JP2000357377A - 圧電アクチュエータ及びそれを用いたヘッド支持機構及びそれを用いた磁気ディスク装置 - Google Patents

圧電アクチュエータ及びそれを用いたヘッド支持機構及びそれを用いた磁気ディスク装置

Info

Publication number
JP2000357377A
JP2000357377A JP11167868A JP16786899A JP2000357377A JP 2000357377 A JP2000357377 A JP 2000357377A JP 11167868 A JP11167868 A JP 11167868A JP 16786899 A JP16786899 A JP 16786899A JP 2000357377 A JP2000357377 A JP 2000357377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric actuator
electrodes
head
polarization
magnetic disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11167868A
Other languages
English (en)
Inventor
Irizou Nanba
入三 難波
Shigeo Nakamura
滋男 中村
Kazuyasu Sato
和恭 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11167868A priority Critical patent/JP2000357377A/ja
Publication of JP2000357377A publication Critical patent/JP2000357377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧電アクチュエータを用いたヘッドの微小位置
決め機構において、静電容量を小さくして、電流容量の
小さな駆動回路で動かすことができるようにし、かつ、
分極崩壊、絶縁破壊、マイグレーション等の危険性を低
くし、信頼性を向上させる。 【解決手段】圧電アクチュエータを単層にするか、もし
くは層数の少ない積層構造とし、1層あたりの厚さを厚
くする。さらに、電極の面積を可能な限り小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電アクチュエー
タ及びそれを用いたヘッド支持機構及びそれを用いた磁
気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧電アクチュエータを用
いたヘッドの微小位置決め機構に係わる公知技術とし
て、例えば、特開平9−73746号公報がある。
【0003】特開平9−73746号公報に記載の2段
位置決め機構に用いられている微動圧電アクチュエータ
は、ロードビームの一方の面上にその長手方向に、互い
にほぼ平行に設けられる第1及び第2の圧電薄膜、並び
に前記ロードビームの他方の面上にその長手方向に互い
にほぼ平行で、前記第1及び第2の圧電薄膜にそれぞれ
対向するように設けられている第3及び第4の圧電薄膜
と、前記第1から第4の圧電薄膜へ、その厚み方向にそ
れぞれ電圧を印加するための第1から第4の電極対とを
備えた構造になっている。前記第1及び第3の圧電薄膜
と前記第2及び第4の圧電薄膜とがそれぞれ同相で伸縮
し、且つ前記第1及び第2の圧電薄膜と前記第3及び第
4の圧電薄膜とがそれぞれ逆相で伸縮するように前記第
1から第4の電極対に電圧信号を与えることによって、
高精度な微小変位が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、以下のような課題が存在する。
【0005】すなわち、特開平9−73746号公報に
記載の2段位置決め機構に用いられている微動圧電アク
チュエータは、自己変形しない板状のロードビーム上に
圧電材が接合されているため、圧電材が伸縮してアクチ
ュエータが駆動するには、ロードビームを変形させる力
が必要となる。そのためにヘッドをロードビームの面内
方向に0.3μm変位させるのに、50Vもの高電圧を
印可する必要がある。また、自己変形しない薄い板状の
ロードビームの面上に変形する圧電材が接合されている
ため、圧電材が伸縮した場合、ロードビームの面内変形
の剛性が面外変形の剛性に比べ非常に大きいことによ
り、たわみのような面外変形が発生する。本発明の目的
は、圧電材自体が揺動運動することにより、上記問題を
解決し、かつ、静電容量が小さく、作りやすく、分極崩
壊、絶縁破壊、マイグレーション等の発生の危険性が低
い圧電アクチュエータを提供し、容量の小さな駆動回路
で動作させることができ、応答性が良く、かつ、信頼性
の高い磁気ディスク装置の2段位置決め機構を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、単層で圧電材自体が揺動変形するD3
1モードを利用した圧電アクチュエータを提供する。ま
た、前記圧電アクチュエータを磁気ディスク装置の2段
位置決め機構の微動アクチュエータとして用いる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0008】図1は、本発明の第1の実施例の圧電アク
チュエータを表したものであり、図2は図1に示した圧
電アクチュエータのA−A´断面の図である。
【0009】図1,2に示す圧電アクチュエータは、全
体が圧電材から作られており、大きく分けて可動部2、
変位発生部8,9、固定部3から成っている。固定部と
