JP2000334796A - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

射出成形機の型締装置

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JP2000334796A
JP2000334796A JP11151727A JP15172799A JP2000334796A JP 2000334796 A JP2000334796 A JP 2000334796A JP 11151727 A JP11151727 A JP 11151727A JP 15172799 A JP15172799 A JP 15172799A JP 2000334796 A JP2000334796 A JP 2000334796A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、油圧式に比べ省エネルギーで、油漏
れなく、高い機械効率で型締めが行なえる射出成形機の
型締装置を提供する。 【解決手段】本発明の型締装置は、固定型盤2に対し進
退する可動型盤10の横に、可動型盤に追従する盤状の
型締フレーム31を配置し、可動型盤の側面中央から円
筒軸12を突出し、同円筒軸を型締フレームの中央にス
ライド可能に貫通させ、この型締フレームを挟む円筒軸
の前後に凸面を内側に向けて円錐状の円板37,38を
取付け、型締フレームの両側面に円筒軸を囲むように傾
斜面が外側に向く複数の楔71を放射状に配置し、型締
フレームの両側面にブレーキ付減速モータ78で楔をフ
レーム側面に沿いに放射方向に移動させる楔移動機構を
設け、可動型盤の側面の楔を中央へ押し出して円板の傾
斜面を押すことにより型締力を発生させ、反対側の側面
の楔を中央へ押し出すことにより型締力が抜けるように
したことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の固定
金型と可動金型との型締めを行う射出成形機の型締め装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】固定金型が組み付く固定型盤と可動金型
が組み付く可動型盤とを横に並べて接離可能とした横型
の射出成形機では、油圧シリンダを用いて金型の開閉、
型締めが行なわれている。
【0003】初期における射出成形機の型締め装置で
は、金型開閉用のシリンダと型締用のシリンダを同じ油
圧シリンダで共用していた。
【0004】ところが、射出成形機は、種々の成形品の
成形に対応できるよう型開き長さを大きくすることが求
められ、同構造であると、その要求にしたがい次第に全
長の長い油圧シリンダを用いざるを得なくなり、共用の
油圧シリンダは重くなり過ぎてしまう。しかも、型締力
を発生させるのに必要な作動油量も大量となる。
【0005】そこで、従来、金型の開閉は、小径でスト
ロークの長い移動専用の油圧シリンダで可動型盤を高速
で進退させ、型締めのときは、短いストロークで大径の
油圧シリンダを型締シリンダとして用いて、専用のシリ
ンダで型締めすることが行なわれている。具体的には、
特開平8−174613号公報に開示された型締装置が
用いられている。この型締装置の構造が図8に示してあ
る。
【0006】同装置の構造について説明すれば、同構造
は、固定金型aを有する固定型盤bと、可動金型cを有
する可動型盤dとを横方向に並べてフレームe上に配置
し、さらに可動型盤dの横にフレームe上に摺動可能に
設けた架台f介して型締シリンダgを配置して、同型締
シリンダgの内部に形成されたシリンダ部hに、可動型
盤dから突き出た大径のピストン部hを進退可能に収め
る。そして、可動型盤dを架台fに摺動可能に配置し、
架台fを開閉専用の小径のシリンダiで、固定型盤bか
ら延びるタイバーjでガイドしながら固定型盤bに対し
て進退させる構造にしてある。なお、kは型締シリンダ
gをタイバーjにクランプするクランプ部、mはフレー
ムeの摺動面を示す。
【0007】同構造により、型締めを行なうときは、シ
リンダiにより架台fを駆動して、固定金型aと可動金
型cとが閉じる金型閉位置の近傍まで、可動型盤dを移
動させる。そして、この型締位置で、クランプ部kによ
り、可動金型盤dに追従してきた型締シリンダgをタイ
バーjにクランプした後、型締シリンダgを作動させ
て、大きな油圧を可動型盤dに加えて可動金型aを固定
金型cへ押圧し、両金型を当接させることにより、大き
な締結力を発生させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、油圧で型締
めを行なう構造は、大型の射出成形機であれば、油圧を
用いることにより構造が簡単になるが、小型な射出成形
機だと、同じ機能の部品(シリンダ)を制御しなければ
ならないので、機械効率が悪く、機能部品は割高とな
る。しかも、油圧だと、油漏れのおそれがある。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、油圧式に比べ省エネルギ
ーで、油漏れなく、高い機械効率で型締めが行なえる射
