JP2000356945A - 信号処理装置および方法、並びに媒体 - Google Patents
信号処理装置および方法、並びに媒体Info
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- JP2000356945A JP2000356945A JP16866499A JP16866499A JP2000356945A JP 2000356945 A JP2000356945 A JP 2000356945A JP 16866499 A JP16866499 A JP 16866499A JP 16866499 A JP16866499 A JP 16866499A JP 2000356945 A JP2000356945 A JP 2000356945A
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Abstract
を擬似的に提示する。 【解決手段】 データ記録部11には、実際の振動を測
定することで得られた原信号が記録されている。変換定
数決定部12は、データ記録部11に記録されている原
信号を読み出し、FFT処理し、その周波数成分の中か
ら、最高周波数を算出する。さらに、変換定数決定部1
2は、その最高周波数を揺動提示装置6で提示可能な最
高周波数に変換するための変換定数を決定する。データ
変換部13は、FFT処理されたデータを、変換定数を用
いて、より低い周波数に周波数変換処理する。周波数変
換処理されたデータは、逆FFT処理され、それから、提
示可能な揺動信号が生成される。
Description
び方法、並びに媒体に関し、特に、高い周波数の振動
を、提示可能な低い周波数に変換し、揺動信号を生成す
るようにした信号処理装置および方法、並びに媒体に関
する。
装置が普及し、例えば、ドライビングシミュレータにお
いては、ユーザは、あたかも自動車に乗っているような
擬似体験をすることができる。すなわち、これにより、
ユーザは、走行時の加速感や減速感、カーブを曲がると
きの遠心力、あるいは、道路の傾斜などを体感すること
ができる。
として、「揺動装置が微動することによって振動を提示
する方法」、あるいは「揺動装置とは別途に用意した揺
動提示用の専用装置(例えば、ボディソニック(商
標))によって振動を提示する方法」の2種類が提案さ
れている。
ント用体感ドライブゲームなどは、人間や、人間が乗っ
ている筐体を動かす必要があるため、その装置が大規模
になり、その結果、応答特性は、図1に示すように高域
が減衰した特性となる。同図において、横軸は周波数を
表わし、縦軸はゲインを表わしている。例えば、ゲイン
の値の1は、「擬似体験装置を1cm動かす」という信号
に対して、実際に擬似体験装置を1cm動かすことを意味
し、ゲインの値の0.6は、0.6cmしか動かせないこ
とを意味する。
での周波数帯域では、振動のパワーが完全に再現されて
おり(擬似体験装置を1cm動かすことができ)、15Hz
乃至40Hzの周波数帯域では、ゲインの値が徐々に減衰
している(徐々に応答特性が悪くなっている)。さら
に、40Hz以上の周波数では、振動は全く再現されてい
ない(ゲインの値が0である)。
ーズメント用体感ドライブゲームなどは、所定の映像を
ユーザに見せながら筐体を駆動するものであるため、映
像信号に同期して筐体を駆動する。すなわち、この場
合、筐体を駆動する制御信号の周期は、映像信号の周期
と同じく、1/30秒(NTSC(National Television Sy
stems Committee)信号の1フレームに相当)、または
1/60秒(NTSC信号の1フィールドに相当)とするの
が一般的である。しかしながら、このような制御周期に
すると、提示可能な振動の周波数は、標本化定理から、
最高でも15Hz(フレーム周期駆動の場合)、または3
0Hz(フィールド周期駆動の場合)となる。多くの場
合、図1(B)は、後者の場合の擬似体験装置の応答特
性を示しており、30HZ以上の周波数帯域では、振動は
全く再現されていない。
するにあたっては、図1(A)および図1(B)の双方
の特性が重なり合うため、結局、高い周波数帯域の振動
は全く再現されない。
似体験装置は、高い周波数の振動を再現しようとして
も、高域周波数の応答特性が低いため、筐体をその周波
数で駆動することができず、臨場感に欠ける課題があっ
た。
現しようとする場合、コスト的に高くなるが、高域周波
数の提示が可能な特別な構成を採用するようにしてい
た。
ものであり、それ程コストを増加させることなく、臨場
