JP2000350221A - ディジタルカメラおよび撮像装置 - Google Patents

ディジタルカメラおよび撮像装置

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JP2000350221A
JP2000350221A JP11158584A JP15858499A JP2000350221A JP 2000350221 A JP2000350221 A JP 2000350221A JP 11158584 A JP11158584 A JP 11158584A JP 15858499 A JP15858499 A JP 15858499A JP 2000350221 A JP2000350221 A JP 2000350221A
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JP
Japan
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color
color filter
image sensor
digital camera
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JP11158584A
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English (en)
Inventor
Shinji Ukita
真二 浮田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 CCDイメージャ16の受光面には、Mg,
YeおよびCyの色要素からなる補色フィルタ14が装
着される。光電変換によって生成された補色系の画素信
号は、タイミングジェネレータ20によって読み出さ
れ、A/D変換器18を介してRAM26に書き込まれ
る。メモリコントローラ28は、RAM26に格納され
た画素信号に補間処理を施し、これによって各画素が欠
いている2つの補色が得られる。補間処理が施された画
素信号はさらに、演算回路32でRGB変換を施され
る。演算回路32の出力はその後、信号処理回路34に
よる信号処理を経て記録媒体36に記録される。 【効果】 Mg,YeおよびCyのフィルタ要素の感度
は互いに等しく、かつR,GおよびBのフィルタ要素よ
りも高い。このため、感度,モワレおよびハイライト部
の着色のいずれの特性も、従来の色フィルタより優れて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルカメラに
関し、特にたとえば、複数の色要素を持つ単板式の色フ
ィルタを通して被写体像を撮影する、ディジタルカメラ
に関する。
【0002】この発明はまた、このようなディジタルカ
メラに適用される、撮像装置に関する。
【0003】
【従来の技術】ディジタルカメラに用いられる単板式の
色フィルタとしては、R(レッド),G(グリーン)お
よびB(ブルー)の色要素が図6(A)に示すように配
置された原色フィルタがあった。また、Ye(イエロ
ー),Cy(シアン),Mg(マゼンダ)およびG(グ
リーン)の色要素が図6(B)または図6(C)に示す
ように配置されたり、W(ホワイト),G(グリー
ン),Cy(シアン)およびYe(イエロー)が図6
(D)に示すように配置された補色フィルタもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、それぞれの色
要素の感度は必ずしも一致しない。つまり、R,Gおよ
びBの感度を“1”とすると、Ye,Cy,Mgの感度
は“2”となり、Wは“3”となる。このため、上述の
いずれの色フィルタも、感度,モアレおよびハイライト
部の着色のいずれかの特性が、他の色フィルタよりも劣
っていた。
【0005】つまり、図6(A)の原色フィルタでは、
各色要素の感度が互いに一致するため、モアレやハイラ
イト部の着色は生じないが、感度が他の補色の色要素よ
りも低い。一方、図6(B)〜図6(D)の補色フィル
タでは、感度の点で図6(A)の原色フィルタに勝る
が、各色要素の感度が一致していないため、モワレやハ
イライト部の着色が生じる。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、感
度,モアレおよびハイライト部の着色の全てにおいて良
好な特性を持つ、ディジタルカメラを提供することであ