出成形機の型締装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した型締装置は、固定金型を有する固
定型盤と、タイバーにより前記固定金型と接離する方向
に進退可能にガイドされ、かつ前記固定金型と向き合う
ように可動金型が組み付けられた可動型盤と、前記可動
型盤を前記固定金型と接離する方向に移動させる型盤移
動手段と、前記可動型盤に取付けられ、型締時、前記固
定金型と前記可動金型を両金型が接近した型締位置から
型締めを行なう型締手段とを有し、前記型締手段は、前
記可動型盤を挟んで前記可動金型とは反対側に配置され
かつ前記タイバーにより進退可能にガイドされ、さらに
進退方向両側には進退方向に対して直角な平行な面で形
成された側面を有する型締フレームと、この型締フレー
ムの両側面にそれぞれ該フレームの中央に対して傾斜面
が外側に向くように放射状に複数配置された、該型締フ
レームの側面に沿って放射方向に移動可能な楔と、これ
ら楔を放射方向に移動させる楔移動機構と、型締位置で
前記型締めフレームと前記タイバーとを係合させて型締
めフレームを固定する固定機構とを有し、前記可動型盤
は、前記型締フレームへ前記可動型盤の進退方向に沿い
に突き出て該型締フレームの中央をスライド自在に貫通
する軸部と、この軸部の前記型締フレームを挟む両側の
前記楔の傾斜面と対向する位置に設けられた、該楔の傾
斜面と組合う角度の傾斜面を有する傾斜部材とを有し、
型締時は、前記型締フレームが前記固定機構で型締位置
に固定された後、前記楔移動機構により可動型盤側の側
面の楔を中央へ向かって押し出すことにより前記傾斜部
材を該楔で押圧して前記可動型盤に軸方向に向かう型締
力を発生させ、型締開放時は、反対側の側面の楔を中央
に中央に向かって押出すことにより型締力が抜かれて型
開するように構成することによって、油漏れのない、さ
らには省エネルギー効果に優れる楔作用を利用して、効
率良く、可動型盤に大きな型締力が発生するようにし
た。
【0011】請求項2に記載の型締装置は、楔が静摩擦
でロックされずにすむよう、前記楔の傾斜面の角度とこ
れに係合する前記型締フレームと前記円板の傾斜面とに
より形成される角度を両者材料の静摩擦角の2倍以上に
したことにある。
【0012】請求項3に記載の型締装置は、楔の押出し
に必要な駆動力を相当小さくしても可動型盤に型締力が
充分に発生されるよう、前記楔と前記型締フレームとの
間および前記楔と前記円板の傾斜面との間に前記楔の係
合方向に転動可能なフラットローラを設け、かつ前記楔
の傾斜面の角度および前記楔に組合う前記円板の傾斜面
の傾斜角と前記可動型盤の進退方向と直角な面とがなす
角度を小さくしたことにある。
【0013】請求項4に記載の型締装置は、楔の押出し
に必要な駆動力を約半分にしても可動型盤に型締力が充
分に発生されるよう、前記楔と前記型締フレームの両側
面との間に前記楔の係合方向に転動可能なフラットロー
ラを設け、かつ前記楔の傾斜面の角度および前記楔に接
する前記円板の傾斜面の傾斜角と前記可動型盤の進退方
向と直角な面とがなす角度を両者の材料の静摩擦角より
大きくしたことにある。
【0014】請求項5に記載の型締装置は、電動モータ
を用い、同モータトルクをバランス良く型締力として用
いる構造とするために、楔移動機構を、前記型締フレー
ムに前記楔毎に放射状に配置されて、軸受で回転自在に
支持されたねじ軸と、各ねじ軸を回転駆動するブレーキ
付減速モータと、各楔に設けられ前記ねじ軸と螺合して
該ねじ軸の回転により楔を移動させるねじナットとを有
して構成したことにある。
【0015】請求項6に記載の型締装置は、電動モータ
で可動型盤を良好に移動させるよう、型盤移動手段を、
前記固定型盤に回転自在に支持されて前記可動型盤へ延
びるねじ軸と、前記固定型盤に取付けられ前記ねじ軸を
回転駆動するモータと、前記可動型盤に設けられ前記ね
じ軸と係合するねじナットを有し、前記ねじ軸の回転に
より可動型盤が進退するように構成したことにある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図5に
示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
【0017】図1は本発明を適用した射出成形機、例え
ば横型射出成形機の型締装置を示し、図中1は射出成形
機のベースフレームである。このベースフレーム1の上
面の右側(一端側)には、例えば矩形盤状に形成された
固定型盤2が縦向きで固定されている。そして、この固
定型盤2の左側面(一側面)の中央に固定金型3が取付
けてある。また右側面(他側面)には射出ユニット4が
取付けてある。そして、固定型盤2の例えば4隅側から
は4本のタイバー5が左側方へ延びるように取付けてあ
る。
【0018】またベースフレーム1の上面には、固定型
盤2の横に並ぶよう固定型盤2の左側には、例えば矩形
盤状に形成された可動型盤10が縦向き(軸心方向に並
ぶ向き)で平行に配置されている。この可動型盤10の
右側面(一側面)の中央には、固定金型3と向き合う可
