JP2001000909A - 塗布膜形成方法および塗布装置 - Google Patents

塗布膜形成方法および塗布装置

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JP2001000909A JP2000115553A JP2000115553A JP2001000909A JP 2001000909 A JP2001000909 A JP 2001000909A JP 2000115553 A JP2000115553 A JP 2000115553A JP 2000115553 A JP2000115553 A JP 2000115553A JP 2001000909 A JP2001000909 A JP 2001000909A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクラッチパッドの生成を防止ないしはその
程度を小さくして、基板での塗布液の塗り残しをなくす
ることができ、使用する塗布液の量を少なくすることが
できる塗布膜形成方法および塗布装置を提供すること。 【解決手段】 レジスト液Rの外周囲の輪郭線の拡がり
状態を検出センサー105により検出して、この輪郭線
の拡がり状態に応じて、ウエハWの回転速度等を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
基板の表面上に、例えばレジスト膜のような塗布膜を形
成するための塗布膜形成方法および塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体デバイスのフォトリソグ
ラフィー工程においては、半導体ウエハにフォトレジス
トを塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いて回路パタ
ーンをフォトレジストに転写し、これを現像処理するこ
とにより回路が形成される。この工程には、レジスト液
を半導体ウエハの表面に塗布する塗布膜形成工程が含ま
れる。
【0003】この場合のレジスト膜の形成方法では、図
13に示すように、半導体ウエハWを処理容器内のスピ
ンチャック(図示略)に載置して、ウエハWを駆動モー
タ201により回転する。そして、ベローズポンプ等の
ポンプ202によりレジスト液をレジスト液供給ノズル
203からウエハWの中心部に滴下する。これにより、
図13に多数の矢印で示すように、レジスト液Rは、遠
心力によりウエハWの中心部から周縁部に向けて拡散さ
れる。その後、ウエハWの回転を継続し、ウエハW上で
拡散されたレジスト液Rの厚さを整えて、ウエハW上
に、膜厚均一なレジスト膜を形成するとともに、余分な
レジスト液を振り切っている。
【0004】
【発明が解決しようする課題】図13に多数の矢印で示
すように、レジスト液Rが遠心力によりウエハWの中心
部から周縁部に向けて拡散する際には、レジスト液Rの
外周囲の円形状の輪郭線は、遠心力によってその径を徐
々に大きくしながら拡がり、最終的に、この円形状を維
持したままウエハWの外縁に到達する。これにより、レ
ジスト液RがウエハW全面に均一な厚さで塗布される。
【0005】しかしながら、レジスト液RがウエハWの
中心部から周縁部に向けて拡散する際、図14に示すよ
うに、レジスト液Rの円形状の輪郭線は、その円形状を
維持できずに、この円形輪郭線を破ってその外方に飛び
出す部分が各所にあらわれ、輪郭線が波形になることが
ある。この波形の輪郭線は、「スクラッチパッド」と称
され、これはレジスト液RがウエハW上で均一に拡がる
ことができないことを意味し、その程度が激しいとレジ
スト液の「塗り残し」が生じ、レジスト膜をウエハW全
面に膜厚均一に形成することができないおそれがある。
【0006】このスクラッチパッドSが生じる原因とし
ては、レジスト液Rの円形状の輪郭線が外側に拡がるに
つれて、遠心力が大きく作用し、この輪郭線の拡がり速
度が大きくなり、その結果、円形状の輪郭線を破る部分
が各所に現れるためと推測される。
【0007】ところで、近年、製造コストの削減等の理
由によりレジスト消費量を減らす観点から、滴下するレ
ジスト液の量を少なくすることが行われており、そのた
め、レジスト液を塗布する前にシンナー等の溶剤を塗布
してレジスト液の濡れ性を良くし、スクラッチパッドを
防止している。しかし、レジスト量が少ない場合には、
本質的にスクラッチパッドが生じやすく、また溶剤の濡
れ性が悪い場合にもスクラッチパッドが生じやすい。
【0008】このようなスクラッチパッドを防止して
「塗り残し」をなくすため、従来は、本来必要な量より
も若干過剰な量のレジスト液を供給せざるを得ず、レジ
スト消費量を極力削減したいという要求に反する結果と
なっている。
【0009】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、スクラッチパッドの生成を防止ないしはその程
度を小さくして、基板での塗布液の塗り残しをなくする
ことができ、使用する塗布液の量を少なくすることがで
きる塗布膜形成方法および塗布装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の観点によれば、処理容器内に収容さ
れた基板の表面上に、塗布液供給ノズルから塗布液を供
給して塗布膜を形成する塗布膜形成方法であって、基板
を載置台に載置して、基板を回転する工程と、前記塗布
液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出して、回
転する基板の略中央から外縁に向けて塗布液を拡散させ
る工程と、この拡散する塗布液の外周の輪郭線の拡がり
状態を検出する工程と、前記検出された輪郭線の拡がり
状態に基づいて、基板の回転速度、前記塗布液供給ノズ
ルからの塗布液の吐出量、および前記塗布液供給ノズル
からの塗布液の吐出速度のうち少なくとも1つを制御す
る工程とを具備することを特徴とする塗布膜形成方法が
提供される。
【0011】本発明の第2の観点によれば、処理容器内
に収容された基板の表面上に、塗布液供給ノズルから塗
布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成方法であっ
て、基板を載置台に載置して、基板を回転する工程と、
前記塗布液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出
して、回転する基板の略中央から外縁に向けて塗布液を
拡散させる工程と、この拡散する塗布液の外周の輪郭線
の拡がり状態を検出する工程と、前記検出された輪郭線
の拡がり状態に基づいて、前記輪郭線よりも外周側のウ
エハ上にシンナーおよびシンナー雰囲気のうち少なくと
も1つを供給する工程を具備することを特徴とする塗布
膜形成方法が提供される。
【0012】本発明の第3の観点によれば、処理容器内
に収容された基板の表面上に、塗布液供給ノズルから塗
布液を供給して塗布膜を形成する塗布膜形成方法であっ
て、基板を載置台に載置して、基板を回転する工程と、
前記塗布液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出
して、回転する基板の略中央から外縁に向けて塗布液を
拡散させる工程と、吐出された塗布液が回転する基板の
略中央から外縁に向けて拡散される際に、拡散する塗布
液の外周の輪郭線を破って形成されるスクラッチパッド
の複数の突出部のうち隣接する突出部が形成する角度の
ばらつきを検出する工程とを具備することを特徴とする
塗布膜形成方法が提供される。
【0013】本発明の第4の観点によれば、処理容器内
に収容された基板の表面上に、塗布液供給ノズルから塗
布液を供給して塗布膜を形成する塗布装置であって、基
板を載置して回転するための基板回転手段と、前記塗布
液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出させる吐
出手段と、吐出された塗布液が回転する基板の略中央か
ら外縁に向けて拡散される際に、塗布液の外周の輪郭線
の拡がり状態を検出する検出手段と、この輪郭線の拡が
り状態に基づいて、基板の回転速度、前記塗布液供給ノ
ズルからの塗布液の吐出量、および前記塗布液供給ノズ
ルからの塗布液の吐出速度のうち少なくとも1つを制御
する制御手段とを具備することを特徴とする塗布装置が
