JP2000346767A - 薬液タンクの接続構造 - Google Patents
薬液タンクの接続構造Info
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Abstract
通路と、薬液タンク内で発生したガスを排気するための
排ガス通路とを1つにまとめた構造により薬液タンクを
連結するようにした接続構造を提供する。 【解決手段】 薬液タンク30を、組織片処理装置のタ
ンク収納部12内に収納すると共に、挿入時に、処理槽
57に通じる送液管口53に取り付けられている接続ソ
ケット42に接続プラグ34が接続する薬液タンクの接
続構造において、接続プラグ34には、薬液を通す薬液
通路35と、薬液タンク30内で発生するガスを通す排
ガス通路37とが形成され、接続ソケット42には、接
続プラグ34の薬液通路35と連結して薬液を通すと共
に薬液タンク側への逆流を防止する逆止弁58が設けら
れた薬液管路54と、接続プラグ32の排ガス通路37
と連結してガス処理部55へ向けてガスを通す排ガス管
路51とが形成されていることを特徴とする。
Description
標本を作製する組織片処理装置に薬液を供給する薬液タ
ンクに設けられた接続プラグと、前記組織片処理装置内
の前記薬液タンクが収納されるタンク収納部内に設けら
れ、前記接続プラグと接続可能に形成された接続ソケッ
トとから成る薬液タンクの接続構造に関する。
ついて説明する。組織片処理装置10は、生物の組織片
から顕微鏡標本を作製するために用いられる装置であっ
て、収納された組織片の固定、脱水、脱脂・置換、パラ
フィン包埋の各処理を自動的に行うものである。上述し
た組織片の各処理を行うには、パラフィンを除いたそれ
ぞれの処理工程においてホルマリン固定液、アルコール
とキシレンといった種々の処理用の薬液が必要である。
このため、組織片処理装置10の下方には、各処理用の
薬液が収納された複数個の薬液タンクが着脱可能である
タンク収納部12が設けられている。タンク収納部12
内に装着された薬液タンクから組織片処理装置10内部
の図示しない処理槽内に薬液が供給される。
部12の内部構造について示す。なお、本図ではタンク
収納部12の奥部側は図面右側となるように図示されて
いる。また、このタンク収納部12は、薬液タンク14
を高さ方向に2段にわたって収納している。従来の薬液
タンク14について説明すると、薬液タンク14の上面
側には、タンク内で発生したガスを排気するための排気
口16と、タンク内部に収納されている薬液11を組織
片処理装置10へ供給するための供給口18とが別々に
形成されている。排気口16は上方に向かって開口され
ており、この排気口16には組織片処理装置10と接続
するための接続ソケット17が取り付けられている。接
続ソケット17には、タンク内部と連通すると共にタン
ク収納部12の奥部側に向かって開口する接続穴19が
設けられている。
(図面左側)端部を上昇するように形成された通路部2
2の先端に設けられている。この通路部22の先端はタ
ンク収納部12の奥部(図面右側)方向に向かうように
曲折されており、供給口18もタンク収納部12の奥部
方向に向かうように設けられている。供給口18には、
組織片処理装置10側と接続するための接続プラグ24
が設けられている。なお、このような構造を有する薬液
タンク14はポリエリレン等の合成樹脂によって形成さ
れている。
収納部12に収納したときの、薬液タンク14と組織片
処理装置10との間を接続する接続構造について説明す
る。薬液タンク14をタンク収納部12内に収納する
と、薬液タンク14の奥部側に設けられている排気口1
6の接続ソケット17の接続穴19内に、タンク収納部
12内の奥部側内壁面12aから手前側に向けて突出す
る接続プラグ21が挿入される。この接続プラグ21は
排気管25を介して図示しない排気処理部に接続されて
いる。このため、薬液タンク14内で発生したガスは、
組織片処理装置10内の排気処理部に排気することがで
き、良好に処理が行える。また、薬液タンク14をタン
ク収納部12内に収納すると、薬液タンク14の手前側
に設けられた、薬液を供給するための接続プラグ24
は、タンク収納部12内で手前側に突出するように設け
