JP2000348165A - 情景表示装置 - Google Patents

情景表示装置

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JP2000348165A
JP2000348165A JP11158581A JP15858199A JP2000348165A JP 2000348165 A JP2000348165 A JP 2000348165A JP 11158581 A JP11158581 A JP 11158581A JP 15858199 A JP15858199 A JP 15858199A JP 2000348165 A JP2000348165 A JP 2000348165A
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JP
Japan
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image
video
viewpoint position
display device
frame
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JP11158581A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Kamei
克之 亀井
Kazuo Seo
和男 瀬尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並行する撮影経路に沿って撮影した複数のビ
デオ映像データを用いて、仮想視点を自由に移動したと
きの情景を正確に再現する情景表示装置を得る。 【解決手段】 並列的な撮影経路に沿って撮影した複数
のビデオ映像データおよびその各画像フレームの撮影視
点位置を記憶装置16に記憶し、仮想視点位置を視点入
力装置17により入力し、前記視点入力装置17により
入力した前記仮想視点位置をもとに、前記複数のビデオ
映像データ中から提示する画像フレームをフレーム選択
装置18により選択し、前記フレーム選択装置18によ
り選択した画像フレームをもとに、前記仮想視点位置に
合致した情景を提示画像として画像表示装置19で表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、対象空間を移動
しながら撮影したビデオ映像を用い、ユーザが指定する
仮想視点からの情景を再現する情景表示装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図21は、例えば特開平9−22030
8号公報に開示された従来の情景表示装置の構成を示す
ブロック図である。図において、1はビデオ映像データ
およびビデオ映像データの各フレームの撮影視点位置を
記憶する記憶装置、2は表示する視点位置を入力する視
点入力装置、3は視点入力装置2によって指定された視
点に対しビデオ映像データの画像フレームを1つ選択す
るフレーム選択装置、4は選択された画像フレームを表
示する画像表示装置である。
【0003】図22および図23は、従来の情景表示装
置の動作を示す説明図である。これらの図において、5
はビデオカメラ、6はビデオカメラ5の撮影経路、7は
ビデオカメラ5により撮影されたビデオ映像データ、8
はユーザが指定する仮想視点位置、9はビデオ映像デー
タ7中の画像フレーム、10は撮影経路6上での各フレ
ーム撮影時の撮影視点位置、11は撮影視点位置10の
中で仮想視点位置8に最も近い近接撮影視点、12はビ
デオ映像データ7中の近接撮影視点11で撮影された画
像フレーム、13は提示画像、15は空間上の被写体で
ある。
【0004】従来の情景表示装置は、ビデオカメラ5で
対象となる空間内の撮影経路6上で撮影されたビデオ映
像データ7から、ユーザが指定した仮想視点位置8での
情景画像を随時生成することによって、ビデオ映像デー
タ7を用いて対象空間の情景を表現しようとするもので
あり、図22に示すように、撮影経路6上で撮影された
ビデオ映像データ7が記憶装置1内に蓄えられている。
さらに図23に示すように、視点入力装置2により仮想
視点位置8を指定すると、フレーム選択装置3によっ
て、記憶装置1に記憶された撮影視点位置10の位置情
報を参照し、撮影視点位置10の中から仮想視点位置8
に一致するか、あるいは経路上越える近接撮影視点11
を検出する。
【0005】そして、近接撮影視点11において撮影さ
れたビデオ映像データ7中の1フレームである画像フレ
ーム12を記憶装置1から読み出す。読み出された画像
フレーム12は画像表示装置4によりユーザに提示画像
13として提示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の情景表示装置は
以上のように構成されていたので、ユーザの指定した仮
想視点位置8に対し、撮影経路6上で近接する近接撮影
視点11の画像フレーム12を選択し、これを提示画像
13とするため、情景を再現できる仮想視点位置8が撮
影経路6上に限定されてしまい、空間内を自由に移動す
る情景を再現できない課題があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、並行する撮影経路を複数設
定し、それぞれの撮影経路に沿って撮影して得た複数の
ビデオ映像データを用いることにより、仮想視点を自由
に移動したときの情景を正確に再現する情景表示装置を
得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る情景表示
装置は、ビデオカメラを並列的な撮影経路に沿って移動
させ撮影した複数のビデオ映像データおよびその各画像
フレームの撮影視点位置を記憶する記憶手段と、仮想視
点位置を入力する視点入力手段と、該視点入力手段によ
り入力された前記仮想視点位置をもとに、前記複数のビ
デオ映像データ中から提示する画像フレームを選択する
フレーム選択手段と、該フレーム選択手段により選択さ
れた画像フレームをもとに、前記仮想視点位置に合致し
た情景を提示画像として表示する画像表示手段とを備え
るようにしたものである。
【0009】この発明に係る情景表示装置は、一定間隔
で並列的な撮影経路上で移動するビデオカメラで撮影し
たビデオ映像データを記憶するようにしたものである。
【0010】この発明に係る情景表示装置は、仮想視点
位置に最も近い撮影視点位置をもつ画像フレームをフレ
ーム選択手段が選択するようにしたものである。
