JP2000351511A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2000351511A
JP2000351511A JP16693199A JP16693199A JP2000351511A JP 2000351511 A JP2000351511 A JP 2000351511A JP 16693199 A JP16693199 A JP 16693199A JP 16693199 A JP16693199 A JP 16693199A JP 2000351511 A JP2000351511 A JP 2000351511A
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image forming
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path
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富美男 高城
Nobumasa Abe
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でシートの両主面に画像を形成す
ることができる画像形成装置および画像形成方法を低コ
ストで提供する。 【解決手段】 排紙部64は、第2排紙経路641aは
定着ユニット5から標準排紙トレイ11に延びる第2排
紙経路641aと、排紙経路641aとほぼ平行に、再
給紙部66とマルチビンユニットとの間に延びる第1排
紙経路641bとを備えている。駆動ローラ643c,
644cは正逆回転可能となっており、排紙経路641
a側に従動ローラ643a,644aがそれぞれ配設さ
れるとともに、排紙経路641b側に従動ローラ643
b,644bがそれぞれ配設されている。そして、駆動
ローラ643c,644cの回転方向に応じて両排紙経
路641a,641bでシートSを相反する方向に搬送
可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像が形成され
た複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなど
のシートの両主面に画像を形成し、排紙トレイおよびフ
ィニッシャなどに排紙する画像形成装置および画像形成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンター、ファクシミリ装置および複
写機などの画像形成装置には、従来より、シートの両主
面に画像を形成することができる構成を有するものが数
多く提供されている。この明細書では、このようにシー
トの両主面に画像を形成する画像形成モードを「両面モ
ード」と称する。
【0003】この両面モードを実行可能な画像形成装置
としては、例えば特開平10−166695号公報に記
載された装置がある。この画像形成装置では、シートの
両主面への画像形成を可能とするため、片面に画像が形
成されたシート(以下「片面画像シート」という)を一
時的に収容する中間トレイが設けられている。そして、
定着装置の下流側に配設された反転装置によって片面画
像シートを、中間搬送路を介して中間トレイに搬送し、
一時的に収容しておく。そして、適当なタイミングで中
間トレイからシートを取り出すとともに、表裏反転した
後、このシートの他方主面に画像を形成する。
【0004】また、この画像形成装置では、シートの排
紙先としてノンソート用ビン(本発明の排紙トレイに相
当する)およびソート用ビン(本発明のフィニッシャに
相当する)が設けられている。そして、上記のようにし
て両面に画像が形成されたシート(以下「両面画像シー
ト」という)は、ノンソート用搬入路を介してノンソー
ト用ビンに、またソート用搬入路を介してソート用ビン
に、それぞれ選択的に排紙される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の画
像形成装置では、反転装置、ノンソート用搬入路および
ソート用搬入路はそれぞれ独立した単一の機能しか有し
ていない。すなわち、反転装置は片面画像シートを反転
して中間トレイ側に搬送する機能を果たし、ノンソート
用搬入路は画像形成済みのシートをノンソート用ビンに
排紙する機能を果たし、ソート用搬入路は画像形成済み
のシートをソート用ビンに排紙する機能を果たしている
にしか過ぎない。そのため、画像形成装置を構成する部
品点数が多く、これが装置コスト増大や構成の複雑化の
主要因の一つとなっていた。
【0006】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであり、簡単な構成でシートの両主面に画像を形成す
ることができる画像形成装置および画像形成方法を低コ
ストで提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、シートに画
像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によっ
て画像が形成されたシートに対して所定の後処理を施す
フィニッシャと、前記画像形成手段によって画像が形成
されたシートを収容する排紙トレイと、前記画像形成手
段にシートを給紙する給紙手段と、前記画像形成手段に
よって一方主面に画像が形成されたシートを、前記給紙
手段に再給紙する再給紙手段と、前記画像形成手段から
搬送されてきたシートを、前記排紙トレイまたは前記フ
ィニッシャに選択的に排紙するとともに、前記排紙トレ
イおよび前記フィニッシャと反対側に反転搬送して前記
再給紙手段に導く排紙手段とを備え、シートの両主面に
画像を形成した後、前記排紙トレイおよび前記フィニッ
シャのうち選択された一方に排紙する画像形成装置であ
って、上記目的を達成するため、前記排紙手段を、前記
フィニッシャにシートを導く第1排紙経路と、前記排紙
トレイにシートを導く第2排紙経路と、シートの搬送経
路を第1または第2排紙経路に選択的に切り換える切換
手段と、前記第1排紙経路側で前記第1排紙経路側に沿
ってシートを前記フィニッシャに向けて搬送し、またシ
ートを反転搬送する一方、前記第2排紙経路側で前記第
2排紙経路に沿ってシートを前記排紙トレイに向けて搬
送し、またシートを反転搬送する搬送手段とで構成して
いる。
【0008】この発明では、第1排紙経路に搬送されて
きたシートは第1排紙経路において再給紙手段に向けて
反転搬送され、第2排紙経路に搬送されてきたシートは
第2排紙経路において再給紙手段に向けて反転搬送され
る。このように、第1および第2排紙経路でシートのス
イッチバック動作が行われ、第1および第2排紙経路が
スイッチバック経路としても機能する。このため、最適
なシートの搬送シーケンスを組むことでスループットの
向上が図られる。
【0009】なお、この発明における排紙経路の個数は
2に限定されるものではなく、2以上設けた場合も同様
の作用が得られる。すなわち、複数の排紙位置にそれぞ
れ1対1で対応して複数の排紙経路を設け、各排紙経路
に沿ってシートを再給紙手段に向けて反転搬送するよう
に構成することで、各排紙経路でシートのスイッチバッ
ク動作を行うことができる。また、このように複数の排
紙経路がそれぞれスイッチバック経路として機能する場
合には、最適なシートの搬送シーケンスを組むことでス
ループットの向上が図られる。
【0010】ここで、搬送手段を以下のように構成して
もよい。すなわち、第1および第2排紙経路に挟まれた
位置に正逆回転可能な第1駆動ローラを配設し、この第
1駆動ローラに対して第1および第2排紙経路を挟み込
むように第1および第2従動ローラをそれぞれ対向配置
してもよく、最小限の構成で搬送手段を構成することが
できる。
【0011】また、切換手段に対して排紙トレイとは反
対側に搬入手段を配設するとともに、切換手段に対して
フィニッシャとは反対側に搬出手段を配設してもよく、
この場合、搬入手段によってシートが確実に切換手段に
送られ、また切換手段から再給紙手段に向けて搬送され
てきたシートが確実に再給紙手段に搬出される。
【0012】ここで、搬入手段および搬出手段を次のよ
うに構成することで、構成部品を最小限に抑えることが
できる。すなわち、第1および第2排紙経路に挟まれた
位置に所定方向に回転可能な第2駆動ローラを配設し、
この第2駆動ローラに対して第1および第2排紙経路を
挟み込むように第4および第3従動ローラをそれぞれ対
向配置すればよい。この場合、第2駆動ローラと第4従
動ローラとで搬出手段が構成されるとともに、第2駆動
ローラと第3従動ローラとで搬入手段が構成される。
【0013】また、この発明にかかる画像形成方法は、
画像形成手段によって両主面に画像が形成されたシート
を、フィニッシャにつながる排紙経路と排紙トレイにつ
ながる排紙経路のうち選択された選択排紙経路に沿って
排紙する画像形成方法であって、上記目的を達成するた
め、給紙経路に沿って画像形成前の基準シートを前記画
像形成手段に給紙して当該基準シートの一方主面に画像
を形成する第1工程と、前記一方主面にのみ画像が形成
された基準シートを、前記2つの排紙経路のいずれか一
方に搬送する第2工程と、前記第2工程後、当該排紙経
路内で前記基準シートの搬送方向を反転し、再給紙経路
を介して前記給紙経路側に搬送することで前記基準シー
トを表裏反転させる第3工程と、表裏反転された前記基
準シートを前記給紙経路に沿って前記画像形成手段に給
紙して当該基準シートの他方主面に画像を形成する第4
工程と、前記第4工程後に、両主面に画像が形成された
基準シートを、前記選択排紙経路を介して排紙する第5
工程と、を備えている。
【0014】この発明では、一方主面に画像が形成され
たシートは、フィニッシャにつながる排紙経路と排紙ト
レイにつながる排紙経路のうちの一方に搬送された後、
その排紙経路で反転搬送されて再給紙経路を介して給紙
経路に搬送される。そして、このシートの他方主面に画
像が形成された後、選択排紙経路を介して排紙される。
このように、排紙経路でシートのスイッチバック動作が
実行される。また、いずれの排紙経路においてもスイッ
チバック動作を行うことができ、最適なシートの搬送シ
ーケンスを組むことでスループットの向上が図られる。
【0015】ここで、第2工程前に、基準シートの1つ
前の前シートの一方主面に画像を形成し、第2工程にお
いて基準シートが搬送される基準シート用排紙経路とは
異なるもう一方の前シート用排紙経路に搬送しておく
と、基準シートを基準シート用排紙経路に搬入すると同
時に、前シートを前シート用排紙経路から再給紙経路に
向けて搬出することができる。この場合、両搬送動作を
一括して同時に行うことができ、スループットがさらに
向上する。
【0016】また、基準シートの再給紙経路への搬送と
同時に、基準シートの1つ後のシートであり、一方主面
に画像が形成された後シートを、第2工程において基準
