JP2000344227A - 紙製保温保冷ケース - Google Patents

紙製保温保冷ケース

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JP2000344227A
JP2000344227A JP11161881A JP16188199A JP2000344227A JP 2000344227 A JP2000344227 A JP 2000344227A JP 11161881 A JP11161881 A JP 11161881A JP 16188199 A JP16188199 A JP 16188199A JP 2000344227 A JP2000344227 A JP 2000344227A
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Motohisa Kurihara
元久 栗原
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保温保冷を必要とする各種物品を包装して、
輸送または保管する際に使用し、発泡スチロールなどの
樹脂成形容器に替わる紙製の2重箱を提供することを目
的とする。 【解決手段】 段ボール等紙製の外装箱とその内側に配
置される内装箱とからなる2重箱であって、外装箱と内
装箱はそれぞれ別のブランクシートから組み立てられ、
外装箱と内装箱との間に、所定間隔のすき間を形成する
部材を内装箱側に設けて、少なくとも内外両箱の間に、
熱伝導性の低い空気層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物や水産物、
または畜産製品等(それらの加工食品を含む)、及びケ
ーキなどの菓子の鮮度保持、あるいは保冷・保温を必要
とする各種物品を常温に晒されないようにする目的で包
装するための紙製保温保冷ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】前記のような各種の農産品や水産品等を
産地あるいは加工場から出荷する場合、あるいは保温保
冷を必要とする物品を必要な場所に運搬輸送する当たっ
ては、出荷の産地調整や出荷品の鮮度保持、品質の安定
化を図り、商品価値を劣化させない等の観点から、物品
自体を冷凍処理したり予冷処理したりすることが多くな
っている。このように冷凍処理した物品、あるいは予冷
処理をした物品を輸送、保管のため、または取引のため
に合成樹脂製の保冷容器、特に、発泡スチロールなどの
樹脂発泡体を用いて成形した容器を使用することが広く
行われている。それは合成樹脂製容器が軽量であり、保
温保冷性に優れ、水分による容器の強度低下がなく、か
つ衛生的である等の利点を有するからである。しかしな
がら、前記のような合成樹脂製容器は、容器それ自体が
専有する体積が大きく、また容器を扁平に折り畳むこと
ができない構造であった。したがって、容器として使
用しない時(内容物を収容しない時)には保管上、大き
なスペースを必要とする。また、容器を製造してから
使用者の手元まで輸送する時にも同様な問題があった。
さらに、使用後の容器の回収再使用も現時点では多大
のコストがかかり、事実上困難である。又廃棄処理する
場合にも環境上の問題を有する。そのため、近年におい
ては、一般の古紙回収ルートで回収して再生可能な板紙
や段ボール等の紙を使用した保冷容器が望まれている。
【0003】従来、青果物等包装用の段ボールとして
は、例えば、実開昭49−59978号公報に見られる
ライナーの中間層にプラスチックフィルム層を設けたも
のや、特公昭62−47712号公報に見られるライナ
ー表面にフイルムをラミネートしたものが知られてい
る。上記のものは青果物を輸送する場合には呼吸障害や
エチレンガスによる過熱障害等が発生しやすい。また、
フイルム層自体がピンホール、破れが発生しやすい。ラ
イナー表面にフイルムをラミネートしたものも上記と同
様であり、さらに、フイルム面からの吸収性が悪く、こ
れに印刷したり製函する際のグルー接合などの製函適性
