JP2000352460A - 自動変速機の制御装置および制御方法 - Google Patents

自動変速機の制御装置および制御方法

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JP2000352460A
JP2000352460A JP16634299A JP16634299A JP2000352460A JP 2000352460 A JP2000352460 A JP 2000352460A JP 16634299 A JP16634299 A JP 16634299A JP 16634299 A JP16634299 A JP 16634299A JP 2000352460 A JP2000352460 A JP 2000352460A
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release
engagement device
friction engagement
automatic transmission
hydraulic pressure
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Tatsuya Ochi
辰哉 越智
Toshimichi Minowa
利通 箕輪
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動変速機の制御装置において、悪路走行によ
る解放側摩擦係合装置の解放時期の誤認識を防止し、合
わせて解放時期の認識洩れによるタイアップや早期解放
による吹けあがりを確実に防止し、高精度かつ信頼性の
高いクラッチ架け替え制御を実現する。 【解決手段】悪路走行判定手段132で車両が走行して
いる路面状態を判定し、その判定結果に基づいて、油圧
制御切換手段133で通常走行と悪路走行とで変速時に
摩擦係合装置に作用する油圧の制御方法を切り換え、調
圧指令発生手段134で適切な油圧制御を出力する。こ
れにより、悪路走行においても解放時期の誤認識を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の自動変速
機における変速動作に用いられる油圧を制御するための
自動変速機の制御装置および制御方法ならびにその制御
装置を搭載した自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の制御方法は、例えば特開
平10−96465 号公報に記載のものがある。この従来の制
御方法は、変速機出力軸回転数の変化率を用いてトルク
相の開始時期を認識し、このタイミングで解放側摩擦係
合装置の解放動作を実行するというものである。ここで
トルク相とは、変速機出力軸トルクの時間的変化に着目
すると、タービン回転数が低下せずに変速機出力軸トル
クのみ変化する期間のことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように特開平10
−96465 号公報に記載の方法によれば、舗装路や砂利道
のような比較的良質な路面条件においては、変速機出力
軸回転数の変化率を用いた手法によるトルク相の認識が
可能であり、良好な変速特性が実現する。しかし、特開
平10−96465 号公報に記載の制御方法では、道路の中央
に設置されたセンターマーカーを踏みながらの走行や、
あるいは土道といったさらに路面状況が悪化した悪路走
行時には変速機出力軸回転数変化率の雑音レベルと信号
レベルとがほぼ同レベルの波形となり、トルク相開始時
期の誤認識が生じてしまう。その結果、解放側摩擦係合
装置の解放タイミングが適切でなくなり、タービン回転
数の吹けあがりやタイアップといった現象が発生し、変
速特性が悪化する。またその結果、摩擦係合装置の劣化
を促してしまう。
【0004】本発明の第1の目的は、車両の走行してい
る路面状態を判定し、悪路走行による解放側摩擦係合装
置の解放時期の誤認識を防止し、高精度かつ信頼性の高
いクラッチ架け替え制御を実現する自動変速機の制御装
置および制御方法ならびにその制御装置を搭載した自動
車を提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、解放側摩擦係合装
置の解放時期の認識洩れによるタイアップを確実に防止
し、高精度かつ信頼性の高いクラッチ架け替え制御を実
現する自動変速機の制御装置および制御方法を提供する
ことにある。
【0006】本発明の第3の目的は、解放側摩擦係合装
置の解放時期の誤認識や認識洩れによる吹けあがりやタ
イアップを確実に防止し、高精度かつ信頼性の高いクラ
ッチ架け替え制御を実現する自動変速機の制御装置およ
び制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、エンジンに連結された自動
変速機における所定の摩擦係合装置を締結・解放させる
ことにより変速を実行すると共に、前記摩擦係合装置に
作用する油圧を調圧することのできる調圧指令発生手段
を有する自動変速機の制御装置において、前記調圧指令
発生手段は少なくとも2つの油圧設定手段を有してお
り、車両が走行している路面状態が悪路か否かを判定す
る悪路走行判定手段と、前記悪路走行判定手段で判定し
た結果に基づいて、前記調圧指令発生手段における油圧
設定手段を切り換える油圧制御切換手段とを設けるもの
とする。
【0008】このように、走行している路面の状況を悪
路か否か判定し、その結果に基づいて調圧指令発生手段
における油圧設定手段を切り換える。例えば平坦な良質
の路面走行の場合は、変速機出力軸回転数の変化率を用
いて、また悪路走行と判定した場合は、タイマを用いて
解放側摩擦係合装置の解放時期を設定することで、解放
時期の誤認識を防止し、高精度かつ信頼性の高いクラッ
