JP2000501309A - 洗い出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 体の腔の洗い出しに使用される装置であって、ポンプ／吸引手段（１３）用の第１接続開口、および装置の使用状態中、洗い出すべき体の腔と連通するチューブ接続部用の第２接続開口を備えた容器（１，２）と、第２接続開口から容器（１，２）の中へ内方に延びるチューブ部材（７）とを有し、該チューブ部材（７）には、洗い出し液体をポンプ／吸引手段（１３）によって送り込む少なくとも１つの第１開口（８）、および洗い出し液体を腔から容器の内部に吸い出す少なくとも１つの第２開口が形成され、開口を通して容器（１，２)の中へ流れを許したり阻止したりする手段（１１）が第２開口に設けられ、フィルターエレメントを、第２開口とポンプ／吸引手段の接続開口との間に配列した、体の腔の洗い出しに使用するための装置。

Description

【発明の詳細な説明】 洗い出し装置 本発明は、体の腔の洗い出しに使用するための装置に関し、ポンプ／吸引手段 用の第１接続開口を備え且つ装置の使用情況において、洗い出すべき体の腔と連 通するチューブ接続部用の第２接続開口を備えた容器と、第２接続開口から容器 の中へ内方に延びるチューブ部材とを有し、前記チューブ部材には、、洗い出し 液体をポンプ／吸引手段によって液送する少なくとも１つの第１開口が形成され 、かつ洗い出し液体を腔から吸い出して容器の内部に吸い込む少なくとも１つの 第２開口が形成され、前記開口を通して容器への流れを許したり阻止したりする 手段が第２開口に設けられる。 そのような装置は、例えば組織片を周りの組織から削り取り又は切り取った治 療に関連して使用される。治療は、例えば、それ自体知られた内視鏡器具を使用 してそのような組織を削り取る又は切り取る前立腺手術を伴う。 削り取った後、組織片は、前立腺手術の場合には、膀胱および尿道である、体 の腔内に存在する。 そのような場合、これらの組織片を取り出すために、最初の段落に記載した型 式の装置を、手術後にまだ尿道に挿入されている内視鏡チューブに取り付ける。 それにより、液体をチューブを通して、膀胱の中へ内方に送り込み、再び吸引し 、削り取った又は切り取った組織片を洗い出す。 多数のそのような装置が知られている。しかしながら、これらの装置のすべて は、装置の使用により手術の時間を浪費する欠点によって多少損なわれ、かつ達 成された結果は常に満足ではない。 今日、この型式のもっとも普通に使用される装置（いわゆるエリック吸引器） は、ポンプ／吸引手段のための開口を備え、かつホース接続を介して内視鏡チュ ーブと連通することができる開口を備えた容器を有する。容器の開口は、互いに 対して遮断されず、従って、吸引した組織片はもっぱらその重力沈降によって容 器内に集められる。この既知の普通に使用される装置は、組織片が体の腔に再び 送り込まれるという大きな危険、およびまた、組織片がポンプ吸引手段に吸い込 まれるという危険を伴う。必要な重力沈降は、このシステムの使用を時間浪費及 び非効率にする。その上、吸引した組織片は分析のために研究室に輸送されるの で、組織片を容器から取り出し、輸送容器に移さなければならない。これは時間 浪費に加わる。その上、組織片の取り扱いは感染のかなりの危険を伴う。 米国特許第４ ８８０ ４０８号は最初の段落に記載した型式の装置を開示す る。この装置は、吸引した組織片がポンプ／吸引手段への経路を見つけ、そこに 隠れる危険を伴う。これは、取り出した組織片の更なる分析にとって相当重要で ある。その上、この米国特許の装置は、上述のエリック吸引器に関連して説明し たように、輸送に関して同じ欠点によって損なわれる。 従って、本発明の目的は、既知の装置よりも著しく大きな程度で迅速かつ効率 的な洗い出しに寄与し、かつ洗い出し後の組織片が容器自体内に存在する、最初 の段落に記載した型式の装置を提供することである。 この目的は、本発明によれば、フィルターエレメントを、第２開口とポンプ／ 吸引手段の接続開口との間に配列したことを特徴とする、最初の段落に記載した 型式の装置によって達成される。 