【0011】この発明に係る情景表示装置は、撮影経路
に沿って移動するビデオカメラの進行方向に向けられた
光軸で撮影されたビデオ映像データを記憶するようにし
たものである。
【0012】この発明に係る情景表示装置は、同一平面
上において一定間隔の並列的な各撮影経路上で移動する
ビデオカメラで撮影したビデオ映像データを記憶するよ
うにしたものである。
【0013】この発明に係る情景表示装置は、上下左右
に並列的な撮影経路に沿って移動するビデオカメラで撮
影したビデオ映像データを記憶するようにしたものであ
る。
【0014】この発明に係る情景表示装置は、フレーム
選択手段によって選択された画像フレームをその撮影視
点位置と仮想視点位置との位置関係により画像補正する
画像補正手段を備えるようにしたものである。
【0015】この発明に係る情景表示装置は、画像の平
行移動により画像補正する画像補正手段を備えるように
したものである。
【0016】この発明に係る情景表示装置は、画像の拡
大または縮小により画像補正する画像補正手段を備える
ようにしたものである。
【0017】この発明に係る情景表示装置は、仮想視点
位置をはさむ撮影経路をもつ2つのビデオ映像データそ
れぞれにおいて、前記仮想視点位置に最も近い撮影視点
の画像フレームを選択し、これらを用いて提示画像を合
成する画像合成手段を備えるようにしたものである。
【0018】この発明に係る情景表示装置は、2つの画
像フレームの撮影視点位置間の仮想視点位置による、2
つの画像フレームの画素値の線形補間で画像合成を行う
画像合成手段を備えるようにしたものである。
【0019】この発明に係る情景表示装置は、複数のビ
デオカメラを各撮影経路に沿うように並列的に配置した
画像入力手段を備えるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1は、この実施の形態1の情景表示装
置の構成を示すブロック図であり、図において、16は
複数のビデオ映像データおよびビデオ映像データの各フ
レームの撮影視点位置を記憶する記憶装置(記憶手
段)、17は視点位置を入力する視点入力装置(視点入
力手段)、18はビデオ映像データの次に提示するフレ
ームを順次選択するフレーム選択装置(フレーム選択手
段)、19は選択された画像フレームを提示画像として
表示する画像表示装置(画像表示手段)である。
【0021】図2と図3、および図5と図6はこの実施
の形態1の情景表示装置の動作を示す説明図、図4はこ
の実施の形態1の情景表示装置の動作を示すフローチャ
ートである。図2と図3、および図5と図6において、
14は提示画像13を仮想視点位置8の変更に応じて随
時更新することによって表現される生成映像、20はフ
レーム選択装置18により選択された画像フレーム、2
1は撮影経路6の始点、22は撮影経路6に並行する並
行撮影経路、23はビデオカメラ5の光軸、24は画像
フレーム20を含むビデオ映像データ、25はビデオ映
像データ24の中の選択された画像フレーム20の撮影
視点位置である。
【0022】この情景表示装置においては、対象の情景
を忠実に再現するため撮影経路6に対し、それと並行す
る並行撮影経路22を複数設定する。それぞれの並行撮
影経路22においても、同様にビデオカメラ5によりビ
デオ映像データ7を撮影する。
【0023】空間再現時には、それら複数のビデオ映像
データ24を用い、その中の仮想視点位置8に最も合致
する撮影視点位置25をもつ画像フレーム20を提示画
像13とすることで生成映像14を構成する。このた
め、仮想視点位置8が撮影経路6上を左右にはずれて
も、情景はそれに近い並行撮影経路22上の撮影視点位
置25で撮影されたビデオ映像データ24によってより
忠実に追随して再現され、これにより、生成映像14に
よって表現される空間の現実味が保たれ、高い臨場感が
得られる。
【0024】説明を簡単にするため以下のように設定す
る。図2に示すように、水平面をxy平面とし、撮影経
路6はx軸上の直線とし、始点21を原点上におき、x
軸正方向に向かうものとする。また、映像撮影時のビデ
オカメラ5の光軸方向もx軸正方向に固定として考え
る。y軸はx軸正方向に対して左方向を正方向とする。
k番目(k=1,2,…,K)の並行撮影経路22は、
撮影経路6をy軸方向に平行移動したものとする。その
y座標値をyk とする。各並行撮影経路22間の間隔は
一定とし、yk −yk-1 は一定値となる。これをΔyと
する。なお、便宜上、Kは3あるいは5などの奇数と
し、並行撮影経路22は、そのyk 値が{k−(K+
1)/2}Δyとなるように配置する。つまり、撮影経
路6の両側に対称に配置することになる。ただし、これ
に限定するものではない。撮影経路6上では(K+1)
/2番目のビデオ映像データ24が撮影されることにな
る。なお、ビデオ映像データ24は常にその水平軸を水
平面であるxy平面に平行に撮影されるとして考える。
以下、k個目のビデオ映像データ24のn番目の画像フ
レームをIkn(n=1,2,…,Nk )、画像フレーム
knの撮影視点位置25をpkn(xkn,yk )で表す。
【0025】このとき、図3に示すように、仮想視点位
置8をxy平面上で移動させた際の情景を、上記K個の
ビデオ映像データ24から生成する。なお、仮想視点位
置8はq、その座標値を(xq ,yq )で表す。光軸方
向はx軸方向として考える。また、提示画像13をJと
する。さらに、提示画像13からなる生成映像14は、
ビデオ映像データ24とフレーム速度を同一に生成する
ものとする。
【0026】仮想視点位置qが(xq ,yq )にあると
き、その座標値に最も視点位置の近い撮影視点位置25
に対応する画像フレーム20を提示画像13として選択
する。これにより、実際の情景に合致した提示画像13
が得られる。このようにして、撮影経路6上、前後のみ
ならず左右に任意に移動したときの情景映像を生成映像
14として得ることができる。
【0027】次に、以上の動作を図4のフローチャート
により説明する。まず初期状態として、K個のビデオ映
像データ24と、図5に示す各ビデオ映像データ24に
対するフレーム数と各画像フレームの視点位置のデータ
が、記憶装置16に記憶されているとする。ビデオ映像
データ24はビデオカメラ5によって撮影される。
【0028】撮影視点位置のxkn座標は、例えば、以下
のように求める。ビデオカメラ5を台車にのせ、その車
輪の回転速度が一定になるようにモータまたは人手によ
り移動させ、撮影経路6の長さをその経路を移動するの
