JP2000336324A - 識別表示を有する粘着シートまたはテープ - Google Patents

識別表示を有する粘着シートまたはテープ

Info

Publication number
JP2000336324A
JP2000336324A JP11148011A JP14801199A JP2000336324A JP 2000336324 A JP2000336324 A JP 2000336324A JP 11148011 A JP11148011 A JP 11148011A JP 14801199 A JP14801199 A JP 14801199A JP 2000336324 A JP2000336324 A JP 2000336324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
pressure
sensitive adhesive
adhesive sheet
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11148011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4807481B2 (ja
Inventor
Takashi Yoshino
孝 吉野
Takanori Yoshino
孝典 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHINO KASEI KK
Original Assignee
YOSHINO KASEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOSHINO KASEI KK filed Critical YOSHINO KASEI KK
Priority to JP14801199A priority Critical patent/JP4807481B2/ja
Publication of JP2000336324A publication Critical patent/JP2000336324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4807481B2 publication Critical patent/JP4807481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷によることなく、製品を識別できる情報が
付与された粘着シートまたはテープおよびその製法の提
供。 【解決手段】エンボス加工により施された粘着シートま
たはテープに関する情報e(シートまたはテープの全長
等を示す数字列,種類・用途・貼着対象物の情報・提供
関連者等を示す文字列や模様列,それらの組合せ,図中
「500」は貼着対象物である折りたたまれたマスキン
グフィルム6の全幅が500mmであることを示す)を
有する、粘着シートまたはテープ1。支持体に情報eを
エンボス加工した後、片面に粘着剤2を塗布するか、ま
たは支持体の片面に粘着剤2を塗布した後、情報eをエ
ンボス加工することからなる粘着シートまたはテープの
製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は識別表示を有する粘
着シートまたはテープに関する。より詳しくは本発明
は、当該の粘着シートまたはテープ製品に関する情報で
ある製品形状、用途または貼着対象物に関する情報等の
エンボス加工による識別表示を有する粘着シートまたは
テープ、その製法および用途に関するものである。
【0002】
【従来の技術】布、セロハン、クラフト紙またはプラス
チックからなる支持体(基材とも呼ばれる)の片面また
は両面に粘着剤を塗布したもののうち、比較的幅の広い
ものは粘着シート、そして比較的幅の狭いものは粘着テ
ープと呼ばれ、いずれも包装、封緘、器具類の保護、結
束用、各種表面の保護、物品貼着用等非常に広範囲に利
用されている。これら粘着シートまたはテープの用途に
よっては、包装内容物の表示や注意喚起の目的で識別表
示を有する必要があるが、この識別表示は、従来、印刷
により行われることがほとんどであった。しかしなが
ら、支持体が紙である場合、印刷は比較的容易であるも
のの、布やプラスチック等の場合の印刷は難しく、可能
であっても、作業工程が増え、また有機溶剤等の使用に
より作業環境が悪化し、しかもコストが嵩むという問題
があった。例えば、塗装用マスキングフィルムのうち、
広い面積箇所をマスキングするためのフィルムは折りた
たんだ上、紙管上に巻回してロール体とし、塗装対象物
への貼着のための粘着テープを上記フィルムの一端縁に
粘着剤層の一部を未貼合のまま残して貼合したものが、
近年主流となっている。しかし、このようなロール形状
の塗装用マスキングフィルムはコンパクトであるもの
の、塗装現場では各種様々の大きさのロール体を持込み
作業をすることがほとんどであり、全体の寸法を即座に
識別できず、不便なことが多く、ひいては作業性の低下
を来す原因となっている。このような不具合を解決する
ため、従来はフィルム面、紙管または粘着テープへの必
要な情報の印刷が行われてきた。しかしながら、この中
でフィルム面への印刷の場合、該フィルムが紙や不織布
である場合、比較的問題がないものの、現在最も繁用さ
れているポリオレフィン系樹脂フィルムの場合、極性基
が少なく、結晶化度も高く、印刷インキに対して親和性
が低いため、印刷に先立ち、コロナ放電処理、フレーム
処理、プライマー処理等による前処理を予め施して樹脂
表面を改善し親和性を向上させる必要がある。例えば、
本出願人が出願し、既に特許を得ている特許第2673
667号公報には、チューブラーフィルム内外面にコロ
ナ放電処理を施し、その外面に必要な印刷を行い、該チ
ューブラーフィルムを折りたたみ、切り開いてなる塗装
用マスキングフィルムが開示されている。しかし、これ
は印刷に先立ってコロナ放電処理が必要であるため、製
造工程上、必ずしも有利ではなかった。また、紙管や粘
着テープへの印刷も提案され、既に市販されているが、
前者の紙管の場合、該紙管の上に折りたたまれたフィル
ムが多重に巻回されているため紙管上の情報の目視が困
難となることがあり、また、後者の粘着テープの場合は
粘着剤により印刷が剥離する等の不具合があった。さら
に、上記のいずれの部材への印刷の場合であっても、上
記したように有機溶媒を用いる印刷工程が必要であり、
製造作業環境の悪化を招き、しかもコスト高となる問題
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況を考慮してなされたものであり、粘着シートやテープ
に関する情報、すなわち当該シートやテープ自体の種類
や用途、またはそれが適用される側(貼着対象物)の種
類や用途、その他適用に際して注意を喚起する文言や記
号等が印刷によることなく、安全かつ容易に、しかも低
コストの手段で付与された粘着シートまたはテープおよ
びそれらの製法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、エンボス加工に
より、粘着シートまたはテープ製品に関する情報をその
表面上に、比較的容易な作業で表現し得、しかもその情
報が使用中に粘着剤の作用等により消失したりすること
