JP2000509015A - T細胞及びb細胞リンパ腫及び白血病の治療のためのcd48に対する抗体の使用 - Google Patents

T細胞及びb細胞リンパ腫及び白血病の治療のためのcd48に対する抗体の使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、T細胞もしくはB細胞リンパ腫または白血病の治療方法を提供する。該方法は、CD48にするアイソタイプIgGの抗体を対象に投与することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 T細胞及びB細胞リンパ腫及び白血病の治療のための CD48に対する抗体の使用 技術分野 本発明は、T細胞及びB細胞リンパ腫及び白血病の治療方法に関する。該方法 はCD48を標的とする抗体を使用する。 発明の背景 この10年にわたり、白血病及びリンパ腫の化学療法には大きな進歩が見られ た。併用化学療法及び骨髄移植(BMT)により高い割合での緩解が得られてい る。しかしこれらの緩解の多くは長く持続するものではなく、血液癌であると診 断された患者の大部分は最終的にはその疾患により死亡する。従って非ホジキン リンパ腫及び成人性急性慢性白血病の患者の長期生存率はいまだに低い。現在、 急性リンパ芽球性白血病(ALL)及び中度あるいは高度非ホジキンリンパ腫の 患者のわずかに40%のみが長期の生存を達成しているに過ぎない。 これらの化学療法の進歩と同時に、Kohler及びMilsteinがハイブリドーマによ るモノクローナル抗体(MoAb)の製造を記載した独創的な報告を刊行した。M oAbは悪性腫瘍造血細胞の表面に発現された抗原に結合し得るので、このよう な物質を血清療法に使用してそのような細胞に特異的に向かわせ、破壊できるで あろうとする楽観的な見通しがなされていた。さらに、MoAb療法は特定の細 胞毒性メカニズムを提供することにより腫瘍細胞の抵抗性を回避できるであろう とされていた。しかし、齧歯動物免疫グロブリンの免疫原性、腫瘍細胞による抗 原の変調、貧食細胞による抗原の非特異的取り込み、ある種の抗体の低い結合ア フィニティ、一定の場合における血漿中に循環する抗原の問題等の数々の大きな 障害によりこの方法の可能性が制限されてきた。これらの問題のいくつかについ ては対処する方法が提案されているが、さらに大きな困難は、殆どのMoAbが 、標的表面抗原に結合した後にヒト補体カスケードの活性化あるいは細胞障害性 Tリンパ球により媒介される抗体依存性細胞障害の促進により細胞を死滅させる 能力を欠いていることである。in vitroでのこの細胞溶解エフェクター機能の欠 如は、 白血病及びリンパ腫の患者における抗体の静脈注射では全般に不十分な結果しか 得られていないことに反映されている(11)。 47kdのグリコホスファチジルイノシトール結合糖タンパク質であるCD48は、 それが免疫治療の良好な標的となり得ることを示唆するいくつかの特徴を有して いる。CD48はリンパ系悪性腫瘍に広く発現されるが、その他の組織には発現さ れない(2,3,4)。正常及び悪性腫瘍T細胞及びB細胞の両方がCD48を発現する が、殆どのCD34陽性細胞はCD48を発現しない。CD48は、T細胞及びB細胞 の表面にも高いレベルで存在する。ヒトにおけるCD48の生物学的機能はまだ明 確になっていない。マウスにおいてはCD48はCD2の高アフィニティリガンド であるが(5)、ヒトCD2に対しては低アフィニティリガンドである(6,7)。 抗CD48抗体が開示されており(3)、そのような抗体の一つが抗腫瘍治療にお ける使用について試験されている(13)。この試験では、IgM抗CD48抗体の最 大50mgを慢性リンパ性白血病の4人の患者に注射している。しかし、一時的な循 環リンパ球の低下が観察されるのみで、いずれの患者においても基となる疾患の 進行に対しては影響を与えなかった。これらの結果は、抗CD48抗体は強い抗腫 瘍効果を示さないことを示唆している。 本発明者らは今回、動物モデルにおいてCD48抗原に対する適当なアイソタイ プの抗体が強い抗腫瘍効果を有することを見出した。この抗腫瘍効果は動物モデ ルにおいて示され、腫瘍細胞を有するマウスの抗CD48抗体による治療により、 対照抗体で治療されたものよりも長い生存(治癒)がもたらされた。 発明の概要 従って本発明の第一の形態は、T細胞またはB細胞リンパ腫あるいは白血病の 治療方法であって、該方法はCD48に対するクラスIgGの抗体をそれを必要と する対象(患者)に投与することを含む。 このIgGアイソタイプは、マウスIgG2a、ヒトIgG1、ヒトIgG2及び ラットIgG2bから選択されるアイソタイプとすることができる。対象がヒトで ある場合、好ましいアイソタイプはヒトIgG1またはIgG2である。対象がマ ウスである場合は、好ましいアイソタイプはマウスIgG2aである。