る。
【0007】この発明の他の目的は、感度,モアレおよ
びハイライト部の着色の全てにおいて良好な特性を持
つ、撮像装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、補色の色
要素のみからなる色フィルタ、色フィルタが受光面に装
着されるイメージセンサ、イメージセンサから出力され
た補色信号に補間処理を施す補間手段、および補間手段
から出力された補色信号を原色信号に変換する変換手段
を備える、ディジタルカメラである。
【0009】第2の発明は、補色の色要素のみからなる
色フィルタ、および色フィルタが受光面に装着されるイ
メージセンサを備える、撮像装置である。
【0010】
【作用】第1の発明では、補色の色要素のみからなる色
フィルタがイメージセンサの受光面に装着される。補間
手段は、このようなイメージセンサから出力された補色
信号に補間処理を施し、変換手段は、補間手段から出力
された補色信号を原色信号に変換する。
【0011】この発明のある実施例では、色フィルタ
は、垂直方向に隣接する2ラインに全種類の色要素を有
し、1つの色要素はイメージセンサの1つの画素に対応
する。ここで、色要素はYe,CyおよびMgを含み、
4画素からなる正方形のブロックに注目したとき、いず
れか1種類の色要素がブロックの一方の対角線上にある
2画素に配置され、残りの2種類の色要素が他方の対角
線上にある2画素にそれぞれ配置される。
【0012】この発明の他の実施例では、イメージセン
サから出力された1フレーム分の補色信号がメモリに格
納され、演算手段がメモリに書き込まれた補色信号に所
定の演算を施す。これによって、各画素が不足している
補色成分が補間される。
【0013】この発明のその他の実施例では、駆動手段
が、イメージセンサをプログレッシブスキャン方式また
はインタレーススキャン方式で駆動する。このような駆
動手段は、指示手段による撮影指示に応答して、能動化
手段によって能動化される。
【0014】第2の発明では、補色の色要素のみからな
る色フィルタが、イメージセンサの受光面に装着され
る。ここで、色フィルタは、垂直方向に隣接する2ライ
ンに全種類の色要素を有し、1つの色要素はイメージセ
ンサの1つの画素に対応する。色要素はYe,Cyおよ
びMgを含み、4画素からなる正方形のブロックに注目
すると、いずれか1種類の色要素がブロックの一方の対
角線上にある2画素に配置され、残りの2種類の色要素
が他方の対角線上にある2画素にそれぞれ配置される。
【0015】
【発明の効果】これらの発明によれば、色フィルタが補
色の色要素のみからなる。補色の色要素の感度は互いに
一致するため、モワレおよびハイライト部の着色が発生
することはない。また、補色の色要素の感度は、原色の
色要素の感度よりも高い。以上のことから、感度,モア
レおよびハイライト部の着色の全てにおいて良好な特性
を得ることができる。
【0016】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0017】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディジタルカ
メラ10はレンズ12を含み、このレンズ12から入射
された光像が、単板式の補色フィルタ14を介してCC
Dイメージャ16に照射される。補色フィルタ14は、
図2に示すように、Ye,CyおよびMgの色要素(フ
ィルタ要素)を持つ。それぞれの色要素は、CCDイメ
ージャ16の前面に形成された複数の受光素子に個別に
対応する。つまり、1つの色要素が1つの画素に対応す
る。
【0018】各色要素の配置について具体的に説明する
と、水平方向においては、MgおよびCyが奇数ライン
に1画素毎に交互に配置され、YeおよびMgが偶数ラ
インに1画素毎に交互に配置される。垂直方向において
は、MgおよびYeが奇数列に1画素毎に交互に配置さ
れ、CyおよびMgが偶数列に交互に配置される。この
ため、4画素からなる正方形のブロックに注目した場
合、一方の対角線上にCyおよびYeの色要素が1つず
つ配置され、他方の対角線上にMgの色要素が2つ配置
される。このような補色フィルタ14とCCDイメージ
ャ16とによって、撮像装置が形成される。
【0019】オペレータがシャッタボタン22を操作す
ると、システムコントローラ24が撮影処理のための制
御信号を信号処理系に出力する。タイミングジェネレー