チ架け替え制御が実現する。
【0009】(2)更に、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンに連結された自動変速機にお
ける所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより
変速を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油
圧を調圧する際の自動変速機の制御方法において、車両
が走行している路面状態が悪路か否かを判定し、前記判
定した結果に基づいて、前記摩擦係合装置に作用する油
圧を調圧する制御方法を切り換えるものとする。
【0010】これにより上記(1)で述べたように解放
時期の誤認識によるタービン回転数の吹けあがりを防止
し、高精度かつ信頼性の高いクラッチ架け替え制御が実
現する。
【0011】(3)上記第2の目的を達成するために、
本発明は、エンジンに連結された自動変速機における所
定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより変速を
実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油圧を調
圧することのできる調圧指令発生手段を有する自動変速
機の制御装置において、前記自動変速機の変速時におけ
る解放側摩擦係合装置の解放時期を認識する解放時期認
識手段と、前記解放時期認識手段の認識結果に基づいて
前記解放側摩擦係合装置の解放動作を決定する第1解放
決定手段と、前記解放時期認識手段において前記解放時
期が認識不可能である場合に、強制的に前記解放側摩擦
係合装置の解放動作を決定する第2解放決定手段とを有
し、前記調圧指令発生手段は、前記第1及び第2解放決
定手段の決定に基づき前記解放側摩擦係合装置を解放す
るように作動するものとする。
【0012】このように第1解放決定手段とは別に第2
解放決定手段を設け、解放時期認識手段において解放側
摩擦係合装置の解放時期が認識不可能である場合に、強
制的に解放側摩擦係合装置の解放動作を決定することに
より、例えば悪路走行などにより解放時期の認識ができ
なかった場合でも、強制的に摩擦係合装置を解放するこ
とで解放時期の認識洩れによるタイアップを確実に防止
し、高精度かつ信頼性の高いクラッチ架け替え制御が実
現する。
【0013】(4)また、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンに連結された自動変速機にお
ける所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより
変速を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油
圧を調圧することのできる調圧指令発生手段を有する自
動変速機の制御装置において、前記自動変速機の変速時
における解放側摩擦係合装置の解放時期を認識する解放
時期認識手段と、前記解放時期認識手段の認識結果に基
づいて前記解放側摩擦係合装置の解放動作を決定する第
1解放決定手段と、前記解放時期認識手段において前記
解放時期が認識不可能である場合に、強制的に前記解放
側摩擦係合装置の解放動作を決定する第2解放決定手段
とを有し、前記調圧指令発生手段は、前記第1及び第2
解放決定手段の決定に基づき前記解放側摩擦係合装置を
解放するように作動すると共に、更に、前記自動変速機
の変速開始から所定期間、前記解放側摩擦係合装置の解
放動作を禁止する解放禁止手段を有するものとする。
【0014】このように第1解放決定手段とは別に第2
解放決定手段を設けることにより、上記(3)で述べた
ように解放時期の認識洩れによるタイアップを確実に防
止すると共に、解放禁止手段を設け、自動変速機の変速
開始から所定期間、解放側摩擦係合装置の解放動作を禁
止することにより、例えば悪路走行などにより解放時期
を誤認識した場合でも、早期解放による吹けあがりを確
実に防止し、高精度かつ信頼性の高いクラッチ架け替え
制御が実現する。
【0015】(5)更に、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンに連結された自動変速機にお
ける所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより
変速を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油
圧を調圧する際の自動変速機の制御方法において、前記
自動変速機の変速時における解放側摩擦係合装置の解放
時期を認識し、前記認識された結果に基づいて前記解放
側摩擦係合装置の解放動作を決定し、前記解放時期が認
識不可能である場合に、強制的に前記解放側摩擦係合装
置の解放動作を決定し、これら決定に基づいて前記解放
側摩擦係合装置を解放するよう前記摩擦係合装置に作用
する油圧を調圧するものとする。
【0016】これにより、上記(3)で述べたように解
放時期の認識洩れによるタイアップを確実に防止し、高
精度かつ信頼性の高いクラッチ架け替え制御が実現す
る。
【0017】(6)更に、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンに連結された自動変速機にお
ける所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより
変速を実行すると共に、前記変速の際に前記摩擦係合装
置に作用する油圧を調圧する際の自動変速機の制御方法
において、前記自動変速機の変速時における解放側摩擦
係合装置の解放時期を認識し、前記認識された結果に基
づいて前記解放側摩擦係合装置の解放動作を決定し、前