シートが搬送される基準シート用排紙経路とは異なるも
う一方の後シート用排紙経路に搬入するようにしてもよ
く、この場合、両搬送動作を一括して同時に行うことが
でき、スループットがさらに向上する。
【0017】さらに、一方主面にのみ画像が形成された
基準シートを、選択排紙経路とは異なるもう一方の排紙
経路に搬送しておくと、基準シートの再給紙経路への搬
送と同時に、基準シートの1つ前のシートであり、しか
も両主面に画像が形成された前シートを、選択排紙経路
に沿って排紙することができる。この場合も、両搬送動
作を一括して同時に行うことができ、スループットがさ
らに向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】A.画像形成装置の全体構成 図1は、この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態
を示す図である。また、図2は図1のケース内部を示す
図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シア
ン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のト
ナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラ
ック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成す
る装置である。この画像形成装置では、図2に示すよう
に、ケース1内部に、像担持体ユニット2、露光ユニッ
ト3、転写ユニット4および定着ユニット5が設けら
れ、これらによってシートに画像を形成する画像形成手
段が構成されている。また、画像形成手段に対してシー
トを給紙し、画像形成済みのシートを所定の排紙位置に
排紙する給排紙ユニット6もケース1内に設けられてい
る。さらに、ケース1の上方位置には、図1に示すよう
に、フィニッシャの一つとして機能するマルチビンユニ
ット8が配置されて画像形成手段によって画像形成され
たシートをソートし、対応するビン81に収容可能とな
っている。
【0019】そして、ホストコンピュータなどの外部装
置から画像信号が制御ユニット7に与えられると、制御
ユニット7が装置各部を制御してシートSに画像信号に
対応する画像を形成する。すなわち、この画像形成装置
では、像担持体ユニット2の感光体21にトナー像が形
成され、さらに転写ユニット4の中間転写ベルト46に
一次転写される。そして、この一次転写像(トナー像)
が給排紙ユニット6によって転写位置に給送されてきた
シートSに二次転写された後、このシートSが定着ユニ
ット5に搬送され、定着処理を受ける。この定着処理済
みのシートSは給排紙ユニット6の排紙部64によって
所定の排紙位置に給送される。以下、装置各部の構成に
ついて説明した後、本発明の特徴部分について詳述す
る。
【0020】B−1.ケース1 このケース1の上面部は標準排紙トレイ11として機能
しており、ケース1の上面側部に開口された排紙口12
を介して画像形成済みのシートSが1枚ずつ標準排紙ト
レイ11に排紙されるように構成されている。また、こ
の画像形成装置に対しては、その上方側にマルチビンユ
ニット8を、また側方に別のフィニッシャー(図示省
略)を、オプション装備可能となっており、画像形成済
みシートSをマルチビンユニット8および別のフィニッ
シャに搬送すべくケース1の上面および側面に開口1
3,14がそれぞれ設けられている。
【0021】B−2.像担持体ユニット2および露光ユ
ニット3 また、この画像形成装置では、図2に示すように、ケー
ス1内部に対して像担持体ユニット2が着脱自在となっ
ている。この像担持体ユニット2は、同図の矢印方向に
回転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21
の周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電
ローラ22、現像手段としての現像器23Y,23C,
23M,23K、およびクリーニング部24がそれぞれ
配置されている。帯電ローラ22は感光体21の外周面
に当接して外周面を均一に帯電させるものであり、この
帯電ローラ22によって帯電された感光体21の外周面
に向けて露光ユニット3からレーザ光Lが照射される。
この露光ユニット3はホストコンピュータなどの外部装
置より与えられた画像信号に応じてレーザ光Lを感光体
21上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応す
る静電潜像を形成する。
【0022】こうして形成された静電潜像は現像部23
によってトナー現像される。すなわち、この実施形態で
は現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シア
ン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およ
びブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に
沿って配置されている。これらの現像器23Y,23
C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接
離自在に構成されており、装置全体を制御する制御ユニ
ット7からの指令に応じて上記4つの現像器23Y、2
3M、23C、23Bのうちの一の現像器が選択的に感
光体21に当接し、対応する色のトナーを感光体21の
表面に付与して感光体21上の静電潜像を顕在化する。
【0023】現像部23で現像されたトナー像は、ブラ
ック用現像器23Kとクリーニング部24との間に位置
する一次転写領域R1で転写ユニット4の中間転写ベル
ト46上に一次転写される。なお、この転写ユニット4
の構造については後で詳述する。
【0024】この一次転写領域R1から周方向(同図の
矢印方向)に進んだ位置にクリーニング部24が配置さ
れている。このクリーニング部24は、一次転写後に、
感光体21の外周面に残留付着しているトナーを掻き落
とすクリーナブレード241と、このクリーナブレード
241によって掻き落とされたトナーを受ける受け部2
42とを備えている。
【0025】B−3.転写ユニット4 次に、転写ユニット4の構成について説明する。この実
施形態では、転写ユニット4は、駆動ローラ41と、4
本の従動ローラ42〜45と、これら各ローラ41〜4
5に掛け渡された中間転写ベルト46と、この中間転写
ベルト46に転写された中間トナー像をシートSに二次
転写する二次転写ローラ48とを備えている。そして、
カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体21
上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト46上
に重ね合わせてカラー像を形成し、シートSに転写して
フルーカラー画像を得る。また、モノクロ画像をシート
Sに転写する場合には、感光体21上にブラックトナー
像のみを中間転写ベルト46上に形成し、シートSに転
写してモノクロ画像を得る。
【0026】より具体的に説明すると、転写ユニット4
は以下のように構成されている。すなわち、同図に示す
ように、一次転写領域R1のクリーニング部24側(同
図の右手側)に駆動ローラ41が配置されている。この
駆動ローラ41の端部には歯車が固定されており、この
歯車が感光体21の駆動用歯車と噛み合うことで、駆動
ローラ41は感光体21と略同一の周速で回転駆動され
る。そして、この駆動ローラ41の回転にともなって中
間転写ベルト46が感光体21と略同一の周速で図示矢
印方向に循環駆動される。また、駆動ローラ41には、
中間転写ベルト46を介して電極ローラ47が外周側よ
り当接されており、この電極ローラ47を介して、中間
転写ベルト46の導電層(後で説明する)に一次転写電
圧が印加される。
【0027】一方、一次転写領域R1の現像部23側
(同図の左手側)に従動ローラ45が配置され、駆動ロ
ーラ41との間で中間転写ベルト46に対して張力を与
えている。これによって、両ローラ41,46の間に位
置するベルト部分が感光体21に圧接され、一次転写部
が形成される。
【0028】残りのローラのうち従動ローラ42はテン
ションローラであり、図示しない付勢手段によって中間
転写ベルト46に対して張力を与えている。また、従動
ローラ43は二次転写領域R2を形成するバックアップロ
ーラである。
【0029】このバックアップローラ43には、中間転
写ベルト46を挟んで二次転写ローラ48が対向配置さ
れている。この二次転写ローラ48は、図示しない接離
機構により中間転写ベルト46に対して接離可能となっ
ており、二次転写時には中間転写ベルト46に押し付け
られる。そして、この圧接状態で、二次転写ローラ48
に二次転写電圧が印加されて中間転写ベルト46に転写
されているトナー像が給排紙ユニット6によって二次転
写領域R2に給送されてきたシートSに転写される(二
次転写)。
【0030】また、従動ローラ44はベルトクリーナ4
9のためのバックアップローラである。このベルトクリ
ーナ49は、中間転写ベルト46と接触してその外周面
に残留付着しているトナーを掻き落すクリーナブレード
491と、このクリーナブレード491によって掻き落
されたトナーを受ける受け部492とを備えている。こ
のベルトクリーナ49は、図示しない接離機構によって
中間転写ベルト46に対して接離可能となっている。
【0031】なお、この実施形態では中間転写ベルト4
6は、合成樹脂からなる絶縁性基体と、この絶縁性基体
上に形成された導電層と、この導電層の上に形成されて
感光体21に圧接される抵抗層とで構成された3層構造
を有している。そして、この3層構造の中間転写ベルト
46の側縁部では、抵抗層が帯状に除去されて導電層が
帯状に露出し、この露出部に電極ローラ47が接触する
ことで中間転写ベルト46に対して一次転写電圧が印加
される。また、この中間転写ベルト46は上記3層構造
を有するベルトの両端部をつなぎ合わせて無端状に仕上
げられたものであり、この継目部分を避けてトナー像が
一次転写されるように制御される。
【0032】B−4.定着ユニット5 転写ユニット4によってトナー像が転写されたシートS
は後述する給排紙ユニット6によって所定の給紙経路6
30(同図中の2点鎖線)に沿って給紙されるが、二次
転写領域R2の下流側に定着ユニット5が配置されてい
る。この定着ユニット5は、2つの定着部51,52に
よって形成されている。メイン定着部51では、給紙経
路630の上方側に配置されたヒートローラ511と、
このヒートローラ511に対して下方側より圧接された
加圧ローラ512とで構成されており、搬送されてくる
シートSに転写されているトナー像をシートSに定着す