は、固定部材に接合され運動が拘束される部分であり、
可動部とは、変位発生部が変形することにより運動する
部分である。
【0010】変位発生部とは、電極4,6及び5,7に
挟まれ、その板厚方向に分極処理が施された部分のこと
であり、図2中の矢印10,11はその分極の向きを表
している。
【0011】例えば、電極6,7をマイナス極又はグラ
ンド、電極4,5をプラス極として電圧を印可した場
合、分極の向きは、図2に示すようになる。
【0012】分極処理を施した後、電極間に電圧を印可
したときの電界の向きが分極の向きと一致する場合は、
変位発生部はその板厚方向に伸び、その面内方向には縮
む。逆に、電極間に電圧を印可したときの電界の向きと
分極の向きが逆の場合は、変位発生部はその板厚方向に
縮み、その面内方向には伸びる。
【0013】本圧電アクチュエータは、このうち面内方
向の縮み又は伸びを利用することにより、揺動運動を発
生させる。
【0014】変位発生部9の面内方向の縮み量が、変位
発生部8の面内方向の縮み量より大きい場合、可動部2
は図1中のaの方向に動く。その逆の場合は、bの方向
に動く。
【0015】本実施例では、変位発生部8と9の分極の
向きが逆向きになっているが、分極の向きが同じ向きの
場合でも、加える電界の向きを変えれば同じ効果を得る
ことができる。
【0016】静電容量は電極の面積が小さく、層数が少
なく、1層あたりの厚さが大きいほど小さくなるが、1
層あたりの厚さを小さくすると、単位印可電圧あたりの
変位が小さくなるため、1層あたりの厚さは、必要な単
位印可電圧あたりの変位を考慮して決める必要がある。
【0017】本圧電アクチュエータは単層構造であるた
め、静電容量を小さくすることができる。
【0018】静電容量が小さいと、電流も小さくなるの
で容量の小さな駆動回路で動かすことが可能となる。ま
た、時定数が小さくなるため、応答特性も向上する。
【0019】さらに、1層あたりの厚さを厚くすること
が可能となるため、分極崩壊、絶縁破壊、マイグレーシ
ョン等の危険性も低減できる。
【0020】本発明の第2の実施例を図3により説明す
る。図3は、前記第1の実施例の圧電アクチュエータを
搭載したサスペンションを表している。
【0021】磁気ヘッド15が搭載されているスライダ
16は、ロードビーム13の先端に接合されている。ロ
ードビームの後端の上面又は下面又は上下両面に、圧電
アクチュエータ1の可動部が接合されている。圧電アク
チュエータの固定部は、ベースロードビーム14に接合
されている。
【0022】圧電アクチュエータ1を駆動させることに
より、ロードビーム全体を揺動運動させ、ヘッドを所定
の位置に高精度に位置決めすることができる。
【0023】また、第1の実施例の圧電アクチュエータ
は一体型であるため、組み立てが容易である。さらに、
静電容量が小さいため、安価な駆動回路で動かすことが
可能となる。
【0024】本発明の第3の実施例を図4により説明す
る。
【0025】図4は磁気ディスク装置の上蓋を取り除
き、中身が見えるようにしたものの斜視図である。
【0026】磁気ヘッド15は、ディスク18に情報を
記録したり、ディスクから情報を読み出したりするもの
であり、スライダ16に付いている。サスペンション1
2はスライダを支持し、キャリッジアーム19はサスペ
ンションを支持している。
【0027】サスペンションは、前記第2の実施例のサ
スペンションを使用している。
【0028】サスペンションとキャリッジアームは、ベ
ースプレート17を介して接続されている。
【0029】ボイスコイルモーター20は、2段位置決
め機構の粗動アクチュエータとして、キャリッジアーム
を回転運動させ、サスペンションに搭載されている圧電
アクチュエータは、2段位置決め機構の微動アクチュエ
ータとして、サスペンションを揺動運動させ、ヘッドを
ディスク上の所定の位置に位置決めする。
【0030】微動アクチュエータを搭載することによ
り、ヘッド位置決め機構の位置決め精度が向上し、磁気
ディスク装置のさらなる高記録密度化が可能となる。
【0031】圧電アクチュエータは、サスペンションに
搭載されているため、ヘッドからの信号線及び信号回路
の取り回しを、比較的容易に行うことができる。
【0032】本発明によれば、第1の実施例の圧電アク
チュエータを使用しているため、安価な駆動回路で圧電
アクチュエータを動かすことができ、さらに、分極崩
壊、絶縁破壊、マイグレーション等の危険性も低いた
め、比較的安価で、高記録密度、高信頼性の磁気ディス
ク装置を実現することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、静電容量が小さく、作
りやすく、マイグレーション、分極崩壊、絶縁破壊の危
険性の少ない圧電アクチュエータを提供することができ
る。また、この圧電アクチュエータを磁気ディスク装置
の2段位置決め機構の微動アクチュエータとして用いる
ことにより、比較的安価で信頼性が高く、記録密度の高
い磁気ディスク装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であり、圧電アクチュエ
ータの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例の圧電アクチュエータの
断面構造を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例であり、圧電アクチュエ
ータを搭載したサスペンションの斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例であり、蓋をとった磁気
ディスク装置全体の斜視図である。
【符号の説明】