記解放時期が認識不可能である場合に、強制的に前記解
放側摩擦係合装置の解放動作を決定し、これら決定に基
づいて前記解放側摩擦係合装置を解放するよう前記摩擦
係合装置に作用する油圧を調圧すると共に、前記自動変
速機の変速開始から所定期間、前記解放側摩擦係合装置
の解放動作を禁止するものとする。
【0018】これにより、上記(4)で述べたように解
放時期の認識洩れによるタイアップ及び解放時期の誤認
識による吹けあがりを確実に防止し、高精度かつ信頼性
の高いクラッチ架け替え制御が実現する。
【0019】(7)また、上記第1の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンに連結された自動変速機にお
ける所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより
変速を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油
圧を調圧することのできる調圧指令発生手段を有する自
動変速機の制御装置において、前記調圧指令発生手段は
少なくとも2つの油圧設定手段を有しており、車両が走
行している路面状態が悪路か否かを判定する悪路走行判
定手段と、前記悪路走行判定手段で判定した結果に基づ
いて、前記調圧指令発生手段における油圧設定手段を切
り換える油圧制御切換手段とを設けることを特徴とする
自動変速機の制御装置を搭載した自動車とする。
【0020】これにより上記(1)で述べたように解放
時期の誤認識によるタービン回転数の吹けあがりを防止
し、高精度かつ信頼性の高いクラッチ架け替え制御が実
現する自動変速機を搭載した自動車が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の第一実施形態の制御装置を
備えた自動変速機の構成の概念図である。エンジン10
1は、本実施例においては4気筒エンジンである。この
エンジン101には、点火装置102が設けられてい
る。点火装置102は、エンジン101の気筒数に対応
して4つの点火プラグ103を有している。エンジン1
01に空気を取り込むための吸気管104には、ここを
通る空気の流量を調節する電子制御スロットル105、
燃料を噴射する燃料噴射装置106および空気流量計1
07が設けられている。燃料噴射装置106は、エンジ
ン101の気筒数に対応して4つの燃料噴射弁108を
有している。電子制御スロットル105とは、アクチュ
エータ109でスロットルバルブ110を駆動し空気流
量を制御するものである。また、通常の自動車ではスロ
ットルバルブ110とアクセルペダル(図示されていな
い)が機械式ワイヤ(図示されていない)で連結されて
おり、一対一で動作する。
【0023】エンジン101のクランク軸111にはフ
ライホイール112が取り付けられている。フライホイ
ール112には、クランク軸111の回転数、すなわち
エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ1
13が取り付けられている。このフライホイール112
にトルクコンバータ114が直結され、トルクコンバー
タ出力軸118に有段式変速機構119が直結され、ト
ルクコンバータ出力軸118と有段式変速機構119と
で自動変速機130が構成されている。
【0024】トルクコンバータ114は、ポンプ11
5,タービン116及びステータ117から成っている。
タービン116の出力軸、つまりトルクコンバータ出力
軸118は、有段式変速機構119と直結されている。ま
た、トルクコンバータ出力軸118には、タービン回転
数Ntを測定するタービン回転センサ120が取り付け
られている。
【0025】変速機構119の構成は公知であり、2個
の遊星歯車と5個の摩擦係合装置とを含み、5個の摩擦
係合装置を選択的に締結あるいは解放することにより、
遊星歯車の回転数又は方向が変化し、変速又は前・後進
の切り換えを実行する。図1では、説明の便宜上、これ
ら要素を遊星歯車121,摩擦係合装置122,123で
代表して示している。摩擦係合装置122,123は、
それぞれスプール弁126,127およびリニアソレノ
イド128,129(調圧装置)により制御される。ま
た、変速機構119は出力軸124と連結され、出力軸
124は図示していない自動車のプロペラシャフトに連
結されている。上記出力軸124には出力軸回転数No
を測定する出力軸回転数センサ125が取り付けられて
おり、このセンサ信号を用いてトルク相開始時期の認識
を行う。
【0026】以上説明したエンジン101および自動変
速機130の駆動のためのアクチュエータは、コントロ
ーラ131により制御される。コントローラ131に
は、スロットル開度θ,変速機出力軸回転数No,ター
ビン回転数Nt,エンジン回転数Ne,変速機油温Toi
l ,アクセルペダル踏み込み量α等が入力され制御に用
いられる。また、特殊なシステムにおいては、変速機の
出力軸124に取り付けられたトルクセンサ(図示され
ていない)を用いて検出された変速機出力軸トルクTo
がコントローラ131に取り込まれる。
【0027】図2は自動変速機130が4速自動変速機
の場合のシフトアップ時の変速線図である。コントロー
ラ131は図2に示すように、スロットル開度θと車両
の速度Vとに基づいて変速判断を行い、自動変速機13
0の変速段を決定する。
【0028】図3は、変速機構119の5個の摩擦係合
装置の締結・解放と変速段との関係を示す表である。自
動変速機130は、5個の摩擦係合装置として、ローク
ラッチ(L/C),24ブレーキ(2&4/B),ハイ
クラッチ(H/C),ローリバースブレーキ(L&R/
B),ローワンウェイクラッチ(L/OWC)とを備
え、これを図3に示すように選択的に締結(図中○)あ
