JP2000345912A - 自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルクの乱れ検知方法。 - Google Patents

自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルクの乱れ検知方法。

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JP2000345912A
JP2000345912A JP2000150996A JP2000150996A JP2000345912A JP 2000345912 A JP2000345912 A JP 2000345912A JP 2000150996 A JP2000150996 A JP 2000150996A JP 2000150996 A JP2000150996 A JP 2000150996A JP 2000345912 A JP2000345912 A JP 2000345912A
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torque
disturbance
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Stephan Baazei
ステファン バーゼイ
Jean-Claude Mollet
ジャン−クロード モレ
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    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/11Testing internal-combustion engines by detecting misfire

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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車が不規則な路面上を走行することによっ
て生じた応力が、推進力伝達機構を推進力伝達方向と逆
方向に伝達されたことに起因する内燃エンジンの出力軸
におけるトルクの乱れを検知する。 【解決手段】内燃エンジンのシリンダのピストンが上死
点または下死点を通過する際の内燃エンジンのクランク
軸2における平均トルクを、ピストンが上死点、下死点
またはそれらの近傍点を通過する際のクランク軸2の一
つの半径位置に関して対称にクランク軸2の回転方向に
沿って設定され、等しい開角度αi− 、αを有す
る、2つの扇形部の平均回転速度から推定し、推定され
た平均トルクまたは平均トルクの線形結合によって得た
推定用値が、予め定めた閾値を超過したときに、上記ト
ルクの上記乱れを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車駆動用の内
燃エンジンの出力軸におけるトルクの乱れ検知方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】内燃エンジンから発生するトルクの乱れ
を検知して、エンジンのシリンダ内における空気・燃料
混合物の燃焼不良の診断に利用することは一般に知られ
ている。このトルクの乱れは、例えば、空気・燃料混合
物中の燃料の配合不良、空気・燃料混合物の圧縮の不十
分、あるいは点火プラグによって発生される火花の欠陥
等の、種々の欠陥によって引き起こされ得るものであ
る。これらの欠陥は、エンジンの出力軸で利用可能なト
ルクを減少し、エンジンの排出ガスの不燃焼炭化水素濃
度を濃くする。このような燃焼不良を診断して燃焼不良
を修復するための種々の装置が提案されている。このよ
うな装置としては、本出願人によって1998年9月1
7日に出願されたフランス特許出願第98 11628号に記載
されているような、検知されたトルクの乱れから燃焼の
乱れを計算して、エンジンに供給される空気・燃料混合
物の燃料の濃度を制御する装置が特記される。
【0003】他方、自動車がエンジンに駆動されて走行
中に、状態の悪い車道のような不規則な路面上を走行す
ると、車輪と路面との境界からエンジンに至る推進力伝
達機構に、エンジンの回転速度、従ってエンジンの出力
軸において観察されるトルクに乱れをもたらす応力が、
推進力伝達方向と逆方向に伝達されることが知られてい
る。
【0004】勿論、このようなトルクの乱れは、エンジ
ンの回転速度によってエンジンのトルクの乱れを検知し
