JPH08128550A - 弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ着脱時の漏洩を防止する。 【解決手段】 写真処理液を収容した貯槽と写真処理装
置とをつなぐために使用する弁である。この弁は弁（２
０）と探針（１０，１８）を備えている。この弁（２
０）は貯槽に装着された本体部分（２２）を備えてい
る。案内ブロック（３０）が上記本体部分（２２）に固
着され、キャップ部分（３２，３４，３６）を備え、そ
の間に室（３８）を区画している。案内ブロック（３
０）は室（５８）内にプランジャー（４２，５０，６
６）を備え、このプランジャーはばね（４６）の弾力を
受けて本体部分（２２）の開口（６０）を密閉してい
る。探針（１０，１８）はプランジャー（４２，５０，
６６）に係合するように使用され、それを本体部分（２
２）から押し上げて貯槽と処理装置を連通する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は弁に関するものであ
り、特に、限定的ではないが、写真の処理装置に処理液
を供給するために容器中で使用する弁に関する。この弁
は容器とそれと協働する処理装置との間の結合に供され
る。

【０００２】

【従来の技術】容器の形をしたカートリッジは写真の処
理装置にすぐ使用できる処理液を供給するのに使用され
る。これらの容器は装置に容易にかつ速やかに連結でき
るように設計されている。更に、処理液の性質上、容器
の装置への連結は清潔であり、かつ未熟練者によっても
実施できることが望ましい。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来知られたカートリ
ッジでは、一旦カートリッジが装置に連結され、引き続
き取り外されると、注意深く取り扱わなければカートリ
ッジ内の内容物が漏洩する場合がある。その上、多くの
場合、装置上でカートリッジを取り替えると当初の高度
な密封性が得られない。

【０００４】カートリッジと装置との間の連結構造はそ
のようなものであったため、カートリッジを速やかに空
にしたり充満させることは不可能であった。

【０００５】従って本発明の一つの目的は、カートリッ
ジのための改良した弁配列を提供することであり、カー
トリッジとカートリッジの装着される装置の間に改良さ
れた連結を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の一態様による
と、容器と容器から液が供給される装置を連結する弁配
列を備え、探針と弁を有するものにおいて：その全長内
を貫通して形成された開口を有する１個の第１部分と；
上記第１部分に固着連結された１個の第２部分でその中
に室を備え、この室は容器の内部と液体連通し、上記室
の一つの壁は第１部分の面で区画されており；上記室内
に位置するプランジャー手段の一部分が第１部分の開口
内に延びており；プランジャー手段と係合するばね手段
がプランジャー手段を第１部分の面に対して密封するた
めに第１位置に加圧しており、上記プランジャー手段は
面に対して密封するための密封手段を備えており；探針
がプランジャー手段をばね手段の弾力に抗して第１位置
から第２位置へ動かし、上記室と第１部分の開口との間
の液体の連通を図ることを特徴とする弁である。本発明
の別の態様によると、上述の弁配列を有する容器が提供
される。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明をよりよく理解するため
に、一例としてではあるが添付図面により説明する。

【０００８】図は弁配列を好適に使用される図示の方向
で示しており、即ちカートリッジは装置に装着された時
弁がカートリッジの最下端にくる姿勢を占め、装置はカ
ートリッジから液を供給される。しかしながら、本発明
による弁配列は、このような特殊な方向での使用のみに
限定されるものではない。

【０００９】図１では探針１０は実質的に錐体部分１２
を有するように図示され、その内部を貫通する中央孔１
４を有する。１個の環状舌部１６が錐体部分１２の基端
のまわりに形成されている。錐体部分１２に管部分１８
が取付けられ、錐体部分１２の孔１４と流体的に連通し
ている。

【００１０】使用時には、探針１０はカートリッジが連
結されるべき処理機械（図示せず）又は他の装置に固着
される。もちろん、錐体部分１２はそのような形でなく
てもよく、機械又は装置の部分と一体に形成されていて
もよい。