を悪化させるという問題がある。また上記のものは素材
自体が高価である。しかも段ボール箱として使用後、紙
に再生することが容易でない。また最近、紙からなる2
重壁構造を有した容器として、特開平9−58662号
公報に見られる紙容器が提案されている。この紙容器
は、一枚の紙ブランクを折り畳んで形成される形式の容
器であり、底面及び側面がいずれも、内壁と外壁の間に
空間を形成させて、その内部底面と外部底面との間に保
冷剤を入れて使用するように構成されている。しかし、
上記の紙容器は、以下に述べるような問題点があった。
すなわち、その容器は一枚の紙ブランクを使用して、底
面及び側面の内壁と外壁の間に空間を形成させるように
折り畳み、その内部底面と外部底面との間に保冷剤を入
れて使用するものであったから、このものは、保冷空間
の形成と容器自体の使用とに手間と時間がかかり、組立
作業性が悪い。また容器の形成する紙ブランク自体が複
雑な展開形状であるため、紙取りコストが高いという問
題も有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解決して、鮮度保持のため保温保冷を必要とする
各種物品を包装して、常温で輸送または保管する際に使
用し、発泡スチロールなどの樹脂成形容器に替わる紙製
の2重箱であって、外装箱と内装箱とからなり、両箱の
中間に熱伝導性の低い空気層を形成させながら、内装箱
の内部に保温保冷を必要とする物品を保持することがで
き、かつ前記両箱はいずれも組立及び分解が容易である
と共に、ブランクの紙取りコストに優れた保温保冷ケー
スを提供することを目的とする。本発明者は、従来の紙
製容器の問題点について検討の結果、外箱内に、密閉さ
れた断熱空間を挟んで、別体の内箱を宙吊り状態に支持
できれば、内外組み合わせた2重箱の作用で物品保温保
冷効果が高くなること、また外箱として、一般的な段ボ
ール箱いわゆるA式箱を利用しながら、内箱も普通の構
造のケースを使用できれば、この内外の箱を構成する材
料の紙取りコストに優れ、かつ使用時には簡単な組み立
て操作で2重箱を製造することができ、また非使用時に
はこの2重箱を分解して扁平に折り畳んでおくことがで
き、従って保管時、輸送時に無駄な保管輸送スペースを
必要としないことを見出して、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、段ボール等紙
製の外装箱とその内側に装備される内装箱とからなる、
外形がほぼ直方体または立方体の2重箱であって、これ
らの外装箱と内装箱はそれぞれ別のブランクシートから
組み立てられ、前記外装箱と内装箱との間に、所定間隔
のすき間を形成する部材を内装箱側に設けて、少なくと
も内外両箱の間に、熱伝導性の低い空気層を形成したこ
とを特徴とする紙製保温保冷ケースである。本発明で使
用する箱体の材料としては段ボールシートが好適であ
り、さらに段ボールシートは、段ボール箱として使用後
に紙に再生する事が可能な耐水段ボールが好適に用いら
れ、その耐水化処理の方法としては様々な方法を採用す
ることができる。すなわち内外温度差により発生する結
露や、外部及び内部からの水濡れによる箱体の強度劣化
を防止するために、耐水化処理された段ボールシートを
用いるのが好ましい。従って、本発明の2重箱を構成す
る内外の箱体の少なくとも一方は、撥水処理または防水
処理された耐水段ボールより形成され、他方は板紙(カ
ートン紙)より形成されていてもよい。また本発明にお
いて、再生には若干問題が残っても、容器内を鮮度保持
最適環境条件に保持できる紙シート、例えば紙の中間層
または紙の少なくとも片面に、熱反射膜または保温フイ
ルムが貼合されている紙も、箱体の材料として使用でき
る。
【0006】また本発明においては、内装箱として次の
ような構成のものを適用できる。内装箱のブランクシー
トは、罫線を介して一方向に4枚のパネル4a、4b、
4c、4dと胴貼りフラップ4eを連接し、前記4枚の
パネルの連接する方向に直交して上下に、4枚のシール
エンド内フラップ5a、5c,6a、6c及び4枚のシ