対象がラッ トである 場合は、好ましいアイソタイプはラットIgG2bである。 本明細書で使用する用語「抗体」は、必要な特異性を有する結合ドメインを持 った任意の特異的結合物質をいう。すなわちこの用語は、天然あるいは合成の、 免疫グロブリン結合ドメインを含む任意のポリペプチドを包含する、抗体断片、 誘導体、抗体の機能的等価物及び同族体を包含するものである。従って、別のポ リペプチドに融合した、免疫グロブリンドメインあるいは等価物を含むキメラ分 子を含む。 好ましい態様においては、抗体は、最近クローン化され、配列決定されたHuLy m-3抗原(9)に対するものである。 本発明者らは、Fc部分がヒトFc領域により置き換えられたキメラ抗CD48 抗体がマウス抗CD48抗体よりも改良された特徴を示すことを見出した。これら の特徴としては、より高いエフェクター効果、より長い血清中半減期、及びより 低い免疫原性等がある。 従って、別の好ましい態様においては、CD48に対する抗体はキメラ(すなわ ちヒト化)抗体である。このキメラ抗体は、Fc部分の少なくとも一部がヒトF c部分により置き換えられたマウス抗体とすることができる。 抗CD48抗体の効能は、例えば、放射性同位体、サイトカイン、タンパク質毒 素、抗癌剤等に抱合することによって増強され得ることは理解され得るであろう 。抗癌剤はドクソルビシン、シスプラチン、タキソール、インターフェロン、シ ュードモナスエキソトキシンA、フマギリン、AGM-1470、タモキシフェン、 ACNU、BCNU、CCNU及びPCNU等のニトロソウレア、ジアジコン、 デカルバジン、ハイドレア、セムスチン、マツロン、テニポシド、及びテラザン トから選択し得る。 本発明の第一の形態の方法は、非ホジキンリンパ腫あるいはリンパ系白血病の 治療に使用できる。 本発明の一つの利点は、CD48はCD34陽性始原細胞の5%未満においてのみ 発現されるという本発明者らによる発見にある。すなわち、抗CD48抗体はリン パ球性白血病及びリンパ腫細胞を標的とするが、CD34+始原細胞の大部分を残 して増殖させ、不足した細胞種の数を補うものである。 発明の詳細な説明 本発明をより明確に理解し得るように、その好ましい形態を以下の実施例を参 照して説明する。実施例における図は以下の通りである。 図1:抗CD48抗体HuLy-m3のインターナリゼーション。 図2(a)及び2(b):SCID/RajiにおけるCD48治療後の生存率(Kaplan Meier 曲線)。SCIDマウスに、(a)1x106Raji細胞または(b)5x104Raji細胞を注 射した。一群5匹のマウスに、Raji細胞注射後0、2及び4日に200ugのマウス 抗CD48抗体、HuLym3またはアイソタイプ対照抗体を注射した。 図2(c):異なる抗CD48抗体投与量の効果。SCIDマウスに、1x105Raji 細胞を注射し、一群5匹のマウスに、Raji細胞注射後0、2及び4日に200Tg のアイソタイプ対照、200Tgまたは20TgのIgG2a抗CD48抗体HuLym3を注 射した。 図2(d):異なる抗CD48抗体の効果。SCIDマウスに、5x105Raji細胞を 注射し、一群5匹のマウスに、Raji細胞注射後0、2及び4日に200TgのIg G2aアイソタイプ対照、200TgのIgG2a抗CD48抗体HuLym3あるいは200Tg のIgM抗CD48抗体を注射した。 図3:Raji細胞系を標的細胞として使用し、ヒトPBMCエフェクター細胞を 使用した、キメラHuLym3、マウスHuLym3及びラットCampath抗体のADCCアッ セイ。示した結果は1ug/mlの抗体濃度と25:1のエフェクターの標的に対する比 についてのものである。 材料及び方法 細胞系 HuLym3ハイブリドーマ細胞系は、Dr.Mauro S Sandrin,The Austin Research Institute,Melbourne(17)からの寄贈物であり、10%胎児ウシ血清(FBS)ま たは10%ウシIgG非含有血清(Starrate)、2mMグルタミンを含むRPMI16 40中で37℃インキュベーターにおいて37℃で培養した。細胞系COS1、CHO- K1、Raji、Daudi、MOLT-4、U-937及びCCRF-CEMはATCCから得た 。COS 及びCHO細胞は10% FBSを含む1:1 DMEM/F12(CSL)中で37℃、5% CO2で培養した。Raji、Daudi、MOLT-4、U-937及びCCRF-CEMはR PMI 1640、2mMグルタミン、10% FCS中で37℃及び5%CO2で培養した。 抗体の製造及び精製 抗体(IgG2a)は、HuLy-M3ハイブリドーマでコンディショニングされた培地 あるいはヌードマウスもしくはBalbC/CBA交雑種で生成された腹水から 、タンパク質Aアフィニティクロマトグラフィー(Pharmacia)を使用して精製し た。