JP2000345838A - 水冷式内燃機関の冷却装置 - Google Patents
水冷式内燃機関の冷却装置Info
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- JP2000345838A JP2000345838A JP11156236A JP15623699A JP2000345838A JP 2000345838 A JP2000345838 A JP 2000345838A JP 11156236 A JP11156236 A JP 11156236A JP 15623699 A JP15623699 A JP 15623699A JP 2000345838 A JP2000345838 A JP 2000345838A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F1/108—Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F1/14—Cylinders with means for directing, guiding or distributing liquid stream
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な冷却性能を得る。
【解決手段】 シリンダボア１３周囲にウォータジャケ
ット１１を有するシリンダブロックを備えた水冷式内燃
機関の冷却装置において、前記ウォータジャケット１１
をシリンダ軸方向の所定の高さにて上部２６と下部２７
に仕切る仕切部材１２を設け、このウォータジャケット
上部２６とウォータジャケット下部２７に別系統に冷却
水を流すようにする。
ット１１を有するシリンダブロックを備えた水冷式内燃
機関の冷却装置において、前記ウォータジャケット１１
をシリンダ軸方向の所定の高さにて上部２６と下部２７
に仕切る仕切部材１２を設け、このウォータジャケット
上部２６とウォータジャケット下部２７に別系統に冷却
水を流すようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、水冷式内燃機関
の冷却装置に関する。
の冷却装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】水冷式内燃機関では、シリンダヘッド、
シリンダブロックにウォータジャケットが形成されてい
る。
シリンダブロックにウォータジャケットが形成されてい
る。
【０００３】このシリンダブロックのウォータジャケッ
トとして、シリンダボアの周囲にボア下方までウォータ
ジャケットを形成した深底構造のものや、ウォータジャ
ケットをボア中間部位まで形成しボア下方には設けない
浅底構造のものが採用されている（特開平９−２３６０
３９号、９−１８９２５８号、７−３４９６３号公報等
参照）。
トとして、シリンダボアの周囲にボア下方までウォータ
ジャケットを形成した深底構造のものや、ウォータジャ
ケットをボア中間部位まで形成しボア下方には設けない
浅底構造のものが採用されている（特開平９−２３６０
３９号、９−１８９２５８号、７−３４９６３号公報等
参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この深底構造のもの
は、熱源としての燃焼室に近いボア上方は適度に冷却さ
れるが、燃焼室から遠いボア下方が過冷却されることに
より、図１０のようにボア上方とボア下方での温度差が
大きくなり、歪みを生じやすくなる。その分、ピストン
リングの張力を高く設定するため、フリクション増大の
要因となっている。
は、熱源としての燃焼室に近いボア上方は適度に冷却さ
れるが、燃焼室から遠いボア下方が過冷却されることに
より、図１０のようにボア上方とボア下方での温度差が
大きくなり、歪みを生じやすくなる。その分、ピストン
リングの張力を高く設定するため、フリクション増大の
要因となっている。
【０００５】一方、浅底構造のものは、このような歪み
を抑えるために、ボア下方の冷却を行わず、図１１のよ
うにボア上方とボア下方での温度差を低減している。
を抑えるために、ボア下方の冷却を行わず、図１１のよ
うにボア上方とボア下方での温度差を低減している。
【０００６】しかし、この浅底構造のものは、ウォータ
ジャケットの面積が減少する分、ボア部でのエンジン油
の冷却機能を損なうことになる。従来、ボア部でのエン
ジン油の冷却効果は大きく、その冷却機能の低下が潤滑
性能の悪化を招きかねないのである。