装置がこのように配列されるとき、洗い出された組織片がとにかくフィルター エレメントによって保持され、かくして、容器自体内に存在するので、洗い出さ れた組織片がポンプ／吸引手段自体内にないことが保証される。 有利なことには、本発明の装置は容器本体および容器ふたからなり、第１開口 および第２開口がふたに設けられ、チューブエレメントがふたの一部をなし、フ ィルターエレメントが取り外し可能な孔あき板によって形成される。本装置が、 まさに３つの部品からなるので、これは製造の点から簡単な構造にする。一方向 弁（逆止め弁）、或いは選択的にフラップ要素が閉鎖可能な第２開口に関連して 適宜設けられる。 第１開口又はチューブエレメントの開口は、フィルターエレメントに面するチ ューブエレメントの一部に軸線方向に向いたスロットとして設けられる。これは 製造の点から簡単な構造にし、フィルターエレメントに隣接するチューブエレメ ントの端にスロットを設けることにより、チューブエレメントのデッド容積が小 さくてすむ。 装置は、容器のふたに取って代わることのできる輸送用ふたを含んでも良い。 通常、手術の完了後、削り取った組織片は研究室での更なる分析のために輸送さ れることになるので、これは便利である。これに関連して、容器は、通常、ホル マリンの形態の保存液で満たされ、前記保存液は研究室での分析に先立って再び 流出される。ここで、フィルターエレメントは再びふるいとして役立ち、ホルマ リン液体が流出されるとき、削り取った組織片を容器内に保持する。従って、最 終的な構成は、取り扱われているとき、以前に知られた装置の場合よりも感染の 危険が少ない。 本発明の装置は、容器本体および容器のふたに関する限り、透明材料で作られ るのが望ましい。これは、例えば、出血が手術部位から起こっているかどうかを 監視しながら、組織片の洗い出しの監視を可能にする。 装置に関連して使用されるポンプ／吸引手段は、便宜上、それ自身のばね力に よって再び拡張することのできる押しつぶし可能なバルブである。しかしながら 、原理上、他の型式のポンプ／吸引手段を使用することも可能である。 本発明を、添付図面を参照して，以下にもっと完全に説明する。 図１は、本発明の装置の側面図である。 図２は、図１に示す装置の垂直横断面図である。 図３は、図１に示す装置の垂直横断面図である。 図４は、図３に示すフィルターエレメントの横断面図である。 図５は、図３および図４に示すフィルターエレメントの底面図である。 図６は、フィルターエレメントが容器内に依然として存在し、輸送用ふたを取 り付けた、本発明の装置と関連した容器の横断面図である。 図７は、容器内に挿入されるフィルターエレメントがない、図６に示した容器 を示す。 図８は、本発明の装置に属するポンプ／吸引手段の圧縮時の液体の流れ経路を 示す。 図９は、ポンプ／吸引手段の拡張時の本発明の装置の流れ経路を示す。 本装置が、ふた２を取り付けた容器本体１を有することが、本発明の装置の側 面図である図１から明らかである。ふた２は、バルブの形態の本発明の装置のポ ンプ／吸引手段１３と装置の内部とを接続するチューブ接続部６を有する。ふた の追加の開口が、コネクター１５を有するチューブ接続部１４を接続し、該部品 １４，１５は、例えば尿道に挿入される内視鏡チューブとの接続部を作ることに ある。 図１に示す装置の横断面図である図２は、同様に、容器本体１、チューブ接続 部６を有するふた２、およびポンプ／吸引手段１３を示す。その上、ふたには、 チューブ１４およびコネクター１５と連通するチューブ接続部７が形成されるこ とが明らかである。容器本体およびふたは、協働するネジ部３，４によって互い に固着される。容器は、洗い出された組織片のためのフィルターエレメントとし て役立つ孔あき板５を収容する。孔あき板５は、容器のふたのチューブエレメン ト７と連通する中央孔９を有する。複数の小さい孔１０が中央穴の周りに設けら れる。これらの孔を、図３乃至図５にもっと明瞭に示す。逆止め弁１１（ＮＲＶ ）が、容器本体の内部に面している側で中央孔に関連して配列される。この逆止 め弁は、逆止め弁の穴の周りに熱変形された２つのピン１２によって固着される 。 フィルターエレメント５の平面図、横断面図および底面図である図３、図４お よび図５は、中央孔９、その周りに位置する小さい孔１０、およびチューブエレ メント７を受け入れるのに役立つフランジ部分１６を示す。