抗体の純度は10% SDS-PAGEにより確認し、活性はヒト白血病細胞系 を使用してフローサイトメトリーにより確認した。動物実験のために、抗体をイ オン交換クロマトグラフィー及びゲル濾過によりさらに精製した。IgG2aアイ ソタイプ対照抗体(抗ヒトTSH)はBioquestから入手し、上記のように再精製し た。タンパク質濃度は280nmにおける吸光度により測定した(18)。ラットCampath -1抗体は、Bob Hale,MRC,Cambridge,UKからの寄贈物であった。IgM 抗CD48抗体WM63はKen Bradstock,Department of Haematology,Westmead H ospitalから得た。 ヒト単核細胞のフローサイトメトリー分析によるCD34/CD48発現 正常個体あるいはSt.Vincent's Hospital,Sydney,AustraliaのCCL及び NHL患者からヒト末梢血(患者から10ml、正常個体から50ml)を得、EDTAチ ューブに回収して凝固を防止し、リンパ球及び単球(PBMC)をFicoll勾配上で 調製した。生存細胞をトリパンブルー排除により計数し、PBS中に1x106細 胞/mlの終濃度で再懸濁した。フローサイトメトリー分析については、抗CD34- FITC、抗CD45-PerCP及びビオチン化抗CD48あるいはアイソタイプ対 照抗体を5.0x106細胞と4℃で30分間インキュベートし、2mlの洗浄媒体(PBS/ 1%BSA)で一回洗浄し、その後ストレプトアビジン-PEを加え4℃に30分間置 いた。細胞を2回洗浄し、PBS中に1%ショ糖及び0.5%パラホルムアルデヒド を含む500μlの固定バッファー中に固定し、直ちに特性化しない場合は1mlの PBS/1% BSAを加えて4℃で貯蔵した。サンプル調製の24時間以内にCoulte r Epi csフローサイトメーターで蛍光を測定した。 細胞あたりのCD48分子数の測定 上記のようにしてヒト末梢血単核細胞を調製し、20x106/mlの終濃度で再懸濁 した。Simply Cellular Microbeadsを使用し、製造者の説明書に従って、細胞あ たりの結合部位数を測定した。 抗体インターナリゼーション CD48モノクローナル抗体のインターナリゼーションの試験はフローサイトメ トリー(19)及び共焦顕微鏡観察により行った。ヒト末梢血単核細胞を上記のよう にして単離した。フローサイトメトリーについては、5-10x106細胞を過剰の抗 CD48あるいは対照抗体(10-20ug/0.5-1.0x106細胞)と共にリン酸緩衝食塩水( PBS)中で60分間4℃でインキュベートした。洗浄後、細胞を完全培地(RPMI /10% FCS)中に再懸濁し、5%CO2インキュベーター中で一定期間37℃でイ ンキュベートした。適当なインキュベート時間の後、FITC抱合抗マウスある いは抗ヒトIgG1抗体を加え30分間4℃に置いた。冷PBS/1% BSAで二回 洗浄した後、細胞をPBS中の0.5%パラホルムアルデヒド及び1%ショ糖で室温で1 5分間固定し、PBS/1% BSA中に再懸濁してフローサイトメトリーによる分 析を行った。 共焦顕微鏡観察については、ヒトPBMCを調製し、試験モノクローナル抗体 と4℃及び/または37℃で上記したようにインキュベートした。洗浄後、細胞懸 濁物を二つにし、PBS中の4%パラホルムアルデヒド(細胞表面染色)あるい はPBS中の4%パラホルムアルデヒド/0.1% Triton X-100(細胞内及び表面染 色)で30分間室温で固定した。PBS/1% BSAで洗浄した後、細胞をFIT C抱合抗マウスまたは抗ヒトIgG1抗体と30分間4℃でインキュベートした。そ の後細胞をPBSで洗浄し、ペレットを退色防止剤としてのPPD(90%(v/v)グ リセロール、10%(v/v)PBS中の1mg/ml r-フェニレンジアミン、pH8.0)と 混合し、ガラススライド上に置き、円形カバースリップで覆った。Abインター ナリゼーションを調べるため、Salastro 2000 CLSM(Molecular Dynamics,S unnyval e,CA,USA)を使用し、平面高度色消し60x/1.40 NAオイル浸漬レンズ及 びアルゴンイオンクラスIIレーザーで共焦レーザー走査顕微鏡分析(CLSM)を 行った。50mm固定ピンホールを使用し、488nmでの励起、510nmビームスプ リッター、及び510nmバリアフィルターでFITC標識細胞を通して光切片( 通常0.3mm間隔)を得た。画像処理はSilicon Graphics Personal Iris 4D 35 ワークステーションを使用して行った。細胞の生存はトリパンブルー排除により 調べた。 HLM3によるRajiリンパ腫を有するSCIDマウスの治療 6週〜8週齢の雌性SCIDマウス(CB17)をAnimal Resources Centre,West ern Australiaから市販品として得た。