る。一方、補助定着部52では、給紙経路の下方側に配
置されたヒートローラ521と、このヒートローラ52
1に対して上方側より圧接された加圧ローラ522とで
構成されており、メイン定着部51で発生するシートS
のくせを緩和している。このようにして画像形成済みの
シートSは給排紙ユニット6によってさらに給紙経路6
30に沿って標準排紙トレイ11やマルチビンユニット
8などに向けて給紙される。
【0033】B−5.給排紙ユニット6 給排紙ユニット6は、複数枚のシートSを積層状態で収
納可能なカセット61および手差しトレイ62と、カセ
ット61または手差しトレイ62からシートSを給紙経
路630に沿って二次転写領域R2および定着ユニット
5に搬送する給紙部63と、定着済みのシートSを標準
排紙トレイ11、マルチビンユニット8あるいはフィニ
ッシャに選択的に排紙したり、搬送されてきたシートS
を再給紙部側に反転給紙する排紙部64と、排紙部64
でのシートSの排紙経路641a,641bを選択的に
切換る切換部65と、排紙部64から搬送されたシート
Sを再度給紙部63に給紙する再給紙部66と、で構成
されている。
【0034】B−5−1.給紙部63 給紙部63は、カセット61からシートSを搬出するた
めにカセット61に収納されたシートSのうち最上位の
シートSと接触するようにピックアップローラ631が
配設されている。そして、このピックアップローラ63
1によりカセット61から搬出されるシートSを確実に
1枚ずつに分離するために、カセット61の出口側(図
2の右手側)に分離ローラ対632が設けられている。
こうして、カセット61に収納されているシートSを1
枚ずつ確実に二次転写領域R2に向けて取り出すことが
できるようになっている。このようなシートSの取出構
成については、手差しトレイ62側でも同様である。す
なわち、手差しトレイ62に収納されているシートS
は、ピックアップローラ633により手差しトレイ62
から搬出され、さらに分離ローラ対634によって1枚
ずつ確実に二次転写領域R2に向けて送り出されてい
る。
【0035】カセット61から送り出されたシートSは
第2および第3中継ローラ対635,636を介してゲ
ートローラ対637に給送される一方、手差しトレイ6
2から送り出されたシートSは第3中継ローラ対636
に直接搬送され、この第3中継ローラ対636を介して
ゲートローラ対637に給送される。なお、この画像形
成装置では、オプションで装置下部へのカセット増設が
可能となっており、増設カセット(図示省略)から開口
15を介してケース1内に給送されてきたシートを上記
と同様にゲートローラ対637に給送すべく、開口15
の近傍に第1中継ローラ対638が配設されている。
【0036】上記のようにしてカセット61、手差しト
レイ62あるいは増設カセットからゲートローラ対63
7に給送されてきたシートSは、ゲートローラ対637
によりレジスト処理された後、所定のタイミングで二次
転写領域R2、つまり中間転写ベルト46と二次転写ロ
ーラ48との間に給紙される。このように、この実施形
態では、構成要素631〜638によって給紙部63が
形成されており、カセット61、手差しトレイ62およ
び増設カセットから二次転写領域R2、さらに排紙部6
4に至るまでのシートSの搬送経路が給紙経路630と
なっている。
【0037】B−5−2.排紙部64 二次転写領域R2でトナー像が転写され、さらに定着ユ
ニット5で定着処理を受けたシートS(画像形成済みシ
ート)は排紙部64に給紙される。この排紙部64は2
つの排紙経路641a,641bを有しており、一方の
排紙経路(第2排紙経路)641aは定着ユニット5か
ら標準排紙トレイ11に延びるとともに、他方の排紙経
路(第1排紙経路)641bは排紙経路641aとほぼ
平行に、再給紙部66とマルチビンユニット8との間に
延びている。これらの排紙経路641a,641bに沿
って3つの駆動ローラ642c〜644cが所定間隔を
隔て、しかも両排紙経路641a,641bに挟まれる
ように配設されている。また、各駆動ローラ642c〜
644cに対応して、排紙経路641a側に従動ローラ
642a〜644aがそれぞれ配設されるとともに、排
紙経路641b側に従動ローラ642b〜644bがそ
れぞれ配設されている。
【0038】上記3つの駆動ローラのうち定着ユニット
5および再給紙部66に近接して設けられた駆動ローラ
642cは図2の紙面において反時計方向にのみ回転す
るように構成されている。このように、この排紙部64
では、駆動ローラ642cと従動ローラ642aとで排
紙入口ローラ対645が構成され、定着済みのシートS
を排紙部64内に引き込む搬入手段として機能し、第2
排紙経路641aに沿ってシートSを標準排紙トレイ1
1に向けて搬送する。一方、駆動ローラ642cと従動
ローラ642bとでスイッチバック出口ローラ対646
が構成され、第1排紙経路641bに沿って搬送されて
きたシートを排紙部64から搬送する搬出手段として機
能し、後述するようにして第2排紙経路641aあるい
は第1排紙経路641bで一時的に待機されたシートS
を再給紙部66に向けて搬送する。
【0039】残りの駆動ローラ643c,644cは、
駆動ローラ642cとは異なり、正逆回転可能となって
おり、駆動ローラ643c,644cの配設位置におい
て第1および第2排紙ローラ対643,644をそれぞ
れ構成している。そして、駆動ローラ643c,644
cの回転方向に応じて両排紙経路641a,641bで
シートSを相反する方向に搬送可能となっている。例え
ば、図2の紙面において駆動ローラ643c,644c
が反時計方向に回転すると、第2排紙経路641aに沿
ってシートSを標準排紙トレイ11側に向けて搬送可能
となると同時に、第1排紙経路641bに沿ってシート
Sを再給紙部66側に搬送可能となる。なお、駆動ロー
ラ643c,644cの回転方向が反転すると、シート
Sは上記とは反転した方向に搬送される。
【0040】以上説明したように、この実施形態では、
駆動ローラ643cと従動ローラ643aとで、また駆
動ローラ644cと従動ローラ644aとで、第2排紙
経路641aに沿ってシートSを標準排紙トレイ11
(第2排紙位置)に向けて搬送し、またシートSを再給
紙部66に向けて反転搬送する第2搬送手段をそれぞれ
構成している。また、駆動ローラ643cと従動ローラ
643bとで、また駆動ローラ644cと従動ローラ6
44bとで、第1排紙経路641bに沿ってシートSを
マルチビンユニット8(第1排紙位置)に向けて搬送
し、またシートSを再給紙部66に向けて反転搬送する
第1搬送手段をそれぞれ構成している。こうした第1お
よび第2搬送手段を設けることで、排紙経路641a,
641bでのシートSの双方向搬送を可能とする搬送手
段が構成されている。
【0041】なお、この実施形態では、第1および第2
搬送手段を構成するにあたって駆動ローラを共用してい
るが、それぞれ専用の駆動ローラを設けるようにしても
よい。また、この実施形態では、第1搬送手段を2組の
ローラ対(643bと643c;644bと644c)
で構成するとともに、第2搬送手段も2組のローラ対
(643aと643c;644aと644c)で構成し
ているが、それぞれの組数は任意であり、それぞれ少な
くとも1組以上設けてシートSを搬送するようにすれば
よい。
【0042】また、この実施形態では、第1および第2
排紙ローラ対643,644のそれぞれが、排紙経路6
41a,641bにおけるシートSの排紙側への搬送と
切換部65への搬送とを同時に行う搬入出手段(搬送手
段)として機能しており、上記第1および第2搬送手段
を設ける場合よりも装置構成がシンプルとなり、制御も
容易となる。また、この実施形態では、2つの搬入出手
段、つまり第1および第2排紙ローラ対643,644
を設けているが、搬入出手段の個数は任意であり、搬送
すべき最大シートサイズに応じて適宜設定すればよい。
【0043】ところで、排紙経路641aには、標準排
紙トレイ11の近傍位置において第3排紙ローラ対64
7が配設されている。この第3排紙ローラ対647は、
排紙経路641aを挟み込むように駆動ローラ647c
および従動ローラ647aが回転自在に配置されてい
る。この第3排紙ローラ対647は第2排紙経路641
aに沿って搬送されてきたシートSを標準排紙トレイ1
1に積層排出する。なお、図2への図示を省略している
が、駆動ローラ647cおよび従動ローラ647aの回
転軸のうち少なくとも一方の回転軸にコルゲーションロ
ーラが取付けられて、シートSに排紙方向とほぼ直交す
る方向に強制力を加えてシートのカール低減・除去を図
っている。
【0044】一方、第1排紙経路641bでは、第1排
紙ローラ対643を構成する従動ローラ643bの直上
位置に切換フラップ648が設けられ、排紙経路641
bに沿って搬送されてくるシートSの排紙先を切換可能
となっている。すなわち、切換フラップ648が同図の
実線位置に位置している時には、シートSは排紙経路6
41bに沿ってそのまま搬送されてマルチビンユニット
8に向けて排紙される一方、切換フラップ648が排紙
経路641b上に位置すると、シートSは排紙経路64
1bから離れ、開口14を介してフィニッシャに排紙さ
れる。
【0045】さらに、上記のように構成された第1排紙
ローラ対643と、排紙入口ローラ対645およびスイ
ッチバック出口ローラ対646との間には、シートSの
搬送経路を2つの排紙経路641a,461bの間で切
換る切換部65が配設されており、この切換部65を制
御することでシートSの搬送経路が選択的に切換られ
る。より具体的には、切換部65は次のように構成され
ている。
【0046】B−5−3.切換部65 図3は、図2の切換部を示す拡大斜視図である。切換部
65は、同図に示すように、第1切換フラップ651
と、第2切換フラップ652とを備えている。そして、
各切換フラップ651,652をそれぞれ駆動すべく、
以下のように構成されている。
【0047】第1切換フラップ651は、定着処理を受
け排紙入口ローラ対645によって搬送されてきたシー
トSを上記排紙経路641a,641bのうちのいずれ
か一方に導くための切換手段をなすとともに、第1排紙
経路641bに一旦搬入されたシートSを再給紙部66
に導くためのものである。この第1切換フラップ651
は、排紙経路641a,641bとの間に配置された軸
653bに固定されている。この軸653bの一端には
アーム654bが固定され、さらにアーム654bの先
端にはソレノイド655bのピン656bが連結されて
いる。したがって、ピン656bが上動した位置にある
とき、第1切換フラップ651は図3に実線で示すよう
にその先端651bが第1の従動ローラ642b側に指
向する位置にあり、第2排紙入口ローラ対645によっ
て搬送されてきたシートSをそのまま第2排紙経路64
1aに沿って標準排紙トレイ11側に向けて導く。一
