配設されて
いる。
【0035】上記車体フレーム2の前端部には、前記内
燃機関用の冷却装置を構成するラジエータ44が支持手
段45により支持されている。
【0036】上記ラジエータ44は、車体1の一側部に
偏位して配設されており、車体1の正面視で、上記クロ
スメンバ13とアッパクロスメンバ23の各一側部、ラ
ジエータサポート6、およびセンタメンバ7で囲まれた
空間50の後方近傍で、この空間50に前後方向で対面
するよう配設されている。
【0037】一方、上記支持手段45は、上記クロスメ
ンバ13の一側部に溶接により取り付けられた左右一対
のロアブラケット46,46と、上記アッパクロスメン
バ23の一側部に締結具により取り付けられた左右一対
のアッパブラケット47,47とを備え、これらロア、
アッパブラケット46,47に締結具などの固着具48
により上記ラジエータ44の下、上端部が着脱自在に支
持されている。
【0038】上記の場合、ラジエータ44の下端部の前
方に位置する上記クロスメンバ13の部分である中途部
13bの上面がその各端部13aの上面よりも低くなる
ようこのクロスメンバ13が屈曲形成されている。
【0039】このため、車体1の正面視でのラジエータ
44の上下方向の寸法を大きくして、これによる冷却能
力を大きくさせた場合でも、上記ラジエータ44の下部
の前方に上記クロスメンバ13の部分が位置するという
ことは防止される。
【0040】よって、上記ラジエータ44に向おうとす
る走行風の流動が上記クロスメンバ13により阻害され
るということが抑制され、上記ラジエータ44による冷
却効果の低下が抑制されて所望の冷却効果が確保され
る。
【0041】また、上記したようにラジエータ44に所
望の冷却効果を確保させようとする場合に、上記したよ
うにラジエータ44の前方に位置するクロスメンバ13
の部分の上面を各クロスメンバ13の上面よりも低くし
たのであって、例えば、上記各サイドメンバ12の前部
を折り曲げてこれら各サイドメンバ12の前端部に支持
させたクロスメンバ13の位置を低くさせる、というも
のではなく、このため、上記各サイドメンバ12は前後
方向にほぼ直線的に延びる形状のままにさせておくこと
ができる。
【0042】よって、前突時の衝撃力を与えられた上記
各サイドメンバ12は、折れ曲がることなくその長手方
向に塑性変形して、上記衝撃力を効果的に緩和させるの
であり、つまり、ラジエータ44に所望の冷却効果を確
保させるようにした場合でも、前突時の衝撃力の緩和は
効果的に達成される。
【0043】また、上記ロアブラケット46により上記
ラジエータ44の下端部が上記クロスメンバ13の部分
である中途部13bに支持されている。
【0044】ここで、前記したように、ラジエータ44
の冷却能力を大きくさせようとして、このラジエータ4
4の上下の寸法を大きくし、この際、このラジエータ4
4の下端部の位置がより低くなるとしても、このラジエ
ータ44の前方に位置する上記クロスメンバ13の部分
もより低く形成されるため、上記ラジエータ44の下端
部と上記クロスメンバ13の部分とは、互いに上下に大
きく離れるということは防止される。
【0045】よって、上記したように、ラジエータ44
に所望の冷却効果を確保させた場合でも、上記ラジエー
タ44の下端部を上記クロスメンバ13の部分に支持さ
せるロアブラケット46が大形になったり、重くなると
いうことは防止される。
【0046】また、上記各ロアブラケット46は、上記
クロスメンバ13の中途部13bにおける上、下フラン
ジ17,17の各後面に跨るように設けられてこれら各
フランジ17にそれぞれスポット溶接により結合させら
れている。
【0047】このため、上記クロスメンバ13の中途部
13bは上記各ロアブラケット46により補強され、こ
の結果、上記ロアブラケット46を介しての上記クロス
メンバ13に対するラジエータ44の支持が強固になさ
れている。
【0048】なお、以上は図示の例によるが、固着手段
19は溶接であってもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0050】請求項1の発明は、車体フレームの前部
が、その各側部を構成して前後方向にほぼ直線的に延び
る左右一対のサイドメンバと、車体の幅方向に延びてそ
の各端部がそれぞれ上記サイドメンバの前端部に支持さ
れるクロスメンバと、このクロスメンバの上方で上記幅
方向に延びてその各端部がそれぞれ上記サイドメンバ側
に支持されるアッパクロスメンバとを備え、上記クロス
メンバとアッパクロスメンバとで上下から囲まれた空間