るいは解放(図中×)させることにより、前進1〜4速
と後進の変速段を選択し得るものである。例えば、2―
3変速では、ハイクラッチ(H/C)を締結させ24ブ
レーキ(2&4/B)を解放することで変速が成立す
る。以下の説明では、締結側摩擦係合装置(現在、解放
状態にあり締結される摩擦係合装置)を図1の摩擦係合
装置123で代表し、解放側摩擦係合装置(現在、締結
状態にあり解放される摩擦係合装置)を図1の摩擦係合
装置122で代表する。
【0029】以上のような自動変速機に本実施形態の制
御装置が設けられている。この制御装置は図1に示した
コントローラ131により構成されている。即ち、コン
トローラ131は、本実施形態の制御装置として、悪路
走行判定手段132,油圧制御切換手段133,油調圧
指令発生手段134を有している。悪路走行判定手段1
32では、車両が走行している路面が平坦な舗装路のよ
うな良質な路面か、あるいは砂利道や土道といった悪路
なのかを判定する。その一例として、変速機出力軸回転
数センサ125で検出した出力軸回転数Noの変化率を
用いる手法が考えられる。この判定手法の詳細は後述す
る。次に、油圧制御切換手段133では、前記悪路走行
判定手段132で判定した結果に応じて、調圧指令発生
手段134における変速時に作用する油圧制御方法を切り
換える。その一例として、通常走行におけるトルク相認
識は変速機出力軸回転数Noの変化率を用いて認識し、
悪路走行と判定した場合には、タイマ制御によるトルク
相認識へ切り換える。このような手法によりトルク相が
認識されると、調圧指令発生手段134から前記解放側
係合装置122に係わるリニアソレノイド129へ油圧
指令値の最小値が出力され、前記解放側係合装置122
が解放される。
【0030】このような構成により、悪路走行における
トルク相の誤認識や認識洩れを防止することが可能とな
る。なお、以下の説明では「摩擦係合装置」を便宜上、
「クラッチ」と称す。
【0031】図4は従来の一般的な制御方法によるシフ
トアップ時の変速特性の概要図である。変速指令信号が
発生し、変速時の油圧制御が開始される。締結クラッチ
油圧が上昇し、トルクの伝達が始まるとタービン回転数
は低下せずに出力軸トルクのみ低下する。これは、締結
側クラッチの締結作用によりトルク伝達が始まり、締結
状態にある解放側クラッチとの双方のクラッチにトルク
が作用し、エンジンから出力されたトルクの一部が出力
軸124へ伝達されなくなるからである。この領域がト
ルク相である。この時期において、解放側クラッチを一
気に低下させることで、タービン回転数が低下し実際に
変速が始まる。つまり、前記トルク相開始を認識して解
放側クラッチを一気に解放することで、良好なクラッチ
架け替え制御が実現する。また、変速中の締結側クラッ
チ油圧およびトルク相開始前の解放側クラッチ油圧は、
自動変速機の運転条件毎に良好な変速特性が実現する油
圧に予めチューニングにより設定されている。
【0032】図5は従来の一般的な制御方法によるシフ
トアップ時の変速特性であり、クラッチ解放タイミング
がずれた場合の影響を示す概要図である。図5に一点鎖
線で示すように、例えばトルク相の誤認識によって実際
のトルク相開始よりも早い時期にクラッチ解放を実行す
ると、タービン回転数の吹け上がりが発生しドライバへ
違和感を与えてしまう。また、図5点線で示すように、
例えばトルク相の認識洩れによってトルク相開始から大
幅に遅延してクラッチ解放を実行すると、締結・解放の
双方のクラッチにトルクが係っている状態(タイアッ
プ)となり、出力軸トルクの引きずりおよびトルク変動
が発生するだけでなく、クラッチの劣化を促がしてしま
う。つまり、トルク相開始時期を正確に認識すると共
に、その認識方法の誤認識や認識洩れを防止して、高信
頼化を図る手法が必要となる。
【0033】図6は本実施形態の自動変速機130の制
御装置における油圧制御切換手段133および調圧指令
発生手段134の各処理機能をフローチャートに示すも
のである。
【0034】まず、ステップ601にて現在車両が走行
中の道路が悪路か否かの判定を行う。悪路走行判定手法
の一例として、変速指令発生から200ms間の変速機
出力軸回転数変化率dNoの標準偏差σnを下記(1)
式により求める。そして、この値の絶対値が予め定めら
れた定数よりも大きい場合は、悪路走行時と判定し、そ
うでない場合は通常走行時と判定する。
【0035】
【0036】そして、通常走行時と判定した場合はステ
ップ602へ、悪路と判定した場合はステップ604へ
進む。ステップ602では、前記変速機出力軸回転数変
化率dNoを用いてトルク相を認識する。ここでのトル
ク相認識の手法として、変速指令信号が発生してから前
記変速機出力軸回転数変化率dNoの100ms間の平
均値dNo_aを算出する。そして、下記に示す(2)
式によりトルク相開始の認識を実行する。
【0037】 dNo<(dNo_a−k1) (2) dNo_a:変速機出力軸回転数変化率の平均値 k1:トルク相認識レベル すなわち、前記平均値dNo_aが予め設定されたトル
ク相認識レベルk1を引いた値を下回った時、トルク相
開始時期と認識する。ここで、上記トルク相認識レベル
k1は変速パターン毎に設定され、通常走行時の上記σ
nの約3倍程度の値に設定されている。次に、ステップ
603へ進み、前記ステップ602にて変速指令発生か
らトルク相を認識するまでの経過時間を記憶しておき、
予め記憶されていたトルク相認識時間を更新する。一
方、604では前記トルク相認識時間の値を用いてトル
ク相を認識する。これらトルク相認識の処理が終了する
と、共にステップ605へ進み、解放側クラッチ油圧の
指令値を最小値に設定し、クラッチ解放を実行する。こ
のような処理の流れとすることで、悪路走行におけるト
ルク相の誤認識を防止することができ、またトルク相認