マウスを特異的病原体を含まない(SPF )設備として維持したC1 Lab中で飼育した。一群5匹のマウスにRPMI 16 40(200 Tl)中のRaji細胞を0日において静脈内注射した。その後200 Tl R PMI 1640中の抗体を0、2及び4日にi.v.注射した。マウスを毎日観察し体重 を測定して、後肢麻痺の発症時に屠殺した。さらに分析するために血液及び組織 サンプルを採取した。一方の大腿骨及び血液から採取した骨髄を直ちに分析し、 採取した組織は液体窒素中で凍結するか、ホルマリン/PBS中で固定した。骨 髄及び血液をフローサイトメトリーで分析してヒト細胞のパーセンテージを測定 した。抗マウスCD45-PE(PharMingen)及び抗ヒトCD45-FITC(Becton Di ckinson)を使用して上記したようにフローサイトメトリーによりマウス及びヒト 白血球を検出した。回収した組織を組織学的染色及び免疫組織化学的分析のため に切片とした。組織学的染色はヘマトキシリン及びエオシン染色を使用して行っ た。免疫組織化学的分析については、内因性ペルオキシダーゼをブロッキングす るために切片を正常ウサギ血清とインキュベートし、その後抗CD20(Dako)ある いはHuLy-m3と2時間37℃でインキュベートした。洗浄後、切片をウサギ抗マウス Ig-HRP(Silenus)で追跡し、ヘマトキシリン及びスコットブルーにより対比染 色した。再度洗浄した後、脱水してEukitt中に装着した。 HLM3の可変領域遺伝子のクローニング HuLym3ハイブリドーマ(19)から全RNAを単離し、Ig-Primer Kit(Navagen)か らの重鎖または軽鎖3'-プライマーを使用する第一鎖cDNAの合成に使用した 。可変重鎖及び軽鎖領域のPCR増幅のために、種々の5'-プライマー(Ig-Prime Ki t,Novagen)を含む別々のチューブ中でcDNAをPCRの35サイクルにかけた 。VH及びVL PCR産物をT-ベクター(20)中にエレクトロポレーションによ りクローン化し、大腸菌(DH5a)中に形質転換した。VH及びVL PCR産物 の全てについて、T7 Sequencingキット(Pharmacia Biotech)を使用して、フォ ワード及びリバース両方向についてDNA配列決定した。各PCR産物について 少なくとも2つのクローンを配列決定してPCRエラーが最小限になるようにし た。重鎖及び軽鎖のアミノ酸配列は、477A Protein Sequencer & 120A Analyser (Applied Biosystems)で、アルキル化した別の鎖のN-末端アミノ酸配列決定に より決定した。 キメラHLM3の構築 発現ベクターHCMV-Crl及びHCMV-Ck(21)は、Mary Bendig(Medica l Research Council,Laboratory of Molecular Biology,UK)からの寄贈物で あった。Hind III及びBam HI消化によりVH及びVL挿入物をベクターか ら除去した。Greg Winter(Medical Research Council;Laboratory of Molecular Biology,UK)からの寄贈物であるM13-VkPCR1ベクターからHind III 及びApa Iでの消化によりリーダー配列を得た。VH及びVLをPCRで再 増幅して両方の可変領域に5'Apa LI部位を導入し、3'Bam HI部位及び Bgl II部位をVH及びVLにそれぞれ導入した。Hind III−Apa LI リーダー配列及びApa LI-Bam HI VH配列あるいはApa LI−B gl IIVL配列を三成分結合により前記Hind III−BamHI消化HCM Vベクターに結合した。Gene Pulser(BioRad)を使用してエレクトロポ レーション(2.2kv、250uF静電容量)により結合産物を大腸菌DH5a中に形質転 換した。 COS1及びCHO-K1細胞中での発現 キメラ抗体をCOS及びCHO-K1細胞中で発現させた。Gene Pulser装置(27 0ボルト、250mF、BioRad)を使用してエレクトロポレーションによりDNAを COSI及びCHO-K1細胞に導入した。形質転換体をG418(4mg/ml)選択下に培 養し、組み立てられたヒト抗体に特異的なサンドウィッチELISAを使用して 高収率クローンをスクリーニングした。 100mMグリシン(pH3.0)で溶出するProtein A Sepharose CL-4B(Pharmac ia)またはPOROS 50Aアフィニティクロマトグラフィー(Perfusion Chromat ography)を使用してキメラHLM3を細胞培養上清から精製し、バッファー交換 するためPBS(pH7.4)に対して透析した。