JP2001001300A - 微細梁構造およびその製造方法 - Google Patents

微細梁構造およびその製造方法

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JP2001001300A
JP2001001300A JP11175359A JP17535999A JP2001001300A JP 2001001300 A JP2001001300 A JP 2001001300A JP 11175359 A JP11175359 A JP 11175359A JP 17535999 A JP17535999 A JP 17535999A JP 2001001300 A JP2001001300 A JP 2001001300A
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silicon
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Masateru Hara
昌輝 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返しの捩じれに強く、耐久性に優れた微
細梁構造およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 マイクロミラー1を支えるビーム2の断
面構造をTi芯材3の周囲をSi層4で被覆した2重構
造とする。Si芯材の周囲をTi層で被覆した2重構造
としてもよい。また、Tiの代わりにW、Moなど、S
iの代わりにSiO2 、SiNx などを用いてもよい。
芯材と被覆層との界面に密着層として金属シリサイド層
あるいは金属酸化物層を形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、微細梁構造およ
びその製造方法に関し、特に、MEMS(Microelectro
mechanical Systems)分野における微細梁構造、例えば
微細な鏡(マイクロミラー)を支える微細梁構造に適用
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、MEMS分野における一般的なマ
イクロミラーとして、金属製の梁(ビーム)でミラー部
分を支えた構造(例えば、特開平9−281417号公
報)とSi製のビームでミラー部分を支えた構造(例え
ば、映像情報メディア学会誌Vol.52,No.10,pp.1507-151
2(1988))とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属製のビームでミラーを支えた構造では、ミラーを高
速に振動させるためにビームを捩じることを繰り返す
と、金属疲労によりビーム部分が破損する欠点があっ
た。
【0004】また、従来のSi製のビームでミラー部分
を支えた構造では、以下のような問題がある。まず、ミ
ラーの主共振周波数ωはω=(K/I)1/2 (ここで、
Kは捩じり剛性、Iは慣性モーメント)と表されるが、
Kがヤング率Eに比例する。Siのヤング率は(1.3
〜1.9)×1011(N・m-2)であり、Tiのヤング
率1.16×1011(N・m-2)やAuのヤング率7.
80×1010(N・m-2)に比べるとかなり大きいた
め、同じ寸法の金属製ビームより主共振周波数が大きく
なり、実際のサーボ帯域として使いたい主共振周波数と
2次の共振周波数との間隔(帯域)が狭くなるという欠
点があった。また、Siは単結晶での降伏強度はかなり
高いが、劈開性が顕著であるために、プロセス中に発生
した傷や欠陥によって容易に破断してしまうという欠点
もある。
【0005】したがって、この発明の目的は、繰り返し
の捩じれに強く、耐久性に優れた微細梁構造およびその
製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の第1の発明は、第1の部分とこの第1の
部分の周囲の少なくとも一部に設けられた第2の部分と
を含む断面構造を有し、第1の部分と第2の部分とが互
いに機械的性質が異なる材料で構成されていることを特
徴とする微細梁構造である。
【0007】この発明の第1の発明において、第2の部
分は、第1の部分の周囲の少なくとも一部に設けられる
が、一般には、第1の部分の外周面全面にわたって設け
られるか。この第2の部分は、第1の部分の外周面全面
に周方向に互いに分離して複数個設けてもよい。典型的
な一つの例では、第1の部分は梁の芯部を構成し、第2
の部分は第1の部分の周囲を被覆するように設けられ
る。また、第1の部分を構成する材料と第2の部分を構
成する材料とは互いに機械的性質が異なるが、これらの
材料の選択は、微細梁構造に要求される特性に応じて行
うことができる。例えば、マイクロミラーを支えるビー
ムのような繰り返し捩じれを受けるような用途の微細梁
構造では、第1の部分を構成する材料と第2の部分を構
成する材料とは降伏強度および破損しにくさのうちの少
なくとも一つが互いに異なる。具体的には、例えば、第
2の部分を構成する材料の降伏強度は第1の部分を構成
する材料の降伏強度よりも優れており、かつ、第1の部
