JP2000355533A - 浴用製品 - Google Patents

浴用製品

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JP2000355533A
JP2000355533A JP11164146A JP16414699A JP2000355533A JP 2000355533 A JP2000355533 A JP 2000355533A JP 11164146 A JP11164146 A JP 11164146A JP 16414699 A JP16414699 A JP 16414699A JP 2000355533 A JP2000355533 A JP 2000355533A
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Yoshiko Kajinami
淑子 梶並
Hiroaki Matsuo
宏明 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚的、嗅覚的或いは聴覚的な楽しみと安ら
ぎを与える浴用製品を提供することを課題とする。 【解決手段】 複数の小片状浴用剤と、これを収納する
ことのできる複数の収納体を設けてなる浴用製品により
前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴用製品に関し、
更に詳細には、複数の小片状浴用剤と、これを収納する
ことのできる複数の収納体を設けてなる浴用製品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】浴用剤を形態で分類とすると、散剤、顆
粒剤、錠剤、軟カプセル剤、液剤などの形態のものがあ
る。通常、浴用剤には温泉の有効成分を含有させ、保温
効果、血行促進効果、疲労回復効果、美肌効果、皮膚を
清浄にする等の種々の作用を発揮させている。この他、
浴用剤の機能としては、例えば、特開平4−24381
8号公報および特開平9−24951号公報などに開示
されているように、入浴の楽しみを増すために、人気キ
ャラクターをあしらった軟カプセルに入浴剤を収納した
り、逆に、入浴剤の中に人の興味を引くおまけを封入し
た浴用剤が提案されている。また、入浴者を聴覚的な楽
しみを賦与する浴用剤として、炭酸ガス等の気体を発生
する浴用剤や、嗅覚的な楽しみを賦与する芳香剤を配合
した浴用剤等がある。しかしながら、これら従来の浴用
剤は、入浴者に入浴の遊び心、面白みをある程度提供す
るものではあるが、構成が単純で入浴者に予期しないよ
うな意外性を賦与する浴用剤ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、入浴者に予
期しないような意外性を賦与することのできる浴用剤で
あって、入浴者に入浴の遊び心、面白み、楽しみを付与
することのできる新規な浴用製品を提供することを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題
を、複数の小片状浴用剤と、これを収納することのでき
る複数の収納体を設けてなる浴用製品を提供することに
より解決する。本発明の浴用製品は、水浮遊性または水
非浮遊性とすることにより、変化に富む浴用製品とする
ことができる。本発明の浴用製品が収納する小片状浴用
剤を、水浮遊性または水非浮遊性としたり、色調、形
状、香り等を多様化させることにより、より変化に富む
浴用製品とすることができる。また、前記複数の収納体
の各々を、温湯への溶解速度が異なる水溶性基材でそれ
ぞれ形成した場合には、所定の時間間隔をおいて、それ
ら収納体から小片状浴用剤が温湯中に放出し、視覚的、
嗅覚的或いは聴覚的に非常に興味ある浴用製品とするこ
とができる。更に、前記小片状浴用剤に、通常、浴用剤
に使用される有効成分を配合した場合には、浴用剤本来
の効果も期待できるとの実益も奏せられる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の複数の小片状浴用剤と、
これを収納することのできる複数の収納体を設けてなる
浴用製品(以下、特に断りがない限り、単に、「本発明
の浴用製品」と言う。)を構成する基材としては、その
一部または全部を、プラスチック、木、紙、布等の水不
溶性の基材を用いることもできるが、通常、その一部ま
たは全部を、水溶性基材を用いるのが好適である。斯か
る水溶性基材としては、例えば、プルラン、カラギーナ
ン、寒天、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル部分酸化物、ポリビニルアルコール部分ブチレー
ト、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体などの天然
および合成の水溶性高分子を適宜用いることができる。
これら水溶性高分子は、それら単独若しくは2種以上を
適宜組み合わせて使用できる。これら水溶性基材の種
類、加工条件等を適宜選択することにより、本発明の浴
用製品が温湯に溶解する時間および配合成分が温湯中に
放出される時間を任意に制御することができる。
【0006】本発明に於いては、前記水溶性高分子の
内、生分解性のプルランがより好適に使用できる。プル
ランは、三糖類の一種であるマルトトリオースがα−
1,6結合により重合した分子量約1万乃至100万の
水溶性多糖類で、例えば、オーレオバシディウム・プル
ランスやオーレオバシディウム・ファーメンタンスなど
のプルラン産生能を有する微生物を、グルコース、フラ
クトース、スクロース、マルトース、澱粉部分分解物な