タ20は、このような制御信号によって能動化され、C
CDイメージャ16をプログレッシブスキャン方式で駆
動する。CCDイメージャ16で光電変換された1フレ
ーム分の画素信号(補色信号)は、タイミングジェネレ
ータ20から出力されたタイミング信号に応答して、プ
ログレッシブスキャン方式で出力される。この結果、奇
数ラインではMg成分およびCy成分を持つ画素信号が
出力され、偶数ラインではYe成分およびMg成分を持
つ画素信号が出力される。
【0020】A/D変換器18は、CCDイメージャ1
6から出力された補色系の画素信号をディジタルデータ
つまり画素データに変換し、RAM26に入力する。入
力された画素データは、タイミングジェネレータ20か
らのタイミング信号に応じて動作するメモリコントロー
ラ28によって、プログレッシブスキャン方式でメモリ
エリア26aに書き込まれる。メモリエリア26aに
は、1フレーム分の画素データがビットマップ形式で格
納される。
【0021】それぞれの画素はYe,CyおよびMgの
いずれか1つの補色成分しか持たないため、メモリコン
トローラ28は、メモリエリア26aからの画素データ
の読み出し時に図3に示すフロー図を処理し、それぞれ
の画素が不足する2つの補色成分を補間する。
【0022】図3を参照して、メモリコントローラ28
は、まずステップS1でロウ方向のアドレスを示すカウ
ンタ28aのカウント値xおよびカラム方向のアドレス
を示すカウンタ28bのカウント値yを“2”にセット
し、次にステップS3で(x−1,y−1),(x,y
−1),(x+1,y−1),(x−1,y),(x,
y),(x+1,y),(x−1,y+1),(x,y+
1)および(x+1,y+1)の各アドレスから画素デー
タを読み出す。つまり、現カウント値xおよびyが示す
アドレスを中心とする9つのアドレスから、画素データ
を読み出す。
【0023】メモリコントローラ28は続いて、ステッ
プS5〜S9のそれぞれで、カウント値xおよびyの値
を判別し、判別結果に応じてステップS11〜S17の
いずれかに進む。具体的には、カウント値xおよびyの
いずれも偶数であればステップS5からステップS11
に進み、カウント値xが奇数でカウント値yが偶数であ
ればステップS7からステップS13に進む。カウント
値xが偶数でカウント値yが奇数であればステップS9
からステップS15に進み、カウント値xおよびyのい
ずれも奇数であればステップS9からステップS17に
進む。
【0024】ステップS11では数1に従って補間処理
を行い、ステップS13では数2に従って補間処理を行
う。また、ステップS15では数3に従って補間処理を
行い、ステップS17では数4に従って補間処理を行
う。
【0025】
【数1】Mg'(x, y) = D(x, y) Ye'(x, y) = [D(x-1, y) + D(x+1, y)] / 2 Cy'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x, y+1)] / 2
【0026】
【数2】Mg'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x-1, y) + D(x+
1, y) + D(x, y+1)] / 4 Ye'(x, y) = D(x, y) Cy'(x, y) = [D(x-1, y-1) + D(x+1, y-1) + D(x-1, y+
1) + D(x+1, y+1)]/ 4
【0027】
【数3】Mg'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x-1, y) + D(x+
1, y) + D(x, y+1)] / 4 Ye'(x, y) = [D(x-1, y-1) + D(x+1, y-1) + D(x-1, y+
1) + D(x+1, y+1)]/ 4 Cy'(x, y) = D(x, y)
【0028】
【数4】Mg'(x, y) = D(x, y) Ye'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x, y+1)] / 2 Cy'(x, y) = [D(x-1, y) + D(x+1, y)] / 2 図2を参照して、たとえば(x,y)=(2,2)の画
素は、Mgの色成分しか有しない。このため、数1の演
算が行われ、周辺画素におけるYe成分およびCy成分
から(x、y)=(2,2)におけるYe’成分および