られた接続ソケット26に接続される。接続ソケット2
6には、組織片処理装置10内の図示しない処理槽へ接
続されている供給チューブ27が接続されている。この
ため、薬液タンク14内の薬液は、組織片処理装置10
内の処理槽へ良好に供給することができる。
タンクは合成樹脂製である。このため、薬液タンク内に
収納されている薬液の性質等によっては、薬液タンクが
膨張して寸法が変化することも考えられる。このように
薬液タンクが膨張してしまうと、図10に示す接続ソケ
ット17と接続プラグ24との間の距離Lが伸びてしま
う。この場合に、薬液タンク14をタンク収納部12内
へ収納しようとしても、まず薬液タンク14の奥部側の
接続ソケット17と接続プラグ21とは接続できても、
薬液を供給する側の接続プラグ24の位置が本来の位置
xよりも手前側の位置x1 にずれ込んでしまい、薬液タ
ンク14と組織片処理装置10との間の接続が良好に行
い得ないといった課題があった。
織片処理装置との間で、薬液を組織片処理装置へ供給す
るための薬液通路と、薬液タンク内で発生したガスを排
気するための排ガス通路とを1つにまとめた構造により
薬液タンクを連結するようにした接続構造を提供するに
ある。
するために次のような構成を備える。すなわち、本発明
にかかる薬液タンクの接続構造によれば、組織片から顕
微鏡標本を作製する組織片処理装置の処理槽に薬液を供
給すべく、接続プラグが取り付けられている薬液タンク
を、前記組織片処理装置のタンク収納部内に挿脱自在に
収納すると共に、挿入時に、前記処理槽に通じる送液管
口に取り付けられている接続ソケットに前記接続プラグ
が接続する薬液タンクの接続構造において、前記接続プ
ラグには、薬液を通す薬液通路と、前記薬液タンク内で
発生するガスを通す排ガス通路とが形成され、前記接続
ソケットには、前記接続プラグの前記薬液通路と連結し
て薬液を通すと共に薬液タンク側への逆流を防止する逆
止弁が設けられた薬液管路と、前記接続プラグの前記排
ガス通路と連結してガス処理部へ向けてガスを通す排ガ
ス管路とが形成されていることを特徴としている。この
構成を採用することによって、ガスと薬液が流れる通路
をまとめて1つの継手で行うことができるので、薬液タ
ンクの膨張等があってもどちらか一方の通路しか連結で
きないといった事態は避けることができ、接続を良好に
行うことができる。また、薬液管路に逆止弁を設けたの
で、薬液タンクを組織片処理装置から着脱する際に薬液
の液垂れ防止と、接続しない状態で誤って装置側より液
を流出しない安全機能を有する。
は、複数の薬液タンクから排出されたガスをまとめて液
化する排ガスヘッダーに接続するようにすれば、液化し
たものの逆流を防止できる。さらに、前記接続プラグと
前記接続ソケットとの間に、ワンタッチで着脱可能なロ
ック機構が設けられていると、着脱時の手間が省け、短
時間での着脱が行える。なお、前記ロック機構は、前記
接続プラグの外周に形成された溝部と、前記接続ソケッ
トの内壁面の収納凹部内に収納されて前記接続プラグの
溝部に嵌合するリング状部材とから成り、前記接続ソケ
ット内の、前記リング状部材よりも奥部側には、挿入さ
れた前記接続プラグの薬液通路および排ガス通路と連結
する前記薬液管路および排ガス管路を覆って形成される
円筒状のハウジングが設けられ、前記リング状部材の内
壁面には、前記ハウジングの先端部が当接可能に設けら
れた当接部が形成されていることにより、ハウジングの
先端部がリング状部材の内壁面に当接してリング状部材
を収納凹部内でずれたりしないようにしてリング状部材
の中心の軸芯を接続ソケットの中心の軸芯と常に合わせ
ていることができるために、接続プラグの挿入時にリン
グ状部材が邪魔になったりせず、接続プラグと接続ソケ
ットとの挿脱が良好に行える。
構造の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説
明する。図1は、薬液タンクを組織片処理装置10に設
けられているタンク収納部12内に収納したところを示
す。また、図2には、複数個の薬液タンク30を装着し
た組織片処理装置の構造について示す。なお、従来の技
術で説明した構成要素と同一の構成要素については同一
の符号を付し、説明を省略する。また、本明細書におい