1…圧電アクチュエータ、2…可動部、3…固定部、4
…電極、5…電極、6…電極、7…電極、8…変位発生
部、9…変位発生部、10…分極方向、11…分極方
向、12…サスペンション、13…ロードビーム、14
…ベースロードビーム、15…磁気ヘッド、16…スラ
イダ、17…ベースプレート、18…ディスク、19…
キャリッジアーム、20…ボイスコイルモータ(VC
M)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和恭 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 5D096 NN03 NN07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の単層圧電アクチュエータにおいて、
    その長手方向に平行な2つの変位発生部を有し、前記変
    位発生部が互いに伸縮することにより揺動運動を発生さ
    せることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の圧電アクチュエータにお
    いて、D31モードを利用することを特徴とする圧電ア
    クチュエータ。
  3. 【請求項3】情報の書き込みと読み出しを行うヘッド
    と、前記ヘッドを支持するスライダと、前記スライダを
    支持するサスペンションから成るヘッド支持機構におい
    て、 前記サスペンションに請求項1,2に記載の圧電アクチ
    ュエータを接合し、前記圧電アクチュエータを動作させ
    ることにより、スライダのヘッドトラッキング方向の位
    置決めを行うことを特徴とするヘッド支持機構。
  4. 【請求項4】情報を記録するディスクと、前記ディスク
    に情報の書き込みと読み出しを行うヘッドと、前記ヘッ
    ドを支持するヘッド支持機構を有する磁気ディスク装置
    において、 請求項3に記載のヘッド支持機構を有することを特徴と
    する磁気ディスク装置。
JP11167868A 1999-06-15 1999-06-15 圧電アクチュエータ及びそれを用いたヘッド支持機構及びそれを用いた磁気ディスク装置 Pending JP2000357377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11167868A JP2000357377A (ja) 1999-06-15 1999-06-15 圧電アクチュエータ及びそれを用いたヘッド支持機構及びそれを用いた磁気ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11167868A JP2000357377A (ja) 1999-06-15 1999-06-15 圧電アクチュエータ及びそれを用いたヘッド支持機構及びそれを用いた磁気ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000357377A true JP2000357377A (ja) 2000-12-26

Family

ID=15857582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11167868A Pending JP2000357377A (ja) 1999-06-15 1999-06-15 圧電アクチュエータ及びそれを用いたヘッド支持機構及びそれを用いた磁気ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000357377A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6992850B2 (en) 2003-02-24 2006-01-31 Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. Magnetic disk drive reducing influence of rigidity of transmission lines on suspension
US7167344B2 (en) 2001-01-11 2007-01-23 Alps Electric Co., Ltd. Magnetic head actuator having finely movable tracking device
JP2010182356A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Nhk Spring Co Ltd 圧電素子の電極構造、圧電素子の電極形成方法、圧電アクチュエータ及びヘッドサスペンション
JP2012094237A (ja) * 2010-10-22 2012-05-17 Seagate Technology Llc ジンバルアセンブリおよびその製造方法
US8213128B2 (en) 2009-08-28 2012-07-03 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. Head-gimbal assembly including piezoelectric elements affixed to a deformable plate having a hole therein and affixed to a base plate wherein the base plate has projection members on front edges thereof