識の時間データを毎回更新することで、クラッチの経時
劣化した場合においても、良好な解放タイミングが設定
される。
【0038】図7は図6に示したトルク相認識時間のデ
ータテーブルの一例を示したものである。トルク相認識
時間は前記自動変速機130の運転条件毎に設定され
る。変速の際に作用するクラッチ油圧は、前記自動変速
機130の運転条件を表す油圧制御用トルクTqPrs
で設定されている。トルク相認識時間は締結側クラッチ
油圧と相関があるため、図7に示すように上記TqPr
sに応じたトルク相認識時間TmTqPhsが必要とな
る。また、このTmTqPhsは変速パターン毎に用意
されている。そして、悪路走行でない通常走行における
変速の際にはこのデータテーブルの値が更新され、クラ
ッチが経年変化しても、最適な解放タイミングが損なわ
れることはない。
【0039】図8は本実施形態の自動変速機130の制
御装置における油圧制御切換手段の133および調圧指
令発生手段134の各処理機能をフローチャートに示す
ものである。
【0040】まず、ステップ801にて図6に示すステ
ップ601と同様に、現在車両が走行中の道路が悪路か
否かの判定を行う。悪路ではなく、通常の良質な道路と
判定した場合はステップ802へ、悪路と判定した場合
はステップ803へ進む。ステップ802では、変速時
の良好なトルク特性となるよう予めチューニングされた
締結側クラッチ油圧を設定し、その油圧データを締結側
摩擦係合装置のリニアソレノイド128へ出力する。具
体的には、変速時の前記締結クラッチ油圧指令値は、図
9に示すように変速時の前記自動変速機130の運転状
態を表すパラメータである油圧制御用トルクTqPrs
毎に細かく設定されている。これらのデータは製造時に
チューニングにより設定される。一方、ステップ803
では前記締結側クラッチ油圧として悪路走行時のデータ
を用いる。具体的には図9点線で示すように、通常走行
時の油圧よりも高い油圧を設定される。これは、悪路走
行時においてクラッチの架け替えタイミングがずれた場
合に、吹けあがりやタイアップが生じ、クラッチの劣化
を促してしまう。そこで、悪路判定時は締結側クラッチ
油圧を通常走行時よりも高い値に設定して変速時間を短
くし、クラッチを保護するよう作用させる。このよう
に、悪路走行と通常走行とで、油圧制御データを変更す
ることにより、吹けあがりやタイアップを要因としたク
ラッチに与えるダメージを軽減することが可能となる。
【0041】図10から図14に本発明の第二実施形態
を示す。図10は図1と同様、自動変速機の制御装置の
構成の概念図であるが、図1中のエンジン101および
自動変速機130の図は省略してある。また、コントロ
ーラは符号131Aで示してある。
【0042】図10において、コントローラ131Aは
本実施形態の自動変速機の制御装置として、変速指令発
生手段201,解放時期認識手段202,解放決定手段
203,強制解放手段204、および調圧指令発生手段13
4の各処理機能を有している。
【0043】変速指令発生手段201では、図2に示す
ようにスロットル開度θと変速機出力軸回転数(車速)
Noとから変速すべき状態であるかどうかを判断し、変
速すべき状態であれば変速指令信号を発生する。解放時
期認識手段202では、摩擦係合装置122,123の
うち解放側摩擦係合装置(現在締結状態にある摩擦係合
装置)122の解放時期を認識する。その一例として、
トルク相の開始時期を認識する。そして、解放時期を認
識した場合には解放決定手段203において前記解放側
摩擦係合装置122を解放すべく、油圧指令値の最小値
を調圧指令発生手段134へ出力する。また、解放時期
認識手段により解放時期が認識できなかった場合には、
強制解放手段204により強制的にクラッチ解放を実行
すべく、調圧指令発生手段134へ油圧指令値の最小値
を出力する。調圧指令発生手段134は、油圧指令値の
最小値が出力されると、前記解放側係合装置122に係
わるリニアソレノイド129を作動し、クラッチ解放の
ための油圧を発生させる。
【0044】このような構成により、例えば悪路走行な
どにより最適な解放時期の認識ができなかった場合でも
確実に解放側の摩擦係合装置を解放し、変速特性悪化を
防止することが可能となる。
【0045】図11は本実施形態の自動変速機130の
制御装置における解放時期認識手段202,解放決定手
段203,強制解放決定手段204、および調圧指令発
生手段134の各処理をフローチャートで示すものであ
る。
【0046】まずステップ101にて変速指令信号が発
生したか否かの判定を行う。発生していればステップ1
02へ進み、発生していなければ、再度ステップ101
を実行する。次にステップ102では、変速機出力軸回
転数の時間変化率を用いて、解放時期か否かの判定を行
う。解放時期と認識した場合には、ステップ104へ進
む。解放時期と認識しない場合にはステップ103へ進
む。ステップ103では、上記TmSftが解放時期認
識終了時間tTmTq_eより大きいか否かの判定を行
う。大きい場合には、タイアップを防止するために処理
104へ進む。小さい場合には、ステップ102へ戻
る。最後に、ステップ104では解放側クラッチの油圧
指令値を最小値に設定し、クラッチ解放を実行する。こ
のような処理の流れとすることで、解放側摩擦係合装置
の解放時期の認識洩れを確実に防止することが可能とな
り、変速特性悪化を避けることができる。
【0047】図12は図11に示したステップ102の
解放時期を認識する処理の詳細を示すフローチャートで
ある。ステップ201では変速指令信号を取り込み、ス
テップ202では前記取り込んだ変速指令信号が前回値
と変化しているかを判断する。変化している場合は、ス
テップ203にて変速制御開始フラグをセットし、ステ
ップ204で現在の変速機の出力軸回転数dNoの値を