感を出すことができるようにするものである。
理装置は、原信号を、高速フーリエ変換し、周波数成分
のうち、最高周波数を算出する算出手段と、算出手段に
より算出された最高周波数から、変換定数を決定する決
定手段と、決定手段により決定された変換定数に基づい
て、周波数成分を、より低い所定の周波数帯域に変換す
る周波数変換手段と、周波数変換手段により所定の周波
数帯域に変換された周波数成分を、逆高速フーリエ変換
し、提示可能な揺動信号を生成する生成手段と、生成手
段により生成された揺動信号に基づき、振動を提示する
提示手段とを備えることを特徴とする。
を、高速フーリエ変換し、周波数成分のうち、最高周波
数を算出する算出ステップと、算出ステップの処理によ
り算出された最高周波数成分から、変換定数を決定する
決定ステップと、決定ステップの処理により決定された
変換定数に基づいて、周波数成分を、より低い所定の周
波数帯域に変換する周波数変換ステップと、周波数変換
ステップの処理により所定の周波数帯域に変換された周
波数成分を、逆高速フーリエ変換し、提示可能な揺動信
号を生成する生成ステップと、生成ステップの処理によ
り生成された揺動信号に基づき、振動を提示する提示ス
テップとを含むことを特徴とする。
信号を、高速フーリエ変換し、周波数成分のうち、最高
周波数を算出する算出ステップと、算出ステップの処理
により算出された最高周波数から、変換定数を決定する
決定ステップと、決定ステップの処理により決定された
変換定数に基づいて、周波数成分を、より低い所定の周
波数帯域に変換する周波数変換ステップと、周波数変換
ステップの処理により所定の周波数帯域に変換された周
波数成分を、逆高速フーリエ変換し、提示可能な揺動信
号を生成する生成ステップと、生成ステップの処理によ
り生成された揺動信号に基づき、振動を提示する提示ス
テップとを含むことを特徴とする。
に記載の信号処理方法、および請求項5に記載の媒体に
おいては、最高周波数に基づいて、変換定数が決定さ
れ、変換定数に基づいて、原信号がより低い周波数帯域
に変換される。
ビングシミュレータの構成例を表わしている。例えば、
パーソナルコンピュータにより構成される揺動制御装置
1は、記録媒体としてのハードディスク(図示せず)を
内蔵しており、そこに揺動(制御)信号が記録されてい
ている。また、揺動制御装置1は、揺動信号を、例え
ば、VTR(Video Tape Recorder)などよりなる映像記録
装置2、および揺動提示装置6へ出力し、それらを制御
している。ここで、揺動制御装置1の出力する揺動信号
は、映像信号と同じ1/60秒の周期で、映像記録装置
2と揺動提示装置6を同期して制御している。
に同期した音声信号を、内部の磁気テープ(図示せず)
に記録しており、磁気テープから再生された映像信号
は、映像投影装置3に出力され、音声信号は、左右のス
ピーカ5R,5Lに出力される。映像投影装置3は、入
力された映像信号に対応する映像を映像投影用スクリー
ン4に投影する。また、スピーカ5R,5Lは、入力さ
れた音声を再生する。揺動提示装置6は、揺動制御装置
1より入力された揺動信号に基づき、内蔵する6軸パラ
レルマニピュレータ(図示せず)を介して座席7を振動
させる。
うに構成される。データ記録部11には、映像記録装置
2の磁気テープに記録されている全ての映像信号に対応
する全ての原信号(揺動データ)が記録されている。こ
の原信号は、対応する映像を撮影したとき、座席に実際
に付加された振動を測定することで得たものである。そ
の原信号は、変換定数決定部12、およびデータ変換部
13に供給される。変換定数決定部12は、データ記録
部11より供給された原信号に基づき、変換定数を決定
し、データ変換部13に出力する。データ変換部13
は、データ記録部11より入力された原信号を、変換定
数決定部12で決定された変換定数に基づき、提示可能
な揺動信号に変換し、揺動提示装置6へ送出する。そし
て、揺動提示装置6は、揺動信号に基づき、6軸パラレ
ルマニピュレータを介して座席7を振動させる。
揺動を提示する処理について説明する。ステップS1に
おいて、揺動制御装置1の変換定数決定部12は、デー
タ記録部11に記録されている揺動データ(原信号)に
基づき、変換定数決定処理を行う。
て、変換定数決定処理の詳細について説明する。ステッ
プS11において、変換定数決定部12は、データ記録
部11に記録されている揺動データの中から、映像記録
装置2が出力する映像信号に対応する揺動データxを全
て(始めから終わりまで)読み出す。ステップS12に