動金型11が取付けられている。また可動型盤5の左側
面(金型取付側と反対の側面)中央には、大径の円筒軸
12(軸部に相当)が左側方へ突き出るように固定して
ある。またこの可動型盤10の4隅側には左右に貫通す
る貫通孔(図示しない)が形成されている。そして、こ
れら各貫通孔に各タイバー5が摺動自在に貫通され、各
タイバー5をガイドとして可動金型11を固定金型3と
接離する方向に平行を保ったまま進退できるように支持
してある。
【0019】この可動型盤5が電動式の型移動機構15
(型盤移動手段に相当)で進退できるようにしてある。
具体的には、図2に示されるように例えば固定型盤2の
中心に対して対称となる各4角側には、例えばスラスト
軸受16で回転自在に支えられたボールねじ軸17が取
付けてある。そして、このボールねじ軸17の先端側が
可動型盤10側へ延びている。各ボールねじ軸17は、
いずれもタイバー5の軸心方向(可動型盤10の進退方
向)と平行に延びている。これら各ボールねじ軸17の
前方へ延びたねじ部に可動型部10の4角側に取付けた
ボールねじナット18が進退可能に螺合してある。そし
て、このうちの1つ、例えば下段側のボールねじナット
18が、同ナット18の後端部に設けた歯車19、ピニ
オンギヤ20を介して、固定型盤2に取り付けた電動式
のモータ21に接続してある。また各ボールねじ軸17
は、図2中の二点鎖線に示されるように該ねじ軸17の
基部側に取付けたスプロケット22とこれらスプロケッ
ト22に巻き付けたチェーン23とで接続されていて、
モータ21を正転あるいは逆転してボールねじ軸17を
正回転あるいは逆回転駆動させることにより、可動型盤
10を平行移動させながら進退移動できるようにしてい
る。なお、各ボールねじ軸17は、可動型盤10の平行
移動を行なうためにスプロケット22、チェーン23に
より同調回転するものである。この可動型盤10の進退
移動により、固定金型3と可動金型11の開閉、すなわ
ち型開閉の動作が行なわれるようにしてある。なお、可
動型盤2は、図示しない位置決めセンサにより、可動型
盤2を任意の位置で停止できるようにしてある。
【0020】一方、可動型盤2の金型取付側と反対側、
すなわち左側には、型締機構30(型締手段に相当)が
組み付けられている。
【0021】同型締機構30について説明すれば、31
は、可動型盤2を挟んで可動金型11とは反対側に配置
された型締フレームである。
【0022】型締フレーム31は、例えば図2に示され
るように矩形盤状に形成されていて、可動型盤2と並ぶ
向きで、可動型盤2の軸心と合わせて縦向きに配置され
ている。この型締フレーム31の下端部には、摺動子、
例えば前後2組のリニアベアリング32が組み付けてあ
る。このリニアベアリング32が、ベースフレーム1の
上面に可動型盤10の進退方向に沿って敷設したガイド
レール33に載置してある。また型締フレーム31の4
隅側には、可動型盤10を貫通した4本のタイバー5が
摺動自在に貫通していて、該タイバー5とガイドレール
33とにより、型締フレーム31を可動型盤10と同じ
方向に移動できるようにガイドしてある。なお、図示は
していないが型締フレーム31の4隅側にはタイバー5
が挿通する貫通孔が形成してある。
【0023】型締フレーム31を挟む前後の側面は、少
なくとも中央が可動型盤10の進退方向と直角な平行な
面に形成してある。そして、その中心には、型締フレー
ム31の厚み方向(前後方向)に貫通する軸受孔34が
形成してある。軸受孔34には、筒状のブッシュ35が
圧入されていて、このブッシュ35内を可動型盤10か
ら突き出ている円筒軸12が摺動自在に嵌合している。
この嵌合により、円筒軸12を軸心方向にスライド可能
に組合わせている。この型締フレーム31を挟む円筒軸
12の先端側と後端側には、傾斜部材、例えば浅い円錐
形状をした円板37,38が、凸面を内向きにして取付
けてある。各円板37,38には、図3に示されるよう
に軸心に向かって高くなるように傾斜した傾斜平面39
(傾斜面に相当)が複数、例えば6個、等間隔の配置で
放射状に形成してある。
【0024】円筒軸12には、内部の空間を利用して金
型から成形品を押し出すノック構造が組込んである。具
体的には、円筒軸12の基部側に進退変位可能にノック
アウトプレート40を組み付け、円筒軸12の先端部に
電動式のモータ41を設置し、円筒軸12の中心の貫通
孔にモータ41で回転駆動されるねじ軸、例えばボール
ねじ軸42を挿通し、同ボールねじ軸42の先端側に形
成されたねじ部を、ノックアウトプレート40の中央に
組付けたボールねじナット43に進退可能に螺合した構
造が用いられ、モータ41によりボールねじナット43
を正回転あるいは逆回転させることにより、ノックアウ
トプレート40を進退させて、金型から成形品を押し出
す動作が得られるようにしている。
【0025】また型締フレーム31には、型締フレーム
31をタイバー5に固定する固定機構50が組み付けら
れている。固定機構50には、例えば各タイバー5の先
端側に、それぞれ等ピッチで複数のリング溝部51を形
成し、型締フレーム31に同リング溝部51と係脱可能