どの糖質を炭素源とする栄養培地で培養し、その培養物
から濾過などにより菌体を除去し、必要に応じて、濃
縮、分別沈殿などにより菌体を除去し、次いで、精製
し、乾燥し、粉末化して調製することができる。プルラ
ンの調製方法としては、例えば、特公昭51−3636
0号公報、特公昭51−42199号公報、特公昭54
−14678号公報、および特開平6−65302号公
報などに開示されており、これらの方法により得られる
プルランは、本発明に於いて好適に使用することができ
る。また、株式会社林原商事が販売する『PI20』、
『PF20』および『トリグルコ−A』などの精製乃至
部分精製プルラン製品は、特段の加工処理を施すことな
く本発明に用いることができる。
【0007】また、本発明に於いては、プルラン自体、
または、その水溶性誘導体を単独若しくは2種以上組み
合わせて用いることができる。プルランの水溶性誘導体
としては、プルランを適宜の試薬と化学反応させて製造
できる。プルランおよび水溶性誘導体は、従来より、食
品、化粧品、医薬品等の分野に於いて広く使用されてい
る安全な物質である。プルランの水溶性誘導体の具体例
としては、プルランのエステル化物、エーテル化物等を
挙げることができる。より詳細には、プルランのカルボ
ン酸エステル、燐酸エステル、アルキルエーテル、カル
ボキシメチルエーテル、アミノアルキルエーテル、ヒド
ロキシプロピルエーテルなどを挙げることができる。プ
ルランの水溶性誘導体の調製方法としては、例えば、特
公昭52−22029号公報、特公昭52−78286
号公報、および特開昭53−58589号公報に記載さ
れた方法を挙げることができる。一般的に、プルランの
水溶性誘導体は、導入する置換基の置換度が増すと水溶
性が低下することから、置換度を調節することにより、
水への溶解速度を任意に調節できるとの利点を有してい
る。
【0008】また、前記水溶性基材は、通常、本発明の
浴用製品に於ける小片状浴用剤または収納体に対して、
無水物換算で、約1乃至99w/w%(以下、特に断り
がない限り、「w/w%」は「%」と略記する。)、望
ましくは、約20乃至99%、より望ましくは、約30
乃至99%、更に望ましくは、約40乃至99%の範囲
で用いる。プルランおよび/またはその水溶性誘導体の
配合量を適宜調節することにより、また、プルランの水
溶性誘導体の種類を適宜選択したり、または、成型加工
条件を適宜選択することにより、前記小片状浴用剤およ
び収納体の温湯への溶解速度、溶解時間、比重を任意に
調節できる。通常、3〜600秒、好ましくは、10〜
300秒、より好ましくは、30〜300秒の範囲とす
る。また、斯かる水溶性基材自体に、通常使用される浴
用剤の1種以上の成分を配合することも可能である。
【0009】本発明の浴用製品に於ける複数の収納体
は、全て同一種類の水溶性基材で形成しても、各々温湯
への溶解速度が異なる水溶性基材を用いて形成してもよ
い。温湯への溶解速度が異なる水溶性基材を用いて収納
体を形成した場合には、所定の時間間を置いて、収納体
に収納した小片状浴用剤を温湯中に順次、自動的に放出
させることができ、一層変化に富む浴用製品とすること
ができる。収納体の形状は、多層性多面体形状、多層球
状、多層円柱状、多層円錐形状、多層棒状等に形成す
る。個々の収納体は、同一形状としても、それぞれ異な
る形状としてもよい。また、前記複数の収納体を他層状
に嵌合配置し、それら収納体間に小片状浴用剤を充填す
る場合には、一番内側に位置する収納体には、小片状浴
用剤を充填してもしなくても良いが、本発明の浴用製品
により大きな浮力を持たせるためには空洞とするのがよ
い。収納体および小片状浴用剤を水溶性の異なる水溶性
基材を用いて形成した場合には、使用時、所定の時間間
隔をおいて、各種小片状浴用剤が湯面に広がり、温湯に
溶解してゆくことから、入浴者は、それら小片状浴用剤
を視覚的、嗅覚的に或いは視覚的に楽しみながら、次に
放出されてくる小片状浴用剤を想像しつつ、それら小片
状浴用剤を楽しむことができる。また、複数の収納体に
は、小片状浴用剤以外に、植物体、植物の葉、花、花弁
等の加工品を含む種々の有形物を収納することも可能で
ある。また、本発明の小片状浴用剤を構成する基材に関
し、全て同一種類の基材で形成しても、異なる種類の基
材で形成しても良い。後者の場合、例えば、温湯への溶
解速度がそれぞれ異なる水溶性基材により個々の小片状
浴用剤を形成した場合には、温湯への溶解速度が早い水
溶性基材で調製した小片状浴用剤が最初に温湯に溶解
し、消失した後、または、これとほぼ平行して、二番目
に水への溶解速度が早い水溶性基材で調製した小片状浴
用剤が温湯に溶解し、消失してゆく。したがって、入浴
者は、一回の入浴で、多岐にわたって視覚的、聴覚的或
いは嗅覚的に変化する複数種類の浴用剤を十分楽しむこ
とができるのである。
【0010】本発明の浴用製品に配合することのできる
成分について具体的に述べるに、香料、着色剤、無機・
有機酸塩類、保湿剤、酵素類、生理活性物質、エキス
類、生薬類、糖類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、
エステル類、油類、界面活性剤、ビタミン類および発泡
剤から選ばれる1種以上の成分を挙げることができる。
これら成分は単独または2種以上併用して用いることが
できる。
【0011】前記成分中、糖類としては、グルコース、
フラクトース、トレハロース、異性化糖、蜂蜜、メープ
ルシラップ、マルトース、イソマルトース、スクロー
ス、ラクトース、ラクトスクロース、パラチノース、ネ
オトレハロース、マルトトリオース、パノース、ラフィ