Cy’成分がそれぞれ求められる。(x,y)=(3,
2)の画素もまた、Yeの色成分しか有しない。このた
め、数2を演算することで、周辺のMg成分およびCy
成分から(x,y)=(3,2)におけるMg’成分お
よびCy’成分がそれぞれ求められる。同様に、Cy成
分しか持たない(x、y)=(2,3)では、数3によ
ってMg’成分およびCy’成分が求められ、Mg成分
しか持たない(x、y)=(3,3)では、数4によっ
てYe’成分およびCy’成分が求められる。
【0029】このようにして、アドレス(x、y)に格
納された画素データD(x、y)が欠いている補色成分
が求められる。なお、補間処理前の補色成分と補間処理
後の補色成分とを区別するために、補間処理後の補色成
分にダッシュ「’」を付している。
【0030】ステップS19では、数1〜数4のいずれ
かによって求められた色成分Mg’、Ye’およびC
y’をシリアル方式で出力する。メモリコントローラ2
8はその後、ステップS21で、カウント値xが所定値
つまり水平画素数−1であるかどうか判断する。ここで
“NO”であれば、ロウ方向に1列だけシフトした9画
素のブロックを処理すべく、ステップS23でカウント
値xをインクリメントする。そして、ステップS3に戻
る。
【0031】一方、ステップS21で“YES”であれ
ば、メモリコントローラ28はステップS25に進み、
カウント値yが所定値つまり垂直画素数−1であるかど
うか判断する。そして“NO”であれば、カラム方向に
1ラインだけシフトしかつ左端に位置する9画素のブロ
ックを処理すべく、ステップS27でカウント値xを
“2”に戻すとともにカウント値yをインクリメントす
る。そして、ステップS3に戻る。なお、ステップS2
5で“YES”であれば、処理を終了する。
【0032】RAM26からシリアルに出力されたY
e’,Cy’およびMg’の補色データは、シリアル/
パラレル変換回路30に入力される。シリアル/パラレ
ル変換回路30は、入力された補色データに対して3成
分毎にシリアル/パラレル変換を施す。このため、同じ
画素に対応するYe’成分,Cy’成分およびMg’成
分が、シリアル/パラレル変換回路30から同時に出力
される。演算回路32は、シリアル/パラレル変換回路
30から出力されたYe’成分,Cy’およびMg’成
分にマトリクス演算を施して、原色成分(R成分,G成
分およびB成分)を持つ画素データを生成する。つま
り、入力された補色データにRGB変換を施して、原色
系の画素データを生成する。生成された画素データは、
信号処理回路34でホワイトバランス補正,YUV変
換,JPEG圧縮などの処理を施される。信号処理回路
34からの出力は、その後記録媒体36に記録される。
【0033】シャッタボタン22が押されると、以上の
ような撮影処理が行われ、これによって1画面分の被写
体像が記録媒体36に記録される。
【0034】図6(A)〜図6(D)に示す従来の色フ
ィルタと図2に示す色フィルタとでは、感度,モワレお
よびハイライト部の着色に関して、次のように相違す
る。なお、R,GおよびBの感度を“1”とした場合、
Mg,YeおよびCyの感度は“2”であり、Wの感度
は“3”である。また、それぞれの色成分の間には、数
5が成り立つ。
【0035】
【数5】Ye = R + G Cy = G + B Mg = R + B W = R + G + B R = G = B 図6(A)〜図6(D)に示す色フィルタはそれぞれ、
同図に太線で示すブロックが複数集まって形成される。
このようなブロックにおける感度の平均値Sa〜Sdは
数6によって表され、これが図6(A)〜図6(D)に
示す色フィルタの感度となる。
【0036】
【数6】 Sa = (1 + 1 + 1 + 1) / 4 = 1 Sb = (2 + 2 + 2 + 1 + 2 + 2 + 1 + 2) / 8 = 7 / 4 Sc = (2 + 2 + 1 + 2) / 4 = 7 / 4 Sd = ( 3 + 1 + 2 + 2) / 4 = 2 モワレは、垂直方向または水平方向において隣接する2
画素の感度差によって生じる。このため、図6(A)〜
図6(D)に示す色フィルタの感度差について考察する
と、次のような結果が得られる。
【0037】図6(A)に太線で示すブロック内の感度
差は、垂直方向および水平方向のいずれにおいても数7
で表される。これより、図6(A)に示す色フィルタで
はモワレは生じないことが分かる。
【0038】