提供される。
【0014】本発明の第5の観点によれば、処理容器内
に収容された基板の表面上に、塗布液供給ノズルから塗
布液を供給して塗布膜を形成する塗布装置であって、基
板を載置して回転するための基板回転手段と、前記塗布
液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出させる吐
出手段と、吐出された塗布液が回転する基板の略中央か
ら外縁に向けて拡散される際に、塗布液の外周の輪郭線
の拡がり状態を検出する検出手段と、前記検出された輪
郭線の拡がり状態に基づいて、前記輪郭線よりも外周側
のウエハ上にシンナーおよびシンナー雰囲気のうち少な
くとも1つを供給する手段とを具備することを特徴とす
る塗布装置が提供される。
【0015】本発明の第6の観点によれば、処理容器内
に収容された基板の表面上に、塗布液供給ノズルから塗
布液を供給して塗布膜を形成する塗布装置であって、基
板を載置して回転するための基板回転手段と、前記塗布
液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出させる吐
出手段と、吐出された塗布液が回転する基板の略中央か
ら外縁に向けて拡散される際に、拡散する塗布液の外周
の輪郭線を破って形成されるスクラッチパッドの複数の
突出部のうち隣接する突出部が形成する角度のばらつき
を検出する手段とを具備することを特徴とする塗布装置
が提供される。
【0016】本発明者の検討結果によれば、塗布液の輪
郭線の拡がり状態と、塗布液の塗り残しの発生とは関係
があり、この輪郭線の拡がり状態に基づいて塗布処理を
行うことによって、塗り残しを生じることなく塗布液の
使用量を低減することができることを見出した。
【0017】そこで、上記本発明の第1の観点および第
4の観点においては、塗布液の外周の輪郭線の拡がり状
態を検出し、この輪郭線の拡がり状態に基づいて、基板
の回転速度、前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出
量、および前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出速
度のうち少なくとも1つを制御することにより、塗り残
しを生じることなく塗布液の使用量を低減することがで
きる。
【0018】具体的には、スクラッチパッドの発生は塗
布液の拡がり速度に大きく依存し、遠心力が大きくなっ
て塗布液の拡がり速度が所定速度以上となるとスクラッ
チパッドが生じるので、塗布液の輪郭線の拡がり状態か
ら拡がり速度を算出し、この拡がり速度が所定速度以下
になるように、基板の回転速度、前記塗布液供給ノズル
からの塗布液の吐出量、および前記塗布液供給ノズルか
らの塗布液の吐出速度のうち少なくとも1つを制御する
ことにより、スクラッチパッドの発生を防止することが
できる。また、スクラッチパッドが生じても、ある程度
までは塗布液の塗り残しの原因とならないので、スクラ
ッチパッドが検出された際に、スクラッチパッドの径方
向の幅を把握し、この幅が所定値以下になるように、基
板の回転速度等を制御することにより、スクラッチパッ
ドに起因した塗り残しの発生を防止することができる。
【0019】また、本発明の第2の観点および第5の観
点においては、塗布液の外周の輪郭線の拡がり状態を検
出し、この輪郭線の拡がり状態に基づいて、前記輪郭線
よりも外周側のウエハ上にシンナーおよびシンナー雰囲
気のうち少なくとも1つを供給することにより、塗り残
しの発生を防止することができる。
【0020】さらにまた、上記本発明の第3の観点およ
び第6の観点においては、塗布液が拡散される際に、拡
散する塗布液の外周の輪郭線を破って形成されるスクラ
ッチパッドの突出部がなす角度のばらつきを検出するの
で、このばらつきが過大で不適当な基板をピックアップ
可能である。また、所定値を越えるばらつきを検出した
場合には、使用者等にメンテナンスの必要性を知らせる
ことによりそれ以降に処理される基板に不具合が発生す
ることを防止することができる。さらに、基板の回転速
度を大きく減速することにより複数の突出部のうち隣接
する突出部がなす角度のばらつきを解消することも可能
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明
の実施に用いるレジスト塗布・現像処理システムを示す
概略平面図、図2はその正面図、図3はその背面図であ
る。
【0022】この処理システムは、搬送ステーションで
あるカセットステーション10と、複数の処理ユニット
を有する処理ステーション11と、処理ステーション1
1と隣接して設けられる露光装置(図示せず)との間で
ウエハWを受け渡すためのインターフェイス部12とを
具備している。
【0023】上記カセットステーション10は、被処理
体としての半導体ウエハW(以下、単にウエハと記す)
を複数枚例えば25枚単位でウエハカセットCRに搭載
された状態で他のシステムからこのシステムへ搬入また
はこのシステムから他のシステムへ搬出したり、ウエハ
カセットCRと処理ステーション11との間でウエハW
の搬送を行うためのものである。
【0024】このカセットステーション10において
は、図1に示すように、ウエハカセット載置台20上に
図中X方向に沿って複数(図では4個)の位置決め突起
20aが形成されており、この突起20aの位置にウエ
ハカセットCRがそれぞれのウエハ出入口を処理ステー
ション11側に向けて一列に載置可能となっている。ウ
エハカセットCRにおいてはウエハWが垂直方向(Z方
向)に配列されている。また、カセットステーション1
0は、ウエハカセット載置台20と処理ステーション1
1との間に位置するウエハ搬送機構21を有している。
このウエハ搬送機構21は、カセット配列方向(X方
向)およびその中のウエハWのウエハ配列方向(Z方
向)に移動可能なウエハ搬送用アーム21aを有してお
り、この搬送アーム21aによりいずれかのウエハカセ
ットCRに対して選択的にアクセス可能となっている。
また、ウエハ搬送用アーム21aは、θ方向に回転可能
に構成されており、後述する処理ステーション11側の
第3の処理部Gに属するアライメントユニット(AL
IM)およびエクステンションユニット(EXT)にも
アクセスできるようになっている。
【0025】上記処理ステーション11は、半導体ウエ
ハWへ対して塗布・現象を行う際の一連の工程を実施す
るための複数の処理ユニットを備え、これらが所定位置
に多段に配置されており、これらにより半導体ウエハW
が一枚ずつ処理される。この処理ステーション11は、
図1に示すように、中心部に搬送路22aを有し、この
中に主ウエハ搬送機構22が設けられ、ウエハ搬送路2
2aの周りに全ての処理ユニットが配置されている。こ
れら複数の処理ユニットは、複数の処理部に分かれてお
り、各処理部は複数の処理ユニットが鉛直方向に沿って
多段に配置されている。
【0026】主ウエハ搬送機構22は、図3に示すよう
に、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上
下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持
体49はモータ(図示せず)の回転駆動力によって回転
可能となっており、それにともなってウエハ搬送装置4
6も一体的に回転可能となっている。
【0027】ウエハ搬送装置46は、搬送基台47の前
後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これ
らの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハ
Wの受け渡しを実現している。
【0028】また、図1に示すように、この実施の形態
においては、4個の処理部G,G ,G,Gがウ
エハ搬送路22aの周囲に実際に配置されており、処理
部G は必要に応じて配置可能となっている。
【0029】これらのうち、第1および第2の処理部G
,Gはシステム正面(図1において手前)に並列に
配置され、第3の処理部Gはカセットステーション1
0に隣接して配置され、第4の処理部Gはインターフ
ェイス部12に隣接して配置されている。また、第5の
処理部Gは背面部に配置可能となっている。
【0030】この場合、図2に示すように、第1の処理