ノース、グルコシルトレハロース、ラクトスクロース、
イソマルトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ
糖、乳糖果糖オリゴ糖、水飴、シクロデキストリンなど
の糖類や、エリスリトール、キシリトール、ソルビトー
ル、マルチトール、ラクチトール、パラチニット、還元
澱粉分解物などの糖アルコールなどの1種または2種以
上が適宜選択される。
【0012】前記糖類の内、皮膚に対する保湿効果、美
肌効果が特に優れているα,α−、α,β−、および
β,β−トレハロースは好適に使用できる。(以下、特
に断りがない限り、単にトレハロースと言えば、α,α
−、α,β−またはβ,β−トレハロース、または、そ
れら2種類以上の混合物を意味する。)。前記トレハロ
ースの内、α,α−トレハロースとしては、例えば、特
開平7−246097号公報に記載されている酵母から
の抽出法によるトレハロース、特開昭58−21695
号公報に記載されているマルトースからのホスホリラー
ゼ法によるα,α−トレハロース、および、特開平7−
170977号公報や特開平7−213283号公報等
に記載されている澱粉からの酵素糖化法によるα,α−
トレハロース等の各種トレハロースが適宜採用できる。
市販の高純度α,α−トレハロース含水結晶、高純度
α,α−トレハロース無水結晶等を用いることも適宜採
用できる。例えば、株式会社林原商事が販売している高
純度α,α−トレハロース含水結晶(登録商標『トレハ
オース』)は、安価な高品質のトレハロースとして有利
に使用できる。
【0013】トレハロースは、更に、本発明の浴用製品
に於ける小片状浴用剤に配合する各種成分を安定化する
機能も兼備している。トレハロースの配合量は、通常、
本発明の浴用製品が収納する小片状浴用剤に対して、無
水物換算で、約0.1乃至99%、望ましくは、約1乃
至90%、より望ましくは、約10乃至80%、更に望
ましくは、約30乃至70%の範囲で配合するのが望ま
しい。しかしながら、トレハロースの配合量は、本発明
の浴用製品が収納する小片状浴用剤の大きさ(全重量)
に応じて適宜設定することができる。
【0014】また、本発明の浴用製品に配合し得るビタ
ミン類としては、ビタミン類としては、ビタミンA、ビ
タミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタ
ミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニ
チン、フェルラ酸、γ−オリザノール、リポ酸およびそ
れらの誘導体等の1種または2種以上が適宜選択され
る。
【0015】前記ビタミン類の内、L−アスコルビン酸
は、皮膚の美白化および色白化、皮膚の虚弱化予防、点
状出血予防、斑状出血予防、血行促進などの作用を有す
ることから、本発明に於いては好適に用いることができ
る。L−アスコルビン酸としては、本発明の浴用製品に
使用できるものであれば、その由来、性状は問わない。
天然または有機合成により得られるL−アスコルビン酸
は勿論のこと、特公昭48−38158号公報、特公昭
58−5920号公報、特開昭58−198498号公
報、特開平3−139288号公報、特開平3−135
992号公報、および特願平10−101855号明細
書などに開示されているL−アスコルビン酸誘導体が使
用できる。これらL−アスコルビン酸誘導体の内、特開
平3−139288号公報、および特開平3−1359
92号公報に開示されたα−グリコシル アスコルビン
酸は、安定型L−アスコルビン酸として有利に使用でき
る。α−グリコシル アスコルビン酸は、L−アスコル
ビン酸と比べ、耐熱性、耐光性に優れ、水への溶解度も
高いとの利点を有していることから、本発明の浴用製品
に好適に使用できる。
【0016】本発明の浴用製品に配合するL−アスコル
ビン酸およびその誘導体の配合量は、通常、本発明の浴
用製品が収納する小片状浴用剤に対して、無水物換算
で、約0.001乃至70%、望ましくは、約0.01
乃至50%、より望ましくは、約0.1乃至30%、更
に望ましくは、約1乃至20%の範囲が望ましい。しか
しながら、L−アスコルビン酸およびその誘導体の配合
量は、本発明の浴用製品が収納する小片状浴用剤の大き
さ(全重量)に応じて適宜設定することができる。
【0017】本発明の浴用製品に配合し得る他のビタミ
ン類としては、ヘスペリジンも好適に使用することがで
きる。ヘスペリジンは、皮膚の美白化および色白化、皮
膚の保湿化、皮膚の虚弱化予防、点状出血予防、斑状出
血予防、血行促進、疲労回復、冷え症、肩こり等を緩和
・緩解する作用を有する。斯かる目的で使用するヘスペ
リジンとしては、本発明の浴用製品に使用できるもので
あれば、その由来、性状は問わない。斯かるヘスペリジ
ンとしては、天然由来のものは勿論のこと、例えば、特
開平3−7593号公報に記載されているα−グリコシ
ル ヘスペリジンは、ヘスペリジンと比べ水溶性が著し
く改善されていることから、本発明に於いては好適に使
用することができる。α−グリコシル ヘスペリジン
は、ヘスペリジンと比べ、安定性に優れ、水への溶解度
も高いとの利点を有していることから、本発明に於いて
好適に使用できる。また、ヘスペリジンおよび/または
α−グリコシル ヘスペリジンとL−アスコルビン酸と
を併用する場合は、双方の生理活性を相互に増強すると
の優れた効果が奏される。
【0018】本発明の浴用製品に配合するヘスペリジン
およびα−グリコシル ヘスペリジンの配合量は、通
常、本発明の浴用製品が収納する小片状浴用剤に対し