おいて、変換定数決定部12は、読み出した揺動データ
xを、次式(1)に従って高速フーリエ(以下、FFT(F
ast Fourier Transform)と称する)処理する。
値(周波数成分)fに変換される。
12は、式(1)に従って変換された周波数成分fの中
から、振動のパワーが最大になる最高周波数fsを算出
する。そして、ステップS14において、変換定数決定
部12は、ステップS13で算出された最高周波数fs
に基づいて、後述する周波数変換処理で必要とされる変
換定数を決定する(その具体例については後述する)。
ップS2において、図5のステップS14の処理で決定
された変換定数に基づき、提示可能な揺動データ(揺動
信号)を生成する処理を行う。
て、揺動データ生成処理の詳細について説明する。ステ
ップS21において、データ変換部13は、データ記録
部11に記録されている揺動データのうち、処理対象と
されている映像に対応するものを全て読み出す。ステッ
プS22において、データ変換部13は、読み出した全
ての揺動データを上記式(1)に従ってFFT処理する。
なお、以上のステップS21,S22の処理は、図5の
ステップS11,S12における変換定数決定部12の
処理と同様の処理であるので、変換定数決定部12の処
理結果を、データ変換部13に供給するようにしてもよ
い。
3は、ステップS14で、変換定数決定部12により決
定された変換定数に基づいて、ステップS22(または
ステップS12)によりFFT処理された周波数成分fを
周波数変換処理する(その具体例については後述す
る)。さらに、ステップS24において、データ変換部
13は、周波数変換された周波数成分f´を、次式
(2)に従って逆FFT処理し、周波数軸から時間軸に戻
し、提示可能な揺動データx´(揺動信号)を生成す
る。
3は、ステップS2の処理で生成された提示可能な揺動
信号を、揺動提示装置6に送出する。そして、揺動提示
装置6は、入力された揺動信号に基づき、6軸パラレル
マニピュレータを介して座席7を振動させる。
動データに対応する映像信号を、映像投影装置3に供給
し、対応する映像を映像投影用スクリーン4に表示させ
る。また、この映像に対応する音声信号がスピーカ5
R,5Lに供給され、音として出力される。従って、座
席7に座って、この映像と音声を視聴するユーザは、擬
似的に体験をすることがきでる。
決定処理と、ステップS23の周波数変換処理の具体例
について説明する。これらの処理では、式(1)に従っ
てFFT処理された周波数成分fが、以下に説明する6種
類の周波数変換処理の式(3)乃至式(8)のいずれか
を用いることにより、提示可能な周波数fdに変換され
る。
で、上記式(1)に従ってFFT処理された周波数成分f
のうち、ステップS13で算出された最も高い周波数成
分fsが、提示可能な最高周波数fd1(ここでは、揺
動提示装置6で提示可能な周波数は、30Hzとする)に
収まるような定数C1が,ステップS14で設定され
る。そして、ステップS23では、式(3)に示すよう
に、周波数成分fsは、その定数C1で除算されること
で、提示可能な周波数fd1に変換される。換言すれ
ば、この例の場合、ステップS14では、ステップS1
3で算出された最高周波数fsを、提示可能な最高周波
数(30Hz)で除算することで、定数C1が決定され
る。従って、ステップS23で、式(3)を演算するこ
とで、揺動データの最高周波数fsが、1/C1の低い
周波数(30Hz)に変換される。
た周波数成分f(ステップS12)のうち、最も高い周
波数成分fs(ステップS13)が提示可能な周波数f
d2(30Hz)に収まるような定数fC2(ステップS1
4)が設定され、周波数fsは、式(4)に従って、定
数fC2が減算される(ステップS23)。
た周波数成分f(ステップS12)のうち、臨場感提示
の上で有意と判断される最も高い周波数成分fs(ステ
ップS13)が提示可能な周波数fd3(30Hz)に収
まるような定数C3(ステップS14)が設定され、周
波数fsは、式(5)に従って、定数C3で除算される
(ステップS23)。
た周波数成分f(ステップS12)のうち、臨場感提示
の上で有意と判断される最も高い周波数成分fs(ステ
ップS13)が提示可能な周波数fd4(30Hz)に収
まるような定数fC4(ステップS14)が設定され、
周波数fsは、式(6)に従って、定数fC4が減算さ
れる(ステップS23)。
た周波数成分f(ステップS12)のうち、着目してい
る時点付近のデータの中から、最も高い周波数成分fs
(ステップS13)が提示可能な周波数fd5(30H