ストック溶液の濃度は1mg/mlより 高い。 組み立てられたキメラ抗体発現のELISA サンドウィッチELISAを使用して、組み立てられたヒト抗体の濃度を測定 した。ヤギ抗ヒトIgG Fc特異的抗体(Jackson ImmunoResearch Laboratorie s,Inc.,USA)をNunc Maxisorbプレート上に2ug/mlで4℃において一晩被覆 させた。抗ヒトκ軽鎖-ビオチン(The Binding Site Ltd.,England)を追跡抗 体として使用し(0.5ug/ml)、その後炭酸バッファー中のアルカリホスファターゼ 抱合卵白-アビジン(Jackson)(0.5ug/ml)及び1mg/mlのホスファターゼ基質(p-ニ トロフェニルホスフェートジナトリウム、Sigma)を、各段階の間に洗浄を行いな がら逐次プレートに加えた。ELISA Reader(Dynateck MR7000,Baxter)で OD405nmの吸光度を読み取った。ヒトIgG(Jackson ImmunoResearch Labor atories,Inc.,USA)を標準として使用した(0.25〜1000ng/ml)。全ての抗体 インキュベーションは37℃で少なくとも1時間行った。 ADCCアッセイ Cytotoxicity Detection Kit(LDH)(Boehringer Mannheim)を使用してADC Cを測定した。末梢血単核細胞(PBMC)を健常なドナーから単離し、エフェク ター細胞として使用した。ヒトRaji細胞系を標的細胞のソースとして使用した。 Campath1(CDw52)モノクローナル抗体(ラットIgG2b)を陽性対照として使用 した。マウスIgG2a(抗-TNP、Pharmagen)及びヒトIgG1(The Binding Si te) 抗体をそれぞれHuLym3及びキメラHuLym3のアイソタイプ対照として使用した。P BMCをアッセイ培地(1%BSAを含むRPMI1640)中に1x107lmlで再懸 濁した。Raji細胞をアッセイ培地中1x105/mlの終濃度に調整し、各抗体の種 々の濃度(0.01〜10ug/ml)とともに室温で30分間インキュベートした。エフ ェクター及びAb標識標的抗体(1x105)を種々の比率で加えて37℃、5%CO2で 4時間インキュベートした。放出されたラクテートデヒドロゲナーゼ(LDH)活 性を、細胞障害性検出キットを使用し、製造者の説明書に従って測定した。三回 行った実験の平均吸光度を計算し、バックグラウンド(アッセイ培地のみ)を補正 して下記式に代入した。 低対照:アッセイ培地中の標的細胞 高対照:標的細胞及び2%Triton X-100 E+T-Ab:エフェクター及びAbで標識された標的細胞 E+T:エフェクター及び標的細胞のみ 結果 CD48抗原の特性化 CD34+/CD48+細胞の測定 CD48を発現するCD34+細胞のパーセンテージを、CD34、CD45及びCD4 8に対する抗体を使用して三標識フローサイトメトリーにより測定した。CD34+ 細胞を最初に選択し、その後CD48+/CD45+細胞を調べた。二人の健康なドナ ー及び二人のCLL及びNHL患者のPBMCを調べた。健常個体及びCLL及 びNHLの患者のCD34陽性細胞の5%未満のみがCD48を発現することが判っ た。調べたサンプルの全てがCD48+であるCD34+細胞の約4%(±1%)のレベル を有していた。 細胞あたりの抗CD48結合部位の数 細胞あたりの抗CD48結合部位の数は、Quantum Simply Cellular Microbeads 及びフローサイトメトリーを使用して測定した。健常個体(2)及びCLL患者(2) は同様な結合部位数を有しており、細胞あたり約40000±10000の結合部位が存在 していた。B-リンパ腫細胞系Rajiは患者あるいは正常個体よりも高いレベルの CD48を発現し、約200000結合部位/細胞を有していた。 CD48モノクローナル抗体のインターナリゼーション 抗体インターナリゼーションは、i)表面標識抗体のロスをフローサイトメト リーで監視する、及びii)共焦顕微鏡観察を使用して標識抗体の位置(表面ある いは細胞内)を決定するという二つの方法で調べた。容易に細胞内にインターナ リゼーションされることが知られている抗CD3抗体であるOKT3を陽性対照と して使用した(22)。結果は図1に示す。図1は、OKT3で標識され、37℃でイ ンキュベートされた細胞からの急速なシグナルのロスを示しており、約30分後に 当初の値の半分となった。これに対し、抗CD48抗体で標識された細胞は、24時 間後でもシグナルのロスを示さなかった。健常個体、CLL患者及び白血病細胞 系から単離されたPBMCについて行った実験では全て同様な結果が得られた。 