ジャケットの面積が減少する分、ボア部でのエンジン油
の冷却機能を損なうことになる。従来、ボア部でのエン
ジン油の冷却効果は大きく、その冷却機能の低下が潤滑
性能の悪化を招きかねないのである。
【０００７】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
ことを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、シリンダ
ボア周囲にウォータジャケットを有するシリンダブロッ
クを備えた水冷式内燃機関の冷却装置において、前記ウ
ォータジャケットをシリンダ軸方向の所定の高さにて上
部と下部に仕切る仕切部材を設け、このウォータジャケ
ット上部とウォータジャケット下部に別系統に冷却水を
流すようにする。
ボア周囲にウォータジャケットを有するシリンダブロッ
クを備えた水冷式内燃機関の冷却装置において、前記ウ
ォータジャケットをシリンダ軸方向の所定の高さにて上
部と下部に仕切る仕切部材を設け、このウォータジャケ
ット上部とウォータジャケット下部に別系統に冷却水を
流すようにする。
【０００９】第２の発明は、第１の発明において、前記
ウォータジャケット上部の冷却水流量を、ウォータジャ
ケット下部の冷却水流量よりも相対的に大きくする。
ウォータジャケット上部の冷却水流量を、ウォータジャ
ケット下部の冷却水流量よりも相対的に大きくする。
【００１０】第３の発明は、第２の発明において、前記
仕切部材の位置は、ピストン上死点におけるピストンリ
ングの高さと略同等もしくはそれよりわずかに下方とす
る。
仕切部材の位置は、ピストン上死点におけるピストンリ
ングの高さと略同等もしくはそれよりわずかに下方とす
る。
【００１１】第４の発明は、第１〜第３の発明におい
て、前記仕切部材は、シリンダブロックとシリンダヘッ
ドとの間に介装されるシリンダヘッドガスケットに一体
的に取り付けられる。
て、前記仕切部材は、シリンダブロックとシリンダヘッ
ドとの間に介装されるシリンダヘッドガスケットに一体
的に取り付けられる。
【００１２】第５の発明は、第１〜第４の発明におい
て、前記仕切部材に、シリンダ列方向の前方側と後方側
の位置に、それぞれウォータジャケット上部とウォータ
ジャケット下部とを連通する連通口を設ける。
て、前記仕切部材に、シリンダ列方向の前方側と後方側
の位置に、それぞれウォータジャケット上部とウォータ
ジャケット下部とを連通する連通口を設ける。
【００１３】第６の発明は、第４の発明において、前記
シリンダヘッドガスケットに形成される冷却水の導口に
第１の係止片を、これに対応して前記仕切部材に第２の
係止片をそれぞれ設け、これらの係止片を介して仕切部
材をシリンダヘッドガスケットに取り付けるようになっ
ている。
シリンダヘッドガスケットに形成される冷却水の導口に
第１の係止片を、これに対応して前記仕切部材に第２の
係止片をそれぞれ設け、これらの係止片を介して仕切部
材をシリンダヘッドガスケットに取り付けるようになっ
ている。
【００１４】
【発明の効果】第１の発明によれば、シリンダブロック
上部（シリンダボア上部側）と下部（シリンダボア下部
側）の冷却の程度を任意に設定可能であり、良好な冷却
機能を得るための設計の自由度に優れる。
上部（シリンダボア上部側）と下部（シリンダボア下部
側）の冷却の程度を任意に設定可能であり、良好な冷却
機能を得るための設計の自由度に優れる。
【００１５】第２の発明によれば、第１の発明の効果に
加え、シリンダボア上部側と下部側の温度差を低減し、
シリンダボアの歪みを低減できると共に、シリンダボア
部でのエンジン油の十分な冷却機能を維持することがで
きる。
加え、シリンダボア上部側と下部側の温度差を低減し、
シリンダボアの歪みを低減できると共に、シリンダボア
部でのエンジン油の十分な冷却機能を維持することがで
きる。
【００１６】第３の発明によれば、第２の発明の効果に
加え、燃焼室に近く熱流束の大きいシリンダブロック上
部を効率よく冷却することができる。
加え、燃焼室に近く熱流束の大きいシリンダブロック上
部を効率よく冷却することができる。
【００１７】第４の発明によれば、第１〜第３の発明の
効果に加え、シリンダブロックのウォータジャケットを
特別な形状とする必要がなく、製造性に優れ、コストも
低くすむ。
効果に加え、シリンダブロックのウォータジャケットを
特別な形状とする必要がなく、製造性に優れ、コストも
低くすむ。
【００１８】第５の発明によれば、第１〜第４の発明の
効果に加え、ウォータジャケット下部に所要量の冷却水
を流すことができる。
効果に加え、ウォータジャケット下部に所要量の冷却水