基準値dNo_sに代入して、ステップ205へ進む。
前記変速指令信号が変化していない場合は、ステップ2
03,204を実行しないで、ステップ205へ進む。
ステップ205では、変速制御開始フラグがセットされ
ているか否かの判定を行う。前記フラグがセットされて
る場合はステップ206へ進み、セットされていない場
合はステップ201へ戻る。ステップ206では自動変
速機の現在の出力軸回転数dNoを取り込む。次にステ
ップ207では、前記dNo_s(変速指令発生時のdN
o)とdNoとの差分を取り、この値が解放時期認識レベ
ルcTqLvlより大きいか否か判定する。大きい場合
はステップ208へ進み、小さい場合はステップ206
へ戻る。最後に、ステップ208では解放時期認識フラ
グをセットし、処理を終了する。
【0048】図13は本実施形態の動作を説明するタイ
ムチャートである。変速指令信号が発生してから時間T
mSftはカウントアップを開始する。一方、出力軸回
転数dNoは前記変速指令発生した時の値をdNo_s
としてその値をメモリに記憶する。ここで、dNo_s
を記憶するときに悪路走行でのノイズや回転数の検出精
度が悪い場合には、前記変速指令信号発生から一定時間
内の平均値をdNo_sとしても良い。そして、上記d
No_sと上記dNoとの差分が解放時期認識レベルc
TqLvlより大きくなった時、解放時期認識フラグを
セットする。上記解放時期認識フラグがセットされる
と、解放側クラッチ油圧指令値が最小値となり、解放側
クラッチ油圧が低下する。また、前記TmSftが解放
時期終了時間tTmTq_eに達したとき、強制解放フ
ラグがセットされる。このとき、上記出力軸回転数変化
率により解放時期を認識できなかった場合でも、図13
の一点鎖線で示すように前記強制解放フラグがセットさ
れると解放時期認識フラグも同時にセットされ、解放側
クラッチ油圧指令値が最小値となるよう動作する。この
ような動作により、悪路走行時におけるトルク相開始時
期の認識洩れを確実に防止することが可能となる。
【0049】図14は図10に示した強制解放決定手段
204のマップ図の一例である。横軸をスロットル開度
にとり、スロットル開度毎に強制解放時間tTmTq_
eが記憶されている。ここで、最適な解放時期(トルク
相開始時期)は締結側クラッチ油圧に依存する。この解
放時期を超過してからクラッチを解放すると図5の点線
で示すようなトルク変動(車両の前後加速度)が発生す
る。このトルク変動は、超過した時間が長いほど大きく
なり、ドライバへ変速ショックとして違和感を与える。
そこで、スロットル開度毎に変速を実行してこのトルク
変動が0.2G以下となるような限界時間を予めチュー
ニングにより決定し、前記マップデータとして設定す
る。
【0050】図15から図17に本発明の第三実施例を
示す。図15は図1と同様、自動変速機の構成の概念図
であるが、図1中のエンジン101および自動変速機1
30の図は省略してある。またコントローラは符号13
1Bで示してある。
【0051】図15において、制御コントローラ131
Bは本実施形態の自動変速機の制御装置として、変速指
令発生手段201,解放時期認識手段202,解放時期
認識禁止手段301,解放決定手段203,強制解放決
定手段204、および調圧指令発生手段134の各処理
機能を有している。
【0052】変速指令発生手段201では、スロットル
開度θと変速機出力軸回転数(車速)Noとから変速指令
信号を発生する。解放時期認識手段202では、解放側
摩擦係合装置の解放時期を認識する。そして、解放時期
を認識した場合には、解放決定手段203において、前
記解放側摩擦係合装置を解放すべく、油圧指令値の最小
値を調圧指令発生手段134へ出力する。
【0053】ここで、解放時期認識禁止手段301によ
り上記認識が禁止されている場合には、上記解放決定手
段203の解放指令信号は無視される。そして、前記解
放時期認識手段202により解放時期が認識できなかっ
た場合には、強制解放決定手段204により強制的にク
ラッチ解放を実行すべく、調圧指令発生手段134へ油
圧指令値の最小値を出力する。
【0054】このような構成により、第二実施形態と同
様に、例えば悪路走行などにより解放時期が認識できな
かった場合でも確実に摩擦係合装置を解放し、変速特性
悪化を防止できると共に、例えば悪路走行などにより解
放時期が誤認識されて早期解放するといった課題をも解
決することができる。
【0055】図16は第三実施形態の動作を示すタイム
チャートである。変速指令信号が発生すると時間TmS
ftはカウントアップを開始し、認識禁止フラグがセッ
トされる。一方、出力軸回転数dNoは前記変速指令発
生した時の値をdNo_sとしてその値をメモリに記憶
する。そして、上記dNo_sと上記dNoとの差分が
解放時期認識レベルcTqLvlより大きくなった時、
解放時期認識フラグをセットする。ここで図16に示す
ように、前記認識禁止フラグがセットされている間に上
記差分が上記レベルより大きくなっても、解放時期の誤
認識として上記解放時期認識フラグがセットされない。
そして、上記TmSftが解放時期認識禁止時間tTm
Tq_sを越えると、上記強制フラグがリセットされ、
上記dNo信号での解放時期認識が有効となる。このよう
な動作により、悪路走行時におけるトルク相開始時期の
誤認識を確実に防止し、早期解放による回転数の吹け上
がりを防止することができる。
【0056】図17は図15に示した解放時期認識禁止
手段301のマップ図の一例である。横軸をスロットル
開度にとり、スロットル開度毎に解放時期認識禁止時間
tTmTq_sが記憶されている。ここで、上述のよう
に最適な解放時期(トルク相開始時期)は締結クラッチ
の油圧に依存する。この解放時期よりも前にクラッチを