がないことを見出し、さらに検討を加え、本発明を完成
させた。
【0005】すなわち、本発明は以下の粘着シートまた
はテープおよびそれを製造するための方法に関するもの
である。 (1)支持体の片面に粘着剤が塗布された粘着シートま
たはテープであって、上記支持体はエンボス加工により
施された上記粘着シートまたはテープに関する情報を有
することを特徴とする粘着シートまたはテープ。 (2)支持体が合成樹脂、紙または布からなるか、また
はそれらの積層体である上記(1)の粘着シートまたは
テープ。 (3)粘着シートまたはテープに関する情報が該シート
またはテープの寸法、名称、用途、提供関連者または貼
着対象物に関する情報の少なくとも1種を示す文字、数
字もしくは模様またはそれらの組合せである上記(1)
または(2)の粘着シートまたはテープ。 (4)塗装用マスキングフィルムを塗装対象物に貼着す
るための上記(1)ないし(3)のいずれかの粘着テー
プ。 (5)塗装用マスキングフィルムに関する情報がエンボ
ス加工により施された上記(4)の粘着テープ。 (6)支持体の片面に粘着剤が塗布された粘着シートま
たはテープの製造方法であって、上記支持体に上記粘着
シートまたはテープに関する情報をエンボス加工により
施し、そしてエンボス加工を施した支持体の片面に粘着
剤を塗布することからなる粘着シートまたはテープの製
造方法。 (7)支持体の片面に粘着剤が塗布された粘着シートま
たはテープの製造方法であって、上記支持体の片面に粘
着剤を塗布し、そして粘着剤を塗布した支持体に上記粘
着シートまたはテープに関する情報をエンボス加工によ
り施すことからなる粘着シートまたはテープの製造方
法。 (8)上記(6)または(7)の方法により製造した粘
着シートをロール状に巻回し、この粘着シートロール体
を所定の幅で輪切りにすることからなる粘着テープの製
造方法。
【0006】本発明の粘着シートまたはテープは該シー
トまたはテープに関する情報がエンボス加工により施さ
れていることを特徴とするものであるが、ここで、粘着
シートまたはテープに関する情報とは、当該粘着シート
またはテープの製品形状(寸法、例えば全長等)、名称
(商品名,製品コード等)、用途(例えば包装,封緘,
保護,結束等)、提供関連者に関する情報(例えば製造
業者名,販売者名もしくは使用者名またはそれらを示す
マーク等)、貼着対象物、すなわち適用される側の情報
〔例えば塗装用マスキングフィルムを貼着するための粘
着テープの場合:折りたたまれた当該マスキングフィル
ムの全幅,建築用または自動車用等の用途,提供関連者
名(例えば製造業者名,販売者名,使用者名,施工者名
等);段ボール箱封緘用の場合:内容物名〕等を示す文
字、数字および/または模様等の組合せからなる、当該
粘着シートまたはテープ製品を識別することができる表
示(識別表示)を意味する。具体的には、粘着シートま
たはテープ自体に関する情報として、全長を示すm数、
例えば「50」または「100」等の数字列、用途、例
えば封緘用であることを示す「フウカン」、結束用であ
ることを示す「BIND」等の文字列の他、折りたた
み、ロール体をなす塗装用マスキングフィルムに貼合さ
れる粘着テープに対しては該マスキングフィルムを展開
したときの全幅のmm数、例えば「300」、「50
0」、「1000」または「2400」等の数字列、当
該製品の提供関連者名、例えば「YOSHINO」、
「ヨシノ」、「吉野化成」等の文字列、提供関連者を示
す模様(例えば製造業者や使用業者の会社のマーク
等)、さらには段ボール箱封緘用の場合、段ボール箱内
容物が生鮮食品であることを示す「生もの」、ガラス製
品等壊れやすいものであることを示す「ワレモノ」等の
文字列、またはそれらの組合せをエンボス加工により施
すことにより情報付与が行われ得る。なお、上記数字、
文字または模様は、エンボスによる個々の紋を1字また
は1つの模様に割当て、上記の「300」や「YOSH
INO」等の数字・文字列、会社のマーク等が表現され
るようにしても、またエンボスには慣用の紋、例えば亀
甲、格子、絹目、ダイヤ、玉虫、麻目、梨地、しぶき、
すじ、長方形等によりシートまたはテープ面に上記の情
報が表現されるようにしてもよい。上記エンボス加工は
シートまたはテープの少なくとも一部に施されていれば
よく、シートまたはテープ全面に対するエンボス加工を
施した面積の割合は、特に制限されないが、エンボス加
工により識別表示を行うという本発明の目的から、シー
トまたはテープ全面に対して半分以上であることが好ま
しく、ほぼ全面にエンボス加工を施すことが特に好まし
い。エンボス加工は、上記のように粘着シートまたはテ
ープに関する情報が該シートまたはテープ面に表現され
るように、例えば適当な表面粗度を有するチルロールと
プレッシャーロールとの間に被加工シートまたはテープ
を通すことにより行われ得る。そこで本発明は、被加工
シートまたはテープに上記のようなエンボス加工による
情報を付与し得るようなチルロールとプレッシャーロー
ルとからなるエンボス加工装置にも関するものである。
エンボス深さ(JIS B0601に準拠して測定)
は、フィルム厚さの1/2以下、好ましくは1/4以下
であり、その下限は1/10である。エンボスが深すぎ
ると、シートまたはテープが薄くなりすぎ、強度が低く
なり、望ましくない。逆に、エンボスが浅すぎると、エ
ンボス効果が発現せず望ましくない。本発明において、
上記紋の大きさは特に限定されないが、通常は0.5な
いし30mmであり、好ましくは2ないし20mmであ
る。これは0.5mm未満では付与される情報の識別が
困難になり、30mmを越えるとエンボス加工が十分に
施されない等、望ましくないことがあることによる。ま
た、本発明におけるエンボス紋様は凹版型であっても、
凸版型で合ってもよい。なお、エンボス加工を施した塗
装用マスキングフィルムは、本出願人が既に開発し出願
し、特許第2610226号として特許を得ているが、
該特許公報には、エンボス加工による、塗料の付着性お
よび付着量の改善、塗装面への貼着作業の改良、美観の
向上については記載されているものの、本発明のような
エンボス加工による識別表示および粘着シートまたはテ
ープについては何ら教示も示唆もされていない。
【0007】本発明の粘着シートまたはテープは、基材
とも呼ばれる支持体の片面に粘着剤を塗布したもので、
感圧シートまたはテープとも呼ばれ、所望に応じロール
状に巻回して製品とされ、比較的幅の広いもの、一般に
幅20cmを越えるものは粘着シート、そして比較的幅
の狭いもの、一般に幅20cm以下のものは粘着テープ
と分類される。ロール体とする場合、支持体の粘着剤層
が塗布された反対側の面には通常、剥離剤、例えばシリ
コーン樹脂またはフッ素樹脂が塗工され、巻き戻しを容
易にし、粘着剤が下層の支持体表面に移行するのを防止
する。本発明における支持体は、それ自体に、または粘
着剤層および場合により剥離剤を塗布したものにエンボ
ス加工が施され、該エンボス紋が所定期間消失しないよ
うな材質であれば特に制限されず、あらゆるものが使用
され得るが、合成樹脂、紙または布からなるか、または
それらの積層体であることが好ましい。積層体として
は、異なる合成樹脂同士のもの等の他、合成樹脂/紙、
合成樹脂/布、紙/布や合成樹脂、紙、布3種の積層体
等が挙げられる。合成樹脂としてはポリオレフィン系樹