【数7】 | (R + G) − (G + B) | = | (1 + 1)− (1 + 1) | = 0 また、図6(B)および図6(C)に太線で示すブロッ
クについて、垂直方向における感度差は数8で表され、
水平方向における感度差は数9で表される。これより、
いずれの方向においても4:3の変調がなされ、水平方
向および垂直方向に輝度が変化する被写体像を撮影する
と輝度モワレが発生することが分かる。
【0039】
【数8】| (Ye + Cy) − (Mg + G) | = | (2 + 2) −
(2 + 1) | = 1
【0040】
【数9】| (Ye + G)− (Cy + Mg) | = | (2 + 1)− (2
+ 2) | = 1 または | (Ye + Mg) − (Cy + G) | = | (2 + 2) − (2 + 1) |
= 1 さらに、図6(D)に太線で示すブロックの場合、垂直
方向における感度差は数10で表され、水平方向におけ
る感度差は数11で表される。これより、垂直方向に輝
度が変化する被写体像を撮影しても輝度モワレは発生し
ないが、水平方向に輝度が変化する被写体像を撮影する
と輝度モワレが発生することが分かる。
【0041】
【数10】| (W + G) − (Ye + Cy) | = | (3 + 1)−
(2 + 2) | = 0
【0042】
【数11】| (W + Cy)− (Ye + G) | = | (3 + 2) −
(2 + 1) | = 2続いて、ハイライト部の着色について考
察する。上述の数5は数12と等価であり、この数12
によれば、入射光量と撮像素子出力との間には図7に示
すような関係が成り立つ。
【0043】
【数12】R = G = B W = 3G Ye = Cy = Mg = 2G 図7によれば、あらゆる入射光量に対してR=G=Bが
成り立つ。このため、図6(A)に示す色フィルタを用
いたときは、ハイライト部に着色が生じることはない。
一方、Ye,CyおよびMgとGとの間では、直線の傾
きが異なる。したがって、図6(B)または図6(C)
に示す色フィルタを用いた場合、入射光量がおよび
の範囲にあるときに色バランスが崩れ、ハイライト・グ
リーン現象が生じる。WとYe,CyおよびMgとの間
でも直線の傾きが異なるため、図6(D)に示す色フィ
ルタでも、〜の範囲でハイライト・グリーン現象が
生じる。
【0044】以上の説明から、図6(A)に示す色フィ
ルタを用いると、モワレおよびハイライト部の着色は生
じないものの、感度が他の色フィルタよりも低い。ま
た、図6(B)および図6(C)に示す色フィルタを用
いると、感度が図6(A)に示す色フィルタの1.75
倍となるものの、モワレおよびハイライト部の着色が発
生する。図6(D)に示す色フィルタでもまた、感度が
図6(A)に示す色フィルタの2.0倍となるものの、
モワレおよびハイライト部の着色が発生する。つまり、
図6(A)〜図6(D)に示すいずれの色フィルタも、
感度,モワレおよびハイライト部の着色の全てにおいて
良好な特性を得ることはできない。
【0045】これに対して、図2に示すこの実施例の補
色フィルタ14は、次のような特性を有する。まず感度
について考察すると、図2に太線で示すブロックに含ま
れる色要素の感度の平均値Seは、数13によって表さ
れる。さらに、従来の色フィルタの感度の平均値Sa〜
Sdと比較すると数14が成り立ち、これより、補色フ
ィルタ14の感度が最も高いことが分かる。
【0046】
【数13】Se = (2 + 2 + 2 + 2) / 4 = 2
【0047】
【数14】 Sa : Sb : Sc : Sd : Se = 4 : 7 : 7 : 8 : 8 次に、輝度モワレついて考察すると、太線で示すブロッ
クの垂直方向における感度差は数15によって表され、
水平方向における感度差は数16によって表される。つ
まり、各色要素の感度は互いに一致し、これによって、
垂直方向および水平方向に輝度が変化する被写体像を撮
影しても、輝度モワレは発生しない。
【0048】
【数15】| (Mg + Cy) − (Ye + Mg) | = | (2 + 2)−
(2 + 2) | = 0
【0049】
【数16】| (Mg + Ye) − (Cy + Mg) | = | (2 + 2)−
(2 + 2) | = 0 さらに、図7の特性においてYe,CyおよびMgの傾
きが等しいことから、ハイライト部の着色は生じない。
【0050】このように、この実施例に適用される色フ