部Gでは、カップCP内でウエハWをスピンチャック
(図示せず)に載置して所定の処理を行う2台のスピナ
型処理ユニットが上下2段に配置されており、この実施
形態においては、ウエハWにレジストを塗布するレジス
ト塗布ユニット(COT)およびレジストのパターンを
現像する現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重
ねられている。第2の処理部Gも同様に、2台のスピ
ナ型処理ユニットとしてレジスト塗布ユニット(CO
T)および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に
重ねられている。
【0031】このようにレジスト塗布ユニット(CO
T)等を下段側に配置する理由は、レジスト液の廃液が
機構的にもメンテナンスの上でも現像液の廃液よりも本
質的に複雑であり、このように塗布ユニット(COT)
等を下段に配置することによりその複雑さが緩和される
からである。しかし、必要に応じてレジスト塗布ユニッ
ト(COT)等を上段に配置することも可能である。
【0032】第3の処理部Gにおいては、図3に示す
ように、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を行
うオーブン型の処理ユニットが多段に重ねられている。
すなわち冷却処理を行うクーリングユニット(CO
L)、レジストの定着性を高めるためのいわゆる疎水化
処理を行うアドヒージョンユニット(AD)、位置合わ
せを行うアライメントユニット(ALIM)、ウエハW
の搬入出を行うエクステンションユニット(EXT)、
露光処理前や露光処理後、さらには現像処理後にウエハ
Wに対して加熱処理を行う4つのホットプレートユニッ
ト(HP)が下から順に8段に重ねられている。なお、
アライメントユニット(ALIM)の代わりにクーリン
グユニット(COL)を設け、クーリングユニット(C
OL)にアライメント機能を持たせてもよい。
【0033】第4の処理部Gも、オーブン型の処理ユ
ニットが多段に重ねられている。すなわち、クーリング
ユニット(COL)、クーリングプレートを備えたウエ
ハ搬入出部であるエクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)、エクステンションユニット(EX
T)、クーリングユニット(COL)、および4つのホ
ットプレートユニット(HP)が下から順に8段に重ね
られている。
【0034】上述したように、主ウエハ搬送機構22の
背部側に第5の処理部Gを設けることができるが、第
5の処理部Gを設ける場合には、案内レール25に沿
って主ウエハ搬送機構22から見て側方へ移動できるよ
うになっている。したがって、第5の処理部Gを設け
た場合でも、これを案内レール25に沿ってスライドす
ることにより空間部が確保されるので、主ウエハ搬送機
構22に対して背後からメンテナンス作業を容易に行う
ことができる。この場合に、このような直線状の移動に
限らず、回動させるようにしても同様にスペースの確保
を図ることができる。なお、この第5の処理部Gとし
ては、基本的に第3および第4の処理部G,Gと同
様、オープン型の処理ユニットが多段に積層された構造
を有しているものを用いることができる。
【0035】上記インターフェイス部12は、奥行方向
(X方向)については、処理ステーション11と同じ長
さを有している。図1、図2に示すように、このインタ
ーフェイス部12の正面部には、可搬性のピックアップ
カセットCRと定置型のバッファカセットBRが2段に
配置され、背面部には周辺露光装置23が配設され、中
央部には、ウエハ搬送体24が配設されている。このウ
エハ搬送体24は、X方向、Z方向に移動して両カセッ
トCR,BRおよび周辺露光装置23にアクセス可能と
なっている。また、このウエハ搬送体24は、θ方向に
回転可能であり、処理ステーション11の第4の処理部
に属するエクステンションユニット(EXT)や、
さらには隣接する露光装置側のウエハ受け渡し台(図示
せず)にもアクセス可能となっている。
【0036】このようなレジスト塗布現像処理システム
においては、まず、カセットステーション10におい
て、ウエハ搬送機構21のウエハ搬送用アーム21aが
カセット載置台20上の未処理のウエハWを収容してい
るウエハカセットCRにアクセスして、そのカセットC
Rから一枚のウエハWを取り出し、第3の処理部G
エクステンションユニット(EXT)に搬送する。
【0037】ウエハWは、このエクステンションユニッ
ト(EXT)から、主ウエハ搬送機構22のウエハ搬送
装置46により、処理ステーション11に搬入される。
そして、第3の処理部Gのアライメントユニット(A
LIM)によりアライメントされた後、アドヒージョン
処理ユニット(AD)に搬送され、そこでレジストの定
着性を高めるための疎水化処理(HMDS処理)が施さ
れる。この処理は加熱を伴うため、その後ウエハWは、
ウエハ搬送装置46により、クーリングユニット(CO
L)に搬送されて冷却される。
【0038】アドヒージョン処理が終了し、クーリング
ユニット(COL)で冷却されたウエハWは、引き続
き、ウエハ搬送装置46によりレジスト塗布ユニット
(COT)に搬送され、そこで塗布膜が形成される。塗
布処理終了後、ウエハWは処理部G,Gのいずれか
のホットプレートユニット(HP)内でプリベーク処理
され、その後いずれかのクーリングユニット(COL)
にて冷却される。
【0039】冷却されたウエハWは、第3の処理部G
のアライメントユニット(ALIM)に搬送され、そこ
でアライメントされた後、第4の処理部群Gのエクス
テンションユニット(EXT)を介してインターフェイ
ス部12に搬送される。
【0040】インターフェイス部12では、余分なレジ
ストを除去するために周辺露光装置23により周辺露光
された後、インターフェイス部12に隣接して設けられ
た露光装置(図示せず)により所定のパターンに従って
ウエハWのレジスト膜に露光処理が施される。
【0041】露光後のウエハWは、再びインターフェイ
ス部12に戻され、ウエハ搬送体24により、第4の処
理部Gに属するエクステンションユニット(EXT)
に搬送される。そして、ウエハWは、ウエハ搬送装置4
6により、いずれかのホットプレートユニット(HP)
に搬送されてポストエクスポージャーベーク処理が施さ
れ、次いで、クーリングユニット(COL)により冷却
される。
【0042】その後、ウエハWは現像ユニット(DE
V)に搬送され、そこで露光パターンの現像が行われ
る。現像終了後、ウエハWはいずれかのホットプレート
ユニット(HP)に搬送されてポストベーク処理が施さ
れ、次いで、クーリングユニット(COL)により冷却
される。このような一連の処理が終了した後、第3処理
ユニット群Gのエクステンションユニット(EXT)
を介してカセットステーション10に戻され、いずれか
のウエハカセットCRに収容される。
【0043】次に、レジスト塗布処理ユニット(CO
T)について説明する。図4および図5は、レジスト塗
布処理ユニット(COT)の全体構成を示す概略断面図
および概略平面図である。
【0044】このレジスト塗布処理ユニット(COT)
の中央部には環状のカップCPが配置され、カップCP
の内側にはスピンチャック52が配置されている。スピ
ンチャック52は真空吸着によってウエハWを固定保持
した状態で駆動モータ54によって回転駆動される。駆
動モータ54は、ユニット底板50に設けられた開口5
0aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウム
からなるキャップ状のフランジ部材58を介してたとえ
ばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇降ガ
イド手段62と結合されている。駆動モータ54の側面
にはたとえばステンレス鋼(SUS)からなる筒状の冷
却ジャケット64が取り付けられ、フランジ部材58
は、この冷却ジャケット64の上半部を覆うように取り
付けられている。
【0045】レジスト塗布時、フランジ部材58の下端
58aは、開口50aの外周付近でユニット底板50に
密着し、これによってユニット内部が密閉される。スピ
ンチャック52と主ウエハ搬送機構22の保持部材48
との間でウエハWの受け渡しが行われる時は、昇降駆動