ールエンド外フラップ5b、5d,6b、6dを連接
し、組立時に前記シールエンド外フラップは、シールエ
ンド内フラップ上で互いに突き合わせて使用され、前記
シールエンド外フラップの先端に、該フラップの外側に
折り返して使用する4枚の突き当て部材7a、7b,8
a、8bを一体に連設し、かつこれらの突き当て部材
は、前記シールエンド外フラップの外側に折り返したと
き、該フラップの外側に張り出し、かつ、外装箱の左右
側板1a、1cの内寸法に収まり約半分の大きさに設定
されたブランクシートから構成されている。このブラン
クシートの組み立て使用時に、前記突き当て部材を、外
装箱の左右内側面に当接させて、外装箱と内装箱との間
で、箱の天地方向と前後方向に、所定間隔のすき間を設
けて熱伝導性の低い空気層を形成させる。この形態の2
重箱は、6面体の内の2面において内装箱と外装箱の間
にすき間が形成されないが、この2面は内装箱を3重の
シートから構成することにより断熱効果をもたせてい
る。
【0007】また、この発明に適用できる他の形態の内
装箱は、矩形状底面パネル30の長辺側の2辺に一対の
側面パネル31、31を、短辺側の2辺に一対の側面パ
ネル32、32を罫線を介して連接し、長辺側の側面パ
ネル31、31は、底面パネル30と隣接する辺の長さ
が、底面パネル30の長辺よりも大なるように底面パネ
ル30の両側にはみ出して形成されると共に、底面パネ
ル30と側面パネル31、31との境界付近に、底面パ
ネル30に食い込んだ一対の切り込み33a、33bを
それぞれ設けて側面パネル31、31に一対の脚34
a、34bをそれぞれ形成し、また該側面パネル31、
31の上縁に上向きに突出する一対の突起35a、35
bを形成し、他方の側面パネル32、32の延長上にそ
れぞれ天面パネル37、37を連接し、かつ該天面パネ
ル37、37は側面パネル32,32と隣接する辺の長
さが側面パネル32、32の辺の長さよりも大なるよう
に側面パネルの辺の両側にはみ出して形成すると共に、
天面パネルの前後側縁に前記側面パネル31、31の上
部に突出する一対の突起35a,35bとかみ合う切り
欠き38を設けたブランクシートより構成されている。
該ブランクシートはその組み立て使用時に、外装箱と内
装箱との間で、箱の天地方向、前後方向及び左右方向の
6面に、所定間隔のすき間を設けて熱伝導性の低い空気
層を形成させる。この形態の2重箱においては、内装箱
の長辺側に脚34a、34b及び突起35a、35bを
形成するが、箱体が立方体の場合はどちらに設けてもよ
い。又、内装箱の底面パネル30に設けた切り込み33
a、33bにより、組立時に内装箱の底面に穴が出来る
ので、別体のシートを内装箱の内底に配置することが好
ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面を参照して説明する。図1(a)と(b)は、本発明
の一実施例で使用する外装箱と内装箱の展開図である。
図2は、この実施例の2重箱の組立順序を示す説明図で
ある。
【0009】この実施例の2重箱は、図2にも示される
ように、A式箱タイプの外装箱11の内部にサイドロー
デイングタイプの内装箱12を装入し、前記外装箱と内
装箱との間で、箱の天地方向と前後方向に、所定間隔の
すき間を設けて熱伝導性の低い空気層13を形成させる
ようにしたものである。
【0010】外装箱11のブランクの形状は、図1
(a)に示されている。このブランクは罫線を介して一
方向に長短各2枚の側板1a〜1dと胴貼りフラップ1
eを連接している。すなわち左右側板1a、1cと前後
側板1b,1dとを交互に連接する。また前記4側板の
上下に、天面内フラップ2a、2cと天面外フラップ2
b,2dまたは底面内フラップ3a、3cと底面外フラ
ップ3b、3dとを交互に連接している。
【0011】内装箱12のブランクの形状は、図1
(b)に示されている。このブランクは罫線を介して一
方向に前後側面パネル4a、4cと天面パネル4b及び
底面パネル4dと胴貼りフラップ4eを連接し、また前