脂(例えば高密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,
高圧法低密度ポリエチレン,ポリプロピレン,直鎖状低
密度エチレン−α−オレフィン共重合体,エチレン−酢
酸ビニル共重合体,エチレン−アクリル酸エステル共重
合体等)、ポリ塩化ビニル、アセテート等を挙げること
ができる。ポリオレフィン系樹脂の中では強度、横切れ
性、取扱い性、加工性、耐熱性等にすぐれるという理由
から高密度ポリエチレンが好ましい。合成樹脂が支持体
として使用される場合、粘着シートまたはテープの支持
体としての物性を損なわない範囲で各種の添加剤、例え
ば生分解性樹脂、光分解性樹脂、生分解性付与剤、光分
解性付与剤、無機フィラーの他、顔料、染料、酸化防止
剤、帯電防止剤、防曇剤、浴剤吸収剤、消臭剤、芳香
剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤等を配合してもよ
い。
【0008】生分解性樹脂としては、ポリカプロラクト
ン、脂肪族ポリエステル、例えばポリ乳酸、ポリグリコ
ール酸またはポリヒドロキシブチレート等、脂肪族共重
合ポリエステル、ポリウレタン樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリエーテル、例えばポリ
エチレングリコールまたはポリプロピレングリコール等
が挙げられ、そして光分解性樹脂としては、エチレン−
一酸化炭素共重合体、ポリケトン、例えばビニルケトン
共重合体等が挙げられる。生分解性樹脂および/または
光分解性樹脂が配合される場合、その配合量は特に限定
されないが、合成樹脂100重量部に対して約100重
量部までであることが好ましい。これは、それ以上配合
しても、配合されるそれぞれの樹脂による性能向上がな
いか、少なく、経済的でないことによる。また、生分解
性付与剤としては、グルコース、ガラクトース、マンノ
ース、フルクトース等の単糖類、マルトース、ラクトー
ス、スクロース等の二糖類、デンプン、デキストリン、
セルロース、イヌリン、アガロース、フルクタン等の多
糖類、キチン、キトサン、アミカシン、シソマクシン等
のアミノ糖、アルドース、ケトース、ヘプトース等の還
元糖、デトリトール、ペンチトール等の糖アルコール等
を挙げることができる。入手しやすく、価格も安いデン
プンおよびその誘導体が、それらを含むシートやテープ
が製造しやすく、その性能が高く、しかも生分解性が良
好であるという点で好ましい。生分解性付与剤の配合量
は、得られるシートやテープが生分解性を有するもので
あれば、特に制限されず、用いる生分解性付与剤の種類
やシートまたはテープの用途等により、広範囲に変化す
るが、通常合成樹脂との組成物100重量%中、生分解
性付与剤が1〜80重量%、好ましくは5〜70重量%
となるように配合する。特に、デンプンまたはその誘導
体が生分解性付与剤として配合される場合、その配合量
は樹脂組成物100重量%に対し、5〜70重量%、好
ましくは6〜50重量%、特に7〜20重量%である。
デンプンまたはその誘導体は5重量%以上であれば、そ
の量の増加に従い生分解性が増大し、70重量%を越え
ると合成樹脂の物性低下が著しく、シートまたはテープ
としての実用に適当でなくなる場合がある。また、光分
解性付与剤、一般に感光性試薬とも呼称される添加剤、
例えばカルボニル基を有する光増感剤(ベンゾフェノ
ン,アセトフェノン,アントラキノン等)または金属化
合物(有機酸の金属塩等)等を配合することにより、生
分解性に加え、光分解性を付与し、廃棄後のシートまた
はテープの分解を促進させることもできる。光分解性付
与剤を含むならば、シートまたはテープが廃棄された土
中または水中に該シートまたはテープを分解する微生物
が少ない場合でも、また、該土中または水中から廃棄シ
ートまたはテープが地上または水上に出てしまった場合
でも、シートまたはテープの分解は速やかに進行する。
このため、本発明の好ましい態様において、粘着シート
またはテープは、生分解性付与剤の他に光分解性付与剤
を配合した樹脂組成物から製造される。光分解性付与剤
の具体例として以下のものを挙げることができる:鉄ジ
エチルジチオカルバメート、マンガンジエチルジチオカ
ルバメート、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、亜鉛ジ
イソプロピルジチオホスフェート、1,4−ベンゾキノ
ン、ベンジリデンフタライド、β−〔シアノベンジリデ
ン〕フタライド、N−o−フェニル−3−ベンジリデン
フタロイミジン、アントラキノンおよびその誘導体、ベ
ンゾフェノンおよびその誘導体、ベンゾトリアゾールお
よびその誘導体、1,2−ジベンゾイルエチレン、ジベ
ンゾイルベンゼン、ジトルイルベンゼン、インダンジオ
ン、インダノン、クマラノン、脂肪酸金属塩(例;酢酸
コバルト,酢酸ニッケル,ラウリル酸ニッケル,ステア
リン銅,ステアリン酸第二鉄,ステアリン酸亜鉛等)、
鉄アセチルラクトネート、2−ヒドロキシ−4−オクチ
ルオキシベンゾフェノン等から選択される1種または2
種以上の組合せ。光分解性付与剤の配合量は、意図する
光分解性により異なるが、通常、合成樹脂との組成物1
00重量%中、光分解性付与剤が0.2〜10重量%、
好ましくは0.5〜10重量%となるように配合する。
本発明において、無機フィラーの種類は特に制限されな
いが、価格、物性、色相等の点から炭酸カルシウム、タ
ルク、亜硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、クレイ、ケイ酸カルシウ
ム、ハイドロタルサイト、シリカまたはゼオライト等が
望ましく、特に炭酸カルシウムが好ましい。また、無機
フィラーの表面は極性を帯びており、無極性の高密度ポ
リエチレン等の合成樹脂とは親和性が悪いため、該無機
フィラーを高級脂肪酸またはその金属塩、シランカップ
リング剤、チタンカップリング剤、アルミニム系カップ
リング剤等で表面処理することは、上記樹脂との親和性
を高め、均一な品質のシートまたはテープを得るために
寄与するので好ましい。無機フィラーは合成樹脂100
重量部に対して50重量部まで配合することが好まし
い。これは、50重量部を越えるとシートまたはテープ
の製造が困難となることがあることによる。本発明にお
いて、合成樹脂に、上記したような生分解性樹脂、光分
解性樹脂、生分解性付与剤、光分解性付与剤および無機
フィラーの他、自動酸化剤、酸化油または金属塩、金属
酸化物もしくは金属水酸化物等を添加することにより、
シートまたはテープの土中や水中での分解をさらに促進
することができる。これらのその他の添加剤の配合量は
本発明の目的を損なわない範囲で行われることはいうま
でもない。自動酸化剤としてはオレイン酸またはそのエ
ステル等の炭素−炭素二重結合を有する合成樹脂の酸化
分解を促進させる物質、酸化油としては動物油(牛脂,
豚脂,乳脂等)や植物油(ナタネ油,コーン油,ヒマワ
リ油,ベニバナ油等)を酸化させたもの、そして金属
塩、金属酸化物または金属水酸化物としては、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アル
ミニウム、マンガンまたは鉄等の無機酸塩(硫酸塩,塩
酸塩,炭酸塩等)もしくは有機酸塩(カルボン酸塩等)
や、酸化物、水酸化物等を挙げることができる。
【0009】本発明における粘着剤は粘着シートやテー