方、ピン656bが下動すると、第1切換フラップ65
1は反時計方向に回動して、その先端651bが第2の
従動ローラ642a側に指向する位置に切り替わり、第
2排紙入口ローラ対645によって搬送されてきたシー
トSをもう一方の第1排紙経路641bに沿って開口1
3に向けて導く。
【0048】第2切換フラップ652は、第2排紙経路
641aに一旦搬入されたシートを再給紙部66に導く
ためのもので、第1排紙経路641bの一面をガイドす
る案内板657の外側に配置された軸653aに固定さ
れている。この軸653aの一端にはアーム654aが
固定され、さらにアーム654aの先端に、ソレノイド
655aのピン656aが連結されている。したがっ
て、ピン656aが上動した位置にあるとき、第2切換
フラップ652は図2および図3に実線で示す第1排紙
経路641bから退避した位置にある。一方、ピン65
6aが下動すると、時計方向に回動してその先端部分6
52aが第1排紙経路641b中に入り込み、第2排紙
経路641aに一旦搬入されたシートを再給紙部66に
導く。
【0049】案内板657には、第2切換フラップ65
2に対向した切欠657aが設けられており、第2切換
フラップ652が時計方向に回動した際には、その先端
部分652aが、この切欠657aに入り込んで、駆動
ローラ642cと従動ローラ642bとのニップ部64
6bに向かう。一方、第1切換フラップ651が反時計
方向に回動した際には、その先端651bが切欠657
aに入り込むようになっている。
【0050】なお、切換フラップ648の回動駆動機構
については、第1および第2切換フラップ651,65
2と同様であるため、ここではその説明について省略す
る。
【0051】このように、この実施形態では、複数の排
紙経路641a,641bを有する排紙部64に切換部
65を組み込んで排紙装置が構成されており、この排紙
装置によれば、画像形成済みのシートSを2つの排紙経
路641a,461bのいずれか一方に選択的に搬送す
ることができるとともに、排紙経路641a,461b
に搬送待機しているシートSを選択的に再給紙部66に
搬送可能となっている。なお、特徴的な動作について
は、後で具体な画像形成シーケンスを示しながら詳述す
る。
【0052】B−5−4.再給紙部66 図2に戻って、再給紙部66の構成について説明する。
この再給紙部66は、スイッチバック出口ローラ対(搬
出手段)646から搬送されてきたシートSを再給紙経
路664に沿って給紙部63のゲートローラ対637に
搬送するものであり、再給紙経路664に沿って配設さ
れた3つの再給紙ローラ対661〜663で構成されて
いる。再給紙ローラ対661〜663の各々では、再給
紙経路664の下方側に駆動ローラが配設されるととも
に、その駆動ローラに対向当接して従動ローラが配設さ
れている。このように、排紙部64から搬送されてきた
シートSを再給紙経路664に沿ってゲートローラ対6
37に戻すことによって給紙部63においてシートSの
非画像形成面が中間転写ベルト46を向いて当該面に画
像を二次転写可能となる。
【0053】B−6.制御ユニット7 図4は、図1の画像形成装置を制御する制御ユニットの
概要構成を示すブロック図である。この制御ユニット7
は、装置全体をコントロールするための種々の演算処理
および制御指令を行うCPU711と、制御データや演
算結果などを一時的に記憶するためのRAM712と、
CPU711で行う演算プログラムなどを記憶するRO
M713とを有する制御部71を備えている。この制御
部71は、通信インターフェース77を介してホストコ
ンピュータなどの外部装置と接続されており、この通信
インターフェース77を介して外部装置から画像信号な
どを入力可能となっている。また、この画像信号は通信
インターフェース77を介して画像メモリ78にも直接
入力され、画像信号に基づく画像データを記憶すること
ができるようになっている。
【0054】制御部71は、通信インターフェース77
以外にも、画像メモリ78、操作ボタンや表示パネルな
どからなる操作表示部79、マルチビンユニット8の動
作を制御するためのマルチビンユニットコントローラ8
0、像担持体ユニット2の動作を制御するための像担持
体ユニットコントローラ72、露光ユニット3の動作を
制御する露光ユニットコントローラ73、転写ユニット
4の動作を制御する転写ユニットコントローラ74、定
着ユニット5の動作を制御する定着ユニットコントロー
ラ75、および給排紙ユニット6の動作を制御する給排
紙ユニットコントローラ76と電気的に接続されて装置
各部に制御指令を与えて装置全体を制御する。なお、こ
の実施形態では、発明の特徴がシートSの搬送動作と密
接に関連するため、給排紙ユニットコントローラ76の
構成について、さらに詳説する。
【0055】この給排紙ユニットコントローラ76は、
同図に示すように、モータドライバ761、3つのクラ
ッチドライバ762〜764、ソレノイドドライバ76
5、および給排紙ユニット6の各部に配設されてシート
Sを検出するセンサ群766とで構成されている。これ
らのうちモータドライバ761は給排紙ユニット6の駆
動源となる駆動モータ67を駆動制御するためのもので
あり、駆動モータ67の駆動力が給紙部63、排紙部6
4および再給紙部66に伝達されてシートSの搬送が行
われる。
【0056】また、給紙部63、排紙部64および再給
紙部66では、ローラの一部に対してはクラッチ(図示
省略)を介して上記駆動力を伝達しており、給紙部63
内に設けられた給紙側クラッチ群68aをクラッチドラ
イバ762が、排紙部64内に設けられた排紙側クラッ
チ群68bをクラッチドライバ763が、また再給紙部
66内に設けられた再給紙側クラッチ群68cをクラッ
チドライバ764が、それぞれON/OFF制御するよ
うに構成されている。
【0057】さらに、排紙部64においては、上記した
ように3つの切換フラップ641,642,648が設
けられており、フラップ切換用ソレノイド群(ソレノイ
ド655a,655bなど)によって回動駆動される
が、この実施形態ではフラップ切換用ソレノイド群を制
御すべくソレノイドドライバ765が設けられている。
【0058】C.画像形成装置の動作 次に、上記のように構成された画像形成装置の動作、特
に本件発明の特徴に最も関連する5種類の画像形成シー
ケンスについて詳述する。
【0059】C−1.第1の画像形成シーケンス この第1の画像形成シーケンスは、A3シートの両主面
にモノクロ画像を形成した後、排紙先として標準排紙ト
レイ11に排紙するものであり、以下、図5〜図8を参
照しつつ説明する。
【0060】図5は、この発明にかかる画像形成方法の
第1の実施形態(第1の画像形成シーケンス)を示す模
式図である。また、図6および図7は、図5のタイミン
グT1,T2におけるシートの搬送状況を模式的に示す図
である。また、図8は、図7の部分拡大図である。な
お、図5(および後で説明する図9、図12、図14、
図15、図17および図18)において、「中間転写ベ
ルト」の欄は、中間転写ベルト46に一次転写されるト
ナー像を示している。また、同欄中の境界線は中間転写
ベルト46の継目部分を示しており、この実施形態で
は、中間転写ベルト46には最大A3サイズで1枚分、
あるいはA4サイズで2枚分のトナー像を一次転写可能
となっている。そして、一次転写されたトナー像の属性
については、4つの英数字で表示している。それぞれの
表示内容は次のとおりである。
【0061】数字:シートの枚数;英文字:F…表面、
B…裏面;カッコ数字:ページ番号;カッコ英文字:K
…ブラック、Y…イエロー、M…マゼンタ、C…シア
ン;なお、「カッコ英文字」以外の表示内容は、同図中
の「ゲートローラ」、「第1排紙経路」および「第2排
紙経路」の欄に示されているシートの属性にも共通して
用いられている。
【0062】(a) まず、ホストコンピュータから画像
信号が制御ユニット7に入力されると、感光体21上に
2ページ目の画像(1枚目の裏面に形成すべき画像)に
相当する静電潜像を形成した後、ブラック用の現像器2
3Kを選択的に感光体21に当接し、ブラックのトナー
像を感光体21の表面に形成する。そして、このトナー
像を中間転写ベルト46に一次転写する。なお、以下の
説明の便宜から、このようにして中間転写ベルト46に
形成されるブラックトナー像を「中間トナー像」と称す
るとともに、この中間トナー像を形成する処理を「中間
トナー像形成処理」と称する。
【0063】また、この中間トナー像形成処理と平行し
て、A3サイズのシートS1をカセット61などからゲ
ートローラ対637まで搬送し、待機させておく。そし
て、適当なタイミングで中間トナー像をシートS1に二
次転写し、定着ユニット5で定着させて1枚目の裏面側
に2ページ目の画像を形成する。
【0064】(b) こうして2ページ目の画像が形成さ
れたシートS1を、排紙位置として予め選択された標準
排紙トレイ11につながる第2排紙経路641aに搬送
する。そして、シートS1が第2排紙経路641aに搬
送されると、切換部65の切換フラップ651が図2に
おける反時計方向に回動して、その先端651bが第2
の従動ローラ642a側に指向する位置に切り替わる。
それに続いて、第1および第2排紙ローラ対643,6
44の回転方向が切り替わり、シートS1を再給紙部6
6に反転搬送してシートS1の表裏反転を行うととも
に、シートS1をゲートローラ対637に向けて搬送す
る。なお、上記のようにしてシートS1のスイッチバッ
クを行っている間、画像形成処理を1回分空回りさせて
いる。
【0065】(c) それに続いて、1ページ目の画像形
成に先立って、4ページ目の画像(2枚目の裏面に形成
すべき画像)を次のシートS2の裏面に形成する。すな
わち、この画像に相当する中間トナー像を中間転写ベル
ト46に形成するとともに、この中間トナー像形成処理
と並行して、次のシートS2をカセット61などからゲ
ートローラ対637まで搬送し、待機させておく。そし
て、適当なタイミングで中間トナー像をシートS2に二
次転写し、定着ユニット5で定着させて2枚目の裏面側
に4ページ目の画像を形成する。
【0066】(d) こうして4ページ目の画像が形成さ
れたシートS2は、図6に示すように、選択排紙位置と
は異なるもう一方の非選択排紙位置、つまりマルチビン
ユニット8につながる第1排紙経路641bに搬送され
る。
【0067】これと並行して、1ページ目の画像(1枚
目の表面に形成すべき画像)をシートS1の表面に形成
する。すなわち、この画像に相当する中間トナー像を中
間転写ベルト46に形成するとともに、第2排紙経路6
41aから搬出されたシートS1を再給紙部66および
給紙部63を介してゲートローラ対637に向けて搬送
する。これによって、シートS1の表裏反転が行われる
とともに、シートS1がゲートローラ対637まで搬送
されて1ページ目の画像の形成準備が完了する。そし