な4組のハーフナット機構52を組み付けた構造が用い
られている。具体的には、図4に示されるようにハーフ
ナット機構52は、内側に噛み合い溝53aをもつ略く
の字状に形成された一対のアーム53をタイバー5の両
側に凸側を外側に向けて配置し、同アーム53の一端同
士を型締フレーム31の側面に固定したピン部材54で
回動自在に支持させ、他端にピン部材55を介してナッ
ト56a,56bを回動自在に取り付け、これらナット
56a,56bに、全長の半分は右ねじが形成され残る
半分には左ねじが形成されたねじ軸57を進退自在に螺
合させ、同ねじ軸57を型締フレーム31の側面に支持
してある電動式のモータ58で正転方向あるいは逆転方
向に回転駆動させる構造が用いられている。これによ
り、モータ58でねじ軸57を回転させると、各アーム
53がピン部材54を支点としてタイバー5を挟み付け
る方向に駆動され、噛み合い溝53aとタイバー5のリ
ング溝部51とが噛み合うようにしてある。この噛み合
い(係合)により、可動型盤10および型締フレーム3
1を、固定金型3と可動金型11とが閉じる位置の近傍
となる型締位置(両金型が接近した位置)で固定できる
ようにしている。なお、一対のアーム53が対称に動く
よう、モータ58は、型締フレーム31の側面に形成し
た長孔59内に変位可能に係合したピン部材60で支持
させて、アーム53がスムーズに動けるようにしてあ
る。
【0026】また型締フレーム31の両側面には、円板
37,38を用いて、型締力を発生させたり同型締力を
抜く楔機構70が組み付けられている。楔機構70は、
いずれも同じ構造である。この構造が図1、図2および
図5(a),(b)に示されている。但し、図2には2
組の楔機構70しか図示していない。
【0027】同構造を説明すると、71は、傾斜平面3
9と同じ配置で円筒軸12の周りの側面にフレーム中心
に向かい放射状に等分角で配置された複数、6個の楔
(傾斜平面39と同数)である。これら楔71は、いず
れも一側面に型締フレーム31の側面と摺接可能に接す
る平坦面71aを有し、反対の円板37,38側に向く
他側面にフレーム中心に向かうにしたがい低くなる平坦
な斜面71bを有し、両端を平坦面としたブロック状に
形成してある。そして、各斜面71bが各円板37,3
8の傾斜平面39と摺接可能に接している。この楔71
の楔角度θ1と、円板37,38の傾斜した傾斜平面3
9の角度とは同じにしてある。またこれら各楔71の放
射方向外側の端部にはボールねじナット72が組付けて
ある。なお、73は同端部に形成されたボールねじ軸許
容用の凹部である。
【0028】70aは、楔71を放射方向に移動させる
楔移動機構である。同機構70aを説明すると、74は
楔71毎に型締フレーム31の側面に放射状に配置され
たねじ軸、例えばボールねじ軸である。これらボールね
じ軸74の中間部は、フレーム側面に設けたスライス軸
受箱75(軸受に相当)で回転自在に支持されている。
そして、これら各ボールねじ軸74の先端部(フレーム
中心に向かう端部)が各楔71のボールねじナット72
に進退可能に螺挿してある。また各ボールねじ軸74の
後端部(外側の端部)は、同端部に設けた歯車76、こ
れと噛み合うピニオンギヤ77を介して型締フレーム3
1の側面に取付けたブレーキ付減速モータ78(電動モ
ータ)の出力軸に接続されている。これにより、モータ
78の出力でボールねじ軸74を正回転あるいは逆回転
させることにより、図5(a)中の二点鎖線で示される
ように楔71を型締フレーム31の側面に沿いに円筒軸
12の中心に向かって押し出したり反対に引いたりでき
るようにしてある。なお、楔71両側のフレーム側面に
は、円筒軸25の軸心に向かう楔71の移動を案内する
ための一対のガイドブロック79が取付けてある。そし
て、型締時は、可動型盤10側に配置されている楔71
を押し出すことにより、楔71の斜面71bで生じる楔
圧力で円板37,38の傾斜平面39を押圧して、可動
型盤10に型締力を加えられるようにしてある。なお、
ブレーキ付減速モータ78のブレーキ機能は、このとき
楔71を押し込んで止まった状態を保持させるのに用い
る。また型締開放時は、可動型盤10側の楔71を引き
込み、可動型盤10側とは反対に配置されている楔71
を押し出すことにより、型締力が抜かれ可動型盤10が
開側に移動されるようにしてある。そして、このとき楔
71が静止摩擦でロックすることがないよう、各楔71
の角度θ1と、これに係合する型締フレーム31と円板
37,38の傾斜平面39とにより形成される同じ角度
(θ1)は、両者(型締フレーム31、円板37,3
8)における材料の静摩擦角の2倍以上にしてある(静
摩擦係数は動摩擦係数より大きいので、θ1を静摩擦角
の2倍以下にすると、楔71がロックしてしまうおそれ
があるため)。なお、型締フレーム31は、可動型盤1
0の動きに追従して移動して任意の位置で停止されるも
のである。
【0029】このように構成された型締装置を用いて射
出成形機の型締めを行なうときは、まず、型移動機構1
5のモータ21を作動させて例えば各ボールねじ軸17