手段60が駆動モータ54ないしスピンチャック52を
上方へ持ち上げることでフランジ部材58の下端がユニ
ット底板50から浮くようになっている。
【0046】ウエハWの表面にレジスト液を供給するた
めのレジストノズル86は、レジスト供給管88を介し
てレジスト液供給部89に接続されている。このレジス
トノズル86はレジストノズルスキャンアーム92の先
端部にノズル保持体100を介して着脱可能に取り付け
られている。このレジストノズルスキャンアーム92
は、ユニット底板50の上に一方向(Y方向)に敷設さ
れたガイドレール94上で水平移動可能な垂直支持部材
96の上端部に取り付けられており、図示しないY方向
駆動機構によって垂直支持部材96と一体にY方向に移
動するようになっている。
【0047】また、レジストノズル86は、レジスト液
を一旦吐出した後、サックバックされるようになってお
り、これにより、レジスト液の液垂れを防止するととも
に、レジスト液の乾燥を防止している。
【0048】さらに、レジストノズルスキャンアーム9
2は、レジストノズル待機部90でレジストノズル86
を選択的に取り付けるためにY方向と直角なX方向にも
移動可能であり、図示しないX方向駆動機構によってX
方向にも移動するようになっている。
【0049】さらにまた、レジストノズル待機部90で
レジストノズル86の吐出口が溶媒雰囲気室の口90a
に挿入され、中で溶媒の雰囲気に晒されることで、ノズ
ル先端のレジスト液が固化または劣化しないようになっ
ている。また、複数本のレジストノズル86が設けら
れ、例えばレジスト液の種類に応じてそれらのノズルが
使い分けられるようになっている。
【0050】レジストノズルスキャンアーム92の先端
部(ノズル保持体100)には、ウエハ表面へのレジス
ト液の供給に先立ってウエハ表面にウエハ表面を濡らす
ための溶剤例えばシンナーを供給する溶剤ノズル101
が取り付けられている。この溶剤ノズル101は図示し
ない溶剤供給管を介して溶剤供給部に接続されている。
溶剤ノズル101とレジストノズル86はレジストノズ
ルスキャンアーム92のY移動方向に沿う直線上に各々
の吐出口が位置するように取り付けられている。
【0051】ガイドレール94上には、レジストノズル
スキャンアーム92を支持する垂直支持部材96だけで
なく、リンスノズルスキャンアーム120を支持しY方
向に移動可能な垂直支持部材(図示せず)も設けられて
いる。このリンスノズルスキャンアーム120の先端部
にはサイドリンス用のリンスノズル122が取り付けら
れている。Y方向駆動機構(図示せず)によってリンス
ノズルスキャンアーム120およびリンスノズル122
はカップCPの側方に設定されたリンスノズル待機位置
(実線の位置)とスピンチャック52に設置されている
ウエハWの周辺部の真上に設定されたリンス液吐出位置
(点線の位置)との間で並進または直線移動するように
なっている。
【0052】また、ウエハWの直上には、回転するウエ
ハWの略中央にレジスト液を吐出して、ウエハWの略中
央から外縁に向けてレジスト液が拡散する際、レジスト
液の外周囲の輪郭線の拡がり状態を検出するための検出
センサー105がウエハWの上方に設けられている。こ
の検出センサー105としては、例えば、CCDカメラ
を用いることができる。
【0053】次に、図6を参照して、レジスト塗布処理
ユニット(COT)の制御系について説明する。図6に
示すように、レジスト液供給部89は、レジスト液を供
給するためのベローズポンプ111とこのベローズポン
プを駆動するステッピングモータ112とを備えてい
る。そして、このステッピングモータ112および駆動
モータ54がユニットコントローラ110に接続されて
いる。また、検出センサー105もユニットコントロー
ラ110に接続されている。そして、検出センサー10
5からの信号が、ユニットコントローラ110に入力さ
れ、それに基づいてステッピングモータ112および駆
動モータ54がユニットコントローラ110によって制
御される。なお、ステッピングモータ112は、位置ま
たは速度が制御可能なモータであれば、他のモータであ
ってもよい。
【0054】具体的には、ユニットコントローラ110
が検出センサー105によって検出された情報からレジ
スト液Rの拡がり速度を算出し、後述するように、この
拡がり速度がスクラッチパッドを生起する虞れのない所
定速度以下になるように、ウエハWの回転速度、また
は、レジスト液供給ノズル86からのレジスト液の吐出
量または吐出速度が制御される。
【0055】このように構成されたレジスト塗布処理ユ
ニット(COT)において、レジスト液の消費量が従来
よりも少ない省レジスト方式のレジスト液の塗布の処理
動作について、以下に説明する。
【0056】まず、主ウエハ搬送機構22の保持部材4
8によってレジスト塗布処理ユニット(COT)内のカ
ップCPの真上までウエハWが搬送されると、そのウエ
ハWは、例えばエアシリンダからなる昇降駆動手段60
および昇降ガイド手段62によって上昇してきたスピン
チャック52によって真空吸着される。主ウエハ搬送機
構22はウエハWをスピンチャック52に真空吸着せし
めた後、保持部材48をレジスト塗布処理ユニット(C
OT)内から引き戻し、レジスト塗布処理ユニット(C
OT)へのウエハWの受け渡しを終える。
【0057】次いで、スピンチャック52はウエハWが
カップCP内の定位置まで下降し、駆動モータ54によ
ってスピンチャック52の回転駆動が開始される。その
後、レジストノズル待機部90からのノズル保持体10
0の移動が開始される。このノズル保持体100の移動
はY方向に沿って行われる。
【0058】溶剤ノズル101の吐出口がスピンチャッ
ク52の中心(ウエハWの中心)上に到達したところ
で、溶剤、例えばシンナーを、回転するウエハWの表面
に供給する。ウエハWの表面に供給された溶剤は遠心力
によってウエハ中心からその周囲全域にむらなく広が
る。このように、レジスト液の塗布に先立ってシンナー
等の溶剤で半導体ウエハW表面の表面全体を濡らす、い
わゆるプリウエット処理を行うことにより、レジストが
より拡散しやすくなり、結果としてより少量のレジスト
液量で均一なレジスト膜を形成することができる。
【0059】続いて、ノズル保持体100は、レジスト
ノズル86の吐出口がスピンチャック52の中心(ウエ
ハWの中心)上に到達するまでY方向に移動され、レジ
ストノズル86の吐出口からレジスト液が、回転するウ
エハWの表面の中心に滴下され、遠心力によりウエハW
の中心から周辺に向けて拡散されて、ウエハW上にレジ
スト膜が形成される。
【0060】回転するウエハWの略中央にレジスト液R
が滴下されると、図6に示すように、レジスト液Rは、
遠心力によりウエハWの中心部から周縁部に向けて拡散
する。この際、レジスト液Rの外周囲の円形状の輪郭線
は、遠心力によってその径を徐々に大きくしながら拡が
っていく。
【0061】本実施形態では、このレジスト液Rの外周
の輪郭線の拡がり状態をCCDカメラ等の検出センサー
105により検出し、この検出信号をユニットコントロ
ーラ110に入力する。ユニットコントローラ110で
は、この検出情報からレジスト液Rの外周の輪郭線の拡
がり速度を算出し、この輪郭線の拡がり速度がスクラッ
チパッドを生起する虞れのない所定速度以下になってい
るか否かを判別する。輪郭線の拡がり速度が所定速度を
越えている場合には、ユニットコントローラ110から
例えば駆動モータ54に制御信号が出力され、その制御
信号に基づいて次回の塗布処理の際にウエハWの回転数
を低下させ、これによりレジスト液Rの輪郭線の拡がり
速度を低減して、スクラッチパッドが生成しないように
する。
【0062】このように、スクラッチパッドSを防止す
ることができることから、ウエハWでの塗り残しを防止
して、レジスト液を膜厚均一に塗布できるとともに、従
来よりも、使用するレジスト液Rの量を一層削減するこ
とができる。また、レジスト液に先立って塗布されるシ
ンナー等の溶剤の「濡れ性」が悪い場合にも、このよう
に制御することにより、スクラッチパッドが生じること
を防止することができる。
【0063】スクラッチパッドを防止するため、ウエハ
Wの回転速度を制御することに代えて、レジスト液Rの
吐出量または吐出速度を制御するようにしてもよい。こ
の場合には、輪郭線の拡がり速度が所定速度を越えてい