ては収納タンクの奥部側方向は図面右側であって、手前
側方向は図面左側に統一している。まず、薬液タンク3
0の構造について説明する。薬液タンク30は、組織片
処理装置10へ供給するための薬液11が内部に収納さ
れている。この薬液タンク30において、薬液11を組
織片処理装置10側へ供給するための供給口32は、タ
ンク収納部12の奥部側(図面右側)に向けて開口して
設けられている。この供給口32には、接続プラグ34
がはめ込まれている。接続プラグ34には、薬液タンク
30内部から伸びて、薬液11を吸い上げる給液チュー
ブ36が接続されている。
液タンク30の上面側の、タンク収納部12の手前側
(図面左側)に上面側に開口して設けられている。供給
口38は、薬液タンク30内に薬液11を供給するため
に設けられている部位であるので、薬液タンク30がタ
ンク収納部12内に収納されている場合の状態では使用
することはない。このため、供給口38には通常は供給
口キャップ40が取り付けられ、閉塞されている。
所定位置には、薬液タンク30と接続するための接続ソ
ケット42が設けられている。接続ソケット42は、組
織片処理装置10内の処理槽57内に送液管44を介し
て接続されている。接続ソケット42は、送液管44の
薬液タンク側先端部である送液管口53に取り付けられ
る。また、図2に示すように、タンク収納部12内には
複数個の薬液タンク30が接続されている。本図の例で
は、横方向に5個並んで設けられた薬液タンク30の列
が上下方向に3段にわたって収納されている。薬液タン
ク内で発生したガスが排気される排ガスヘッダー43
は、横方向に並んでいる複数の薬液タンク30同士の間
にわたって設けられている。また、違う段の排ガスヘッ
ダー43同士は接続管41によって接続されている。排
ガスヘッダー43内に排出されたガスは、最終的には、
排ガス管45を介して排ガス処理部55へ排気される。
なお、図2で示した複数のタンクのうち、61は排ガス
ヘッダー43内で液化された廃液を溜める廃液タンク、
63は水タンクである。
を、図4に接続ソケットを拡大したところを、図5およ
び図6に接続ソケットに接続プラグを挿入して装着した
ところを示し、接続プラグおよび接続ソケットの構造を
動作と共にさらに詳細に説明する。接続プラグ34は、
給液口32の外周壁32aに取り付けるために内壁側に
ネジ溝が形成された取り付け部33と、給液チューブ3
6に接続されて薬液を流通させる薬液通路35と、薬液
タンク30内に発生するガスを排気するためにガスを流
通させる排ガス通路37とを有している。排ガス通路3
7は、薬液通路35の径方向の外方に配置されている。
また、薬液通路35の先端部である出口側端部35a
は、排ガス通路37の先端部である出口側端部37aよ
りも突出して形成されている。このため、排ガス通路3
7が形成されている部位は、薬液通路35のみが形成さ
れている部位よりも大径に形成されている。
て、給液口32の外周壁32aに対してねじ込み式に取
り付けられる。つまり、接続プラグ34は薬液タンク3
0からは簡単に取り外しができる。また、薬液通路35
の出口側端部35aの外周壁と、排ガス通路37の外側
の外周壁39にはシール用のOリング46とOリング4
8が取り付けられている。このよにシール材としてのO
リング46とOリング48を装着することによって、接
続ソケット42と接続した際の、接続ソケットと接続プ
ラグとの間からの薬液やガスの漏れを防ぐようにしてい
る。また、このように接続ソケット側ではなく接続プラ
グ側に、シール材であるOリングを設けたので、タンク
収納部12の奥部側の接続ソケットにシール材を設ける
よりはシール材の保守管理が容易となる。さらに、排ガ
ス通路37の外側の外周壁39には、周方向に形成され
た溝部49が形成されている。この溝部49は後述する
ロック機構として用いられる。
ソケット42は、タンク収納部12の奥部側壁面12a
に、開口側がタンク収納部12内に突出するように設け
られている。50は、挿入口である。挿入口50の内径
は、接続プラグ34の排ガス通路37の外側の外周壁ま
では挿入可能な径に形成されている。挿入口50の内側
には、挿入口50の内壁面よりも内方へ突出するように
成形され、リング状部材の一例であって環状の一部が切