記4枚のパネルの上下には、次のような構成のシールエ
ンドフラップを連接している。
【0012】すなわち前後側面パネル4a、4cの図1
における上下に、シールエンド内フラップ5a、5cと
6a、6cを連接し、また天面パネル4b及び底面パネ
ル4cの図1における上下に、シールエンド外フラップ
5b、6bと5d、6dを連接している。なお前記4枚
のパネル4a〜4dの長辺の長さは、外装箱の長尺側板
1b、1dの長辺よりも若干その長さを短く設定してあ
る。
【0013】シールエンド外フラップ5b、5dと6
b、6dは、内装箱を組立てたときにシールエンド内フ
ラップ5a、5cまたはシールエンド内フラップ6a、
6cの上で互いに突き合わせるもので、内装箱の開口面
を閉塞できる程度の長さを有したフラップとする。な
お、これらのフラップの先端に、該フラップの外側に折
り返して使用する突き当て部材7a、7b及び8a、8
bを一体に連設する。
【0014】この突き当て部材は、図2(b)に示すよ
うに、前記シールエンド外フラップの外側に折り返した
とき、該フラップの外側に張り出すように(図1(b)
中に、張出し部分Xをハッチングで描いている)、その
フラップよりも長さ、幅ともに大なるように形成する。
また、図1(b)並びに図2(d)に示すように、突き
当て部材7a、7b及び8a、8bの大きさは、それぞ
れ外装箱の左右側板1a、1cの箱内寸法の約半分の大
きさに設定する。そして、この部材を組み立て使用時に
外装箱11の左右側面1a、1cの内面に当接させて、
外装箱11と内装箱12との間に、所定間隔のすき間を
形成することができるようにする。すなわち外装箱11
と内装箱12の天地方向と前後方向に、所定間隔のすき
間を設けて熱伝導性の低い空気層13を形成させるよう
にする。
【0015】以下、この外装箱と内装箱の組立方法と組
み合わせ方を説明する。先ず、外装箱11は、4枚の側
板1a〜1dを角筒状に折り曲げ胴貼りフラップ1eを
介して連繋した後、底面内フラップ3a、3cと底面外
フラップ3b、3dとで外装箱の底面を糊またはテープ
止めして閉塞する。また内装箱12は、4枚のパネル4
a〜4dを角筒状に折り曲げ胴貼りフラップ4eを介し
て連繋して筒体に形成した後、その内部に被包装物を充
填する(保温または保冷を要する商品をサイドローデイ
ングする)。次に、前記4側板の上下に連接したシール
エンド内フラップ5aと5c及びシールエンド内フラッ
プ6aと6cを、またシールエンド外フラップ5bと5
d及びシールエンド外フラップ6bと6dとを、それぞ
れ突き合わせにすることにより、筒体の両端開口面を閉
塞する。
【0016】その後、図2(b)に示すように、突き当
て部材7a、7b及び8a,8bを前記シールエンド外
フラップの外側に折り返す。そして、図2(d)に示す
ように、外装箱11内に内装箱12を挿入し、突き当て
部材7a、7b及び8a,8bは、それぞれ外装箱の左
右内側面1a、1cに当接させ、外装箱11と内装箱1
2との間、すなわち箱の天地方向と前後方向に、所定間
隔のすき間を設けて熱伝導性の低い空気層13を形成さ
せる(図2(d) 参照)。しかる後、外装箱の天面を
天面内フラップ2a,2cと天面外フラップ2b,2d
とで閉塞し、これらフラップを糊またはテープ止めして
包装を完了する。なお必要に応じて冷却剤等を内装箱に
内部または前記すき間13に収容することもできる。
【0017】この実施例においては6面体の内4面にお
いて、内外装箱の間に空気層を設け、他の2面には設け
ていないが、この2面は内外装箱の4重のシートから構
成されるので、これにより断熱効果を有している。この
ようにして冷気を2重箱内に封じ込めて、被包装物が常
温に晒されないようにして、被包装物の保冷効果と保冷
時間を大幅に向上させ、これにより安価なコストで保冷
輸送保管を可能にする。
【0018】続いて、本発明の第2の実施例について説
明する。図4(a)と(b)は、第2の実施例で使用す
る内装箱と、内装箱の底面に敷設する底パットの展開図
である。図5は、この実施例の2重箱の組立順序を示す
説明図である。