て、適当なタイミングで中間トナー像をシートS1に二
次転写し、定着ユニット5で定着させて1枚目の表面側
に1ページ目の画像を形成する(図6)。
【0068】(e) こうして両面ともに画像が形成され
た両面画像シートS1を、図7に示すように、予め排紙
先として選択されている標準排紙トレイ11に向けて排
紙する。このとき、排紙部64がすでに詳述したように
構成されているため、第2排紙経路641a側でのシー
トS1の標準排紙トレイ11への搬送と同時に、第1排
紙経路641b側ではシートS2が再給紙部66に向け
て反転搬送される(図8)。このように、この画像形成
シーケンスによれば、2枚のシートS1,S2の搬送を同
時に行うことができ、画像形成にかかる処理時間を短縮
することができ、スループットを向上させることができ
る。
【0069】再給紙部66に搬送されたシートS2につ
いては、再給紙部66および給紙部63を介してゲート
ローラ対637に向けて搬送する。これによって、シー
トS2の表裏反転が行われるとともに、シートS2がゲー
トローラ対637まで搬送されて待機する。なお、この
ようにしてシートS2の再給紙を行っている間、画像形
成処理を1回分空回りさせている。
【0070】(f) この1回分の空回り後、3ページ目
の画像(2枚目の表面に形成すべき画像)に相当する中
間トナー像を中間転写ベルト46に形成する。そして、
適当なタイミングで中間トナー像をシートS2に二次転
写し、定着ユニット5で定着させて2枚目の表面側に3
ページ目の画像を形成する。
【0071】(g) そして、上記のようにして両面に画
像が形成された2枚目のシートS2を切換部65および
第2排紙経路461aを介して排紙位置として予め選択
された標準排紙トレイ11に排紙する。
【0072】(h) 上記工程(g)に追随して、第6ページ
目の画像を次のシートS3の裏面に形成し、第2排紙経
路461aに搬送する。すなわち、上記工程(a)と同様
にして、6ページ目の画像(3枚目の裏面に形成すべき
画像)に相当する中間トナー像を中間転写ベルト46に
一次転写するとともに、ゲートローラ対637に次のシ
ートS3を待機させておき、適当なタイミングで中間ト
ナー像をシートS3の裏面に二次転写し、定着ユニット
5で定着させて3枚目の裏面側に6ページ目の画像を形
成する。そして、このシートS3を先のシートS2の後端
部に対してわずかに隙間(ΔD)をあけた状態で第2排
紙経路641aに搬送する。
【0073】なお、その後においては、所望ページまで
の画像がすべてシートに形成されるまで、上記工程(b)
〜(h)が繰り返される。
【0074】以上のように、この第1の画像形成シーケ
ンスによれば、排紙経路641a,641bはともにス
イッチバック経路として機能しており、従来の画像形成
装置において必須構成となっていたスイッチバック専用
の反転装置が不要となり、その結果、簡単な構成でシー
トSの両主面に画像を形成することができる。
【0075】また、排紙経路641a,641bをそれ
ぞれスイッチバック経路としても機能させたことによ
り、次のような効果を存在する。例えばスループットを
全く考慮しない場合には、排紙先として選択された選択
排紙経路(この画像シーケンスでは排紙経路641aが
相当する)のみでシートSをスイッチバックさせればよ
い。しかしながら、例えば特公昭61−11865号公
報に記載されているように1つの排紙経路において、両
面画像シートの排紙と片面画像シートとのスイッチバッ
クとを実行しようとすると、両者が干渉しないように時
間的にずらす必要があり、最適な搬送シーケンスを組む
ことができず、短時間当りに処理することができるシー
ト枚数、つまりスループットが低減してしまう。これに
対して、この画像形成シーケンスでは、排紙先として選
択されなかった非選択排紙位置、つまりマルチビンユニ
ット8に対応する排紙経路641bにおいてスイッチバ
ック動作させており、上記したような最適な搬送シーケ
ンスでシートを搬送することができ、スループットを向
上させることができる。
【0076】特に、工程(e)では、2枚のシートS1,S
2の搬送を同時に行っており、これによってスループッ
トをより一層向上させることができる。すなわち、この
画像形成シーケンスによれば、一方主面(この第2の画
像形成シーケンスにおける裏面に相当)に画像が形成さ
れた基準シート、例えばシートS2を再給紙経路66に
搬送すると同時に、基準シートS2の1つ前のシートで
あり、しかも両主面に画像が形成された前シートS1を
選択排紙経路641aを介して標準排紙トレイ11に排
紙するように構成している(図7、図8)ので、基準シ
ートS2と前シートS1との搬送を同時に行うことがで
き、単位時間当たりの処理能力、つまりスループットを
向上させることができる。
【0077】また、このように2枚のシートを排紙部6
4で同時に搬送する場合、シート同士の擦れ合いによっ
てシートが汚れるという問題が考えられるが、この画像
形成装置では両シートをそれぞれ別々の排紙経路641
a,641bで搬送しているため、上記問題は発生せ
ず、シートの汚れを防止することができる。
【0078】さらに、連続するシート、例えばシートS
1,S2のうち先行するシートS1を選択された標準排紙
トレイ11に向けて排紙するのに追随して、先行シート
S1に連続する後シートS2を標準排紙トレイ11に対応
する選択排紙経路641aに向けて搬送するように構成
しているので、連続するシートの間隔ΔDを狭めて優れ
たスループットで画像形成を行うことができる。
【0079】C−2.第2の画像形成シーケンスこの第
2の画像形成シーケンスは、A4シートの両主面にモノ
クロ画像を形成した後、標準排紙トレイ11に排紙する
ものであり、以下、図9〜図11を参照しつつ説明す
る。
【0080】図9は、この発明にかかる画像形成方法の
第2の実施形態(第2の画像形成シーケンス)を示す模
式図である。また、図10および図11は、図9のタイ
ミングT3,T4におけるシートの搬送状況を模式的に示
す図である。
【0081】(i-1) まず、ホストコンピュータから画
像信号が制御ユニット7に入力されると、2ページ目の
画像(1枚目の裏面に形成すべき画像)の中間トナー像
を形成するとともに、A4サイズのシートS1をカセッ
ト61などからゲートローラ対637まで搬送し、待機
させておく。そして、適当なタイミングで中間トナー像
をシートS1に二次転写し、定着ユニット5で定着させ
て1枚目の裏面側に2ページ目の画像を形成する。
【0082】なお、この実施形態にかかる中間転写ベル
ト46はA4サイズの中間トナー像を2枚分、同時に転
写することができるが、この画像シーケンスでは、必要
に応じて中間トナー像の同時形成枚数を切り換えてい
る。
【0083】(i-2) こうして2ページ目の画像が形成
されたシートS1を、排紙位置として予め選択された標
準排紙トレイ11につながる第2排紙経路641aに搬
送する。
【0084】(j-1) シートS1が第2排紙経路641a
に搬送されると、切換部65の切換フラップ651が図
2における反時計方向に回動して、その先端651bが
第2の従動ローラ642a側に指向する位置に切り替わ
る。そして、第1および第2排紙ローラ対643,64
4の回転方向が切り替わり、シートS1を再給紙部66
に反転搬送する。
【0085】また、これと並行して、4ページ目の画像
(2枚目の裏面に形成すべき画像)を次のシートS2の
裏面に形成する。すなわち、この画像に相当する中間ト
ナー像を中間転写ベルト46に形成するとともに、この
中間トナー像形成処理と並行して、次のシートS2をカ
セット61などからゲートローラ対637まで搬送し、
待機させておく。そして、適当なタイミングで中間トナ
ー像をシートS2に二次転写し、定着ユニット5で定着
させて2枚目の裏面側に4ページ目の画像を形成する。
【0086】(j-2) こうして4ページ目の画像が形成
されたシートS2を、排紙位置として予め選択された標
準排紙トレイ11とは異なるもう一方のマルチビンユニ
ット(図示省略)につながる第1排紙経路641bに搬
送する。
【0087】また、これと並行して、6ページ目の画像
(3枚目の裏面に形成すべき画像)を次のシートS3の
裏面に形成する。すなわち、この画像に相当する中間ト
ナー像を、4ページ目の中間トナー像に隣接して中間転
写ベルト46に形成するとともに、この中間トナー像形
成処理と並行して、次のシートS3をカセット61など
からゲートローラ対637まで搬送し、待機させてお
く。そして、適当なタイミングで中間トナー像をシート
S3に二次転写し、定着ユニット5で定着させて3枚目
の裏面側に6ページ目の画像を形成する。
【0088】(k-1) こうして6ページ目の画像が形成
されたシートS3を、図10に示すように、排紙位置と
して予め選択された標準排紙トレイ11につながる第2
排紙経路641aに搬送する。このとき、排紙部64が
すでに詳述したように構成されているため、第2排紙経
路641a側でのシートS3の搬送と同時に、第1排紙
経路641b側ではシートS2が再給紙部66に向けて
反転搬送される。このように、この画像形成シーケンス
によれば、第1の画像形成シーケンスの工程(e)と同様
に、2枚のシートS2,S3の搬送を同時に行うことがで
き、画像形成にかかる処理時間を短縮することができ、
スループットを向上させることができる。
【0089】なお、すでに先行して再給紙部66に搬送
されているシートS1は、同図に示すように、ゲートロ
ーラ対637まで搬送され、待機している。
【0090】(k-2) 次に、1ページ目の画像(1枚目
の表面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を中
間転写ベルト46に形成する。そして、適当なタイミン
グで中間トナー像をシートS1に二次転写し、定着ユニ
ット5で定着させて1枚目の表面側に1ページ目の画像
を形成する。こうして、シートS1の両面への画像形成
が完了する。
【0091】なお、これと並行して、再給紙部66に搬
送されているシートS2をゲートローラ対637まで搬
送し、待機させる。
【0092】(l-1) こうして両面に画像が形成された
シートS1を予め選択されている標準排紙トレイ11に
向けて排紙する。
【0093】それと並行して、3ページ目の画像(2枚
目の表面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を
中間転写ベルト46に形成する。そして、適当なタイミ
ングで中間トナー像をシートS2に二次転写し、定着ユ
ニット5で定着させて2枚目の表面側に3ページ目の画
像を形成する。こうして、シートS2の両面への画像形
成が完了する。
【0094】なお、工程(k-1)で第2排紙経路641a
に搬送された3枚目のシートS3については、適当なタ
イミングで再給紙部66に向けて反転搬送し、さらにシ
ートS2に続いてゲートローラ対637まで搬送し、待