に要した時間で除した平均的な移動速度を求める。この
値をvとし、映像のフレーム描画速度をRとすれば、x
座標値はxkn=v(n−1)/Rとなる。
【0029】また、ビデオカメラ5の位置をGPS装置
によって計測して入力したり、あるいは、ビデオ映像デ
ータ24の映像内容から既知の点の画像中の投影位置を
もとに計算によって求めてもよい。あるいは、また、単
に撮影経路6を撮影した画像フレーム数で等分して撮影
視点位置としてもよい。
【0030】ステップST1では、提示に用いるビデオ
映像データの番号を示す変数kと画像フレームの番号を
示す変数nを初期設定する。これは処理開始時の提示映
像と視点位置を指示するもので、例えば、kは撮影経路
6上でのビデオ映像データ24として(K+1)/2
に、nはその最初のフレームとして1に設定する。同時
に、撮影経路6(x軸上)上に仮想視点位置qを配置
し、そのx座標xq を示す変数xとy座標yq を示す変
数yとをともに0に初期設定する。
【0031】ステップST2では、フレーム選択装置1
8により記憶装置16に格納されたk番目のビデオ映像
データからn番目の画像フレームIknを読み出す。
【0032】ステップST3では、画像フレームIkn
提示画像Jとして画像表示装置19により表示する。た
だし、ここでは映像のフレーム描画速度を同一にするた
め、所定のタイミングで前回描画時の画像から今回の画
像へ描画を切り替える。すなわち、1秒間に30フレー
ムというフレーム描画速度のビデオ映像データを用いて
いる場合、1/30秒ごとに新たな画像を描画すること
になる。ここでは、ステップST2からステップST8
までの処理サイクルが、十分この1/30秒内に実行で
きるものとする。
【0033】ステップST4では処理を続行するかどう
かを判定する。これには、あらかじめ指定した終了を示
すキーボード入力等がなされているかどうかをチェック
し、なされていれば終了、そうでなければステップST
5に進むというように構成する。また、xが撮影経路6
を越えている場合も処理を終了する。
【0034】ステップST5では、仮想視点位置8の移
動入力があるかどうかを判定し、ある場合はステップS
T6に進む。
【0035】ステップST6では仮想視点位置8を更新
する。これは、例えば、マウスやキーボードなどの入力
デバイスによって実行される。
【0036】続くステップST7では、フレーム選択装
置18により提示画像13に用いるビデオ映像データ2
4を選択する。これは、例えば、変数yで示される仮想
視点位置qのy座標yq と並行撮影経路22のy座標y
k との差|yq −yk |が最小となるものとする。これ
はすべてのkについて計算する必要はない。yk はkと
ともに増加するのでkを1ずつ増やしていき、yq −y
k が負に転じた時点で、そのkあるいはk−1のどちら
かが、求めるyk を与える。また、前回用いたkから、
q −yk の符号をもとに正ならkを1増やし、負なら
減らしていくことで探索の時間を節約することもでき
る。そして、そのビデオ映像データ24を表すように変
数kを更新する。
【0037】さらに、ステップST8では、選択された
k個めのビデオ映像データ24から、フレーム選択装置
18により視点位置が変数xで示されるxq に最も近い
画像フレーム20を選択する。これは、|xq −xkn
を最小にするn番目の画像フレームである。ただし、添
え字kはステップST7で得たkの値である。この場合
の前記nの探索も、xknはnとともに増加するので、ス
テップST7の動作と同様、|xq −xkn|をすべての
nについて計算する必要はない。この後、ステップST
2に戻る。
【0038】このように処理を行うため、指定された仮
想視点位置qに合致した撮影視点位置で撮影された画像
フレーム20を用いて生成映像14を生成するため、撮
影経路6を前後のみならず左右に仮想視点位置8を移動
させても、正確な情景を再現できる。
【0039】以上のように、この実施の形態1よれば、
撮影経路6上を仮想視点位置8が左右に移動しながら前
進したとしても、それに追随した生成映像14を生成す
ることができるので、実際に移動したときの情景を正し
く再現できる。
【0040】生成映像14の一例を図6に示す。仮想視
点位置を8aから8b、8cと移動させたとき、それぞ
れ撮影視点位置25a,25b,25cをもつビデオ映
像データ24a,24b,24cの画像フレーム20
a,20b,20cが提示画像13a,13b,13c
として選択され、生成映像14が得られる。この結果、
生成映像14は、常に仮想視点位置8に合ったビデオ映
像データの画像フレームで構成されることになり、被写
体が正しく再現される。
【0041】実施の形態2.図7は、この実施の形態2
の情景表示装置の構成を示すブロック図であり、図7に
おいて図1と同一または相当の部分については同一の符
号を付し説明を省略する。図において、26は画像フレ
ーム20を補正する画像補正装置(画像補正手段)であ
る。
【0042】図8は、この実施の形態2の情景表示装置
の動作を示す説明図であり、図において27は画像補正
装置26が行う補正の基準となる基準平面、28は画像
フレーム20の光軸、29は提示画像13の光軸、30
は光軸28と基準平面27との交点、31は光軸29と
基準平面27との交点、32は交点31上にあると仮定
する被写体、34’は画像フレーム20を補正して得た
補正画像フレーム、43は画像フレーム20の画像投影
面である。図9は、この実施の形態2の情景表示装置の
動作を示すフローチャートである。
【0043】この実施の形態2の情景表示装置において
は、仮想視点位置8と選択された画像フレーム20の撮
影視点位置25が一致しない場合、それによる微妙な情
景の視差を、画像フレーム20に補正を加えることで低
減するようにしたものである。
【0044】前記実施の形態1と同様に、ビデオ映像デ
ータ24をIkn(k=1,2,…,K,n=1,2,
…,Nk )、提示画像13をJとする。また、前記実施
の形態1の説明のように、映像生成の過程で、仮想視点
位置q(xq ,yq )に対しこれに最も近い撮影視点位
置(xkn ,ykn)の画像フレーム20が選択される。
しかしながら、Δyが十分小さくない場合、両視点間の
ずれにより正しい情景が再現されないことになる。そこ
で、この実施の形態2では、注目する対象があると仮定
する基準平面27を定義し、提示画像13の光軸29と
の交点31上の対象被写体32が、提示画像13におい