プに慣用のものがそのまま使用できる。例えばアクリル
系、ポリイソブチレン、SBR、ブチルゴム、クロロプ
レンゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ゴ
ム、ポリビニルブチラール等が挙げられ、使用される支
持体の種類や粘着シートまたはテープの目的とする用途
等に応じ適宜選択される。本発明の粘着シートまたはテ
ープの支持体として合成樹脂またはそれを含む積層体を
用いた場合であって、高い手切れ性等が特に要求される
ならば、該支持体に延伸処理を施したり、合成樹脂に上
記無機フィラーを配合することにより目的が達成され
る。さらに無機フィラーを配合した合成樹脂支持体に、
コロナ処理を50〜3000W/m2 /分の放電処理量
範囲から適宜選択して適用することにより、支持体に紙
様または布様の風合いや、通気性や透湿性を付与するこ
とができる。本発明の粘着シートまたはテープの識別表
示機能は上記したようにエンボス加工により十分に果た
し得るが、印刷をさらに行ってもよいことはいうまでも
ない。例えば「塗装中」「火気厳禁」「ペンキ乾燥中」
等、注意を促す文言やマーク、商品価値や環境美化の向
上を目的とする文字、マーク、模様等の印刷を挙げるこ
とができる。このような印刷を行う面にはインキ付着性
の向上のため前記のコロナ放電処理を施すことが好まし
いが、この際のコロナ放電処理量は通常30〜40W/
2 /分で十分である。
【0010】本発明の粘着シートまたはテープは、例え
ば以下のいずれかの方法により製造できる: (a)支持体に粘着シートまたはテープに関する情報を
エンボス加工により施し、その後該支持体の片面に粘着
剤を塗布する; (b)支持体の片面に粘着剤を塗布し、その後該支持体
に粘着シートまたはテープに関する情報をエンボス加工
により施す。 上記aまたはbいずれの方法においても、支持体の片面
には粘着剤を塗布するが、支持体のもう一方の面には通
常剥離剤が塗布される。なお、粘着シートまたはテープ
の製品形状としてロール体をとらない場合、すなわち板
状の粘着シートまたは短冊状の粘着テープとする場合、
上記剥離剤は必ずしも必要なく、その代わり粘着剤層表
面には剥離紙が通常適用され、使用時まで不所望の箇所
への粘着が防止される。また、いずれの方法を選択する
かは、使用される支持体の材質等により適宜選択され
る。例えば、合成樹脂や紙からなる支持体の場合、一般
的には先にエンボス加工が施され、その後に粘着剤が塗
布され(上記a法)、一方、布等が支持体の場合、通
常、先に粘着剤および所望に応じて剥離剤が塗布され、
その後エンボス加工が施される(上記b法)。さらに、
比較的幅の狭い粘着テープは、上記aまたはbのいずれ
かの方法で製造された比較的幅の広い粘着シートをロー
ル状に巻回し、この粘着シートロール体を所定の幅で輪
切りにすることにより、容易に製造され得る。本発明の
粘着シートまたはテープを他の部材に貼着して製品とす
る場合、上記aまたはbいずれかの方法で製造された粘
着シートまたはテープを適用し得ることはもちろんであ
るが、エンボス加工前の粘着シートまたはテープを他の
部材に貼着直前、貼着中または貼着後に所望のエンボス
加工を施してもよい。例えば、塗装用マスキングフィル
ムに粘着テープを貼着して塗装用マスキングフィルムロ
ール体を製造する場合、原反ロールと呼ばれるチューブ
ラーフィルムを長手方向に折りたたんだものの一ヶ所を
長手方向に切り開き、その端縁に粘着テープを未貼合部
を残して貼着し、それと同時に必要に応じてマスキング
フィルム部分をさらに折りたたみ、これを紙管等に巻回
することにより行われている。通常、原反ロールの種類
は塗装用マスキングフィルムロール体の製造中頻繁に交
換されるが、粘着テープはほとんど同じ種類のものが使
用される。この際に、エンボス加工前の粘着テープを供
給し、マスキングフィルムへの貼着直前、貼着中または
貼着後に意図するエンボス加工を施すこともできる。こ
こで、エンボス加工による情報が貼着対象物、すなわち
マスキングフィルムに関する情報、例えばその全幅を示
す数字列等である場合、原反ロールの種類が変わっても
(例えば全幅が1000mmから2000mmへ)、供
給する粘着テープはそのままで情報をエンボス加工する
ための装置(ロール等)を変更するだけで対応でき、マ
スキングフィルムに関する正確な情報を有する粘着テー
プの該フィルムへの貼合を容易かつスムーズに行うこと
ができる。また、このように粘着シートまたはテープが
他の部材に貼着されてなる製品の製造時にエンボス加工
を施す方法は、該シートまたはテープの有するエンボス
による情報が他の部材に関するものである場合に、ある
部材用の粘着シートまたはテープが上記製品の製造中に
足りなくなったり、または逆に余ったりすることがない
ことも、有利な点の一つである。従って、本発明は、粘
着シートまたはテープを他の部材に貼着する前、貼着中
または貼着後に、上記粘着シートまたはテープに関する
情報、好ましくは貼着対象物である他の部材の情報をエ
ンボス加工により施すことからなる、粘着シートまたは
テープが貼着された製品の製造方法にも関する。特に、
本発明は、粘着テープを塗装用マスキングフィルムに貼
着してなる塗装用マスキングフィルムロール体の製造方
法であって、該貼着前、貼着中または貼着後に、上記マ
スキングフィルムに関する情報(例えば展開した場合の
全幅を示す数字例,用途等)をエンボス加工により施す
ことからなる、上記製造方法にも関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の粘着シートまたはテープ
は、シートまたはテープ表面にエンボス加工による製品
の情報(製品の全長,用途,貼着対象物の情報等)が付
与されているので、製品の識別が極めて容易なものであ
り、しかも支持体と粘着剤との接着力(および使用する
場合は剥離剤と支持体との接着力)が高く粘着シートま
たはテープとしての本来の性能も優れている。特に、本
発明の粘着テープは、折りたたまれ紙管等の管状体に巻
きつけてロール体とされる塗装用マスキングフィルムの
端縁に貼着される粘着テープとして使用される場合に、
エンボス加工による識別表示を前記マスキングフィルム
に関する情報(例えば巻き戻して拡げた場合の全幅,用
途等)とすることにより、そのマスキングフィルムロー
ル体を手にした時、直ちに該ロール体に関する情報を知
ることができる。このロール体の粘着テープは該ロール
体を使い切るまで常に最も外側に位置しているので、最
も内側にある紙管への印刷や折りたたまれたフィルムへ
の印刷に比べ、情報の認識の速度や正確さは格段に優れ
ている。また、本発明の粘着シートまたはテープは上記
の塗装マスキングフィルムの貼着用のみならず、その他
の用途、例えば包装、封緘、器具類の保護、結束等の
他、場所の表示や商品の説明等のために表面材料として
好適に使用される。
【0012】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をより詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 密度0.950g/ml、メルトインデックス2.0g
/10分の高密度ポリエチレンを190℃でダイより押
出し、ブロー比4.5、巻取速度50m/分の条件で空
冷インフレーション法により、厚さ80μm、折り径5