z)に収まるような定数C5(ステップS14)が設定さ
れ、周波数fsは、式(7)に従って、定数C5で除算
される(ステップS23)。
た周波数成分f(ステップS12)のうち、着目してい
る時点付近のデータの中から、最も高い周波数成分fs
(ステップS13)が提示可能な周波数fd6(30H
z)に収まるような定数fC6(ステップS14)が設定
され、周波数fsは、式(8)に従って、定数fC6が
減算される(ステップS23)。
を用いるようにしたが、それらを組み合わせても良い。
理の動作についてさらに説明すると、この場合の動作
は、図7に示すようになる。すなわち、全ての揺動デー
タ(図7(A))は、変換定数決定部12により、上記
式(1)に従ってFFT処理され、周波数成分に変換され
る(図7(B))。そして、変換定数決定部12は、FF
T処理された周波数成分fの中から、そのレベルが最大
になる周波数を最高周波数fs(図7(B)において
は、100Hz)として算出する。さらに、変換定数決定
部12は、最高周波数(100Hz)が、提示可能な最高
周波数成分fd1(30Hz)になるような変換定数C
1(100/30=3.33)を決定し、データ変換部
13に出力する。
で決定された変換定数C1(3.33)で、周波数成分
fを除算して、最高周波数が提示可能な最高周波数fd
1(30Hz)になるように、周波数変換する(図7
(C))。さらに、データ変換部13は、周波数変換さ
れた周波数成分f´を、上記式(2)に従って逆FFT処
理し、元の時間軸上の提示可能な揺動データを生成する
(図7(D))。
り、高い周波数成分を含む原信号が、低い周波数成分の
揺動信号に変換された例を示している。図8(A)の原
信号において、最も高い周波数成分fsは120Hzであ
る。いま、例えば、式(3)を用いて周波数変換処理を
行うとすると、fd1=fs/C1=120/C1=30
となることから、変換定数C1=4と決定される。
理の結果、図8(A)において、120Hz、または80
Hzであった周波数は、図8(B)に示すように、30
(=120/4)Hz、または20(=80/4)Hzの周
波数に変換されることになる。
り、高い周波数成分を含む原信号が、低い周波数成分の
揺動信号に変換された例を示している。図9(A)の原
信号において、物理的に最も高い周波数は120Hzであ
るが、臨場感の上で有意と判断される最も高い周波数成
分fsは40Hzとする。式(5)を用いて周波数変換処
理を行う場合、fd3=fs/C3=40/C3=30と
なることから、変換定数C3=4/3と決定される。
理された結果、図9(A)において、40Hz、または2
0Hzであった周波数は、図9(B)に示すように、30
(=40・3/4)Hz、または15(=20・3/4)
Hzの周波数に変換されることになる。図9(A)におけ
る120Hzの周波数は、周波数変換処理では、90(=
120・3/4)となるが、揺動提示装置6が提示可能
(応答可能)な最高周波数は、30Hzであるから、この
周波数成分も、揺動信号においては、実質的に30Hzの
成分となる。
用いた周波数変換処理が行われるのであれば、最も高い
周波数成分fsは120Hzとなり、変換定数C1=4と
決定される。そして、その値に基づいて、周波数変換処
理されると、図9(A)において、40Hz、または20
Hzであった周波数は、10(=40/4)Hz、または5
(=20/4)Hzの周波数に変換され、臨場感が損なわ
れてしまう。そこで、この例の場合、ステップS13で
算出する最高周波数を、臨場感提示の上で有意と判断さ
れる最も高い周波数成分fsとし、上記式(5)に従っ
て、周波数変換処理を行うのが好ましい。
処理により、高い周波数成分を含む原信号が、低い周波
数成分の揺動信号に変換された例を示している。図10
(A)の原信号において、着目している時点(時刻t1
または時刻t2)付近で最も高い周波数成分fsは、1
20Hz、または90Hzである。式(7)を用いて周波数
変換処理を行う場合、時刻t1においては、fd5=fs
/C5=120/C5=30となり、時刻t2において
は、fd5=fs/C5=90/C5=30となることか
ら、時刻t1付近においては、変換定数C5=4とされ、
時刻t2付近においては、変換定数C5=3と決定され
る。
理の結果、図10(A)において、120Hz、または8
0Hzであった周波数は、図10(B)に示すように、そ
れぞれ、30(=120/4、または=90/3)Hzの
周波数に変換されたことになる。
を有している。
の絶対的な値には鈍い(例えば、時刻t11のとき80Hz