SCIDマウスにおけるB細胞リンパ腫モデルの樹立 CD48に対する抗体がin vivoで抗腫瘍効果を媒介できるかどうかを調べるた め、SCIDマウスにおいてB細胞リンパ腫のモデルを樹立した。ヒトRaji B 細胞リンパ腫細胞系を静脈内注射した全ての非処理SCIDマウスは後肢麻痺を 起こした。麻痺の発症は再現可能で、注射した細胞の投与量に依存した。1x106 あるいは5x104個の細胞を注射されたSCIDマウスはそれぞれ19±2日、あ るいは34±3日後に麻痺を起こした。マウスを麻痺の発症時に屠殺した。マウス の剖検において、肝臓、腎臓、卵巣、脾臓、肺、リンパ節等の種々の器官におけ る散在性の腫瘍が見られた。大きな新生物浸潤がしばしば明確な白色の種々の大 きさの結節を形成していた。免疫組織化学的分析により腫瘍細胞の明確な結節 の存在が確認された。これらの細胞はヒトCD20及びCD48に特異的な抗体によ り陽性に染色された。屠殺したマウスの大腿骨からの骨髄は20〜60%ヒト細胞を 含んでいたが、末梢血中においてはヒト細胞は全く検出されなかった。 抗CD48抗体によるSCIDマウスにおける腫瘍細胞増殖の阻害 0日においてRaji細胞を注射した5匹のSCIDマウスの群を、200ugマウス抗 CD48抗体またはアイソタイプ対照抗体で、0、2及び4日に処理した。結果は 図2(a)及び(b)に示す。1x106個のRaji細胞を注射されたマウスを抗CD48抗体 で処理すると、後肢麻痺に到る時間が40%延長された。5x104個の細胞の細胞 量を注射し、同じ投与量で処理した5匹のマウスの4匹は長期間生存した。アイ ソタイプ対照抗体で処理したものは約32日後に後肢麻痺を起こした。抗CD48抗 体の投与量のマウスの生存に対する効果も調べた。図2cは、20Tgの抗体投与量 が60%のマウスにおいて後肢麻痺に到る時間を延長できることを示している。図 2dは、異なるアイソタイプの抗CD48抗体の抗腫瘍効果を示している。IgM抗 体は対照抗体に対しマウスの生存を延長させなかったが、IgG2a抗体は顕著な 生存効果を示した。これらの結果は、マウス抗CD48マウス抗体HuLym3は強力な 抗腫瘍効果をin vivoでもたらすことができることを示している。 HLM3可変領域遺伝子のクローニング 強力なin vivo抗腫瘍活性に基づいて、マウス/ヒトキメラ抗体の構築のために 抗CD48抗体の可変領域をクローン化した。縮退プライマー(Ig-Primer Kit,No vagen,USA)を使用するPCRにより可変領域を増幅した。これらのプライマ ーを使用することにより、複数のPCR産物が生成した。Vhについて二つの異 なる産物と、Vlについての三種の個々の産物であった。予測されるアミノ酸配 列を決定されたN-末端アミノ酸配列と比較することにより正確なVl産物を決 定し、データベースを検索することにより確認した。Vh産物はKabatデータベ ース検索により同定し、これにより一つの産物が50bpの欠失を含むことが示され た。重鎖からはアミノ酸配列は得られず、これはおそらくN-末端がブロックさ れていたことによるものと思われる。 キメラHLM3の構築及びCHO細胞中での発現 抗CD48 Vh及びVl遺伝子セグメントを使用して、キメラ抗体発現ベクタ ー、HCMV.Vh及びHCMV.Vlを構築した。プラスKミドDNAを一時 的発現のためにCOS細胞に、安定な発現のためにCHOK1細胞に同時にトラ ンスフェクトした。418選択の後にサンドウィッチELISAを使用してキメラ 抗体の最高のレベルを発現するCHOK1クローンを採取した。キメラ抗体の構 造をSDS-PAGE及びウェスタンブロットにより確認した(23)。キメラ抗体 は、種々の細胞系及び4PBMCサンプルについて調べたところ、マウスのもの とほぼ同一の結合特性を有し(23)、競合ELISA(23)により調べたところマウ スのものと同じ相対的アフィニティを有していることが示された。 mHLM3及びcHLM3のADCC 前記キメラ抗体は、ヒトPMBCをエフェクター細胞として使用するADCC アッセイにおいて有意な溶解を起こすことができた。6:1、12:1、25:1、50:1及 び100:1のエフェクターの標的細胞に対する比で0.01-10ug/mlの抗体の濃度範囲 を試験した。ラットCampath-1抗体(IgG2b)もいくつかのアッセイにおいて使 用した。キメラHuLym3は、マウスHuLym3より2〜6倍、Campath1よりも2〜3倍高い 効率の比溶解を起こした。キメラHuLym3での比溶解のレベルは0.1〜5ug/mlの抗 体濃度及び12:1〜50:1のエフェクターの標的に対する比率について同様であり、 キメラHuLym3は通常60%を超える比溶解を生じる。典型的なADCCアッセイの 結果を表1及び図3に示す。観察された最大比細胞溶解はこれまでに記載された ように(24)エフェクター細胞のソースに依存した。 