0mmのチューブラーフィルムを得た。該チューブラー
フィルムの中央部に、薄いカミソリ刃で長手方向に平行
に切れ目を入れ、次いで展開し、一枚の平坦なシートと
し、これを支持体とした。この支持体の全面に、深さ1
5μmで、1文字の大きさが15mm×15mmの数字
列「500」を、各数字列の間隔を10mmとし、フィ
ルム長手方向に沿ってエンボス加工を施した。次にこの
エンボス加工を施した支持体の一方の面にアクリル系粘
着剤を塗布し、他方の面にシリコーン剥離剤を塗布し、
ロール体に巻回し、粘着シートロール体を得た。この粘
着シートロール体を幅20mm毎に輪切りにすることに
より粘着テープロール体とするが、この時、エンボスに
よる「500」の文字列1列が各テープロール体に収ま
るようにした。得られた粘着テープを、ポリオレフィン
系樹脂から製造した折り径250mmのチューブラーフ
ィルムを長手方向に折りたたみ1ヵ所を長手方向に切り
開いたフィルムの一端部に上記粘着テープの粘着剤面の
一部がフィルム面と重なるように貼合し、これを紙管に
ロール状に巻回して塗装用マスキングフィルムロール体
とした。得られた粘着テープおよび塗装用マスキングフ
ィルムロール体をそれぞれ図1および2に示す。粘着テ
ープ1には折りたたまれたマスキングフィルムを拡げた
際の全幅のmm数を示す「500」の文字列による情報
eがエンボス加工されており、そのテープ1が端縁に貼
合されたマスキングフィルムロール体5はフィルム6が
折りたたまれ紙管7に巻回された状態でも、その全幅を
即座に認識できる。また、粘着剤2および剥離剤4は支
持体3に、エンボス紋によるアンカー効果により強固に
結合されており、使用時(ロール体からの巻き戻しの
際)も使用後(貼着対象物から剥がす場合)も支持体3
から脱落することはなかった。さらに、長期間保存した
後、使用した場合でもそのような脱落は観察されなかっ
た。なお、上に示した例では反復する「500」の文字
列1列をテープ全幅にわたって施したが、図3に示すよ
うに複数列の文字列を刻印しても、図4に示すように文
字以外の部分、いわゆる地の部分にエンボス加工を施し
ても、さらには図5に示すように文字部分と地の部分と
で異なるエンボス加工を施してもよい(図5には文字部
分により大きく深い紋が形成されている例を示す)。 実施例2 幅200mmの布テープ用支持体の一方の面にSBR系
粘着剤を塗布し、他方の面にシリコーン系剥離剤を塗布
した後、全面に、深さ20μmで、1文字の大きさが1
5mm×15mmの数字列「500」を、各数字列の間
隔を10mmとし、フィルム長手方向に沿ってエンボス
加工を施した。この粘着シートロール体を幅20mm毎
に輪切りにして粘着テープロール体とするが、この時、
エンボスによる「500」の文字列1列が各テープロー
ル体に収まるようにした。得られた粘着テープは実施例
1における場合と同様の塗装用マスキングフィルムに貼
合するために使用され、実施例1のものと同様の効果を
示し、しかも手切れ性が特に良好であった。 実施例3 幅200mmの布テープ用支持体の一方の面にSBR系
粘着剤を塗布し、他方の面にシリコーン系剥離剤を塗布
した後、ロール体に巻回して粘着シートロール体を得、
次いで、この粘着シートロール体を幅20mm毎に輪切
りにして粘着テープロール体とする。得られた粘着テー
プを、ポリオレフィン系樹脂から製造した折り径250
mmのチューブラーフィルムを長手方向に折りたたみ1
ヵ所を長手方向に切り開いたフィルムの一端部に上記粘
着テープの粘着剤面の一部がフィルム面と重なるように
貼合し、これを紙管にロール状に巻回して塗装用マスキ
ングフィルムロール体とするが、この貼合直前において
粘着テープは、その長手方向に「500」の数字列(上
記折りたたまれたマスキングフィルムの全幅のmm数)
がエンボス加工されるようにチルロールとプレッシャー
ロールとの間を通過させる。なお、上記エンボスは深さ
20μm、1文字の大きさ15mm×15mm、各数字
列の間隔10mmとした。本実施例で得られた塗装用マ
スキングフィルムロール体は実施例1のものと同様の効
果を示し、しかも粘着テープの手切れ性が特に良好であ
った。また、塗装用マスキングフィルムの種類を変更す
る場合、変更後のマスキングフィルムの情報を刻印する
エンボス加工のための一方のロールを変更するだけで対
応できるため、製造ラインの変更をスムーズに行うこと
ができた。なお、本実施例ではマスキングフィルムへの
貼合直前に粘着テープにエンボス加工を施したが、貼合
中または貼合後に行っても、同様の効果が得られること
はいうまでもない。 実施例4 幅500mmのクラフト紙(支持体)の全面に、深さ2
0μmで1文字の大きさが20mm×20mmの文字列
「ワレモノ」を、各文字列の間隔を20mmとしてエン
ボス加工した。なお、エンボス加工による文字列はある
列のものに対し、その隣の列のものが180度回転して
いるようにした。すなわち、1列毎に文字列が逆転する
ものとした。次にエンボス加工後の支持体の一方の面に
アクリル系粘着剤を塗布し、他方の面にシリコーン剥離
剤を塗布し、ロール体に巻回し、粘着シートロール体を
得た。得られた粘着シートを図6に示す。エンボス加工
による「ワレモノ」の文字列からなる情報eが目視で
き、このシート8をガラス器具、瀬戸物等を保護するた
めに用いることにより、保護対象物がワレモノであるこ
とを外部から即座に認識できる。また、文字列が1列毎
に逆転しているので、使用の際のシートの方向に関係な
く文字列を容易に判別できる。さらに、支持体と粘着剤
および剥離剤との結合は強固であり、長期間保管後で
も、使用中および使用後に不具合を生じることはなかっ
た。 実施例5 図7に示す紙を支持体とする粘着テープ1は以下のよう
にして製造した。幅500mmのクラフト紙(支持体)
の全面に、深さ15μmで1つの大きさが20mm×2
0mmの情報e(例として会社のマーク)を、各情報間
に30mmの間隔を設けてエンボス加工した。なお、エ
ンボス加工による情報は支持体全体で格子状ではなく、
図示するように千鳥状に設けた。次にエンボス加工後の
支持体の一方の面にはSBR系粘着剤を、他方の面には
シリコーン剥離剤をそれぞれ塗布し、そしてロール体に
巻回し、粘着シートロール体を得た。この粘着シートロ
ール体を幅50mm毎に輪切りにして粘着テープロール
体を得る。得られた粘着テープ1は包装用や封緘用に好
適に用いることができる。例えば、段ボールの封緘用に
使用することにより、会社のマークである情報eにより
当該段ボールの提供業者または内容物の出荷業者等が一
目で認識できるだけでなく、会社のマークがエンボス加
工された、これまでの単なる粘着テープにはない印象を
消費者や使用者に与えることができ、商品の識別性を向
上させ得る。さらに、支持体と粘着剤および剥離剤との
結合は強固であり、長期間保管後でも、使用中および使
用後に不具合を生じることはなかった。 実施例6 密度0.920g/ml、メルトインデックス1.0g
/10分の気相法低圧法で製造した直鎖状エチレン−ブ
テン−1共重合体100重量部と平均粒径2μmの炭酸
カルシウム(表面をステアリン酸ナトリウムで処理)7
0重量部とを180℃で20分間バンバリーミキサー中
で加熱混練し、樹脂組成物を得た。これを180℃でサ
ーキュラーダイより押出し、ブロー比3.0、巻取速度
60m/分の条件で空冷インフレーション法により、厚