て正しい位置、すなわち中央に正しい大きさで描画され
るよう、画像フレーム20に対し平行移動および拡大縮
小の補正を行う。これで得た補正画像フレーム34’を
提示画像13とするように構成する。
【0045】以下、この実施の形態2の情景表示装置に
おける映像生成の動作を図9のフローチャートにより説
明する。この実施の形態2では前記実施の形態1の動作
を示すフローチャートにステップST200とステップ
ST201を追加し、ステップST3をステップST2
02に変更したものである。
【0046】ステップST200では、画像補正装置2
6により、基準平面27を、例えば、仮想視点位置8の
前方の距離Dのx軸に垂直な平面と定義する。このDの
値は、例えば10mというように設定する。この値は、
マウスやキーボードなどによって調整できるようにして
おいてもよい。
【0047】ステップST201では、やはり画像補正
装置26により画像フレーム20に補正を加える。これ
は以下のような手順で実行する。
【0048】まず、図8に示すように、基準平面27上
の提示画像13の光軸29との交点31が提示画像13
上で中央に配置されるよう、画像フレーム20に水平方
向の平行移動を行う。これは、交点31のxy座標は
(xq +D,yq )、交点30の座標は(xq +D,y
k )であるから、画像フレームの左方向への移動量Δi
は画像フレーム20の焦点距離をfとすれば、
【数1】 となる。
【0049】次に、大きさの補正を行う。対象被写体3
2の像の大きさは、視点位置から対象被写体32までの
距離に反比例するから、正しい大きさで描画するには、
補正画像フレーム34’をさらに以下に示す倍率rで拡
大または縮小すればよい。
【数2】
【0050】これにより、補正画像フレーム34’上で
正しい大きさとなる。ただし、通常は、ビデオ映像フレ
ームのフレーム描画速度は十分大きく、撮影経路上、密
に画像フレームが撮影されると期待される。その結果、
q と同一、または十分これに近いx座標値の撮影視点
位置が存在し、前式2の値は十分1に近くなる。従っ
て、前式2の拡大縮小補正は省略する構成としても構わ
ない。
【0051】ステップST202では、この補正画像フ
レーム34’を提示画像Jとして画像表示装置19によ
り表示する。
【0052】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、より正確な情景を再現する情景表示装置を得ること
が可能になる。
【0053】実施の形態3.図10は、この実施の形態
3の情景表示装置の構成を示すブロック図であり、図1
0において図1と同一または相当の部分については同一
の符号を付し説明を省略する。図において、34は2つ
の画像フレームから生成画像を合成する画像合成装置
(画像合成手段)であり、例えば2つの画像フレームの
撮影視点位置間の仮想視点位置による、2つの画像フレ
ームの画素値の線形補間で画像合成を行い、提示画像を
合成するものである。
【0054】図11と図12はこの実施の形態3の動作
を示す説明図であり、図において35は仮想視点位置に
対し画像フレーム20が撮影された並行撮影経路22と
反対側にある並行撮影経路、36は並行撮影経路35上
で撮影されたビデオ映像データ、37はビデオ映像デー
タ36上で撮影視点位置が最も仮想視点位置8に近い画
像フレーム、38は画像フレーム20と画像フレーム3
7を合成して得られる合成画像フレーム、44は画像フ
レーム37の撮影視点位置、45はビデオ映像データに
描かれた被写体、46は被写体45の鏡面反射を呈して
いる面である。図13は本発明の実施の形態3の動作を
示すフローチャートである。
【0055】前記のように構成された情景表示装置にお
いては、図11に示すように、仮想視点位置8をはさむ
2つの撮影視点位置25と撮影視点位置44で撮影され
た画像フレームを用いて提示画像13を得ることによ
り、仮想視点位置8での情景に近い提示画像13を得る
ようにしたものである。例えば、光の鏡面反射成分など
が描画されている場合、図12に示す画像フレーム20
と画像フレーム37で、被写体45の明るさが極端に異
なる場合がある。仮想視点位置8の移動により画像フレ
ーム20から画像フレーム37に提示画像13を切り替
える場合も想定され、このとき、特定部分の明るさが急
激に変化することになる。そこで、このような不連続を
顕著にさせないため、両画像フレーム20,37を用い
て新たな合成画像フレーム38を合成し、これを提示画
像13とする。
【0056】以下、この実施の形態3の動作を図13の
フローチャートにより説明する。図4に示す前記実施の
形態1の動作を示すフローチャートと同一の処理ステッ
プについては同一の符号を付し説明を省略する。
【0057】ステップST300では、フレーム選択装
置18により、仮想視点位置8に対し画像フレーム20
が撮影された並行撮影経路22と反対側にある並行撮影
経路35にて撮影されたビデオ映像データ36を選択す
る。これがh番目のビデオ映像データであったとする。
これは、例えば、仮想視点位置qのy座標yq と並行撮
影経路22のy座標yk との差yq −yk が正ならば、
h=k+1となり、負ならば、h=k−1となる。ま
た、yq −yk が0ならば、仮想視点位置8は撮影経路
6または並行撮影経路22上にあるので合成の必要はな
く、便宜上、h=0とする。
【0058】ステップST301では、フレーム選択装
置18により、ビデオ映像データ36が選択できたかど
うかを判定する。すなわち、ステップST300で設定
したhが、0<h≦kであれば、選択可能であり、ステ
ップST302に進み、そうでなければステップST3
に進み、合成は行わない。
【0059】ステップST302では、フレーム選択装
置18により、選択されたh個めのビデオ映像データ3
6から、視点位置が最もxq に近い画像フレーム37を
選択する。これは、|xq −xhm|が最小になるm番目
の画像フレームである。
【0060】ステップST303では、記憶装置16か
ら画像フレーム37を読み出す。ステップST304で
は、画像合成装置34により、画像フレーム20と画像
フレーム37を合成して一枚の合成画像フレーム38を
得る。これは、例えば、|yq −yk |と|yq −yh
|との比で重みをつけて、
【数3】 のようにする。ここでの演算は各画像フレームの画素ご
との積と和を表す。画像がカラー画像であった場合は、
その各色成分ごとに演算を行う。この合成した画像フレ
ーム38をJとする。
【0061】ステップST305では、画像表示装置1