の後方近傍にラジエータを配設し、このラジエータの下
端部を車体フレームに支持させるロアブラケットを設け
た自動車のラジエータ支持構造において、
【0051】上記ラジエータの前方に位置する上記クロ
スメンバの部分の上面が、その各端部の上面よりも低く
なるようこのクロスメンバを形成してある。
【0052】このため、車体の正面視でのラジエータの
上下方向の寸法を大きくして、これによる冷却能力を大
きくさせた場合でも、上記ラジエータの下部の前方に上
記クロスメンバの部分が位置するということは防止され
る。
【0053】よって、上記ラジエータに向おうとする走
行風の流動が上記クロスメンバにより阻害されるという
ことが抑制され、上記ラジエータによる冷却効果の低下
が抑制されて所望の冷却効果が確保される。
【0054】また、上記したようにラジエータに所望の
冷却効果を確保させようとする場合に、上記したように
ラジエータの前方に位置するクロスメンバの部分の上面
を各クロスメンバの上面よりも低くしたのであって、例
えば、上記各サイドメンバの前部を折り曲げてこれら各
サイドメンバの前端部に支持させたクロスメンバの位置
を低くさせる、というものではなく、このため、上記各
サイドメンバは前後方向にほぼ直線的に延びる形状のま
まにさせておくことができる。
【0055】よって、前突時の衝撃力を与えられた上記
各サイドメンバは、折れ曲がることなくその長手方向に
塑性変形して、上記衝撃力を効果的に緩和させるのであ
り、つまり、ラジエータに所望の冷却効果を確保させる
ようにした場合でも、前突時の衝撃力の緩和は効果的に
達成される。
【0056】請求項2の発明は、上記ロアブラケットに
より上記ラジエータの下端部が上記クロスメンバの部分
に支持されるようにしてある。
【0057】ここで、前記したように、ラジエータの冷
却能力を大きくさせようとして、このラジエータの上下
の寸法を大きくし、この際、このラジエータの下端部の
位置がより低くなるとしても、このラジエータの前方に
位置する上記クロスメンバの部分もより低く形成される
ため、上記ラジエータの下端部と上記クロスメンバの部
分とは、互いに上下に大きく離れるということは防止さ
れる。
【0058】よって、上記したように、ラジエータに所
望の冷却効果を確保させた場合でも、上記ラジエータの
下端部を上記クロスメンバの部分に支持させるロアブラ
ケットが大形になったり、重くなるということは防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体前部の斜視図である。
【図2】車体前部の側面図である。
【図3】車体前部の正面図である。
【図4】車体前部の平面図である。
【図5】図1の部分拡大展開図である。
【符号の説明】
1 車体 2 車体フレーム 12 サイドメンバ 13 クロスメンバ 13a 端部 13b 中途部 23 アッパクロスメンバ 44 ラジエータ 45 支持手段 46 ロアブラケット 50 空間
フロントページの続き (72)発明者 川本 康雄 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA04 AA05 AA08 BB02 CA04 CA09 DA04 3D038 AA00 AB01 AC01 AC13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの前部が、その各側部を構
    成して前後方向にほぼ直線的に延びる左右一対のサイド
    メンバと、車体の幅方向に延びてその各端部がそれぞれ
    上記サイドメンバの前端部に支持されるクロスメンバ
    と、このクロスメンバの上方で上記幅方向に延びてその
    各端部がそれぞれ上記サイドメンバ側に支持されるアッ
    パクロスメンバとを備え、上記クロスメンバとアッパク
    ロスメンバとで上下から囲まれた空間の後方近傍にラジ
    エータを配設し、このラジエータの下端部を車体フレー
    ムに支持させるロアブラケットを設けた自動車のラジエ
    ータ支持構造において、 上記ラジエータの前方に位置する上記クロスメンバの部
    分の上面が、その各端部の上面よりも低くなるようこの
    クロスメンバを形成した自動車のラジエータ支持構造。
  2. 【請求項2】 上記ロアブラケットにより上記ラジエー
    タの下端部が上記クロスメンバの部分に支持されるよう
    にした請求項1に記載の自動車のラジエータ支持構造。
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