【００１１】図２は弁２０を示し、それはカートリッジ
（詳細には図示せず）の壁１００を貫通する円形断面の
中空体２２を備えている。その中空体２２は壁１００に
対してロックナット２４でクランプされている。ロック
ナット２４は壁１００を中空体２２のフランジ部２８に
近接配置されたＯ−リングシール２６に圧接している。

【００１２】円形断面を有する中空案内ブロック３０が
フランジ部２８から離れた中空体２２の端部に固着され
ている。このブロック３０は弁キャップ３２を保持し、
弁キャップ３２は本体部分３４と管部分３６を備えてい
る。管部分３６はカートリッジ内にあるパイプ（図示せ
ず）に連結されており、パイプはカートリッジの頂部に
延びている。１個の室３８がブロック３０と弁キャップ
３２の本体部分３４との間に図示のように区画されてい
る。この室３８は管部分３６を通してカートリッジの内
部と流体的に連結されている。

【００１３】上記案内ブロック３０はプランジャー４２
を受け入れるために壁部分４８に形成された中央孔４０
を備え、プランジャー４２は矢印４４で示す方向にらせ
んばね４６の弾力に抗して動くことができる。ばね４６
はブロック３０の壁部分４８とプランジャー４２上の環
状肩部分５０の間に保持されている。１個のＯ−リング
シール５２が肩部分５０と本体２２の面５４の間のプラ
ンジャー４２上に配置されている。

【００１４】図２に示すように、肩部分５０はばね４６
の弾力を受け、Ｏ−リングシール５２を本体２２の面５
４に対して押しつけ、これにより液密が保たれる。ブロ
ック３０は外周に多数の孔５６（その内の２個のみが示
されている）を備え、この孔が案内ブロック３０の内部
５８と室３８の間を流体的に連結している。

【００１５】本体２２はその中に全長を貫通して延びる
開口６０を有する。この開口６０は図示のように本体２
２の自由端に錐体肩部分６１を有する。１個のＯ−リン
グシール６２が開口６０内に形成された環状の凹部６４
内に配置されている。

【００１６】プランジャー４２の端部６６は貫通した出
口６８を持ち、これは本体２２の開口６０に面した孔７
０と連通している。孔７０は一般に出口６８と直交して
いるが、これは出口６８と７０の連通が図られるならば
重要なことではない。

【００１７】図３は探針１０と弁２０の間の係合関係を
示している。探針１０の管部分１８は本体２２の開口６
０の錐体部分６１内に挿入され、錐体部分６１は管部分
１８を開口６０の内部に案内している。管部分１８が開
口６０内に挿入される時、管部分１８は凹部６４に保持
されたＯ−リングシール６２を通過し、それからプラン
ジャー４２の端部６６に衝合する。管部分１８が更に挿
入されるとプランジャー４２はばね４６の弾力に抗して
矢印４４（図２）の方向に押され、そのため出口６８は
案内ブロック３０内の室５８内に開口し、カートリッジ
（図示せず）と探針の連結されている装置との間の流体
の連通が達成される。

【００１８】探針１０を弁２０内に挿入するとＯ−リン
グシール５２が面５２上の座から充分浮上り、出口６８
が本体２２から開放する。探針の管部分１８の長さは、
環状肩部１６が弁２０の本体２２に接近した時、出口６
８が室５８と連通するように設計されている。凹部６４
内のＯ−リングシール６２は管部分１８の外周面を密封
し、管部分１８の周囲を通して流体が開口６０へ漏れる
のを防止している。

【００１９】注意すべき点は、ブロック３０が弁２０と
カートリッジ内のパイプとを単につないでいるだけであ
り、弁２０がカートリッジ内のパイプに連結されない時
には必要でないことである。その場合、カートリッジ内
の処理液は孔５６を通して室５８内へ直接流入する。

【００２０】今まで説明され図示された特殊な実施例に
おいて、カートリッジ（図示せず）内の処理液はカート
リッジの頂部からカートリッジ内の図示しないパイプを
通して供給され、弁キャップ３２の管部分３６を通して
室３８に、孔５６を通して室５８に、孔６８を通して孔
７０へ、それから探針１０の孔１４から処理装置へと供
給される。