て、無水物換算で、約0.001乃至70%、望ましく
は、約0.01乃至50%、より望ましくは、約0.1
乃至30%、更に望ましくは、約1乃至20%の範囲が
望ましい。しかしながら、L−アスコルビン酸およびそ
の誘導体の配合量は、本発明の浴用製品が収納する小片
状浴用剤の大きさ(全重量)に応じて適宜設定すること
ができる。
【0019】また、本発明の浴用製品に配合し得る他の
ビタミン類としては、ルチンを挙げることができる。ル
チンは、皮膚の美白化および色白化、皮膚の保湿化、皮
膚の虚弱化予防、点状出血予防、斑状出血予防、血行促
進、疲労回復、冷え症、肩こり等を緩和・緩解する等の
優れた効果を奏する。
【0020】斯かる目的で使用するルチンは、本発明に
使用できるものであれば、その由来、性状は問わない。
斯かるルチンとしては、天然由来のものは勿論のこと、
例えば、特開平3−27293号公報および特開平3−
115292号公報に記載されているα−グリコシル
ルチンは、ルチンと比べ安定性が高いと共に、水溶性も
著しく改善されていることから、本発明の浴用製品に好
適に配合することができる。ルチンおよび/またはα−
グリコシル ルチンとL−アスコルビン酸との併用は、
双方の生理活性を相互に増強するとの優れた効果が期待
できる。
【0021】本発明の浴用製品に配合し得るルチンおよ
びα−グリコシル ルチンの配合量は、通常、本発明の
浴用製品が収納する小片状浴用剤に対して、無水物換算
で、約0.001乃至70%、望ましくは、約0.01
乃至50%、より望ましくは、約0.1乃至30%、更
に望ましくは、約1乃至20%の範囲が望ましい。しか
しながら、L−アスコルビン酸およびその誘導体の配合
量は、本発明の浴用製品が収納する小片状浴用剤の大き
さ(全重量)に応じて適宜設定することができる。
【0022】本発明の浴用製品に配合し得る着色剤とし
ては、カロチン、クロロフィル、リボフラビンなどの天
然色素、および、青色1号、青色2号、黄色4号、黄色
202号−(1)、緑色201号、緑色204号等の合
成色素を挙げることができ、これら着色剤は、通常、本
発明の浴用製品が収納する小片状浴用剤に対して、無水
物換算で、約0.0001乃至5%、好ましくは、約
0.001乃至5%の割合で配合する。
【0023】同様に、香料としては、例えば、柑橘系香
料、ハーブ等の天然香料および合成香料を挙げることが
でき、通常、本発明の浴用製品が収納する小片状浴用剤
に対して、無水物換算で、約0.0001乃至5%、好
ましくは、約0.001乃至5%の割合で配合する。
【0024】無機・有機酸塩類としては、例えば、炭酸
水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、過炭酸ナトリウ
ム、重質炭酸マグネシウム、湯の華、ホウ砂、塩化ナト
リウム、硫酸ナトリウム、硫化カリウム、硫化ナトリウ
ム、酸化カルシウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、
硝酸カルシウム、亜硫化鉄、硫酸アルミニウム、メタ珪
酸、無水珪酸、中性白土、チオ硫酸ナトリウム、安息香
酸、ポリ燐酸ナトリウム、カリ石鹸、燐酸水素カルシウ
ム、サリチル酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、臭
化カリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、硫酸
鉄、消石灰、人工カルルス塩、過マンガン酸カリウム、
燐酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシ
ウム、水酸化ナトリウム、雲母末、硫黄などの無機塩
類、および、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、
フマル酸等の有機酸類等の無機酸塩類を挙げることがで
きる。これら無機・有機酸塩類は、単独または2種以上
組み合わせて、通常、本発明の浴用製品が収納する小片
状浴用剤に対して、無水物換算で、約1乃至70%、望
ましくは、5乃至50%、より望ましくは5乃至40%
の範囲で配合する。また、前記無機・有機酸塩類中、炭
酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸マグネシウム、過炭酸ナトリウム、重質炭酸マグネシ
ウム、炭酸水素ナトリウム等の1種以上の炭酸塩、およ
び/または、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、
フマル酸等の1種以上の有機酸を用いる場合には、本発
明の浴用製品を発砲性浴用製品とすることができる。
【0025】保湿剤としては、例えば、グリセリン、プ
ロピレン、グリコール、乳酸ナトリウム、ピロリドンカ
ルボン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、カルボ
キシメチルセルロース、デキストリン、グアガム、クイ
ンスシードガム、カラギーナン、アルギン酸、アラビノ
ガラクタンガム、セリン、キトサン、マルトチール、ガ
ラクトサミン、乳酸培養物、尿素、アクアライザーE
J、ペクチン、可溶性コラーゲン、エラスチン、ヒアル
ロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、およびアスパ
ラギン酸等から選ばれる成分を挙げることができる。こ
れら成分は単独または2種以上組み合わせて用いること
ができる。これら保湿剤は、通常、本発明の浴用製品が
収納する小片状浴用剤に対して、無水物換算で、約0.