欠かれてC字状に成形されているC形リング52が設け
られている。C形リング52は、通常は内壁面よりも内
方へ突出するような径を有しているが、接続プラグ34
が挿入されたときには外方へ広げられて接続プラグ34
の溝部49内に嵌まり込み、抜け止めとなる。
路である。薬液管路54は、接続プラグ34の薬液通路
35が挿入可能な径を有する筒状の挿入部56と、挿入
部56よりも奥部側に設けられて、挿入された接続プラ
グ34の薬液通路35の先端部に押動されたときに薬液
通路35と薬液管路54とにわたって流路を開く逆止弁
58が設けられている。逆止弁58は、薬液管路54内
に、手前側方向に付勢されている弁体60および弁体6
0と一体に形成されて接続プラグ34の薬液通路35の
先端部に当接する押動部64と、弁体60を付勢するた
めのスプリング62とが設けられている。弁体60に
は、中空に形成された押動部64の中空部と連通する連
通穴71が穿設されている。このような、逆止弁58が
設けられていることによって、接続ソケット42に接続
プラグ34が装着されていない場合には弁体60が薬液
管路54の狭窄部67内壁面に当接して薬液管路54を
閉塞しており、薬液の液止めを行うと共に液垂れを防止
する。
59をおいて挿入部56を覆うハウジング69が設けら
れている。この挿入部56の外壁とハウジング69の内
壁との間の隙間59と、この隙間59と排ガスヘッダー
43とを連通させるようにハウジング69の側面に穿設
された連通穴80とが、接続プラグ34の排ガス通路3
7と連通する排ガス管路51である。なお、図4〜図7
に示したハウジング69は薬液タンク30用に形成され
たものであって、このハウジング69の排ガス管路51
を構成する連通穴80は上方の1か所のみに形成されて
いる。ただし、図2に示した廃液タンク61に取り付け
られる接続ソケットでは、上方に形成した連通穴80だ
けではなく、側方に廃液管路(図示せず)を穿設して外
部と連通させている。これにより、廃液タンク61には
排気ヘッダー43内に溜まった廃液を前記廃液管路から
流しこむことができるのである。
ダー43、排ガス管路51および接続プラグ34に至る
まで、ガスの逆流を防止する逆止弁が設けられていな
い。これは、たとえ、逆止弁を設けたとしても排ガスヘ
ッダー43内がパラフィンガスによって汚れてしまい、
逆止弁の動作不良を起こしてしまうおそれがあるからで
ある。上述したように、排ガスヘッダー43内に排気さ
れたガスは排ガスヘッダー43内で液化し、廃液タンク
61(図2)に排出させられる。
が挿入されると、薬液管路54の先端部に設けられた挿
入部56内に接続プラグ34の薬液通路35が挿入さ
れ、薬液管路54の先端部のOリング46が挿入部56
の内壁面との間をシールする。このとき、接続プラグ3
4の排ガス通路37は、排ガス管路51と連通するよう
に位置されており、薬液タンク30内のガスは排ガス管
路51を通って排ガスヘッダー43へ排気される。この
ため、薬液タンク30内で生じたガスは、薬液管路54
の方へ漏れず、矢印C方向に排ガスヘッダー43へ排気
される。また、排ガス通路37の外側の外周壁のOリン
グ48が挿入口50の内壁面に当接し、ガスが外部へ漏
れないようにシールしている。
へ装着させていくところを説明する。接続プラグ34が
接続ソケット42内に挿入されると、挿入部56内に挿
入された接続プラグ34の先端部が押動部64をスプリ
ング62の付勢力に抗して押動する。これにより弁体6
0が狭窄部67から離れて奥部側へ移動して薬液管路5
4の閉塞状態を解除する。薬液管路54は、弁体60に
設けられた連通穴71が、狭窄部67内からスプリング
62方向に移動してあらわになることで、連通穴71を
介して挿入された接続プラグ34の薬液通路35との間
で連通する。これにより、薬液タンク30から、連通穴
71を通って薬液が矢印B方向に供給される。なお、組
織片処理装置10内には、図示しないポンプが送液管4
4に接続されて設けられており、ポンプ作動することで
薬液を薬液タンク30内から吸い上げるのである。
4が挿入されると、挿入口50の内壁面に設けられたC
形リング52が、接続プラグ34の溝部49内に嵌まり
込み、ロックされて抜け止めとなる。なお、このC形リ