【００２１】液は孔１４から孔７０へポンプで送ること
により弁２０を通してカートリッジに戻すことができ、
その時液は出口６８から室５８へ、又孔５６から室３８
へ、それから弁キャップ３２の管部分３６からカートリ
ッジへと流れる。ポンプ圧送が終わると、カートリッジ
とそれと協働している弁２０は探針１０から取り外すこ
とができる。取り外す間、プランジャー４２は図２で示
されている移動前の位置へばね４６の弾力により戻り、
本体２２の面５４を密封する。

【００２２】ブロック３０が必要とされない場合は、カ
ートリッジは重力の作用で空にされ、又ポンプを用いて
再充填される。もしもカートリッジが装置に装着された
時に弁が頂部にくるような方向にセットした時には、カ
ートリッジをポンプにより空にし、重力により再充填す
るようにすることも可能であることが理解されるであろ
う。

【００２３】更に、本発明の弁配列は垂直使用に限定さ
れるものではない。カートリッジはどのような方向にも
適しており、少なくとも１個のポンプが液をカートリッ
ジから、又はカートリッジへ移動させるために使用可能
である。

【００２４】本発明における弁は液漏れを防ぐためにＯ
−リングシールを使用している。このことは弁の装着さ
れたカートリッジが処理機構に多数回装着され又は取外
されることを意味している。

【００２５】もちろん、弁は各種サイズのカートリッジ
に適合するように変形され、どのような適当な処理装置
へも流体を満足に流すことができる。

【００２６】探針１０は図１に示す形状に図示され説明
されてきたが、弁との係合のためにどのような他の好適
な形状も使用可能である。

【００２７】

【発明の効果】本発明による弁配列では、この弁を備え
た容器が一つの装置から当初装着されていた装置へ移動
される時に漏れが生じない利点がある。

【００２８】更に、この弁配列は容器を素早く連続して
多数回充填したり空にすることができるように充分なサ
イズのものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本発明により構成される弁に使用する
ための探針の側面図である。

【図２】 図２は本発明による弁をカートリッジ壁の一
部に取付けた状態を示す縦断側面図である。

【図３】 図３は図１と図２に夫々示す探針と弁の結合
状態を示す縦断側面図である。

【符号の説明】

１０ 探針 １８ 管部分 ２０ 弁 ２２ 第１部分（中空体） ３０ 第２部分（中空案内ブロック） ４２ プランジャー ４６ ばね手段（らせん形ばね） ５０ 環状肩部分 ５２ Ｏ−リングシール ５４ 面 ５８ 室 ６０ 開口 ６６ 端部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器と容器から液が供給される装置を連
   結する弁配列（１０，２０）であって、探針（１０）と
   弁（２０）を有するものにおいて：その全長内を貫通し
   て形成された開口（６０）を有する１個の第１部分（２
   ２）と；上記第１部分（２２）に固着連結された１個の
   第２部分（３０）でその中に室（５８）を備え、この室
   は容器（１００）の内部と液体連通し、上記室（５８）
   の一つの壁は第１部分（２２）の面（５４）で区画され
   ており；室（５８）内に位置するプランジャー手段（４
   ２，５０，６６）の一部分（６６）が第１部分（２２）
   の開口（６０）内に延びており；プランジャー手段（４
   ２，５０，６６）と係合するばね手段（４６）がプラン
   ジャー手段（４２，５０，６６）を第１部分（２２）の
   面（５４）に対して密封するために第１位置に加圧して
   おり、上記プランジャー手段（４２，５０，６６）は面
   （５４）に対して密封するための密封手段（５２）を備
   えており；探針（１０，１８）がプランジャー手段（４
   ２，５０，６６）をばね手段（４６）の弾力に抗して第
   １位置から第２位置へ動かし、室（５８）と第１部分
   （２２）の開口（６０）との間の液体の連通を図ること
   を特徴とする弁である。