【0019】この実施例の2重箱にあっても、図5(b
〜c)にも示されるように、外装箱として、A式箱タイ
プの箱21を使用する。その外装箱の内部に内装箱22
を入れて、前記外装箱と内装箱との間に所定間隔のすき
間を設けて熱伝導性の低い空気層23を形成する。なお
この実施例では、図5(b)、図6にも示されるよう
に、熱伝導性の低い空気層23は箱の6面方向のすべて
に形成されている。
【0020】この実施例の外装箱21のブランク形状及
び組立方法は、前述した実施例1の外装箱と同じ構造で
ある。従って、ここでは外装箱の詳しい説明を省略す
る。なお図面中、同一部材には同一符号を付した。
【0021】内装箱22のブランクの形状は、図4
(a)に示されている。このブランクは、ほぼ矩形状の
底面パネル30の長辺側の対辺に、一対の側面パネル3
1,31を設け、また他方の対辺(短辺側)に一対の側
面パネル32、32を罫線を介し連接する。なお長辺側
の側面パネル31は、底面パネル30の長辺と隣接する
辺の長さが底面パネル30の長辺より大なるように底面
パネル30の長辺の両側にはみ出して形成する。(図4
(a)中に、張出し部分Yをハッチングで描いてい
る)。
【0022】底面パネル30と側面パネル31との境界
付近には、底面パネル30に食い込んだ左右一対のコ字
状切り込み33a、33bを設けて、2枚の側面パネル
31,31には左右の脚34a,34bをそれぞれ1対
形成する。また該側面パネル31の上部には前記脚と反
対に上方に突出する一対の突起35a、35bと、その
突起の両側に、折り曲げ罫線を介して折り曲げ突起部3
6a、36bを形成する。
【0023】短辺側の側面パネル32,32の延長上に
は、互いに突き合わせにして箱の天面を閉塞するため
の、次のような構成の天面パネル37,37をそれぞれ
連接している。すなわち一対の天面パネル37,37は
図4(a)に示すように、連接している辺の長さが側面
パネル32の連接している辺の長さより大なるように形
成する(図4(a)中に、張出し部分Zをハッチングで
示している)。また、該パネル37,37の前後側縁
に、前記側面パネル31、31のそれぞれの上部に突出
する一対の突起35a,35bとかみ合う切り欠き3
8、38を設ける。
【0024】次に組立方法を説明する。外装箱21の組
立て方は前記実施例1と同じである。次に内装箱22の
組立て方であるが、先ず、長辺側の側面パネル31、3
1を立ち上げて外装箱21に挿入する。このとき短辺側
の側面パネル32,32及び天面パネル37,37は長
辺側の側面パネル31、31の内側にあり、長辺側の側
面パネル31、31が外装箱21内に挿入されると、短
辺側の側面パネル32,32は底面パネル30に対して
垂直方向に折り立てられる。なお天面パネル37,37
は、折り曲げ突起部36a、36bがあるために内装箱
の内側に入りこむことはない(図5(a) 参照)。
【0025】次に、前記折り曲げ突起部36a、36b
を外側に折り曲げて該折り曲げ突起部36a、36bを
外装箱21に挿入する(図5(b)では、外装箱を点線
で示している)。この状態で内装箱22の中に被包装物
を充填する。因みに被包装物の充填時には、内装箱22
の底面パネル30の上に、図4(b)で示した別体の底
パット40を配置して脚34a、34bにより形成され
る穴を塞ぐようにすると良い。次に、天面パネル37、
37を内側に向け折り曲げて上方に突出する一対の突起
35a,35bと、天面パネル37の切り欠き38とを
かみ合わせて、図5(c)のように内装箱の天面を閉塞
させる。
【0026】なお、外装箱21に内装箱22を挿入する
とき、内装箱の脚34a、34bにより内装箱を外装箱
の底面より浮かせるようにする。また、突起35a、3
5bは天面パネル37から前記脚と反対に上方に突出さ
せる。側面パネル31の左右張り出し部Y及び天面パネ
ルの前後張り出し部Zは、それぞれ、外装箱21の左右
内側面と前後内側面に当接させるようにして、外装箱2
1と内装箱22との間、すなわち箱の天地方向、前後方
向及び左右方向の全部で6面に、所定間隔のすき間を設