ング52によるロックを解除する場合には、ただ接続プ
ラグ34を接続ソケット42から引き抜くようにすれば
よい。つまり、接続プラグ34を引き抜く力によってC
形リング52の径を広げさせ、C形リング52と溝部4
9との間のロックを解除するのである。このようなロッ
ク機構を設けたことによって、ワンタッチで薬液タンク
30を組織片処理装置10へ接続することができ、手間
をかけずに容易に接続可能となっている。
例を説明する。本実施例は、接続ソケット42内に設け
られているロック機構を構成するC形リングの断面の奥
部側に傾斜するテーパ面を形成したものである。なお、
図8は、リング状部材の一例たるC形リングの断面(図
7の範囲D)を拡大したものである。C形リング70
は、接続ソケット42の挿入口50の内壁面に周回して
形成された収納凹部72内に挿入されて設けられてい
る。また、収納凹部72とC形リング70との間には、
隙間81が設けられている。隙間81は、接続プラグ3
4が挿入されてC形リング70が拡径したときに、この
拡径した分の寸法を逃がすために設けられているもので
ある。C形リング70には、奥部側方向に向かって徐々
にリングが大径となるような当接面であるテーパ面7
4、およびテーパ面74より内方側(図面では上方側)
にテーパ面79が形成されている。これに対して手前側
にも、手前側方向に向かって徐々にリングが大径となる
ように傾斜するテーパ面78が形成されている。また、
77は、接続プラグ34の溝部49内に嵌まり込む嵌合
面である。
て、挿入部56を覆うハウジング69の手前側の先端部
69aは、C形リング70のテーパ面74に当接するよ
うにC形リング70側に突出して設けられている。この
ハウジング69の先端部69aのC形リング70のテー
パ面74に当接する部位には、テーパ面74の傾斜角度
に合わせた傾斜面76が形成されている。このようにC
形リング70の奥部側にテーパ面74を成形すること
で、このC形リング70に、ハウジング69の先端部6
9aを当接させることができる。このため、ハウジング
69の先端部69aは、接続プラグ34が挿入されてい
ない状態でC形リング70と収納凹部72内で隙間81
が生じている場合には、この隙間81により生じるC形
リング70のガタつきを防止したり収納凹部72内で偏
ってしまわないようにテーパ面74でC形リング70の
径方向のずれを規制することができる。
ないと、収納凹部72の内径よりも小径に形成されてい
るC形リング70は、その質量によって収納凹部72内
で下方側に偏ってしまい、C形リング70の中心の軸線
が接続ソケット42の中心の軸線からずれてしまうおそ
れがある。かかる事態が生ずると、接続プラグ34を接
続ソケット42内に挿入したとしても、挿入した接続プ
ラグ34の先端部が偏って位置しているC形リング70
に当接してしまい、接続プラグ34の接続ソケット42
内への挿入が良好に行われなくなってしまう。そこで、
ハウジング69の先端部69aがC形リング70のずれ
を規制することで接続プラグ34と接続ソケット42と
の接続を良好、且つ簡単に行い得るのである。
の位置するテーパ面は、途中で傾斜角度が異なるように
2段階に形成されている。2段階に形成されたテーパ面
のうち、上述してきたテーパ面74は、ハウジング69
が当接するように奥部側に設けられているものである。
一方、このテーパ面74よりも手前側であって、嵌合面
77に接して形成されているテーパ面79は、挿入され
てきた接続プラグ34の溝部49に嵌め込まれたC形リ
ング70の抜けを防止すべく形成されているものであ
る。
接して形成された2つのテーパ面78とテーパ面79と
は、それぞれ傾斜角度が異なるように形成されている。
テーパ面78の傾斜角αは、接続プラグ34を挿入する
際に挿入抵抗を減らすようになるべく小さな角度に設け
られている。また、テーパ面79の傾斜角βは、C形リ
ング70が接続プラグ34の溝部49内にはめ込まれた
場合に、溝部49からC形リング70が抜けにくくなる
といった効果を有する。かかる場合には、接続プラグ3
4が接続されて、接続プラグ34にスプリング62の弾
性力や、接続ソケット42内の内圧がかかっても接続プ
ラグ34が外れてしまわないようななるべく大きな傾斜
角であって、接続プラグ34を外すときには適度な力で