考察 CD48は、リンパ球、単球、及びリンパ球性白血病及びリンパ腫細胞の大多数 の表面において発現される(2,3)。リンパ腫及び白血病の治療のためのCD48を 標的とする能力を評価する目的で、CD48のいくつかの性質をさらに特性化した 。CD34は造血細胞発生における初期のマーカーを代表するものである(25)。白 血病あるいはリンパ腫細胞を標的とするがCD34+細胞は標的としないことが治 療剤として有利であると考えられる。我々は、CD48がCD34+細胞の5%未満で しか発現されないことから、CD48に対する抗体が殆どのCD34+細胞を標的と しないことを示した。従って、抗体処理によりCD48+細胞が全て除去されれば 、残ったCD34+始原細胞が増殖し、その枯渇した細胞種の数を再構成すること ができるであろう。 二価の抗体による架橋は表面抗原をパッチし、キャップし、最終的にそのイン ターナリゼーションを起こす。このプロセスが起こる速度は抗原によって異なる 。CD3及びCD7のようなある種のリンパ球様分化抗原は数分のうちにインタナ リゼーションを起こすが、CD45及びCAMPATH-1のような別のものでは前 記プロセスは数時間かかり得る。抗CD48抗体は、調整なしでは少なくとも24時 間細胞の表面に存在したままになる。抗CD48抗体の細胞表面上での安定性は、 この抗体により媒介される観察される細胞障害効果において重要な役割を果たし ているようである。 健常なドナーとCLL患者ドナーからのPBMCの表面上でのCD48の発現レ ベルに有意な差はないようである。両方の細胞の表面は約40000部位/細胞で抗体 を結合した。CD48はEBV-感染B細胞上において高い発現のレベルに誘導さ れる(26)。これはEBV+であり約200000部位/細胞発現するヒトRaji細胞系の分 析により確認された。 IgM抗CD48抗体がフェーズI予備臨床試験に使用されている(13)。4人の CLL患者が64mgまでの抗体で6日間に渡って治療され、有意ではあるが一時 的な循環白血球数の減少が観察された。IgM抗CD48抗体はin vitroで強力に 補体を活性化できたが、これは循環腫瘍細胞の一時的な減少のみを起こす大きな 補体活性化を起こすことができたIgM Campath抗体と同様である。Campath-1 抗体の種々のアイソタイプによる別の臨床試験により、ADCCの媒介がin viv oにおける強力な抗腫瘍効果に重要であることが示唆されている(14,15)。マウス IgG2a及びヒトIgG1抗体がADCC及び抗腫瘍活性を媒介することが示さ れている(27)。 我々は抗CD48抗体が強力なin vivo抗腫瘍効果を媒介でき、アイソタイプ対 照抗体で処理すると約34日後に後肢麻痺を起こす、Raji細胞を注射されたICD マウスを長期間生存させ得ることを示した。このモデルにおける疾患の発現は、 例えばDaudi細胞系(29)のようなヒトB細胞系(28)を使用したその他のCIDマ ウスモデルと同様である。しかし、後肢麻痺に到る時間はRaji細胞系によればそ の他のモデルと比較してより短い。例えば、1x106個のDaudi細胞をIV注射し たSCIDマウスは約34日後に後肢麻痺を起こすが、1x106個のRaji細胞の注 射は約20日後に後肢麻痺を起こす。すなわちRaji細胞系は疾患をより早く形成す る。そこで我々は他のモデルで報告されているのと同様の細胞投与量の1x106 でのRaji細胞の投与と、Daudi SCIDモデルに報告されている未処理動物のも のと同様の生存期間である約1カ月のマウスの生存をに可能とする低い細胞投与 量の結果を報告するものである。より高い投与量では、抗CD48抗体による処理 は後肢麻痺に到る時間が40%延長された。より低い細胞投与量実験では抗CD48 抗体による32日の処理によりマウスの大多数が長期間の生存を示し、未処理動物 よりも少なくとも10倍長くマウスが生存した後に後肢麻痺が起った。我々は抗体 がずっと低い投与量でも活性であることも示したものである。 SCIDマウスにおける抗CD48抗体の治療効果は、Raji細胞に結合しないア イソタイプ対照抗体が治療効果を有しないことから、抗原特異的であるようであ る。抗CD48抗体の細胞障害効果は、該抗体が抗原を変調できないこと、マウス エフェクター機能によるマウスIgG2aの有効な相互作用等のいくつかの特徴に 依存するようである。SICDマウスは有意なT細胞及びB細胞応答を欠くので、 起こり得るエフェクター応答は腫瘍細胞に対するモノクローナル抗体の直接の毒 性であるか、例えぱ好中球、マクロファージあるいはナチュラルキラー細胞のよ うな細胞障害活性を有するその他の細胞を集合させることである。抗CD48抗体 はRaji細胞に対する直接の細胞障害性を有していないので(未発表の結果)、エ フェクター細胞を集合させることが観察された抗腫瘍効果の最も可能性の高い説 明である。 