分を構成する材料の破損しにくさは第2の部分を構成す
る材料の破損しにくさよりも優れている。あるいは、こ
れと逆に、第1の部分を構成する材料の降伏強度は第2
の部分を構成する材料の降伏強度よりも優れており、か
つ、第2の部分を構成する材料の破損しにくさは第1の
部分を構成する材料の破損しにくさよりも優れている。
これらの機械的性質に加えて、微細梁構造を互いに異な
る材料からなる第1の部分と第2の部分とにより構成す
ることで機械的強度の向上を図る観点からは、微細梁構
造に捩じれなどが生じた場合に第1の部分と第2の部分
との間で相対的なずれが生じないようにすることが重要
であり、このためにはこれらの第1の部分と第2の部分
との密着性を確保することが重要であることから、第1
の部分を構成する材料と第2の部分を構成する材料とし
ては、良好な密着性を得ることができるような材料を選
択すること、あるいは、第1の部分と第2の部分との界
面に密着層を形成することが重要である。典型的な一つ
の例では、第1の部分と第2の部分との一方は金属から
なり、他方はシリコンまたはシリコン化合物からなる。
ここで、金属としては、例えばTi、Cr、W、Moな
どを用いることができ、電流を流す用途のような場合に
はAlなどを用いることもできる。また、シリコン化合
物は、例えば酸化シリコン(SiO2 )または窒化シリ
コン(SiNx )であり、場合によっては窒化酸化シリ
コン(SiON)であってもよい。
【0008】この発明の第2の発明は、第1の部分とこ
の第1の部分の周囲の少なくとも一部に設けられた第2
の部分とを含む断面構造を有し、第1の部分と第2の部
分とが互いに機械的性質が異なる材料で構成されている
微細梁構造の製造方法であって、第1の材料からなる層
に溝を形成する工程と、第1の材料からなる層上に第1
の材料と異なる第2の材料からなる層を溝を埋めるよう
に形成する工程と、第2の材料からなる層のうちの溝の
内部に埋め込まれた部分以外の部分を除去する工程と、
第1の材料からなる層上に第2の材料と異なる第3の材
料からなる層を形成する工程と、溝の内部に埋め込まれ
た第2の材料からなる層が含まれる所定形状に第1の材
料からなる層および第3の材料からなる層をパターニン
グする工程とを有することを特徴とするものである。
【0009】この発明の第3の発明は、第1の部分とこ
の第1の部分の周囲の少なくとも一部に設けられた第2
の部分とを含む断面構造を有し、第1の部分と第2の部
分とが互いに機械的性質が異なる材料で構成されている
微細梁構造の製造方法であって、第1の材料からなる層
上に第2の材料からなる線状のパターンを形成する工程
と、第1の材料からなる層上にパターンを覆うように第
2の材料と異なる第3の材料からなる層を形成する工程
と、パターンが含まれる所定形状に第1の材料からなる
層および第3の材料からなる層をパターニングする工程
とを有することを特徴とするものである。
【0010】この発明の第4の発明は、第1の部分とこ
の第1の部分の周囲の少なくとも一部に設けられた第2
の部分とを含む断面構造を有し、第1の部分と第2の部
分とが互いに機械的性質が異なる材料で構成されている
微細梁構造の製造方法であって、第1の材料からなる線
状のパターンを形成する工程と、パターンをその軸の周
りに回転させながらその周囲に第2の材料からなる層を
形成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0011】この発明の第2および第3の発明におい
て、典型的には、第1の材料および第3の材料と第2の
材料との一方はシリコンまたはシリコン化合物であり、
他方は金属である。また、微細梁構造における第1の部
分と第2の部分との密着性の向上を図る観点からは、第
1の部分と第2の部分との界面に密着性を高めるような
中間層、すなわち密着層を形成するのが望ましい。具体
的には、例えば、第1の材料および第3の材料と第2の
材料との一方がシリコンであり、他方が金属である場
合、少なくとも第3の材料からなる層を形成した後に熱
処理を行うことにより第1の材料からなる層および第3
の材料からなる層と第2の材料からなる層あるいは線状
のパターンとの界面に金属シリサイド層を形成する。あ
るいは、第1の材料および第3の材料と第2の材料との
一方が酸化シリコンであり、他方が金属である場合、少
なくとも第3の材料からなる層を形成した後に熱処理を
行うことにより第1の材料からなる層および第3の材料
からなる層と第2の材料からなる層あるいは線状のパタ
ーンとの界面に金属酸化物層を形成する。これらの金属
シリサイド層または金属酸化物層により、第1の部分と
第2の部分との密着力を大幅に向上させることができ
る。
【0012】同様に、この発明の第4の発明において、
典型的には、第1の材料と第2の材料との一方はシリコ
ンまたはシリコン化合物であり、他方は金属である。ま
た、微細梁構造における第1の部分と第2の部分との密
着性の向上を図る観点からは、第1の部分と第2の部分
との界面に密着層を形成するのが望ましい。具体的に
は、例えば、第1の材料と第2の材料との一方がシリコ
ンであり、他方が金属である場合、第2の材料からなる
層を形成した後に熱処理を行うことにより第1の材料か