ィルタは、感度,モワレおよびハイライト部の着色のい
ずれの特性も、従来の色フィルタに比べて優れている。
従って、撮影画像の質を向上させることができる。
【0051】このような効果は、色フィルタがYe,C
yおよびMgの色要素のみによって構成される限り、色
要素は図2に示すような配置される必要はない。つま
り、Ye,CyおよびMgの色要素は、図4に示すよう
に配置されてもよく、また図5に示すように配置されて
もよい。図4によれば、太線で示すブロックの一方の対
角線上にMgおよびCyの色要素が1つずつ設けられ、
他方の対角線上にYeの色要素が2つ設けられる。ま
た、図5によれば、同様のブロックの一方の対角線上に
MgおよびYeの色要素が1つずつ設けられ、他方の対
角線上にCyの色要素が2つ設けられる。
【0052】ただし、図4に示す色フィルタを用いる場
合は、図3のステップS11〜S17において数17〜
数20を演算する必要があり、図5に示す色フィルタを
用いる場合は、同じステップS11〜S17において数
21〜数24を演算する必要がある。
【0053】
【数17】Ye'(x, y) = D(x, y) Mg'(x, y) = [D(x-1, y) + D(x+1, y)] / 2 Cy'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x, y+1)] / 2
【0054】
【数18】Ye'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x-1, y) + D(x
+1, y) + D(x, y+1)] / 4 Mg'(x, y) = D(x, y) Cy'(x, y) = [D(x-1, y-1) + D(x+1, y-1) + D(x-1, y+
1) + D(x+1, y+1)]/ 4
【0055】
【数19】Ye'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x-1, y) + D(x
+1, y) + D(x, y+1)] / 4 Mg'(x, y) = [D(x-1, y-1) + D(x+1, y-1) + D(x-1, y+
1) + D(x+1, y+1)]/ 4 Cy'(x, y) = D(x, y)
【0056】
【数20】Ye'(x, y) = D(x, y) Mg'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x, y+1)] / 2 Cy'(x, y) = [D(x-1, y) + D(x+1, y)] / 2
【0057】
【数21】Cy'(x, y) = D(x, y) Ye'(x, y) = [D(x-1, y) + D(x+1, y)] / 2 Mg'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x, y+1)] / 2
【0058】
【数22】Cy'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x-1, y) + D(x
+1, y) + D(x, y+1)] / 4 Ye'(x, y) = D(x, y) Mg'(x, y) = [D(x-1, y-1) + D(x+1, y-1) + D(x-1, y+
1) + D(x+1, y+1)]/ 4
【0059】
【数23】Cy'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x-1, y) + D(x
+1, y) + D(x, y+1)] / 4 Ye'(x, y) = [D(x-1, y-1) + D(x+1, y-1) + D(x-1, y+
1) + D(x+1, y+1)]/ 4 Mg'(x, y) = D(x, y)
【0060】
【数24】Cy'(x, y) = D(x, y) Ye'(x, y) = [D(x, y-1) + D(x, y+1)] / 2 Mg'(x, y) = [D(x-1, y) + D(x+1, y)] / 2 図2,図4および図5に示す色フィルタはまた、インタ
レーススキャン方式で画素信号を出力するCCDイメー
ジャを持つディジタルカメラにも適用できる。このよう
なディジタルカメラは、図1に示すTG20がインタレ
ーススキャン方式でCCDイメージャ16を駆動し、メ
モリコントローラ28がA/D変換器18から出力され