を流すことができる。
【００１９】第６の発明によれば、第４の発明の効果に
加え、シリンダヘッドガスケットの形成が複雑になるこ
とがなく、仕切部材を簡単に取り付けることができる。
この場合、シリンダヘッドガスケットの第１の係止片を
孔の部分から出すので、１枚のガスケットシートから部
材取りができる。
加え、シリンダヘッドガスケットの形成が複雑になるこ
とがなく、仕切部材を簡単に取り付けることができる。
この場合、シリンダヘッドガスケットの第１の係止片を
孔の部分から出すので、１枚のガスケットシートから部
材取りができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００２１】図１はエンジンのシリンダブロック１０に
形成されるウォータジャケット１１ならびにそのウォー
タジャケット１１内に配設される仕切部材１２を概略的
に示してあり、図２はその仕切部材１２の平面図（平面
展開図）を示してある。
形成されるウォータジャケット１１ならびにそのウォー
タジャケット１１内に配設される仕切部材１２を概略的
に示してあり、図２はその仕切部材１２の平面図（平面
展開図）を示してある。
【００２２】シリンダブロック１０のウォータジャケッ
ト１１は、各シリンダボア１３の周りを囲うと共に、深
底構造にボア１３下部側まで形成される。
ト１１は、各シリンダボア１３の周りを囲うと共に、深
底構造にボア１３下部側まで形成される。
【００２３】シリンダブロック１０の側部には、例えば
エンジン前端側のシリンダの側方の所定の位置に図示し
ないウォータポンプから送られる冷却水の入口部１４が
形成され、この入口部１４はウォータジャケット１１な
らびに図示しないシリンダヘッドのウォータジャケット
に接続される。
エンジン前端側のシリンダの側方の所定の位置に図示し
ないウォータポンプから送られる冷却水の入口部１４が
形成され、この入口部１４はウォータジャケット１１な
らびに図示しないシリンダヘッドのウォータジャケット
に接続される。
【００２４】仕切部材１２は、ステンレス等からなり、
シリンダブロック１０のウォータジャケット１１の水平
断面形状とほぼ同等の形状に形成される。仕切部材１２
には、前記冷却水の入口部１４に近いシリンダ列方向の
前方側（エンジン前端側）に小孔の連通口１５が形成さ
れ、遠いシリンダ列方向の後方側（エンジン後端側）に
端部を切り欠いて略弧状の連通口１６が形成される。
シリンダブロック１０のウォータジャケット１１の水平
断面形状とほぼ同等の形状に形成される。仕切部材１２
には、前記冷却水の入口部１４に近いシリンダ列方向の
前方側（エンジン前端側）に小孔の連通口１５が形成さ
れ、遠いシリンダ列方向の後方側（エンジン後端側）に
端部を切り欠いて略弧状の連通口１６が形成される。
【００２５】シリンダブロック１０とシリンダヘッドの
間には、各シリンダをシール、およびシリンダブロック
１０のウォータジャケット１１とシリンダヘッドのウォ
ータジャケットを隔成するシリンダヘッドガスケット１
７が介装される。
間には、各シリンダをシール、およびシリンダブロック
１０のウォータジャケット１１とシリンダヘッドのウォ
ータジャケットを隔成するシリンダヘッドガスケット１
７が介装される。
【００２６】シリンダヘッドガスケット１７には、図３
のように各シリンダボア１３に対する開口１８およびヘ
ッドボルトの通し穴１９ならびに前記冷却水の入口部１
４に対応する部分に入口部１４とシリンダヘッドのウォ
ータジャケットを接続するための開口２０（導口）およ
びその開口２０から遠いシリンダ列方向の後方側（エン
ジン後端側）にシリンダブロック１０のウォータジャケ
ット１１の出口２１（導口）が形成される。
のように各シリンダボア１３に対する開口１８およびヘ
ッドボルトの通し穴１９ならびに前記冷却水の入口部１
４に対応する部分に入口部１４とシリンダヘッドのウォ
ータジャケットを接続するための開口２０（導口）およ
びその開口２０から遠いシリンダ列方向の後方側（エン
ジン後端側）にシリンダブロック１０のウォータジャケ
ット１１の出口２１（導口）が形成される。
【００２７】そして、仕切部材１２は、シリンダヘッド
ガスケット１７に一体的に取り付けられ、シリンダブロ
ック１０のウォータジャケット１１内に配設される。
ガスケット１７に一体的に取り付けられ、シリンダブロ
ック１０のウォータジャケット１１内に配設される。
【００２８】この場合、シリンダヘッドガスケット１７
の開口部となる前記開口２０および出口２１にそれぞれ
突片（第１の係止片）２２,２３が形成され、これらの