らなる線状のパターンと第2の材料からなる層との界面
に金属シリサイド層を形成する。あるいは、第1の材料
と第2の材料との一方が酸化シリコンであり、他方が金
属である場合、第2の材料からなる層を形成した後に熱
処理を行うことにより第1の材料からなる線状のパター
ンと第2の材料からなる層との界面に金属酸化物層を形
成する。これらの金属シリサイド層または金属酸化物層
により、第1の部分と第2の部分との密着力を大幅に向
上させることができる。
【0013】この発明の第2、第3および第4の発明に
おいて、成膜方法としては、成膜する材料などに応じ
て、CVD法、スパッタリング法、真空蒸着法、めっき
法などの各種の方法を用いることができる。また、溝の
埋め込みには、埋め込み材料となる層を形成した後、こ
れを化学機械研磨(CMP)やエッチバックなどにより
平坦化する方法を用いることができる。また、溝の形成
やパターニングには、例えば、ドライエッチング法を用
いることができる。
【0014】この発明による微細梁構造の断面形状はこ
の微細梁構造の用途などに応じて選ばれるが、具体的に
は、例えば、正方形、長方形、円形、楕円形などであ
る。また、この微細梁構造の径は必要に応じて設計され
るものであるが、一般的には、例えば1mm以下であ
り、典型的には100μm以下、より典型的には50μ
m以下である。また、この微細梁構造は、基本的にはど
のような被支持体の支持に用いてもよいが、具体的に
は、例えばマイクロミラーを支持するビームとして用い
られる。
【0015】上述のように構成されたこの発明の第1の
発明によれば、第1の部分とこの第1の部分の周囲の少
なくとも一部に設けられた第2の部分とを含む断面構造
を有し、第1の部分と第2の部分とが互いに機械的性質
が異なる材料で構成されていることにより、例えば、第
1の部分と第2の部分との一方を構成する材料に降伏強
度が優れたものを用い、他方を構成する材料に破損しに
くさが優れたものを用いることにより、微細梁構造全体
として降伏強度および破損しにくさに優れたものとする
ことができ、繰り返しの捩じれなどに強く、優れた耐久
性を得ることができる。
【0016】また、上述のように構成されたこの発明の
第2、第3および第4の発明によれば、成膜技術、パタ
ーニング技術などの確立した技術を用いて、容易にしか
も高精度に微細梁構造を製造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0018】図1はこの発明の第1の実施形態によるマ
イクロミラービーム構造を示し、図1Aは平面図(上面
図)、図1Bは図1AのB−B´線に沿っての拡大断面
図でビームの軸に垂直な拡大断面図である。
【0019】図1Aに示すように、このマイクロミラー
ビーム構造においては、正方形の平面形状を有するSi
製のマイクロミラー1の一つの対角線方向の両端部が、
その対角線方向に延びる細いビーム2によって支えられ
ている。このビーム2は、図示されていない外枠に固定
されており、マイクロミラー1を浮かす構造になってい
る。このマイクロミラー1は、静電力等の駆動力を用い
てビーム2を捩じることによりビーム2を軸として振動
するようになっている。
【0020】図1Bに示すように、ビーム2は、Ti芯
材3の周囲がSi層4で被覆された断面構造を有してい
る。Si層4は単結晶、多結晶、アモルファスのいずれ
であってもよい。ここで、Si層4はTi芯材3に比べ
て降伏強度に優れており、Ti層3はSi層4に比べて
破損しにくさの点で優れている。ビーム2がこのような
断面構造を有することにより、Tiなどの金属だけでビ
ームを構成した場合よりもビームの強度の向上を図るこ
とができるため、金属疲労によりビームが破断する現象
を大幅に減少させることができる。また、Siだけでビ
ームを構成した場合に比べて、主共振周波数を減少させ
ることができ、サーボ帯域として使いたい主共振周波数
と2次の共振周波数との間隔(帯域)を広くすることが
できるとともに、プロセス中の損傷を低減することがで
きる。
【0021】このように、この第1の実施形態によれ
ば、マイクロミラー1を支えるビーム2が、Ti芯材3
の周囲がSi層4で被覆された断面構造を有しているこ
とにより、ビーム2は、振動特性に優れているのみなら
ず、繰り返しの捩じれに強く、破断しにくく、耐久性に
優れており、長寿命化を図ることができる。
【0022】図2はこの発明の第2の実施形態を示し、
第1の実施形態によるマイクロミラービーム構造の製造
方法を示す。この製造方法はダマシン(像嵌)法を利用
したものである。
【0023】この製造方法では、図2Aに示すように、
図示されていない犠牲層上に形成されたSi層11の表
面の所定部分をドライエッチング法でエッチングするこ
とにより溝12を形成する。この溝12の断面形状は、
形成すべきビームのTi芯部と同一の断面形状を有す
る。
【0024】次に、図2Bに示すように、例えばCVD
法によりSi層11の全面にTi層13を形成して溝1
2をこのTi層13で埋め込む。
【0025】次に、図2Cに示すように、例えばCMP
(Chemical Mechanical Polishing)法により下地のSi
層11の表面が露出するまでTi層13の研磨を行い、