0001乃至40%、望ましくは、約0.001乃至3
0%、より望ましくは、約0.01乃至20%の割合で
配合する。
【0026】発泡剤としては、例えば、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、セスキ炭酸ナ
トリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモ
ニウム、消石灰、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウ
ム、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、
硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、ホウ
砂、硫酸アルミニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシ
ウム、チオ硫酸カルシウム、燐酸水素カルシウム、燐酸
ナトリウムなどの無機塩類から選ばれる成分を挙げるこ
とができる。これら成分は単独または2種以上組み合わ
せて用いることができる。これら発泡剤は、通常、本発
明の浴用製品が収納する小片状浴用剤に対して、無水物
換算で、約0.0001乃至40%、望ましくは、約
0.001乃至30%、より望ましくは、約0.01乃
至20%の割合で配合する。発泡剤は、視覚的、聴覚的
な楽しみを本発明の浴用製品に賦与するものである。
【0027】酵素類としては、蛋白分解酵素、セルラー
ゼ、多糖類合成酵素、デキストラナーゼ、ペクチン分解
酵素、ナリンギナーゼ、カタラーゼ、ウロキナーゼ、脂
肪分解酵素、澱粉分解酵素、パンクレアチン、塩化リゾ
チーム等を挙げることができる。これら酵素類は、通
常、本発明の浴用製品が収納する小片状浴用剤に対し
て、無水物換算で、約0.0001乃至40%、望まし
くは、約0.001乃至30%、より望ましくは、約
0.01乃至20%の割合で配合する。
【0028】生理活性物質、エキス類、生薬類として
は、ホルモン、サポニン、ナリンジン、糖転移ナリンジ
ン、抗生物質、殺菌剤、スッポンエキス、カキニクエキ
ス、薬用人参エキス、ナンテンエキス、カリンエキス、
クロレラエキス、アロエエキス、プロポリスエキス、ゲ
ンノショウコエキス、ミカンエキス、ユーカリノキエキ
ス、エンジュエキス、ドクダミエキス、ボタンエキス、
カンゾウエキス、シャクヤクエキス、ビワエキス、ダイ
ダイ、エゾウコギ、コケモモ、アロエ、アイ、パフィ
ア、ヨモギ、チンピ、カミツレ、トウキ、ニンジン、ト
ウガラシ、ベニバナ、ハッカ等から選ばれる1種または
2種以上が適宜用いられる。
【0029】高級脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イ
ソステアリン酸等の1種または2種以上が適宜用いられ
る。
【0030】高級アルコール類としては、ラウリルアル
コール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカ
ノール等の1種または2種以上が適宜用いられる。
【0031】エステル類としては、オクタン酸セチル、
乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸ミリスチ
ル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピ
ル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステ
アリン酸コレステロール等の1種または2種以上が適宜
用いられる。
【0032】油類としては、糖油類およびシリコーン油
類等の1種または2種以上が適宜用いられる。
【0033】界面活性剤としては、非イオン界面活性
剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤等の1種また
は2種以上が適宜用いられる。
【0034】本発明の浴用製品を製造する方法として
は、適宜の基材を、接着加工、圧縮成型、加圧成型、鋳
型成型、展延法、不織布加工法、紡績加工法等の方法を
採用することができる。本発明の浴用製品が収納する小
片状浴用剤の厚み、および、本発明の浴用製品を構成す
る収納体の肉厚は、通常、約0.1〜10mm、好まし
くは、約0.3〜5mm、より好ましくは、約0.5〜
3mmとする。また、前記各収納体を層状に嵌合配置す
るとき、それら収納体同士の間隙は、通常、0〜100
mm、好ましくは、0〜50mm、より好ましくは、0
〜30mmとする。また、各収納体の体積は、約1〜5
00cm、好ましくは、約10〜300cm、より
好ましくは、約20〜100cmとなるように形成す
る。本発明の浴用製品に於ける収納体の数は、通常、2
〜50個、好ましくは、2〜20個、より好ましくは、
2〜10個、更に好ましくは、3〜5個の範囲が好適で
ある。
【0035】本発明の浴用製品が収納してなる小片状浴
用剤の形状としては、植物体状、花状、花弁状、葉状ま
たは茎状、星状、多面体形状、球状、円錐形状、棒状、
鱗片状、シート状、フレーク状、ブリケット状、積層体
形状、または、人気キャラクター形状の視覚的に興味を
引く形状を例示できる。前記小片状浴用剤の大きさは、
本発明の浴用製品に於ける収納体に収納可能な大きさで
あればよく、通常、表面積が0.01〜100cm
好ましくは、0.1〜50cm、より好ましくは、1
〜20cmのものが好ましい。これら小片状浴用剤
は、例えば、結着加工、打抜き加工、圧縮成型、加圧成
型、鋳型成型、展延法、不織布加工法、紡績加工法等に
より製造することができる。斯かる小片状浴用剤を水浮