9に前記合成した画像フレームJを提示画像13として
表示する。
【0062】以上の動作の一例を図12に示す。このよ
うに、(xkn,yk )における画像フレーム20と(x
hm,yh )における画像フレーム37では、反射の具合
によりその輝度が大きく異なる場合でも、以上の動作に
よって(xq ,yq )における提示画像13は、それら
を補間するものとなり、仮想視点位置の移動時に急激に
情景が変化することはない。
【0063】以上、説明したように、この実施の形態3
によれば、提示映像13を2つの画像フレームにより補
間して得るようにしたので、仮想視点位置の移動の際
に、情景の急激な変化が起きない情景表示装置を構成す
ることができる。
【0064】実施の形態4.図14は、この実施の形態
4の情景表示装置の構成を示すブロック図であり、図1
4において図1と同一または相当の部分については同一
の符号を付し説明を省略する。図において、39は複数
のビデオ映像データを入力するビデオ映像入力装置(画
像入力手段)である。
【0065】図15と図16は、この実施の形態4の動
作を示す説明図であり、図において40は複数のビデオ
カメラ5を設置するプレート、41はプレート40を支
える支柱であり、これらにより、ビデオ映像入力装置3
9を構成する。
【0066】この実施の形態4では、図15に示すよう
な構成のビデオ映像入力装置39の各ビデオカメラ5
が、図16に示すように撮影経路6および並行撮影経路
22上に置かれ、その光軸23がx軸方向を向くように
配置される。この状態でx軸方向にビデオ映像入力装置
39を移動させる。このとき、プレート40に等間隔Δ
yで設置されたK個のビデオカメラ5によりK個のビデ
オ映像データを同時に撮影し取得する。なお、以下の提
示画像13の生成動作は、前記実施の形態1における動
作と同一である。
【0067】この実施の形態4においては、撮影経路6
上で、K個のビデオ映像データを同時に撮影することに
より、その間での時間的な情景の変化をなくすことがで
きる。例えば、仮想視点位置8の左右移動により、提示
画像13をk個目のビデオ映像データの画像フレームか
ら、k+1番目あるいはk−1番目のビデオ映像データ
の画像フレームに切り替えたとしても、それらは、ほぼ
同時に撮影されており、人や車等の移動する事物の位置
や日光の照射方向などは同一であるので、生成映像14
に不連続を生じさせないようにすることができる。
【0068】実施の形態5.次に、この実施の形態5の
情景表示装置について説明する。この実施の形態5の情
景表示装置の構成は、図1に示す前記実施の形態1の情
景表示装置の構成と同一である。
【0069】図17は、この実施の形態5の動作を示す
説明図である。図18は、この実施の形態5の情景表示
装置の動作を示すフローチャートである。
【0070】この実施の形態5の情景表示装置において
は、対象の情景を忠実に再現するため、撮影経路6に対
しそれと並行する並行撮影経路22を、撮影経路6の上
下左右に複数設定する。それぞれの並行撮影経路22に
おいても、同様にビデオカメラ5によりビデオ映像デー
タ24を撮影する。空間再現時には、それら複数のビデ
オ映像データ24を用い、その中の仮想視点位置8に最
も合致する撮影視点位置25をもつ画像フレーム20を
提示画像13とすることで生成映像14を構成する。
【0071】このため、仮想視点位置8を撮影経路6か
ら上下左右に移動させても、情景はそれに近い並行撮影
経路22上の撮影視点位置25で撮影されたビデオ映像
データ24によって忠実に追随して再現され、これによ
り、生成映像14によって表現される空間の現実味が保
たれ、高い臨場感が得られる。
【0072】説明を簡単にするため、以下のように設定
する。すなわち、前記実施の形態1における説明と同
様、撮影経路6はx軸上の直線とし、始点21を原点上
におき、x軸正方向に向かうものとする。また、映像撮
影時のビデオカメラ5の光軸方向もx軸正方向に固定と
して考える。そして、図17に示すように、y軸方向に
y 個、上方向を正とするz軸方向にKz 個の並行撮影
経路22を配置する。図17では、Ky =5、Kz =3
としており、z座標値が正のものを点線で、負のものを
破線で示している。便宜上、Ky 、Kz は奇数とし、
(ky ,kz )番目の並行撮影経路22は、そのy座標
値がyk ={ky −(Ky +1)/2}Δy、z座標値
がzk ={kz −(Kz +1)/2}Δzとなるよう
に、一定間隔で配置する。x軸上の撮影経路6では
{(Ky +1)/2,(Kz +1)/2}番目のビデオ
映像データ24が撮影されることになる。
【0073】なお、ビデオ映像データ24は常にその水
平軸を水平面であるxy平面に平行に撮影されるとして
考える。以下、K=Ky ×Kz ,k=Ky ×kz +ky
とする。k個目のビデオ映像データのn番目の画像フレ
ームをIkn(n=1,2,…,Nk )、画像フレームI
knの撮影視点位置10をpkn(xkn,yk ,zk )で表
す。
【0074】このとき、仮想視点位置8を3次元的に移
動させた際の情景を、前記K個のビデオ映像データ24
から生成する。なお、仮想視点位置8はq、その座標値
を(xq ,yq ,zq )で表す。光軸方向はx軸方向と
して考える。また、提示画像13をJとする。さらに、
提示画像13からなる生成映像14は、ビデオ映像デー
タ24とフレーム描画速度を同一に生成するものとす
る。
【0075】仮想視点位置qが(xq ,yq ,zq )に
あるとき、その座標値に最も視点位置が近い撮影視点位
置25に対応する画像フレーム20を提示画像13とし
て選択する。これにより、実際の情景に合致した提示画
像13が得られる。このようにして、撮影経路6上、前
後左右、そして上下に任意に移動したときの情景映像を
生成映像14として得ることができる。
【0076】以上の動作を、図18のフローチャートに
より説明する。このフローチャートで示される動作は、
前記実施の形態1の動作を示す図4のフローチャートの
ステップST1、ステップST6、ステップST7を、
それぞれステップST500、ステップST501、ス
テップST502に置き換えたものである。従って、図
4と同一または相当の処理ステップについては同一の符
号を付し説明を省略する。
【0077】ステップST500では、ステップST1
での処理に加え、仮想視点位置8のz座標値を示す変数
zを0に初期化する。ステップST501では、視点入
力装置17により、仮想視点位置8を3次元的に移動さ