溝12を埋めたTi層13の表面がSi層11の表面と
同じ高さになるまで余分なTi層13を除去する。
【0026】次に、図2Dに示すように、例えばCVD
法によりアモルファスのSi層14を全面に均一に成膜
する。次に、フォトリソグラフィー法により、Si層1
4上に、所望のビーム形状およびマイクロミラー形状を
合わせた平面形状を有するレジストパターン15を形成
した後、このレジストパターン15をマスクとして例え
ばドライエッチング法でSi層14およびSi層11を
エッチングすることによりビーム部分および、図示され
ていないがSi製のマイクロミラー部分を形成する。
【0027】この後、Si層11の下にある犠牲層をエ
ッチング除去する。これによって、図2Eに示すよう
に、図示されていない浮いているマイクロミラー部分を
支える二重構造の断面形状を有するビーム2が製造され
るる。ただし、図2Eにおいては、芯部を構成するTi
層13をTi芯材3と、Ti層13の周囲を被覆するS
i層11、14をSi層4と、それぞれ書き直してい
る。
【0028】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、確立した技術である成膜技術やパターニング技術な
どを用いて、第1の実施形態によるマイクロビーム構造
を容易にしかも高精度に製造することができる。
【0029】図3はこの発明の第3の実施形態を示し、
第1の実施形態によるマイクロミラービーム構造の他の
製造方法を示す。
【0030】この製造方法では、図3Aに示すように、
図示されていない犠牲層上に形成されたSi層21上
に、例えばスパッタリング法によりTi層を形成した
後、このTi層を例えばドライエッチング法により線状
にパターニングしてTi芯材22を形成する。
【0031】次に、図3Bに示すように、例えばCVD
法によりSi層21の全面にTi芯材22を覆うように
Si層23を形成する。
【0032】次に、図3Cに示すように、例えばCMP
法によりSi層23の表面を平坦化した後、このSi層
23上に、フォトリソグラフィー法により、所望のビー
ム形状およびマイクロミラー形状を合わせた平面形状を
有するレジストパターン24を形成する。
【0033】次に、このレジストパターン24をマスク
として例えばドライエッチング法でSi層23およびS
i層21をエッチングすることによりビーム部分およ
び、図示されていないがSi製のマイクロミラー部分を
形成する。
【0034】この後、Si層21の下にある犠牲層をエ
ッチング除去する。これによって、図3Dに示すよう
に、図示されていない浮いているマイクロミラー部分を
支える二重構造の断面形状を有するビーム2が製造され
る作製する。ただし、図3Dにおいては、Ti芯材22
をTi芯材3と、Ti芯材22の周囲を被覆するSi層
21、23をSi層4と、それぞれ書き直している。
【0035】この第3の実施形態によれば、第2の実施
形態と同様に、第1の実施形態によるマイクロビーム構
造を容易にしかも高精度に製造することができる。
【0036】図4はこの発明の第4の実施形態を示し、
マイクロミラービーム構造の製造方法を示す。このマイ
クロミラービーム構造は、芯部をSiで構成し、その周
囲をTi層で被覆したものである。
【0037】この製造方法では、図4Aに示すように、
まず、マイクロミラービームの芯部となる正方形または
長方形の断面形状を有するSi芯材31を形成する。こ
のSi芯材31は、図示されていないマイクロミラーの
両端に1本ずつ接続されている。これらのSi芯材31
およびマイクロミラーは図示されていないSiウェーハ
上に作り込まれており、それらの裏面は、Siウェーハ
裏面からのディープエッチングによりSiウェーハ裏面
側から見ることができる状態になっている。
【0038】次に、図4Bに示すように、例えばスパッ
タリング装置を利用してTi粒子32を飛ばし、Si芯
材31上にTi層33を形成する。このとき、Siウェ
ーハを、Si芯材31の他の側面もTi粒子32が飛来
する方向に向くように回転させることにより、図4Cに
示すように、Si芯材31の周囲の全面にTi層33が
形成されし、その結果、Si芯材31をTi層33で被
覆した構造のビーム2を製造することができる。
【0039】この第4の実施形態によれば、Si芯材3
1の周囲がTi層4で被覆された断面構造を有するビー
ム2を容易にしかも高精度に製造することができる。こ
のような構造を有するビーム2によれば、Tiなどの金
属だけでビームを構成した場合よりもビームの強度の向
上を図ることができるため、金属疲労によりビームが破
断する現象を大幅に減少させることができる。また、S
iだけでビームを構成した場合に比べて、主共振周波数
を減少させることができ、サーボ帯域として使いたい主
共振周波数と2次の共振周波数との間隔(帯域)を広く
することができるとともに、プロセス中の損傷を大幅に
低減することができる。
【0040】図5はこの発明の第5の実施形態を示す。
この第5の実施形態においては、第1の実施形態による
マイクローミラービーム構造のビーム2の強度をさらに
向上させる。すなわち、図1に示すマイクロミラービー
ム構造は、通常の使用には問題のない強固な構造である