我々はまた、Fc部分がヒトFc領域に置き換えられた抗体を製造することに より、マウスモノクローナル抗体を治療に使用することに関するいくつかの問題 を解決することを試みた。キメラ抗体は、当初のマウス抗体と比較して、より高 いエフェクター機能、より長い血清半減期、より低い免疫原性(14,15,16)等の臨 床的使用のための改良された特徴を有していると予測される。ヒトIgG1定常 領域からなるキメラ抗体は、多くの場合において、ヒトエフェクター細胞を使用 したADCCアッセイにおいてより高いin vitro細胞殺傷活性を示した(14,15) 。キメラ抗体は通常、ヒトにおいてマウス抗体よりも少なくとも5倍長い半減期 を有しており(16)、75%ヒトであるが、キメラ抗体に対する免疫反応はマウスの 対応物よりもずっと低いことが多い(16)。 マウスFcをヒトFc領域に置き換えることにより、in vitro及びin vivoに おいて新規あるいは増強されたエフェクター機能を獲得することが可能となる。 これはin vitroで明確に示され、ヒトエフェクター細胞を使用して、キメラ抗体 はマウスのものと比較して著しく増強されたCD48+Raji細胞の溶解を媒介する ことができた。同様の結果がいくつかのキメラ抗体について得られている(30)。 この抗体のマウスIgG2aアイソタイプがマウスにおいてマウスエフェクター機 能を媒介することにおいて最も有効であろうと予測されるので(27)、我々はマウ スのものである抗体をSCIDマウスにおいて試験した。 すなわち我々は、CD48に対する抗体がSCIDマウスにおいて強力な抗腫瘍 効果を媒介することができ、この抗体のキメラであるものがヒトPBMCエフェ クター細胞により強力なADCC活性を媒介することができることを示した。こ れらの性質は、抗CD48抗体がリンパ性白血病、リンパ腫等を含む多くの疾患の 治療に有用であり得ることを示唆している。 当業者であれば、広範に記載された本発明の概念及び範囲を逸脱することなく 、具体的な態様に記載された本発明について多数の変形及び/または修飾が可能 であることを理解するであろう。従ってここに示した態様はあらゆる意味におい て例示的なものであり、限定的なものではない。 参考文献 1.Longo DL:非ホジキンリンパ腫(Non-Hodgkin's lymphoma.)Current Opin ion in Hematolagy 1:295,1994 2.Henniker AJ,Bradstock KF,Grimsley 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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 16/30 C12P 21/08 16/46 A61K 43/00 C12N 15/09 37/02 C12P 21/08 C12N 15/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,JP,U S (72)発明者 スン,ハイピン オーストラリア国 2010 ニューサウスウ ェールズ州,ダーリングハースト,ビクト リア ストリート 384

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  1. 【特許請求の範囲】 1. T細胞またはB細胞リンパ腫あるいは白血病の治療方法であって、CD 48に対するクラスIgGの抗体をそれを必要とする対象に投与することを含む前 記方法。 2. IgGアイソタイプがマウスIgG2a、ヒトIgG1ヒトIgG2及びラ ットIgG2bから選択される請求項1に記載の方法。 3. 抗体がHuLym-3抗原に対するものである請求項1または2に記載の方法 。 4. 抗体が、放射性同位体、サイトカイン、タンパク質毒素あるいは抗癌剤 から選択される化合物に抱合されている請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 5. T細胞もしくはB細胞リンパ腫または白血病が非ホジキンリンパ腫また はリンパ系白血病である請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 6. 抗体がヒト化抗体である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。 7. ヒト化抗体が、Fc領域またはその一部がヒトFc領域またはその一部 により置き換えられているマウス抗体である請求項6に記載の方法。 8. 対象がヒトであり、アイソタイプがヒトIgG1またはヒトIgG2であ る請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
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