を正回転させ、図1中の二点鎖線(金型開状態時の位
置)に示される固定型盤2から離れた位置にある可動型
盤10に右方向へ向かう駆動力を与える。これにより、
可動型盤10は、タイバー5をガイドとして固定型盤2
と平行な姿勢を保ちながら固定型盤2へ接近する。また
可動型盤10に付随する型締フレーム31も、タイバー
5およびガイドレール33をガイドとして平行な姿勢を
保ちながら可動型盤10に追従しながら固定型盤2へ接
近する(型締フレーム31が円筒軸12を介して可動型
盤10と連結されているから)。
【0030】そして、可動型盤10および型締フレーム
31が、型締位置(固定金型11と可動金型11とが近
接した位置)にまで移動すると停止する。つぎに固定機
構50の各モータ58が作動してねじ軸57を回転さ
せ、一対のアーム53を閉じる方向に駆動する。これに
より、アーム53の内側に形成されている噛み合い溝5
3aがタイバー5に形成されているリング溝部51と噛
み合い(係合)、型締フレーム31を固定する。
【0031】ついで、型締作動に入る。このときには楔
機構70のうち、可動型盤10側の側面に据え付けてあ
る全てのブレーキ付減速モータ78を作動させ、ボール
ねじ軸74をフレーム中心へ送る方向(型締の方向)へ
回転させる。これにより、円筒軸12の中心から離れた
地点に配置されていた楔71は、ボールねじナット72
を介して、円筒軸12の中心に向かって傾斜平面39と
これに対向するフレーム側面と間を押し分けるように進
入する。このときの楔71の斜面71bに生ずる楔圧力
により、可動型盤10側に配置されている円板37を押
圧する。この押圧力が円筒軸12を押圧し、同円筒軸1
2に結合している可動型盤26に型締力として加わる。
これにより、可動金型10が固定金型11と当接して型
閉が行なわれるとともに、加わる型締力で両金型が型締
めされる。型締めされると、ブレーキ付減速モータ78
は、ブレーキを作動させてから停止し、その押し込んで
止まった楔71を保持する。
【0032】このとき、可動型盤10の移動距離をT1
とし、楔71の角度をθ1とし、楔71の半径方向の押
し出し距離をL1とすると、両者の関係はT1=L1・
tanθ1で表されるから、楔71が円板37と円筒軸
12を介して可動型盤10を押す力は、ボール軸33が
半径方向に押す力のL1/T1倍となり、効率良く型締
めが行なわれる。
【0033】この後、射出ユニット4で射出成形を行な
えばよい。
【0034】また可動型盤10の型締力を抜いて金型を
初期開するときは、可動型盤10側の側面に据え付けて
ある全てのブレーキ付減速モータ78を反対の方向に作
動(モータ回転を始めるときブレーキを外す)させ、ボ
ールねじ軸74を逆回転させる。すると、楔71は、ボ
ールねじナット72を介して、円筒軸12の中心から離
れる方向に引き込まれる。これにより、楔71の斜面に
生じる楔力は抜かれる。
【0035】ついで、可動型盤10側とは反対側の側面
に据え付けてある楔機構70のブレーキ付減速モータ7
8を作動させ、ボールねじ軸74をフレーム中心へ送る
方向へ回転させる。これにより、円筒軸12の中心から
離れた位置にある楔71は、ボールねじナット72を介
して、円筒軸12の中心に向かって傾斜平面39とこれ
に対向するフレーム側面と間を押し分けるように進入す
る。このときの楔71の斜面71bに生ずる楔圧力によ
り、可動型盤10側とは反対側に配置されている円板3
8を押圧する。この押圧力が円筒軸12へ伝わり該円筒
軸12を引き、円筒軸12に結合している可動型盤10
を型開側に移動させる。続いて、この可動型盤10が、
型移動機構15のモータ21の逆回転作動により、所定
位置まで離される(型開)。この間、ノック構造のモー
タ41が作動して、ボールねじナット43を介し、ノッ
クアウトプレート40を進退させて、ノックアウトバー
(図示しない)を突出させ、金型から成形品を押し出す
動作が行なわれる。
【0036】このように楔71で円板37,38の傾斜
面を押して型締力を発生させる構造だと、省エネルギー
効果に優れる楔作用を利用して、効率良く、可動型盤1
0に大きな型締力を発生させることができる。しかも、
複数の楔71は各々がそれぞれ専用のブレーキ付減速モ
ータ78で駆動される構造なので、各モータの駆動力が
完全にそれぞれの楔71に伝わり、バランス良くモータ
トルクを型締力とすることができる。そのうえ、楔機構
70の数を増減することにより、簡単に型締力を加減す
ることができる。加えて、油圧のような油漏れの心配も
ない。、また楔71の角度と、この楔71に係合する型
締フレーム31および円板37,38の傾斜面により形
成される同角度とが、これら型締フレーム31および円
板37,38といった両者の材料の静摩擦角の2倍以上
としたことにより、楔71が静摩擦でロックするような
ことは回避され、常にスムーズな型締動作を約束でき
る。
【0037】またモータ21でボールねじ軸17を駆動
して可動型盤11、型締フレーム31を進退させる構造
により、効率の悪い油圧シリンダを用いずに、必要な進
退動作工程を行うことができる。加えて、型締機構30