が、さらに強い力でマイクロミラー1を振動させる場合
にも使用することができるマイクロミラービーム構造を
形成する。
【0041】この第5の実施形態においては、まず、図
5Aに示すように、第1の実施形態と同様な構造、すな
わちTi芯材3の周囲をSi層4で被覆した構造のビー
ム2を製造する。すでに述べた通り、このビーム2は図
示されていないSi製のマイクロミラーの両端に接続さ
れている。
【0042】次に、図5Bに示すように、RTP(Rapi
d Thermal Process)装置41内に図5Aに示すマイクロ
ミラービーム構造体を入れ、例えば窒素雰囲気で例えば
2段階のアニール処理を行う。このアニール処理によ
り、図5Cに示すように、Ti芯材3とSi層4との界
面にはそれらの反応によりTiシリサイド層42が形成
される。このTiシリサイド層42により、Ti芯材3
とSi層4とが強固に密着した構造となる。
【0043】以上のように、この第5の実施形態によれ
ば、Ti芯材3とSi層4との界面にTiシリサイド層
42を形成しているので、Ti芯材3とSi層4との密
着力が向上し、その結果、マイクロミラー1をより強い
力で駆動することができ、繰り返しの振動にも強くする
ことができる。
【0044】次に、この発明の第1、第2、第3、第4
および第5の実施形態の実施例について説明する。
【0045】実施例1 第1の実施形態の実施例 図1Aに示すマイクロミラー1は、縦300μm、横3
00μm、厚さ50μmのSi製である。図示されてい
ないが、マイクロミラー1のミラー面にはAuが蒸着さ
れている。このマイクロミラー1の両端に、長さ50μ
m、幅15μm、厚さ15μmのビーム2が取り付けら
れている。このビーム2は図示されていない外枠に固定
されており、マイクロミラー1はビーム2によって支え
られて浮いている構造になっている。マイクロミラー1
の振動は、このマイクロミラー1の裏面と5μmのエア
ーギャップを介して対向する、図示されていない2分割
されている電極との間の静電力を駆動力としてビーム2
を捩じるモードで行う。
【0046】図1Bに示すビーム2の断面において、T
i芯材3は縦8μm、横8μmであり、Ti芯材3の周
囲のSi層4の厚さは3.5μmである。
【0047】このマイクロミラービーム構造を採用する
ことにより、強靭なTiの特性を生かしながら、しかも
金属疲労に強い実用的なマイクロミラーを実現すること
ができた。
【0048】実施例2 第2の実施形態の実施例 図示されていない犠牲層としての厚さ10μmのSiO
2 膜上に厚さ13μmのSi層11を形成した。このS
i層11にドライエッチング法で幅12μm、深さ8μ
m、奥行き60μmの溝12を形成した。続いて、CV
D法でTi層13を厚さ14μm成膜し、溝12を埋め
込んだ。実際には、溝12上の部分のTi層13には少
し窪みができている。なお、犠牲層の下にある図示され
ていないSiウェーハ上には既にミラー駆動用の電極構
造を作製してある。
【0049】次に、CMP法により下地のSi層11の
表面が露出するまで余分なTi層13の除去を行った。
これにより、溝12を埋めたTi層13の表面がSi層
11の表面と同じ高さの状態になった。この状態で、C
VD法を用いてアモルファスのSi層14を厚さ5μm
全面に均一に成膜した。
【0050】次に、Si層14上に、フォトリソグラフ
ィー法により、マイクロミラーの形状およびビームの形
状を合わせた形状のレジストパターン15を形成し、こ
のレジストパターン15をマスクとしてドライエッチン
グ法でSi層14およびSi層11のパターニングを行
った。このとき、図示されていない下地の犠牲層SiO
2 膜はストッパーとして働く。形成されるビーム2の断
面の寸法は、縦18μm、横22μmであり、奥行き
(ビーム2の長さ)は60μmであった。このドライエ
ッチングにより、同時にSi製のマイクロミラー部分も
形成される。
【0051】次に、Si層11の下にある犠牲層のSi
2 膜をHFによるウエットエッチングで除去すること
により、図示されていない浮いているマイクロミラー部
分を支える2重構造のビーム2を製造することができ
た。
【0052】実施例3 第3の実施形態の実施例 図示されていない犠牲層としての厚さ10μmのSiO
2 膜上に厚さ5μmのアモルファスのSi層21を形成
する。このSi層21上にスパッタリング法により厚さ
8μmのTi層を成膜する。このTi層をフォトリソグ
ラフィー法を利用したドライエッチング法でパターニン
グし、断面寸法が縦8μm、横12μm、奥行き(長
さ)60μmのTi芯材22を形成した。なお、犠牲層
の下にある図示されていないSiウェーハ上には既にミ
ラー駆動用の電極構造を作製してある。
【0053】次に、CVD法でアモルファスのSi層2
3を厚さ20μm成膜し、Ti芯材22を完全に埋め込
んだ。この状態では、Ti芯材22上の部分のSi層2
3には突起がある。
【0054】続いて、CMP法を用いてSi層23を研
磨し、Ti芯材22上の突起を除去してSi層23の表
面が平坦な状態になるまで余分なSi層23を除去し
た。このときのTi芯材22上のSi層23の厚さは5
μmであった。