機させる。
【0095】(l-2) こうして両面に画像が形成された
シートS2を、先行して排紙されているシートS1に追随
して標準排紙トレイ11に向けて排紙する。
【0096】それと並行して、5ページ目の画像(3枚
目の表面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を
中間転写ベルト46に形成する。そして、適当なタイミ
ングで中間トナー像をシートS3に二次転写し、定着ユ
ニット5で定着させて3枚目の表面側に5ページ目の画
像を形成する。こうして、シートS3の両面への画像形
成が完了する。
【0097】(m-1) こうして両面に画像が形成された
シートS3を、先行して排紙されているシートS2に追随
して標準排紙トレイ11に向けて排紙する。
【0098】それと並行して、8ページ目の画像(4枚
目の裏面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を
中間転写ベルト46に形成するとともに、この中間トナ
ー像形成処理と並行して、次のシートS4をカセット6
1などからゲートローラ対637まで搬送し、待機させ
ておく。そして、適当なタイミングで中間トナー像をシ
ートS4に二次転写し、定着ユニット5で定着させて4
枚目の裏面側に8ページ目の画像を形成する。
【0099】(m-2) そして、一方主面(裏面)のみに
画像が形成されたシートS4を先行するシートS3の後端
部に対してわずかに隙間(ΔD)をあけた状態で第2排
紙経路641aに搬送する。
【0100】なお、その後においては、所望ページまで
の画像がすべてシートに形成されるまで、上記工程(j-
1)〜(m-2)が繰り返される。
【0101】以上のように、この第2の画像形成シーケ
ンスにおいても、第1の画像形成シーケンスと同様の作
用効果が得られる。すなわち、この画像形成シーケンス
によれば、排紙経路641a,641bはともにスイッ
チバック経路として機能しており、簡単な構成でシート
Sの両主面に画像を形成することができる。また、排紙
先として選択されなかった非選択排紙位置、つまりマル
チビンユニット8に対応する排紙経路641bにおいて
スイッチバック動作させており、上記したような最適な
搬送シーケンスでシートを搬送することができ、スルー
プットを向上させることができる。
【0102】特に、工程(k-1)では、2枚のシートS2,
S3の搬送を同時に行っており、これによってスループ
ットをより一層向上させることができる。すなわち、こ
の画像形成シーケンスによれば、基準シート、例えばシ
ートS3を第2排紙経路641aに搬送する(工程(k-
1))のに先立って、もう一方の排紙経路に先行するシー
トS2(前シートに相当する)を予め搬送しており、基
準シートS3の第2排紙経路641aへの搬送と同時
に、前シートS2が第1排紙経路641bから再給紙部
66に向けて反転搬送される。このように、この画像形
成シーケンスによれば、第1の画像形成シーケンスの工
程(e)と同様に、2枚のシートS2,S3の搬送を同時に
行うことができ、画像形成にかかる処理時間を短縮する
ことができ、スループットを向上させることができる。
なお、先行するシートS2を基準シートとして見た場合、
基準シートS2の再給紙部66への搬送と同時に、基準
シートS2の1つ後のシートS3を、基準シートS2が搬
送される基準シート用排紙経路641bとは異なるもう
一方の後シート用排紙経路641aに搬入していること
となる。
【0103】また、シート同士が摺接することは全くな
く、1つの排紙経路で2枚のシートを同時搬送する場合
に問題となっていたシートの汚れも当然に発生していな
い。
【0104】さらに、連続するシート、例えばシートS
3,S4のうち先行するシートS4を選択された標準排紙
トレイ11に向けて排紙するのに追随して、先行シート
S3に連続する後シートS4を標準排紙トレイ11に対応
する選択排紙経路641aに向けて搬送するように構成
しているので、連続するシートの間隔ΔDを狭めて優れ
たスループットで画像形成を行うことができる。
【0105】C−3.第3の画像形成シーケンス この第3の画像形成シーケンスは、A4シートの両主面
にモノクロ画像を形成した後、マルチビンユニットに排
紙するものであり、以下、図10、図12および図13
を参照しつつ説明する。
【0106】図12は、この発明にかかる画像形成方法
の第3の実施形態(第3の画像形成シーケンス)を示す
模式図である。また、図13は、図12のタイミングT
5におけるシートの搬送状況を模式的に示す図である。
【0107】(n-1) まず、ホストコンピュータから画
像信号が制御ユニット7に入力されると、工程(p-1)と
同様にして、2ページ目の画像(1枚目の裏面に形成す
べき画像)の中間トナー像をシートS1に二次転写し、
定着ユニット5で定着させて1枚目の裏面側に2ページ
目の画像を形成する。
【0108】(n-2) こうして2ページ目の画像が形成
されたシートS1を、排紙位置として予め選択されたマ
ルチビンユニット(図示省略)につながる第1排紙経路
641bに向けて搬送する。このとき、切換部65の切
換フラップ651は図2における反時計方向に回動し
て、その先端651bが第2の従動ローラ642a側に
指向する位置に切り替わっている。
【0109】(o-1) シートS1が第1排紙経路641b
に搬送されると、切換部65の切換フラップ651を図
2における時計方向に回動して、その先端651bを第
1の従動ローラ642b側に指向する位置に戻す。そし
て、第1および第2排紙ローラ対643,644の回転
方向を切り替えて、シートS1を再給紙部66に反転搬
送する。
【0110】また、これと並行して、4ページ目の画像
(2枚目の裏面に形成すべき画像)を次のシートS2の
裏面に形成する。すなわち、この画像に相当する中間ト
ナー像を中間転写ベルト46に形成するとともに、この
中間トナー像形成処理と並行して、次のシートS2をカ
セット61などからゲートローラ対637まで搬送し、
待機させておく。そして、適当なタイミングで中間トナ
ー像をシートS2に二次転写し、定着ユニット5で定着
させて2枚目の裏面側に4ページ目の画像を形成する。
【0111】(o-2) こうして4ページ目の画像が形成
されたシートS2を、すでに空となっていると第1排紙
経路641bに向けて搬送する。
【0112】また、これと並行して、6ページ目の画像
(3枚目の裏面に形成すべき画像)を次のシートS3の
裏面に形成する。すなわち、この画像に相当する中間ト
ナー像を、4ページ目の中間トナー像に隣接して中間転
写ベルト46に形成するとともに、この中間トナー像形
成処理と並行して、次のシートS3をカセット61など
からゲートローラ対637まで搬送し、待機させてお
く。そして、適当なタイミングで中間トナー像をシート
S3に二次転写し、定着ユニット5で定着させて3枚目
の裏面側に6ページ目の画像を形成する。
【0113】(p-1) こうして6ページ目の画像が形成
されたシートS3を、図10に示すように、排紙位置と
して予め選択されたマルチビンユニット8とは異なるも
う一方の標準排紙トレイ11につながる第2排紙経路6
41aに搬送する。このとき、排紙部64がすでに詳述
したように構成されているため、第2排紙経路641a
側でのシートS3の搬送と同時に、第1排紙経路641
b側ではシートS2が再給紙部66に向けて反転搬送さ
れる。このように、この画像形成シーケンスによれば、
第1の画像形成シーケンスの工程(e)や第2の画像形成
シーケンスの工程(k-1)と同様に、2枚のシートS2,S
3の搬送を同時に行うことができ、画像形成にかかる処
理時間を短縮することができ、スループットを向上させ
ることができる。
【0114】なお、すでに先行して再給紙部66に搬送
されているシートS1は、同図に示すように、ゲートロ
ーラ対637まで搬送され、待機している。
【0115】(p-2) 次に、1ページ目の画像(1枚目
の表面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を中
間転写ベルト46に形成する。そして、適当なタイミン
グで中間トナー像をシートS1に二次転写し、定着ユニ
ット5で定着させて1枚目の表面側に1ページ目の画像
を形成する。こうして、シートS1の両面への画像形成
が完了する。
【0116】なお、これと並行して、再給紙部66に搬
送されているシートS2をゲートローラ対637まで搬
送し、待機させる。
【0117】(q-1) こうして両面に画像が形成された
シートS1を予め選択されている標準排紙トレイ11に
向けて排紙する。
【0118】それと並行して、3ページ目の画像(2枚
目の表面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を
中間転写ベルト46に形成する。そして、適当なタイミ
ングで中間トナー像をシートS2に二次転写し、定着ユ
ニット5で定着させて2枚目の表面側に3ページ目の画
像を形成する。こうして、シートS2の両面への画像形
成が完了する。
【0119】なお、工程(p-1)で第2排紙経路641a
に搬送された3枚目のシートS3については、適当なタ
イミングで再給紙部66に向けて反転搬送し、さらにシ
ートS2に続いてゲートローラ対637まで搬送し、待
機させる。
【0120】(q-2) こうして両面に画像が形成された
シートS2を、先行して排紙されているシートS1に追随
してマルチビンユニットに向けて排紙する。
【0121】それと並行して、5ページ目の画像(3枚
目の表面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を
中間転写ベルト46に形成する。そして、適当なタイミ
ングで中間トナー像をシートS3に二次転写し、定着ユ
ニット5で定着させて3枚目の表面側に5ページ目の画
像を形成する。こうして、シートS3の両面への画像形
成が完了する。
【0122】(r-1) こうして両面に画像が形成された
シートS3を、先行して排紙されているシートS2に追随
して標準排紙トレイ11に向けて排紙する。
【0123】それと並行して、8ページ目の画像(4枚
目の裏面に形成すべき画像)に相当する中間トナー像を
中間転写ベルト46に形成するとともに、この中間トナ
ー像形成処理と並行して、次のシートS4をカセット6
1などからゲートローラ対637まで搬送し、待機させ
ておく。そして、適当なタイミングで中間トナー像をシ
ートS4に二次転写し、定着ユニット5で定着させて4
枚目の裏面側に8ページ目の画像を形成する。
【0124】(r-2) そして、一方主面(裏面)のみに
画像が形成されたシートS4を先行するシートS3の後端
部に対してわずかに隙間(ΔD)をあけた状態で第1排
紙経路641bに搬送する(図13)。
【0125】なお、その後においては、所望ページまで
の画像がすべてシートに形成されるまで、上記工程(o-