て、エンジンの不調を検出する装置の動作を狂わせる可
能性があり、このような路面の不規則に起因するトルク
の乱れと、燃焼不良に起因するトルクの乱れとが混同さ
れる可能性がある。
【0005】そこで、自動車が不規則な路面上を走行す
ることに起因するエンジンのトルクの測定の乱れが、エ
ンジンの不調を検出する装置の動作を狂わせる時には、
燃焼不良の検出を中止する、トルクの乱れ検知方法およ
び装置が提案されている(特に、フランス特許出願第96
15789号、同97 01614)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、自動
車が不規則な路面上を走行することによって生じた応力
が、上記推進力伝達機構を推進力伝達方向と逆方向に伝
達されたことに起因して生じたトルクの乱れを検知し、
内燃エンジンの燃焼不良検知手段を停止させるのに適用
可能な、自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸における
トルクの乱れ検知方法を提供することにある。
【0007】また本発明の目的は、特に、自動車が不規
則な路面上を走行することによって生じた応力が、上記
推進力伝達機構を推進力伝達方向と逆方向に伝達された
ことに起因して生じたトルクの乱れが存在する場合に
は、内燃エンジンの出力軸において検知されたトルクの
乱れを評価してエンジンに供給される空気・燃料混合物
の燃料濃度を制御する装置に、燃焼不良の検出を停止さ
せるのに適用可能な、自動車駆動用の内燃エンジンの出
力軸におけるトルクの乱れ検知方法を提供することにあ
る。
【0008】更にまた本発明の目的は、堅牢で、特に測
定誤差が少ない、自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸
におけるトルクの乱れの検知方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸に
おけるトルクの乱れ検知方法において、上記内燃エンジ
ンは推進力伝達機構を介して上記自動車を駆動し、上記
乱れは、上記自動車が不規則な路面上を走行することに
よって生じた応力が、上記推進力伝達機構を推進力伝達
方向と逆方向に伝達されたことに起因して生じたもので
あり、 a)上記内燃エンジンのシリンダのピストンが、上記内
燃エンジンの作動サイクルにおけるk番目の上死点(P
MH)を通過する際の、上記内燃エンジンのクランク軸
における平均トルクCpmh(k)を次式、 Cpmh(k)=J・π・(N−Ni−1)・N ここに、Jは、上記クランク軸から見た、上記推進力伝
達機構の慣性モーメント、Ni−1とNは、上記ピス
トンが上記上死点または上記上死点の近傍点を通過する
際の上記クランク軸の一つの半径位置に関して対称に上
記クランク軸の回転方向に沿って設定され、等しい開角
度を有する、2つの扇形部のそれぞれの平均回転速度、
を用いて推定し、 b)推定された上記平均トルクまたは上記平均トルクの
予め定めた線形結合によって得た推定用値が、予め定め
た閾値を超過したときに、上記トルクの上記乱れを検知
する、ことを特徴とする。
【0010】この場合、上記2つの扇形部がそれぞれ上
記半径位置を通過するのに要する時間(ti−1
)を測定し、上記平均回転速度を次式、 Ni−1=αi−1/ti−1 及び N=α/t
から導くことを特徴とする。
【0011】またこの場合、上記2つの扇形部は相連続
していることを特徴とする。
【0012】またこの場合、上記2つの扇形部の上記開
角度(αi−1、α)は約30°であることを特徴と
する。
【0013】またこの場合、上記上死点の上記近傍点
は、上記上死点の後方に、約5°〜10°ずらされた点
であることを特徴とする。
【0014】またこの場合、上記内燃エンジンは4シリ
ンダの内燃エンジンであり、上記線形結合(INSTA
は、上記推進力伝達機構を推進力伝達方向と逆方向に伝
達された上記応力による上記トルクの上記乱れを表し、
次式の形、 INSTA=|Cpmh(k)-Cpmh(k−1) -C
pmh(k−2)+Cpmh(k−3) -C
pmh(k−4)+Cpmh(k−5) +C
pmh(k−6)-Cpmh(k−7)| ここに、INSTAは、上記内燃エンジンの作動サイクル
のk番目の上死点(PMH)における上記線形結合によ
る推定用値、をとることを特徴とする。
【0015】またこの場合、上記自動車の上記推進力伝
達機構内を上記推進力伝達方向と逆方向に伝達された、
上記内燃エンジンのトルクの測定の乱れをもたらす上記