た画素データをインタレーススキャン方式でメモリエリ
ア26aに書き込むことによって実現できる。メモリエ
リア26aには1フレーム分の画素データがビットマッ
プ形式で格納されるため、これ以降の処理は上述と同じ
でよい。
【0061】なお、この実施例では、静止画像を記録す
るディジタルスチルカメラを想定して説明したが、この
発明は動画像を記録するビデオムービーにも適用でき
る。つまり、この発明のディジタルカメラには、ディジ
タルスチルカメラの他、ビデオムービーも含まれる。
【0062】また、この実施例では、イメージセンサと
してCCDイメージャを適用しているが、CCDイメー
ジャの代わりにCMOSセンサを適用してもよいことは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1実施例に適用される色フィルタの一例を示
す図解図である。
【図3】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図4】図1実施例に適用される色フィルタの他の一例
を示す図解図である。
【図5】図1実施例に適用される色フィルタのその他の
一例を示す図解図である。
【図6】(A)は従来の原色フィルタの一例を示す図解
図であり、(B)は従来の補色フィルタの一例を示す図
解図であり、(C)は従来の補色フィルタの他の一例を
示す図解図であり、(D)は従来の補色フィルタのその
他の一例を示す図解図である。
【図7】それぞれのフィルタ要素の特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10…ディジタルカメラ 14…補色フィルタ 16…CCDイメージャ 20…タイミングジェネレータ 26…RAM 28…メモリコントローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補色の色要素のみからなる色フィルタ、 前記色フィルタが受光面に装着されるイメージセンサ、 前記イメージセンサから出力された補色信号に補間処理
    を施す補間手段、および前記補間手段から出力された補
    色信号を原色信号に変換する変換手段を備える、ディジ
    タルカメラ。
  2. 【請求項2】前記色フィルタは垂直方向に隣接する2ラ
    インに全種類の色要素を有し、 1つの色要素は前記イメージセンサの1つの画素に対応
    する、請求項1記載のディジタルカメラ。
  3. 【請求項3】前記色要素はYe,CyおよびMgを含
    み、 4画素からなる正方形のブロックに注目したとき、いず
    れか1種類の色要素が前記ブロックの一方の対角線上に
    ある2画素に配置され、残りの2種類の色要素が前記ブ
    ロックの他方の対角線上にある2画素にそれぞれ配置さ
    れる、請求項2記載のディジタルカメラ。
  4. 【請求項4】前記補間手段は、前記イメージセンサから
    出力された1フレーム分の補色信号を格納するメモリ、
    および前記メモリに書き込まれた補色信号に所定の演算
    を施す演算手段を含む、請求項1ないし3のいずれかに
    記載のディジタルカメラ。
  5. 【請求項5】前記イメージセンサをプログレッシブスキ
    ャン方式で駆動する駆動手段をさらに備える、請求項1
    ないし4のいずれかに記載のディジタルカメラ。
  6. 【請求項6】前記イメージセンサをインタレーススキャ
    ン方式で駆動する駆動手段をさらに備える、請求項1な
    いし4のいずれかに記載のディジタルカメラ。
  7. 【請求項7】補色の色要素のみからなる色フィルタ、お
    よび前記色フィルタが受光面に装着されるイメージセン
    サを備える、撮像装置。
  8. 【請求項8】前記色フィルタは、垂直方向に隣接する2
    ラインに全種類の色要素を有し、1つの色要素は前記イ
    メージセンサの1つの画素に対応する、請求項7記載の
    撮像装置。
  9. 【請求項9】前記色要素はYe,CyおよびMgを含
    み、 4画素からなる正方形のブロックに注目したとき、いず
    れか1種類の色要素が前記ブロックの一方の対角線上に
    ある2画素に配置され、残りの2種類の色要素が前記ブ
    ロックの他方の対角線上にある2画素にそれぞれ配置さ
    れる、請求項8記載の撮像装置。
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