【0055】次に、Si層23上に、フォトリソグラフ
ィー法により、マイクロミラーの形状およびビームの形
状を合わせた形状のレジストパターン24を形成し、こ
のレジストパターン24をマスクとしてドライエッチン
グ法でSi層23およびSi層21のパターニングを行
った。このとき、図示されていない下地の犠牲層SiO
2 膜はストッパーとして働く。形成されるビーム2の断
面の寸法は、縦18μm、横22μmであり、奥行き
(ビーム2の長さ)は60μmであった。このドライエ
ッチングにより、同時にSi製のマイクロミラー部分も
形成される。
【0056】次に、Si層21の下にある犠牲層のSi
2 膜をHFによるウエットエッチングで除去すること
により、図示されていない浮いているマイクロミラー部
分を支える2重構造のビーム2を形成することができ
た。
【0057】実施例4 第4の実施形態の実施例 図4Aは、図示されていないSiウェーハ上に作製され
たマイクロミラーの芯部となるSi芯材31の断面であ
る。Si芯材31の断面寸法は、縦8μm、横12μ
m、奥行き(長さ)50μmであった。このSi芯材3
1は、図示されていないマイクロミラーの両端に1本ず
つ接続されている。マイクロミラーとSi芯材31との
裏側は、Siウェーハ裏面からのディープエッチングに
よりSiウェーハ裏面から見えるようになっている。
【0058】次に、図示されていないスパッタリング装
置内にSiウェーハを入れ、200mTorrの圧力の
下でTi層を成膜した。このとき、Ti粒子32が飛来
する方向に向いたSi芯材31の表面にはTi層33が
成膜される。そこで、Si芯材31を連続的にその軸を
中心にして図5B中矢印方向に回転させた。Si芯材3
1の裏面はSiウェーハの裏面から見えるようになって
いるので、Si芯材31の裏側にもTi層33は成膜さ
れた。なお、Ti層33を成膜したくない場所にはフォ
トレジストをコーティングしておき、Ti層33の付着
を防止した。
【0059】上記回転を続けることにより、Si芯材3
1の周囲に厚さ約4μmのTi層33が成膜された。こ
のようにして、Si芯材31をTi層33で被覆した2
重構造のマイクロミラービーム構造を得ることができ
た。
【0060】実施例5 第5の実施形態の実施例 図5Aはマイクロミラービーム構造の断面を示す。この
ビーム2は長さ50μm、幅15μm、厚さ15μmで
ある。このビーム2の断面構造におけるTi芯材3は縦
8μm、横8μmでその周囲を厚さ3.5μmのSi層
4で被覆した構造となっている。この状態ではマイクロ
ミラーのミラー面にはまだAuが蒸着されていないが、
それ以外は図1に示すマイクロミラービーム構造と同様
である。
【0061】まず、RTP装置41内にマイクロミラー
ビーム構造体を入れ、窒素雰囲気に置換した。そして、
第1段のアニールを500℃、2分間のランプアニール
で行い、第2段のアニールを750℃、2分間のランプ
アニールで行った。この2段階のアニール処理により、
Ti芯材3とそれを被覆するSi層4との界面にはTi
シリサイド(TiSi2 )層42が形成され、Ti芯材
3とSi層4との密着がさらに強固になった。
【0062】続いて、図示されていないマイクロミラー
部分のミラー面にAuを蒸着して、マイクロミラーが完
成した。
【0063】
【0068】こ以上、この発明の実施形態について説明
したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるもの
ではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が
可能である。
【0064】すなわち、上述の第1、第2、第3、第4
および第5の実施形態において挙げた数値、構造、形
状、材料、成膜方法、プロセス等はあくまでも例に過ぎ
ず、必要に応じて、これらと異なる数値、構造、形状、
材料、成膜方法、プロセス等を用いることも可能であ
る。
【0065】例えば、上述の第1の実施形態において、
Ti芯材3の代わりにW芯材を用いたり、Si層4の代
わりにSiO2 層やSiNx 層を用いたりすることが可
能である。
【0066】また、上述の第2の実施形態においては、
Si層11の溝12にTi層13を埋め込んだ後にアモ
ルファスのSi層14を形成しているが、このSi層1
4を形成する代わりに、単結晶Si基板を陽極接合を用
いて張り合わせる方法をとることも可能である。
【0067】また、上述の第5の実施形態においては、
Ti芯材3とSi層4との密着力向上のためにそれらの
界面にTiシリサイド層42を形成したが、例えば、被
覆材としてSiO2 層を使用する場合には、芯材の金属
として比較的酸化されやすいCr、W、Moなどを使用
すると、熱処理によりSiO2 層と金属の芯材との界面
に金属酸化物が生成されるため、同様に芯材と被覆材と
の密着力の向上を図ることができる。
【0068】さらに、上述の第1、第2、第3、第4お
よび第5の実施形態においては、2重構造のビーム2に
ついて説明したが、ビームは必要に応じて3重以上の多
重構造としてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による微
細梁構造によれば、第1の部分とこの第1の部分の周囲