の一部にモータ41を組込んでノックアウトプレート4
0を進退させてノックアウトバーを動作させるようにし
たので、同様に油圧シリンダを用いずに、必要な成形品
の押し出す動作の工程を得ることができ、油圧を使用し
ない電動モータだけで型締装置の各動作工程を行なうこ
とができる。
【0038】図6(a),(b)は、本発明の第2の実
施形態を示す。
【0039】本実施形態は、楔機構70の楔71と型締
フレーム31との間および楔71と円板37,38(傾
斜部材)の傾斜面との間に、半径方向、すなわち楔71
の係合方向に転動するフラットローラ80を介装し、楔
71の角度θ2および同楔71にフラットローラ80を
介して接する円板37,38の傾斜平面角と軸直角面と
がなす角度を小さくしたものである。
【0040】具体的には、図6(a),(b)に示され
るように型締フレーム31側のフラットローラ80は、
型締フレーム31のうち、楔71が摺動する領域となる
軸心側の側面にばね受81を設け、このばね受81に圧
縮ばね82を取付け、さらに同領域の上部、例えばガイ
ドブロック79の上部位置となるフレーム側面(負荷機
構側)にストッパーピン83を設け、圧縮ばね82とス
トッパーピン83との両者間に、圧縮ばね82の弾性力
で押し上げるように設置してある。これによって、半径
方向の位置ずれが生じないよう、楔71と型締フレーム
31との間にフラットローラ80を介在させてある。ま
た傾斜平面39側のフラットローラ88も、同様に半径
方向の位置ずれが生じないよう、傾斜平面39の軸心側
にばね受け84と同ばね受84で支持される圧縮ばね8
5を設け、傾斜平面39の外径側にストッパーピン86
を設けて、圧縮ばね85とストッパーピン86との両者
間に、圧縮ばね85の弾性力で押し上げるように設置し
て、同様に楔71の斜面と傾斜平面39との間にフラッ
トローラ全体を介装させてある。そして、このときの楔
71の角度θ2および楔71にフラットローラ80を介
して接する傾斜平面39の角度と軸直角面とがなす角度
を小さくしてある。
【0041】こうした両側にフラットローラ80を介装
した構造も、型締作動、型締力を抜いて金型を初期開す
るときの楔機構70の作動状態は、第1の実施形態のと
きと同様であり、また楔71が可動型盤10を押す力は
つぎのようになる。
【0042】すなわち、可動型盤9の移動距離をT2と
し、楔71の角度をθ2とし、楔71の半径方向の押し
出し距離をL2とすると、両者の関係はT2=L2・t
anθ2で表されるから、楔71が円板37と円筒軸1
2を介して可動型盤10を押す力は、ボール軸33が半
径方向に押す力のL2/T2倍となる。
【0043】このとき、楔71の両側にフラットローラ
80を介装したときの楔71の静摩擦係数は、第1の実
施形態における直接、摺接するブロック式楔を用いた場
合に比べて、問題にならぬほど小さいので、楔71の角
度θ2と、これに係合する型締フレーム31と円板3
7,38の傾斜平面39により形成される同じ角度(θ
2)が、第1の実施形態で用いた楔71の角度θ1の数
分の1でもロックすることはなく、楔71の押出し駆動
力を相当に小さくしても可動型盤10の型締力を充分に
発生することができる。言い換えれば、楔71の押出し
駆動力が同じであれば、可動型盤9の型締力は数倍とな
り、一層、効率良く、可動型盤10に大きな型締力を発
生させることができる。
【0044】なお、説明した以外の点は第1の実施形態
と同じなので、図6(a),(b)においては第1の実
施形態と同じ部分に同一符号を付してその説明を省略し
た。むろん、型締装置も第1の実施形態で説明したのと
同じでなので、その説明も省略した。
【0045】図7は、本発明の第3の実施形態を示す。
【0046】本実施形態は、楔機構70の楔71と型締
フレーム31の間だけにフラットローラ90を介在さ
せ、楔71と傾斜平面39とは直に接するようにしたも
ので、「第1の実施形態」と「第2の実施形態」との中
間の構成、作用をなす。それ以外の構成は第1の実施形
態と同じなので、図7は同じ部分については同一符号を
付してその説明を省略する。
【0047】すなわち、第3の実施形態は、楔機構70
の楔71と型締フレーム31の前後面(両側面)との間
だけに、半径方向、すなわち楔71の係合方向に転動す
るフラットローラ90を介装し、楔71の斜面と円板3
7,38の傾斜平面39とは直に接触させる構造とし、
このときの楔71の角度θ3および同楔71に直に接す
る円板37,38の傾斜平面角と軸直角面とがなす角度
を両者の材料の静摩擦角より大きくしたものである。
【0048】具体的には、図7に示されるようにフラッ
トローラ90は、型締フレーム31のうち、楔71が摺
動する領域となる軸心側の側面にばね受91を設け、こ
のばね受91に圧縮ばね92を取付け、さらに同領域の
上部、例えばガイドブロック79の上部位置となるフレ
ーム側面(負荷機構側)にストッパーピン93を設け、
圧縮ばね92とストッパーピン93との両者間に、圧縮
ばね92の弾性力で押し上げるように設置してある。こ
れによって、半径方向の位置ずれが生じないよう、楔7