応力が存在する場合には、上記内燃エンジンの燃焼不良
検知手段を停止させることを特徴とする。
【0016】また上記目的を達成するために、本発明
は、自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸におけるトル
クの乱れ検知方法において、上記内燃エンジンは推進力
伝達機構を介して上記自動車を駆動し、上記乱れは、上
記自動車が不規則な路面上を走行することによって生じ
た応力が、上記推進力伝達機構を推進力伝達方向と逆方
向に伝達されたことに起因して生じたものであり、 a)上記内燃エンジンのシリンダのピストンが、上記内
燃エンジンの作動サイクルにおけるk番目の下死点(P
MB)を通過する際の、上記内燃エンジンのクランク軸
(2)における平均トルク(Cpmb(k))を次式、 Cpmb(k)=J・π・(N−Ni−1)・N ここに、Jは、上記クランク軸(2)から見た、上記推
進力伝達機構の慣性モーメント、Ni−1とNは上記
ピストンが上記下死点または上記下死点の近傍点を通過
する際の上記クランク軸(2)の一つの半径位置に関し
て対称に上記クランク軸(2)の回転方向に沿って設定
され、等しい開角度(αi−1、α)を有する、2つ
の扇形部のそれぞれの平均回転速度、を用いて推定し、 b)推定された上記平均トルクまたは上記平均トルクの
予め定めた線形結合によって得た推定用値が、予め定め
た閾値を超過したときに、上記トルクの上記乱れを検知
する、ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のその他の特徴及び利点
は、添付図面を参照して以下の記載を読むことによって
明らかとなるであろう。
【0018】図1は、自動車駆動用の内燃エンジン(図
示しない)の出力軸であるクランク軸2に取り付けられ
た、一般的なエンジンの回転数検知用標的1を示す。こ
の回転数検知用標的1は、周囲に規則的な間隔をおいた
一連の歯3,3i+1,…が設けられた円板状をな
す。また、回転の起点の目印、または参照対象のシリン
ダの上死点PMHの通過を検出するための絶対目印とし
て、例えば歯不在部4または他の歯と形状が異なる複数
の歯(図示しない)が、不連続的に設けられている。
【0019】一般に可変リラクタンス(reluctance var
iable)型の検知器5が、回転数検知用標的1の歯の列
の軌道に近接して配置される。検知器5は、検知器5の
前を相次いで通過する歯3の輪郭の時間的な変化を表
す電気信号を発生する。エンジン管理用のコンピュータ
(図示しない)によってこの信号を処理して、エンジン
のシリンダの各ピストンの瞬間的な位置、特に各ピスト
ンの上・下死点通過を検出することが可能である。例え
ば、4シリンダのエンジンの場合には、完全なエンジン
の1作動サイクルは、クランク軸2の720°の回転に
相当する。そこで、4個のピストンがそれぞれの上死点
を通過する際の目印を回転数検知用標的1の特定の角度
方向位置に付ける。このように、エンジンの完全な1作
用サイクルには、複数のピストンの上死点PMH(4
シリンダのエンジンの例においてはkは1〜8に変化す
る。)通過が含まれる。このような装置は当業者に周知
であるので特に詳細な説明は省略する。
【0020】以下、本発明に立ち戻って、本発明の原理
を説明する。エンジンの任意のピストンがその上死点
(PMH)または下死点(PMB)に到達すると、その
ピストンの力が連結捍を介してクランク軸2に作用する
アームの長さが略ゼロになるので、クランク軸2に加え
られるモーメントは略ゼロになる。その結果、このとき
ピストンが有する空気・燃料混合物の燃焼エネルギはク
ランク軸2へ殆ど伝達されず、ピストンからクランク軸
2へ伝達されるトルクは略ゼロになる。そこで、ピスト
ンが上死点を通過する際にもかかわらずクランク軸2か
ら発生するトルクが観察されたときには、自動車が不規
則な路面上を走行することによって生じた応力が、推進
力伝達機構を推進力伝達方向と逆方向に伝達されたこと
に起因して生じたものであるにちがいない。
【0021】本発明によれば、自動車の車輪へエンジン
のクランク軸2から伝達される平均トルクを推定するた
めに、まず第1に、予め定めた等しい開角度αi−1
αを有する2つの扇形部を、参照対象のシリンダのピ
ストンが上死点またはその近傍点を通過する際の回転数
検知用標的1の(従ってクランク軸2の)一つの半径位
置に関して対称に、クランク軸2の回転方向に沿って設
定する。
【0022】図1に、考慮対象ピストンの上死点通過に
対応する回転数検知用標的1の一つの半径位置に関して