るとユニットコントローラ110が判別した際に、ユニ
ットコントローラ110により、ベローズポンプ111
を駆動するためのステッピングモータ112が制御され
てレジスト液Rの吐出量または吐出速度が制御され、こ
れにより、スクラッチパッドの生起を防止する。
【0064】さらに、スクラッチパッドを防止するた
め、ウエハWの回転速度と、レジスト液の吐出量または
吐出速度との両方を制御するようにしてもよい。この場
合には、輪郭線の拡がり速度が所定速度を越えていると
判別した際、ユニットコントローラ110により、駆動
モータ54とステッピングモータ112との両方が制御
される。
【0065】このようにしてレジスト液の滴下終了後、
ウエハWの回転速度が加速されて、残余のレジスト液が
振り切られるとともに乾燥され、所定厚さのレジスト膜
が形成される。
【0066】その後、ノズル保持体100がホームポジ
ションに戻され、図示しない洗浄手段により、ウエハW
の背面がバックリンスされ、また、必要があれば、図示
しない洗浄手段により、ウエハWの側縁部がサイドリン
スされる。その後、ウエハWの回転速度が加速されて、
バックリンスおよびサイドリンスのリンス液が振り切ら
れ、その後、ウエハWの回転が停止されて、塗布処理工
程が終了する。
【0067】次に、図7および図8を参照して、本発明
の他の実施形態に係るレジスト塗布処理ユニット(CO
T)について説明する。図7に示すように、この実施形
態のレジスト塗布処理ユニット(COT)の制御系は、
図6と同様であり、レジスト液供給部89のベローズポ
ンプ111を駆動するステッピングモータ112および
駆動モータ54がユニットコントローラ110に接続さ
れており、検出センサー105もユニットコントローラ
110に接続されている。そして、検出センサー105
からの信号が、ユニットコントローラ110に入力さ
れ、それに基づいてステッピングモータ112および駆
動モータ54がユニットコントローラ110によって制
御される。
【0068】具体的には、検出センサー105によって
スクラッチパッドSが検出された際に、ユニットコント
ローラ110が検出情報に基づいてスクラッチパッドS
の径方向の幅dを計測し、後述するように、スクラッチ
パッドSの幅がレジスト液の塗布に影響を与えるほど大
きくならないように、ウエハWの回転速度、または、レ
ジスト液供給ノズル86からのレジスト液の吐出量また
は吐出速度が制御される。
【0069】ユニットコントローラ110にはディスプ
レイ装置120が接続されており、この際の状況がモニ
ターされる。ディスプレイ装置120上では、図8に示
すように、ウエハWが回転している時には、レジスト液
Rの部分が黒色の円状に表示されるのに対し、スクラッ
チパッドSの部分は灰色の環状帯に表示され、その灰色
の環状帯の幅がスクラッチパッドSの径方向の幅dとな
る。
【0070】このように構成された本実施形態のレジス
ト塗布処理ユニット(COT)において、レジスト液の
消費量が従来よりも少ない省レジスト方式のレジスト液
の塗布の処理動作について、以下に説明する。
【0071】まず、従前の実施形態と同様にしてレジス
ト塗布処理ユニット(COT)へのウエハWの受け渡し
を行った後、スピンチャック52がウエハWがカップC
P内の定位置まで下降し、駆動モータ54によってスピ
ンチャック52の回転駆動が開始される。その後、従前
の実施形態と同様にプリウエット処理を行い、引き続き
レジストノズル86からレジスト液が回転するウエハW
の表面の中心に滴下され、遠心力によりウエハWの中心
から周辺に向けて拡散されて、ウエハW上にレジスト膜
が形成される。
【0072】ウエハWの略中央にレジスト液Rが滴下さ
れて、レジスト液Rが遠心力によりウエハWの中心部か
ら周縁部に拡散する際、レジスト液Rの外周囲の円形状
の輪郭線は、遠心力によってその径を徐々に大きくしな
がら拡がっていき、この輪郭線の拡がり速度が所定速度
を越えると、この輪郭線を破ってスクラッチパッドSが
生じる。
【0073】この際に、CCDカメラのような検出セン
サー105によりレジスト液の輪郭線の状態を検出し、
その状態をユニットコントローラ110に送信するとと
もに、その際の状態をディスプレイ装置120にてモニ
ターする。検出センサー105によってスクラッチパッ
ドSが検出された場合には、ユニットコントローラ11
0によりスクラッチパッドSの幅dが測定される。この
際に、図8に示すように、ディスプレイ装置120にウ
エハWの全体の画像が表示され、ウエハWが回転してい
る時には、スクラッチパッドSが灰色の環状帯に表示さ
れるため、ディスプレイ装置120によりスクラッチパ
ッドSの径方向の幅dを読み取ることもできる。
【0074】ユニットコントローラ110では、計測さ
れた径方向の幅dが所定値以下になっているか否かを判
別し、この幅dが所定値を越えている場合には、ユニッ
トコントローラ110から例えば駆動モータ54に制御
信号が出力され、その制御信号に基づいて次回の塗布処
理の際にウエハWの回転数を低下させ、これによりレジ
スト液Rの輪郭線の拡がり速度を低減して、スクラッチ
パッドSの幅dがレジスト液Rの塗布に影響を与えない
程度の値になるようにする。
【0075】このように、スクラッチパッドSの幅dを
レジスト液Rの塗布に影響を与えない程度の値に制御す
るので、ウエハWでの塗り残しを防止して、レジスト液
を膜厚均一に塗布できるとともに、使用するレジスト液
Rの量を一層削減することができる。また、レジスト液
に先立って塗布されるシンナー等の溶剤の「濡れ性」が
悪い場合にも、塗り残しが生じることなくレジスト液を
塗布することができる。
【0076】この実施形態においても、ウエハWの回転
速度を制御することに代えて、レジスト液Rの吐出量ま
たは吐出速度を制御するようにしてもよく、さらに、ウ
エハWの回転速度と、レジスト液Rの吐出量または吐出
速度との両方を制御するようにしてもよい。
【0077】このようにしてレジスト液の滴下終了後、
従前の実施形態と同様に、残余のレジスト液が振り切ら
れるとともに乾燥され、所定厚さのレジスト膜が形成さ
れ、引き続きバックリンス、および必要に応じてサイド
リンスされ、さらにリンス液が振り切られ、その後、ウ
エハWの回転が停止されて、塗布処理工程が終了する。
【0078】次に、図9を参照して、本発明のさらに他
の実施形態に係るレジスト塗布処理ユニット(COT)
について説明する。図9に示すように、このレジスト塗
布処理ユニット(COT)の制御系は、図7と同様に、
レジスト液供給部89のベローズポンプ111を駆動す
るステッピングモータ112および駆動モータ54がユ
ニットコントローラ110に接続されており、検出セン
サー105およびディスプレイ120もユニットコント
ローラ110に接続されている。これに加えて本実施形
態では、ウエハW上を拡散するレジスト液の外周の輪郭
線より外側にシンナーを供給するシンナー供給部131
を有する。このシンナー供給部131は、ウエハW上方
に配置されたシンナー吐出ノズル132と、シンナーが
蓄積されたシンナー蓄積部133と、シンナー蓄積部1
33に蓄積されたシンナーをシンナー吐出ノズル132
に送出するためのポンプ134と、シンナー吐出ノズル
をウエハWの径方向に駆動する駆動部135とを有して
いる。そして、検出センサー105からの信号が、ユニ
ットコントローラ110に入力され、それに基づいて、
ステッピングモータ112と、駆動モータ54と、シン
ナー供給部131のポンプ134および駆動部135と
が、ユニットコントローラ110によって制御される。
【0079】具体的には、上述の実施形態と同様に、検
出センサー105によってスクラッチパッドSが検出さ
れた際に、ユニットコントローラ110が検出情報に基
づいてスクラッチパッドSの径方向の幅dを計測し、こ
の幅dがレジスト液の塗布に影響を与えるほど大きくな
らないように、ウエハWの回転速度、レジストノズル8
6からのレジスト液の吐出量、およびレジストノズル8
6からのレジスト液の吐出速度のうち少なくとも1つを
制御される。これに加えて、本実施形態では、前記幅d
の値が所定値以上となったときに、図10に示すよう
に、ウエハW上を拡散するレジスト液Rの輪郭線より外
側に、シンナー吐出ノズル132からシンナーLを供給
する。
【0080】このように構成された本実施形態のレジス