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7167344B2 (en) 2001-01-11 2007-01-23 Alps Electric Co., Ltd. Magnetic head actuator having finely movable tracking device
US6992850B2 (en) 2003-02-24 2006-01-31 Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. Magnetic disk drive reducing influence of rigidity of transmission lines on suspension
JP2010182356A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Nhk Spring Co Ltd 圧電素子の電極構造、圧電素子の電極形成方法、圧電アクチュエータ及びヘッドサスペンション
US8331060B2 (en) 2009-02-04 2012-12-11 Nhk Spring Co., Ltd. Electrode structure of piezoelectric element for head suspension
US8580334B2 (en) 2009-02-04 2013-11-12 Nhk Spring Co., Ltd. Method of forming electrode of piezoelectric element
US8213128B2 (en) 2009-08-28 2012-07-03 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. Head-gimbal assembly including piezoelectric elements affixed to a deformable plate having a hole therein and affixed to a base plate wherein the base plate has projection members on front edges thereof
JP2012094237A (ja) * 2010-10-22 2012-05-17 Seagate Technology Llc ジンバルアセンブリおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5898541A (en) Leading surface slider microactuator
US7068473B2 (en) Piezoelectric microactuator for improved tracking control of disk drive read/write heads
CN1327538C (zh) 带有压电微驱动机构的磁头弹簧片组件
CN100353418C (zh) 具有旋转压电式微致动机构的盘驱动器
US6618220B2 (en) Head actuator and hard disc drive including the same
JP3653602B2 (ja) 磁気ディスク装置
CN1797550A (zh) 微驱动器、减振器、磁头折片组合及其磁盘驱动单元
JP2003123416A (ja) ヘッドアセンブリおよび記録媒体駆動装置
JP2001307442A (ja) ヘッド支持機構
JP2004022087A (ja) マイクロアクチュエータ付きヘッドアセンブリ
US20020154446A1 (en) Head gimbal assembly with precise positioning actuator for head element
US20020154447A1 (en) Head gimbal assembly with precise positioning actuator for head element
JP2000357377A (ja) 圧電アクチュエータ及びそれを用いたヘッド支持機構及びそれを用いた磁気ディスク装置
JPH0981924A (ja) 薄膜磁気ヘッドスライダ及び静電アクチュエータ
JP2002093086A (ja) 磁気ディスク装置
US6278223B1 (en) Differential type piezoelectric actuator
JP2001297547A (ja) ヘッド支持機構及び磁気ディスク装置
JP2001126422A (ja) ヘッド位置決め機構
JP3608964B2 (ja) 磁気ディスク装置
JP2003036616A (ja) 微小位置決め用アクチュエータに接着されるヘッドスライダ、該ヘッドスライダを備えたヘッドジンバルアセンブリ、該ヘッドスライダとアクチュエータとの接着方法、該ヘッドスライダの製造方法及びヘッドジンバルアセンブリの製造方法
JPH03296926A (ja) 光情報装置における対物レンズ支持機構
Wang et al. Deflection characteristics of a trapezoidal multilayer in-plane bending piezoelectric actuator
JP4080669B2 (ja) ヘッド位置決め機構
JP2000113615A (ja) 磁気ディスク装置
JP2003263851A (ja) ヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータ、該アクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリ及び該ヘッドジンバルアセンブリを備えたディスク装置