対称に、検知器5に対向して設定した、このような2つ
の扇形部を示した。
【0023】検知器5が発生する信号から、検知器5の
前を相次いで通過する、開角度α −1、αを有する
2つの扇形部がそれぞれ上記の半径位置を通過するのに
要する時間ti−1、tを求めて、エンジン管理用の
コンピュータへ供給することが可能である。2つの扇形
部がそれぞれ上記の半径位置を通過する間のエンジンの
平均回転数は、 Ni−1=αi−1/ti−1 及び N=α/t
で表される。
【0024】内燃エンジンの作動サイクルにおけるk番
目のピストンの上死点PMH通過時に自動車に伝達され
る平均トルクは次式によって良好な近似で推定できる。 Cpmh(k)=J・π・(N−Ni−1)・N ここに、Jは上記クランク軸2から見た推進力伝達機構
の慣性モーメントである。
【0025】本発明の第1の実施の形態においては、エ
ンジンのクランク軸2における上式によって推定された
平均トルクが、予め定めた閾値を超えた時にトルクの乱
れを検知する。閾値超過が特に顕著であるときには、こ
の閾値超過は、自動車が不規則な路面上を走行すること
によって自動車の車輪と地面との間の境界において生じ
た応力が、推進力伝達機構を推進力伝達方向と逆方向に
伝達されたことに起因して生じたことを示すものであ
り、そこで、応力の逆方向伝達によって誤った動作をす
る可能性のある燃焼不良検知手段(図示しない)を停止
させる。
【0026】本発明によれば、2つの扇形部は連続して
おり、その各開角度αi−1、αは同一でなければな
らない。これらは、上死点または上死点から任意の角
度、例えば5°〜10°、ずらした点を通過する際の、
クランク軸2の一つの半径位置に関して対称にクランク
軸2の回転方向に沿って設定してもよい。
【0027】開角度αi−1、αが微小であるほど、
通過時間tとti−1の測定誤差は大きくなる。しか
し、開角度αi−1、αを増大すると、この測定誤差
は減少するが、考慮対象のシリンダ内における空気・燃
料混合物の燃焼によるトルクの値に、他のシリンダのト
ルクの値が混入することによって、本発明のトルクの推
定測定値がかなり乱される。開角度の適当な妥協値は3
0°である。
【0028】本発明の他の一つの実施の形態によれば、
エンジンの異なるピストンがそれぞれ各上死点を通過す
る際に計算されたトルクCpmh(k)の推定値の連続
する値の線形結合によって得た値(以下推定用値と記
す。)が、エンジンのあるサイクルで、予め定めた閾値
を超過した場合に、自動車が不規則な路面上を走行する
ことによって自動車の車輪と地面との間の境界において
生じた応力が、推進力伝達機構を推進力伝達方向と逆方
向に伝達されたことに起因して生じたことを検知する。
このような推定用値については、本出願人が出願したフ
ランス特許出願第96 13369に記載されており、この点に
ついて詳細に参照することができる。
【0029】特別な例として、エンジンの完全な1作用
サイクル間に8回の上死点が観察される4シリンダのエ
ンジンの場合には、k番目の上死点PMHにおける推定
用値は、 INSTA=|Cpmh(k)-Cpmh(k−1) -C
pmh(k−2)+Cpmh(k−3) -C
pmh(k−4)+Cpmh(k−5) +C
pmh(k−6)-Cpmh(k−7)| の形をとり、この推定用値INSTAは、エンジンの1作
用サイクルについて、エンジンのピストンの各々の上死
点において計算される。
【0030】ある推定用値INSTA、または連続して計
算された幾つかの推算値INSTAの値の平均値が、予め
定めた閾値を超えた場合には、自動車が不規則な路面上
を走行することによって自動車の車輪と地面との間の境
界において生じた応力が、推進力伝達機構を推進力伝達
方向と逆方向に伝達されたことに起因して生じたことを
検知する。
【0031】推定用値INSTAを用いることにより、測
定誤差、回転数検知用標的1の製作と回転数検知用標的
1上の2つの扇形部の各開角度αi−1、αの位置決
めのバラツキ、及びエンジンの出力の変動の影響を減少
させることができるという利点がある。
【0032】上記実施の形態においては、シリンダ内を
ピストンが通過する際のエンジンのクランク軸2におけ
るトルクを上死点において推定する場合について説明し
たが、上死点に代えて下死点において推定してもよく、
このようなトルクの推定も本発明の枠を超えるものでな
い。
【0033】同様に、上記したトルクの推定用値を計算
する線形結合とは別の線形結合を使用してトルクの推定