外れる程度の角度が必要となる。
ずれ等を防止するには、C形リング70の奥部側に位置
するハウジング69の先端部がC形リング70のテーパ
面74に当接するだけでなく、挿入口50の奥部側の先
端部がC形リング70の手前側のテーパ面78に当接す
ることによっても行うことができる。
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
れば、接続プラグには、薬液を通す薬液通路と、薬液タ
ンク内で発生するガスを通す排ガス通路とを形成し、接
続ソケットには、接続プラグの薬液通路と連結して薬液
を通す薬液管路と、接続プラグの排ガス通路と連結して
ガス処理部へ向けてガスを通す排ガス管路とを形成した
ので、ガスと薬液が流れる通路をまとめて1つの継手で
行うことができるので、薬液タンクの膨張等があっても
どちらか一方の通路しか連結できないといった事態は避
けることができ、接続を良好に行うことができる。ま
た、薬液管路に逆止弁を設けることで、薬液タンクを組
織片処理装置から着脱する際に薬液の液垂れ防止と、接
続しない状態で組織片処理装置側から液を流出させない
安全機能とを有する。また、ロック機構を設けたことに
より、接続時に確実に装着できた感触を有するため接続
が確実に行うことができ、しかもワンタッチで接続する
ことができる。
に収納したところを示す説明図である。
る。
を示す説明図である。
装着されたところを示す説明図である。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 組織片から顕微鏡標本を作製する組織片
処理装置の処理槽に薬液を供給すべく、接続プラグが取
り付けられている薬液タンクを、前記組織片処理装置の
タンク収納部内に挿脱自在に収納すると共に、挿入時
に、前記処理槽に通じる送液管口に取り付けられている
接続ソケットに前記接続プラグが接続する薬液タンクの
接続構造において、 前記接続プラグには、 薬液を通す薬液通路と、前記薬液タンク内で発生するガ
スを通す排ガス通路とが形成され、 前記接続ソケットには、 前記接続プラグの前記薬液通路と連結して薬液を通すと
共に薬液タンク側への逆流を防止する逆止弁が設けられ
た薬液管路と、前記接続プラグの前記排ガス通路と連結
してガス処理部へ向けてガスを通す排ガス管路とが形成
されていることを特徴とする薬液タンクの接続構造。 - 【請求項2】 前記接続ソケットの前記排ガス管路は、
複数の薬液タンクから排出されたガスをまとめて液化す
る排ガスヘッダーに接続されていることを特徴とする請
求項1記載の薬液タンクの接続構造。 - 【請求項3】 前記接続プラグと前記接続ソケットとの
間に、ワンタッチで着脱可能なロック機構が設けられて
いることを特徴とする請求項1または2記載の薬液タン
クの接続構造。 - 【請求項4】 前記ロック機構は、前記接続プラグの外
周に形成された溝部と、前記接続ソケットの内壁面の収
納凹部内に収納されて前記接続プラグの溝部に嵌合する
リング状部材とから成り、 前記接続ソケット内の、前記リング状部材よりも奥部側
には、挿入された前記接続プラグの薬液通路および排ガ
ス通路と連結する前記薬液管路および排ガス管路を覆っ
て形成される筒状のハウジングが設けられ、 前記リング状部材の内壁面には、前記ハウジングの先端
部が当接可能に設けられた当接部が形成されていること
を特徴とする請求項3記載の薬液タンクの接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15634799A JP4072291B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 薬液タンクの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15634799A JP4072291B2 (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 薬液タンクの接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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