1)〜(r-2)が繰り返される。
【0126】以上のように、この第3の画像形成シーケ
ンスにおいても、第1および第2の画像形成シーケンス
と同様の作用効果が得られる。すなわち、この画像形成
シーケンスによれば、排紙経路641a,641bはと
もにスイッチバック経路として機能しており、簡単な構
成でシートSの両主面に画像を形成することができる。
また、排紙先として選択されなかった非選択排紙位置、
つまり標準排紙トレイ11に対応する排紙経路641a
においてスイッチバック動作させており、上記したよう
な最適な搬送シーケンスでシートを搬送することがで
き、スループットを向上させることができる。特に、工
程(p-1)では、2枚のシートS2,S3の搬送を同時に行
っており、これによってスループットをより一層向上さ
せることができる。
【0127】また、シート同士が摺接することは全くな
く、1つの排紙経路で2枚のシートを同時搬送する場合
に問題となっていたシートの汚れも当然に発生していな
い。
【0128】さらに、連続するシート、例えばシートS
3,S4のうち先行するシートS4を選択された標準排紙
トレイ11に向けて排紙するのに追随して、先行シート
S3に連続する後シートS4を標準排紙トレイ11に対応
する選択排紙経路641aに向けて搬送するように構成
しているので、連続するシートの間隔ΔDを狭めて優れ
たスループットで画像形成を行うことができる。
【0129】C−4.第4の画像形成シーケンス この第4の画像形成シーケンスは、A4シートの両主面
にカラー画像を形成した後、標準排紙トレイ11に排紙
するものであり、以下、図14〜図16を参照しつつ説
明する。
【0130】図14および図15は、この発明にかかる
画像形成方法の第4の実施形態(第4の画像形成シーケ
ンス)を示す模式図である。また、図16は、図14の
タイミングT6におけるシートの搬送状況を模式的に示
す図である。
【0131】(s-1) まず、ホストコンピュータから画
像信号が制御ユニット7に入力されると、感光体21上
に2ページ目の画像(1枚目の裏面に形成すべき画像)
に相当する静電潜像を形成した後、イエロー用の現像器
23Yを選択的に感光体21に当接し、イエローのトナ
ー像を感光体21の表面に形成する。そして、このトナ
ー像を中間転写ベルト46に一次転写する。
【0132】(s-2) また同様にして、4ページ目の画
像(2枚目の裏面に形成すべき画像)のイエロートナー
像を2ページ目のイエロートナー像と並べて形成する。
【0133】(t-1) さらに、各トナー像上にシアンの
トナー像、マゼンタのトナー像およびブラックのトナー
像を重ね合わせてカラー中間トナー像を中間転写ベルト
46上に形成する。
【0134】そして、中間トナー像の形成とともに、A
4サイズのシートS1をカセット61などからゲートロ
ーラ対637まで搬送し、待機させておく。そして、適
当なタイミングで中間トナー像をシートS1に二次転写
し、定着ユニット5で定着させて1枚目の裏面側に2ペ
ージ目の画像を形成する。
【0135】(t-2) こうして2ページ目の画像が形成
されたシートS1を、マルチビンユニット8につながる
第1排紙経路641bに搬送する。
【0136】また、これと並行して、4ページ目の画像
(2枚目の裏面に形成すべき画像)を次のシートS2の
裏面に形成する。すなわち、シートS1に続いて次のシ
ートS2をカセット61などからゲートローラ対637
まで搬送し、待機させておき、適当なタイミングで中間
転写ベルト46上の中間トナー像をシートS2に二次転
写し、定着ユニット5で定着させて2枚目の裏面側に4
ページ目の画像を形成する。
【0137】(u-1) こうして4ページ目の画像が形成
されたシートS2を、図16に示すように、排紙位置と
して予め選択された標準排紙トレイ11につながる第2
排紙経路641aに搬送する。このとき、排紙部64が
すでに詳述したように構成されているため、第2排紙経
路641a側でのシートS2の搬送と同時に、第1排紙
経路641b側ではシートS1が再給紙部66に向けて
反転搬送される。このように、この画像形成シーケンス
によれば、第1の画像形成シーケンスの工程(e)、第2
の画像形成シーケンスの工程(k-1)や第3の画像形成シ
ーケンスの工程(p-1)と同様に、2枚のシートS1,S2
の搬送を同時に行うことができ、画像形成にかかる処理
時間を短縮することができ、スループットを向上させる
ことができる。
【0138】また、これと並行して、1ページ目の画像
(1枚目の表面に形成すべき画像)に相当するイエロー
のトナー像を中間転写ベルト46に形成する。
【0139】(u-2) また同様にして、3ページ目の画
像(2枚目の表面に形成すべき画像)のイエロートナー
像を1ページ目のイエロートナー像と並べて形成する。
それと並行して、再給紙部66に搬送されているシート
S1をゲートローラ対637に向けて搬送し、待機させ
る。
【0140】(v-1) さらに、各トナー像上にシアンの
トナー像、マゼンタのトナー像およびブラックのトナー
像を重ね合わせてカラー中間トナー像を中間転写ベルト
46上に形成する。
【0141】そして、こうして形成された中間トナー像
を適当なタイミングでシートS1に二次転写し、定着ユ
ニット5で定着させて1枚目の表面側に1ページ目の画
像を形成する。こうして、シートS1の両面への画像形
成が完了する。
【0142】なお、工程(u-1)で第2排紙経路641a
に搬送された2枚目のシートS2については、適当なタ
イミングで再給紙部66に向けて反転搬送し、さらにシ
ートS1に続いてゲートローラ対637まで搬送し、待
機させる。
【0143】(v-2) こうして両面に画像が形成された
シートS1を、標準排紙トレイ11に向けて排紙すると
ともに、それと並行して、中間転写ベルト46上に形成
されている中間トナー像をシートS2に二次転写し、定
着ユニット5で定着させて2枚目の表面側に3ページ目
の画像を形成する。
【0144】(w-1) こうして両面に画像が形成された
シートS2を、先行して排紙されているシートS1に追随
して標準排紙トレイ11に向けて排紙する。
【0145】それと並行して、6ページ目の画像(3枚
目の裏面に形成すべき画像)に相当するイエローのトナ
ー像を中間転写ベルト46に形成する。
【0146】なお、その後においては、所望ページまで
の画像がすべてシートに形成されるまで、上記工程(s-
2)〜(w-1)が繰り返される。
【0147】以上のように、この第4の画像形成シーケ
ンスにおいても、第1ないし第3の画像形成シーケンス
と同様の作用効果が得られる。すなわち、この画像形成
シーケンスによれば、排紙経路641a,641bはと
もにスイッチバック経路として機能しており、簡単な構
成でシートSの両主面に画像を形成することができる。
また、排紙先として選択されなかった非選択排紙位置、
つまりマルチビンユニット8に対応する排紙経路641
bにおいてスイッチバック動作させており、上記したよ
うな最適な搬送シーケンスでシートを搬送することがで
き、スループットを向上させることができる。
【0148】特に、工程(u-1)では、2枚のシートS1,
S2の搬送を同時に行っており、これによってスループ
ットをより一層向上させることができる。
【0149】また、シート同士が摺接することは全くな
く、1つの排紙経路で2枚のシートを同時搬送する場合
に問題となっていたシートの汚れも当然に発生していな
い。
【0150】C−5.第5の画像形成シーケンス この第5の画像形成シーケンスは、A4シートの両主面
にカラー画像を形成した後、マルチビンユニット8に排
紙するものである。図17および図18は、この発明に
かかる画像形成方法の第5の実施形態(第5の画像形成
シーケンス)を示す模式図である。
【0151】これらの図を第4の画像形成シーケンスを
示す図面(図14および図15)と対比することからも
明らかなように、この第5の画像形成シーケンスが第4
の画像形成シーケンスと相違している点は、シートの排
紙経路が第1排紙経路641bとなっている点のみであ
り、その他については実質的に同一である。このため、
ここでは、第5の画像形成シーケンスの詳しい説明つい
ては省略する。
【0152】この第5の画像形成シーケンスにおいて
も、排紙経路641a,641bはともにスイッチバッ
ク経路として機能しており、簡単な構成でシートSの両
主面に画像を形成することができる。また、排紙先とし
て選択されなかった非選択排紙位置、つまり標準排紙ト
レイ11に対応する排紙経路641aにおいてスイッチ
バック動作させており、上記したような最適な搬送シー
ケンスでシートを搬送することができ、スループットを
向上させることができる。特に、2枚のシートS1,S2
の搬送を同時に行っており、これによってスループット
をより一層向上させることができる。
【0153】また、シート同士が摺接することは全くな
く、1つの排紙経路で2枚のシートを同時搬送する場合
に問題となっていたシートの汚れも当然に発生していな
い。
【0154】D.その他 本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、
その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に
種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施
形態にかかる画像形成装置では、2つの排紙経路641
a,641bのそれぞれでシートをスイッチバック搬送
させているが、本発明の適用対象は排紙経路として2経
路を有する画像形成装置に限定されるものではなく、3
つ以上の排紙経路を有する画像形成装置にも適用するこ
とができ、この場合、各排紙経路でシートをスイッチバ
ック搬送させるように構成することで上記実施形態と同
様の効果を奏する。
【0155】また、上記実施形態では、フィニッシャと
してマルチビンユニットを備えているが、フィニッシャ
の種類はこれに限定されるものではなく、フィニッシャ
としては画像が形成されたシートにステイプル処理を施
すステイプルユニットやパンチ孔を穿設するパンチユニ
ットなどが含まれる。
【0156】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる画像形
成装置および画像形成方法によれば、シートを排紙する
複数の排紙経路がスイッチバック経路としても機能し、
従来の画像形成装置において必須構成となっていたスイ
ッチバック専用の反転装置が不要となり、その結果、簡
単な構成でシートの両主面に画像を形成することができ
る。また、各排紙経路がスイッチバック経路としても機
能し、最適なシートの搬送シーケンスを組むことでスル
ープットの向上を図ることができる。
【0157】また、第1および第2排紙経路に挟まれた
位置に正逆回転可能な第1駆動ローラを配設し、この第