値を線形結合して、トルクの乱れを推定してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
車駆動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルクの乱れ
検知方法においては、自動車が不規則な路面上を走行す
ることによって生じた応力が、上記推進力伝達機構を推
進力伝達方向と逆方向に伝達されたことに起因して生じ
たトルクの乱れを、内燃エンジンのシリンダのピストン
が上死点を通過する際の内燃エンジンのクランク軸にお
ける平均トルクを推定し、推定された平均トルクまたは
平均トルクの予め定めた線形結合によって得た推定用値
が、予め定めた閾値を超過したときに、トルクの乱れを
検知することができ、このようなトルクの乱れが生じた
場合に、内燃エンジンの燃焼不良検知手段を停止させる
のに適用可能な、自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸
におけるトルクの乱れ検知方法を提供することが可能と
なるという効果がある。
【0035】また、特に、自動車が不規則な路面上を走
行することによって生じた応力が、推進力伝達機構を推
進力伝達方向と逆方向に伝達されたことに起因して生じ
たトルクの乱れが存在する場合には、内燃エンジンの出
力軸において検知されたトルクの乱れを評価してエンジ
ンに供給される空気・燃料混合物の燃料濃度を制御する
装置に、燃焼不良の検出を停止させるのに適用可能な、
自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルクの
乱れ検知方法を提供することが可能となるという効果が
ある。
【0036】更に、既存の回転数検知用装置とエンジン
管理用のコンピュータとを用いて自動車駆動用の内燃エ
ンジンの出力軸におけるトルクの乱れを検知するので、
堅牢で、特に測定誤差が少ない、自動車駆動用の内燃エ
ンジンの出力軸におけるトルクの乱れの検知方法を、経
済的に提供することが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車駆動用の内燃エンジンのクランク軸に取
り付けられたエンジンの回転数検知用標的に、2つの扇
形部を検知器に対向して設定した状態を示す図である。
【符号の説明】
1…回転数検知用標的 2…クランク軸 3、3i−1…歯 4…歯不在部 5…検知器 αi−1、α…扇形部の開角度

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸にお
    けるトルクの乱れ検知方法において、 上記内燃エンジンは推進力伝達機構を介して上記自動車
    を駆動し、 上記乱れは、上記自動車が不規則な路面上を走行するこ
    とによって生じた応力が、上記推進力伝達機構を推進力
    伝達方向と逆方向に伝達されたことに起因して生じたも
    のであり、 a)上記内燃エンジンのシリンダのピストンが、上記内
    燃エンジンの作動サイクルにおけるk番目の上死点(P
    MH)を通過する際の、上記内燃エンジンのクランク軸
    (2)における平均トルク(Cpmh(k))を次式、 Cpmh(k)=J・π・(N−Ni−1)・N ここに、Jは、上記クランク軸(2)から見た、上記推
    進力伝達機構の慣性モーメント、Ni−1とNは上記
    ピストンが上記上死点または上記上死点の近傍点を通過
    する際の上記クランク軸(2)の一つの半径位置に関し
    て対称に上記クランク軸(2)の回転方向に沿って設定
    され、等しい開角度(αi−1、α)を有する、2つ
    の扇形部のそれぞれの平均回転速度、 を用いて推定し、 b)推定された上記平均トルクまたは上記平均トルクの
    予め定めた線形結合によって得た推定用値が、予め定め
    た閾値を超過したときに、上記トルクの上記乱れを検知
    する、 ことを特徴とする自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸
    におけるトルクの乱れ検知方法。
  2. 【請求項2】上記2つの扇形部がそれぞれ上記半径位置
    を通過するのに要する時間(ti− 、t)を測定
    し、上記平均回転速度(Ni−1、N)を次式、 Ni−1=αi−1/ti−1 及び N=α/t
    から導くことを特徴とする、請求項1に記載の自動車駆
    動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルクの乱れ検知
    方法。