であったものが、それから充分に離れた時刻t12のとき
120Hzに変化しても、人間はその変化に気付かないこ
とが多い)が、周波数の相対的な変化には鋭い(例え
ば、80Hzから120Hzへ連続的におきる変化は気付く
ことが多い)。
数におけるパワーが変化しなければ、振動の位相の変化
には鈍い。すなわち、波形パターンの変化には鈍い。
の変化として提示しても、人間は、それを、高い周波数
の変化として感受することができ、臨場感を損なわずに
実質的に高い周波数の振動を提示することができる。
結果を示す。図11(A)は、60秒乃至140秒の間
に原信号に基づいて発生させた振動を、3次元座標で表
わしている。その縦軸は、振動のパワー(レベル)を表
わし、その横軸は、周波数または時刻を表わしている。
この原信号を、式(3)を用いて周波数変換処理し、生
成された揺動データに基づく振動が、図11(B)に示
されている。また、図11(C)は、同じく原信号によ
る振動を、2次元座標(等パワー線プロット)で表わし
ている。縦軸は周波数を表わし、横軸は時刻を表わして
いる。この原信号を、同様に、式(3)を用いて周波数
変換処理し、生成された揺動データに基づく振動が、図
11(D)に示されている。これらの図からも判るよう
に、高周波数における振動の周波数変化は、周波数変換
された後も同じように再現されており、臨場感を損なう
ことなく、揺動データを生成できたことが確認できた。
なお、式(4)乃至式(8)を用いた変数変換処理によ
る揺動データ生成処理の結果は、上述した場合と同様で
あったため、その説明は省略する。
ミュレータに用いる場合を例として説明したが、本発明
は、その他の揺動データを生成する任意の擬似体験装置
にも応用することが可能である。このように、実際に発
生する高い周波数の振動を、低い周波数に変換して提示
するようにすることで、高い周波数を提示可能にでき、
複雑かつ高価な構成の装置を用いずに、臨場感に富んだ
擬似体験を実現することができる。
を利用しているため、本発明は、高い周波数の振動を提
示可能な装置に適用して、より誇張した擬似体験を実現
することもできる。
り実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより
実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウエアとしての揺動制御装置1
に組み込まれているコンピュータ、または、各種のプロ
グラムをインストールすることで、各種の機能を実行す
ることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータ
などにインストールされる。
処理を実行するプログラムをコンピュータにインストー
ルし、コンピュータによって実行可能な状態とするため
に用いられる媒体について、そのコンピュータが汎用の
パーソナルコンピュータである場合を例として説明す
る。
に、パーソナルコンピュータ21に内蔵されている記録
媒体としてのハードディスク22(図2の揺動制御装置
1に内蔵されている図示せぬハードディスクに対応す
る)や半導体メモリ23に予めインストールした状態で
ユーザに提供することができる。
(B)に示すように、フロッピーディスク31、CD-ROM
(Compact Disc-Read Only Memory)32、MO(Magneto
-Optical)ディスク33、DVD(Digital Versatile Dis
c)34、磁気ディスク35、または半導体メモリ36
などの記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納し、パ
ッケージソフトウエアとして提供することができる。
すように、ダウンロードサイト41から、デジタル衛星
放送用の人工衛星42を介して、パーソナルコンピュー
タ21に無線で転送したり、ローカルエリアネットワー
ク、インターネットといったネットワーク51を介し
て、パーソナルコンピュータ21に有線で転送し、パー
ソナルコンピュータ21おいて、内蔵するハードディス
ク22などに格納させることができる。
媒体を含む広義の概念を意味するものである。
図13に示すように、CPU62を内蔵している。CPU62
にはバス61を介して入出力インタフェース65が接続
されており、CPU62は、入出力インタフェース65を
介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる
入力部67から指令が入力されると、それに対応して、