解放すると、図5に一点鎖線で示すような回転数の吹け
上がりが発生し、ドライバへ違和感を与える。そこで、
スロットル開度毎に変速を実行し、この回転数の吹け上
がりが発生しない時間を予めチューニングにより決定
し、前記マップデータとして設定する。
【0057】以上述べたように、解放時期を認識する手
法と、この手法の誤認識あるいは認識洩れを防止する手
法との組み合わせにより、信頼性の高いクラッチ架け替
え制御が実現し、変速特性悪化やクラッチ劣化を防止す
ることができる。
【0058】図18に本発明の第四実施形態を示す。図
18は、本発明による自動車の構成の概念図であるが、
図18中のコントローラ131(又は131A,131
B)の中身は図1又は図10又は図15に示したものと
同様であり、省略してある。本発明の自動車401に
は、これまで述べてきたエンジン101,自動変速機1
30およびコントローラ131(又は131A,131
B)が搭載されている。自動車401は、上記コントロ
ーラ131(又は131A,131B)により前記摩擦
係合装置の解放時期を最適に制御するため、変速特性が
悪化することなく常に快適な変速フィーリングが得られ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、所定の摩擦係合装置を
締結・解放することによって変速を実行する自動変速機
において、悪路走行による解放側摩擦係合装置の解放時
期の誤認識による変速特性悪化を防止し、常に最適なタ
イミングでクラッチ架け替え制御が実現する。
【0060】また、本発明によれば、所定の摩擦係合装
置を締結・解放することによって変速を実行する自動変
速機において、解放側摩擦係合装置の解放時期の認識洩
れによるタイアップを確実に防止し、常に最適なタイミ
ングでクラッチ架け替え制御が実現する。
【0061】また、本発明によれば、所定の摩擦係合装
置を係合・解放することによって変速を実行する自動変
速機において、解放側摩擦係合装置の解放時期の誤認識
による吹けあがりあるいは認識洩れによるタイアップを
確実に防止し、常に最適なタイミングでクラッチ架け替
え制御が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態による制御装置を備えた
自動変速機の構成を示す概念図である。
【図2】自動変速機が4速自動変速機の場合のシフトア
ップ時の変速線図である。
【図3】変速機構の5個の摩擦係合装置の締結・解放と
変速段との関係を示す図である。
【図4】従来の一般的な制御方法によるシフトアップ時
の変速特性の概要図である。
【図5】従来の一般的な制御方法によるシフトアップ時
の変速特性で、クラッチ解放タイミングがずれた場合の
影響を示す概要図である。
【図6】第一実施形態による自動変速機の制御装置の処
理機能フローチャートである。
【図7】第一実施形態の制御装置に備えられる調圧指令
発生手段のマップ図である。
【図8】第一実施形態による自動変速機の制御装置の処
理機能フローチャートである。
【図9】第一実施形態の制御装置に備えられる調圧指令
発生手段のマップ図である。
【図10】本発明の第二実施形態による制御装置を備え
た自動変速機の構成を示す概念図である。
【図11】第二実施形態による自動変速機の制御装置の
処理機能を示すフローチャートである。
【図12】解放時期を認識する処理のフローチャートで
ある。
【図13】第二実施形態の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図14】第一実施形態の制御装置に備えられる強制解
放設定手段のマップ図である。
【図15】本発明の第三実施形態の制御装置を備えた自
動変速機の構成を示す概念図である。
【図16】第三実施形態の動作を説明するタイムチャー
トである。
【図17】第三実施形態の制御装置に備えれらる解放時
期認識禁止手段のマップ図である。
【図18】本発明の第四実施形態による自動車の構成を
示す概念図である。
【符号の説明】
101…エンジン、114…トルクコンバータ、119
…有段式変速機構、122,123…摩擦係合装置、1
25…出力軸回転数センサ、126,127…スプール
弁、128,129…リニアソレノイド、130…自動
変速機、131…コントローラ、132…悪路走行判定手
段、133…油圧制御切換手段、134…調圧指令発生手
段、201…変速指令発生手段、202…解放時期認識
手段、203…解放決定手段、204…強制解放手段、
301…解放時期認識禁止手段、401…自動車。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに連結された自動変速機における
    所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより変速
    を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油圧を
    調圧することのできる調圧指令発生手段を有する自動変
    速機の制御装置において、 前記調圧指令発生手段は少なくとも2つの油圧設定手段
    を有し、 車両が走行している路面状態が悪路か否かを判定する悪
    路走行判定手段と、 前記悪路走行判定手段で判定した結果に基づいて、前記
    調圧指令発生手段における油圧設定手段を切り換える油
    圧制御切換手段とを設けたことを特徴とする自動変速機
    の制御装置。
  2. 【請求項2】エンジンに連結された自動変速機における
    所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより変速
    を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油圧を