さ80μm、折り径30mmのチューブラーフィルムを
得た。チューブラーフィルムの内面間隙1.8mm、フ
ィルム内部封入ガスを空気とし、15m/分の速度で走
行させ、フィルム内面コロナ放電処理機(春日電機製)
を用い、220W/m2 /分で印加処理して内面をコロ
ナ処理し、次に、上記チューブラーフィルムの内面を密
着させて15m/分の速度で走行させ、フィルム外面コ
ロナ放電処理機(春日電機製)を用い、処理電力110
W/m2 /分で印加処理して外面をコロナ処理した。両
面をコロナ処理したチューブラーフィルムの中央部に、
薄いカミソリ刃で長手方向に平行に切れ目を入れ、次い
で展開し、一枚の平坦なシートとし、これを支持体とし
た。この支持体の全面に、深さ10μmで、1文字の大
きさが15mm×15mmの数字列「1999」を、各
数字列の間隔を10mmとし、フィルム長手方向に沿っ
てエンボス加工を施した。次に上記シートの一方の面に
アクリル系粘着剤を塗布し、他方の面にシリコーン剥離
剤を塗布し、ロール体に巻回し、粘着シートロール体を
得た。この粘着シートロール体を幅20mm毎に輪切り
にして粘着テープロール体を得るが、この時、エンボス
による「1999」の数字列が各テープロール体に収ま
るようにした。得られた粘着テープは手切れ性に優れて
おり、所望の長さに簡単に手で切ることができる。ま
た、「1999」の数字列が刻印されているため、例え
ば1999年に関連する書類を結束したり、収容した箱
をこの粘着テープで梱包する等により、当該数字列が簡
単に認識でき書類整理に極めて有効であった。また、粘
着剤および剥離剤の支持体からの脱落は製造直後はもち
ろん長期間保管後も観察されなかった。 実施例7 密度0.932g/ml、メルトインデックス0.8g
/10分のエチレン−オクテン−1共重合体100重量
部およびシランカップリング剤で表面処理した変性トウ
モロコシデンプン粒20重量部からなる樹脂組成物を空
冷インフレーション押出機に供給し、220℃でダイ
(直径65mmφ,ダイギャップ1.5mm)より押出
し(18kg/時間)、ブロー比3.3、巻取速度45
m/分の条件で、厚さ50μm、折り径50mmのチュ
ーブラーフィルムを得た。該チューブラーフィルムを扁
平にし、その全面に、深さ10μmで、1文字の大きさ
が20mm×20mmの文字列「CAUTION」を、
各文字列の間隔を20mmとし、フィルム長手方向に沿
ってエンボス加工を施した。エンボス加工後のチューブ
ラーフィルムの中央部に、薄いカミソリ刃で長手方向に
平行に切れ目を入れ、次いで展開し、一枚の平坦なシー
トし、該シートの一方の面にアクリル系粘着剤を塗布
し、他方の面にシリコーン剥離剤を塗布し、ロール体に
巻回し、粘着シートロール体を得た。得られた粘着シー
トで取扱いに注意を要する物品を覆ったり、養生部を覆
うことにより、エンボス加工による「CAUTION」
の文字列により注意を喚起することができ、また使用後
は土中に廃棄することにより分解するので環境に負担を
かけることがない。また、支持体への粘着剤および剥離
剤の結合強度は高く、使用直後のみならず、長期間保管
後でも、使用中および使用後に粘着剤の脱落等の不具合
を生じることはなかった。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に記載したように、本発明の粘
着シートまたはテープは、粘着シートまたはテープに関
する情報をエンボス加工により施したことにより、以下
の顕著な効果を奏するものである。 (a)製品を識別するための情報(製品の全長,用途,
貼着対象物に関する情報等の表示)が印刷によることな
く、エンボス加工により付与されるため、印刷の際に必
要な作業環境を悪化させる有機溶媒等の使用が不要にな
り、しかもコストの低減化を図ることができる。 (b)製品を識別するための情報が付与されていること
により、製品の在庫管理や流通時の管理において有用で
ある。 (c)シートまたはテープ面のエンボスによる凹凸によ
って、粘着剤や剥離剤と支持体との結合強度が非常に大
きく、貼着対象物への適用時に粘着剤や剥離剤が脱離す
ることがなく、貼着対象物との結合が良好であり、しか
も使用後、接着対象物に粘着剤が残ることがない。さら
に、上記結合強度は時間が経過しても保持され、製品を
長期間保存後も良好な使用性を提示する。 (d)粘着シートまたはテープのエンボスによる凹凸が
形成されているので、従来の粘着シートやテープになか
った非常に良好な感触を与える。また、本発明の粘着テ
ープを、折りたたまれ紙管等の管状体に巻きつけてロー
ル体とされる塗装用マスキングフィルムの端縁に貼着さ
れる粘着テープとして使用し、エンボス加工による識別
表示を前記マスキングフィルムに関する情報(例えば巻
き戻して拡げた場合の全幅,用途等)とすることによ
り、そのマスキングフィルムロール体を手にした時、直
ちに該ロール体に関する情報を知ることができる。この
ロール体の粘着テープは該ロール体を使い切るまで常に
最も外側に位置しているので、最も内側にある紙管への
印刷や折りたたまれたフィルムへの印刷に比べ、情報の
認識の速度や正確さは格段に優れている。しかも、上記
したように印刷によることなく、情報付与ができるの
で、作業環境に悪影響を及ぼすことなく、しかもコスト
的にも有利である。さらに、本発明の粘着シートまたは
テープの製造方法によれば、上記のような優れた性能を
有する粘着シートまたはテープを、エンボス加工の工程
を加えるだけで従来の製造ラインをそのまま利用して、
製造するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で得られた粘着テープを示す
図面であり、(a)がその一部を示す平面図、(b)が
その断面図である。
【図2】図1に示す粘着テープを貼合した塗装用マスキ
ングフィルムロール体を示す斜視図である。
【図3】本発明の別の実施例で得られた粘着テープの一
部を示す平面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例で得られた粘着テー
プの一部を示す平面図である。
【図5】本発明の他の実施例で得られた粘着テープの一
部を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施例で得られた粘着シートの一部
を示す平面図である。
【図7】本発明の他の実施例で得られた粘着テープの一
部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 粘着テープ 2 粘着剤 3 支持体 4 剥離剤 5 塗装用マスキングフィルムロール体 6 マスキングフィルム 7 紙管 8 粘着シート e エンボス加工による情報

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に粘着剤が塗布された粘着
    シートまたはテープであって、上記支持体はエンボス加
    工により施された上記粘着シートまたはテープに関する
    情報を有することを特徴とする粘着シートまたはテー
    プ。
  2. 【請求項2】 支持体が合成樹脂、紙または布からなる
    か、またはそれらの積層体である請求項1記載の粘着シ
    ートまたはテープ。
  3. 【請求項3】 粘着シートまたはテープに関する情報が