遊性とする場合には、加工時、最終的に得られる小片状
浴用剤の比重が、通常、1未満となるように圧縮、加圧
条件等を適宜選択して成形する。また、本発明の浴用製
品の浮力を高めるために、収納体内部に、空気、酸素、
不活性ガスまたはガス充填カプセル等を常圧または加圧
状態で封入したり、小片状浴用剤を中空成型する等によ
り、より高い浮力を本発明の浴用製品に付与することが
できる。前記小片状浴用剤は、本発明の浴用製品が完成
するまでの工程で収納体に収容すればよい。本発明の浴
用製品が収納してなる小片状浴用剤の数は、通常、3〜
1000ピース、好ましくは、10〜600ピース、よ
り好ましくは、50〜300ピース、更に好ましくは、
30〜100ピースの範囲が好適である。
【0036】本発明の浴用製品に於ける収納体が、例え
ば、水溶性基材で構成され、水浮揚性の5重構造の収納
体である場合、これを湯面に浮かべたとき、5重構造収
納体の1番外側、つまり、最初に温湯と接触する第1番
外側の収納体が溶解して、第1番目と第2番目の収納体
間の間隙部に収納してなる第1番目の小片状浴用剤が温
湯中に放出、溶解してくる。次いで、第2番目の収納体
が溶解し、第2番目と第3番目の収納体間の間隙部に収
納してなる第2番目の小片状浴用剤が温湯中に放出、溶
解してくる。以下、この手順に従って、本発明の浴用製
品に於ける複数の収納体間の間隙部に充填された第3番
目および第4番目の小片状浴用剤が温湯中に順次放出さ
れ溶解してくるのである。
【0037】前述の本発明の浴用製品を温湯に浮かべた
時には、同一または異なる色調、形状の小片状浴用剤
が、時間の経過と共に湯面に広がり、溶解してゆくのを
視覚的、嗅覚的或いは聴覚的に楽しみつつ、更には、小
片状浴用剤に配合した有効成分が奏する作用効果、つま
り、皮膚の美白化および色白化、皮膚の保湿化、皮膚の
虚弱化予防、点状出血予防、斑状出血予防、血行促進、
疲労回復、冷え症、肩こり等を緩和・緩解等の効果が奏
せられるのである。
【0038】また、本発明の浴用製品を水溶性基材で構
成し、かつ、水非浮遊性とした場合、温湯中に沈める
と、時間の経過と共に、本発明の浴用製品から小片状浴
用剤が温湯中に断続的または連続的に放出してくる。こ
の際、小片状浴用剤が水浮遊性の場合には、浴槽底面か
ら湯面に向かって浮上してくるので、入浴者は、その小
片状浴用剤の形状、色彩および浮かんでくる様を視覚的
に楽しむことができる。本発明の浴用製品の形状を、入
浴者の興味を引く、火山形状、円錐形状、球状、多面体
形状、円筒状、円柱状、棒状などの立体形状、或いは、
人気キャラクター形状に形成しておくと、本発明の浴用
製品から温湯中に放出されてくる小片状浴用剤を一層興
味深いものにすることができる。
【0039】前記したように、本発明の浴用製品の基材
を水溶性基材で構成したときには、時間の経過と共に、
この浴用製品から小片状浴用剤が温湯中に自動的に放出
し、最終的には、温湯中に完全に溶解し、消失するとの
特徴を有している。したがって、入浴者は、温湯中に浸
かったまま、経時的に変化する本発明の浴用製品を視覚
的、嗅覚的或いは聴覚的に堪能できる。しかも、入浴者
は、リラックスした状態で、連続的に放出されてくる小
片状浴用剤を視覚的、嗅覚的或いは聴覚的に堪能しなが
ら、本発明の小片状浴用剤に配合された有効成分と温浴
効果による皮膚の美白化および色白化、皮膚の保湿化、
皮膚の清浄化、皮膚の虚弱化予防、点状出血予防、斑状
出血予防、血行促進、疲労回復、冷え症、肩こり等を緩
和・緩解するなどの効果を同時に享受できるのである。
【0040】以下、本発明を実験例で説明する。
【0041】
【実験例】<パネル試験>実施例1乃至4の方法により
調製した浴用製品を用いて、50名の健常な男女各25
名(年齢18乃至50歳)に入浴してもらい、使用感を
アンケート調査した。結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果から明らかなように、本発明の
浴用製品は、入浴者に入浴の楽しさ、面白み、満足感を
十分与える優れた浴用製品であると言える。
【0044】以下、本発明を実施例でより詳細に説明す
る。
【0045】
【実施例1】プルランアセテート(置換度約1.5)4
0重量部、トレハロース20重量部、L−アスコルビン
酸10重量部、α−グリコシル ルチン10重量部、バ
ラ香料5重量部、炭酸ナトリウム2重量部、精製水25
重量部を混合し、次いで、公知の方法により、ロール圧
75kg/cmで厚さ約1mmとなるようにロール掛
けした後、バラの花弁状(約2cm×約1cm)の打ち
抜き型を用いて打ち抜して小片状浴用剤を得た。一方、
前記小片状浴用剤を収納するための水溶性収納体とし
て、底面の一辺が約3cm、約7cm或いは約10cm
の星形形状で、それぞれの高さが約3cm、約7cmお
よび約10cmの3重構造棒状体を鋳型成型により得
た。各収納体の肉厚は全て、約1.5mmとした。前記
各収納体の上部を開口し、それら収納体内部に前記バラ
の花弁状の小片状浴用剤を順次充填し、開口部をプルラ
ンフィルム(厚さ0.5mm)により閉塞して本発明の
浴用製品を得た。本品の横断面図を図1に示した。図1
中、1(a)、1(b)および1(c)は、小片状浴用
剤を、2(a)、2(b)および2(c)は収納体を意
味する。
【0046】本品を湯面に浮かべると、一番外側の収納
体が温湯に溶解し、次いで、二番目、三番目の収納体が
順次溶解し、バラの花弁状の小片状浴用剤が湯面に略同
心円状にちりばめたように広がり、浴室内にはバラの香
気が一面に立ちこめ、入浴者はあたかもバラの花園にい
る雰囲気を視覚的、嗅覚的に堪能できる。また、本品に
配合している各種有効成分が温湯中に溶解し、これら有