1駆動ローラに対して第1および第2排紙経路を挟み込
むように第1および第2従動ローラをそれぞれ対向配置
して搬送手段を構成した場合には、少ない部品点数でシ
ートの双方向搬送を可能とすることができる。
【0158】なお、このように駆動ローラと2つの従動
ローラでシートを搬送する機構を構成することで当該機
構の部品点数を抑制することができるという作用効果に
ついては、第1および第2排紙経路内でシートを双方向
に搬送する搬入出手段や、切換手段の近傍位置でシート
を切換手段に引き込む搬入手段および切換手段からのシ
ートを搬出する搬出手段に対しても、そのまま適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一の実施形態
を示す図である。
【図2】図1のケース内部を示す図である。
【図3】図2の切換部を示す拡大斜視図である。
【図4】図1の画像形成装置を制御する制御ユニットの
概要構成を示すブロック図である。
【図5】この発明にかかる画像形成方法の第1の実施形
態(第1の画像形成シーケンス)を示す模式図である。
【図6】図5のタイミングT1におけるシートの搬送状
況を模式的に示す図である。
【図7】図5のタイミングT2におけるシートの搬送状
況を模式的に示す図である。
【図8】図7の部分拡大図である。
【図9】この発明にかかる画像形成方法の第2の実施形
態(第2の画像形成シーケンス)を示す模式図である。
【図10】図9のタイミングT3におけるシートの搬送
状況を模式的に示す図である。
【図11】図9のタイミングT4におけるシートの搬送
状況を模式的に示す図である。
【図12】この発明にかかる画像形成方法の第3の実施
形態(第3の画像形成シーケンス)を示す模式図であ
る。
【図13】図12のタイミングT5におけるシートの搬
送状況を模式的に示す図である。
【図14】この発明にかかる画像形成方法の第4の実施
形態(第4の画像形成シーケンス)を示す模式図であ
る。
【図15】この発明にかかる画像形成方法の第4の実施
形態(第4の画像形成シーケンス)を示す模式図であ
る。
【図16】図14のタイミングT6におけるシートの搬
送状況を模式的に示す図である。
【図17】この発明にかかる画像形成方法の第5の実施
形態(第5の画像形成シーケンス)を示す模式図であ
る。
【図18】この発明にかかる画像形成方法の第5の実施
形態(第5の画像形成シーケンス)を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
2…像担持体ユニット 3…露光ユニット 4…転写ユニット 5…定着ユニット 6…給排紙ユニット 7…制御ユニット 8…マルチビンユニット 11…標準排紙トレイ 63…給紙部 64…排紙部 65…切換部 66…再給紙部 71…制御部 630…給紙経路 641a…(第2)排紙経路 641b…(第1)排紙経路 642a…(第3)従動ローラ 642b…(第4)従動ローラ 642c〜644c…駆動ローラ 643,644…排紙ローラ対(搬送手段) 643a,644a…(第2)従動ローラ 643b,644b…(第1)従動ローラ 645…排紙入口ローラ対(搬入手段) 646…スイッチバック出口ローラ対(搬出手段) 664…再給紙経路 S,S1〜S4…シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H028 BA06 BA09 BA16 BB02 3F049 DA12 LA02 LA05 LA07 LB01 LB08 3F053 EA02 EA04 EA05 EB04 EC02 LA02 LA05 LA07 LB01 LB08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに画像を形成する画像形成手段
    と、前記画像形成手段によって画像が形成されたシート
    に対して所定の後処理を施すフィニッシャと、前記画像
    形成手段によって画像が形成されたシートを収容する排
    紙トレイと、前記画像形成手段にシートを給紙する給紙
    手段と、前記画像形成手段によって一方主面に画像が形
    成されたシートを、前記給紙手段に再給紙する再給紙手
    段と、前記画像形成手段から搬送されてきたシートを、
    前記排紙トレイまたは前記フィニッシャに選択的に排紙
    するとともに、前記排紙トレイおよび前記フィニッシャ
    と反対側に反転搬送して前記再給紙手段に導く排紙手段
    とを備え、シートの両主面に画像を形成した後、前記排
    紙トレイおよび前記フィニッシャのうち選択された一方
    に排紙する画像形成装置であって、 前記排紙手段は、 前記フィニッシャにシートを導く第1排紙経路と、 前記排紙トレイにシートを導く第2排紙経路と、 シートの搬送経路を第1または第2排紙経路に選択的に
    切り換える切換手段と、 前記第1排紙経路側で前記第1排紙経路側に沿ってシー
    トを前記フィニッシャに向けて搬送し、またシートを反
    転搬送する一方、前記第2排紙経路側で前記第2排紙経
    路に沿ってシートを前記排紙トレイに向けて搬送し、ま
    たシートを反転搬送する搬送手段とを備えたことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、 前記第1および第2排紙経路に挟まれた位置に配設され
    た正逆回転可能な第1駆動ローラと、 前記第1排紙経路を挟み込むように前記第1駆動ローラ
    に対して対向配設された第1従動ローラと、 前記第2排紙経路を挟み込むように前記第1駆動ローラ
    に対して対向配設された第2従動ローラとを備えた請求
    項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記切換手段に対して前記排紙トレイと
    は反対側に配設され、搬送されてきたシートを前記第2
    排紙経路に沿って前記切換手段に向けて搬送する搬入手
    段と、 前記切換手段に対して前記フィニッシャとは反対側に配
    設され、前記切換手段から前記第1排紙経路に沿って搬
    送されてきたシートを装置外部に搬送する搬出手段と、
    をさらに備えた請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記搬入手段は、前記第1および第2排
    紙経路に挟まれた位置に配設された所定方向に回転可能
    な第2駆動ローラと、前記第2排紙経路を挟み込むよう
    に前記第2駆動ローラに対して対向配設された第3従動
    ローラとで構成される一方、 前記搬出手段は、前記第2駆動ローラと、前記第1排紙
    経路を挟み込むように前記第2駆動ローラに対して対向
    配設された第4従動ローラとで構成された請求項3記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 シートに画像を形成する画像形成手段
    と、前記画像形成手段にシートを給紙する給紙手段と、
    前記画像形成手段によって一方主面に画像が形成された
    シートを、前記給紙手段に再給紙する再給紙手段と、前
    記画像形成手段から搬送されてきたシートを、互いに異
    なる複数の排紙位置のうちのいずれか一つに選択的に排
    紙するとともに、これら複数の排紙位置と反対側に反転
    搬送して前記再給紙手段に導く排紙手段とを備え、シー
    トの両主面に画像を形成した後、選択された排紙位置に
    排紙する画像形成装置であって、 前記排紙手段は、 前記複数の排紙位置にそれぞれ1対1で対応して設けら
    れ、前記シートをそれぞれ対応する排紙位置に導く複数
    の排紙経路と、 前記シートの搬送経路を前記複数の排紙経路から選択的
    に切り換える切換手段と、 各排紙経路に沿ってシートを対応する排紙位置に向けて
    搬送し、またシートを反転搬送する搬送手段とを備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成手段によって両主面に画像が形
    成されたシートを、フィニッシャにつながる排紙経路と
    排紙トレイにつながる排紙経路のうち選択された選択排
    紙経路に沿って排紙する画像形成方法であって、 給紙経路に沿って画像形成前の基準シートを前記画像形
    成手段に給紙して当該基準シートの一方主面に画像を形
    成する第1工程と、 前記一方主面にのみ画像が形成された基準シートを、前
    記2つの排紙経路のいずれか一方に搬送する第2工程
    と、 前記第2工程後、当該排紙経路内で前記基準シートの搬
    送方向を反転し、再給紙経路を介して前記給紙経路側に
    搬送することで前記基準シートを表裏反転させる第3工
    程と、 表裏反転された前記基準シートを前記給紙経路に沿って
    前記画像形成手段に給紙して当該基準シートの他方主面
    に画像を形成する第4工程と、 前記第4工程後に、両主面に画像が形成された基準シー
    トを、前記選択排紙経路を介して排紙する第5工程と、
    を備えたことを特徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記第2工程前に、前記基準シートの1
    つ前の前シートの一方主面に画像を形成し、前記第2工
    程において前記基準シートが搬送される基準シート用排
    紙経路とは異なるもう一方の前シート用排紙経路に搬送
    しておく第6工程をさらに備え、 前記第2工程において、前記基準シートが前記基準シー
    ト用排紙経路に搬入されると同時に、前記前シートが前
    記前シート用排紙経路から前記再給紙経路に向けて搬出
    される請求項6記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記第3工程は、前記基準シートの再給
    紙経路への搬送と同時に、前記基準シートの1つ後のシ
    ートであり、一方主面に画像が形成された後シートを、
    前記第2工程において前記基準シートが搬送される基準
    シート用排紙経路とは異なるもう一方の後シート用排紙
    経路に搬入する請求項6記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記第2工程は、前記一方主面にのみ画
    像が形成された基準シートを、前記選択排紙経路とは異
    なるもう一方の排紙経路に搬送するものであり、しか
    も、 前記第3工程は、前記基準シートの再給紙経路への搬送
    と同時に、前記基準シートの1つ前のシートであり、し
    かも両主面に画像が形成された前シートを、前記選択排
    紙経路に沿って排紙する請求項6記載の画像形成方法。
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