せ、座標値を示す変数x,y,zを更新する。
【0078】ステップST502では、フレーム選択装
置18により提示画像13に用いるビデオ映像データ2
4を選択する。これは、例えば、仮想視点位置qと並行
撮影経路22のyz平面上での距離
【数4】 が最小となるものとする。そのビデオ映像データ24を
表すように変数kを更新する。
【0079】このように処理を行うため、指定された仮
想視点位置qに合致した撮影視点位置で撮影された画像
フレーム20を用いて生成映像14を生成するため、撮
影経路6を左右、さらに上下に仮想視点位置8を移動さ
せても、正確な情景を再現することができる。
【0080】実施の形態6.次に、この実施の形態6の
情景表示装置について説明する。この実施の形態6の情
景表示装置の構成は、図7に示す前記実施の形態2の情
景表示装置の構成と同一である。
【0081】また、図19は、この実施の形態6の情景
表示装置の動作を示すフローチャートであり、このフロ
ーチャートに示す動作は、図18の前記実施の形態5の
動作を示すフローチャートに、前記実施の形態2の動作
を示す図9のフローチャートのステップST200と新
たなステップST600を加えたものである。
【0082】この実施の形態6の情景表示装置において
は、3次元的に移動する仮想視点位置8と選択された画
像フレーム20の撮影視点位置25が一致しない場合、
それによる微妙な情景の視差を、画像フレーム20に補
正を加えることで低減するものである。
【0083】この実施の形態6の情景表示装置における
映像生成の動作を図19のフローチャートにより説明す
る。なお、前記実施の形態2の図9および実施の形態5
の図18と同一または相当の処理ステップについては同
一の符号を付し説明を省略する。
【0084】ステップST600では、画像補正装置2
6により画像フレーム20に補正を加える。これは、以
下のような手順で実行する。まず、図8に示す基準平面
27上の提示画像13の光軸29との交点31が提示画
像13上で中央に配置されるよう、画像フレーム20に
平行移動を行う。これは、前記実施の形態2において説
明した画像フレーム20の水平方向への移動を垂直方向
にも適用するものである。交点31の3次元の座標は
(xq +D,yq ,zq )、交点30の座標は(xq
D,yk ,zk )であるから、画像フレームの左方向へ
の移動量Δiは、
【数5】 画像フレームの上方向への移動量Δjは、
【数6】 となる。
【0085】次に、大きさの補正を行う。これは、前記
実施の形態2において説明した動作と同様である。
【0086】以上の動作により、交点31上の被写体3
2が提示画像13の中央に配置されるようになり、正確
な情景を再現する情景表示装置を得ることが可能にな
る。すなわち、この実施の形態6によれば、画像フレー
ムに対し水平方向および垂直方向に補正することでより
正確な情景を再現する情景表示装置が得られる効果があ
る。
【0087】実施の形態7.次に、この実施の形態7の
情景表示装置について説明する。この実施の形態7の情
景表示装置の構成は、図14に示す前記実施の形態4の
情景表示装置の構成と同一である。
【0088】図20は、この実施の形態7の動作を示す
説明図であり、図15と同一または相当の部分について
は同一の符号を付し説明を省略する。図において、49
はこの実施の形態7のビデオ映像入力装置(画像入力手
段)、42はΔyの間隔でビデオカメラ5が配置された
プレート40間をΔzの間隔で固定する支柱である。
【0089】この実施の形態7のビデオ映像入力装置4
9においては、図20に示すように、直線状のプレート
40をΔz間隔で多段(Kz段)に配置する。各プレー
ト40上にはΔyの間隔でKy 個のビデオカメラ5を設
置し、総計K(=Ky ×Kz)個のビデオカメラ5によ
りK個のビデオ映像データを同時に撮影、取得する。以
降の提示画像13の生成動作は、前記実施の形態5にお
ける動作と同一である。
【0090】この実施の形態7においては、撮影経路6
上で、K個のビデオ映像データを同時に撮影することに
より、その間での時間的な情景の変化をなくすことがで
きる。例えば、仮想視点位置8の左右および上下の移動
により、提示画像13をk個目のビデオ映像データの画
像フレームから他のビデオ映像データの画像フレームに
切り替えたとしても、それらは、ほぼ同時に撮影されて
おり、人や車等の移動する事物の位置や日光の照射方向
などは同一であるので、生成映像14に不連続を生じる
ことがない。
【0091】実施の形態8.なお、以上説明した各実施
の形態における記憶装置16は、計算機の主記憶装置あ
るいは磁気ディスク装置あるいはビデオテープ装置およ
びビデオテープである。
【0092】また、以上説明した各実施の形態の情景表
示装置の構成要素において、視点入力装置17、フレー
ム選択装置18、画像補正装置26、画像合成装置34
は、これらの動作を計算機によりソフトウェアで実現す
るように構成してもよい。
【0093】また、以上説明した各実施の形態の情景表
示装置では、生成映像14のフレーム速度をビデオ映像
データ24と同一としたが、これを異なるように構成し
てもよい。
【0094】また、以上説明した各実施の形態の情景表
示装置では撮影経路6を直線上としたが、これに限るも
のでなく、曲線に設定しても、その始点21からの経路
上の距離をxに、その接線方向に垂直にy,zをとるこ
とで、同様に実行できる。また、撮影経路6を区分的に
線分で表し、それぞれの線分に対して実行するように構
成してもよい。
【0095】また、以上説明した各実施の形態では、ビ
デオカメラ5の光軸方向をx軸方向として説明したが、
これに限るものでなく、例えば、x軸に直交する方向な
どとしても同様に実行できる。
【0096】また、以上説明した各実施の形態では、画
像フレーム20と提示画像13とのサイズと画角を同一
として説明したが、ビデオ映像データ24を大きなサイ
ズと画角で撮影し、その一部を適宜抽出して提示画像1
3とすることにより、映像生成時に視線方向の変化にも
対応可能に構成できる。
【0097】また、以上説明した各実施の形態では、ビ
デオ画像データ24と提示画像13の水平軸を水平面に
平行として説明したが、それに限るものではない。
【0098】また、以上説明した各実施の形態では、提
示画像13を単独の画像フレーム20、または、画像フ
レーム20と画像フレーム37の合成によって生成した
が、より多くの画像フレームを用いて生成するように構
成してもよい。
【0099】また、前記実施の形態2の情景表示装置で