    該シートまたはテープの寸法、名称、用途、提供関連者
    または貼着対象物に関する情報の少なくとも1種を示す
    文字、数字もしくは模様またはそれらの組合せである請
    求項1または2記載の粘着シートまたはテープ。
  4. 【請求項4】 塗装用マスキングフィルムを塗装対象物
    に貼着するための請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の粘着テープ。
  5. 【請求項5】 塗装用マスキングフィルムに関する情報
    がエンボス加工により施された請求項4記載の粘着テー
    プ。
  6. 【請求項6】 支持体の片面に粘着剤が塗布された粘着
    シートまたはテープの製造方法であって、上記支持体に
    上記粘着シートまたはテープに関する情報をエンボス加
    工により施し、そしてエンボス加工を施した支持体の片
    面に粘着剤を塗布することからなる粘着シートまたはテ
    ープの製造方法。
  7. 【請求項7】 支持体の片面に粘着剤が塗布された粘着
    シートまたはテープの製造方法であって、上記支持体の
    片面に粘着剤を塗布し、そして粘着剤を塗布した支持体
    に上記粘着シートまたはテープに関する情報をエンボス
    加工により施すことからなる粘着シートまたはテープの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の方法により製造
    した粘着シートをロール状に巻回し、この粘着シートロ
    ール体を所定の幅で輪切りにすることからなる粘着テー
    プの製造方法。
JP14801199A 1999-05-27 1999-05-27 識別表示を有する粘着シートまたはテープ Expired - Lifetime JP4807481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14801199A JP4807481B2 (ja) 1999-05-27 1999-05-27 識別表示を有する粘着シートまたはテープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14801199A JP4807481B2 (ja) 1999-05-27 1999-05-27 識別表示を有する粘着シートまたはテープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000336324A true JP2000336324A (ja) 2000-12-05
JP4807481B2 JP4807481B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=15443119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14801199A Expired - Lifetime JP4807481B2 (ja) 1999-05-27 1999-05-27 識別表示を有する粘着シートまたはテープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4807481B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041204A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Fuji Clean:Kk 環境にやさしい塗装用マスキングフィルムロール体及びその製造方法
WO2006064678A1 (ja) * 2004-12-16 2006-06-22 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 回路接続用接着剤
JP2006224425A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Brother Ind Ltd テープカセット
JP2007151916A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 貼付剤
JP2007167416A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Uni Charm Corp 個別包装体
JP2007284479A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Yakushin:Kk 点検確認テープ
WO2011010507A1 (ja) * 2009-07-23 2011-01-27 株式会社ニトムズ 粘着シート
JP2012219137A (ja) * 2011-04-06 2012-11-12 Nichiei Kako Kk 粘着シートと粘着シート構造体
JP2015159892A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 プロセブン株式会社 耐震マット及びその製造方法
JP2019182500A (ja) * 2018-04-12 2019-10-24 信越ポリマー株式会社 ロール体及びその認識部材取付装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014049725A1 (ja) * 2012-09-26 2014-04-03 シーアイ化成株式会社 農業用フィルム
JP2019006901A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社ブラウニー 施工用シート及びそれを利用した施工方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5082139A (ja) * 1973-08-22 1975-07-03
JPS50135754U (ja) * 1974-04-26 1975-11-08
JPS53105506U (ja) * 1977-01-31 1978-08-24
JPS617546U (ja) * 1984-06-15 1986-01-17 積水化学工業株式会社 粘着テ−プ
JPS6159652U (ja) * 1984-09-20 1986-04-22
JPH05109322A (ja) * 1992-03-17 1993-04-30 Kyowa:Kk ラミネート多芯平行電線およびその製造方法
JPH078123A (ja) * 1993-04-30 1995-01-13 Achilles Corp 農業用合成樹脂被覆材および農業用合成樹脂被覆材補強用の合成樹脂テープ
JPH078857A (ja) * 1993-06-22 1995-01-13 Yoshino Kasei Kk チューブラーフィルム内面をコロナ放電処理したフィルムを使用することを特徴とする塗装用マスキングフィルムロール体
JPH07284704A (ja) * 1994-04-15 1995-10-31 Yoshino Kasei Kk 塗装用マスキングフィルム