ト塗布処理ユニット(COT)における省レジスト方式
のレジスト液の塗布の処理動作について説明する。ま
ず、前記の実施形態と同様の動作により、レジスト塗布
処理ユニット(COT)へウエハWを受け渡し、カップ
CP内の所定位置でスピンチャック52の回転駆動を開
始し、ウエハWのプリウエット処理を行った後、レジス
トノズル86からレジスト液をウエハWの表面の中心に
滴下して、遠心力によりレジスト液をウエハWの中心か
ら周辺に向けて拡散させる。この際、検出センサー10
5によりレジスト液Rの輪郭線の状態を検出し、その状
態をユニットコントローラ110に送信するとともに、
その際の状態をディスプレイ装置120にてモニターす
る。検出センサー105によってスクラッチパッドSが
検出された場合には、ユニットコントローラ110によ
りスクラッチパッドSの幅dが測定される。
【0081】ユニットコントローラ110では、上記実
施形態と同様に、計測された径方向の幅dが所定値以下
になっているか否かが判別され、幅dが所定値を越えて
いる場合には、ユニットコントローラ110から例えば
駆動モータ54に制御信号が出力され、その制御信号に
基づいてウエハWの回転数を低下させ、これによりレジ
スト液Rの輪郭線の拡がり速度を低減して、スクラッチ
パッドSの幅dがレジスト液Rの塗布に影響を与えない
程度の値になるようにする。これに加えて本実施形態で
は、例えば幅dが所定値を越えている場合に、ユニット
コントローラ110から例えばシンナー供給部131の
駆動部135およびポンプ134に制御信号を出力し、
その制御信号に基づいてシンナー吐出ノズル132がレ
ジスト液Rの輪郭線の外側付近に移動され、その位置で
シンナー吐出ノズル132からウエハWの表面上にシン
ナーを供給させ、これによりレジスト液Rの輪郭線の外
側部分におけるレジスト液の「濡れ性」を向上して、ス
クラッチパッドSの幅dがレジスト液Rの塗布に影響を
与えない程度の値になるようにする。シンナー吐出ノズ
ル132は、予め、レジスト液Rの輪郭線の外側付近に
位置するようにしてもよい。
【0082】このように、スクラッチパッドSが形成さ
れた場合でも、その幅dをレジスト液Rの塗布に影響を
与えない程度の値に制御するので、ウエハWでの塗り残
しを防止して、レジスト液を膜厚均一に塗布できるとと
もに、使用するレジスト液Rの量を一層削減することが
できる。また、レジスト液に先立って塗布されるシンナ
ー等の溶剤の「濡れ性」が悪い場合にも、塗り残しが生
じることなくレジスト液を塗布することができる。
【0083】この実施形態においても、ウエハWの回転
速度を制御することに代えて、レジスト液Rの吐出量ま
たは吐出速度を制御するようにしてもよく、さらに、ウ
エハWの回転速度と、レジスト液Rの吐出量または吐出
速度との両方を制御するようにしてもよい。また、シン
ナーを供給することに代えて、シンナー雰囲気を供給す
るようにしてもよい。
【0084】このようにしてレジスト液の滴下と拡散の
終了後、上記の実施形態と同様に、残余のレジスト液が
振り切られるとともに乾燥され、所定厚さのレジスト膜
が形成され、引き続きバックリンス、および必要に応じ
てサイドリンスされ、さらにリンス液が振り切られ、そ
の後、ウエハWの回転が停止されて、塗布処理工程が終
了する。
【0085】次に、図7に示したレジスト塗布ユニット
(COT)における処理動作の別の例について説明す
る。この処理動作では、検出センサー105を介してユ
ニットコントローラ110がスクラッチパッドSを検出
する際に、図11に示すように、ウエハW上を拡散する
レジスト液の外周の輪郭線を破って形成されたスクラッ
チパッドSの複数の突出部Pのうち隣接するものがなす
角度θ〜θのばらつきを検出し、そのばらつきに応
じた処理動作を行う。
【0086】すなわち、レジスト塗布処理ユニット(C
OT)へウエハWを受け渡し、ウエハWをスピンチャッ
ク52で吸着した状態で、カップCP内の所定位置にお
いてスピンチャック52によりウエハWの回転駆動を開
始し、ウエハWのプリウエット処理を行い、レジストノ
ズル86からレジスト液を回転しているウエハWの表面
の中心に滴下してレジスト液の拡散を開始した後に、図
12に示す一連の処理(ST1201〜ST1210)
によりレジスト塗布処理が実行される。
【0087】まず、センサー105によりレジストRの
輪郭線の突出部を検出する(ST1201)。このセン
サー105からの情報から、ユニットコントローラ11
0が、レジストRの輪郭線に突出長さが所定値以上の突
出部があるかどうかを判別し(ST1202)、そのよ
うな突出部があると判別された場合には、複数の突出部
のうち隣接するもののなす角度θ(図11のθ
θ)を求め、θのばらつきを検出する(ST120
3)。なお、この突出部の間隔の角度θを求める際に
は、突出長さが所定値以下の突出部については除くよう
にして、突出部として取り扱わないようにしてもよい。
次いで、ユニットコントローラ110は、検出されたθ
のばらつきが所定値以下であるかどうかを判別し(ST
1204)、所定値以下である場合には、駆動モータ5
1に制御信号を出力して、第1の加速度で回転速度の減
速を開始する(ST1205)。一方、θのばらつきが
所定値を越えた場合には、ユニットコントローラ110
はディスプレイ120にそのことを表示する(ST12
06)。そして、駆動モータ51に制御信号を出力し
て、第1の加速度よりも大きい第2の加速度で回転速度
の減速を開始する(ST1207)。
【0088】以上のようにして第1または第2の加速度
で回転速度の減速を開始した後、センサー105がレジ
ストRの輪郭線の突出部を検出し(ST1208)、ユ
ニットコントローラ110がセンサー105からの情報
から突出部の突出長さが所定値以下であるかどうかを判
別し(ST1209)、突出部の突出長さが所定値以下
であると判別された場合には減速が終了され、回転速度
が一定にされる(ST1210)。
【0089】このようにスクラッチパッドの突出部のな
す角度θのばらつきが所定値を越える場合には、レジス
トノズル86の位置やウエハWのスピンチャック52上
での位置に位置ズレが生じているおそれがあり、メンテ
ナンスを行う必要性が高いが、本実施形態ではθのばら
つきが所定値を越える場合に、そのことがディスプレイ
120に表示されるので、オペレーター等がこのディス
プレイ120の表示に応じてメンテナンス等を行うこと
により、それ以降のウエハWで前記の位置ズレに起因す
る膜厚ばらつき等の不良が連続的に発生することを防止
することができる。さらに、本実施形態ではθのばらつ
きが所定値以上の場合にウエハWの回転速度を第1の加
速度よりも大きい第2の加速度で減速するので、突出部
のレジスト液にウエハWの周方向に大きな慣性力を作用
させることができる。すなわち、ウエハW上で拡がろう
とするレジスト液に対してウエハWの回転方向と逆向き
により大きな力が加わり、突出部Pの法線方向の伸びが
止まるとともに、もともと存在する突出部Pと新たに発
生する突出部が接線方向に伸び、レジスト液の輪郭線を
円形に近くすることができる。このように、ウエハWに
位置ズレ等が生じることに起因する膜厚ばらつき等のウ
エハW自体の不具合も軽減することができる。もちろ
ん、ディスプレイ120の表示を確認した時点でそのウ
エハを不良品として廃棄することもできる。
【0090】このようにしてレジスト液を塗布した後、
上記の実施形態と同様に、残余のレジスト液が振り切ら
れるとともに乾燥され、所定厚さのレジスト膜が形成さ
れ、引き続きバックリンス、および必要に応じてサイド
リンスされ、さらにリンス液が振り切られ、その後、ウ
エハWの回転が停止されて、塗布処理工程が終了する。
なお、この処理動作では、ばらつきが所定値を越えるこ
とをモニター120に表示するようにしたが、これに代
えてアラーム音を発する等の他の報知手段を採用しても
よい。また、上述した実施形態のように、レジスト液の
外周側にシンナーまたはシンナー雰囲気を供給するよう
にしてもよい。
【0091】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態
では、塗布液としてレジスト液を用いた例について説明
したが、ポリイミド等の他の塗布液を用いた場合にも適
用することができる。また、上記実施の形態では、被処
理体として半導体ウエハ用いた場合について示したが、