の少なくとも一部に設けられた第2の部分とを含む断面
構造を有し、第1の部分と第2の部分とが互いに機械的
性質が異なる材料で構成されていることにより、繰り返
しの捩じれに強く、耐久性に優れた微細梁構造を得るこ
とができる。
【0070】また、この発明による微細梁構造の製造方
法によれば、そのような微細梁構造を容易にしかも高精
度に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるマイクロミラ
ービーム構造を示す平面図および拡大断面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態によるマイクロミラ
ービーム構造の製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図3】この発明の第3の実施形態によるマイクロミラ
ービーム構造の製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図4】この発明の第4の実施形態によるマイクロミラ
ービーム構造の製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図5】この発明の第5の実施形態によるマイクロミラ
ービーム構造の製造方法を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・マイクロミラー、2・・・ビーム、3、22・
・・Ti芯材、4、11、14、21、23・・・Si
層、12・・・溝、31・・・Si芯材、32・・・T
i粒子、33・・・Ti層

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部分とこの第1の部分の周囲の少
    なくとも一部に設けられた第2の部分とを含む断面構造
    を有し、 上記第1の部分と上記第2の部分とが互いに機械的性質
    が異なる材料で構成されていることを特徴とする微細梁
    構造。
  2. 【請求項2】 上記第1の部分は梁の芯部を構成し、上
    記第2の部分は上記第1の部分の周囲を被覆するように
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の微細梁
    構造。
  3. 【請求項3】 上記第1の部分を構成する材料と上記第
    2の部分を構成する材料とは降伏強度および破損しにく
    さのうちの少なくとも一つが互いに異なることを特徴と
    する請求項1記載の微細梁構造。
  4. 【請求項4】 上記第2の部分を構成する材料の降伏強
    度は上記第1の部分を構成する材料の降伏強度よりも優
    れており、かつ、上記第1の部分を構成する材料の破損
    しにくさは上記第2の部分を構成する材料の破損しにく
    さよりも優れていることを特徴とする請求項1記載の微
    細梁構造。
  5. 【請求項5】 上記第1の部分を構成する材料の降伏強
    度は上記第2の部分を構成する材料の降伏強度よりも優
    れており、かつ、上記第2の部分を構成する材料の破損
    しにくさは上記第1の部分を構成する材料の破損しにく
    さよりも優れていることを特徴とする請求項1記載の微
    細梁構造。
  6. 【請求項6】 上記第1の部分と上記第2の部分との一
    方は金属からなり、他方はシリコンまたはシリコン化合
    物からなることを特徴とする請求項1記載の微細梁構
    造。
  7. 【請求項7】 上記シリコン化合物は酸化シリコンまた
    は窒化シリコンであることを特徴とする請求項6記載の
    微細梁構造。
  8. 【請求項8】 上記微細梁構造はマイクロミラーを支持
    するためのものであることを特徴とする請求項1記載の
    微細梁構造。
  9. 【請求項9】 第1の部分とこの第1の部分の周囲の少
    なくとも一部に設けられた第2の部分とを含む断面構造
    を有し、 上記第1の部分と上記第2の部分とが互いに機械的性質
    が異なる材料で構成されている微細梁構造の製造方法で
    あって、 第1の材料からなる層に溝を形成する工程と、 上記第1の材料からなる層上に上記第1の材料と異なる
    第2の材料からなる層を上記溝を埋めるように形成する
    工程と、 上記第2の材料からなる層のうちの上記溝の内部に埋め
    込まれた部分以外の部分を除去する工程と、 上記第1の材料からなる層上に上記第2の材料と異なる
    第3の材料からなる層を形成する工程と、 上記溝の内部に埋め込まれた上記第2の材料からなる層
    が含まれる所定形状に上記第1の材料からなる層および
    上記第3の材料からなる層をパターニングする工程とを
    有することを特徴とする微細梁構造の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記第1の材料および上記第3の材料
    と上記第2の材料との一方はシリコンまたはシリコン化
    合物であり、他方は金属であることを特徴とする請求項