図12(A)の半導体メモリ23に対応するROM63に
格納されているプログラムを実行する。あるいはまた、
CPU62は、ハードディスク22に予め格納されている
プログラム、人工衛星42もしくはネットワーク51か
ら転送され、通信部68により受信され、さらにハード
ディスク22にインストールされたプログラム、または
ドライブ69に装着されたフロッピーディスク31、CD
-ROM32、MOディスク33、DVD34、もしくは磁気デ
ィスク35から読み出され、ハードディスク22にイン
ストールされたプログラムを、RAM64にロードして実
行する。さらに、CPU62は、その処理結果を、例え
ば、入出力インタフェース65を介して、LCD(Liquid
Crystal Display)などよりなる表示部66に必要に応
じて出力する。
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
理装置、請求項4に記載の信号処理方法、および請求項
5に記載の媒体によれば、最高周波数に基づいて変換定
数を決定し、変換定数に基づいて、原信号の周波数を、
提示可能な周波数に変換するようにしたので、簡単かつ
低コストの装置で、臨場感を損なうことなく、実質的に
高い周波数の振動を擬似的に提示することが可能とな
る。
構成例を示す図である。
である。
る。
を説明するフローチャートである。
細を説明するフローチャートである。
る。
る図である。
示す図である。
を示すブロック図である。
影装置, 4 影像投影用スクリーン, 5R,5L
スピーカ, 6 揺動提示装置, 7 座席,11デー
タ記録部, 12 変換定数決定部, 13 データ変
換部
Claims (5)
- 【請求項1】 原信号を、高速フーリエ変換し、周波数
成分のうち、最高周波数を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された前記最高周波数から、変
換定数を決定する決定手段と、 前記決定手段により決定された前記変換定数に基づい
て、前記周波数成分を、より低い所定の周波数帯域に変
換する周波数変換手段と、 前記周波数変換手段により所定の周波数帯域に変換され
た前記周波数成分を、逆高速フーリエ変換し、提示可能
な揺動信号を生成する生成手段と、 前記生成手段により生成された前記揺動信号に基づき、
振動を提示する提示手段とを備えることを特徴とする信
号処理装置。 - 【請求項2】 前記算出手段は、前記周波数成分のう
ち、臨場感を与える上で有意な最高周波数、または着目
時点付近での最高周波数を算出することを特徴とする請
求項1に記載の信号処理装置。 - 【請求項3】 前記変換定数は、算出した前記最高周波
数が提示可能な周波数に収まるような定数であり、 前記提示可能な周波数は、30Hzであることを特徴と
する請求項1に記載の信号処理装置。 - 【請求項4】 原信号を、高速フーリエ変換し、周波数
成分のうち、最高周波数を算出する算出ステップと、 前記算出ステップの処理により算出された前記最高周波
数から、変換定数を決定する決定ステップと、 前記決定ステップの処理により決定された前記変換定数
に基づいて、前記周波数成分を、より低い所定の周波数
帯域に変換する周波数変換ステップと、 前記周波数変換ステップの処理により所定の周波数帯域
に変換された前記周波数成分を、逆高速フーリエ変換
し、提示可能な揺動信号を生成する生成ステップと、 前記生成ステップの処理により生成された前記揺動信号
に基づき、振動を提示する提示ステップとを含むことを
特徴とする信号処理方法。 - 【請求項5】 原信号を、高速フーリエ変換し、周波数
成分のうち、最高周波数成分を算出する算出ステップ
と、 前記算出ステップの処理により算出された前記最高周波
数成分から、変換定数を決定する決定ステップと、 前記決定ステップの処理により決定された前記変換定数
に基づいて、前記周波数成分を、より低い所定の周波数
帯域に変換する周波数変換ステップと、 前記周波数変換ステップの処理により所定の周波数帯域
に変換された前記周波数成分を、逆高速フーリエ変換
し、提示可能な揺動信号を生成する生成ステップと、 前記生成ステップの処理により生成された前記揺動信号
に基づき、振動を提示する提示ステップとを含むことを
特徴とするプログラムをコンピュータに実行させる媒
体。
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-
1999
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