けて熱伝導性の低い空気層23を形成させる(図5
(c)、図6参照)。しかる後、外装箱の天面を天面内
フラップ2a,2cと天面外フラップ2b,2dとで閉
塞し、これらフラップを接着剤による接着またはテープ
止めして包装を完了する。この場合も必要に応じて、冷
却剤等を内装箱に内部または前記すき間23に収容する
こともできる。
【0027】このように本発明は前記外装箱と内装箱と
の間に、所定間隔のすき間(熱伝導性の低い空気層)を
形成する部材を内装箱に一体的に設けたことを特徴とし
ている。すなわち上記実施例1では、突き当て部材の張
り出し部Xによって、箱の天地方向と前後方向に、所定
間隔のすき間を設けて熱伝導性の低い空気層13を形成
している。また上記実施例2では、側面パネルの左右張
り出し部Yと上方への突起35a、35bと脚34a、
35b及び天面パネルの前後張り出し部Zにより、熱伝
導性の低い空気層23を箱の6面に形成しているが、本
発明はこれに限られず、外装箱と内装箱との間に設ける
所定間隔のすき間(熱伝導性の低い空気層)は、少なく
とも箱の4面に設ければよい。この隙間により、熱伝導
性の低い空気層を内外箱の間に形成すれば、それだけで
も冷気を2重箱内に封じ込めて、被包装物が常温に晒さ
れないようすることができ、被包装物の保冷効果と保冷
時間を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のような本発明の容器は、使用前は
平面状に折り畳んだ状態に保管することができ、組立て
は従来の2重壁紙容器よりも構造簡単で、組立容易であ
る。使用時には、冷気あるいは暖気を2重箱内に封じ込
めて、被包装物が常温に晒されないようにして、被包装
物の保温保冷効果と保温保冷時間を大幅に向上させるこ
とができるものであり、これにより発泡スチロールなど
の樹脂成形容器に匹敵する保温保冷効果が得られる。し
かも従来の紙製容器より、加工コストが安い上に、樹脂
成形容器に比べて使用後の紙への再生が容易であり、廃
棄時の環境汚染の問題も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)と(b)は、本発明の一実施例で使用す
る外装箱と内装箱の展開図である。
【図2】(a)〜(e)は上記実施例の2重箱の組立順
序を示す説明図である。
【図3】上記実施例の組立後の2重箱の要部を部分的に
切り欠いて示す斜視図である。
【図4】(a)は、本発明の第2実施例で使用する内装
箱の展開図であり、(b)は底パットを入れる場合の底
パットの図である。
【図5】(a)〜(d)は上記第2実施例の2重箱の組
立順序を示す説明図である。
【図6】上記実施例の2重箱の要部を切り欠いて示した
斜視図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 側板 2a、2b、2c、2d フラップ 3a、3b、3c、3d フラップ 4a、4b、4c、4d パネル 5a、5b、5c、5d フラップ 6a、6b、6c、6d フラップ 7a、7b、8a、8b 突き当て部材 11、21 外装箱 12、22 内装箱 13、23 すき間(熱伝導性の低い空気層) 30 底面パネル 31、32 側面パネル 34a、34b 脚 35a、35b 突起 37 天面パネル 38 切り欠き 40 底パット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA03 AB05 AB32 BA03 BB03 BB05 BC02 BC04 BC08 CG03 DA21 DA23 DA24 DA25 EA06 EA12 EA13 3E067 AB02 AB04 AB05 AB06 AB08 AB09 BA06A BA06B BA06C BB02A BB02B BB02C BB14A BB14B BB14C BB25A CA07 CA18 EA01 GA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボール等紙製の外装箱とその内側に装