    9記載の微細梁構造の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記第1の材料および上記第3の材料
    と上記第2の材料との一方はシリコンであり、他方は金
    属であり、少なくとも上記第3の材料からなる層を形成
    した後に熱処理を行うことにより上記第1の材料からな
    る層および上記第3の材料からなる層と上記第2の材料
    からなる層との界面に金属シリサイド層を形成するよう
    にしたことを特徴とする請求項9記載の微細梁構造の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 上記第1の材料および上記第3の材料
    と上記第2の材料との一方は酸化シリコンであり、他方
    は金属であり、少なくとも上記第3の材料からなる層を
    形成した後に熱処理を行うことにより上記第1の材料か
    らなる層および上記第3の材料からなる層と上記第2の
    材料からなる層との界面に金属酸化物層を形成するよう
    にしたことを特徴とする請求項9記載の微細梁構造の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 第1の部分とこの第1の部分の周囲の
    少なくとも一部に設けられた第2の部分とを含む断面構
    造を有し、 上記第1の部分と上記第2の部分とが互いに機械的性質
    が異なる材料で構成されている微細梁構造の製造方法で
    あって、 第1の材料からなる層上に第2の材料からなる線状のパ
    ターンを形成する工程と、 上記第1の材料からなる層上に上記パターンを覆うよう
    に上記第2の材料と異なる第3の材料からなる層を形成
    する工程と、 上記パターンが含まれる所定形状に上記第1の材料から
    なる層および上記第3の材料からなる層をパターニング
    する工程とを有することを特徴とする微細梁構造の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 上記第1の材料および上記第3の材料
    と上記第2の材料との一方はシリコンまたはシリコン化
    合物であり、他方は金属であることを特徴とする請求項
    13記載の微細梁構造の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記第1の材料および上記第3の材料
    と上記第2の材料との一方はシリコンであり、他方は金
    属であり、少なくとも上記第3の材料からなる層を形成
    した後に熱処理を行うことにより上記第1の材料からな
    る層および上記第3の材料からなる層と上記パターンと
    の界面に金属シリサイド層を形成するようにしたことを
    特徴とする請求項13記載の微細梁構造の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記第1の材料および上記第3の材料
    と上記第2の材料との一方は酸化シリコンであり、他方
    は金属であり、少なくとも上記第3の材料からなる層を
    形成した後に熱処理を行うことにより上記第1の材料か
    らなる層および上記第3の材料からなる層と上記パター
    ンとの界面に金属酸化物層を形成するようにしたことを
    特徴とする請求項13記載の微細梁構造の製造方法。
  17. 【請求項17】 第1の部分とこの第1の部分の周囲の
    少なくとも一部に設けられた第2の部分とを含む断面構
    造を有し、 上記第1の部分と上記第2の部分とが互いに機械的性質
    が異なる材料で構成されている微細梁構造の製造方法で
    あって、 第1の材料からなる線状のパターンを形成する工程と、 上記パターンをその軸の周りに回転させながらその周囲
    に第2の材料からなる層を形成する工程とを有すること
    を特徴とする微細梁構造の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記第1の材料と上記第2の材料との
    一方はシリコンまたはシリコン化合物であり、他方は金
    属であることを特徴とする請求項17記載の微細梁構造
    の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記第1の材料と上記第2の材料との
    一方はシリコンであり、他方は金属であり、上記第2の
    材料からなる層を形成した後に熱処理を行うことにより
    上記パターンと上記第2の材料からなる層との界面に金
    属シリサイド層を形成するようにしたことを特徴とする
    請求項17記載の微細梁構造の製造方法。
  20. 【請求項20】 上記第1の材料と上記第2の材料との
    一方は酸化シリコンであり、他方は金属であり、上記第
    2の材料からなる層を形成した後に熱処理を行うことに
    より上記パターンと上記第2の材料からなる層との界面
    に金属酸化物層を形成するようにしたことを特徴とする
    請求項17記載の微細梁構造の製造方法。
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