効成分と温浴効果により奏される、皮膚の美白化および
色白化、皮膚の保湿化、皮膚の清浄化、皮膚の虚弱化予
防、点状出血予防、斑状出血予防、保温効果、血行促
進、疲労回復、冷え症、肩こり等を緩和・緩解するなど
の優れた効果が奏される。
【0047】
【実施例2】プルランアセテート(置換度約1.5)5
0重量部、トレハロース30重量部、L−アスコルビン
酸10重量部、α−グリコシル ヘスペリジン6重量
部、ジャスミン香料3重量部、青色1号0.2重量部、
精製水20重量部を混合し、次いで、ポリエステルフィ
ルム上にコーティングし、45℃で乾燥した後、ポリエ
ステルフィルムから剥離して、ジャスミンの花形状(約
1cm×約1.3cm)に打ち抜き型を用いて打ち抜
き、本発明の小片状浴用剤を得た。一方、プルランアセ
テート(置換度約1.0)を用いて、直径約15cm、
高さ約1.5cmの円柱状で、その内部を60度の角度
で6等分する仕切板を備えた水溶性収納体(厚さ約2m
m)を鋳型成型により得た。この水溶性収納体内部に、
前記花形状の小片状浴用剤を充填した。別途、前記プル
ランアセテート(置換度約1.5)に代えて、プルラン
を用いた以外は前記同様にして製造した水溶性収納体
に、実施例1で得たバラの花弁状の小片状浴用剤を収納
した。この水溶性収納体の下に前記水溶性収納体を位置
するように結着剤を用いて結着し、上部開口部を厚さ2
mmのプルランアセテート(置換度約1.5)フィルム
により閉塞して本発明の浴用製品を得た。本品の側面図
を図2に示した。図2中、1(a)および1(b)は小
片状浴用剤を、2(a)および2(b)は収納体を、ま
た、3は仕切板を意味する。
【0048】本品は湯面下に沈んだ状態で浮かび、ま
ず、溶解速度の早い上層部の水溶性収納体が温湯に溶解
し、バラの花弁状の小片状浴用剤が略同心円状に湯面に
散りばめたように広がり、次いで、下層部の水溶性収納
体に充填したジャスミンの花形状小片状浴用剤が湯面に
略同心円状に浮遊し溶解する。入浴者は、温湯に浮遊
し、溶解し、色調、香り、形状の異なる小片状浴用剤を
経時的に視覚的、嗅覚的に楽しむことができる。次い
で、前記小片状浴用剤に配合している各種有効成分が温
湯中に溶解し、これら有効成分と温浴効果により奏され
る、皮膚の美白化および色白化、皮膚の美白化および色
白化、皮膚の保湿化、皮膚の清浄化、皮膚の虚弱化予
防、点状出血予防、斑状出血予防、保温効果、血行促
進、疲労回復、冷え症、肩こり等を緩和・緩解するなど
の優れた効果が発揮される。
【0049】
【実施例3】プルラン燐酸エステル(置換度約1.2)
35重量部、トレハロース30重量部、L−アスコルビ
ン酸5重量部、α−グリコシル ヘスペリジン10重量
部、α−グリコシル ルチン1重量部、ローズマリー香
料4重量部、緑色201号1重量部、精製水20重量部
を混合し、次いで、公知の方法により星形形状中空体
(長径約1cm、厚さ約1mm)に打錠成型し、小片状
浴用剤を得た。一方、ポリビニルアルコールを用いて、
略円錐型の火山形状水溶性収納体(底面の直径約12c
m、高さ約12cm、厚さ5mm)と、その内部に同様
の火山型の水溶性収納体(底面の直径約7cm、高さ約
6cm、厚さ4mm)からなる2重構造の収納体を圧縮
成型して得た。これら2つの水溶性収納体の上部には、
直径3cmの開口部をそれぞれ設け、外側の収納体には
前記星形状の小片状浴用剤を、内側の収納体には、実施
例1の方法で得たバラの花弁状の小片状浴用剤を充填
し、それら収納体の各開口部を厚さ1mmのプルランフ
ィルムにて閉塞した。本品の比重は、約1.5であっ
た。図3中、1(a)および1(b)は、小片状浴用剤
を、2(a)および2(b)は収納体を、また、4は気
泡を意味する。
【0050】本品を浴槽内に沈めると、火山型構造体の
上部に設けた開口部から、収納体内部の空気が気泡とし
て噴出し、星形状およびバラの花弁状の小片状浴用剤
が、一定の時間間隔をおいて温湯に放出されてくる。し
たがって、入浴者は、視覚的に本品を楽しみつつ、浴室
内に立ちこめてくる花の香気を十分に堪能できる。更
に、小片状浴用剤に配合している各種有効成分が温湯中
に溶解し、これら有効成分と温浴効果により奏される、
皮膚の美白化および色白化、皮膚の美白化および色白
化、皮膚の保湿化、皮膚の清浄化、皮膚の虚弱化予防、
点状出血予防、斑状出血予防、保温効果、血行促進、疲
労回復、冷え症、肩こり等を緩和・緩解するなどの優れ
た効果が発揮される。
【0051】
【実施例4】実施例1〜3の方法により3種類の小片状
浴用剤を調製し、これら小片状浴用剤をプルラン燐酸エ
ステル(置換度約1.5)を用いて調製した小片状浴用
剤充填用カプセル(直径2cm)に個別に収納した。一
方、プルラン燐酸エステル(置換度約1.6)を用い
て、直径約18cm、12cm、7cmおよび2cmの
半円球状体を鋳型成型により得た。それら半円球状体の
厚みは、全て約1mmとした。これら半円球状体を順次
重ね合わせ、それらの間隙に前記3種類の小片状浴用剤
充填用カプセルを種類別に複数個充填した。この半製品
を別途調製し、両者を結着剤を用いて結着し、本発明の
浴用製品を得た。本発明の浴用製品に浮力を持たせるた
めに、一番内側に位置する水溶性収納体内部は空洞とし
た。図4中、1(a)、1(b)および1(c)は、小
片状浴用剤を、2(a)、2(b)、2(c)および2
(d)は収納体を、4は気泡を、また、5は空洞を意味
する。
【0052】4重構造の収納体からなる本品を湯面に浮
かべると、まず一番外側の収納体が温湯に溶解し、実施
例1の方法で得た小片状浴用剤を充填した複数の球状カ
プセルが湯面に浮かび、次いで、これら球状カプセルが