  3. 【請求項3】上記2つの扇形部は相連続していることを
    特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動車駆
    動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルクの乱れ検知
    方法。
  4. 【請求項4】上記2つの扇形部の上記開角度
    (αi−1、α)は約30°であることを特徴とす
    る、請求項1から請求項3のいずれかひとつに記載の自
    動車駆動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルクの乱
    れ検知方法。
  5. 【請求項5】上記上死点の上記近傍点は、上記上死点の
    後方に、約5°〜10°ずらされた点であることを特徴
    とする、請求項1から請求項4のいずれかひとつに記載
    の自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルク
    の乱れ検知方法。
  6. 【請求項6】上記内燃エンジンは4シリンダの内燃エン
    ジンであり、上記線形結合は、上記推進力伝達機構を推
    進力伝達方向と逆方向に伝達された上記応力による上記
    トルクの上記乱れを表し、次式の形、 INSTA=|Cpmh(k)-Cpmh(k−1) -C
    pmh(k−2)+Cpmh(k−3) -C
    pmh(k−4)+Cpmh(k−5) +C
    pmh(k−6)-Cpmh(k−7)| ここに、INSTAは、上記内燃エンジンの作動サイクル
    のk番目の上死点(PMH)における上記線形結合によ
    る推定用値、 をとることを特徴とする、請求項1から請求項5のいず
    れかひとつに記載の自動車駆動用の内燃エンジンの出力
    軸におけるトルクの乱れ検知方法。
  7. 【請求項7】上記自動車の上記推進力伝達機構内を上記
    推進力伝達方向と逆方向に伝達された、上記内燃エンジ
    ンのトルクの上記乱れをもたらす上記応力が存在する場
    合には、上記内燃エンジンの燃焼不良検知手段を停止さ
    せることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれ
    かひとつに記載の自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸
    におけるトルクの乱れ検知方法。
  8. 【請求項8】自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸にお
    けるトルクの乱れ検知方法において、 上記内燃エンジンは推進力伝達機構を介して上記自動車
    を駆動し、 上記乱れは、上記自動車が不規則な路面上を走行するこ
    とによって生じた応力が、上記推進力伝達機構を推進力
    伝達方向と逆方向に伝達されたことに起因して生じたも
    のであり、 a)上記内燃エンジンのシリンダのピストンが、上記内
    燃エンジンの作動サイクルにおけるk番目の下死点(P
    MB)を通過する際の、上記内燃エンジンのクランク軸
    (2)における平均トルク(Cpmb(k))を次式、 Cpmb(k)=J・π・(N−Ni−1)・N ここに、Jは、上記クランク軸(2)から見た、上記推
    進力伝達機構の慣性モーメント、Ni−1とNは上記
    ピストンが上記下死点または上記下死点の近傍点を通過
    する際の上記クランク軸(2)の一つの半径位置に関し
    て対称に上記クランク軸(2)の回転方向に沿って設定
    され、等しい開角度(αi−1、α)を有する、2つ
    の扇形部のそれぞれの平均回転速度、 を用いて推定し、 b)推定された上記平均トルクまたは上記平均トルクの
    予め定めた線形結合によって得た推定用値が、予め定め
    た閾値を超過したときに、上記トルクの上記乱れを検知
    する、 ことを特徴とする自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸
    におけるトルクの乱れ検知方法。
JP2000150996A 1999-06-04 2000-05-23 自動車駆動用の内燃エンジンの出力軸におけるトルクの乱れ検知方法。 Withdrawn JP2000345912A (ja)

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