は、基準平面27を導入し、そこに存在する被写体対象
物32が正しく描かれるように画像の補正を行うように
したが、被写体の存在位置や形状が詳細に判明している
場合には、それを正しく描くような画像補正方式を採用
するように構成してもよい。
【0100】また、前記実施の形態3の情景表示装置で
は、画像合成装置34の行う演算を式6に示す画素値の
補間混合として説明したが、合成する2つの変換画像間
で被写体中の同一点を表す特徴点の対応付けを行い、そ
れらが同一画素に置かれるように、互いを移動、変形さ
せてから画素値を混合する、いわゆるモーフィングによ
り行うように構成してもよい。
【0101】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ビデ
オカメラを並列的な撮影経路に沿って移動させ撮影した
複数のビデオ映像データおよびその各画像フレームの撮
影視点位置を記憶手段に記憶し、仮想視点位置を視点入
力手段により入力し、前記視点入力手段により入力した
前記仮想視点位置をもとに、前記複数のビデオ映像デー
タ中から提示する画像フレームをフレーム選択手段によ
り選択し、前記フレーム選択手段により選択した画像フ
レームをもとに、前記仮想視点位置に合致した情景を提
示画像として画像表示手段で表示するように構成したの
で、限られた撮影経路に沿った視点位置からの映像だけ
でなく、前記撮影経路から任意に移動させた視点位置に
対しても正しく再現された映像を生成できる効果があ
る。
【0102】この発明によれば、一定間隔で並列的な撮
影経路上で移動するビデオカメラで撮影したビデオ映像
データを記憶するように構成したので、視点位置と画像
フレームの撮影視点位置との差が前記撮影経路の間隔の
1/2以内に収まり、被写体事物を正しく再現する映像
が生成できる効果がある。
【0103】この発明によれば、仮想視点位置に最も近
い撮影視点位置をもつ画像フレームをフレーム選択手段
が選択するように構成したので、視点位置からの景観を
正しく再現する映像を生成できる効果がある。
【0104】この発明によれば、撮影経路に沿って移動
するビデオカメラの進行方向に向けられた光軸で撮影さ
れたビデオ映像データを記憶するように構成したので、
前方を見ながら前進移動する場面の多い列車や自動車の
運転シミュレータなどに容易に応用でき、このような応
用において視点位置からの景観を正しく再現する映像を
生成できる効果がある。
【0105】この発明によれば、同一平面上において一
定間隔の並列的な各撮影経路上で移動するビデオカメラ
で撮影したビデオ映像データを記憶するように構成した
ので、前記同一平面上で移動する視点位置と画像フレー
ムの撮影視点位置との差が前記撮影経路の間隔の1/2
以内に収まり、被写体事物を正しく再現する映像が生成
できる効果がある。
【0106】この発明によれば、上下左右に並列的な撮
影経路に沿って移動するビデオカメラで撮影したビデオ
映像データを記憶するように構成したので、視点位置を
特定の撮影経路上のみならず、前記撮影経路から任意に
上下左右に移動させても、被写体事物の情景を正しく再
現する映像を生成できる効果がある。
【0107】この発明によれば、フレーム選択手段によ
って選択された画像フレームをその撮影視点位置と仮想
視点位置との位置関係により画像補正手段で画像補正す
るように構成したので、視点位置からの景観を正しく再
現する映像を前記画像補正により生成できる効果があ
る。
【0108】この発明によれば、画像の平行移動により
画像補正手段が画像補正するように構成したので、画像
フレームの補正が容易に実行でき、視点位置からの景観
を正しく再現する映像を、前記平行移動による画像補正
により生成できる効果がある。
【0109】この発明によれば、画像の拡大または縮小
により画像補正手段が画像補正するように構成したの
で、画像フレームの補正を容易に実行でき、視点位置か
らの景観を正しく再現する映像を、前記拡大または縮小
による画像補正により生成できる効果がある。
【0110】この発明によれば、仮想視点位置をはさむ
撮影経路をもつ2つのビデオ映像データそれぞれにおい
て、前記仮想視点位置に最も近い撮影視点の画像フレー
ムを選択し、これらを用いて画像合成手段が提示画像を
合成するように構成したので、ビデオ映像データの変更
による生成映像の不連続の発生を抑制できる効果があ
る。
【0111】この発明によれば、2つの画像フレームの
撮影視点位置間の仮想視点位置による、2つの画像フレ
ームの画素値の線形補間で画像合成手段が画像合成を行
うように構成したので、視点位置の移動により滑らかに
遷移する提示画像を生成できる効果がある。
【0112】この発明によれば、複数のビデオカメラを
各撮影経路に沿うように並列的に配置した画像入力手段
を備えるように構成したので、同時刻に撮影された画像
フレームを提示画像として順次提示することができるた
め、異なる時刻に撮影された画像フレームを使用する場
合に比べ、時間的な差により生成映像に発生することの
ある不連続を抑制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の情景表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の情景表示装置の動
作を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の情景表示装置の動
作を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の情景表示装置の動
作を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1における画像フレー
ムについての撮影視点位置のデータを示す説明図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態1の情景表示装置の動
作を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態2の情景表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2の情景表示装置の動
作を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態2の情景表示装置の動