溶解して前記小片状浴用剤が湯面に放出されて一面に広
がる。以下、同様にして、実施例2および実施例3の方
法で得た小片状浴用剤が、一定の時間間隔をおいてこの
順序で湯面に放出されて一面に広がる。したがって、入
浴者は、収納体から一定時間間隔をおいて順次放出され
てくる色調、形状、溶解速度の異なる3種類の小片状浴
用剤を視覚的に楽しみつつ、浴室内に立ちこめる複数種
類の香りを嗅覚的に楽しむことができる。また、本品に
配合された各種有効成分が温湯中に溶解し、これら有効
成分と温浴効果により奏される皮膚の美白化および色白
化、皮膚の美白化および色白化、皮膚の保湿化、皮膚の
清浄化、皮膚の虚弱化予防、点状出血予防、斑状出血予
防、保温効果、血行促進、疲労回復、冷え症、肩こり等
を緩和・緩解するなどの優れた効果が発揮される。
【0053】
【発明の効果】上記したように、本発明の浴用製品は、
複数の小片状浴用剤を収納することのできる収納体を複
数設けてなる浴用製品である。入浴者は、経時的に変化
する浴用製品および/または浴用製品から放出されてく
る色調、形状、香りの異なる小片状浴用剤を視覚的、嗅
覚的、或いは、聴覚的に楽しむことができる。更には、
前記小片状浴用剤に配合された薬効成分と温浴効果によ
り奏される、皮膚の美白化および色白化、皮膚の美白化
および色白化、皮膚の保湿化、皮膚の清浄化、皮膚の虚
弱化予防、点状出血予防、斑状出血予防、保温効果、血
行促進、疲労回復、冷え症、肩こり等を緩和・緩解する
などの優れた効果を享受できる。
【0054】このように、本発明の浴用製品は、従来の
浴用剤や浴用製品に欠如していた入浴の楽しみと安らぎ
とを入浴者に与えるものであると共に、浴用剤本来の機
能をも併せて奏することのできる理想的な浴用製品と言
える。斯かる本発明の浴用製品は、ストレスの多い現代
社会に於いて、心身をリフレッシュするための浴用製品
として非常に意義ある発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の浴用製品の横断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例2の浴用製品の側面図である。
【図3】本発明の実施例3の浴用製品を温湯中で使用し
たときの状態を示す図である。
【図4】本発明の実施例4の浴用製品の断面図である。
【符号の説明】
1(a) 小片状浴用剤 1(b) 小片状浴用剤 1(c) 小片状浴用剤 2(a) 収納体 2(b) 収納体 2(c) 収納体 2(d) 収納体 3 仕切板 4 気泡 5 空洞 6 小片状浴用剤充填用カプセル
フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA10 PC01 PC07 PC08 PC16 PF10 3E068 AA22 AA35 AB10 AC09 BB02 BB08 CC21 CE05 CE20 EE15 EE32 EE40 4C083 AA111 AB271 AB312 AC231 AC241 AC792 AD191 AD212 AD392 AD471 AD642 BB01 BB11 BB21 BB41 BB51 CC25 DD12 DD21 DD48 EE06 EE07 EE42 FF06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の小片状浴用剤と、これを収納する
    ことのできる複数の収納体を設けてなる浴用製品。
  2. 【請求項2】 複数の小片状浴用剤および収納体が、主
    として水溶性基材から構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の浴用製品。
  3. 【請求項3】 複数の収納体が、層状または嵌合状に配
    置されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    浴用製品。
  4. 【請求項4】 収納体の形状が、多面体形状、球状、円
    柱形状、円錐形状、棒状またはカプセル状であることを
    特徴とする請求項1乃至3記載の浴用製品。
  5. 【請求項5】 複数の小片状浴用剤および収納体の各々
    が、温湯への溶解速度がそれぞれ異なる水溶性基材によ
    り構成されていることを特徴とする請求項1乃至4記載
    の浴用製品。
  6. 【請求項6】 複数の小片状浴用剤が、二種類以上の小
    片状浴用剤からなっていることを特徴とする請求項1乃
    至5記載の浴用製品。
  7. 【請求項7】 複数の小片状浴用剤の形状が、植物体
    状、花状、花弁状、葉状、茎状、星状、多面体形状、球
    状、粒状、円錐形状、棒状、鱗片状、シート状、フレー
    ク状、ブリケット状、積層体形状、多面体形状、球状、
    円柱形状、円錐形状、棒状またはカプセル状であること
    を特徴とする請求項1乃至6記載の浴用製品。
  8. 【請求項8】 複数の小片状浴用剤および収納体が、香
    料、着色剤、無機塩類、有機酸類、保湿剤、吸湿剤、糖
    類、高級脂肪酸類、油類、界面活性剤、発泡剤、生理活
    性物質、酵素類および生薬類から選ばれる1種以上の成
    分を含有していることを特徴とする請求項1乃至7記載
    の浴用製品。
  9. 【請求項9】 温湯に浮遊性または非浮遊性であること
    を特徴とする請求項1乃至8記載の浴用製品。
  10. 【請求項10】 複数の小片状浴用剤が、温湯に浮遊性
    または非浮遊性であることを特徴とする請求項1乃至9
    記載の浴用製品。
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