突片２２,２３に対応して、仕切部材１２に前記冷却水
の入口部１４に対応する部位および連通口１６の形成部
位にそれぞれ突片（第２の係止片）２４,２５が形成さ
れる。これらのシリンダヘッドガスケット１７の突片２
２,２３、仕切部材１２の突片２４,２５は、図４のよう
に折り曲げられ、それぞれ対応する突片２２,２３,２
４,２５がかしめ等によって連結されて、シリンダヘッ
ドガスケット１７に仕切部材１２が取り付けられる。
の開口部となる前記開口２０および出口２１にそれぞれ
突片（第１の係止片）２２,２３が形成され、これらの
突片２２,２３に対応して、仕切部材１２に前記冷却水
の入口部１４に対応する部位および連通口１６の形成部
位にそれぞれ突片（第２の係止片）２４,２５が形成さ
れる。これらのシリンダヘッドガスケット１７の突片２
２,２３、仕切部材１２の突片２４,２５は、図４のよう
に折り曲げられ、それぞれ対応する突片２２,２３,２
４,２５がかしめ等によって連結されて、シリンダヘッ
ドガスケット１７に仕切部材１２が取り付けられる。
【００２９】そして、図１、図５〜図７のように、仕切
部材１２を取り付けたシリンダヘッドガスケット１７
が、仕切部材１２をシリンダブロック１０のウォータジ
ャケット１１内に挿入して、シリンダブロック１０とシ
リンダヘッドの間に介装され、仕切部材１２が、シリン
ダ軸方向の所定の高さ（シリンダブロック１０の上端面
から所定の深さ）にてウォータジャケット１１を上部２
６と下部２７に仕切るように配設される。
部材１２を取り付けたシリンダヘッドガスケット１７
が、仕切部材１２をシリンダブロック１０のウォータジ
ャケット１１内に挿入して、シリンダブロック１０とシ
リンダヘッドの間に介装され、仕切部材１２が、シリン
ダ軸方向の所定の高さ（シリンダブロック１０の上端面
から所定の深さ）にてウォータジャケット１１を上部２
６と下部２７に仕切るように配設される。
【００３０】この仕切部材１２の位置は、図６のように
ピストン２８の上死点における下部のピストンリング２
９の高さと略同等もしくはそれよりわずかに下方となる
ように設定される。また、前記冷却水の入口部１４は、
仕切部材１２で仕切られたウォータジャケット上部２６
に接続するように形成される。
ピストン２８の上死点における下部のピストンリング２
９の高さと略同等もしくはそれよりわずかに下方となる
ように設定される。また、前記冷却水の入口部１４は、
仕切部材１２で仕切られたウォータジャケット上部２６
に接続するように形成される。
【００３１】なお、ウォータポンプから送られる冷却水
の流れは、シリンダヘッドのウォータジャケットとシリ
ンダブロック１０のウォータジャケット１１に分けられ
るが、その比は略７：３とする。
の流れは、シリンダヘッドのウォータジャケットとシリ
ンダブロック１０のウォータジャケット１１に分けられ
るが、その比は略７：３とする。
【００３２】このように構成したので、ウォータポンプ
から送られる冷却水は、図８のように入口部１４から、
シリンダヘッドのウォータジャケットに導入されると共
に、シリンダブロック１０の仕切部材１２で仕切られた
ウォータジャケット上部２６に導入される。
から送られる冷却水は、図８のように入口部１４から、
シリンダヘッドのウォータジャケットに導入されると共
に、シリンダブロック１０の仕切部材１２で仕切られた
ウォータジャケット上部２６に導入される。
【００３３】そして、このウォータジャケット上部２６
に導入された冷却水は、燃焼室に近いシリンダボア１３
上部側（シリンダブロック１０上部）を冷却しながらシ
リンダ列方向下流側に流れ、シリンダヘッドガスケット
１７に形成されたウォータジャケット１１の出口２１よ
りシリンダヘッドのウォータジャケットの冷却水下流側
に合流される。
に導入された冷却水は、燃焼室に近いシリンダボア１３
上部側（シリンダブロック１０上部）を冷却しながらシ
リンダ列方向下流側に流れ、シリンダヘッドガスケット
１７に形成されたウォータジャケット１１の出口２１よ
りシリンダヘッドのウォータジャケットの冷却水下流側
に合流される。
【００３４】また、ウォータジャケット上部２６に導入
された冷却水は、一部が仕切部材１２に設けられた小孔
の連通口１５からウォータジャケット下部２７に入り、
燃焼室から遠いシリンダボア１３下部側（シリンダブロ
ック１０下部）を冷却しながらシリンダ列方向下流側に
流れ、略弧状の連通口１６からウォータジャケット上部
２６に出て、ウォータジャケット１１の出口２１よりシ
リンダヘッドのウォータジャケットの冷却水下流側に合