    調圧する際の自動変速機の制御方法において、 車両が走行している路面状態が悪路か否かを判定し、前
    記判定した結果に基づいて前記摩擦係合装置に作用する
    油圧を調圧する制御方法を切り換えることを特徴とする
    自動変速機の制御方法。
  3. 【請求項3】エンジンに連結された自動変速機における
    所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより変速
    を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油圧を
    調圧することのできる調圧指令発生手段を有する自動変
    速機の制御装置において、 前記自動変速機の変速時における解放側摩擦係合装置の
    解放時期を認識する解放時期認識手段と、 前記解放時期認識手段の認識結果に基づいて前記解放側
    摩擦係合装置の解放動作を決定する第1解放決定手段
    と、 前記解放時期認識手段において前記解放時期が認識不可
    能である場合に、強制的に前記解放側摩擦係合装置の解
    放動作を決定する第2解放決定手段とを有し、 前記調圧指令発生手段は、前記第1及び第2解放決定手
    段の決定に基づき前記解放側摩擦係合装置を解放するよ
    うに作動することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】エンジンに連結された自動変速機における
    所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより変速
    を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油圧を
    調圧することのできる調圧指令発生手段を有する自動変
    速機の制御装置において、 前記自動変速機の変速時における解放側摩擦係合装置の
    解放時期を認識する解放時期認識手段と、 前記解放時期認識手段の認識結果に基づいて前記解放側
    摩擦係合装置の解放動作を決定する第1解放決定手段
    と、 前記解放時期認識手段において前記解放時期が認識不可
    能である場合に、強制的に前記解放側摩擦係合装置の解
    放動作を決定する第2解放決定手段とを有し、 前記調圧指令発生手段は、前記第1及び第2解放決定手
    段の決定に基づき前記解放側摩擦係合装置を解放するよ
    うに作動すると共に、更に、 前記自動変速機の変速開始から所定期間、前記解放側摩
    擦係合装置の解放動作を禁止する解放禁止手段を有する
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】エンジンに連結された自動変速機における
    所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより変速
    を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油圧を
    調圧する際の自動変速機の制御方法において、 前記自動変速機の変速時における解放側摩擦係合装置の
    解放時期を認識し、前記認識された結果に基づいて前記
    解放側摩擦係合装置の解放動作を決定し、前記解放時期
    が認識不可能である場合に、強制的に前記解放側摩擦係
    合装置の解放動作を決定し、これら決定に基づいて前記
    解放側摩擦係合装置を解放するよう前記摩擦係合装置に
    作用する油圧を調圧することを特徴とする自動変速機の
    制御方法。
  6. 【請求項6】エンジンに連結された自動変速機における
    所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより変速
    を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油圧を
    調圧する際の自動変速機の制御方法において、 前記自動変速機の変速時における解放側摩擦係合装置の
    解放時期を認識し、前記認識された結果に基づいて前記
    解放側摩擦係合装置の解放動作を決定し、前記解放時期
    が認識不可能である場合に、強制的に前記解放側摩擦係
    合装置の解放動作を決定し、これら決定に基づいて前記
    解放側摩擦係合装置を解放するよう前記摩擦係合装置に
    作用する油圧を調圧すると共に、前記自動変速機の変速
    開始から所定期間、前記解放側摩擦係合装置の解放動作
    を禁止することを特徴とする自動変速機の制御方法。
  7. 【請求項7】エンジンに連結された自動変速機における
    所定の摩擦係合装置を締結・解放させることにより変速
    を実行すると共に、前記摩擦係合装置に作用する油圧を
    調圧することのできる調圧指令発生手段を有する自動変
    速機の制御装置において、 前記調圧指令発生手段は少なくとも2つの油圧設定手段
    を有し、 車両が走行している路面状態が悪路か否かを判定する悪
    路走行判定手段と、 前記悪路走行判定手段で判定した結果に基づいて、前記
    調圧指令発生手段における油圧設定手段を切り換える油
    圧制御切換手段とを設けたことを特徴とする自動変速機
    の制御装置を搭載した自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003028287A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Toyota Motor Corp 無段変速機を備えた車両の制御装置
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