これに限らずLCD基板等他の基板への塗布膜形成にも
適用することができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転する基板の略中央から外縁に向けて拡散する塗布液
の外周の輪郭線の拡がり状態を検出し、この輪郭線の拡
がり状態から拡がり速度を算出し、この拡がり速度が所
定速度以下になるように、基板の回転速度、および/ま
たは前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出量もしく
は吐出速度を制御し、これにより、スクラッチパッドを
防止することができるので、基板での塗り残しを防止し
て、塗布液を膜厚均一に塗布することができる。
【0093】また、回転する基板の略中央から外縁に向
けて拡散する塗布液の外周の輪郭線の拡がり状態を検出
し、こ回転する基板の略中央から外縁に向けて拡散され
る際に、塗布液の外周の輪郭線の拡がり状態を検出し、
塗布液の外周の輪郭線を破って形成されたスクラッチパ
ッドが検出された際に、スクラッチパッドの径方向の幅
を把握し、この幅が所定値以下になるように、基板の回
転速度、および/または前記塗布液供給ノズルからの塗
布液の吐出量もしくは吐出速度を制御し、これにより、
スクラッチパッドが、塗布液の塗布に影響を与えるほど
大きくなることを防止することができるので、基板での
塗り残しを防止して、塗布液を膜厚均一に塗布すること
ができる。
【0094】したがって、本発明によれば、従来のよう
に過剰の塗布液を供給する必要がなく、使用する塗布液
の量を一層削減することができ、また、塗布液に先だっ
て塗布される溶剤の濡れ性が悪い場合にも塗布液の塗り
残しが生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用される半導体ウエハ
のレジスト塗布現像処理システムの全体構成を示す平面
図。
【図2】図1に示す塗布現像処理システムを示す正面
図。
【図3】図1に示す塗布現像処理システムを示す背面
図。
【図4】図1に示した塗布現像処理システムに装着した
レジスト塗布処理ユニット(COT)の全体構成の断面
図。
【図5】図4に示したレジスト塗布処理ユニット(CO
T)の平面図。
【図6】本発明の一実施の形態に係るレジスト塗布処理
ユニット(COT)の制御系を示す模式図。
【図7】本発明の他の実施形態に係るレジスト塗布処理
ユニット(COT)の制御系を示す模式図。
【図8】図7に示したレジスト塗布処理ユニット(CO
T)に装着されたディスプレイ装置にモニターされたウ
エハ上のレジスト液の状態を示す模式図。
【図9】本発明のさらに他の実施形態に係るレジスト塗
布処理ユニット(COT)の制御系を示す模式図。
【図10】ウエハW上のレジスト液Rの外周の輪郭線の
外側にシンナーを供給する状態を示す模式断面図。
【図11】レジスト液Rの輪郭線に突出部Pが形成され
た状態の例を示す図面。
【図12】本発明のさらにまた他の実施形態に係るレジ
スト塗布処理ユニット(COT)の処理動作を示すフロ
ーチャート。
【図13】従来に係るレジスト塗布処理ユニットを示す
模式図。
【図14】図13に示したレジスト塗布処理ユニットに
おいて、スクラッチパッドが生起された状態を示す模式
図。
【符号の説明】
52…スピンチャック(基板回転手段) 54…駆動モータ(基板回転手段) 86…レジスト液供給ノズル(塗布液供給ノズル) 89…レジスト液供給部 101…溶剤ノズル 105…検出センサー(検出手段) 110…ユニットコントローラ(制御手段) 111…ベローズポンプ(吐出手段) 112…ステッピングモータ 120…ディスプレイ COT…レジスト塗布処理ユニット(COT) W…ウエハ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/16 502 G03F 7/16 502 H01L 21/027 H01L 21/30 564D

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理容器内に収容された基板の表面上
    に、塗布液供給ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形
    成する塗布膜形成方法であって、 基板を載置台に載置して、基板を回転する工程と、 前記塗布液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出
    して、回転する基板の略中央から外縁に向けて塗布液を
    拡散させる工程と、 この拡散する塗布液の外周の輪郭線の拡がり状態を検出
    する工程と、 前記検出された輪郭線の拡がり状態に基づいて、基板の
    回転速度、前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出
    量、および前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出速
    度のうち少なくとも1つを制御する工程とを具備するこ
    とを特徴とする塗布膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記制御工程は、輪郭線の拡がり状態か
    ら拡がり速度を算出し、この拡がり速度が所定速度以下
    になるように、基板の回転速度、前記塗布液供給ノズル
    からの塗布液の吐出量、および前記塗布液供給ノズルか
    らの塗布液の吐出速度のうち少なくとも1つを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記制御工程は、塗布液の外周の輪郭線
    を破って形成されたスクラッチパッドが検出された際
    に、スクラッチパッドの径方向の幅を把握し、この幅が
    所定値以下になるように、基板の回転速度、前記塗布液
    供給ノズルからの塗布液の吐出量、および前記塗布液供
    給ノズルからの塗布液の吐出速度のうち少なくとも1つ
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の塗布膜形
    成方法。
  4. 【請求項4】 前記制御工程は、スクラッチパッドの径
    方向の幅が所定値を超える場合に、基板の回転速度の低
    下、前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出量の増
    加、および前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出速
    度の増加うち少なくとも1つを行うことを特徴とする請
    求項3に記載の塗布膜形成方法。
  5. 【請求項5】 さらに、前記検出された輪郭線の拡がり
    状態に基づいて、前記輪郭線よりも外周側のウエハ上に
    シンナーおよびシンナー雰囲気のうち少なくとも1つを
    供給する工程を具備することを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれか1項に記載の塗布膜形成方法。
  6. 【請求項6】 処理容器内に収容された基板の表面上
    に、塗布液供給ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形
    成する塗布膜形成方法であって、 基板を載置台に載置して、基板を回転する工程と、 前記塗布液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出
    して、回転する基板の略中央から外縁に向けて塗布液を
    拡散させる工程と、 この拡散する塗布液の外周の輪郭線の拡がり状態を検出
    する工程と、 前記検出された輪郭線の拡がり状態に基づいて、前記輪
    郭線よりも外周側のウエハ上にシンナーおよびシンナー
    雰囲気のうち少なくとも1つを供給する工程とを具備す
    ることを特徴とする塗布膜形成方法。
  7. 【請求項7】 処理容器内に収容された基板の表面上
    に、塗布液供給ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形