1と型締フレーム31との間にフラットローラ90を介
在させてある。また各円板37,38の傾斜平面39
は、楔71の斜面と直接接してある。そして、このとき
の楔71の角度θ3および同楔71に直に接する円板3
7,38の傾斜平面角と軸直角面とがなす角度を両者の
材料の静摩擦角より大きくしている。例えば第1の実施
形態における楔71の角度θ1に比べ、第3の実施形態
の楔71の角度θ3は半分の角度にしてある。
【0049】こうした片側にフラットローラ90を用い
たときも、型締作動、型締力を抜いて金型を初期開する
ときの楔機構70の作動状態は、第1の実施形態のとき
と同様であり、また楔71が可動型盤10を押す力はつ
ぎのようになる。
【0050】すなわち、可動型盤9の移動距離をT3と
し、楔71の角度をθ3とし、楔71の半径方向の押し
出し距離をL3とすると、両者の関係はT3=L3・t
anθ3で表されるから、楔71が円板37と円筒軸1
2を介して可動型盤10を押す力は、ボール軸33が半
径方向に押す力のL3/T3倍となる。
【0051】この楔71と型締フレーム31の側面との
間にフラットローラ90を介装したときの楔71の静摩
擦係数は、直接、楔71が型締フレーム31に接してい
るときの静摩擦係数より問題にならぬほど小さいので、
楔71の角度θ3と、これに係合する型締フレーム31
と円板37,38の傾斜平面39により形成される同じ
角度(θ3)を、フラットローラを用いずに直接接する
ときの静摩擦角より大きくすることにより、楔71が静
摩擦でロックすることが防がれるようになる。
【0052】これにより、例えば楔81の角度θが、第
1の実施形態における楔71の角度θ1の半分の角度と
した場合は、楔71の押出し駆動力を約半分にしても可
動型盤10の型締力を充分に発生させることができる。
言い換えれば、楔71の押出し駆動力が同じであれば、
可動型盤9の型締力は2倍となり、効率良く、可動型盤
10に大きな型締力を発生させることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明の型締装置に
よれば、楔を用いて型締力を発生させる構造なので、省
エネルギー効果に優れる楔作用を利用して、油圧式に比
べ省エネルギーで、油漏れなく、高い機械効率で、可動
型盤に大きな型締力を発生させることができ、効率良く
金型の型締めを行うことができる。
【0054】しかも、楔の角度、これに係合する型締フ
レームと円板の傾斜面とにより形成される角度を両者材
料の静摩擦角の2倍以上としたので、直に接する楔でも
静摩擦でロックすることはなく、常にスムーズな型締動
作を約束できる。
【0055】そのうえ、楔と型締フレームの間、および
楔と傾斜部材の傾斜平面との間にフラットローラを介在
させた構造は、直に接触するものに比べ、楔の角度を小
さくすることができ、楔の押出し駆動力を相当に小さく
しても、可動型盤から型締力を充分に発生させることが
できる。
【0056】加えて、楔と型締フレームとの間だけにフ
ラットローラを介在させ、楔の他の径斜面を傾斜部材の
傾斜平面に直に接するようにした構造は、両方が直に接
触するものに比べ、楔の角度を半分にすることが可能
で、たとえ楔の押出し駆動力を約半分にしても可動型盤
に充分に型締力を発生させることができる。
【0057】また複数の楔は、放射状に配置されそれぞ
れ専用のブレーキ付減速モータで駆動される構造してあ
るので、各モータの駆動力が完全にそれぞれの楔に伝わ
り、バランス良くモータトルクを型締力にすることがで
きる。しかも、ブレーキ付モータで駆動される楔の数を
増減することにより、簡単に型締力を加減することがで
きる。
【0058】さらに可動型盤は、電動モータで進退駆動
されるので、高い機械効率で、必要な金型の開閉動作工
程を行なうことができる上、油圧のような油漏れの心配
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る射出成形機の型
締装置の全体構造を示す一部断面した側面図。
【図2】図1中のA―A線に沿う断面図。
【図3】図1中のB―B線に沿う断面図。
【図4】図1中のC矢印方向から見た型締装置を構成す
るハーフナット機構の構造を示す図。
【図5】型締装置を構成する型締機構の基本となる構造
を説明するための図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る型締装置の要部
の構造を説明するための図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る型締装置の要部
の構造を説明するための図。
【図8】従来の射出成形機における型締装置の構造を説
明するための側面図。
【符号の説明】