    備された内装箱とからなる2重箱であって、該外装箱と
    内装箱は、それぞれ別のブランクシートから組み立てら
    れ、外装箱と内装箱との間に、所定間隔のすき間を形成
    する部材を内装箱側に設けて、内外両箱の間に、空気層
    を形成したことを特徴とする紙製保温保冷ケース。
  2. 【請求項2】 前記2重箱は段ボールシートから形成さ
    れ、2重箱を構成する内外の箱体の少なくとも一方が、
    撥水処理または防水処理された段ボールシートにより形
    成されている請求項1記載の紙製保温保冷ケース。
  3. 【請求項3】 前記2重箱は段ボールシートから形成さ
    れ、2重箱を構成する内外の箱体の少なくとも一方が、
    ライナーの中間層あるいはライナー表面に、熱反射膜ま
    たは保温フイルムがラミネートされている請求項1記載
    の紙製保温保冷ケース。
  4. 【請求項4】 前記内装箱は、罫線を介して一方向に4
    枚のパネル4a、4b、4c、4dと胴貼りフラップ4
    eを連接し、前記4枚のパネルの連接する方向に直交し
    て上下に4枚のシールエンド内フラップ5a、5c、6
    a、6c、及び4枚のシールエンド外フラップ5b、5
    d、6b、6dを連接し、組立時に前記シールエンド外
    フラップはシールエンド内フラップ上で互いに突き合わ
    せて使用され、前記シールエンド外フラップの先端に該
    フラップの外側に折り返して使用する突き当て部材7
    a、7b,8a、8bを一体に連接し、かつこれらの突
    き当て部材は前記シールエンド外フラップの外側に折り
    返したとき、該フラップの外側に張り出し、かつ、外装
    箱の左右側板1a、1cの内寸法に収まり約半分の大き
    さに設定されたブランクシートから構成してなり、該ブ
    ランクシートの組み立て使用時に、外装箱の左右内側面
    に前記突き当て部材を当接させて、外装箱と内装箱との
    間で、箱の天地方向と前後方向に、所定間隔のすき間を
    設けて空気層を形成させることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の紙製保温保冷ケース。
  5. 【請求項5】 前記内装箱は、矩形状底面パネル30の
    長辺側の2辺に一対の側面パネル31、31を、短辺側
    の2辺に一対の側面パネル32、32を罫線を介して連
    接し、長辺側の側面パネル31、31は、底面パネル3
    0と隣接する辺の長さが、底面パネル30の長辺よりも
    大なるように底面パネル30の両側にはみ出して形成さ
    れると共に、底面パネル30と側面パネル31、31と
    の境界付近に、底面パネル30に食い込んだ一対の切り
    込み33a、33bをそれぞれ設けて側面パネル31、
    31に一対の脚34a、34bをそれぞれ形成し、また
    該側面パネル31、31の上縁に上向きに突出する一対
    の突起35a、35bをそれぞれ形成し、他方の側面パ
    ネル32、32の延長上にそれぞれ天面パネル37、3
    7を連接し、かつ該天面パネル37、37は側面パネル
    32,32と隣接する辺の長さが側面パネル32、32
    の辺の長さよりも大なるように側面パネル32,32の
    辺の両側にはみ出して形成すると共に、天面パネルの前
    後側縁に前記側面パネル31、31の上部に突出する一
    対の突起35a,35bとかみ合う切り欠き38を設け
    たブランクシートより構成され、該ブランクシートの組
    み立て使用時に、外装箱と内装箱との間で、箱の天地方
    向、前後方向及び左右方向の6面に、所定間隔のすき間
    を設けて空気層を形成させることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の紙製保温保冷ケース。
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