作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態3の情景表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態3の情景表示装置の
動作を示す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態3の情景表示装置の
動作を示す説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態3の情景表示装置の
動作を示すフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態4の情景表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態4における画像入力
手段の構成を示す説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態4の情景表示装置に
おける画像入力動作を示す説明図である。
【図17】 この発明の実施の形態5の情景表示装置の
動作を示す説明図である。
【図18】 この発明の実施の形態5の情景表示装置の
動作を示すフローチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態6の情景表示装置の
動作を示すフローチャートである。
【図20】 この発明の実施の形態7における画像入力
手段の構成を示す説明図である。
【図21】 従来の情景表示装置の構成を示すブロック
図である。
【図22】 従来の情景表示装置の動作を示す説明図で
ある。
【図23】 従来の情景表示装置の動作を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
5 ビデオカメラ、16 記憶装置(記憶手段)、17
視点入力装置(視点入力手段)、18 フレーム選択
装置(フレーム選択手段)、19 画像表示装置(画像
表示手段)、26 画像補正装置(画像補正手段)、3
4 画像合成装置(画像合成手段)、39,49 ビデ
オ映像入力装置(画像入力手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G09B 9/00 H04N 5/92 C Fターム(参考) 5B050 BA04 BA07 BA09 BA13 EA03 EA05 EA07 FA02 FA09 FA13 5B057 BA19 CE08 CG03 CH11 CH18 DA08 DA16 DB03 DC08 DC09 5C052 AA02 AB03 AB04 AC01 DD04 DD08 5C053 FA02 FA14 GB40 HA21 JA24 KA04 KA21 KA24 LA01 LA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオカメラを並列的な撮影経路に沿っ
    て移動させ撮影した複数のビデオ映像データおよびその
    各画像フレームの撮影視点位置を記憶する記憶手段と、 仮想視点位置を入力する視点入力手段と、 該視点入力手段により入力された前記仮想視点位置をも
    とに、前記複数のビデオ映像データ中から提示する画像
    フレームを選択するフレーム選択手段と、 該フレーム選択手段により選択された画像フレームをも
    とに、前記仮想視点位置に合致した情景を提示画像とし
    て表示する画像表示手段と、 を備えたことを特徴とする情景表示装置。
  2. 【請求項2】 複数のビデオ映像データは、 一定間隔で並列的な撮影経路上で移動するビデオカメラ
    で撮影したビデオ映像データであることを特徴とする請
    求項1記載の情景表示装置。
  3. 【請求項3】 フレーム選択手段は、 仮想視点位置に最も近い撮影視点位置をもつ画像フレー
    ムを選択することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の情景表示装置。
  4. 【請求項4】 複数の各ビデオ映像データは、 撮影経路に沿って移動するビデオカメラの進行方向に向
    けられた光軸で撮影されていることを特徴とする請求項
    1から請求項3のうちのいずれか1項記載の情景表示装
    置。
  5. 【請求項5】 複数のビデオ映像データは、 同一平面上において一定間隔の並列的な各撮影経路上で
    移動するビデオカメラで撮影したビデオ映像データであ
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいず
    れか1項記載の情景表示装置。
  6. 【請求項6】 複数のビデオ映像データは、 上下左右に並列的な撮影経路に沿って移動するビデオカ
    メラで撮影したビデオ映像データであることを特徴とす
    る請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の情
    景表示装置。
  7. 【請求項7】 フレーム選択手段によって選択された画
    像フレームをその撮影視点位置と仮想視点位置との位置
    関係により画像補正する画像補正手段を備えたことを特
    徴とする請求項5または請求項6記載の情景表示装置。
  8. 【請求項8】 画像補正手段は、 画像の平行移動により画像補正することを特徴とする請
    求項7記載の情景表示装置。
  9. 【請求項9】 画像補正手段は、 画像の拡大または縮小により画像補正することを特徴と
    する請求項7または請求項8記載の情景表示装置。
  10. 【請求項10】 仮想視点位置をはさむ撮影経路をもつ
    2つのビデオ映像データそれぞれにおいて、前記仮想視
    点位置に最も近い撮影視点の画像フレームを選択し、こ
    れらを用いて提示画像を合成する画像合成手段を備えた
    ことを特徴とする請求項5または請求項6記載の情景表
    示装置。
  11. 【請求項11】 画像合成手段は、 2つの画像フレームの撮影視点位置間の仮想視点位置に
    よる、2つの画像フレームの画素値の線形補間で画像合
    成を行い、提示画像を合成することを特徴とする請求項
    10記載の情景表示装置。
  12. 【請求項12】 複数のビデオカメラを各撮影経路に沿
    うように並列的に配置した画像入力手段を備えたことを
    特徴とする請求項5から請求項9のうちのいずれか1項
    記載の情景表示装置。
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