2…固定型盤 3…固定金型 5…タイバー 10…可動型盤 11…可動金型 12…円筒軸(軸部) 15…型移動機構(型盤移動手段) 17…ボールねじ軸(ねじ軸) 18…ボールねじナット(ねじナット) 21…モータ 30…型締機構(型締手段) 31…型締フレーム 37,38…円板(傾斜部材) 39…傾斜平面(傾斜面) 50…固定機構 51…リング溝部 53…一対のアーム 70…楔機構 70a…楔移動機構 71…楔 72…ボールねじナット(ねじナット) 74…ボールねじ軸(ねじ軸) 75…スラスト軸受箱(軸受) 78…ブレーキ付減速モータ 80,90…フラットローラ θ1、θ2、θ3…楔の傾斜面の角度。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型を有する固定型盤と、 タイバーにより前記固定金型と接離する方向に進退可能
    にガイドされ、かつ前記固定金型と向き合うように可動
    金型が組み付けられた可動型盤と、 前記可動型盤を前記固定金型と接離する方向に移動させ
    る型盤移動手段と、 前記可動型盤に取付けられ、型締時、前記固定金型と前
    記可動金型を両金型が接近した型締位置から型締めを行
    なう型締手段とを有し、 前記型締手段は、前記可動型盤を挟んで前記可動金型と
    は反対側に配置されかつ前記タイバーにより進退可能に
    ガイドされ、さらに進退方向両側には進退方向に対して
    直角な平行な面で形成された側面を有する型締フレーム
    と、この型締フレームの両側面にそれぞれ該フレームの
    中央に対して傾斜面が外側に向くように放射状に複数配
    置された、該型締フレームの側面に沿って放射方向に移
    動可能な楔と、これら楔を放射方向に移動させる楔移動
    機構と、型締位置で前記型締めフレームと前記タイバー
    とを係合させて型締めフレームを固定する固定機構とを
    有し、 前記可動型盤は、前記型締フレームへ前記可動型盤の進
    退方向に沿いに突き出て該型締フレームの中央をスライ
    ド自在に貫通する軸部と、この軸部の前記型締フレーム
    を挟む両側の前記楔の傾斜面と対向する位置に設けられ
    た、該楔の傾斜面と組合う角度の傾斜面を有する傾斜部
    材とを有し、 型締時は、前記型締フレームが前記固定機構で型締位置
    に固定された後、前記楔移動機構により可動型盤側の側
    面の楔を中央へ向かって押し出すことにより前記傾斜部
    材を該楔で押圧して前記可動型盤に軸方向に向かう型締
    力を発生させ、型締開放時は、反対側の側面の楔を中央
    に中央に向かって押出すことにより型締力が抜かれて型
    開するように構成したを特徴とする射出成形機の型締装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の射出成形機の型締装置
    において、前記楔の傾斜面の角度とこれに係合する前記
    型締フレームと前記円板の傾斜面とにより形成される角
    度が両者材料の静摩擦角の2倍以上であることを特徴と
    する射出成形機の型締装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の射出成形機の型締装置
    において、前記楔と前記型締フレームとの間および前記
    楔と前記円板の傾斜面との間に前記楔の係合方向に転動
    可能なフラットローラを設け、かつ前記楔の傾斜面の角
    度および前記楔に組合う前記円板の傾斜面の傾斜角と前
    記可動型盤の進退方向と直角な面とがなす角度を小さく
    したことを特徴とする射出成形機の型締装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の射出成形機の型締め装
    置において、前記楔と前記型締フレームの両側面との間
    に前記楔の係合方向に転動可能なフラットローラを設
    け、かつ前記楔の傾斜面の角度および前記楔に接する前
    記円板の傾斜面の傾斜角と前記可動型盤の進退方向と直
    角な面とがなす角度を両者の材料の静摩擦角より大きく
    したことを特徴とする射出成形機の型締装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか一つ
    に記載の射出成形機の型締装置において、前記楔移動機
    構は、前記型締フレームに前記楔毎に放射状に配置され
    て、軸受で回転自在に支持されたねじ軸と、各ねじ軸を
    回転駆動するブレーキ付減速モータと、各楔に設けられ
    前記ねじ軸と螺合して該ねじ軸の回転により楔を移動さ
    せるねじナットとを有して構成されていることを特徴と
    する射出成形機の型締装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか一つ
    に記載の射出成形機の型締装置において、型盤移動手段
    は、前記固定型盤に回転自在に支持されて前記可動型盤
    へ延びるねじ軸と、前記固定型盤に取付けられ前記ねじ
    軸を回転駆動するモータと、前記可動型盤に設けられ前
    記ねじ軸と係合するねじナットを有し、前記ねじ軸の回
    転により可動型盤が進退するように構成されていること
    を特徴とする射出成形機の型締装置。
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