流される。このウォータジャケット下部２７の冷却水流
量は、ウォータジャケット上部２６の冷却水流量の１／
１０程度になるように、連通口１５の開口面積等が設定
される。
された冷却水は、一部が仕切部材１２に設けられた小孔
の連通口１５からウォータジャケット下部２７に入り、
燃焼室から遠いシリンダボア１３下部側（シリンダブロ
ック１０下部）を冷却しながらシリンダ列方向下流側に
流れ、略弧状の連通口１６からウォータジャケット上部
２６に出て、ウォータジャケット１１の出口２１よりシ
リンダヘッドのウォータジャケットの冷却水下流側に合
流される。このウォータジャケット下部２７の冷却水流
量は、ウォータジャケット上部２６の冷却水流量の１／
１０程度になるように、連通口１５の開口面積等が設定
される。
【００３５】なお、合流後の冷却水は、シリンダヘッド
のウォータジャケットのエンジン後端側に設けられた図
示しない冷却水の出口部より排出される。
のウォータジャケットのエンジン後端側に設けられた図
示しない冷却水の出口部より排出される。
【００３６】そのため、燃焼室に近く熱流束の大きい、
ピストン２８の上死点におけるほぼピストンリングまで
のシリンダボア１３上部側（シリンダブロック１０上
部）を優先的に効率よく冷却することができ、またシリ
ンダボア１３下部側（シリンダブロック１０下部）も冷
却することができる。
ピストン２８の上死点におけるほぼピストンリングまで
のシリンダボア１３上部側（シリンダブロック１０上
部）を優先的に効率よく冷却することができ、またシリ
ンダボア１３下部側（シリンダブロック１０下部）も冷
却することができる。
【００３７】図９に示すように、従来の深底構造のもの
（図１０参照）ならびに浅底構造のもの（図１１参照）
と比べてシリンダボア１３部（シリンダブロック１０）
を適正に冷却することができ、ボア１３上部側とボア１
３下部側での温度差を十分に低減することができる。
（図１０参照）ならびに浅底構造のもの（図１１参照）
と比べてシリンダボア１３部（シリンダブロック１０）
を適正に冷却することができ、ボア１３上部側とボア１
３下部側での温度差を十分に低減することができる。
【００３８】したがって、シリンダボア１３の歪みを低
減でき、フリクションを低減して、エンジンの燃費を向
上できる。また、シリンダボア１３下部側（シリンダブ
ロック１０下部）の冷却も行えるため、シリンダボア１
３部でのエンジン油の十分な冷却機能を維持することが
でき、良好な潤滑性能を確保できる。
減でき、フリクションを低減して、エンジンの燃費を向
上できる。また、シリンダボア１３下部側（シリンダブ
ロック１０下部）の冷却も行えるため、シリンダボア１
３部でのエンジン油の十分な冷却機能を維持することが
でき、良好な潤滑性能を確保できる。
【００３９】一方、仕切部材１２をシリンダヘッドガス
ケット１７に取り付けて、ウォータジャケット１１を上
下に仕切る構造により、ウォータジャケット１１を特別
な形状とする必要がなく、シリンダブロック１０の製造
性に優れ、コストも低くすむ。
ケット１７に取り付けて、ウォータジャケット１１を上
下に仕切る構造により、ウォータジャケット１１を特別
な形状とする必要がなく、シリンダブロック１０の製造
性に優れ、コストも低くすむ。
【００４０】また、冷却水の入口部１４をウォータジャ
ケット上部２６に接続すると共に、仕切部材１２のシリ
ンダ列方向前方側と後方側に連通口１５,１６を設けた
ため、ウォータジャケット上部２６に十分に冷却水を流
しつつ、ウォータジャケット下部２７に所要量の冷却水
を流すことができる。
ケット上部２６に接続すると共に、仕切部材１２のシリ
ンダ列方向前方側と後方側に連通口１５,１６を設けた
ため、ウォータジャケット上部２６に十分に冷却水を流
しつつ、ウォータジャケット下部２７に所要量の冷却水
を流すことができる。
【００４１】また、シリンダヘッドガスケット１７の冷
却水の導口（開口２０、出口２１）を利用して、仕切部
材１２を取り付ける係止片２２,２３を形成するので、
シリンダヘッドガスケット１７の形成が複雑になること
がなく、仕切部材１２を簡単に取り付けることができ
る。この場合、シリンダヘッドガスケット１７から係止
片２２,２３を出すに当たって、その冷却水の導口（開
口２０、出口２１）つまり孔の部分から係止片２２,２
３を出したので、別途に係止片を設けることなく、１枚
のガスケットシートから部材取りができる。
却水の導口（開口２０、出口２１）を利用して、仕切部
材１２を取り付ける係止片２２,２３を形成するので、
シリンダヘッドガスケット１７の形成が複雑になること