JPH08108474A (ja) * 1994-10-12 1996-04-30 Yoshino Kasei Kk 塗装用マスキングフィルムロール体およびその製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5082139A (ja) * 1973-08-22 1975-07-03
JPS50135754U (ja) * 1974-04-26 1975-11-08
JPS53105506U (ja) * 1977-01-31 1978-08-24
JPS617546U (ja) * 1984-06-15 1986-01-17 積水化学工業株式会社 粘着テ−プ
JPS6159652U (ja) * 1984-09-20 1986-04-22
JPH05109322A (ja) * 1992-03-17 1993-04-30 Kyowa:Kk ラミネート多芯平行電線およびその製造方法
JPH078123A (ja) * 1993-04-30 1995-01-13 Achilles Corp 農業用合成樹脂被覆材および農業用合成樹脂被覆材補強用の合成樹脂テープ
JPH078857A (ja) * 1993-06-22 1995-01-13 Yoshino Kasei Kk チューブラーフィルム内面をコロナ放電処理したフィルムを使用することを特徴とする塗装用マスキングフィルムロール体
JPH07284704A (ja) * 1994-04-15 1995-10-31 Yoshino Kasei Kk 塗装用マスキングフィルム
JPH08108474A (ja) * 1994-10-12 1996-04-30 Yoshino Kasei Kk 塗装用マスキングフィルムロール体およびその製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041204A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Fuji Clean:Kk 環境にやさしい塗装用マスキングフィルムロール体及びその製造方法
US7588698B2 (en) 2004-12-16 2009-09-15 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Circuit connecting adhesive
WO2006064678A1 (ja) * 2004-12-16 2006-06-22 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 回路接続用接着剤
JP2006196850A (ja) * 2004-12-16 2006-07-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 回路接続用接着剤
JP2006224425A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Brother Ind Ltd テープカセット
JP2007151916A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 貼付剤
JP2007167416A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Uni Charm Corp 個別包装体
JP2007284479A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Yakushin:Kk 点検確認テープ
WO2011010507A1 (ja) * 2009-07-23 2011-01-27 株式会社ニトムズ 粘着シート
JP5595398B2 (ja) * 2009-07-23 2014-09-24 株式会社ニトムズ 粘着シート
JP2012219137A (ja) * 2011-04-06 2012-11-12 Nichiei Kako Kk 粘着シートと粘着シート構造体
JP2015159892A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 プロセブン株式会社 耐震マット及びその製造方法
JP2019182500A (ja) * 2018-04-12 2019-10-24 信越ポリマー株式会社 ロール体及びその認識部材取付装置
JP7116578B2 (ja) 2018-04-12 2022-08-10 信越ポリマー株式会社 ロール体の認識部材取付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4807481B2 (ja) 2011-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4465729A (en) Cross-tearable plastic films
US7828923B2 (en) Self adhesive material with a water soluble protective layer
US10607510B2 (en) Elastic band with embedded label
JP2000336324A (ja) 識別表示を有する粘着シートまたはテープ
US20060228480A1 (en) Method of manufacturing a release liner
JP2009263010A (ja) 開封保持性に優れた容器密封用蓋体
US9548006B2 (en) Temporarily removable reverse-printed label assembly
US20170305621A1 (en) Cohesive elastic decorative wrapping film
JP6343115B2 (ja) プレススルーパック包装体用蓋材及び包装体
JP3025874B2 (ja) 機能性ポリオレフィン系フィルム
JP2000140724A (ja) 識別表示を有する塗装用マスキングフィルム
JP4544622B2 (ja) ポリブチレンテレフタレートフィルム積層体及びその用途
JP2005181943A (ja) 生分解性粘着ラベル
US20230374350A1 (en) Sheet material
JP5055673B2 (ja) 熱収縮性粘着フィルム
JP2890256B2 (ja) 機能性ポリオレフィン系チューブラーフィルム
JP2929279B2 (ja) ノンスリップ性養生用マスキングフィルム
US9984597B2 (en) Temporarily removable reverse-printed label assembly
JPS5851823B2 (ja) カチヤクセイヒヨウメンホゴシ−トノ セイゾウホウホウ
JP2005111769A (ja) 積層フィルムの製造方法および液晶ディスプレイ用表面保護フィルム
JP3878638B2 (ja) 包装用フィルムの製造方法
JP4216106B2 (ja) 透視シート及びその製造方法
JPH01311182A (ja) 再剥離性シール材
JP2001038854A (ja) 化粧シート
TW202244217A (zh) 多層標籤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110428

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term