    成する塗布膜形成方法であって、 基板を載置台に載置して、基板を回転する工程と、 前記塗布液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出
    して、回転する基板の略中央から外縁に向けて塗布液を
    拡散させる工程と、 吐出された塗布液が回転する基板の略中央から外縁に向
    けて拡散される際に、拡散する塗布液の外周の輪郭線を
    破って形成されるスクラッチパッドの複数の突出部のう
    ち隣接する突出部が形成する角度のばらつきを検出する
    工程とを具備することを特徴とする塗布膜形成方法。
  8. 【請求項8】 スクラッチパッドの突出部を検出し、そ
    の突出長さが所定値以上の突出部が存在していたときに
    前記検出工程を実行することを特徴とする請求項7に記
    載の塗布膜形成方法。
  9. 【請求項9】 前記検出工程は、前記突出部のうち突出
    長さが所定値以下のものを除いて行われることを特徴と
    する請求項7または請求項8に記載の塗布膜形成方法。
  10. 【請求項10】 前記ばらつきが所定値以下の場合には
    基板の回転速度を第1の加速度で減速し、前記ばらつき
    が所定値を越える場合にはそのことを報知することを特
    徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の
    塗布膜形成方法。
  11. 【請求項11】 前記ばらつきが所定値を越える場合に
    は基板の回転速度を前記第1の加速度よりも大きい第2
    の加速度で減速することを特徴とする請求項10に記載
    の塗布膜形成方法。
  12. 【請求項12】 前記減速後に、塗布液の外周の輪郭線
    の突出部の突出長さを所定値以下とすることを特徴とす
    る請求項10または請求項11に記載の塗布膜形成方
    法。
  13. 【請求項13】 さらに、前記輪郭線よりも外周側のウ
    エハ上にシンナーおよびシンナー雰囲気のうち少なくと
    も1つを供給する工程を具備することを特徴とする請求
    項7から請求項12のいずれか1項に記載の塗布膜形成
    方法。
  14. 【請求項14】 処理容器内に収容された基板の表面上
    に、塗布液供給ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形
    成する塗布装置であって、 基板を載置して回転するための基板回転手段と、 前記塗布液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出
    させる吐出手段と、 吐出された塗布液が回転する基板の略中央から外縁に向
    けて拡散される際に、塗布液の外周の輪郭線の拡がり状
    態を検出する検出手段と、 この輪郭線の拡がり状態に基づいて、基板の回転速度、
    前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出量、および前
    記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出速度のうち少な
    くとも1つを制御する制御手段とを具備することを特徴
    とする塗布装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、輪郭線の拡がり状態
    から拡がり速度を算出し、この拡がり速度が所定速度以
    下になるように、基板の回転速度、前記塗布液供給ノズ
    ルからの塗布液の吐出量、および前記塗布液供給ノズル
    からの塗布液の吐出速度のうち少なくとも1つを制御す
    ることを特徴とする請求項14に記載の塗布装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、塗布液の外周の輪郭
    線を破って形成されたスクラッチパッドが検出された際
    に、スクラッチパッドの径方向の幅を把握し、この幅が
    所定値以下になるように、基板の回転速度、前記塗布液
    供給ノズルからの塗布液の吐出量、および前記塗布液供
    給ノズルからの塗布液の吐出速度のうち少なくとも1つ
    を制御することを特徴とする請求項14に記載の塗布装
    置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、スクラッチパッドの
    径方向の幅が所定値を超える場合に、基板の回転速度の
    低下、前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出量の増
    加、および前記塗布液供給ノズルからの塗布液の吐出速
    度の増加うち少なくとも1つを行うことを特徴とする請
    求項16に記載の塗布装置。
  18. 【請求項18】 さらに、前記検出された輪郭線の拡が
    り状態に基づいて、前記輪郭線よりも外周側のウエハ上
    にシンナーおよびシンナー雰囲気のうち少なくとも1つ
    を供給する手段を具備することを特徴とする請求項14
    から請求項17のいずれか1項に記載の塗布装置。
  19. 【請求項19】 処理容器内に収容された基板の表面上
    に、塗布液供給ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形
    成する塗布装置であって、 基板を載置して回転するための基板回転手段と、 前記塗布液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出
    させる吐出手段と、 吐出された塗布液が回転する基板の略中央から外縁に向
    けて拡散される際に、塗布液の外周の輪郭線の拡がり状
    態を検出する検出手段と、 前記検出された輪郭線の拡がり状態に基づいて、前記輪
    郭線よりも外周側のウエハ上にシンナーおよびシンナー
    雰囲気のうち少なくとも1つを供給する手段とを具備す
    ることを特徴とする塗布装置。
  20. 【請求項20】 処理容器内に収容された基板の表面上
    に、塗布液供給ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形
    成する塗布装置であって、 基板を載置して回転するための基板回転手段と、 前記塗布液供給ノズルから基板の略中央に塗布液を吐出
    させる吐出手段と、 吐出された塗布液が回転する基板の略中央から外縁に向
    けて拡散される際に、拡散する塗布液の外周の輪郭線を
    破って形成されるスクラッチパッドの複数の突出部のう
    ち隣接する突出部が形成する角度のばらつきを検出する
    手段とを具備することを特徴とする塗布装置。
  21. 【請求項21】 スクラッチパッドの突出部を検出し、
    その突出長さが所定値以上の突出部が存在していたとき
    に前記検出手段が前記ばらつきの検出を実行することを
    特徴とする請求項20に記載の塗布装置。
  22. 【請求項22】 前記検出手段は、前記突出部のうち突
    出長さが所定値以下のものを除いて、前記ばらつきの検
    出を行うことを特徴とする請求項20または請求項21
    に記載の塗布装置。
  23. 【請求項23】 前記ばらつきが所定値以下の場合には
    基板の回転速度を第1の加速度で減速し、前記ばらつき
    が所定値を越える場合にはそれを報知することを特徴と
    する請求項22に記載の塗布装置。
  24. 【請求項24】 前記ばらつきが所定値を超える場合に
    は基板の回転速度を前記第1の加速度よりも大きい第2
    の加速度で減速することを特徴とする請求項23に記載
    の塗布装置。
  25. 【請求項25】 前記減速後に、塗布液の外周の輪郭線
    の突出部の突出長さを所定値以下とすることを特徴とす
    る請求項23または請求項24に記載の塗布装置。
  26. 【請求項26】 さらに、前記輪郭線よりも外周側のウ
    エハ上にシンナーおよびシンナー雰囲気のうち少なくと
    も1つを供給する工程を具備することを特徴とする請求
    項20から請求項25のいずれか1項に記載の塗布装
    置。
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