がなく、仕切部材１２を簡単に取り付けることができ
る。この場合、シリンダヘッドガスケット１７から係止
片２２,２３を出すに当たって、その冷却水の導口（開
口２０、出口２１）つまり孔の部分から係止片２２,２
３を出したので、別途に係止片を設けることなく、１枚
のガスケットシートから部材取りができる。
【図１】実施の形態を示す概略配置図である。
【図２】仕切部材の展開平面図である。
【図３】シリンダヘッドガスケットの平面図である。
【図４】シリンダヘッドガスケットと仕切部材の取付前
の斜視図である。
の斜視図である。
【図５】シリンダヘッドガスケットと仕切部材の取付状
態を示す平面図である。
態を示す平面図である。
【図６】シリンダヘッドガスケットと仕切部材の配置図
である。
である。
【図７】図５のＹ−Ｙ線断面図である。
【図８】冷却水の流れを示す状態図である。
【図９】シリンダボアの冷却特性図である。
【図１０】従来の冷却特性図である。
【図１１】従来の冷却特性図である。
１０ シリンダブロック １１ ウォータジャケット １２ 仕切部材 １３ シリンダボア １４ 入口部 １５,１６ 連通口 １７ シリンダヘッドガスケット ２０ 開口 ２１ 出口 ２２,２３ 突片 ２４,２５ 突片 ２６ ウォータジャケット上部 ２７ ウォータジャケット下部 ２９ ピストンリング
Claims (6)
- 【請求項１】 シリンダボア周囲にウォータジャケット
を有するシリンダブロックを備えた水冷式内燃機関の冷
却装置において、 前記ウォータジャケットをシリンダ軸方向の所定の高さ
にて上部と下部に仕切る仕切部材を設け、 このウォータジャケット上部とウォータジャケット下部
に別系統に冷却水を流すことを特徴とする水冷式内燃機
関の冷却装置。 - 【請求項２】 前記ウォータジャケット上部の冷却水流
量を、ウォータジャケット下部の冷却水流量よりも相対
的に大きくした請求項１に記載の水冷式内燃機関の冷却
装置。 - 【請求項３】 前記仕切部材の位置は、ピストン上死点
におけるピストンリングの高さと略同等もしくはそれよ
りわずかに下方とした請求項２に記載の水冷式内燃機関
の冷却装置。 - 【請求項４】 前記仕切部材は、シリンダブロックとシ
リンダヘッドとの間に介装されるシリンダヘッドガスケ
ットに一体的に取り付けられる請求項１〜３のいずれか
１つに記載の水冷式内燃機関の冷却装置。 - 【請求項５】 前記仕切部材に、シリンダ列方向の前方
側と後方側の位置に、それぞれウォータジャケット上部
とウォータジャケット下部とを連通する連通口を設けた
請求項１〜４のいずれか１つに記載の水冷式内燃機関の
冷却装置。 - 【請求項６】 前記シリンダヘッドガスケットに形成さ
れる冷却水の導口に第１の係止片を、これに対応して前
記仕切部材に第２の係止片をそれぞれ設け、これらの係
止片を介して仕切部材をシリンダヘッドガスケットに取
り付けるようになっている請求項４に記載の水冷式内燃
機関の冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11156236A JP2000345838A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 水冷式内燃機関の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11156236A JP2000345838A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 水冷式内燃機関の冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000345838A true JP2000345838A (ja) | 2000-12-12 |
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ID=15623357
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11156236A Pending JP2000345838A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | 水冷式内燃機関の冷却装置 |
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| JP (1) | JP2000345838A (ja) |
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