ピン１２を受け入れ る２つの穴１７が、中央穴９の側に設けられ、ピンは熱変形後、逆止め弁を固着 する。 図６および図７は、ふた部分２を取り外して、輸送用ふた１８で置きかえた容 器本体１を断面で示す。図６はフィルターエレメントを収容し、輸送用ふたを取 り付けた容器を示し、図７はフィルターエレメントのない対応する容器を示す。 図８は、ポンプ／吸引バルブ１３の圧縮時に装置内に存在する液体の流れ経路 を示す。バルブの圧縮で液体をチューブ接続部６の中、更にスロット８の中を通 ってチューブエレメント７へ押し入れ、そして更にチューブ接続部１４およびコ ネクター１５の中を通して洗い出すべき体の腔に押し入れる。フィルターエレメ ントの孔１０を通して液体を介して伝えられる圧力衝撃のために、逆止め弁はポ ンプ／吸引バルブの圧縮によって閉じた状態に保たれる。 図９に示すように、ポンプ／吸引バルブ１３の拡張時、液体の流れ経路はフィ ルターエレメントの中央孔９を通り、そこから孔あき板の孔１０を経て吸引ポン プバルブまで戻る。それにより、吸い込んだ組織片はフィルターエレメント５に よって保持され、かくして、容器１内に残る。これと関連して、これらの流れ条 件の準備は互いに関して種々の穴の大きさの寸法設定であるので、これらを通る 流れ抵抗間の正しい比率が達成されることは明らかである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ホルム ニールス クリスチャン イギリス ロンドン エヌダブリュー31ア ールワイ カーリング フォード ロード 15 トップ フロアー フラット

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．体の腔の洗い出しに使用される装置であって、ポンプ／吸引手段（１３）用 の第１接続開口、および装置の使用状態中、洗い出すべき体の腔と連通するチ ューブ接続部用の第２接続開口を備えた容器（１，２）と、第２接続開口から 容器（１，２）の中へ内方に延びるチューブ部材（７）とを有し、該チューブ 部材（７）には、洗い出し液体をポンプ／吸引手段（１３）によって送り込む 少なくとも１つの第１開口（８）、および洗い出し液体を腔から容器の内部に 吸い出す少なくとも１つの第２開口が形成され、開口を通して容器（１，２） の中へ流れを許したり阻止したりする手段（１１）が第２開口に設けられてい る、前記装置において、フィルターエレメントを、第２開口とポンプ／吸引手 段の接続開口との間に配列したことを特徴とする、体の腔の洗い出しに使用す るための装置。 ２．前記容器は、容器本体（１）および容器ふた（２）を有し、前記第１接続開 口および前記第２接続開口はふた（２）に設けられることを特徴とする、請求 項１に記載の装置。 ３．前記フィルターエレメントは、装置の組み立て状態で、前記チューブエレメ ントの第２開口と整合して存在し、かくして、前記チューブエレメントの延長 部を形成するする通路を有する取り外し可能な孔あき板（５）によって形成さ れることを特徴とする、請求項１又は２に記載の装置。 ４．例えば、逆止め弁又はフラップ要素の形態の、一方向弁（１１）がチューブ エレメントの第２開口に設けられることを特徴とする、請求項１乃至３に記載 の装置。 ５．前記一方向弁は孔あき板（５）の通路（９）に関連して配列されることを特 徴とする、請求項４に記載の装置。 ６．ふた要素（２）とチューブエレメント（１）はワンピースに形成されること を特徴とする、請求項１乃至５に記載の装置。 ７．前記チューブエレメントの少なくとも１つの第１開口又は開口（８）は、前 記フィルターエレメントに面するチューブエレメントの一部の軸線方向に向い たスロットとして設けられることを特徴とする、請求項１乃至６に記載の装置 。 ８．第１開口および第２開口を備えたふたに取って代わることのできる輸送用ふ た（１７）を有することを特徴とする、請求項１乃至７に記載の装置。 ９．吸引ポンプ／ポンプ手段（１３）は、それ自身のばね力によって再び拡張す ることのできる押しつぶし可能なバルブによって形成されることを特徴とする 、請求項１乃至８に記載の装置。 10．容器（１，２）が透明材料で作られることを特徴とする、請求項１乃至８に 記載の装置。